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JP7463604B1 - エレベータシステム、及びエレベータ自律移動体連携システム - Google Patents

エレベータシステム、及びエレベータ自律移動体連携システム Download PDF

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JP7463604B1
JP7463604B1 JP2023124027A JP2023124027A JP7463604B1 JP 7463604 B1 JP7463604 B1 JP 7463604B1 JP 2023124027 A JP2023124027 A JP 2023124027A JP 2023124027 A JP2023124027 A JP 2023124027A JP 7463604 B1 JP7463604 B1 JP 7463604B1
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Abstract

【課題】自律移動体との連携を効率的に行って、自律移動体の乗りかごへの乗車に要する時間を短縮すること。【解決手段】実施形態のエレベータシステムは、自律的に移動可能な自律移動体と通信することが可能にエレベータの乗りかご内に設けられた通信部と、乗りかご内の乗車状況を検知することが可能に乗りかご内に設けられた検知部と、を備え、自律移動体がエレベータの乗り場で乗車待ちをしている場合に、検知部は、乗りかご内の乗車状況を検知し、通信部は、乗りかごが乗り場に到着して戸開すると、検知部の検知結果から得られる乗車状況の情報を、乗車待ち中の自律移動体へと送信する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エレベータシステム、及びエレベータ自律移動体連携システムに関する。
近年、エレベータシステムにおいては、ロボット等の自律移動体をビル内の異なる階に移動させて各種作業を実行させている。
例えば特許文献1の技術では、自律移動体が乗りかご外にいるときと乗りかご内にいるときとで、それぞれ異なる制御モジュールで自律移動体を制御することで、自律移動体が、エレベータに自動で出入りすることが可能となる。また、特許文献2の技術では、乗りかご内に設置したカメラの画像から乗車可能人数を計算し、案内ロボットにより、乗り場の利用者に乗車可否を案内する。
ここで、自律移動体が乗りかご内へと乗車する際には、乗り場に到着した乗りかごが戸開した後に、例えば自律移動体がセンサ等で乗りかご内の状況を把握しつつ、乗りかご内の所定の乗車位置へと移動する。このため、自律移動体による乗りかごへの乗車に時間を要してしまうことがある。
そこで、特許文献3の技術では、自律移動体が、乗り場または乗りかご内に設けられたエレベータの通信部と通信し、利用者の乗りかごに対する乗降予定階のリストを取得して、乗りかごに対する乗車可否判定を行う。
また、特許文献4の技術では、自律移動体から乗り場呼びがあると、エレベータシステムが、乗りかご内を撮像して自律移動体の乗車スペースがあるか否かを判定する。また、乗車スペースがある場合には、自律移動体に乗車許可信号を送信する。一方、乗車スペースが無い場合、または、自律移動体の移動区間内の階床で他の乗り場呼びがある場合には、一定時間経過後に、その乗りかごを自律移動体のみが利用可能な運転に切り替える。
特開2021-080102号公報 特開2019-051999号公報 特開2022-024765号公報 特開2020-011805号公報
しかしながら、特許文献3の技術では、自律移動体と通信可能な通信装置等を乗りかごの内外に設置して、自律移動体の位置に応じて通信を行う必要がある。このため、エレベータシステムがコスト高となってしまう恐れがある。また、利用者の乗降予定階のリストによって乗車可否の判定を行うので、例えば大きな荷物を運搬中の利用者がいた場合などには、乗車可否判定を正確に行うことが困難である。
また、特許文献4の技術では、乗車可否判定に加え、他の乗り場呼びの有無判定をエレベータシステムで行うため、処理が煩雑となる。また、乗車スペースが無い場合、または他の乗り場呼びがある場合には、所定時間経過したことをもって、自律移動体が乗車可能な状態になったと判定するため、乗りかご内に空きスペースが生じたか否かの判定精度に疑念が残る。
さらには、特許文献4の技術では、自律移動体に乗りかご内の撮像画像が送信されない。このため、特許文献4の技術では、移動開始前判定を自律移動体自体が行うことができず、移動開始前から乗車完了までの時々での乗車可否判定を、自律移動体により一貫して行うことが困難である。
本実施形態が解決しようとする課題は、自律移動体との連携を効率的に行って、自律移動体の乗りかごへの乗車に要する時間を短縮することが可能なエレベータシステム、及びエレベータ自律移動体連携システムを提供することである。
実施形態のエレベータシステムは、自律的に移動可能な自律移動体と通信することが可能にエレベータの乗りかご内に設けられた通信部と、前記乗りかご内の乗車状況を検知することが可能に前記乗りかご内に設けられた検知部と、を備え、前記自律移動体が前記エレベータの乗り場で乗車待ちをしている場合に、前記検知部は、前記乗りかご内の乗車状況を検知し、前記通信部は、前記乗りかごが前記乗り場に到着して戸開すると、前記検知部の検知結果から得られる前記乗車状況の情報を、乗車待ち中の前記自律移動体へと送信する。
図1は、実施形態にかかるエレベータ/ロボット連携システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態にかかるエレベータシステムの詳細構成の一例を示す模式図である。 図3は、実施形態にかかるロボットクラウド内のサーバの詳細構成の一例を示す模式図である。 図4は、実施形態にかかるロボットの詳細構成の一例を示す模式図である。 図5は、実施形態にかかるエレベータ/ロボット連携システムにおけるエレベータシステムとロボットとの連携動作を順に例示する模式図である。 図6は、実施形態にかかるエレベータ/ロボット連携システムにおけるエレベータシステムとロボットとの連携動作を順に例示する模式図である。 図7は、実施形態にかかるエレベータ/ロボット連携システムにおけるエレベータシステムとロボットとの連携動作を順に例示する模式図である。 図8は、実施形態にかかるエレベータ/ロボット連携システムにおけるエレベータシステムとロボットとの連携動作を順に例示する模式図である。 図9は、実施形態にかかるエレベータ/ロボット連携システムにおけるエレベータシステムとロボットとの連携動作を順に例示する模式図である。 図10は、実施形態にかかるエレベータ/ロボット連携システムによるエレベータシステムとロボットとの連携処理の手順の一例を示すフロー図である。 図11は、実施形態にかかるエレベータ/ロボット連携システムによるエレベータシステムとロボットとの連携処理の手順の一例を示すフロー図である。 図12は、実施形態の変形例1にかかるエレベータ/ロボット連携システムによるエレベータシステムとロボットとの連携処理の手順の一例を示すフロー図である。 図13は、実施形態の変形例2にかかるエレベータシステムの構成の一例を示す模式図である。 図14は、実施形態の変形例3にかかるエレベータ/ロボット連携システムにおけるエレベータシステムとロボットとの連携動作を例示する模式図である。
(エレベータ/ロボット連携システムの全体構成)
