JPH06266956A - セルフスキャニング方式のチェックアウト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】小型化とコスト低減を達成しつつ不正防止を図
る。 【構成】上流側商品置場（１Ａ，１Ｂ）と下流側商品置
場（２Ａ，２Ｂ）との間に配設されたスキャナ２０，２
０と顧客用表示器（２１）とを含むセルフスキャニング
ユニットを平行配設して２レーンを形成し、両レーンの
間でかつ各スキャナ２０の下流側に接近位置決めされた
精算部１１０にキーボード１４，ハンドスキャナ１７，
プリンタ１５，キャッシャー用表示器（２１），ドロワ
１６を含む一対の電子キャッシュレジスタ１０Ａ，１０
Ｂを配設した。また、各レーンの顧客用表示器とキャッ
シャー用表示器とを１台の兼用表示器で形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、顧客自身に買上商品の
商品データをスキャニングさせるセルフスキャニング方
式のチェックアウト装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、スーパーマーケットに供される
チェックアウト装置の中には、買上商品の商品データの
スキャニングはセルフスキャニングユニットを用いて顧
客自身に行わせ、金銭授受を含む精算業務は電子キャッ
シュレジスタを用いてオペレータ（キャッシャー）が行
うように構成したセルフスキャニング方式のものがあ
る。

【０００３】図４に、このセルフスキャニング方式で２
レーン（１Ａ，１Ｂ）型の従来チェックアウト装置の構
成を示す。同図において、セルフスキャニングユニット
は、顧客がスキャニング操作する操作部３０と，搬入・
計量部４０と，搬出部５０と，ストック・袋詰部６０と
を商品流れ方向に列配設してなる。操作部３０には、商
品に付されたバーコードを読取るための固定スキャナ３
１とスタートボタン等の各種スイッチや表示器を含む入
力・表示ユニット３２とが設けられている。また、搬入
・計量部４０は、セルフスキャニングされた商品を矢印
方向に搬入する搬入コンベア４１とこの搬入コンベア４
１に載置された商品の重量を計量する計量器４２とを含
み形成されている。４３は商品の検出センサである。搬
出部５０は、搬出コンベア５１と傾斜シュータ５２とを
含み、精算後の商品のストック場所６１を有するストッ
ク・袋詰部６０に搬出するものと形成されている。

【０００４】ここに、電子キャッシュレジスタ１０Ａ，
１０Ｂは、精算部１１０を形成するもので、各レーン１
Ａ，１Ｂごとに搬入・計量部４０と搬出部５０との中間
に設けられている。各電子キャッシュレジスタ１０Ａ
（１０Ｂ）は、ＣＰＵ，ＲＯＭ，ＲＡＭ等からなる制御
部と，キーボード，ハンドスキャナ，プリンタ，キャッ
シャー用表示器２８および顧客用表示器２９等を含み形
成されている。

【０００５】かかるチェックアウト装置では、例えばレ
ーン１Ａに関し、顧客自身が操作部３０において自己の
買上商品固定スキャナ３１を用いてスキャンすると、そ
れら商品データは電子キャッシュレジスタ１０Ａの売上
登録ファイルに登録され、登録後の商品は搬入コンベア
４１，搬出コンベア５１を通しストック・袋詰部６０に
搬送される。したがって、キャッシャーは、精算部１１
０において当該電子キャッシュレジスタ１０Ａを用い
て、スキャニング後の顧客に対して精算業務だけを行え
ばよい。その後、顧客はストック場所６１において袋詰
することになる。

