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JP6914633B2 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明は撮像装置に関し、特に蓄積期間の異なる複数の画像を出力する撮像素子を備える撮像装置に関する。
露出の異なる2つの画像を合成する応用用途として、映画や家庭用のテレビをより臨場感あるものにする技術が知られている。一例として、動画のハイ・ダイナミックレンジ撮像技術(以下、HDR撮像と略す)がある。この技術は表示画面の輝度再現範囲を拡大し、主に瞬間的あるいは部分的な輝度を表現することで従来以上の臨場感を提供するものである。このような技術においてより臨場感を高めるためには、映像を取得する撮像装置側でのダイナミックレンジの拡大が必要である。そして、特許文献1には、蓄積時間の異なる二つの画像を取得し、それらの画像を合成することによってダイナミックレンジを拡大する技術が開示されている。
特開2014−48459
特許文献1の撮像装置は、撮像素子の各画素に受光効率の異なる非対称なフォトダイオードを備える技術を開示したものである。従来技術に開示された撮像素子を用いることで、露出の異なる二つの画像を同時に撮像することが出来る。
しかしながら、被写体の輝度の変化に追従する場合に、それぞれのフォトダイオードを用いた露出の設定に関しての詳細な開示はされていない。また、二つの画像の露出差を一定にすることで、一定のダイナミックレンジの拡大は可能となるが、被写体に輝度の変化の仕方はさまざまであり、露出差を一定とするだけでは、臨場感を十分に向上させることができなかった。
本発明の撮像装置では、低露出画像と高露出画像の露出変化率を変化させて露出の異なる2つの画像を同時に撮像することにより、従来のHDR撮像では得られなかった2つの画像を撮像可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本課題を解決するために本発明の撮像装置は、撮像周期毎に複数の画像を出力する撮像素子を有する撮像装置であって、前記複数の画像に含まれる第1の画像を取得するための第1の露出を第1の条件に基づいて算出し、かつ前記複数の画像に含まれる第2の画像を取得するための第2の露出を前記第1の条件と異なる第2の条件で算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記第1の露出と前記第2の露出に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像を取得する露出を設定する設定手段と、を備え、前記第1の画像と前記第2の画像は、ダイナミックレンジが拡張された画像の生成に用いる画像であって、且つ、前記第1の画像と前記第2の画像の順に取得され、前記第1の条件には、画像内の第1の範囲に含まれる被写体の輝度を含み、前記第2の条件には、画像内の第2の範囲に含まれる被写体の輝度を含み、前記第2の範囲は、画像内の前記第1の範囲とは異なる範囲を含み、前記算出手段は、直前の撮像周期にて取得した前記第1の画像と前記第2の画像を用いて前記第1の露出及び前記第2の露出を算出する際に、前記第1の条件および前記第2の条件に応じて、前記第1の露出と前記第2の露出の大小関係が逆転するように前記第1の露出および前記第2の露出を算出できることを特徴とする。
低露出画像と高露出画像の露出変化率を変化させて露出の異なる2つの画像を同時に撮像することにより、従来のHDR撮像では得られなかった2つの画像を撮像可能な撮像装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態の撮像装置の外観図である。 本発明の第1の実施形態の撮像装置の構成図である。 本発明の第1の実施形態の撮像装置の撮像素子の回路図である。 本発明の第1の実施形態の撮像装置の撮像素子のタイミング図である。 本発明の第1の実施形態の撮像装置のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の撮像装置の蓄積時間の変化を示す図である。 本発明の第2の実施形態の撮像装置のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の撮像装置の蓄積時間の変化を示す図である。 本発明の第3の実施形態の撮像装置のフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の撮像装置の蓄積時間の変化を示す図である。 本発明の第4の実施形態の撮像装置のフローチャートである。 本発明の第4の実施形態の撮像装置の蓄積時間の変化を示す図である。 本発明の撮像素子に関する変形例における画素要素の断面を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態の撮像装置の構成について説明する。
図1(a)(b)は本発明の第1の実施形態の撮像装置に相当するデジタルスチルモーションカメラの外観図である。そして、図1(a)は撮像装置の正面図、図1(b)は撮像装置の背面図である。両図面において、同一の構成に関しては同一の符号を付してある。
図1において、151は内部に撮像素子やシャッター装置を収納した撮像装置本体である。152は内部に絞り、手ブレ補正機構、ズーム機構、焦点調節機構等を有した撮像光学系である。153は撮像情報や映像を表示するための可動式表示部である。154は主に静止画の撮像指示を行うために使用するスイッチSTである。155は動画撮像を開始および停止するための釦であるスイッチMVである。表示部153は液晶ディスプレイまたはELディスプレイであり、ダイナミックレンジが拡張された映像もその輝度範囲を抑制することなく表示できるだけの表示輝度範囲を有している。また、不図示の支持機構によって、表示面を上下及び左右方向に稼働可能に支持されている。156は撮像モードを選択するための撮像モード選択レバーである。なお、撮像モードとして、は4K/8K等の高精細な動画や120fps/240fps等の高フレームレートのモードを含む。157は撮像装置の各種設定を行う機能設定モードへ移行するためのメニュー釦である。158および159は各種の設定値を変更するためのアップダウンスイッチ、160は各種の設定値を変更するためのダイアルである。161は撮像装置本体内に収納されている記録媒体に記録されている映像を表示部153上で再生する再生モードへ移行するための再生ボタンである。なお、表示部153に表示される画像は撮像装置本体内の記録媒体に含まれる物に限られず、無線通信手段等を経由して取得したネットワーク上の画像を表示してもよい。162は空中からの撮像を行うために撮像装置を空中に浮上させるためのプロペラである。なお、本実施形態の撮像装置はこれらの構成に限られるものではない。例えば、表示部153にタッチパネル等の入力機器を設けるようにしてもよい。また、適宜音声の録音再生機能を備えるようにしてもよい。
