Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JPH06145845A - 焼結摩擦材 - Google Patents

焼結摩擦材

Info

Publication number
JPH06145845A
JPH06145845A JP4317756A JP31775692A JPH06145845A JP H06145845 A JPH06145845 A JP H06145845A JP 4317756 A JP4317756 A JP 4317756A JP 31775692 A JP31775692 A JP 31775692A JP H06145845 A JPH06145845 A JP H06145845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
friction material
sintered
friction
hard particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4317756A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyoshi Kondo
勝義 近藤
Yoshinobu Takeda
義信 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP4317756A priority Critical patent/JPH06145845A/ja
Publication of JPH06145845A publication Critical patent/JPH06145845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチやブレーキ等に使用する青銅系乾式
焼結摩擦機である乾式摺動摩擦条件下において、高い摩
擦係数を安定して確保でき、相手材を攻撃することなく
摩擦量も少なく、また相手材と焼付きを生じない焼結摩
擦材である。 【構成】 焼結摩擦材料は青銅(ブロンズ)系焼結合金
を母合金とし、Cu−Sn系合金と固体潤滑成分からな
り、Cu−Sn系合金は、重量比率でSn:3〜20%
を含有し、残部が実質的にCuおよび不可避的不純物か
らなる組成のCu合金素地中に平均粒径1〜80μmの
硬質粒子が重量比率で3〜20%が均一に分散されて形
成され、又さらに30μm以下の空孔を1〜30容量%
にコントロールすることにより、耐焼付き性に優れてお
り、比較的高い摩擦係数を安定して確保することがで
き、しかも相手材に対する攻撃性が極めて少ないため、
クラッチやブレーキ等の乾式摩擦材料へ適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、青銅系乾式焼結摩擦材
に関するものであり、耐焼付き性に優れており、比較的
高い摩擦係数を安定して確保することができ、しかも相
手材に対する攻撃性が極めて少ないため、クラッチやブ
レーキ等の乾式摩擦材料へ適用できる。
【0002】
【従来の技術】近年、乾式下で使用される摩擦クラッチ
およびブレーキ用材料としてアスベスト系摩擦材料に代
わり青銅系焼結合金が開発されており、例えば特開昭5
8−157928号「乾式焼結摩擦材料」においては青
銅系焼結合金で高い摩擦係数を得るために硬質粒子を添
加している。
【0003】しかしながら、これらの焼結材料では合金
中に分散している硬質粒子と素地との間には反応層がな
く、隙間が存在する。そのため、高速・高荷重の摺動条
件下では摩擦時に素地から硬質粒子が脱落するために高
い摩擦係数を安定して確保することができなくなり、ま
た脱落部を起点として相手材と焼付きを生じ、さらには
脱落粒子のかみ込みや相手材を攻撃するといった問題が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を克服するため、摩擦係数を向上させることを目的に添
加する硬質粒子をCu−Sn系合金中に均一に分散さ
せ、且つ分散硬質粒子と素地の界面に反応層を形成する
ことにより摺動時に素地から硬質粒子が脱落することを
抑制することが課題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述の問題を解決するために種々の実験・検討を行った
結果、乾式摺動摩擦条件下において高い摩擦係数を安定
して確保できるため、相手材を攻撃することが無く、し