【０００６】よって、キャッシャーは、精算業務のみに
専念できるから業務能率が向上する。一方、顧客も長蛇
の列を待つことなく迅速な買物ができる。しかも、キャ
ッシャーの兼任により２レーン１Ａ，１Ｂ用の両電子キ
ャッシュレジスタ１０Ａ，１０Ｂを１人のキャッシャー
が取扱うので、一段と精算業務能率を高められる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置には、次のような問題点がある。 搬入コンベア４１，搬出コンベア５１等を直列配設
しているので、装置全体が長大かつ大型となり、コスト
高となるばかりか設置スペースが大きい。 固定スキャナ３１と精算部１１０（電子キャッシュ
レジスタ１０Ａ，１０Ｂ）とが離れているので、キャッ
シャーが操作部３０の近傍における搬入コンベア４１上
に未スキャニングの商品を載置したり、未スキャニング
商品とのすり替え等の不正防止を監視することは実際上
困難である。したがって、商品重量チェック機能，搬入
コンベアの停止機能等々の不正防止策を講じなければな
らないから、この点からもコスト高となるばかりか、制
御が複雑となりかつチェックアウトまでに長時間を要す
る。 固定スキャナ３１と精算部１１０とが離れているの
で、スキャン操作に不慣れの顧客にその取扱を容易に説
明することができずサービス低下となる。また、固定ス
キャナ３１で読取できない商品については、電子キャッ
シュレジスタ１０Ａ，１０Ｂ側のハンドスキャナで読取
しなければならないから、商品登録終了までに時間が掛
る。 各電子キャッシュレジスタ１０Ａ，１０Ｂのキャッ
シャー用表示器２８および顧客用表示器２９がＣＲＴの
ように大型となると、精算部１１０のスペースも大きく
なり、コスト高にもなる。

【０００８】本発明の目的は、小型で低コストかつ取扱
が簡単で不正防止のための監視が容易なセルフスキャニ
ング方式のチェックアウト装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係るセ
ルフスキャニング方式のチェックアウト装置は、上流側
商品置場と下流側商品置場との間に配設されたスキャナ
と顧客用表示器とを含むセルフスキャニングユニットを
平行配設して２レーンを形成し、両レーンの間でかつ各
スキャナの下流側に接近位置決めされた精算部にキーボ
ード，ハンドスキャナ，プリンタ，キャッシャー用表示
器，ドロワを含む一対の電子キャッシュレジスタを配設
した構成であることを特徴とする。

【００１０】また、請求項２の発明に係るセルフスキャ
ニング方式のチェックアウト装置は、前記各レーンごと
に当該顧客用表示器と当該キャッシャー用表示器とをこ
れらを兼用する各１台の兼用表示器から形成し、かつ各
兼用表示器を顧客およびキャッシャーがそれぞれの立場
において目読可能な位置に配設されていることを特徴と
する。

【００１１】

【作用】上記構成による請求項１の発明では、各レーン
において、顧客はスキャナに向って立ち上流側商品置場
から自己買上商品を手に取りかつスキャナを用いてスキ
ャンする。顧客用表示器を目読しつつスキャン正常を確
認できる。スキャン操作が誤っていれば、精算部に居る
キャッシャーが的確かつ容易に教えられるから迅速なス
キャンができる。

【００１２】スキャンが終了した商品は、顧客自身が下
流側商品置場の例えば買物カゴ内に入れる。この際、キ
ャッシャーは不正行為があったか否かを簡単に監視でき
る。このようにして、スキャンされた商品データは当該
レーンの電子キャッシュレジスタ内に登録される。した
がって、キャッシャーは当該電子キャッシュレジスタを
操作して迅速に精算することができる。売上データも表
示される。スキャナでスキャンできなかったような商品
は、ハンドスキャナでスキャンすることができる。

【００１３】以上の精算業務を、２レーンについて１人
のキャッシャーが居ながらにして実行できるので業務能
率が高い。装置全体としては小型で省スペースかつ低コ
ストである。

【００１４】また、請求項２の発明では、キャッシャー
用表示器と顧客用表示器とが１台の兼用表示器に一体化
されているので、省スペース化とコスト低減を図れると
ともに、キャッシャーと顧客とが同一画面を見ることに
なるので、手際がよく迅速で正確なスキャニングを促進
できる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本チェックアウト装置は、図１，図２に示す如
く、上流側商品置場（１Ａ，１Ｂ）と下流側商品置場
（２Ａ，２Ｂ）との間に配設されたセルフスキャニング
ユニット（２０Ａ，２０Ｂ）を平行配設して２レーンを
形成し、かつ両レーン間に一対の電子キャッシュレジス
タ１０Ａ，１０Ｂを配設し、大幅な小型化とコスト低減
を図りかつ不正防止のための監視が容易に形成されてい
る。

【００１６】また、各レーンの顧客用表示器とキャッシ
ャー用表示器とは、各１台の兼用表示器２１から形成さ
れ、顧客ＣＳＴとキャッシャーＣＳＨとがその場に居な
がら目読可能な位置に配設し、一層の小型化とコスト低
減とを図っている。

