JPH05282553A - 商品売上登録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バーコードからなる商品情報の入力を顧客が
入力操作部で行なって精算処理を店員がレジスタ部で行
ない、商品情報から得た重量情報と商品を実測した重量
情報との一致を確認して不正を防止する商品売上登録装
置において、バーコードの読取走査や重量情報の一致検
出に不良が発生した商品を簡易にレジスタ部まで搬送で
きるようにする。 【構成】 重量情報が一致した商品を順次搬送するコン
ベヤ１２を設け、バーコードの読取走査や重量情報の一
致検出に不良が発生した複数の商品を一時的に格納して
コンベヤ１２で搬送される容器１８を設け、入力操作部
２の近傍に位置して多数の容器１８が積載される容器置
台１７を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、顧客が自身で商品のバ
ーコードを読取走査して登録処理する商品売上登録装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、チェックアウトシステム等の商品
売上登録装置では、商品にラベル等で付与されたバーコ
ードをバーコードスキャナで読取走査して商品情報を入
力することで登録処理の作業能率を向上させている。こ
のようなバーコードスキャナによる商品情報の入力は、
キーボード等の操作入力に比較して極めて簡易かつ正確
であるため、例えば、その作業は専任の店員でなくとも
可能である。

【０００３】そこで、このようなバーコードスキャナに
よるバーコードの読取作業や登録処理は顧客に行なわ
せ、精算処理のみを店員が行なうようにした商品売上登
録装置が、本出願人により特公平1-52794号公報や特願
平3-166691号として出願されている。例えば、この特願
平3-166691号に開示された商品売上登録装置であるセル
フスキャニングシステムは、顧客用の入力操作部が各々
先端部に配置された二台のサッカー台を平行に配置し、
これらのサッカー台の末端部間に一人の店員用に並設し
た二台のレジスタ部を配置した構造となっている。

【０００４】より具体的には、上記出願のセルフスキャ
ニングシステムでは、前記入力操作部にバーコードスキ
ャナやキーボード等が設けられており、前記レジスタ部
には、予め商品の品名や単価及び重量等からなる商品情
報を格納したＰＬＵ(ＰriceＬook Ｕp)メモリやキーボ
ード及びドロワ等が設けられている。そして、このよう
な入力操作部とレジスタ部とに連通する前記サッカー台
にはベルトコンベヤ等が設けられており、このベルトコ
ンベヤの搬送ベルト下に電子秤が配置されている。

【０００５】そして、このセルフスキャニングシステム
では、顧客が持ち寄った商品の商品情報を入力操作部の
バーコードスキャナで入力し、この入力後に商品をサッ
カー台のベルトコンベヤ上に載置すると、このベルトコ
ンベヤ内の電子秤で商品が計量されて重量情報が出力さ
れる。この時、店員の位置のレジスタ部では、入力操作
部から伝送された商品情報をレジスタ部がＰＬＵメモリ
から読出しているので、この読出した商品情報の重量情
報と電子秤が計量した重量情報との一致の有無を判定す
る。そこで、この一致が検出されると、顧客が入力操作
部で入力した商品情報は適正であるとレジスタ部が判定
するので、この判定に基づく自動制御や店員の手動操作
によってベルトコンベヤの駆動が開始される。そこで、
このベルトコンベヤで入力操作部の位置からレジスタ部
の位置まで商品が搬送されるので、この商品の精算処理
を店員がレジスタ部で行なうことになる。

【０００６】つまり、このセルフスキャニングシステム
では、商品情報の入力作業や登録処理は顧客が行ない、
店員は販売作業の最終工程である精算処理を行なうだけ
なので、一人の店員が複数の業務レーンを担当するよう
なことも可能であり、作業能率を低下させることなく店
員の作業負担の軽減や人数削減を実現することができ
る。しかも、このセルフスキャニングシステムでは、商
品のバーコードから得た重量情報と商品を実測した重量
情報との一致を確認することで、バーコードを読取走査
した商品とは異なる商品をベルトコンベヤ上に載置する
ような不正も防止できるようにしている。

