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JP7139266B2 - エンドミル - Google Patents

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JP7139266B2 JP2019030835A JP2019030835A JP7139266B2 JP 7139266 B2 JP7139266 B2 JP 7139266B2 JP 2019030835 A JP2019030835 A JP 2019030835A JP 2019030835 A JP2019030835 A JP 2019030835A JP 7139266 B2 JP7139266 B2 JP 7139266B2
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Description

本発明は、エンドミルに関するものである。
胴体又は主翼のスキンなどの板状の航空機構造用部品を製造する場合、板状部材(ワーク)に対して、切削加工によって複曲面を形成することがある。複曲面の形成は、ボールエンドミル又はラジアスエンドミルを用いて、等高線加工又は筋彫り加工を行うことが一般的である。
切削工具には、ボールエンドミル又はラジアスエンドミルと異なり、外周刃又は底刃において曲面凸形状の円弧部分を有し、当該円弧部分の曲率半径が大きいバレル工具又はレンズ工具と呼ばれるものがある。下記の特許文献1~3には、外周刃及び底刃の両方において曲率を有する工具が開示されている。
特許第6278170号公報 米国特許第6684742号明細書 米国特許出願公開第2010/0172703号明細書
底刃において曲面凸形状の円弧部分を有するレンズ工具は、ワークに対して底面(面形状)を形成する場合に用いられる。これにより、ボールエンドミルを用いる場合よりも送り間隔(ピックフィード)を大きくすることができ、加工時間の削減や、面粗度の向上を図ることができる。
レンズ工具において、工具中心に切削刃が設けられている場合、切削時、中心では切削速度が0(ゼロ)の領域が発生する。そのため、切削加工の結果、バリが生じる。
また、複曲面を有する加工品を形成する場合、CAM制御や加工装置の制約によって、エンドミルを傾けることが困難である。その場合、先端点制御(工具中心制御)によって、切削加工を実施する必要がある。
ラジアスエンドミルのように、工具中心に切削刃を設けない構成とすることが考えられる。しかし、レンズ工具では、ラジアスエンドミルと異なり、底刃が曲率を有するため、中心近傍が削り残しとなる。その結果、工具中心近傍の刃形状が仕上げ面に転写されてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複曲面に対して、高送り可能でありながら良好な仕上げ面性状に加工することが可能なエンドミルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のエンドミルは以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係るエンドミルは、曲面凸形状かつ円弧形状に形成され、加工目標の面形状部分を形成する、レンズ部である底刃と、隅部に設けられて、前記底刃の円弧部分よりも半径が小さい円弧形状に形成され、前記加工目標のフィレット形状部分を形成するラジアス刃とを備え、前記底刃は、エンドミル軸上に刃部分が形成されていない領域を有し、前記底刃の前記領域において、前記底刃の円弧部分よりも半径が小さい円弧形状に形成された中心刃を更に備え、前記底刃の円弧部分の半径は、前記エンドミル軸に対して垂直方向の工具径よりも大きいことを特徴とする。
この構成によれば、底刃において、エンドミル軸上に刃部分が形成されていない領域が設けられて、切削速度が0(ゼロ)となる切削刃がないため、バリの発生を低減できる。
