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JP6526994B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

記録媒体に記録を行なうためのインク液滴を吐出するプリントヘッドを記録媒体の搬送方向に所定の間隔で吐出順に複数配列したインクジェット記録装置に関する。
近年、連続紙あるいは枚葉紙などの記録媒体に対する高速記録を実現したインクジェット記録装置が実用化されている。このようなインクジェット記録装置は、記録媒体の搬送方向に直交する方向(記録媒体の幅方向)に該記録媒体にインク滴を吐出する多数のノズルを列設した長尺のプリントヘッドを備えているので、記録媒体の幅方向にインク滴を吐出するに際してプリントヘッドが記録媒体の幅方向に移動する必要がない分、プリントヘッドが移動しながら吐出を行なっている間は記録媒体を搬送することができない家庭用のインクジェットプリンタよりも高速な記録を実現している。
プリントヘッドは品質のよい記録を行なうため、ノズルの目詰まりを防止する必要がある。ノズルの目詰まりは、一定期間ノズルからのインク滴の吐出が行なわれないと、ノズルを充填しているインク表面が乾燥によって固化することによって生じることが多い。ノズルの目詰まりを防ぐため、家庭用のインクジェットプリンタは、記録中であってもプリントヘッドを適宜待機位置に移動させ、待機位置に備えられたインク受けに対してインク滴の吐出を行なう。
それに対して、上述のインクジェット記録装置は記録中にプリントヘッドが待機位置に移動することはないので、多数列設されたノズルの目詰まりを防止するために、記録媒体に対して記録を行なう吐出とは別に、記録に寄与しない吐出を行なわなければならない。このような吐出を「フラッシング吐出」と呼ぶ。
フラッシング吐出は、記録媒体に対して一定期間毎に全ノズルからの吐出を連続して行なう連続的吐出(「ラインフラッシング」と称する)と、全ノズルからの吐出を離散して行なう離散的吐出(「スターフラッシング」と称する)があり、この二種類のフラッシング吐出を適宜選択して実行するインクジェット記録装置について、例えば特許文献1に開示されている。
特開2013-59875
記録媒体の記録領域外、たとえば最終的には裁断される部分であれば記録品質の影響を考慮せずに済むので、フラッシング吐出として、ラインフラッシングを選択する。ラインフラッシングは、インク滴の吐出を比較的大量に行なうことで、ノズルの目詰まりを防止する。
一方、記録媒体の記録領域内であれば、フラッシング吐出として、スターフラッシングを選択する。スターフラッシングは、記録に寄与しないインク滴を吐出するため記録品質に影響を与えるので、大量のインク滴吐出を行なうことはできないが、記録媒体における裁断される部分が少ない場合であってもノズルの目詰まりを防止する。
ラインフラッシング、スターフラッシング、いずれのフラッシング吐出であっても、記録に寄与しないインク滴の吐出であることから、経済的あるいは資源的にはインクの浪費に他ならない。従って、ノズルの目詰まりを防止しながらも、インク消費量を減少するフラッシング吐出の実現が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、フラッシング吐出量の減少を実現可能なインクジェット印刷装置を提供することを目的としている。
本発明者等は、上記の問題を解決するために鋭意研究した結果、次のような知見を得た。
インクジェット印刷装置のプリントヘッドにおけるノズルの目詰まりは、主に乾燥によってインクが固化することにより生じるものであることから、適切な湿気がプリントヘッド付近に供給されていれば乾燥によるノズルの目詰まりを防止することが可能となるが、そのためにインクジェット印刷装置の機内に湿気を供給する機構を備えることは、また別にコストがかかるという問題が生じる。そこで、インク滴を記録媒体に吐出するフラッシング吐出それ自身が機内に湿気を供給する動作であることに着目した。
すなわち、記録媒体の搬送方向に沿って所定間隔を有して吐出順に配列された複数のプリントヘッドにおいて、先に記録媒体に吐出を行なうプリントヘッドが比較的多量のフラッシング吐出を行なうと、記録媒体の搬送に伴って記録媒体から蒸発したインクの溶媒による湿気が後続するプリントヘッド付近に供給されることによりノズルの乾燥を防ぎ、目詰まりが抑制されるので、後続するプリントヘッドはフラッシング吐出そのものを減少することができる。この手法によるフラッシング吐出のインク吐出量の総計は従来手法のフラッシング吐出のインク量の総計よりも小となるという知見を発明者等が得たことにより、本発明は以下の形態、あるいは適用例を取ることができる。
[適用例1]
記録媒体の搬送方向に沿って所定間隔を有して吐出順に配列された第1の液滴吐出部と第2の液滴吐出部と、を備えたインクジェット記録装置であって、前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に対して、前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量を増加させ、該フラッシング吐出量の増加に対応して前記第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量を減少させるフラッシング吐出を行なわせるフラッシング吐出制御手段、を有する。
より具体的には、連続紙である記録媒体を所定の搬送方向に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送方向において所定間隔を有して吐出順に配列された第1の液滴吐出部および第2の液滴吐出部と、を備えたインクジェット記録装置であって、前記第1の液滴吐出部は、前記記録媒体に向けて第1の液滴を吐出する第1のフラッシング吐出を行い、前記搬送手段は、前記第1の液滴が着弾した記録媒体を前記搬送方向に沿って前記第2の液滴吐出部に向けて搬送し、前記第2の液滴吐出部は、前記記録媒体に着弾した前記第1の液滴から湿気の供給を受け、かつ前記記録媒体に向けて第2の液滴を吐出する第2のフラッシング吐出を行い、前記インクジェット記録装置は、前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に対して、前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量を増加させ、該フラッシング吐出量の増加に対応して前記第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量を減少させるフラッシング吐出を行なわせるフラッシング吐出制御手段、をさらに備える。
[適用例2]
インクジェット記録装置であって、前記第1の液滴吐出部が、前記記録媒体に対する吐出順が最先の液滴吐出部である。
[適用例3]
