一実施形態のプリンタ10について図1〜図2を参照しつつ説明する。以下の説明では、各図の紙面左側をプリンタ10の前側Fとし、紙面手前側をプリンタ10の右側Rとし、紙面上側をプリンタ10の上側Uとする。プリンタ10は、例えばブラックの現像剤(トナー)を用いてモノクロ画像を、シートPの両面に形成可能なプリンタであり、画像形成装置の一例である。
図1に示すように、プリンタ10は、ケース部100を有し、このケース部100内に、フィーダ部200と、画像形成部300と、スイッチバック部400と、メインガイド部500と、反転ガイド部600とを備える。
フィーダ部200は、シートPを、ケース部100の一側壁、具体的には後述する筐体110の後壁116に近づく方向に送り出す。メインガイド部500は、フィーダ部200によって送り出されたシートPの向きを、ケース部100の後壁116から遠ざかる方向に変えるように、シートPをガイドする。具体的には、図1に示すように、メインガイド部500は、シートPを略C字状に折り返すようにガイドする。スイッチバック部400は、メインガイド部500によってガイドされるシートPの進行方向を逆転させる。
反転ガイド部600は、スイッチバック部400によって進行方向が逆転されたシートPの表裏を反転させて、メインガイド部500に合流させるようにシートPをガイドする。画像形成部300は、フィーダ部200から送り出されてメインガイド部500にガイドされるシートPの一方の面に画像を形成し、また、反転ガイド部600によって表裏が反転されて再びメインガイド部500にガイドされるシートPの他方の面に画像を形成する。以下、メインガイド部500と反転ガイド部600とがシートPをガイドする方向、換言すればシートPの搬送方向を、単にガイド方向ということがある。
ケース部100は、筐体110とトレイ120とを有する。筐体110は、全体として直方体状の形状を有し、内部に収容空間が形成されている。筐体110の上壁は、前端から後端に向かう途中で一段高くなった形状になっており、この段差部分に、シートPを筐体110内から外部に排出するための排出口111が形成されている。筐体110の上壁のうち前端側の部分には、開口部117が形成されており、この開口部117を覆うように上カバー112が設けられている。この上カバー112は、開口部117を覆う姿勢のときに後端に位置する部分を中心として回動可能に筐体110に支持されており、図1に示すように開口部117を閉塞する閉位置と、図2に示すように開口部117を開放する開位置とに変位可能である。なお、上カバー112の上面には、排出トレイ113が形成されている。
筐体110の前壁115の下部には、シートPを差し込むための差込口114が形成されている。トレイ120は、筐体110の前壁115を覆うことができ、この前壁115を覆った姿勢のときに下端に位置する部分を中心として回動可能に筐体110に支持されており、差込口114を塞ぐ閉位置と、図1,2に示すように差込口114を開放する開位置とに変位可能である。
フィーダ部200は、ケース部100の底部に配置されており、トレイ120と、押圧板211と、上昇機構212と、送出部220とを有する。トレイ120及び押圧板211は、シート載置部の一例であり1または複数枚のシートPを載置可能である。なお、上述したトレイ120は、開位置のときに、シートPの前端側が載置され、閉位置のときに筐体110の前壁115を覆う構成になっている。押圧板211は、前端を中心として揺動可能に筐体110に支持されており、上昇機構212は、押圧板211の後端側を押し上げる。これにより、押圧板211に載置されたシートPの後側部分、ガイド方向における先端部分が上方に持ち上げられる。
送出部220は、押圧板211の上方に配置され、押圧板211に載置されたシートPを、筐体110の後壁116側に向けて送り出す。具体的には、送出部220は、送出ローラ221と、分離ローラ222と、分離パッド223とを備える。送出ローラ221は、押圧板211の上方に配置されており、押圧板211に載置されたシートPの先端部分の上面に当接可能であり、回転駆動されることにより、その当接したシートPを後壁116側に向けて送り出す。分離ローラ222と分離パッド223とは、送出ローラ221よりもガイド方向下流側の位置で互いに対向するように配置されており、送出ローラ221によって送り出されたシートPを1枚ずつ分離して画像形成部300へと送り出す。
画像形成部300は、送出部220の上方の位置であって、且つ、メインガイド部500において送出部220よりもガイド方向下流側の位置に配置されており、送出部220により送り出されたシートP等に画像を形成する。具体的には、画像形成部300は、プロセスカートリッジ310と、転写ローラ320と、露光部330と、定着部340とを備える。
プロセスカートリッジ310は、現像剤カートリッジ、プロセスユニットの一例である。プロセスカートリッジ310は、メインガイド部500の内周側の位置に配置され、筐体110内から外部へ移動可能である。具体的には、プロセスカートリッジ310は、筐体110に対して着脱可能に設けられており、図2に示すように上カバー112を開位置にして、プロセスカートリッジ310を前斜め上方向に移動させることにより、上述した開口部117を介して、筐体110内から出し入れされる。