図2は本発明の第1の実施形態の撮像装置の概略構成を示すブロック図である。図2において、184は撮像光学系152を介して集光された被写体の光学像を電気的な映像信号に変換する撮像素子である。152は被写体の光学像を撮像素子184に結像させる撮像光学系であり、複数の光学素子(レンズ及びフィルタ等)を含む。180は撮像光学系152の光軸である。181は撮像光学系152を通る光の量を調節するための絞り、絞り制御部182によりその動作は制御される。183は撮像素子184に入射する光の波長、および、撮像素子184に伝達する空間周波数を制限する光学フィルターである。撮像素子184はUltra High Definition Televisionの規格を満たすに十分な画素数、信号読み出し速度、色域、ダイナミックレンジを有している。
187は、撮像素子184より出力されたデジタル映像データに各種の補正を行った後に、映像データを圧縮するデジタル信号処理部である。189は撮像素子184、デジタル信号処理部187に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部である。178は各種演算とデジタルスチルモーションカメラ全体を制御するシステム制御CPUである。システム制御CPU178は、デジタルスチルモーションカメラ全体を制御するために各構成要素を統括的に制御及び各種パラメータ等の設定を行う。また、システム制御CPU178は、データを電気的に書き込み・消去可能なメモリ等を含み、これに記録されたプログラムを実行する。なお、メモリは、システム制御CPU178が実行するプログラム格納領域、プログラム実行中のワーク領域、データの格納領域等として使用される。なお、本実施形態において、タイミング発生部189及びシステム制御CPU178は、制御部に相当する。
190は映像データを一時的に記録するための映像メモリである。191は撮像された映像を表示するための表示インターフェース部、153は液晶ディスプレイ等の表示部である。193は映像データや付加データ等を記録するための半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。そして、192は記録媒体193に記録または読み出しを行うための記録インターフェース部である。
196は外部コンピュータ197等と通信するための外部インターフェース部である。195は小型インクジェットプリンタ等のプリンタ、194は撮像された映像をプリンタ195に出力し印刷するためのプリントインターフェース部である。199はインターネットなどのコンピュータネットワーク、198はネットワーク199と通信するための無線インターフェース部である。179はスイッチST154やスイッチMV155や各種モードの切り替えを行う複数のスイッチ等を含むスイッチ入力手段である。200は空中からの撮像を行うためのプロペラ162を制御する飛行制御装置である。
本発明の撮像装置の一部を構成する撮像素子184はCMOS型で、図3は撮像素子184の回路図の一部である。撮像素子184は2次元の行列形状で多数の画素要素を含んでいる。図3において、そのうち1行1列目(1,1)の画素要素と最終行であるm行1列目(m、1)の画素要素を示している。1行1列目(1,1)の画素要素とm行1列目(m、1)の画素要素の構成は同じなので、構成要素は同じ番号で付番している。なお、本実施形態の撮像素子の光電変換部としては通常のCMOS型のフォトダイオードには限られず、光電変換膜を用いた構成であってもよし、光電変換膜とフォトダイオードを組み合わせた構成であってもよい。
本発明の撮像素子184の2次元状に配列された1つの画素要素毎に、1つのフォトダイオード500に対して2つの信号保持部507A、507Bを有している。
図3の回路図において、1つの画素要素は、フォトダイオード500と、第1の転送トランジスタ501Aと、第1の信号保持部507Aと、第2の転送トランジスタ502Aとを有する。そして、第3の転送トランジスタ501Bと、第2の信号保持部507Bと、第4の転送トランジスタ502Bとを有する。さらに1つの画素要素は、第5の転送トランジスタ503と、フローティングディフュージョン領域508と、リセットトランジスタ504と、増幅トランジスタ505と、選択トランジスタ506とを有している。
また、第1の転送トランジスタ501Aは転送パルスφTX1Aにて制御され、第2の転送トランジスタ502Aは転送パルスφTX2Aにて制御される。また、第3の転送トランジスタ501Bは転送パルスφTX1Bにて制御され、第4の転送トランジスタ502Bは転送パルスφTX2Bにて制御される。また、リセットトランジスタ504はリセットパルスφRESで制御され、選択トランジスタ506は選択パルスφSELで制御される。さらに第5の転送トランジスタ503は転送パルスφTX3にて制御される。ここで各制御パルスは、不図示の垂直走査回路から送出される。さらに520、521は電源線であり所定の一定電圧が印加される。523は信号出力線であり、フォトダイオード500で発生した電荷に基づき信号を不図示の水平回路に出力するために用いられる。なお、本実施形態において各転送トランジスタはフォトダイオード500で発生した電荷を転送するための転送部に相当する。
以上説明した通り、本発明の撮像装置を構成する撮像素子184は、1つの光電変換部であるフォトダイオード500と第1の信号保持部507Aと第2の信号保持部507Bを有する画素要素が2次元状に配列されている。更に、タイミング発生部189からの制御信号に基づいて制御される1撮像周期内の第1の蓄積時間の間に、光電変換部であるフォトダイオード500で発生した信号電荷を第1の信号保持部507Aに転送して第1の画像が生成される。そして、同一の1撮像周期内の第2の蓄積時間の間に、光電変換部であるフォトダイオード500で発生した信号電荷を第2の信号保持部507Bに転送して第2の画像が生成される。つまり、本実施形態の撮像素子184は1撮像周期内に第1の蓄積時間と第2の蓄積時間を設定可能であり、第1の画像と第2の画像の2つの画像を読み出すことが可能となっている。これにより撮像周期毎に同一被写体が写った複数の画像を得ることが可能となる。また、フォトダイオード500で発生した信号電荷のうち撮像には使用しない電荷は、第5の転送トランジスタ503によって電源線521へ転送し、第1の信号保持部507Aにも第2の信号保持部507Bも転送しないことも可能である。
図4は、本発明の撮像装置が2つの画像を同時に撮像する際の、撮像素子184の蓄積、転送、読み出しのタイミングを説明するためのタイミングチャートである。ここで、蓄積とは、撮像光学系152を通った光に基づいてフォトダイオード500で電荷を発生させることを指している。又、転送とは、フォトダイオード500で発生した電荷を各転送トランジスタを制御して信号保持部507A又は507Bに転送することを指している。又、読み出しとは、信号保持部507A又は507Bに保持された電荷をフローティングディフュージョン領域508を介して撮像素子184の外部に出力することを指している。
