JP6541463B2 - トナー製造方法 - Google Patents
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Description
有機ケイ素化合物を重合させて形成される有機ケイ素重合体を含有する表層を有するトナー粒子の製造方法であって、
該製造方法が、
(i)粒子を含有する水系媒体を調製する工程(i)、
(ii)該有機ケイ素化合物と該水系媒体とを混合する工程(ii)、および、
(iii)該水系媒体中で、該水系媒体の温度80.0℃以上105.0℃以下の条件にて、該有機ケイ素化合物を重合させる工程(iii)、
をこの順に有し、
該工程(iii)が、反応温度90℃以上かつ反応時間5時間以上のゾルゲル反応を該水系媒体中で行って該有機ケイ素重合体を形成する工程を含み、
該有機ケイ素化合物が、下記式(2)で示される化合物であり、
該粒子が、
(A)重合性単量体を含有する重合性単量体組成物の粒子を水系媒体中で形成して、該重合性単量体組成物を重合させて得られた粒子A、
(B)結着樹脂を溶融混練して、粉砕して得られた粒子B、
(C)結着樹脂および有機溶媒を含有する有機相を水系媒体中で分散させて、分散液を形成して得られた粒子C、または、
(D)結着樹脂粒子を水系媒体中で凝集させて得られた粒子D、
である、
ことを特徴とする。
該製造方法は、
(i)粒子を含有する水系媒体を調製する工程、
(ii)有機ケイ素化合物と該水系媒体とを混合する工程、及び
(iii)該有機ケイ素化合物を温度80.0℃以上105.0℃以下の条件にて重合する工程、
を有し、
該有機ケイ素化合物が、式(1)または式(2)で示される化合物であることを特徴とする。
(A)重合性単量体を含有する重合性単量体組成物の粒子を水系媒体中で形成して、該重合性単量体組成物を重合させて得られた粒子A、
(B)結着樹脂を溶融混練して、粉砕して得られた粒子B、
(C)結着樹脂および有機溶媒を含有する有機相を水系媒体中で分散させて、分散液を形成して得られた粒子C、または、
(D)結着樹脂粒子を水系媒体中で凝集させて得られた粒子D、
であることが好ましい。
上記粒子A〜Dであることにより、部材汚染が良化する。中でも、水系媒体中における粒子の分散性を考慮すると、粒子A、C、Dであることが好ましい。
トナー粒子の有機ケイ素重合体を含有する表層の平均厚みDav.は以下の方法で求めた。
i)前記トナー粒子断面の最長径を与える弦を長軸Lとし、
ii長軸Lをその中点で分割した際の一方の線分を線分aとし、
iii)該線分aを基準として、11.25°ずつずらして長軸Lの中点からトナー粒子表面まで引いた32本の線分をそれぞれArn(n=1〜32)とする。
D(n)=(FRAn(n=1〜32)の合計)/32
この計算をトナー粒子10個に対して行った。得られたトナー粒子の表層の厚みD(n)(nは1から10の整数)から、トナー粒子1つあたりの平均値を下記式に従って計算し、トナー粒子の有機ケイ素重合体を含有する表層の平均厚みDav.を求めた。
Dav.={D(1)+D(2)+D(3)+D(4)+D(5)+D(6)+D(7)+D(8)+D(9)+D(10)}/10
トナー粒子の有機ケイ素重合体を含有する表層の平均厚みDav.は、上記式(1)、式(2)中のアルキル基の炭素数、親水性基の数によって制御することができる。また、有機ケイ素重合体形成時の付加重合および縮合重合の反応温度、反応時間、反応溶媒、pHによって制御することもできる。また、有機ケイ素重合体の含有量で制御することもできる。
(1)流動性付与剤:シリカ、アルミナ、酸化チタン、カーボンブラックおよびフッ化カーボン。
(2)研磨剤:チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化クロムなどの金属酸化物、窒化ケイ素などの窒化物、炭化ケイ素などの炭化物、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなどの金属塩。
(3)滑剤:フッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂粉末、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩。
(4)荷電制御性粒子:酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナなどの金属酸化物、カーボンブラック。
ダイ穴径:1.0mm
ダイ長さ:1.0mm
シリンダ圧力:9.807×105(Pa)
測定モード:昇温法
昇温速度:4.0℃/分
上記の方法により、30℃以上200℃以下におけるトナーの粘度(Pa・s)を測定し、80℃の粘度(Pa・s)を求める。当該値をトナーの定荷重押し出し方式の細管式レオメータにより測定された80℃粘度とする。
THF不溶分の含有量(質量%)={(W1−(W3+W2))/(W1−W3)}×100
トナーのTHF不溶分の含有量は、結着樹脂の重合度、架橋度によって調整することが可能である。