インクジェット記録装置であって、前記フラッシング吐出制御手段が、前記記録媒体に対するフラッシング吐出として、前記第1の液滴吐出部および第2の液滴吐出部に連続的液滴吐出を行なわせる。
[適用例4]
インクジェット記録装置であって、前記フラッシング吐出制御手段が、前記記録媒体に対するフラッシング吐出として、前記第1の液滴吐出部および第2の液滴吐出部に離散的液滴吐出を行なわせる。
[適用例5]
インクジェット記録装置であって、前記記録媒体の含有水分量を検出する記録媒体水分量検出手段、を備え、前記フラッシング吐出制御手段が、前記記録媒体水分量検出手段が検出した前記記録媒体の含有水分量に応じて前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量の増加を変更し、前記第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量の減少を変更する。
より詳細には、インクジェット記録装置であって、前記記録媒体の含有水分量を検出する記録媒体含有水分量検出手段、を備え、前記フラッシング吐出制御手段が、前記記録媒体含有水分量検出手段が検出した前記記録媒体の含有水分量が少ないときは、前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量をさらに増加させるように変更し、前記記録媒体の含有水分量が多いときは、前記第1の液滴吐出部および第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量をさらに減少させるように変更する。
[適用例6]
インクジェット記録装置であって、前記記録媒体の表面温度を検出する記録媒体表面温度検出手段、を備え、前記フラッシング吐出制御手段が、前記記録媒体表面温度検出手段が検出した前記記録媒体の表面温度に応じて前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量の増加を変更し、前記第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量の減少を変更する。
より詳細には、インクジェット記録装置であって、前記記録媒体の表面温度を検出する記録媒体表面温度検出手段、を備え、前記フラッシング吐出制御手段が、前記記録媒体表面温度検出手段が検出した前記記録媒体の表面温度が高いときは、前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量をさらに増加させるように変更し、前記記録媒体の表面温度が低いときは、前記第1の液滴吐出部および前記第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量をさらに減少させるように変更する。
[適用例7]
インクジェット記録装置であって、前記第1の液滴吐出部が、ブラックインクを吐出する。
[適用例8]
インクジェット記録装置であって、前記第1の液滴吐出部が、前記第2の液滴吐出部が吐出するインクよりも低濃度のインクを吐出する。
[適用例9]
記録媒体の搬送方向に沿って所定間隔を有して吐出順に配列された第1の液滴吐出部と第2の液滴吐出部と、を備えたインクジェット記録装置のフラッシング吐出方法であって、前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に対してフラッシング吐出を行なうとき、前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量を増加させる工程と、前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量の増加に対応して前記第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量を減少させる工程と、を有する。
より具体的には、連続紙である記録媒体を所定の搬送方向に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送方向において所定間隔を有して吐出順に配列された第1の液滴吐出部および第2の液滴吐出部と、を備えたインクジェット記録装置のフラッシング吐出方法であって、前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に対してフラッシング吐出を行なうとき、前記第1の液滴吐出部が、前記記録媒体に向けて第1の液滴を吐出する第1のフラッシング吐出を行なう工程と、前記搬送手段が、前記第1の液滴が着弾した記録媒体を前記搬送方向に沿って前記第2の液滴吐出部に向けて搬送する工程と、前記第2の液滴吐出部が、前記記録媒体に着弾した前記第1の液滴から湿気の供給を受け、かつ前記記録媒体に向けて第2の液滴を吐出する第2のフラッシング吐出を行なう工程と、前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量を増加させる工程と、前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量の増加に対応して前記第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量を減少させる工程と、を備える。
適用例1では、搬送方向に搬送される記録媒体に対して先に吐出を行なう第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量を増加させたとき、該フラッシング吐出量の増加に対応して後続する第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量を減少させるフラッシング吐出制御手段を備えているため、第1の液滴吐出部が記録媒体に吐出したインク滴の溶媒が蒸発したことにより生じる湿気が第2の液滴吐出部付近に供給されることにより、第2の液滴吐出部のノズル乾燥を防止するので、全体的なフラッシング吐出に使用されるインク吐出量を減少するという作用効果を得る。
適用例2では、第1の液滴吐出部が記録媒体に対する吐出順が最先となるため、後続する第2の液滴吐出部全てに湿気を供給してノズル乾燥を防止するので、全体的なフラッシング吐出に使用されるインク吐出量を減少するという作用効果を得る。
適用例3では、フラッシング吐出制御手段が第1の液滴吐出部、第2の液滴吐出部に連続的液滴吐出を行なわせても、第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量の増加に対応して第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量を減少させるので、全体的なフラッシング吐出に使用されるインク吐出量を減少するという作用効果を得る。
適用例4では、フラッシング吐出制御手段が第1の液滴吐出部、第2の液滴吐出部に離散的液滴吐出を行なわせても、第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量の増加に対応して第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量を減少させるので、全体的なフラッシング吐出に使用されるインク吐出量を減少するという作用効果を得る。