【０００７】なお、このセルフスキャニングシステムで
は、バーコードの読取走査や重量情報の一致検出に不良
が発生した商品はベルトコンベヤで搬送せずに入力操作
部の近傍の載置台上に一時的に載置しておき、重量情報
が一致した商品の登録処理が完了してから買物カゴやカ
ートに再度投入してレジスタ部まで搬送するようになっ
ている。このようにすることで、バーコードの読取走査
や重量情報の一致検出に不良が発生した商品も、最終的
には店員がレジスタ部の手動操作で登録処理することが
できるので、顧客が購入を要望する全ての商品に対して
登録処理と精算処理とが実行される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上述したセルフスキャ
ニングシステムでは、商品情報の入力作業や登録処理は
顧客が行ない、店員の作業を精算処理のみとすること
で、店員の作業負担の軽減や人数削減を可能としてお
り、商品のバーコードの重量情報と実測した重量情報と
の一致を確認することで商品の交換等の不正も防止でき
るようになっている。

【０００９】ここで、このようなセルフスキャニングシ
ステムでは、バーコードの読取走査や重量情報の一致検
出に不良が発生した商品は載置台上に一時的に載置して
おき、例えば、後に買物カゴやカートに再度投入してレ
ジスタ部まで搬送することで登録処理するようになって
いるが、この場合は載置台上に載置した商品が多数であ
ると、これらの商品を買物カゴやカートに投入する作業
が煩雑で販売業務が遅滞することになる。また、例え
ば、ベルトコンベヤを店員の手動操作で駆動できるよう
にして載置台上の商品もベルトコンベヤで搬送すること
が考えられるが、この場合も載置台上に載置した商品が
多数であるとベルトコンベヤ上に移送する作業が煩雑で
あり、この手動による移送時やベルトコンベヤによる搬
送時などに商品が落下する懸念がある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】商品にバーコードで付与
された品名や重量等の商品情報を読取走査するバーコー
ドスキャナを備えた顧客用の入力操作部を設け、この入
力操作部でバーコードが読取走査された商品を計量して
重量情報を出力する電子秤を設け、この電子秤で計量さ
れた重量情報と前記入力操作部のバーコードスキャナで
操作入力された商品情報の重量情報との一致の有無を検
出する不正防止手段を設け、この不正防止手段が重量情
報の一致を検出した商品を順次搬送するコンベヤを設
け、前記バーコードスキャナの読取走査や前記不正防止
手段の一致検出に不良が発生した複数の商品を一時的に
格納して前記コンベヤで搬送される容器を設け、前記入
力操作部の近傍に位置して多数の前記容器が積載される
容器置台を設け、前記コンベヤで搬送された商品の精算
処理を実行する店員用のレジスタ部を設けた。

【００１１】

【作用】容器内に格納した商品は多数でも一度にコンベ
ヤ上に移送することができるので、その作業が極めて簡
易で販売業務の迅速化に寄与することができる。

【００１２】

【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、この商品売上登録装置であるセルフスキャニング
システム１は、外観的には図１及び図２に例示するよう
に、顧客(図示せず)用の入力操作部２が各々先端部に配
置された二台のサッカー台３を平行に配置し、これらの
サッカー台３の末端部間に一人の店員４用に並設した二
台のレジスタ部であるＥＣＲ(Ｅlectronic Ｃash Ｒe
gister)５を配置した構造となっている。より具体的に
は、前記入力操作部２には、バーコードスキャナ６や操
作パネル７等が設けられており、前記ＥＣＲ５には、図
３に例示するように、ハンディスキャナ８やディスプレ
イ９及びキーボード１０やドロワ１１等が設けられてい
る。また、前記サッカー台３は、前記入力操作部２と連
続する位置に搬入コンベヤ１２と搬出コンベヤ１３と商
品包装台１４とが順次設けられており、前記搬入コンベ
ヤ１２の搬送ベルト下に電子秤１５が設けられている。
そして、このセルフスキャニングシステム１では、図４
に例示するように、前記入力操作部２の近傍となる前記
サッカー台３の側方にリフト１６が設けられており、こ
のリフト１６の昇降自在な容器置台１７上に容器である
多数のトレー１８が積載されている。

