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JP6730312B2 - バイオマスガス化炉残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法 - Google Patents

バイオマスガス化炉残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法 Download PDF

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Description

本発明は、リチウムイオン電池材料の製造技術に関し、特に、バイオマス合成油精製装置のバイオマスガス化炉の残渣を用いたリチウムイオン電池の負極材の調製方法に関する。
リチウムイオン電池は、高エネルギー、高作動電圧、低自己放電、広い作動温度範囲、メモリ効果なし、環境保護および長寿命などの利点を有するため、携帯電話、コンピュータ、デジタルカメラ、電気自動車、ハイブリッドパワー自動車、新エネルギー自動車、船舶力学、航空力学などの様々な分野において、幅広く使用されている
リチウムイオン電池の負極材は、リチウムイオン電池の安全性、サイクル寿命およびエネルギー密度に大きな影響を及ぼす。現在、リチウムイオン電池の負極材は、主に炭素材料、スズ系材料、シリコン材料、チタン酸リチウムである。スズ系材料はサイクル安定性が不十分であり、シリコン材料は体積効果が厳しく、チタン酸リチウムは容量が低く高価であるため、商業的なリチウムイオン電池の負極材は主に炭素材料である。炭素負極材は、天然グラファイト、人造グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ及び硬質炭素材料を含む。硬質炭素材料は不規則な配列を備え、高容量、良好なレート特性、良好なサイクル特性、および良好な安全性能のために注目されている。
一般的な硬質炭素材料としては、樹脂炭素、有機ポリマーの熱分解炭素、水熱合成による炭素マイクロビーズが主に含まれる。硬質炭素材料の主な原料源は、高分子化合物と化石燃料アスファルトである。リチウムイオン電池の負極材として用いられる硬質炭素材料は、1)高分子化合物材料が高価であり、環境汚染を起こしやすい、2)硬質炭素材料の第1サイクルクーロン効率が低い、といった欠点を有する。
本発明の目的の一つは、バイオマス合成油精製装置のバイオマスガス化炉の残渣を使用してリチウムイオン電池の負極材を調製する方法を提供することである。この方法により、リチウムイオン電池のために経済的で、環境にやさしく、且つクリーンな負極材が調製され、得られる負極材は比較的高い第1サイクルクーロン効率を備える。
上記目的を達成するために、本発明は、バイオマスガス化炉の残渣を用いてリチウムイオン電池の負極材を調製する方法であって、以下の工程を含む。
1)バイオマスガス化炉の残渣と界面活性剤を含む水溶液を混合し、粉砕してバイオマスガス化炉の残渣を分散させ、水洗いして界面活性剤を除去し、浸出させ、得られた残渣を回収して待機させる工程。
2)工程1)で得られた残渣に塩酸を加え、攪拌して不純物を十分に除去し、濾過し、中性になるまで洗浄してから待機させる工程。
3)工程2)で得られた残渣にポリエチレンイミンとエタノールを加え、振とうさせて残渣を分散させ、ポリエチレンイミンとエタノールを洗い流し、濾過して得られた残渣を待機させる工程。
4)工程3)で得られた残渣に質量分率55〜70%の硝酸を加え、35〜45℃の温度で十分に攪拌して酸化改質し、硝酸を洗い流し、濾過および乾燥させて、リチウムイオン電池の負極材を得る工程。
一態様において、前記工程1)では、界面活性剤は、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、1-ヘキサデシルスルホン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、ラウリルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ドデシル脂肪酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコールポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、オレイン酸ソルビタン、またはそれらの混合物である。
一態様において、前記工程1)では、質量比が残渣:界面活性剤:水= 100:0.5〜5:200〜1000であり、粉砕時間は15分〜20分である。
一態様において、前記工程2)では、塩酸の質量分率が20%〜25%であり、質量比が中間生成物1:塩酸= 1:8〜20である。
