以下に、本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報表示処理〕
最初に、本実施形態の情報表示プログラム等により実現される情報表示処理を説明する。以下の説明では、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100の動作を例に、情報表示処理を説明する。
図1及び図2は、実施形態に係る端末装置100の動作を示す図である。図1及び図2の例では、端末装置100が備える表示面(以下、画面ともいう。)に、複数のコンテンツが配置されたページC11が表示されている。ページとは、コンテンツの配置面のことである。より具体的には、ページとは、画像(例えば、静止画、動画)、テキスト情報(例えば、ニュース記事)等のコンテンツが配置されたページ単位の情報である。例えば、ページはウェブページである。なお、ページはウェブページに限定されない。例えば、ページは、ユーザインタフェース画面に表示されることを目的として作成されたページ(例えばアプリの画面)であってもよい。ページは、端末装置100が備える記憶装置に予めインストールされたデータ(例えば、地図データ等のコンテンツデータ)に基づき生成されてもよい。なお、以下の説明で示される“ページ”の記載は“配置面”に置き換えることが可能である。なお、“ページ”はコンテンツそのものとみなすことが可能である。そのため、以下の説明で示される“ページ”の記載は“コンテンツ”に置き換えることも可能である。また、以下に説明する端末装置100の動作は、ブラウザ上での動作のみならず、予めインストールされたプログラム上(例えば、アプリ上)での動作も含有している。
以下の説明には、X軸、Y軸、及びZ軸から構成される直交座標系を用いる。図中、矢印の指し示す方向がプラス方向である。本実施形態の場合、X軸、Y軸は端末装置100の画面と水平な方向に軸方向を有している。具体的には、X軸は、画面横方向に軸方向を有しており、Y軸は画面縦方向に軸方向を有している。また、Z軸は画面と平行な面に対して垂直な方向に軸方向を有している。
端末装置100は、例えば、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末である。図1の例では、端末装置100は、スマートデバイスとなっているが、端末装置100はスマートデバイスに限定されない。端末装置100は、ネットワーク接続機能を備え、ネットワークを介して任意のサーバ装置と通信する。端末装置100の画面は、タッチパネル式の画面となっている。端末装置100は、ユーザのタッチパネル操作に応じて画面にページを表示する。なお、図1の例では、端末装置100は縦置きとなっているが、横置きであってもよい。この場合、端末装置100は、図1の例とは異なり、画面の長辺が上或いは下となるようページを表示する。
ユーザが端末装置100を操作して任意のサイトにアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバからユーザがアクセスしたサイトに係るページの配信を受ける。そして、端末装置100は、受信したページを画面に表示する。また、端末装置100は、ページの配信を受けると、ページの情報とともに送信された制御情報に従って広告配信サーバに広告コンテンツの配信要求を送信する。そして、端末装置100は、広告配信サーバから広告コンテンツの配信を受ける。端末装置100は、制御情報に従って画面に広告コンテンツ(例えば、図1に示す広告コンテンツC12等)を表示する。
制御情報は、ページに埋め込まれたプログラムであってもよい。例えば、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、CSS3(Cascading Style Sheets 3)等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラムであってもよい。コンテンツ配信サーバ等のサーバから配信されるアプリケーションソフトそのものを制御情報とみなすことも可能である。このとき、ページの情報は、制御情報に含まれていてもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
〔1−1.ページの表示処理〕
以下、図1を参照しながら、端末装置100が実行する情報表示処理を説明する。情報表示処理は、例えば、コンテンツ配信サーバ等の配信サーバが配信する制御情報に従って行われる。コンテンツ配信サーバは、ページC11(第1のコンテンツ)等のページ情報を配信するサーバである。以下の説明では、端末装置100は、コンテンツ配信サーバが配信する制御情報に従って情報表示処理を実行するものとするが、広告配信サーバが配信する制御情報に従って情報表示処理を実行してもよい。広告配信サーバは、広告コンテンツC12(第2のコンテンツ)等の広告情報を配信するサーバである。
端末装置100は、コンテンツ配信サーバからページC11のデータを受信するともに、広告配信サーバから広告コンテンツC12のデータを取得する。図1の例の場合、広告コンテンツC12は動画であるが、静止画であってもよい。ページC11の制御情報には、広告コンテンツC12の配置領域(以下、広告領域A1という。)の情報が含まれる。広告領域A1(第1の領域)は、ページC11上の一部領域である。端末装置100は、制御情報に従って、ページC11上の広告領域A1に広告コンテンツC12を配置する。端末装置100は、端末装置100が有する記憶部上(例えば、ビデオメモリ上)で広告コンテンツC12の配置を行ってもよい。
そして、端末装置100は、広告コンテンツC12の周囲領域A2の表示態様を変更する。周囲領域A2(第2の領域)は、ページC11の表示領域(例えば、図1に示すコンテンツ表示領域F1)の一部であって広告領域A1を基準とした領域である。例えば、周囲領域A2は、広告領域A1の周囲に位置する領域である。なお、図1の例では、コンテンツ表示領域F1は、端末装置100の画面の一部となっているが、画面の全体であってもよい。
端末装置100は、広告コンテンツC12の周囲領域A2の表示態様を第1表示態様から第2表示態様に変更する。第1表示態様は、例えば、ページC11のデータ通りの本来の表示態様であり、第2表示態様は、例えば、第1表示態様とは異なる表示態様である。例えば、第1表示態様は、図1の状態D12に示すような、ページC11に配置されたコンテンツの視認性を低下させない表示態様であり、第2表示態様は、図1の状態D11に示すような、ページC11の周囲領域A2に配置されたコンテンツの視認性を低下させる表示態様である。
このとき、端末装置100は、ページC11上の周囲領域A2に画像を重ねることで、周囲領域A2の表示態様を変更してもよい。例えば、端末装置100は、ページC11上の周囲領域A2に透過画像を重ねることで、周囲領域A2の表示態様を変更する。透過画像は、少なくとも一部が透過する画像である。図1の状態D11の例では、端末装置100は、周囲領域A2にグレーの透過性のある画像を重ねることで、周囲領域A2の視認性を低下させている。なお、周囲領域A2の視認性を低下させる方法は上記に限定されない。端末装置100は、非透過性の画像を周囲領域A2に配置することで、周囲領域A2の視認性を低下させてもよい。また、どの表示態様を第1表示態様及び第2表示態様とするかは、ページC11或いは広告コンテンツC12の配信者が任意に設定可能である。端末装置100は、周囲領域A2の表示態様の変更を記憶部上で行ってもよい。
表示態様の変更が完了したら、端末装置100は、周囲領域A2の表示態様が変更されたページC11を画面に表示する(状態D11)。このとき、端末装置100は、図1の状態D11に示すように、ページC11に含まれる広告領域A1に広告コンテンツC12を表示する。広告コンテンツC12の表示は、ページC11の表示、及び、周囲領域A2の表示態様の変更と同時であってもよい。
なお、上述の例では、端末装置100は、ページC11を画面に表示する前に周囲領域A2の表示態様を変更した。しかし、端末装置100は、ページC11を画面に表示した後に、周囲領域A2の表示態様を変更してもよい。例えば、端末装置100は、ページC11の広告領域A1に広告コンテンツC12を表示した後、端末装置100は、周囲領域A2の表示態様を第2表示態様に徐々に変化させてもよい。例えば、端末装置100は、周囲領域A2中の表示態様変更部分を、広告領域A1の外縁から周囲領域A2の外縁に向けて徐々に広げてもよい。或いは、端末装置100は、周囲領域A2の表示態様を薄い色(例えば、薄いグレー)から濃い色(濃いグレー)に徐々に変更してもよい。或いは、端末装置100は、周囲領域A2に重ねる画像を透明度の高い画像から透明度の低い画像に徐々に変更してもよい。周囲領域A2の表示態様を変更する時間は、例えば、1秒〜10秒である。勿論、周囲領域A2の表示態様を変更する時間は、1秒〜10秒に限られない。変更する時間は、1秒より短くてもよいし、10秒より長くてもよい。
