JP7315360B2 - パンツタイプ使い捨て着用物品 - Google Patents
パンツタイプ使い捨て着用物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7315360B2 JP7315360B2 JP2019071935A JP2019071935A JP7315360B2 JP 7315360 B2 JP7315360 B2 JP 7315360B2 JP 2019071935 A JP2019071935 A JP 2019071935A JP 2019071935 A JP2019071935 A JP 2019071935A JP 7315360 B2 JP7315360 B2 JP 7315360B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- region
- elastic member
- sheet layer
- sheet
- width direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Description
<第1の態様>
前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、
前身頃から後身頃にわたるように前記外装体に取り付けられた、吸収体を含む内装体と、
前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、
ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記外装体は、前記サイドシール部及び前記吸収体を有する前後方向範囲に、幅方向中央部に設けられた非伸縮領域と、この非伸縮領域によって幅方向両側に分割されたウエスト下方伸縮領域とを有しており、
前記ウエスト下方伸縮領域はウエスト下方弾性部材を内蔵するとともに、前記ウエスト下方弾性部材とともに幅方向に収縮しており、かつ前記ウエスト下方弾性部材とともに幅方向に伸長可能であり、
前記内装体の両側部に、起き上がりギャザーがそれぞれ設けられており、
前記起き上がりギャザーは、前記内装体の両側部に取り付けられた付根部分と、この付根部分から前記内装体の表面の両側部上に延びる本体部分と、この本体部分における前端部及び後端部が倒伏状態で前記内装体の表面に固定されて形成された倒伏部分と、前後の倒伏部分の間に位置する非固定の起き上がり部分と、この起き上がり部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って設けられたギャザー弾性部材とを有し、
前記起き上がり部分は、前記ギャザー弾性部材とともに前後方向に収縮して前記内装体の表面から起き上っており、かつ前記ギャザー弾性部材とともに前後方向に伸長可能である、
パンツタイプ使い捨て着用物品において;
前記前身頃のウエスト下方伸縮領域における少なくとも股間側の端部は、前記起き上がりギャザーよりも幅方向中央側に延びた高伸長領域となっており、
前記起き上がり部分及び前記ギャザー弾性部材は、前記前身頃の前記高伸長領域内までウエスト開口側に延びており、
前記内装体と前記外装体とを接合する内外接合部は、前記ウエスト下方伸縮領域を有する前後方向範囲では、一方のウエスト下方伸縮領域の前記非伸縮領域側の端部から、他方のウエスト下方伸縮領域の前記非伸縮領域側の端部までの範囲にしか設けられていない、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。
本パンツタイプ使い捨て着用物品では、ウエスト下方伸縮領域の高伸長領域が着用者の鼠径部の窪みを横切るように存在するため、外装体が鼠径部の溝の拡縮に追従してしっかりと内装体を押し付けることができる。しかし、高伸長領域が鼠径部の窪みに入り込むものではないから、単に高伸長領域を設けただけでは、鼠径部の窪みに対するフィット性の向上は不十分であり、隙間が発生するおそれがある。そこで、本パンツタイプ使い捨て着用物品では、この高伸長領域により押さえ付けられる部分まで、起き上がりギャザーの起き上がり部分及びギャザー弾性部材が延びている。このため、起き上がり部分のうちギャザー弾性部材を有する部分が、鼠径部に対してしっかりと押し付けられる高伸長領域を土台として、鼠径部の窪みに入るように起き上がることができる。よって、本パンツタイプ使い捨て着用物品では、鼠径部に対するフィット性が顕著に向上する。
なお、内外接合部の幅を非伸縮領域の幅と同程度に制限すると、吸収体の不必要な収縮を抑制できるため好ましい。ここで、単に内外接合部の幅が狭くなると、内装体が横に動きやすくなり、鼠径部のフィット性が低下しやすくなる。しかし、本パンツタイプ使い捨て着用物品では、前述の高伸長領域の形成、及び高伸長領域と起き上がりギャザーとの位置関係により、鼠径部に対するフィット性に優れるものであるため、鼠径部に対するフィット性の向上及び吸収体の不必要な収縮の抑制という、相反する作用が両立するものである。
前記高伸長領域を有する前後方向範囲における、前記非伸縮領域の幅方向の寸法は、前記吸収体の幅方向の寸法の1/2未満であり、
両側の前記起き上がりギャザーの間隔は、前記吸収体の幅方向の寸法の1/2~1倍である、
第1の態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
各部の寸法は適宜定めることができるが、通常の場合、上記範囲内であると高伸長領域と起き上がりギャザーとの位置関係が適切となり、鼠径部に対するフィット性が特に良好となるため好ましい。