[NMR測定用のトナー粒子のテトラヒドロフラン(THF)不溶分の分離法]
トナー粒子のテトラヒドロフラン(THF)不溶分は、以下のように分離した。
トナー粒子に含有される有機ケイ素重合体における、式(1)および式(2)で表される部分構造の確認には以下の方法を用いる。
装置:BRUKER製 AVANCE III 500
プローブ:4mm MAS BB/1H
測定温度:室温
試料回転数:6kHz
試料:測定試料(NMR測定用のトナー粒子のTHF不溶分)150mgを直径4mmのサンプルチューブに入れた。
測定核周波数:125.77MHz
基準物質:Glycine(外部標準:176.03ppm)
観測幅:37.88kHz
測定法:CP/MAS
コンタクト時間:1.75ms
繰り返し時間:4s
積算回数:2048回
LB値:50Hz
(測定条件)
装置:BRUKER製 AVANCE III 500プローブ:4mm MAS BB/1H
測定温度:室温
試料回転数:6kHz
試料:測定試料(NMR測定用のトナー粒子のTHF不溶分)150mgを直径4mmのサンプルチューブに入れる。
測定核周波数:99.36MHz
基準物質:DSS(外部標準:1.534ppm)
観測幅:29.76kHz
測定法:DD/MAS、CP/MAS
29Si 90° パルス幅:4.00μs−1dB
コンタクト時間:1.75ms〜10ms
繰り返し時間:30s(DD/MASS)、10s(CP/MAS)
積算回数:2048回
LB値:50Hz
式(1)の加水分解重縮合後の構造QX4の化学シフト値の一例
式(3)または式(4)で表される部分構造は、上記式(1)または式(2)で表される部分構造の確認方法と同様の方法で確認することができる。
有機ケイ素重合体中の式(2)を重合させて得られる前記TX1構造、TX2構造およびTX3構造は、IR、1H−NMR、13C−NMRおよび29Si−NMRにより確認できる。
(有機ケイ素重合体の有機ケイ素の全ピーク面積Sに対する有機ケイ素重合体中の式(2)を重合させて得られたTX1構造の有機ケイ素のピーク面積STX1、TX2構造の有機ケイ素のピーク面積STX2およびTX3構造の有機ケイ素のピーク面積STX3の割合)(mol%)=(STX1+STX2+STX3)×100/S
TX1構造、TX2構造およびTX3構造におけるケイ素の化学シフト値を以下に示す。
TX1構造の一例(Ri=Rj=−OC2H5、R5=−CH3):−47ppm
TX2構造の一例(Rk=−OC2H5、R5=−CH3):−56ppm
TX3構造の一例(R5=−CH3):−65ppm
本発明において、トナー粒子の断面観察は以下の方法により行う。
TEM写真より得られたトナー粒子の断面から求めた円相当径(Dtem)は以下の方法で求める。まず、1つのトナー粒子に対して、TEM写真より得られるトナー粒子の断面から求めた円相当径(Dtem)を下記式に従って求める。
[TEM写真より得られたトナー粒子の断面から求めた円相当径(Dtem)]=(RA1+RA2+RA3+RA4+RA5+RA6+RA7+RA8+RA9+RA10+RA11+RA12+RA13+RA14+RA15+RA16+RA17+RA18+RA19+RA20+RA21+RA22+RA23+RA24+RA25+RA26+RA27+RA28+RA29+RA30+RA31+RA32)/16
トナー粒子10個の円相当径を求め、粒子1個あたりの平均値を計算してトナー粒子の断面から求めた円相当径(Dtem)とする。
トナー粒子の有機ケイ素重合体を含有する表層の平均厚み(Dav.)は以下方法で求める。
D(n)=(分割軸上における有機ケイ素重合体を含有する表層の厚みの32箇所の合計)/32
平均化するためトナー粒子10個のトナー粒子の有機ケイ素重合体を含有する表層の平均厚みD(n)(nは1から10までの整数)を求める。そして、トナー粒子1個あたりの平均値を計算してトナー粒子の有機ケイ素重合体を含有する表層の平均厚み(Dav.)とする。
Dav.={D(1)+D(2)+D(3)+D(4)+D(5)+D(6)+D(7)+D(8)+D(9)+D(10)}/10
(トナー粒子の有機ケイ素重合体を含有する表層に存在するケイ素元素の濃度(atomic%))
トナー粒子の有機ケイ素重合体を含有する表層に存在するケイ素原子の濃度[dSi](atomic%)、炭素原子の濃度[dC](atomic%)、および酸素原子の濃度[dO](atomic%)は、X線光電子分光分析(ESCA:Electron Spectroscopy for Chemical Analysis)を用いた表面組成分析を行い算出した。本発明では、ESCAの装置および測定条件は、下記の通りである。
使用装置:ULVAC−PHI社製 Quantum2000
X線光電子分光装置測定条件:X線源 Al Kα
X線:100μm 25W 15kV
ラスター:300μm×200μm
PassEnergy:58.70eV StepSize:0.125eV
中和電子銃:20μA、1V Arイオン銃:7mA、10V
Sweep数:Si 15回、C 10回、O 5回