プロセスカートリッジ310は、内部に収容空間を有するフレーム311を有し、このフレーム311内に、感光ドラム312と、図示しない帯電部と、現像ローラ313と、供給ローラ314と、現像剤を収容する現像剤収容室315とを備える。感光ドラム312は感光体の一例である。帯電部は、回転駆動される感光ドラム312の表面を一様に帯電する。帯電した感光ドラム312は、露光部330により、レーザ光Lが照射されて露光されることにより、感光ドラム312の表面に画像データに基づく静電潜像が形成される。供給ローラ314および現像ローラ313は、現像剤収容室315内に収容された現像剤を、静電潜像に供給する。これにより、感光ドラム312の表面上に現像剤像が形成される。
転写ローラ320は、転写部の一例であり、筐体110内におけるメインガイド部500の外周側の位置、換言すれば、感光ドラム312にメインガイド部500を介して対向する位置に配置されている。転写ローラ320は、感光ドラム312に形成された現像剤像を、感光ドラム312と転写ローラ320との間の転写位置X1を通過するシートPに転写する。定着部340は、筐体110内において、プロセスカートリッジ310の上方の位置であって、且つ、メインガイド部500において転写位置X1よりもガイド方向下流側の位置に配置されており、加熱ローラ341および加圧ローラ342を有する。転写位置X1から搬送されるシートPが加熱ローラ341と加圧ローラ342との間を通過することにより、このシートPに現像剤像が熱定着される。
露光部330は、感光ドラム312と同様に、筐体110内におけるメインガイド部500の内周側に配置されており、感光ドラム312の回転軸方向、図1の左右方向に配列された図示しない複数のLEDを有する。露光部330は、筐体110に対して、図1に示す露光位置と、図2に示す待避位置とに変位可能に支持されている。図1に示すように上カバー112が閉位置である場合、露光部330は、レーザ光Lを、感光ドラム312の表面に照射して露光可能な露光位置に位置する。一方、図2に示すように、上カバー112が開位置になると、それに連動して、露光部330は、露光位置から、当該露光位置よりも上方の待避位置に変位する。これにより、露光部330との干渉を抑制しつつ、プロセスカートリッジ310を筐体110の外部へと取り出すことができる。
スイッチバック部400は、筐体110内において、定着部340の上方の位置であって、且つ、メインガイド部500において定着部340よりもガイド方向下流側の位置に配置されており、メインガイド部500により搬送されたシートPの進行方向を逆転させる。具体的には、スイッチバック部400は、切り替え部材410と、駆動ローラ420と、従動ローラ430とを有する。切り替え部材410は、図1に一点鎖線で示すメイン送り位置と、実線で示す反転送り位置とに変位可能である。駆動ローラ420と従動ローラ430とは、メインガイド部500において切り替え部材410よりもガイド方向下流側の位置で対向するように配置されている。駆動ローラ420は、正方向と逆方向との2方向に回転可能である。
図示しない制御部は、定着部340からスイッチバック部400へとシートPが搬送される場合、切り替え部材410をメイン送り位置に変位させ、駆動ローラ420を、シートPを排出口111側へ搬送する正方向、図1の紙面時計回りに回転駆動させる。これにより、シートPは、排出口111側へとガイドされ、筐体110の外部に向けて搬送される。次に、制御部は、シートPの後端が前記切り替え部材410よりも下流側の位置に到達したときに、駆動ローラ420を、シートPを筐体110内に引き戻す逆方向、図1の紙面反時計回りに回転駆動させ、また、切り替え部材410を反転送り位置に変位させる。これにより、シートPは、進行方向が逆転され、切り替え部材410によって反転ガイド部600へとガイドされる。
なお、制御部は、片面印刷時においてシートPの片面に画像を形成した場合や、両面印刷時においてシートPの両面に画像を形成した場合には、駆動ローラ420を正方向に回転駆動させて、シートP全体を排出トレイ113に排出する。このとき、駆動ローラ420と従動ローラ430とは排出ローラとして機能する。このように、スイッチバック部400が、シートPを筐体110外へと排出する排出ローラを兼ねるため、両者を構成するためのスイッチバック部400と排出ローラとが独立に構成される場合に比べて、部品点数を削減することができ、また、プリンタを小型化にすることができる。
メインガイド部500は、押圧板211から折り返して筐体110の外部まで延びるメイン搬送経路R1の一部を形成している。具体的には、メインガイド部500は、第1メインガイド510と、第2メインガイド520と、第3メインガイド530とを有し、押圧板211から送り出されたシートPを、メイン搬送経路R1に沿って、1回だけ折り返させるようにガイドする。このメイン搬送経路R1は、押圧板211に載置されたシートPが、送出部220と、転写位置X1と、定着部340と、スイッチバック部400とを順に経由して、排出口111まで延びる、略C字状の経路である。
第1メインガイド510は、送出部220と転写位置X1との間に配置され、分離パッド223から後ろ側斜め上方に向かって延び、転写ローラ320の下方位置で曲がって上方に延びた形状を有する。これにより、第1メインガイド510は、送出部220により送り出されたシートPを転写位置X1へとガイドすることができる。第2メインガイド520は、転写位置X1と定着部340との間に配置されており、一対のガイド壁521、522を有する。一対のガイド壁521、522は、上下方向に延びた形状を有し、互いに前後方向に間隔を空けて配置されている。これにより、第2メインガイド520は、転写位置X1から搬送されるシートPを定着部340へとガイドすることができる。第3メインガイド530は、定着部340とスイッチバック部400との間に配置されており、前側斜め上方向に湾曲した形状を有する。これにより、第3メインガイド530は、定着部340から搬送されるシートPを排出口111へとガイドすることができる。
