JP7323354B2 - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents
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例えば、特許文献1には、フェニル変性シリコーン等の油剤と、エチルセルロース、液状アルコール、デキストリン脂肪酸エステル等を含有する油中水型口唇化粧料が、塗布膜の弾力と復元性によるツヤの持続、経時安定性に優れることが記載されている。
ここで用いられるフェニル変性シリコーンは、一般に、艶出しの目的で使用されるものである(例えば、特許文献2、段落「0045」)。
また、特許文献3には、シリコーン化多糖化合物、特定のエステル油及び疎水化処理された着色顔料を含有する油中水型乳化化粧料が、塗布後の肌に皮膜感がなく、塗布後の肌の仕上がりが均一で、艶やかに見え、粉っぽく見えないことが記載されている。
(A)不揮発性のフェニル変性シリコーン 0.05~15質量%、
(B)25℃で液状のペンタエリスリトール脂肪酸エステル及びジペンタエリスリトール脂肪酸エステルから選ばれるエステル油、
(C)微粒子酸化チタン 0.1~15質量%、
(D)疎水化処理された着色顔料 1~20質量%
を含有する油中水型乳化化粧料に関する。
また、成分(A)は、ツヤのある均一な仕上がりを向上させる観点から、25℃で、5mm2/s以上の粘度を有するものが好ましく、500mm2/s以下の粘度を有するものが好ましい。
成分(A)としては、例えば、フェニルトリメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、トリメチルシロキシフェニルジメチコン、ジフェニルジメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン等が挙げられる。
これらのうち、ツヤのある均一な仕上がりを向上させる観点から、フェニルトリメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンがより好ましい。
液状とは、流動性を有し、25℃で液体のものである。また、成分(B)の融点は、20℃以下が好ましい。
このような脂肪酸としては、例えば、カプロン酸、カプリル酸、2-エチルヘキサン酸、イソノナン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸等が挙げられる。また、上記脂肪酸の中でも、炭素数16~28の飽和脂肪酸が好ましい。このような脂肪酸としては、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸等が挙げられる。また、炭素数16~22の飽和脂肪酸がより好ましく、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸等が挙げられる。
成分(B)としては、ペンタエリルリトール脂肪酸エステルとして、例えば、(ベヘン酸/ポリヒドロキシステアリン酸)ペンタエリスリチル等が挙げられ、ジペンタエリルリトール脂肪酸エステルとして、例えば、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル等が挙げられる。
成分(B)としては、重ね塗りしたファンデーションのムラ付き、取れにくさを低減させる観点から、ジペンタエリルリトール脂肪酸エステルが好ましく、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれる1種または2種以上がより好ましく、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれる1種または2種以上がさらに好ましく、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルがよりさらに好ましい。
また、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、(ベヘン酸/ポリヒドロキシステアリン酸)ペンタエリスリチルは、公知の方法に従って製造することができる。例えば、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチルは、後記製造例に記載された方法で製造することができる。
ここで一次粒子径は、走査型電子顕微鏡により撮影した画像のFeret定方向接線径であり、その質量基準の粒度分布は画像解析装置を用いて測定できる。
なお、微粒子酸化チタンの形状は制限されず、板状、針状、球状等のいずれでも良い。
微粒子酸化チタンとしては、STR-100W(堺化学工業社製)等の市販品を用いることができる。
疎水化処理としては、シリコーン処理、フッ素処理、脂肪酸処理、N-アシルアミノ酸処理等が挙げられる。シリコーン処理としては、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、アルキルアルコキシシラン処理等が挙げられ、フッ素処理としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル処理、パーフルオロアルキルアルコキシシラン処理等が挙げられ、脂肪酸処理としては、ステアリン酸処理、ミリスチン酸処理等が挙げられ、N-アシルアミノ酸処理としては、ラウロイルリジン処理、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa処理、ステアロイルグルタミン酸2Na処理、ラウロイルアスパラギン酸Na処理等が挙げられる。