エンドミル軸上に刃部分が形成されていない領域には、中心刃が、底刃の円弧部分よりも半径が小さい円弧形状に形成されている。これにより、中心刃が設けられていない場合と比べて、面粗さを抑制できる。
上記発明において、前記領域のエンドミル軸方向に対して垂直方向の直径は、前記加工目標とする形状のうち面形状部分が目標範囲内の形状に形成されるように設定されてもよい。
この構成によれば、設定された、エンドミル軸上に刃部分が形成されていない領域のエンドミル軸方向に対して垂直方向の直径によって、加工目標とする形状のうち面形状部分が目標範囲内の形状(目標とする形状に基づいて決定される範囲)に形成される。
上記発明において、前記底刃の円弧部分の半径は、前記加工目標とする形状のうち面形状部分が目標範囲内の形状に形成されるように設定されてもよい。
この構成によれば、設定された底刃の円弧部分の半径によって、加工目標とする形状のうち面形状部分が目標範囲内の形状に形成される。
上記発明において、前記中心刃のエンドミル軸方向に対して垂直方向の直径は、前記中心刃のエンドミル軸方向に対して垂直方向の直径をCD、前記中心刃の切削速度をCVc、エンドミルの主軸回転数をS、前記中心刃の許容切削速度をVclimとすると、以下のように設定されてもよい。
CD=CVc/(π×S) ただし、CVc≧Vclim
この構成によれば、設定された、エンドミル軸上に刃部分が形成されていない領域のエンドミル軸方向に対して垂直方向の直径によって、中心刃の切削速度が許容最小切削速度以上となるように設定されている。
上記発明において、前記中心刃の円弧部分の半径は、切削加工時において擦れが生じないように設定されてもよい。
この構成によれば、設定された中心刃の円弧部分の半径によって、切削加工時において擦れが生じない。
上記発明において、前記中心刃の数が、加工目標とする形状のうち面形状部分が要求面粗度以下に形成されるように設定されてもよい。
この構成によれば、設定された中心刃の数によって、加工目標とする形状のうち面形状部分が要求面粗度以下に形成される。
本発明によれば、複曲面に対して、高送り可能でありながら良好な仕上げ面性状に加工することができる。
本発明の一実施形態に係る加工装置を示す構成図である。 ワークを示す斜視図である。 ワークを示す部分拡大平面図である。 本発明の一実施形態に係る加工装置のエンドミルを示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る加工装置のエンドミルの底刃及び中心刃を示す部分拡大概略図である。 本発明の一実施形態に係る加工装置のエンドミルの底刃及び中心刃を示す部分拡大概略図である。 本発明の一実施形態に係る加工装置のエンドミルを示す底面図である。 本発明の一実施形態に係る加工装置のエンドミルの底刃及び中心刃を示す部分拡大概略図であり、中心刃において中心刃ノーズ部が設けられていない例を示している。
以下に、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態に係る加工装置1は、図1に示すように、例えば、エンドミル2と、駆動部3と、制御部4を備える。加工装置1は、エンドミル2によって、ワーク50を切削して、ワーク50に所定の形状を形成する。本実施形態における所定の形状は、特に、ワーク50に対して深さ方向に形成された凹状形状である。ワーク50は、例えばアルミニウム合金、チタン合金などの金属材料である。
図1~図3に示すように、例えば、ワーク50は、板状部材であり、ワーク50の強度を確保するため、一面側において高さ方向(厚さ方向)に突出したリブ51が形成され、リブ51に囲まれた領域が薄肉に形成される。この場合、リブ51の最上面以外の領域が、凹状形状を有する。凹状形状は、凹状部分の底部に形成された面形状部分52を有する。そして、凹状形状は、面形状部分52とリブ51の接続部には、強度向上のため、丸みのないピン角とするのではなく、フィレット形状部分53が設けられる。
面形状部分52は、曲率のない平面でもよいし、曲率を有する曲面形状でもよい。フィレット形状部分53は、所定の半径を有する円弧形状である。フィレット形状部分53のうち一端側は、面形状部分52と連続的に形成され、フィレット形状部分53のうち他端側は、リブ51の側壁面を構成する、又は、リブ51の側壁面と連続的に形成される。
