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JP7025361B2 - 波巻コイルユニット、ステータ及びコイル挿入方法 - Google Patents

波巻コイルユニット、ステータ及びコイル挿入方法 Download PDF

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Description

本発明は、波巻コイルユニット、ステータ及びコイル挿入方法に関する。
従来、電動機や発電機等の回転電機のステータに用いられるコイルとして、波巻コイルが知られている。波巻コイルは、一定間隔で複数並列されてステータコアのスロット内に収容されるストレート部と、隣り合うストレート部の一方端部同士及び他方端部同士を山形状に交互に連結する複数のターン部とを有し、全体が波型形状に形成される。
ステータコアにおける波巻コイルの配置パターンとして、隣り合うストレート部が、ステータコアの径方向に沿うスロット内の同じ位置(同じ深さ)に配置される重ねコイルタイプが知られている。重ねコイルタイプでは、波巻コイルがステータコアを1周する毎に、ステータコアの径方向の隣りの層に移行するターンレーンチェンジが行われ、同様にストレート部がスロット内に収容されることにより、次の1周分の波巻コイルが配置されるようになっている。
ステータコアを1周する1層の波巻コイル(層コイル)は、通常、U相、V相、W相に対応する本数の波巻コイルからなる。より大きなトルクを得る目的では、各相が2本ずつからなる合計6本の波巻コイルにより構成される層コイルも知られている。6本の波巻コイルにより構成される層コイルにおいては、各波巻コイルのストレート部が、隣り合うスロットに順次収容されるように、ステータコアの周方向に均等間隔で配列される。このため、層コイルは、6本分のターン部が集まることにより構成されるターン部群を有する。
層コイルのターン部群は、ステータコアの軸方向の一方の外側と他方の外側とに、ステータコアの周方向に沿って交互に配置される。このとき、ステータコアの径方向に隣り合う層コイル同士は、ターン部群の位相を6スロット分ずらして配置され、一方の層コイルの周方向に隣り合う2つのターン部群の間に、他方の層コイルの1つのターン部群が、互いに干渉することなく体裁良く収まるようになっている。
特開2010-98830号公報
ところで、回転電機においては、相間のトルク変動によってロータの回転時に脈動する現象(リップル)が課題となっている。例えば、図21Aに示すように、U相(U1、U2)、V相(V1、V2)、W相(W1、W2)の層コイルが、位相を揃えてステータコアの径方向(図示上下方向)に配置される場合、トルクは相間で急峻に変化する。このため、リップルが顕著に現れ、特に、回転電機がハイブリッド車や電気自動車等の車両走行用モータである場合は、車両の乗り心地に影響を与えるおそれがある。そこで、図21Bに示すように、ステータコアの径方向に隣り合う層コイル間の位相を1スロット分ずらすことにより、相間におけるトルク変動をなだらかにし、リップルを低減することが知られている。
しかし、波巻コイルの隣り合うストレート部が、ステータコアの径方向に沿うスロット内の同じ位置(同じ深さ)に配置される重ねコイルタイプからなる波巻コイルユニットの場合では、層コイルの位相をずらすと、層コイル間のターン部群同士が干渉する、という問題がある。層コイル間のターン部群同士は、各波巻コイルのストレート部が一定間隔でスロット内に収容されることにより、体裁良く収まるようになっているため、層コイルの位相を1スロット分ずらすと、ずらした層コイルのターン部群も1スロット分ずれることになり、その結果、ターン部群中の1本のターン部が層コイル間で重なり合ってしまうからである。層コイル間のターン部群同士が干渉すると、同一の層コイルのストレート部を、スロット内の同一位置(同一深さ)に配置できなくなってしまう。
本発明は、層コイルの位相をずらしてリップルを低減可能であると共に、層コイル間のターン部群同士が干渉することのない波巻コイルユニット、その波巻コイルユニットを有するステータ及びコイル挿入方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る波巻コイルユニットは、複数並列されるストレート部(例えば、後述のストレート部31)と、隣り合う前記ストレート部の一方端部(例えば、後述の上端部31a)同士及び他方端部(例えば、後述の下端部31b)同士を交互に連結する複数のターン部(例えば、後述のターン部32)とをそれぞれ有する波巻コイル(例えば、後述の波巻コイル3、30)が、それぞれ少なくとも2相ずつのU相、V相、W相に対応する少なくとも6本並列して重ねられると共に、前記ストレート部がステータコア(例えば、後述のステータコア10)のスロット(例えば、後述のスロット12)内に収容されることにより、前記ステータコアを周回する複数の層コイル(例えば、後述の層コイルT1~T8)が構成され、前記複数の層コイルは、それぞれ前記ストレート部が前記スロット内における前記ステータコアの径方向の同じ位置に配置されるように積層され、前記ステータコアの軸方向の外側に、前記層コイルにおいて重ねられた前記波巻コイルの前記ターン部により構成される複数のターン部群(例えば、後述のターン部群33)が配置され、前記ステータコアの径方向に隣り合う前記層コイルのうちの一方の前記層コイルにおける前記ステータコアの周方向に隣り合う前記ターン部群の間に、他方の前記層コイルの前記ターン部群が配置される、波巻コイルユニット(例えば、後述の波巻コイルユニット2、2A)であって、前記複数の層コイルは、前記ステータコアの径方向に少なくとも2つのグループ(例えば、後述のグループTa、Tb)に分けられ、隣り合う2つの前記グループのうちの一方のグループを構成する前記層コイルのU相、V相、W相の位相が、他方のグループを構成する前記層コイルのU相、V相、W相の位相に対して、前記ステータコアの周方向に沿う第1の方向(例えば、後述のD12方向)に1スロット分ずれていると共に、前記一方のグループを構成し且つ前記他方のグループと径方向に隣り合う前記層コイルの前記複数の波巻コイルのうちの前記第1の方向の最も端部に配置される1つの波巻コイル(例えば、後述の波巻コイル302、)は、同一の前記層コイルの他の波巻コイル(例えば、後述の波巻コイル301a~301e)に対して、前記ステータコアの周方向に沿う周回方向が反対方向である。
上記(1)に記載の発明によれば、層コイルの位相をずらしてリップルを低減可能であると共に、層コイル間のターン部群同士が干渉することのない波巻コイルユニットを提供することができる。
(2) (1)に記載の波巻コイルユニットにおいて、前記波巻コイルは、全ての前記層コイルに亘って連続する連続線により構成されてもよい。
上記(2)に記載の発明によれば、層コイル間に結線部が発生しないため、波巻コイルの抵抗を抑えることができる。