なお、端末装置100は、ページC11の表示を開始する際の初期画面に広告領域A1が含まれない場合は、広告領域A1の変更を行わなくてもよい。初期画面は、例えば、端末装置100がページC11の配信を受けた後、コンテンツ表示領域F1に最初に表示する画面である。すなわち、端末装置100は、初期画面に広告領域A1が含まれない場合は、広告領域A1を第1表示態様のままとし、初期画面に広告領域A1が含まれる場合は、周囲領域A2の表示態様を第2表示態様とする。なお、端末装置100は、初期画面に表示される広告領域A1の面積或いは割合が所定の閾値より大きい場合に、周囲領域A2の表示態様を第2表示態様に変更してもよい。
ユーザによって所定の操作がなされると、端末装置100は、周囲領域A2の表示態様を、変更された表示態様からページC11の本来の表示態様に戻す。所定の操作は、タップ、フリック、スワイプ等のタッチパネル操作であってもよいし、クリック、ボタンの押下等のタッチパネル操作以外の操作であってもよい。図1の例では、端末装置100は、ユーザによってスクロール操作がなされた場合に、周囲領域A2の表示態様を、第2表示態様から第1表示態様に戻している(状態D12)。
広告コンテンツC12はユーザが選択可能に構成されている。ユーザが広告コンテンツを選択操作(例えば、タップ或いはクリック)すると(状態D13)、端末装置100は、画面にページC21を表示する(状態D14)。ページC21には、広告コンテンツC12に掲載された内容(商品或いはサービス)に関する広告コンテンツC22が配置されている。
〔1−2.ページのリロード〕
次に、図2を参照しながら、ページC11がリロードされたときの処理について説明する。ユーザが、ページC11の表示中にリロード操作を行うと(状態D21)、端末装置100は、コンテンツ配信サーバからページC11のデータを再度取得するとともに、広告配信サーバから広告コンテンツC12のデータを再度取得する。そして、画面にページC11の初期画面を表示する。広告コンテンツC12が動画の場合には、端末装置100は、動画の再生を開始してもよい。
初期画面を表示した際、端末装置100は、周囲領域A2の表示態様を第1表示態様から第2表示態様に徐々に変化させる(状態D22、D23)。図2の例では、端末装置100は、周囲領域A2中の表示態様変更部分を、広告領域A1の外縁から周囲領域A2の外縁に向けて徐々に広げている。最終的に、端末装置100は、一定時間(例えば、1秒〜10秒程度)かけて周囲領域A2の表示態様を第2表示態様に変更する(状態D24)。なお、周囲領域A2の表示態様を変更する時間は、1秒〜10秒に限られない。変更する時間は、1秒より短くてもよいし、10秒より長くてもよい。
なお、表示態様を変更する方法は図2の例に限られない。例えば、端末装置100は、初期画面の表示の際、周囲領域A2の表示態様を薄い色(例えば、薄いグレー)から濃い色(濃いグレー)に徐々に変化させてもよい。或いは、端末装置100は、初期画面の表示の際、周囲領域A2に重ねる画像を透明度の高い画像から透明度の低い画像に徐々に変化させてもよい。なお、端末装置100は、リロード時に限らず、ページC11の初期画面を表示する場合には、周囲領域A2の表示態様を第1表示態様から第2表示態様に徐々に変化させてもよい。端末装置100は、リロード時に、周囲領域A2の表示態様を第2表示態様に即座に変化させることも可能である。
本実施形態によれば、端末装置100は広告領域A1の周囲にある周囲領域A2の表示態様を第2表示態様に変更しているので、広告領域A1に表示された広告コンテンツC12をユーザに注目させることができる。周囲領域A2の表示態様を第2表示態様に変更したとしても、ユーザが端末装置100を操作した場合には、周囲領域A2の表示態様を第1表示態様に戻しているので、周囲領域A2の表示態様の変更が、ユーザにとって過度に操作の妨げになることはない。結果として、端末装置100は、コンテンツ(ページ或いは広告コンテンツ)に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
〔2.配信システムの構成例〕
以上、本実施形態の情報表示処理について述べたが、以下、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100を備える配信システム1の構成を説明する。
図3は、実施形態に係る配信システム1の構成例を示す図である。図3に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを備える。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。なお、図3に示す配信システム1には、端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30がそれぞれ複数台含まれてもよい。
端末装置100は、ページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置100は、ユーザの操作に従って、コンテンツ配信サーバ30からページの情報を取得する。ページに広告コンテンツの取得を要求する取得命令が含まれる場合には、端末装置100は、取得命令に従って広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得する。また、端末装置100は、上述の情報表示処理を実現する制御情報を広告配信サーバ20から受け取った場合には、制御情報に従って情報表示処理を実現する。端末装置100の構成は後述する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。広告主端末10は、広告主による操作に従って、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿する。例えば、広告主端末10は、広告コンテンツC12等を広告コンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。また、広告主端末10が入稿する広告コンテンツは、画像(静止画、動画像)であってもよいし、テキストデータであってもよい。また、広告コンテンツは、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下の説明では、「広告主」は、本来の広告主だけでなく、代理店を含む概念であるものとする。また、「広告主端末」は、広告主端末10だけでなく、代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所やユーザの属性等からユーザと広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果、配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、上述した情報表示処理を実現するための制御情報を広告コンテンツとともに端末装置100に配信する。そのため、広告配信サーバ20は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置として機能する。制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。広告配信サーバ20の構成は後述する。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にページの情報を配信するサーバ装置である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページを端末装置100に配信する装置である。コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置としても機能する。コンテンツ配信サーバ30の構成は後述する。
〔3.広告配信サーバの構成例〕
次に、広告配信サーバ20の構成について説明する。広告配信サーバ20は、端末装置100、広告主端末10等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。広告配信サーバ20は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、広告配信サーバ20は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。広告配信サーバ20が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図4は、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成例を示す図である。広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。なお、図4に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部21は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部21は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部21は、NIC(Network Interface Card)等のLANインタフェースであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部21は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部21は、広告配信サーバ20の通信手段として機能する。通信部21は、制御部23の制御に従って端末装置100、広告主端末10、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
記憶部22は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、広告配信サーバ20の記憶手段として機能する。記憶部22は、広告データベース24を記憶する。
広告データベース24は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである。図5は、実施形態に係る広告データベース24に格納された情報の一例を示す図である。図5に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有している。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、広告コンテンツC12等の広告に係るコンテンツを示す。なお、図5に示す例では、「広告コンテンツ」には「C20」〜「C70」といった概念的な情報が格納されているが、音声データ、画像データ、テキストデータ、ゲームデータ、ゲーム形式の広告データ等、コンテンツのデータそのものが格納されていてもよい。なお、「広告コンテンツ」には、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されていてもよい。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレッション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図5の例では、広告主ID「K10」によって識別される広告主が、コンテンツC20を広告コンテンツとして入稿した例を示している。コンテンツC20は、図1及び図2で示した広告コンテンツC12であってもよい。また、図5では、広告コンテンツ「C20」のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツ「C20」が表示された際の課金額が「aaa」である例を示している。ここで、広告配信サーバ20は、1つのページに配置される複数のコンテンツ(複数の広告コンテンツ)ごとにインプレッション数を計数してもよいし、1つのページの複数のコンテンツ(複数の広告コンテンツ)を1つの広告とみなしてインプレッション数を計数してもよい。
なお、広告配信サーバ20がクリック課金形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。ここで、クリック課金形式広告とは、広告コンテンツが選択される度に課金が行われる広告である。また、広告配信サーバ20が入札形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR(Click Through Rate)等が登録される。ここで、入札形式広告とは、広告配信サーバ20が配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択する形式の広告のことである。
なお、広告データベース24は、上記以外の項目の情報を記憶してもよい。例えば、広告データベース24は、コンテンツとユーザとのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。また、広告データベース24には、広告コンテンツの表示態様の変更を指示する表示指示が登録されていてもよい。表示指示には、広告コンテンツC12の配置領域(広告領域A1)の設定値などが含まれていてもよい。例えば、表示指示には、ページC11の上端を基準とした広告領域A1の位置や大きさ等を示す情報が含まれていてもよい。表示指示には、コンテンツ表示領域F1中のどの範囲を周囲領域A2とするかを決める設定値の情報が含まれていてもよい。例えば、表示指示には、広告コンテンツC12の広告領域A1を基準とした周囲領域A2の位置や大きさ等を示す情報が含まれていてもよい。このとき、表示指示には、周囲領域A2の変更態様の情報が含まれていてもよい。例えば、表示指示には、第2表示態様の情報が含まれていてもよい。また、表示指示には、ページC11の他のページ(例えば、ページC21)への遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれていてもよい。表示指示の設定は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって行われる。
図4に戻り、制御部23は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
制御部23は、図4に示すように、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28と、を備える。制御部23を構成するブロック(入稿受付部25〜配信部28)はそれぞれ制御部23の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部23は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部25は、対価の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。また、入稿受付部25は、広告コンテンツの表示指示を受付ける。かかる場合、入稿受付部25は、広告コンテンツおよび表示指示を、広告主ID及び対価の値とともに広告データベース24に登録する。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置やユーザの属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。
かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
また、広告選択部27は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。その後、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の情報表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。そして、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
なお、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラム(例えば、アプリそのもの)であってもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
〔4.コンテンツ配信サーバの構成例〕
次に、コンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。コンテンツ配信サーバ30は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。コンテンツ配信サーバ30が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図6は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成例を示す図である。コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33と、を備える。なお、図6に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部31は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部31は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部31は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部31は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部31は、コンテンツ配信サーバ30の通信手段として機能する。通信部31は、制御部33の制御に従って端末装置100、及び広告配信サーバ20と通信する。
コンテンツ記憶部32は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。コンテンツ記憶部32は、コンテンツ配信サーバ30の記憶手段として機能する。コンテンツ記憶部32は、コンテンツが配置されたページの情報を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ページを形成するHTML(Hyper Text Markup Language)ファイルや、ページに表示される画像のデータを記憶する。
制御部33は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部33は、図6に示すように、受付部34と、配信部35と、を備える。制御部33を構成するブロック(受付部34、配信部35)はそれぞれ制御部33の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部33は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
受付部34は、端末装置100からページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34がページの取得要求を受け付けた場合に、ページの情報を端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のページの情報をコンテンツ記憶部32から取得し、取得したページの情報を端末装置100に配信する。このとき、ページの情報には、制御情報が含まれていてもよい。
制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラム(例えば、アプリそのもの)であってもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
なお、制御情報には、広告コンテンツの表示指示の情報が含まれていてもよい。表示指示には、広告コンテンツC12の配置領域(広告領域A1)の設定値などが含まれていてもよい。例えば、表示指示には、ページC11の上端を基準とした広告領域A1の位置や大きさ等を示す情報が含まれていてもよい。表示指示には、コンテンツ表示領域F1中のどの範囲を周囲領域A2とするかを決める設定値の情報が含まれていてもよい。例えば、表示指示には、広告コンテンツC12の広告領域A1を基準とした周囲領域A2の位置や大きさ等を示す情報が含まれていてもよい。このとき、表示指示には、周囲領域A2の変更態様の情報が含まれていてもよい。例えば、表示指示には、第2表示態様の情報が含まれていてもよい。また、表示指示には、ページC11の他のページ(例えば、ページC21)への遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれていてもよい。
〔5.端末装置の構成例〕
次に、端末装置100の構成について説明する。端末装置100は、ユーザがページの閲覧に使用する情報表示装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話等の通信端末である。通信機能を備えるのであれば、端末装置100は、パーソナルコンピュータ(ノートPC、デスクトップPC)、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理端末であってもよい。この場合、情報処理端末も通信端末の一種である。端末装置100は、ネットワークNを介して広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と接続する。
図7は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。端末装置100は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、出力部140と、制御部150と、を備える。なお、図7に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部110は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部110は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部110は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部110は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部110は、端末装置100の通信手段として機能する。通信部110は、制御部150の制御に従って広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
入力部120は、外部から各種入力を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。入力部120は、端末装置100の入力手段として機能する。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、タッチパネルも入力部120に含まれる。この場合、ユーザは、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
記憶部130は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部130は、端末装置100の記憶手段として機能する。記憶部130は、ウェブブラウザ等のアプリケーションのデータが格納されている。以下の説明では、ウェブブラウザのことを単にブラウザという。
出力部140は、音、光、振動、画像等、外部に各種出力を行う装置である。出力部140は、端末装置100の出力手段として機能する。出力部140は、各種情報を表示する表示装置を備える。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、表示装置(以下、画面という。)は入力部120と一体であってもよい。出力部140は、制御部150の制御に従って、画面に画像を表示する。
図8は、端末装置100の画面を説明するための図である。端末装置100は、長方形の画面を有している。より具体的には、端末装置100は、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い縦長の画面を有している。なお、以下の説明では、端末装置100は、画面が縦長となる状態で使用される例について記載するが、実施形態は、これに限定されるものではない。端末装置100は、画面が横長となる状態で使用されてもよい。