適用例5では、記録媒体水分量検出手段が検出した記録媒体が含有する水分量に応じてフラッシング吐出制御手段が第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量の増加を変更し、該増加に対応した前記第2のフラッシング液滴吐出部のフラッシング吐出量の減少を変更させるので、全体的なフラッシング吐出に使用されるインク吐出量を減少するという作用効果を得る。
適用例6では、記録媒体表面温度検出手段が検出した記録媒体の表面温度に応じてフラッシング吐出制御手段が第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量の増加を変更し、該増加に対応した前記第2のフラッシング液滴吐出部のフラッシング吐出量の減少を変更させるので、全体的なフラッシング吐出に使用されるインク吐出量を減少するという作用効果を得る。
適用例7では、第1の液滴吐出部が比較的コストが低いブラックインクを吐出するので、全体的なフラッシング吐出に使用されるインク吐出量を減少できるとともに、インクにかかるコストを不必要に増加させることがないという作用効果を得る。
適用例8では、第1の液滴吐出部が第2の液滴吐出部よりも低濃度のインクを吐出するので、全体的なフラッシング吐出に使用されるインク吐出量を減少できるとともに、特に離散的液滴吐出時に記録品質が不必要に低下することがないという作用効果を得る。
適用例9では、搬送方向に搬送される記録媒体に対して先に吐出を行なう第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量を増加させたとき、該フラッシング吐出量の増加に対応して後続する第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量を減少させるので、第1の液滴吐出部が記録媒体に吐出したインク滴の溶媒が蒸発したことにより生じる湿気が第2の液滴吐出部付近に供給されることにより、第2の液滴吐出部のノズル乾燥を防止するため、全体的なフラッシング吐出に使用されるインク吐出量を減少するという作用効果を得る。
本発明の実施の形態におけるインクジェット記録装置100の概略構成図である。 本発明の実施の形態におけるプリントヘッド13を説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるラインフラッシング、スターフラッシングを説明するための図である。 本発明の原理を説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるラインフラッシング、スターフラッシングにおけるフラッシング吐出量を変更した状態を説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるフラッシング吐出の吐出量の順序を変更した状態について説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるプリントヘッドの配列の変更について説明するための図である。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置200の概略構成図である。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置300の概略構成図である。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録システム1000の概略構成図である。
以下、図面を利用しながら、本発明を実施形態について、説明を行なう。
〈第1の実施形態〉
図1は、本発明に関わるインクジェット記録装置100を説明するための概略構成図である。
インクジェット記録装置100は、給紙部3と、記録部5と、排紙部7とを備えている。
給紙部3は、ロール状の連続紙WPを水平軸周りに回転可能に保持し、記録部5に対して連続紙WPを巻き出して供給する。記録部5は、連続紙WPに対して印刷を行う。排紙部7は、記録部5で印刷された連続紙WPを水平軸周りに巻き取る。連続紙WPの供給側を上流とし、連続紙WPの排紙側を下流とした場合、給紙部3は記録部5の上流側に配置され、排紙部7は記録部5の下流側に配置されている。
なお、上述した連続紙WPが本発明における「記録媒体」に相当する。
記録部5は、複数の駆動ローラ11、複数の搬送ローラ12、複数のプリントヘッド13、ヒートローラ14、制御部15、とを備えている。
駆動ローラ11は、給紙部3から取り込んだ連続紙WPを排紙部7へ搬送するための駆動力を供給するためのローラである。搬送ローラ12は、駆動ローラ11によって取り込まれた連続紙WPを円滑に搬送するためのローラである。駆動ローラ11は、給紙部3の直後、プリントヘッド13の直前、プリントヘッド13の直後、排紙部7の直前に備えられており、連続紙WPに対して適切な記録を行なうための張力を付与する機能も備えられている。搬送ローラ12は、張力が付与された連続紙WPを記録位置に支持する機能や、連続紙WPの蛇行や斜行を抑制する機能も備えられている。
プリントヘッド13は、図示しないインクタンクから供給されるインクを連続紙WPに対してインク滴として吐出することにより、画像を形成する。各プリントヘッド13は、搬送される連続紙WPの用紙幅方向(搬送方向に直交する方向)に該連続紙WPの用紙幅方向以上の長さを有して、連続紙WPから所定間隔を維持するように架設されている。
記録部5では、上流側からブラック(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出するように、所定の間隔を有してプリントヘッド13K、13C、13M、13Yが備えられている。ここでは、プリントヘッド13の搬送方向の幅が15cm、各プリントヘッド13間は20cm間隔で配列されているものとする。プリントヘッド13の搬送方向の幅、各プリントヘッド13の間隔は、これに限定されるものではない。
プリントヘッド13は、搬送ローラ12に支持された連続紙WPに対して画像の記録を行なうとともに、ノズルの目詰まりを防止するためのフラッシング吐出をも行なう。
なお、上述したプリントヘッド13が、本発明における「液滴吐出部」に相当する。
ヒートローラ14は、各プリントヘッド13が連続紙WPに吐出したインクを乾燥させるため、ヒータなどの加熱手段を内蔵しており、連続紙WPを大きな巻付角で巻きつつ搬送する。ヒートローラ14は、連続紙WPを外周面に巻き付けて、連続紙WPに吐出されたインク滴を乾燥させる。
上述した各構成は、CPUやメモリを備えた制御部15によって統括的に操作される。制御部15は、給紙部3、駆動ローラ11、排紙部7を制御することによって、連続紙WPを記録部5に搬送する。また、制御部15は図示しない画像処理装置から記録を行なうための記録データを受信し、プリントヘッド13におけるインク滴吐出データに変換、プリントヘッド13を駆動することにより、連続紙WPに記録を行なう。
また、制御部15は、プリントヘッド13に列設された複数のノズルの目詰まりを防止するためのフラッシング吐出を制御するフラッシング吐出制御部151を備えている。
フラッシング吐出制御部151は、連続紙WPに対するプリントヘッド13の記録状態に応じて、ラインフラッシングやスターフラッシングを適宜選択する制御を行なう。また、フラッシング吐出制御部151は、連続紙WPに対して先行してフラッシング吐出を行なうプリントヘッド13のインク滴吐出量を変更することにより、後続してフラッシング吐出を行なうプリントヘッド13のインク滴吐出量を削減するという制御を行なう。
なお、上述したフラッシング吐出制御部151が、本発明における「フラッシング吐出制御手段」に相当する。
図2は、プリントヘッド13の構成を説明するための図である。プリントヘッド13は、連続紙WPの用紙幅方向(搬送方向に直交する方向)に複数のインクジェットヘッド130を列設することにより、連続紙WPの幅方向以上の長さを実現している。
各インクジェットヘッド130は、制御部15の制御に基づき、インクを吐出する複数のノズル131を備えている。複数のノズル131を備えたインクジェットヘッド130を複数列設したプリントヘッド13は、搬送により下方を通過する連続紙WPに対してインク滴を吐出することにより、連続紙WPの幅方向への移動を行なうことなく画像を形成することができる。このような構成を備えたインクジェット記録装置を、「ワンパス式インクジェット記録装置」と称する。
なお、プリントヘッド13におけるインクジェットヘッド130の数や列設位置、インクジェットヘッド130におけるノズル131の数や列設位置は、図示したものに限定されない。
図3は、ワンパス式インクジェット記録装置におけるフラッシング吐出を説明するための図である。
図3(a)は、ワンパス式インクジェット記録装置によるラインフラッシングを説明するための図である。ここでは説明のため、プリントヘッド13が一つのインクジェットヘッド130を備え、ノズル131の数が5であり、連続紙WPが搬送方向Hの方向へ搬送されるものとする。
制御部15がノズル131の目詰まり防止のためのフラッシング吐出が必要と判断した場合、フラッシング吐出制御部151はラインフラッシングを選択する。連続紙WPが搬送方向Hの方向へ搬送されることにより、完成した印刷物では裁断される部分がプリントヘッド13の下方に達すると、フラッシング吐出制御部151は、プリントヘッド13に対してインク吐出を指示する。
フラッシング吐出制御部151は、プリントヘッド13を構成するインクジェットヘッド130が備えるノズル131全てから、記録時よりも大量のインク吐出を行なわせる。その結果、図示するようにインクジェットヘッド130が備えるノズル131全てからインク滴が吐出されたことで、連続紙WPの搬送方向に直交する方向にライン状のフラッシング吐出FL1が行なわれている。
フラッシング吐出制御部151は、連続紙WPが搬送されることで完成した印刷物では裁断される部分が表れる毎に、ノズルの目詰まりを防止するためラインフラッシングを行なうようにしてもよい。
なお、上述したラインフラッシングが、本発明における「連続的液滴吐出」に相当する。
一方、印刷物では裁断される部分が少ない場合、あるいは連続紙WPにおける印刷物としての領域が大きい場合はラインフラッシングを行なうことが難しい。そのような場合に、制御部15がノズル131の目詰まり防止のためのフラッシング吐出が必要と判断したならば、フラッシング吐出制御部151はスターフラッシングを選択する。
図3(b)は、ワンパス式インクジェット記録装置によるスターフラッシングを説明するための図である。図3(a)同様、ここでは説明のため、プリントヘッド13が一つのインクジェットヘッド130を備え、ノズル131の数が5であり、連続紙WPが搬送方向Hの方向へ搬送されるものとする。
連続紙WPが搬送され画像形成が行なわれている間に、スターフラッシングを選択したフラッシング吐出制御部151は、プリントヘッド13に対してインク吐出を指示する。
フラッシング吐出制御部151は、プリントヘッド13を構成するインクジェットヘッド130が備えるノズル131全てから、記録用小滴あるいはそれ以下の小滴のインク滴を離散的に吐出させる。その結果、図示するようにインクジェットヘッド130が備えるノズル131全てからインク滴が吐出されたことで、連続紙WPの搬送方向に直交する方向にインク滴が散乱したフラッシング吐出FL2が行なわれている。
スターフラッシングでは、完成した印刷物内にもフラッシング吐出によるインク滴が存在しているが、これらのインク滴は小滴が散乱していることから視覚的に目立つものではなく、通常は問題とはならない。
なお、上述したスターフラッシングが、本発明における「離散的液滴吐出」に相当する。
ワンパス式インクジェット記録装置では、ラインフラッシングやスターフラッシングを適宜使い分けることにより、プリントヘッド13の待機位置への移動を伴うことなく、ノズルの目詰まりを防止する。
図4は、本発明の原理を説明するための図である。ここでは、説明のため、記録部5の、所定の間隔を有するプリントヘッド13Kと13Cとが、連続紙WPに対してフラッシング吐出を行なうものとする。
図4(a)は、連続紙WPに対して先に吐出を行なうプリントヘッド13Kがフラッシング吐出を行なった状態を示している。連続紙WPが搬送方向Hの方向へ搬送されると配列の順序からプリントヘッド13Kがプリントヘッド13Cよりも先に連続紙WPにフラッシング吐出を行なう。プリントヘッド13Kが吐出したインク滴FLDは連続紙WPに着弾すると、該連続紙WP内部にインク溶媒が浸透するとともに一部は空気中に蒸発する。
連続紙WPが、離隔したプリントヘッド13Cに搬送される間もインク滴FLDによる連続紙WP内部へのインク溶媒の蒸発は続行する。搬送の結果、連続紙WPのインク滴FLDが着弾した部分が、プリントヘッド13C下部に到達する。
図4(b)は、連続紙WPのインク滴FLDが着弾した部分が、搬送によってプリントヘッド13C下部に到達した状態を示している。インク滴FLDのインク溶媒の蒸発によって生じた湿気S(破線矢印にて示す)がプリントヘッド13C付近に漂うと、プリントヘッド13C周辺の湿度が上昇することにより、プリントヘッド13Cに列設されたノズル131の乾燥が防止される。従って、プリントヘッド13Kとプリントヘッド13Cとを比較した場合、プリントヘッド13Cの方がノズルの目詰まりが少ない。
発明者等はこの知見に基づき、連続紙WPに対して先にフラッシング吐出を行なうプリントヘッド13のフラッシング吐出量を増加することで、該プリントヘッド13のノズル目詰まりを回復するとともに、後続するプリントヘッド13周辺の湿度を上昇させてノズルの目詰まりを防止できるので、後続するプリントヘッド13のフラッシング吐出量を減少することが可能となり、全体的なフラッシング吐出量を減少するという本発明を想到するに至った。
図5は、記録部5のプリントヘッド13においてフラッシング吐出量を変更した状態、およびそれによるフラッシング吐出量の減少を説明するための図である。
図5(a)、(b)は、それぞれプリントヘッド13がラインフラッシングを行なった状態を示している。図5(a)は、連続紙WPの搬送方向に吐出順に所定の間隔を有するように配列されたプリントヘッド13K、13C、13M、13Yがそれぞれラインフラッシングを行なうに際して、プリントヘッド13Kのフラッシング吐出量を増加させ、後続するプリントヘッド13C、13M、13Yのフラッシング吐出量を減少させた場合を示しており、図5(b)は、従来のように各プリントヘッド13のフラッシング吐出量に変更がない場合を示している。
具体的には、図5(a)では、連続紙WPに最先に吐出するプリントヘッド13Kのフラッシング吐出量を4ライン(1ライン分の吐出を4回繰り返す)とし、後続するプリントヘッド13C、13M、13Yのフラッシング吐出量をそれぞれ2ラインとしているのに対し、図5(b)では、各プリントヘッド13のフラッシング吐出量をそれぞれ3ラインとしている。
図5(a)では、最先にフラッシング吐出を行なうプリントヘッド13Kのフラッシング吐出量が従来の3ラインよりも1ライン増加した4ラインとなっている。プリントヘッド13K単体で見た場合にはフラッシング吐出量が増加しているものの、プリントヘッド13Kが比較的多量にフラッシング吐出を行なったことにより、連続紙WPから生じた湿気が後続のプリントヘッド13C、13M、13Yの周辺湿度を上昇させる。その結果、プリントヘッド13C、13M、13Yの乾燥によるノズル目詰まりが生じにくくなるため、プリントヘッド13C、13M、13Yのフラッシング吐出量はそれぞれ2ラインとすることができるので、プリントヘッド13による全体的なフラッシング吐出量は10ラインとなる。
一方、図5(b)では、従来手法でフラッシング吐出を行なっているので、最先に吐出を行なうプリントヘッド13Kのフラッシング吐出量は3ラインであるが、プリントヘッド13Kのフラッシング吐出による後続のプリントヘッド13C、13M、13Yに対する湿度供給が考慮されていないことから、プリントヘッド13C、13M、13Yのフラッシング吐出量はプリントヘッド13Kのフラッシング吐出量3ラインと同じそれぞれ3ラインであり、プリントヘッド13による全体的なフラッシング吐出量は12ラインとなる。
すなわち、連続紙WPに対して最先に吐出を行なうプリントヘッド13Kのラインフラッシングにおけるフラッシング吐出量を増加し、後続するプリントヘッド13C、13M、13Yのフラッシング吐出量を減少することにより、ラインフラッシングのインク滴吐出量は減少している。
図5(c)、(d)は、それぞれプリントヘッド13がスターフラッシングを行なった状態を示している。図5(c)は、連続紙WPの搬送方向に吐出順に配列したプリントヘッド13K、13C、13M、13Yがそれぞれスターフラッシングを行なうに際して、プリントヘッド13Kのフラッシング吐出量を、後続するプリントヘッド13C、13M、13Yよりも多くした場合を示しており、図5(d)は、従来のように各プリントヘッド13のフラッシング吐出量に変更がない場合を示している。
具体的には、図5(c)では、連続紙WPに最先に吐出するプリントヘッド13Kのフラッシング吐出量を4dot/A4、すなわちA4サイズ辺り4dot分の離散的なフラッシング吐出が行なわれるものとし、後続するプリントヘッド13C、13M、13Yのフラッシング吐出量をそれぞれ2dot/A4、すなわちA4サイズ辺り2dot分の離散的なフラッシング吐出が行なわれたものとしているのに対し、図5(d)では、各プリントヘッド13のフラッシング吐出量をそれぞれ3dot/A4としている。
図5(c)においても、最先にフラッシング吐出を行なうプリントヘッド13Kのフラッシング吐出量が従来の3dot/A4よりも多い増加した4dot/A4となっている。プリントヘッド13K単体で見た場合にはフラッシング吐出量が増加しているものの、プリントヘッド13Kが比較的多量にフラッシング吐出を行なったことにより、連続紙WPから生じた湿気が後続のプリントヘッド13C、13M、13Yの周辺湿度を上昇させる。その結果、プリントヘッド13C、13M、13Yの乾燥によるノズル目詰まりが生じにくくなるため、プリントヘッド13C、13M、13Yのフラッシング吐出量はそれぞれ2dot/A4とすることができるので、プリントヘッド13による全体的なフラッシング吐出量は10dot/A4となる。
一方、図5(d)では、従来手法でフラッシング吐出を行なっているので、最先に吐出を行なうプリントヘッド13Kのフラッシング吐出量は3dot/A4であるが、プリントヘッド13Kのフラッシング吐出による後続のプリントヘッド13C、13M、13Yに対する湿度供給が考慮されていないことから、プリントヘッド13C、13M、13Yのフラッシング吐出量はプリントヘッド13Kのフラッシング吐出量3dot/A4と同じであり、プリントヘッド13による全体的なフラッシング吐出量は12dot/A4となる。
すなわち、連続紙WPに対して最先に吐出を行なうプリントヘッド13Kのスターフラッシングにおけるフラッシング吐出量を増加し、後続するプリントヘッド13C、13M、13Yのフラッシング吐出量を減少することにより、スターフラッシングのインク滴吐出量は減少している。
なお、ここでは、プリントヘッド13Kが、本発明における「第1の液滴吐出部」に相当し、プリントヘッド13C、13M、13Yが「第2の液滴吐出部」に相当する。
また、プリントヘッド13Kが吐出するブラック(K)インクは、プリントヘッド13C、13M、13Yが吐出するシアン(C)インク、マゼンダ(M)インク、イエロー(Y)インクよりも比較的安価であるため、比較的多量に吐出したとしても経済的な影響も抑えることができる。
連続紙WPに対するプリントヘッド13のフラッシング吐出量の設定は、各プリントヘッド13の間隔を考慮して設定されるのが望ましい。例えば、各プリントヘッド13の間隔が比較的長い場合は、「第1の液滴吐出部」に相当するプリントヘッド13は比較的多量のフラッシング吐出を行ない、逆に各プリントヘッド13の間隔が比較的短い場合は、「第1の液滴吐出部」に相当するプリントヘッド13は比較的少量のフラッシング吐出を行なうことで、ノズルの目詰まり防止とフラッシング吐出量全体の減少とを両立することができる。
また、連続紙WPに対する各プリントヘッド13のフラッシング吐出量の設定は、上述の数値に限定されることはない。例えば、プリントヘッド13Kのフラッシング吐出量を4ライン、あるいは4dot/A4とした場合、後続するプリントヘッド13Cのフラッシング吐出量を3ライン、あるいは3dot/A4とし、プリントヘッド13Cに後続するプリントヘッド13Mのフラッシング吐出量を2ライン、あるいは2dot/A4、プリントヘッド13Mに後続するプリントヘッド13Yのフラッシング吐出量を1ライン、あるいは1dot/A4とするようにしてもよい。この場合であっても、従来手法よりも全体的なフラッシング吐出量を減少することができる。
なお、ここでは、プリントヘッド13Kが本発明における「第1の液滴吐出部」に相当すること、プリントヘッド13Cが本発明における「第2の液滴吐出部」に相当することに変わりはないが、プリントヘッド13Cはプリントヘッド13Mに対して本発明における「第1の液滴吐出部」に相当し、プリントヘッド13Mは本発明における「第2の液滴吐出部」に相当するものとなる。同様に、プリントヘッド13Mはプリントヘッド13Yに対して本発明における「第1の液滴吐出部」に相当し、プリントヘッド13Yは本発明における「第2の液滴吐出部」に相当するものとなる。
また、本発明における「第1の液滴吐出部」は、連続紙WPに対して最先に吐出を行なうプリントヘッド13に限定されない。図6は、所定の間隔を有して搬送方向に配列されたプリントヘッド13K〜13Yのうち、13Kのフラッシング吐出量を変更せず、プリントヘッド13Cのフラッシング吐出量を増加させた場合を説明するための図である。
図6(a)では、プリントヘッド13Kのフラッシング吐出量を従来同様の3ラインとし、後続のプリントヘッド13Cのフラッシング吐出量を4ラインへと増加させ、プリントヘッド13Cに後続するプリントヘッド13M、13Yのフラッシング吐出量をそれぞれ2ラインへと減少させている。
図6(b)では、プリントヘッド13Kのフラッシング吐出量を従来同様の3dot/A4とし、後続のプリントヘッド13Cのフラッシング吐出量を3dot/A4から4dot/A4へと増加させ、プリントヘッド13Cに後続するプリントヘッド13M、13Yのフラッシング吐出量をそれぞれ2dot/A4へと減少させている。
ここでは、連続紙WPに最先に吐出を行なうプリントヘッド13Kから吐出されるKインクは比較的安価ではあるが他のインクに比して濃度が高く、特にスターフラッシング時のフラッシング吐出量を増加させた場合に形成した画像が黒っぽくなるなど記録品質を低下させることがあるので、Kインクよりも濃度が低いCインクのフラッシング吐出量を増加させている。
その結果、Kインクよりも濃度の低いCインクのフラッシング吐出量を増加させているため、Kインクのフラッシング吐出量を増加させた場合のように記録品質が低下することがなく、後続のMインク、Yインクのフラッシング吐出量を減少することにより、全体的なフラッシング吐出量も従来手法より減少する。
ここでは、本発明における「第1の液滴吐出部」に相当するのはプリントヘッド13Cとなり、本発明における「第2の液滴吐出部」に相当するのはプリントヘッド13M、13Yとなる。
また、記録部5のプリントヘッド13のインク順序を変更して、連続紙WPに最先に吐出するプリントヘッド13が比較的濃度の低いインクのフラッシング吐出量を増加させるようにしてもよい。あるいは、階調表現のために使用される低濃度のインクを連続紙WPに最先に吐出するプリントヘッド13に適用してフラッシング吐出量を増加させるようにしてもよい。
図7は、プリントヘッド13におけるインク順序を変更した場合、および階調表現のために低濃度のインクを吐出するプリントヘッド13を追加した場合を説明するための図である。
図7(a)は、インク順序をY、K、C、Mとした記録部5のプリントヘッド13Y、13K、13C、13Mを説明するための図である。インクの種類や記録内容によってはインク順序の変更が生じるので、このようなプリントヘッド13の配列がなされる。この場合、連続紙WPに最先に吐出を行なうプリントヘッド13Yは比較的濃度の低いYインクを吐出するのでフラッシング吐出量を増加させたとしても、Kインクのフラッシング吐出量を増加させた場合に比べて記録品質が低下することがなく、後続のプリントヘッド13のフラッシング吐出量を減少することにより、プリントヘッド13における全体的なフラッシング吐出量が減少する。
図7(b)は、階調表現のため、通常使用されるK、C、M、Yインクの他にCインクよりも濃度の低いライトシアン(LC)、Mインクよりも濃度の低いライトマゼンダ(LM)を吐出するプリントヘッド13LC、13LMを追加した記録部5を説明するための図である。インクジェット記録装置では高度な階調表現を実現するためLCインク、LMインクを使用することがある。その場合、記録部5のプリントヘッド13の数は4から6となり、プリントヘッド13の配列についてもLCインクを吐出するプリントヘッド13LC、Cインクを吐出するプリントヘッド13C、プリントヘッド13K、13Y、LMインクを吐出するプリントヘッド13LM、Mインクを吐出するプリントヘッド13Mとする。
このようなプリントヘッド13の配列が成された場合、連続紙WPに最先に吐出するプリントヘッド13LCのフラッシング吐出量、特にスターフラッシングのフラッシング吐出量を増加させたとしても比較的濃度の低いLCインクは記録品質に大きな影響を与えることはないので、後続のプリントヘッド13のフラッシング吐出量を減少することにより、やはりプリントヘッド13における全体的なフラッシング吐出量が減少する。
このように、図1のインクジェット記録装置において、フラッシング吐出制御部151が連続紙WPに最先に吐出するプリントヘッド13のフラッシング吐出量を増加させ、後続のプリントヘッド13のフラッシング吐出量を減少させることにより、全体的なフラッシング吐出量が減少することができる。
〈第2の実施形態〉
図8は、本発明に関わるインクジェット記録装置200を説明するための概略構成図である。インクジェット記録装置200の構成要素である給紙部32、排紙部72、記録部52の駆動ローラ21、搬送ローラ22、プリントヘッド23、ヒートローラ24については、図1に示したインクジェット記録装置100と同様なので、説明を省略する。
インクジェット記録装置200は、給紙部32から給紙された連続紙WPの含有水分量を計測する用紙水分計測部26を備える。用紙水分計測部26は、連続紙WPが含有する水分を計測して制御部25へ通知する。用紙水分計測部26は、接触型計測を行なう構造、非接触計測を行なう構造、いずれの構造を採用してもよい。
なお、ここでは、用紙水分計測部26が、本発明における「記録媒体含有水分量検出手段」に相当する。
制御部25は、図1に示した制御部15と同様の機能を備えているが、それに加えてフラッシング吐出制御部251を備えている。フラッシング吐出制御部251は、図1に示したフラッシング吐出制御部151と同様の機能を備えているほか、用紙水分計測部26から通知された連続紙WPの含有水分に基づいて、各プリントヘッド23のフラッシング吐出量を制御する。
なお、ここでは、フラッシング吐出制御部251が、本発明における「フラッシング吐出制御手段」に相当する。
連続紙WPの含有水分量が比較的少ない場合、連続紙WPに吐出したインク滴のインク溶媒は連続紙WPへの浸透量が蒸発量よりも高いため、フラッシング吐出制御部251は、連続紙WPに最先に吐出を行なうプリントヘッド23のフラッシング吐出量をさらに増加することにより、後続するプリントヘッド23への湿度供給を図る。
