Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2018069947A - ハイブリッド車両の駆動制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の駆動制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018069947A
JP2018069947A JP2016212626A JP2016212626A JP2018069947A JP 2018069947 A JP2018069947 A JP 2018069947A JP 2016212626 A JP2016212626 A JP 2016212626A JP 2016212626 A JP2016212626 A JP 2016212626A JP 2018069947 A JP2018069947 A JP 2018069947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
travel mode
speed
transmission
hcu
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016212626A
Other languages
English (en)
Inventor
亮 津島
Akira Tsushima
亮 津島
樋口 徹
Toru Higuchi
徹 樋口
正和 齋藤
Masakazu Saito
正和 齋藤
隼人 飯野
Hayato Iino
隼人 飯野
真郷 荒井
Masato Arai
真郷 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2016212626A priority Critical patent/JP2018069947A/ja
Publication of JP2018069947A publication Critical patent/JP2018069947A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】シンクロメッシュ機構への負荷を軽減させることができるハイブリッド車両の駆動制御装置を提供すること。【解決手段】変速段の切替え時にクラッチ26と接続された入力軸とディファレンシャル機構27と接続された出力軸の回転数を同期させるシンクロメッシュ機構を含んだ変速機25と、エンジン2とモータジェネレータ4の両方の駆動力によって走行するハイブリッド走行モードと、モータジェネレータ4のみの駆動力によって走行する電動走行モードとを切替えるHCU10と、を備え、HCU10は、車両速度が所定の速度以上の場合には、ハイブリッド走行モードから電動走行モードへの切替えを禁止する。【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両の駆動制御装置に関する。
変速機には、変速段を切替えるとき回転数の異なる軸の回転を同期させるシンクロメッシュ機構を備えるものがある。シンクロメッシュ機構は、同期させる軸の回転数の差が大きいほどシンクロメッシュ機構にかかる負荷が大きくなる。シンクロメッシュ機構は、このような負荷の繰り返しに耐えられるように設計する必要があり、負荷の増大は変速機のコストや重量の増加につながる。
特許文献1には、シンクロメッシュ機構への負荷を軽減させるために、現在の変速段に対してスキップシフトがなされたことを条件としてトルク低下制御を実行することが記載されている。
特開2013−151882号公報
しかしながら、エンジンと変速機をクラッチ機構で切断または接続して走行することが可能なハイブリッド車両では、車両の走行状態に応じて、電動機を駆動源として走行するEV走行モードと、エンジンと電動機を駆動源として走行するHEV走行モードとを切替える。
EV走行モードからHEV走行モードへと切替える場合、例えば、エンジンを再始動し、変速機の変速段を走行段に変更し、クラッチ機構を接続することが行なわれる。このとき、変速機の出力軸は駆動輪速度に比例した速度で回転しているのに対し、変速機の入力軸の回転数は、クラッチ機構の接続に伴って、エンジンの回転数が変速機の入力軸へ伝達され、変速機の入力軸の回転数が増加する。この状態で、シンクロメッシュ機構のシンクロナイザリングが変速機の入力軸のギアへ押し付けられることにより、入力軸のギアとシンクロナイザリングの回転数が同期して回転する。同期が完了すると、入力軸の回転数が出力軸へ伝達されるようになり、変速機の出力軸の回転数がエンジンの回転数へ引き上げられる。このため、走行モードの切替えの回数が多くなると、シンクロメッシュ機構へ負担がかかる頻度が高くなる。
特に変速機の入力軸側と出力軸側の回転差が大きいときにEV走行モードからHEV走行モードへと切替えが行なわれると、シンクロメッシュ機構への負荷がより高くなるため、走行モードを切替える際にはシンクロメッシュ機構への負荷を考慮する必要がある。
