JP7336334B2 - パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
<第1の態様>
前身頃の少なくとも胴周り部を構成する前外装体、及び後身頃の少なくとも胴周り部を構成する後外装体と、
前記前外装体から前記後外装体にわたり設けられた、吸収体を含む内装体と、
前記内装体と、前記前外装体及び前記後外装体とがそれぞれ接合された内外接合部と、
前外装体の両側部と後外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシールと、
ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記前外装体及び前記後外装体は、前記サイドシールを有する前後方向範囲を前後方向に四等分したときの最も脚開口側の部分として定義される下端部を含む、幅方向に弾性伸縮する胴周り伸縮領域を有しており、
前記内装体の両側部には、前記吸収体よりも側方に延び出たサイドフラップが、前記前外装体から前記後外装体まで前後方向に延びており、
前記サイドフラップは、少なくとも前記前外装体と重なる部分と前記後外装体と重なる部分との間の部分に、前後方向に弾性伸縮するサイド伸縮領域を有しており、
前記後外装体の胴周り伸縮領域は、少なくとも左右の前記サイドフラップと重なる部分に設けられており、
左右の前記サイドフラップは、前記後外装体の下端部を含む部分と接合された後接合領域を有し、
前記後接合領域は、前記後外装体の胴周り伸縮領域とともに、幅方向に収縮しているとともに、幅方向に伸長可能であり、
前記前外装体の下端部を、幅方向に弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力が、前記後外装体の下端部を、幅方向に弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力よりも大きい、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
本パンツタイプ使い捨ておむつでは、サイドフラップの後接合領域は、自然長(装着前)の状態では、後外装体の胴周り伸縮領域とともに幅方向に収縮している。ここで、本パンツタイプ使い捨ておむつでは、前外装体の下端部を、幅方向に弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力が、後外装体の下端部を、幅方向に弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力よりも大きいため、装着状態では前外装体の下端部よりも後外装体の下端部が大きく幅方向に伸長される(より長く伸長される)。この結果、サイドフラップの後接合領域はより幅方向に大きく展開し、サイドフラップが臀部をより広範囲に被覆し、内装体は臀裂に食い込みにくくなる。
なお、「幅方向に弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力」は、一般的なパンツタイプ使い捨ておむつにおいて、適合寸法の装着者が装着したときの状態を想定したものである。
前記前外装体の下端部を、幅方向に弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力が、前記後外装体の下端部を、幅方向に弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力の1.3~3.0倍である、
第1の態様のパンツタイプ使い捨ておむつ。
前外装体の下端部及び後外装体の下端部の引張力の差は適宜定めればよいが、通常の場合、本態様の範囲内であることが好ましい。
前記後接合領域の幅方向の寸法は、前記サイドフラップの幅方向の寸法の0.8~1倍である、
第1又は2の態様のパンツタイプ使い捨ておむつ。
後接合領域の幅方向の寸法は適宜定めることができるが、十分に広いことが好ましく、通常の場合、本態様の範囲内であると好ましい。
前記前外装体及び前記後外装体は、前後方向の寸法及び幅方向の寸法が同じ長方形であり、
前外装体及び後外装体の前後方向の寸法が、製品全長の0.2~0.4倍である、
第1~3のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨ておむつ。
外装体の素材使用量を低減し、簡素な構造とするためには、前外装体及び後外装体は、前後方向の寸法及び幅方向の寸法が同じ長方形であることが好ましい。このような設計では、前外装体及び後外装体の適切な前後方向の寸法は、製品全長の0.2~0.4倍となる。この場合、後外装体だけでは臀部の被覆性が低下するが、前述の内装体のサイドフラップにより臀部の被覆性を補うことができる。
前記前外装体の胴周り伸縮領域は、少なくとも左右の前記サイドフラップと重なる部分に設けられており、
左右の前記サイドフラップは、前記前外装体の下端部を含む部分と接合された前接合領域を有し、
前記前接合領域は、前記前外装体の胴周り伸縮領域とともに、幅方向に収縮しているとともに、幅方向に伸長可能である、
第1~4のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨ておむつ。
本パンツタイプ使い捨ておむつでは、サイドフラップの前接合領域は、自然長(装着前)の状態では、前外装体の胴周り伸縮領域とともに幅方向に収縮している。ここで、本パンツタイプ使い捨ておむつでは、前外装体の下端部を、幅方向に弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力が、後外装体の下端部を、幅方向に弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力よりも大きいため、装着状態では前外装体の下端部よりも後外装体の下端部が大きく幅方向に伸長される(より長く伸長される)。この結果、サイドフラップの前接合領域は幅方向に展開するものの、後接合領域よりは展開しないため、前接合領域及び後接合領域が同程度展開する場合と比較して、サイドフラップが鼠径部に対してより適切にフィットする。
