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JP7070075B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、波巻きで構成されたコイルを備えた回転電機に関する。
従来、複数のティース部と、隣接するティース部の間に夫々形成された複数のスロットとを有する環状のステータコアと、ステータコアに巻回されるコイルと、ステータコアの径方向内側に対向して設けられ、コイルへの通電により発生する磁束を受けて回転するロータとを備えた3相交流回転電機が知られている。波巻きで構成されたコイルを備えた3相交流回転電機は、複数の導線の束を所定のコイルピッチで波巻きした単位コイルを相毎に有しており、複数のスロットに同一径となる円周方向に沿って各相(U相,V相,W相)の単位コイルを順番に挿入している(例えば特許文献1~3参照)。
特許文献1に記載の回転電機は、各相の単位コイル(文献では導体)を夫々複数に分けて分束コイルを形成し、各相の1層目の分束コイルを同一径となる円周方向に沿って順番に波巻きした後、各相の2層目の分束コイルを同一径となる円周方向に沿って順番に波巻きする巻形態を複数層繰り返している。これにより、1層分の分束コイルにおけるコイルエンドの幅が小さくなり、各相のコイルエンド同士が干渉することによる径方向への拡がりを極力低減している。
特許文献2~3には、3相8極48スロットの回転電機において、コイルピッチが毎極スロット数(ステータコアのスロット数をロータの極数で割った値)よりも大きい長節巻とコイルピッチが毎極スロット数よりも小さい短節巻とを同一径となる円周方向に沿って交互に繰り返して波巻きした回転電機が開示されている。特許文献2~3に記載の回転電機は、隣接する2つのスロットに夫々挿入される2つの同相の単位コイルを夫々繋ぎ目のない連続線で構成している。
特開平7-163074号公報 特開2011-182522号公報 特開2013-183492号公報
特許文献1~3に記載の回転電機は、何れも複数のスロットに同一径となる円周方向に沿って各相の単位コイルを順番に挿入している。このため、各相のコイルエンドがステータコアの外周側から内周側に向かって夫々積層した状態となり、各相の単位コイルの端部がステータコアの外周側から内周側に亘って複数延在している。その結果、Y結線における各相の単位コイル同士の相端子や中性点同士の結線作業が複雑になる。
そこで、波巻きで構成されるコイル端部の結線作業が容易な回転電機が望まれている。
本発明に係る回転電機の特徴構成は、複数のティース部と、隣接する前記ティース部の間に夫々形成された複数のスロットとを有する環状のステータコアと、複数の前記スロットに亘って波巻きで巻回されて構成された単位コイルを複数有するコイルと、を備え、全ての前記単位コイルの両端部は、一方の端部が前記スロット内における前記ステータコアの最外周側に配置され、他方の端部が前記スロット内における前記ステータコアの最内周側に配置されており、前記単位コイルは、前記ティース部の一方の端面側のコイルエンドが、前記ステータコアのスロット数を前記ロータの極数で割った毎極スロット数よりもコイルピッチが大きい長節巻と前記毎極スロット数よりもコイルピッチが小さい短節巻とを交互に繰返しており、前記ティース部の他方の端面側のコイルエンドが、前記毎極スロット数とコイルピッチが等しい全節巻で構成されている点にある。
本構成では、全ての単位コイルの両端部は、一方の端部がステータコアの最外周側に配置され、他方の端部がステータコアの最内周側に配置されている。このため、例えば3相交流回転電機におけるY結線の場合において、各相(U相,V相,W相)の単位コイル同士の相端子の結線作業や、各相間の単位コイルの中性点同士の結線作業が容易である。
しかも、単位コイルの一方の端部(例えば相端子)が最外周側に配置され、単位コイルの他方の端部(例えば中性点)が最内周側に配置されていれば、相端子と中性点との区分けが明確となる。このように、波巻きで構成されるコイル端部の結線作業が容易な回転電機を提供できた。
本構成のように、ティース部の一方の端面側のコイルエンドを長節巻と短節巻とで構成し、ティース部の他方の端面側のコイルエンドを全節巻で構成すれば、単位コイルの形状を共通化しつつ単位コイルの両端部を最外周側又は最内周側に配置することが可能となる。
他の特徴構成は、前記単位コイルの両端部が前記ティース部の前記一方の端面側に延出している点にある。
本構成では、ティース部の一方の端面側が長節巻と短節巻とで構成されているので、隣接するスロットに同相の2つの単位コイルが挿入される場合に、1つの単位コイルが長節巻で他の単位コイルが短節巻となるコイルエンドが配置される。このため、同相の2つの単位コイルにおける夫々のコイルエンドが径方向で干渉することがなく、コイルエンドの径方向の空間が生み出される。そこで、本構成のように、この一方の端面側に単位コイルの両端部が引き出されていれば、径方向の空間を有効活用して結線部位を形成することができる。
他の特徴構成は、前記単位コイルの両端部が前記ティース部の前記他方の端面側に延出している点にある。
本構成では、ティース部の他方の端面側が全節巻で構成されているので、隣接するスロットに同相の2つの単位コイルが挿入される場合に径方向の幅が大きくなるが、軸方向の空間が生み出される。そこで、本構成のように、この他方の端面側に単位コイルの両端部が引き出されていれば、軸方向の空間を有効活用して結線部位を形成することができる。
他の特徴構成は、隣接する前記スロットに挿入される同相の2つの前記単位コイルのうち、一方の前記単位コイルは、前記ティース部の一方の端面側のコイルエンドが、前記ステータコアのスロット数を前記ロータの極数で割った毎極スロット数よりもコイルピッチが大きい長節巻で構成されており、前記ティース部の他方の端面側のコイルエンドが、前記毎極スロット数よりもコイルピッチが小さい短節巻で構成されており、他方の前記単位コイルは、前記ティース部の前記一方の端面側のコイルエンドが、前記短節巻で構成されており、前記ティース部の前記他方の端面側のコイルエンドが、前記長節巻で構成されている点にある。
本構成では、ティース部の一方又は他方の端面側に配置される2つの単位コイルは、長節巻と短節巻とが繰返し配置されることとなる。このため、同相の2つの単位コイルにおける夫々のコイルエンドが干渉することがなく、ティース部の両方の端面におけるコイルエンドの径方向の幅を小さくできる。
本発明に係る回転電機の特徴構成は、複数のティース部と、隣接する前記ティース部の間に夫々形成された複数のスロットとを有する環状のステータコアと、複数の前記スロットに亘って波巻きで巻回されて構成された単位コイルを複数有するコイルと、を備え、全ての前記単位コイルの両端部は、一方の端部が前記スロット内における前記ステータコアの最外周側に配置され、他方の端部が前記スロット内における前記ステータコアの最内周側に配置されており、前記単位コイルは、360度を同相の複数の前記単位コイルを電気的に並列接続した並列数で割った値に対し、前記ステータコアのスロット数を相数及び前記ロータの極数で割った毎極毎相スロット数を乗じた角度毎に、径方向に1層ずらした螺旋状に構成されている点にある。
本構成では、全ての単位コイルの両端部は、一方の端部がステータコアの最外周側に配置され、他方の端部がステータコアの最内周側に配置されている。このため、例えば3相交流回転電機におけるY結線の場合において、各相(U相,V相,W相)の単位コイル同士の相端子の結線作業や、各相間の単位コイルの中性点同士の結線作業が容易である。しかも、単位コイルの一方の端部(例えば相端子)が最外周側に配置され、単位コイルの他方の端部(例えば中性点)が最内周側に配置されていれば、相端子と中性点との区分けが明確となる。また、本構成では、例えば3相8極48スロットの回転電機において並列数を4つとした場合、単位コイルが180度ごとに径方向に1層ずらして螺旋状に構成されている。つまり、毎極毎相スロット数が2となる回転電機において、全節巻のコイルピッチ角となる45度(360度/8極)まで並列数を増やすことが可能となり、並列数を最大で16とすることができる。これにより、並列数を増やして回転電機に大電流を流すことを可能にしながらも単位コイルの両端部を最外周側又は最内周側に配置することができる。
他の特徴構成は、前記単位コイルの前記一方の端部は、Y結線の中性点で構成されている点にある。
Y結線の中性点は全ての相を結線するため中性点接続線が1本となり、各相に設けられる相端子接続線に比べて少ない。そこで、本構成のようにステータコアの最外周側に配置される単位コイルの一方の端部を中性点とすれば、コイルエンドの外周側でコイルエンドに沿って中性点接続線を配策することが可能となるため、回転電機の軸寸法をコンパクトにすることができる。
回転電機の一部拡大断面図である。 単位コイルの構成例を示す模式図である。 単位コイルのスロット内における配設例を示す平面模式図である。 Y結線の配線例を示す平面模式図である。 U1相の巻線構成を示す平面模式図である。 U2相の巻線構成を示す平面模式図である。 U3相の巻線構成を示す平面模式図である。 U4相の巻線構成を示す平面模式図である。 各相の単位コイルを示す展開図である。 各相の巻線構成を示す側面模式図である。 別実施形態1に係るU相の単位コイルの配設例を示す平面模式図である。 別実施形態2に係るU相の単位コイルの配設例を示す平面模式図である。 別実施形態2に係るU1相の巻線構成を示す平面模式図である。 別実施形態2に係るU2相の巻線構成を示す平面模式図である。
以下に、本発明に係る回転電機の実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態では、回転電機の一例として、三相交流同期電動機(以下、モータMと称する。)として説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
図1に示すように、モータMは、コイル1が巻回される複数のスロット32を有するステータ3と、ステータ3と対向し複数の永久磁石22を有するロータ2とを備えている。以下の説明において、ロータ2の回転方向及び逆回転方向を周方向X、ロータ2の半径方向を径方向Y、ステータコア31の軸芯(ロータ2の回転軸芯と同軸芯)と平行な方向を軸芯方向Zと称する。また、径方向Yのうち、ステータ3からロータ2に向かう方向(スロット32の開口側)を径内方向Y1と称し、ロータ2からステータ3に向かう方向(スロット32の底部側)を径外方向Y2と称する。また、軸芯方向Zのうち、図1の紙面手前側から紙面奥側に向かう方向を軸奥方向Z1と称し、図1の紙面奥側から紙面手前側に向かう方向を軸前方向Z2と称する。
ステータ3は、筒状のステータコア31を有しており、ステータコア31は複数の磁性鋼板を積層して形成されている。ステータコア31は、径外方向Y2側で環状に形成されたヨーク部31aと、ヨーク部31aから径内方向Y1に突出する複数のティース部31bと、複数のティース部31bの突出端において周方向Xに沿って配置されるフランジ部31cとで構成されている。隣接するティース部31bの間には、コイル1が巻回されるスロット32が夫々形成されており、複数のスロット32が、複数のティース部31bと同じ数だけ設けられている。
ロータ2は、ステータコア31のフランジ部31cと対向して設けられており、コイル1への通電により発生する磁束を受けて回転する。ロータ2は、複数の磁性鋼板を積層して形成される筒状のロータコア21と、ロータコア21に埋設された複数の永久磁石22とを有している。このロータコア21は不図示の軸部材に支持されており、ロータ2がステータ3に対して周方向Xに相対回転可能に構成されている。永久磁石22は、希土類系磁石等で構成されており、N極とS極とが周方向Xに沿って交互に配置されている。なお、複数の永久磁石22の外周面をロータコア21から露出させても良い。
複数のスロット32に巻回されるコイル1は、例えば銅線を絶縁層で被覆した導線で構成されている。この導線は、断面円形状の丸線、断面多角形状の角線、断面矩形状の平角線等の種々の導線が用いられる。本実施形態において、スロット32に対するコイル1の巻回方式は波巻きとなっている。
図2には、コイル1のスロット32に対する巻回方式として、波巻きの単位コイル11が示されている。詳細は後述するが、コイル1は、同相の複数の単位コイル11を夫々電気的に並列接続することにより形成されている(図4参照)。
この単位コイル11は通常、複数の導線を束にして構成されているが、便宜上1つの線分で表現している。単位コイル11は、軸芯方向Zに沿う複数のコイルサイド11aと、周方向Xに沿う複数のコイルエンド11bと、を有している。コイルサイド11aの軸芯方向Zに沿う一方の端部は、周方向Xに沿う第一方向(紙面右方向)にコイルエンド11bが接続され、コイルサイド11aの軸芯方向Zに沿う他方の端部は、周方向Xに沿う第一方向とは反対の第二方向(紙面左方向)にコイルエンド11bが接続されている。つまり、コイルエンド11bは、周方向Xに所定のコイルピッチで隣り合う一対のコイルサイド11aの軸芯方向Zに沿う一方の端部同士又は他方の端部同士を交互に接続している。このように、波巻きのコイル1は、コイルエンド11bがティース部31bの一方の端面側と、ティース部31bの他方の端面側とを交互に繰り返している(図10参照)。
コイルピッチは、ステータ3のスロット32の数をロータ2の磁極数で除算した毎極スロット数又は毎極スロット数に近い整数である。このコイルピッチは、例えば8極48スロット(毎極スロット数が6)のモータMの場合、6スロット(全節巻)、5スロット(短節巻)、又は7スロット(長節巻)が選択される。
図1に戻り、各相(U相,V相,W相)のコイル1の夫々は、スロット32内に径方向Yに沿って複数の単位コイル11(本実施形態では、図5と図7の組合せの2つ)のコイルサイド11aを複数層(本実施形態では5層)積層させている。なお、スロット32内のコイルサイド11aの積層数は、2層以上であれば特に限定されない。
図3には、各相における単位コイル11の複数のコイルサイド11aがスロット32内に積層された配設例が示されている。U相のコイル1とV相のコイル1とW相のコイル1とは、夫々がこの順番で電気角にして120°位相がずれている。以下、各相(U相,V相,W相)は位相のずれを除いて単位コイル11の配置構成が同一であるので、U相のコイル1を代表して説明する。また、外周に沿って反時計回りに順番に大きくなる数字は、仮想で設定したスロット番号を示している。以下、各スロット32のスロット番号を表現するとき、例えば「1番スロット」のように記載する。
本実施形態では、3相8極48スロットのモータMを例に説明する。本実施形態のモータMは、ステータ3のスロット32の数(48スロット)を相数(3相)及びロータ2の磁極数(8極)で除算した既約分数(以下、毎極毎相スロット数とも称する。)が2となる整数スロットである。つまり、毎極(N極又はS極)で同相且つ電流方向が同じであるスロット数が2となり、例えば、U相の場合、隣接する1番スロット及び48番スロットが同一の磁極に対向している。
図4に示すように、U相のコイル1は、4つの単位コイル11を有しており、これら単位コイル11が電気的に並列接続されている。同様に、V相のコイル1及びW相のコイル1も4つの単位コイル11が電気的に並列接続されている。そして、3相のコイル1がY結線の中性点で電気的に接続されている。なお、3相のコイル1をΔ結線で電気的に接続しても良く、特に限定されない。以下、U相の4つの単位コイル11を夫々、「U1相の単位コイル11」、「U2相の単位コイル11」、「U3相の単位コイル11」、「U4相の単位コイル11」と表現する。
図3に戻り、U1相の単位コイル11は、1番スロットの最も径外方向Y2に位置する最外層に一方の端部(本実施形態では中性点U1n)を設け、18番スロットの最も径内方向Y1に位置する最内層に他方の端部(本実施形態では相端子U1s)を設けている。U2相の単位コイル11は、13番スロットの最も径外方向Y2に位置する最外層に一方の端部(本実施形態では中性点U2n)を設け、30番スロットの最も径内方向Y1に位置する最内層に他方の端部(本実施形態では相端子U2s)を設けている。
U3相の単位コイル11は、25番スロットの最も径外方向Y2に位置する最外層に一方の端部(本実施形態では中性点U3n)を設け、42番スロットの最も径内方向Y1に位置する最内層に他方の端部(本実施形態では相端子U3s)を設けている。U4相の単位コイル11は、37番スロットの最も径外方向Y2に位置する最外層に一方の端部(本実施形態では中性点U4n)を設け、6番スロットの最も径内方向Y1に位置する最内層に他方の端部(本実施形態では相端子U4s)を設けている。なお、上述したように、V相の相端子V1s~V4s、V相の中性点V1n~V4n、W相の相端子W1s~W4s、及びW相の中性点W1n~W4nについても、同様の構成であるので説明を省略する。
つまり、本実施形態では、全ての単位コイル11の両端部は、一方の端部がステータコア31の最外周側に配置されており、他方の端部がステータコア31の最内周側に配置されている。また、単位コイル11の一方の端部は、Y結線の中性点で構成されており、単位コイル11の他方の端部は、Y結線の相端子で構成されている。
続いて、図3及び図5~図10を用いて、全ての単位コイル11の両端部を、ステータコア31の最外周側又は最内周側に配置するための巻線構成(単位コイル11の配設構成)について説明する。以下の説明において、5層のコイルサイド11aが収容されているスロット32において、最外周側の最外層から最内周側の最内層へと行くに従い、1層目~5層目として説明する。つまり、スロット32の最外層を1層目として、径内方向Y1に向かうに連れて2層目、3層目、4層目、5層目となる。
図3及び図5~図8では、U1相(図3ではV1相,W1相も同様)の単位コイル11のコイルサイド11aを実線の丸、U2相(図3ではV2相,W2相も同様)の単位コイル11のコイルサイド11aを実線の四角、U3相(図3ではV3相,W3相も同様)の単位コイル11のコイルサイド11aを破線の丸、U4相(図3ではV4相,W4相も同様)の単位コイル11のコイルサイド11aを破線の四角で示している。また、図5~図8では、周方向Xに隣り合うコイルサイド11aを接続するコイルエンド11bについて、ティース部31bの一方の端面側(紙面手前側)を実線、ティース部31bの他方の端面側(紙面奥側)を破線で示している。また、図9~図10では、U相の単位コイル11を実線、V相の単位コイル11を一点鎖線、W相の単位コイル11を二点鎖線で示している。また、図9に示す単位コイル11の展開図に付した数字は、コイルピッチを示している。なお、図3及び図5~図8は、ステータコア31のフランジ部31cを省略した模式図としている。
図5には、U1相の単位コイル11の巻構成が示されている。U1相の単位コイル11の一方の端部(中性点U1n)が1番スロットの1層目となり、1番スロットの軸奥方向Z1に向けてコイルサイド11aが配設されると共に、コイルピッチが全節巻(6スロット)となる1番スロットの1層目から7番スロットの1層目に向けて、ティース部31bの他方の端面側(紙面奥側)にコイルエンド11bが配設される。次に、7番スロットの軸前方向Z2に向けてコイルサイド11aが配設されると共に、コイルピッチが短節巻(5スロット)となる7番スロットの1層目から12番スロットの1層目に向けて、ティース部31bの一方の端面側(紙面手前側)にコイルエンド11bが配設される。
次に、12番スロットの軸奥方向Z1に向けてコイルサイド11aが配設されると共に、コイルピッチが全節巻(6スロット)となる12番スロットの1層目から18番スロットの1層目に向けて、ティース部31bの他方の端面側(紙面奥側)にコイルエンド11bが配設される。次に、18番スロットの軸前方向Z2に向けてコイルサイド11aが配設されると共に、コイルピッチが長節巻(7スロット)となる18番スロットの1層目から25番スロットの2層目に向けて、ティース部31bの一方の端面側(紙面手前側)にコイルエンド11bが配設される。この半周(0.5ターン)におけるU1相の単位コイル11は、コイルピッチが、全節巻、短節巻、全節巻、長節巻をこの順で繰り返している。また、U1相の単位コイル11は、1番スロットから180度ずれた25番スロットにおいて、径内方向Y1に1層ずらして配設されている。
つまり、U1相の単位コイル11の1回目の0.5ターンは、1番スロット、7番スロット、12番スロット、18番スロット、25番スロットの順で、全節巻、短節巻、全節巻、長節巻をこの順で繰り返し、1番スロットから180度ずれた25番スロットにおいて、径内方向Y1に1層ずらしたスロット32の2層目にコイルサイド11aが配設されている。
同様に、U1相の単位コイル11の2回目の0.5ターンは、25番スロット、31番スロット、36番スロット、42番スロット、1番スロットの順で、全節巻、短節巻、全節巻、長節巻をこの順で繰り返し、25番スロットから180度ずれた1番スロットにおいて、径内方向Y1に1層ずらしたスロット32の3層目にコイルサイド11aが配設されている。さらに、同様の巻構成を1周分(1ターン)繰り返し、1番スロットの3層目及び5層目にU1相の単位コイル11のコイルサイド11aが配設される。
次に、コイルピッチが全節巻(6スロット)となる1番スロットの5層目から7番スロットの5層目に向けて、ティース部31bの他方の端面側(紙面奥側)にコイルエンド11bが配設される。次に、7番スロットの軸前方向Z2に向けてコイルサイド11aが配設されると共に、コイルピッチが短節巻(5スロット)となる7番スロットの5層目から12番スロットの5層目に向けて、ティース部31bの一方の端面側(紙面手前側)にコイルエンド11bが配設される。次に、12番スロットの軸奥方向Z1に向けてコイルサイド11aが配設されると共に、コイルピッチが全節巻(6スロット)となる12番スロットの5層目から18番スロットの5層目に向けて、ティース部31bの他方の端面側(紙面奥側)にコイルエンド11bが配設される。そして、18番スロットの軸前方向Z2に向けてコイルサイド11aを配設してU1相の単位コイル11の他方の端部(相端子U1s)を引き出す。すなわち、18番スロットの5層目がU1相の単位コイル11の他方の端部(相端子U1s)となる。つまり、U1相の単位コイル11の5回目の約0.5ターンは、1番スロットの5層目から18番スロットの5層目まで全節巻、短節巻、全節巻の順で配設されており、全節巻の端部からU1相の単位コイル11の他方の端部(相端子U1s)が引き出されている。
その結果、U1相の単位コイル11は、合計約2.5ターンとなり、ティース部31bの一方の端面側(紙面手前側)においては、短節巻と長節巻とが交互に繰り返され、ティース部31bの他方の端面側(紙面奥側)においては、全て全節巻となっている。
図6には、U2相の単位コイル11の巻構成が示されている。U2相の単位コイル11の一方の端部(中性点U2n)が13番スロットの1層目となり、U2相の単位コイル11の他方の端部(相端子U2s)が30番スロットの5層目となっている。つまり、U1相の単位コイル11の両端部の位置に比べて、360度をU相の単位コイル11の数(4つ、図4の並列数と同じ)で割った角度(90度)だけU2相の単位コイル11の両端部の位置が反時計回りにずれている。
U2相の単位コイル11の巻構成については、U1相の単位コイル11と同様に、1回目の0.5ターンにおいて、13番スロット、19番スロット、24番スロット、30番スロット、37番スロットの順で、全節巻、短節巻、全節巻、長節巻をこの順で繰り返し、13番スロットから180度ずれた37番スロットにおいて、径内方向Y1に1層ずらしたスロット32の2層目にコイルサイド11aが配設されている。同様に、U2相の単位コイル11の2回目の0.5ターンは、37番スロット、43番スロット、48番スロット、6番スロット、13番スロットの順で、全節巻、短節巻、全節巻、長節巻をこの順で繰り返し、37番スロットから180度ずれた13番スロットにおいて、径内方向Y1に1層ずらしたスロット32の3層目にコイルサイド11aが配設されている。さらに、同様の巻構成を1周分(1ターン)繰り返し、13番スロットの3層目及び5層目にU2相の単位コイル11のコイルサイド11aが配設される。そして、U2相の単位コイル11の5回目の約0.5ターンは、13番スロットの5層目から30番スロットの5層目まで全節巻、短節巻、全節巻の順で配設されており、全節巻の端部からU2相の単位コイル11の他方の端部(相端子U2s)が引き出されている。
図7には、U3相の単位コイル11の巻構成が示されている。U3相の単位コイル11の一方の端部(中性点U3n)が25番スロットの1層目となり、U3相の単位コイル11の他方の端部(相端子U3s)が42番スロットの5層目となっている。つまり、U2相の単位コイル11の両端部の位置に比べて、360度をU相の単位コイル11の数(4つ、図4の並列数と同じ)で割った角度(90度)だけU3相の単位コイル11の両端部の位置が反時計回りにずれている。
U3相の単位コイル11の巻構成については、U1相の単位コイル11と同様に、1回目の0.5ターンにおいて、25番スロット、31番スロット、36番スロット、42番スロット、1番スロットの順で、全節巻、短節巻、全節巻、長節巻をこの順で繰り返し、25番スロットから180度ずれた1番スロットにおいて、径内方向Y1に1層ずらしたスロット32の2層目にコイルサイド11aが配設されている。同様に、U3相の単位コイル11の2回目の0.5ターンは、1番スロット、7番スロット、12番スロット、18番スロット、25番スロットの順で、全節巻、短節巻、全節巻、長節巻をこの順で繰り返し、1番スロットから180度ずれた25番スロットにおいて、径内方向Y1に1層ずらしたスロット32の3層目にコイルサイド11aが配設されている。さらに、同様の巻構成を1周分(1ターン)繰り返し、25番スロットの3層目及び5層目にU3相の単位コイル11のコイルサイド11aが配設される。そして、U3相の単位コイル11の5回目の約0.5ターンは、25番スロットの5層目から42番スロットの5層目まで全節巻、短節巻、全節巻の順で配設されており、全節巻の端部からU3相の単位コイル11の他方の端部(相端子U3s)が引き出されている。
図8には、U4相の単位コイル11の巻構成が示されている。U4相の単位コイル11の一方の端部(中性点U4n)が37番スロットの1層目となり、U4相の単位コイル11の他方の端部(相端子U4s)が6番スロットの5層目となっている。つまり、U3相の単位コイル11の両端部の位置に比べて、360度をU相の単位コイル11の数(4つ、図4の並列数と同じ)で割った角度(90度)だけU4相の単位コイル11の両端部の位置が反時計回りにずれている。
U4相の単位コイル11の巻構成については、U1相の単位コイル11と同様に、1回目の0.5ターンにおいて、37番スロット、43番スロット、48番スロット、6番スロット、13番スロットの順で、全節巻、短節巻、全節巻、長節巻をこの順で繰り返し、37番スロットから180度ずれた13番スロットにおいて、径内方向Y1に1層ずらしたスロット32の2層目にコイルサイド11aが配設されている。同様に、U4相の単位コイル11の2回目の0.5ターンは、13番スロット、19番スロット、24番スロット、30番スロット、37番スロットの順で、全節巻、短節巻、全節巻、長節巻をこの順で繰り返し、13番スロットから180度ずれた37番スロットにおいて、径内方向Y1に1層ずらしたスロット32の3層目にコイルサイド11aが配設されている。さらに、同様の巻構成を1周分(1ターン)繰り返し、37番スロットの3層目及び5層目にU4相の単位コイル11のコイルサイド11aが配設される。そして、U4相の単位コイル11の5回目の約0.5ターンは、37番スロットの5層目から6番スロットの5層目まで全節巻、短節巻、全節巻の順で配設されており、全節巻の端部からU4相の単位コイル11の他方の端部(相端子U4s)が引き出されている。
このように、U相の単位コイル11の巻構成は、全節巻、短節巻、全節巻、長節巻で構成される0.5ターン分を2ターン分繰り返し、最後の約0.5ターンで全節巻、短節巻、全節巻となる同一形状となっている(図9の展開図参照)。また、図5~図8に示すように、同相の複数の単位コイル11は、夫々両端部の位置を周方向Xに90度ずらして構成した同一の螺旋形状となっている。このため、U1相~U4相の単位コイル11を電気的に並列接続した場合でも、夫々の単位コイル11の間で電位差が生じなくなり、循環電流の発生を防止できる。
また、電気的に並列接続された複数の単位コイル11は、夫々、180度(0.5ターン)ごとに径内方向Y1に1層ずらして螺旋状に形成している。この1層ずらす角度は、360度を同相の複数の単位コイル11を電気的に並列接続した並列数(4つ)で割った値に対し、毎極毎相スロット数(2つ)を乗じた角度で規定されている。つまり、毎極毎相スロット数が2となる本実施形態のモータMにおいて、全節巻のコイルピッチ角となる45度(360度/8極)まで並列数を増やすことが可能となり、並列数を最大で16とすることができる。これにより、並列数を増やしてモータMに大電流を流すことが可能となる。
図9に示すように、単位コイル11を展開したとき、U相の単位コイル11は、全て、全節巻が10回、短節巻又は長節巻が計9回で構成される同一形状となっている。U相と同様に、V相及びW相も全て、全節巻が10回、短節巻又は長節巻が計9回で構成される同一形状となっている。このように、全ての単位コイル11の形状が同一であるので、単位コイル11の成形治具を共通化することが可能となり、製造コストを低減することができる。
ここで、本実施形態における単位コイル11の全節巻のコイルエンド11bの総数(F)や短節巻又は長節巻のコイルエンド11bの総数(G)について、下記の式(1)~式(2)で規定できる。なお、相数をA、スロット数をB、同相の単位コイル11数(並列数と同義)をC、スロット32の積層数をDとする。
式(1)F=(D/C)×(B/2A)
式(2)G=(D/C)×(B/2A)-1
本実施形態のモータMは3相8極48スロット(A=3,B=48)であり、同相の単位コイル11数が4つ(C=4)且つスロット32の積層数が5つ(D=5)ある。このため、全節巻のコイルエンド11bの総数は、式(1)よりF=(5/4)×(48/6)=10となり、短節巻又は長節巻のコイルエンド11bの総数は、式(2)よりG=(5/4)×(48/6)-1=9となる。
図10には、径方向Y視における各相の巻線構成の概念図が示されている。同図からも理解されるように、各相の単位コイル11は全て、ティース部31bの一方の端面側(紙面上側)において、短節巻と長節巻とが交互に繰り返され、ティース部31bの他方の端面側(紙面下側)において、全て全節巻となっている。ティース部31bの一方の端面側は長節巻と短節巻とで構成されているので、隣接するスロット32に同相の2つの単位コイル11が挿入されるとき、1つの単位コイル11が長節巻で他の単位コイル11が短節巻となるコイルエンド11bが配置される。このため、同相の単位コイル11におけるコイルエンド11bが干渉することがなく、コイルエンド11bの径方向Yの幅を小さくできる。一方、ティース部31bの他方の端面側は全節巻が繰り返されているので、同相の単位コイル11におけるコイルエンド11bが干渉することで一方の端面側に比べて径方向Yの幅が大きくなる。このため、平面視において一方の端面側には径方向Yに空間が形成されることとなる。そこで、本実施形態では、単位コイル11の両端部を軸芯方向Zで同一方向に延出させ、一方の端面側に単位コイル11の両端部を引き出している(図9~図10参照)。つまり、径方向Yに空間が形成される一方の端面側が単位コイル11の両端部が延出する同一方向側となるため、該空間を有効活用して結線部位を形成することが可能となり、モータMの径寸法をコンパクトにすることができる。なお、単位コイル11の両端部を軸芯方向Zで同一方向に延出させ、他方の端面側に単位コイル11の両端部を引き出しても良い。この場合、他方の端面側は一方の端面側に比べて径方向Yの幅が大きくなるが、軸芯方向Zに空間が生み出されるため、該空間を有効活用して結線部位を形成することが可能となり、モータMの軸寸法をコンパクトにすることができる。
[別実施形態1]
図11には、3相8極48スロットのモータMにおいて、別実施形態1に係るU相の単位コイル11の構成例を示している。本実施形態では、隣接するスロット32に挿入される同相の2つの単位コイル11のうち、一方の単位コイル11は、ティース部31bの一方の端面側のコイルエンド11bが長節巻で構成されており、ティース部31bの他方の端面側のコイルエンド11bが短節巻で構成されており、他方の単位コイル11は、ティース部31bの一方の端面側のコイルエンド11bが短節巻で構成されており、ティース部31bの他方の端面側のコイルエンド11bが長節巻で構成されている。
つまり、1番スロットに挿入されるU1相の単位コイル11及びU3相の単位コイル11は、ティース部31bの一方の端面側(紙面手前側)のコイルエンド11bが長節巻で構成されており、ティース部31bの他方の端面側(紙面奥側)のコイルエンド11bが短節巻で構成されている。一方、1番スロットに隣接する48番スロットに挿入されるU2相の単位コイル11及びU4相の単位コイル11は、ティース部31bの一方の端面側(紙面手前側)のコイルエンド11bが短節巻で構成されており、ティース部31bの他方の端面側(紙面奥側)のコイルエンド11bが長節巻で構成されている。
つまり、本実施形態では、ティース部31bの一方又は他方の端面側に配置される2つの単位コイル11(例えば、U1相の単位コイル11とU2相の単位コイル11)は、長節巻と短節巻とが繰返し配置されることとなる。このため、同相の単位コイル11におけるコイルエンド11bが干渉することがなく、ティース部31bの両方の端面におけるコイルエンド11bの径方向Yの幅を小さくできる。
[別実施形態2]
図12~図14には、3相8極48スロットのモータMにおいて、別実施形態2に係るU相の単位コイル11の構成例を示している。
本実施形態では、同相の複数(本実施形態では2つ)の単位コイル11を電気的に並列接続した並列数を2つとしている。本実施形態においても、上述した実施形態のように、360度を並列数(2つ)で割った値に対し、毎極毎相スロット数(2つ)を乗じた角度(360度)毎に、径方向Yに1層ずらした螺旋状に構成されている(図13~図14参照)。
本実施形態では、並列数と毎極毎相スロット数とが同一であるため、1つのスロット32に対して1つの単位コイル11の複数(本実施形態では5つ)のコイルサイド11aを配設することができる。このため、図3に示す例のように、U1相の単位コイル11の端部とU3相の単位コイル11の端部とを180度ずらして配置する必要がない。
また、本実施形態では、図12に示すように、U1相のコイルサイド11aの一方の端部(中性点U1n)を1番スロットの1層目とし、U2相のコイルサイド11aの一方の端部(中性点U2n)を1番スロットに隣接する48番スロットの1層目としている。さらに、U1相のコイルサイド11aの他方の端部(相端子U1s)を42番スロットの5層目とし、U2相のコイルサイド11aの他方の端部(相端子U2s)を42番スロットに隣接する43番スロットの5層目としている。
その結果、U相の2つの単位コイル11の端部同士を隣接するスロット32から引き出される。その結果、相端子接続線を短縮することができると共に、各相の相端子接続線の誤配線を防止することができる。
また、全ての単位コイル11は、合計約5ターンとなり、ティース部31bの一方の端面側(紙面手前側)においては、短節巻と長節巻とが交互に繰り返され、ティース部31bの他方の端面側(紙面奥側)においては、全て全節巻となっている(図13~図14参照)。
ここで、単位コイル11の全節巻のコイルエンド11bの総数(F)や短節巻又は長節巻のコイルエンド11bの総数(G)については下記のようになる。本実施形態のモータMは3相8極48スロット(A=3,B=48)であり、同相の単位コイル11数が2つ(C=2)且つスロット32の積層数が5つ(D=5)ある。このため、全節巻のコイルエンド11bの総数は、上述した式(1)よりF=(5/2)×(48/6)=20となり、短節巻又は長節巻のコイルエンド11bの総数は、式(2)よりG=(5/2)×(48/6)-1=19となる。
一方、単位コイル11の形状がU1相とU2相とで異なっている。図13に示すように、U1相の単位コイル11は、全節巻、短節巻、全節巻、長節巻で構成される0.5ターン分を4.5ターン分繰り返し、最後の約0.5ターンで全節巻、短節巻、全節巻となっている。図14に示すように、U2相の単位コイル11は、全節巻、長節巻、全節巻、短節巻で構成される0.5ターン分を4.5ターン分繰り返し、最後の約0.5ターンで全節巻、長節巻、全節巻となっている。
このように、本実施形態では、単位コイル11の形状を2種類用意する必要があるが、相端子接続線を短縮することができると共に、各相の相端子接続線の誤配線を防止することができる。なお、図3の例においても、本実施形態のように、U1相の単位コイル11の両端部とU2相の単位コイル11の両端部とを隣接するスロット32から引き出すと共に、U3相の単位コイル11の両端部とU4相の単位コイル11の両端部とを隣接するスロット32から引き出しても良い。
[その他の実施形態]
(1)上述した実施形態では、ステータコア31の最外周側に配置される単位コイル11の一方の端部をY結線の中性点で構成し、ステータコア31の最内周側に配置される単位コイル11の他方の端部をY結線の相端子で構成した。これに代えて、ステータコア31の最外周側に配置される単位コイル11の一方の端部をY結線の相端子で構成し、ステータコア31の最内周側に配置される単位コイル11の他方の端部をY結線の中性点で構成しても良い。
(2)上述した実施形態では、ステータコア31の最外周側から単位コイル11を巻回して所定の角度毎に径内方向Y1に1層ずらす形態について説明したが、ステータコア31の最内周側から単位コイル11を巻回して所定の角度毎に径外方向Y2に1層ずらす形態でも良い。
(3)上述した実施形態では、8極48スロットのモータMを例に挙げて説明したが、毎極毎相スロット数が整数となる整数スロットであれば、どのようなモータMであっても良い。また、ステータコア31の径内方向Y1にロータ2を設けるモータMに限定されず、ステータコア31の径外方向Y2にロータ2を設けるモータMであっても良い。
(4)上述した実施形態におけるモータMは、三相交流同期電動機に限定されず、二相以上の交流電動機、誘導電動機、同期電動機等であっても良い。
本発明は、波巻きで構成されたコイルを備えた回転電機に利用可能である。
1 :コイル
2 :ロータ
3 :ステータ
11 :単位コイル
11b :コイルエンド
31 :ステータコア
31b :ティース部
32 :スロット
M :モータ(回転電機)
U1n~U4n :中性点(一方の端部)
U1s~U4s :相端子(他方の端部)
Y :径方向
Z :軸芯方向

Claims (6)

  1. 複数のティース部と、隣接する前記ティース部の間に夫々形成された複数のスロットとを有する環状のステータコアと、
    複数の前記スロットに亘って波巻きで巻回されて構成された単位コイルを複数有するコイルと、
    前記ステータコアと対向して設けられ、前記コイルへの通電により発生する磁束を受けて回転するロータと、を備え、
    全ての前記単位コイルの両端部は、一方の端部が前記スロット内における前記ステータコアの最外周側に配置され、他方の端部が前記スロット内における前記ステータコアの最内周側に配置されており、
    前記単位コイルは、前記ティース部の一方の端面側のコイルエンドが、前記ステータコアのスロット数を前記ロータの極数で割った毎極スロット数よりもコイルピッチが大きい長節巻と前記毎極スロット数よりもコイルピッチが小さい短節巻とを交互に繰返しており、前記ティース部の他方の端面側のコイルエンドが、前記毎極スロット数とコイルピッチが等しい全節巻で構成されている回転電機。
  2. 前記単位コイルの両端部が前記ティース部の前記一方の端面側に延出している請求項に記載の回転電機。
  3. 前記単位コイルの両端部が前記ティース部の前記他方の端面側に延出している請求項に記載の回転電機。
  4. 複数のティース部と、隣接する前記ティース部の間に夫々形成された複数のスロットとを有する環状のステータコアと、
    複数の前記スロットに亘って波巻きで巻回されて構成された単位コイルを複数有するコイルと、
    前記ステータコアと対向して設けられ、前記コイルへの通電により発生する磁束を受けて回転するロータと、を備え、
    全ての前記単位コイルの両端部は、一方の端部が前記スロット内における前記ステータコアの最外周側に配置され、他方の端部が前記スロット内における前記ステータコアの最内周側に配置されており、
    前記単位コイルは、360度を同相の複数の前記単位コイルを電気的に並列接続した並列数で割った値に対し、前記ステータコアのスロット数を相数及び前記ロータの極数で割った毎極毎相スロット数を乗じた角度毎に、径方向に1層ずらした螺旋状に構成されている回転電機。
  5. 隣接する前記スロットに挿入される同相の2つの前記単位コイルのうち、
    一方の前記単位コイルは、前記ティース部の一方の端面側のコイルエンドが、前記ステータコアのスロット数を前記ロータの極数で割った毎極スロット数よりもコイルピッチが大きい長節巻で構成されており、前記ティース部の他方の端面側のコイルエンドが、前記毎極スロット数よりもコイルピッチが小さい短節巻で構成されており、
    他方の前記単位コイルは、前記ティース部の前記一方の端面側のコイルエンドが、前記短節巻で構成されており、前記ティース部の前記他方の端面側のコイルエンドが、前記長節巻で構成されている請求項に記載の回転電機。
  6. 前記単位コイルの前記一方の端部は、Y結線の中性点で構成されている請求項1~の何れか一項に記載の回転電機。
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