JPH04366362A - 温風機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、加湿装置を有する温風
機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の温風機は、図４に示すよ
うに、ケース１の内部に、送風装置２と、風胴３と、風
胴３の内部に温風ヒータ４と、温風吹出口５と、風胴３
の側面部に、外周にヒータ６を有するパイプ７で構成し
た蒸気発生装置８と、蒸気発生装置８に水を供給するタ
ンク９と、蒸気発生装置８で発生した蒸気を室内に放出
する加湿口１０と、ヒータ６の外周に設けられた遮熱板
１１とからなっている。

【０００３】そして上記構成において、送風装置２より
送られた空気は、風胴３を通過し、温風ヒータ４で熱交
換し、温風として温風吹出口５より放出される。またタ
ンク９より供給した水は、蒸気発生装置８において、遮
熱板１１でケース１と遮熱したヒータ６により加熱され
、パイプ７を通過し、蒸気となって加湿口１０より放出
され、室内の加湿を行うようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしこのような従来
の温風機の構成では、蒸気発生装置８のヒータ６の加熱
時に、ケース１の表面温度上昇を防止するため、遮熱板
１１が必要であった。もちろんケース１の表面温度上昇
をおさえるためには、蒸気発生装置８のヒータ６の容量
を４０Ｗ程度まで低下させ、ヒータ６自体の温度を下げ
ればよいのであるが、４０Ｗ程度のヒータ６の熱量であ
ると４０ｃｃ／ｈ程度しか加湿量が得られない。

【０００５】一般に温風機は４．５畳程度の部屋で使わ
れている。したがって暖房時の快適性を保つためには、
室内の加湿量として５０ｃｃ／畳必要であり、４．５畳
程度の部屋であると２３０〜２５０ｃｃ／ｈの加湿量が
必要となる。２５０ｃｃ／ｈ程度の加湿量を出すために
は、ヒータ６の容量は２５０Ｗ程度必要であり、当然ン
ヒータ６の温度も上昇する。

【０００６】その際、ヒータ６とケース１の距離を充分
にとれば、ケース１の表面温度上昇も少なくなるが、前
述したように温風機は、４．５畳程度の狭い部屋で使用
されるので小型であるこが必要であり、ヒータ６とケー
ス１の距離は最小で構成せねばならない。このためケー
ス１の温度上昇を防ぐために遮熱板１１が必要となり、
複雑な構成となるものである。

【０００７】本発明は上記問題を解消するもので、簡単
な構成でケースの表面温度を上げずに適正な加湿が行え
る小型の温風機を提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の温風機は、本体ケース内にモータにより駆
動されるファンと、このファンの風路と、その風路内に
温風ヒータと、この温風ヒータの風下側の風路に吹出口
と、前記風路外に下方より上方に伸び外周にヒータを設
けた中空パイプと、この中空パイプの下方と連通した給
水タンクと、前記中空パイプの上方に加湿口と、前記本
体ケースの外面部にフィルタを有する吸い込み口とを備
え、前記中空パイプは前記風路の側面部と前記本体ケー
スの空間部に位置し、前記中空パイプとほぼ同心円状に
前記本体ケースの一部を張り出してなるものである。

【０００９】

【作用】本発明は上記した構成により、モータの駆動に
よるファンの回転により、空気は吸い込み口より吸い込
まれ、本体ケース内を通過し、ファンにより吸引され、
かつ加圧されて風胴を通過し、温風として吹出口より放
出されるが、吸い込まれた空気は、ファンに吸引される
間に中空パイプの表面をなめるように通過していく。こ
のとき中空パイプの周囲の本体ケースは、中空パイプと
ほぼ同心円状に、本体ケースより必要部分のみ張り出し
て形成しているので、中空パイプの周囲の圧力損失は最
小となり、吸い込み空気は中空パイプの周囲を円滑に流
れて中空パイプの外周のヒータの断熱効果を生みだし、
本体ケース表面の温度上昇を抑えるはたらきをする。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１、図２
および図３を参照しながら説明する。図において、１２
は本体ケースで、この本体ケース１２の内部にはモータ
１３に固定されたファン１４が位置している。ファン１
４の風路１５には図２，図３に示す温風ヒータ１６が固
定され、温風ヒータ１６の前方の風路１５には吹出口１
７を設けている。本体ケース１２の背面部には、下方部
に図２，図３に示す開口部１８を設け、その外側に防塵
用のフィルタ１９と、吸い込み口２０が位置している。