<第6の態様>
前記サイド伸縮領域は、前記サイドフラップに、一本又は複数本の細長状のサイド弾性部材が前後方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた領域であり、
前記サイドフラップは、その側縁に沿って前接合領域から後接合領域まで前後方向に続く中空部を有しており、
前記サイド弾性部材の収縮により、前記サイドフラップにおける前記中空部を含む部分が前後方向に収縮してサイドギャザーが形成されている、
第1~5のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨ておむつ。
本使い捨て着用物品では、サイド弾性部材の収縮により、サイドフラップに沿う中空部を含む部分が前後方向に収縮してサイドギャザーの各襞が前後方向に並んで形成される。ここで、サイドフラップにおける中空部を含む部分にサイドギャザーが形成されると、サイドギャザーの襞は中空部が大きく膨らむことにより形成され、大きく柔らか(つまりクッション性に富む)なものとなる。したがって、この大きく柔らかな襞により、股間部の側部の肌触りが良好となる(ふっくら、ふわふわしたものとなる)。
特に、前述のように、装着状態では前外装体の胴周り伸縮領域よりも後外装体の胴周り伸縮領域が大きく幅方向に伸長し(より長く伸長し)、サイドフラップの後接合領域は幅方向により大きく展開するため、中空部の膨らみは後接合領域に向かうにつれて平坦に近くなり、臀部に対するフィット性が良好となる。
さらに、第6の態様の場合、サイドフラップの幅は、後から前に向かうにつれて狭くなり、中空部の膨らみは後ろから前に向かうにつれて大きくなるため、鼠径部に対するフィット性も特に良好となる。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示例ではほぼ長方形である。内装体200は、図3~図5に示されるように、身体側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シートを示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側部から装着者の脚周りに接するように延び出た起き上がりギャザー60を示している。
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体56へ移行させて吸収体56による吸収性能を高めるとともに、吸収した液の吸収体56からの逆戻り現象を防止するためのものである。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。この他にも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができるが、後述するカバー不織布13とのホットメルト接着剤を介した接着時に十分な接着強度を得るため、樹脂フィルムを用いるのが望ましい。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100~300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30~120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1~16dtex、好ましくは1~10dtex、さらに好ましくは1~5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5~75個、好ましくは10~50個、さらに好ましくは15~50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子としては、この種の使い捨ておむつに使用されるものをそのまま使用でき、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下のものが望ましく、また、このふるい分けでふるい下に落下する粒子について180μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5~40g/m2、特に10~30g/m2のものが望ましい。
起き上がりギャザー60は、内装体200の側部から起き上がる起き上がり部分68を有しており、この起き上がり部分68が、装着者の鼠径部から脚周りを経て臀部までの範囲に接して横漏れを防止するものである。図示例の起き上がりギャザー60は、付け根側部分60Bが幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側部分60Aが幅方向外側に向かって斜めに起立するものであるが、これに限定されるものではなく、全体として幅方向中央側に起立するもの等、適宜の変更が可能である。
内装体200の両側部には、吸収体56の側方に延び出たサイドフラップ70が設けられている。各サイドフラップ70は、図示例のように、折り返し等なく、側方にのみ延び出た扁平な部分となっていることが好ましい。各サイドフラップ70の幅方向WDの寸法は適宜定めることができるが、例えば内装体200の幅方向WDの寸法の0.1~0.2倍とすることができる。
