JP7230707B2 - 直動駆動装置の監視装置および直動駆動装置の監視方法 - Google Patents
直動駆動装置の監視装置および直動駆動装置の監視方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7230707B2 JP7230707B2 JP2019118311A JP2019118311A JP7230707B2 JP 7230707 B2 JP7230707 B2 JP 7230707B2 JP 2019118311 A JP2019118311 A JP 2019118311A JP 2019118311 A JP2019118311 A JP 2019118311A JP 7230707 B2 JP7230707 B2 JP 7230707B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rigid body
- body mode
- monitoring
- frequency response
- linear drive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
Description
また、特許文献1の技術では、共振周波数の近傍における減衰比を求めるために高周波数域での加振試験が必要となるが、高周波数域での加振試験は直動駆動装置や周辺設備にかかる負荷が大きく、騒音も生じるため、穏やかな加振試験で潤滑特性の変化が検出できる技術が求められる。
そこで、本発明は、穏やかな加振試験で潤滑特性の変化を監視することを課題とする。
剛体モードは、言い換えるならば、複数の部材が組み合わさった構成物が、一体の剛体のように振る舞うモードのことである。これに対して振動モードは、複数の部材が共振周波数近傍で相互に振動するモードのことである。剛体モードは、直流(即ち0Hz振動)から始まり、振動モードへと移行する前の低周波数域で生じるので、加振試験としては低周波数域における穏やかな加振試験が用いられることになる。
また、上記直動駆動装置の監視装置によれば、剛体モードに基づいて潤滑特性が判定されるため、潤滑特性が著しく変化する前に給脂などのメンテナンスを行うことができる。この結果として、リニアガイドやボールねじなどといった直動装置の交換寿命を延ばすことができ、さらに、機械の減衰能の維持につながるため、びびり振動に対する安定性が向上する。
図1は、本発明の監視装置の一実施形態を含んだ監視システムの一例を示す図である。
機械設備5では、電動モータによってボールねじ7が回転駆動され、ボールねじ7によってステージ6がリニアガイド8、9に沿って直線駆動される。
なお、機械設備5は、ステージ6の位置を直接計測するリニアエンコーダが組み込まれたものであってもよく、リニアエンコーダが組み込まれている場合には、リニアエンコーダの計測値がロータリエンコーダの計測値に替えて数値制御装置3に取り込まれる。
監視装置10は、データ取得部101と、モードパラメータ算出部102と、潤滑特性解析部103と、解析結果表示部104とを備えている。
データ取得部101は、本発明にいうデータ入手部の一例に相当する。モードパラメータ算出部102は、本発明にいう剛体モード算出部の一例としての機能を含んでいる。潤滑特性解析部103、本発明にいう判定部の一例としての機能を含んでいる。
以下の説明に当たり、図1に示す要素については特に図番を断らずに符号を用いて参照する場合がある。
図2は、監視システム1における監視手順を表すフローチャートである。
図2の監視手順が開始されると、ステップS101で、数値制御装置3によって加振試験が行われ、機械設備5について周波数応答が計測される。そして、ステップS102では、監視装置10のデータ取得部101が数値制御装置3から周波数応答のデータを取得し、監視装置10内の、図示が省略された記憶部に周波数応答のデータが記憶される。
図3は、周波数応答のデータ例を模式的に示すグラフである。
グラフの横軸は周波数を示し、グラフの縦軸はモータ推力と変位の比であるコンプライアンスを示す。
図4は、剛体モードと振動モードのモデルを示す図である。
なお、モードパラメータ算出部102によるパラメータ算出は、基準値のラインL2が得られた際にも実行され、得られたパラメータの値(即ち質量や減衰係数)が基準値として記憶される。
図5は、監視システムの変形例を示す図である。
図5に示す変形例では、監視システム1の監視対象である機械設備5のボールねじ7およびリニアガイド8、9のそれぞれにセンサ20が取り付けられている。これらのセンサ20としては、例えば振動加速度センサが用いられる。
図5に示す変形例では、これらのセンサ20によって得られた振動測定値が有線あるいは無線で数値制御装置3に送信され、その振動測定値に基づいて数値制御装置3で周波数応答が計測される。
図5に示す監視システムは、機械設備5に対するセンサ20の組み込みが必要であり、図1に示す監視システムよりも部品点数が増えてコスト増となるが、センサ20によって機械設備5の内部構成を区別した測定値の取得が可能となる。このため図5に示す監視システムでは、例えば、ボールねじ7における潤滑特性と、リニアガイド8、9における潤滑特性とを区別して監視することも可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、上記説明では、数値制御装置3によって加振試験が行われて周波数応答が計測され、本発明にいうデータ入手部の一例に相当するデータ取得部101は数値制御装置3から周波数応答のデータを取得する例が示されている。これに対して本発明にいうデータ入手部は、加振試験の機能を有して自ら周波数応答を計測するものであってもよい。
また、例えば上記説明では、数値制御装置3とは別の監視装置10によってモードパラメータの算出や警告表示が行われる例が示されているが、本発明の監視装置は、数値制御装置3に備わっているメモリ機能や演算処理機能が用いられて数値制御装置3内で実現されてもよい。
Claims (4)
- 直動駆動装置における周波数応答のデータを入手するデータ入手部と、
前記データ入手部で入手されたデータに基づいて、周波数応答に含まれる剛体モードを算出する剛体モード算出部と、
前記剛体モード算出部で算出された剛体モードを所定の判定基準に適用することで、前記直動駆動装置における潤滑特性を判定する判定部と、
を備えたことを特徴とする直動駆動装置の監視装置。 - 前記判定部が、直動駆動装置における正常時の剛体モードの状態を記憶し、前記剛体モード算出部によって算出された剛体モードの状態と正常時の剛体モードの状態との比較結果に基づいて潤滑特性を判定することを特徴とする請求項1記載の直動駆動装置の監視装置。
- 前記剛体モード算出部が、剛体モードの減衰係数を算出するものであり、
前記判定部が、前記剛体モード算出部によって算出された減衰係数と正常時の減衰係数との比が基準範囲を外れた場合に、潤滑特性が変化したと判定することを特徴とする請求項2記載の直動駆動装置の監視装置。 - 監視装置内で実行される監視方法であって、
直動駆動装置における周波数応答のデータを入手するデータ入手過程と、
前記データ入手過程で入手されたデータに基づいて、周波数応答に含まれる剛体モードを算出する剛体モード算出過程と、
前記剛体モード算出過程で算出された剛体モードを所定の判定基準に適用することで、前記直動駆動装置における潤滑特性を判定する判定過程と、
を経ることを特徴とする直動駆動装置の監視方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019118311A JP7230707B2 (ja) | 2019-06-26 | 2019-06-26 | 直動駆動装置の監視装置および直動駆動装置の監視方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019118311A JP7230707B2 (ja) | 2019-06-26 | 2019-06-26 | 直動駆動装置の監視装置および直動駆動装置の監視方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021004785A JP2021004785A (ja) | 2021-01-14 |