図4において横軸は経過時間、Tは撮像周期であって、例えばフレームレート60fpsの撮像では、T=1/60secである。そして、図4は第N−1番目の撮像周期の終わりと第N撮像周期の全体と第N+1撮像周期の初めの時間帯を示している。又、図4では便宜的に6行のタイミングを図示しているが、実際の撮像素子184は数千行を有し、本実施形態では最終行をm行としている。又、この例では1撮像周期内を12分割し、6分割相当の時間をそれぞれ第1の画像と第2の画像の蓄積と転送に割り当てた例を示しているが、これは撮像条件によって変わる蓄積時間に応じて適宜変更される。蓄積時間と分割数の詳細については後述する。
第N撮像周期の始めの垂直同期信号Snに同期して、〈1〉に示す時間1aでフォトダイオード500において電荷が蓄積され、所定の時間の蓄積が終了すると〈2〉に示す時間2aで蓄積された電荷が信号保持部507Aに転送される。次に〈1〉に示す時間1bでフォトダイオード500において電荷が蓄積され、所定の時間の蓄積が終了すると〈3〉に示す時間2bで蓄積された電荷が信号保持部507Bに転送される。これが所定の回数(本実施形態の場合は6回)繰り返される。各転送トランジスタが複数回制御される度に信号保持部507A及び信号保持部507Bにおいて電荷が加算される。そして撮像周期の間に、1a×6の蓄積時間分の電荷が信号保持部507Aに、1b×6の蓄積時間分の電荷が信号保持部507Bに蓄積され、これが第N撮像周期の蓄積電荷の合計となる。その後〈4〉に示す時間3aと〈5〉に示す時間3bで、信号保持部507Aと507Bに複数回転送の後に保持された電荷をフローティングディフュージョン領域508を介して撮像素子184の外部に読み出す。読み出した後に必要に応じて信号保持部507Aと507Bに保持された電荷のリセットを行う。
本動作は2行目以降の画素要素でも同様な蓄積と転送が繰り返されており、1行目の読み出しが終了次第、2行目以降の画素要素の蓄積電荷も図の通り順次読み出す。このとき蓄積時間1aが終了してから1bが開始するまでの時間(例えば図示1c)や蓄積時間1bが終了してから1aが開始するまでの時間(例えば図示1d)もフォトダイオード500において電荷が蓄積されている。この電荷は撮像には使用せず、前述の第5の転送トランジスタ503によって電源線521へ転送し、第1の信号保持部507Aにも第2の信号保持部507Bも転送・加算しない。なお、図4においては各行の蓄積タイミングはそろっているが、必ずしもそろえる必要は無い。読み出しタイミングに合わせてローリングシャッター方式のように時間をずらして蓄積するようにしてもよい。
図4では1aが1bより長い例を示しているが、1aと1bの長さを変化させることで、蓄積時間の異なる2つの画像を同時にすることが可能となる。また、一つの撮像周期中に蓄積する回数を変えることで蓄積時間を制御してもよい。
ここで、信号保持部507Aから得られる第1の画像の蓄積時間である第1の蓄積時間(以下、単に第1の蓄積時間とする)は、予め設定された撮像条件と撮像中に変化する画像の明るさの変化に応じて変化する。又、信号保持部507Bから得られる第2の画素要素の蓄積時間である第2の蓄積時間(以下、単に第2の蓄積時間とする)も同様に変化する。各撮像周期ごとの第1の蓄積時間と第2の蓄積時間はシステム制御CPU178内の蓄積時間決定手段によって決定される。
本実施形態では第1の蓄積時間は注目している被写体の部分(例えば人物の顔)の明るさに最適な蓄積時間であり、第2の蓄積時間は画像全体の明るさに適した蓄積時間であるように設定されている。各撮像周期ごとの第1の蓄積時間と第2の蓄積時間は前述の通り蓄積時間決定手段が決定する。更に、第1の蓄積時間と第2の蓄積時間と転送時間を考慮して、蓄積時間を分割する分割数をシステム制御CPU178が決定する。
図5はそのフローチャートであって、システム制御CPU178が実行する各処理を示している。
ステップS100において、システム制御CPU178は、第N撮像周期に対する制御を開始する。各ステップの処理を行いステップS200まで処理を進めることで、第N撮像周期が終わる。このフローが画素要素ごとに、さらに各撮像周期ごとに繰り返されることによって、第1の画像と第2の画像が取得できる。
ステップS101において、システム制御CPU178は、画像内の注目被写体に適する露出設定を算出する。より詳細には直前である第N−1撮像周期までに取得した画像内における注目被写体が写っている領域(所定範囲)における輝度と目標となるターゲット輝度を比較し、その差分を埋めるような露出設定を算出する。なお、連続して注目被写体が写っている画像を取得する場合には、取得画像の急激な輝度変化は不自然な動作と判別されるため、ターゲット輝度とのかい離を複数の撮像周期にわたって吸収する動作を行う。そして、ステップS102に処理を進める。
ステップS102において、システム制御CPU178は、ステップS101で算出した露出設定を基に第1の蓄積時間を算出する。そして、ステップS103に処理を進める。なお、蓄積時間の算出は、システム制御CPU178内のメモリに保存されたプログラム線図等に基づいて行われる。
ステップS103において、システム制御CPU178は、画像全体に最適な露出を算出する。そして処理をステップS104に進める。ここでも、画像における注目被写体が映っている領域だけではなく画像全体における輝度と目標となるターゲット輝度を比較し、その差分を埋めるような露出設定を算出する。なお、本ステップにおけるターゲット輝度とステップS101におけるターゲット輝度は必ずしも一致していなくてもよい。
ステップS104において、システム制御CPU178は、ステップS103で算出した露出設定を基に第2の蓄積時間を算出する。そして、ステップS105に処理を進める。
ステップS105において、システム制御CPU178は、第1の蓄積時間と第2の蓄積時間と転送時間とを考慮して、蓄積時間を分割する分割数Nを算出する。そして、ステップS106に処理を進める。ここで、撮像周期は一定となるため、蓄積時間が長くなれば分割数Nは少なくなり、一方で蓄積時間が短くなれば分割数Nは多くなる。なお、分割数Nを算出する場合に被写体の動きも考慮して決定してもよい。また、処理の簡略化のために分割数Nは所定の値に固定するようにしてもよい。
ステップS106において、システム制御CPU178は、内部のカウンタiを0にリセットする。そして、処理をステップS107に進める。
ステップS107において、システム制御CPU178は、カウンタiをインクリメントする。そして、処理をステップS108に進める。
ステップS108において、システム制御CPU178は、タイミング発生部189を制御し、(第1の蓄積時間/N)の時間(図4の1a)だけフォトダイオード500で電荷の蓄積を行う。そして、処理をステップS109に進める。
ステップS109において、システム制御CPU178は、タイミング発生部189を制御し、フォトダイオード500で蓄積された電荷を信号保持部507Aに転送する。そして処理をステップS110に進める。
ステップS110において、システム制御CPU178は、タイミング発生部189を制御し、カウンタiがNに達するまでこの蓄積と転送を繰り返すように制御する。これによって、信号保持部507Aに第1の蓄積時間に相当する電荷が蓄積される。そして、Nに達した場合には処理をステップS111に進める。
