以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1-1.構成概要>
図1は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))10の外観を示す図である。ここでは、情報処理装置として、MFP10を例示する。なお、MFP10は、画像形成装置あるいは画像処理装置などとも称される。
図2は、MFP10の概略構成を示すブロック図である。
このMFP10は、互いに独立して動作する複数のデバイス(ここではサーバデバイス20と画像形成デバイス30との2つのデバイス)を備える。ここでは、サーバデバイス20と画像形成デバイス30とは、一の筐体に収容され、一体的に構成されている。なお、当該一の筐体には、所定の部材と当該所定の部材に対して開閉自在に設けられた部材(たとえば、MFP10の原稿台に設けられた回転軸に対して回動自在に設けられた原稿カバー等)とが含まれるものとする。
また、このMFP10は、操作表示部40(図1も参照)をも備える。当該操作表示部40は、後述するように、当該複数のデバイス20,30によって共用される。
<1-2.画像形成デバイス30の構成>
画像形成デバイス30(図1も参照)は、各種のジョブ(コピージョブ、スキャンジョブ等)を実行することが可能なデバイスである。なお、画像形成デバイス30は、MFPデバイスとも称される。
図3は、画像形成デバイス30の機能ブロックを示す図である。画像形成デバイス30は、管理対象機能(コピー機能、スキャン機能、ファクシミリ機能およびボックス印刷機能等)を管理している。具体的には、画像形成デバイス30は、図3に示すように、画像読取部32、印刷出力部33、通信部34、格納部35およびコントローラ(制御部)39等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能(管理対象機能)を実現する。
画像読取部32は、画像形成デバイス30の所定の位置(自動原稿供給部(ADF:Auto Document Feeder)あるいはガラス面等)に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像あるいはスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部32は、スキャン部などとも称される。画像形成デバイス30は、所定の位置に載置された原稿を読み取ることが可能なデバイスであり、画像読取デバイスとも称される。
印刷出力部33は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。画像形成デバイス30は、各種の媒体に画像を印刷出力することが可能なデバイスであり、印刷出力デバイスとも称される。
通信部34は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部34は、ネットワークを介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、画像形成デバイス30は、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。
格納部35は、各種の記憶装置((揮発性および/または不揮発性の)半導体メモリおよび/またはハードディスクドライブ(HDD)等)で構成される。
コントローラ39は、画像形成デバイス30に内蔵され、画像形成デバイス30を統括的に制御する制御装置である。コントローラ39は、CPU(Central Processing Unit)(マイクロプロセッサあるいはコンピュータプロセッサなどとも称される)および各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ39は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM(登録商標))内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されて画像形成デバイス30にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワークを経由してダウンロードされて画像形成デバイス30にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図3に示されるように、コントローラ39は、上記のプログラムの実行により、通信制御部39aと操作制御部39bと動作制御部39cとを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部39aは、通信部34等と協働して他のデバイス(同一筐体(同一装置)内の他のデバイス(サーバデバイス20等)、および別の筐体内にて構成される他の装置内のデバイスを含む)との間の通信動作を制御する処理部である。
操作制御部39bは、操作表示部40(図1参照)と協働して、操作表示部40(特にタッチパネル45(図1参照))に対する入力動作(操作入力を受け付ける動作)を制御するとともに、操作表示部40(特にタッチパネル45)における表示動作(表示出力動作)を制御する処理部である。たとえば、操作制御部39bは、画像形成デバイス30の管理対象機能に関する情報等を操作表示部40(タッチパネル45)に表示させるとともに、操作表示部40に対するユーザ操作に関する操作入力情報(タッチ情報等)を当該操作表示部40から取得する。
動作制御部39cは、画像形成デバイス30における各種の動作(ジョブ動作等)を制御する処理部である。
<1-3.サーバデバイス20の構成>
サーバデバイス20(図1も参照)は、サーバ機能を実現することが可能なデバイスである。サーバデバイス20は、たとえば汎用的なコンピュータ装置として構成される。
図4は、サーバデバイス20の機能ブロックを示す図である。
サーバデバイス20は、図4の機能ブロック図に示すように、通信部24、格納部25、コントローラ(制御部)29等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
通信部24は、ネットワーク通信を行うことが可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、サーバデバイス20は、所望の相手先と連携して各種のデータを授受することが可能である。
格納部25は、各種の記憶装置((揮発性および/または不揮発性の)半導体メモリおよび/またはハードディスクドライブ(HDD)等)で構成される。
コントローラ(制御部)29は、サーバデバイス20に内蔵され、サーバデバイス20を統括的に制御する制御装置である。コントローラ29は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ29は、CPUにおいて、記憶部(半導体メモリ等)内に格納されている所定のプログラムを実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてサーバデバイス20にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワークを経由してダウンロードされてサーバデバイス20にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、コントローラ29は、当該プログラム等の実行により、通信制御部29aと操作制御部29bと動作制御部29cとを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部29aは、通信部24等と協働して他のデバイス(同一筐体(同一装置)内の他のデバイス(画像形成デバイス30等)、および別の筐体内にて構成される他の装置内のデバイスを含む)との間の通信動作を制御する処理部である。
操作制御部29bは、操作表示部40と協働して、操作表示部40(特にタッチパネル45)に対する入力動作を制御するとともに、操作表示部40(特にタッチパネル45)における表示動作を制御する処理部である。たとえば、操作制御部29bは、サーバデバイス20の管理対象機能に関する情報等を操作表示部40(タッチパネル45)に表示させるとともに、操作表示部40(タッチパネル45)に対するユーザ操作に関する操作入力情報を当該操作表示部40から取得する。
動作制御部29cは、サーバデバイス20における各種の動作を制御する処理部である。
また、サーバデバイス20は、管理対象機能(電子メール機能、データ保存機能、ファイル形式変換機能および画像編集機能等)を管理している。具体的には、サーバデバイス20には、各種の機能(管理対象機能)を実現するためのアプリケーション(アプリケーションソフトウエアプログラム)が予めインストールされており、サーバデバイス20は、各アプリケーションを用いて各種の機能(管理対象機能)を実現する。
ここでは、サーバデバイス20には、電子メールアプリケーション、データ保存アプリケーション、ファイル形式変換アプリケーションおよび画像編集アプリケーション等が予めインストールされている。
電子メールアプリケーションは、他の装置との間で電子メールの送受信を実行することが可能なアプリケーションであり、サーバデバイス20は、当該電子メールアプリケーションを実行することによって電子メール機能を実現する。
データ保存アプリケーションは、サーバデバイス20内に各種データを保存することが可能なアプリケーションであり、サーバデバイス20は、当該データ保存アプリケーションを実行することによってデータ保存機能を実現する。
ファイル形式変換アプリケーションは、指定されたファイルのファイル形式を他のファイル形式に変換することが可能なアプリケーションであり、サーバデバイス20は、当該形式変換アプリケーションを実行することによってファイル形式変換機能を実現する。
画像編集アプリケーションは、指定された画像データの編集処理を実行することが可能なアプリケーションであり、サーバデバイス20は、当該画像編集アプリケーションを実行することによって画像編集機能を実現する。
<1-4.操作表示部40の構成>
このMFP10においては、略板状の操作表示部40(図1参照)が設けられている。操作表示部40は、その正面側にタッチパネル45(図1参照)を有している。タッチパネル(操作パネルとも称する)45は、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者からの各種の操作入力を受け付けることが可能である。タッチパネル45は、タッチパネル45に対するユーザの操作入力を受け付ける操作入力部としても機能するとともに、各種情報を表示する表示部としても機能する。