【００１７】図２において、左側の一方レーンを形成す
る上流側商品置場は、買物カゴＢの載置テーブル１Ａか
ら形成され、かつ下流側商品置場は載置テーブル２Ａか
ら形成されている。ただし、カート等から形成してもよ
い。また、他方レーンも同様に載置テーブル１Ｂ，２Ｂ
から形成してある。

【００１８】また、両載置テーブル１Ａ，２Ａ（１Ｂ，
２Ｂ）間に配設されたセルフスキャニングユニットは、
スキャナ２０（２０）とキャッシャー用表示器を兼ねる
顧客用表示器としての兼用表示器２１（２１）から構成
されている。各スキャナ２０でスキャニングされた商品
データ（商品コード）は、電子キャッシュレジスタ１０
Ａ（１０Ｂ）の一部を構成する図３に示すＣＰＵ１１に
よってＲＡＭ１３の一部記憶エリアからなる売上登録フ
ァイル１３ＲＡ（１３ＲＢ）に記憶されている。各スキ
ャナ２０は、ハンド型でも固定型でもよいが、この実施
例では固定型とされている。

【００１９】なお、スキャニングしない商品を、載置テ
ーブル１Ａ（１Ｂ）上の買物カゴＢから載置テーブル２
Ａ（２Ｂ）上の買物カゴＢ内に不正に入れられないよう
にするために、載置テーブル２Ａ，２Ｂには固定型スキ
ャナ２０，２０を通過したことを検出するセンサ（図示
省略）が設けられている。

【００２０】次に、各レーンの固定型のスキャナ２０，
２０の下流側に接近位置決めされた精算部１１０は、一
対の電子キャッシュレジスタ１０Ａ，１０Ｂから構成さ
れている。かくして、従来例（図４）に示す如く、コン
ベア２１，４１等が不要となるので小型化とコスト低減
とを図れ、監視も容易となる。

【００２１】ここに、電子キャッシュレジスタ１０Ａと
電子キャッシュレジスタ１０Ｂとは同一構造とされてい
る。今、電子キャッシュレジスタ１０Ａを図３を用いて
説明すると、この電子キャッシュレジスタ１０Ａは、Ｃ
ＰＵ１１，ＲＯＭ１２，ＲＡＭ１３，各種コントローラ
等からなる制御部と、キーボード１４，プリンタ１５，
ドロワ１６，ハンドスキャナ１７等の機器部と、顧客用
表示器を兼ねるキャッシャー用表示器としての兼用表示
器２１とから形成されている。また、固定型スキャナ２
０も制御部（１１，１２）に当該コントローラを介して
接続されている。

【００２２】次に、この実施例の作用を説明する。例え
ば、図２の左側に示す一方レーン（１Ａ，２０，２Ａ）
において、顧客ＣＳＴは固定型スキャナ２０に向って立
ち上流側商品置場たる載置テーブル１Ａ上の買物カゴＢ
内から自己買上商品を手に取りかつ固定型スキャナ２０
を用いて１つずつスキャンする。このスキャン状態は、
兼用表示器２１で確認できる。キャッシャーも同時に確
認できる。もし、スキャン操作が誤っていれば、キャッ
シャーＣＳＨは精算部１１０に居たまま顧客ＣＳＴにそ
の説明と注意喚起ができる。

【００２３】スキャンが終了した商品は、顧客ＣＳＴ自
身が下流側商品置場たる載置テーブル２Ａ上の買物カゴ
Ｂ内に入れる。この際、キャッシャーＳＣＨは不正行為
があったか否かを簡単に監視できる。さらに、固定型ス
キャナ２０上を通さないで商品を入れると、検出センサ
が働き注意喚起する。

【００２４】このようにして、スキャニングされた商品
データは、当該レーンの電子キャッシュレジスタ１０Ａ
内の売上登録ファイル１３ＲＡに登録される。したがっ
て、キャッシャーＣＳＨは、そのキーボード１４のキー
操作により迅速に精算する。この際、売上データは兼用
表示器２１に表示されるから、キャッシャーＣＳＨと顧
客ＣＳＴは同時に同一内容を確認できる。