かも摩耗量も少なく、更に相手材と焼付きを生じないよ
うな焼結摩擦材を開発した。
【0006】その具体的な合金組成および空孔量は本発
明によれば以下のとおりである。
【0007】本発明の焼結摩擦材は、青銅(ブロンズ)
系焼結合金を母合金とする焼結摩擦材料において、重量
比率でSn:3〜20%を含有し、残部が実質的にCu
および不可避的不純物からなる組成のCu合金素地中に
平均粒径1〜80μmの硬質粒子が重量比率で3〜20
%均一に分散されたCu−Sn系合金と固体潤滑成分か
らなることを特徴とする焼結摩擦材である。
【0008】上記硬質粒子は、Cu−Sn系合金粉末を
水アトマイズ法によって作る場合には窒化物もしくはF
e系金属間化合物の少なくとも1種または2種以上で構
成し市販粉末をメカニカルアロイング法,メカニカルグ
ランディング法または造粒法で作る場合は酸化物、窒化
物、炭化物、ほう化物およびFe系金属間化合物のうち
少なくとも1種または2種以上からなる構成とする。
【0009】またCu−Sn系合金は水アトマイズ法の
場合、平均粒径100μm以下とし急冷凝固噴霧によっ
て硬質粒子を均一に分散させ合金化する。メカニカルア
ロイング法、メカニカルグランディング法または造粒法
等によって粉末を作る場合、硬質粒子をCu−Sn系合
金粉末もしくはCuとSnの混合粉末と機械的に合金化
することでそれら硬質粒子がCu−Sn系合金素地中に
均一に分散させる。これらの粉末に固体潤滑成分を加え
る。この固体潤滑成分は黒鉛、MoS2 またはCaF2
のうち少なくとも1種以上からなり全体の1〜5重量%
を構成するようにする。このような組成からなるCu−
Sn系焼結合金は30μm以下の大きさの空孔が1〜3
0容量%均一に分布した組織を有する。
【0010】次に、合金組成および空孔量を上記の如く
設定した理由について説明する。
【0011】Sn SnはCuと共に本合金の素地を形成し、合金の高温強
度および靭性を向上させる作用があり、また、高温での
相手材との耐焼付き性を向上させる作用がある。添加量
が3重量%未満ではそれらの効果がなく、また20重量
%を越えて添加すると硬くて脆い相が析出するために強
度、靭性を低下させる。そこでSnの含有量は3〜20
重量%と設定した。
【0012】硬質粒子 硬質粒子は本焼結合金の素地中に均一に分散して乾式摩
擦条件下において常温および高温での相手材との凝着発
生を抑制して耐焼付き性を向上させると共に相手材素地
表面と直接接触して摩擦係数を大きくし、耐摩耗性を向
上させる効果を有する。
【0013】その大きさおよび添加量の影響に関しては
次に示すとおりである。平均粒径が1μm未満および含
有量3重量%未満ではその効果はなく、また平均粒径が
80μmを越えるか、またはその含有量が20重量%を
越えると硬質粒子が亀裂発生の起点となりやすく、その
結果、合金の強度・靭性を低下させ、また、相手攻撃性
の観点からもこのような範囲での窒化物の添加は相手材
を激しく摩耗させるため、好ましくない。
【0014】そこで合金中の硬質粒子は平均粒径;1〜
80μmとし、且つ合計含有量は3〜20重量%が適切
である。尚、本発明の合金素地中に均一に分散する硬質
粒子である酸化物、窒化物、炭化物、ほう化物およびF
e系金属間化合物の具体的な成分は以下の通りである。
【0015】酸化物;Al23 ,MgO,ZrO2
SiO2 窒化物;Si34 ,TiN,CrN,AlN,WN 炭化物;SiC,TiC,CrC,ZrC,WC ほう化物;TiB,ZrB,CrB Fe系金属間化合物;Fe−Mo,Fe−Cr,Fe−
W,Fe−Ti
【0016】ただし水アトマイズによって噴霧急冷凝固
させる場合にはCu−Sn母材溶湯と硬質粒子との界面
の反応層を形成しうる窒化物およびFe系金属間化合物
から硬質粒子成分を選ぶ。これら硬質粒子が摺動時に素
地から脱落するとその脱落部を起点として相手材と移着
・凝着をおこして焼付きが発生したり、また脱落粒子が
相手材にかみ込むことで相手材を摩耗・損傷させる。よ
って、このような現象を抑えて、安定して高い摩擦係数
を確保するには硬質粒子を素地中に均一に分散させて且
つそれら粒子の脱落を抑制する必要がある。
【0017】そこで、上記の硬質粒子をCu−Sn系合
金の溶湯中に均一に分散させ、Cu−Sn合金との界面
に反応層を形成させたCu−Sn母合金を水アトマイズ
するかまたは硬質粒子をCu−Sn系合金粉末もしくは
CuとSnの混合粉末と機械的に合金化することで硬質
粒子をCu−Sn系合金素地中に均一に分散させること
ができ、且つ素地のCu−Sn合金と硬質粒子の界面に
反応層を形成させることで硬質粒子を素地中に強固に固
定できる。
【0018】水アトマイズ合金粉末の場合には平均粒径
が100μmを越えると溶湯からの冷却速度が103
/秒よりも小さくなるため、アトマイズ粉が凝固する際
に素地中のα相の外周にSnが偏析し、その結果焼結後
の合金の耐焼き付き性および強度・靭性が低下する。従
って100μm以下とする必要がある。
【0019】機械的合金化法の場合、具体的にはメカニ
カルアロイング法やメカニカルグランディング法更には
造粒法等の機械的合金化手法を適用することにより初め
て硬質粒子が素地中に均一に分散し、しかも摺動時にそ
れら粒子が脱落しないようなCu−Sn合金粉末が得ら
れる。
【0020】固体潤滑成分 固体潤滑成分は乾式摩擦条件下において相手材に対する
攻撃性を改善すると共に高温状態での摩擦係数を安定さ
せる効果があり、これにより摺動面間の潤滑性を改善す
ることができ、また摺動時の鳴き発生が抑制できる。
【0021】Cu−Sn系焼結合金においてこれらの効
果を有する固体潤滑成分は黒鉛、MoS2 およびCaF
2 である。これらは粉末として混合しやすくまた経済的
にも問題がなく、一方、他の潤滑成分では例えば、Pb
はCu−Sn合金製軸受けにおいて使用されるが、素地
と化合物を生成せずに微粒子としてα相のデンドライト
間に存在するため、摩擦材に適用すると摺動時に脱落す
る可能性がある。
【0022】そこで、固体潤滑成分は黒鉛、MoS2
よびCaF2 を選択した。その含有量は黒鉛、MoS
2 、またはCaF2 のうち少なくとも1種以上で1〜5
重量%が適量である。含有量が1重量%未満では上記の
効果は得られず、また5重量%を越えて添加してもその
効果は向上せず、逆に焼結体の強度・靭性が低下するの
で好ましくない。
【0023】空孔量 空孔は30μm以下の大きさであり、焼結合金の摺動摩
擦面に均一に分布することで、摺動の際に空孔が変形す
ることにより耐焼付き性および相手材とのなじみ性を改
善する効果がある。空孔の大きさが30μmを越えると
これが亀裂発生の起点となり、焼結体の強度・靭性が著
しく低下する。また、その量が1容量%未満では上記の
効果は少なく、30容量%を越えて分布すると焼結合金
の強度・靭性が低下する。更に空孔が不均一に分布する
と摺動時における相手材とのなじみ性が局所的に低下す
るため、安定した摩擦係数が得られない。従って、本焼
結摩擦材において、空孔は大きさが30μm以下であ
り、且つ摩擦材中に均一に1〜30容量%分布すること
が適切である。
【0024】以上のような合金組成・空孔量を有する焼
結摩擦材は、十分な強度・靭性と耐摩耗性および自己潤
滑性を有している。また、乾式摩擦摺動条件下において
通常のCu−Sn系合金では摺動初期の摩擦係数は約
0.2〜0.3程度であり、摩擦進行と共に摩擦係数は
増加・変動し、最終的には相手材と焼付きを生じるのに
対して、本焼結摩擦材は約0.5〜0.7の比較的高い
摩擦係数を安定して保持でき、しかも同一材料や鉄・銅
合金等を相手材とした場合においてもそれらを攻撃する
ことなく、更に相手材と焼付きを生じることがない。
【0025】
【実施例】 (実施例1)本発明の焼結摩擦材(硬質粒子が窒化物で
ある場合)および比較材料の合金組成を表1に示す。
尚、(1)〜(9)が本発明の摩擦材料、(10)〜
(20)が比較材料である(空孔量以外は全て重量%で
記す)。その焼結摩擦材料の機械的特性および摩擦試験
結果(摩擦係数、摩擦材および相手材S10C材の摩耗
量)を表2に示す。尚、摩擦試験は図1に示す乾式摩擦
試験機により実施した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】材料(1)〜(9)は本発明の合金であ
り、その機械的特性および摩擦試験結果は良好である。
一方、比較材での試験結果は以下のようである。
【0029】(10) Sn量が1%と少ない為に素地
の強度不足により摩擦材が摩耗してμ値が増加。 (11) Sn量が25%と多い為に素地が著しく硬化
して相手材を攻撃してμ値が増加。 (12) 窒化物の平均粒径が90μmと大きい為に靭
性不足および相手材を攻撃する。 (13) 窒化物の添加量が2%と少ない為に十分なμ
値が得られない。 (14) 窒化物の添加量が30%と多い為に靭性不足
および相手材を攻撃する。 (15) 窒化物の合計添加量が30%と多い為に靭性
不足および相手材を攻撃する。 (16) 固体潤滑剤を含まない為に潤滑不良を生じて
