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JP6994369B2 - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、油中水型乳化化粧料に関する。
化粧くずれなどを防止するため、化粧料に、疎水化処理粉体や、撥水性成分、撥水撥油成分などを配合することが行われている。
例えば、特許文献1には、表面処理された粉体、多価アルコール変性シリコーン、揮発性シリコーン油、フッ素系油剤、皮膜形成剤を含有する油中水型乳化化粧料が、粉体の分散性に優れ、ナチュラルな仕上がりが得られることが記載されている。また、引用文献2には、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランにより表面処理された粉体、ポリグリセリン変性シリコーン及び油中水型乳化系媒体よりなる油系分散体組成物を含有する化粧料が、分散性、撥水性、撥油性に優れることが記載されている。
特開2012-140343号公報 特開2012-12302号公報
本発明者らは、疎水化処理粉体などを安定に分散させるために、非イオン界面活性剤を含む油中水型乳化化粧料は、乳化安定性に優れるものの、塗布後の感触にべたつき感や油っぽさのような不快感があり、さらに顔料が肌にムラ付きしやすく、仕上がりにおいても課題があることを見出した。
本発明者らは、非イオン界面活性剤の含有量を0.6質量%以下に抑えた油中水型乳化化粧料に、アルコキシシランで表面処理された顔料及び有機シリコーン樹脂を併用した粉体乳化で得られた油中水型乳化化粧料が、べたつき感がなく、みずみずしい感触を維持しつつ、均一な仕上がりが実現できることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)アルコキシシランで表面処理された顔料 5~30質量%、
(B)揮発性油 10~60質量%、
(C)水 0.1~60質量%、
(D)有機シリコーン樹脂 0.1~10質量%、
(E)非イオン界面活性剤 0.6質量%以下
を含有する油中水型乳化化粧料に関する。
本発明の油中水型乳化化粧料は、肌に塗布したときに、みずみずしい感触で、べたつき感がなく、均一な仕上がりが得られるものである。また、経時において、皮脂によるテカリを抑制することができる。
本発明で用いる成分(A)は、アルコキシシランで表面処理された顔料である。
顔料としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、ベンガラ、水酸化鉄、チタン酸鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック、紺青、群青、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の有色顔料類;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、スメクタイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、シリカ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、合成セリサイト等の白色又は体質顔料類;酸化チタン被覆雲母(雲母チタン)、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、雲母、酸化チタン被覆板状シリカ、中空板状酸化チタン、酸化鉄被覆雲母、板状酸化鉄(MIO)、アルミニウムフレーク、ステンレスフレーク、酸化チタン被覆板状アルミナ、真珠殻、金箔、金蒸着樹脂フィルム、金属蒸着樹脂フィルム等のパール顔料(光輝性粉体)類などが挙げられる。
成分(A)の顔料としては、酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、雲母チタンから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むことが好ましく、酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むことがより好ましく、少なくとも酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラを含むことがさらに好ましい。
成分(A)において、顔料を処理するアルコキシシランとしては、アルキルアルコキシシラン、パーフルオロアルキルアルコキシシランを1種又は2種以上含むことが好ましい。
アルキルアルコキシシランとしては、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、カプリリルトリメトキシシラン、カプリリルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、デシルトリエトキシシラン等が挙げられ、カプリリルトリエトキシシランが好ましい。
パーフルオロアルキルアルコキシシランとしては、トリフルオロアルキルアルコキシシラン、トリデカフルオロアルキルアルコキシシラン、ヘプタデカフルオロアルキルアルコキシシランが挙げられる。より具体的には、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリエトキシシラン等が挙げられ、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランが好ましい。
顔料をアルコキシシランで表面処理するには、通常の方法により、乾式処理、湿式処理等を行えばよい。
アルコキシシランの処理量は、顔料の質量に対して、0.1~20質量%であるのが好ましく、1~10質量%がより好ましい。
成分(A)の顔料は、メイクアップ効果を付与するだけでなく、安定したピッカリングエマルジョンをつくる点から、平均粒子径が0.01~50μmであるのが好ましく、0.02~20μmがより好ましく、0.03~10μmがさらに好ましい。
