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JP6254834B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物、方法、又は製造方法に関する。または、本発明は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。例えば、本明細書では、半導体装置、その駆動方法、及びその作製方法等について説明する。本発明は、半導体装置として、例えば、データを格納するメモリ機能を備えた回路、同メモリ機能を備えた回路を含むプロセッサ、及び同プロセッサを備えた電子機器等に関する。または、本発明は、半導体装置として、例えば表示装置、及び発光装置等に関する。
なお、本明細書において、半導体装置とは、半導体素子(トランジスタ、ダイオード等)を含む回路を有する装置をいう。また、半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般をいう。例えば、集積回路、集積回路を備えたチップ、表示装置、発光装置、及び電子機器等は全て半導体装置である。
プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)は、大規模集積回路(LSI)の一種であり、出荷後にユーザがプログラミングにより内部回路の構造を変更できる集積回路である。
PLDの基本的な構成要素は、論理演算を行う複数のロジック・エレメント(Logic Element)、及びロジック・エレメント間を接続する配線である。各ロジック・エレメントの機能、及びロジック・エレメント間の接続構造を変更することで、PLDの機能が変更される。
ロジック・エレメントの機能、及びロジック・エレメント間の接続構造を設定するデータ(コンフィギュレーション・データ)は、PLD内部のメモリデバイスに保存されており、メモリデバイスに設定データを書き込むことをコンフィギュレーションと呼ぶ。PLDが組み込まれているシステムの稼働中に、PLDの回路構成を切り替える動的再構成(ダイナミック・リコンフギュレーション)技術が知られている。
動的再構成の方法の1つとして、マルチコンテキスト方式と呼ばれる方法が知られている。マルチコンテキスト方式とは、PLDに、複数の回路構成に対応するコンフィギュレーション・データのセットを格納し、使用するコンフィギュレーション・データのセットを切り替えることでPLDの回路構成を切り替える方式である。回路構成情報を表すコンフィギュレーション・データのセットをコンテキストと呼ぶ。
また、PLDの微細化に伴い、リーク電流の増大による消費電力の増加が問題となる。この問題への解決手段として、例えば、特許文献1では、パワー・ゲーティング・スイッチを用いて、未使用又は非アクティブな回路ブロックへの電源供給を停止している。例えば、特許文献2では、回路構成の変更に合わせて、酸化物半導体が用いられたプログラム素子により、回路構成に寄与しないブロックへの電源供給を停止している。
また、例えば、特許文献3では、コンフィギュレーション・データを格納するメモリを、酸化物半導体を用いたトランジスタを有するメモリで構成することで、リフレッシュ動作が不要な構成としている。
米国特許第7,098,689号明細書 特開2011−172214号公報 特開2012−186797号公報
本発明の一形態の課題の1つは、低消費電力の半導体装置を提供する。または、本発明の一形態の課題の1つは、PLDのようなロジック・エレメントを備えた半導体装置において、ロジック・エレメント単位での電力の供給・非供給の制御を可能とする。
または、本発明の一形態の課題の1つは、信頼性の高い半導体装置を提供する。または、本発明の一形態の課題の1つは、電圧降下の影響の少ない半導体装置を提供する。または、本発明の一形態の課題の1つは、漏れ電流(オフ電流)の少ない半導体装置を提供する。または、本発明の一形態の課題の1つは、新規な半導体装置を提供する。
なお、列記されたこれら以外の課題は、明細書、図面、及び特許請求の範囲等の記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、及び特許請求の範囲等の記載から、本発明の各形態について、これら以外の課題を抽出することが可能である。また、本発明の一形態は、これらの課題の全てを解決する必要はない。
本発明の一形態に係る半導体装置は、ロジック・エレメント、外部の電源から電位が入力される端子、端子とロジック・エレメント間の導通を制御するスイッチ、及びスイッチの導通状態を設定する制御信号を出力するメモリを少なくとも有する。メモリは、スイッチの導通状態を設定する複数のコンフィギュレーション・データを格納する。半導体装置は、複数のコンフィギュレーション・データのいずれか1つを、制御信号としてメモリからスイッチに出力する機能を有する。