5.請求項1または2に記載のバイオマスガス化炉の残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法であって、前記工程3)では、質量比が中間残渣:ポリエチレンイミン:エタノール= 10:4〜10:200〜1000であり、振とう時間は0.5〜3時間である。
一態様において、前記工程4)では、質量比が残渣:硝酸= 1:5〜15であり、攪拌時間は0.5時間〜3時間である。
一態様において、前記工程4)では、リチウムイオン電池の負極材の粒径は50〜200mmであり、比表面積は15m〜25m2/gである。
一態様において、前記工程1)では、粉砕後の残渣の粒径は5〜20μmである。
一態様において、前記工程1)では、バイオマスガス化炉残渣の化学組成および質量百分率は、Cが65〜70%、SiO2が13〜18%、CaOが3〜6%、Al2O3が4〜7%、Fe2O3が1〜2%、Na2Oが1〜2%、K2Oが1〜2%、MgOおよびZnOを含む微量の不純物である。
一態様において、前記工程2)では、残渣および塩酸を、35〜45℃の温度で0.5〜2時間攪拌する。
本発明は従来技術と比べて、以下のとおりの効果を有する。
1.本発明により調製されるリチウムイオン電池の負極材は、灰分が少なく比表面積が小さく、充放電過程における境界反応を低減することができ、初回充電時のクーロン損失が小さい。ナノスケールの球直径のために、密集して高密度の電極を形成することができ、球状の配置は、リチウムイオンのインターカレーションおよびデインターカレーションに適している。
2.硬質炭素材料に加えて、本発明によって調製されるリチウムイオン電池の負極材は、少量のSiO2粉末も含有する。SiO2粉末の存在は、最初の不可逆容量を減少させる。しかしながら、SiO2粉末の存在は、比容量を低下させる。一方、ナノスケール炭素の微細構造は、リチウムイオンのインターカレーション深さを減少させ、リチウムイオンのインターカレーション過程を短縮させる。リチウムイオンは粒子層間および粒子間の隙間にインターカレートされて、電池の比容量を改善することができ、これはまさにSiO2の存在によって引き起こされる比容量の減少を救済する。硬質炭素材料では、最初の不可逆容量が大きいため、リチウムイオン電池の大規模な商業化を実現できない。本発明のSiO2粉末の存在は欠点を救済する。
3.本発明により調製されるリチウムイオン電池の負極材は、硬質炭素材料であり、安全性が高く、サイクル特性が良好であり(80サイクル後、容量は初期容量の72%)、高い比容量(初期比容量は426mAh/g)を達成することを特徴とする。HNO3による残渣の予備酸化は、ドーパントNによる残渣の修飾が調製中に行われ、他の不純物は導入されないので、第1サイクルクーロン効率は80%を超える。他の硬質炭素材料と比較して、第1サイクルのクーロン効率は大幅に改善される。得られるリチウムイオン電池の負極材は、高容量、高い第1サイクルクーロン効率、良好なサイクル特性、良好なレート特性を特徴とし、安全かつ無公害である。
4.本発明は、リチウムイオン電池の負極材を調製するための材料として、バイオマス合成油精製装置のバイオマスガス化炉の残渣を利用する。残渣は炭素含量が高く、顕微鏡的には球形であるため、調製プロセスは複雑な化学合成を必要とせず、精製および改質工程のみが必要である。従って、本発明は、従来の負極材調製プロセスの複雑な中間合成工程を排除し、化学原料を節約し、市場での価格において利点を有する。
5.本発明により使用される残渣材料は、化学プロセスからの廃棄物であり、低コストである。リサイクルは環境汚染を減らす。本発明は、硬質炭素材料を調製するための原材料としてクリーンで再生可能、且つ安価な新しい資源を提供し、硬質炭素材料の第1サイクルクーロン効率を改善する有効な技術的方法を提供する。本発明は、原料源、価格および製品性能の面で、顕著な市場優位性を有する。
バイオマスガス化炉の残渣のSEM画像である。
本発明を詳細に例証するために、以下に図面と組み合わせて説明する。以下の実施例は、本発明を説明することを意図しており、本発明を限定するものではないことに留意されたい。
本実施形態における残渣は、バイオマス合成油精製装置のバイオマスガス化炉のものである。残渣の1つの供給源は、次のとおりである。粉砕されたバイオマス材料は、ガス化炉の反応成分と接触し、ガス生成物と共にガス化炉から取り出される。ガス生成物を水で洗浄し、次いで洗浄液を濾過して残渣を得る。バイオマスガス化炉の残渣の化学組成および質量比は、Cが65〜70%、SiO2が13〜18%、CaOが3〜6%、Al2O3が4〜7%、Fe2O3が1〜2%、Na2Oが1〜2%、K2Oが1〜2%、MgO、ZnOなどの微量の不純物である。図1に示すように、バイオマスガス化炉の残渣は、顕微鏡的に球形である。
バイオマスガス化炉の残渣を使用してリチウムイオン電池の負極材を調製する方法は、以下の工程を含む。