【００１３】また、このセルフスキャニングシステム１
は、回路的には図５のブロック図に例示するように、前
記入力操作部２、前記各コンベヤ１２，１３、前記電子
秤１５、前記リフト１６等が前記ＥＣＲ５に接続されて
おり、このＥＣＲ５は、ＣＰＵ(Ｃentral Ｐrocessing
Ｕnit)１９、ＲＯＭ(Ｒead Ｏnly Ｍemory)２０、
ＰＬＵメモリ２１を内蔵したＲＡＭ(Ｒandom Ａccess
Ｍemory)２２、前記ディスプレイ９、前記キーボード
１０、前記ドロワ１１等をデータバス２３で接続した構
造となっている。なお、このセルフスキャニングシステ
ム１では、前記入力操作部２の操作パネル７には、ディ
スプレイ２４とスタートスイッチ２５とストップスイッ
チ２６とが設けられており、図６のメモリマップに例示
するように、前記ＲＡＭ２２内のＰＬＵメモリ２１に
は、商品コード、品名、単価、重量等の情報からなる商
品情報が商品毎に格納されている。

【００１４】なお、このセルフスキャニングシステム１
では、従来例として前述したセルフスキャニングシステ
ムと同様に、バーコードスキャナ６が読取走査した商品
情報の重量情報と電子秤１５が実測した重量情報との一
致の有無を検出する不正防止手段が前記ＣＰＵ１９や前
記ＰＬＵメモリ２１等で形成されており、このような不
正防止手段が重量情報の一致を検出した商品情報は前記
ＥＣＲ５が自動的に登録処理するようになっている。

【００１５】このような構成において、このセルフスキ
ャニングシステム１の処理動作を図７に例示するフロー
チャートに基づいて以下に詳述する。まず、顧客が購入
を要望する商品(図示せず)を買物カゴやカートに積載す
るなどして入力操作部２に持ち寄り、ここで操作パネル
７のスタートスイッチ２５を入力操作すると、待機状態
の入力操作部２が起動されて商品情報の操作入力が可能
となる。そして、このようにスタートスイッチ２５が入
力操作されると入力操作部２の操作パネル７のディスプ
レイ２４に“スキャニングを開始してください”等のメ
ッセージが表示されるので、このようなメッセージを視
認した顧客が商品のバーコードを入力操作部２のバーコ
ードスキャナ６で読取走査することになる。この時、店
員４の位置のＥＣＲ５では、入力操作部２から伝送され
た商品コードでＣＰＵ１９がＰＬＵメモリ２１を検索処
理し、商品コードが一致する商品情報の存在が確認され
た場合はディスプレイ２４に“商品をコンベヤに載置し
て下さい”等のメッセージを表示するようになってい
る。そこで、このようなメッセージを視認した顧客が商
品をサッカー台３の搬入コンベヤ１２上に載置すると、
この搬入コンベヤ１２内の電子秤１５で商品が計量され
て重量情報が出力される。

【００１６】この時、店員４の位置のＥＣＲ５では、入
力操作部２から伝送された商品情報をＥＣＲ５のＣＰＵ
１９がＰＬＵメモリ２１から読出しており、この商品情
報の重量情報と電子秤１５が実測した重量情報とを不正
防止手段が比較することになる。そこで、この比較結果
が予め設定された許容範囲内であれば入力操作部２で顧
客が入力した商品情報が適正と判別されるので、商品情
報がＲＡＭ２２に一時記憶されると共に搬入コンベヤ１
２が駆動されることになる。すると、この搬入コンベヤ
１２上の商品はＥＣＲ５の位置まで搬送されるので、こ
のようにして順次搬送される商品を店員４がＥＣＲ５の
手動操作で登録処理することになる。