本発明の一形態により、ロジック・エレメント単位での電力の供給・非供給の制御が可能な半導体装置を提供することができる。
プログラマブル・ロジック・デバイスの構成の一例を示すブロック図。 パワーゲーティング回路の構成の一例を示す回路図。 パワーゲーティング回路の動作の一例を示すタイミングチャート。 メモリの構成の一例を示すブロック図。 メモリのメモリ・セルの構成の一例を示す回路図。 ロジック・エレメント間を接続するスイッチ回路の構成の一例を示す回路図。 A−C:ロジック・エレメントの構成の一例を示すブロック図。 プログラマブル・ロジック・デバイスの構成の一例を示すブロック図。 プログラマブル・ロジック・デバイスの構成の一例を示すブロック図。 図9のプログラマブル・ロジック・デバイスに対応するレイアウトの一例を示す図。 図9のメモリ・ロジック・アレイ及びスイッチ・アレイの構成の一例を示すブロック図であり、ロジック・エレメント(LE)間の接続構造の一例を示すブロック図。 図9のメモリ・ロジック・アレイの基本エレメント(MLエレメント)の構成の一例を示すブロック図。 図9のIOアレイの構成する入出力回路の構成の一例を示す回路図。 プログラマブル・ロジック・デバイスの構成の一例を示す断面図。 A−F:半導体装置の構成の一例を示す外観図。 プリンタの構成の一例を示すブロック図。 試作したマルチコンテキスト方式のFPGA(MC−FPGA)のチップの光学顕微鏡写真。 MC−FPGAの回路図。 A:配線間スイッチ(MPG)の回路図。B:同光学顕微鏡写真。 A:プログラマブル・ロジック・エレメント(PLE)の回路図。B:同光学顕微鏡写真。 LEの回路図。 A:マルチ・コンフィギュレーション・メモリ(MCM)の回路図。B:同光学顕微鏡写真。 A、B:コンテキストの切り替え動作を説明する図。C:コンテキスト切り替え動作時の信号波形。 A:MC−FPGAの消費電力(実測値)と、MC−FPGAの消費電力に対するPLEの消費電力が占める割合(シミュレーション)を示すグラフ。B:図24Aのデータから算出されたPLE単体の消費電力を示すグラフ。 A、B:シミュレーションによる、パワーゲーティングに伴う非アクティブなPLEの消費電力の時間変化を示すグラフ。
以下に、図面を用いて、本発明の実施の形態および実施例について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は、以下に示す実施の形態および実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。
また、図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1−図7を用いて、本実施の形態では、半導体装置の一例としてプログラマブル・ロジック・デバイス(以下、『PLD』と呼ぶ。)について、説明する。
なお、ユーザがプログラム可能なデバイスとして、小規模な集積回路であるPAL(Programmable Array Logic)及びGAL(Generic Array Logic)等、並びに大規模な集積回路であるCPLD(Complex Programmable Logic Device)、及びFPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられるが、本明細書では、PLDとは、これらを含め、プログラム可能な集積回路のことをいう。
<1−1.PLD>
本実施の形態のPLDは、パワーゲーティングにより、ロジック・エレメントの動作状態(アクティブ、非アクティブ)を切り替える機能を備えた回路(パワーゲーティング回路)を有する。
パワーゲーティング回路は、外部から電源電位が入力される端子とロジック・エレメントとの導通状態を制御するプログラム可能なスイッチを有する。このスイッチの導通状態は、コンフィギュレーション・データを格納するメモリから出力される信号により制御される。また、このメモリは、複数のコンテキストを格納できるメモリ構造を有しており、スイッチの導通状態を設定する複数のコンフィギュレーション・データが格納されている。
メモリに格納されている複数のコンフィギュレーション・データのいずれか1つが、制御信号としてスイッチ回路に出力され、ロジック・エレメントへの電源電位を供給するか、または供給を停止するかが決定される。つまり、電源とロジック・エレメント間の接続構造を動的に再構成することができるため、本実施の形態により、PLDが組み込まれているシステムが処理実行中でも、細粒度での電力供給の制御が可能な半導体装置を提供することができる。
