JPH04334484A - カラーインクシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタに利用される
インクシートに関する。

【０００２】

【従来の技術】図５に示すように、異なる色のインクが
一定の長さにわたって塗布された長尺状のインクシート
５０の残量を検出する第一の方法として、このインクシ
ート５０の一側に形成された色マーク５１をセンサで検
出して使用されるインクの色を認識するとともに、１頁
分の印字サイクル毎にインクシート５０の他側に形成さ
れたマーク５２を他のセンサにより検出し、その検出信
号をプリンタに設けたカウンタでカウントすることによ
り、インクシート５０の残量を検出する方法がある。

【０００３】また、図６に示すように、多色印字用のイ
ンクリボン５３の各色の先頭に、インクの色や残量デー
タ等を示すバーコード５４を形成し、このバーコード５
４をセンサにより検出し、その検出信号をカウントする
方法がある。

【０００４】さらに、図７に示すように、多色印字用の
インクシート５０の一側縁に沿って磁気ストライプ５５
を形成し、この磁気ストライプ５５に記憶された情報を
磁気ヘッドで読み取ることにより、インクシート５０の
残量や使用されるインクの色を検出する方法等がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】図５及び図６に示す方
法は、インクシート５０やインクリボン５３の残量を検
出するために専用のセンサや、このセンサからの検出信
号をカウントして記憶したりする回路等を必要とし、ま
た、電源オフ時にも検出した残量を記憶するためにバッ
クアップ電池を必要とし、構造が複雑化する。さらに、
検出信号をカウントして記憶する回路はプリンタ側に設
けられているため、他のインクシートカートリッジやイ
ンクリボンカートリッジを装着しても、プリンタ側では
単純に残量検出信号を加算してしまう。したがって、イ
ンクシートカートリッジやインクリボンカートリッジを
使い切るまでプリンタに装着した状態で使用しない限り
、残量検出の信頼性を得ることができない。しかし、複
数人により共同でプリンタを使用することを考えると、
このような使用形態が維持されているとは断言すること
ができず、残量検出の方法として実用的ではない。 このようなことは図７に示した方法についても言えるこ
とで、また、図７に示した方法は磁気ヘッドを用いるた
めさらに高価である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、両端
が供給軸と巻取軸とに巻回されてフィルムの一面にイン
クが塗布されたインクシートにおいて、前記インクシー
トの側縁に各頁数を表す記号を１頁毎に複数回繰り返し
て前記インクシートの長手方向に沿って配列して表示し
た。

【０００７】請求項２の発明は、請求項１において、フ
ィルムの側縁に下地塗装を施し、この下地塗装の上にこ
の下地塗装と反対系統の色の記号を表示した。

【０００８】請求項３の発明は、インクシートの各頁数
を表す記号が１頁毎に複数回繰り返されて長手方向に沿
って配列されて表示された長尺状の表示リボンを前記イ
ンクシートの一側縁に沿わせて供給軸と巻取軸との端部
に巻回した。

【０００９】

【作用】請求項１の発明は、記号を目で見るだけでセン
サや磁気ヘッドを用いることなくインクシートの残量を
知ることができ、また、インクシートがプリンタの用紙
搬送路に沿わされて隠れる部分があるが、インクシート
の各頁数を表す記号が１頁毎に複数回繰り返されてイン
クシートの長手方向に沿って配列されているため、記号
を見過ごすことを防止することができる。

【００１０】請求項２の発明は、下地塗装の上にこの下
地塗装の反対系統の色の記号が表示されているため、表
示を見易くすることが可能となる。

【００１１】請求項３の発明は、インクシートはその転
写面の色合いやインク膜の厚さの管理が困難で歩留まり
の向上が要望されているが、インクシートが不良になっ
た場合でも表示リボンを活かすことが可能となる。

【００１２】

【実施例】請求項１及び請求項２の発明の一実施例を図
１ないし図３に基づいて説明する。図３はプリンタの全
体図を示す斜視図で、図中、１はトップカバーで、この
トップカバー１の前方には透明なアクセスカバー２が設
けられ、このアクセスカバー２の奥には用紙を挿入する
ための開口部３が形成され、アクセスカバー３の下方に
は排紙口４が形成されている。また、トップカバー１の
側面には後述するインクカートリッジを装着する装着口
５が形成されているとともに、この装着口５を開閉する
サイドカバー６が回動自在に取り付けられている。