【００１７】ここで、このセルフスキャニングシステム
１では、上述のようなバーコードスキャナ６の読取走査
や不正防止手段の一致検出などに不良が発生すると、Ｃ
ＰＵ１９はディスプレイ２４に“商品をトレーに載置し
て下さい”等のメッセージを表示して未登録商品の存在
を示す不良フラグをＲＡＭ２２のワークエリアなどにセ
ットするようになっている。この場合、このようなメッ
セージを視認した顧客は商品をリフト１６に積載された
最上位のトレー１８上に載置し、次の商品のバーコード
の読取走査等を開始することになる。

【００１８】そこで、上述のような動作を全ての商品に
対して行なった顧客が入力操作部２の操作パネル７のス
トップスイッチ２６を入力操作すると、ＥＣＲ５のＣＰ
Ｕ１９は搬入コンベヤ１２を停止して商品情報の精算処
理を開始することになるが、この時、不良フラグがセッ
トされていた場合はディスプレイ２４に“トレーをコン
ベヤに載置して下さい”等のメッセージを表示させると
共に搬入コンベヤ１２を再度駆動することになる。そこ
で、このメッセージを視認した顧客が商品を載置したト
レー１８を搬入コンベヤ１２に載置すると、登録処理に
不良が生じてトレー１８上に載置されていた商品がＥＣ
Ｒ５の位置まで搬送されるので、このＥＣＲ５を店員４
が手動操作することでトレー１８上の商品も登録処理さ
れることになる。そこで、上述のようにして全ての商品
の登録処理が完了すると、店員４はＥＣＲ５のキーボー
ド１０の手動操作やドロワ１１内の金銭(図示せず)の受
渡しなどで精算処理を実行することになる。

【００１９】このようにすることで、このようなセルフ
スキャニングシステム１では、先行技術として前述した
セルフスキャニングシステムと同様に、電子秤１５が実
測した重量情報と入力操作部２が出力する商品情報の重
量情報との一致を確認してから顧客による登録処理が実
行されるので、例えば、バーコードを読取走査した商品
とは異なる商品を顧客が搬入コンベヤ１２上に載置する
ような不正が防止される。

【００２０】そして、このセルフスキャニングシステム
１では、バーコードの読取走査や重量情報の一致検出に
不良が発生した商品はトレー１８上に一時的に載置して
おき、このトレー１８ごと搬入コンベヤ１２でＥＣＲ５
まで搬送して店員が登録処理するようになっているの
で、先行技術のセルフスキャニングシステムのように載
置台上に載置しておいた商品を買物カゴやカートに個々
に再投入して手動で搬送する必要がない。つまり、本発
明のセルフスキャニングシステム１では、トレー１８上
に載置した商品が多数でも、これは一度に搬入コンベヤ
１２上に移送されるので、この作業が極めて簡易で販売
業務の迅速化に寄与することができ、しかも、搬入コン
ベヤ１２でＥＣＲ５の位置まで搬送される多数の商品は
トレー１８で保持されているので落下も良好に防止され
ている。