【００２５】なお、固定型スキャナ２１でスキャニング
できなかった商品については、スキャナ１７で入力され
処理される。

【００２６】その後、プリンタ１５からレシートが発行
され、開放されたドロワ１６を用いて金銭授受が行われ
る。以上は、他のレーンについても同様に行われてい
る。

【００２７】しかして、この実施例によれば、各上流側
商品置場（１Ａ，１Ｂ）と各下流側商品置場（２Ａ，２
Ｂ）との間に配設された固定型の各スキャナ２０，２０
と各顧客用表示器（２１，２１）とを含むセルフスキャ
ニングユニットを平行配設して２レーンを形成し、両レ
ーンの間でかつ各固定型スキャナ２０の下流側に接近位
置決めされた精算部１１０にキーボード１４，ハンドス
キャナ１７，プリンタ１５，キャッシャー用表示器（２
１），ドロワ１６を含む一対の電子キャッシュレジスタ
１０Ａ，１０Ｂを配設した構成であるから、大幅な小型
化とコスト低減とを達成でき、取扱が簡単で不正防止の
ための監視を容易に行える。

【００２８】また、各レーンの顧客用表示器とキャッシ
ャー用表示器とが１台の各兼用表示器２１から形成され
ているので、一段と小型化とコスト低減が図れ、レイア
ウトスペースも小さい。しかも、顧客ＣＳＴとキャッシ
ャーＣＳＨとが同一データを確認できるので信頼性が高
い。つまり、コミュニケーションがとり易くスムースな
業務が行える。

【００２９】また、各固定型スキャナ２０と精算部１１
０とが接近配設されているので、不正監視が容易である
ばかりか、顧客ＣＳＴのスキャンニング操作に誤り等が
あれば直ちにかつ親切に説明できる。この点からも迅速
なスキャニングができ、サービスも向上できる。

【００３０】また、各固定型スキャナ２０と精算部１１
０とが接近配設されているので、固定型スキャナ２０で
スキャニングできなかった商品を電子キャッシュレジス
タ１０Ａ，１０Ｂのハンドスキャナ１７，１７で簡単に
スキャン入力できる。つまり、スキャニング操作を中断
せずに行える。

【００３１】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、上流側商品置
場と下流側商品置場との間に配設されたスキャナと顧客
用表示器とを含むセルフスキャニングユニットを平行配
設して２レーンを形成し、両レーンの間でかつ各スキャ
ナの下流側に接近位置決めされた精算部にキーボード，
ハンドスキャナ，プリンタ，キャッシャー用表示器，ド
ロワを含む一対の電子キャッシュレジスタを配設した構
成であるから、大幅な小型化とコスト低減とを達成で
き、取扱が簡単で不正防止のための監視を容易に行え
る。

【００３２】また、請求項２の発明によれば、セルフス
キャニングユニットを形成する顧客用表示器と電子キャ
ッシュレジスタを形成するキャッシャー用表示器とが１
台の兼用表示器から一体に形成されているので、一段と
省スペースが図れかつコストも低減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す外観斜視図である。

【図２】同じく、平面図である。

【図３】同じく、各電子キャッシュレジスタを説明する
ためのブロック図である。

【図４】従来例を説明するための図である。

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ 載置テーブル（上流側商品置場） ２Ａ，２Ｂ 載置テーブル（下流側商品置場） １０Ａ，１０Ｂ 電子キャッシュレジスタ １１ ＣＰＵ １２ ＲＯＭ １３ ＲＡＭ １３ＲＡ，１３ＲＢ 売上登録ファイル １４ キーボード １５ プリンタ １６ ドロワ １７ ハンドスキャナ ２０ スキャナ（セルフスキャニングユニット） ２１ 兼用表示器（顧客用表示器，キャッシャー用表示
器） １１０ 精算部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上流側商品置場と下流側商品置場との間
   に配設されたスキャナと顧客用表示器とを含むセルフス
   キャニングユニットを平行配設して２レーンを形成し、
   両レーンの間でかつ各スキャナの下流側に接近位置決め
   された精算部にキーボード，ハンドスキャナ，プリン
   タ，キャッシャー用表示器，ドロワを含む一対の電子キ
   ャッシュレジスタを配設してなるセルフスキャニング方
   式のチェックアウト装置。
2. 【請求項２】 前記各レーンごとに当該顧客用表示器と
   当該キャッシャー用表示器とをこれらを兼用する各１台
   の兼用表示器から形成し、かつ各兼用表示器を顧客およ
   びキャッシャーがそれぞれの立場において目読可能な位
   置に配設されていることを特徴とする請求項１のセルフ
   スキャニング方式のチェックアウト装置。