外装二分割タイプのパンツタイプ使い捨ておむつでは、前外装体12F及び後外装体12Bとの間に内装体200が露出するため、内装体200の裏面に液不透過性シート11が露出しないように、内装体200の裏面には、前外装体12Fと内装体200との間から、後外装体12Bと内装体200との間にわたるカバー不織布13を備えていることが好ましい。カバー不織布13の内面及び外面は、それぞれ対向面にホットメルト接着剤を介して接着することができる。カバー不織布13に用いる不織布は、例えば外装体12F,12Bの素材と同様のものを適宜選択することができる。
外装体12F,12Bは、前身頃Fの少なくとも胴周り部を構成する部分である長方形の前外装体12Fと、後身頃Bの少なくとも胴周り部を構成する部分である長方形の後外装体12Bとからなり、前外装体12F及び後外装体12Bは股間側で連続しておらず、前後方向LDに離間されたものとなっている(外装二分割タイプ)。この前後方向の離間距離12dは例えば全長Yの40~60%程度とすることができる。図示例では、前外装体12F及び後外装体12Bの下縁は幅方向WDに沿う直線状となっているが、前外装体12F及び後外装体12Bの少なくとも一方の下縁が脚周りに沿うような曲線状となっていてもよい。
内装体200の外装体12F,12Bに対する接合は、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により行うことができる。この内装体200と外装体12F,12Bとを接合する内外接合部201,202は、図2に示すように、両者が重なる領域のほぼ全体に設けることができ、例えば内装体200の幅方向両端部を除いた部分に設けることもできる。
本パンツタイプ使い捨ておむつでは、サイドフラップ70の後接合領域70Bは、自然長(装着前)の状態では、後外装体12Bの胴周り伸縮領域A2とともに幅方向WDに収縮している。ここで、前外装体12Fの下端部14を、幅方向WDに弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力が、後外装体12Bの下端部14を、幅方向WDに弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力よりも大きいと、図17に矢印で示すように、装着状態では前外装体12Fの下端部14よりも後外装体12Bの下端部14が大きく幅方向WDに伸長される(より長く伸長される)。この結果、サイドフラップ70の後接合領域70Bはより幅方向WDに大きく展開し、サイドフラップ70が臀部をより広範囲に被覆し、内装体200は臀裂に食い込みにくくなる。
(1) 図18(a)に示すように、サイドシール12Aを剥離して、前外装体12Fの両側部と、後外装体12Bの両側部とを分離した展開状態とした後、前外装体12Fの下端部14及び後外装体12Bの下端部14を切り取るとともに、吸収体56を可能な限り取り除いて、前外装体12Fの下端部14の試験片14F及び後外装体12Bの下端部14の試験片14Bを作製する。この試験片14F,14Bには、内装体200のうち吸収体56以外の部分200cが残る。
(2) 自然長の試験片14F(図示せず)におけるサイドシール部12A間の幅方向の寸法(幅方向の寸法が前後方向に変化する場合は最も短い寸法)を定規で測定する。また、前外装体12Fの下端部14の試験片14Fを、一方のサイドシール12A及び他方のサイドシール12Aを平行に維持しつつ、幅方向に弾性限界(胴周り伸縮領域が収縮や弛み無く平坦に展開した展開状態)まで伸長し、弾性限界におけるサイドシール部12A間の幅方向の寸法d2を定規で測定する。なお、後者の寸法d2は、前外装体12Fの下端部14の試験片14F及び後外装体12Bの下端部14の試験片14Bで同じになるため、いずれか一方のみを測定すれば足りる。
(3) チャック間距離Dcを自然長の試験片14Fにおけるサイドシール部12A間の幅方向の寸法未満にした状態で、前外装体12Fの下端部14の試験片14Fの一方のサイドシール12Aを前後方向LDの全体にわたり、引張試験機の一方のチャック(つかみ具)C1で挟み、他方のサイドシール12Aを前後方向LDの全体にわたり、引張試験機の他方のチャック(つかみ具)C2で挟む。
(4) 図18(b)に示すように、一方のサイドシール12A及び他方のサイドシール12Aを平行に維持しつつ、引張速度300mm/minで、チャック間距離Dcがd2(弾性限界)になるまで伸長した後、チャック間距離Dcを縮めて、チャック間距離Dcがd2の3/4になるまで試験片14Fを収縮させたときの引張力を計測し、この引張力を、前外装体12Fの下端部14を、幅方向WDに弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力の計測値とする。
(5) 後外装体12Bの下端部14の試験片14Bについても、前外装体12Fの場合と同様に(2)~(4)を行い、後外装体12Bの下端部14を、幅方向WDに弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力を計測する。
(6) なお、チャック間距離Dcの計測は定規を用いて行う。
上記説明における不織布としては、部位や目的に応じて公知の不織布を適宜使用することができる。不織布の構成繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維(単成分繊維の他、芯鞘等の複合繊維も含む)の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維等、特に限定なく選択することができ、これらを混合して用いることもできる。不織布の柔軟性を高めるために、構成繊維を捲縮繊維とするのは好ましい。また、不織布の構成繊維は、親水性繊維(親水化剤により親水性となった繊維を含む)であっても、疎水性繊維若しくは撥水性繊維(撥水剤により撥水性となった繊維を含む)であってもよい。また、不織布は一般に繊維の長さや、シート形成方法、繊維結合方法、積層構造により、短繊維不織布、長繊維不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、サーマルボンド(エアスルー)不織布、ニードルパンチ不織布、ポイントボンド不織布、積層不織布(スパンボンド層間にメルトブローン層を挟んだSMS不織布、SMMS不織布等)等に分類されるが、これらのどの不織布も用いることができる。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