図1は、実施形態にかかるエレベータ/ロボット連携システム1の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、実施形態のエレベータ/ロボット連携システム1は、エレベータシステム2、ロボットクラウド300、及びロボット500を備える。なお、エレベータ/ロボット連携システム1に、複数台のロボット500が含まれていてもよい。
エレベータシステム2は、乗りかご50、制御盤100、コントローラ150、及び昇降機クラウド200を備える。なお、エレベータシステム2は、複数基の乗りかご50を備えていてもよく、その場合、制御盤100及びコントローラ150もまた、個々の乗りかご50ごとに設けられる。また、制御盤100、コントローラ150、及び昇降機クラウド200を含む構成をエレベータ制御システム2Bと呼ぶことがある。
実施形態のエレベータシステム2は、オフィスビルまたはマンションビル等の複数の階床(フロア)を有するビル3に設置されている。より具体的には、エレベータシステム2は、ビル3に設けられた昇降路30内に乗りかご50、制御盤100、及びコントローラ150を備える。このほか、昇降路30内には、乗りかご50を駆動させるロープ、巻き上げ機、及びカウンタウェイト等が設けられる。
乗りかご50には、乗りかご50内を撮影する撮像部51、ロボット500と通信可能な通信部52、及び乗り場においてで開閉するドア53等が設けられ、エレベータの利用者の他、ロボット500が乗車可能である。乗りかご50が昇降路30内を昇降することで、利用者およびロボット500等を異なる階層間で移送可能に構成される。
制御盤100は、乗りかご50に設けられた撮像部51、通信部52、及びドア53等と無線または有線で接続されており、乗りかご50の各部を制御して乗りかご50を運行させる。制御盤100はまた、無線または有線でコントローラ150と接続されている。
コントローラ150は、ネットワークで昇降機クラウド200内のサーバ210に接続される。これにより、コントローラ150は、制御盤100とサーバ210との間の通信を制御し、制御盤100とサーバ210との間で各種信号を仲介する。このように、コントローラ150は、制御盤100及びサーバ210間の信号を仲介するインターフェース機能、及びハブ機能を備えた仲介装置である。
昇降機クラウド200は、サーバ210等を含んでクラウド上に置かれたコンピュータシステムである。昇降機クラウド200が、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等の物理的な構成を備える1つ以上のコンピュータを含んでいてもよい。
サーバ210は、乗りかご50の各部に対する各種制御を制御盤100に指示したり、制御盤100からの各種要求および各種データを受信したりする。サーバ210と制御盤100とのこれらのやり取りはコントローラ150を介して行われる。また、サーバ210は、ネットワークでロボットクラウド300のサーバ310に接続される。
ロボットクラウド300は、サーバ310等を含んでクラウド上に置かれたコンピュータシステムである。ロボットクラウド300が、CPU、ROM、及びRAM等の物理的な構成を備える1つ以上のコンピュータを含んでいてもよい。
サーバ310は、昇降機クラウド200のサーバ210から各種要求および各種データを受信する。サーバ310は、ネットワークでビル3内のロボット500と接続されており、ロボット500に対して各種指示を送信する。また、サーバ310は、ロボット500を異なる階層へと移動させる際には、昇降機クラウド200のサーバ210に対して乗り場呼びを行う。
乗り場呼びとは、所定階の乗り場に乗りかご50を呼ぶための操作であり、一般の利用者の場合、例えば乗り場に設けられた図示しない乗り場呼びボタン等で乗り場呼びを行う。
このように、エレベータ/ロボット連携システム1において、昇降機クラウド200とロボットクラウド300とがそれぞれ備えるサーバ210,310が、ネットワークを介して接続されることで、エレベータシステム2とロボット500とを連携させて制御することが可能となる。
なお、エレベータ/ロボット連携システム1は、自律移動体としてのロボット500との連携を行うエレベータ自律移動体連携システムの一例である。また、ロボットクラウド300内のサーバ310は、ロボット500を管理する管理サーバの一例である。
自律移動体としてのロボット500は、サーバ310からの指示を受けながらビル3内を自律的に移動して、例えばビル3内での配達または清掃等の種々の作業を行う。
(エレベータ/ロボット連携システムの各部構成例)
次に、図2~図4を用いて、エレベータ/ロボット連携システム1が備えるエレベータシステム2、ロボットクラウド300内のサーバ310、及びロボット500の詳細の構成例について説明する。
図2は、実施形態にかかるエレベータシステム2の詳細構成の一例を示す模式図である。
図2に示すように、エレベータシステム2は、乗りかご50、ロープ6、ロープ6に取り付けられたカウンタウェイト7、ロープ6を巻き上げる巻き上げ機8を昇降路30(図1参照)内に備える。
乗りかご50は、ロープ6を介してカウンタウェイト7と連結されている。巻き上げ機8の駆動によりロープ6が送り動作されることで、乗りかご50がカウンタウェイト7とバランスを取りながら昇降路30内を昇降する。
乗りかご50内には撮像部51、通信部52、及び記憶部55が設けられ、乗りかご50の前面、つまり、乗降口側にはドア53が設けられている。
撮像部51は、例えば乗りかご50内の一隅の天井付近等に設けられ、乗りかご50内の略全体を撮影可能に構成される。撮像部51は、乗りかご50内をモニタする監視カメラ等であってよい。撮像部51が撮影した乗りかご50内の画像は、無線または有線で記憶部55へと送信され記憶される。
このように、撮像部51によって乗りかご50内の撮影を行うことで、乗りかご50内の利用者の人数、利用者の手荷物等を含めた混雑具合等の、乗りかご50内の乗車状況を検知することができる。撮像部51は、乗りかご50内の乗車状況を検知する検知部の一例である。
通信部52は、ドア53の近傍であって、例えば乗りかご50の柱(前側板)等に設けられ、ロボット500との通信が可能に構成される。より具体的には、通信部52は、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いて、乗りかご50が戸開した状態で乗り場のロボット500との通信が可能である。
通信部52は、無線または有線で記憶部55と接続されており、記憶部55に記憶された乗りかご50内の画像を取得して、例えば乗り場で乗りかご50への乗車待ちをしているロボット500へと送信する。なお、通信部52と記憶部55とが一体に構成されていてもよい。
エレベータ制御システム2Bに含まれる制御盤100は、制御部101、送受信部102、及び記憶部109を備えている。制御盤100は、エレベータ制御装置の一例である。
制御部101は、CPU等のハードウェアプロセッサである。制御部101は、記憶部109から制御プログラム等を読み出して実行することにより、乗りかご50の運行制御、ロボット500との連携を行う。制御盤100とロボット500との連携は、例えばコントローラ150、昇降機クラウド200、及び上述のロボットクラウド300(図1参照)等を介して、または、乗りかご50に設けられた上述の通信部52を介して行われる。
送受信部102は、所定の通信プロトコルを有する通信デバイスからなり、制御盤100とコントローラ150との間での情報の送受信処理を行う。
記憶部109は、例えばROMまたはRAMなどの記憶媒体(メモリデバイス)等である。記憶部109には、制御盤100の各種機能に用いる制御パラメータ及び制御プログラム等が記憶されている。
エレベータ制御システム2Bに含まれるコントローラ150は、制御部151、送受信部152、及び記憶部159を備えている。
制御部151は、CPU等のハードウェアプロセッサであり、主に送受信部152の動作を制御する。
送受信部152は、所定の通信プロトコルを有する通信デバイスからなり、制御盤100とコントローラ150との間の通信処理、及びコントローラ150と昇降機クラウド200内のサーバ210との間の通信処理を行う。例えば、送受信部152は、制御盤100から送信された運転信号を受信すると、その運転信号を昇降機クラウド200内のサーバ210に送信する。
記憶部159は、例えばROMまたはRAMなどの記憶媒体等である。記憶部159には、コントローラ150の各種機能に用いる制御パラメータ及び制御プログラム等が記憶されている。
エレベータ制御システム2Bに含まれる昇降機クラウド200は、上述のように、サーバ210を備える。サーバ210は、制御部211、送受信部212、及び記憶部219を備えている。
制御部211は、CPU等のハードウェアプロセッサである。制御部211は、記憶部219から制御プログラム等を読み出して実行することにより、エレベータシステム2の統括管理、及びロボットクラウド300内のサーバ310との連携を行う。このような連携の一例として、制御部211は、ロボットクラウド300内のサーバ310から、ロボット500が待機している乗り場への乗り場呼びを受信する。その乗り場呼びは更に、制御部211から、コントローラ150を介して乗りかご50へと送信され、乗りかご50による応答が実行される。
送受信部212は、所定の通信プロトコルを有する通信デバイスからなり、サーバ210とコントローラ150との間の通信処理、及びサーバ210とロボットクラウド300内のサーバ310との間の通信処理を行う。
記憶部219は、例えばROMまたはRAMなどの記憶媒体(メモリデバイス)等である。記憶部219には、サーバ210の各種機能に用いる制御パラメータ及び制御プログラム等が記憶されている。
図3は、実施形態にかかるロボットクラウド300内のサーバ310の詳細構成の一例を示す模式図である。図3に示すように、ロボットクラウド300内のサーバ310は、制御部311、送受信部312、及び記憶部319を備えている。
制御部311は、CPU等のハードウェアプロセッサである。制御部311は、ロボット500に関する各種処理、及びエレベータシステムとの連携に関する各種処理等の制御を行う。より詳細には、制御部311は、ロボット500を統括的に管理および制御して、ロボット500をビル3内において自律的に移動させ、配達または清掃等の作業を行わせる。
ロボット500のビル3内における移動には、エレベータシステム2の乗りかご50を用いた異なる階層間の移動も含まれる。異なる階層間でのロボット500の移動が必要になった場合、制御部311は、ロボット500を現在の階床の乗り場に移動させるとともに、昇降機クラウド200内のサーバ210に対して乗り場呼びを送信する。
送受信部312は、所定の通信プロトコルを有する通信デバイスからなり、サーバ310と昇降機クラウド200内のサーバ210との間の通信処理、及びサーバ310とロボット500との間の通信処理を行う。
記憶部319は、例えばROMまたはRAMなどの記憶媒体(メモリデバイス)等である。記憶部319には、サーバ310の各種機能に用いる制御パラメータ及び制御プログラム等が記憶されている。
図4は、実施形態にかかるロボット500の詳細構成の一例を示す模式図である。図4に示すように、ロボット500は、制御部501、送受信部502、通信部503、駆動部504、各種センサ505、及び記憶部509を備えている。
制御部501は、CPU等のハードウェアプロセッサ(CPU)である。制御部501は、記憶部509の制御プログラム等を読み出して実行することより、ビル3内での各種動作を実行する。このとき、制御部501は、ロボットクラウド300内のサーバ310からの指示にしたがうとともに、各種センサ505からのフィードバックを受けて、各種動作を実行する。
送受信部502は、所定の通信プロトコルを有する通信デバイスからなり、ロボット500とロボットクラウド300内のサーバ310との間の通信処理を行う。
通信部503は、例えばBluetooth(登録商標)等の、上述の乗りかご50内の通信部52と同じ形式の近距離無線通信技術を用いて、通信部52との通信が可能に構成される。通信部52との通信は、上述のように、例えばロボット500が乗り場にいる場合には、その階床に到着した乗りかご50が戸開した状態で行うことが可能である。
駆動部504はクローラ、車輪、またはその他の機構であって、駆動部504が駆動することによりロボット500を走行させる。なお、駆動部504は、上記に挙げたものに限定されない。
各種センサ505は、ロボット500自体の状態とその周囲の状況とを検知可能に構成され、例えば赤外線センサ、加速度センサ、及びカメラ等の少なくともいずれかを含んでいてもよい。なお、各種センサ505は、上記に挙げたものに限定されない。
(エレベータ/ロボット連携システムにおける連係動作)
次に、図5~図9を用いて、実施形態のエレベータ/ロボット連携システム1におけるエレベータシステム2とロボット500との連携動作について説明する。
図5~図9は、実施形態にかかるエレベータ/ロボット連携システム1におけるエレベータシステム2とロボット500との連携動作を順に例示する模式図である。
図5に示すように、ロボット500をビル3内の他の階に移動させる必要が生じた場合、ロボットクラウド300内のサーバ310は、ロボット500を現在の階の乗り場に移動させるとともに、昇降機クラウド200内のサーバ210に乗り場呼びを送信する。
サーバ310から送信された乗り場呼びの情報は、昇降機クラウド200内のサーバ210からコントローラ150を介して、更に制御盤100へと送信される。このとき、エレベータシステム2が複数基の乗りかご50を備える場合には、昇降機クラウド200内のサーバ210が、個々の乗りかご50の運行状況に基づいて、適切な乗りかご50を割り当てて、その乗りかご50を制御する制御盤100に乗り場呼び情報を送信する。
サーバ310から送信された乗り場呼びの情報を受信すると、制御盤100は、乗りかご50をその乗り場呼びに応答させる。すなわち、制御盤100は、ロボット500が乗りかご50への乗車待ちをしている階の乗り場へと乗りかご50を向かわせる。また、制御盤100は、乗りかご50が目的階の乗り場に到着する前までに、撮像部51によって乗りかご50内を撮影させて、その画像51aを記憶部55に記憶させる。
図6に示すように、ロボット500が乗車待ちをしている階床の乗り場に乗りかご50が到着すると、制御盤100は乗りかご50を戸開する。また、これと連動して、乗り場のドアも開く。これにより、乗りかご50のドア53及び乗り場ドアが開放され、乗りかご50内と乗り場とが連通した状態となるので、通信部52とロボット500との近距離無線技術等を用いた通信が可能となる。
制御盤100は、乗りかご50の戸開後、通信部52に乗り場のロボット500との通信を行わせ、記憶部55に記憶させた乗りかご50内の画像51aをロボット500に送信させる。ロボット500は、乗りかご50内の画像51aを通信部52から受信すると、その画像51aに基づいて乗りかご50内の乗車状況を解析し、乗りかご50への乗車が可能か否かを判定する。このような解析は、例えば画像処理技術等を用いて行われる。
このように、実施形態においては、撮像部51が撮影した乗りかご50内の画像は、乗りかご50内の乗車状況を示す情報として用いられる。
図6の例では、乗りかご50内の利用者5の数は多くなく、ロボット500が乗車可能であるものとする。
図7に示すように、ロボット500は、乗りかご50への乗車が可能であると判定し、乗りかご50への移動を開始する。乗りかご50への移動中、ロボット500は、各種センサ505(図4参照)により、ロボット500自体、及びその周囲の状況を検知しつつ安全走行し、例えば乗りかご50内の柱(前側板)近傍等の予め定められた乗車位置に停止する。
所定時間、戸開状態で乗り場に乗りかご50を停止させた後、制御盤100は、例えば乗り場ドア及び乗りかご50のドア53等に設けられたセンサによって、乗りかご50の乗降口を遮蔽しているロボット500等の障害物または利用者等が存在しないことを確認したうえで、乗りかご50を戸閉して、ロボット500及び利用者5の目的階へと順次、乗りかご50を移動させる。
このとき、上記の所定時間、つまり、乗り場に乗りかご50を停止させる時間は、例えばロボット500が乗りかご50への乗車に要する時間に基づき決定されてよい。この場合であっても、制御盤100は、乗り場ドア及び乗りかご50のドア53等に設けられたセンサの検知結果等に基づいて、適切に乗りかご50の停止時間を調整するものとする。
以上により、実施形態のエレベータ/ロボット連携システム1におけるエレベータシステム2とロボット500との連携動作が終了する。
一方で、撮像部51が撮影した画像に基づいて、ロボット500が乗車不可と判定する場合もあり得る。図8及び図9は、そのような場合の例を示している。
図8は、上述の図6に示した一連の処理が終了し、上述の図7と同様、乗りかご50内の通信部52とロボット500とが通信中の状態を示している。図8に示すように、通信部52は、撮像部51が撮像した画像51bを近距離無線通信技術等によってロボット500に送信し、ロボット500は、その画像51bに基づいて乗りかご50への乗車可否判定を行う。
図8の例では、利用者5の数が多いこと等により、乗りかご50内が混雑した状況であるものとする。
図9に示すように、ロボット500は、乗りかご50への乗車が不可能であると判定する。この場合、ロボット500は、通信部52との通信によって乗車しないことを通知する。通信部52がロボット500から受信した通知は、制御盤100へと送信されて、制御盤100は、その通知に基づく時間、戸開状態で乗り場に乗りかご50を停止させた後、乗りかご50を戸閉して、他の利用者の目的階へと順次、乗りかご50を移動させる。
ロボット500が乗車しないことの通知を受信することで、制御盤100は、乗りかご50の停止時間を、例えばロボット500が乗車する場合の時間よりも短い時間に設定することができる。ただし、この場合にも、乗り場ドア及び乗りかご50のドア53等に設けられたセンサの検知結果等に基づいて、適切に乗りかご50の停止時間が調整される。
以上により、ロボット500が乗車不可判定をした場合の実施形態のエレベータ/ロボット連携システム1におけるエレベータシステム2とロボット500との連携動作が終了する。
なお、この後も、ロボット500は乗り場での乗車待ちを継続し、ロボットクラウド300及び昇降機クラウド200内のサーバ310,210等によって図6からの処理が繰り返され、ロボット500は他の乗りかご50への乗車を試みることとなる。
ここで、上述のように、エレベータシステム2が複数基の乗りかご50を有する場合もある。
この場合、ロボットクラウド300内のサーバ310から乗り場呼びがあると、昇降機クラウド200内のサーバ210は、その乗り場呼びに応答させる乗りかご50を複数基の乗りかご50の中から割り当てて、割り当てられた乗りかご50の号機をロボットクラウド300内のサーバ310に通知する。サーバ310は、通知された乗りかご50の号機を、更に、乗り場で乗車待ち中のロボット500に通知する。これにより、ロボット500が、複数基の乗りかご50の中から、乗車すべき乗りかご50を判別することができる。
また、ロボット500が、割り当てられた乗りかご50への乗車が不可と判定した場合、昇降機クラウド200内のサーバ210が、通信部52及び制御盤100を介して乗車不可通知を受信し、複数基の乗りかご50の中から別の乗りかご50を再割り当てしてもよい。この場合、昇降機クラウド200内のサーバ210から、乗車不可となった乗りかご50に対応する制御盤100及び通信部52を介して、新たに割り当てられた乗りかご50の号機を、乗り場のロボット500へと通知することができる。
なお、新たに割り当てられた乗りかご50の号機を乗り場のロボット500へと通知するには、例えば昇降機クラウド200とロボットクラウド300との互いのサーバ210,310間で号機に関する情報のやり取りをし、ロボットクラウド300内のサーバ310からロボット500へと通知を行う手法も考えられる。しかし、上記のように、例えば通信部52との通信により、ロボット500への通知を行うことで、エレベータ/ロボット連携システム1内の処理がシンプルになり、内部処理の負荷を軽減することができる。
(エレベータ/ロボット連携システムの処理例)
次に、図10及び図11を用いて、実施形態のエレベータ/ロボット連携システム1による処理例について説明する。図10及び図11は、実施形態にかかるエレベータ/ロボット連携システム1によるエレベータシステム2とロボット500との連携処理の手順の一例を示すフロー図である。
図10に示すように、ロボット500を異なる階へと移動させる場合、ロボットクラウド300内のサーバ310は、昇降機クラウド200内のサーバ210に乗り場呼びを送信し(ステップS101)、また、ロボット500に乗り場への移動を指示する(ステップS102)。
なお、図10では、ステップS101の処理がステップS102の処理より先のタイミングで示されているが、これらのタイミングのずれは、図面の見やすさの観点によるものであり、必ずしもこの順番でステップS101,S102の処理が行われるわけではない。すなわち、ステップS102の処理が、ステップS101の処理より先のタイミングで行われてもよく、ステップS101、S102の処理が並行して行われてもよい。
ロボット500は、ロボットクラウド300内のサーバ310の指示にしたがって、その階の乗り場へと移動し、乗り場到着後は、そこで待機する(ステップS103)。
昇降機クラウド200内のサーバ210は、ロボットクラウド300内のサーバ310からの乗り場呼びがあると、その乗り場呼びを登録する(ステップS104)。また、サーバ210は、所定の乗りかご50の乗り場呼びへの割り当て指示を、対応するコントローラ150を介して、対応する制御盤100へと送信する(ステップS105,S106)。
制御盤100は、対応する乗りかご50に対して乗り場呼びへの割り当てがなされると、ロボット500の待機階の乗り場へと乗りかご50を向かわせて、乗りかご50を乗り場呼びに応答させる(ステップS107)。また、制御盤100は、乗りかご50に設けられた撮像部51に乗りかご50内の乗車状況の取得を指示する(ステップS108)。
乗りかご50は、制御盤100からの応答指示にしたがって、ロボット500の待機階の乗り場へと向かう(ステップS109)。また、撮像部51は、制御盤100からの指示にしたがって、乗りかご50がロボット500の待機階の乗り場に到着するまでの間に、乗りかご50内を撮影し、その画像を記憶部55に記憶させる(ステップS110)。
乗りかご50がロボット500の待機階の乗り場に到着すると、制御盤100は、乗りかご50の戸開指示を行い(ステップS111)、また、通信部52に対して通信指示を行う(ステップS112)。
これにより、制御盤100の指示にしたがって、乗りかご50のドア53が開放される(ステップS113)。また、乗りかご50の戸開後、制御盤100の指示にしたがって、通信部52が、乗り場のロボット500との通信を開始する。このとき、通信部52からロボット500へと、撮像部51が撮影し、通信部52が記憶部55から読み出した、乗りかご50内の乗車状況を示す画像が送信される(ステップS114)。
乗り場で乗車待ちをしていたロボット500は、乗りかご50内の通信部52から乗りかご50内の画像を取得すると、その画像に基づいて、乗りかご50への乗車が可能か否かを判定する(ステップS115)。
図11に示すステップS201~S205までの処理は、ロボット500が乗りかご50への乗車が可能と判定した場合に行われる。
図11に示すように、受信した乗りかご50内の画像に基づいて、乗りかご50への乗車が可能と判定すると(ステップS201)、ロボット500は、乗りかご50へと移動して、乗りかご50内の乗車位置に停止する(ステップS202)。この間、ロボット500は、各種センサ505による検知結果を参照しつつ、安全に乗りかご50への移動を行う。
所定時間経過後、制御盤100は、乗りかご50の戸閉指示および目的階への移動指示を行い(ステップS203)、これらの指示にしたがって、乗りかご50が戸閉され(ステップS204)、目的階へと向かって、ロボット500が乗車した乗りかご50の移動が開始される(ステップS205)。
図11に示すステップS301~S307までの処理は、ロボット500が乗りかご50への乗車が不可能と判定した場合に行われる。
受信した乗りかご50内の画像に基づいて、乗りかご50への乗車が不可能と判定すると(ステップS301)、ロボット500は、乗りかご50への乗車をパスする通知を乗りかご50内の通信部52へと送信し(ステップS302)、そのまま乗り場での待機を継続する(ステップS303)。通信部52は、ロボット500からの通知を更に制御盤100へと送信する(ステップS304)。
なお、以下に説明するステップS305~S311は、エレベータシステム2が複数基の乗りかご50を備える場合の処理である。
制御盤100は、通信部52を介してロボット500からの通知を受信すると、その通知を、コントローラ150を介して昇降機クラウド200内のサーバ210へと送信する(ステップS305,S306)。昇降機クラウド200内のサーバ210は、複数基の乗りかご50の中から別の乗りかご50を再割り当てし(ステップS307)、その乗りかご50の号機を、乗車不可判定された乗りかご50のコントローラ150を介して制御盤100に通知する(ステップS308,S309)。
制御盤100は、新たに割り当てられた乗りかご50の号機を通知されると、その乗りかご50の号機について、通信部52に対して通信指示を行う(ステップS310)。通信部52は、制御盤100の指示にしたがって、乗り場のロボット500と通信し、新たに割り当てられた乗りかご50の号機を通知する(ステップS311)。これにより、次に乗車すべき乗りかご50をロボット500が判別することが可能となる。
その後、制御盤100は、例えばロボット500が乗車する場合よりも短い時間で、乗りかご50の戸閉指示および目的階への移動指示を行い(ステップS312)、これらの指示にしたがって、乗りかご50が戸閉され(ステップS313)、他の利用客の目的階へと向かって、ロボット500が乗車しないまま乗りかご50の移動が開始される(ステップS314)。
以上により、実施形態のエレベータ/ロボット連携システム1によるエレベータシステム2とロボット500との連携処理が終了する。
(概括)
近年、ビル内を自律的に移動し、配達または清掃等の種々の作業を行うロボットが開発されている。また、複数の階床を有するビルでは、ロボットがエレベータを使って異なる階へと移動する技術も提案されてきている。エレベータを使ったロボットの移動に際し、例えば警備ロボットのように、主に夜間にエレベータを利用する場合には、ロボットが乗りかご内に乗車できない事象は少なく、特に支障は生じていない。しかしながら、配達ロボットまたは清掃ロボット等のように、主な作業時間が日中となるロボットについては、エレベータの混雑状況によって乗りかご内に乗車できない事象が間々起こり得る。
また、乗りかご内に乗車する際には、乗りかごが乗り場に到着して戸開した後に、ロボットが各種センサで乗りかご内の乗車状況を検知して、乗りかごへの乗車可否を判定し、その後、乗りかごへの移動を開始する。このため、乗りかごが戸開してから、ロボットが乗車するまでの時間が長くなり、エレベータの運行効率を低下させてしまう場合がある。また、一旦は、乗りかごへの移動を開始したものの、ロボットの位置移動によって乗りかご内の乗車状況がより明確になることで、乗車不可であることが判明し、結局、乗車キャンセルされてしまうことも起こり得る。これにより、エレベータの運行効率はいっそう低下してしまう。
実施形態のエレベータシステム2によれば、ロボット500がエレベータの乗り場で乗車待ちをしている場合に、撮像部51は乗りかご50内を撮影し、通信部52は、乗りかご50が乗り場に到着して戸開すると、撮像部51による乗りかご50内の撮影で得られる画像を、乗車待ち中のロボット500へと送信する。これにより、ロボット500との連携を効率的に行って、ロボット500の乗りかご50への乗車に要する時間を短縮することができる。
実施形態のエレベータシステム2によれば、制御盤100は、ロボットクラウド300内のサーバ310から、ロボット500が乗り場で乗車待ちをしていることを示す乗り場呼びを取得すると、乗りかご50をサーバ310からの乗り場呼びに応答させる。このように、エレベータシステム2と、ロボットクラウド300内のサーバ310とを連携させることで、ロボット500との連携を効率的に行って、ロボット500の乗りかご50への乗車に要する時間を短縮することができる。
実施形態のエレベータシステム2によれば、通信部52は、ロボット500が乗車不可と判定した場合には、ロボット500から乗車不可通知を受信し、制御盤100は、乗車不可通知を通信部52から転送されると、ロボット500の乗りかご50への乗車を待たずに乗りかご50を戸閉する。このように、ロボット500から乗車しないことの通知を受信することで、乗りかご50を応答階に停止させる時間を短縮することができる。
実施形態のエレベータシステム2によれば、制御盤100は、乗車不可通知が通信部52から転送されると、乗りかご50の戸閉前に、乗り場のロボット500により乗車不可と判定された乗りかご50とは異なる乗りかご50の号機を、そのロボット500の新たな乗車対象の乗りかご50として、通信部52によりロボット500へと通知させる。これにより、煩雑な内部処理を経ることなく、次に乗車すべき乗りかご50をロボット500に簡便に通知することができる。また、これにより、エレベータシステム2が複数基の乗りかご50を備える場合であっても、ロボット500が次に乗車すべき乗りかご50を把握することができる。
実施形態のエレベータシステム2によれば、通信部52は、近距離無線通信によりロボット500と通信する。これにより、乗り場で待機中のロボット500と容易に通信を行って、ロボット500の乗車可否判定に必要となる画像を、ロボット500へと素早く送信することができる。
