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JP6502982B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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JP6502982B2 JP2017048403A JP2017048403A JP6502982B2 JP 6502982 B2 JP6502982 B2 JP 6502982B2 JP 2017048403 A JP2017048403 A JP 2017048403A JP 2017048403 A JP2017048403 A JP 2017048403A JP 6502982 B2 JP6502982 B2 JP 6502982B2
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Description

本発明は、リアピラーを有する車体後部構造に関する
従来、車体後部構造としては、車外側に配置されるアウタ部材と、車内側に配置されるインナ部材とを互いに接合して閉断面を形成した中空構造のリアピラーを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなリアピラーを有する車体後部構造では、シートベルトのアンカの取付部を補強するために、リアピラーにアンカパッチを配置することがある。
特開2014−169046号公報
しかしながら、従来の車体後部構造では、アンカパッチはリアピラーに対して車幅方向に溶接される。そのためシートベルトの引き荷重に対してアンカパッチの接合部は、剥離方向に荷重を受ける。したがって、リアピラーに対するアンカパッチの接合強度に優れた車体後部構造が望まれている。
本発明の課題は、従来よりもリアピラーに対するアンカパッチの接合強度に優れた車体後部構造を提供することにある。
前記課題を解決する車体後部構造は、車体後部にリアピラーを備え、前記リアピラーは、車幅方向外側に配置されるリアピラーアウタと、前記リアピラーアウタの車幅方向内側に配置されるリアピラーインナと、前記リアピラーインナの車幅方向内側に配置されるシートベルトのアンカパッチと、を有し、前記リアピラーインナは、前記リアピラーアウタ側に膨出する膨出部を有し、前記膨出部は、車幅方向に延在する縦壁を有し、前記アンカパッチは、前記縦壁に対して前後方向に接合されており、前記膨出部は、対向する一対の前記縦壁を有し、前記アンカパッチは、前記縦壁のうちの一方に接合され、前記縦壁のうちの他方には、前記アンカパッチと前記縦壁の一方との接合部に対して前後方向に臨むように孔部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、従来よりもアンカパッチのリアピラーに対する接合強度に優れた車体後部構造を提供することができる。
本発明の車体後部構造Cの斜視図である。 アンカパッチを取り除いた図1のリアピラーの部分拡大図である。 図2のIII−III断面図である。 図2のIV部に対応する部分拡大図である。 図2のV部の部分拡大図である。 図2のVI−VI断面図である。 図1のアンカパッチ近傍の部分拡大図である。 図7のVIII−VIII断面図である。
次に、本発明を実施するための形態(本実施形態)について詳細に説明する。本実施形態での車体後部構造は、車体の後部にリアピラーを有している。以下の車体後部構造の説明における前後左右上下の方向は、車両に着座したドライバから見た方向であり、図1に矢示する前後左右上下の方向を基準とする。図1は、本実施形態に係る車体後部構造Cの斜視図である。具体的には、図1は車両右側の斜め前方から右側の後部ドアの開口部を介して車室内を見通した際のリアピラー10を有する車体後部構造Cの斜視図である。なお、以下の説明において参照する各図において、車体に取り付けられるドア、及び車室内側に取り付けられるガーニッシュの記載は作図の便宜上、省略している。
図1に示すように、本実施形態に係る車体後部構造Cは、テールゲート9aの左右両側にそれぞれ配置されている一対のリアピラー10を備えている。このリアピラー10の下端部は、リアホイールハウスインナ(図示を省略)に接合されるリアエンドパネル9bに接続されている。リアピラー10の上端部は、ルーフ部9cに接続されている。