図1は、本実施の形態のPLDの構成の一例を示すブロック図である。図1のPLD100は、複数のロジック・エレメント110、複数のメモリ120、複数のスイッチ回路130、及び複数のパワーゲーティング回路150を有する。
ロジック・エレメント(LE)110は、論理演算機能を有する回路であり、メモリ120に格納されているコンフィギュレーション・データにより再構成可能な処理回路である。ロジック・エレメント110は、PLD100が処理を実行するための基本的な論理演算処理を行う基本ユニットであり、プロセッシング・エレメント(PE:Processing Element)と呼ばれることもある。
メモリ120は、ロジック・エレメント110のコンフィギュレーション・データを格納する機能を有する回路である。なお、メモリ120のように、コンフィギュレーション・データを格納するメモリは、コンフィギュレーション・メモリと呼ばれることがある。メモリ120には、コンフィギュレーション・データとして、ロジック・エレメント110内部のルック・アップ・テーブルのデータ、ロジック・エレメント110の内部回路の接続構造を設定するデータ等が格納される。また、メモリ120は複数のコンテキストが格納できるメモリ構造を有する。メモリ120から読み出されるコンフィギュレーション・データに応じて、ロジック・エレメント110が実行する処理が変更される。
なお、図1では、ロジック・エレメント110ごとにメモリ120が設けられているが、1つのメモリ120から、複数のロジック・エレメント110にコンフィギュレーション・データを出力できるような構成にすることも可能である。
スイッチ回路(SW)130は、ロジック・エレメント110間の導通状態を制御するプログラム可能なスイッチであり、ロジック・エレメント110間を接続する配線140に設けられている。また、スイッチ回路130は、スイッチの導通状態を設定するコンフィギュレーション・データを格納するメモリ機能を有する。スイッチ回路130のメモリは、複数のコンテキストが保存できる構造となっており、スイッチの導通状態を設定する複数のコンフィギュレーション・データが格納されている。メモリから出力されるコンフィギュレーション・データを切り替えることで、ロジック・エレメント110間の接続構造が切り替えられる。
なお、図1では、図面が煩雑になるのを避けるため、PLD100の構造を簡素化し、上下2つのロジック・エレメント110間を接続できる構造としたが、このような接続構造に限定されるものではない。ロジック・エレメント110間の接続は、スイッチ回路130及び配線140の設計を変更することで、任意の2つのロジック・エレメント110を接続できるようにすることができる。また、2つのロジック・エレメント110間は、1つの配線140で接続されているが、複数の配線140でなる配線群により、2つのロジック・エレメント110間を接続することも可能である。
PLD100には、外部の電源170から電源電位VDDが供給される。端子160は、電源電位VDDが入力される端子である。また、各ロジック・エレメント110はパワーゲーティング回路150により、電源電位VDDの供給/非供給が制御される。
ここでは、パワーゲーティング回路150により、電源電位VDDの供給/非供給が制御されているが、これに限定されない。例えば、本発明の実施形態の一態様は、VDDよりも低い電源電位VSSの供給/非供給を制御することも可能である。或いは、例えば、本発明の実施形態の一態様は、電源電位(接地電位)GNDの供給/非供給を制御することも可能である。
パワーゲーティング回路150は、プログラム可能なスイッチとしての機能を有する。スイッチの導通状態によりロジック・エレメント110をアクティブにする、或いは非アクティブにすることができる。また、パワーゲーティング回路150は、ロジック・エレメント110へのVDD供給の要否を設定するコンフィギュレーション・データが格納されるメモリを有する。パワーゲーティング回路150のメモリもメモリ120と同様に複数のコンテキストが保存できるメモリ構造を有し、このメモリには、スイッチの導通状態を設定する複数のコンフィギュレーション・データが格納されている。このメモリから出力するコンテキストを切り替えることで、ロジック・エレメント110と端子160間の導通/非導通を切り替えることができる。
このように、ロジック・エレメント110単位での電力の供給/非供給の選択を、パワーゲーティング回路150のメモリからの出力データの切り替え、すなわちコンテキストの切り替えだけで実現することができるため、細粒度での電源制御が実現される。また、PLD100が組み込まれているシステム(半導体装置)が処理中でも、ロジック・エレメント110への電力供給を制御できるため、PLD100の処理に必要なロジック・エレメント110のみに電力を供給することできるので、PLD100全体の消費電力を削減することができる。また、パワーゲーティング回路150のコンフィギュレーション・データを決定するときに、動作させるロジック・エレメント110と停止させるロジック・エレメント110の物理的な配置が均一になるような条件を課すことができる。このようにコンフィギュレーション・データを決定することで、PLD100の局所的な電圧降下が低減されるため、PLD100の動作の信頼性が向上する。
<1.2.パワーゲーティング回路>
以下、図2を用いて、パワーゲーティング回路150のより具体的な回路構成について説明する。メモリ・エレメント152は、電力供給を停止した後もデータが保持される期間が存在する不揮発性のデータ保持部を備えることが好ましい。図2には、パワーゲーティング回路150の構成の一例として、不揮発性のデータ保持部を備えたパワーゲーティング回路を示す。
パワーゲーティング回路150は、スイッチ回路151及びメモリ・エレメント(ME)152を有する。スイッチ回路151は、ロジック・エレメント110と端子160間の導通/非導通を切り替える機能を有する。メモリ・エレメント152は、ロジック・エレメント110への電力供給の要否を設定するコンフィギュレーション・データを格納する機能を有するメモリ回路である。メモリ・エレメント152には、コンフィギュレーション・データとして、少なくともスイッチ回路151のオン/オフを設定するデータが格納される。メモリ・エレメント152から出力されたコンフィギュレーション・データにより、スイッチ回路151のオン/オフが決定される。
また、メモリ・エレメント152は、電力供給停止後もデータが保持される期間が存在する不揮発性のメモリとして構成されている。メモリ・エレメント152を不揮発性メモリとすることで、PLD100外部からデータをロードする必要がなくなるため、PLD100の起動動作の短縮、それに必要な消費電力を削減することができる。なお、メモリ・エレメント152が不揮発性のメモリとして情報を保持する期間において、少なくとも1つの電源電圧が供給されていてもよい。つまり、メモリ・エレメント152が、実質的に不揮発性メモリと同様なレベルで、情報を保持できればよい。
<1.2.1.スイッチ回路>
スイッチ回路151は、トランジスタ201を有する。トランジスタ201のゲートには、メモリ・エレメント152から信号PGが入力され、そのオン/オフが制御される。トランジスタ201のオン/オフにより、ロジック・エレメント110への電力供給、電力供給停止が切り替えられる。図2では、トランジスタ201をpチャネル型のトランジスタとしたが、nチャネル型トランジスタとすることもできる。
<1.2.2.メモリ・エレメント>
メモリ・エレメント152は、複数のコンテキストが格納できるメモリである。そのため、メモリ・エレメント152は、コンテキスト数と同じ数のメモリ・セル210を有する。ここでは、コンテキスト数を2としている。図2に示すように、2つのメモリ・セル210はアレイ状(2行1列)に配置されており、列方向に配線211、212が設けられ、行方向に2本の配線213、及び2本の配線214が設けられている。さらに、メモリ・エレメント152は、データ出力用の配線215、並びに配線215に接続されたラッチ回路230及びリセット回路240を有する。
なお、図2において、番号[0]等は、同じ機能を有する信号、回路等を識別するための番号であり、他の図面でも同様に使用される。また、電源電位VDDを、電位VDD、またはVDDと記載する場合がある。これは、他の電位、信号、素子、配線等についても同様である。
配線211及び配線212は、コンフィギュレーション・データに対応する信号B、BB(データ信号)が入力されるデータ線(ビット線)である。配線212には、信号Bの反転信号BBが入力される。配線213は、コンフィギュレーション・データを書き込むメモリ・セル210を選択する信号W(選択信号)が入力される選択信号線(ワード線)である。配線214は、コンフィギュレーション・データを読み出すメモリ・セル210を選択する信号R(選択信号)が入力される選択信号線である。また、配線215は、コンフィギュレーション・データが信号PGとして出力される配線である。信号PGは、スイッチ回路151の導通状態を制御する信号である。
なお、信号Bをインバータ回路に入力して、反転信号BBを生成することによって、配線211又は配線212のいずれか一方を削除することも可能である。