トナー(粒子)および各種樹脂の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)およびメインピーク分子量(Mp)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用い、下記条件により測定する。
・カラム(昭和電工株式会社製):Shodex GPC KF−801、KF−802、KF−803、KF−804、KF−805、KF−806、KF−807(直径8.0mm、長さ30cm)の7連
・溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
・温度:40℃
・流速:0.6mL/分
・検出器:RI
・試料濃度および量:0.1質量%の試料を10μL
測定対象[トナー(粒子)、各種樹脂]0.04gをテトラヒドロフラン20mLに分散、溶解後、24時間静置し、0.2μmフィルター[マイショリディスクH−25−2(東ソー社製)]で濾過し、その濾液を試料として用いる。
トナー(粒子)および各種樹脂のガラス転移温度(Tg)および熱量積分値は、示差走査熱量計(DSC)M−DSC(商品名:Q2000、TA−インストルメンツ社製)を用いて、下記手順にて測定する。測定する試料[トナー(粒子)、各種樹脂]3mgを精秤する。これをアルミパン中に入れ、リファレンスとして空のアルミパンを用い、測定温度範囲20℃以上200℃以下の間で、昇温速度1℃/分、常温常湿下で測定を行う。このときのモジュレーション振幅±0.5℃、周波数1/分で測定する。得られるリバーシングヒートフロー曲線からガラス転移温度(Tg:℃)を計算する。Tgは、吸熱前後のベースラインと吸熱による曲線の接線との交点の中心値をTg(℃)として求めたものである。DSCによって測定される昇温時の吸熱チャートにおいて、吸熱メインピークのピーク面積で表されるトナー(粒子)1g当たりの熱量積分値(J/g)を測定する。トナーのDSC測定によって得られたリバーシングヒートフロー曲線の一例を図3に示す。
トナー(粒子)の重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)は、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)と、測定条件設定および測定データ解析をするための付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いて、実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで測定し、測定データの解析を行い、算出する。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250mL丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mLを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行う。そして、解析ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100mL平底ビーカーに前記電解水溶液約30mLを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を約0.3mL加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispersion System Tetora150」(日科機バイオス社製)の水槽内に所定量のイオン交換水を入れ、この水槽中に前記コンタミノンNを約2mL添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー(粒子)約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。なお、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナー(粒子)を分散させた前記(5)の電解水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)を算出する。なお、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、分析/体積統計値(算術平均)画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。専用ソフトでグラフ/個数%と設定したときの、「分析/個数統計値(算術平均)」画面の「平均径」が個数平均粒径(D1)である。
トナー(粒子)の平均円形度の測定には、フロー式粒子像分析装置である「FPIA−3000型」(シスメックス社製)を用い、校正作業時の測定・解析条件で測定する。