たとえば、タッチパネル45には、或る時点において複数の画面の中から選択された画面(設定画面等)が表示され、当該画面には、1又は複数のソフトウエアキー(ソフトウエアによって実現されるキー(ボタン)等)が表示される。そして、当該ソフトウエアキーに対するタッチ操作(キーの押下操作等)を検出することによって、ユーザの操作入力が受け付けられる。なお、操作表示部40は、ハードウエアキーをも備えており、当該ハードウエアキーを用いたユーザ操作入力をも受け付けることが可能である。
操作表示部40は、MFP10内に設けられた複数のデバイス(ここではサーバデバイス20と画像形成デバイス30との2つのデバイス)によって共用される。
また、操作表示部40は、図2に示すように、タッチパネル45に加えてパネル制御部41をも備えている。パネル制御部41は、タッチパネル45に関する動作を制御する処理部である。
パネル制御部41は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。パネル制御部41は、CPUにおいて、記憶部(半導体メモリ等)内に格納されている所定のプログラムを実行することによって、操作表示部40(タッチパネル45等)に関する各種の動作を制御するコントローラである。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されて操作表示部40にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワークを経由してダウンロードされて操作表示部40にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、コントローラ29は、当該プログラム等の実行により、ユーザ操作検出部51(図5参照)と判定部52と表示制御部53とを含む各種の処理部を実現する。図5は、パネル制御部41の詳細構成等を示す図である。
ユーザ操作検出部51は、タッチパネル45に対するユーザ操作を検出する処理部である。ユーザ操作検出部51は、たとえば、スクロール表示可能な各画面SC1,SC2のうちの一部の領域のみが表示対象領域として表示されている状態において、各表示対象領域内の一のアイコンを移動させるユーザ操作(ドラッグ操作等)を検出する。
判定部52は、各画面SC1,SC2のうち(現時点での)表示対象領域とは異なる領域(換言すれば、各画面SC1,SC2のうち現時点では表示されていない領域)(非表示領域)をタッチパネル45に表示すべきか否かを判定する処理部である。
表示制御部53は、タッチパネル45の表示内容を制御する処理部である。ユーザ操作(ドラッグ操作等)が検出される際において、非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定部52によって判定される場合、表示制御部53は、非表示領域を含む領域をタッチパネル45に表示するための動作(表示変更動作)等を制御する。たとえば、後述するように、表示制御部53は、一のアイコンL21(図7および図8参照)の右方向(右向き)の移動操作(ドラッグ操作等)に応じて、当該表示変更動作(自動スクロール動作等)を開始する。より詳細には、表示対象領域SL1(図7および図8参照)の端部であって当該一のアイコンの移動先方向(右方向)に存在する端部(タッチパネル45の表示用領域210の右端部(画面SC1の表示対象領域SL1の右端部E1)(図8)等)に当該一のアイコンL21が到達する時点よりも前の時点までに、当該表示変更動作は開始される。
また、表示制御部53は、合成部54と表示切替部55とを備える。合成部54は、画像形成デバイス30の操作制御部39bにて生成された画面SC1とサーバデバイス20の操作制御部29bにて生成された画面SC2とに基づく合成画像を生成する処理部である。表示切替部55は、当該合成画像等に基づいてタッチパネル45における表示内容を切り替える処理部である。
パネル制御部41(表示制御部53等)は、複数のデバイス(ここではサーバデバイス20および画像形成デバイス30)のうちの一部または全部のデバイス(表示元デバイス)から送信されてくる表示用データ(画面データ)に基づく画像を、タッチパネル45に表示する。また、パネル制御部41は、タッチパネル45に対するユーザの操作入力に基づく情報(操作入力情報)(タッチ情報等)を当該一部または全部のデバイスに向けて送信する。
<1-5.2画面同時表示>
MFP10のタッチパネル45は、複数のデバイス(ここでは2つのデバイス20,30)の双方の表示用画像を同時に表示することが可能である。端的に言えば、タッチパネル45は、2画面表示(2画面同時表示)を行うことが可能である(図7および図8等参照)。図7は、2画面同時表示における最初の表示画像の生成処理等を示す図であり、図8は、最初の表示画像(初期表示画像)を示す図である。
具体的には、タッチパネル45は、互いに隣接する2つの表示用領域(左側表示用領域210および右側表示用領域220(図7および図8参照))を有している。当該2つの表示用領域210,220は、タッチパネル45の全表示用領域を論理的に区分した領域である。なお、各表示用領域210,220は、それぞれ常に同じ大きさ(タッチパネル45の1/2の大きさ)を有していてもよいが、これに限定されず、ユーザの操作等に応じてそれぞれの大きさが変更されるようにしてもよい。たとえば、両領域210,220のうち一方の領域がタッチパネル45全体の1/3の大きさを有し且つ他方の領域がタッチパネル45全体の2/3の大きさを有するように、ユーザによる境界変更操作に応じて各領域210,220の大きさが変更されてもよい。
タッチパネル45の左側表示用領域210には画像形成デバイス30用の画面SC1が表示され、タッチパネル45の右側表示用領域220にはサーバデバイス20用の画面SC2が表示される。換言すれば、画面SC1および画面SC2は、水平方向(左右方向)に並べて配置される。画面SC1は、画像形成デバイス30に関する表示を行う画面であり、画面SC2は、サーバデバイス20に関する表示を行う画面である、とも表現される。
また、各画面SC1,SC2には、それぞれ複数のアイコンが含まれている。たとえば、図7では、画面SC1に8個のアイコンL11~L14,L21~L24が含まれており、画面SC2に6個のアイコンR11~R14,R21,R24が含まれている(図7の最左列参照)。アイコンL11~L13,L21~L24は、ファイルアイコン(ファイルを示すアイコン)であり、L14はゴミ箱アイコン(ゴミ箱フォルダを示すアイコン)である。また、アイコンR11~R13,R21は、アプリケーションアイコン(アプリケーションを示すアイコン)であり、アイコンR14,R24は、フォルダアイコン(フォルダを示すアイコン)である。ただし、これに限定されず、各画面には、各種のアイコンが適宜配置され得る。
このMFP10においては、2つのデバイス20,30の表示用画像(画面SC1,SC2)がタッチパネル45に同時に表示される場合(2画面表示の場合)、デフォルト設定では、当該2画面表示の初期状態において、各画面SC1,SC2内の各アイコンは、通常の大きさを有している。当該通常の大きさは、各画面SC1,SC2が1つずつタッチパネル45の全体に表示される場合における各アイコンの大きさと同じ大きさであり、「100%」の大きさ(アイコンの基準大きさ)とも称される。
2画面表示における初期状態では、画面SC1の全画面のうち半分の大きさの画面(ここでは左半領域SL1)が左側表示用領域210に表示され、画面SC2の全画面のうち半分の大きさの画面(ここでは左半領域SR3)が右側表示用領域220に表示される(図7の最右列および図8参照)。各画面SC1,SC2には、それぞれスクロールバー(ここでは水平スクロールバー)が設けられており、当該スクロールバーに対するユーザ操作等に応じてスクロール表示(水平方向(左右方向)のスクロール表示)が行われる。具体的には、画面SC1は、表示用領域210においてスクロール表示されることが可能であり、画面SC2は表示用領域220にてスクロール表示されることが可能である。ユーザは、このようなスクロール表示によって各画面SC1,SC2内の全てのアイコン(初期状態では見えていないアイコンを含む)を視認することが可能である。
また、2画面表示における当該初期状態では、画面SC1のうちの右半領域SL2は表示されておらず、画面SC2のうちの右半領域SR4も表示されていない(図7の中央列参照)。当該各領域SL2,SR4は、(当該初期状態における)非表示領域とも称される。当該初期状態では、ユーザは、当該非表示領域SL2内のアイコンL13,L14,L23,L24および当該非表示領域SR4内のアイコンR13,R14,R24を視認することができない。
また、このMFP10においては、スクロールバーに対するユーザ操作に応じたスクロール表示処理(表示状態の手動変更処理)のみならず、アイコンに対するドラッグ操作(アイコンの移動操作)等に応じた自動変更処理(表示状態の自動変更処理)も行われる。具体的には、アイコン(操作対象アイコン)に対する「ドラッグ操作」に応じて、各画面SC1,SC2における表示対象領域がそれぞれ自動的に変更される(図8~図10参照)。図8~図10は、ドラッグ操作に伴う自動スクロール動作を示す図である。
特に、上述の問題を考慮して、当該MFP10は、当該アイコン(L21等)の移動操作に応じて、表示状態の自動変更処理をより早いタイミングで開始する。具体的には、当該アイコンの移動先方向(たとえば右方向)に存在する端部、詳細には左側表示用領域210の右端部(換言すれば、画面SC1のうち実際に見えている表示対象領域SL1の右端部E1(図8))に当該アイコンが到達する時点よりも前の時点までに、表示状態の自動変更処理が開始される。当該自動変更処理は、たとえば、当該アイコンの移動操作の検出直後の時点で開始される。
より具体的には、当該アイコンの移動操作の検出直後において、図8の初期状態からスクロール表示が開始される。当該スクロール表示が徐々に進行し、その後の或る時点で、図9に示すような表示状態に遷移する。
図9においては、画面SC1(図7の上段最左列参照)の部分領域SL21(図7の上段中央列参照)と当該部分領域SL21に隣接する他の部分領域SL12との双方を含む領域がタッチパネル45の左側表示用領域210にて表示されている。領域SL21は、画面SC1のうち2画面表示の開始時点で見えていなかった領域(非表示領域)SL2(図7の上段中央列参照)の一部領域(左半領域)であり、領域SL12は、画面SC1のうち当該開始時点で見えていた領域(表示対象領域)SL1の一部領域(右半領域)である。
また、タッチパネル45の右側表示用領域220(図9)には、画面SC2(図7の下段最左列参照)の部分領域SR41(図7の下段中央列参照)と当該部分領域SR41に隣接する他の部分領域SR32との双方を含む領域が表示される。領域SR41は、画面SC2のうち2画面表示の開始時点で見えていなかった領域(非表示領域)SR4(図7の下段中央列参照)の一部領域(左半領域)であり、領域SR32は、画面SC2のうち当該開始時点で見えていた領域(表示対象領域)SR3の一部領域(右半領域)である。
図9の表示状態では、ユーザは、2画面表示の開始時点で見えていなかった領域SL21内のアイコンL13,L23を視認すること、および当該開始時点で見えていなかった領域SR41内のアイコンR13を視認すること等が可能である。
さらに、当該ドラッグ操作を継続すると、更にスクロールが徐々に進行する。そして、当該開始時点で見えていなかった領域(非表示領域)SL2の全領域(図10参照)がタッチパネル45の左側表示用領域210に表示される。また、当該開始時点で見えていなかった領域(非表示領域)SR4の全領域(図10参照)がタッチパネル45の右側表示用領域220に表示される。特に、図9と比較すると、領域SL22(領域SL2の右半領域)および領域SR42(領域SR4の右半領域)もが表示される。
図10の表示状態では、ユーザは、2画面表示の開始時点で見えていなかった領域SL2(SL21,SL22)内のアイコンL13,L23,L14,L24を視認することが可能である。また、ユーザは、2画面表示の開始時点で見えていなかった領域SR4(SR41,SR42)内のアイコンR13,R14,R24を視認することも可能である。
このようにして、所定のスクロール方向(ここでは左右方向)(2つの表示用領域210,220の配列方向とも称される)におけるスクロール表示によって、ドラッグ操作開始時点での非表示領域(SL21および/またはSL22等)が可視化される。
以下では、このような動作についてさらに詳細に説明する。
<1-6.動作>
図6は、MFP10における動作(より詳細には、2画面同時表示動作)を示すフローチャートである。
図6に示されるように、ステップS11において、画像形成デバイス30の操作制御部39bは画面SC1(詳細にはその表示用画像)を生成し、サーバデバイス20の操作制御部29bは画面SC2(詳細にはその表示用画像)を生成する(図7の最左列も参照)。そして、操作表示部40の表示制御部53(図5)は、これらの画面SC1,SC2に基づく合成画像300(図7の最右列参照)を生成し(ステップS12)、当該合成画像300(図8も参照)をタッチパネル45に表示する(ステップS13)。ここでは、画面SC1の左半領域SL1(図7の上段中央列も参照)が画面SC1の表示対象領域として決定され、画面SC1の左半領域SL1が合成画像300の左半部分(左側表示用領域210)に配置されている。また、画面SC2の左半領域SR3(図7の下段中央列も参照)が画面SC2の表示対象領域として決定され、画面SC2の左半領域SR3が合成画像300の右半部分(右側表示用領域220)に配置されている。そして、このような合成画像300が表示制御部53によってタッチパネル45に表示される。
次のステップS14においてアイコン移動情報(たとえば、タッチパネル45におけるアイコンL21の右向きドラッグ操作(図8参照))が検出されると、次のステップS15に進む。
ステップS15では、画面SC1,SC2内の非表示領域(画面SC1,SC2内の表示対象領域(SL1,SR3)とは異なる領域であって現時点では表示されていない領域)をタッチパネル45に表示すべきか否かが判定される。
具体的には、各画面SC1,SC2内の非表示領域の存否が判定され、2つの画面SC1,SC2のうちの少なくとも一方の画面に関する非表示領域が存在する場合、当該非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定される。より詳細には、図7に示されるように画面SC1内の非表示領域(SL21および/またはSL22等)(図7の中央列参照)が存在する場合、画面SC1内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定される。また、画面SC2内の非表示領域(SR41および/またはSR42等)が存在する場合、画面SC2内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定される。
なお、このMFP10においては、2画面表示の各画面SC1,SC2の初期状態が2種類の選択肢の中から予め選択されているものとする。第1の選択肢は、各画面内の各アイコンを100%の変倍率で初期状態にて表示(図8参照)する設定であり、第2の選択肢は、各画面を初期状態で縮小表示する設定である。たとえば、第1の選択肢が予め選択されていた場合、非表示領域が存在すると判定され、ステップS15からステップS16に進む。一方、両画面SC1,SC2に関して第2の選択肢が予め選択されていた場合、非表示領域が存在しないと判定され、ステップS15からステップS16には進まず図6の処理を直ちに終了する。
画面SC1,SC2の双方が最初から縮小表示されていることなどによって非表示領域が存在しないと判定される場合には、画面SC1,SC2内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨がステップS15にて判定されない。この場合、ステップS16に進まずに図6の処理は終了する。すなわち、タッチパネル45における各画面SC1,SC2内の表示対象領域の表示が維持される。
一方、非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨がステップS15にて判定される場合、ステップS16に進む。
ステップS16においては、合成画像300が合成部54等によって更新されるとともに、タッチパネル45における表示内容が表示切替部55等によって変更される。具体的には、図8~図10に示されるように、操作対象アイコン(L21等)の移動に応じて、画面SC1,SC2のスクロール表示が実行される。
画面SC1内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨がステップS15で判定される場合には、ステップS16において、画面SC1のスクロール表示が実行される。また、画面SC2内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨がステップS15で判定される場合には、ステップS16において、画面SC2のスクロール表示が実行される。
ここでは、2つの画面SC1,SC2の双方の自動スクロール表示が実行される場合について説明する。
まず、画面SC1に関しては、図8の表示状態(領域SL11,SL12が左側表示用領域210に表示される状態)から図9の表示状態(領域SL12,SL21が左側表示用領域210に表示される状態)へと徐々に遷移する。同様に、画面SC2に関しては、図8の表示状態(領域SR31,SR32が右側表示用領域220に表示される状態)から図9の表示状態(領域SR32,SR41が右側表示用領域220に表示される状態)へと徐々に遷移する。
つぎに、画面SC1に関しては、図9の表示状態から、図10の表示状態(領域SL21,SL22が左側表示用領域210に表示される状態)へと徐々に遷移する。同様に、画面SC2に関しては、図9の表示状態から、図10の表示状態(領域SR41,SR42が右側表示用領域220に表示される状態)へと徐々に遷移する。
ステップS17の終了判定処理において、スクロール表示を終了すべき旨が判定されると、図6の処理は終了する。たとえば、当該終了判定処理において、図10の表示状態に到達したと判定される場合には、スクロール表示を終了すべき旨が判定される。また、図10の表示状態に到達する前にドラッグ操作が中断された場合にも、スクロール表示を終了すべき旨が判定される。さらに、図10の表示状態に到達する前に所望のアイコンに対するドラッグアンドドロップ操作(たとえば、ドラッグ操作によって右上方向に移動させたアイコンL21をゴミ箱アイコンL14に対してドロップする操作)が完了した場合にも、スクロール表示を終了すべき旨が判定される。
このようにして画面SC1,SC2のスクロール表示が実行される。
なお、2つの画面SC1,SC2のうち一方の画面のみについて、その非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨がステップS15にて判定されない場合、当該一方の画面に関しては、その表示状態が維持される。たとえば、画面SC2内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨がステップS15にて判定されない場合、タッチパネル45における画面SC2内の表示対象領域の表示が維持される。換言すれば、画面SC1,SC2のうち画面SC1のみ自動スクロール動作が実行され、画面SC2については自動スクロール動作は実行されない。逆に、画面SC1内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨がステップS15にて判定されない場合、タッチパネル45における画面SC1内の表示対象領域の表示が維持される。
以上のように、特定のユーザ操作(右向きドラッグ操作等)がステップS14にて検出される際において画面SC1内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨がステップS15にて判定される場合、タッチパネル45における表示内容の自動更新動作が早期に開始される。換言すれば、画面SC1内の非表示領域を含む領域をタッチパネル45に表示するための表示態様変更動作が早期に開始される。
具体的には、一のアイコン(L21等)の移動操作(右向きドラッグ操作等)に応じて、左側表示用領域210の右端部(換言すれば、表示対象領域SL1の右端部E1)(図8等参照)であって当該一のアイコンの移動先方向(右方向)に存在する端部E1に当該一のアイコンが到達する時点よりも前の時点までに、画面SC1の自動スクロール表示が自動的に開始される。これにより、画面SC1内の非表示領域を含む領域がタッチパネル45に自動的に表示され得る。たとえば、一のアイコン(L21等)の移動操作(右向きドラッグ操作)が検出された直後に、画面SC1内の非表示領域(SL21および/またはSL22)を含む領域がタッチパネル45(の左側表示用領域210)に自動的に表示される。
このように、一のアイコンが端部E1に到達する時点よりも前の時点までに、画面SC1の自動スクロール表示が自動的に開始される。したがって、当該一のアイコンの所望の移動先(アイコンL14等)が画面SC1内の非表示領域(領域SL22等)内に(仮想的に)存在する場合において、ユーザは、当該所望の移動先(非表示アイコン等)を比較的早期に(当該一のアイコンの移動先方向に存在する端部E1に当該一のアイコンが到達するよりも前に)視認することが可能である。それ故、ユーザは高い操作性を得ることができる。
同様に、一のアイコン(L21等)の移動操作(右向きドラッグ操作等)に応じて、画面SC2のスクロール表示が自動的に開始される。より具体的には、左側表示用領域210の端部であって当該一のアイコンの移動先方向(右方向)に存在する端部(換言すれば、表示対象領域SL1の右端部E1)に当該一のアイコンが到達する時点よりも前の時点までに、画面SC2のスクロール表示が自動的に開始される。これにより、画面SC2内の非表示領域を含む領域がタッチパネル45に自動的に表示され得る。たとえば、一のアイコン(L21等)の移動操作(右向きドラッグ操作)が検出された直後に、画面SC1内の非表示領域(SR41および/またはSR42)を含む領域がタッチパネル45(の右側表示用領域220)に自動的に表示される。
このように、一のアイコンが端部E1に到達する時点よりも前の時点までに、画面SC2の自動スクロール表示が自動的に開始される。したがって、当該一のアイコンの所望の移動先(アイコンR13等)が画面SC2内の非表示領域(領域SR41等)内に存在する場合において、ユーザは、当該所望の移動先を比較的早期に視認することが可能である。それ故、ユーザは高い操作性を得ることができる。
<1-7.第1実施形態の変形例>
上記第1実施形態では、一のアイコン(L21等)の移動操作(右向きドラッグ操作)の直後に、各画面SC1,SC2内の非表示領域を含む領域をタッチパネル45に表示するための表示変更動作(ここでは、自動スクロール表示動作)が開始されているが、これに限定されない。たとえば、ドラッグ操作の開始位置(アイコンL21の位置)と左側表示用領域210の右端部の位置との中間位置(あるいは当該中間位置よりも手前側(ドラッグ操作の開始側)の位置)に当該一のアイコンが到達する時点で、当該表示変更動作が開始されてもよい。あるいは、左側表示用領域210の右端部の位置よりも所定幅(たとえば、左側表示用領域210の1/4の幅)手前側の位置(あるいは当該位置よりさらに手前側の位置)に当該一のアイコンが到達する時点で、当該表示変更動作が開始されてもよい。
また、上記第1実施形態等においては、各画面SC1,SC2内に非表示領域が存在すると判定される場合には、常に、当該非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定されている(ステップS15)が、これに限定されない。
たとえば、MFP10は、画面SC1内の複数のアイコンのうちタッチパネル45に表示されていないアイコン(非表示アイコン)の存否をさらに判定し、当該非表示アイコンの存在を条件として、画面SC1内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨を判定してもよい。換言すれば、画面SC1内に非表示領域が存在しても、画面SC1内に非表示アイコンが存在しない場合には、画面SC1内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定されなくてもよい。
さらに、MFP10は、画面SC1内の非表示アイコンとドラッグ対象のアイコン(L21等)との両者の間に所定の関連性(所定の関係)が存在することをも条件として、当該非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨を判定してもよい。より詳細には、一のアイコンの第1の非表示アイコンへのドラッグアンドドロップ操作に応じた関連処理の実行可能性が存在する場合(換言すれば、当該一のアイコンを第1の非表示アイコン上にドロップする操作に対して応答処理が実行され得る場合)、当該所定の関連性が存在する旨が判定され、当該非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定されても良い。
換言すれば、画面SC1内に非表示アイコンが存在しても、当該非表示アイコンとドラッグ対象アイコン(L21等)との両者の間に所定の関連性が存在しない場合には、画面SC1内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定されなくてもよい。
たとえば、当該操作対象のアイコンを当該非表示アイコンへドロップするドラッグ操作(ドラッグアンドドロップ操作)に応じた関連処理が実行され得る場合には、当該両者の間に関連性が存在すると判定されればよい。より詳細には、当該非表示アイコンで示されるアプリケーションにおいて、当該操作対象のアイコンで示される電子ファイルに対するファイル形式変換処理等(関連処理)が行われ得る場合、当該両者の間に関連性が存在すると判定されればよい。また、当該非表示アイコンで示される「ゴミ箱」フォルダへのドロップ操作によって、当該操作対象のアイコンで示される電子ファイルの削除処理(関連処理)が行われる場合、当該両者の間に関連性が存在すると判定されればよい。
同様に、MFP10は、画面SC2内の複数のアイコンのうちタッチパネル45に表示されていないアイコン(非表示アイコン)の存否をさらに判定し、当該非表示アイコンの存在を条件として、画面SC2内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定されてもよい。さらに、MFP10は、画面SC2内の非表示アイコンとドラッグ対象のアイコン(L21等)との両者の間に所定の関連性が存在することをも条件として、画面SC2内の当該非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨を判定してもよい。
なお、画面SC1内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が、各種の判定手法に基づいて判定されない場合、MFP10は、好ましくは、タッチパネル45内の画面SC1における表示対象領域の表示を維持し、画面SC1内の当該非表示領域をタッチパネル45に表示しない。画面SC2についても同様である。具体的には、画面SC2内の非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が、各種の判定手法に基づいて判定されない場合、MFP10は、好ましくは、タッチパネル45内の画面SC2における表示対象領域の表示を維持し、画面SC2内の当該非表示領域をタッチパネル45に表示しない。
<2.第2実施形態>
上記第1実施形態では、ドラッグ操作の開始に応じて自動スクロール動作(画面が自動的に徐々にスクロールされる動作)が開始されている(ステップS16)が、これに限定されず、ドラッグ操作の開始に応じて縮小画像表示動作が開始されてもよい。換言すれば、画面SC1(,SC2)の非表示領域を含む領域をタッチパネル45に表示するための表示変更動作として、縮小画像表示動作が行われてもよい。
たとえば、ステップS16において、各画面内の各アイコンが100%の変倍率で初期表示された状態(図8参照)から図11の状態へと遷移するようにしてもよい。図11は、各画面SC1,SC2が縮小表示された状態を示す図である。図11においては、タッチパネル45の左側表示用領域210にて、画面SC1のうちドラッグ操作の開始直前の時点で表示されていなかった(見えていなかった)領域(非表示領域)SL2(SL21,SL22)と表示されていた(見えていた)領域(表示対象領域)SL1(SL11,SL12)との双方を含む領域(具体的には、画面SC1の全領域)が縮小表示されている。また、タッチパネル45の右側表示用領域220には、画面SC2の全領域が縮小表示されている。
第2実施形態では、このような態様について説明する。第2実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第2実施形態においても、ステップS11~S13(図6)で合成画像300(図7および図8参照)が生成および表示される。その後、ステップS14にてドラッグ操作が検出される(微小距離のアイコン移動操作が検出される)と、ステップS15に進む。さらに、両画面SC1,SC2の各非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨がステップS15にて判定されると、ステップS16(なお、第2実施形態に係るステップS16は、S16bとも表記される)に進む。
ステップS16bにおいては、合成画像300が更新されるとともに、タッチパネル45における表示内容が変更される。具体的には、図8の合成画像に代えて、図11に示されるような新たな合成画像(縮小画像)がタッチパネル45に表示される。このように、ステップS14でドラッグ操作が検出されると、タッチパネル45の表示内容は直ちに図11のような内容に変更される。
図11においては、左側表示用領域210には画面SC1の縮小画像(詳細には、画面SC1の全領域の縮小画像)が表示され、右側表示用領域220には画面SC2の縮小画像(詳細には、画面SC2の全領域の縮小画像)が表示される。各縮小画像は、横方向にのみ50%に縮小された画像である。換言すれば、各画面SC1,SC2は、それぞれ、(縦方向(上下方向)には100%の変倍率が維持されたまま)横方向(左右方向)においてのみ50%の変倍率で縮小されて表示されている。画面SC1の縮小画像によって画面SC1内の全ての情報(全てのアイコン等)が表示されており、画面SC2の縮小画像によって画面SC2内の全ての情報(全てのアイコン等)が表示されている。
より詳細には、タッチパネル45の左側表示用領域210には、画面SC1のうちの(ドラッグ操作開始時点での)表示対象領域SL1と(ドラッグ操作開始時点での)非表示領域SL2とを含む領域(ここでは画面SC1の全領域)の縮小画像が表示されている。また、タッチパネル45の右側表示用領域220には、画面SC2のうちの(ドラッグ操作開始時点での)表示対象領域SR3と(ドラッグ操作開始時点での)非表示領域SR4とを含む領域(ここでは画面SC2の全領域)の縮小画像が表示されている。
ステップS17においてドラッグ操作が完了したことが判定されるまで、図11のような表示内容が引き続きタッチパネル45に表示される。そして、ドラッグ操作が完了したこと(たとえば、ドラッグ操作の対象アイコンが領域SL22内のゴミ箱アイコンL14上にドロップされたこと等)が判定されると、タッチパネル45の表示内容は、図11の表示内容から図8の表示内容へと戻る。ただし、これに限定されず、ドラッグ操作完了後においても、図11の表示状態が継続されてもよい。その場合、他のボタンの押下または左側表示用領域210(あるいは右側表示用領域220)におけるピンチアウト操作(拡大操作)等に応答して図8の表示状態へと復帰するようにしてもよい。
なお、上記第2実施形態では、ステップS14にてドラッグ操作が検出されると、(ステップS15を経て)タッチパネル45の表示内容が直ちに変更(図8→図11)されている(ステップS16)が、これに限定されない。たとえば、ステップS14にて一のアイコンに対するドラッグ操作が検出された後、当該ドラッグ操作によって当該一のアイコンが表示対象領域SL1の端部E1に到達する時点よりも前の他の時点(たとえば、当該一のアイコンが表示対象領域SL1の右半領域SL12の中央位置へ到達する時点等)までに、タッチパネル45の表示内容が変更(図8→図11)されてもよい。
<3.第3実施形態>
第3実施形態は、上記各実施形態(主に第2実施形態)の変形例である。以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
この第3実施形態では、ドラッグ操作の開始位置と向きとに基づいて、ドラッグ操作の開始直後に表示される合成画像が変更される態様を例示する。具体的には、ステップS15(図6参照)において、ドラッグ操作対象アイコンの移動先側(右側あるいは左側等)に非表示領域が存在することを条件として、当該非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定される。詳細には、ドラッグ操作対象アイコンの移動先側に画面SC1内の非表示領域が存在することを条件として、画面SC1内の当該非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定される。また、ドラッグ操作対象アイコンの移動先側に画面SC2内の非表示領域が存在することを条件として、画面SC2内の当該非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定される。
より具体的には、ドラッグ操作対象のアイコンが画面SC1,SC2のいずれに存在するか及び当該ドラッグ操作対象のアイコンが右方向(右側)と左方向(左側)とのいずれに移動されるかに応じて、各画面SC1,SC2内の各非表示領域を表示すべきか否かが判定される。なお、ドラッグ操作対象のアイコンが右方向(右側)と左方向(左側)とのいずれに移動されているかは、ドラッグ操作によるアイコン移動ベクトルの左右方向成分に基づいて判定されればよい。
図12~図15は、ドラッグ操作開始時点における表示用領域210,220での表示内容のバリエーション(組合せ例)を示す図である。図12~図15の4種類の表示内容のいずれかがタッチパネル45にて予め表示されている(ステップS11~S13参照)。なお、図12~図15においては、各領域内のアイコンの図示を省略している。
図12は、タッチパネル45の左側表示用領域210に画面SC1の左半領域SL1が表示されており且つ右側表示用領域220に画面SC2の左半領域SR3が表示されている様子を示す図である。図12においては、ドラッグ操作開始時点において、画面SC1の右半領域SL2と画面SC2の右半領域SR4とはタッチパネル45に表示されていない。すなわち、領域SL2,SR4は、ドラッグ操作開始時点における非表示領域である。なお、図7においても、図12と同様の表示態様等が示されている。
図13は、左側表示用領域210に画面SC1の左半領域SL1が表示されており且つ右側表示用領域220に画面SC2の右半領域SR4が表示されている様子を示す図である(図20および図21も参照)。図13においては、ドラッグ操作開始時点において、画面SC1の右半領域SL2と画面SC2の左半領域SR3とはタッチパネル45に表示されていない。すなわち、領域SL2,SR3は、ドラッグ操作開始時点における非表示領域である。なお、図20においても、図13と同様の表示態様等が示されている。また、図21は、図13の表示態様に関する具体的な表示例(アイコンを省略せずに図示した例)を示す図である。
図14は、左側表示用領域210に画面SC1の右半領域SL2が表示されており且つ右側表示用領域220に画面SC2の左半領域SR3が表示されている様子を示す図である。図14においては、ドラッグ操作開始時点において、画面SC1の左半領域SL1と画面SC2の右半領域SR4とはタッチパネル45に表示されていない。すなわち、領域SL1,SR4は、ドラッグ操作開始時点における非表示領域である。
図15は、左側表示用領域210に画面SC1の右半領域SL2が表示されており且つ右側表示用領域220に画面SC2の右半領域SR4が表示されている様子を示す図である。図15においては、ドラッグ操作開始時点において、画面SC1の左半領域SL1と画面SC2の左半領域SR3とはタッチパネル45に表示されていない。すなわち、領域SL1,SR3は、ドラッグ操作開始時点における非表示領域である。
このように、ドラッグ操作開始直前においては、タッチパネル45において4種類の表示内容のいずれかが表示されている。図12~図15においては、2画面表示時の表示用領域210,220内の各アイコンは、全画面表示時の当該各アイコンと同じ大きさで表示(等倍表示(100%表示))されているものとする。たとえば、左側表示用領域210内に表示されている画面SC1の各アイコンは、タッチパネル45の全体に表示される当該画面SC1の各アイコンと同じ大きさを有している。画面SC2の各アイコンも同様である。
その後、ドラッグ操作(アイコン移動)が検出される(ステップS14)と、ステップS15において、ドラッグ操作の開始直後におけるタッチパネル45の表示内容がドラッグ操作の開始位置と向きとに基づいて決定される(図16~図19参照)。そして、画面SC1,SC2のいずれかの表示態様を変更すべき旨が判定されると、タッチパネル45の表示内容がステップS16にて更新される。
図16は、左側表示用領域210(画面SC1)内の位置から右向きのドラッグ操作が開始される場合(ドラッグ操作の開始位置=左側表示用領域210内、且つ、ドラッグ操作の向き=右向き)において、当該ドラッグ操作の開始直後に表示される合成画像等を示す図である。図16の各段(最上段~上から4段目)においては、図12~図15の4つの状態のそれぞれから当該ドラッグ操作が開始される場合において、当該ドラッグ操作開始直後にタッチパネル45に表示される合成画像(変化後の合成画像)等がそれぞれ示されている。図16の各段の左列にはドラッグ操作開始直前のタッチパネル45の合成画像が示され、図16の各段の右列にはドラッグ操作開始直後のタッチパネル45の合成画像が示されている。なお、図16(および図17~図19)においても、各領域内のアイコンの図示が省略されている。
図16の最上段の右列においては、図12の状態から当該ドラッグ操作(たとえば、左側表示用領域210内(且つ領域SL1(図7参照)内)のアイコン(操作対象アイコン)(たとえばL21)に対する右向きのドラッグ操作)が実行された直後にタッチパネル45に表示される合成画像(変化後の合成画像)が示されている。
図12の状態から当該ドラッグ操作が実行される場合、ユーザは、操作対象アイコンの移動先側(右側)に(仮想的に或いは実際に)存在する領域(ドラッグ操作開始時点では表示されていない非表示領域を含む)へと当該操作対象アイコンを移動することを望んでいる可能性が高い。特に、ユーザは、操作対象アイコンの移動先側(右側)に仮想的に存在する領域(ドラッグ操作開始時点では表示されていない非表示領域SL2,SR4)へと当該操作対象アイコンを移動することを望んでいるかもしれない。
そこで、図12の状態において当該ドラッグ操作が開始される場合、MFP10は、4つの領域SL1,SL2,SR3,SR4のうち、(仮想的に或いは実際に)当該ドラッグ操作の開始位置よりも右側に(少なくともその一部が)存在する領域SL1,SL2,SR3,SR4をタッチパネル45に表示する(図16の最上段参照)。換言すれば、画面SC1内の非表示領域SL2と画面SC2内の非表示領域SR4とが操作対象アイコンの移動先側に存在することを条件として、当該非表示領域SL2,SR4をタッチパネル45に表示すべき旨が判定され、(ドラッグ操作開始直前での)当該非表示領域SL2,SR4を含む領域SL1,SL2,SR3,SR4がタッチパネル45に表示される。
より具体的には、MFP10は、領域SL1,SL2を左側表示用領域210に縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))し、領域SR3,SR4を右側表示用領域220に縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))する。これによれば、ドラッグ操作検出直後に表示された領域SL1,SL2,SR3,SR4のうちのいずれに対するドラッグ操作をユーザが望んでいる場合であっても、ユーザの所望の移動先アイコンがタッチパネル45に表示される。特に、ユーザは、ドラッグ操作開始後において、ドラッグ操作開始直前での非表示領域内のアイコンをも容易に視認することが可能であり、高い操作性を得ることができる。たとえば、操作対象アイコンL21の所望の移動先(アイコンL14(あるいはR14等))が画面SC1内の非表示領域SL2(あるいはSR4等)内に(仮想的に)存在する場合において、ユーザは、当該所望の移動先(非表示アイコンL14(あるいはR14等))を非常に早期に視認することが可能である。
また、図16の上から2段目の右列においては、図13の状態から当該ドラッグ操作(たとえば、左側表示用領域210内(且つ領域SL1内)の操作対象アイコン(たとえばL21)に対する右向きのドラッグ操作)が実行された直後にタッチパネル45に表示される合成画像(変化後の合成画像)が示されている。
図13の状態から当該ドラッグ操作が実行される場合、ユーザは、操作対象アイコンの移動先側(右側)に(仮想的に或いは実際に)存在する領域SL1,SL2,SR3,SR4(ドラッグ操作開始時点には表示されていない非表示領域SL2,SR3を含む)へと当該操作対象アイコンを移動することを望んでいる可能性が高い。
そこで、図13の状態において当該ドラッグ操作が開始される場合、画面SC1内の非表示領域SL2と画面SC2内の非表示領域SR3とをタッチパネル45に表示すべき旨が判定され、ドラッグ操作開始直前での当該非表示領域SL2,SR3を含む領域SL1,SL2,SR3,SR4がタッチパネル45に表示される。具体的には、MFP10は、領域SL1,SL2を左側表示用領域210に縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))し、領域SR3,SR4を右側表示用領域220に縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))する。これによれば、図16の最上段における表示変更動作による効果と同様の効果を得ることが可能である。たとえば、操作対象アイコンL21の所望の移動先(アイコンL14(あるいはR13等))が画面SC1内の非表示領域SL2(あるいはSR3等)内に(仮想的に)存在する場合において、ユーザは、当該所望の移動先(非表示アイコンL14(あるいはR13等))を非常に早期に視認することが可能である。
また、図16の上から3段目の右列においては、図14の状態から当該ドラッグ操作(たとえば、左側表示用領域210内(且つ領域SL2内)のアイコン(操作対象アイコン)(たとえばL13(図7参照))に対する右向きのドラッグ操作)が実行された直後にタッチパネル45に表示される合成画像(変化後の合成画像)が示されている。
図14の状態から当該操作が実行される場合、ユーザは、操作対象アイコンの移動先側(右側)に(仮想的に或いは実際に)存在する領域SL2,SR3,SR4(ドラッグ操作開始時点では表示されていない非表示領域SR4を含む)へと当該操作対象アイコンを移動することを望んでいる可能性が高い。その一方で、操作対象アイコンの移動先側(右側)とは反対側(左側)に仮想的に存在する領域(特に、ドラッグ操作開始時点では表示されていない非表示領域SL1等)へと当該操作対象アイコンを移動することをユーザが望んでいる可能性は低い。
そこで、図14の状態において当該ドラッグ操作が開始される場合、MFP10は、当該ドラッグ操作の開始位置よりも右側に存在する全ての領域SL2,SR3,SR4(ドラッグ操作開始直前での非表示領域SR4を含む)をタッチパネル45に表示する(図16の上から3段目参照)。換言すれば、画面SC2内の非表示領域SR4が操作対象アイコンの移動先側に存在することを条件として、当該非表示領域SR4をタッチパネル45に表示すべき旨が判定され、ドラッグ操作開始直前での当該非表示領域SR4を含む領域SL2,SR3,SR4がタッチパネル45に表示される。より具体的には、MFP10は、領域SL1を左側表示用領域210に等倍表示(縦方向100%且つ横方向100%)し、領域SR3,SR4を右側表示用領域220に縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))する。
これによれば、ドラッグ操作検出直後に表示された領域SL2,SR3,SR4のうちのいずれに対するドラッグ操作をユーザが望んでいる場合であっても、ユーザの所望の移動先アイコンが表示される。特に、ユーザは、ドラッグ操作開始直前での非表示領域内のアイコンをも容易に視認することが可能であり、高い操作性を得ることができる。また特に、左側表示用領域210においては、無用な領域SL1の非表示状態が維持され且つ領域SL2の等倍表示が維持されるので、領域SL2が視認され易い状態で表示される。
また、図16の最下段においては、図15の状態から当該ドラッグ操作(たとえば、左側表示用領域210内(且つ領域SL2内)の操作対象アイコン(たとえばL13(図7参照))に対する右向きのドラッグ操作)が実行された直後にタッチパネル45に表示される合成画像(変化後の合成画像)が示されている。
図15の状態から当該ドラッグ操作が実行される場合、ユーザは、操作対象アイコンの移動先側(右側)に(仮想的に或いは実際に)存在する領域SL2,SR3,SR4(ドラッグ操作開始時点では表示されていない非表示領域SR3を含む)へと当該操作対象アイコンを移動することを望んでいる可能性が高い。
そこで、図15の状態において当該ドラッグ操作が開始される場合、画面SC2内の非表示領域SR3が操作対象アイコンの移動先側に存在することを条件として、当該非表示領域SR3をタッチパネル45に表示すべき旨が判定され、ドラッグ操作開始直前での当該非表示領域SR3を含む領域SL2,SR3,SR4がタッチパネル45に表示される。具体的には、MFP10は、領域SL1を左側表示用領域210に等倍表示(縦方向100%且つ横方向100%)し、領域SR3,SR4を右側表示用領域220に縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))する。
これによれば、図16の上から3段目における表示変更動作による効果と同様の効果を得ることが可能である。
図17は、図16と同様の図である。ただし、図17は、左側表示用領域210内の位置から「左向き」のドラッグ操作が開始される場合(ドラッグ操作の開始位置=左側表示用領域210内、且つ、ドラッグ操作の向き=左向き)において、当該ドラッグ操作の開始直後に表示される合成画像(図17の右列参照)等を示している。
当該ドラッグ操作が実行される場合、操作対象アイコンの移動先側(左側)とは反対側(右側)に(仮想的に或いは実際に)存在する非表示領域(右側表示用領域220内の非表示領域)へと当該操作対象アイコンを移動することをユーザが望んでいる可能性は低い。そこで、この場合、MFP10は、右側表示用領域220において、(非表示領域を表示することは行わず、)その時点での表示内容を維持する。たとえば、ドラッグ操作開始時点での表示対象領域SR3(あるいはSR4)が引き続き(そのまま)等倍で表示される。これによれば、右側表示用領域220において、無用な領域SR4(あるいはSR3)の非表示状態が維持され且つ領域SR3(あるいはSR4)の等倍表示が維持されるので、領域SR3(あるいはSR4)が視認され易い状態で表示される(図17の各段右列参照)。
一方、当該ドラッグ操作が実行される場合、操作対象アイコンの移動先側(左側)に(仮想的に或いは実際に)存在する領域(ドラッグ操作開始時点では表示されていない非表示領域を含む))へと当該操作対象アイコンを移動することをユーザが望んでいる可能性は高い。
特に、左側表示用領域210に領域SL2が表示されている状態にて当該領域SL2内のアイコンに対する左向きのドラッグ操作が開始される場合(図17の上から3段目および最下段参照)、当該ドラッグ操作開始時点では表示されていない非表示領域SL1へと当該操作対象アイコンを移動することを望んでいるかもしれない。
そこで、この場合、MFP10は、操作対象アイコンの移動先側(左側)に(仮想的に或いは実際に)存在する領域(具体的には、非表示領域SL1を含む領域SL1,SL2)を左側表示用領域210において縮小表示する。換言すれば、操作対象アイコンの移動先側(左側)に非表示領域SL1が存在することを条件として、当該非表示領域SL1をタッチパネル45に表示すべき旨が判定される。そして、(ドラッグ操作開始直前での)当該非表示領域SL1を含む領域SL1,SL2がタッチパネル45に表示される(図17の上から3段目右列および最下段右列参照)。これによれば、ユーザは、ドラッグ操作開始直前での非表示領域SL1内のアイコンをも容易に視認することが可能であり、高い操作性を得ることができる。
ただし、左側表示用領域210において領域SL1(画面SC1の左半領域)が表示されており、当該領域SL1内の操作対象アイコンの移動先側(左側)に非表示領域が存在しない場合には、左側表示用領域210においては、現在の表示対象領域SL1が引き続き(そのまま)等倍で表示される(図17の最上段右列および上から2段目右列参照)。。これによれば、左側表示用領域210において、無用な領域SL2の非表示状態が維持され且つ領域SL1の等倍表示が維持されるので、領域SL2が視認され易い状態で表示される。
以上を纏めると、図17のような表示動作が行われる。
具体的には、図12の状態において左側表示用領域210内の位置から「左向き」のドラッグ操作が開始される場合、左側表示用領域210にて領域SL1が引き続き等倍で表示され、右側表示用領域220にて領域SR3が引き続き等倍で表示される(図17の最上段右列参照)。
図13の状態において当該ドラッグ操作が開始される場合、左側表示用領域210にて領域SL1が引き続き等倍で表示され、右側表示用領域220にて領域SR4が引き続き等倍で表示される(図17の上から2段目の右列参照)。
図14の状態において当該ドラッグ操作が開始される場合、左側表示用領域210にて領域SL1,SL2が縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))され、右側表示用領域220にて領域SR3が等倍表示される(図17の上から3段目の右列参照)。
図15の状態において当該ドラッグ操作が開始される場合、左側表示用領域210にて領域SL1,SL2が縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))され、右側表示用領域220にて領域SR4が等倍表示される(図17の最下段右列参照)。
図16および図17においては、「左側表示用領域210」内の位置からドラッグ操作が開始される場合について説明した。詳細には、右向きのドラッグ操作が実行される場合について図16を参照しながら説明し、左向きのドラッグ操作が実行される場合について図17を参照しながら説明した。
逆に、「右側表示用領域220」内の位置からドラッグ操作が開始される場合についても、(左右が逆転する点等を除いて)同様の思想に基づく動作が実行される。
図18および図19は、「右側表示用領域220」内の位置からドラッグ操作が開始される場合において、当該ドラッグ操作の開始直後に表示される合成画像等を示す図である。図18は、左向きのドラッグ操作が実行される場合について説明する図であり、図19は、右向きのドラッグ操作が実行される場合について説明する図である。
図18においては、「右側表示用領域220」内の位置から「左向き」のドラッグ操作が開始される場合において、当該ドラッグ操作の開始直後に表示される合成画像等が示されている。
具体的には、図18の上から4段目(最下段)に示されるように、図15の状態において右側表示用領域220内の位置から「左向き」のドラッグ操作が開始される場合、右側表示用領域220にて領域SR3,SR4が縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))され、左側表示用領域210にて領域SL1,SL2が縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))される。
図18の上から2段目に示されるように、図13の状態において当該ドラッグ操作が開始される場合、同様の表示が行われる。具体的には、右側表示用領域220にて領域SR3,SR4が縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))され、左側表示用領域210にて領域SL1,SL2が縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))される。
図18の上から3段目に示されるように、図14の状態において当該ドラッグ操作(詳細には、領域SR3内の位置から「左向き」のドラッグ操作)が開始される場合、右側表示用領域220にて領域SR3が等倍表示され、左側表示用領域210にて領域SL1,SL2が縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))される。
図18の最上段に示されるように、図12の状態において当該ドラッグ操作が開始される場合、同様の動作が行われる。具体的には、右側表示用領域220にて領域SR3が等倍表示され、左側表示用領域210にて領域SL1,SL2が縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))される。
このように、右側表示用領域220内の位置から「左向き」のドラッグ操作が開始される場合、ドラッグ操作開始時点での非表示領域(SL1あるいはSL2)が左側表示用領域210に表示されるので、ユーザは、ドラッグ操作開始直前での当該非表示領域内のアイコンをも容易に視認することが可能であり、高い操作性を得ることができる。
特に、ドラッグ操作開始時点で領域SR4が右側表示用領域220に表示されており且つ当該領域SR4内の位置から「左向き」のドラッグ操作が開始される場合、ドラッグ操作開始時点での非表示領域SR3が右側表示用領域220に表示される。したがって、ユーザは、ドラッグ操作開始直前での当該非表示領域SR3内のアイコンをも容易に視認することが可能であり、高い操作性を得ることができる。
また、右側表示用領域220(且つ左半領域SR3)内の位置から「左向き」のドラッグ操作が開始される場合、右側表示用領域220内においては操作対象アイコンの移動先側(左側)にはドラッグ操作開始時点での非表示領域が存在しないと判定され、ドラッグ操作開始時点での表示対象領域SR3が右側表示用領域220にそのまま表示される。右側表示用領域220においては、無用な領域SR4の非表示状態が維持され且つ領域SR3の等倍表示が維持されるので、領域SR3が視認され易い状態で表示される。
また、図19においては、「右側表示用領域220」内の位置から「右向き」のドラッグ操作が開始される場合において、当該ドラッグ操作の開始直後に表示される合成画像等が示されている。
具体的には、図19の上から4段目(最下段)に示されるように、図15の状態において右側表示用領域220(領域SR4)内の位置から「右向き」のドラッグ操作が開始される場合、右側表示用領域220にて領域SR4が引き続き等倍で表示され、左側表示用領域210にて領域SL1が引き続き等倍で表示される。
図19の上から2段目に示されるように、図13の状態において当該ドラッグ操作が開始される場合、同様の表示が行われる。具体的には、右側表示用領域220にて領域SR4が引き続き等倍で表示され、左側表示用領域210にて領域SL1が引き続き等倍で表示される。
図19の上から3段目に示されるように、図14の状態において当該ドラッグ操作(詳細には、領域SR3内の位置から「右向き」のドラッグ操作)が開始される場合、右側表示用領域220にて領域SR3,SR4が縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))され、左側表示用領域210にて領域SL2が等倍表示される。
図19の最上段に示されるように、図12の状態において当該ドラッグ操作が開始される場合、同様の表示が行われる。具体的には、右側表示用領域220にて領域SR3,SR4が縮小表示(横方向のみ50%(縦方向100%))され、左側表示用領域210にて領域SL1が等倍表示される。
以上のように、「右側表示用領域220」内から「右向き」のドラッグ操作が実行される場合、左側表示用領域210においては、その時点での表示内容が維持される(図19の各段右列参照)。これによれば、左側表示用領域210において、無用な領域SL2(あるいはSL1)の非表示状態が維持され且つ領域SL1(あるいはSL2)の等倍表示が維持されるので、領域SL1(あるいはSL2)が視認され易い状態で表示される。
また、右側表示用領域220に領域SR4が表示されている状態にて当該領域SR4内のアイコンに対する右向きのドラッグ操作が開始される場合(図19の上から2段目および最下段参照)、当該領域SR4内の操作対象アイコンの移動先側(右側)には非表示領域が存在しない。この場合、右側表示用領域220においては、現在の表示対象領域SR4が引き続き(そのまま)等倍で表示される。これによれば、右側表示用領域220において、無用な領域SR3の非表示状態が維持され且つ領域SR4の等倍表示が維持されるので、領域SR4が視認され易い状態で表示される。
また、右側表示用領域220に領域SR3が表示されている状態にて当該領域SR3内のアイコンに対する「右向き」のドラッグ操作が実行される場合、右側表示用領域220においては、非表示領域SR3を含む領域SR3,SR4が縮小表示される(図19の最上段右列および上から3段目右列参照)。これによれば、ユーザは、ドラッグ操作開始時点における非表示領域SR3内のアイコンをも容易に視認することが可能であり、高い操作性を得ることができる。
<4.第4実施形態>
第4実施形態は、上記各実施形態等の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記各実施形態においては、ドラッグ操作が検出された後において特定のタイミングでタッチパネル45の表示内容の更新が開始されているが、これに限定されない。たとえば、当該ドラッグ操作の速度(換言すれば、アイコンの移動速度)に応じて各表示用領域210,220の更新開始タイミング(自動スクロール開始タイミング)が変更されるようにしてもよい。換言すれば、ドラッグ操作開始時点での非表示領域を含む領域を表示するための表示変更動作の開始タイミングが、アイコン移動速度に応じて変更されてもよい。
第4実施形態では、このような態様について説明する。第4実施形態では、次述するような動作がステップS16(図6)にて行われる。
図22は、アイコン移動速度(より詳細には、左右方向(X方向)におけるアイコン移動速度)と自動スクロール開始タイミングとの関係を示す図である。
図22に示されるように、左右方向(X方向)におけるアイコン移動速度が値V1以下である場合(低速移動の場合)(図23も参照)には、比較的遅いタイミング(詳細には、ドラッグ開始位置P0から遠く離れた位置P2にアイコンが到達したタイミング)で自動スクロールが開始される。なお、位置P2は、位置P1(次述)よりもアイコン移動先側(ここでは右側)の位置である。たとえば、位置P2は、左側表示用領域210の右端部(表示対象領域SL1の右端部E1)の位置よりも所定幅(たとえば、左側表示用領域210の全幅の1/4の幅)手前側の位置である。
一方、X方向におけるアイコン移動速度が値V2以上である場合(高速移動の場合)(図24も参照)には、比較的早いタイミング(詳細には、ドラッグ開始位置P0に比較的近い位置P1にアイコンが到達したタイミング)で自動スクロールが開始される。なお、位置P1は、ドラッグ開始位置P0からドラッグ操作の向き(ここでは右向き)に微小量ΔP移動した位置である。アイコン移動開始位置P0から位置P1までの距離(X方向距離)は、アイコン移動開始位置P0から位置P2までの距離よりも小さい。
また、X方向におけるアイコン移動速度が値V1と値V2との間を有する場合には、図22の曲線で規定される関係に従って、自動スクロールの開始タイミングが決定される。具体的には、アイコン移動速度が大きくなるにつれて、比較的早い時点で自動スクロールが開始される。たとえば、X方向におけるアイコン移動速度が値V12である場合には、操作対象アイコンが位置P21(図24も参照)に到達したタイミングで自動スクロールが開始される。ここで、値V12は値V1と値V2との中間値であり、位置P21は位置P2と位置P1との中間位置である。
このように、X方向におけるアイコン移動速度が所定値(たとえばV1(あるいはV12,V2等))よりも大きいときには、当該アイコン移動速度が当該所定値よりも小さいときよりも早い時点で、表示変更動作(自動スクロール動作)が開始される。これにより、比較的早い時点で、非表示領域を含む領域がタッチパネル45に表示され得る。
なお、上記思想は、左側表示用領域210に関する自動スクロール動作と右側表示用領域220に関する自動スクロール動作との双方に関して適用され得る。
ユーザが操作対象アイコンを比較的高速で(特に値V2よりも高速で)移動させる場合、ユーザが非表示領域(現在見えていない領域)(たとえば、領域SL2あるいは領域SR4(図7等参照))内のアイコンに対して操作対象アイコンを移動させたいとの要求を有している可能性が高い。このような場合において、本実施形態に係る動作によれば、比較的早いタイミングで自動スクロールが開始されるので、当該非表示領域を可視化する自動スクロール動作が早期に開始され、ユーザは比較的早いタイミングで所望の移動先アイコンを視認することが可能である。