面形状部分52とフィレット形状部分53の境界部54は、面形状部分52の曲率(曲率が0(ゼロ)である平面の場合を含む。)と、フィレット形状部分53の曲率とが変化する部分である。
エンドミル2は、軸線周りに回転しながら、軸線方向又は送り方向に移動することによって、ワーク50を切削できる。エンドミル2は、図4に示すように、曲面凸形状に形成された底刃2Aと、隅部に設けられて円弧形状に形成されたラジアス刃2Bとを有し、底刃2Aは、エンドミル2の軸上に底刃2Aが形成されていない領域を有する。また、当該領域において、エンドミル2は、底刃2Aの円弧部分よりも曲率半径が小さい円弧形状に形成された中心刃2Cを有する。
底刃2Aは、エンドミル2の軸線上部分が最も下方に位置するように突出しており、所定の半径(ラジアス)を有する円弧形状に形成されている。ラジアス刃2Bは、底刃2Aの外周側隅部に設けられ、所定の半径(ラジアス)を有する円弧形状に形成されている。底刃2Aの円弧部分の半径は、エンドミル2の工具径(外径)よりも大きく、いわゆるボールエンドミルの円弧部分の半径よりも大きい。
駆動部3は、複数のモータや、エンドミル2を切り換える構成を有する切換部などを備える。主軸モータは、電力を受けて駆動し、エンドミル2を軸線周りに回転させる。移動用モータは、電力を受けて駆動し、エンドミル2を軸線方向又は軸線方向に対して垂直方向(送り方向)に移動させる。
制御部4は、例えば、面形成部5と、フィレット形成部6などを有する。
面形成部5は、底刃2Aによってワーク50に対して加工目標とする形状のうち面形状部分52を形成するように駆動部3を制御する。フィレット形成部6は、ラジアス刃2Bによってワーク50に対してフィレット形状部分53を1回のパスで形成するように駆動部3を制御する。
制御部4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
ワーク50に対して加工目標とする形状は、凹状形状であり、凹状形状は、面形状部分52と、面形状部分52に隣接するフィレット形状部分53を有する。
次に、本実施形態に係るエンドミル2の形状について説明する。
本実施形態のエンドミル2によれば、底刃2Aにおいて、エンドミル2の軸上に刃部分が形成されていない領域が設けられて、切削速度が0(ゼロ)となる切削刃がないため、バリの発生を低減できる。
また、エンドミル2の軸上に刃部分が形成されていない領域には、中心刃2Cが、底刃2Aの円弧部分よりも半径が小さい円弧形状に形成されている(中心刃ノーズ部)。これにより、図8に示すように、中心刃2Cにおいて円弧形状の中心刃ノーズ部が設けられていない場合と比べて、面粗さを抑制できる。
エンドミル2のラジアス刃(ノーズ部)2Bの曲率半径(ノーズ径)をNR、底刃(レンズ部)2Aの曲率半径(レンズ径)をLR、底刃2Aが占める領域のエンドミル2の軸方向に対して垂直方向の直径(底刃径)をLDとする。
図5に示すように、底刃2Aにおいて、エンドミル2の軸上に刃部分が形成されていない領域のエンドミル2の軸方向に対して垂直方向の直径(中心刃径)をCD、中心刃2Cの円弧部分の半径(中心刃ノーズ径)をCRとする。中心刃径CDと、中心刃ノーズ径CRは、以下のとおり、決定される。
中心刃径CDは、以下の2項目を満たす必要がある。
底刃2Aにおいてエンドミル2の軸上に刃部分が形成されていないことによって、底刃2Aにおいて刃部分が形成されている場合に比べて、工具長が短縮する。この工具長短縮量をDlとすると、工具長短縮量Dlは、工具長許容公差l以下とする。
Dl ≦ l
工具長許容公差lは、加工精度に応じて設定され、例えば-0.01mmである。なお、工具長短縮量Dlは、下記の式で表される。
Figure 0007139266000001
また、中心刃2Cの切削速度CVcは、許容切削速度Vclim以上とする。
CVc ≧ Vclim