メモリ・エレメント152に格納されるコンフィギュレーション・データの値は、配線211、配線212の電位(信号B、BB)により決定される。信号Bがハイレベル(データ値”1”)のとき、メモリ・セル210には、データ値”0”が書き込まれ、信号Bがローレベル(データ値”0”)のときデータ値”1”が書き込まれる。
メモリ・エレメント152の出力動作により、複数のコンフィギュレーション・データから1つが選択され、信号PGとして配線215を経てスイッチ回路151に出力される。信号PGがデータ値”0”のとき、トランジスタ201がオンとなり、ロジック・エレメント110は、電力が供給され、アクティブ状態になる。信号PGがデータ値”1”のとき、トランジスタ201がオフとなり、ロジック・エレメント110は、電力供給が停止され、非アクティブ状態になる。
<1.2.2.a.メモリ・セル>
図2の例では、メモリ・セル210は、1ビットのデータを格納するメモリである。メモリ・セル210は、データ値”1”(ハイレベルのデータ)を格納するための第1のユニット(トランジスタ221、トランジスタ222、容量素子226)、及びデータ値”0”(ローレベルのデータ)を格納する第2のユニット(トランジスタ223、トランジスタ224、及び容量素子227)を有する。また、ノードN1、N2は各ユニットの電位保持部であり、メモリ・セル210の不揮発性のデータ保持部として機能する。トランジスタ225は、メモリ・セル210を配線215に接続するスイッチとして機能する。
まず、第1のユニットの接続構造を説明する。トランジスタ221は、ゲートが配線213に接続され、ソースが配線212に接続され、ドレインがトランジスタ222のゲート(ノードN1)に接続されている。容量素子226の一方の端子は、トランジスタ222のゲート(ノードN1)に接続されている。トランジスタ222は、ゲートがノードN1に接続され、ソースが配線217に接続され、ドレインがトランジスタ225のソースに接続されている。
第2のユニットは第1のユニットと同様の構造を有しており、トランジスタ223は、ゲートが配線213に接続され、ソースが配線211に接続され、ドレインがトランジスタ224のゲート(ノードN2)に接続されている。容量素子227の一方の端子は、トランジスタ224のゲート(ノードN2)に接続されている。トランジスタ224は、ゲートがノードN2に、ソースが配線218に、ドレインがトランジスタ225のソースに接続されている。
トランジスタ225は、ゲートが配線214に、ソースがトランジスタ222、トランジスタ224のドレインに、ドレインが配線215に接続されている。トランジスタ225は、第1及び第2のユニットを配線215に接続するスイッチの機能を有する。
なお、トランジスタは、ゲート、ソース、及びドレインと呼ばれる3つの端子を有する素子である。ゲートを除く2つの端子は、トランジスタの導電型(n、p)、端子に入力される電位によって、ソース、ドレインとしての機能が入れ替わることがある。よって、メモリ・セル210においても、ソースとドレインの関係が逆になることがある。この点は他の回路でも同様である。
トランジスタ221は、配線212とノードN1間の導通状態を制御するスイッチとして機能し、トランジスタ223は、配線211とノードN2間の導通状態を制御するスイッチとして機能する。トランジスタ221、トランジスタ223のオン/オフは、配線213に入力される信号Wにより制御される。
容量素子226、容量素子227は、それぞれ、トランジスタ221、トランジスタ223がオフのとき、ノードN1、N2を電気的に浮遊状態にして、これらの電位を保持する機能を有する。
トランジスタ222、トランジスタ225は、配線217、配線215間に直列に接続されており、配線217、配線215間を接続するスイッチの機能を有する。トランジスタ224、トランジスタ225は、配線218、配線215間に直列に接続されており、配線218、配線215間を接続するスイッチの機能を有する。
トランジスタ222、トランジスタ224、及びトランジスタ225のオン/オフは、それぞれ、ノードN1の電位、ノードN2の電位、及び配線214の電位(信号R)により制御される。
配線217は、高電位を供給する電位供給線の機能を有し、配線218は、低電位を供給する電位供給線の機能を有する。ここでは、配線217によりPLD100の電源電位と同じVDDが供給され、配線218により接地電位(GND)が供給される。配線217により供給される電位は、配線215にハイレベルの電位(スイッチ回路151をオフにする電位)が印加できる電位であればよく、VDDに限定されるものではない。また、配線218の電位は、配線215にローレベルの電位(スイッチ回路151をオンにする電位)が印加できる電位であればよく、GNDに限定されるものではない。
また、浮遊状態にされたノードN1、及びノードN2の電位を保持するために、トランジスタ221、及びトランジスタ223には、オフ状態でのリーク電流(オフ電流)が少ないトランジスタが用いられることが好ましい。ここでは、オフ電流が低いとは、室温においてチャネル幅1μmあたりの規格化されたオフ電流が10zA以下であることをいう。オフ電流は少ないほど好ましいため、この規格化されたオフ電流値が1zA以下、更に10yA以下とし、更に1yA以下であることが好ましい。なお、その場合のソースとドレイン間の電圧は、例えば、0.1V、5V、または、10V程度である。このようにオフ電流が少ないトランジスタとしては、チャネルが酸化物半導体で形成されているトランジスタが挙げられる。
本実施の形態では、コンフィギュレーション・データを格納するメモリ・セルにおいて、データを入力する配線と電位保持部間をスイッチで接続し、このスイッチのオン、オフ動作により、データの書き込み、保持を行っている。そのためデータ保持期間において、電位保持部の電位の変動を抑える非常に好適なスイッチとして、オフ電流が少ないトランジスタが用いられることが好ましい。
トランジスタ221、及びトランジスタ223をオフ電流が少ないトランジスタとすることで、メモリ・エレメント152を、電源遮断後にデータの保持期間が存在する不揮発性のメモリとすることができる。よって、PLD100の動作を停止した後でも、パワーゲーティング回路150にロジック・エレメント110と電源170との接続構造に関するコンフィギュレーション・データが保持される。従って、PLD100の起動時に、パワーゲーティング回路150にコンフィギュレーション・データをロードする処理が不要になるため、起動時の消費電力の削減、起動時間の短縮等が実現できる。
トランジスタ221、トランジスタ223のオフ電流を少なくし、容量素子226、容量素子227の容量値を適宜設定することで、メモリ・セル210を、電源遮断後もデータの保持期間を有するメモリ(不揮発性のメモリ)とすることができる。例えばトランジスタ221、トランジスタ223のオフ電流値が5×10−23Aであり、ノードN1、ノードN2の電位の変化を0.1Vまで許容できる場合、容量素子226、容量素子227の容量値が158fF程度のとき、データ保持期間を10年程度にすることができる。
メモリ・セル210にデータ値”1”を書き込む方法を説明する。配線211をローレベルにし、配線212をハイレベルにした後、配線213をハイレベルにして、トランジスタ221、トランジスタ223をオンにする。ノードN1はハイレベルとなり、ノードN2はローレベルとなる。しかる後、配線213をローレベルにして、ノードN1、ノードN2を電気的に浮遊状態にする。つまり、ノードN1の電位をトランジスタ222がオン状態になる電位にし、ノードN2の電位をトランジスタ224がオフになる電位にする。
メモリ・セル210にデータ値”0”を書き込む場合は、まず、配線211をハイレベルにし、配線212をローレベルにする。しかる後、配線213をハイレベルにすることで、ノードN1をローレベルにし、ノードN2をハイレベルとする。そして、配線213をローレベルにして、ノードN1、N2を電気的に浮遊状態にする。
データの出力は、トランジスタ225のスイッチング動作により行う。配線214に入力された信号Rにより、トランジスタ225をオンにすることで、メモリ・セル210に格納されたコンフィギュレーション・データが、信号PGとして配線215を経てスイッチ回路151に出力される。例えば、ノードN1がハイレベルであるときは、ノードN2はローレベルであるため、配線215には、ハイレベルの電位が印加される。
<1.2.2.b.ラッチ回路>
ラッチ回路230は、メモリ・セル210からハイレベルのデータ(データ値”1”)が配線215に出力された際に、トランジスタ222のしきい値電圧に相当する配線215の電圧降下を防止する機能を有する。このため、ラッチ回路230は、ウィーク・キーパー回路(weak keeper circuit)と呼ばれることがある。ラッチ回路230は、インバータ231、及びpチャネル型のトランジスタ232を有する。
<1.2.2.c.リセット回路>
リセット回路240は、信号PG(配線215の電位)を初期値(データ値”0”)にリセットする回路であり、トランジスタ241、及び信号RSTが入力される配線216を有する。信号RSTはリセット用信号である。信号RSTにより、トランジスタ241をオンにすることにより、配線215の電位を低電位(ここでは、GND)にすることができる。図2の構成では、信号PGを初期値にリセットすることで、トランジスタ201がオンになるため、ロジック・エレメント110に電力が供給される。