(3) (1)に記載の波巻コイルユニットにおいて、前記波巻コイルは、前記層コイル毎に分割された分割線により構成されてもよい。
上記(3)に記載の発明によれば、波巻コイルユニットが層コイル毎に分割されているため、層コイル毎にステータコアのスロット内に装着することができ、ステータコアへの装着作業性に優れる。
(4) 本発明に係るステータ(例えば、後述のステータ1、1A)は、(1)~(3)のいずれかに記載の波巻コイルユニット(例えば、後述の波巻コイルユニット2、2A)と、周方向に沿って配列される複数のスロット(例えば、後述のスロット12)を有するステータコア(例えば、後述のステータコア10)と、を備える。
上記(4)に記載の発明によれば、層コイルの位相をずらしてリップルを低減可能であると共に、層コイル間のターン部群同士が干渉することのない波巻コイルユニットを有するステータを提供することができる。
(5) 本発明に係るコイル挿入方法は、(3)に記載の波巻コイルユニットを、前記ステータコアの径方向に移動させて前記スロット内に挿入するコイル挿入方法であって、前記一方のグループを構成し且つ前記他方のグループと径方向に隣り合う前記層コイルは、前記第1の方向の最も端部に配置される1つの前記波巻コイルに対して、前記第1の方向と反対の第2方向に隣り合う前記波巻コイルから、前記第2方向に順次前記スロットに挿入すると共に、前記第1の方向の最も端部に配置される1つの波巻コイルを最後に前記スロットに挿入し、前記一方のグループを構成し且つ前記他方のグループと径方向に隣り合う前記層コイル以外の層コイルは、径方向外側に隣り合う層コイルにおいて最後に挿入された波巻コイルに接続する波巻コイルから順次挿入する。
上記(5)に記載の発明によれば、分割線による構成される層コイルの位相をずらしてリップルを低減可能であると共に、層コイル間のターン部群同士が干渉することのない波巻コイルユニットを有するステータを容易に構成することができる。
本発明によれば、層コイルの位相をずらしてリップルを低減可能であると共に、層コイル間のターン部群同士が干渉することのない波巻コイルユニット、その波巻コイルユニットを有するステータ及びコイル挿入方法を提供することができる。
ステータコアの一例を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る波巻コイルユニットが装着されたステータを示す斜視図である。 本発明に係るステータのスロット内の相の配列状態を示す平面図である。 図2に示す波巻コイルユニットにおける最外層の層コイルのみを示す斜視図である。 1本の波巻コイルを一平面に展開した状態を示す正面図である。 図5に示す波巻コイルの平面図である。 2本重ねられた波巻コイルを一平面に展開した状態を示す正面図である。 図7に示す波巻コイルの平面図である。 ステータコアに層コイルのうちの1本の波巻コイルのみが装着された状態を示す斜視図である。 ターンレーンチェンジした2つの層コイルが重ねられた状態を示す斜視図である。 波巻コイルのターンレーンチェンジ部を一平面に展開した状態を示す正面図である。 図11に示す波巻コイルの平面図である。 波巻コイルユニットの外側4層の層コイルを展開した状態を模式的に示す図である。 位相をずらした2つの層コイルのみの一部を拡大して示す斜視図である。 層コイルのストレート部が収容されるスロットの位置を説明する図である。 層コイルのストレート部が収容されるスロットの位置を説明する図である。 波巻コイルユニットの内側5層の層コイルを展開した状態を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る波巻コイルユニットが装着されたステータを示す斜視図である。 図17に示す波巻コイルユニットを構成する1つの層コイルを示す正面図である。 図17に示す波巻コイルユニットにおける各層コイルの端部の配列状態を示す平面図である。 位相をずらした2つの層コイルのみの一部を拡大して示す斜視図である。 U相、V相、W相の位相を揃えた場合のU相トルクの変化を示す図である。 U相、V相、W相の位相を1つずらした場合のU相トルクの変化を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
波巻コイルユニット及びステータの第1実施形態について説明する。
図1は、ステータコアの一例を示す斜視図である。図2は、ステータを示す斜視図である。ステータ1のステータコア10は、中央に図示しないロータを収容する円形の軸孔11を有する六角柱状に形成されている。軸孔11に面するステータコア10の内周側には、波巻コイルユニット2が装着される複数のスロット12が、ステータコア10の周方向(D11-D12方向)に沿って均等間隔で放射状に配列されている。各スロット12は、径方向内側の軸孔11に開放する開口部12aから径方向外側の底部12bに亘る溝状であり、各スロット12の内部には、絶縁紙13がそれぞれ配置されている。このステータコア10は、72個のスロット12を備え、各スロット12に波巻コイルユニット2が装着されることにより、72スロットのステータ1を構成する。
波巻コイルユニット2は、ステータコア10のスロット12に装着される。本実施形態の波巻コイルユニット2は、図3に示すように、ステータコア10の径方向内側(D22方向側)から径方向外側(D21方向側)にかけて8層(8ターン)分の層コイルT1~T8が積層されることにより構成される。各層コイルT1~T8は、U1、U2の2相からなるU相と、V1、V2の2相からなるV相と、W1、W2の2相からなるW相とで構成される。
なお、本実施形態に示す波巻コイルユニット2は、詳細には後述するように、2相ずつのUVWの各相に対応する6本の波巻コイル3により構成される。6本の波巻コイル3は、それぞれ層コイルT1~T8に亘る1本の連続線である。即ち、本実施形態の波巻コイルユニット2の全体は、それぞれ連続線からなる6本の波巻コイル3によって構成される。このため、図2に示すように、本実施形態における各波巻コイル3の一端部は、波巻コイルユニット2の電流の入力端部2aとなり、他端部は波巻コイルユニット2の電流の出力端部2bとなる。連続線からなる波巻コイル3により構成される波巻コイルユニット2は、層コイルT1~T8間に結線部が発生しないため、結線部に起因する抵抗を抑制することができる。
図3に示すように、層コイルT1~T8は、内側の4つの層コイルT1~T4のグループTaと外側の4つの層コイルT5~T8のグループTbとの2つのグループに仮想的に分けられている。グループTa内の4つの層コイルT1~T4におけるUVWの各相の位相及びグループTb内の4つの層コイルT5~T8におけるUVWの各相の位相は、それぞれ径方向に揃えられている。しかし、内側のグループTaの4つの層コイルT1~T4のUVWの各相の位相は、リップル低減のために、外側のグループTbの4つの層コイルT5~T8のUVWの各相の位相に対して、周方向に沿うD12方向(第1の方向)に1スロット分ずらされている。