そこで、本発明は、シンクロメッシュ機構への負荷を軽減させることができるハイブリッド車両の駆動制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明は、エンジン及び電動機の少なくとも一方の駆動力により走行するハイブリッド車両の駆動制御装置であって、変速段の切替え時に出力軸の回転数と入力軸の回転数とを同期させるシンクロメッシュ機構を含んだ、前記エンジンの駆動力を複数の前記変速段の何れかで変速する変速機と、前記エンジンと前記電動機の両方の駆動力によって走行するハイブリッド走行モードと、前記電動機のみの駆動力によって走行する電動走行モードとを切替える制御部と、を備え、前記制御部は、車両速度が所定の速度以上の場合には、前記ハイブリッド走行モードから前記電動走行モードへの切替えを禁止するものである。
このように本発明によれば、シンクロメッシュ機構への負荷を軽減させることができる。
図1は、本発明の一実施例に係るハイブリッド車両の要部を示す構成図である。 図2は、本発明の一実施例に係るハイブリッド車両の駆動制御装置の走行モード制御処理の手順を示すフローチャートである。 図3は、本発明の一実施例に係るハイブリッド車両の駆動制御装置の車速が所定値より低い場合の走行モード制御処理による走行モードの変化を示すタイムチャートである。 図4は、本発明の一実施例に係るハイブリッド車両の駆動制御装置の車速が所定値以上の場合の走行モード制御処理による走行モードの変化を示すタイムチャートである。 図5は、本発明の一実施例に係るハイブリッド車両の駆動制御装置の車速が所定値を超えた場合の走行モード制御処理による走行モードの変化を示すタイムチャートである。
本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の駆動制御装置は、エンジン及び電動機の少なくとも一方の駆動力により走行するハイブリッド車両の駆動制御装置であって、変速段の切替え時に出力軸の回転数と入力軸の回転数とを同期させるシンクロメッシュ機構を含んだ、エンジンの駆動力を複数の変速段の何れかで変速する変速機と、エンジンと電動機の両方の駆動力によって走行するハイブリッド走行モードと、電動機のみの駆動力によって走行する電動走行モードとを切替える制御部と、を備え、制御部は、車両速度が所定の速度以上の場合には、ハイブリッド走行モードから電動走行モードへの切替えを禁止するよう構成されている。
これにより、シンクロメッシュ機構への負荷を軽減させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係るハイブリッド車両の駆動制御装置について詳細に説明する。
図1に示すように、ハイブリッド車両1は、内燃機関としてのエンジン2と、トランスミッション3と、電動機としてのモータジェネレータ4と、駆動輪5と、ハイブリッド車両1を総合的に制御する制御部としてのHCU(Hybrid Control Unit)10と、エンジン2を制御するECM(Engine Control Module)11と、トランスミッション3を制御するTCM(Transmission Control Module)12と、ISGCM(Integrated Starter Generator Control Module)13と、INVCM(Invertor Control Module)14と、低電圧BMS(Battery Management System)15と、高電圧BMS16とを含んで構成される。
エンジン2には、複数の気筒が形成されている。本実施例において、エンジン2は、各気筒に対して、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行なうように構成されている。
エンジン2には、ISG(Integrated Starter Generator)20と、スタータ21とが連結されている。ISG20は、ベルト22などを介してエンジン2のクランクシャフト18に連結されている。ISG20は、電力が供給されることにより回転することでエンジン2を始動させる電動機の機能と、クランクシャフト18から入力された回転力を電力に変換する発電機の機能とを有する。
本実施例では、ISG20は、ISGCM13の制御により、電動機として機能することで、エンジン2をアイドリングストップ機能による停止状態から再始動させるようになっている。ISG20は、電動機として機能することで、ハイブリッド車両1の走行をアシストすることもできる。
スタータ21は、図示しないモータとピニオンギヤとを含んで構成されている。スタータ21は、モータを回転させることにより、クランクシャフト18を回転させて、エンジン2に始動時の回転力を与えるようになっている。このように、エンジン2は、スタータ21によって始動され、アイドリングストップ機能による停止状態からISG20によって再始動される。
トランスミッション3は、エンジン2から出力された回転を変速し、ドライブシャフト23を介して駆動輪5を駆動するようになっている。トランスミッション3は、平行軸歯車機構からなる常時噛合式の変速機25と、ノーマルクローズタイプの乾式クラッチによって構成されるクラッチ26と、ディファレンシャル機構27と、図示しないアクチュエータとを備えている。