還流管、撹拌機、温度計、窒素導入管、滴下装置および減圧装置を備えた反応容器に、溶媒としてメタノール250質量部、2−ブタノン150質量部および2−プロパノール100質量部、単量体としてスチレン88質量部、アクリル酸2−エチルヘキシル6.0質量部、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸5.0質量部を添加して撹拌しながら常圧の還流下で加熱した。重合開始剤である2,2’−アゾビスイソブチロニトリル1.0質量部を2−ブタノン20質量部で希釈した溶液を30分かけて滴下して5時間撹拌を継続した。さらに2,2’−アゾビスイソブチロニトリル1.0質量部を2−ブタノン20質量部で希釈した溶液を30分かけて滴下して、さらに常圧の還流下で5時間撹拌して重合を終了した。
・テレフタル酸:11.4mol
・ビスフェノールA−プロピレンオキシド2モル付加物(PO−BPA):11.0mol
上記単量体をエステル化触媒とともにオートクレーブに仕込み、減圧装置、水分離装置、窒素ガス導入装置、温度測定装置および撹拌装置をオートクレーブに装着した。そして、窒素雰囲気下、減圧しながら、常法に従って205℃でTgが64℃になるまで反応を行い、ポリエステル樹脂(1)を得た。重量平均分子量(Mw)は8,200、数平均分子量(Mn)は3,280であった。
(イソシアネート基含有プレポリマーの合成)
・ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物:730質量部
・フタル酸:300質量部
・ジブチルチンオキサイド:3.0質量部
220℃にて攪拌して7時間反応し、さらに減圧下で5時間反応させた後、80℃まで冷却し、酢酸エチル中にてイソホロンジイソシアネート190質量部と2時間反応し、イソシアネート基含有ポリエステル樹脂を得た。イソシアネート基含有ポリエステル樹脂を25質量部とイソホロンジアミン1質量部を50℃で2時間反応させ、ウレア基を含有するポリエステルを主成分とするポリエステル樹脂(2)を得た。得られたポリエステル樹脂(2)の重量平均分子量(Mw)は23500、数平均分子量(Mn)は3120、ピーク分子量は7400であった。
還流管、撹拌機、温度計、窒素導入管を備えた四つ口容器中にイオン交換水700質量部と0.1mol/LのNa3PO4水溶液1000質量部と1.0mol/LのHCl水溶液24.0質量部を添加し、高速撹拌装置TK−ホモミキサーを用いて12,000rpmで撹拌しながら、水温を60℃に保持した。ここに1.0mol/LのCaCl2水溶液85質量部を徐々に添加し、微細な難水溶性分散安定剤Ca3(PO4)2を含む水系分散媒体を調製した。
・スチレン:70.0質量部
・n−ブチルアクリレート:30.0質量部
・ジビニルベンゼン:0.02質量部
・銅フタロシアニン顔料(ピグメントブルー15:3)(P.B.15:3):6.5質量部
・ポリエステル樹脂(1):5.0質量部
・荷電制御剤1(3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸のアルミニウム化合物):0.3質量部
・荷電制御樹脂1:0.3質量部
・離型剤(べヘン酸ベヘニル、融点:72.1℃):12.5質量部
実施例1において、製造条件、処方を表1〜3、5に記載したように変更した以外は同様にしてトナー粒子2〜9、11、12、18〜21、26〜29を得た。各トナー粒子の処方および条件を表1に示し、物性を表5に示した。トナー粒子2〜9、11、12、18〜21、26〜29のTEM観察においてケイ素マッピングを行い、表層に均一にケイ素原子が存在し、形成された被覆層が、粒子が固着されて形成されたものではないことを確認した。
実施例1において、メチルトリエトキシシラン7.5質量部をメチルジエトキシクロロシラン7.5質量部に変更し、1.0mol/LのNaOH水溶液0.8質量部を用いてpHを5.1に調整した以外は、同様にしてトナー粒子10を得た。トナー粒子10の処方および条件を表1に示し、物性を表5に示した。トナー粒子10のTEM観察においてケイ素マッピングを行い、表層に均一にケイ素原子が存在し、形成された被覆層が、粒子が固着されて形成されたものではないことを確認した。
実施例1において、1.0mol/LのNaOH水溶液を加えずに、1.0mol/LのHCl水溶液を2.0質量部添加することで、水系媒体のpHを3.8に変更した。それ以外は実施例1と同様にしてトナー粒子13を得た。トナー粒子13の処方および条件を表2に示し、物性を表5に示した。トナー粒子13のTEM観察においてケイ素マッピングを行い、表層に均一にケイ素原子が存在し、形成された被覆層が粒子の固着により形成されたものではないことを確認した。
実施例1において、1.0mol/LのNaOH水溶液を加えずに、1.0mol/LのHCl水溶液を1.5質量部添加することで、水系媒体のpHをpH4.2に変更した。反応3工程もpH4.2で行った。それ以外は実施例1と同様にしてトナー粒子14を得た。トナー粒子14の処方および条件を表2に示し、物性を表5に示した。トナー粒子14のTEM観察においてケイ素マッピングを行い、表層に均一にケイ素原子が存在し、形成された被覆層が粒子の固着により形成されたものではないことを確認した。