次に、このように位相がずらされている本実施形態の波巻コイルユニット2について、図4~図9を用いて更に詳しく説明する。
図4は、本実施形態の波巻コイルユニットにおける最外層の層コイルのみを示す斜視図である。図5は、1本の波巻コイルを一平面に展開した状態を示す正面図である。図6は、図5に示す波巻コイルの平面図である。図7は、2本重ねられた波巻コイルを一平面に展開した状態を示す正面図である。図8は、図7に示す波巻コイルの平面図である。図9は、層コイルのうちの1本の波巻コイルのみが装着された状態を示す斜視図である。
波巻コイルユニット2の最外層の層コイルT8は、図4に示すように、U1、U2、V1、V2、W1、W2の各相に1本ずつ対応する6本の波巻コイル3により構成され、巻回状態でステータコア10の径方向に移動させてスロット12内に挿入される。層コイルT8を構成する6本の波巻コイル3は、略同一の波型形状を有し、D11方向に1スロット分ずつ位置をずらして、編み込まれることなく、順次径方向内側に重ねられている。
層コイルT8の一端部(各波巻コイル3の一端部)は、波巻コイルユニット2への電流の入力端部2aであり、回転電機の駆動回路(図示せず)と電気的に接続される部位を構成する。この層コイルT8は、入力端部2aからステータコア10(図4では図示せず)を時計方向(D11方向)に周回するように巻回されている。このため、入力端部2aから入力された電流は、図4中の白抜き矢印で示すように、層コイルT8において、全ての波巻コイル3を時計方向(D11方向)に流れるようになっている。
本実施形態の波巻コイルユニット2の各波巻コイル3は、全ての層コイルT1~T8に亘る1本の連続線である。しかし、図4では、波巻コイルユニット2の構成の理解を容易にするため、径方向内側に隣り合う層コイルT7との境界部で切断した状態を示している。層コイルT8の他端部(各波巻コイル3の他端部)は、層コイルT8から層コイルT7へ層変わりするターンレーンチェンジ部TLC1である。なお、層コイルT8は、入力端部2aからターンレーンチェンジ部TLC1までを指す。
ここで、波巻コイル3について説明する。波巻コイル3は、一般に銅やアルミ等の断面矩形状の導体の外表面が絶縁被覆で覆われた平角線により形成される。図5に示すように、波巻コイル3は、ステータコア10の周方向(D11-D12方向)に沿って所定の間隔をおいて平行に並列される複数のストレート部31と、隣り合うストレート部31、31同士を山型状に連結する複数のターン部32と、を有する。
ストレート部31は、ステータコア10のスロット12内に挿入される部位であり、スロット12の軸方向の長さと同一又は僅かに長く形成される。本実施形態の波巻コイルユニット2における1つの層コイルを構成する1本の波巻コイル3は、12本のストレート部31を有する。12本のストレート部31は、隣り合うストレート部31、31の間に5スロット分の間隔をあけて離隔している。このため、1つの層コイルを構成する1本の波巻コイル3がステータコア10のスロット12に装着される際、図9に示すように、12本のストレート部31の隣り合うストレート部31、31の間には、5つの空のスロット12が配置される。これにより、12本のストレート部31は、ステータコア10の72個のスロット12のうちの6スロット毎(6スロット飛び)の12個のスロット12内に収容される。
ターン部32は、波巻コイル3において隣り合うストレート部31、31の上端部31a、31a同士又は下端部31b、31b同士を、ステータコア10の周方向に沿って交互に連結するように設けられる。図5、図6に示すように、各ターン部32は、第1斜行部321と、第2斜行部322と、頂部323と、を有する。
第1斜行部321及び第2斜行部322の一端は、ストレート部31の上端部31a又は下端部31bと一体に連結されている。1つのターン部32を構成する第1斜行部321と第2斜行部322とは、ストレート部31、31との連結部位から互いに近づく方向に斜めに延びている。頂部323は、第1斜行部321と第2斜行部322との他端同士が一体に連結することにより形成される。層コイルT8を構成する波巻コイル3において、第1斜行部321は、頂部323に対して時計方向(D11方向)側に配置され、第2斜行部322はその反対方向(D12方向)側に配置されている。
図6に示すように、波巻コイル3の線幅(径方向の厚み)をXとしたとき、第1斜行部321は、ストレート部31の位置を基準にして、ストレート部31との連結部位から径方向外側(D21方向側)にX/2だけオフセット(+X/2)した後、頂部323に向けて傾斜状に延びている。この頂部323に連結される第2斜行部322は、第1斜行部321に対して径方向内側(D22方向側)に1Xだけオフセット(-1X)した後、隣りのストレート部31に向けて傾斜状に延び、そのストレート部31との連結部位において、再び径方向外側にX/2だけオフセット(+X/2)している。
このため、一つのストレート部31から第1斜行部321、頂部323及び第2斜行部322を経て、隣りのストレート部31に向かう波巻コイル3の径方向のオフセット量は、合計で(+X/2)+(-1X)+(+X/2)=0となる。その結果、波巻コイル3の各ストレート部31の位置は一定となり、6本の波巻コイル3を並べて重ねることにより構成される1層分の層コイルの各ストレート部31は、図3に示すように、スロット12内の径方向の同一位置(同一深さ)に配置される。即ち、6本の波巻コイル3は、並べて重ねることにより一つの層コイルを構成しても、ストレート部31の部位では、波巻コイル3の線幅X分の幅しか有していない。
なお、層コイルT8における入力端部2aは、D12方向の最端部のストレート部31の上端部31aに連結される斜行部324の端部に設けられる。この斜行部324は、ストレート部31の上端部31aからD12方向に傾斜しているが、ストレート部31に対してオフセットしていない。即ち、波巻コイル3を一平面上に展開した場合、入力端部2a、斜行部324及びストレート部31は、全て同一平面上に配列されるように形成されている。
また、層コイルT8において、波巻コイル3のD11方向の最端部のストレート部31の上端部31aには、ステータコア10の径方向外側にオフセットする第1斜行部321が連結される。この第1斜行部321は、最端部のストレート部31から、D12方向の隣りのストレート部31に戻るように傾斜している。層コイルT8のターンレーンチェンジ部TLC1は、この第1斜行部321の先端部であり、次の層コイルT7との間でターン部32の頂部323を構成する。
図7及び図8は、層コイルT8を構成する同一構造の2本の波巻コイル3、3を重ねた状態を示している。このように複数の波巻コイル3を重ねる場合は、例えば、U1相に対応する1本目(図7における奥側)の波巻コイル3の径方向内側(D22方向側)に、U2相に対応する2本目(図7における手前側)の波巻コイル3を、周方向(D11方向)に1スロット分位置をずらして重ねる。これにより、1本目の波巻コイル3のストレート部31と2本目の波巻コイル3のストレート部31とは、ステータコア10の隣り合うスロット12、12にそれぞれ挿入可能に配置される。