【００１１】また本体ケース１２の内部には、下方部外
周にヒータ２１を巻き付けた中空パイプ２２が本体ケー
ス１２の側面部と風路１５の側面部間に位置しており、
中空パイプ２２の側面の本体ケース１２は中空パイプ２
２とほぼ同心円状に空間を保持して本体ケース１２より
張り出して構成され、中空パイプ２２の下部は接続パイ
プ２３で連通した図２に示す水受け２４と接続している
。水受け２４は本体ケース１２の背面部に位置し、水受
け２４には給水タンク２５を本体ケース１２から着脱自
在に開口部１８を塞がないように本体ケース１２の上方
部に設けている。また中空パイプ２２の上部は図２に示
す開口部２６を有する加湿口２７が本体ケース１２の上
面より凸状態に設けられている。

【００１２】次に、上記構成における動作を説明する。 モータ１３によりファン１４が回転すると、本体ケース
１２の外方より、空気が吸い込み口２０とフィルタ１９
を通過して吸い込まれる。吸い込まれた空気はファン１
４に吸引される間に中空パイプ２２の表面をなめるよう
にしながら通過し、ファン１４により吸引され、かつ加
圧されて風路１５を通過し、温風ヒータ１６で熱交換さ
れ、吹出口１７より温風として放出される。また給水タ
ンク２５に給水された水は、水受け２４で一定水位を保
ちながら接続パイプ２３を通過し中空パイプ２２に供給
され、水受け２４と同水位を保ちながらヒータ２１で加
熱され、蒸気となって中空パイプ２２を通過し、加湿口
２７の開口部２６より放出されて室内の加湿を行う。

【００１３】このように本発明の実施例の温風機によれ
ば、中空パイプ２２の側面部の本体ケース１２が中空パ
イプ２２とほぼ同心円状に形成されているので、中空パ
イプ２２と本体ケース１２間の圧力損失は最小となり、
吸い込まれた空気は中空パイプ２２の周囲を円滑に流れ
、ヒータ２１の熱が本体ケース１２に伝わるのを防止し
、本体ケース１２の温度上昇を抑える。ま本体ケース１
２に設けた吸い込み用の開口部１８は本体ケース１２の
下方部に位置し、ほぼその対向部に中空パイプ２２に設
けたヒータ２１が位置しているので、吸い込み空気はヒ
ータ２１の周囲を通過しやすく、より断熱効果を生みだ
すようになる。

【００１４】また吸い込み空気はヒータ２１の熱を奪う
ために、温風ヒータ１６の熱量と、ヒータ２１の一部の
熱量を合わせた熱量が吹出口１７より放出され暖房効果
も向上する。さらに本体ケース１２の一部で中空パイプ
２２の必要外周部のみ同心円状に張り出しているので全
体を大きくすることはなく小型に構成でき、加湿口２７
も本体ケース１２より凸に形成し、本体ケース１２の中
空パイプ２２の部分のみ張り出して形成しているので、
張り出し部は加湿部であることが外観より一目で解る視
覚効果も有する。

【００１５】

【発明の効果】以上の実施例から明かなように本発明は
温風機によれば、次の効果が得られる。 （１）加湿ヒータを備えた中空パイプと同心円状に本体
ケースの一部を張り出しているので、加湿ヒータの熱が
本体ケースに伝わらず簡単な構成で高加湿量をだす温風
機が構成できる。 （２）加湿部が本体ケースより張り出しているので、加
湿部が外観より明確であり吹出蒸気の視覚効果と共に外
観形状の視覚効果を有する。 （３）本体ケースより必要部のみ張り出して構成してい
るので小型化がはかれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一の実施例の温風機の平面断面図

【図
２】同温風機の縦断面図

【図３】同じく温風機の正面断面図

【図４】従来の温風機の縦断面図

【符号の説明】

１２　　本体ケース １３　　モータ １４　　ファン １５　　風路 １６　　温風ヒータ １７　　吹出口 １９　　フィルタ ２０　　吸い込み口 ２１　　ヒータ ２２　　中空パイプ ２５　　給水タンク ２７　　加湿口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ケース内にモータにより駆動されるフ
   ァンと、このファンの風路と、その風路内に温風ヒータ
   と、この温風ヒータの風下側の風路に吹出口と、前記風
   路外に下方より上方に伸び外周にヒータを設けた中空パ
   イプと、この中空パイプの下方と連通した給水タンクと
   、前記中空パイプの上方に加湿口と、前記本体ケースの
   外面部にフィルタを有する吸い込み口とを備え、前記中
   空パイプは前記風路の側面部と前記本体ケースの空間部
   に位置し、かつ前記中空パイプとほぼ同心円状に前記本
   体ケースの一部を張り出してなる温風機。