実施例1において、1.0mol/LのNaOH水溶液の添加量を14.0質量部に変更して、水系媒体のpHを8.9に変更した。反応3工程もpH8.9で行った。それ以外は実施例1と同様にしてトナー粒子15を得た。トナー粒子15の処方および条件を表2に示し、物性を表5に示した。トナー粒子15のTEM観察においてケイ素マッピングを行い、表層に均一にケイ素原子が存在し、形成された被覆層が粒子の固着により形成されたものではないことを確認した。
実施例1において、1.0mol/LのNaOH水溶液の添加量を液17.0質量部に変更して、水系媒体のpHを10.0に変更した。反応3工程もpH10.0で行った。それ以外は実施例1と同様にしてトナー粒子16を得た。トナー粒子16の処方および条件を表2に示し、物性を表5に示した。トナー粒子16のTEM観察においてケイ素マッピングを行い、表層に均一にケイ素原子が存在し、形成された被覆層が粒子の固着により形成されたものではないことを確認した。
実施例1において、1.0mol/LのNaOH水溶液の添加量を18.5質量部に変更し、水系媒体のpHを10.4に変更した。また、反応3工程をpH10.4で行った。それ以外は実施例1と同様にしてトナー粒子17を得た。トナー粒子17の処方および条件を表2に示し、物性を表5に示した。トナー粒子17のTEM観察においてケイ素マッピングを行い、表層に均一にケイ素原子が存在し、形成された被覆層が粒子の固着によって形成されたものではないことを確認した。
実施例1において、還流管、撹拌機、温度計、安全弁、バルブ、及び滴下装置を備えた加圧反応装置を用い、反応3における条件を以下のように変更した。
反応工程1が終了するまで、実施例1と同様の操作を行う。反応工程1終了後、樹脂粒子が分散されている水系媒体を、メチルトリエトキシシラン7.5質量部が投入されている容器内に加えた。更に、そこに、1.0mol/LのNaOH水溶液を8.0質量部加えて水系媒体のpH7.0にした。その後、容器内の水系分散媒体の温度を85℃に昇温して5時間維持した(以下、反応2工程とする)。その後は実施例1と同様にして、トナー粒子23を得た。トナー粒子23の処方および条件を表3に示し、物性を表3,5に示した。トナー粒子23のTEM観察においてケイ素マッピングを行い、表層に均一にケイ素原子が存在し、形成された被覆層が、粒子が固着されて形成されたものではないことを確認した。
・ポリエステル樹脂(1):65.0質量部
・ポリエステル樹脂(2):35.0質量部
・銅フタロシアニン顔料(ピグメントブルー15:3):6.5質量部
・荷電性制御剤1(3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸のアルミニウム化合物):0.4質量部
・荷電制御樹脂1:0.4質量部
・離型剤(べヘン酸ベヘニル、融点:72.1℃):12.5質量部
上記材料を、トルエン400質量部に溶解して、溶解液を得た。
(非晶性ポリエステル樹脂(1)の合成)
・ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物:10モル部
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物:95モル部
・テレフタル酸:50モル部
・フマル酸:30モル部
・ドデセニルコハク酸:25モル部
撹拌装置、窒素導入管、温度センサー、精留塔を備えたフラスコに上記のモノマーを仕込み、1時間で200℃まで上げて、反応系内が均一に撹拌されていることを確認した。これらモノマーの総質量に対してジステアリン酸スズを1.0質量%投入した。さらに生成する水を留去しながら200℃から5時間かけて250℃まで温度を上げ、250℃でさらに2時間脱水縮合反応を行った。その結果、ガラス転移温度が59.4℃、酸価が14.7mgKOH/g、水酸基価が29.2mgKOH/g、重量平均分子量が13,200、数平均分子量が4,000、軟化点108℃の非晶性ポリエステル樹脂(1)を得た。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物(両末端換算2モル付加物):49モル部
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物(両末端換算2モル付加物):49モル部
・テレフタル酸:65モル部
・ドデセニルコハク酸:30モル部
・非晶性ポリエステル樹脂(1):100質量部
・メチルエチルケトン:50質量部
・イソプロピルアルコール:20質量部
容器にメチルエチルケトン、イソプロピルアルコールを投入した。その後、上記樹脂を徐々に投入して、撹拌を行い、完全に溶解させて非晶性ポリエステル樹脂(1)溶解液を得た。この非晶性ポリエステル溶解液の入った容器を65℃に設定し、撹拌しながら10%アンモニア水溶液を合計で5質量部となるように徐々に滴下し、さらにイオン交換水230質量部を10mL/分の速度で徐々に滴下して転相乳化させた。さらにエバポレータで減圧して脱溶剤を行い、非晶性ポリエステル樹脂(1)の樹脂粒子分散液(1)を得た。この樹脂粒子の体積平均粒径は、130nmであった。また、樹脂粒子固形分量はイオン交換水で調整して20%とした。