2本の波巻コイル3、3の位置が1スロット分ずれて重ねられることにより、各波巻コイル3、3のターン部32、32同士の位置も1スロット分の間隔だけずれて重ねられる。これにより、図7に示すように、各ターン部32の頂部323、323同士の位置が1スロット分ずれると共に、径方向外側にオフセットしている第1斜行部321と径方向内側にオフセットしている第2斜行部322とが、頂部323の近傍で相互に交差するように組み合わされる。
具体的には、1本目の波巻コイル3に2本目の波巻コイル3をずらして重ねる際、1本目の波巻コイル3のターン部32が、2本目の波巻コイル3のターン部32に対して周方向にずれることにより、ターン部32、32同士は頂部323の近傍で交差する。このとき、一方の波巻コイル3の第1斜行部321は、他方の波巻コイル3の第2斜行部322と交差し、一方の波巻コイル3の第2斜行部322は、他方の波巻コイル3の第1斜行部321と交差する。
その結果、図8に示すように、2本重ねられた波巻コイル3、3における各ターン部32、32の第1斜行部321、321同士及び第2斜行部322、322同士は、径方向(D21-D22方向)の同一位置に揃えられると共に、周方向(D11-D12方向)に重なるように配列される。これにより、2本の波巻コイル3、3が重ねられても、それぞれのストレート部31の位置は、周方向に1スロット分だけずれた径方向の同一位置に揃えられる。このため、複数の波巻コイル3、3を径方向に重ねても、波巻コイル3、3同士が互いに干渉し合うことはなく、積層方向の厚みを抑えることができる。同様にして、6本全ての波巻コイル3を順次重ねることにより、図4に示す1層分の層コイルT8が構成される。
このように、層コイルT8は、それぞれ12本のストレート部31を有する6本の波巻コイル3を、1スロット分ずつ位置をずらして構成されるため、ステータコア10の72個のスロット12にそれぞれ収容される72本のストレート部31を備える。72本のストレート部31は、図3に示すように、ステータコア10のスロット12内に挿入された際、スロット12内の径方向の位置(深さ)が、全て同一となるように配置される。また、層コイルT8において、ステータコア10の軸方向の上下の両外側にはみ出した部位には、図4に示すように、1スロット分ずつ位置がずれた6本のターン部32により構成されるターン部群33が、周方向に沿って上下交互に配置される。
なお、同一のスロット12から延出するターン部32の第1斜行部321及び第2斜行部322は、どの層コイルT1~T8においても、径方向の同じ方向にオフセットすることで、層コイルT1~T8の各ターン部32(ターン部群33)が干渉し合うことを防いでいる。
次に、波巻コイルユニット2におけるターンレーンチェンジについて、図10~図12を用いて説明する。図10は、ターンレーンチェンジした2つの層コイルが重ねられた状態を示す斜視図である。図11は、波巻コイルのターンレーンチェンジ部を一平面に展開した状態を示す正面図である。図12は、図11に示す波巻コイルの平面図である。
6本の波巻コイル3はそれぞれ連続線からなるため、最外層の層コイルT8がステータコア10を時計方向(D11方向)に1周分周回するように装着されると、6本の波巻コイル3は、ターンレーンチェンジ部TLC1において1層分内側にターンレーンチェンジし、層コイルT8の内側に次の1層分の層コイルT7を形成する。
層コイルT7において、ターンレーンチェンジ部TLC1は、層コイルT7を巻回する際の始端部であり、層コイルT7は、このターンレーンチェンジ部TLC1から、層コイルT8の周回方向とは反対の反時計方向(D12方向)に周回するように巻回される。このため、入力端部2aから入力された電流は、図10中の白抜き矢印で示すように、層コイルT7における全ての波巻コイル3を、層コイルT8の場合とは反対の反時計方向(D12方向)に流れるようになっている。
なお、この層コイルT7における各波巻コイル3についても、径方向内側に隣り合う次の層コイルT6との境界部で切断して示している。層コイルT7の他端部(各波巻コイル3の他端部)は、層コイルT7から層コイルT6へのターンレーンチェンジ部TLC2を構成している。また、層コイルT7は、ターンレーンチェンジ部TLC1からターンレーンチェンジ部TLC2までを指す。
層コイルT7は、入力端部2aを有していない点と、周回方向(電流の向き)が層コイルT8と反対方向となる点以外は、層コイルT8と実質的に同一の構成である。図11、図12は、層コイルT8、T7のうちの1本の波巻コイル3のみを示している。なお、図11、図12において、層コイルT8に対応する波巻コイル3はドットのハッチングで示している。また、図10~図12において、層コイルT8の各波巻コイル3の構成要素を示す符号には「A」を付記すると共に、層コイルT7の各波巻コイル3の構成要素を示す符号には「B」を付記して区別する。
層コイルT7のステータコア10に対する周回方向は、層コイルT8とは反対方向になるため、層コイルT7を構成する波巻コイル3は、図5~図8に示す層コイルT8を構成する波巻コイル3を左右反転させた構成を有する。具体的には、層コイルT7の各波巻コイル3は、ターンレーンチェンジ部TLC1に対して、第1斜行部321Bによって径方向内側に1Xだけオフセット(-1X)して連結される。このターンレーンチェンジ部TLC1に連結される層コイルT8の第1斜行部321Aは、層コイルT8のストレート部31Aに対して径方向外側にX/2だけオフセット(+X/2)しているため、ターンレーンチェンジ部TLC1に連結される第1斜行部321Bは、層コイルT8のストレート部31に対して、径方向内側にX/2だけオフセット(-X/2)した位置にある。更に、層コイルT7のストレート部31Bは、第1斜行部321Bに対して径方向内側にX/2だけオフセット(-X/2)するため、層コイルT7の各ストレート部31Bの位置は、層コイルT8のストレート部31Aに対して、X/2+(-1X)+(-X/2)=-1Xとなる。従って、層コイルT7の各ストレート部31Bは、層コイルT8のストレート部31Aの径方向内側に重なるように配置される。
層コイルT7の他の5本の波巻コイル3も同様にターンレーンチェンジするため、図3に示すように、層コイルT7を構成する6本の波巻コイル3の各相のストレート部31は、それぞれ層コイルT8と同じ相のスロット12内に収容される。その結果、層コイルT8、T7間のUVWの各相の位相は揃えられる。
図11に示すように、層コイルT7におけるターン部32Bは、層コイルT8において周方向に隣り合う2つのターン部32A、32Aの間に配置される。層コイルT8を構成する各波巻コイル3のストレート部31Aは、6スロット毎の一定の間隔で並列され、同様に、層コイルT7を構成する各波巻コイル3のストレート部31Bも、6スロット毎の一定の間隔で並列されているため、図10に示すように、層コイルT7の各ターン部群33Bは、層コイルT8の周方向に隣り合うターン部群33A、33Aの間に互い違いに体裁良く収まる形となり、層コイルT8、T7間のターン部群33A、33B同士が互いに干渉することはない。