また、図2では、メモリ・エレメント152は、コンテキスト数2のデータを格納できるメモリであるが、必要なコンテキスト数に合わせてメモリ・セル210の数を増やすことができる。コンテキスト数を3以上とすることで、任意の順序でコンテキストの切り替えをすることができるため、PLD100の機能に合わせて、ロジック・エレメント110への電力供給、非供給の選択をより柔軟に行うことが可能になる。
<1.2.3.パワーゲーティング回路の動作>
以下、図3を用いて、パワーゲーティング回路150によってPLD100の動的再構成が行われることを説明する。
図3は、パワーゲーティング回路150の動作方法の一例を示すタイミングチャートである。図3には、図2に示す各配線(211−216)に入力される信号の波形を示す。図3の説明において、パワーゲーティング回路150の1行1列目のメモリ・セル210を『Cell[0]』と呼び、2行1列目のメモリ・セル210を、『Cell[1]』と呼ぶことにする。Cell[0]には、第1のコンテキストに対応するコンフィギュレーション・データが格納され、Cell[1]には第2のコンテキストに対応するコンフィギュレーション・データが格納される。
図3には、リセット動作、パワーゲーティング回路150への2つのコンテキストに各々対応する2つのコンフィギュレーション・データの書き込み動作、第1のコンテキストに対応するコンフィギュレーション・データの出力動作、及び第2のコンテキストに対応するコンフィギュレーション・データの出力動作のタイミングチャートを示している。
期間T1−T2では、リセット動作が行われる。ハイレベルの信号RSTを配線216に出力し、トランジスタ241をオンにする。この動作により、信号PGがローレベルとなってトランジスタ201がオンになるため、ロジック・エレメント110に電力が供給される。
期間T3−T5では、Cell[0]の書き込み動作が行われる。ここではCell[0]にロジック・エレメント110への電力供給を停止するコンフィギュレーション・データを書き込む。時間T3に、配線211にローレベルの信号Bを入力し、配線212に信号Bの反転信号BBを入力する。時間T4に、信号W[0]をハイレベルにして、トランジスタ221とトランジスタ223をオンにし、時間T5に、信号W[0]をローレベルにして、トランジスタ221とトランジスタ223をオフにする。上述したように、Cell[0]には、コンフィギュレーション・データ”0”が書き込まれ、保持される。
期間T6−T8では、Cell[1]の書き込み動作が行われる。ここでは、Cell[1]にロジック・エレメント110へ電力供給を行うコンフィギュレーション・データを書き込む。時間T6に、配線211にハイレベルの信号Bを入力し、配線212に反転信号BBを入力する。時間T7に信号W[0]をハイレベルにし、時間T8に信号W[0]をローレベルにする。上述したように、Cell[1]には、コンフィギュレーション・データ”1”が書き込まれ、保持される。
期間T9−T10では、Cell[0]の出力動作が行われる。ハイレベルの信号R[0]を配線214に入力すると、Cell[0]から配線215にハイレベルの信号PGが出力される。信号PGによりトランジスタ201はオフとなり、ロジック・エレメント110への電力供給が停止する。
期間T10−T11では、Cell[1]の出力動作が行われる。ハイレベルの信号R[1]を配線214に入力すると、Cell[1]から配線215に、ローレベルの信号PGが出力される。信号PGによりトランジスタ201はオンとなり、ロジック・エレメント110への電力供給が再開される。
信号R[0]をハイレベルとすることが、第1のコンテキストへの切り替え動作に相当し、信号R[1]をハイレベルにすることが第2のコンテキストへの切り替え動作に相当する。つまり、PLD100の動作中に2つのコンテキストを切り替えることで、ロジック・エレメント110への電力供給に関して動的再構成を行うことができる。従って、PLD100を低消費電力で、高速なプロセッサとすることができる。
また、コンフィギュレーション・データを生成する際に、動作させるロジック・エレメント110と停止させるロジック・エレメント110との物理的な配置が均一になるように制約条件を課すことで、PLD100の局所的な電圧降下が低減できるため、PLD100の動作の信頼性を高めることができる。