トランスミッション3は、いわゆるAMT(Automated Manual Transmission)として構成されており、TCM12により制御されたアクチュエータにより変速機25における変速段の切替えとクラッチ26の接続及び切断が行われるようになっている。ディファレンシャル機構27は、変速機25によって出力された動力をドライブシャフト23に伝達するようになっている。
変速機25は、変速段の切替え時に、クラッチ26と接続された入力軸とディファレンシャル機構27と接続された出力軸の回転数を同期させるシンクロメッシュ機構を備えている。
モータジェネレータ4は、ディファレンシャル機構27に対して、チェーン等の動力伝達機構28を介して連結されている。モータジェネレータ4は、電動機として機能する。
このように、ハイブリッド車両1は、エンジン2とモータジェネレータ4の両方の動力を車両の駆動に用いることが可能なパラレルハイブリッドシステムを構成しており、エンジン2及びモータジェネレータ4の少なくとも一方が出力する動力により走行するようになっている。
モータジェネレータ4は、発電機としても機能し、ハイブリッド車両1の走行によって発電を行うようになっている。なお、モータジェネレータ4は、エンジン2から駆動輪5までの動力伝達経路の何れかの箇所に動力伝達可能に連結されていればよく、必ずしもディファレンシャル機構27に連結される必要はない。
ハイブリッド車両1は、第1蓄電装置30と、第2蓄電装置31を含む低電圧パワーパック32と、第3蓄電装置33を含む高電圧パワーパック34と、高電圧ケーブル35と、低電圧ケーブル36とを備えている。
第1蓄電装置30、第2蓄電装置31及び第3蓄電装置33は、充電可能な二次電池から構成されている。第1蓄電装置30は鉛電池からなる。第2蓄電装置31は、第1蓄電装置30よりも高出力かつ高エネルギー密度な蓄電装置である。
第2蓄電装置31は、第1蓄電装置30と比較して短い時間で充電が可能である。本実施例では、第2蓄電装置31はリチウムイオン電池からなる。なお、第2蓄電装置31はニッケル水素蓄電池であってもよい。
第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31は、約12Vの出力電圧を発生するようにセルの個数等が設定された低電圧バッテリである。第3蓄電装置33は、例えば、リチウムイオン電池からなる。
第3蓄電装置33は、第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31より高電圧を発生するようにセルの個数等が設定された高電圧バッテリであり、例えば、100Vの出力電圧を発生させる。第3蓄電装置33の残容量などの状態は、高電圧BMS16によって管理される。
ハイブリッド車両1には、電気負荷としての一般負荷37及び被保護負荷38が設けられている。一般負荷37及び被保護負荷38は、スタータ21及びISG20以外の電気負荷である。
被保護負荷38は、常に安定した電力供給が要求される電気負荷である。この被保護負荷38は、ハイブリッド車両1の横滑りを防止するスタビリティ制御装置38A、操舵輪の操作力を電気的にアシストする電動パワーステアリング制御装置38B、及びヘッドライト38Cを含んでいる。なお、被保護負荷38は、図示しないインストルメントパネルのランプ類及びメータ類並びにカーナビゲーションシステムも含んでいる。
一般負荷37は、被保護負荷38と比較して安定した電力供給が要求されず、一時的に使用される電気負荷である。一般負荷37には、例えば、図示しないワイパー、及び、エンジン2に冷却風を送風する電動クーリングファンが含まれる。
低電圧パワーパック32は、第2蓄電装置31に加えて、スイッチ40、41と、低電圧BMS15とを有している。第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31は、低電圧ケーブル36を介して、スタータ21と、ISG20と、電気負荷としての一般負荷37及び被保護負荷38とに電力を供給可能に接続されている。被保護負荷38に対しては、第1蓄電装置30と第2蓄電装置31とが並列に電気的に接続されている。
スイッチ40は、第2蓄電装置31と被保護負荷38との間の低電圧ケーブル36に設けられている。スイッチ41は、第1蓄電装置30と被保護負荷38との間の低電圧ケーブル36に設けられている。
低電圧BMS15は、スイッチ40、41の開閉を制御することで、第2蓄電装置31の充放電及び被保護負荷38への電力供給を制御している。低電圧BMS15は、アイドリングストップによりエンジン2が停止しているときは、スイッチ40を閉じてスイッチ41を開くことで、高出力かつ高エネルギー密度な第2蓄電装置31から被保護負荷38に電力を供給するようになっている。
低電圧BMS15は、エンジン2をスタータ21によって始動するとき、及び、アイドリングストップ制御によって停止しているエンジン2をISG20によって再始動するときに、スイッチ40を閉じてスイッチ41を開くことで、第1蓄電装置30からスタータ21又はISG20に電力を供給するようになっている。スイッチ40を閉じてスイッチ41を開いた状態では、第1蓄電装置30から一般負荷37にも電力が供給される。