このような一対のリアピラー10のそれぞれは、車体中央での前後方向に沿って対称構造を有している。よって、以下の説明では、左側のリアピラー10についてのみ説明し、右側のリアピラー10についての説明は省略する。
図1中、符号51は、補強部材であり、符号61は、アンカパッチである。
図2は、アンカパッチ61を取り除いた図1のリアピラー10の部分拡大図である。図3は、図2のIII−III断面図である。
図2に示すように、リアピラー10は、屈曲した板体でそれぞれ形成されるリアピラーインナ11と、リアパネルインナ21とを車室内側に(図2の紙面の手前側に)備えている。また、リアピラー10は、図3に示すように、屈曲した板体でそれぞれ形成されるリアピラーアウタ31と、リアガータ41とを備えている。また、リアピラー10は、図1に示すように、補強部材51と、図示しないシートベルトのアンカパッチ61とを備えている。
<リアピラーインナ>
図2に示すように、リアピラーインナ11は、リアピラーインナロア11aと、リアピラーインナミドル11bと、リアピラーインナアッパ11cの3パーツに分割されており、下側から上側に向けてこの順番で配置されている。またこれらの3パーツ同士は、所定の重ね代で重ね合わせられている。以下の説明において、これらのリアピラーインナロア11a、リアピラーインナミドル11b、及びリアピラーインナアッパ11cを特に区別する必要がない場合には、単に「リアピラーインナ11」と称する。
図3に示すように、リアピラーインナ11は、上面視で、車体前後方向の後部で車体前後方向に延びる車室側横壁12と、この車室側横壁12の前縁から車幅方向外側(図3の矢示左側)に屈曲して延びる第1縦壁13とを備えている。また、リアピラーインナ11は、第1縦壁13の外縁(図3の矢示左側縁)から車体前後方向の前側に向かって屈曲して延びる外側横壁14と、この外側横壁14の前縁から車幅方向内側(図3の矢示右側)に屈曲し、第1縦壁13と対向して延びる第2縦壁15とを備えている。ちなみに、第2縦壁15の車幅方向の長さは、第1縦壁13の車幅方向の長さよりも短くなっている。なお、本実施形態での第2縦壁15の当該長さは、第1縦壁13の当該長さの三分の一から二分の一の長さ程度に設定されている。
そして、リアピラーインナ11における車室側横壁12の後縁には、後記のリアガータ41のフランジ42bと接続されるフランジ16aが形成されている。また、リアピラーインナ11における第2縦壁15の内縁(図3の矢示右側縁)には、後記のリアパネルインナ21のフランジ22aと接続されるフランジ16bが形成されている。
このようなリアピラーインナ11は、車室側横壁12の前縁と、第2縦壁15の内縁との車体前後方向の間で、車幅方向外側に膨らむ膨出部18を形成している。この膨出部18は、リアピラー10の上下方向(図3の紙面に対して垂直方向)に渡って連続して形成されている。このような膨出部18は、後輪(図示を省略)からの突き上げ荷重に対するリアピラー10の支持剛性を高めている。
なお、本実施形態での膨出部18を形成する第1縦壁13と第2縦壁15とは、互いに対向し合う部分での第1縦壁13と第2縦壁15との距離が(間隔が)、車幅方向内側から外側に向かうほど短くなっている。そして、互いに対向し合う第1縦壁13と第2縦壁15とは、上面視で、外側横壁14を上底とする等脚台形の斜辺を形成するように配置されることが好ましい。
このようなリアピラーインナ11のフランジ16bと、リアパネルインナ21のフランジ22aとは、このラップ部で互いに接合されている。この接合部20aは、リアピラーインナミドル11b(図2参照)の上下方向に渡って延びている。
ちなみに、本実施形態でのリアピラーインナ11のフランジ16bは、リアパネルインナ21のフランジ22aの車幅方向外側面に重ね合わせられている。
また、図2に示すように、リアピラーインナミドル11bの上端部には、リアピラーインナミドル11bがリアパネルインナ21側に向けて延出する延出部17を有している。図2中、延出部17は、隠れ線(点線)で示している。
図4は、図2のIV部に対応する拡大図であり、リアパネルインナ21の一部を切り欠いて延出部17の様子を示すリアパネルインナ21の破断面を含む図である。