【００１３】図２はプリンタの内部を示す縦断側面図で
、前記トップカバー１の内部には、印台であるプラテン
７と、フィードローラ８と、このフィードローラ８に圧
接されたピンチローラ９と、前記プラテン７及び前記フ
ィードローラ８を駆動する正逆回転自在のモータ１０と
、前記ピンチローラ９の近傍に位置する反射型の用紙検
出器１１と、前記プラテン７に対向する印字ヘッドであ
るサーマルヘッド１２と、電源部１３と、用紙１４を案
内する用紙案内板１５とが設けられている。サーマルヘ
ッド１２には検出器１６が固定されている。前記装着口
５から装着されたインクシートカートリッジ１７は、長
尺状のインクシート１８を巻回状態で保持する供給軸１
９と、インクシート１８を巻き取る巻取軸２０と、これ
らの供給軸１９と巻取軸２０とを回転自在に保持するカ
ートリッジケース２１とよりなる。前記巻取軸２０は図
示しない駆動軸に連結されるものである。さらに、前記
カートリツジケース２１には巻取軸２０の端部外周に対
向する窓２２が形成されている。

【００１４】前記カートリッジケース２１は、図１に示
すように、二つの分割ケース２３，２４を結合すること
により形成されている。前記インクシート１８には、イ
エロー、マゼンタ、シアン及びブラックに色分けされた
複数の転写面２５と、これらの転写面２５に対応する色
別マーク２６とが交互に配列されて形成されている。ま
た、このインクシート１８のベースには透明なフィルム
が用いられ、その非印字領域外となる側縁に施された下
地塗装の上には、この下地塗装とは反対系統の色のイン
クによって、各頁数を表す記号２７が１頁毎に複数回繰
り返して配列されて表示されている。これらの記号２７
は各転写面２５の色を区別するようにも表示されている
。すなわち、５０Ｙと表示された記号は、５０が５０頁
目を表し、Ｙが黄色を表している。同様に５０Ｍと表示
された記号は、５０が５０頁目を表し、Ｍがマゼンタを
表している。また、各頁の先頭の記号２７と、その記号
２７によって表わされた転写面２５の頭との距離Ｌは、
図２において前記サーマルヘッド１２から前記窓２２ま
での距離に対応されている。

【００１５】なお、前記サーマルヘッド１２は図示しな
い位置切替機構により上下方向に駆動され、実線で示す
印字位置と、この印字位置より僅かにプラテン７から浮
いた状態となる退避位置と、仮想線で示すようにさらに
上方に退避する退避位置との三位置に固定されるもので
ある。

【００１６】このような構成において、図２において、
アクセスカバー２の上面から開口部３に挿入された用紙
１４をフィードローラ８とプラテン７とにより後方に搬
送する過程で印字がなされる。カラープリントに際して
は、位置切替機構によりサーマルヘッド１２をプラテン
７から僅かに離反する退避位置に退避させて用紙１４か
らインクシート１８を離し、この状態で、プラテン７と
フィードローラ８とを逆転させて用紙１４を前方に戻し
、再びサーマルヘッド１２を印字位置に進出させて他の
色の転写面２５のインクをサーマルヘッド１２によって
用紙１４に転写する動作を繰り返す。これにより、カラ
ー印字がなされ、印字後の用紙１４は排紙口４から排紙
される。

【００１７】また、記号２７を目で見るだけでセンサや
磁気ヘッドを用いることなくインクシート１８の残量を
知ることができ、また、インクシート１８がプリンタの
用紙搬送路に沿わされて隠れる部分があるが、インクシ
ート１８の各頁数を表す記号２７が１頁毎に複数回繰り
返されてインクシートの長手方向に沿って配列され、し
かも、各頁の先頭の記号２７と、その記号２７によって
表わされた転写面２５の頭との距離Ｌは、サーマルヘッ
ド１２から窓２２までの距離に対応されているため、窓
２２に対向する記号２７を見ることにより、サーマルヘ
ッド１２に対向している転写面２５の頁数と色とを知る
ことがでる。さらに、インクシート１８のベースには透
明なフィルムが用いられているが、そのフィルムに施さ
れた下地塗装の上にこの下地塗装の反対系統の色の記号
２７が表示されているため、記号２７を見易くすること
が可能となる。