このように、第1蓄電装置30は、エンジン2を始動する始動装置としてのスタータ21及びISG20に少なくとも電力を供給するようになっている。第2蓄電装置31は、一般負荷37及び被保護負荷38に少なくとも電力を供給するようになっている。
第2蓄電装置31は、一般負荷37と被保護負荷38の両方に電力を供給可能に接続されているが、常に安定した電力供給が要求される被保護負荷38に優先的に電力を供給するようにスイッチ40、41が低電圧BMS15により制御される。
低電圧BMS15は、第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31の充電状態(充電残量)、並びに、一般負荷37及び被保護負荷38への作動要求を考慮し、被保護負荷38が安定して作動することを優先して、スイッチ40、41を上述した例と異なるように制御することがある。
高電圧パワーパック34は、第3蓄電装置33に加えて、インバータ45と、INVCM14と、高電圧BMS16とを有している。高電圧パワーパック34は、高電圧ケーブル35を介して、モータジェネレータ4に電力を供給可能に接続されている。
インバータ45は、INVCM14の制御により、高電圧ケーブル35にかかる交流電力と、第3蓄電装置33にかかる直流電力とを相互に変換するようになっている。例えば、INVCM14は、モータジェネレータ4を力行させるときには、第3蓄電装置33が放電した直流電力をインバータ45により交流電力に変換させてモータジェネレータ4に供給する。
INVCM14は、モータジェネレータ4を回生させるときには、モータジェネレータ4が発電した交流電力をインバータ45により直流電力に変換させて第3蓄電装置33に充電する。
高電圧BMS16は、第3蓄電装置33の充電状態(充電残量)などを検出できるようになっている。
HCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16は、それぞれCPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、バックアップ用のデータなどを保存するフラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
これらのコンピュータユニットのROMには、各種定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをHCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16としてそれぞれ機能させるためのプログラムが格納されている。
すなわち、CPUがRAMを作業領域としてROMに格納されたプログラムを実行することにより、これらのコンピュータユニットは、本実施例におけるHCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16としてそれぞれ機能する。
本実施例において、ECM11は、アイドリングストップ制御を実行するようになっている。このアイドリングストップ制御において、ECM11は、所定の停止条件の成立時にエンジン2を停止させ、所定の再始動条件の成立時にISGCM13を介してISG20を駆動してエンジン2を再始動させるようになっている。このため、エンジン2の不要なアイドリングが行われなくなり、ハイブリッド車両1の燃費を向上させることができる。
ハイブリッド車両1には、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内LAN(Local Area Network)を形成するためのCAN通信線48、49が設けられている。
HCU10は、INVCM14及び高電圧BMS16にCAN通信線48によって接続されている。HCU10、INVCM14及び高電圧BMS16は、CAN通信線48を介して制御信号等の信号の送受信を相互に行う。
HCU10は、ECM11、TCM12、ISGCM13及び低電圧BMS15にCAN通信線49によって接続されている。HCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13及び低電圧BMS15は、CAN通信線49を介して制御信号等の信号の送受信を相互に行う。
HCU10の入力ポートには、車速を検出する車速センサ51と、不図示のアクセルペダルの操作量(以下、「アクセル開度」ともいう)を検出するアクセル開度センサ52とを含む各種センサ類が接続されている。
このような構成のハイブリッド車両1において、HCU10は、ハイブリッド車両1の走行状態に応じて、エンジン2を切り離して停止させモータジェネレータ4の出力する動力により走行する電動走行モード(以下、「EV走行モード」という)と、エンジン2の駆動力及び制動力を伝達可能に接続してエンジン2とモータジェネレータ4が出力する動力により走行するハイブリッド走行モード(以下、「HEV走行モード」という)とを切替える。
