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JPH05258977A - 平面形トランス - Google Patents

平面形トランス

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Publication number
JPH05258977A
JPH05258977A JP4054057A JP5405792A JPH05258977A JP H05258977 A JPH05258977 A JP H05258977A JP 4054057 A JP4054057 A JP 4054057A JP 5405792 A JP5405792 A JP 5405792A JP H05258977 A JPH05258977 A JP H05258977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil conductor
magnetic layer
layer
primary coil
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4054057A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Amano
正彦 天野
Yoshihiro Tanigawa
嘉浩 谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP4054057A priority Critical patent/JPH05258977A/ja
Publication of JPH05258977A publication Critical patent/JPH05258977A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 隣接した螺旋状のコイル導体間の浮遊容量を
低減して、高周波特性を改善すること。 【構成】 下部の第1の磁性体層3上に、一次コイル導
体1と二次コイル導体2とを絶縁体層5を介して螺旋状
に積層して、その上に絶縁体層5を介して第2の磁性体
層4を配置し、且つ一次コイル導体1の導体層の厚みd
を、二次コイル導体2の導体層Dの厚みに比較して薄く
形成した構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波帯域で使用され
る平面形トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に使用されている平面形トランスの
従来例を図5に示しており、図に於ける(A)及び
(B)は夫々平面図及び断面図である。図に於いて、下
部の第1の磁性体層3上に、一次コイル導体1と二次コ
イル導体2とを絶縁体層5を介して螺旋状に積層して、
その上に絶縁体層6を介して第2の磁性体層4を配置し
た構成を有している。
【0003】又一次コイル導体1の巻数は2ターンと
し、二次コイル導体2の巻数は1ターンとすると、巻数
比は2:1となる。この図に於いて、第1の磁性体層
3、一次コイル導体1、二次コイル導体2及び第2の磁
性体層4は、相互に近接して配置されているので、一次
コイル導体1と二次コイル導体2との結合係数は、略々
1と見做してもよく、一次コイル導体1及び二次コイル
導体2のインダクタンス値を、夫々L1 及びL2 、トラ
ンスの電圧変成比をxとすると、巻数比nは、n=√
(L1 /L2 )=xの関係式が成立する。なお、図中7
は基盤である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の平
面形トランスでは、一次コイル導体1と二次コイル導体
2とを螺旋状に積層した構成を有しているために、隣接
した螺旋状のコイル導体間に浮遊容量が分布することに
なり、この浮遊容量に起因して高周波特性が悪化すると
いう問題点がある。
【0005】このような問題点に鑑み、本発明に係る平
面形トランスは、隣接した螺旋状のコイル導体間の浮遊
容量を低減して、高周波特性を改善することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る平面形トランスは、第1の磁性体層上
に、巻数比n:1(nは1以上の実数)を有する一次コ
イル導体と二次コイル導体とを絶縁体層を介して螺旋状
に積層するのであるが、請求項1の発明では、一次コイ
ル導体の導体層の厚みを、二次コイル導体の導体層の厚
みに比較して薄く形成し、請求項2の発明では、一次コ
イル導体と第1の磁性体層との間隔を、二次コイル導体
と第2の磁性体層との間隔に比較して小さくし、請求項
3の発明では、第1の磁性体層の透磁率を、第2の磁性
体層の透磁率に比較して大きな値とし、請求項4の発明
では、第1の磁性体層の体積を、第2の磁性体層の体積
に比較して大きくし、請求項5の発明では、第1の磁性
体層の厚みを、第2の磁性体層の厚みに比較して大きく
し、請求項6の発明では、第1の磁性体層の幅を、第2
の磁性体層の幅に比較して大きくするのである。
【0007】
【作用】本発明に係る平面形トランスの作用について述
べる。コイル導体層の厚み、コイル導体と磁性体層との