逆に、ユーザが操作対象アイコンを比較的低速で(特に値V1よりも低速で)移動させる場合、操作対象アイコンを現在表示されているアイコン上に移動させようとしている可能性、あるいは、ユーザがドラッグアンドドロップ操作をあまり急いでいない可能性が高い。このような場合、本実施形態に係る動作によれば、自動スクロールの開始タイミングが比較的遅いので、表示内容の更新が急いで変更されずに済み、ユーザは自らの操作をじっくり確実に行うことが可能である。
なお、上記思想は、左側表示用領域210に関する自動スクロール動作と右側表示用領域220に関する自動スクロール動作との双方に関して適用されてもよいが、これに限定されず、左側表示用領域210に関する自動スクロール動作と右側表示用領域220に関する自動スクロール動作との一方にのみ適用されてもよい。
また、上記第4実施形態等においては、アイコン移動速度に応じて自動スクロールの開始タイミングが変更される態様について説明したが、これに限定されず、アイコン移動速度に応じて縮小表示(上記第2実施形態および第3実施形態参照)の開始タイミングが変更されてもよい。
<5.第5実施形態>
第5実施形態は、上記各実施形態等(主に第3実施形態)の変形例である。以下では、第3実施形態との相違点を中心に説明する。
この第5実施形態では、ドラッグ操作の対象アイコン(操作対象アイコン)を含む画面(ドラッグ操作対象画面とも称する)(たとえば画面SC1)に関して非表示アイコンが存在し、且つ、当該非表示アイコンと当該操作対象アイコン(L21等)との両者の間に所定の関連性が存在することをも条件として、当該非表示領域をタッチパネル45に表示すべき旨が判定される(ステップS15)。
そして、当該非表示アイコンとドラッグ操作に関する操作対象アイコンとの間に所定の関連性が存在する場合、ドラッグ操作対象画面(たとえば画面SC1)のうち当該非表示アイコンを含む部分領域(あるいは全体領域)が、当該非表示アイコンと操作対象アイコンとの仮想配置距離(次述)に応じた縮小度合いで縮小されて表示される(ステップS16)。
このような縮小表示動作について、図26および図27を参照しつつ説明する。
図26は、図20と同様の内容を示しており、図27は、図26と比較すると、画面SC1内のゴミ箱アイコンの位置等が異なっている。図26では、ゴミ箱アイコンL14が画面SC1内の最右列(最左列から4列目)に仮想的に存在している(図26の上段且つ左から2列目の表示態様を参照)。これに対して、図27では、ゴミ箱アイコンL51が画面SC1内の最右列よりも1列左側の列(最左列から3列目)に仮想的に存在している(図27の上段且つ左から2列目の表示態様を参照)。なお、図26および図27のいずれの合成画像(最右列参照)においても、ゴミ箱アイコン(L14,L51)は非表示状態を有している(表示されていない)(中央列も参照)。
たとえば、図26(あるいは図27)に示されるように、画面SC1の「ゴミ箱」アイコンがタッチパネル45に表示されていない場合、操作対象アイコン(たとえば、ファイルアイコンL21)とゴミ箱アイコンL14(あるいはL51)の仮想的な配置位置との仮想的な距離(仮想配置距離とも称する)D(より詳細には、当該仮想配置距離の左右方向成分Dx)が算出される。換言すれば、画面SC1に関するスクロール表示用の仮想画像(領域SL1,SL2を含む画像(図26(あるいは図27)の上段中央列等参照))内における非表示アイコン(ゴミ箱アイコンL51)の位置と当該仮想画像における操作対象アイコン(L21)の位置との間の距離が仮想配置距離Dとして算出される。なお、ここでは、距離D(Dx)は、表示対象領域(たとえば領域SL1)内での距離を差し引いた上で算出されるものとする。このように、画面SC1の非表示領域と表示対象領域との境界から画面SC1内の当該非表示アイコンの仮想配置位置までの距離(詳細にはそのX方向成分)が距離D(Dx)として算出されてもよい。また、当該距離Dは、画面SC1内の当該非表示アイコンを含む非表示領域を表示するための所要スクロール量であるとも表現される。
そして、図25の曲線(仮想配置距離Dと表示倍率(変倍率)との関係を規定する曲線)に従って、当該値Dxの大きさに応じた変倍率(縮小度合い)が決定される。たとえば、値Dxが比較的大きな値D4である場合には変倍率は50%(比較的大きな縮小度合い)に決定され、値Dxが比較的小さな値D3(<D4)である場合には変倍率は66%(比較的小さな縮小度合い)に決定される。
仮に、図27の表示内容がタッチパネル45に表示されていた場合、値Dxは比較的小さな値D3(<D4)であり、変倍率は66%に決定される。一方、図26の表示内容がタッチパネル45に表示されていた場合、値Dxは比較的大きな値D4(>D3)であり、変倍率は50%に決定される。
たとえば、図27の表示内容がタッチパネル45に表示されており、画面SC1内の非表示アイコンのうち、操作対象アイコンL21と所定の関連性を有するアイコンは、ゴミ箱アイコンL51(図27)のみであるとする。この場合、画面SC1に関する値Dxが値D3に決定され、画面SC1に関する変倍率は66%に決定される。
そして、図28に示すように、変倍率66%による画面SC1の縮小画像が左側表示用領域210に表示される(ステップS16)。
なお、画面SC1内の非表示アイコンのうち、操作対象アイコンL21と所定の関連性を有する複数のアイコン(関連非表示アイコン)が存在する場合には、当該複数の関連非表示アイコンに関する複数の仮想配置距離Dのうち最も大きな距離に基づいて、変倍率が定められればよい。当該複数の仮想配置距離Dは、画面SC1内に配置された複数の関連非表示アイコンのそれぞれと操作対象アイコンL21との距離である。
このように、画面SC1の変倍率は、画面SC1内の非表示アイコンであって操作対象アイコンと所定の関連性を有する非表示アイコンの全てと現在の表示対象領域とを左側表示用領域210に一度に表示することが可能な値(66%あるいは50%等)に決定される。
なお、仮に、図27ではなく図26のような表示内容がドラッグ開始時点で表示されていた場合には、画面SC1に関する変倍率は50%に決定され(且つ画面SC2に関する変倍率も50%に決定され)、図11のような画面が表示される。
また、画面SC2(ドラッグ操作対象画面とは異なる画面)に関しては、別個の動作(縮小動作)が実行される。当該画面SC2の変倍率は、画面SC1の変倍率とは別個に決定される。ここでは、画面SC2の非表示アイコンが存在する場合、画面SC2の変倍率は常に50%に決定される。そして、当該画面SC2が右側表示用領域220にて横方向に50%の縮小率で縮小されて(縦方向は100%の大きさで)表示される(図28参照)。
これらの変更後の画面(縮小画像等)は、第1実施形態等と同様にドラッグ操作開始直後に表示されればよい。ただし、これに限定されず、変更後の画面(縮小画像等)の表示タイミングは、第4実施形態等と同様にドラッグ操作の速度に応じて決定されてもよい。
以上のような動作によれば、画面SC1内の非表示アイコンと操作対象アイコンとの間に所定の関係(関連性)が存在する場合、画面SC1の全領域のうち、当該非表示アイコンを含む少なくとも一部の領域であって、当該非表示アイコンと操作対象アイコンとの仮想配置距離Dに応じた縮小度合いで縮小された少なくとも一部の領域が、タッチパネル45(左側表示用領域210)に縮小表示される。より詳細には、距離Dが大きくなるにつれて、より大きな縮小度合い(より小さな値の変倍率)で縮小される。操作対象アイコンから当該非表示アイコンまでの距離Dに応じた縮小度合いで当該少なくとも一部の領域が縮小され、当該非表示アイコンも表示されるので、ユーザは、画面SC1の非表示アイコンを含む領域を適切な表示倍率で視認することが可能である。
なお、上記実施形態では、画面SC2の変倍率と画面SC1の変倍率とが個別に決定されているが、これに限定されず、たとえば、画面SC2の変倍率は画面SC1の変倍率と同一の値に決定されてもよい。あるいは、画面SC2の変倍率は、画面SC2内の非表示アイコンであって操作対象アイコンと所定の関連性を有する非表示アイコンの全てと現在の表示対象領域とを右側表示用領域220に一度に表示することが可能な値(66%あるいは50%等)に決定されてもよい。
<6.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態においては、画面内にて左右方向(横方向)のスクロール表示が行われる場合について主に例示したが、これに限定されず、画面内にて上下方向(縦方向)のスクロール表示が行われる場合にも、上記思想を適用することが可能である。
また、上記各実施形態においては、操作対象アイコンが属する第1の画面(たとえばSC1)とは別の第2の画面(たとえばSC2)に関しても、当該第1の画面と同じタイミングで自動スクロール表示動作(あるいは自動縮小表示動作)が開始されているが、これに限定されない。たとえば、第1の画面と第2の画面との境界に操作対象アイコンが到達した時点以後において、第2の画面に関するスクロール表示動作(あるいは縮小表示動作)が開始されてもよい。より詳細には、第1の画面と第2の画面との境界に操作対象アイコンが到達した時点以後、且つ、第2の画面のスクロール方向における第2の画面の表示対象領域の両端部のうち、操作対象アイコンの現在位置から遠い方の端部E2(図8等参照)に当該操作対象アイコンが到達する時点よりも前の時点までに、第2の画面に関する自動スクロール表示動作等が開始されてもよい。たとえば、第1の画面と第2の画面との境界に操作対象アイコンが到達した時点の直後に、第2の画面に関する自動スクロール表示動作等が開始されてもよい。
また、上記各実施形態においては、タッチパネル45において2画面表示が行われる態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば、タッチパネル45において1画面のみが表示され且つ当該1画面がタッチパネル45の一部領域(たとえば左側表示用領域210)にてスクロール表示される場合にも上記思想を適用することができる。より具体的には、当該1画面のうちの一部領域のみ(たとえば、画面SC1の領域SL1のみ)がタッチパネル45の左側表示用領域210(図7参照)に表示され、右側表示用領域220には何も表示されない場合にも、上記思想を適用することが可能である。この場合、当該1画面についてのみ上記思想が適用されればよい。あるいは、タッチパネル45の全領域に画面SC1の一部の領域のみが表示される場合(画面SC1の他の領域が表示されない場合)等においても、上記思想を適用することが可能である。