反転ガイド部600は、メインガイド部500において定着部340とスイッチバック部400との間の位置から分岐して、メインガイド部500において転写位置X1よりもガイド方向上流側の位置に合流している。具体的には、反転ガイド部600は、第1反転ガイド610と、第2反転ガイド620とを有し、スイッチバック部400によって進行方向が逆転されたシートPを、反転搬送経路R2に沿ってガイドする。この反転搬送経路R2は、スイッチバック部400から、上カバー112の付近と筐体110の前壁115付近とを順に経由して、メイン搬送経路R1との合流位置X2まで延びる経路である。
第1反転ガイド610は、反転搬送経路R2においてスイッチバック部400と筐体110の前壁115との間に配置されており、第1外側ガイド壁611と第1内側ガイド壁612とを有する。第1外側ガイド壁611と第1内側ガイド壁612とは、スイッチバック部400付近から前方に向かって延び、前壁115の手前で下方に湾曲した形状を有する。第1内側ガイド壁612は、第1外側ガイド壁611よりも下側、換言すればプロセスカートリッジ310に近い側に配置されている。これにより、第1反転ガイド610は、スイッチバック部400によって進行方向が逆転されたシートPを、第2反転ガイド620へとガイドすることができる。また、第1反転ガイド610は、上カバー112に固定されており、上カバー112とともに一体的に開閉移動する(図1,2参照)。
第1反転ガイド610には、搬送ローラ613が設けられており、搬送ローラ613は、上カバー112が閉位置のときに、図示しない駆動機構とギア連結され、回転駆動されることによりシートPを搬送することができる。一方、搬送ローラ613は、上カバー112が開位置になると、駆動機構とのギア連結が解除されて空転可能になる。これにより、第1反転ガイド610にシートPが詰まった場合には、上カバー112を開位置にすることにより、詰まったシートPを容易に除去することができる。
第2反転ガイド620は、反転搬送経路R2において第1反転ガイド610と合流位置X2との間に配置されており、第2外側ガイド壁621と第2内側ガイド壁622とを有する。第2外側ガイド壁621は、上記第1外側ガイド壁611の端部と対向する位置から下方に向かって延び、プロセスカートリッジ310のフレーム311の外面形状と平行をなすように後方に湾曲し、合流位置X2の手前まで延びた形状を有する。第2内側ガイド壁622は、フレーム311と第2外側ガイド壁621との間に配置されており、フレーム311の下部前側付近から、後方に向かって合流位置X2の手前まで延びた形状を有する。これにより、第2反転ガイド620は、第1反転ガイド610から搬送されるシートPを、合流位置X2に向けてガイドすることができる。
ここで、第2外側ガイド壁621とフレーム311の前面316との間には、第2内側ガイド壁622は存在しておらず、第2外側ガイド壁621とフレーム311の前面316とが直接対面している。即ち、反転ガイド部600の一部は、プロセスカートリッジ310の外面によって構成されている。これにより、反転ガイド部600全体がプロセスカートリッジ310の外面とは独立して設けられる場合に比べて、反転ガイド部600を構成するための部品点数を軽減でき、また、プリンタ10全体の小型化を図ることができる。
本実施形態のプリンタ10では、メインガイド部500と反転ガイド部600との間に、感光ドラム312と露光部330とが配置されている。すなわち、このプリンタ10では、反転ガイド部600は感光ドラム312と露光部330との間を経由しない。これにより、本実施形態によれば、押圧板211から折り返して筐体110の外部まで延びるメインガイド部500を採用することにより装置の小型化を図りつつ、進行方向が逆転されたシートPに画像が形成できないという従来の構成における問題が生じることを抑制することができる。
図3から図5は別の実施形態のプリンタ10Aを示す。図1に示す上記実施形態のプリンタ10と共通する構成、あるいは、位置やサイズのみ相違する構成については図1と同一符号を付して説明を省略し、相違する構成について次に説明する。なお、プリンタ10と相違する構成については、末尾にアルファベットの「A」を付加した符号を付すものとする。プリンタ10と相違する構成について、図1のプリンタ10の構成と同種の機能を有するなど、互いに対応する場合には、プリンタ10と同じ数字の末尾にアルファベット「A」を付加した符号を付すものとする。
図3,図4に示すように、ケース部100Aは、筐体110Aとフロントカバー120とを有する。筐体110Aの前壁115には、後述するプロセスカートリッジ310Aを移動させるための開口部117Aが形成されている。このように、開口部117Aは、筐体110Aの複数の外面のうち、メインガイド部500Aよりも反転ガイド部600Aに近い外面、すなわち前壁115に形成されている。従って、開口部117Aが、反転ガイド部600Aよりもメインガイド部500Aに近い後壁116に形成される場合に比べて、メインガイド部500A側に配置された転写ローラ320等との干渉を抑制しつつ、プロセスカートリッジ310Aの移動経路を確保することができる。また、開口部117Aは、シートPの排出方向と同じ側、すなわち筐体110Aの前側に配置されている。これにより、ユーザがシートPやプロセスカートリッジ310Aに対して、容易にアクセスし易くなっている。