【００２１】しかも、本実施例のセルフスキャニングシ
ステム１では、容器置台１７上に積載されたトレー１８
が順次取出されると、図４に例示したように、リフト１
６が容器置台１７を順次上昇させて最上位のトレー１８
の位置をサッカー台３の上面と略同等に維持するように
なっているので、多数の商品が載置されたトレー１８で
も極めて容易にサッカー台３上に移送することができ
る。なお、このように最上位のトレー１８の高さを一定
に維持する機構は、所定高さに配置したフォトセンサや
接触スイッチでトレー１８を検知してリフト１６をフィ
ードバック制御する機構や、容器置台１７に設けたスケ
ールの検出重量からトレー１８の枚数を算定してリフト
１６を駆動する機構や、トレー１８の使用枚数をＥＣＲ
５の処理動作の内容から算定してリフト１６を駆動する
機構などで実現可能である。さらに、本実施例のセルフ
スキャニングシステム１では、商品を一時的に格納する
容器としてトレー１８を例示したが、これは買物カゴな
どでも実施可能である。

【００２２】また、本実施例のセルフスキャニングシス
テム１では、不良フラグがセットされているとＥＣＲ５
のＣＰＵ１９が停止した搬入コンベヤ１２を自動的に再
度駆動することを例示したが、本発明は上記構造に限定
されるものではなく、例えば、このような搬入コンベヤ
１２の駆動の制御を店員４が手動で操作することも実施
可能である。さらに、本実施例のセルフスキャニングシ
ステム１では、商品情報の重量情報をＰＬＵメモリ２１
に設定しておくことを例示したが、本発明は上記形式に
限定されるものではなく、例えば、ＰＬＵメモリ２１を
利用することなく全ての商品情報をバーコード内に記録
しておくようなことも実施可能である。

【００２３】

【発明の効果】本発明は上述のように、商品にバーコー
ドで付与された品名や重量等の商品情報を読取走査する
バーコードスキャナを備えた顧客用の入力操作部を設
け、この入力操作部でバーコードが読取走査された商品
を計量して重量情報を出力する電子秤を設け、この電子
秤で計量された重量情報と前記入力操作部のバーコード
スキャナで操作入力された商品情報の重量情報との一致
の有無を検出する不正防止手段を設け、この不正防止手
段が重量情報の一致を検出した商品を順次搬送するコン
ベヤを設け、前記バーコードスキャナの読取走査や前記
不正防止手段の一致検出に不良が発生した複数の商品を
一時的に格納して前記コンベヤで搬送される容器を設
け、前記入力操作部の近傍に位置して多数の前記容器が
積載される容器置台を設け、前記コンベヤで搬送された
商品の精算処理を実行する店員用のレジスタ部を設けた
ことにより、容器内に格納した商品は多数でも一度にコ
ンベヤ上に移送することができるので、その作業が極め
て簡易で販売業務の迅速化に寄与することができる等の
効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す平面図である。

【図２】斜視図である。

【図３】拡大したＥＣＲを示す斜視図である。

【図４】拡大した要部を示す縦断正面図である。

【図５】全体の回路構造を示すブロック図である。

【図６】ＰＬＵメモリを示すメモリマップである。

【図７】販売業務の処理動作を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ 商品売上登録装置 ２ 入力操作部 ４ 店員 ５ レジスタ部 ６ バーコードスキャナ １２ コンベヤ １５ 電子秤 １７ 容器置台 １８ 容器 １９，２１ 不正防止手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品にバーコードで付与された品名や重
   量等の商品情報を読取走査するバーコードスキャナを備
   えた顧客用の入力操作部と、この入力操作部でバーコー
   ドが読取走査された商品を計量して重量情報を出力する
   電子秤と、この電子秤で計量された重量情報と前記入力
   操作部のバーコードスキャナで操作入力された商品情報
   の重量情報との一致の有無を検出する不正防止手段と、
   この不正防止手段が重量情報の一致を検出した商品を順
   次搬送するコンベヤと、前記バーコードスキャナの読取
   走査や前記不正防止手段の一致検出に不良が発生した複
   数の商品を一時的に格納して前記コンベヤで搬送される
   容器と、前記入力操作部の近傍に位置して多数の前記容
   器が積載される容器置台と、前記コンベヤで搬送された
   商品の精算処理を実行する店員用のレジスタ部とよりな
   ることを特徴とする商品売上登録装置。