ステップS111において、システム制御CPU178は、信号保持部507Aに保持した電荷をフローティングディフュージョン領域508を介して撮像素子184の外部へ出力するように制御する。そして、処理をS112に進める。
ステップS112において、システム制御CPU178は、タイミング発生部189を制御し、(第2の蓄積時間/N)の時間(図4の1b)だけフォトダイオード500で電荷の蓄積を行う。そして、処理をステップS113に進める。
ステップS113において、システム制御CPU178は、タイミング発生部189を制御し、フォトダイオード500で蓄積された電荷を信号保持部507Bに転送する。そして処理をステップS114に進める。
ステップS114において、システム制御CPU178は、タイミング発生部189を制御し、カウンタiがNに達するまでこの蓄積と転送を繰り返すように制御する。これによって、信号保持部507Bに第2の蓄積時間に相当する電荷が蓄積される。そして、Nに達した場合に処理をステップS115に進める。
ステップS115において、システム制御CPU178は、信号保持部507Bに保持した電荷をフローティングディフュージョン領域508を介して撮像素子184の外部へ出力するように制御する。そして、処理をステップS200に進める。
なお、図5のフローチャートにおいてはフォトダイオード500における蓄積時間の制御のみを記載したが、これに加えて絞り181や撮像素子184若しくはデジタル信号処理部187に設けられたゲイン回路のゲイン値も合わせて制御するようにしてもよい。複数の手段を組み合わせることによって、より広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。
以下、蓄積時間決定手段によって決定される第1の蓄積時間と第2の蓄積時間の蓄積時間変化率についての本実施形態の特徴について説明する。
図6(a)は、本実施形態の撮像装置の1撮像周期内の蓄積時間の変化の一例をグラフ化したものである。図6(a)において縦軸は10sec(フレームレート60fpsで600フレーム)を1目盛として撮像経過時間を、横軸は各撮像周期内の蓄積時間を示している。ここでは、表示を簡素にするため10secごとの各撮像周期の蓄積時間のみをプロットしており、その間の撮像周期の蓄積時間のプロットは省略されているが、省略されている期間においても露出制御は適宜実行されている。ここで、プロットAは注目被写体に適した第1の画像に対応する第1の蓄積時間、プロットBは画像全体に適した第2の画像に対応する第2の蓄積時間を示している。又、プロットA・プロットBをつないだ破線の傾きが蓄積時間変化率を示している。以下、ある撮像時間内の第1の蓄積時間と第2の蓄積時間のうち蓄積時間が短い方の変化率を短蓄積時間変化率とし、同じ撮像時間内の第1の蓄積時間と第2の蓄積時間のうち蓄積時間が長い方の変化率を長蓄積時間変化率とする。
図6(a)において、〈1〉の時間帯では、画像全体が暗くなったため、第1の蓄積時間A及び第2の蓄積時間Bの両方が長くなっている。しかし、注目被写体が部分的に更に暗くなったため、それまで蓄積時間の短い第1の蓄積時間Aが、蓄積時間の長い第2の蓄積時間Bより大きく増加している。つまり、短蓄積時間変化率>0であって短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率となっている。
一方で、〈4〉の時間帯は、その逆であって、短蓄積時間変化率<0であって短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率となっている。このため、第2の蓄積時間Bの蓄積時間と比較して第1の蓄積時間Aは長くなっている。
また、〈2〉の時間帯では、画像全体が暗くなったが、注目被写体は部分的な明るさに変化がなかったため、蓄積時間の長い注目被写体に適した第1の蓄積時間Aがあまり変化せず、蓄積時間の短い画像全体に適した第2の蓄積時間Bだけが徐々に増加している。つまり、短蓄積時間変化率>0であって短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率=0となっている。〈3〉の時間帯は、その逆であって、短蓄積時間変化率<0であって短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率=0となっている。
〈6〉の時間帯では、画像全体が明るくなったが、注目被写体は部分的に暗くなったため、蓄積時間の短い注目被写体に追従する第1の蓄積時間Aが増加し、蓄積時間の長い画像全体に追従する第2の蓄積時間Bが減少している。つまり、短蓄積時間変化率>0であって短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率となっている。〈5〉の時間帯は、その逆であって、短蓄積時間変化率<0であって短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率となっている。
以上、〈1〉〜〈6〉の通り、本実施形態の撮像装置は、短蓄積時間変化率>0のとき短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率、短蓄積時間変化率<0のとき短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率となる。したがって蓄積時間決定手段が各撮像周期ごとの第1の蓄積時間と第2の蓄積時間を決定する場合がある。図6(b)はこの関係を図示したものであり、横軸が短蓄積時間Aの変化率A´、縦軸が長蓄積時間Bの変化率B´となっている。グレーの範囲が、変化率を一定とする従来の撮像装置が設定できず、本実施形態の撮像装置が設定する場合がある短蓄積時間変化率A´と長蓄積時間変化率B´の範囲である。本実施形態の撮像装置は従来の撮像装置が設定していた短蓄積時間変化率A´と長蓄積時間変化率B´の範囲も設定できるので、短蓄積時間変化率A´と長蓄積時間変化率B´は任意に設定できることになる。
以上説明した通り、本実施形態では第1の蓄積時間は注目被写体に適したように、第2の蓄積時間は画像全体に適したように決定されている。この結果、短蓄積時間画像と長蓄積時間画像の蓄積時間変化率の大小関係が逆転する場合がある2つの画像を同時に撮像することができる。従来であれば、注目被写体の輝度が変化した場合、注目被写体が主に写っている画像は変化することになる。そのため、短蓄積時間画像と長蓄積時間画像を合成して動画像を作成した場合に、注目被写体の輝度の変化に不連続が発生する場合があった。一方で、本発明の撮像装置では、従来のHDR撮像では得られなかった2つの画像、つまり、注目被写体に適した露出設定の画像と画像全体に適した露出設定の画像の2つの画像を撮像することができる。これら2つの画像を目的に応じて、別々に利用したり、合成して利用したりすることで、従来にはなかった画像が制作可能である。つまり、注目被写体が主に写っている画像は変化しないことから、合成して生成した画像においても連続した滑らかな輝度変化を得ることが期待できる。