図4に示すように、リアピラーインナミドル11bの延出部17は、リアピラーインナミドル11bの上端部でフランジ16bから部分的に車体前後方向の前側に延びるように形成されたものである。この延出部17の平面形状は、前側の端辺を上底とし、下側の端辺を斜辺とする略直角台形になっている。
このような延出部17は、リアパネルインナ21とスポット溶接などによって接合されている。また、リアピラーインナミドル11bの上端部におけるフランジ16bに対応する部分においても、もちろんリアパネルインナ21と接合されている。つまり、リアピラーインナミドル11bの上端部では、他のリアピラーインナミドル11b部分よりもリアパネルインナ21に対する接合面積が増大している。
<リアパネルインナ>
図3に示すように、リアパネルインナ21は、リアピラーインナ11の前縁部にその後縁部が重ね合わせられて接続されている。リアパネルインナ21は、リアピラー10の前側の一部を形成している。このリアパネルインナ21は、図2に示すように、車体窓部Wの車室側での枠体をも形成している。
図3に戻って、リアパネルインナ21は、リアピラーインナ11の第2縦壁15と対向する板体を有して構成されている。また、リアパネルインナ21の内縁(図3の矢示右側縁)には、前記のフランジ22aが形成されている。このリアパネルインナ21の外縁(図3の矢示左側縁)には、次に説明するリアピラーアウタ31のフランジ35aと接合されるフランジ22bが形成されている。
なお、本実施形態でのリアパネルインナ21と、リアピラーインナ11の第2縦壁15とは、上面視で、フランジ16bとフランジ22aとのラップ部を上底とする等脚台形の両斜辺を形成するように配置されることが好ましい。
図2に示すように、リアパネルインナ21のリアピラーインナ11側の下端部には、上下2段のビード23が形成されている。
図5は、図2のV部の部分拡大図である。
図5に示すように、各ビード23は、リアパネルインナ21の後縁から前方に向かって互いに並行して延びている。
上下2段のビード23のうち、上側のビード23は、下側のビード23よりも短くなっている。このようなビード23は、前記したリアピラーインナ11と、リアパネルインナ21との接合部20aに近接するように形成されている。なお、本実施形態でのビード23は、リアパネルインナ21の後縁に設定される基端部が、接合部20aと重なる位置に設定されている。
つまり、図2に示すように、リアパネルインナ21のビード23と、リアピラーインナ11の延出部17とは、接合部20aを介して繋がっているとともに、リアピラー10の上下方向に相互に分かれて配置されることとなる。
<リアピラーアウタ>
図3に示すように、リアピラーアウタ31は、リアピラー10の車幅方向外側(図3の矢示左側)に配置されている。このリアピラーアウタ31は、車体側面視での意匠面を形成している。
リアピラーアウタ31は、車体前後方向の前側から後側に向けて僅かに車幅方向内側(図3の矢示右側)に変位しながら延びる略平坦面32を有している。また、リアピラーアウタ31は、この略平坦面32の前側で車幅方向内側(図3の矢示右側)に曲がって前記のリアパネルインナ21の外縁に向けて延びる前側曲壁33を有している。また、リアピラーアウタ31は、この略平坦面32の後側で車幅方向内側(図3の矢示右側)に曲がって延びる途中で前方に向けて折り返し、前記の後記のリアガータ41の後縁に向かって延びる後側曲壁34を有している。前側曲壁33の前縁には、リアパネルインナ21のフランジ22bと接合されるフランジ35aが形成されている。また、後側曲壁34の折り返しの前縁には、後記のリアガータ41のフランジ42aと接合されるフランジ35bが形成されている。
<リアガータ>
図3に示すように、リアガータ41は、前記のリアパネルインナ21における車室側横壁12の後縁側から車幅方向外側(図3の矢示左側)に向けて延びる途中で車幅方向斜め後方外側に向けて屈曲して延びる板体で形成されている。リアガータ41の内縁(図3の矢示右側縁)には、前記のリアピラーインナ11のフランジ16aと接合されるフランジ42bが形成されている。このフランジ42bは、フランジ16aの車幅方向外側(図3の矢示左側)の面に接合されている。
リアガータ41の後縁には、前記のようにリアピラーアウタ31のフランジ35bと接合されるフランジ42aが形成されている。このフランジ42aは、フランジ35bの車幅方向外側(図3の矢示左側)の面に接合されている。
本実施形態でのリアガータ41は、リアピラー10の略後面を形成している。この後面は、テールゲート9a(図1参照)に取り付けられるハッチバックドア(図示省略)の車幅方向外側が収まる形状になっている。
<リアピラーの閉断面>
図3に示すように、以上のようなリアピラーインナ11、リアパネルインナ21、リアピラーアウタ31、及びリアガータ41は、閉断面を有するリアピラー10の中空構造を形成している。
具体的には、図2のIII−III断面を含む図3に示すように、リアピラーインナ11の膨出部18がリアピラーアウタ31の車幅方向の内側面(内面)に当接している。これによりリアピラー10は、車体前後方向に並ぶように2つの閉断面を有している。
なお、本実施形態での膨出部18は、図2に対応させて説明すると、車室側横壁12と、フランジ16bとの間で、第1縦壁13と、外側横壁14と、第2縦壁15とによって、車幅方向外側(図2の紙面裏側)に向けて窪むように形成されている。
そして、図3に示すリアピラーインナ11とリアピラーアウタ31との当接部20bは、図2に示すように、リアピラー10の上下方向に渡って形成されている。ちなみに、当接部20bにおいては、図示を省略するが、リアピラーインナ11(図3参照)とリアピラーアウタ31(図3参照)とが、ポリスルフィド、ポリウレタン、シリコーンなどの架橋性マスティックシーラによって接合されている。
さらに具体的には、図2に示すように、当接部20bの上端部は、後記する補強部材51の下端部に重なるように形成されている。ちなみに、この補強部材51は、後に詳しく説明するが、外側横壁14の車幅方向の内側に配置されている。つまり、当接部20bと補強部材51とは外側横壁14を介して内外に配置されることとなる。
したがって、前記のように、当接部20bの上端部と補強部材51の下端部とが重なるように形成されていることで、この補強部材51と当接部20bとは、リアピラー10の上下方向に連続して形成されることとなる。
また、当接部20bの下端部は、図2に示すように、リアピラーインナロア11aとリアピラーインナミドル11bとの重合部20cの近傍に形成されている。具体的には、本実施形態での当接部20bの下端部は、リアピラーインナロア11aとリアピラーインナミドル11bとの重合部20cまで延びている。
<補強部材>
図2に示すように、補強部材51は、リアピラーインナ11の膨出部18が車幅方向の内側に形成する、第1縦壁13、外側横壁14、及び第2縦壁15で囲まれる凹部内で上下方向に延びるように配置されている。図2中、符号13aは、リアピラーインナ11の第1縦壁13に形成された孔部である。この孔部13aは、後記するアンカパッチ61(図8参照)とリアピラーインナ11の第2縦壁15とを接合する際の作業用ツールの挿通孔である。
図6は、図2のVI−VI断面図である。
図6に示すように、補強部材51は、略L字断面を有している。
この補強部材51は、リアピラーインナ11の第1縦壁13と外側横壁14とが車幅方向内側(図6の矢示右側)でなすコーナ部18aに配置されている。そして、補強部材51は、リアピラー10の上下方向(図6の紙面の垂直方向)に延びるように形成されるコーナ部18aに沿って配置されている。
これにより補強部材51には、前側に向く縦壁51a(車体前後方向の前側面)と、内側に向く横壁51b(車幅方向の内側面)とが規定される。
なお、補強部材51は、リアピラーインナ11の第1縦壁13と外側横壁14とにスポット溶接などで接合される。
<アンカパッチ>
図7は、図1のアンカパッチ61近傍の部分拡大図である。図8は、図7のVIII−VIII断面図である。
アンカパッチ61は、前記のように、図示しないシートベルトを挿通するためのDリングなどを支持するアンカをリアピラー10に取り付けるものである。
図7に示すように、本実施形態でのアンカパッチ61は、屈曲する板体で形成されている。
アンカパッチ61は、本体部62と、この本体部62をリアピラーインナ11側に支持させる一対のフランジ部63a及びフランジ部63bと、本体部62から延出する延出部64(アンカパッチ延出部)と、を備えている。なお、図7中、フランジ部63aは隠れ線(点線)で示している。
図8に示すように、本体部62は、リアピラーインナ11の膨出部18に対応するように車幅方向内側に形成される凹部を、車幅方向内側から覆うように配置される面部を有している。
