Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP6876372B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

ハイブリッド車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6876372B2
JP6876372B2 JP2016029500A JP2016029500A JP6876372B2 JP 6876372 B2 JP6876372 B2 JP 6876372B2 JP 2016029500 A JP2016029500 A JP 2016029500A JP 2016029500 A JP2016029500 A JP 2016029500A JP 6876372 B2 JP6876372 B2 JP 6876372B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
mode
storage device
hybrid vehicle
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016029500A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017144931A (ja
Inventor
晃義 大野
晃義 大野
吉徳 中村
吉徳 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2016029500A priority Critical patent/JP6876372B2/ja
Publication of JP2017144931A publication Critical patent/JP2017144931A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6876372B2 publication Critical patent/JP6876372B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関する。
ハイブリッド車両は、減速時を利用して回生発電を実行し、加速時等に減少したバッテリの蓄電量を回復させている。この減速時においては、内燃機関を停止、あるいは内燃機関への燃料噴射を停止している。
特許文献1には、車両の減速時に、燃料カットと回生ブレーキによる電力とを実行する場合に、バッテリの充電許容量が少なくなると、回生ブレーキによる電力の回生を禁止する技術が提案されている。
特開2011−121423号公報
ハイブリッド車両が減速状態を終了し再加速しようとした場合において、運転者の加速要求量によっては内燃機関の動力も必要となる場合がある。しかし、前述したように、減速時には、内燃機関が停止、あるいは内燃機関への燃料噴射が停止されているため、運転者の加速要求に素早く応答できないという問題があった。
また、バッテリは、バッテリの温度が低くなると、常温時と比べ、充電を受け入れる能力が低下する特性を有している。
このため、バッテリの温度が低い状態においては、常温時ほどの発電量(回生発電量)を必要としない。
このバッテリ温度が低い環境下で、ハイブリッド車両の減速時において実施されるエンジンを停止させた回生発電制御を実行すると、回生発電量が多いため、すぐにバッテリの充電状態は充電可能値に達してしまうので、発電された回生電力が有効に生かされていなかった。
しかしながら、特許文献1で提案された技術には、運転者の加速要求に対する応答性、バッテリ温度特性について考慮されていなかった。
本発明は、回生発電された電力の受け入れ側であるバッテリ温度特性と回生発電中に運転者から加速要求された場合における応答性の二つの要素を考慮した減速時制御を備えたハイブリッド車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係るハイブリッド車両の一態様は、内燃機関と、前記内燃機関から出力された回転を変速してドライブシャフトを介して駆動輪を駆動する変速機と、前記ドライブシャフトに常に連結されるモータジェネレータと、前記モータジェネレータと電力を授受するバッテリと、が設けられ、前記内燃機関及び前記モータジェネレータの少なくとも一方から出力された動力により駆動するハイブリッド車両であって、前記動力を用いて、前記ハイブリッド車両の走行を制御する制御部と、前記バッテリの温度を検出するバッテリの温度検出手段と、前記内燃機関と駆動輪との間の動力伝達経路を接続又は切断するクラッチと、を備え、前記制御部は、前記車両が減速状態で、前記バッテリの温度検出手段により検出されたバッテリ温度が設定値以上である場合には、前記クラッチに前記動力伝達経路を切断させて、回生発電制御を実行する第1モードと、前記車両が減速状態で、前記バッテリの温度検出手段により検出されたバッテリ温度が設定値未満である場合には、前記クラッチに前記動力伝達経路を接続させて、前記内燃機関と駆動輪とを接続し、前記回生発電制御を実行するが前記第1モードより回生発電量が少なく、かつ加速状態に移行する時には前記第1モードより短時間で前記車両の加速走行が実行可能な第2モードとを備える。
本発明は、ハイブリッド車両の減速時制御において、バッテリの温度特性と回生発電中に運転者から加速要求された場合における応答性の二つの要素を考慮に入れた制御内容を備えているので、バッテリ温度が低い場合でも無駄に回生発電することはない。また、バッテリ温度が低い場合には、運転者の加速要求に対する素早く応答する減速時制御を備えている。
図1は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の要部を示す構成図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の機能ブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の減速制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両について図面を参照して説明する。