その後、同様にして、層コイルT7のターンレーンチェンジ部TLC2に、次の1層分の層コイルT6の各波巻コイル3が接続され、更に、層コイルT6のターンレーンチェンジ部TLC3に、更に次の1層分の層コイルT5の各波巻コイル3が接続される。
層コイルT8~T5を展開した状態を図13に模式的に示す。層コイルT8~T5は、ターンレーンチェンジ部TLC1~TLC4において、ステータコア10に対する周回方向(電流の向き)が、図13中の白抜き矢印に示すように、順次反対方向となるように接続される。即ち、層コイルT6の各波巻コイル3は、層コイルT8と同様に構成され、層コイルT5の各波巻コイル3は、層コイルT7と同様に構成される。なお、層コイルT6は、ターンレーンチェンジ部TLC2からターンレーンチェンジ部TLC3までを指し、層コイルT5は、ターンレーンチェンジ部TLC3からターンレーンチェンジ部TLC4までを指す。
各層コイルT8~T5のストレート部31は、同一のスロット12内でUVWの各相の位相が揃うように各スロット12に収容される。また、層コイルT8~T5の各ターン部群33は、隣り合う層コイル間で互い違いに体裁良く収まる形となり、互いに干渉することはない。
次に、層コイルT5の更に内側に、層コイルT4が配置される。この層コイルT5、T4間のターンレーンチェンジの様子を図14、図15A、図15Bに示す。図14は、層コイルT5と層コイルT4のみの一部を拡大して示している。図14において、層コイルT5はドットのハッチングで示している。図15A、図15Bは、層コイルT4のストレート部が収容されるスロットの位置を示す図である。また、図16は、波巻コイルユニットの内側5層の層コイルを展開した状態を模式的に示す図である。図14、図15A、図15Bにおいて、層コイルT5の各波巻コイル3の構成要素を示す符号には「C」を付記すると共に、層コイルT4の各波巻コイル3の構成要素を示す符号には「D」を付記して区別する。
層コイルT5、T4間は、図3に示すように、リップル低減のためにUVWの各相の位相が周方向に1スロット分ずれる部位である。層コイルT5から層コイルT4へのターンレーンチェンジは、層コイルT5の各波巻コイル3のターンレーンチェンジ部TLC4に、層コイルT4の各波巻コイル3が接続されることによってなされる。このとき、位相をずらさない通常の巻回形態であれば、層コイルT4を構成する全ての波巻コイル3は、層コイルT5の周回方向と反対方向となる本来の周回方向(D11方向)に沿って巻回される。
しかし、リップル低減のために位相をずらす場合、図14に示すように、層コイルT4を構成する6本の波巻コイル3のうちの5本の波巻コイル301a~301e(U2相、V1相、V2相、W1相、W2相)については、通常の巻回形態の通り、層コイルT5の周回方向と反対方向(D11方向)に周回するように巻回される。しかし、層コイルT4を構成する6本の波巻コイル3のうちのD12方向(第1の方向)の最も端部に配置される残りの1本の波巻コイル302(U1相)だけは、層コイルT5の周回方向と同じ方向(D12方向)に周回するように巻回される。このため、図14中の波巻コイル3に付記した矢印のように、層コイルT4の1本の波巻コイル302の周方向の電流の向きは、他の5本の波巻コイル301の電流の向きと逆になる。
なお、本実施形態の連続線からなる波巻コイル3により構成される波巻コイルユニット2において、層コイルT4を構成する6本の波巻コイル3のうちのD12方向(第1の方向)の最も端部の波巻コイルとは、層コイルT5との接続部である層コイルT4の6つのターンレーンチェンジ部TLC4において、D12方向(第1の方向)の最も端部に配置されるターンレーンチェンジ部TLC4と接続される波巻コイルを指す。
層コイルT4を構成する各波巻コイル3(波巻コイル301a~301e、302)において、層コイルT5との間のターンレーンチェンジ部TLC4を始端としたときに最初に配置される6本のストレート部31Dは、図15Aの波巻コイル301a~301eの場合及び図15Bの波巻コイル302の場合にそれぞれ示すように、ターンレーンチェンジ部TLC4を挟んでストレート部31Dと反対側に配置される層コイルT5における同一の相の最も近い端部のストレート部31Cに対して、5スロット分だけ離隔するように配置される。
即ち、本来、同一の相を構成するストレート部31は、6スロット毎(6スロット飛び)の均等間隔でスロット12内に収容されるが、層コイルT5から層コイルT4へのターンレーンチェンジの際、電流の流れ方向に沿ってターンレーンチェンジ部TLC4から最初に配置される層コイルT4のストレート部31Dは、層コイルT5の最後に配置されるストレート部31Cに対して、1スロット分短い5スロット飛びの位置のスロット12内に収容される。これ以降の各ストレート部31Dは、通常通りの6スロット毎(6スロット飛び)にスロット12内に収容される。
その後、図16に模式的に示すように、層コイルT3、T2、T1が、ターンレーンチェンジ部TLC5、TLC6、TLC7でそれぞれ内側に順次ターンレーンチェンジすることにより、周回方向(電流の向き)が順次反転するように巻回される。このとき、層コイルT4において、周回方向(電流の向き)が5本の波巻コイル301と反対方向とされた1本の波巻コイル302の周回方向(電流の向き)は、層コイルT3、T2、T1にターンレーンチェンジする度に順次反転するため、常に他の5本の波巻コイル301a~301eの周回方向(電流の向き)と反対方向になる。
なお、層コイルT4は、ターンレーンチェンジ部TLC4からターンレーンチェンジ部TLC5までを指し、層コイルT3は、ターンレーンチェンジ部TLC5からターンレーンチェンジ部TLC6までを指し、層コイルT2は、ターンレーンチェンジ部TLC6からターンレーンチェンジ部TLC7までを指し、層コイルT1は、ターンレーンチェンジ部TLC7から出力端部2bまでを指す。
層コイルT3、T2、T1の全てのストレート部31は、層コイルT4から連続して6スロット毎のスロット12内に収容されるため、波巻コイルユニット2のUVWの各相の位相は、層コイルT5と層コイルT4との間で、図3に示すように、層コイルT8~T5の各相の位相に対して、1スロット分だけD12方向(第1の方向)にずれることになる。このため、この波巻コイルユニット2は、トルク変動をなだらかにしてリップルの低減を図ることが可能となる。