実施形態のエレベータ/ロボット連携システム1によれば、ロボット500は、撮像部51が撮影した乗りかご50内の画像を受信すると、乗りかご50への移動を開始する前に、その画像に基づいて乗りかご50への乗車が可能か否かを判定する。
これにより、乗りかご50への移動を開始する前に、乗りかご50内の乗車状況を把握して乗車可否を判定できるので、ロボット500の乗りかご50への乗車に要する時間を短縮することができる。
また、乗りかご50内の画像によって、乗りかご50内の略全体の様子が移動開始前に把握できるので、例えば、乗りかごへの移動を開始した後に、結局、乗車がキャンセルされてしまうことを抑制することができる。
なお、上述の実施形態では、撮像部51が乗りかご50内の画像を撮影して、その画像を通信部52がロボット500へと送信することとした。このとき、撮像部51が複数の画像を撮影し、それらの画像を通信部52がロボット500へと送信してもよい。
また、上述の実施形態では、撮像部51が乗りかご50の天井付近に設けられるものとした。しかし、撮像部51は、乗りかご50内の異なる位置に複数台設けられていてもよい。この場合、複数台の撮像部51により異なる画角で撮影した複数の画像を、ロボット500に送信してもよい。これにより、ロボット500による乗車可否判定をより容易に、また、素早く行うことが可能となる。
また、上述の実施形態では、乗りかご50内に撮像部51を設け、撮像部51が撮影した画像を乗りかご50内の乗車状況を示す情報として使用することとした。しかし、乗りかご50内の乗車状況を示す情報は、撮像部51で撮影した画像に限定されない。例えば、撮像部51で撮影した画像に替えて、あるいは加えて、LiDAR(Light Detection and Ranging)等を用いた検知結果を、乗りかご50内の乗車状況を示す情報としてもよい。LiDARには、近赤外光、可視光、紫外光等の任意の光を用いることができる。
また、上述の実施形態では、撮像部51と通信部52とは別体であることとした。しかし、撮像部51またはLiDAR等の検知部と通信部52とが一体に構成されていてもよい。この場合、一体化した検知部および通信部52は、乗りかご50内の略全体を検知して乗車状況の把握が可能であり、かつ、戸開した乗りかご50内から乗り場のロボット500との通信が可能な乗りかご50内の位置に設置することができる。
(変形例1)
次に、図12を用いて、実施形態の変形例1のエレベータ/ロボット連携システムについて説明する。変形例1のエレベータ/ロボット連携システムでは、ロボットから通信部へと各種の通知を行う点が上述の実施形態とは異なる。
図12は、実施形態の変形例1にかかるエレベータ/ロボット連携システムによるエレベータシステムとロボット510との連携処理の手順の一例を示すフロー図である。なお、図12においては、上述の実施形態と同様の構成に同様の符号を付し、その説明を省略することがある。
図12に示すステップS401~S409までの処理は、ロボット510が乗りかご50への乗車が可能と判定した場合に行われる。
図12に示すように、受信した乗りかご50内の画像に基づいて、乗りかご50への乗車が可能と判定すると(ステップS401)、ロボット510は、乗りかご50へ乗車しようとしているという通知を乗りかご50内の通信部52に送信する(ステップS402)。通信部52は、ロボット510からの通知を更に制御盤100へと送信する(ステップS403)。これにより、制御盤100は、ロボット510の乗車に要する時間を見込んで、乗りかご50の停止時間を演算する等、乗りかご50の運行予定を策定することができる。
ロボット510は、乗りかご50へと移動して、乗りかご50内の乗車位置に停止する(ステップS404)。乗車位置への停止後、ロボット510は、乗りかご50への乗車が完了したことの通知を通信部52に送信する(ステップS405)。
通信部52は、ロボット510からの通知を更に制御盤100へと送信する(ステップS406)。制御盤100は、通信部52を介してロボット510からの通知を受信すると、乗りかご50の戸閉指示および目的階への移動指示を行い(ステップS407)、これらの指示にしたがって、乗りかご50が戸閉され(ステップS408)、目的階へと向かって乗りかご50の移動が開始される(ステップS409)。
ただし、乗りかご50の戸閉および移動開始にあたっては、乗り場ドア及び乗りかご50のドア53等に設けられたセンサの検知結果等に基づいて、適切に乗りかご50の停止時間を調整することが前提となる。
図12に示すステップS501~S511までの処理は、ロボット510が乗りかご50への移動を開始後、乗車がキャンセルされた場合に行われる。
ステップS501~S504までの処理は、上述のステップS401~S404までの処理と同様に行われる。すなわち、ロボット510は、画像に基づいて乗車可能と判定し、乗車予告通知を送信後、乗りかご50への移動を開始する。
ステップS504の処理で、ロボット510が、各種センサ505からのフィードバックを受けながら乗りかご50へと移動していく間に、各種センサ505で乗りかご50内を検知したところ、乗りかご50への乗車が不可能であることが判明したものとする。
この場合、ロボット510は、改めて乗車不可判定を行い(ステップS505)、乗車をキャンセルする通知を通信部52へと送信する(ステップS506)。その後、ロボット510は、そのまま乗り場での待機を継続する(ステップS507)。
ここで、例えば乗りかご50内の乗車状況に基づき事前に乗車可否判定をすることで、上述のように、ロボット510が移動開始後に乗車がキャンセルされることを抑制可能である。しかし、乗りかご50内での利用者の移動、ロボット510が乗車待ちをしていた乗り場で新たに乗車した利用者数等によっては、このような乗車キャンセルも起こり得る。
通信部52は、ロボット510からの通知を更に制御盤100へと送信する(ステップS508)。制御盤100は、通信部52を介してロボット510からの通知を受信すると、乗りかご50の戸閉指示および目的階への移動指示を行い(ステップS509)、これらの指示にしたがって、乗りかご50が戸閉され(ステップS510)、目的階へと向かって、ロボット510が乗車しないまま乗りかご50の移動が開始される(ステップS511)。
ただし、乗りかご50の戸閉および移動開始にあたっては、乗り場ドア及び乗りかご50のドア53等に設けられたセンサの検知結果等に基づいて、適切に乗りかご50の停止時間を調整することが前提となる。
なお、エレベータシステムが複数基の乗りかご50を備える場合には、変形例1においても、ステップS508の処理の後、乗りかご50の戸閉前に、上述の実施形態の図11に示したステップS305~S311の処理を行って、通信部52を介して、ロボット510に次に乗車すべき乗りかご50を通知してもよい。
以上により、変形例1のエレベータ/ロボット連携システムによるエレベータシステムとロボット510との連携処理が終了する。
変形例1のエレベータシステムによれば、通信部52は、ロボット510から乗車完了通知を受信し、制御盤100は、乗車完了通知が通信部52から転送されると乗りかご50を戸閉する。これにより、乗りかご50を戸閉し、移動を開始させるタイミングをより精密に見積もることが可能になる。よって、不用意なロスタイムを削減して、エレベータの運行効率をよりいっそう高めることができる。