HCU10は、例えば、所定のEV走行モードへの移行条件が成立したと判定したとき、EV走行モードに切替える。
HCU10は、例えば、以下の条件の全てが成立したとき、EV走行モードへの移行条件が成立したと判定する。
1)エアコンを駆動していない。
2)第3蓄電装置33の残容量が所定値以上である。
3)ドライバ要求トルクが所定値以下である(アクセル開度及び車速が所定値以下である)。
4)車両始動後、所定時間以上経過している。
5)EV走行モードへの切替えが禁止されていない。
HCU10は、EV走行モードへの移行条件が成立していないと判定したときは、HEV走行モードに切替える。
HCU10は、車両速度が所定の速度以上の場合には、HEV走行モードからEV走行モードへの切替えを禁止する(行なわない)。所定の速度は、予め実験等により求められ、HCU10のROMに記憶されている。所定の速度は、EV走行モードからHEV走行モードへの切替えを行なっても変速機25のシンクロメッシュ機構への負荷が大きくならない程度の速度が設定される。
HCU10は、EV走行モードで走行中に車両速度が所定値を超えると、EV走行モードからHEV走行モードに切替える。所定値は、予め実験等により求められ、HCU10のROMに記憶されている。上記所定値は、EV走行モードからHEV走行モードへの切替えを行なう際に、変速機25のシンクロメッシュ機構への負荷が高いと予想される速度に設定される。なお、所定値は、上述の所定の速度と同じ値であってもよい。
以上のように構成された本実施例に係るハイブリッド車両の駆動制御装置による走行モード制御処理について、図2を参照して説明する。なお、以下に説明する走行モード制御処理は、HCU10が動作を開始すると開始され、予め設定された時間間隔で実行される。また、上述の所定の速度と所定値は同じ値(所定値とする)であるとする。
ステップS1において、HCU10は、上述したEV走行モードへの移行条件が成立したか否かを判定する。EV走行モードへの移行条件が成立したと判定した場合、ステップS2において、HCU10は、エンジン2を切り離して停止させ、走行モードをEV走行モードへ切替える。
ステップS3において、HCU10は、車速Vが上述の所定値を超えているか否かを判定する。車速Vが所定値を超えていないと判定した場合、HCU10は、処理を終了する。
車速Vが所定値を超えていると判定した場合、ステップS4において、HCU10は、エンジン2を再始動させてエンジン2の動力を伝達可能に接続して、走行モードをHEV走行モードへ切替える。
ステップS1において、EV走行モードへの移行条件が成立していないと判定した場合、ステップS5において、HCU10は、エンジン2を再始動させてエンジン2の動力を伝達可能に接続して、走行モードをHEV走行モードへ切替える。
ステップS6において、HCU10は、車速Vが所定値(上述の所定の速度)以上であるか否かを判定する。車速Vが所定値以上であると判定した場合、ステップS7において、HCU10は、EV走行モードへの切替えを禁止する。
車速Vが所定値未満と判定した場合、ステップS8において、HCU10は、EV走行モードへの切替えの禁止を解除する。
このような走行モード制御処理による動作について図3から図5を参照して説明する。なお、ここで例示するのは、上述の所定の速度と所定値が同じ値(所定値とする)である場合を示している。また、変速機25の変速段が、前進5段(図中1から5で示す)及びニュートラル(図中で「N」で示す)を備える場合を示している。
図3は、HEV走行モード中に車速Vが所定値(上述の所定の速度)未満である場合のタイムチャートである。図3に示すように、HEV走行モード中にアクセルが開放され、車速Vは所定値(上述の所定の速度)未満であるので、HCU10は、タイミングt1においてEV走行モードに切替える。
EV走行モードへ切替えられると、クラッチ26が切断され、エンジン2が停止される。エンジン2が停止されるため、エンジン2の回転数は下がっていく。
タイミングt2において、変速機25の変速段がニュートラル(N)へ切替えられると、変速機25の入力軸の回転数も下がっていく。
その後、タイミングt3において、アクセルが所定量以上踏み込まれたことにより、HCU10は、EV走行モードからHEV走行モードへ切替える。
HEV走行モードへ切替えられると、エンジン2が再始動され、変速機25の変速段が5段に切替えられる。この切替え時にシンクロメッシュ機構により変速機25の入力軸の回転数がエンジン2の回転数に同期される。このとき、車速Vは所定値未満であるので、シンクロメッシュ機構にかかる負担はそれほど大きくならない。
変速機25の変速段の切替え後にクラッチ26が接続され、エンジン2とモータジェネレータ4が出力する動力により走行するHEV走行モードとなる。
このように、車速Vが所定値(上述の所定の速度)未満であるため、変速機25のシンクロメッシュ機構により入力軸の回転数とエンジン回転数と同期させる際に、シンクロメッシュ機構へかかる負担を低く抑えられる。