本実施形態での本体部62は、リアピラーインナ11の第2縦壁15の内側面(車体前後方向の後面)の延びる方向に略直交する仮想面内に配置されるアンカ取付面部65と、このアンカ取付面部65をフランジ部63a,63bのそれぞれに接合する接合面部66a,66bを備えている。ちなみに、アンカ67は、アンカ取付面部65の車幅方向外側面(図8の矢示左側面)にスポット溶接などで取り付けられている。
接合面部66aは、次に説明するフランジ部63aとアンカ取付面部65との間に配置され、接合面部66bは、次に説明するフランジ部63bとアンカ取付面部65との間に配置されている。
フランジ部63aは、リアピラーインナ11の第2縦壁15の前記した内側面に沿うように形成され、この内側面にスポット溶接などで接合されている。
フランジ部63bは、リアピラーインナ11の車室側横壁12の車幅方向内側面(図8の矢示右側面)に沿うように形成され、この内側面にスポット溶接などで接合されている。
図7に示すように、延出部64は、本体部62から車幅方向外側斜め上方に向けて延びている。具体的には、延出部64は、リアピラーインナ11の膨出部18に対応するように車幅方向内側に形成される凹部内で補強部材51に向かって延びている。
延出部64の後縁には、リアピラーインナ11の第1縦壁13に沿って延びるように屈曲した支持板部64aが形成されている。この支持板部64aは、延出部64の後縁に沿って補強部材51のL字を形成する縦壁51a(車体前後方向の前側面)まで延びている。
そして、支持板部64aは、リアピラーインナ11の第1縦壁13及び補強部材51の縦壁51aにスポット溶接などで接合されている。
また、延出部64の補強部材51側に延びた先端には、補強部材51のL字を形成する横壁51b(車幅方向の内側面)に沿って屈曲した支持切片64bを有している。この支持切片64bは、補強部材51の横壁51bにスポット溶接などで接合されている。
<アンカパッチによる閉断面>
図8に示すように、アンカパッチ61は、車幅方向内側で膨出部18に跨るように車体前後方向に延在している。そして、アンカパッチ61の前後方向の一端部(前部)は、フランジ部63aを介してリアピラーインナ11の第2縦壁15と前後方向に接合されている。
また、アンカパッチ61の前後方向の他端部(後部)は、フランジ部63aを介してリアピラーインナ11の車室側横壁12と車幅方向に接合されている。
これによりアンカパッチ61は、リアピラーインナ11との間で膨出部18の内側を囲むように閉断面を形成している。
なお、図8中、符号13aは、アンカパッチ61のフランジ部63aとリアピラーインナ11の第2縦壁15との接合部20dに臨むように第1縦壁13に形成された孔部である。
本実施形態での孔部13aは、図7に隠れ線(点線)で示すように、リアピラーインナ11の第1縦壁13の上下方向に複数並ぶように形成されている。本実施形態では2つの孔部13aを形成しているが、この孔部13aは、1つ又は3つ以上であっても構わない。
次に、車体後部構造Cの奏する作用効果について説明する。
本実施形態の車体後部構造Cは、アンカパッチ61は、第2縦壁15に対して前後方向に接合されている。
このような車体後部構造Cによれば、シートベルトの引き荷重に対してアンカパッチ61の接合部20dは、せん断方向で荷重を受けることができる。これにより車体後部構造Cは、荷重に対する強度を十分に確保することができる。
また、本実施形態の車体後部構造Cにおいては、アンカパッチ61の接合部20dに対して前後方向に臨むように第1縦壁13に孔部13aが形成されている。
この車体後部構造Cでは、膨出部18の車幅方向内側でアンカパッチ61が形成する閉断面内にアンカパッチ61の接合部20dが形成される。そして、この車体後部構造Cでは、孔部13aを介して作業ツールを挿通させることで、閉断面内の接合部20dに容易にアクセスすることができる。
また、本実施形態の車体後部構造Cにおいては、アンカパッチ61がリアピラーインナ11との間に閉断面を形成している。また、アンカパッチ61は、第2縦壁15に対して前後方向に接合され、車室側横壁12に対して車幅方向に接合されている。
このような車体後部構造Cによれば、閉断面によって膨出部18の強度を高めることができる。また、アンカパッチ61が車幅方向及び前後方向の互いに異なる方向にリアピラーインナ11に接合されるので、アンカパッチ61のリアピラーインナ11に対する取付強度が一段と高められる。
また、本実施形態の車体後部構造Cにおいては、アンカパッチ61が補強部材51に接合される延出部64を有している。
このような車体後部構造Cによれば、アンカパッチ61の剛性を高めることができる。
また、本実施形態の車体後部構造Cにおいては、アンカパッチ61の延出部64が補強部材51の縦壁51aに接合される支持板部64と、補強部材51の横壁51bに接合される支持切片64bとを有している。
このような車体後部構造Cによれば、延出部64でのアンカパッチ61の接合強度を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、アンカパッチ61のリアピラーインナ11に対する前後方向の接合が、第2縦壁15を介して行われているが、第1縦壁13を介して行われる構成とすることもできる。この際、孔部13aは、第2縦壁15に設けられる。
10 リアピラー
11 リアピラーインナ
11a リアピラーインナロア
11b リアピラーインナミドル
11c リアピラーインナアッパ
12 車室側横壁
13 第1縦壁
13a 孔部
14 外側横壁
15 第2縦壁
17 延出部
18 膨出部
18a コーナ部
20a 接合部
20b 当接部
20c 重合部
21 リアパネルインナ
23 ビード
31 リアピラーアウタ
41 リアガータ
51 補強部材
61 アンカパッチ
64 アンカパッチの延出部
C 車体後部構造

Claims (4)

  1. 車体後部にリアピラーを備え、
    前記リアピラーは、車幅方向外側に配置されるリアピラーアウタと、前記リアピラーアウタの車幅方向内側に配置されるリアピラーインナと、前記リアピラーインナの車幅方向内側に配置されるシートベルトのアンカパッチと、を有し、
    前記リアピラーインナは、前記リアピラーアウタ側に膨出する膨出部を有し、
    前記膨出部は、車幅方向に延在する縦壁を有し、
    前記アンカパッチは、前記縦壁に対して前後方向に接合されており、
    前記膨出部は、対向する一対の前記縦壁を有し、
    前記アンカパッチは、前記縦壁のうちの一方に接合され、
    前記縦壁のうちの他方には、前記アンカパッチと前記縦壁の一方との接合部に対して前後方向に臨むように孔部が形成されていることを特徴とする車体後部構造。
  2. 車体後部にリアピラーを備え、
    前記リアピラーは、車幅方向外側に配置されるリアピラーアウタと、前記リアピラーアウタの車幅方向内側に配置されるリアピラーインナと、前記リアピラーインナの車幅方向内側に配置されるシートベルトのアンカパッチと、を有し、
    前記リアピラーインナは、前記リアピラーアウタ側に膨出する膨出部を有し、
    前記膨出部は、車幅方向に延在する縦壁を有し、
    前記アンカパッチは、前記縦壁に対して前後方向に接合されており、
    前記アンカパッチは、車体前後方向に前記膨出部に跨るように前記リアピラーインナに接合されて前記リアピラーインナとの間に閉断面を形成し、
    前記アンカパッチの車体前後方向の一端部は、前記リアピラーインナと前後方向に接合され、他端部は、車幅方向に接合されていることを特徴とする車体後部構造。
  3. 車体後部にリアピラーを備え、
    前記リアピラーは、車幅方向外側に配置されるリアピラーアウタと、前記リアピラーアウタの車幅方向内側に配置されるリアピラーインナと、前記リアピラーインナの車幅方向内側に配置されるシートベルトのアンカパッチと、を有し、
    前記リアピラーインナは、前記リアピラーアウタ側に膨出する膨出部を有し、
    前記膨出部は、車幅方向に延在する縦壁を有し、
    前記アンカパッチは、前記縦壁に対して前後方向に接合されており、
    前記膨出部は、車幅方向内側にコーナ部を有し、
    前記コーナ部には、当該コーナ部に沿うように補強部材が配置され、
    前記アンカパッチは、前記補強部材に向けて延出するとともに、当該補強部材に接合される延出部を有することを特徴とする車体後部構造。
  4. 前記アンカパッチの前記延出部は、前記コーナ部の前記補強部材に対する前後方向接合部と、前記補強部材に対する車幅方向接合部とを有することを特徴とする請求項3に記載の車体後部構造。
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