JP6275562B2 - Psa装置及びpsa装置を用いた吸着除去方法 - Google Patents
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Description
図1のPSA装置は、原料ガスA中の特定成分を圧力スウィング吸着法により吸着除去する3つの吸着塔1a,1b,1cと、この3つの吸着塔1a,1b,1cに連通する原料ガス供給ライン101と、上記3つの吸着塔1a,1b,1cに連通する製品ガス排出ライン201と、上記3つの吸着塔1a,1b,1cに連通するオフガス排出ライン103と、このオフガス排出ライン103に接続される吸引ポンプ2と、このオフガス排出ライン103の吸引ポンプ2の上流側にバルブを介して接続される減圧容器3と、製品ガス用バッファタンク4とを主に備える。
次に、当該PSA装置を用い、原料ガス中の特定成分を圧力スウィング吸着法により吸着除去する方法について説明する。当該吸着除去方法は、上記3つの吸着塔1a,1b,1cに原料ガスAを供給し、特定成分を吸着除去する工程と、上記3つの吸着塔1a,1b,1c内の吸着剤を吸引ポンプ2による減圧により再生する工程とを有し、この再生工程が、吸引ポンプ2により減圧された減圧容器3と上記吸着塔1a,1b,1cとの均圧工程を有する。
表中のステップ1の直前の状態(ステップ0)は、第二の吸着塔1bが再生工程中の製品ガスBによる洗浄が終わった直後の負圧状態、第三の吸着塔1cが吸着除去工程が終わった直後の加圧状態である。このとき、第一の吸着塔1aに原料ガスAが供給され、不純物が除去された製品ガスBが第一の吸着塔1aの製品ガス排出弁V2aを通して製品ガス排出ライン201から回収されている。
上述の状態から、最初に第二の吸着塔1bと第三の吸着塔1cとの均圧が行われる。この均圧工程は、第二の吸着塔1bの均圧弁V4bと第三の吸着塔1cの均圧弁V4cとを開とし、第二の吸着塔1bと第三の吸着塔1cとを連通することにより第三の吸着塔1c内のガスを第二の吸着塔1bに移送して第二の吸着塔1bの内圧と第三の吸着塔1cの内圧とを等しくするものである。このとき、第二の吸着塔1bは昇圧され、第三の吸着塔1cは減圧される。また、これと同時に、減圧容器排出弁V10を開とし、吸引ポンプ2により減圧容器3内の減圧を開始する。
次に、第三の吸着塔1cの均圧弁V4cを閉じ、第三の吸着塔1c内のガスをオフガス排出弁V3c及び大気開放弁V7を開いて排出することで第三の吸着塔1cを大気圧まで一次減圧する。このとき、バッファタンク接続弁V6を開けることで第二の吸着塔1bには製品ガス用バッファタンク4から製品ガスBが供給され昇圧が行われる。この第二の吸着塔1bの昇圧は、吸着圧力となるまで継続される。なお、表1では第三の吸着塔1cの洗浄が終わるまで、つまりステップ5まで昇圧されるように記載しているが、吸着圧力に到達した時点でバッファタンク接続弁V6及び第二の吸着塔1bの均圧弁V4bを閉じて昇圧を終了する。また、このステップ2の間も減圧容器3の減圧は必要であれば継続される。
次に、吸引ポンプ2を停止し、第三の吸着塔1cのオフガス排出弁V3cを開けたまま、大気開放弁V7を閉じると共に減圧容器供給弁V9を開けることで、第三の吸着塔1c内のガスをさらに負圧状態の減圧容器3内に排出し、第三の吸着塔1cと減圧容器3とを二次均圧する。
上記第三の吸着塔1cの二次均圧工程後、減圧容器供給弁V9を閉じ、吸引ポンプ接続弁V8を開け、吸引ポンプ2を駆動させることで第三の吸着塔1c内のガスをさらに吸引し、第三の吸着塔1cをさらに減圧する。
第三の吸着塔1c内の圧力が十分低下した状態で、第三の吸着塔1cのオフガス排出弁V3cを閉じると共に洗浄弁V5cを開け、製品ガスBを第三の吸着塔1c内に導入して吸着剤を洗浄し、再生する。このとき、製品ガスBの導入により第三の吸着塔1c内の圧力は上昇するが、吸引ポンプ2により減圧し続けることで、第三の吸着塔1c内を大気圧以下の圧力に保つ。なお、洗浄中の吸着塔内の圧力は低いほど好ましい。
第三の吸着塔1cの再生工程が終了した時点で吸引ポンプ2を停止し、各弁の操作により吸着除去を行う吸着塔を第二の吸着塔1bに切り替え、第三の吸着塔1cの再生工程での昇圧を継続しつつ、第一の吸着塔1aの再生工程を始める。以降は、上記ステップ1以降を吸着工程及び再生工程を行う吸着塔を入れ替えながら繰り返し行う。
当該PSA装置を用いた吸着除去方法によれば、吸引ポンプ2により予め減圧容器3を減圧し、均圧工程によりその減圧容器3と再生対象の吸着塔とを均圧し、その後に吸引ポンプ2でその吸着塔の減圧を行うことで、再生対象の吸着塔内を従来よりも短時間で、かつ従来よりも真空度の高い状態にすることができる。さらに、当該PSA装置を用いた吸着除去方法によれば、特定の吸着塔で吸着除去している間等に減圧容器3内を予め吸引ポンプ2で減圧しておくことができるため、各吸着塔における一連のサイクルタイムの短縮化が実現できる。
本発明のPSA装置及びこれを用いた吸着除去方法は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、PSA装置の備える減圧容器の数は複数であってもよく、これらを並列又は直列に接続して使用することができる。なお、減圧容器の数が複数の場合、減圧容器全体の容積の吸着塔の容積に対する比を上述した範囲とすることが好ましい。
まず、当該PSA装置を用いた吸着除去方法における吸着塔の圧力変動について検証した。
図1に示すPSA装置を用いて、1つの吸着塔に対し上記表1に示した手順で再生工程を行い、その間の吸着塔内の圧力変化を測定した。なお、減圧容器の容積は、吸着塔の容積と同じとした。その結果を図2に示す。
実施例1と同様のPSA装置を用いて、1つの吸着塔に対し下記表2に示した減圧容器を使用しない手順で再生工程を行い、その間の吸着塔内の圧力変化を測定した。なお、比較例1では、一次減圧の時間は実施例1と同じとし、二次減圧の時間は実施例1の二次均圧及び二次減圧の時間を合わせたものと同じとした。その結果を図2に示す。
次に、吸着塔への洗浄ガスの供給量とCO吸着剤の再生度の関係について検証した。吸着塔内にCO吸着剤を充填し、吸着塔内の圧力を大気圧(101kPa)から2kPaまで変化させながら洗浄ガスの供給量とCO吸着剤のCO脱着率を計測した。その結果を図3に示す。
さらに、減圧容器の容積と吸着塔の容積との比を変えつつ均圧工程を繰り返し行い、減圧容器の容積と吸着塔の容積との比及び減圧容器と均圧した際の吸着塔内の圧力の関係を求めた。この結果を図4に示す。なお、均圧直前の減圧容器内の圧力、つまり真空度は不変とした。
2 吸引ポンプ
3 減圧容器
4 製品ガス用バッファタンク
101 原料ガス供給ライン
102 大気開放ライン
103 オフガス排出ライン
201 製品ガス排出ライン
202 均圧ライン
203 洗浄ライン
V1a,V1b,V1c 原料ガス供給弁
V2a,V2b,V2c 製品ガス排出弁
V3a,V3b,V3c オフガス排出弁
V4a,V4b,V4c 均圧弁
V5a,V5b,V5c 洗浄弁
V6 バッファタンク接続弁
V7 大気開放弁
V8 吸引ポンプ接続弁
V9 減圧容器供給弁
V10 減圧容器排出弁
A 原料ガス
B 製品ガス
C オフガス
Claims (4)
- 原料ガス中の特定成分を圧力スウィング吸着法により吸着除去する複数の吸着塔と、
この複数の吸着塔に連通する原料ガス供給ラインと、
上記複数の吸着塔に連通する製品ガス排出ラインと、
上記複数の吸着塔に連通するオフガス排出ラインと、
このオフガス排出ラインに接続される吸引ポンプと
を備えるPSA装置であって、
上記オフガス排出ラインの吸引ポンプの上流側にバルブを介して接続される減圧容器を備え、
上記オフガス排出ラインの吸引ポンプの上流側に接続される大気開放ラインを備え、
上記減圧容器の容積が吸着塔の容積の0.2倍以上1.6倍以下であり、
上記複数の吸着塔と上記吸引ポンプとの間に配される吸引ポンプ接続弁、
上記複数の吸着塔と上記減圧容器との間に上記吸引ポンプ接続弁と並列で配される減圧容器供給弁、及び
上記減圧容器と上記吸引ポンプとの間に上記吸引ポンプ接続弁と並列で配される減圧容器排出弁を備えるPSA装置。 - 上記原料ガスが、水蒸気改質法により炭化水素系ガスから生成される水素リッチな水素含有ガスである請求項1に記載のPSA装置。
- 上記複数の吸着塔の少なくとも一部に一酸化炭素を選択的に吸着するCO吸着剤が充填されている請求項2に記載のPSA装置。
- 請求項1、請求項2又は請求項3に記載のPSA装置を用い、原料ガス中の特定成分を圧力スウィング吸着法により吸着除去する方法であって、
上記複数の吸着塔に原料ガスを供給し、特定成分を吸着除去する工程と、
上記複数の吸着塔内の吸着剤を減圧により再生する工程と
を有し、
上記再生工程が、減圧された減圧容器と上記吸着塔との均圧工程を有することを特徴とするPSA装置を用いた吸着除去方法。
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