疎水化処理としては、塗布後の肌のべたつき、粉感を低減させるツヤ感、シミに対するカバー力を向上させ、重ね塗りしたファンデーションのムラ付き、取れにくさを低減させる観点から、シリコーン処理、フッ素処理から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、アルキルアルコキシシラン処理、パーフルオロアルキルアルコキシシラン処理から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、アルキルアルコキシシラン処理、パーフルオロアルキルアルコキシシラン処理から選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましく、少なくともアルキルアルコキシシラン処理を含むものがよりさらに好ましい。
アルキルアルコキシシランとしては、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、カプリリルトリメトキシシラン、カプリリルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、デシルトリエトキシシラン等が挙げられ、塗布後の肌のべたつき、粉感を低減させ、シミに対するカバー力を向上させ、重ね塗りしたファンデーションのムラ付き、取れにくさを低減させる観点から、カプリリルトリエトキシシランが好ましい。
処理量は、塗布後の肌のべたつき、粉感を低減させ、シミに対するカバー力を向上させ、重ね塗りしたファンデーションのムラ付き、取れにくさを低減させる観点から、微粒子酸化チタンの質量に対して、0.1~20質量%であるのが好ましく、1~18質量%がより好ましく、3~15質量%がさらに好ましく、5~12質量%がよりさらに好ましい。
なお、成分(C)として、疎水化処理したものを用いる場合、成分(C)の含有量は、疎水化処理した剤を含めての質量を意味する。
着色顔料としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、成分(C)以外の酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物、マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体、更にカーボンブラック等の無機顔料;タール系色素、レーキ顔料等の有機顔料、カルミン等の天然色素などが挙げられる。なお、成分(C)以外の酸化チタンは、一次粒子径が0.1μm以上のものが好ましく、0.2μm以上のものがより好ましい。
着色顔料としては、シミに対するカバー力を向上させ、肌をきれいなメイクアップ効果で仕上げる観点から、酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、微粒子酸化亜鉛から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、微粒子酸化亜鉛から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがさらに好ましい。
疎水化処理としては、塗布後の肌の粉感を低減し、シミに対するカバー力を向上させる観点から、シリコーン処理、N-アシルアミノ酸処理から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、シリコーン処理から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、アルキルアルコキシシラン処理から選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましく、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理がよりさらに好ましく、ジメチルポリシロキサン処理がことさら好ましい。
処理量は、塗布後の肌の粉感を低減し、シミに対するカバー力を向上させる観点から着色顔料の質量に対して、0.1~20質量%であるのが好ましく、0.5~10質量%がより好ましく、1~7質量%がさらに好ましい。
なお、成分(D)の含有量は、疎水化処理した剤を含めての質量を意味する。
成分(E)の架橋型オルガノポリシロキサンは、ポリオキシアルキレンで修飾されていてもよく、具体的には、架橋型ジメチルポリシロキサン、架橋型アルキルポリシロキサン、ポリオキシアルキレンで修飾された架橋型ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレンで修飾された架橋型アルキルポリシロキサンなどが挙げられる。なお、架橋型ジメチルポリシロキサンは、シロキサン骨格を三次元架橋させた架橋構造を有する重合物であり、架橋型アルキルポリシロキサンは、さらに、炭素数6~20のアルキル基を有するものである。