JP7230707B2 true JP7230707B2 (ja) | 2023-03-01 |
Family
ID=74097652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019118311A Active JP7230707B2 (ja) | 2019-06-26 | 2019-06-26 | 直動駆動装置の監視装置および直動駆動装置の監視方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7230707B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008053772A1 (fr) | 2006-11-01 | 2008-05-08 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Dispositif de commande de moteur et son procédé de commande |
JP2016111897A (ja) | 2014-12-10 | 2016-06-20 | ファナック株式会社 | 実験モード解析を用いたフィルタ自動調整機能を有するサーボ制御装置 |
JP2016144292A (ja) | 2015-01-30 | 2016-08-08 | ファナック株式会社 | 実験モード解析により機械の潤滑特性を計測するサーボ制御装置 |
JP2018085058A (ja) | 2016-11-25 | 2018-05-31 | 学校法人慶應義塾 | 状態推定装置、状態推定方法及びプログラム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH062290B2 (ja) * | 1989-12-01 | 1994-01-12 | 株式会社神戸製鋼所 | 圧延機用油圧サーボ系の劣化診断方法 |
US5902656A (en) * | 1996-06-21 | 1999-05-11 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Dampers for internal applications and articles damped therewith |
-
2019
- 2019-06-26 JP JP2019118311A patent/JP7230707B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008053772A1 (fr) | 2006-11-01 | 2008-05-08 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Dispositif de commande de moteur et son procédé de commande |
JP2016111897A (ja) | 2014-12-10 | 2016-06-20 | ファナック株式会社 | 実験モード解析を用いたフィルタ自動調整機能を有するサーボ制御装置 |
JP2016144292A (ja) | 2015-01-30 | 2016-08-08 | ファナック株式会社 | 実験モード解析により機械の潤滑特性を計測するサーボ制御装置 |
JP2018085058A (ja) | 2016-11-25 | 2018-05-31 | 学校法人慶應義塾 | 状態推定装置、状態推定方法及びプログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021004785A (ja) | 2021-01-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107272586B (zh) | 机械学习装置、机械学习方法、故障预知装置及系统 | |
Nguyen et al. | Study of ball screw system preload monitoring during operation based on the motor current and screw-nut vibration | |
JP7000135B2 (ja) | 送り軸の異常診断方法及び異常診断装置 | |
JP2006281421A (ja) | ロボットおよびロボットの異常検出方法 | |
JP2009068950A (ja) | 機械診断装置 | |
KR20130141704A (ko) | 모터 제어 장치 | |
WO2017145222A1 (ja) | 軸受劣化診断装置、軸受劣化診断方法及び軸受劣化診断システム | |
JPWO2018025634A1 (ja) | 送り軸の異常診断方法及び異常診断装置 | |
CN116755386A (zh) | 诊断用数据取得系统、诊断用系统以及计算机可读介质 | |
JP6708676B2 (ja) | 異常要因特定装置 | |
JP7060078B2 (ja) | 異常種別判定装置及び異常種別判定方法 | |
US20200319045A1 (en) | Brake inspection apparatus and numerical control apparatus for inspecting brake device | |
CN112955291A (zh) | 驱动机构的故障诊断装置、故障诊断方法以及具备上述故障诊断装置的机械装置 | |
JP4937343B2 (ja) | バックラッシュ検査のための方法および生産機械またはロボット | |
JP7230707B2 (ja) | 直動駆動装置の監視装置および直動駆動装置の監視方法 | |
CN112775719B (zh) | 进给轴装置的异常诊断方法和异常诊断装置 | |
US12090649B2 (en) | Malfunction detection device and malfunction detection method | |
JP7224234B2 (ja) | 異常診断システム、及び異常診断方法 | |
JP6396943B2 (ja) | 非接触振動測定による故障診断装置及び方法 | |
US20240133768A1 (en) | Vibration test support network system | |
US20210308924A1 (en) | Method for diagnosing a state of at least one component of a molding machine | |
US20240280433A1 (en) | Vibration test device | |
CN113165172B (zh) | 用于诊断机器人的方法、设备和服务器 | |
KR20190113624A (ko) | 가이드, 센서 장치 및 방법 | |
JP2007033244A (ja) | 駆動機構の亀裂検知方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220209 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230117 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230130 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7230707 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |