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JP6380754B2 - ガスパージユニットおよびガスパージ装置 - Google Patents

ガスパージユニットおよびガスパージ装置 Download PDF

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Description

本発明は、たとえば半導体の製造工程などに用いられるガスパージユニットおよびガスパージ装置に関する。
半導体の製造工程において、ウエハ搬送容器内に収容されているウエハには、たとえば金属配線等が形成されたものが存在する。このような金属配線は表面が酸化されることによって素子完成時に所望の特性が得られなくなるおそれがあり、このために容器内部における酸素濃度を低レベルに保つ必要がある。
しかし、ポッド内のウエハを各種処理装置に持ち込んで所定の処理を施す際には、容器内部と処理装置内部とは常に連通した状態に維持されることとなる。移載ロボットが配置される室の上部にはファン及びフィルタが配置され、当該室内部には通常パーティクル等が管理された清浄空気が導入されている。しかし、このような空気が容器内部に侵入した場合、空気中の酸素あるいいは水分によってウエハ表面が酸化されるおそれがある。
そこで、たとえば特許文献1では、容器の内部に向けて窒素ガスなどのパージガスを導入すると共に、処理室の内部から容器の内部への汚れた空気の導入を遮断するために、開口部の開口面に沿ってガスを吹き出すことが提案されている。
しかしながら、従来の装置では、容器の内部に向けてガスを吹き出すサイドノズル口は、開口部の両側辺部で、各側辺部に上下方向のほぼ全長にわたり形成してある。従来では、開口部の両側辺部のサイドノズル口から容器の内部に流れ込んだガスの排出について考慮されておらず、ガスの置換効率の点で難点があった。
また、容器の内部でのパージガスの流路が複雑になり、理想的なガス置換ができないなどの課題もあった。このような場合には、たとえば容器の上部に配置されるウエハと、容器の下部に配置されるウエハとで、雰囲気中の酸素あるいいは水分濃度が異なり、その後の製造工程で、ウエハの処理にバラツキが生じるなどの課題を有している。
WO2005/124853号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、パージ対象容器の内部を、迅速にしかも均一にガス置換することが可能で、ガスの置換効率に優れたガスパージユニットおよびガスパージ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るガスパージユニットは、
開口を有するパージ対象容器の内部に前記開口を通して清浄化ガスを導入させるガスパージユニットであって、
前記開口の側辺部に設けられ、前記容器の内部に向けて清浄化ガスを吹き出すサイドノズル部材を有し、
前記サイドノズル部材には、前記側辺部に沿って連続的または断続的にサイドノズル口が形成してあり、
前記開口の前記側辺部に沿った開口高さをL0とし、
前記開口高さL0と、前記側辺部に沿ったサイドノズル口のノズル口全長とが前記側辺部に沿って重複する重複領域の重複長さをL1とし、
前記開口の前記側辺部に沿ってサイドノズル口が設けられていないノズル口不存在領域の長さをLnとし、
前記パージ対象容器内の最下段に収容される被収容物の下面と前記パージ対象容器の底面との距離をCbとし、
前記パージ対象容器内の最上段に収容される被収容物の上面と前記パージ対象容器の天井面との距離をCtとし、
前記パージ対象容器内に収容される被収容物間の距離をCiとした場合に、
前記ノズル口不存在領域の長さLnが、Ln>Cb、Ln>Ct、Ln>Ciの少なくとも1つ以上を満足し、
前記重複長さL1が、L1>Cb、L1>Ct、L1>Ciの少なくとも1つ以上を満足する。
本発明では、重複領域に位置するサイドノズル口からパージ対象容器の内部に向けて、清浄化ガスが放出され、放出されたガスは、容器の内部で開口と反対側の壁で反射し、ノズル口不存在領域に位置する開口を通してガスが抜ける。そのため、容器内に対するガスの放出に対して、反射したガスが容器外へ流出する経路が確保されることとなり、容器の内部を迅速にしかも均一にガス置換することが可能となり、ガス置換効率が向上する。
本発明では、ガス置換効率が向上することから、容器内に収容してあるウエハなどの処理対象物の品質を均一化することができる。
好ましくは、前記ノズル口不存在領域が、前記パージ対象容器の底面近くに位置し、Ln>Cbを少なくとも満足すると共に、L0−Ln=L1を満足する。このように構成することで、パージ対象容器の底面近くに位置するノズル口不存在領域に対応する開口から容器内ガスが排出される。
あるいは、前記ノズル口不存在領域が、前記パージ対象容器の天井面近くに位置し、Ln>Ctを少なくとも満足すると共に、L0−Ln=L1を満足するように構成しても良い。このように構成することで、パージ対象容器の天井面近くに位置するノズル口不存在領域に対応する開口から容器内ガスが排出される。
あるいは、前記サイドノズル部材には、前記サイドノズル口とは別に補助サイドノズル口が、前記側辺部に沿って形成してあり、前記サイドノズル口と前記補助サイドノズル口との間に、前記ノズル口不存在領域が配置してあっても良い。そのように構成することで、サイドノズル口と補助サイドノズル口との間に位置するノズル口不存在領域に対応する開口から容器内ガスが排出される。
あるいは、前記サイドノズル部材とは別に、前記サイドノズル口とは別の補助サイドノズル口が形成してある補助サイドノズル部材が、前記側辺部に沿って配置してあり、前記サイドノズル部材と前記補助サイドノズル部材との間に、前記ノズル口不存在領域が配置してあってもよい。そのように構成することで、サイドノズル口と補助サイドノズル口との間に位置するノズル口不存在領域に対応する開口から容器内ガスが排出される。
あるいは、前記側辺部に沿って前記サイドノズル口の両端部にそれぞれ前記ノズル口不存在領域が形成してあってもよい。そのように構成することで、サイドノズル口の両端部にそれぞれ前記ノズル口不存在領域に対応する開口から容器内ガスが排出される。
前記サイドノズル口は、前記開口部の両側辺部にそれぞれ形成してもよい。また、前記開口部の両側辺部にそれぞれ形成してある前記サイドノズル口は、前記側辺部に沿って同じ位置または異なる位置に配置してあってもよい。
前記サイドノズル部材には、前記サイドノズル口とは別に、前記開口の開口面に沿う方向に清浄化ガスを吹き出すカーテンノズル口が形成してあっても良い。そのように構成することで、ダウンフロー式のカーテンノズルを省略することも可能であり、部品点数の削減に寄与する。また、カーテンノズル口を側辺部に沿って形成することで、カーテンノズル口からのガスの流れが容器の上下方向で均一になりやすい。
前記サイドノズル口に隣接して前記開口の開口面に沿う方向に清浄化ガスを吹き出すカーテンノズル部材が配置してあってもよい。そのように構成することで、ダウンフロー式のカーテンノズルを省略することも可能であり、部品点数の削減に寄与する。また、カーテンノズル口を側辺部に沿って形成することで、カーテンノズル口からのガスの流れが容器の上下方向で均一になりやすい。
本発明のガスパージ装置では、
前記パージ対象容器が、壁の内側が密封された壁に形成してある壁側開口に外側から着脱自在に取り付けられ、
前記パージ対象容器の前記開口と前記壁側開口とが気密に連通されるようになっており、
上記のいずれかに記載のガスパージユニットが、前記壁の内側で、前記壁側開口の少なくともいずれか一方の側辺部に取り付けてある。
図1Aは本発明の一実施形態に係るガスパージユニットが適用されるロードポート装置の一部断面概略図である。 図1Bは図1Aに示すロードポート装置の一部断面斜視図である。 図1Cは図1Bに示すガスパージユニットの横断面図である。 図1Dは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットの横断面図である。 図2(A)は図1Cに示すガスパージユニットのサイドノズル部材の斜視図、 図2(B)は図2(A)に示すサイドノズル部材の変形例を示す斜視図、 図2(C)は図2(A)に示すサイドノズル部材のその他の変形例を示す斜視図、 図2(D)は図2(A)に示すサイドノズル部材のさらにその他の変形例を示す斜視図である。 図3Aはフープの扉がロードポート装置により開けられる工程を示す概略図である。 図3Bは図3Aの続きの工程を示す概略図である。 図3Cは図3Bの続きの工程を示す概略図である。 図3Dは図3Cの続きの工程を示す概略図である。 図3Eは図3Dに示すガスパージユニットにおけるサイドノズル口と容器の内部との関係を示す概略図である。 図3Fは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットにおけるサイドノズル口と容器の内部との関係を示す概略図である。 図3Gは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットにおけるサイドノズル口と容器の内部との関係を示す概略図である。 図3Hは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットにおけるサイドノズル口と容器の内部との関係を示す概略図である。 図3Iは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットにおけるサイドノズル口と容器の内部との関係を示す概略図である。 図3Jは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットにおけるサイドノズル口と容器の内部との関係を示す概略図である。 図4Aは図3Dに示すIV−IV線に沿う容器内の断面図である。 図4Bは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットを示す図4Aと同様な容器内の断面図である。 図4Cは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットを示す図4Aと同様な容器内の断面図である。 図4Dは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットを示す図4Aと同様な容器内の断面図である。 図5Aは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットを示す図1Bと同様な斜視図である。 図5Bは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットを示す図5Aと同様な斜視図である。 図5Cは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットを示す図5Aと同様な斜視図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1Aに示すように、本発明の一実施形態に係るロードポート装置10は、イーフェム(EFEM)などの中間室60に連結してある。ロードポート装置10は、設置台12と、その設置台12に対して、X軸方向に移動可能な可動テーブル14とを有する。なお、図面において、X軸が可動テーブル14の移動方向を示し、Z軸が鉛直方向の上下方向を示し、Y軸がこれらのX軸およびZ軸に垂直な方向を示す。
可動テーブル14のZ軸方向の上部には、複数のウエハ1を密封して保管して搬送するポットやフープなどで構成される密封搬送容器2が着脱自在に載置可能になっている。密封搬送容器2は、ケーシング2aを有する。ケーシング2aの内部には、被処理物たるウエハ1を内部に収めるための空間が形成されている。ケーシング2aは、水平方向に存在するいずれか一面に開口を有する略箱状の形状を有する。
また、密封搬送容器2は、ケーシング2aの開口2bを密閉するための蓋4を備えている。ケーシング2aの内部に水平に保持されたウエハ1を鉛直方向(Z軸方向)に重ねるための複数の段を有する棚(不図示)が配置されており、ここに載置されるウエハ1各々はその間隔を一定として容器2の内部に収容される。
ロードポート装置10は、密封搬送容器2の内部に密封状態で収容してあるウエハ1を、クリーン状態を維持しながら、中間室60の内部に、移し替えるためのインターフェース装置である。中間室60には、単一または複数の処理室70が気密に連結してある。処理室70は、特に限定されないが、たとえば蒸着装置、スパッタリング装置、エッチング装置など、半導体製造プロセスで用いられる装置である。
中間室60の内部には、ロボットアーム50が収容してある。中間室60の上部には、FFU(Fan Filter Unit)40が装着してあり、そのFFU40から中間室60の内部に清浄な空気をダウンフローで流し、局所的清浄環境を作り出している。中間室60の内部の清浄度は、下述する密封搬送容器2の内部の清浄度よりは低いが、外部環境の清浄度よりは高い。
ロードポート装置10は、壁11の壁側開口13を開閉するドア18を有する。壁11は、中間室60の内部をクリーン状態に密封するケーシングの一部として機能するようになっている。ドア18の動きについては、図3A〜図3Dを用いて簡単に説明する。
図3Aに示すように、テーブル14の上に容器2が設置されると、容器2のケーシング2aの下面に設けられた位置決め部3の凹部に位置決めピン16が嵌合することにより、容器2と可動テーブル14との位置関係が一義的に決定される。ウエハ1の保管や搬送中には、密封搬送容器2の内部は密封され、ウエハ1の周囲は、クリーンな環境に維持される。
密封搬送容器2が可動テーブル14の上面に位置決めされて設置されると、密封搬送容器2の下面に形成してある給気ポート5と排気ポート6とが、それぞれテーブル14の内部に配置してあるボトムパージ装置に気密に連結される。そして、容器2の下部に設けられた給気ポート5および排気ポート6を通してボトムガスパージが行われる。ボトムガスパージが行われた状態で、図3Bに示すように、テーブル14がX軸方向に移動し、容器2の開口2bを気密に塞いでいる蓋4が取り付けられている開口縁2cが、壁11の壁側開口13の内部に入り込む。
それと同時に、壁11の内部(テーブル14とは反対側)に位置するドア18が、容器2の蓋4に係合する。その際に、開口縁2cと壁側開口13の開口縁との間はガスケットなどによりシールされ、これらの間は良好に密封される。その後に、図3Cに示すように、ドア18を蓋4と共に、X軸方向に平行移動させ、あるいは回動移動させて、蓋4を開口縁2cから取り外し、開口2bを開き、開口2bと壁側開口13とを通して、容器2の内部と壁11の内部とを連通させる。
その際にも、ボトムガスパージを継続させて動作させても良い。ボトムパージに加えて、あるいはボトムパージを停止させて、壁11の内部から容器2の内部に向けて、窒素ガスやその他の不活性ガスなどのパージガス(清浄化ガス)を吹き出させる(フロントパージ)。フロントパージについては後述する。
次に、図3Dに示すように、壁11の内部で、ドア18をZ軸下方に移動させれば、容器2の開口2bは、壁11の内部に対して完全に開き、壁11の内部に配置されたロボットハンド50(図1A参照)などにより、開口2bおよび壁側開口13を通して、壁11の内部に、ウエハ1の受渡が行われる。その際にも、容器2の内部および壁11の内部は、外気から遮断され、少なくともフロントパージが継続され、容器2の内部はクリーンな環境に維持される。容器2の内部にウエハ1を戻して容器2をテーブル14から取り外すには、上記の逆の動作を行えば良い。
なお、図面においては、理解を容易にするために、密封搬送容器2に比較して、給気ポート5、排気ポート6、ガスパージユニット20などを拡大して図示してあるが、実際の寸法比とは異なる。
次に、図面を参照しながら、本実施形態に係るフロントパージを行うためのガスパージユニット20について説明する。
図1Bに示すように、本実施形態では、壁11に形成してある壁側開口13は、四角形の開口面を有し、壁11における上辺部13b、下辺部13c、二つの両側辺部13aで囲まれている。図4Aに示すように、容器2の開口2bは、壁側開口13に対応する形状をしており、壁側開口13と同じまたは少し小さな寸法に設定してある。
図1Bに示すように、本実施形態では、壁側開口13における両側辺部13aのZ軸方向上半分位置に、それぞれガスパージユニット20がドア18を避けるように、壁11の内面に取付てある。壁11の内面とは、設置台12とは反対側の壁11の面である。
図3Dおよび図4Aに示すように、ガスパージユニット20は、壁側開口13の両側辺部13aに、それぞれZ軸方向に沿って、容器2の開口2bよりもZ軸方向に短くなるように配置してある。ガスパージユニット20は、それぞれサイドノズル部材22を有する。
サイドノズル部材22は、本実施形態では、Z軸方向に細長い管状部材で構成してあり、図1Cに示すように、内部に四角断面の吹き出し流路23を有し、一つの角部に、サイドノズル口26が形成してある。
本実施形態では、図2(A)に示すように、サイドノズル口26は、四角管状のサイドノズル部材22のZ軸方向にそれぞれ連続して形成されたスリット状の貫通孔で構成してある。
図1Cに示すように、サイドノズル部材22には、必ずしも必須ではないが、給気部材24が連結してあっても良い。本実施形態では、給気部材24は、サイドノズル部材22と同様に、Z軸方向に細長い管状部材で構成してあり、内部に四角断面の吹き出し流路25を有する。サイドノズル部材22に形成された連通孔27と、給気部材24に形成された連通孔29とは、フィルタ21を介して連通してある。
これらの連通孔27および29は、たとえばZ軸方向にそれぞれ連続して形成されたスリット状の貫通孔、または断続的に形成された貫通孔で構成してある。給気部材24の給気流路25を流通する清浄化ガスは、連通孔27および29とフィルタ21を通して、サイドノズル部材22の吹き出し流路23の内部に入り込み、サイドノズル口26から外部に吹き出される。
給気部材24を用いることで、サイドノズル口26およびカーテンノズル口28から外部に吹き出される清浄化ガスの流速をZ軸方向により均一にすることができる。あるいは、給気部材24を用いることで、サイドノズル口26およびカーテンノズル口28から外部に吹き出される清浄化ガスの流速をZ軸方向に沿って意図的に制御することも可能である。
給気部材24を通してのサイドノズル部材22へのガスの供給、あるいはサイドノズル部材22への直接のガスの供給は、図示省略してあるが、たとえば双方のガスパージユニット20共に、Z軸の下方向から行わっても良いし、上から行っても良い。また、一方のガスパージユニット20では、下方向からガスの供給を行い、他方のガスパージユニット20では、上方向からガスの供給を行うようにしても良い。
なお、本実施形態では、サイドノズル口26は、スリット状に細長い吹き出し口で構成してあるが、図2(B)に示すように、Z軸方向に所定間隔Cpで配列された複数の吹き出し口の集合体であっても良い。また、ノズル口26は、管状部材の長手方向に沿って形成されたスリット状の貫通孔、円形の貫通孔、あるいは管状部材から突出したノズルの内部に形成してある貫通孔であっても良い。さらに、両方のパージユニット20,20のサイドノズル口26を、必ずしも同じ種類の貫通孔で構成する必要はなく、たとえば一方のサイドノズル口26をスリット状の貫通孔で構成し、他方のサイドノズル口26を複数の吹き出し口の集合体で構成しても良く、あるいは、その逆であっても良い。さらに本実施形態では、図2(C)および図2(D)に示すように、双方向吹き出し部材22を円筒形状またはその他の筒形状にしても良い。
本実施形態では、図4Aに示すように、一対のサイドノズル部材22は、壁側開口13の両側辺部13aで壁11の内面に、それぞれ対向するように取り付けてある。そのため、サイドノズル口26から吹き出されるガスの吹き出し方向が、容器2の内部に向くようになっている。
特に、本実施形態では、それぞれのサイドノズル部材22に形成してあるサイドノズル口26から吹き出されるガスは、容器2の内部に向けて、ウエハ1の略中央部で交差するように流れる。
ただし、本実施形態では、サイドノズル口26から吹き出されるガスの流れ方向は、容器2の内部に向かう方向であれば特に限定されず、たとえば図4Bに示すように、ケーシング2aの内壁に沿ってウエハ1の周辺部に向かう方向であっても良い。また、一対のサイドノズル口26,26から吹き出されるガスの流れ方向は、ウエハ1の中心を通るX軸に対して対称であることが好ましいが、必ずしも対称でなくても良い。
さらに、本実施形態では、それぞれのサイドノズル口26,26から吹き出されるガスの流量は略同じであることが好ましいが、場合によっては異ならせても良い。
流量比を調整するために、一方のサイドノズル口26と他方のサイドノズル口26とで、開口面積を変えたり、部材22の内部に仕切り板を入れたり、吹き出し口の数を変えたりしても良い。
本実施形態では、これらの一対のサイドノズル口26,26のZ軸方向の長さは同じであり、図3Dに示すように、容器2の開口2bの側辺部13aに沿った(Z軸方向に沿った)開口高さをL0とし、
開口高さL0と、側辺部13aに沿ったサイドノズル口26のノズル口全長とが側辺部13aに沿って重複する重複領域A1の重複長さをL1とし、
開口2bの側辺部13aに沿ってサイドノズル口26が設けられていないノズル口不存在領域Anの長さをLnとし、
容器2内の最下段に収容されるウエハ1の下面と容器2の底面2dとの距離をCbとし、
容器2内の最上段に収容されるウエハ1の上面と容器2の天井面2eとの距離をCtとし、
容器2内に収容されるウエハ1相互間の距離をCiとした場合に、
ノズル口不存在領域Anの長さLnが、Ln>Cb、Ln>Ct、Ln>Ciの少なくとも1つ以上を満足し、
重複長さL1が、L1>Cb、L1>Ct、L1>Ciの少なくとも1つ以上を満足する。
本実施形態では、図3Dに示すように、重複領域L1に位置するサイドノズル口26から容器2の内部に向けて、清浄化ガスが放出され、放出されたガスは、容器2の内部で開口2bと反対側の壁で反射し、ノズル口不存在領域Anに位置する開口2bおよび13を通してガスが容器2の外に抜ける。そのため、容器2内に対するガスの放出に対して、反射したガスが容器2外へ流出する経路が確保されることとなり、容器2の内部を迅速にしかも均一にガス置換することが可能となり、ガス置換効率が向上する。
本実施形態では、ガス置換効率が向上することから、容器2内に収容してあるウエハ1の品質を均一化することができる。
サイドノズル口26から吹き出されるガスの種類は、特に限定されないが、少なくとも壁11の内側環境よりも清浄度が高い(パーティクルや水分などを含まない)ガスであることが必要であり、たとえば窒素ガスなどの不活性ガスが例示される。一対のサイドノズル口26から吹き出されるガスの種類と清浄度は同じであることが好ましいが、場合によっては変化させても良い。
なお、本実施形態では、図3Dに示すように、サイドノズル口26のZ軸方向の上端26bは、容器2の天井面2aと一致してあるが、必ずしも一致する必要はなく、天井面2aよりもZ軸方向の上方に位置しても良い。その場合には、重複長さをL1は、サイドノズル口26の下端26aから天井面2aまでのZ軸方向長さとなる。
または、サイドノズル口26のZ軸方向の上端26bは、容器2の天井面2aよりもZ軸方向の下方に位置しても良い。その場合には、重複長さをL1は、サイドノズル口26の下端26aから上端26bまでのZ軸方向長さとなる。サイドノズル口26のZ軸方向の上端26bを、容器2の天井面2aよりもZ軸方向の下方に位置させる場合には、Z軸方向に沿ってサイドノズル口26の両端部にそれぞれノズル口不存在領域Anを形成してもよい。
サイドノズル部材22は、開口13の少なくとも一方の側辺部13aに配置してあればよいが、本実施形態では、開口13の両側辺部13aにそれぞれ対向して配置してある。このように構成することで、容器2の内部に向けて清浄化ガスが吹き出す流れが、開口13の両側辺部13aからの2箇所になるため、容器2の内部でのガス置換が迅速にしかも均一に行われる。
第2実施形態
図3Eに示すように、本実施形態では、ノズル口不存在領域Anが、容器2の底面2d近くに位置し、Ln>Cbを少なくとも満足すると共に、L0−Ln=L1を満足する。このように構成することで、容器2の底面2d近くに位置するノズル口不存在領域Anに対応する開口2bから容器内ガスが排出される。
すなわち、本実施形態では、サイドノズル口26の下端26aが、容器2内の最下段に収容される被収容物としてのウエハ1の下面よりもZ軸方向の上方に位置する。
なお、第1実施形態では、図3Dに示すように、サイドノズル部材22のZ軸方向長さが、サイドノズル口26の長さに合わせて開口2bのZ軸方向長さL0よりも短く構成してある。しかしながら、本実施形態では、サイドノズル部材22の下端部または上端部に、図2(A)〜図2(D)に示すように、延長部分22Aを設けて、サイドノズル部材22Z軸方向長さを開口部2bのZ軸方向長さと同等以上にしても良い。本実施形態では、上述した以外は、第1実施形態と同様な構成と作用効果を奏する。また、第1実施形態と共通する部材や符号の説明は省略する。
第3実施形態
図2(B)に示すように、本実施形態では、サイドノズル口26を、Z軸方向に所定間隔Cpで配列してある複数の吹き出し口の集合体で構成してある。所定間隔Cpは、図3Dに示すウエハ1の相互間の間隔Ciよりも短いことが好ましい。その他の構成は、第2実施形態と同様であり、図3Fに示すように、ノズル口不存在領域Anが、容器2の底面2d近くに位置し、Ln>Cbを少なくとも満足すると共に、L0−Ln=L1を満足する。このように構成することで、容器2の底面2d近くに位置するノズル口不存在領域Anに対応する開口2bから容器内ガスが排出される。
すなわち、本実施形態でも、第2実施形態と同様に、サイドノズル口26の下端26aが、容器2内の最下段に収容される被収容物としてのウエハ1の下面よりもZ軸方向の上方に位置する。
なお、本実施形態では、上述した以外は、第1実施形態および第2実施形態と同様な構成と作用効果を奏する。また、第1実施形態および第2実施形態と共通する部材や符号の説明は省略する。
第4実施形態
図3Gに示すように、本実施形態では、ノズル口不存在領域Anが、容器2の天井面2e近くに位置し、Ln>Ctを少なくとも満足すると共に、L0−Ln=L1を満足するように構成してある。このように構成することで、容器2の天井面2e近くに位置するノズル口不存在領域Anに対応する開口2bから容器内ガスが排出される。
すなわち、本実施形態では、サイドノズル口26の上端26bが、容器2内の最上段に収容される被収容物としてのウエハ1の上面よりもZ軸方向の下方に位置する。図3Gに示すように、このサイドノズル部材22では、サイドノズル口26の上端26bよりも上の部分に、延長部分22Aが成形してあるが、図5Aに示すように、延長部分22Aは、必ずしも無くても良い。
なお、本実施形態では、上述した以外は、第1〜第3実施形態と同様な構成と作用効果を奏する。また、第1〜第3実施形態と共通する部材や符号の説明は省略する。
第5実施形態
図2(B)に示すように、本実施形態では、サイドノズル口26を、Z軸方向に所定間隔Cpで配列してある複数の吹き出し口の集合体で構成してある。所定間隔Cpは、図3Dに示すウエハ1の相互間の間隔Ciよりも短いことが好ましい。その他の構成は、第4実施形態と同様であり、図3Hに示すように、ノズル口不存在領域Anが、容器2の天井面2e近くに位置し、Ln>Ctを少なくとも満足すると共に、L0−Ln=L1を満足する。このように構成することで、容器2の天井面2e近くに位置するノズル口不存在領域Anに対応する開口2bから容器内ガスが排出される。
すなわち、本実施形態でも、第4実施形態と同様に、サイドノズル口26の上端26bが、容器2内の最上段に収容される被収容物としてのウエハ1の上面よりもZ軸方向の下方に位置する。
なお、本実施形態では、上述した以外は、第1〜第4実施形態と同様な構成と作用効果を奏する。また、第1〜第4実施形態と共通する部材や符号の説明は省略する。
第6実施形態
図3Iに示すように、本実施形態では、サイドノズル部材22には、サイドノズル口26とは別に補助サイドノズル口26αが、Z軸方向に沿って所定距離Lnで離れて形成してある。本実施形態では、サイドノズル口26の下端26aと補助サイドノズル口26αの上端26bとの間に、ノズル口不存在領域Anが配置してある。
この実施形態では、Ln>Ciを少なくとも満足すると共に、L0−Ln=L1+L2を満足する。L2は、開口高さL0と、Z軸方向に沿った補助サイドノズル口26αのノズル口全長とが側辺部13aに沿って重複する重複領域A2の重複長さである。そのように構成することで、サイドノズル口26と補助サイドノズル口26αとの間に位置するノズル口不存在領域Anに対応する開口2bから容器内ガスが排出される。
本実施形態では、図3Iに示すように、同一のサイドノズル部材22に対して、サイドノズル口26と補助サイドノズル口26αとをZ軸方向に沿って所定間隔Lnで直線状に形成してある。しかしながら、図5Bに示すように、図3Iに示すサイドノズル口26を、図5Bに示すサイドノズル部材22に形成し、図3Iに示す補助サイドノズル口26αを、図5Bに示す補助サイドノズル部材22αに形成してガスパージユニット20αを構成しても良い。
なお、本実施形態では、上述した以外は、第1〜第5実施形態と同様な構成と作用効果を奏する。また、第1〜第5実施形態と共通する部材や符号の説明は省略する。
第7実施形態
図2(B)に示すように、本実施形態では、サイドノズル口26を、Z軸方向に所定間隔Cpで配列してある複数の吹き出し口の集合体で構成してある。所定間隔Cpは、図3Dに示すウエハ1の相互間の間隔Ciよりも短いことが好ましい。その他の構成は、第6実施形態と同様であり、図3Jに示すように、ノズル口不存在領域Anが、サイドノズル口26の下端26aと補助サイドノズル口26αの上端26bとの間に、配置してある。
本実施形態では、上述した以外は、第1〜第6実施形態と同様な構成と作用効果を奏する。また、第1〜第6実施形態と共通する部材や符号の説明は省略する。
第8実施形態
図1Dに示すように、本実施形態のガスパージユニット20aでは、サイドノズル部材22aには、サイドノズル口26とは別に、カーテンノズル口28が形成してある。カーテンノズル口28は、サイドノズル口26に隣接して、四角管状のサイドノズル部材22の平面部に形成してある。このカーテンノズル口28からは、図4Cに示すように、開口2bおよび13の開口面に沿う方向に清浄化ガスを吹き出すようになっている。
本実施形態では、サイドノズル口26とカーテンノズル口28とは、サイドノズル部材22aのZ軸方向にそれぞれ連続して形成されたスリット状の貫通孔で構成してあり、それらはX軸方向に所定間隔で離れて平行なノズル口である。サイドノズル口26とカーテンノズル口28とは、必ずしも同じ種類の貫通孔で構成する必要はなく、たとえばサイドノズル口26をスリット状の貫通孔で構成し、カーテンノズル口28を複数の吹き出し口の集合体で構成しても良く、あるいは、その逆であっても良い。
本実施形態では、図4Cに示すように、一対のサイドノズル部材22aは、壁側開口13の両側辺部13aで壁11の内面に、それぞれ対向するように取り付けてある。そのため、サイドノズル口26から吹き出されるガスの吹き出し方向が、容器2の内部に向き、カーテンノズル口28から吹き出されるガスの吹き出し方向が開口13および2bの開口面に沿う方向になっている。
特に、本実施形態では、それぞれのサイドノズル部材22に形成してあるカーテンノズル口28から吹き出されるガスは、相互に対向して、開口13および2bの開口面を遮蔽するように流れ、カーテン流れを構成している。また、それぞれのサイドノズル部材22に形成してあるサイドノズル口26から吹き出されるガスは、容器2の内部に向けて、ウエハ1の略中央部で交差するように流れる。
さらに、本実施形態では、それぞれのカーテンノズル口28,28から吹き出されるガスの流量は略同じであることが好ましいが、場合によっては異ならせても良い。
サイドノズル口26から吹き出さされるガスの流量をQ1とし、カーテンノズル口28から吹き出されるガスの流量をQ2とした場合には、それぞれの流量比はQ1/Q2で表される。この流量比は、変化可能に構成しても良い。流量比を調整するために、サイドノズル口26とカーテンノズル口とで、開口面積を変えたり、部材22の内部に仕切り板を入れたり、吹き出し口の数を変えたりしても良い。
本実施形態では、これらのサイドノズル口26およびカーテンノズル口28のZ軸方向の長さは同じであることが好ましい。このように構成することで、第1実施形態で示すノズル口不存在領域Anに対応する開口2bから容器内ガスが良好に排出される。
なお、本実施形態では、これらのサイドノズル口26およびカーテンノズル口28のZ軸方向の長さを同じにする必要はなく、たとえばカーテンノズル口28のZ軸方向長さを、サイドノズル口26のZ軸方向長さよりも長くしても良い。その場合には、壁11の内側から容器2の内部への汚れた気体の流れを遮蔽する効果が高められる。
サイドノズル口26およびカーテンノズル口28から吹き出されるガスの種類と清浄度は同じであることが好ましいが、場合によっては変化させても良い。
本実施形態のガスパージユニット20では、開口13の開口面に沿って清浄化ガスを吹き出すカーテンノズル口28が、開口13の両側辺部13aに沿ってそれぞれ壁11の内側に配置してある。このため、各カーテンノズル口28から吹き出されるガスの流れは、開口13を通して容器2の外部(壁11の内側)から容器2の内部に入り込もうとする流れを遮るカーテン流れを構成する。
本実施形態では、サイドノズル口26とカーテンノズル口28とが単一のサイドノズル部材22に形成してある。サイドノズル口26とカーテンノズル口28とを単一のサイドノズル部材22aに形成することで、部品点数を削減することが可能であり、ユニット20の小型化に寄与する。
サイドノズル部材22aは、開口13の少なくとも一方の側辺部13aに配置してあればよいが、本実施形態では、開口13の両側辺部13aにそれぞれ対向して配置してある。このように構成することで、カーテン流れが両側辺部13aから生じることになり、開口13を通して容器2の外部から内部に入り込もうとする流れを遮る効果が増大する。
本実施形態では、カーテンノズル口26を用いてカーテン流れを形成することができるため、図1Bおよび図3Dに示す壁側開口13の上辺部13bに取り付けてあるダウンフロー方式のカーテンノズル30をなくすことも可能になる。ただし、このダウンフロー方式のカーテンノズル30を併用して用いても良い。
なお、本実施形態では、上述した以外は、第1〜第7実施形態と同様な構成と作用効果を奏する。また、第1〜第7実施形態と共通する部材や符号の説明は省略する。
第9実施形態
図4Dに示すように、本実施形態のガスパージユニット20bでは、各サイドノズル部材22に隣接して、カーテンノズル口28が形成してあるカーテンノズル部材22bを配置してある。
この実施形態では、サイドノズル口26は、サイドノズル部材22に形成してあり、カーテンノズル口28がカーテンノズル部材22bに形成してある。サイドノズル部材22には、サイドノズル口26のみが形成してあり、カーテンノズル口28は形成されていない。また、カーテンノズル部材22bには、カーテンノズル口28のみが形成してあり、サイドノズル口26は形成されていない。
本実施形態では、サイドノズル部材22と、カーテンノズル部材22bとで、ガスパージユニット20aを構成してあり、サイドノズル部材22が、カーテンノズル部材22bよりも開口13に近い位置に配置してある。このように配置することで、カーテンノズル部材22bのカーテンノズル口28から吹き出されるカーテン流れが、サイドノズル部材22のサイドノズル口26から吹き出される容器内向き流れに干渉することがなく、両者の流れがスムーズに行われる。
本実施形態では、サイドノズル部材22と、カーテンノズル部材22bとに、それぞれ共通の図1Cに示すような給気部材24を連結しても良いし、別々の給気手段からガスを供給しても良い。
本実施形態では、サイドノズル部材22と、カーテンノズル部材22bとで、ガスパージユニット20bを構成してあり、部品点数が第8実施形態に比較して増大する以外は、第8実施形態と同様な構成と作用効果を奏する。
第10実施形態
図4Cに示すガスパージユニット20a、あるいは図4Dに示すガスパージユニット20bは、これらを組み合わせて用いても良いし、これらのいずれかと前述した実施形態のガスパージユニット20,20αとを組み合わせて用いても良い。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、本発明のガスパージユニットを、ロードポート装置10に適用したが、それ以外の装置にも適用しても良い。たとえば本発明のガスパージユニットは、その他の装置や場所で、クリーンな環境が求められる装置や場所に設置しても良い。
また、前述した実施形態では、開口13の両側辺部13aにそれぞれ形成してあるサイドノズル口26は、Z軸方向に同じ位置に形成してあるが、異なる位置に形成しても良い。たとえば図5Cに示すように、開口13の両側辺部13aにそれぞれ形成してあるノズル部材22をZ軸方向に互い違いに異なる位置に配置してあってもよい。
1… ウエハ
2… 密封搬送容器
2a… ケーシング
2b… 開口
2c… 開口縁
2d… 底面
2e… 天井面
3… 位置決め部
4… 蓋
5… 給気ポート
6… 排気ポート
10… ロードポート装置
11… 壁
12… 設置台
13… 壁側開口
13a… 側辺部
13b… 上辺部
13b… 下辺部
14… 可動テーブル
16… 位置決めピン
18… ドア
20,20a,20b,22α… ガスパージユニット
21… フィルタ
22,22a… サイドノズル部材
22b… カーテンノズル部材
22α… 補助サイドノズル部材
22A… 延長部分
23… 吹き出し流路
24… 給気部材
25… 給気流路
26… サイドノズル口
26a… 下端
26b… 上端
26α… 補助サイドノズル口
27… 連通孔
28… カーテンノズル口
29… 連通孔
30… カーテンノズル(ダウンフロー式)
40… FFU
50… ロボットアーム
60… 中間室
70… 処理室

Claims (8)

  1. 開口を有するパージ対象容器の内部に前記開口を通して清浄化ガスを導入させるガスパージユニットであって、
    前記開口の側辺部に設けられ、前記容器の内部に向けて清浄化ガスを吹き出すサイドノズル部材を有し、
    前記サイドノズル部材には、前記側辺部に沿って連続的または断続的にサイドノズル口が形成してあり、
    前記開口の前記側辺部に沿った開口高さをL0とし、
    前記開口高さL0と、前記側辺部に沿ったサイドノズル口のノズル口全長とが前記側辺部に沿って重複する重複領域の重複長さをL1とし、
    前記開口の前記側辺部に沿ってサイドノズル口が設けられていないノズル口不存在領域の長さをLnとし、
    前記パージ対象容器内の最下段に収容される被収容物の下面と前記パージ対象容器の底面との距離をCbとし、
    前記パージ対象容器内の最上段に収容される被収容物の上面と前記パージ対象容器の天井面との距離をCtとし、
    前記パージ対象容器内に収容される被収容物間の距離をCiとした場合に、
    前記ノズル口不存在領域の長さLnが、Ln>Cb、Ln>Ct、Ln>Ciの少なくとも1つ以上を満足し、
    前記重複長さL1が、L1>Cb、L1>Ct、L1>Ciの少なくとも1つ以上を満足するガスパージユニットであって、
    前記ノズル口不存在領域が、前記パージ対象容器の底面近くに位置し、Ln>Cbを少なくとも満足すると共に、L0−Ln=L1を満足することを特徴とするガスパージユニット
  2. 開口を有するパージ対象容器の内部に前記開口を通して清浄化ガスを導入させるガスパージユニットであって、
    前記開口の側辺部に設けられ、前記容器の内部に向けて清浄化ガスを吹き出すサイドノズル部材を有し、
    前記サイドノズル部材には、前記側辺部に沿って連続的または断続的にサイドノズル口が形成してあり、
    前記開口の前記側辺部に沿った開口高さをL0とし、
    前記開口高さL0と、前記側辺部に沿ったサイドノズル口のノズル口全長とが前記側辺部に沿って重複する重複領域の重複長さをL1とし、
    前記開口の前記側辺部に沿ってサイドノズル口が設けられていないノズル口不存在領域の長さをLnとし、
    前記パージ対象容器内の最下段に収容される被収容物の下面と前記パージ対象容器の底面との距離をCbとし、
    前記パージ対象容器内の最上段に収容される被収容物の上面と前記パージ対象容器の天井面との距離をCtとし、
    前記パージ対象容器内に収容される被収容物間の距離をCiとした場合に、
    前記ノズル口不存在領域の長さLnが、Ln>Cb、Ln>Ct、Ln>Ciの少なくとも1つ以上を満足し、
    前記重複長さL1が、L1>Cb、L1>Ct、L1>Ciの少なくとも1つ以上を満足するガスパージユニットであって、
    前記ノズル口不存在領域が、前記パージ対象容器の天井面近くに位置し、Ln>Ctを少なくとも満足すると共に、L0−Ln=L1を満足することを特徴とするガスパージユニット。
  3. 開口を有するパージ対象容器の内部に前記開口を通して清浄化ガスを導入させるガスパージユニットであって、
    前記開口の側辺部に設けられ、前記容器の内部に向けて清浄化ガスを吹き出すサイドノズル部材を有し、
    前記サイドノズル部材には、前記側辺部に沿って連続的または断続的にサイドノズル口が形成してあり、
    前記開口の前記側辺部に沿った開口高さをL0とし、
    前記開口高さL0と、前記側辺部に沿ったサイドノズル口のノズル口全長とが前記側辺部に沿って重複する重複領域の重複長さをL1とし、
    前記開口の前記側辺部に沿ってサイドノズル口が設けられていないノズル口不存在領域の長さをLnとし、
    前記パージ対象容器内の最下段に収容される被収容物の下面と前記パージ対象容器の底面との距離をCbとし、
    前記パージ対象容器内の最上段に収容される被収容物の上面と前記パージ対象容器の天井面との距離をCtとし、
    前記パージ対象容器内に収容される被収容物間の距離をCiとした場合に、
    前記ノズル口不存在領域の長さLnが、Ln>Cb、Ln>Ct、Ln>Ciの少なくとも1つ以上を満足し、
    前記重複長さL1が、L1>Cb、L1>Ct、L1>Ciの少なくとも1つ以上を満足するガスパージユニットであって、
    前記サイドノズル部材とは別に、前記サイドノズル口とは別の補助サイドノズル口が形成してある補助サイドノズル部材が、前記側辺部に沿って配置してあり、前記サイドノズル部材と前記補助サイドノズル部材との間に、前記ノズル口不存在領域が配置してあるガスパージユニット
  4. 前記サイドノズル口は、前記開口部の両側辺部にそれぞれ形成してある請求項1〜3のいずれかに記載のガスパージユニット。
  5. 前記開口部の両側辺部にそれぞれ形成してある前記サイドノズル口は、前記側辺部に沿って同じ位置または異なる位置に配置してある請求項1〜4のいずれかに記載のガスパージユニット。
  6. 前記サイドノズル部材には、前記サイドノズル口とは別に、前記開口の開口面に沿う方向に清浄化ガスを吹き出すカーテンノズル口が形成してある請求項1〜5のいずれかに記載のガスパージユニット。
  7. 開口を有するパージ対象容器の内部に前記開口を通して清浄化ガスを導入させるガスパージユニットであって、
    前記開口の側辺部に設けられ、前記容器の内部に向けて清浄化ガスを吹き出すサイドノズル部材を有し、
    前記サイドノズル部材には、前記側辺部に沿って連続的または断続的にサイドノズル口が形成してあり、
    前記開口の前記側辺部に沿った開口高さをL0とし、
    前記開口高さL0と、前記側辺部に沿ったサイドノズル口のノズル口全長とが前記側辺部に沿って重複する重複領域の重複長さをL1とし、
    前記開口の前記側辺部に沿ってサイドノズル口が設けられていないノズル口不存在領域の長さをLnとし、
    前記パージ対象容器内の最下段に収容される被収容物の下面と前記パージ対象容器の底面との距離をCbとし、
    前記パージ対象容器内の最上段に収容される被収容物の上面と前記パージ対象容器の天井面との距離をCtとし、
    前記パージ対象容器内に収容される被収容物間の距離をCiとした場合に、
    前記ノズル口不存在領域の長さLnが、Ln>Cb、Ln>Ct、Ln>Ciの少なくとも1つ以上を満足し、
    前記重複長さL1が、L1>Cb、L1>Ct、L1>Ciの少なくとも1つ以上を満足するガスパージユニットであって、
    前記サイドノズル口に隣接して前記開口の開口面に沿う方向に清浄化ガスを吹き出すカーテンノズル部材が配置してあるガスパージユニット
  8. 前記パージ対象容器は、壁の内側が密封された壁に形成してある壁側開口に外側から着脱自在に取り付けられ、
    前記パージ対象容器の前記開口と前記壁側開口とが気密に連通されるようになっており、
    請求項1〜7のいずれかに記載のガスパージユニットは、前記壁の内側で、前記壁側開口の少なくともいずれか一方の側辺部に取り付けてあるガスパージ装置。
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