変形例1のエレベータ/ロボット連携システムによれば、ロボット510は、乗りかご50内の乗車位置に移動中に、各種センサ505により乗りかご50への乗車不可と判定した場合には乗りかご50への乗車を取りやめ、通信部52は、ロボット510が乗りかご50への乗車を取りやめた場合には、ロボット510から乗車取りやめ通知を受信し、制御盤100は、乗車取りやめ通知が通信部52から転送されると乗りかご50を戸閉する。
これにより、ロボット510の乗車がキャンセルされた場合であっても、乗りかご50を戸閉し、移動を開始させるタイミングをより精密に見積もることが可能になる。よって、不用意なロスタイムを削減して、エレベータの運行効率をよりいっそう高めることができる。
(変形例2)
次に、図13を用いて、実施形態の変形例2のエレベータシステム21について説明する。変形例2のエレベータシステム21は、乗りかご50内の乗車状況を示す情報として、加工した情報をロボットに送信する点が上述の実施形態とは異なる。
図13は、実施形態の変形例2にかかるエレベータシステム21の構成の一例を示す模式図である。なお、図13においては、上述の実施形態と同様の構成に同様の符号を付し、その説明を省略することがある。
図13に示すように、変形例2のエレベータシステム21は、通信部52及び記憶部55と無線または有線で接続された解析部56を乗りかご50内に備える。ただし、解析部56は記憶部55と一体に構成されていてもよく、さらに通信部52とも一体に構成されていてもよい。変形例2のエレベータシステム21のそれ以外の構成は、上述の実施形態のエレベータシステム2と同様である。
上述の実施形態等では、撮像部51により撮影した画像、または、LiDAR等を用いた検知結果を、そのままロボットへと送信することとした。変形例2の解析部56は、このような画像データ等を、ロボットによる乗車可否判定が可能な形態に加工する。図13では、解析部56が、撮像部51により撮影した画像を空間マップに加工する例について説明する。
上述の実施形態と同様、撮像部51は、ロボットクラウド内のサーバからの乗り場呼びに乗りかご50が応答中、乗りかご50内を撮影し、その画像を記憶部55へと記憶させる。解析部56は、記憶部55に記憶された画像を、画像処理技術等を用いて加工して、例えば乗りかご50内の空間マップ56mを生成する。図13の例では、解析部56は、画像をメッシュ状に分割し、メッシュの各交点に存在する複数の特徴点FPを抽出し、これらの特徴点FPの座標をデータ化している。
このように、図13の例では、変形例2のエレベータシステム21は、撮像部51が撮影した乗りかご50内の画像を加工して得られる空間マップを、乗りかご50内の乗車状況を示す情報としてロボットに送信する。
ただし、解析部56による画像の解析手法、加工手法、及び加工後の情報の形態は、上記の例に限られない。ただし、加工後の情報が、ロボットの乗車可否判定を容易にする形態であることが好ましい。例えば、上述の実施形態では、ロボット500は、乗車可否判定の際、撮像部51が撮影した画像を画像処理技術により解析するものとした。変形例2の解析部56が、このような画像処理技術により得られる解析結果の形態に画像を加工しておくことで、ロボットによる乗車可否判定処理の負荷を軽減される。
変形例2のエレベータシステム21によれば、撮像部51による画像から乗りかご50内の空間マップを作成し、この空間マップを含む乗車状況の情報を生成する解析部56を更に備える。これにより、ロボットによる乗車可否判定に要する時間を短縮することができ、ロボットの乗りかご50への乗車に要する時間をよりいっそう短縮することができる。
(変形例3)
次に、図14を用いて、実施形態の変形例3のエレベータ/ロボット連携システム12について説明する。変形例3のエレベータ/ロボット連携システム12では、複数台のロボット520間で通知を行う点が上述の実施形態とは異なる。
図14は、実施形態の変形例3にかかるエレベータ/ロボット連携システム12におけるエレベータシステム22とロボット520との連携動作を例示する模式図である。より詳細には、図14は、上述の実施形態の図6に対応し、ロボットクラウド300内のサーバ310からの乗り場呼びに応答した乗りかご50が、ロボット520が乗車待ちをしている乗り場に到着して戸開した状態を示している。
なお、図14においては、上述の実施形態と同様の構成に同様の符号を付し、その説明を省略することがある。
図14に示すように、変形例3のエレベータ/ロボット連携システム12はエレベータシステム22を備え、エレベータシステム22はエレベータ制御システム22Bを備えている。エレベータ制御システム22Bには、乗りかご50内のロボット520bまたは乗り場のロボット520aとの通信を通信部52に指示する制御盤120を備える。変形例3のエレベータ/ロボット連携システム12のそれ以外の構成は、上述の実施形態のエレベータ/ロボット連携システム1と同様である。
また、図14に示す例では、乗り場で乗車待ちをしているロボット520aとは別に、乗りかご50内に既に乗車中のロボット520bがいるものとする。制御盤120は、ロボットクラウド300内のサーバ310からの乗り場呼びに関する過去履歴から、乗りかご50内にロボット520bが乗車中であることを把握している。
乗り場で乗車待ちをしているロボット520aを乗りかご50に乗車させるため、ロボットクラウド300内のサーバ310が乗り場呼びを行うと、制御盤120は、乗りかご50をロボット520aがいる乗り場へと向かわせ、撮像部51により乗りかご50内を撮影させる。
また、制御盤120は、乗り場への乗りかご50の到着前に、乗りかご50内のロボット520bに対して乗りかご50内の画像を送るよう通信部52に指示をする。通信部52は、近距離無線通信技術等を用いて乗りかご50内のロボット520bと通信を行い、ロボット520bに画像を送信する。
ロボット520aが乗車待ちをしている乗り場に乗りかご50が到着して戸開すると、例えば近距離無線通信技術等を用いて、ロボット520a,520b間での通信が行われ、乗りかご50内のロボット520bから乗り場のロボット520aへと乗りかご50内の画像が送信される。これにより、ロボット520aは、乗りかご50内の画像を取得して、この画像に基づいて乗車可否判定を行うことができる。
変形例3のエレベータ/ロボット連携システム12によれば、制御盤120は、ロボットクラウド300内のサーバ310からの乗り場呼びに応答させようとする乗りかご50に他のロボット520bが乗車中の場合には、乗りかご50を乗り場に向かわせる間に、撮像部51に乗りかご50内を撮影させ、通信部52に、乗車中の他のロボット520bへと画像を送信させる。このような手法によっても、上述の実施形態と同様の効果を奏する。
なお、上述の変形例3においては、ロボット520a,520b間で通信を行って、乗りかご50内の画像の授受を行うものとした。しかし、乗り場のロボット520への画像の送信は、ロボットクラウド300内のサーバ310を介して行われてもよい。
すなわち、通信部52から画像を取得したロボット520bは、例えば乗りかご50が乗り場に到着する前に、ネットワークを介してロボットクラウド300内のサーバ310へと画像を送信する。サーバ310は、乗りかご50内のロボット520bから取得した画像を、ネットワークを介して乗り場のロボット520aへと送信する。
このような手法によれば、乗りかご50の乗り場への到着を待たずに、ロボット520aが画像を取得することも可能となり、上述のロボット520a,520b間通信による手法よりも、ロボット520aが乗車に要する時間をいっそう短縮できる可能性がある。