・非晶性ポリエステル樹脂(2):100質量部
・メチルエチルケトン:50質量部
・イソプロピルアルコール:20質量部
容器にメチルエチルケトン、イソプロピルアルコールを投入した。その後、上記材料を徐々に投入して、撹拌を行い、完全に溶解させて非晶性ポリエステル樹脂(2)溶解液を得た。この非晶性ポリエステル樹脂(2)溶解液を40℃で、撹拌しながら10%アンモニア水溶液を合計で3.5質量部となるように徐々に滴下し、さらにイオン交換水230質量部を10mL/分の速度で徐々に滴下して転相乳化させた。さらに減圧して脱溶剤を行い、非晶性ポリエステル樹脂(2)の樹脂粒子分散液(2)を得た。樹脂粒子の体積平均粒径は、150nmであった。また、樹脂粒子固形分量はイオン交換水で調整して20%とした。
・銅フタロシアニン(ピグメントブルー15:3):45質量部
・イオン性界面活性剤ネオゲンRK(第一工業製薬(株)製):5質量部
・イオン交換水:190質量部
上記成分を混合し、ホモジナイザー(IKA製ウルトラタラックス)により10分間分散させた。その後、アルティマイザー(対向衝突型湿式粉砕機:(株)スギノマシン製)を用い圧力250MPaで20分間分散処理を行い、着色剤粒子の体積平均粒径が115nmで、固形分量が20%の着色剤粒子分散液1を得た。
・オレフィンワックス(融点:84℃):60質量部
・イオン性界面活性剤ネオゲンRK(第一工業製薬(株)製):2.0質量部
・イオン交換水:250質量部
以上を100℃に加熱して、IKA製ウルトラタラックスT50にて十分に分散後、圧力吐出型ゴーリンホモジナイザーで115℃に加温して分散処理を1時間行い、体積平均粒径155nm、固形分量20%の離型剤粒子分散液を得た。
・樹脂粒子分散液(1):400質量部
・樹脂粒子分散液(2):300質量部
・着色剤粒子分散液1:50質量部
・離型剤粒子分散液:50質量部
還流管、撹拌機、温度計、窒素導入管を備えた四つ口容器中にイオン交換水700質量部と0.1mol/LのNa3PO4水溶液1000質量部と1.0mol/LのHCl水溶液24.0質量部を添加し、高速撹拌装置TK−ホモミキサーを用いて12,000rpmで撹拌しながら、水温を60℃に保持した。ここに1.0mol/LのCaCl2水溶液85質量部を徐々に添加し、微細な難水溶性分散安定剤Ca3(PO4)2を含む水系分散媒体を調製した。
・スチレン:70.0質量部
・n−ブチルアクリレート:30.0質量部
・ジビニルベンゼン:0.02質量部
・メチルトリエトキシシラン:1.5質量部
・銅フタロシアニン顔料(ピグメントブルー15:3)(P.B.15:3):6.5質量部
・ポリエステル樹脂(1):5.0質量部
・荷電制御剤1(3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸のアルミニウム化合物):0.3質量部
・荷電制御樹脂1:0.3質量部
・離型剤(べヘン酸ベヘニル、融点:72.1℃):12.5質量部
上記材料をアトライターで3時間分散させて得られた重合性単量体組成物1を60℃で20分保持した。その後、重合性単量体組成物1に重合開始剤であるt−ブチルパーオキシピバレート14.0質量部(トルエン溶液45%)を添加した重合性単量体組成物1を水系媒体中に投入した。そして、高速撹拌装置の回転数を12,000rpmに維持しつつ10分間かけて重合性単量体組成物1の粒子を形成(造粒)した。その後、高速撹拌装置をプロペラ式撹拌器に変えて、水系分散媒体を30℃に降温させ、ゆっくり撹拌しながら5時間反応させた(反応1工程)。このとき水系媒体のpHは5.1であった。さらに、5時間維持して(反応2工程)、比較用重合体スラリー1を得た。比較用重合体スラリー1を含む容器内に希塩酸を添加して分散安定剤を除去した。さらに、濾別、洗浄、乾燥をして重量平均粒径が5.7μmのトナー粒子が得られた。このトナー粒子を比較トナー粒子1とした。比較トナー粒子1の処方および条件を表4に示し、物性を表6に示した。比較トナー粒子1のTEM観察においてケイ素マッピングを行い、表面に均一ではないがケイ素原子が存在することを確認した。以下の実施例および比較例においても、同様に有機ケイ素重合体を含有する表層はケイ素マッピングでも確認を行った。
比較例1において、製造条件、処方を表4に記載したように変更した以外は同様にして比較トナー粒子2〜9を得た。各比較トナー粒子の処方および条件を表4に示し、物性を表6に示した。
高速攪拌装置TK−ホモミキサーを備えた四つ口フラスコ中に、イオン交換水900質量部とポリビニルアルコール95質量部を添加し、回転数1400rpmにて攪拌しながら、55℃に加熱して水系分散媒とした。
・スチレン:70.0質量部
・n−ブチルアクリレート:30.0質量部
・カーボンブラック:10.0質量部
・離型剤(べヘン酸ベヘニル、融点:72.1℃):12.5質量部
上記材料をアトライターで3時間分散させた後、重合開始剤であるt−ブチルパーオキシピバレート14.0質量部を添加してモノマー分散液を調製した。