図1に示すように、ハイブリッド車両1は、内燃機関としてのエンジン2と、トランスミッション3と、モータジェネレータ4と、駆動輪5と、ハイブリッド車両1を総合的に制御するHCU(Hybrid Control Unit)10と、エンジン2を制御するECM(Engine Control Module)11と、トランスミッション3を制御するTCM(Transmission Control Module)12と、ISGCM(Integrated Starter Generator Control Module)13と、INVCM(Invertor Control Module)14と、低電圧BMS(Battery Management System)15と、高電圧BMS16とを含んで構成される。
エンジン2には、複数の気筒が形成されている。本実施の形態において、エンジン2は、各気筒に対して、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行うように構成されている。
エンジン2には、ISG(Integrated Starter Generator)20と、スタータ21とが連結されている。ISG20は、ベルト22などを介してエンジン2のクランクシャフト18に連結されている。ISG20は、電力が供給されることにより回転することでエンジン2を始動させる電動機の機能と、クランクシャフト18から入力された回転力を電力に変換する発電機の機能とを有する。
本実施の形態では、ISG20は、ISGCM13の制御により、電動機として機能することで、エンジン2をアイドリングストップ機能による停止状態から再始動させるようになっている。ISG20は、電動機として機能することで、ハイブリッド車両1の走行をアシストすることもできる。
スタータ21は、図示しないモータとピニオンギヤとを含んで構成されている。スタータ21は、モータを回転させることにより、クランクシャフト18を回転させて、エンジン2に始動時の回転力を与えるようになっている。このように、エンジン2は、スタータ21によって始動され、アイドリングストップ機能による停止状態からISG20によって再始動される。
トランスミッション3は、エンジン2から出力された回転を変速し、ドライブシャフト23を介して駆動輪5を駆動するようになっている。トランスミッション3は、平行軸歯車機構からなる常時噛合式の変速機構25と、ノーマルクローズタイプの乾式クラッチによって構成されるクラッチ26と、ディファレンシャル機構27と、図示しないアクチュエータとを備えている。
トランスミッション3は、いわゆるAMT(Automated Manual Transmission)として構成されており、TCM12により制御されたアクチュエータにより変速機構25における変速段の切換えとクラッチ26の接続及び解放が行われるようになっている。ディファレンシャル機構27は、変速機構25によって出力された動力をドライブシャフト23に伝達するようになっている。
モータジェネレータ4は、ディファレンシャル機構27に対して、チェーン等の動力伝達機構28を介して連結されている。モータジェネレータ4は、電動機として機能する。
このように、ハイブリッド車両1は、エンジン2とモータジェネレータ4の両方の動力を車両の駆動に用いることが可能なパラレルハイブリッドシステムを構成しており、エンジン2及びモータジェネレータ4の少なくとも一方が出力する動力により走行するようになっている。
モータジェネレータ4は、発電機としても機能し、ハイブリッド車両1の走行によって発電を行うようになっている。なお、モータジェネレータ4は、エンジン2から駆動輪5までの動力伝達経路の何れかの箇所に動力伝達可能に連結されていればよく、必ずしもディファレンシャル機構27に連結される必要はない。
ハイブリッド車両1は、第1蓄電装置30と、第2蓄電装置31を含む低電圧パワーパック32と、第3蓄電装置33を含む高電圧パワーパック34と、高電圧ケーブル35と、低電圧ケーブル36とを備えている。
第1蓄電装置30、第2蓄電装置31及び第3蓄電装置33は、充電可能な二次電池から構成されている。第1蓄電装置30は鉛電池からなる。第2蓄電装置31は、第1蓄電装置30よりも高出力かつ高エネルギー密度な蓄電装置である。
第2蓄電装置31は、第1蓄電装置30と比較して短い時間で充電が可能である。本実施の形態では、第2蓄電装置31はリチウムイオン電池からなる。なお、第2蓄電装置31はニッケル水素蓄電池であってもよい。
第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31は、約12Vの出力電圧を発生するようにセルの個数等が設定された低電圧バッテリである。第3蓄電装置33は、例えば、リチウムイオン電池からなる。
第3蓄電装置33は、第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31より高電圧を発生するようにセルの個数等が設定された高電圧バッテリであり、例えば、100Vの出力電圧を発生させる。第3蓄電装置33の残容量などの状態は、高電圧BMS16によって管理される。
ハイブリッド車両1には、電気負荷としての一般負荷37及び被保護負荷38が設けられている。一般負荷37及び被保護負荷38は、スタータ21及びISG20以外の電気負荷である。
被保護負荷38は、常に安定した電力供給が要求される電気負荷である。この被保護負荷38は、ハイブリッド車両1の横滑りを防止するスタビリティ制御装置38A、操舵輪の操作力を電気的にアシストする電動パワーステアリング制御装置38B、及びヘッドライト38Cを含んでいる。なお、被保護負荷38は、図示しないインストルメントパネルのランプ類及びメータ類並びにカーナビゲーションシステムも含んでいる。
一般負荷37は、被保護負荷38と比較して安定した電力供給が要求されず、一時的に使用される電気負荷である。一般負荷37には、例えば、図示しないワイパー、及び、エンジン2に冷却風を送風する電動クーリングファンが含まれる。
低電圧パワーパック32は、第2蓄電装置31に加えて、スイッチ40、41と、低電圧BMS15とを有している。第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31は、低電圧ケーブル36を介して、スタータ21と、ISG20と、電気負荷としての一般負荷37及び被保護負荷38とに電力を供給可能に接続されている。被保護負荷38に対しては、第1蓄電装置30と第2蓄電装置31とが並列に電気的に接続されている。