ここで、平均粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA-920)で測定する。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、肌を綺麗なメイクアップ効果で仕上げつつ、油中水型のピッカリングエマルジョンをつくる点から、含有量は、全組成中に5質量%以上であり、6質量%以上が好ましく、6.5質量%以上がより好ましく、30質量%以下であり、25質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に5~30質量%であり、6~25質量%が好ましく、6.5~20質量%がより好ましい。
成分(B)の揮発性油において、揮発性とは、35~87℃の引火点を有するものである。
揮発性油としては、揮発性シリコーン油、揮発性炭化水素油が挙げられる。
揮発性シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン(1cs)、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)等の直鎖状ジメチルポリシロキサン;メチルトリメチコン、トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等の分岐状シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサンなどが挙げられる。
これらのうち、直鎖状ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサンが好ましく、油中水型のピッカリングエマルジョンの界面に顔料を配列させ、乳化性を高める観点から、直鎖状ジメチルポリシロキサンを含むのがより好ましい。
揮発性炭化水素油としては、例えば、n-デカン、n-ウンデカン、n-ドデカン等のパラフィン系炭化水素油;イソデカン、イソドデカン、水添ポリイソブテン等のイソパラフィン系炭化水素油;シクロデカン、シクロドデカン等の環状パラフィン炭化水素油が挙げられる。これらのうち、炭素数8~16の炭化水素油が好ましく、炭素数10~16の炭化水素油がより好ましく、炭素数12の炭化水素油がさらに好ましい。
成分(B)の揮発性油としては、肌に塗布した時のみずみずしさを維持しつつ、均一な仕上がりが得られる点から、揮発性シリコーン油を含むのが好ましく、直鎖状ジメチルポリシロキサンを含むことがより好ましい。
成分(B)中における直鎖状ジメチルポリシロキサンの質量割合(直鎖状ジメチルポリシロキサン/(B))は、肌に塗布した時のみずみずしさを維持しつつ、均一な仕上がりが得られる点から、0.5~1が好ましく、0.65~0.98がより好ましく、0.75~0.95がさらに好ましい。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、肌に塗布した時のみずみずしさを維持しつつ、べたつき感がなく、均一な仕上がりが得られる点から、含有量は、全組成中に10質量%以上であり、15質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、60質量%以下であり、50質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に10~60質量%であり、15~50質量%が好ましく、20~45質量%がより好ましい。
本発明において、成分(C)の水の含有量は、肌に塗布した時のみずみずしさを維持しつつ、べたつき感を抑制する点から、全組成中に0.1質量%以上であり、5質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましく、60質量%以下であり、50質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましい。また、成分(C)の水の含有量は、全組成中に0.1~60質量%であり、5~50質量%が好ましく、15~45質量%がより好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(C)の質量割合(C)/(B)は、肌に塗布した時のみずみずしさに優れ、べたつき感がなく、均一な仕上がりが得られる点から、0.1以上が好ましく、0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、5以下が好ましく、3以下がより好ましく、2以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(C)の質量割合(C)/(B)は、0.1~5が好ましく、0.2~3がより好ましく、0.3~2がさらに好ましい。
成分(D)の有機シリコーン樹脂は、通常化粧料に用いられるものであればいずれのものも使用することができ、油中水型の安定したピッカリングエマルジョンの形成に優れ、経時において皮脂によるテカリを抑制する点から、トリメチルシロキシケイ酸及びフッ素変性シリコーン樹脂から選ばれる1種又は2種以上を用いるのが好ましい。
成分(D)のうち、成分(D-1)トリメチルシロキシケイ酸としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、シロキサン構造を主骨格とした架橋構造を持つ化合物で、[(CH33SiO1/2a[SiO2b(aは1~3、bは0.5~8)で表されるものが好ましい。
成分(D-1)トリメチルシロキシケイ酸は、使用感と化粧持ちの点から、質量平均分子量が1000~10000のものが好ましく、2000~9000のものがより好ましく、3000~6000のものがさらに好ましい。また、その性状は、25℃で液状、ガム状、ペースト状、固体状などのいずれでも良いが、得られる化粧持ちの観点から、固体状のものが好ましい。また、配合性の観点から、溶剤によって希釈された溶液や分散液であること、または、事前に混合して得られる溶液や分散液の状態で使用することも可能である。希釈又は分散させる溶剤としては、ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、揮発性のジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンがより好ましい。なお、揮発性とは、35~87℃の引火点を有するものである。