トナー粒子1 100質量部に対し、BET法による比表面積が180m2/gであり、ヘキサメチルジシラザン3.0質量%、100cpsのシリコーンオイル2質量%で表面を疎水化処理された疎水性シリカ0.5質量部とBET法による比表面積が50m2/gの酸化アルミニウム0.1質量部を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で混合して得られたトナーをトナー1とする。
トナー1の調製例においてトナー粒子1をトナー粒子2〜29に変更した以外は同様にして、トナー2〜29を得た。
トナー1の調製例においてトナー粒子1を比較トナー粒子1〜10に変更した以外は同様にして、比較トナー1〜10を得た。
得られた各トナーを用いて以下の評価を行った。評価結果を表7〜10に示した。
図4のような構成を有するタンデム方式のキヤノン製レーザービームプリンタLBP9600Cのトナーカートリッジに、トナー200gを装填した。そして、そのトナーカートリッジを低温低湿L/L(温度10℃/湿度15%RH)、常温常湿N/N(25℃/50%RH)、高温高湿H/H(32.5℃/85%RH)の各環境下で24時間放置した。各環境下で24時間放置後のトナーカートリッジを上記LBP9600Cに取り付け、5.0%の印字比率のベタ画像部を含む画像をA4用紙(70g/m2)横方向で5,000枚までプリントアウトして、初期と5,000枚出力時のベタ画像濃度(トナー載り量0.40mg/cm2)とカブリ、5,000枚出力時の部材汚染(フィルミング、現像スジ、ドラム融着)の評価を行った。
画像濃度は、SPI補助フィルターを装着した、マクベス濃度計(RD−914;マクベス社製)を用いて、測定した。
A:1.45以上
B:1.40以上1.45未満
C:1.30以上1.40未満
D:1.25以上1.30未満
E:1.20以上1.25未満
F:1.20未満
(カブリの評価)
初期および、5,000枚耐久出力後に、0%の印字比率の画像をプリントアウトし、「リフレクトメータ」(東京電色社製)により、画像の白地部分の白色度(%))を測定した。また、画像形成に用いていない転写紙の白色度(%)を同様に「リフレクトメータ」(東京電色社製)を用いて測定した。画像の白地部分の白色度をAとし、転写紙の白色度をBとしたときの差(B−A)をカブリ濃度(%)とした。また、そのカブリ濃度を下記の基準で画像カブリとして評価した。
A:1.0%未満
B:1.0%以上1.5%未満
C:1.5%以上2.0%未満
D:2.0%以上2.5%未満
E:2.5%以上3.0%未満
F:3.0%以上
5,000枚耐久出力後に、前半部分がハーフトーン画像(トナー載り量0.25mg/cm2)であり、後半部分がベタ画像(トナー載り量0.40mg/cm2)であるミックス画像を出力して、下記基準に従い評価した。
A:現像ローラー上にも、ハーフトーン部、ベタ部の画像上にも排紙方向の縦スジや濃度の異なるポチは見られない。
B:現像ローラーの両端に周方向の細いスジが1本以上2本以下見られる。または感光ドラム上に1個以上3個以下の融着物がある。但し、ハーフトーン部、ベタ部の画像上に排紙方向の縦スジや濃度の異なるポチは見られない。
C:現像ローラーの両端に周方向の細いスジが3本以上5本以下見られる。または感光ドラム上に3個以上5個以下の融着物ある。またはハーフトーン部、ベタ部の画像上に排紙方向の縦スジや濃度の異なるポチがほんの少し見られる。
D:現像ローラーの両端に周方向の細いスジが6本以上20本以下見られる。または感光ドラム上に6個以上20個以下の融着物がある。またはハーフトーン部、ベタ部の画像上に数本の縦スジや明らかな濃度の異なるポチが見られる。
E:現像ローラーの両端に周方向のスジが21本以上見られる。または感光ドラム上に21個以上の融着物がある。またはハーフトーン部、ベタ部の画像上に著しくスジや濃度の異なるポチが見られる。
キヤノン製レーザービームプリンタLBP9600Cを、定着ユニットの定着温度を調整できるように改造した。この改造後のLBP9600Cを用いて、プロセススピード230mm/秒で、トナー載り量が0.40mg/cm2の未定着トナー画像の定着を行った。
(保存性の評価)
10gのトナーを100mLガラス瓶にいれ、温度50℃、湿度20%で15日間放置した後に目視で判定した。
A:変化なし
B:凝集体があるが、すぐにほぐれる
C:ほぐれにくい凝集体が発生
D:流動性なし
E:明白なケーキングが発生
10gのトナーを100mLガラス瓶にいれ、温度45℃、湿度95%で3カ月間放置した後に目視で判定した。
A:変化なし
B:凝集体があるが、すぐにほぐれる
C:ほぐれにくい凝集体が発生
D:流動性なし
E:明白なケーキングが発生
5,000枚出力後に、ベタ画像(トナー載り量0.40mg/cm2)を10枚連続で印字して、1枚目と10枚目の画像濃度の差を測定した。
(濃度差D(1−10))=(1枚目のベタ画像濃度)−(10枚目のベタ画像濃度)
A:0.05未満
B:0.05以上0.10未満
C:0.10以上0.15未満
D:0.15以上0.20未満
E:0.20以上