図8に示す端末装置100には、画面にページの閲覧に使用されるブラウザが表示されている。ウェブブラウザは、コンテンツ表示領域F1と、アプリケーション領域F2、F3により構成されている。コンテンツ表示領域F1は、広告配信サーバ20或いはコンテンツ配信サーバ30から受信したコンテンツを表示するための領域である。アプリケーション領域F2、F3は、ブラウザのユーザインタフェースとなる領域である。アプリケーション領域F2には、ステータスバー、検索フィールド等が配置されており、アプリケーション領域F3には、各種操作ボタンが配置されている。端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ表示領域F1及びアプリケーション領域F2、F3の大きさを変更してもよい。例えば、端末装置100は、ユーザの操作に応じて、アプリケーション領域F2の縦方向の大きさを小さくしてコンテンツ表示領域F1を上方向に拡大してもよい。
図7に戻り、制御部150は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部150は、図7に示すように、表示部151と、表示制御部152と、を備える。制御部150を構成するブロック(表示部151と、表示制御部152)はそれぞれ制御部150の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部150は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
表示部151は、ページC11に含まれる広告領域A1に広告コンテンツC12を表示する。
表示制御部152は、ページC11の表示領域の一部であって広告領域A1を基準とした周囲領域A2の表示態様を変更する。例えば、表示制御部152は、ページC11の表示領域の一部であって広告領域A1の周囲に位置する周囲領域A2の表示態様を変更する。このとき、表示制御部152は、ページC11の表示を開始する際の初期画面に広告領域A1が含まれる場合に、周囲領域A2の表示態様を変更してもよい。表示制御部152は、ページC11の表示を開始する際の初期画面に表示される広告領域A1の面積或いは割合が所定の閾値より大きい場合に、周囲領域A2の表示態様を変更してもよい。
また、表示制御部152は、ユーザによって所定の操作がなされた場合に、周囲領域A2の表示態様を、変更された表示態様からページC11の本来の表示態様に戻す。
また、表示制御部152は、周囲領域A2の表示態様を徐々に変化させる。例えば、表示制御部152は、ページC11の表示を開始する際の初期画面を表示した際に、周囲領域A2の表示態様を所定の表示態様に徐々に変化させる。表示制御部152は、ページC11のスクロールにより、周囲領域A2が画面の所定の位置に近づくに従って、周囲領域A2の表示態様を所定の表示態様に徐々に変化させてもよい。
また、表示制御部152は、ページC11がリロードされた場合には、ページC11を初期画面に表示した後、周囲領域A2の表示態様を所定の表示態様に徐々に変化させる。
また、表示制御部152は、ページC11の周囲領域A2の視認性を低下させることで、周囲領域A2の表示態様を変更する。例えば、表示制御部152は、ページC11上の周囲領域A2に画像を重ねることで、周囲領域A2の表示態様を変更する。このとき、表示制御部152は、ページC11上の周囲領域A2に少なくとも一部が透過する画像を重ねることで、周囲領域A2の表示態様を変更してもよい。また、表示制御部152は、ページC11上の周囲領域A2に広告領域A1から離れるに従って透過率が高くなる画像を重ねることで、周囲領域A2の表示態様を変更してもよい。
また、表示制御部152は、ページC11の周囲領域A2の表示に所定の画像処理を施すことで、周囲領域A2の表示態様を変更する。例えば、表示制御部152は、ページC11の周囲領域A2の表示をぼかすことで、周囲領域A2の表示態様を変更する。
〔6.ページの構成例〕
ユーザが端末装置100を操作して任意のサイトにアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からページの配信を受ける。そして、端末装置100は、受信したページを画面に表示する。以下、端末装置100が画面に表示するページの構成例について説明する。
図9は、端末装置100に表示されるページC11の一例を示す図である。図9の左側の図は、ページC11の具体例であり、右側の図は、左側に示されたページC11の各領域を説明するための図である。ページC11は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されたウェブページである。ページC11は、HTML、XML(Extensible Markup Language)等で記述される。
ページC11は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページである。本実施形態では、ページC11の横方向の長さは、端末装置100が有する画面の横方向の長さと同じである。また、ページC11は、縦方向の長さが、端末装置100のコンテンツ表示領域F1の縦方向の長さより長い。ページC11はコンテンツ表示領域F1に対してスクロール可能である。
ページC11には、複数のコンテンツがタイル状に配置されている。ページC11に配置されるコンテンツ(以下、メインコンテンツという。)は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー等のコンテンツである。メインコンテンツは、動画、静止画、テキストデータ等により構成される。ページC11は、タイル状のコンテンツごとに操作や更新等を行うことが可能である。タイルは、その大きさ、配置位置等が、タイルごとに異なっていてもよい。また、タイルは、その大きさ、配置位置等が、ユーザの操作に応じて変化するよう構成されていてもよいし、任意のタイミングで自動的に変化するよう構成されていてもよい。
なお、ページC11には、タイル状のコンテンツ以外にも、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が配置されていてもよい。また、ページC11には、広告コンテンツを広告配信サーバ20から取得するよう指示する取得命令が含まれる。例えば、ページC11を形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURLや、広告コンテンツを取得して、表示させるための各種スクリプト等が取得命令として記述される。
ページC11は、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML5等、動的なコンテンツを実現可能なコンピュータ言語を使用して記述される。そのため、ページC11は、ユーザの操作によりコンテンツの表示態様を変更可能である。情報表示処理の概要で説明したように、周囲領域A2が第1表示態様に変更されたページC11(第1のコンテンツ)を表示した端末装置100をユーザがスクロール操作すると、広告コンテンツC12(第2のコンテンツ)の周囲領域A2が第2表示態様から第1表示態様に変更される。
広告コンテンツという概念には、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、ページC11にかかる情報の一部、その他任意のコンテンツが含まれるものとする。なお、広告コンテンツは、広告対象に関する情報を直接的に含むコンテンツに限られない。他の広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク等、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。すなわち、ユーザに対して、メインコンテンツに対する興味とは異なる興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。
図9の右側の図に示すように、ページC11には広告コンテンツC12を配置するための広告領域A1が設定される。そして、ページC11上の広告領域A1の周囲には、周囲領域A2が設定される。図9の右側の図に示す斜線の領域が周囲領域A2である。図9の例では、広告領域A1の上端から長さL1ほど離れた位置を上辺、広告領域A1の下端から長さL2ほど離れた位置を下辺、広告領域A1の左端から長さL3ほど離れた位置を左辺、広告領域A1の右端から長さL4ほど離れた位置を右辺とした、中空の四角形の領域(すなわち、広告領域A1を中空領域としたリング状の領域)が周囲領域A2となっている。
図10は、端末装置100にページC11が表示された様子を示す図である。図10の左側の図は、ページC11の具体例であり、右側の図は、ページC11が表示された端末装置100を示している。図10の例では、広告コンテンツC12の周囲領域A2は第2表示態様に変更されている。
図11は、周囲領域A2を第2表示態様に変更する方法の一例を示す図である。端末装置100に表示されるコンテンツは、最下層にページC11が位置し、ページC11の上層に広告コンテンツC12が配置された構造となっている。そして、端末装置100は、ページC11と広告コンテンツC12の間に、広告領域A1と周囲領域A2とを合体させた形状の画像Gを挿入することで、広告コンテンツC12の周囲領域A2を第2表示態様に変更する。なお、図11はあくまでイメージである。ページC11、画像G、及び広告コンテンツC12はいずれも画像であり、現実にこれらがZ軸方向に離間しているわけではない。なお、図11に示した方法は一例であり、周囲領域A2を第2表示態様に変更する方法は図11に示した方法に限定されない。
〔7.端末装置の処理フロー〕
次に、図12を参照しながら、制御情報を実行した端末装置100が実行する処理の手順について説明する。図12は、情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にページ(例えば、ページC11)の配信を要求する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からページを受信する(ステップS11)。次に、端末装置100は、配信されたページに広告コンテンツ(例えば、広告コンテンツC12)の取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツの配信要求を送信する(ステップS12)。
次に、端末装置100は、広告コンテンツを受信したか判別する(ステップS13)。広告コンテンツを受信していない場合(ステップS13:No)、端末装置100は、再度ステップS13を実行する。
広告コンテンツを受信している場合(ステップS13:Yes)、端末装置100は、ページに広告コンテンツを配置する(ステップS14)。例えば、端末装置100は、受信したページのデータに広告コンテンツのデータを合成する。さらに、端末装置100は、広告コンテンツの周囲領域の表示態様を所定の表示態様に変更する(ステップS15)。例えば、ステップS14でページC11に広告コンテンツC12を配置したのであれば、端末装置100は、広告コンテンツC12の周囲領域A2の表示態様を第2表示態様に変更する。そして、端末装置100は、周囲領域の表示態様を変更したページを画面に表示する(ステップS16)。なお、端末装置100は、周囲領域の表示態様の変更が行われていないページを画面に表示した後、徐々に周囲領域の表示態様の変更を行ってもよい。
次に、端末装置100は、ユーザによりスクロール操作が行われたか判別する(ステップS17)。スクロール操作が行われていない場合(ステップS17:No)、端末装置100は、ステップS21に処理を進める。
スクロール操作が行われた場合(ステップS17:Yes)、端末装置100は、広告コンテンツの周囲領域の表示態様を別の表示態様に変更する(ステップS18)。例えば、ステップS14でページC11に広告コンテンツC12を配置し、ステップS15で周囲領域A2の表示態様を第2表示態様に変更したのであれば、端末装置100は、広告コンテンツC12の周囲領域A2の表示態様を第1表示態様に戻す。なお、すでに、周囲領域A2の表示態様が第1表示態様なのであれば、端末装置100は、周囲領域A2の表示態様を変更しなくてもよい。そして、端末装置100は、画面のスクロールを実行する(ステップS19)。
続いて、端末装置100は、スクロールの動作が終了しているか判別する(ステップS20)。スクロールの動作が終了していない場合(ステップS20:No)、端末装置100は、ステップS19に処理を戻す。スクロールの動作が終了している場合(ステップS20:Yes)、端末装置100は、ページ上のリンクのタップ等、ユーザによりページの遷移操作が行われたか判別する(ステップS21)。
ページの遷移操作が行われていない場合(ステップS21:No)、端末装置100は、ステップS17に処理を戻す。ページの遷移操作が行われた場合(ステップS21:Yes)、端末装置100は、ページのリクエストを送信する(ステップS22)。リクエストの送信が終了したら、端末装置100は、ステップS11に処理を戻し、ステップS11〜S22の処理を繰り返す。
〔8.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
〔8−1.コンテンツの態様について〕
上述の実施形態では、第1のコンテンツをページ、第2のコンテンツを広告コンテンツとした。しかし、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツは、ページ及び広告コンテンツに限られない。第1のコンテンツ、第2のコンテンツともにページ上のコンテンツであってもよい。このとき、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツは、広告コンテンツ以外のコンテンツであってもよい。また、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツは、静止画、動画、テキスト情報に限られず、例えば、ゲーム等を含むコンテンツであってもよい。第1、第2のコンテンツは、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツであってもよい。また、第1、第2のコンテンツは、音声を含むコンテンツであってもよい。また、第1、第2のコンテンツは、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツであってもよい。
また、上述の実施形態では、第1のコンテンツが配置されるページはウェブページであるものとしたが、ページはウェブページに限定されない。例えば、ページは、ユーザインタフェース画面に表示されることを目的として作成されたページであってもよい。例えば、ページは、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、ゲーム画面、音楽再生画面、動画再生画面のページであってもよい。これらの画面(ページ)も第1のコンテンツの配置面とみなすことができる。なお、配置面は、複数のコンテンツがタイル状に並べられたものであってもよい。画面にページ状に表示可能なさまざまな構成を配置面とみなすことが可能である。
〔8−2.制御情報について〕
上述の実施形態では、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30がページとともに配信する制御情報を用いて、情報表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上述した制御情報を広告配信サーバ20から広告コンテンツの情報とともに受信してもよい。そして、端末装置100は、広告配信サーバ20から受信した制御情報に従って情報表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、ページC11の表示処理や、上述した情報表示処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。アプリケーションのプログラムデータは、コンテンツ配信サーバ等のサーバから配信されたものであってもよい。この場合、アプリケーションのプログラムデータそのものを制御情報とみなすことが可能である。
〔8−3.装置構成〕
また、上述の実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図4に示した広告配信サーバ20は、例えば、図6に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないページを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100に広告コンテンツが配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをページC11と共に端末装置100へと送信してもよい。
また、上述の実施形態では端末装置100はタッチパネル式の画面を備えるものとしたが、端末装置100はタッチパネル式の画面を備えていなくてもよい。端末装置100は、マウス、キーボード等、タッチパネル以外の操作手段を有していてもよい。また、上述の実施形態では、スクロール操作はタッチパネルを使用して実行されるものとしたが、マウスやキーボード等、タッチパネル以外の操作手段を用いて実行されてもよい。コンテンツのクリック(タップ)についても同様である。
〔8−4.ログについて〕
また、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否かを示すログや、ユーザによって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。より具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否か示すログを取ってもよい。また。広告コンテンツが動画の場合、動画(広告コンテンツ)が再生されたか否か、どの再生位置まで動画(広告コンテンツ)が再生されたか等を示すログを取ってもよい。
また、端末装置100は、広告コンテンツの表示回数や選択回数、再生された時間等を測定してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択されたか否か、広告コンテンツがどのようなタイミングで選択されたか等といったログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)がどの再生位置で選択されたか等を示すログをとってもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択された際のページC11の表示態様を示すログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)の再生が開示する前にページC11の表示を終了した場合、広告コンテンツが表示されていない旨のログ等を取得してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが表示された回数のみならず、メインコンテンツが広告コンテンツに変更された回数、及び、広告コンテンツがメインコンテンツに変更された回数を示すログを取ってもよい。
このように端末装置100が取得したログは、広告コンテンツのインプレッション数やCTRの更新、広告コンテンツ等の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、スクロール操作により広告コンテンツが何度も表示された場合や、広告コンテンツの再生が何度も行われた場合は、広告コンテンツに対してユーザが興味を持ったと予測される。
このため、広告コンテンツの表示態様を変更した旨を示すログ、動画(広告コンテンツ)の表示時間を示すログ、初期画面からのスクロール操作を示すログ、広告コンテンツを選択したか否かを示すログ等はユーザの広告に対する認知度を示す指標になりえる。
そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、広告コンテンツの表示時間、選択回数等に応じて課金額を変更してもよい。
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが画面から消去された後、再度表示された場合とで、異なるランディングページを表示してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが再度表示された場合とで、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
〔8−5.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係る広告コンテンツとともに表示されたページC11に対して、ユーザがどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示された際において、ユーザがページC11に対して行ったスクロール操作の内容や回数、ユーザの選択操作、ユーザが広告コンテンツを選択した際におけるページC11の表示態様等を記録する。
また、端末装置100は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理、広告コンテンツの内容、広告コンテンツ等を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNS(Social Networking Service)への書き込み)等、ユーザが端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、制御情報とともに広告コンテンツを配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともに広告コンテンツを配信した際にページC11に対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツが表示されるページC11においては、広告コンテンツが選択されることにより先のウェブページ(ランディングページ)が表示されることのみならず、ユーザの操作によってページC11の表示態様が変更されることにより、または広告コンテンツが表示されることにより、どのような操作をおこなったかという操作履歴自体がユーザの広告コンテンツへの興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、広告コンテンツの再生回数や表示回数、ページC11の滞在時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツを表示した際に、広告コンテンツが広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係る広告コンテンツが表示されるページC11に対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツの表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔8−6.その他〕
上述の実施形態では、端末装置100は、ページC11上の周囲領域A2に透過画像を重ねることで、周囲領域A2の表示態様を変更した。しかし、透過画像は、画像の全領域で透過率(透明度)が一定でなくてもよい。図13は、周囲領域A2に配置される透過画像の変形例を示す図である。端末装置100は、図13に示すように、周囲領域A2に、広告領域A1から離れるに従って透過率が高くなる画像を重ねることで、周囲領域A2の表示態様を変更してもよい。透過画像は、広告領域A1から離れるに従って段階的に透過率が変化する画像であってもよいし、連続的に透過率が変化する画像であってもよい。勿論、周囲領域A2に配置される画像は透過画像に限られない。端末装置100は、周囲領域A2に、広告領域A1から離れるに従って、色が段階的に或いは連続的に変化する画像を重ねてもよい。
また、上述の実施形態では、端末装置100は、周囲領域A2に画像を重ねることで周囲領域A2の表示態様を変更した。しかし、周囲領域A2の表示態様を変更する方法は、上記に限定されない。例えば、端末装置100は、ページC11自体を変更することで周囲領域A2の表示態様を変更してもよい。すなわち、端末装置100は、ページC11の周囲領域A2の表示(例えば、画像又はテキスト)に所定の画像処理を施すことで、周囲領域A2の表示態様を変更してもよい。画像処理は、ぼかし処理であってもよい。
また、上述の実施形態では、端末装置100は、ページC11の初期画面を表示する際に周囲領域A2の表示態様を第2表示態様に変更した。しかし、端末装置100は、初期画面の表示以外のタイミングで周囲領域A2の表示態様を変化させてもよい。図14は、周囲領域の表示態様の変更動作の変形例を示す図である。図14の例では、端末装置100は、ページC11に代わってページC31(第1のコンテンツ)を画面に表示している。ページC31には、広告コンテンツC32が配置されている。広告コンテンツC32の周囲には、ページC11と同様に、周囲領域A2が設定されている。
ページC31の初期画面の表示の際、広告コンテンツC32は、コンテンツ表示領域F1の下部に位置している。このとき、周囲領域A2は第1表示態様のままとなっている。端末装置100は、ページC11のスクロールにより、広告コンテンツC32の表示領域が画面の所定の位置に近づくに従って、周囲領域A2の表示態様を所定の表示態様に徐々に変化させる。例えば、端末装置100は、広告コンテンツC32の表示領域(広告領域)が、コンテンツ表示領域F1の縦方向(Y軸方向)の中央Bに近づくに従って、周囲領域A2の表示態様を第2表示態様に徐々に変化させる。例えば、端末装置100は、広告領域の縦方向(Y軸方向)の中央部が、コンテンツ表示領域F1の中央Bに近づくに従って、周囲領域A2中の表示態様変更部分を、広告領域の外縁から周囲領域A2の外縁に向けて徐々に広げる(状態D31、D32)。
そして、端末装置100は、ページC11のスクロールにより、広告コンテンツC32の表示領域が画面の所定の位置から遠ざかるに従って、周囲領域A2の表示態様を基の表示態様に徐々に変化させる。例えば、端末装置100は、広告コンテンツC32の表示領域(広告領域)が、コンテンツ表示領域F1の中央Bから遠ざかる従って、周囲領域A2の表示態様を第2表示態様に徐々に変化させる。例えば、端末装置100は、広告領域の縦方向の中央部が、コンテンツ表示領域F1の中央Bから遠ざかるに従って、周囲領域A2中の表示態様変更部分を、周囲領域A2の外縁から広告領域の外縁に向けて徐々に縮小する(状態D33)。
また、上述の実施形態では第1の領域を広告領域A1、第2の領域を周囲領域A2としたが、第1の領域、第2の領域はこれに限定されない。第1の領域は第2のコンテンツが配置される領域であってもよいし、第2の領域は第1の領域の周囲の領域であってもよい。第1の領域の位置が基準となっているのであれば、第2の領域は第1の領域の周囲に位置していなくてもよい。また、第2の領域は第1の領域の四方すべてではなく、第1の領域の四方のいずれか(或いは複数)に位置していてもよい。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。
また、本実施形態の広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムによって実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成してもよい。制御装置は、端末装置100の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよいし、内部の装置(例えば、制御部23、制御部33、或いは制御部150)であってもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
〔9.ハードウェア構成〕
実施形態及び変形例に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100は、例えば図15に示すような構成のコンピュータ1000によっても実現可能である。図15は、広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インタフェース(I/F)1500、入出力インタフェース(I/F)1600、及びメディアインタフェース(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インタフェース1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インタフェース1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインタフェース1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインタフェース1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23、制御部33、或いは制御部150の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔10.効果〕
上述したように、端末装置100は、ページC11に含まれる広告領域A1に広告コンテンツC12を表示する。そして、端末装置100は、ページC11の表示領域の一部であって広告領域A1を基準とした周囲領域A2の表示態様を変更する。例えば、端末装置100は、ページC11の表示領域の一部であって広告領域A1の周囲に位置する周囲領域A2の表示態様を変更する。これにより、端末装置100は、広告領域A1に表示された広告コンテンツC12をユーザに注目させることができる。
また、端末装置100は、ページC11の表示を開始する際の初期画面に広告領域A1が含まれる場合に、周囲領域A2の表示態様を変更する。これにより、端末装置100は、周囲領域A2が初期画面に表示されていない状態、すなわち、広告コンテンツC12をユーザに注目させる必要がない状態での周囲領域A2の表示態様の変更を防ぐことができる。
また、端末装置100は、ページC11の表示を開始する際の初期画面に表示される広告領域A1の面積或いは割合が所定の閾値より大きい場合に、周囲領域A2の表示態様を変更する。これにより、端末装置100は、周囲領域A2が初期画面にほとんど表示されていない状態での周囲領域A2の表示態様の変更を防ぐことができる。
また、端末装置100は、ユーザによって所定の操作がなされた場合に、周囲領域A2の表示態様を、変更された表示態様からページC11の本来の表示態様に戻す。これにより、周囲領域A2の表示態様の変更が、ユーザにとって過度に操作の妨げになることはない。
また、端末装置100は、周囲領域A2の表示態様を徐々に変化させる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC12をより注目させることができる。
また、端末装置100は、ページC11の表示を開始する際の初期画面を表示した際に、周囲領域A2の表示態様を所定の表示態様に徐々に変化させる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC12をより注目させることができる。
また、端末装置100は、ページC31のスクロールにより、ページC31上の広告コンテンツC32が表示された領域が画面の所定の位置に近づくに従って、周囲領域A2の表示態様を所定の表示態様に徐々に変化させる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC32をより注目させることができる。
また、端末装置100は、ページC11がリロードされた場合には、ページC11を初期画面に表示した後、周囲領域A2の表示態様を所定の表示態様に徐々に変化させる。これにより、端末装置100は、リロード時に広告コンテンツC12をユーザに注目させることができる。
また、端末装置100は、ページC11の周囲領域A2の視認性を低下させることで、周囲領域A2の表示態様を変更する。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC12をユーザに注目させることができる。
また、端末装置100は、ページC11上の周囲領域A2に画像を重ねることで、周囲領域A2の表示態様を変更する。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC12をユーザに注目させることができる。
また、端末装置100は、ページC11上の周囲領域A2に少なくとも一部が透過する画像を重ねることで、周囲領域A2の表示態様を変更する。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC12をユーザに注目させることができる。
また、端末装置100は、ページC11上の周囲領域A2に広告領域A1から離れるに従って透過率が高くなる画像を重ねることで、周囲領域A2の表示態様を変更する。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC12をユーザに注目させることができる。
また、端末装置100は、ページC11の周囲領域A2の表示に所定の画像処理を施すことで、周囲領域A2の表示態様を変更する。例えば、端末装置100は、ページC11の周囲領域A2の表示をぼかすことで、周囲領域A2の表示態様を変更する。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC12をユーザに注目させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、表示部は、表示手段や表示回路に読み替えることができる。同様に、表示制御部は、表示制御手段や表示制御回路に読み替えることができる。