残渣と1-ヘキサデシルスルホン酸ナトリウムと脱イオンを、残渣と1-ヘキサデシルスルホン酸ナトリウムと脱イオン水の質量比を100:1:500として混合し、残渣と1-ヘキサデシルスルホン酸ナトリウムと脱イオン水の混合物をめのう乳鉢に入れ、20分間粉砕し、脱イオン水を用いて3回洗浄して1-ヘキサデシルスルホン酸ナトリウムを除去し、濾過して、残渣(中間生成物1)を得る。質量分率25%の塩酸を残渣(中間生成物1)に、残渣(中間生成物1)と塩酸の質量比1:10で添加し、残渣(中間生成物1)と塩酸の混合物を密閉された恒温マグネチックスターラーで40℃の温度で40分間攪拌して不純物を除去し、濾過し、溶液のpH値が中性になるまで4回洗浄して、残渣(中間生成物2)を得る。残渣(中間生成物2)を超音波振動器に入れ、残渣(中間生成物2)にポリエチレンイミンとエタノールを、残渣(中間生成物2)とポリエチレンイミンとエタノールの質量比10:5:500で添加し、残渣(中間生成物2)とポリエチレンイミンとエタノールの混合物を1時間十分に振とうさせ、混合物を3回洗浄してポリエチレンイミンおよびエタノールを除去し、濾過して得られた残渣を待機させる。最後に、得られた残渣に質量分率65%のHNO3を、残渣と硝酸の質量比を1:5で添加し、残渣とHNO3の混合物を40℃の密閉環境下で30分間攪拌し、混合物を3回十分に洗浄し、濾過し、乾燥させて、リチウムイオン電池の負極材を得る。表1は、リチウムイオン電池の負極材の性能パラメータを列挙している。
バイオマスガス化炉の残渣を用いてリチウムイオン電池の負極材を調製する方法は、以下の工程を含む。
残渣とドデシル硫酸ナトリウムと脱イオン水を、残渣とドデシル硫酸ナトリウムと脱イオン水の質量比を100:2:700として混合し、残渣とドデシル硫酸ナトリウムと脱イオン水の混合物をメノウ乳鉢に入れ、40分間粉砕し、脱イオン水を用いて3回洗浄してドデシル硫酸ナトリウムを除去し、濾過して残渣(中間生成物1)を得る。質量分率20%の塩酸を残渣(中間生成物1)に、残渣(中間生成物1)と塩酸の質量比を1:20で添加し、残渣(中間生成物1)と塩酸の混合物を密閉された恒温マグネチックスターラーで40℃の温度で1時間攪拌して不純物を除去し、濾過し、溶液のpH値が中性になるまで4回洗浄して、残渣(中間生成物2)を得る。残渣(中間生成物2)を超音波振動器に入れ、残渣(中間生成物2)にポリエチレンイミンとエタノールを、残渣(中間生成物2)とポリエチレンイミンとエタノールの質量比10:8:1000で添加し、残渣(中間生成物2)とポリエチレンイミンとエタノールの混合物を3時間十分振とうさせ、混合物を4回洗浄してポリエチレンイミンとエタノールを除去し、濾過して得られた残渣を待機させる。最後に、得られた残渣に質量分率55%のHNO3を、残渣と硝酸の質量比1:8で添加し、残渣とHNO3の混合物を40℃の閉鎖環境下で1時間攪拌し、混合物を4回十分に洗浄し、濾過し、乾燥させて、リチウムイオン電池の負極材を得る。表1は、リチウムイオン電池の負極材の性能パラメータを列挙している。
バイオマスガス化炉の残渣を用いてリチウムイオン電池の負極材を調製する方法は、以下の工程を含む。
残渣とオレイン酸ソルビタンと脱イオン水を、残渣とオレイン酸ソルビタンと脱イオン水の質量比を100:4:1000として混合し、残渣とオレイン酸ソルビタンと脱イオン水の混合物をめのう乳鉢に入れ、1時間粉砕し、脱イオン水を用いて3回洗浄してオレイン酸ソルビタンを除去し、濾過して、残渣(中間生成物1)を得る。質量分率25%の塩酸を残渣(中間生成物1)に、残渣(中間生成物1)と塩酸の質量比を1:15で添加し、残渣(中間生成物1)と塩酸の混合物を密閉された恒温マグネチックスターラーで40℃の温度で1.5時間攪拌して不純物を除去し、濾過し、溶液のpH値が中性になるまで4回洗浄して、残渣(中間生成物2)を得る。残渣(中間生成物2)を超音波振動器に入れ、残渣(中間生成物2)にポリエチレンイミンとエタノールを、残渣(中間生成物2)とポリエチレンイミンとエタノールの質量比10:4:300で添加し、残渣(中間生成物2)とポリエチレンイミンとエタノールの混合物を2時間十分に振とうさせ、混合物を3回洗浄してポリエチレンイミンとエタノールを除去し、濾過して得られた残渣を待機させる。最後に、得られた残渣に質量分率60%のHNO3を、残渣と硝酸の質量比を1:15で添加し、残渣とHNO3の混合物を40℃の密閉環境下で1.5時間攪拌し、混合物を4回十分に洗浄し、濾過し、乾燥させて、リチウムイオン電池の負極材を得る。表1は、リチウムイオン電池の負極材の性能パラメータを列挙している。
Figure 0006730312
表1で対比される本発明の生成物および従来製品の性能パラメータによれば、本発明によって調製されたリチウムイオン電池の負極材は、比容量が高く、粒度がナノスケールの微小球であり、タップ密度が低く、不純物の含量が低く、第1サイクルクーロン効率が高いという効果を有する。本発明によって調製されたリチウムイオン電池の負極材は、リチウムイオン電池の電極材料の要件を満たす。