また、図15A、図15Bに示すように、層コイルT4のターンレーンチェンジ部TLC4から電流の流れ方向に沿って最初に配置されるストレート部31Dの位置は、D12方向に1スロット分ずれることにより、層コイルT5のターン部群33Cと層コイルT4のターン部群33Dとの干渉が懸念されるが、層コイルT4において、位相のずれ方向であるD12方向(第1の方向)の最も端部に配置されるU1相の波巻コイル302の周回方向は、他の5本の波巻コイル301a~301eの周回方向と反対方向になる。これにより、層コイルT4の各波巻コイル3は、層コイルT6のうち、D12方向(第1の方向)の最も端部に配置されるU1相の波巻コイル302のストレート部31が挿入されるスロット12と同じスロット12に挿入される波巻コイル3とターン部32の形状が同一になる。そのため、層コイルT5と層コイルT4のターン部32の関係は、層コイルT6と層コイルT5のターン部32の関係と同一になり、層コイルT5のターン部群33Cと層コイルT4のターン部群33Dとが互いに干渉することはない。
即ち、層コイルT4のU1相の波巻コイル302のストレート部31Dが収容されるスロット12をD12方向に1スロット分ずらすと、仮にその波巻コイル302を他の5本の波巻コイル301a~301eと同じ通常の周回方向に巻回させた場合に、その波巻コイル302のストレート部31Dに連結される1本分のターン部32は、径方向のオフセット方向が層コイルT5のW2相に対応する波巻コイル3のターン部32と逆向きになってしまい、互いに干渉してしまうことになる。しかし、本実施形態の層コイルT4のU1相の波巻コイル302のターン部32は、図14に示すように、他の5本の波巻コイル301a~301eのターン部32で構成されるターン部群33Dにおいて、位相のずれ方向(第1の方向)と反対方向のD11方向(第2の方向)側に配置されるため、結果的に、層コイルT4の各ターン部群33Dの形状は、層コイルT5の各ターン部群33Cの位置に対して、通常通りの6スロット分ずれた適正位置に挿入された場合の形状と一致し、層コイルT5のターン部群33Cと層コイルT4のターン部群33Dとの相互干渉は避けられる。
[第2実施形態]
次に、波巻コイルユニット及びステータの第2実施形態について説明する。
図17は、本発明の第2実施形態に係る波巻コイルユニットが装着されたステータを示す斜視図である。図18は、図17に示す波巻コイルユニットを構成する1つの層コイルを示す正面図である。図19は、図17に示す波巻コイルユニットにおける各層コイルの端部の配列状態を示す平面図である。図20は、層コイルT5と層コイルT4のみの一部を拡大して示す斜視図である。
第1実施形態のステータ1及び波巻コイルユニット2と同一符号の部位は同一構成の部位を示しているため、それらの説明において第1実施形態と共通する部分については第1実施形態の上記説明を援用し、以下の説明では省略する。
ステータ1Aのスロット12に装着される波巻コイルユニット2Aは、層コイルT1~T8の8層(8ターン)からなる点で、第1実施形態の波巻コイルユニット2と共通する。この波巻コイルユニット2Aも、2相ずつのUVWの各相に対応し、更に、それらが内側の4つの層コイルT1~T4のグループTaと外側の4つの層コイルT5~T8のグループTbとの2つのグループに仮想的に分けられている。しかし、各層コイルT1~T8を構成する6本の波巻コイル30は、それぞれ1層毎に分離した分割線からなる点で、第1実施形態と相違する。即ち、波巻コイルユニット2Aは、それぞれ分離した8つの層コイルT1~T8によって構成されている。
図18に示すように、1層分の層コイルTは、図5~図8と同様に構成されるストレート部31とターン部32とを有する6本の波巻コイル30からなる。各波巻コイル30における一端部(第1端部30a)は、図5に示す第1実施形態の波巻コイル3の入力端部2aと同様の構成を有し、他端部(第2端部30b)は、図5に示す第1実施形態の波巻コイル3のターンレーンチェンジ部TLC1に、第1端部30aと同一方向に突出するように設けられる。但し、第2端部30bはストレート部31に対して径方向にオフセットしていない。
各波巻コイル30のストレート部31は、6スロット毎の一定間隔で離隔している。従って、層コイルTの72本のストレート部31は、ステータコア10の72個のスロット12に対応している。層コイルTの全てのストレート部31が各スロット12内に収容されることにより、ステータコア10の1周分に対応する波巻コイルユニット2Aの1層分の層コイルを構成する。
本実施形態では、ステータコア10の径方向外側から径方向内側にかけて、層コイルT8~T1の8つの層コイルが配置される。各層コイルT8~T1は、波巻コイル30の第1端部30aを周回方向の始端としたとき、図13と同様に、ステータコア10のスロット12に対して、層コイルT8から層コイルT1にかけて、周回方向をD11方向とD12方向とに交互に反転させることにより、順次内側にターンレーンチェンジされて巻回される。このため、各層コイルT8~T1のそれぞれのターン部群33同士は体裁良く収まり、互いに干渉することはない。また、各層コイルT8~T1における第1端部30aと第2端部30bとは、図17、図19に示すように、径方向(D21-22方向)に揃えられている。
この波巻コイルユニット2Aにおいて、層コイルT5と層コイルT4との間でUVWの各相の位相を周方向に1スロット分ずらす方法について図19、図20を用いて説明する。なお、図19においてドットのハッチングを付して示す部位は、各層コイルT8~T1の波巻コイル30における第1端部30aを示し、それ以外のハッチングを付していない部位は、各層コイルT8~T1の波巻コイル30における第2端部30bを示す。
この波巻コイルユニット2Aにおいて、第1実施形態の波巻コイルユニット2と同様に、層コイルT8の各波巻コイル30の第1端部30aを波巻コイルユニット2Aへの電流の入力端部とした場合、層コイルT8の各第2端部30bは、ストレート部31が同一のスロット12内に配置される層コイルT7における波巻コイル30の各第1端部30aと結線される。即ち、電気的に接続される。層コイルT7の各第2端部30bは、ストレート部31が同一のスロット12内に配置される層コイルT6における波巻コイル30の各第1端部30aと結線される。層コイルT6の各第2端部30bは、ストレート部31が同一のスロット12内に配置される層コイルT5における波巻コイル30の各第1端部30aと結線される。その結果、層コイルT8から層コイルT5にかけて流れる電流の向きは、図13の場合と同様に、D11方向とD12方向とに1層毎に反転すると共に、同一のスロット12内には同一の相のストレート部31が配置される。
しかし、層コイルT5と層コイルT4との間では、層コイルT5の各第2端部30bは、ストレート部31が同一のスロット12内に配置される層コイルT4の波巻コイル30に対して、D12方向(第1の方向)に1スロットだけ位置がずれた波巻コイル30の端部とそれぞれ結線される。具体的には、図19に示すように、層コイルT5においてD12方向の最も端部の第2端部30bは、層コイルT4の第2端部30b11~30b16のうちのD11方向の最も端部の第2端部30b16に結線される。また、層コイルT5の第2端部30bは、層コイルT4の第1端部30a~30aのうちのD12方向の最も端部の第1端部30aに結線される。以後同様に、層コイルT5の第2端部30bは、層コイルT4の第1端部30aと結線され、層コイルT5の第2端部30bは、層コイルT4の第1端部30aと結線され、層コイルT5の第2端部30bは、層コイルT4の第1端部30aと結線され、層コイルT5の第2端部30bは、層コイルT4の第1端部30aと結線される。なお、図19において結線部は太線で示している。この結線部は、図17、図20では図示を省略している。