(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーとしては、メチルフェニルポリシロキサンとの混合物であるKSG-18(信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーとしては、流動パラフィンとの混合物であるKSG-41、軽質イソパラフィンとの混合物であるKSG-42、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリルとの混合物であるKSG-43、スクワランとの混合物であるKSG-44(以上、信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーとしては、低粘度ジメチルポリシロキサンとの混合物であるKSG-210、デカメチルシクロペンタシロキサンとの混合物であるKSG-240(以上、信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマーと(PEG-10/ラウリルジメチコン)クロスポリマーの混合物としては、スクワランとの混合物であるKSG-340(信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
ここで、板状とは、形状が狭義の板状の他、薄片状、鱗状等の形状の粉体も含まれる。
板状粉体は、塗布後の肌のシミに対するカバー力を向上させ、重ね塗りしたファンデーションのムラ付き、取れにくさを低減させる観点から、体積平均粒子径1~100μmであるのが好ましく、5~60μmがより好ましく、8~50μmがさらに好ましい。また、アスペクト比は、10~100が好ましく、30~90がより好ましい。
また、アスペクト比は、体積平均粒子径と粒子の平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=(体積平均粒子径/平均厚さ)で定義される。
なお、粒子の平均厚さは、走査型電子顕微鏡や透過型電子顕微鏡により観察して測定した10~50個の母粒子の厚さを数平均して求められる。
板状粉体としては、塗布後の肌のシミに対するカバー力を向上させ、重ね塗りしたファンデーションのムラ付き、取れにくさを低減させる観点から、タルク、マイカ、板状合成雲母、板状窒化ホウ素、板状ガラス末から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、タルク、板状合成雲母、板状窒化ホウ素から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、タルク、板状合成雲母から選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましく、タルクがよりさらに好ましい。
なお、板状粉体を疎水化処理した場合、その含有量、体積平均粒子径、粒子の厚さは、疎水化処理した剤を含めての含有量、体積平均粒子径、粒子の厚さを意味する。
ここで、揮発性とは、35~100℃の引火点を有するものである。
揮発性油としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、シリコーン油、炭化水素油、エーテル油等が挙げられる。
シリコーン油としては、鎖状ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサンが挙げられる。鎖状ジメチルポリシロキサンとしては、直鎖、分岐鎖のいずれでもよく、直鎖のものとしては、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)等が挙げられ、分岐鎖のもとしては、メチルトリメチコン、トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等が挙げられる。環状ジメチルポリシロキサンとしては、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。
炭化水素としては、イソドデカン、イソトリデカン、イソヘキサデカン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン等が挙げられ、エーテル油としては、エチルパーフルオロブチルエーテル等が挙げられる。
また、本発明の油中水型乳化化粧料は、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー;ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができる。なかでも、化粧下地、ファンデーションがより好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、単品のみの使用においても、リキッドファンデーションやパウダーファンデーション・白粉等の粉体化粧料の重ね付けにおいても使用することができる。
攪拌機、温度計、窒素ガス吹込管及び水分離管を備えた3Lの4つロフラスコに、ジペンタエリスリトール〔商品名:ジ・ペンタリット、広栄化学工業社製〕58.4g(0.23モル)と2-(1,3,3-トリメチル)ブチル-5,7,7-トリメチルオクタン酸〔商品名:イソステアリン酸、日産化学工業社製〕293.9g(1.03モル)を仕込んだ(原料仕込み質量比=10:50.3)。その後、ジブチルチンオキサイド(触媒)を全仕込み量の0.05質量%、キシレン(還流溶剤)を全仕込み量の5質量%加え、攪拌しながら200~250℃で約21時間反応を行った。反応終了後、還流溶剤であるキシレンを減圧留去した。キシレンを除去した反応物を、活性白土により吸着処理し、次いで60℃程度まで冷却後ろ過し、常法にて脱臭・蒸留処理を行うことで、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチルを245g得た。
25℃における粘度は、35万mPa・sであり、25℃で液状であった。粘度は、ブルックフィールド型粘度計(BH型)を用い、25℃にてローターNo.6を用い、2rpmにて測定した。