スイッチ40は、第2蓄電装置31と被保護負荷38との間の低電圧ケーブル36に設けられている。スイッチ41は、第1蓄電装置30と被保護負荷38との間の低電圧ケーブル36に設けられている。
低電圧BMS15は、スイッチ40、41の開閉を制御することで、第2蓄電装置31の充放電及び被保護負荷38への電力供給を制御している。低電圧BMS15は、アイドリングストップによりエンジン2が停止しているときは、スイッチ40を閉じるとともにスイッチ41を開くことで、高出力かつ高エネルギー密度な第2蓄電装置31から被保護負荷38に電力を供給するようになっている。
低電圧BMS15は、エンジン2をスタータ21によって始動するとき、及び、アイドリングストップ制御によって停止しているエンジン2をISG20によって再始動するときに、スイッチ40を閉じるとともにスイッチ41を開くことで、第1蓄電装置30からスタータ21又はISG20に電力を供給するようになっている。スイッチ40を閉じるとともにスイッチ41を開いた状態では、第1蓄電装置30から一般負荷37にも電力が供給される。
このように、第1蓄電装置30は、エンジン2を始動する始動装置としてのスタータ21及びISG20に少なくとも電力を供給するようになっている。第2蓄電装置31は、一般負荷37及び被保護負荷38に少なくとも電力を供給するようになっている。
第2蓄電装置31は、一般負荷37と被保護負荷38の両方に電力を供給可能に接続されているが、常に安定した電力供給が要求される被保護負荷38に優先的に電力を供給するようにスイッチ40、41が低電圧BMS15により制御される。
低電圧BMS15は、第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31の充電状態(充電残量)、並びに、一般負荷37及び被保護負荷38への作動要求を考慮しつつ、被保護負荷38が安定して作動することを優先して、スイッチ40、41を上述した例と異なるように制御することがある。
高電圧パワーパック34は、第3蓄電装置33に加えて、インバータ45と、INVCM14と、高電圧BMS16とを有している。高電圧パワーパック34は、高電圧ケーブル35を介して、モータジェネレータ4に電力を供給可能に接続されている。
インバータ45は、INVCM14の制御により、高電圧ケーブル35にかかる交流電力と、第3蓄電装置33にかかる直流電力とを相互に変換するようになっている。例えば、INVCM14は、モータジェネレータ4を力行させるときには、第3蓄電装置33が放電した直流電力をインバータ45により交流電力に変換させてモータジェネレータ4に供給する。
INVCM14は、モータジェネレータ4を回生させるときには、モータジェネレータ4が発電した交流電力をインバータ45により直流電力に変換させて第3蓄電装置33に充電する。
HCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16は、それぞれCPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、バックアップ用のデータなどを保存するフラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
これらのコンピュータユニットのROMには、各種定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをHCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16としてそれぞれ機能させるためのプログラムが格納されている。
すなわち、CPUがRAMを作業領域としてROMに格納されたプログラムを実行することにより、これらのコンピュータユニットは、本実施の形態におけるHCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16としてそれぞれ機能する。
本実施の形態において、ECM11は、アイドリングストップ制御を実行するようになっている。このアイドリングストップ制御において、ECM11は、所定の停止条件の成立時にエンジン2を停止させ、所定の再始動条件の成立時にISGCM13を介してISG20を駆動してエンジン2を再始動させるようになっている。このため、エンジン2の不要なアイドリングが行われなくなり、ハイブリッド車両1の燃費を向上させることができる。
ハイブリッド車両1には、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内LAN(Local Area Network)を形成するためのCAN通信線48、49が設けられている。
HCU10は、INVCM14及び高電圧BMS16にCAN通信線48によって接続されている。HCU10、INVCM14及び高電圧BMS16は、CAN通信線48を介して制御信号等の信号の送受信を相互に行う。
HCU10は、ECM11、TCM12、ISGCM13及び低電圧BMS15にCAN通信線49によって接続されている。HCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13及び低電圧BMS15は、CAN通信線49を介して制御信号等の信号の送受信を相互に行う。
図2に示すように、HCU10の入力ポートには、アクセルペダル51の操作量(以下、単に「アクセル開度」という)を検出するアクセル開度センサ52と、第3蓄電装置33の温度を検出する温度検出手段としての温度センサ53とが接続されている。
HCU10は、ハイブリッド車両1の走行時に、アクセル開度センサ52によって検出されたアクセル開度が実質的に0である場合には、ハイブリッド車両1が減速状態であると判断するようになっている。
HCU10は、モータジェネレータ4のみの動力で、ハイブリッド車両1を駆動状態、あるいは停止状態に維持する機能、さらにエンジン2とモータジェネレータ4の両方の動力で、ハイブリッド車両1を駆動状態にする機能、ハイブリッド車両1の減速状態で、モータジェネレータ4の発電機能を利用して、第3蓄電装置33を充電させる機能を制御する制御部60を備えている。