なお、本実施形態では、注目被写体と画像全体のそれぞれに適した画像を得るために、それぞれの明るさに追従して蓄積時間を変化させ、画像の明るさを一定となるようにした。しかし、注目被写体と画像全体について異なる露出制御をしても、同様の目的を得ることができる。
なお、本実施形態では第1の蓄積時間は注目被写体に適するように、第2の蓄積時間は画像全体に適するように設定されている。しかし、蓄積時間決定手段が、第1の蓄積時間を決定するに際に参照する画像範囲は画像の一部であり、第2の蓄積時間を決定するに際し参照する画像範囲は画像の全体であれば、同様の効果を得ることができる。例えば、第1の蓄積時間は画像の右半分最適、第2の蓄積時間は画像全体最適であるように設定されるような場合である。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態の撮像装置の構成について、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では第1の蓄積時間は注目している第1の被写体の部分(例えば人物A。以下、人物Aとする)の明るさに適した蓄積時間であり、第2の蓄積時間は注目している第2の被写体の部分(例えば人物B。以下、人物Bとする)の明るさに適した蓄積時間であるように設定されている。なお、ここでは被写体の部分として人物としたが、これに限られるものではない。例えば、スイッチ入力手段179等を用いてユーザーが選択可能とし、ユーザーによって選択された範囲に写っている被写体を対象としてもよい。本実施形態において、スイッチ入力手段179は画像内の所定の範囲をユーザーが選択する選択部に相当する。
図7は本実施形態における撮像装置の制御に関するフローチャートであって、第1の実施形態と異なる点はステップS101とステップS103でありそれぞれ、ステップS701とステップS703に対応している。人物A及び人物Bのそれぞれについて適した露出の算出を行っている。
図8(a)は、本実施形態の撮像装置の1撮像周期内の蓄積時間の変化の一例をグラフ化したものであり図6(a)と同様の図である。なお、左が黒塗りで、右は白抜きのプロットは、プロットAとプロットBが重なっていること示している。ここで、プロットAは人物Aに適した第1の画像に対応する第1の蓄積時間、プロットBは人物Bに適した第2の画像に対応する第2の蓄積時間を示している。又、プロットA・プロットBをつないだ破線の傾きが蓄積時間変化率を示している。以下、ある撮像時間内の第1の蓄積時間と第2の蓄積時間のうち蓄積時間が短い方の変化率を短蓄積時間変化率とし、同じ撮像時間内の第1の蓄積時間と第2の蓄積時間のうち蓄積時間が長い方の変化率を長蓄積時間変化率とする。
この撮像経過時間において、人物Aは明るい場所と暗い場所を2往復、人物Bは明るい場所と暗い場所を1.5往復しており、人物Aの方が人物Bと比べて移動速度が早い動きをしている。
図8(a)において、〈1〉の時間帯では、人物Aは早い速度で、人物Bは遅い速度で、明るい場所から暗い場所へ移動しているため、人物Aに適した蓄積時間の短い第1の蓄積時間Aが、人物Bに適した蓄積時間の長い第2の蓄積時間Bより大きく増加している。つまり、短蓄積時間変化率>0であって短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率となっている。〈4〉の時間帯は、その逆であって、短蓄積時間変化率<0であって短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率となっている。
〈2〉の時間帯では、人物Aは移動していないが、人物Bは明るい場所から暗い場所へ移動したため、人物Aに適した蓄積時間の長い第1の蓄積時間Aが変化せず、人物Bに適した蓄積時間の短い第2の蓄積時間Bだけが増加している。つまり、短蓄積時間変化率>0であって短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率=0となっている。〈3〉の時間帯は、その逆であって、短蓄積時間変化率<0であって短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率=0となっている。
〈5〉の時間帯では、人物Aは暗い場所から明るい場所へ、人物Bは暗い場所から明るい場所へ移動したため、人物Bに適した蓄積時間の短い第2の蓄積時間Bが増加し、人物Aに適した蓄積時間の長い第1の蓄積時間Aが減少している。つまり、短蓄積時間変化率>0であって短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率となっている。〈6〉の時間帯は、その逆であって、短蓄積時間変化率<0であって短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率となっている。
〈1〉〜〈6〉の通り、本実施形態の撮像装置は、短蓄積時間変化率>0のとき短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率、短蓄積時間変化率<0のとき短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率となる。したがって蓄積時間決定手段が各撮像周期ごとの第1の蓄積時間と第2の蓄積時間を決定する場合がある。図8(b)はこの関係を図示したものであり、横軸が短蓄積時間Aの変化率A´、縦軸が長蓄積時間Bの変化率B´となっている。グレーの範囲が、変化率を一定とする従来の撮像装置が設定できず、本実施形態の撮像装置が設定する場合がある短蓄積時間変化率A´と長蓄積時間変化率B´の範囲である。本実施形態の撮像装置は従来の撮像装置が設定していた短蓄積時間変化率A´と長蓄積時間変化率B´の範囲も設定できるので、短蓄積時間変化率A´と長蓄積時間変化率B´は任意に設定できることになる。
以上説明した通り、本実施形態では第1の蓄積時間は第1の注目被写体に適するように、第2の蓄積時間は第2の注目被写体に適するように設定されている。この結果、短蓄積時間画像と長蓄積時間画像の蓄積時間変化率の大小関係が逆転する場合がある2つの画像を同時に撮像することができる。このため、本発明の撮像装置では、従来のHDR撮像では得られなかった2つの画像、つまり、第1の注目被写体に適した露出設定の画像と第2の注目被写体に適した露出設定の画像の2つの画像を撮像することができる。これら2つの画像を目的に応じて、別々に利用したり、合成して利用したりすることで、従来にはなかった画像が制作可能である。
なお、本実施形態では、注目被写体最適の画像を得るために、それぞれの明るさに追従して蓄積時間を変化させ画像の明るさを一定にしたが、注目被写体最適について異なる露出制御をしても、同様の目的を得ることができる。
なお、本実施形態では第1の蓄積時間は第1の注目被写体に適するように、第2の蓄積時間は第2の注目被写体に適するように決定されている。しかし、蓄積時間決定手段が、第1の蓄積時間を決定するに際し参照する画像範囲は画像の第1の部分であり、第2の蓄積時間を決定するに際し参照する画像範囲も第2の部分である。したがって、第1の部分と第2の部分は異なる範囲であれば、同様の効果を得ることができる。例えば、第1の蓄積時間は画像の右半分最適、第2の蓄積時間は画像の左半分最適であるように設定されるような場合である。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態の撮像装置の構成について、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、蓄積時間決定手段が、画像の明るさの変化に対する応答が異なるように、第1の蓄積時間と第2の蓄積時間を決定する。一例として、第1の蓄積時間は画像の明るさの変化に追従し、第2の蓄積時間は画像の明るさの変化に追従しない設定となっている。
ここで、明るさの変化に追従して蓄積時間を変化させると、露出オーバーでの白飛びや露出アンダーでの黒つぶれが発生しにくくなり、比較的コントラストの大きい画像が取得できる。画像のコントラストが大きいと、画像の先鋭度を検出してオートフォーカスに利用したり、動きベクトルを検出して画像振れ補正に利用したりする場合に、オートフォーカスや画像振れ補正の精度を向上させる効果が得られる。逆に、明るさの変化に追従せずに蓄積時間を設定すると、明るさの変化に応じて画像が露出オーバーや露出アンダーになる。このため、マニュアル露出設定でユーザーの撮像意図通りの画像が取得でき、又は、オート露出設定で実際の目視に近い明るさの画像が取得できるという効果が得られる。本実施形態においてユーザーはスイッチ入力手段179等を用いてマニュアル露出設定を決定可能である。つまり、スイッチ入力手段179はユーザーが露出設定を決定するための決定部に相当する。なお、画像振れには被写体が動くことによって生じる被写体ぶれだけではなく、撮像装置全体が動くことによって生じるぶれも含む。
図9は本実施形態における撮像装置の制御に関するフローチャートであって、第1の実施形態と異なる点はステップS101とステップS103でありそれぞれ、ステップS901とステップS903に対応している。
図10(a)は、本実施形態の撮像装置の1撮像周期内の蓄積時間の変化の一例をグラフ化したものであり図6(a)と同様の図である。なお、左が黒塗りで、右は白抜きのプロットは、プロットAとプロットBが重なっていること示している。ここで、プロットAは画像の明るさの変化に追従した第1の画像に対応する第1の蓄積時間、プロットBは画像の明るさの変化に追従しない第2の画像に対応する第2の蓄積時間を示している。又、プロットA・プロットBをつないだ破線の傾きが蓄積時間変化率を示している。以下、ある撮像時間内の第1の蓄積時間と第2の蓄積時間のうち蓄積時間が短い方の変化率を短蓄積時間変化率とし、同じ撮像時間内の第1の蓄積時間と第2の蓄積時間のうち蓄積時間が長い方の変化率を長蓄積時間変化率とする。
この撮像経過時間において、画像の明るさは、20〜30secと60〜70secで明るくなり、90secで暗くなったのち徐々に明るくなっている。このため、黒つぶれや白飛びを防止しコントラストの大きな画像を得るために、蓄積時間Aは20〜30secと60〜70secで短くなり、90secで長くなったのち徐々に短くなっている。それに対して、蓄積時間Bは、ユーザーの意図、又は、自動露出設定によって、明るさの変化に追従せず、50〜80secで徐々に蓄積時間を長くして、露出をややオーバーにし、100〜110secで蓄積時間を短くして露出を戻している。
図10(a)において、〈4〉の時間帯では、画像の明るさの変化に追従した第1の蓄積時間が、画像の明るさの変化に追従しない第2の蓄積時間Bより大きく増加している。つまり、短蓄積時間変化率>0であって短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率となっている。〈5〉の時間帯は、その逆であって、短蓄積時間変化率<0であって短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率となっている。
〈2〉の時間帯では、画像の明るさの変化に追従した第1の蓄積時間Aが増加しているが、画像の明るさの変化に追従しない第2の蓄積時間Bは変化していない。つまり、短蓄積時間変化率>0であって短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率=0となっている。〈1〉の時間帯は、その逆であって、短蓄積時間変化率<0であって短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率=0となっている。
〈6〉の時間帯では、画像の明るさの変化に追従した第1の蓄積時間Aが減少し、画像の明るさの変化に追従しない第2の蓄積時間Bが増加している。つまり、短蓄積時間変化率>0であって短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率となっている。〈3〉の時間帯は、その逆であって、短蓄積時間変化率<0であって短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率となっている。
〈1〉〜〈6〉の通り、本実施形態の撮像装置は、短蓄積時間変化率>0のとき短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率、短蓄積時間変化率<0のとき短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率となる。したがって蓄積時間決定手段が各撮像周期ごとの第1の蓄積時間と第2の蓄積時間を決定する場合がある。図10(b)はこの関係を図示したものであり、横軸が短蓄積時間Aの変化率A´、縦軸が長蓄積時間Bの変化率B´となっている。グレーの範囲が、変化率を一定とする従来の撮像装置が設定できず、本実施形態の撮像装置が設定する場合がある短蓄積時間変化率A´と長蓄積時間変化率B´の範囲である。本実施形態の撮像装置は従来の撮像装置が設定していた短蓄積時間変化率A´と長蓄積時間変化率B´の範囲も設定できるので、短蓄積時間変化率A´と長蓄積時間変化率B´は任意に設定できることになる。
以上説明した通り、本実施形態では第1の蓄積時間は画像の明るさの変化に追従するように、第2の蓄積時間は画像の明るさの変化に追従しないように決定されている。この結果、短蓄積時間画像と長蓄積時間画像の蓄積時間変化率の大小関係が逆転する場合がある2つの画像を同時に撮像することができる。このため、本発明の撮像装置では、従来のHDR撮像では得られなかった2つの画像、つまり、画像の明るさの変化に追従した露出設定の画像と画像の明るさの変化に追従しない露出設定の画像の2つの画像を撮像することができる。これら2つの画像を目的に応じて、一方を記録用の画像として、他方をオートフォーカスや画像振れ補正の精度を向上させるための画像処理用の画像として利用したり、合成して利用したりすることで、従来にはなかった画像が制作可能である。例えば、特定の被写体(人物等)をマニュアル露出により追従し、それ以外の領域は自動で露出調整を行う場合等に適している。
なお、本実施形態では第1の蓄積時間は画像の明るさの変化に追従した蓄積時間であり、第2の蓄積時間は画像の明るさの変化に追従しない蓄積時間であるように設定されていると説明した。しかし、追従する程度や追従しない程度については任意に設定することができ、追従の程度が両者で異なっていれば、同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態の撮像装置の構成について、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、蓄積時間決定手段が、画像の明るさの変化に応答する応答速度が異なるように、第1の蓄積時間と第2の蓄積時間を決定する。一例として、第1の蓄積時間は、画像全体の明るさの変化に敏感に応答し、第2の蓄積時間は、画像全体の明るさの変化に鈍感に応答する設定になっている。この敏感さと鈍感さの設定については、いわゆるPID制御のPゲインやDゲインを調整することで設定できる。
図11はそのフローチャートであって、第一の実施形態と異なる点はS101とS103でありそれぞれ、ステップS1101とステップS1103に対応している。
図12(a)は、本実施形態の撮像装置の1撮像周期内の蓄積時間の変化の一例をグラフ化したものであり図6(a)と同様の図である。なお、左が黒塗りで、右は白抜きのプロットは、プロットAとプロットBが重なっていること示している。ここで、プロットAは画像全体の明るさの変化に敏感に応答して変化させる第1の蓄積時間、プロットBは画像全体の明るさの変化に鈍感に応答して変化させる第2の蓄積時間を示している。又、プロットA・プロットBをつないだ破線の傾きが蓄積時間変化率を示している。以下、ある撮像時間内の第1の蓄積時間と第2の蓄積時間のうち蓄積時間が短い方の変化率を短蓄積時間変化率とし、同じ撮像時間内の第1の蓄積時間と第2の蓄積時間のうち蓄積時間が長い方の変化率を長蓄積時間変化率とする。
この撮像経過時間において画像全体の明るさは、30secで一時的に明るくなった後すぐに明るさがもとに戻り、70sec以降徐々に明るくなるような変化をしている。30secの明るさの変化に対して、第1の蓄積時間Aは応答しているが、第2の蓄積時間Bは応答していない。又、70sec以降徐々に明るくなる変化に対しては、第1の蓄積時間Aより遅れて、第2の蓄積時間Bが変化している。
〈3〉の時間帯では、画像全体の明るさの変化に敏感に応答する第1の蓄積時間Aが、画像全体の明るさの変化に鈍感に応答する第2の蓄積時間Bより大きく減少している。つまり、短蓄積時間変化率<0であって短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率となっている。
〈1〉の時間帯では、画像全体の明るさの変化に敏感に応答する第1の蓄積時間Aは減少しているが、画像全体の明るさの変化に鈍感に応答する第2の蓄積時間Bは変化していない。つまり、短蓄積時間変化率<0であって短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率=0となっている。〈2〉の時間帯は、その逆であって、短蓄積時間変化率>0であって短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率=0となっている。
〈1〉〜〈3〉の通り、本実施形態の撮像装置は、従来の撮像装置と異なり、短蓄積時間変化率>0のとき短蓄積時間変化率>長蓄積時間変化率、短蓄積時間変化率<0のとき短蓄積時間変化率<長蓄積時間変化率となる。したがって蓄積時間決定手段が各撮像周期ごとの第1の蓄積時間と第2の蓄積時間を決定する場合がある。図12(b)はこの関係を図示したものであり、横軸が短蓄積時間Aの変化率A´、縦軸が長蓄積時間Bの変化率B´となっている。グレーの範囲が、変化率を一定とする従来の撮像装置が設定できず、本実施形態の撮像装置が設定する場合がある短蓄積時間変化率A´と長蓄積時間変化率B´の範囲である。本実施形態の撮像装置は従来の撮像装置が設定していた短蓄積時間変化率A´と長蓄積時間変化率B´の範囲も設定できるので、短蓄積時間変化率A´と長蓄積時間変化率B´は任意に設定できることになる。
以上説明した通り、本実施形態では第1の蓄積時間は画像全体の明るさの変化に敏感に応答し、第2の蓄積時間は画像全体の明るさの変化に鈍感に応答している。この結果、短蓄積時間画像と長蓄積時間画像の蓄積時間変化率の大小関係が逆転する場合がある2つの画像を同時に撮像することができる。このため、本発明の撮像装置では、従来のHDR撮像では得られなかった2つの画像、つまり、第1の注目被写体に最適な露出設定の画像と第2の注目被写体に最適な露出設定の画像の2つの画像を撮像することができる。これら2つの画像を目的に応じて、別々に利用したり、合成して利用したりすることで、従来にはなかった画像が制作可能である。
なお、第1乃至第4の実施形態に関して本発明の撮像装置の動作に関して説明したが、2つの画像を取得するための露出の変化率を一定とせず完全に独立して制御するのではなく一定の制限を設けるようにしてもよい。例えば、各画像間の露出差に上限または下限を設けるようにししてもよい。この場合にどちらの画像の露出を優先するかを適宜決定することが好ましい。例えば、人物等の主要被写体を対象として露出算出する側を優先することが望ましい。
なお、第1乃至第4の実施形態に関して2つの異なる露出の画像を取得する例を示したが、これに限られるものではない。3つ以上の画像を取得する際に全ての画像または一部の画像に対して各実施形態に示した動作をするように制御してもよい。
(撮像素子に関する変形例)
第1乃至第4の実施形態において図3に示したような1つの画素要素に1つのフォトダイオード500と2つの信号保持部507A、507Bを有する撮像素子以外を含む撮像装置においても同様の効果を得ることが可能である。
例えば、図13に示すように2つの光電変換部500A、500Bとそれぞれに信号保持部507A、507Bを有する構成としてもよい。光電変換部500Aは図3に示したフォトダイオード500と同様のものであるが、光電変換部500Bは有機薄膜等からなる光電変換膜で構成されている。光電変換部500Bは光電変換部500Aとマイクロレンズ1000の間に位置するように入射光に対して積層されているため、光電変換部500Aと光電変換部500Bには同一の被写体が写ることとなる。言い換えれば、光電変換部500Aと光電変換部500Bのそれぞれの露出算出において第1乃至第4の実施形態に示した制御を行うことによっても同様の効果を得ることが可能となる。
なお、本変形例では光電変換部を入射光に対して積層する構造としたが、同一受光面に複数のフォトダイオードを設ける構成としてもよい。
また、タイミング発生部189及び露出算出を行うシステム制御CPU178の機能を撮像素子184内に実装することも可能である。この場合、光電変換部が備わるチップと別の信号処理チップを積層構造とすることが好ましい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記録媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
500 光電変換部
507A 第1の信号保持部
507B 第2の信号保持部
184 撮像素子
178 制御手段
151 撮像装置

Claims (11)

  1. 撮像周期毎に複数の画像を出力する撮像素子を有する撮像装置であって、
    前記複数の画像に含まれる第1の画像を取得するための第1の露出を第1の条件に基づいて算出し、かつ前記複数の画像に含まれる第2の画像を取得するための第2の露出を前記第1の条件と異なる第2の条件で算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記第1の露出と前記第2の露出に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像を取得する露出を設定する設定手段と、
    を備え、
    前記第1の画像と前記第2の画像は、ダイナミックレンジが拡張された画像の生成に用いる画像であって、且つ、前記第1の画像と前記第2の画像の順に取得され、
    前記第1の条件には、画像内の第1の範囲に含まれる被写体の輝度を含み、
    前記第2の条件には、画像内の第2の範囲に含まれる被写体の輝度を含み、
    前記第2の範囲は、画像内の前記第1の範囲とは異なる範囲を含み、
    前記算出手段は、直前の撮像周期にて取得した前記第1の画像と前記第2の画像を用いて前記第1の露出及び前記第2の露出を算出する際に、前記第1の条件および前記第2の条件に応じて、前記第1の露出と前記第2の露出の大小関係が逆転するように前記第1の露出および前記第2の露出を算出できることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の画像と前記第2の画像には同一の被写体が含まれることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の範囲は前記第2の範囲よりも狭いことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 画像内に含まれる被写体から注目被写体を選択する選択手段を更に含み、
    前記第1の範囲には前記選択手段にて選択された注目被写体を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記選択手段は複数の注目被写体を選択可能であり、
    前記第2の範囲は、前記選択手段にて選択された注目被写体であって、前記第1の範囲に含まれる注目被写体とは異なる注目被写体を含む範囲であることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記算出手段は直前の撮像周期までに取得した複数の前記第1の画像と前記第2の画像における輝度の変化に応答するための前記第1の露出及び前記第2の露出をそれぞれ算出し、
    前記算出手段は前記第1の露出における応答速度と、前記第2の露出における応答速度は異なるように、前記第1の露出と前記第2の露出を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  7. 前記設定手段は前記算出手段によって算出された前記第1の露出と前記第2の露出との差に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像を取得する露出を設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像素子に被写体からの光を集光するための撮像光学系を更に備え、
    前記算出手段は露出として前記撮像素子に含まれるゲイン回路のゲイン値、蓄積時間、前記撮像光学系に含まれる絞り値を算出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記第1の画像と前記第2の画像を合成してダイナミックレンジが拡張された画像に基づいて動画像を生成する生成手段をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 撮像周期毎に複数の画像を出力する撮像素子を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記複数の画像に含まれる第1の画像を取得するための第1の露出を第1の条件に基づいて算出し、前記複数の画像に含まれる第2の画像を取得するための第2の露出を前記第1の条件と異なる第2の条件で算出する算出ステップと、
    前記算出ステップによって算出された前記第1の露出と前記第2の露出に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像を取得する露出を設定する設定ステップと、
    を備え、
    前記第1の画像と前記第2の画像は、ダイナミックレンジが拡張された画像の生成に用いる画像であって、且つ、前記第1の画像と前記第2の画像の順に取得され、
    前記第1の条件には、画像内の第1の範囲に含まれる被写体の輝度を含み、
    前記第2の条件には、画像内の第2の範囲に含まれる被写体の輝度を含み、
    前記第2の範囲は、画像内の前記第1の範囲とは異なる範囲を含み、
    前記算出ステップでは、直前の撮像周期にて取得した前記第1の画像と前記第2の画像を用いて前記第1の露出及び前記第2の露出を算出する際に、前記第1の条件および前記第2の条件に応じて、前記第1の露出と前記第2の露出の大小関係が逆転するように前記第1の露出および前記第2の露出を算出できることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. 撮像周期毎に複数の画像を出力する撮像素子であって、
    前記複数の画像に含まれる第1の画像を取得するための第1の露出を第1の条件に基づいて算出し、前記複数の画像に含まれる第2の画像を取得するための第2の露出を前記第1の条件と異なる第2の条件で算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された前記第1の露出と前記第2の露出に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像を取得する露出を設定する設定部と、
    を備え、
    前記第1の画像と前記第2の画像は、ダイナミックレンジが拡張された画像の生成に用いる画像であって、且つ、前記第1の画像と前記第2の画像の順に取得され、
    前記第1の条件には、画像内の第1の範囲に含まれる被写体の輝度を含み、
    前記第2の条件には、画像内の第2の範囲に含まれる被写体の輝度を含み、
    前記第2の範囲は、画像内の前記第1の範囲とは異なる範囲を含み、
    前記算出部は、直前の撮像周期にて取得した前記第1の画像と前記第2の画像を用いて前記第1の露出及び前記第2の露出を算出する際に、前記第1の条件および前記第2の条件に応じて、前記第1の露出と前記第2の露出の大小関係が逆転するように前記第1の露出および前記第2の露出を算出できることを特徴とする撮像素子。
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