図4は、HEV走行モード中に車速Vが所定値(上述の所定の速度)以上である場合のタイムチャートである。図4に示すように、HEV走行モード中にタイミングt4において、アクセルが解放されるが、車速Vが所定値(上述の所定の速度)以上であるのでHCU10はHEV走行モードからEV走行モードには切替えない。
その後、タイミングt5において、アクセルは操作されているが、車速Vが所定値を超えている為、HEV走行モードからEV走行モードへ切替えは実施せず、HEV走行モードを維持する。
このように、車速Vが所定値(上述の所定の速度)以上のときに走行モードを切替えると、変速機25のシンクロメッシュ機構により入力軸の回転数を比較的高いエンジン回転数と同期させる必要が生じ、シンクロメッシュ機構への負荷が高くなると予想される。このため、車速Vが所定値を超えている場合は、HEV走行モードからEV走行モードへの切替えを禁止して、シンクロメッシュ機構へ高い負荷がかかることを防ぐ。
図5は、HEV走行モード中に車速Vが所定値(上述の所定値)未満から所定値以上になる場合のタイムチャートである。図5に示すように、車速Vが所定値未満(上述の所定の速度)の時に、アクセルが解放されると、HCU10は、タイミングt6においてHEV走行モードからEV走行モードに切替える。
EV走行モードへ切替えられると、クラッチ26が切断され、エンジン2が停止される。エンジン2が停止されるため、エンジン2の回転数は下がっていく。
タイミングt7において、変速機25の変速段がニュートラル(N)へ切替えられると、変速機25の入力軸の回転数も下がっていく。
その後、タイミングt8において、車速Vが所定値を超えると、アクセル開度はHEV走行モードへの切替え閾値以下であるが、HCU10はHEV走行モードへ切替える。
HEV走行モードへ切替えられると、エンジン2が再始動され、変速機25の変速段が5段に切替えられる。この切替え時にシンクロメッシュ機構により変速機25の入力軸の回転数がエンジン2の回転数に同期される。このとき、車速Vは所定値を超えた直後であるので、シンクロメッシュ機構にかかる負担はそれほど大きくならない。
変速機25の変速段の切替え後にクラッチ26が接続され、エンジン2とモータジェネレータ4が出力する動力により走行するHEV走行モードとなる。
このように、EV走行モード中に車速Vが所定値を超えると強制的にHEV走行モードに切替えることで、車速Vがより高速な状態でHEV走行モードへ切替えることを防ぐ。車速Vが高速な領域でHEV走行モードへ切替えると、変速機25の入力軸をエンジン2の回転数と同期させる際に、シンクロメッシュ機構への負荷がより高くなる。
このように、上述の実施例では、車速が所定の速度以上の場合は、HEV走行モードからEV走行モードへの切替えを禁止するHCU10を備える。
これにより、車速が所定の速度以上の状態で、EV走行モードへ切替わった後にHEV走行モードへ切替わることを防ぐことができ、変速機25のシンクロメッシュ機構への負荷を軽減させることができる。シンクロメッシュ機構の耐久性が求められないため、変速機25の重量を抑えることができ、トランスミッション3のコストを抑えることができる。
また、HCU10は、EV走行モードを実行中に、車速が所定値を超えると、HEV走行モードへ切替える。
これにより、車速が所定の速度以上の状態で、EV走行モードからHEV走行モードへの切替えを防ぐことができ、変速機25のシンクロメッシュ機構への負荷を軽減させることができる。シンクロメッシュ機構の耐久性が求められないため、変速機25の重量を抑えることができ、トランスミッション3のコストを抑えることができる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 ハイブリッド車両
2 エンジン
3 トランスミッション
4 モータジェネレータ(電動機)
10 HCU(制御部)
12 TCM
18 クランクシャフト
23 ドライブシャフト
25 変速機
26 クラッチ
27 ディファレンシャル機構
28 動力伝達機構
51 車速センサ

Claims (2)

  1. エンジン及び電動機の少なくとも一方の駆動力により走行するハイブリッド車両の駆動制御装置であって、
    変速段の切替え時に出力軸の回転数と入力軸の回転数とを同期させるシンクロメッシュ機構を含んだ、前記エンジンの駆動力を複数の前記変速段の何れかで変速する変速機と、
    前記エンジンと前記電動機の両方の駆動力によって走行するハイブリッド走行モードと、前記電動機のみの駆動力によって走行する電動走行モードとを切替える制御部と、を備え、
    前記制御部は、車両速度が所定の速度以上の場合には、前記ハイブリッド走行モードから前記電動走行モードへの切替えを禁止するハイブリッド車両の駆動制御装置。
  2. 前記制御部は、前記電動走行モードで走行中に、車両速度が所定値を超えると、前記ハイブリッド走行モードへ切替える請求項1に記載のハイブリッド車両の駆動制御装置。