メインガイド部500Aは、押圧板211から折り返して筐体110Aの外部まで延びるメイン搬送経路R1Aの一部を形成している。具体的には、メインガイド部500Aは、第1メインガイド510と、第2メインガイド520Aと、第3メインガイド530Aとを有する。第2メインガイド520Aは、転写位置X1と定着部340との間に配置されており、一対のガイド壁521A、522Aを有する。一対のガイド壁521A、522Aは、上下方向に延びた形状を有し、互いに前後方向に間隔を空けて配置されている。第3メインガイド530Aは、定着部340とスイッチバック部400との間に配置されており、一対のガイド壁531A、532Aを有する。一対のガイド壁531A、532Aは、前側斜め上方向に湾曲した形状を有し、互いに間隔を空けて配置されている。
プロセスカートリッジ310Aは、メインガイド部500Aの内周側の位置に配置され、筐体110A内から外部へ移動可能である。プロセスカートリッジ310Aは、内部に収容空間を有するフレーム311Aを有し、このフレーム311A内に、図1に示すプロセスカートリッジ310と同様の構成を備える。プロセスカートリッジ310Aの前面316A側には、前カバー112Aが一体的に設けられている。
この前カバー112Aは、カバーの一例であり、開口部117Aに対応した大きさを有し、プロセスカートリッジ310Aが筐体110A内に配置されたときに、開口部117Aを覆う閉位置に配置される(図3参照)。また、前カバー112Aは、プロセスカートリッジ310Aと一体的に水平移動して、開口部117Aを開放した開位置に変位可能である(図4参照)。これにより、前カバー112Aとプロセスカートリッジ310Aとが独立して設けられる場合に比べて、両者を構成するための部品点数を削減することができる。
また、前カバー112Aと、フレーム311Aの前面316Aの間には、シートPが通過可能な内部経路が上下方向に形成されている。さらに、前カバー112Aは、プロセスカートリッジ310Aの把持部を兼ねる。具体的には、図5に示すように、前カバー112Aの外面には、人の指を挿入可能な1または複数の貫通孔118Aが形成されている。これにより、貫通孔の118A等に指を入れて前カバー112Aを把持することにより、プロセスカートリッジ310Aを筐体110A内から容易に出し入れすることができる。また、前カバー112Aと把持部とが独立に構成される場合に比べて、両者を構成するための部品点数を削減することができる。
露光部330は、筐体110A内におけるメインガイド部500Aの内周側に配置されており、筐体110Aに対して、図3に実線で示す露光位置と、図4に実線で示す待避位置とに変位可能に支持されている。露光位置は、プロセスカートリッジ310Aが開口部117Aに向かう移動方向から見て、露光部330とプロセスカートリッジ310Aとが重なる位置であり、待機位置は、移動方向から見て、露光部330とプロセスカートリッジ310Aとが重ならない位置、換言すれば、露光位置よりもプロセスカートリッジ310Aから離れた位置である。
図3に示すように前カバー112Aが閉位置にある場合、露光部330は、制御部から露光開始指示を受けると、待機位置から露光位置に変位して、レーザ光Lを、感光ドラム312の表面に照射して露光することができる。一方、露光部330は、制御部から露光終了指示を受けると、待機位置に復帰する。これにより、露光停止時において、露光部330との干渉を抑制しつつ、プロセスカートリッジ310Aを筐体110Aの外部へと取り出すことができる。
また、露光部330には、露光制御基板331Aが図示しない信号線を介して接続されている。この露光制御基板331Aは露光制御部の一例であり、制御部からの指示に基づき、露光部330の点灯動作を制御する。この露光制御基板331Aは、メインガイド部500Aと反転ガイド部600Aとの間であって、プロセスカートリッジ310Aの上記移動方向に交差する方向(上下方向)においてプロセスカートリッジ310Aと重なる位置、具体的には、プロセスカートリッジ310Aの上方の位置に配置されている。換言すれば、露光制御基板331Aは、上記移動方向に交差する方向にプロセスカートリッジ310Aと並ぶ位置、あるいは、上記移動方向から見て、プロセスカートリッジ310Aと重ならない位置に配置されている。これにより、プロセスカートリッジ310Aと露光制御基板331Aとが干渉することを抑制しつつ、プロセスカートリッジ310Aを筐体110A外へと移動させることができる。
また、露光制御基板331Aは、プロセスカートリッジ310Aの上記移動方向に交差する方向において露光部330と重なる位置に配置されている。具体的には、露光制御基板331Aは、上記移動方向に交差する方向において、露光部330を介して、プロセスカートリッジ310Aと対向する位置に配置されている。これにより露光部330と露光制御基板331Aとが比較的に近い位置に配置されるため、信号線やハーネス等の配線を簡略化することができる。
反転ガイド部600Aは、メインガイド部500Aにおいて定着部340とスイッチバック部400との間の位置から分岐して、メインガイド部500Aにおける合流位置X2に合流している。具体的には、反転ガイド部600Aは、第1反転ガイド610Aと、前カバー112Aと、プロセスカートリッジ310Aと、第2反転ガイド620Aとで構成されている。