トナー粒子1を用いる以外は、上記評価と同様の評価を行った。その結果を表9に示した。トナー1とトナー粒子1の評価結果は遜色ない結果であった。
図4のような構成を有するタンデム方式のキヤノン製レーザービームプリンタLBP9600Cのトナーカートリッジを用い、トナー1(シアン)200gを装填した。同様にトナー27(ブラック)、トナー28(マゼンタ)、トナー29(イエロー)をそれぞれLBP9600Cのトナーカートリッジに200gずつ充填した。前記4色のカートリッジセットをそれぞれ低温低湿L/L(10℃/15%RH)、常温常湿N/N(25℃/50%RH)、高温高湿H/H(32.5℃/85%RH)の各環境下で24時間放置した。各環境下で24時間放置後にシアン、ブラック、マゼンタ、イエローのカートリッジをLBP9600Cにセットして、5.0%の印字比率の画像をA4用紙横方向で5,000枚までプリントアウトして、初期と5,000枚出力時のベタ画像濃度とカブリ、5,000枚出力時の部材汚染(フィルミング、現像スジ、ドラム融着)の評価を行った。その結果、良好な結果が得られた。
2 現像ローラー
3 トナー供給ローラー
4 トナー
5 規制ブレード
6 現像装置
7 レーザー光
8 帯電装置
9 クリーニング装置
10 クリーニング用帯電装置
11 撹拌羽根
12 駆動ローラー
13 転写ローラー
14 バイアス電源
15 テンションローラー
16 転写搬送ベルト
17 従動ローラー
18 紙
19 給紙ローラー
20 吸着ローラー
21 定着装置
Claims (7)
- 有機ケイ素化合物を重合させて形成される有機ケイ素重合体を含有する表層を有するトナー粒子の製造方法であって、
該製造方法が、
(i)粒子を含有する水系媒体を調製する工程(i)、
(ii)該有機ケイ素化合物と該水系媒体とを混合する工程(ii)、および、
(iii)該水系媒体中で、該水系媒体の温度80.0℃以上105.0℃以下の条件にて、該有機ケイ素化合物を重合させる工程(iii)、
をこの順に有し、
該工程(iii)が、反応温度90℃以上かつ反応時間5時間以上のゾルゲル反応を該水系媒体中で行って該有機ケイ素重合体を形成する工程を含み、
該有機ケイ素化合物が、下記式(2)で示される化合物であり、
(式(2)中、R5は、アルキル基またはフェニル基であり、R6、R7およびR8は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはアルコキシ基である。)
該粒子が、
(A)重合性単量体を含有する重合性単量体組成物の粒子を水系媒体中で形成して、該重合性単量体組成物を重合させて得られた粒子A、
(B)結着樹脂を溶融混練して、粉砕して得られた粒子B、
(C)結着樹脂および有機溶媒を含有する有機相を水系媒体中で分散させて、分散液を形成して得られた粒子C、または、
(D)結着樹脂粒子を水系媒体中で凝集させて得られた粒子D、
である、
ことを特徴とするトナー粒子の製造方法。 - 前記工程(iii)が、前記水系媒体中で温度85.0℃以上100.0℃以下の条件にて前記有機ケイ素化合物を重合させる工程である、請求項1に記載のトナー粒子の製造方法。
- 前記工程(iii)が、pH4.0以上10.0以下に保持された前記水系媒体で前記有機ケイ素化合物を重合させる工程である、請求項1または2に記載のトナー粒子の製造方法。
- 前記式(2)中のR5の炭素数が、6以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のトナーの製造方法。
- 前記式(2)中のR5が、メチル基、エチル基、プロピル基またはアリール基である、請求項4に記載のトナーの製造方法。
- 前記式(2)中のR6、R7およびR8 が、それぞれ独立して、メトキシ基またはエトキシ基である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のトナーの製造方法。
- 前記有機ケイ素重合体中の全ケイ素原子数をNSiとし、前記有機ケイ素重合体中における下記式(TX1)で表される部分構造に含まれるケイ素原子、下記式(TX2)で表される部分構造に含まれるケイ素原子および下記式(TX3)で表される部分構造に含まれるケイ素原子の合計数をNTXとしたとき、該NSiに対する該NTXの割合が、50%以上100%以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のトナー粒子の製造方法。
(式(TX1)中、RiおよびRjは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはアルコキシ基であり、R5Zは、アルキル基またはフェニル基である。)
(式(TX2)中、Rkは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはアルコキシ基であり、R5Zは、アルキル基またはフェニル基である。)
(式(TX3)中、R5Zは、アルキル基またはフェニル基である。)
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