例えば、許容切削速度Vclimは、切削加工時において、ワークに対する溶着が発生しない切削速度である。中心刃2Cの切削速度CVcは、下記の式で表される。
Figure 0007139266000002
ここで、Sは、エンドミル2の主軸回転数である。
許容切削速度Vcは、ワークがアルミニウム合金の場合、Vclim = 100 m/min以上とする。加工装置1が高速の回転数を実現できる場合、例えばS = 30,000 min-1以上に到達できるため、中心刃径CDは、1mm以上とする。
CD ≧ 1mm
工具長短縮量Dlは、レンズ曲率半径LRと、中心刃径CDの関数によって定まる値であり、
Dl = h(LR, CD)
である。
したがって、工具長短縮量Dlが所定値Dl1であるときのレンズ曲率半径LRと、中心刃径CDの関係である関数hが定まる。
関数hによって、レンズ曲率半径LRごとに、工具長短縮量Dlが所定値Dl1以下となる中心刃径CDの範囲が決まる。よって、工具長短縮量Dlが所定値Dl1以下となるように、あるレンズ曲率半径LRについて中心刃径CDを適宜選定すればよい。
中心刃ノーズ径CRは、中心刃2Cの逃げ量tに基づいて定まる。
中心刃2Cの逃げ量tは、中心刃径CDと、中心刃ノーズ径CRの関数によって定まる値であり、
Figure 0007139266000003
である。
したがって、逃げ量tが所定値t1であるときの中心刃径CDと、中心刃ノーズ径CRの関数gが定まる。中心刃径CDに対して、ある逃げ量tを満たすCRの範囲は、
Figure 0007139266000004
であるから、
Figure 0007139266000005
である。
関数gによって、中心刃径CDごとに、逃げ量tが所定値t1以上となる中心刃ノーズ径CRの範囲が決まる。よって、逃げ量tが所定値t1以上となるように、ある中心刃径CDについて中心刃ノーズ径CRを適宜選定すればよい。
次に、面粗度CRzの算出と、中心刃数nの決定方法について説明する。
面粗度CRzは、レンズ曲率半径LRと、中心刃ノーズ径CRと、中心刃1刃当たりの送りCfzの関数によって定まる値であり、
CRz = f(LR, CR, Cfz)
である。
図6に示すように、面粗度CRzは、中心刃2Cの断面曲線と、底刃2Aの断面曲線の交点のy座標である。
中心刃2Cの断面曲線は、
Figure 0007139266000006
で表される。
底刃2Aの断面曲線は、
Figure 0007139266000007
で表される。
したがって、
Figure 0007139266000008
である。
中心刃1刃当たりの送りCfzは、工具1刃当たりの送り量fzと、工具刃数Nと、中心刃数nによって表される。
Figure 0007139266000009
面粗度CRzが最大値となるのは、加工目標とする面形状部分52が平面であるときであり、要求面粗度Rzに対してCRzは、以下の式を満たす必要がある。
CRz ≦ Rz÷α
ここで、αは、安全係数であり、例えば4である。
上式よりCfzの最大値が求まる。このとき、切削送りFは、
F = S×fz×N
で表される。なお、Sは、回転数である。
fz、Nは、工具、加工機、ワークにより設定された値とすると、中心刃数は、以下の式で決定することができる。
Figure 0007139266000010
以上より、面粗度CRzが所定値CRz1以下であるときのレンズ曲率半径LRと、中心刃ノーズ径CR、中心刃1刃当たりの送りCfzとに関する関数fが定まる。
中心刃1刃当たりの送りCfzごとに、面粗度CRzが所定値CRz1以下であるときのレンズ曲率半径LRと、中心刃ノーズ径CRの関数fが定まる。中心刃1刃当たりの送りCfzが小さい場合は、高い仕上げ面性状を得るため、レンズ曲率半径LRが小さい場合を除いて、中心刃ノーズ径CRに関わらず、広範囲のレンズ曲率半径LRを選定できる傾向にある。他方、中心刃1刃当たりの送りCfzが大きい場合は、高い仕上げ面性状を得るため、中心刃ノーズ径CRに関わらず、比較的大きいレンズ曲率半径LRを選定する必要がある。