第1反転ガイド610Aは、反転搬送経路R2Aにおいてスイッチバック部400と前カバー112Aとの間に配置されており、第1外側ガイド壁611Aと第1内側ガイド壁612Aとを有する。第1外側ガイド壁611Aと第1内側ガイド壁612Aとは、互いに間隔を空けつつ、スイッチバック部400付近から湾曲して、閉位置のときの前カバー112Aの上端付近まで延びた形状を有する。これにより、第1反転ガイド610Aは、スイッチバック部400によって進行方向が逆転されたシートPを、前カバー112Aとフレーム311Aの前面316Aとの間の内部経路へとガイドすることができる。
第1反転ガイド610AによってガイドされたシートPは、前カバー112Aとフレーム311Aの前面316Aとによって、第2反転ガイド620Aへとガイドされる。このように、反転ガイド部600Aの一部が前カバー112Aを兼ねるため、反転ガイド部600Aが前カバー112Aとは独立して設けられる場合に比べて、両者を構成するための部品点数を削減することができる。また、プロセスカートリッジ310Aが反転ガイド部600Aの一部を構成するため、反転ガイド部600Aがプロセスカートリッジ310Aとは独立して設けられる場合に比べて、両者を構成するための部品点数を削減することができる。
ここで、図5に示すように、前カバー112Aの上端部分119Aと、それに対応する第1外側ガイド壁611Aおよび前壁115の下端614Aとには、凹凸形状をなし、互いにかみ合うように配置されている。これにより、前カバー112Aと第1外側ガイド壁611Aとの間でシートPを円滑にガイドすることができる。
第2反転ガイド620Aは、反転搬送経路R2Aにおいて前カバー112Aと合流位置X2との間に配置されており、閉位置のときの前カバー112Aの下端付近から、フレーム311Aの外面形状と平行をなすように後方に延びつつ、合流位置X2の手前へと湾曲した形状を有する。これにより、第2反転ガイド620Aは、プロセスカートリッジ310Aのフレーム311Aの外面との間で、上記内部経路から搬送されるシートPを、合流位置X2に向けてガイドすることができる。
本実施形態のプリンタ10Aでは、メインガイド部500Aと反転ガイド部600Aとの間に、感光ドラム312と露光部330とが配置されている。これにより、本実施形態によれば、押圧板211から折り返して筐体110Aの外部まで延びるメインガイド部500Aを採用することにより装置の小型化を図りつつ、進行方向が逆転されたシートPに画像が形成できないという従来の構成における問題が生じることを抑制することができる。
図6は別の実施形態のプリンタ10Bを示す。図1,図3に示す上記実施形態のプリンタ10,10Aと共通する構成、あるいは、位置やサイズのみ相違する構成についてはプリンタ10,10Aと同一符号を付して説明を省略し、相違する構成について次に説明する。なお、プリンタ10,10Aと相違する構成については、末尾にアルファベットの「B」を付加した符号を付すものとする。プリンタ10,10Aと相違する構成について、プリンタ10,10Aの構成と同種の機能を有するなど、互いに対応する場合には、プリンタ10,10Aと同じ数字の末尾にアルファベット「B」を付加した符号を付すものとする。
図6に示すように、ケース部100Bは、筐体110Bとフロントカバー120とを有する。筐体110Bの前壁115には、後述するプロセスカートリッジ310Bを移動させるための開口部117Bが形成されている。このように、開口部117Bは、筐体110Bの複数の外面のうち、メインガイド部500Aよりも反転ガイド部600Bに近い外面、すなわち前壁115に形成されている。従って、開口部117Bが、反転ガイド部600Bよりもメインガイド部500Aに近い後壁116に形成される場合に比べて、メインガイド部500A側に配置された転写ローラ320等との干渉を抑制しつつ、プロセスカートリッジ310Bの移動経路を確保することができる。
筐体110Bには、開口部117Bを覆うように前カバー112Bが設けられている。この前カバー112Bは、開口部117Bを覆う姿勢のときに下端に位置する部分を中心として回動可能に筐体110Bに支持されており、図6に実線で示すように開口部117Bを閉塞する閉位置と、二点鎖線で示すように開口部117Bを開放する開位置とに変位可能である。前カバー112Bを開位置にすることにより、プロセスカートリッジ310Bを筐体110Bの外部へと取り出すことができる。
プロセスカートリッジ310Bは、メインガイド部500Aの内周側の位置に配置され、筐体110B内から外部へ移動可能である。プロセスカートリッジ310Bは、内部に収容空間を有するフレーム311Bを有し、このフレーム311B内に、図1に示すプロセスカートリッジ310と同様の構成を備える。プロセスカートリッジ310Bの前面316Bは、閉位置のときの前カバー112Bの内側の表面と平行になるように対向する。また、前カバー112Bと、フレーム311Bの前面316Bとの間には、隙間が空いていることにより、シートPが通過可能な内部経路が上下方向に形成されている。なお、フレーム311Bの前面316Bから上方に突出した突出部分317Bに、図5の前カバー112Aと同様に、図示しない貫通孔や凹所を形成することにより、突出部分317Bが、プロセスカートリッジ310Bの把持部を兼ねてもよい。