よって、変形例3のエレベータ/ロボット連携システム12は、ロボット520a,520b間通信と、ロボットクラウド300内のサーバ310を介した通信とのうち、その時々の状況に応じて、いずれか速い方を選択して、乗りかご50内の画像を乗り場のロボット520aに取得させてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,12…エレベータ/ロボット連携システム、2,21,22…エレベータシステム、2B,22B…エレベータ制御システム、50…乗りかご、51…撮像部、52…通信部、53…ドア、55…記憶部、56…解析部、100…制御盤、150…コントローラ、200…昇降機クラウド、210,310…サーバ、300…ロボットクラウド、500,510,520a,520b…ロボット。

Claims (14)

  1. 自律的に移動可能な自律移動体と通信することが可能にエレベータの乗りかご内に設けられた通信部と、
    前記乗りかご内の乗車状況を検知することが可能に前記乗りかご内に設けられた検知部と、を備え、
    前記自律移動体が前記エレベータの乗り場で乗車待ちをしている場合に、
    前記検知部は、前記乗りかご内の乗車状況を検知し、
    前記通信部は、前記乗りかごが前記乗り場に到着して戸開すると、前記検知部の検知結果から得られる前記乗車状況の情報を、乗車待ち中の前記自律移動体へと送信する、
    エレベータシステム。
  2. 前記自律移動体は、
    前記乗車状況の情報を受信すると、前記乗りかごへの移動を開始する前に、前記情報に基づいて前記乗りかごへの乗車が可能か否かを判定する、
    請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記通信部、前記検知部、及び前記乗りかごを制御可能に構成されるとともに、前記自律移動体を管理する管理サーバと通信可能な制御盤を更に備え、
    前記制御盤は、
    前記管理サーバから、前記自律移動体が前記乗り場で乗車待ちをしていることを示す乗り場呼びを取得すると、前記乗りかごを前記管理サーバからの前記乗り場呼びに応答させ、
    前記乗りかごを前記乗り場に向かわせる間に、前記検知部により前記乗車状況を検知させ、
    前記乗り場に到着した前記乗りかごを戸開させた後、前記通信部により前記情報を送信させる、
    請求項1に記載のエレベータシステム。
  4. 前記自律移動体は、
    前記乗車状況の情報を受信すると、前記情報に基づいて前記乗りかごへの乗車が可能か否かを判定し、
    前記通信部は、
    前記自律移動体が乗車不可と判定した場合には、前記自律移動体から乗車不可通知を受信し、
    前記制御盤は、
    前記乗車不可通知が前記通信部から転送されると、前記自律移動体の前記乗りかごへの乗車を待たずに前記乗りかごを戸閉する、
    請求項3に記載のエレベータシステム。
  5. 前記エレベータは複数の乗りかごを備え、
    前記制御盤は、
    前記乗車不可通知が前記通信部から転送されると、前記乗りかごの戸閉前に、前記自律移動体により乗車不可と判定された前記乗りかごとは異なる乗りかごの号機を、前記自律移動体の新たな乗車対象の乗りかごとして、前記通信部により前記自律移動体へと通知させる、
    請求項4に記載のエレベータシステム。
  6. 前記自律移動体は、
    前記乗車状況の情報を受信すると、前記情報に基づいて前記乗りかごへの乗車が可能か否かを判定し、
    乗車可能と判定した場合には前記乗りかごへと乗車し、
    前記通信部は、
    前記自律移動体から乗車完了通知を受信し、
    前記制御盤は、
    前記乗車完了通知が前記通信部から転送されると前記乗りかごを戸閉する、
    請求項3に記載のエレベータシステム。
  7. 前記自律移動体は、
    周囲の障害物を検知するセンサを備え、
    前記乗りかごへの乗車が可能と判定した場合であっても、前記乗りかご内の乗車位置に移動中に、前記センサの検知結果に基づいて前記乗りかごへの乗車不可と判定した場合には、前記乗りかごへの乗車を取りやめ、
    前記通信部は、
    前記自律移動体が前記乗りかごへの乗車を取りやめた場合には、前記自律移動体から乗車取りやめ通知を受信し、
    前記制御盤は、
    前記乗車取りやめ通知が前記通信部から転送されると、前記自律移動体の前記乗りかごへの乗車を待たずに前記乗りかごを戸閉する、
    請求項6に記載のエレベータシステム。
  8. 前記通信部は、
    近距離無線通信により前記自律移動体と通信する、
    請求項1に記載のエレベータシステム。
  9. 前記検知部は、
    前記乗りかご内を撮影する撮像部、及び前記乗りかご内に光を照射する測距部の少なくともいずれかである、
    請求項1に記載のエレベータシステム。
  10. 前記検知部の検知結果から前記乗りかご内の空間マップを作成し、前記空間マップを含む前記乗車状況の情報を生成する解析部を更に備える、
    請求項1に記載のエレベータシステム。
  11. 自律的に移動可能な自律移動体と、
    前記自律移動体を管理する管理サーバと、
    前記自律移動体と通信することが可能にエレベータの乗りかご内に設けられた通信部と、
    前記乗りかご内の乗車状況を検知することが可能に前記乗りかご内に設けられた検知部と、
    前記通信部、前記検知部、及び前記乗りかごを制御可能に構成されるとともに、前記管理サーバと通信可能な制御盤と、を備え、
    前記制御盤は、
    前記管理サーバから、前記自律移動体が前記エレベータの乗り場で乗車待ちをしていることを示す乗り場呼びを取得すると、前記乗りかごを前記管理サーバからの前記乗り場呼びに応答させ、
    前記乗りかごを前記乗り場に向かわせる間に、前記検知部により前記乗車状況を検知させ、
    前記乗り場に到着した前記乗りかごを戸開させた後、前記通信部により、前記検知部の検知結果から得られる前記乗車状況の情報を、乗車待ち中の前記自律移動体へと送信させ、
    前記自律移動体は、
    前記情報を受信すると、前記乗りかごへの移動を開始する前に、前記情報に基づいて前記乗りかごへの乗車が可能か否かを判定する、
    エレベータ自律移動体連携システム。
  12. 前記自律移動体は、
    周囲の障害物を検知するセンサを備え、
    前記乗りかごへの乗車が可能であると判定した場合には、前記センサにより周囲を監視しつつ前記乗りかごへと乗車する、
    請求項11に記載のエレベータ自律移動体連携システム。
  13. 前記自律移動体は、
    前記乗りかご内の乗車位置に移動中に、前記センサの検知結果に基づいて前記乗りかごへの乗車不可と判定した場合には、前記乗りかご内への乗車を取りやめる、
    請求項12に記載のエレベータ自律移動体連携システム。
  14. 前記制御盤は、
    前記管理サーバからの乗り場呼びに応答させようとする前記乗りかごに他の自律移動体が乗車中の場合には、前記乗りかごを前記乗り場に向かわせる間に、前記検知部に前記乗車状況を検知させ、前記通信部に、乗車中の前記他の自律移動体へと前記乗車状況の情報を送信させ、
    前記自律移動体は、
    前記乗りかごが前記乗り場に到着して戸開すると、前記通信部に替えて、前記他の自律移動体との間で通信を行って、前記乗車状況の情報を取得する、
    請求項11に記載のエレベータ自律移動体連携システム。
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