表1に示す組成の油中水型乳化化粧料(化粧下地)を製造し、塗布後の肌のべたつきのなさ、塗布後の肌の粉感のなさ、塗布後の肌のツヤ感、塗布後の肌のシミに対するカバー力、重ね塗りしたファンデーションのムラ付きのなさ、重ね塗りしたファンデーションの取れにくさを評価した。結果を表1に併せて示す。
粉体相成分を混合粉砕し、別途混合した油相成分に添加してディスパー(2000rpm)で10分間分散した。その後、水相成分を添加し、ディスパー(800rpm)で10分間撹拌して、油中水型乳化化粧料を得た。
(1)塗布後の肌のべたつきのなさ:
5名の専門評価者が、スポンジを用いて各油中水型乳化化粧料を、前腕内側の肌に2×3cm2の大きさに0.03g塗布し、塗布直後のべたつきのなさを、下記の5段階で官能評価した。結果を5名の合計点で示した。
5;べたつきがない。
4;べたつきがあまりない。
3;べたつきがややない。
2;べたつきが少しある。
1;べたつきがある。
5名の専門評価者が、スポンジを用いて各油中水型乳化化粧料を、前腕内側の肌に2×3cm2の大きさに0.03g塗布し、塗布直後の粉感のなさを、下記の5段階で目視評価した。なお、粉感は、キメの溝の中の粉のたまり具合いを目視で評価し、粉がたまっていないように見える場合を、粉感を感じないとし、粉がたまったように見える場合を、粉感を感じるとした。結果を5名の合計点で示した。
5;粉感を感じない。
4;粉感をあまり感じない。
3;粉感をやや感じない。
2;粉感を少し感じる。
1;粉感を感じる。
5名の専門評価者が、スポンジを用いて各油中水型乳化化粧料を、前腕内側の肌に2×3cm2の大きさに0.03g塗布し、塗布直後のツヤ感のなさを、下記の5段階で目視評価した。結果を5名の合計点で示した。
5;ツヤがかなりある。
4;ツヤがある。
3;ツヤがややある。
2;ツヤがあまりない。
1;ツヤがない。
5名の専門評価者が、スポンジを用いて各油中水型乳化化粧料を、シミレプリカ(ビューラックス社製、バイオスキン)に、2×3cm2の大きさに0.03g塗布し、各油中水型乳化化粧料を塗布する前のシミレプリカの状態からシミの隠れ具合を下記の5段階で目視評価した。結果を5名の合計点で示した。
5;シミが目立たない。
4;シミがあまり目立たない。
3;シミがやや目立たない。
2;シミが少し目立つ。
1;シミが目立つ。
5名の専門評価者が、スポンジを用いて各油中水型乳化化粧料を、前腕内側の肌に2×3cm2の大きさに0.03g塗布した。その後、各油中水型乳化化粧料を塗布した肌の上に、別のスポンジを用いてパウダーファンデーション(花王社製、アルブラン 潤白美肌パウダーファンデーション)を塗布し、塗布直後のムラの状態について下記の5段階で目視評価した。結果を5名の合計点で示した。
5;ムラ付きがない。
4;ムラ付きがあまりない。
3;ムラ付きがややない。
2;ムラ付きが少しある。
1;ムラ付きがある。
5名の専門評価者が、スポンジを用いて各油中水型乳化化粧料を、前腕内側の肌に2×3cm2の大きさに0.03g塗布した。その後、各油中水型乳化化粧料を塗布した肌の上に、別のスポンジを用いてパウダーファンデーション(花王社製、アルブラン 潤白美肌パウダーファンデーション)を塗布した。ファンデーションを塗布した肌の部分は、ファンデーションで覆われている。5分後、ファンデーションを塗布した肌を、指を用いて一定の力で5回擦り、擦った部分の状態を目視評価した。結果を5名の合計点で示した。
5;肌の表面が、ファンデーションで覆われて、塗布したファンデーションの色が変化していない。
4;肌の表面が、ファンデーションで覆われて、塗布したファンデーションの色が薄くなっている。
3;肌の表面が、ファンデーションで覆われていない部分がわずかにあり、塗布したファンデーションの色が薄くなっている。
2;肌の表面が、ファンデーションで覆われていない部分が一部あり、塗布したファンデーションの色が薄くなっている。
1;肌の表面が、ファンデーションで覆われていない部分がほとんどである。
実施例1~8と同様にして、表2に示す組成の油中水型乳化化粧料を製造した。
得られた油中水型乳化化粧料は、塗布後の肌がべたつかず、粉感が低減され、仕上がりのツヤ感、シミに対するカバー力に優れ、ファンデーションを重ね塗りした場合には、ムラ付きせず、取れにくいものである。
Claims (4)
- 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)不揮発性のフェニル変性シリコーン 0.05~15質量%、
(B)25℃で液状のペンタエリスリトール脂肪酸エステル及びジペンタエリスリトール脂肪酸エステルから選ばれるエステル油、
(C)アルキルアルコキシシランで表面処理された微粒子酸化チタン 0.1~15質量%、
(D)疎水化処理された着色顔料 1~20質量%
を含有し、
成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.005~0.25である油中水型乳化化粧料。 - 成分(B)の含有量が、0.01~5質量%である請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
- さらに、(E)架橋型オルガノポリシロキサンを含有する請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.1~80である請求項1~3のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
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