一方、連続紙WPの含有水分量が比較的多い場合、連続紙WPに多量のフラッシング吐出を行なうと、連続紙WPの含有水分量が過多となりコクリングなどの不都合が生じることがある。また、連続紙WP自体から湿度が各プリントヘッド13に供給されるので、ノズルの目詰まりは抑制される傾向にある。
そこで、連続紙WPの含有水分量が比較的多い場合には、フラッシング吐出制御部251は、連続紙WPに最先に吐出を行なうプリントヘッド23のフラッシング吐出量を減少させ、後続するプリントヘッド23についても同様にフラッシング吐出量を減少させる。
図8に示したインクジェット記録装置200において、連続紙WPの含有水分量に基づいて、フラッシング吐出制御部251が連続紙WPに最先に吐出するプリントヘッド23のフラッシング吐出量を増加させ、後続のプリントヘッド23のフラッシング吐出量を減少させることにより、全体的なフラッシング吐出量が減少する。
〈第3の実施形態〉
図9は、本発明に関わるインクジェット記録装置300を説明するための概略構成図である。インクジェット記録装置300の構成要素である給紙部30、排紙部70、記録部53の駆動ローラ31、搬送ローラ32、プリントヘッド33、ヒートローラ34については、図1に示したインクジェット記録装置100と同様なので、説明を省略する。
インクジェット記録装置300は、給紙部30から給紙された連続紙WPの表面温度を計測する表面温度計測部36を備える。表面温度計測部36は、連続紙WPの表面温度を計測して制御部35へ通知する。表面温度計測部36は、接触型計測を行なう構造、非接触計測を行なう構造、いずれの構造を採用してもよい。
なお、ここでは、表面温度計測部36が、本発明における「記録媒体表面温度検出手段」に相当する。
制御部35は、図1に示した制御部15と同様の機能を備えているが、それに加えてフラッシング吐出制御部351を備えている。フラッシング吐出制御部351は、図1に示したフラッシング吐出制御部351と同様の機能を備えているほか、表面温度計測部36から通知された連続紙WPの表面温度に基づいて、各プリントヘッド33のフラッシング吐出量を制御する。
なお、ここでは、フラッシング吐出制御部351が、本発明における「フラッシング吐出制御手段」に相当する。
連続紙WPの表面温度が比較的高い場合、連続紙WPに吐出したインク滴のインク溶媒の蒸発量が多くなるため、最先にフラッシング吐出を行なうプリントヘッド13によって連続紙WPに付着したインク溶媒の蒸発が、後続するプリントヘッド33に至る前に終結してしまうことがある。そのような場合に対応して、フラッシング吐出制御部351は、連続紙WPに最先に吐出を行なうプリントヘッド33のフラッシング吐出量をさらに増加することにより、後続するプリントヘッド33への湿度供給を図る。
一方、連続紙WPの表面温度が比較的低い場合、連続紙WPに多量のフラッシング吐出を行なうと、連続紙WPの含有水分量が過多となりコクリングなどの不都合が生じることがある。
そこで、連続紙WPの表面温度が比較的低い場合には、フラッシング吐出制御部351は、連続紙WPに最先に吐出を行なうプリントヘッド33のフラッシング吐出量を減少させ、後続するプリントヘッド33についても同様にフラッシング吐出量を減少させる。
図9に示したインクジェット記録装置300において、連続紙WPの表面温度に基づいて、フラッシング吐出制御部351が連続紙WPに最先に吐出するプリントヘッド33のフラッシング吐出量を増加させ、後続のプリントヘッド33のフラッシング吐出量を減少させることにより、全体的なフラッシング吐出量が減少する。
〈第4の実施形態〉
図10は、本発明に関わるインクジェット記録システム1000を説明するための概略構成図である。
図10に示すインクジェット記録システム1000は、連続紙WPに両面記録を行なうため、表面記録を行なうインクジェット記録装置として図1に示した記録部5、および裏面記録を行なうインクジェット記録装置として図1に示した記録部5を備えている。ここでは識別のため、表面記録を行なう記録部5を記録部5a、裏面記録を行なう記録部5を記録部5bとする。
また、インクジェット記録システム1000は、給紙部3、記録部5a、5bおよび排紙部7を制御して印刷を行なうための制御部510を備えている。
制御部510は、CPUやメモリなどを備えたコンピュータであり、記録部5a、5bに対して画像を形成するためのデータを送信することにより、インクジェット記録システム1000における画像形成を実現する。また、記録部5a、5bのフラッシング吐出を制御するフラッシング吐出制御部511を備える。フラッシング吐出制御部511は、ここでは特に記録部5bにおけるフラッシング吐出の吐出量を制御する。
インクジェット記録システム1000では、給紙部3から搬送された連続紙WPは、記録部5aによって表面記録が行なわれた後、ターンバー6により反転が行なわれ、記録部5bによって裏面記録が行なわれた後、排紙部7に巻き取られる。
このインクジェット記録システム1000では、記録部5aが備えるヒートドラム14により連続紙WPが加熱されるので、該加熱された連続紙WPが通過する記録部5bに備えられたプリントヘッド13のノズルは乾燥による目詰まりが生じやすくなる。
そこで、インクジェット記録システム1000の制御部510が備えるフラッシング吐出制御部511が、記録部5bにおいて最先に連続紙WPに吐出を行なうプリントヘッド13Kのフラッシング吐出量を、記録部5aにおいて最先に連続紙WPに吐出を行なうプリントヘッド13Kのフラッシング吐出量よりも増加させることにより、記録部5bにおいて後続するプリントヘッド13C、13M、13Yのフラッシング吐出量を減少できるので、インクジェット記録システム1000における全体的なフラッシング吐出量を減少することができる。
〈変形例〉
これまでの説明では、プリントヘッド13が吐出するインクについて、K、C、M、Y、およびLC、LMとしてきたが、これ以外のインクとしてR、G、B等の特色インクを吐出する構成を追加してもよい。
これまでの説明では、フラッシング吐出量の制御について、連続紙WPの含有水分量、あるいは連続紙WPの表面温度に基づいて行なうものとしてきたが、記録部5、52、53の周辺湿度に基づいてフラッシング吐出の制御を行なうようにしてもよい。記録部5、52、53周辺の湿度については、機体に湿度計を取り付けることで検出してもよい。あるいはインクジェット記録装置のオペレータが制御部15、25、35に対して周辺湿度を入力することで検出してもよい。
インクジェット記録システム1000の構成については、表面記録を行なうのは記録部5aとして説明を行なったが、記録部52、あるいは記録部53で表面記録を行なうようにしてもよい。あるいは、裏面記録を記録部52、あるいは記録部53で行なうようにしてもよい。
また、インクジェット記録システム1000では、記録部5aについても、最先に吐出を行なうプリントヘッド13Kのフラッシング吐出量を増加し、後続するプリントヘッド13C、13M、13Yのフラッシング吐出量を減少するようにしてもよい。
なお、これまでの説明では、記録媒体が連続紙WPであるものとして説明を行なってきたが、記録媒体が枚葉紙であっても本発明の実現は可能である。
また、これまでの説明では、記録媒体が連続紙WPであるものとして説明を行なってきたが、記録媒体が合成樹脂フィルム、金属フィルムであっても、本発明の実現は可能である。
3、30、32 給紙部
5、5a、5b、52、53 記録部
6 ターンバー
7、70、72 排紙部
11、21、31 駆動ローラ
12、22、32 搬送ローラ
13、23、33 プリントヘッド
14、24、34 ヒートローラ
15、25、35 510 制御部
26 用紙水分計測部
36 表面温度計測部
100、200、300 インクジェット記録装置
130 インクジェットヘッド
131 ノズル
151、251、351 511 フラッシング吐出制御部
1000 インクジェット記録システム
FL1 ラインフラッシング吐出
FL2 スターフラッシング吐出
FLD フラッシング吐出インク滴
S 湿気
WP 連続紙

Claims (9)

  1. 連続紙である記録媒体を所定の搬送方向に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送方向において所定間隔を有して吐出順に配列された第1の液滴吐出部および第2の液滴吐出部と、を備えたインクジェット記録装置であって、
    前記第1の液滴吐出部は、前記記録媒体に向けて第1の液滴を吐出する第1のフラッシング吐出を行い、
    前記搬送手段は、前記第1の液滴が着弾した記録媒体を前記搬送方向に沿って前記第2の液滴吐出部に向けて搬送し、
    前記第2の液滴吐出部は、前記記録媒体に着弾した前記第1の液滴から湿気の供給を受け、かつ前記記録媒体に向けて第2の液滴を吐出する第2のフラッシング吐出を行い、
    前記インクジェット記録装置は、前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に対して、前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量を増加させ、該フラッシング吐出量の増加に対応して前記第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量を減少させるフラッシング吐出を行なわせるフラッシング吐出制御手段、をさらに備える
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記第1の液滴吐出部が、前記記録媒体に対する吐出順が最先の液滴吐出部であること、
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記フラッシング吐出制御手段が、前記記録媒体に対するフラッシング吐出として、前記第1の液滴吐出部および第2の液滴吐出部に連続的液滴吐出を行なわせること、
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記フラッシング吐出制御手段が、前記記録媒体に対するフラッシング吐出として、前記第1の液滴吐出部および第2の液滴吐出部に離散的液滴吐出を行なわせること、
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体の含有水分量を検出する記録媒体含有水分量検出手段、
    を備え、
    前記フラッシング吐出制御手段が、前記記録媒体含有水分量検出手段が検出した前記記録媒体の含有水分量が少ないときは、前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量をさらに増加させるように変更し、前記記録媒体の含有水分量が多いときは、前記第1の液滴吐出部および第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量をさらに減少させるように変更すること、
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体の表面温度を検出する記録媒体表面温度検出手段、
    を備え、
    前記フラッシング吐出制御手段が、前記記録媒体表面温度検出手段が検出した前記記録媒体の表面温度が高いときは、前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量をさらに増加させるように変更し、前記記録媒体の表面温度が低いときは、前記第1の液滴吐出部および前記第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量をさらに減少させるように変更すること、
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記第1の液滴吐出部が、ブラックインクを吐出すること、
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記第1の液滴吐出部が、前記第2の液滴吐出部が吐出するインクよりも低濃度のインクを吐出すること、
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 連続紙である記録媒体を所定の搬送方向に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送方向において所定間隔を有して吐出順に配列された第1の液滴吐出部および第2の液滴吐出部と、を備えたインクジェット記録装置のフラッシング吐出方法であって、
    前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に対してフラッシング吐出を行なうとき、
    前記第1の液滴吐出部が、前記記録媒体に向けて第1の液滴を吐出する第1のフラッシング吐出を行なう工程と、
    前記搬送手段が、前記第1の液滴が着弾した記録媒体を前記搬送方向に沿って前記第2の液滴吐出部に向けて搬送する工程と、
    前記第2の液滴吐出部が、前記記録媒体に着弾した前記第1の液滴から湿気の供給を受け、かつ前記記録媒体に向けて第2の液滴を吐出する第2のフラッシング吐出を行なう工程と、
    前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量を増加させる工程と、
    前記第1の液滴吐出部のフラッシング吐出量の増加に対応して前記第2の液滴吐出部のフラッシング吐出量を減少させる工程と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置のフラッシング吐出方法。
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