本実施例は、上述の機能のうち、車両減速状態で実行される機能を利用している。以下で詳細に説明する。
ハイブリッド車両1の減速状態において実行されるモータジェネレータ4の回生発電制御は、発電量が異なる二つのモードにより構成される。
第1モードは、モータジェネレータ4の発電により充電される第3蓄電装置33の温度(温度センサ53による検出値)が設定値TH以上である場合に実行される。
第2モードは、モータジェネレータ4の発電により充電される第3蓄電装置33の温度(温度センサ53による検出値)が設定値TH未満である場合に実行される。
それぞれのモードについて、順に説明する。
(第1モード)
HCU10は、駆動輪5から伝達される動力を用いてモータジェネレータ4を発電させ、発電電力で第3蓄電装置33を充電できるように、INVCM14を制御する。発電量に特に制限は設けていないため、速やかに第3の蓄電装置33の充電状態が改善する。
HCU10は、クラッチ26を解放状態にするために、TCM12を制御する。
なお、この第1モードは、エンジン2を自動停止するアイドルストップ状態、あるいはアイドリングを維持する状態のどちらにおいても適用できる。
また、この第1モードの制御を実行中に、加速要求によりエンジン2を用いた加速を実行する必要がある場合においては、HCU10は、ECM11とTCM12と連携して以下の制御を実行する。第1モード中にエンジン2がアイドルストップ状態であった場合には、まずエンジン2を始動し、次にエンジン始動後クラッチ26を接続状態にしてエンジン2の動力を駆動輪5に出力する。第1モード中にエンジン2がアイドリングを維持する状態であった場合には、クラッチを解放状態から接続状態にしてエンジン2の動力を駆動輪5に出力する。
(第2モード)
第1モードとはクラッチ26の状態が異なり、クラッチ26を接続し、エンジン2と駆動輪5とが接続される。ただしエンジン2への燃料供給は停止されている。いわゆる、減速時燃料カット状態である。
このため、この第2モードにおいて、運転者が加速を要求した場合には、エンジン2へ燃料を供給するだけで、加速走行が実行できる。すなわち、エンジンを始動する必要、あるいは変速操作の必要な第1モードから加速走行に移行するよりも、短時間で移行が可能である。
ここで、加速準備とは、エンジン2への燃料供給の再開から実際に車両が加速するまでを意味する。言い換えれば、運転者が加速を要求した場合には、エンジンを始動する必要がある、あるいは変速操作の必要がある第1モードから加速準備を完了させるよりも、第2モードの方が短時間で加速準備が完了し、加速走行が可能になるとも言える。
ところで、この第2モードにおいては、車両の減速時に発生する動力は、エンジン2の減速時燃料カットを維持するためと、第3の蓄電装置33の充電状態を改善するために分配されて使用される。
このため、この短時間で加速走行へ移行可能な第2モードにおいても、第1モードよりも発電量は少ないが第3の蓄電装置33の充電状態を改善することが可能である。
よって、第1モードより発電量の少ない第2モードは、温度センサ53による検出値が設定値未満であり、充電受入れ性が常温時よりも相対的によくない状態にある第3の蓄電装置33に充電するには適している。
また、この第2モードの制御を実行中に、加速要求によりエンジン2を用いた加速を実行する必要がある場合においては、HCU10は、ECM11とTCM12と連携して以下の制御を実行する。この第2モードにおいては、すでにエンジン2は稼働中であり、かつクラッチ26も接続状態にあるため、運転者の加速要求(例、アクセルペタル踏込)に即座に反応して、エンジン2の動力を駆動輪5に出力することができる。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の減速制御動作について説明する。以下に説明する減速制御動作は、ハイブリッド車両1が減速状態である間、繰り返し実行される。
まず、ステップS1において、温度センサ53の検出値T(図中、単に「バッテリ温度」と記す)が設定値TH以上であるか否かを判断する。温度センサ53の検出値Tが設定値TH以上であると判断した場合には、HCU10は、減速制御動作をステップS2に進める。温度センサ53の検出値Tが設定値TH以上でないと判断した場合には、HCU10は、減速制御動作をステップS3に進める。
ステップS2において、HCU10は、第1モードとなる。具体的には、HCU10は、第1モードであれば第1モードを維持し、第2モードであれば第1モードとなる。
ステップS2の第1モードを実行した後、HCU10は、減速制御動作を終了する。ステップS3の第2モードを実行した後、HCU10は、減速制御動作を終了する。
運転者がハイブリッド車両1を走行させる場合において、第3蓄電装置33の充電状態が良好であると、EV走行、あるいは加速時のモータアシストが実行される。そして、これらの機能の実行により低下した第3蓄電装置33の充電状態を回復させる制御を減速時に実施している。
第3の蓄電装置33の温度が設定値以上である場合には、ハイブリッド車両1が減速を開始するとともに、回生発電量の多い第1モードを選択する。この第1モードは回生発電量が多いが、第3の蓄電装置33の温度が常温であり、充電受入れ性における制約もないため、発電された電力は、第3の蓄電装置33に蓄電可能である。
第3蓄電装置33の温度が設定値未満である場合には、ハイブリッド車両1が減速を開始するとともに、回生発電量の少ない第2モードを選択する。この第2モードは、低温で充電受入れ性が相対的に低い第3の蓄電装置33の状態に適している。また、この第2モードは、減速から加速走行に状況が変化した場合にスムーズな加速走行の実現が可能であるため、運転者の加速要求に対する応答性も高い。
以上、本発明の実施の形態について開示したが、本発明の範囲を逸脱することなく本実施の形態に変更を加えられ得ることは明白である。本発明の実施の形態は、このような変更が加えられた等価物が特許請求の範囲に記載された発明に含まれることを前提として開示されている。
1 ハイブリッド車両
2 エンジン(内燃機関)
4 モータジェネレータ
5 駆動輪
26 クラッチ
33 第3蓄電装置(バッテリ)
53 温度センサ(温度検出手段)
60 制御部