成分(D-1)の市販品としては、予め溶剤に溶解させたもので、KF-7312J(固形分50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KF-9021(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、X21-5249(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(以上、信越化学工業社製)、SS4267(35%ジメチルポリシロキサン溶液)、SR1000(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)、BY11-018(30%シクロペンタシロキサン溶液)(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、BELSIL TMS 803(Wacker Chemie AG社製)等を使用することができる。
成分(D)のうち、成分(D-2)フッ素変性シリコーン樹脂としては、一般式(1)
1 aSiO(4-a)/2 (1)
(式中、R1は炭素数1~8の炭化水素基、フェニル基、水酸基又は一般式-R2-Rf(R2は炭素数2~6の2価のアルキレン基を示し、Rfは炭素数1~8のパーフルオロアルキル基を示す)であって、水酸基及び一般式-R2-Rfを必須とする官能基から任意に選ばれ、aは平均数で1.0≦a≦1.8である)
で表される構造を有するものが好ましい。
フッ素変性シリコーン樹脂は、皮膚や粉体に対する付着性の点から、分子内にシラノール基を有し、シラノール基中のOH基の割合が、樹脂質量に対して0.1~5質量%であるのが好ましく、0.5~5質量%がより好ましい。
成分(D-2)は、25℃で固体のものが好ましく、配合性の観点から、溶剤によって希釈された溶液や分散液であること、または、事前に混合して得られる溶液や分散液の状態で使用することも可能である。希釈又は分散させる溶剤としては、環状シリコーン、ジメチルポリシロキサン等に溶解して使用するのが好ましい。環状シリコーンとしては、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)及びデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)から選ばれる1種以上に溶解して用いるのが好ましい。
このようなフッ素変性シリコーン樹脂としては、INCI名「トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシシリケート(Trifluoropropyldimethyl/Trimethylsiloxysilicate)」である、XS66-B8226、XS66-C1191、XS66-B8636(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等の市販品を用いることができる。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、油中水型の安定したピッカリングエマルジョンの形成に優れ、経時において皮脂によるテカリを抑制し、均一な仕上がりが得られる点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上であり、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、10質量%以下であり、7質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.1~10質量%であり、0.5~7質量%が好ましく、1~4質量%がより好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、肌に塗布した時のみずみずしさに優れ、べたつき感がなく、均一な仕上がりが得られ、経時において皮脂によるテカリを抑制する点から、1以上が好ましく、2以上がより好ましく、2.5以上がさらに好ましく、30以下が好ましく、15以下がより好ましく、10以下がさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、1~30が好ましく、2~15がより好ましく、2.5~10がさらに好ましい。
成分(E)の非イオン界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロースエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・フルオロアルキル共変性シリコーン等が挙げられる。
これらのうち、塗布時のべたつきを抑制し、油中水型のピッカリングエマルジョンの形成を阻害しない点から、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、ポリオキシアルキレン変性シリコーンを1種又は2種以上含むことが好ましく、ポリオキシアルキレン変性シリコーンを含むことがより好ましい。
ポリオキシアルキレン変性シリコーンとしては、例えば、東レ・ダウコーニング社製のSH3771M、SH3772M、SH3773M、SH3775M、SH3749、DC5200や、信越化学工業社製のKF-6011、KF-6012、KF-6013、KF-6015、KF-6016、KF6017、KF-6004等の市販品を用いることができる。
非イオン界面活性剤は、成分(A)、(B)、(C)、(D)のピッカリングエマルジョンの形成を阻害しない観点から、HLB値が1以上、7以下であるのが好ましく、HLB値が2以上、6以下がより好ましい。
ここで、HLB(親水性-親油性のバランス〈Hydrophilic-Lypophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、非イオン界面活性剤については、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。
2種以上の非イオン界面活性剤から構成される混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各非イオン界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの重量(g)を示す。
成分(E)の非イオン界面活性剤は、1種又は2種以上を用いることができ、塗布時のべたつきを抑制する点から、含有量は、全組成中に0.6質量%以下であり、0.5質量%以下が好ましく、0.1質量%以下がより好ましく、実質的に含まないことがさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、前記成分以外に、通常化粧料に用いられる成分、例えば、前記成分(A)以外の粉体、前記成分(B)以外の油成分、水溶性高分子、酸化防止剤、香料、色素、防腐剤、増粘剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤、清涼剤等を含有することができる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、通常の方法に従って製造することができる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、液状、乳液液、ペースト状、クリーム状、ジェル状等の剤型にすることができ、乳液状、クリーム状が好ましい。
また、本発明の油中水型乳化化粧料は、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー;ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料;スキンケア乳液、スキンケアクリーム、BBクリーム、美容液等のスキンケア化粧料などとして適用することができる。なかでも、メイクアップ化粧料が好ましく、化粧下地、リキッドファンデーション、クリームファンデーションがより好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、単品のみの使用においても、リキッドファンデーションやパウダーファンデーション・白粉等の粉体化粧料の重ね付けにおいても使用することができる。
実施例1~9、比較例1~3
表1に示す組成の油中水型乳化ファンデーション(リキッドファンデーション)を製造し、肌に塗布したときのみずみずしさ、肌に塗布したときのべたつき感のなさ、均一な仕上がり、経時での皮脂によるテカリのなさを評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
成分(A)とその他の粉体を含む粉体相を混合粉砕し、別途混合した成分(B)、(D)、(E)を含む油相に添加し、ディスパーで分散した。その後、成分(C)を含む水相を添加し、ディスパーで分散後、ホモミキサーで撹拌することにより、油中水型乳化ファンデーション(リキッドファンデーション)を得た。
(評価方法)
専門評価者5名が、各油中水型乳化ファンデーションを肌に塗布し、肌に塗布したときのみずみずしさ、べたつき感のなさ、均一な仕上がり、経時での皮脂によるテカリのなさを、以下の基準で官能評価した。なお、表中の評価結果は、専門評価者5名の合計点で示した。
(1)肌に塗布したときのみずみずしさ:
5;塗布後の肌にみずみずしさをかなり感じる。
4;塗布後の肌にみずみずしさを感じる。
3;塗布後の肌にみずみずしさをやや感じる。
2;塗布後の肌にみずみずしさをあまり感じない。
1;塗布後の肌にみずみずしさを感じない。
(2)肌に塗布したときのべたつき感のなさ:
5;塗布後の肌のべたつきが感じられない。
4;塗布後の肌のべたつきがあまり感じられない。
3;塗布後の肌のべたつきがやや感じられる。
2;塗布後の肌のべたつきが感じられる。
1;塗布後の肌のべたつきがかなり感じられる。
(3)均一な仕上がり:
5;塗布後の肌の仕上がりがとても均一に見える。
4;塗布後の肌の仕上がりが均一に見える。
3;塗布後の肌の仕上がりがやや均一に見える。
2;塗布後の肌の仕上がりがあまり均一に見えない。
1;塗布後の肌の仕上がりが均一に見えない。
(4)経時での皮脂によるテカリのなさ:
5;塗布後、6時間経過後の肌(頬)に皮脂によるテカリがない。
4;塗布後、6時間経過後の肌(頬)に皮脂によるテカリがあまりない。
3;塗布後、6時間経過後の肌(頬)に皮脂によるテカリがややある。
2;塗布後、6時間経過後の肌(頬)に皮脂によるテカリがある。
1;塗布後、6時間経過後の肌(頬)に皮脂によるテカリがかなりある。
Figure 0006994369000001
実施例10~11
実施例1~9と同様にして、表2に示す組成の油中水型乳化ファンデーションを製造し、肌に塗布したときのみずみずしさ、肌に塗布したときのべたつき感のなさ、均一な仕上がり、経時での皮脂によるテカリのなさを評価した。結果を表2に併せて示す。
Figure 0006994369000002
実施例12~16
実施例1~9と同様にして、表3に示す組成の油中水型乳化ファンデーションを製造した。
得られた油中水型乳化ファンデーションはいずれも、肌に塗布したときにみずみずしく、べたつき感がなく、均一な仕上がりが得られ、経時での皮脂によるテカリが抑えられるものである。
Figure 0006994369000003

Claims (4)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
    (A)アルコキシシランで表面処理された顔料 5~30質量%、
    (B)揮発性油 10~60質量%、
    (C)水 0.1~60質量%、
    (D)有機シリコーン樹脂 0.5~7質量%、
    (E)非イオン界面活性剤 0質量%以上0.6質量%以下
    を含有し、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)が、1~30である油中水型乳化化粧料。
  2. 成分(B)が、少なくとも揮発性シリコーン油を含有する請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
  3. 成分(B)中における直鎖状ジメチルポリシロキサンの質量割合(直鎖状ジメチルポリシロキサン/(B))が、0.5~1である請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
  4. 成分(D)が、トリメチルシロキシケイ酸及びフッ素変性シリコーン樹脂から選ばれる1種又は2種以上である請求項1~3のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
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