露光部330Bは、筐体110B内におけるメインガイド部500Aの内周側に固定配置されており、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡を備える。また、露光部330Bは、プロセスカートリッジ310Bが開口部117Bに向かう移動方向に交差する方向においてプロセスカートリッジ310Aと重なる位置、換言すれば、上記移動方向から見て、プロセスカートリッジ310Aと重ならない位置に配置されている。これにより、露光部330Bとの干渉を抑制しつつ、プロセスカートリッジ310Bを筐体110Bの外部へと取り出すことができる。
反転ガイド部600Bは、メインガイド部500Aにおいて定着部340とスイッチバック部400との間の位置から分岐して、メインガイド部500Aにおける合流位置X2に合流している。具体的には、反転ガイド部600Bは、第1反転ガイド610Bと、前カバー112Bと、プロセスカートリッジ310Bと、第2反転ガイド620Bとで構成されている。
第1反転ガイド610Bは、反転搬送経路R2Bにおいてスイッチバック部400と前カバー112Bとの間に配置されており、第1外側ガイド壁611Bと第1内側ガイド壁612Bとを有する。第1外側ガイド壁611Bと第1内側ガイド壁612Bとは、互いに間隔を空けつつ、スイッチバック部400付近からに湾曲して、閉位置のときの前カバー112Bの上端付近まで延びた形状を有する。これにより、第1反転ガイド610Bは、スイッチバック部400によって進行方向が逆転されたシートPを、前カバー112Bとフレーム311Bの前面316Bとの間の内部経路へとガイドすることができる。
第1反転ガイド610BによってガイドされたシートPは、前カバー112Bとフレーム311Bの前面316Bとによって、第2反転ガイド620Bへとガイドされる。このように、反転ガイド部600Bの一部が前カバー112Bを兼ねるため、反転ガイド部600Bが前カバー112Bとは独立して設けられる場合に比べて、両者を構成するための部品点数を削減することができる。また、プロセスカートリッジ310Bが反転ガイド部600Bの一部を構成するため、反転ガイド部600Bがプロセスカートリッジ310Bとは独立して設けられる場合に比べて、両者を構成するための部品点数を削減することができる。
なお、図5に示した構成と同様、前カバー112Bおよび突出部分317Bの上端部分と、それに対応する第1外側ガイド壁611Bおよび前壁115の下端部分とを、凹凸形状にして、互いにかみ合うように配置してもよい(図示せず)。これにより、第1外側ガイド壁611Bと前カバー112Bとの間や、第1内側ガイド壁612Bと突出部分317Bとの間でシートPを円滑にガイドすることができる。
第2反転ガイド620Bは、反転搬送経路R2Bにおいて前カバー112Bと合流位置X2との間に配置されており、閉位置のときの前カバー112Bの下端付近から、フレーム311Bの外面形状と平行をなすように後方に延びつつ、合流位置X2の手前へと湾曲した形状を有する。これにより、第2反転ガイド620Bは、プロセスカートリッジ310Bのフレーム311Bの外面との間で、上記内部経路から搬送されるシートPを、合流位置X2に向けてガイドすることができる。
本実施形態のプリンタ10Bでは、メインガイド部500Aと反転ガイド部600Bとの間に、感光ドラム312と露光部330Bとが配置されている。これにより、本実施形態によれば、押圧板211から折り返して筐体110Bの外部まで延びるメインガイド部500Aを採用することにより装置の小型化を図りつつ、進行方向が逆転されたシートPに画像が形成できないという従来の構成における問題が生じることを抑制することができる。また、前カバー112Bを開位置に配置することにより、反転ガイド部600Bの一部が開放されるため、反転ガイド部600Bに詰まったシートPを容易に取り除くことができる。
図7は別の実施形態のプリンタ10Cを示す。図1から図6に示す上記実施形態のプリンタ10,10A,10Bと共通する構成、あるいは、位置やサイズのみ相違する構成についてはプリンタ10,10A,10Bと同一符号を付して説明を省略し、相違する構成について次に説明する。なお、プリンタ10,10A,10Bと相違する構成については、末尾にアルファベットの「C」を付加した符号を付すものとする。プリンタ10,10A,10Bと相違する構成について、プリンタ10,10A,10Bの構成と同種の機能を有するなど、互いに対応する場合には、プリンタ10,10A,10Bと同じ数字の末尾にアルファベット「C」を付加した符号を付すものとする。
図7に示すように、ケース部100Cは、筐体110Cとフロントカバー120とを有する。筐体110Cは、図6に示す筐体110Bと略同一の形状を有する。また、筐体110Cの前壁115には、後述するプロセスカートリッジ310Cを移動させるための開口部117Cが形成されている。このように、開口部117Cは、筐体110Cの複数の外面のうち、メインガイド部500Aよりも反転ガイド部600Cに近い前壁115に形成されている。従って、開口部117Cが、反転ガイド部600Cよりもメインガイド部500Aに近い後壁116に形成される場合に比べて、メインガイド部500A側に配置された転写ローラ320等との干渉を抑制しつつ、プロセスカートリッジ310Cの移動経路を確保することができる。
筐体110Cには、開口部117Cを覆うように前カバー112Cが設けられている。この前カバー112Cは、開口部117Cを覆う姿勢のときに下端に位置する部分を中心として回動可能に筐体110Cに支持されており、図7に実線で示すように開口部117Cを閉塞する閉位置と、二点鎖線で示すように開口部117Cを開放する開位置とに変位可能である。前カバー112Cを開位置にすることにより、プロセスカートリッジ310Cを筐体110Cの外部へと取り出すことができる。また、前カバー112Cには、シートPが通過可能な内部経路700が上下方向に形成されている。
プロセスカートリッジ310Cは、メインガイド部500Aの内周側の位置に配置され、筐体110C内から外部へ移動可能である。プロセスカートリッジ310Cは、内部に収容空間を有するフレーム311Cを有し、このフレーム311C内に、図1に示すプロセスカートリッジ310と同様の構成を備える。プロセスカートリッジ310Cの前面316Cは、閉位置のときの前カバー112Cの内側の表面と対向する。
反転ガイド部600Cは、メインガイド部500Aにおいて定着部340とスイッチバック部400との間の位置から分岐して、メインガイド部500Aにおける合流位置X2に合流している。具体的には、反転ガイド部600Cは、第1反転ガイド610Bと、前カバー112Cと、第2反転ガイド620Bとで構成されている。
第1反転ガイド610BによってガイドされたシートPは、前カバー112Cの内部経路700によって、第2反転ガイド620Bへとガイドされる。このように、反転ガイド部600Cの一部が前カバー112Cを兼ねるため、反転ガイド部600Cが前カバー112Cとは独立して設けられる場合に比べて、両者を構成するための部品点数を削減することができる。
本実施形態のプリンタ10Cでは、メインガイド部500Aと反転ガイド部600Cとの間に、感光ドラム312と露光部330Bとが配置されている。これにより、本実施形態によれば、押圧板211から折り返して筐体110Cの外部まで延びるメインガイド部500Aを採用することにより装置の小型化を図りつつ、進行方向が逆転されたシートPに画像が形成できないという従来の構成における問題が生じることを抑制することができる。また、前カバー112Cを開位置に配置することにより、反転ガイド部600Cが途中で分断されるため、反転ガイド部600Cに詰まったシートPを容易に取り除くことができる。
図8は関連技術のプリンタ10Dを示す。図1から図6に示す上記実施形態のプリンタ10,10Aと共通する構成、あるいは、位置やサイズのみ相違する構成についてはプリンタ10,10Aと同一符号を付して説明を省略し、相違する構成について次に説明する。なお、プリンタ10,10Aと相違する構成については、末尾にアルファベットの「D」を付加した符号を付すものとする。プリンタ10,10Aと相違する構成について、プリンタ10,10Aの構成と同種の機能を有するなど、互いに対応する場合には、プリンタ10,10Aと同じ数字の末尾にアルファベット「D」を付加した符号を付すものとする。
ケース部100Dは、筐体110Dとフロントカバー120とを有する。筐体110Dは、全体として直方体状の形状を有し、内部に収容空間が形成されている。筐体110Dの上壁は、前端から後端に向かう途中で一段高くなった形状になっており、この段差部分に、シートPを筐体110内から外部に排出するための排出口111が形成されている。筐体110の上壁のうち前端側の部分には、開口部117Dが形成されており、この開口部117Dを覆うように上カバー112Dが設けられている。この上カバー112Dは、開口部117Dを覆う姿勢のときに後端に位置する部分を中心として回動可能に筐体110Dに支持されており、図8に実線で示すように開口部117Dを閉塞する閉位置と、二点鎖線で示すように開口部117Dを開放する開位置とに変位可能である。なお、上カバー112Dの上面には、排出トレイ113Dが形成されている。
プロセスカートリッジ310Dは、メインガイド部500Aの内周側の位置に配置され、筐体110D内から外部へ移動可能である。具体的には、プロセスカートリッジ310Dは、筐体110Dに対して着脱可能に設けられており、上カバー112Dを開位置にして、プロセスカートリッジ310Dを前斜め上方向に移動させることにより、開口部117Dを介して、筐体110D内から出し入れされる。プロセスカートリッジ310Dは、内部に収容空間を有するフレーム311Dを有し、このフレーム311D内に、図1に示すプロセスカートリッジ310と同様の構成を備える。
露光部330Dは、メインガイド部500Aと反転ガイド部600Dとで囲まれる領域の外側に固定配置されており、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡を備える。具体的には、露光部330Dは、プロセスカートリッジ310Dが開口部117Dに向かう移動方向に交差する方向においてプロセスカートリッジ310Dと重なる位置、換言すれば、上記移動方向から見て、プロセスカートリッジ310Dと重ならない位置に配置されている。これにより、露光部330Dとの干渉を抑制しつつ、プロセスカートリッジ310Dを筐体110Dの外部へと取り出すことができる。
反転ガイド部600Dは、メインガイド部500Aにおいて定着部340とスイッチバック部400との間の位置から分岐して、メインガイド部500Aにおける合流位置X2に合流している。具体的には、反転ガイド部600Dは、可動ガイド部601Dと、第1反転ガイド610Dと、第2反転ガイド620Dとを有し、スイッチバック部400によって進行方向が逆転されたシートPを、反転搬送経路R2Dに沿ってガイドする。この反転搬送経路R2Dは、スイッチバック部400から、プロセスカートリッジ310Dと露光部330Dとの間のレーザ光Lの光路を横切り、露光部330Dの下方に向かい、その露光部330Dの下方において向きを逆転させるように折り返して、プロセスカートリッジ310Dの下方を通過して、メイン搬送経路R1との合流位置X2まで延びる経路である。
可動ガイド部601Dは、上カバー112Dの変位に連動して可動する構成になっている。具体的には、可動ガイド部601Dは、上カバー112Dが閉位置にあるとき、図8に実線で示すように、反転搬送経路R2Dにおいてスイッチバック部400とレーザ光Lの光路との間に配置され、スイッチバック部400付近から後側に湾曲しつつ下方に延びた形状を有する。これにより、可動ガイド部601Dは、スイッチバック部400によって進行方向が逆転されたシートPを、第1反転ガイド610Dへとガイドすることができる。上カバー112Dが開閉位置に変位すると、可動ガイド部601Dは、上カバー112Dと共に上方に移動することにより、プロセスカートリッジ310Dを筐体110Dの外部へと出し入れすることが可能になる。
第1反転ガイド610Dは、反転搬送経路R2Bにおいてレーザ光Lの光路と筐体110Dの前壁115との間に配置されており、第1外側ガイド壁611Dと第1内側ガイド壁612Dとを有する。第1外側ガイド壁611Dと第1内側ガイド壁612Dとは、互いに間隔を空けつつ、レーザ光Lの光路付近から湾曲し、前壁115の手前付近まで延びた形状を有する。これにより、第1反転ガイド610Dは、スイッチバック部400によって進行方向が逆転されたシートPを、第2反転ガイド620へとガイドすることができる。
第2反転ガイド620Dは、反転搬送経路R2Dにおいて第1反転ガイド610Dと合流位置X2との間に配置されており、第2外側ガイド壁621Dと第2内側ガイド壁622Dとを有する。第2外側ガイド壁621Dは、上記第1外側ガイド壁611Dの端部と対向する位置から略C字状に湾曲して後壁116に向かい、合流位置X2の手前まで延びた形状を有する。第2内側ガイド壁622Dは、フレーム311Dと第2外側ガイド壁621Dとの間に配置されており、フレーム311Dの下部前側付近から、後壁116に向かって合流位置X2の手前まで延びた形状を有する。これにより、第2反転ガイド620Dは、第1反転ガイド610Dから搬送されるシートPを、合流位置X2に向けてガイドすることができる。
このような構成により、本関連技術では、レーザ光Lの光路付近から第1反転ガイド610Dと第2反転ガイド620Dとを経由して転写位置X1に至るまでのシートPの搬送経路の長さが、プリンタ10Dで印刷可能な最大サイズのシートPの長辺の長さよりも長くなっている。このため、進行方向が逆転されたシートPに画像が形成できないという従来の構成における問題が生じることを抑制することができる。
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
上記実施形態では、画像形成装置の一例として、モノクロ印刷専用のプリンタ10等を挙げたが、これに限らず、画像形成装置は、カラー印刷可能な画像形成装置でもよい。また、画像形成装置は、プリンタ単体に限らず、コピー機、ファクシミリ装置、複合機などでもよい。本発明は、これらの画像形成装置にも適用可能である。
上記実施形態では、シート載置部の一例として、トレイ120及び押圧板211を挙げた。しかし、これに限らず、シート載置部は、その全体が、筐体110等内に収容される構成でもよく、トレイタイプに限らず、筐体110等の差込口114に挿入可能なカセットタイプのものでもよい。また、例えば、トレイ120がないプリンタでも良く、この場合、例えば、シートPの先端側が押圧板211に載置され、後端側が床やデスク等に支持される構成でもよい。
上記実施形態では、現像剤カートリッジ、プロセスユニットの一例として、プロセスカートリッジ310等を例に挙げた。しかし、これに限らず、現像剤カートリッジ等は、プロセスカートリッジ310のフレーム311内に転写ローラ320も収容された構成でもよく、プロセスカートリッジ310から、感光ドラム312と現像ローラ313と供給ローラ314との少なくとも1つを除いた構成でもよい。要するに、現像剤カートリッジは、少なくとも現像剤を収容可能であればよい。
また、画像形成装置がカラーの画像形成可能な構成である場合、現在剤カートリッジ等は、複数の色の着色剤収容カートリッジが収容されるユニットであるドロワでもよい。
また、プロセスカートリッジ310等は、筐体110等から離脱せず、少なくとも一部が筐体110の外部に突出する構成でもよい。要するに、現像剤カートリッジは、筐体内から筐体外へ移動可能であればよい。
図1,2の構成において、搬送ローラ613を、第2反転ガイド620だけに設けてもよいし、第1反転ガイド610と第2反転ガイド620の両方に設けてもよい。
例えば、図1のプリンタ10において、第1反転ガイド610と第2反転ガイド620との対向部分など、反転ガイド部600〜600Dの各切れ目において、互いに対向する端部同士を、凹凸形状として、互いにかみ合うようにしてもよい。これにより、反転ガイド部600〜600Dの各切れ目においてシートPを円滑にガイドすることができる。
プリンタ10、10Aの露光部330を、ポリゴンスキャニング露光式のものにしてもよいし、プリンタ10B、10Cの露光部330Bを、LED露光式のものにしてもよい。また、プリンタ10〜10Cに対して、プロセスカートリッジ310と露光部330とが、メインガイド部500と反転ガイド部600との間において水平方向に並んだ構成でもよい。