Claims (10)

  1. バイオマスガス化炉の残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法であって、
    1)バイオマスガス化炉の残渣と界面活性剤を含む水溶液を混合し、粉砕して残渣を分散させ、水洗いして界面活性剤を除去し、浸出させ、得られた残渣を回収して待機させる工程と、
    2)前記工程1)で得られた残渣に塩酸を加え、攪拌して不純物を除去し、濾過し、中性になるまで洗浄してから待機させる工程と、
    3)前記工程2)で得られた残渣にポリエチレンイミンとエタノールを加え、振とうさせて残渣を分散させ、ポリエチレンイミンとエタノールを洗い流し、濾過して得られた残渣を待機させる工程と、
    4)前記工程3)で得られた残渣に質量分率55〜70%の硝酸を加え、35〜45℃の温度で十分に攪拌して酸化改質し、硝酸を洗い流し、濾過および乾燥して、リチウムイオン電池の負極材を得る工程と、
    を含む方法。
  2. 前記工程1)において、界面活性剤がドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、1-ヘキサデシルスルホン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、ラウリルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ドデシル脂肪酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコールポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、オレイン酸ソルビタン、またはそれらの混合物である、請求項1に記載のバイオマスガス化炉の残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法。
  3. 前記工程1)において、質量比が残渣:界面活性剤:水= 100:0.5〜5:200〜1000であり、粉砕時間は15〜20分であることを特徴とする、請求項1または2に記載のバイオマスガス化炉の残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法。
  4. 前記工程2)において、塩酸の質量分率が20〜25%であり、質量比が中間生成物1:塩酸= 1:8〜20であることを特徴とする、請求項1または2に記載のバイオマスガス化炉の残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法。
  5. 前記工程3)において、質量比が残渣:ポリエチレンイミン:エタノール= 10:4〜10:200〜1000であり、振とう時間が0.5〜3時間であることを特徴とする、請求項1または2に記載のバイオマスガス化炉の残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法。
  6. 前記工程4)において、質量比が残渣:硝酸= 1:5〜15であり、撹拌時間は0.5〜3時間であることを特徴とする、請求項1または2に記載のバイオマスガス化炉の残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法。
  7. 前記工程4)において、前記リチウムイオン電池の負極材の粒径は50〜200mmであり、比表面積は15〜25m2/gであることを特徴とする、請求項1または2に記載のバイオマスガス化炉の残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法。
  8. 前記工程1)において、粉砕後の残渣の粒径は5〜20μmであることを特徴とする、請求項1または2に記載のバイオマスガス化炉の残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法。
  9. 前記工程1)において、バイオマスガス化炉の残渣の化学組成および質量百分率は、Cが65〜70%、SiO2が13〜18%、CaOが3〜6%、Al2O3が4〜7%、Fe2O3が1〜2%、Na2Oが1〜2%、K2Oが1〜2%、MgOおよびZnOを含む不純物であることを特徴とする、請求項1または2に記載のバイオマスガス化炉の残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法。
  10. 前記工程2)において、残渣および塩酸を35〜45℃の温度で0.5〜2時間攪拌することを特徴とする、請求項1または2に記載のバイオマスガス化炉の残渣を利用するリチウムイオン電池の負極材の調製方法。
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