JP6933422B2 - 軽量気泡コンクリートパネルの製造方法 - Google Patents
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Description
従来実施されている一般的なALCパネルの製造方法は、以下の通りである。ALCパネルの製造においては、先ず、珪石等の珪酸質原料と、セメント、生石灰等の石灰質原料を主原料とするALCスラリーを作成する。そして、これを型枠内で硬化させて半可塑性体を形成する。次に、この半可塑性体を所定の寸法にカットし、更にカットされた半可塑性体をオートクレーブに装入して、高温高圧で水蒸気養生する。これらの過程を経ることにより所定形状のALCパネルを製造することができる。
一般に、ALCパネルの製造に用いるALCスラリーは、主原料である上記の珪酸質原料及び石灰質原料の他、ALC屑材を粉砕した工程繰り返し原料、発泡剤としてのアルミニウム粉末、界面活性剤等の添加物、及び温水を加えて混練することによって得ることができる。本発明のALCパネルの製造方法に用いるALCスラリーは、このALCスラリーの主原料のうち、珪酸質原料の一部を、ムライトで代替するものである。ムライトは、天然品の産出量は少なく、合成品が広く用いられているが、タイルセルベン等に代表される産業廃棄物にも一定量割合で含有されており、これを材量原とすることで、極めて安価で入手することができる。
本発明のALCスラリーに用いる珪酸質原料は、上述の通り、珪石の一部をムライトで代替したものである。ここで、ムライトとは、単鎖構造を持つ化学式3Al2O3・2SiO2で表される、酸化アルミニウムと二酸化ケイ素の化合物である。
本発明のALCパネルの製造方法に用いる石灰質原料は、上記の通り、ALCスラリー中の石灰分と珪酸分のモル比(Ca/Si)が0.3以上0.7以下に保持できる範囲において、ALCパネル製造用途として従来公知の各種のセメント系材料を適宜用いることができる。具体例としては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント等のポルトランドセメント以外に高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント等を挙げることができる。これらを、ALCパネルの使用用途により適宜使い分けることが好ましい。
ALCスラリーのその他の材料と配合比については特段限定されない。用途を考慮して適宜設定すればよい。一般的なAE剤、AE減水剤、高性能AE減水剤等の混和剤を添加することもできる。
まず参考例のALCパネルの製造に用いるALCスラリーを作成するために固体原料を以下の通り作成した。珪石砂、生石灰、普通ポルトランドセメント、石膏、繰り返し原料を下記表1に示す通りの配合量で混合した。尚、表1中の各材料の数値の単位はgである。
(評価基準)
A:トモバライトの生成量が参考例を上回っていた。
B:トモバライトの生成量が参考例の量の90%以上100%以下であった。
C:トモバライトの生成量が参考例の量の70%以上90%未満であった。
D:トモバライトの生成量が参考例の量の70%未満であった。
Claims (1)
- 主として珪石からなる珪酸質原料と、石灰質原料と、を含有してなるALCスラリーを硬化させて、軽量気泡コンクリートパネルを製造する製造方法であって、
前記珪酸質原料を構成する珪石の一部をムライトで代替し、
前記珪酸質原料中の珪石とムライトとの合計含有量に対する前記ムライトの含有量を、10質量%を超えて15質量%以下とし、
オートクレーブ養生時間を延長することにより、珪石の一部をムライトで代替しなかったとした場合と同等量のトバモライトを発生させることを特徴とする、
軽量気泡コンクリートパネルの製造方法。
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