間隔、磁性体層の透磁率、磁性体層の体積、厚み及び幅
に重点を置くことにより、一次コイル導体と二次コイル
導体との巻数比がn:1(nは1以上の実数)の場合
に、一次コイル導体の螺旋状の隣接導体層の総長を短く
して、隣接導体層間に分布する浮遊容量を低減し、従っ
て高周波帯域で使用する場合の高周波特性を改善するの
である。
【0008】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明に係る平面形
トランスの実施例を具体的に説明する。図1は本発明に
係る平面形トランスの請求項1の発明の実施例を示して
おり、(A)は平面図、(B)は断面図である。この平
面形トランスは、下部の第1の磁性体層3上に、巻数比
n:1(nは1以上の実数)を有する一次コイル導体1
と二次コイル導体2とを絶縁体層5を介して螺旋状に積
層して、その上に絶縁体層6を介して第2の磁性体層4
を配置した構成を有している。そして一次コイル導体1
の導体層の厚みdを、二次コイル導体2の導体層の厚み
Dに比較して薄く形成しており、そのために第1の磁性
体層3は磁化され易くなるが、第2の磁性体層4は磁化
され難くなる。
【0009】一次側と二次側との巻数比は1.75:1
であるが、電圧変成比を略々2とすることができる。従
って従来の平面形トランスの巻数比2:1の場合に比較
すると、一次コイル導体1の螺旋状の隣接導体層の総長
が短くなっており、隣接導体層に分布する浮遊容量を低
減することができる。電圧変成比xと巻線比nとの関係
式は、√(L1 /L2 )=x>nとなる。従って一次コ
イル導体1の導体層の厚みdを、二次コイル導体2の導
体層Dの厚みが等しい場合と同一の電圧変成比xを得る
ために必要な巻線比nを小さくすることができ、一次コ
イル導体1の螺旋状の隣接導体層の総長を短くして、隣
接導体層間に分布する浮遊容量を低減することができ
る。
【0010】図2は本発明に係る平面形トランスの請求
項2の発明の実施例を示しており、(A)は平面図、
(B)は断面図である。この平面形トランスは、図1に
示した第1実施例と同様に、下部の第1の磁性体層3上
に、一次コイル導体1と二次コイル導体2とを絶縁体層
5を介して螺旋状に積層して、その上に絶縁体層6を介
して第2の磁性体層4を配置した構成を有している。そ
して一次コイル導体1と第1の磁性体層3との間隔g
を、二次コイル導体2と第2の磁性体層4との間隔Gに
比較して小さくしており、そのために第1の磁性体層3
は磁化され易くなるが、第2の磁性体層4は磁化され難
くなる。
【0011】一次側と二次側との巻数比は1.75:1
であるが、電圧変成比を略々2とすることができる。従
って従来の平面形トランスの巻数比2:1の場合に比較
すると、一次コイル導体1同志で螺旋状の隣接導体層の
総長が短くなっており、隣接導体層に分布する浮遊容量
を低減できる。電圧変成比xと巻線比nとの関係式は、
√(L1 /L2 )=x>nとなる。従って一次コイル導
体1と第1の磁性体層3との間隔gが、二次コイル導体
2と第2の磁性体層4との間隔Gと等しい場合と同一の
電圧変成比xを得るために必要な巻線比nを小さくする
ことができ、一次コイル導体1の螺旋状の隣接導体層の
総長を短くして、隣接導体層間に分布する浮遊容量を低
減することができる。
【0012】図3は本発明に係る平面形トランスの請求
項3の発明の実施例を示しており、(A)は平面図、
(B)は断面図である。この平面形トランスは、図1に
示した第1実施例と同様に、下部の第1の磁性体層3上
に、一次コイル導体1と二次コイル導体2とを絶縁体層
5を介して螺旋状に積層して、その上に絶縁体層6を介
して第2の磁性体層4を配置した構成を有している。そ
して第1の磁性体層3の透磁率を、第2の磁性体層4の
透磁率に比較して大きな値としており、そのために第1
の磁性体層3は磁化され易くなるが、第2の磁性体層4
は磁化され難くなる。
【0013】一次側と二次側との巻数比は1.75:1
であるが、電圧変成比を略々2とすることができる。従
って従来の平面形トランスの巻数比2:1の場合に比較
すると、一次コイル導体1同志で螺旋状の隣接導体層の
総長が短くなっており、隣接導体層に分布する浮遊容量
を低減できる。電圧変成比xと巻線比nとの関係式は、
√(L1 /L2 )=x>nとなる。従って第1の磁性体
層3の透磁率が、第2の磁性体層4の透磁率と等しい場
合と同一の電圧変成比xを得るために必要な巻線比nを
小さくすることができ、一次コイル導体1の螺旋状の隣
接導体層の総長を短くして、隣接導体層間に分布する浮
遊容量を低減することができる。
【0014】図4は本発明に係る平面形トランスの請求
項4、請求項5及び請求項6の発明の実施例を示してお
り、(A)は平面図、(B)は断面図である。この平面
形トランスは、図1に示した第1実施例と同様に、下部
の第1の磁性体層3上に、巻数比n:1(nは1以上の
実数)を有する一次コイル導体1と二次コイル導体2と
を絶縁体層5を介して螺旋状に積層して、その上に絶縁
体層6を介して第2の磁性体層4を配置した構成を有し
ている。そして第1の磁性体層3の体積V、厚みK及び
幅Hを、第2の磁性体層4の体積v厚みk及び幅hに比
較して大きくしており、そのために一次コイル導体1の
インダクタンス値L1 と、二次コイル導体2のインダク