Claims (4)
- 前身頃の少なくとも胴周り部を構成する前外装体、及び後身頃の少なくとも胴周り部を構成する後外装体と、
前記前外装体から前記後外装体にわたり設けられた、吸収体を含む内装体と、
前記内装体と、前記前外装体及び前記後外装体とがそれぞれ接合された内外接合部と、
前外装体の両側部と後外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシールと、
ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記前外装体及び前記後外装体は、前記サイドシールを有する前後方向範囲を前後方向に四等分したときの最も脚開口側の部分として定義される下端部を含む、幅方向に弾性伸縮する胴周り伸縮領域を有しており、
前記内装体の両側部には、前記吸収体よりも側方に延び出たサイドフラップが、前記前外装体から前記後外装体まで前後方向に延びており、
前記サイドフラップは、前記前外装体と重なる部分から前記後外装体と重なる部分まで、前後方向に弾性伸縮するサイド伸縮領域を有しており、
前記前外装体の胴周り伸縮領域及び前記後外装体の胴周り伸縮領域は、少なくとも左右の前記サイドフラップと重なる部分に設けられており、
左右の前記サイドフラップは、前記前外装体の下端部を含む部分と接合された前接合領域、及び前記後外装体の下端部を含む部分と接合された後接合領域を有し、
前記前接合領域及び前記後接合領域の幅方向の寸法は、前記サイドフラップの幅方向の寸法の0.8~1倍であり、
前記前接合領域は、前記前外装体の胴周り伸縮領域とともに、幅方向に収縮しているとともに、幅方向に伸長可能であり、前記後接合領域は、前記後外装体の胴周り伸縮領域とともに、幅方向に収縮しているとともに、幅方向に伸長可能であり、
前記前外装体の下端部を、幅方向に弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力が、前記後外装体の下端部を、幅方向に弾性限界まで伸長してからその3/4の寸法に収縮させたときの引張力の1.3~3.0倍であり、
前記サイド伸縮領域は、前記サイドフラップに、複数本の細長状のサイド弾性部材が前後方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた領域であり、
前記サイドフラップは、二層重なった状態のシート層が前記サイドフラップの表側から前記サイドフラップの側縁で折り返されて前記サイドフラップの裏側に至るように延びてなる二重の折り返しシート層を有しており、
外部に位置する前記折り返しシート層のうち折り位置を境として表側の部分と、内部に位置する前記折り返しシート層のうち折り位置を境として表側の部分との間に、前記サイド弾性部材が固定されており、
前記サイドフラップの最も表側のシート層及び前記サイドフラップの最も裏側のシート層の少なくとも一方とその裏側に隣接するシート層とが接合されていないことにより、前記サイドフラップに第1中空部が形成されるとともに、内部に位置する前記折り返しシート層のうち折り位置を境として表側の部分と、その裏側に隣接する部材とが接合されていないことにより、前記サイドフラップに第2中空部が形成されており、
前記第2中空部は、前記サイドフラップの側縁から、最も幅方向の中央側に位置する前記サイド弾性部材よりも幅方向の中央側にわたる幅で、前接合領域から後接合領域まで前後方向に続いており、
前記サイド弾性部材の収縮により、前記サイドフラップにおける前記第1中空部及び前記第2中空部を含む部分が前後方向に収縮してサイドギャザーが形成されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 外部に位置する前記折り返しシート層のうち折り位置を境として裏側の部分、及び内部に位置する前記折り返しシート層のうち折り位置を境として裏側の部分は、最も側方に位置する前記サイド弾性部材よりも幅方向の中央側まで延びており、
最も側方に位置する前記サイド弾性部材と前記サイドフラップの側縁との間では、厚み方向に隣接するシート層のすべてが接合されていないことにより、各シート層の間に中空部がそれぞれ形成されている、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記サイドフラップは、前記サイドフラップの側縁から幅方向の中央側に5mmまでの部分に前記サイド弾性部材を含まない、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記前外装体及び前記後外装体は、前後方向の寸法及び幅方向の寸法が同じ長方形であり、
前外装体及び後外装体の前後方向の寸法が、製品全長の0.2~0.4倍である、
請求項1~3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
Priority Applications (3)
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---|---|---|---|
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