JP2016212626A 2016-10-31 2016-10-31 ハイブリッド車両の駆動制御装置 Pending JP2018069947A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016212626A JP2018069947A (ja) 2016-10-31 2016-10-31 ハイブリッド車両の駆動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016212626A JP2018069947A (ja) 2016-10-31 2016-10-31 ハイブリッド車両の駆動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018069947A true JP2018069947A (ja) 2018-05-10

Family

ID=62113693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016212626A Pending JP2018069947A (ja) 2016-10-31 2016-10-31 ハイブリッド車両の駆動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018069947A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110315957A (zh) * 2019-05-08 2019-10-11 大连碧蓝节能环保科技有限公司 恒速混合模式电动汽车混合动力系统
WO2020053939A1 (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 日産自動車株式会社 車両用の動力伝達装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020053939A1 (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 日産自動車株式会社 車両用の動力伝達装置
CN112703123A (zh) * 2018-09-10 2021-04-23 日产自动车株式会社 车辆用的动力传递装置
EP3851309A4 (en) * 2018-09-10 2021-07-28 Nissan Motor Co., Ltd. POWER TRANSMISSION DEVICE FOR A VEHICLE
US11891045B2 (en) 2018-09-10 2024-02-06 Nissan Motor Co., Ltd. Power transmission device for vehicle
CN110315957A (zh) * 2019-05-08 2019-10-11 大连碧蓝节能环保科技有限公司 恒速混合模式电动汽车混合动力系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012101796A1 (ja) 車両および車両用制御方法
US20130297132A1 (en) Vehicle and control method for vehicle
JP6432534B2 (ja) ハイブリッド車両
JP6582928B2 (ja) ハイブリッド車両の変速制御装置
JP7115039B2 (ja) ハイブリッド車両のモータトルク制御装置
JP2018069947A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP2021154996A (ja) 車両の制御装置
JP5983344B2 (ja) 車両の制御装置およびそれを備えた車両
JP6880991B2 (ja) 車両の制御装置
JP2017105377A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP2017100473A (ja) ハイブリッド車両のモータアシスト制御装置
JP6428658B2 (ja) ハイブリッド車両
JP2017100472A (ja) ハイブリッド車両の充電制御装置
JP6447473B2 (ja) ハイブリッド車両
JP7283039B2 (ja) ハイブリッド車両
JP7334491B2 (ja) 車両の駆動制御装置
JP4033109B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車
JP7334493B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動装置
JP2017136982A (ja) ハイブリッド車両
JP7338553B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6977321B2 (ja) 車両の制御装置
JP6876372B2 (ja) ハイブリッド車両
JP6878828B2 (ja) ハイブリッド車両のエンジン制御装置
JP6907731B2 (ja) 車両の制御装置
JP2017114321A (ja) ハイブリッド車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210202