このように、層コイルT5の第2端部30b~30bは、層コイルT4の各端部のうちのD12方向(第1の方向)に1スロット分ずれた第2端部30b16及び第1端部30a~30aと結線される。このうちの層コイルT5におけるD12方向の最も端部の第2端部30bは、層コイルT4の第2端部30b16と結線されるため、層コイルT4の各波巻コイル30に流れる周方向の電流の向きは、図20中の波巻コイル30に付記した矢印のように、層コイルT5と結線される層コイルT4の6本の波巻コイル30のうちのD12方向(第1の方向)の最も端部の第2端部30b16を有する波巻コイル302を流れる周方向の電流の向きだけが、他の5本の波巻コイル301a~301eを流れる周方向の電流の向きと逆になる。
なお、本実施形態の分割線からなる波巻コイル30により構成される波巻コイルユニット2Aにおいて、層コイルT4を構成する6本の波巻コイル30のうちのD12方向(第1の方向)の最も端部の波巻コイルとは、層コイルT4における層コイルT5との結線部において、D12方向(第1の方向)の最も端部に配置される結線部で電気的に接続される波巻コイルを指す。この波巻コイルは、図19に示すように、層コイルT5の各第2端部30b~30bと結線される1本の第2端部30b16と5本の第1端部30a~30aとを有する波巻コイルの束G内において、D12方向(第1の方向)の最も端部の波巻コイルである。
その後、層コイルT4から層コイルT1にかけての結線は、図19に示すように、径方向に位置が揃えられている端部同士、即ち、ストレート部31が同一のスロット12内に配置される波巻コイル30、30同士で行われる。このため、波巻コイルユニット2Aの各相の位相は、図3と同様に、層コイルT8~T5と層コイルT4~T1との間でD12方向(第1の方向)に1スロット分ずれることになり、リップルが低減される。また、波巻コイルユニット2Aの各相の位相を、層コイルT8~T5と層コイルT4~T1との間でD12方向(第1の方向)に1スロット分ずらしても、層コイルT5と層コイルT4との間でターン部群33同士が干渉することはない。
(コイル挿入方法)
次に、第2実施形態の波巻コイルユニット2Aをステータコア10の径方向に移動させてスロット12に挿入する具体的な方法について説明する。
波巻コイルユニット2Aは、径方向の最も外側の層コイルT8から最も内側の層コイルT1に亘って、ステータコア10の各スロット12に挿入される。各層コイルT1~T8における6本の波巻コイル30も、1本ずつステータコア10の各スロット12に挿入される。このとき、層コイルT8から層コイルT5のグループTbにおいては、図13に示すように、層コイルT8の入力端部2aを始端として、各波巻コイル30をD11方向、D12方向、D11方向、D12方向に交互に反転して周回するように巻回され、各スロット12に挿入される。
具体的には、本実施形態では、層コイルT8は、図19に示すU1相、U2相、V1相、V2相、W1相、W2相の順に、それぞれ対応する波巻コイル30が、D11方向に周回するように、ステータコア10の各スロット12に挿入される。このとき、U2相の波巻コイル30は、U1相の波巻コイル30の内側に重ねられ、V1相の波巻コイル30は、U2相の波巻コイル30の内側に重ねられ、V2相の波巻コイル30は、V1相の波巻コイル30の内側に重ねられ、W1相の波巻コイル30は、V2相の波巻コイル30の内側に重ねられ、W2相の波巻コイル30は、W1相の波巻コイル30の内側に重ねられる。
次いで、層コイルT7では挿入順序が層コイルT8に対して反転する。この場合、層コイルT7を構成する6本の波巻コイル30は、径方向外側に隣接する層コイルT8のうち、最後にスロット12に挿入されたW2相に対応する波巻コイル30と結線される波巻コイル30から順に挿入される。即ち、層コイルT7は、図19に示すW2相、W1相、V2相、V1相、U2相、U1相の順に、それぞれ対応する波巻コイル30が、D12方向に周回するように、ステータコア10の各スロット12に挿入される。このとき、W1相の波巻コイル30は、W2相の波巻コイル30の内側に重ねられ、V2相の波巻コイル30は、W1相の波巻コイル30の内側に重ねられ、V1相の波巻コイル30は、V2相の波巻コイル30の内側に重ねられ、U2相の波巻コイル30は、V1相の波巻コイル30の内側に重ねられ、U1相の波巻コイル30は、U2相の波巻コイル30の内側に重ねられる。
以後、層コイルT6は層コイルT8と同様に、層コイルT5は層コイルT7と同様に、それぞれステータコア10の各スロット12に挿入される。即ち、層コイルT6、T5を構成する6本の波巻コイル30は、径方向外側に隣接する層コイルT7、T6における最後にスロット12に挿入された波巻コイル30とそれぞれ結線される波巻コイル30から順にスロット12に挿入される。
一方、層コイルT5から層コイルT4へターンレーンチェンジする場合は、図19に示すように、層コイルT5の6本の波巻コイル30と結線される波巻コイルの束Gを構成する層コイルT4の6本の波巻コイル30が、順次スロット12に挿入される。このとき、層コイルT4は、図20に示したように、層コイルT5の6本の波巻コイル30と結線されるU1相~W2相に対応する6本の波巻コイル301a~301e、302のうち、D12方向(第1の方向)の最も端部に配置されるU1相に対応する1本の波巻コイル302のみが、他の5本の波巻コイル301a~301eと反対方向に周回するように巻回されるため、以下のように、グループTbの層コイルT8から層コイルT5までの挿入方法とは異なる。
グループTaにおいてグループTbと径方向に隣り合う層コイルT4は、層コイルT8~T5までの波巻コイル30の挿入順序に従えば、波巻コイルの束Gを構成する6本の波巻コイル301a~301e、302のうち、層コイルT5において最後にスロット12に挿入された第2端部30bを有するU1相に対応する波巻コイル30と結線される波巻コイル302(第2端部30b16を有する波巻コイル302)から、層コイルT5の周回方向(D12方向)とは反対のD11方向に向けて順次にスロット12に挿入することになる。
しかし、本実施形態の波巻コイルユニット2Aの場合では、図19及び図20に示すように、層コイルT4の6本の波巻コイル301a~301e、302のうち、D12方向の最も端部に配置される1本の波巻コイル302に対して、D11方向に隣り合うU2相に対応する波巻コイル301aを最初にD11方向に周回するようにスロット12に挿入する。その後、その波巻コイル301aのD11方向に隣り合う波巻コイル301bから波巻コイル301eにかけてD11方向に周回するように順次スロット12に挿入し、D12方向の最も端部の波巻コイル302を、最後にD12方向に周回するようにスロット12に挿入する。
即ち、層コイルT4の6本の波巻コイル301a~301e、302の挿入順序は、波巻コイル301a、301b、301c、301d、301e、302の順になる。このうちの最後に挿入される波巻コイル302は、上述したように、他の5本の波巻コイル301a~301eの周回方向に対して反対方向に周回するように巻回される。
これにより、図20に示すように、層コイルT4の6本の波巻コイル301a~301e、302の各ターン部は、挿入順序に従って、波巻コイル301aが最も径方向外側となり、その内側に波巻コイル301b、301c、301d、301eの各ターン部が、D11方向に1スロット分ずつずれて順次重ねられる。そして、最後に挿入されて周回方向が反対方向となる波巻コイル302のターン部は、波巻コイル301eのターン部の内側に、D11方向に1スロット分ずれて重ねられる。その結果、層コイルT4の各ターン部群33Dは、層コイルT5の各ターン部群33Cの間に、干渉することなく体裁良く収まるようになる。
その後、グループTaにおける層コイルT4以外の他の層コイルT3~T1も、各層コイルT3~T1の径方向外側に隣り合う層コイルT4~T2において最後に挿入された波巻コイルに接続される波巻コイルから、周回方向が層コイルT4とは反対方向になるように順次スロット12に挿入する。即ち、層コイルT3は、層コイルT4において最後に挿入されたU1相に対応する波巻コイル302の第1端部と結線される波巻コイル30を、周回方向がD11方向になるように最初にスロット12に挿入する。その後、層コイルT4の波巻コイル301e、301d、301c、301b、301aと結線される波巻コイル30の順に周回方向がD12方向となるようにスロット12に挿入する。
以後、層コイルT2、T1も上記同様にして、層コイルT3、T2において最後にスロット12に挿入された波巻コイル30と結線される波巻コイル30から順次周回方向が反対方向となるようにスロット12に挿入する。このように層コイルT3~T1も以上の順序でスロット12に挿入されることにより、各層コイルT3~T1のターン部群も、層コイルT4のターン部群33Dと同様に、径方向外側に隣接する層コイルの各ターン部群の間に、干渉することなく体裁良く収まるようになる。従って、本実施形態のコイル挿入方法によれば、層コイルT8~T5と層コイルT4~T1との間の位相をずらしてリップルを低減可能でありながら、層コイル間のターン部群33同士が干渉することのない波巻コイルユニット2Aを有するステータ10を容易に構成することができる。
[その他の実施形態]
以上説明した各実施形態では、U相、V相、W相がそれぞれ2相ずつからなる2相巻について例示したが、これに限定されず、U相、V相、W相がそれぞれ3相以上からなるものであってもよい。
また、U相、V相、W相がそれぞれ3相以上からなる場合は、層コイルを径方向に2つのグループに分けるものに限らず、3つ以上のグループに分け、それらのグループ相互間でUVWの各相の位相を1スロット分ずらすようにしてもよい。
1、1A ステータ
10 ステータコア
12 スロット
2、2A 波巻コイルユニット
3、30 波巻コイル
31 ストレート部
31a (ストレート部の)上端部
31b (ストレート部の)下端部
32 ターン部
33 ターン部群
302 一方の層コイルの複数の波巻コイルのうちの第1の方向の最も端部に配置される波巻コイル
301a~301e 一方の層コイルの他の波巻コイル
T1~T8 層コイル
Ta、Tb:グループ

Claims (5)

  1. 複数並列されるストレート部と、隣り合う前記ストレート部の一方端部同士及び他方端部同士を交互に連結する複数のターン部とをそれぞれ有する波巻コイルが、それぞれ少なくとも2相ずつのU相、V相、W相に対応する少なくとも6本並列して重ねられると共に、前記ストレート部がステータコアのスロット内に収容されることにより、前記ステータコアを周回する複数の層コイルが構成され、
    前記複数の層コイルは、それぞれ前記ストレート部が前記スロット内における前記ステータコアの径方向の同じ位置に配置されるように積層され、前記ステータコアの軸方向の外側に、前記層コイルにおいて重ねられた前記波巻コイルの前記ターン部により構成される複数のターン部群が配置され、前記ステータコアの径方向に隣り合う前記層コイルのうちの一方の前記層コイルにおける前記ステータコアの周方向に隣り合う前記ターン部群の間に、他方の前記層コイルの前記ターン部群が配置される、波巻コイルユニットであって、
    前記複数の層コイルは、前記ステータコアの径方向に少なくとも2つのグループに分けられ、隣り合う2つの前記グループのうちの一方のグループを構成する前記層コイルのU相、V相、W相の位相が、他方のグループを構成する前記層コイルのU相、V相、W相の位相に対して、前記ステータコアの周方向に沿う第1の方向に1スロット分ずれていると共に、前記一方のグループを構成し且つ前記他方のグループと径方向に隣り合う前記層コイルの前記複数の波巻コイルのうち前記第1の方向の最も端部に配置される1つの波巻コイルは、同一の前記層コイルの他の波巻コイルに対して、前記ステータコアの周方向に沿う周回方向が反対方向である、波巻コイルユニット。
  2. 前記波巻コイルは、全ての前記層コイルに亘って連続する連続線により構成される、請求項1に記載の波巻コイルユニット。
  3. 前記波巻コイルは、前記層コイル毎に分割された分割線により構成される、請求項1に記載の波巻コイルユニット。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の波巻コイルユニットと、周方向に沿って配列される複数のスロットを有するステータコアと、を備える、ステータ。
  5. 請求項3に記載の波巻コイルユニットを、前記ステータコアの径方向に移動させて前記スロット内に挿入するコイル挿入方法であって、
    前記一方のグループを構成し且つ前記他方のグループと径方向に隣り合う前記層コイルは、前記第1の方向の最も端部に配置される1つの前記波巻コイルに対して、前記第1の方向と反対の第2方向に隣り合う前記波巻コイルから、前記第2方向に順次前記スロットに挿入すると共に、前記第1の方向の最も端部に配置される1つの波巻コイルを最後に前記スロットに挿入し、
    前記一方のグループを構成し且つ前記他方のグループと径方向に隣り合う前記層コイル以外の層コイルは、径方向外側に隣り合う層コイルにおいて最後に挿入された波巻コイルに接続する波巻コイルから順次挿入する、コイル挿入方法。
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