前記前身頃のウエスト下方伸縮領域の前記非伸縮領域側の縁は、ウエスト開口側から股間側に向かうにつれて、段階的又は連続的に、幅方向中央側に位置するように延びており、
前記高伸長領域は、前記前身頃のウエスト下方伸縮領域における股間側にのみ設けられている、
第1又は2の態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
鼠径部の窪みは股間側で顕著であり、ウエスト側ではほとんど発生しない。よって、高伸長領域を、鼠径部の窪みが深くなりやすい部分のみに設けることにより、鼠径部に対するフィット性を向上しつつ、それ以外の部分における吸収体の収縮を防止するのは好ましい。
前記外装体は、前身頃及び後身頃に別々に設けられ、
前身頃の外装体及び後身頃の外装体が股間側で前後方向に離間しており、
前記内装体は、前記前身頃の外装体から後身頃の外装体にかけて前後方向に延在し、かつ前記前身頃の外装体及び後身頃の外装体にそれぞれ接合され、
前記サイドシール部は、前身頃の外装体の両側部と後身頃の外装体の両側部とがそれぞれ接合された部分である、
第1~3のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
パンツタイプ使い捨て着用物品として、本態様のように、前外装体と後外装体とが股間側で連続せずに前後方向に離間しているものが知られている。このような外装二分割タイプのものは、脚開口を形成するために外装体を切除しなくて済む、又は切除するとしても小面積で済むといった利点がある。すなわち、切離し片(トリム)は廃棄処分されるため、その資材の無駄(トリムロス)を抑えることができるという利点を有している。
前記内装体の両側部には、前記起き上がりギャザーよりも側方に延び出たサイドフラップが、前記前外装体から前記後外装体まで前後方向に延びており、
前記サイドフラップは、前後方向に弾性伸縮するサイド伸縮領域を有しており、
前記サイド伸縮領域は、サイド弾性部材を内蔵するとともに、前記サイド弾性部材とともに前後方向に収縮しており、かつ前記サイド弾性部材とともに前後方向に伸長可能であり、
前記サイド伸縮領域は、前記前身頃の前記高伸長領域内までウエスト開口側に延びている、
第4の態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
前述のように、外装二分割タイプのパンツタイプ使い捨て着用物品は、内装体が横方向に動きやすいだけでなく、内装体の側縁と直角又はそれに近い角度で交差するため、鼠径部をカバーする面積が小さくならざるをえない。これに対して、本態様のようなサイドフラップ及びサイド伸縮領域を有すると、サイド伸縮領域が内装体の横移動を弾性的に支えること、及びサイド伸縮領域が内装体の横をカバーすることにより、内装体の横に隙間が生じにくくなる。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示例では長方形である。内装体200は、図3~図5に示されるように、身体側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側部から装着者の脚周りに接するように延び出た起き上がりギャザー60を示している。
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高め、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止するためのものである。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。この他にも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができるが、後述するカバー不織布13とのホットメルト接着剤を介した接着時に十分な接着強度を得るため、樹脂フィルムを用いるのが望ましい。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100~300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30~120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1~16dtex、好ましくは1~10dtex、さらに好ましくは1~5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5~75個、好ましくは10~50個、さらに好ましくは15~50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子としては、この種の使い捨ておむつに使用されるものをそのまま使用でき、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下のものが望ましく、また、180μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5~40g/m2、特に10~30g/m2のものが望ましい。
起き上がりギャザー60は、内装体200の側部から起き上がる起き上がり部分68を有しており、この起き上がり部分68が、装着者の鼠径部から脚周りを経て臀部までの範囲に接して横漏れを防止するものである。図示例の起き上がりギャザー60は、付け根側部分60Bが幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側部分60Aが幅方向外側に向かって斜めに起立するものであるが、これに限定されるものではなく、全体として幅方向中央側に起立するもの等、適宜の変更が可能である。