タンス値L2 との比は増大し、一次側と二次側との巻数
比は1.75:1であるが、電圧変成比は略々2とする
ことができる。従って従来の平面形トランスの巻数比
2:1の場合に比較すると、一次コイル導体1同志で螺
旋状の隣接導体層の総長が短くなっており、隣接導体層
に分布する浮遊容量を低減できる。
【0015】電圧変成比xと巻線比nとの関係式は、√
(L1 /L2 )=x>nとなる。従って第1の磁性体層
3の体積V、厚みK及び幅Hと、第2の磁性体層4の体
積v、厚みk及び幅hが等しい場合と同一の電圧変成比
xを得るために必要な巻線比nを小さくすることがで
き、一次コイル導体1の螺旋状の隣接導体層の総長を短
くして、隣接導体層間に分布する浮遊容量を低減するこ
とができる。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る平面形トランスは、前記の
ように構成したから、コイル導体層の厚み、コイル導体
層と磁性体層の間隔、磁性体層の透磁率、磁性体層の体
積、厚み及び幅が等しい場合と同一の電圧変成比を得る
ために必要な巻線比を小さくすることができ、一次コイ
ル導体の螺旋状の隣接導体層の総長を短くして、隣接導
体層間に分布する浮遊容量を低減することができて良好
な高周波特性を得ることができる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平面形トランスの請求項1の発明
の実施例を示しており、(A)は平面図、(B)は断面
図。
【図2】本発明に係る平面形トランスの請求項2の発明
の実施例を示しており、(A)は平面図、(B)は断面
図。
【図3】本発明に係る平面形トランスの請求項3の発明
の実施例を示しており、(A)は平面図、(B)は断面
図。
【図4】本発明に係る平面形トランスの請求項4の発明
の実施例を示しており、(A)は平面図、(B)は断面
図。
【図5】従来のこの種の平面形トランスの一例を示して
おり、(A)は平面図、(B)は断面図。
【符号の説明】
1 一次導体コイル 2 二次導体コイル 3 第1の磁性体層 4 第2の磁性体層 5 絶縁体層 6 絶縁体層 d 一次導体コイル層の厚み D 二次導体コイル層の厚み
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】本発明に係る平面形トランスの作用について述
べる。コイル導体層の厚み、コイル導体と磁性体層との
間隔、磁性体層の透磁率、磁性体層の体積、厚み及び幅
に重点を置くことにより、電圧変成比xを得るのに必要
な巻線比nを、x>nとなるようにし、一次コイル導体
の螺旋状の隣接導体層の総長を短くして、隣接導体層間
に分布する浮遊容量を低減し、従って高周波帯域で使用
する場合の高周波特性を改善するのである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の磁性体層上に、巻数比n:1(n
    は1以上の実数)を有する一次コイル導体と二次コイル
    導体とを絶縁体層を介して螺旋状に積層し、その上に絶
    縁体層を介して第2の磁性体層を配置し、且つ一次コイ
    ル導体の導体層の厚みを、二次コイル導体の導体層の厚
    みに比較して薄く形成することを特徴とする平面形トラ
    ンス。
  2. 【請求項2】 第1の磁性体層上に、巻数比n:1(n
    は1以上の実数)を有する一次コイル導体と二次コイル
    導体とを絶縁体層を介して螺旋状に積層し、一次コイル
    導体と第1の磁性体層との間隔を、二次コイル導体と第
    2の磁性体層との間隔に比較して小さくすることを特徴
    とする平面形トランス。
  3. 【請求項3】 第1の磁性体層上に、巻数比n:1(n
    は1以上の実数)を有する一次コイル導体と二次コイル
    導体とを絶縁体層を介して螺旋状に積層し、第1の磁性
    体層の透磁率を、第2の磁性体層の透磁率に比較して大
    きな値とすることを特徴とする平面形トランス。
  4. 【請求項4】 第1の磁性体層上に、巻数比n:1(n
    は1以上の実数)を有する一次コイル導体と二次コイル
    導体とを絶縁体層を介して螺旋状に積層し、第1の磁性
    体層の体積を、第2の磁性体層の体積に比較して大きく
    することを特徴とする平面形トランス。
  5. 【請求項5】 第1の磁性体層上に、巻数比n:1(n
    は1以上の実数)を有する一次コイル導体と二次コイル
    導体とを絶縁体層を介して螺旋状に積層し、第1の磁性
    体層の厚みを、第2の磁性体層の厚みに比較して大きく
    することを特徴とする平面形トランス。
  6. 【請求項6】 第1の磁性体層上に、巻数比n:1(n
    は1以上の実数)を有する一次コイル導体と二次コイル
    導体とを絶縁体層を介して螺旋状に積層し、第1の磁性
    体層の幅を、第2の磁性体層の幅に比較して大きくする
    ことを特徴とする平面形トランス。
JP4054057A 1992-03-13 1992-03-13 平面形トランス Withdrawn JPH05258977A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 19990518