切削送りFを大きくして加工能率を下げずに、面粗度CRzを小さくして高い仕上げ面性状を得るためには、以下の2通りの対処方法がある。
すなわち、(1)中心刃1刃当たりの送りCfzが小さい場合、レンズ曲率半径LRと中心刃ノーズ径CRの適切な組み合わせを選定して、面粗度CRzを小さくする方法、(2)中心刃1刃当たりの送りCfzが大きい場合、中心刃数nを適切に選定して、中心刃1刃当たりの送りCfzを小さくする方法がある。
以下の表に、工具刃数Nが4で、工具刃1刃当たりの送り量がfzである場合に、中心刃数nを変化させたときの中心刃1刃当たりの送りCfzを示す。また、図7には、工具刃数N=4で、中心刃数nがそれぞれ異なるエンドミル2の例を示している。
Figure 0007139266000011
工具刃数Nに対する中心刃数nの割合が大きいほど、中心刃1刃当たりの送りCfzを小さくすることができる。工具刃数Nに対する中心刃数nの割合が小さいほど、中心刃1刃当たりの送りCfzが大きくなる。工具刃1刃当たりの送り量fzを大きくすれば、高速加工が可能になる。したがって、中心刃1刃当たりの送りCfzを小さくするため、工具刃数Nを減らせばよい。しかし、この方法は、レンズ曲率半径LRが大きい場合に限られる。
レンズ曲率半径LRが小さい場合は、中心刃数を1として工具刃数Nに対する中心刃数nの割合を小さくしても、所望の仕上げ面性状を得られない場合がある。その場合において、工具刃1刃当たりの送り量fzや工具刃数Nが加工制約によって変更できないときは、中心刃数nを増やして、その条件下で中心刃1刃当たりの送りCfzを小さくする。
以上、本実施形態によれば、どのような曲率半径の面形状部分(複曲面)52であっても、良好な仕上げ面性状を得ることができ、効率良く加工することが可能な工具を得ることができる。そして、この工具により、複曲面に対して、高送り可能でありながら良好な仕上げ面性状に加工することができる。
1 :加工装置
2 :エンドミル
2A :底刃
2B :ラジアス刃
2C :中心刃
3 :駆動部
4 :制御部
5 :面形成部
6 :フィレット形成部
50 :ワーク
51 :リブ
52 :面形状部分
53 :フィレット形状部分
54 :境界部

Claims (6)

  1. 曲面凸形状かつ円弧形状に形成され、加工目標の面形状部分を形成する、レンズ部である底刃と、
    隅部に設けられて、前記底刃の円弧部分よりも半径が小さい円弧形状に形成され、前記加工目標のフィレット形状部分を形成するラジアス刃と、
    を備え、
    前記底刃は、エンドミル軸上に刃部分が形成されていない領域を有し、
    前記底刃の前記領域において、前記底刃の円弧部分よりも半径が小さい円弧形状に形成された中心刃を更に備え
    前記底刃の円弧部分の半径は、前記エンドミル軸に対して垂直方向の工具径よりも大きいことを特徴とするエンドミル。
  2. 前記領域のエンドミル軸方向に対して垂直方向の直径は、前記加工目標とする形状のうち面形状部分が目標範囲内の形状に形成されるように設定されている請求項1に記載のエンドミル。
  3. 前記底刃の円弧部分の半径は、前記加工目標とする形状のうち面形状部分が目標範囲内の形状に形成されるように設定されている請求項1に記載のエンドミル。
  4. 前記中心刃のエンドミル軸方向に対して垂直方向の直径は、前記中心刃のエンドミル軸方向に対して垂直方向の直径をCD、前記中心刃の切削速度をCVc、エンドミルの主軸回転数をS、前記中心刃の許容切削速度をVclimとすると、以下のように設定されている請求項1に記載のエンドミル。
    CD=CVc/(π×S) ただし、CVc≧Vclim
  5. 前記中心刃の円弧部分の半径は、切削加工時において擦れが生じないように設定されている請求項2から4のいずれか1項に記載のエンドミル。
  6. 前記中心刃の数が、前記加工目標とする形状のうち面形状部分が要求面粗度以下に形成されるように設定されている請求項2から5のいずれか1項に記載のエンドミル。
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