内装体200の両側部には、吸収体56の側方に延び出たサイドフラップ70が設けられており、このサイドフラップ70に前後方向に伸縮するサイド伸縮領域SGが形成されていると好ましい。図示例のサイドフラップ70は、前後方向LDに沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた一本又は複数本の細長状のサイド弾性部材73と、サイド弾性部材73の外側に面する第1シート層71と、サイド弾性部材73の内側に面する第2シート層72とを有する。
外装体12F,12Bは、前身頃Fの少なくとも胴周り部を構成する部分である長方形の前外装体12Fと、後身頃Bの少なくとも胴周り部を構成する部分である長方形の後外装体12Bとからなり、前外装体12F及び後外装体12Bは股間側で連続しておらず、前後方向LDに離間されたものとなっている(外装二分割タイプ)。この前後方向の離間距離は例えば全長Yの40~60%程度とすることができる。図示例では、前外装体12F及び後外装体12Bの下縁は幅方向WDに沿う直線状となっているが、前外装体12F及び後外装体12Bの少なくとも一方の下縁が脚周りに沿うような曲線状となっていてもよい。また、図8に示すように、外装体12が、前身頃Fから後身頃Bにかけて股間を通り連続する一体的なものとすることもできる(外装一体タイプ)。
図13に示すように、前身頃Fのウエスト下方伸縮領域A3における少なくとも股間側の端部は、起き上がりギャザー60よりも幅方向中央側に延びた高伸長領域A4となっており、起き上がり部分68及びギャザー弾性部材63は、前身頃Fの高伸長領域A4内までウエスト開口WO側に延びていると好ましい。これにより、ウエスト下方伸縮領域A3の高伸長領域A4が着用者の鼠径部の窪みを横切るように存在するため、外装体12F,12Bが鼠径部の溝の拡縮に追従してしっかりと内装体200を押し付けることができる。さらに、この高伸長領域A4により押さえ付けられる部分まで、起き上がりギャザー60の起き上がり部分68及びギャザー弾性部材63が延びていると、起き上がり部分68のうちギャザー弾性部材63を有する部分が、鼠径部に対してしっかりと押し付けられる高伸長領域A4を土台として、鼠径部の窪みに入るように起き上がることができる。よって、本パンツタイプ使い捨て着用物品では、鼠径部に対するフィット性が顕著に向上する。
内装体200の外装体12F,12Bに対する固定は、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により行うことができる。図示例では、内装体200の裏面、つまりこの場合は液不透過性シート11の裏面及び起き上がりギャザー60の付根部分65に塗布されたホットメルト接着剤を介して外装体12F,12Bの内面に対して固定されている。この内装体200と外装体12F,12Bとを固定する内外接合部201,202は、図13及び図14に示すように、両者が重なる領域のほぼ全体に設けることができ、例えば内装体200の幅方向両端部を除いた部分に設けることもできる。
外装二分割タイプのパンツタイプ使い捨ておむつでは、前外装体12F及び後外装体12Bとの間に内装体200が露出するため、内装体200の裏面に液不透過性シート11が露出しないように、内装体200の裏面には、前外装体12Fと内装体200との間から、後外装体12Bと内装体200との間にわたるカバー不織布13を備えていることが好ましい。カバー不織布13の内面及び外面は、それぞれ対向面にホットメルト接着剤を介して接着することができる。カバー不織布13に用いる不織布は、例えば外装体12F,12Bの素材と同様のものを適宜選択することができる。
上記説明における不織布としては、部位や目的に応じて公知の不織布を適宜使用することができる。不織布の構成繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維(単成分繊維の他、芯鞘等の複合繊維も含む)の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維等、特に限定なく選択することができ、これらを混合して用いることもできる。不織布の柔軟性を高めるために、構成繊維を捲縮繊維とするのは好ましい。また、不織布の構成繊維は、親水性繊維(親水化剤により親水性となったものを含む)であっても、疎水性繊維若しくは撥水性繊維(撥水剤により撥水性となった撥水性繊維を含む)であってもよい。また、不織布は一般に繊維の長さや、シート形成方法、繊維結合方法、積層構造により、短繊維不織布、長繊維不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、サーマルボンド(エアスルー)不織布、ニードルパンチ不織布、ポイントボンド不織布、積層不織布(スパンボンド層間にメルトブローン層を挟んだSMS不織布、SMMS不織布等)等に分類されるが、これらのどの不織布も用いることができる。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
Claims (4)
- 前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、
前身頃から後身頃にわたるように前記外装体に取り付けられた、吸収体を含む内装体と、
前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、
ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記外装体は、前記サイドシール部及び前記吸収体を有する前後方向範囲に、幅方向中央部に設けられた非伸縮領域と、この非伸縮領域によって幅方向両側に分割されたウエスト下方伸縮領域とを有しており、
前記ウエスト下方伸縮領域はウエスト下方弾性部材を内蔵するとともに、前記ウエスト下方弾性部材とともに幅方向に収縮しており、かつ前記ウエスト下方弾性部材とともに幅方向に伸長可能であり、
前記内装体の両側部に、起き上がりギャザーがそれぞれ設けられており、
前記起き上がりギャザーは、前記内装体の両側部に取り付けられた付根部分と、この付根部分から前記内装体の表面の両側部上に延びる本体部分と、この本体部分における前端部及び後端部が倒伏状態で前記内装体の表面に固定されて形成された倒伏部分と、前後の倒伏部分の間に位置する非固定の起き上がり部分と、この起き上がり部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って設けられたギャザー弾性部材とを有し、
前記本体部分は、幅方向中央側に延びる付け根側部分と、この付け根側部分の先端で折り返されて、幅方向外側に延びる先端側部分とからなり、
前記起き上がり部分は、前記ギャザー弾性部材とともに前後方向に収縮して前記内装体の表面から起き上っており、かつ前記ギャザー弾性部材とともに前後方向に伸長可能である、
パンツタイプ使い捨て着用物品において;
前記前身頃のウエスト下方伸縮領域の前記非伸縮領域側の縁は、前記ウエスト開口側から股間側に向かうにつれて、段階的又は連続的に、幅方向の中央側に位置するように延びており、
前記前身頃のウエスト下方伸縮領域は、股間側に設けられた、前記起き上がりギャザーよりも幅方向中央側に延びた高伸長領域と、前記高伸長領域の前記ウエスト開口側に隣接し、前記起き上がりギャザーよりも幅方向中央側に延びていない領域とからなっており、
前記高伸長領域を有する前後方向範囲における、前記非伸縮領域の幅方向の寸法は、前記吸収体の幅方向の寸法の1/2未満であり、
前記前身頃の前記ウエスト下方伸縮領域における前記高伸長領域とそれ以外の領域との境界は、前記倒伏部分の前後方向の中間と重なる位置に配置されており、
前記起き上がり部分及び前記ギャザー弾性部材は、前記前身頃の前記高伸長領域内までウエスト開口側に延びており、
前記前身頃における前記ウエスト下方伸縮領域を有する前後方向範囲にわたり、前記内装体と前記外装体とを接合する内外接合部の幅方向の寸法が前記非伸縮領域の幅方向の寸法の120%以下となるように、前記内外接合部の側縁が前記ウエスト開口側から股間側に向かうにつれて段階的又は連続的に幅方向の中央側に位置するように延びており、それによって前記内外接合部は、前記ウエスト下方伸縮領域を有する前後方向範囲では、一方のウエスト下方伸縮領域の前記非伸縮領域側の端部から、他方のウエスト下方伸縮領域の前記非伸縮領域側の端部までの範囲にしか設けられていない、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 両側の前記起き上がりギャザーの間隔は、前記吸収体の幅方向の寸法の1/2~1倍である、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記外装体は、前身頃及び後身頃に別々に設けられ、
前身頃の外装体及び後身頃の外装体が股間側で前後方向に離間しており、
前記内装体は、前記前身頃の外装体から後身頃の外装体にかけて前後方向に延在し、かつ前記前身頃の外装体及び後身頃の外装体にそれぞれ接合され、
前記サイドシール部は、前身頃の外装体の両側部と後身頃の外装体の両側部とがそれぞれ接合された部分である、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記内装体の両側部には、前記起き上がりギャザーよりも側方に延び出たサイドフラップが、前記前身頃の外装体から前記後身頃の外装体まで前後方向に延びており、
前記サイドフラップは、前後方向に弾性伸縮するサイド伸縮領域を有しており、
前記サイド伸縮領域は、サイド弾性部材を内蔵するとともに、前記サイド弾性部材とともに前後方向に収縮しており、かつ前記サイド弾性部材とともに前後方向に伸長可能であり、
前記サイド伸縮領域は、前記前身頃の前記高伸長領域内までウエスト開口側に延びている、
請求項3記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019071935A JP7315360B2 (ja) | 2019-04-04 | 2019-04-04 | パンツタイプ使い捨て着用物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019071935A JP7315360B2 (ja) | 2019-04-04 | 2019-04-04 | パンツタイプ使い捨て着用物品 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020168221A JP2020168221A (ja) | 2020-10-15 |
JP2020168221A5 JP2020168221A5 (ja) | 2022-03-15 |
JP7315360B2 true JP7315360B2 (ja) | 2023-07-26 |
Family