Claims (1)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関から出力された回転を変速してドライブシャフトを介して駆動輪を駆動する変速機と、
    前記ドライブシャフトに常に連結されるモータジェネレータと、
    前記モータジェネレータと電力を授受するバッテリと、が設けられ、
    前記内燃機関及び前記モータジェネレータの少なくとも一方から出力された動力により駆動するハイブリッド車両であって、
    前記動力を用いて、前記ハイブリッド車両の走行を制御する制御部と、
    前記バッテリの温度を検出するバッテリの温度検出手段と、
    前記内燃機関と駆動輪との間の動力伝達経路を接続又は切断するクラッチと、を備え、
    前記制御部は、
    前記車両が減速状態で、前記バッテリの温度検出手段により検出されたバッテリ温度が設定値以上である場合には、前記クラッチに前記動力伝達経路を切断させて、回生発電制御を実行する第1モードと、
    前記車両が減速状態で、前記バッテリの温度検出手段により検出されたバッテリ温度が設定値未満である場合には、前記クラッチに前記動力伝達経路を接続させて、前記内燃機関と駆動輪とを接続し、前記回生発電制御を実行するが前記第1モードより回生発電量が少なく、かつ加速状態に移行する時には前記第1モードより短時間で前記車両の加速走行が実行可能な第2モードとを備えていることを特徴とするハイブリッド車両。
JP2016029500A 2016-02-19 2016-02-19 ハイブリッド車両 Active JP6876372B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016029500A JP6876372B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 ハイブリッド車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016029500A JP6876372B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 ハイブリッド車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017144931A JP2017144931A (ja) 2017-08-24
JP6876372B2 true JP6876372B2 (ja) 2021-05-26

Family

ID=59682712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016029500A Active JP6876372B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 ハイブリッド車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6876372B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3480489B2 (ja) * 1999-01-26 2003-12-22 三菱自動車工業株式会社 回生制動制御装置
JP2001018669A (ja) * 1999-07-06 2001-01-23 Suzuki Motor Corp ハイブリッド動力車
US9254738B2 (en) * 2012-08-31 2016-02-09 Bae Systems Controls, Inc. Recuperative transmission down shifting multiple gears and engine decoupling
JP6167737B2 (ja) * 2013-08-05 2017-07-26 マツダ株式会社 ハイブリッド車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017144931A (ja) 2017-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6432534B2 (ja) ハイブリッド車両
JP6842237B2 (ja) 車両用制御装置
JP6582928B2 (ja) ハイブリッド車両の変速制御装置
JP6819214B2 (ja) エンジンの自動停止装置
JP7115039B2 (ja) ハイブリッド車両のモータトルク制御装置
JP6880991B2 (ja) 車両の制御装置
JP6876372B2 (ja) ハイブリッド車両
JP2018069947A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP2023173679A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6428658B2 (ja) ハイブリッド車両
JP7251054B2 (ja) ハイブリッド車両
JP6819215B2 (ja) エンジンの自動停止装置
JP2017100473A (ja) ハイブリッド車両のモータアシスト制御装置
JP2017136982A (ja) ハイブリッド車両
JP6634807B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP2017105377A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP2017100472A (ja) ハイブリッド車両の充電制御装置
JP6447473B2 (ja) ハイブリッド車両
JP6795910B2 (ja) 車両
JP6878828B2 (ja) ハイブリッド車両のエンジン制御装置
JP7334491B2 (ja) 車両の駆動制御装置
JP7484562B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2017114321A (ja) ハイブリッド車両
JP7338553B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP7334493B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200417

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200417

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200427

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200428

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200731

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200804

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200929

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20201110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201126

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210126

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210316

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210420

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6876372

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150