相手材と焼付きを発生する。 (17) 空孔量が0%である為に耐焼付き性が低下し
て相手材と焼付きを生じる。 (18) 空孔量が35%と大きい為に強度靭性が不足
して摩擦材が摩耗する。 (19) 空孔の大きさが平均45μmと大きい為に強
度・靭性が不足して摩擦材が摩耗する。 (20) 窒化物が摺動の際に素地から脱落して相手材
と焼付きを生じる。
【0030】(実施例2)本発明の焼結摩擦材(硬質粒
子がFe系化合物である場合)および比較材料の合金組
成を表3に示す。尚、(1)〜(9)が本発明の摩擦材
料、(10)〜(20)が比較材料である(空孔量以外
は全て重量%で記す)。その焼結摩擦材料の機械的特性
および摩擦試験結果(摩擦係数、摩擦材および相手材S
10C材の摩耗量)を表4に示す。尚、摩擦試験は図1
に示す乾式摩擦試験機により実施した。
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】材料(1)〜(9)は本発明の合金であ
り、その機械的特性および摩擦試験結果は良好である。
一方、比較材での試験結果は以下のようである。
【0034】(10) Sn量が1%と少ない為に素地
の強度不足により摩擦材が摩耗してμ値が増加。 (11) Sn量が25%と多い為に素地が著しく硬化
して相手材を攻撃してμ値が増加。 (12) 硬質粒子の平均粒径が90μmと大きい為に
靭性不足および相手材を攻撃する。 (13) 硬質粒子の添加量が2%と少ない為に十分な
μ値が得られない。 (14) 硬質粒子の添加量が30%と多い為に靭性不
足および相手材を攻撃する。 (15) 硬質粒子の合計添加量が30%と多い為に靭
性不足および相手材を攻撃する。 (16) 固体潤滑剤を含まない為に潤滑不良を生じて
相手材と焼付きを発生する。 (17) 空孔量が0%である為に耐焼付き性が低下し
て相手材と焼付きを生じる。 (18) 空孔量が25%と大きい為に強度靭性が不足
して摩擦材が摩耗する。 (19) 空孔の大きさが平均45μmと大きい為に強
度・靭性が不足して摩擦材が摩耗する。 (20) 窒化物が摺動の際に素地から脱落して相手材
と焼付きを生じる。
【0035】(実施例3)本発明の焼結摩擦材および比
較材料の合金組成を表5及び表6に示す。尚、表5の1
〜17が本発明の摩擦材料、表6の18〜28が比較材
料である(空孔量以外は全て重量%で記す)。その焼結
摩擦材料の機械的特性および摩擦試験結果(摩擦係数、
摩擦材および相手材S10C材の摩耗量)を表7に示
す。尚、摩擦試験は図1に示す乾式摩擦試験機により実
施した。
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】材料1〜17は本発明の合金であり、その
機械的特性および摩擦試験結果は良好である。一方、比
較材での試験結果は以下のようである。
【0040】18:Sn量が1%と少ないために素地の
強度不足により摩擦材が摩耗してμ値が増加。 19:Sn量が30%と多いために素地が著しく硬化し
て相手材を攻撃してμ値が増加。 20:硬質粒子の平均粒径が100μmと大きいために
靭性不足および相手材を攻撃する。 21:硬質粒子が含まれていないために十分なμ値が得
られない。 22・23:硬質粒子が35%と多いために靭性不足お
よび相手材を攻撃する。 24:固体潤滑剤を含まないために潤滑不良を生じて相
手材と焼付きを発生する。 25:空孔量が0%であるために耐焼付き性が低下して
相手材と焼付きを生じる。 26:空孔量が35%と大きいために強度靭性が不足し
て摩擦材が摩耗する。 27:空孔の大きさが平均45μmと大きいために強度
・靭性が不足して摩擦材が摩耗する。 28:機械的合金化手法を行わず、単に所定成分を有す
る各粉末を混合のみした後、焼結したために硬質粒子と
素地との反応層が形成されずに摺動の際に硬質粒子が素
地から脱落して相手材と焼付きを生じる。
【0041】
【発明の効果】本発明の青銅基焼結摩擦材においては乾
式摩擦摺動条件において約0.5〜0.7の比較的高い
摩擦係数を安定して保持でき、しかも同一材料や鉄・銅
合金等を相手材とした場合においてもそれらを攻撃する
ことなく、更に相手材と焼付きを生じることがない。ま
た、十分な強度・靭性を有している。そのため、コンプ
レッサー用クラッチ材や自動車・バイク等のブレーキ摩
擦材として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摩擦試験を実施する乾式摩擦試験機の
説明図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青銅(ブロンズ)系焼結合金を母合金と
    する焼結摩擦材料において、重量比率でSn:3〜20
    %を含有し、残部が実質的にCuおよび不可避的不純物
    からなる組成のCu合金素地中に平均粒径1〜80μm
    の硬質粒子が重量比率で3〜20%均一に分散されたC
    u−Sn系合金と固体潤滑成分からなることを特徴とす
    る焼結摩擦材。
  2. 【請求項2】 平均粒径100μm以下の水アトマイズ
    法によって急冷凝固合金化されたCu−Sn系合金粉末
    を原料粉末とすることを特徴とする請求項1記載の焼結
    摩擦材。
  3. 【請求項3】 硬質粒子がSi窒化物、Ti窒化物、C
    r窒化物、W窒化物、Al窒化物およびFe系金属間化
    合物のうち少なくとも1種または2種以上からなること
    を特徴とする請求項2記載の焼結摩擦材。
  4. 【請求項4】 Cu−Sn系合金はメカニカルアロイン
    グ法、メカニカルグランディング法または造粒法等によ
    り硬質粒子をCu−Sn系合金粉末もしくはCuとSn
    の混合粉末と機械的に合金化することでそれら硬質粒子
    がCu−Sn系合金素地中に均一に分散していることを
    特徴とする請求項1記載の焼結摩擦材。
  5. 【請求項5】 硬質粒子が酸化物、窒化物、炭化物、ほ
    う化物およびFe系金属間化合物のうち少なくとも1種
    または2種以上からなることを特徴とする請求項4記載
    の焼結摩擦材。
  6. 【請求項6】 固体潤滑成分は黒鉛、MoS2 またはC
    aF2 のうち少なくとも1種以上の1〜5重量%を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の焼結摩擦材。
  7. 【請求項7】 Cu−Sn系焼結合金は30μm以下の
    大きさの空孔が1〜30容量%均一に分布した組織を有
    することを特徴とする請求項1記載の焼結摩擦材。
JP4317756A 1992-11-02 1992-11-02 焼結摩擦材 Pending JPH06145845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4317756A JPH06145845A (ja) 1992-11-02 1992-11-02 焼結摩擦材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4317756A JPH06145845A (ja) 1992-11-02 1992-11-02 焼結摩擦材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06145845A true JPH06145845A (ja) 1994-05-27

Family

ID=18091693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4317756A Pending JPH06145845A (ja) 1992-11-02 1992-11-02 焼結摩擦材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06145845A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998004756A1 (fr) * 1996-07-30 1998-02-05 Ndc Company, Ltd. Materiau de glissement presentant une excellent resistance a l'abrasion
US5753725A (en) * 1995-03-08 1998-05-19 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Dry friction material and method of preparing the same
KR20010061913A (ko) * 1999-12-30 2001-07-07 이계안 고 내마모성 마찰재의 제조방법
WO2010050326A1 (ja) * 2008-10-29 2010-05-06 Ntn株式会社 焼結軸受
WO2015141807A1 (ja) * 2014-03-20 2015-09-24 Ntn株式会社 軌道輪および該軌道輪を有する転がり軸受
JP2016222964A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 曙ブレーキ工業株式会社 高速鉄道車両用焼結摩擦材とその製造方法
CN114561567A (zh) * 2022-03-17 2022-05-31 山东百德瑞轨道交通科技有限公司 一种矿用单轨吊设备紧急制动用摩擦材料

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5753725A (en) * 1995-03-08 1998-05-19 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Dry friction material and method of preparing the same
WO1998004756A1 (fr) * 1996-07-30 1998-02-05 Ndc Company, Ltd. Materiau de glissement presentant une excellent resistance a l'abrasion
US6197432B1 (en) 1996-07-30 2001-03-06 Ndc Company, Ltd. Sliding material having excellent abrasion resistance
KR20010061913A (ko) * 1999-12-30 2001-07-07 이계안 고 내마모성 마찰재의 제조방법
WO2010050326A1 (ja) * 2008-10-29 2010-05-06 Ntn株式会社 焼結軸受
JP2010106306A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Ntn Corp 焼結軸受
WO2015141807A1 (ja) * 2014-03-20 2015-09-24 Ntn株式会社 軌道輪および該軌道輪を有する転がり軸受
JP2016222964A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 曙ブレーキ工業株式会社 高速鉄道車両用焼結摩擦材とその製造方法
CN114561567A (zh) * 2022-03-17 2022-05-31 山东百德瑞轨道交通科技有限公司 一种矿用单轨吊设备紧急制动用摩擦材料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0703382B1 (en) Sintered contact component
KR102309320B1 (ko) 구리 합금, 구리 합금의 용도, 구리 합금을 가지는 베어링, 및 구리 합금으로 이루어진 베어링의 제조 방법
JP2003089831A (ja) 銅系焼結摺動材料および複層焼結摺動部材
JP2008280613A (ja) 銅系焼結摺動材料および複層焼結摺動部材
JP2795374B2 (ja) 摺動材料
KR0149739B1 (ko) 소결접동부재 및 그 제조방법
JPH11293368A (ja) 銅系摺動合金
JP3484444B2 (ja) 摺動部材
JPH06145845A (ja) 焼結摩擦材
JPH05179232A (ja) ブレーキ用焼結金属摩擦材
JPH08245949A (ja) 乾式摩擦材とその製造方法
JP3042539B2 (ja) 摺動材料
JP2006037180A (ja) 耐焼付性に優れたPbフリー銅合金複合摺動材
JP2974738B2 (ja) 焼結銅系摺動材料
JP3753981B2 (ja) 摺動特性に優れたアルミニウム合金溶射層及び摺動材料
JP2004018941A (ja) 銅系焼結摺動部材
JPH07102335A (ja) 焼結摺動部材
JPH0727156A (ja) 焼結摩擦材
JPS58113335A (ja) 自己潤滑性耐摩耗焼結銅合金およびその製造方法
JPH04191343A (ja) 自己潤滑摺動材料
JPH11158568A (ja) 耐摩耗性および摺動特性に優れる銅合金およびその製造方法
JP2006037179A (ja) 耐焼付性に優れたPbフリー銅合金系複合摺動材
JPH0835026A (ja) 銅系焼結摺動材料
JPS6335692B2 (ja)
KR0118771B1 (ko) Cu기 소결합금 마찰재