【００１８】次いで、請求項３の発明の一実施例を図４
に基づいて説明する。インクシート１８の各頁数と色と
を表す記号２７が１頁毎に複数回繰り返されて長手方向
に沿って配列されて表示された長尺状の表示リボン２８
が設けられている。この表示リボン２８はインクシート
１８の一側縁に沿わせて供給軸１９と巻取軸２０との端
部に巻回されている。

【００１９】このような構成において、巻取軸２０を駆
動することにより、インクシート１８と表示リボン２８
とが同速で巻取軸２０に巻回される。インクシート１８
を製造する場合、転写面２５の色合いやインク膜の厚さ
の管理が困難で歩留まりの向上が要望されているが、イ
ンクシート１８とは別個に表示リボン２８が形成されて
いるため、インクシート１８が不良になった場合でも表
示リボン２８を活かすことが可能となる。

【００２０】

【発明の効果】請求項１の発明は、両端が供給軸と巻取
軸とに巻回されてフィルムの一面にインクが塗布された
インクシートにおいて、前記インクシートの側縁に各頁
数を表す記号を１頁毎に複数回繰り返して前記インクシ
ートの長手方向に沿って配列して表示したので、記号を
目で見るだけでセンサや磁気ヘッドを用いることなくイ
ンクシートの残量を知ることができ、また、インクシー
トがプリンタの用紙搬送路に沿わされて隠れる部分があ
るが、インクシートの各頁数を表す記号が１頁毎に複数
回繰り返されてインクシートの長手方向に沿って配列さ
れているため、記号を見過ごすことを防止することがで
きる等の効果を有する。

【００２１】請求項２の発明は、請求項１において、フ
ィルムの側縁に下地塗装を施し、この下地塗装の上にこ
の下地塗装と反対系統の色の記号を表示したので、表示
を見易くすることができる効果を有する。

【００２２】請求項３の発明は、インクシートの各頁数
を表す記号が１頁毎に複数回繰り返されて長手方向に沿
って配列されて表示された長尺状の表示リボンを前記イ
ンクシートの一側縁に沿わせて供給軸と巻取軸との端部
に巻回したので、インクシートはその転写面の色合いや
インク膜の厚さの管理が困難で歩留まりの向上が要望さ
れているが、インクシートが不良になった場合でも表示
リボンを活かすことができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１及び２の発明の一実施例を示すもので
、インクシートカートリッジの分解斜視図である。

【図２】そのサーマルプリンタの縦断側面図である。

【図３】そのサーマルプリンタの外観を示す斜視図であ
る。

【図４】請求項３の発明の一実施例を示すもので、イン
クシートと表示リボンとの斜視図である。

【図５】従来のインクシートの平面図である。

【図６】従来のインクリボンの平面図である。

【図７】従来のインクシートの平面図である。

【符号の説明】

１８　　　　　　インクシート １９　　　　　　供給軸 ２０　　　　　　巻取軸 ２７　　　　　　記号 ２８　　　　　　表示リボン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　両端が供給軸と巻取軸とに巻回されて
   フィルムの一面にインクが塗布されたインクシートにお
   いて、前記インクシートの側縁に各頁数を表す記号を１
   頁毎に複数回繰り返して前記インクシートの長手方向に
   沿って配列して表示したことを特徴とするインクシート
   。
2. 【請求項２】　　フィルムの側縁に下地塗装を施し、こ
   の下地塗装の上にこの下地塗装と反対系統の色の記号を
   表示したことを特徴とする請求項１記載のインクシート
   。
3. 【請求項３】　　インクシートの各頁数を表す記号が１
   頁毎に複数回繰り返されて長手方向に沿って配列されて
   表示された長尺状の表示リボンを前記インクシートの一
   側縁に沿わせて供給軸と巻取軸との端部に巻回したこと
   を特徴とするインクシート。