ID=72745474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019071935A Active JP7315360B2 (ja) | 2019-04-04 | 2019-04-04 | パンツタイプ使い捨て着用物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7315360B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008194161A (ja) | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Livedo Corporation | 吸収性物品 |
JP2013255679A (ja) | 2012-06-13 | 2013-12-26 | Oji Holdings Corp | 使い捨ておむつ |
JP2019000277A (ja) | 2017-06-14 | 2019-01-10 | 大王製紙株式会社 | パンツタイプ使い捨ておむつ |
-
2019
- 2019-04-04 JP JP2019071935A patent/JP7315360B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008194161A (ja) | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Livedo Corporation | 吸収性物品 |
JP2013255679A (ja) | 2012-06-13 | 2013-12-26 | Oji Holdings Corp | 使い捨ておむつ |
JP2019000277A (ja) | 2017-06-14 | 2019-01-10 | 大王製紙株式会社 | パンツタイプ使い捨ておむつ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020168221A (ja) | 2020-10-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6032683B2 (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法、及びその製造方法により製造可能なパンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP2015186563A5 (ja) | ||
JP6382399B1 (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP2022117131A (ja) | パンツタイプ使い捨て着用物品及びその製造方法 | |
JP6452123B2 (ja) | 吸収性物品の伸縮構造 | |
CN113518604B (zh) | 短裤型一次性穿着物品 | |
JP7456731B2 (ja) | 使い捨て着用物品 | |
JP7201358B2 (ja) | パンツタイプ使い捨て着用物品 | |
JP7315350B2 (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法 | |
JP7042186B2 (ja) | 使い捨て着用物品 | |
JP2020156929A5 (ja) | ||
JP7336334B2 (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP2020195421A5 (ja) | ||
JP2020018482A5 (ja) | ||
JP7315360B2 (ja) | パンツタイプ使い捨て着用物品 | |
JP7362393B2 (ja) | 使い捨て着用物品 | |
JP2021049284A5 (ja) | ||
CN107970093B (zh) | 短裤型一次性尿布 | |
JP2021049285A5 (ja) | ||
JP7165182B2 (ja) | パンツタイプ使い捨て着用物品 | |
JP7538674B2 (ja) | パンツタイプ使い捨て着用物品 | |
JP7424811B2 (ja) | 使い捨て着用物品 | |
JP7201739B2 (ja) | パンツタイプ使い捨て着用物品 | |
JP7349819B2 (ja) | パンツタイプ使い捨て着用物品 | |
JP7290918B2 (ja) | 使い捨て吸収性物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220304 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220304 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230203 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230315 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230707 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230713 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7315360 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |