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JP6440987B2 - 目地用バッカーおよび目地止水構造 - Google Patents

目地用バッカーおよび目地止水構造 Download PDF

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紀幸 扇澤
紀幸 扇澤
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知範 宮田
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Description

この発明は、建物の目地に設けられる目地用バッカーおよび当該目地用バッカーを用いた目地止水構造に関する。
隣り合う外壁面材の間に形成される目地に不定形のシーリング材を設ける場合には、当該シーリング材の裏面の支えとなる目地シーリング用バッカーを目地に設けることがある。このような目地シーリング用バッカーは、その長手方向に直交する断面が四角形或いは円形を有している。また、通常、嵩上げに使用するバッカーには断面が四角形のものが多く用いられる。そして、目地の奥側に2次ガスケットが設けられる構造では、嵩上げ用のバッカーとして、例えば厚みが3mm程度で断面が四角形であって目地奥側となる面に粘着面を有するものを用い、この粘着面を上記2次ガスケットの頭部に貼り付けるようにしている。また、異なる幅を有する複数種の嵩上げ用のバッカーを用意しておき、対象となる目地の幅に対応する幅の嵩上げ用のバッカーを使用する。
特許文献1には、目地の幅寸法にバラツキがある場合であっても、少ない種類または一種類のバッカーで対応することができる目地シーリング用バッカーが開示されている。
また、特許文献2には、芯材と、該芯材の表面側に、弾性変形可能な両側端を芯材の両側から夫々突出させるように設けられたシーリング代材と、上記芯材から両側方に夫々突設され、上記目地内で夫々弾性変形する羽根状の固定部材とを具備したシーリングバックアップ材が開示されている。このシーリングバックアップ材は、上記シーリング代材及び固定部材が目地の幅に応じて弾性変形して、目地の幅のばらつきに対応するとともに、目地の内面を押圧してシーリングバックアップ材の納まりを安定させることができる。
特開2009−121022号公報 特開2003−056084号公報
しかしながら、例えば、厚さが3mm程度と薄くて断面が四角形の嵩上げ用のバッカーを外壁パネル間の目地内に入れようとすると、当該嵩上げ用のバッカーが捩じれるなどして規定の位置に施工することが難しくなる。また、上記嵩上げ用のバッカーを目地に挿入するときに、当該嵩上げ用のバッカーの粘着面が外壁面材の小口面に貼り付くことが生じ易いという問題もある。
また、上記嵩上げ用のバッカーの代わりに上記特許文献1の目地シーリング用バッカーを用いることで、上記施工の難しさを軽減できると考えられる。しかしながら、上記特許文献1の目地シーリング用バッカーは上記外壁面材の小口面に圧接するだけのものであり、目地から外れやすいという欠点がある。
また、上記嵩上げ用のバッカーの代わりに上記特許文献2のシーリングバックアップ材を用いることで、上記施工の難しさを軽減できると考えられる。しかしながら、当該シーリングバックアップ材は立体的な形状を有しており、嵩張るという欠点がある。
この発明は、上記の事情に鑑み、粘着テープを用いずに目地内での位置固定がしっかりと行え、使用前の自然状態では嵩張り難い形状となる目地用バッカーおよびこの目地用バッカーを用いた目地止水構造を提供することを課題とする。
この発明の目地用バッカーは、上記の課題を解決するために、隣り合う外壁面材の間に形成される目地に充填されるシーリング材の裏面側を支持する部位となる嵩上げバッカー部と、この嵩上げバッカー部の両側で当該嵩上げバッカー部に対して折り曲げ可能に形成されたリップ部とを有しており、断面略コ字形状となるように上記リップ部が折り曲げられて上記目地に入れられることで上記リップ部に弾性復元力が生じ、上記リップ部に形成されている係合部が上記外壁面材の裏の角部に引っ掛かることを特徴とする。
上記の構成であれば、断面略コ字形状となるように上記リップ部が折り曲げられて当該目地用バッカーが上記目地に入れられることで上記リップ部に弾性復元力が生じ、上記リップ部に形成されている係合部が上記外壁面材の裏の角部に引っ掛かるので、粘着テープを用いずに上記目地内で当該目地用バッカーの位置固定がしっかりと行える。また、当該目地用バッカーは、上記リップ部が折り曲げられていない使用前の自然状態においては、比較的扁平な形状となり、極力嵩張らないようになる。そして、上記リップ部を折り曲げて上記目地用バッカーを上記目地に入れるときに、上記リップ部の外側面を上記目地の内面に接触させながら入れることができるので、上記リップ部がガイドとして機能し、捩れを生じさせることなく当該目地用バッカーを容易に上記目地に入れることができる。
上記リップ部は、上記嵩上げバッカー部側に位置する第1面部と、先端側に位置する第2面部と、上記第1面部と上記第2面部との間に形成され、上記第2面部を上記第1面部よりも外側に位置させる段部とを有しており、上記段部が上記係合部となってもよい。これによれば、上記リップ部を指で挟んで折り曲げた状態において、上記リップ部の先端側が過度に狭まるのが抑制される。すなわち、上記先端側に位置する第2面部が上記第1面部よりも外側に位置するので、上記第2面部が上記目地の内面に接触し易くなり、狭い幅の目地でも当該目地用バッカーが入れ易くなる。また、このようにリップ部の先端側が過度に狭まるのが抑制されると、目地奥の中央部に2次ガスケットの頭部が存在していても、この頭部に上記リップ部の先端側が当たり難くなり、上記頭部と目地内面との間の隙間に上記リップ部を入れる作業が容易になる。また、上記段部による係合部であれば、広い幅の目地においても、上記外壁面材の裏の角部に対する引っ掛かりが得られ易く、上記目地用バッカーは上記目地から外れ難くなる。
上記嵩上げバッカー部の両端の裏面側と上記リップ部との間に凹溝が形成されていてもよい。これによれば、上記リップ部の折り曲げを、上記嵩上げバッカー部の端部自体を曲げずに行うことができる。よって、上記嵩上げバッカー部を歪ませることなく上記リップ部を折り曲げることができる。
上記リップ部の折り曲げ箇所がリップ部本体の厚みよりも薄肉に形成されていてもよい。これによれば、上記リップ部を折り曲げ易くなる。
また、この発明の目地止水構造は、隣り合う外壁面材の間に形成される目地に上記目地用バッカーが入れられた目地止水構造であって、上記目地の奥側の空間部に設けられたガスケットにおける上記目地内に入り込んでいる頭部によって上記目地用バッカーが受け止められることを特徴とする。
上記の構成であれば、不定形のシーリング材を上記目地に充填するときに、上記目地用バッカーを沈み込ます力が生じたとしても、上記目地用バッカーの沈み込みは上記ガスケットによって防止される。
上記ガスケットの頭部には上記目地の幅方向に突出するフィン部が形成されており、上記フィン部は上記目地用バッカーのリップ部の先端に押されて曲がる柔軟性を有してもよい。これによれば、上記目地用バッカーを目地に入れるときに上記リップ部の先端が上記フィン部に当たっても、上記フィン部は上記リップ部の先端に押されて曲がるので、支障なく上記目地用バッカーを目地に入れることができる。
本発明の目地用バッカーであれば、上記リップ部に形成されている係合部が上記外壁面材の裏の角部に引っ掛かるので、粘着テープを用いずに上記目地内で当該目地用バッカーの位置固定がしっかりと行える。また、上記リップ部が折り曲げられていない使用前の自然状態においては、当該目地用バッカーは比較的扁平な形状となり、極力嵩張らないようになる。そして、当該目地用バッカーを上記リップ部の外側面を上記目地の内面に接触させながら入れることができるので、上記リップ部がガイドとして機能し、捩れを生じさせることがない。また、本発明の目地止水構造であれば、上記目地用バッカーの沈み込みをガスケットによって防止できる。また、上記ガスケットのフィン部が上記リップ部の先端に押されて曲がる構成であれば、支障なく上記目地用バッカーを目地に入れることができる。
本発明の実施形態の目地用バッカーおよび目地止水構造を示した概略の断面図である。 図1の目地止水構造で用いたガスケットを示した説明図であって、同図(A)は目地に入れられた状態の形状を示し、同図(B)は目地に入れられる前の自然形状を示している。 本発明の実施形態の目地用バッカーを示した説明図であって、同図(A)は目地に入れられた状態の形状を示し、同図(B)は目地に入れられる前の自然形状を示している。 本発明の実施形態を示す図であって、図1の目地用バッカーを治具によって目地に入れる様子を示した説明図である。 本発明の実施形態を示す図であって、図1の目地用バッカーを目地に入れる様子を示した斜視図である。 本発明の他の実施形態の目地用バッカーを示す説明図であって、同図(A)は目地に入れられた状態の形状を示し、同図(B)は目地に入れられる前の自然形状を示している。 本発明の他の実施形態の目地用バッカーを示す説明図であって、リップ部に形成される係合部の一例を、片方のリップ部の一部を描いて示している。 本発明の他の実施形態の目地止水構造で用いるガスケットを示す説明図である。
図1に示すように、外壁パネル1は、外壁面材2と、縦胴縁3と、板材(グラスウール板等)4と、上記外壁面材2を取り付ける支持材となるフレーム5とを備えている。
上記縦胴縁3および上記板材4は、図示しない釘によって上記フレーム5に固定されている。また、上記板材4には沈み込み防止用の樹脂ピン6が設けられており、上記縦胴縁3に上記釘が打ち込まれるときに上記板材4が沈み込むのが防止される。また、上記外壁面材2の裏面には図示しない係合穴が形成されている。そして、上記フレーム5には、図示しない裏面固定ビスがねじ込まれており、この裏面固定ビスの突出頭部を上記係合穴に係合することで上記外壁面材2が上記フレーム5に支持される。
左右に隣り合う外壁パネル1間には縦目地空間が形成される。そして、上記縦目地空間において、上記縦胴縁3間の空間部の幅は、上記外壁面材2間の空間部の幅および上記板材4間の空間部の幅よりも広くなっている。
上記縦胴縁3間の空間部および上記板材4間の空間部には、当該空間部をシールするガスケット(以下、2次ガスケットという)7が設けられている。この2次ガスケット7は、例えば、EPDM(エチレン・プロピレンゴム)などの合成ゴムからなる。もちろん、このような素材に限るものではない。また、TPO(オレフィン系エラストマー)のような熱可塑性エラストマーや、PVC(ポリ塩化ビニル)などの樹脂でもよい。この2次ガスケット7の素材としてはゴム様弾性体が好ましく、特に芯部はポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)などの柔軟性の低い素材を用いることも可能である。
上記2次ガスケット7は、上記外壁面材2間の空間部(以下、縦目地という。)から入れることができる。また、この2次ガスケット7は、図2(A)にも示すように、目地奥行方向に長い芯部70の屋内端(奥側端)に、目地幅方向に突出する第1フィン部71を備えており、この第1フィン部71が上記板材4の端面に圧接することで、当該板材4間の空間部がシールされる。なお、目地装着前の2次ガスケット7の自然状態の形状は、例えば、図2(B)に示すごとくなる。
また、上記2次ガスケット7は、上記芯部70の中間部に、目地幅方向に突出する第2フィン部72を備えている。上記第2フィン部72の先端部は、第1突出部72aと第2突出部72bとに分岐している。上記第1突出部72aは上記板材4の屋外面に圧接し、また、上記第2突出部72bは上記外壁面材2の屋内面に圧接することで、上記縦胴縁3間の空間部がシールされる。また、上記第2フィン部72の基端側であって上記板材4、4の屋外面に対向する位置に、スポンジ部74が設けられている。このスポンジ部74は、上記第2フィン部72の屋内面と上記板材4の屋外面の間をシールする。
上記2次ガスケット7の芯部70の頭部(屋外側端)は、上記縦目地内に例えば5mm程度入り込んでいる。なお、上記外壁面材2の厚みは例えば25mm程度としている。上記芯部70の上記頭部には目地幅方向に突出する第3フィン部73が形成されている。上記芯部70の幅を含めた上記第3フィン部73の形成箇所の全体幅は、上記縦目地の幅よりも狭くされており、各第3フィン部73の端部と上記外壁面材2の小口面(縦目地の内面)との間には、隙間が形成される。
上記縦目地内であって、上記2次ガスケット7の上記頭部の上側の位置には、目地用バッカー8が設けられる。上記目地用バッカー8は、上記2次ガスケット7における上記頭部によって受け止められる。
上記目地用バッカー8は、例えば、TPOからなる。もちろん、このような素材に限るものではない。また、素材としてはゴム様弾性体が好ましく、EPDMなどの合成ゴムやまたは上記TPOのような熱可塑性エラストマーがよい。更にPVCなどの樹脂でもよい。
上記目地用バッカー8は、上記縦目地内に充填されるシーリング材9の裏面側を支持する部位となる嵩上げバッカー部81と、この嵩上げバッカー部81の両側で当該嵩上げバッカー部81に対して折り曲げ可能に形成されたリップ部82とを有している。また、上記嵩上げバッカー部81の両端の裏面側と上記リップ部82との間に横向き開口の凹溝83が形成されている。上記嵩上げバッカー部81により嵩上げされる高さは、上記2次ガスケット7の上記頭部端を基準に、例えば3mm程度としている。
上記目地用バッカー8の長手方向の長さは例えば2600mm程度とされる。なお、このような長さに対して、一般的なバッカーの長手方向の長さは1000mm程度とされるため、3本程度継いで施工することになるが、上記目地用バッカー8を上記のように長尺に形成しておくと、施工を1回で済ませることができる。
そして、上記目地用バッカー8は、上記リップ部82が折り曲げられて上記縦目地内に設けられた状態では、図3(A)にも示すように、断面略コ字形状を成す。一方、上記目地用バッカー8は、上記縦目地内に設けられる前の自然状態では、図3(B)に示すように、低い山形状をなす。
各リップ部82には係合部82aが形成されている。この例では、各リップ部82は、上記嵩上げバッカー部側に位置する第1面部821と、先端側に位置する第2面部822と、上記第1面部821と上記第2面部822との間に形成され、上記第2面部822を上記第1面部821よりも外側に位置させる段部Sとを有しており、上記段部Sが上記係合部82aとなっている。換言すると、上記係合部82aは、断面略コ字形状とされたときの上記両リップ部82間の間隔が途中箇所から広くなる段形状をなすことにより形成される。例えば、各リップ部82の折り曲げ箇所からリップ部先端までの長さは11mm程度であり、上記リップ部先端から4mm程度の位置に上記係合部82aが形成されている。
図4及び図5に示すように、上記目地用バッカー8の両リップ部82を指で折り曲げて断面略コ字形状にすることにより、上記目地用バッカー8を上記縦目地に入れることができる。上記目地用バッカー8が上記縦目地に入れられることで、両リップ部82の係合部82aが上記外壁面材2の裏の角部にそれぞれ引っ掛かる。そして、上記目地用バッカー8の両リップ部82が折り曲げられ、当該リップ部82に弾性復元力が生じることで、上記引っ掛かりは圧接状態で行われ、当該目地用バッカー8が上記縦目地から外れるのが防止される。
上記目地用バッカー8を上記縦目地に入れるときには、図5に示したように、当該目地用バッカー8を斜めにして、上記リップ部82の長手方向の先端の角部から上記縦目地に入れ込んでいく。このとき、図4に示す治具10を用いることで、上記目地用バッカー8を規定の深さまで押し込むことができる。上記治具10は本体部と先端部とを有しており、上記先端部は上記縦目地の幅(上記外壁面材2の小口面間の隙間の幅)よりも狭く、上記本体部の上記外壁面材2の縦目地テーパ部等に当たる状態で、上記目地用バッカー8を規定の深さまで上記縦目地内に押し込む。上記目地用バッカー8が規定の深さまで上記縦目地内に押し込まれた状態では、上記両リップ部82が、上記外壁面材2の小口面と上記第3フィン部73の端部との間の隙間を通り、上記係合部82aが上記外壁面材2の裏の角部に引っ掛かり、上記両リップ部82の先端側が上記縦胴縁3間の空間部に位置することになる。
上記の構成であれば、上記目地用バッカー8が断面略コ字形状となるように上記リップ部82が上記嵩上げバッカー部81に対して折り曲げられて上記縦目地に入れられることで当該リップ部82に弾性復元力が生じ、上記リップ部82に形成されている係合部82aが上記外壁面材2の裏の角部に引っ掛かるので、粘着テープを用いずに上記縦目地内で上記目地用バッカー8の位置固定がしっかりと行える。また、上記目地用バッカー8は、上記リップ部82が折り曲げられていない使用前の自然状態においては比較的扁平な形状となり、極力嵩張らないようになる。そして、上記リップ部82を折り曲げて上記目地用バッカー8を上記縦目地に入れるときに、上記リップ部82の外側面を上記目地の内面に接触させながら入れることができるので、上記リップ部82がガイドとして機能し、捩れを生じさせることなく上記目地用バッカー8を容易に上記縦目地に入れることができる。
また、上記リップ部82が、上記嵩上げバッカー部側に位置する第1面部821と、先端側に位置する第2面部822と、上記第1面部821と上記第2面部822との間に形成され、上記第2面部822を上記第1面部821よりも外側に位置させる段部Sとを有しており、上記段部Sが上記係合部82aとなっていると、上記リップ部82を指で挟んで折り曲げた状態において、上記リップ部82の先端側が過度に狭まるのが抑制される。すなわち、上記先端側に位置する第2面部822が上記第1面部821よりも外側に位置するので、上記第2面部822が上記目地の内面に接触し易くなり、狭い幅の縦目地でも当該目地用バッカー8が入れ易くなる。また、このようにリップ部82の先端側が過度に狭まるのが抑制されると、目地奥の中央部に2次ガスケット7の頭部が存在していても、当該頭部に上記リップ部82の先端側が当たり難くなり、上記頭部と縦目地内面との間の隙間に上記リップ部82を入れる作業が容易になる。また、上記段部Sによる係合部82aであれば、広い幅の縦目地においても、上記外壁面材2の裏の角部に対する引っ掛かりが得られ易く、上記目地用バッカー8は上記縦目地から外れ難くなる。
また、上記嵩上げバッカー部81の両端の裏面側と上記リップ部82との間に凹溝83が形成されていると、上記リップ部82の折り曲げを、上記嵩上げバッカー部81の端部自体を曲げずに行うことができる。よって、上記嵩上げバッカー部81を歪ませることなく上記リップ部82を折り曲げることができる。
また、この実施形態の目地止水構造は、上記縦目地に上記目地用バッカー8が入れられた構造であって、上記縦目地の奥側の空間部に設けられた上記2次ガスケット7における上記縦目地内に入り込んでいる頭部によって上記目地用バッカー8が受け止められる。このような構成であれば、不定形のシーリング材9を上記縦目地に充填するときに上記目地用バッカー8を沈み込ます力が生じたとしても、上記目地用バッカー8の沈み込みは上記2次ガスケット7によって防止される。
図6(A)および図6(B)に他の実施形態の目地用バッカー8を示す。この目地用バッカー8においては、上記リップ部82の折り曲げ箇所Aがリップ部本体の厚みよりも薄肉に形成されており、上記リップ部82の折り曲げが行い易くなっている。また、上記リップ部82の折り曲げ箇所Aにおいて、上記リップ部82の折り曲げに際して当該嵩上げバッカー部81の裏面が邪魔になり難くいように、上記嵩上げバッカー部81の裏面側が削られていると、上記リップ部82を的確に折り曲げることができる。なお、上記リップ部82の折り曲げ箇所Aは、上記嵩上げバッカー部81の裏面側となる上記凹溝83の下方であって、上記嵩上げバッカー部81の両端部よりも内側に位置している。
上記目地用バッカー8における係合部82aは、上記段部Sによって形成されたが、これに限らない。例えば、図7に示すように、平坦板状のリップ部82の外面側で凹となる凹溝により係合部82aを形成してもよい。上記凹溝の断面は四角形、三角形、半円形等とすることができる。
また、図8に他の実施形態の目地止水構造で用いることができる2次ガスケット7を示す。この2次ガスケット7の頭部に形成された第3フィン部73は、上記目地用バッカー8のリップ部82の先端に押されて曲がる柔軟性を有している。この柔軟性は、上記第3フィン部73の全体が薄肉で形成されることで得られてもよいし、上記第3フィン部73の根元部が当該第3フィン部73の本体部の厚みよりも薄く形成されることで得られてもよい。このように、上記第3フィン部73が柔軟性を有していると、上記目地用バッカー8を上記縦目地に入れるときに上記リップ部82の先端が上記第3フィン部73に当たっても、上記第3フィン部73は上記リップ部82の先端に押されて曲がるので、支障なく上記目地用バッカー8を上記縦目地に押し込むことができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 外壁パネル
2 外壁面材
3 縦胴縁
4 板材
5 フレーム
7 2次ガスケット(ガスケット)
71 第1フィン部
72 第2フィン部
73 第3フィン部
8 目地用バッカー
81 嵩上げバッカー部
82 リップ部
83 凹溝
82a 係合部
9 シーリング材
10 治具

Claims (6)

  1. 隣り合う外壁面材の間に形成される目地に充填されるシーリング材の裏面側を支持する部位となる嵩上げバッカー部と、この嵩上げバッカー部の両側で当該嵩上げバッカー部に対して折り曲げ可能に形成されたリップ部とを有しており、断面略コ字形状となるように上記リップ部が折り曲げられて上記目地に入れられることで上記リップ部に弾性復元力が生じ、上記リップ部に形成されている係合部が上記外壁面材の裏の角部に引っ掛かるようになっており、
    上記リップ部は、上記係合部よりも上記嵩上げバッカー部側に位置する第1面部と、上記係合部よりも先端側に位置する第2面部とを有することを特徴とする目地用バッカー。
  2. 請求項1に記載の目地用バッカーにおいて、上記第1面部と上記第2面部との間に上記第2面部を上記第1面部よりも外側に位置させる段部を有しており、上記段部が上記係合部となることを特徴とする目地用バッカー。
  3. 請求項1または請求項2に記載の目地用バッカーにおいて、上記嵩上げバッカー部の両端の裏面側と上記リップ部との間に凹溝が形成されていることを特徴とする目地用バッカー。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の目地用バッカーにおいて、上記リップ部の折り曲げ箇所がリップ部本体の厚みよりも薄肉に形成されていることを特徴とする目地用バッカー。
  5. 隣り合う外壁面材の間に形成される目地に充填されるシーリング材の裏面側を支持する部位となる嵩上げバッカー部と、この嵩上げバッカー部の両側で当該嵩上げバッカー部に対して折り曲げ可能に形成されたリップ部とを有しており、上記リップ部が折り曲げられ上記目地に入れられて上記リップ部に形成されている係合部が上記外壁面材の裏の角部に引っ掛かる目地用バッカーが、隣り合う外壁面材の間に形成される目地に入れられた目地止水構造であって、上記目地の奥側の空間部に設けられたガスケットにおける上記目地内に入り込んでいる頭部によって上記目地用バッカーが受け止められるとともに、上記目地の幅方向に突出するように上記頭部に形成されたフィン部に上記リップ部が接触した状態で上記係合部が上記外壁面材の裏の角部に引っ掛かっていることを特徴とする目地止水構造。
  6. 請求項5に記載の目地止水構造であって、上記フィン部は上記目地用バッカーのリップ部の先端に押されて曲がる柔軟性を有することを特徴とする目地止水構造。
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