なお、図2の構成では、信号RSTによる初期化により、トランジスタ201をオンにして、全てのロジック・エレメント110に電力が供給される構成としたが、初期化では、スイッチ回路151をオフにして、全てのロジック・エレメント110に電力を供給しない構成とすることができる。初期化により全ロジック・エレメント110に電力を供給する構成は、PLD100の動作開始時点で動作させるロジック・エレメント110が多い場合に好適である。逆に、動作開始時点で動作するロジック・エレメント110が少ない場合は、初期化により全ロジック・エレメント110に電力を供給しない構成が、省電力化に有効である。
また、PLD100の動作中に停止する必要のないロジック・エレメント110には、パワーゲーティング回路150を設けずに、端子160から常時電力が供給されるようにすることも可能である。このような構成を採用したPLD100では、ロジック・エレメント110と端子160間の接続構造について部分的な動的再構成が行われることになる。また、複数のロジック・エレメント110に対して1つのパワーゲーティング回路150を設ける構成にしてもよい。
<1.3.メモリ>
以下、図4及び図5を用いて、メモリ120を説明する。
図4は、メモリ120の構成の一例を示すブロック図である。
メモリ120は、複数のコンテキストに対応したコンフィギュレーション・データを格納できる機能を有する。そのため、メモリ120は、複数のメモリ・エレメント(ME)121を有し、各メモリ・エレメント(ME)121は、複数のコンテキストに対応するコンフィギュレーション・データが格納できるメモリ構造を有する。
複数のメモリ・エレメント121はアレイ状に配置されており、このようなメモリ・エレメント121の配列に対応して、水平、垂直方向に配置された複数の配線を含む配線群122、及び配線群123が設けられている。配線群122は、垂直方向の配線の集合であり、配線群123は水平方向の配線の集合である。配線群122、123は、メモリ・エレメント121への入力用、出力用配線を含む。各メモリ・エレメント121の出力は、ロジック・エレメント110の異なる入力端子に接続されている。
メモリ・エレメント121は、2以上のコンテキスト分のデータが格納できるメモリ構造とすればよく、例えば、パワーゲーティング回路150のメモリ・エレメント152と同様の構成とすることができる。図5に、メモリ・エレメント121の構成の一例を示す。また、図5には、1行1列目のメモリ・エレメント121を示している。メモリ・エレメント121はパワーゲーティング回路150のメモリ・エレメント152(図2)と同様に構成することができる。
図5に示すように、メモリ・エレメント121は、メモリ・セル260(Cell[0]、Cell[1])、配線251−258、並びに配線255に接続されたラッチ回路270及びリセット回路280を有する。
ラッチ回路270は、インバータ271及びトランジスタ272を有する。ラッチ回路270は、ラッチ回路230(図2)と同様に、メモリ・セル260によりハイレベルの電位が配線255に印加されている間、配線255の電圧降下を防止する機能を有する。
リセット回路280は、リセット回路240(図2)と同様に、配線255の電位を初期値(データ値”0”)にリセットする回路であり、トランジスタ281、及びリセット用の信号RSTmが入力される配線256を有する。メモリ・エレメント121のデータの書き込み動作中(コンフィギュレーション中)に、信号RSTmにより、配線255の電位をGNDに固定することができる。
信号Bm、BBmは、コンフィギュレーション・データに対応するデータ信号であり、信号BBmは信号Bmの反転信号である。信号Wmは書き込み用の選択信号であり、信号Rmは読み出し用の選択信号である。
メモリ・セル260は、ノードN21、ノードN22、トランジスタ261−265、及び容量素子266、267を有する。メモリ・セル260が、パワーゲーティング回路150のメモリ・セル210と異なる部分は、トランジスタ261が配線251に接続され、トランジスタ263が配線252に接続されている点である。そのため、メモリ・セル260には、信号Bmがハイレベル(データ値”1”)のとき、データ値”1”が書き込まれ、信号Bmがローレベル(データ値”0”)のときデータ値”0”が書き込まれる。メモリ・エレメント121の動作は、メモリ・エレメント152と同様であるため、メモリ・エレメント152に関する説明を援用する。
また、図5の例では、メモリ・エレメント121のコンテキスト数を2としたが、3以上にすることもできる。必要なコンテキスト数に合わせてメモリ・セル260の数を増やせばよい。
<1.4.1.スイッチ回路の構成例>
以下、図6を用いて、スイッチ回路130の構成を説明する。図6は、スイッチ回路130の構成の一例を示す回路図である。スイッチ回路130は、ロジック・エレメント110(LE[0])の出力と、ロジック・エレメント110(LE[1])の入力を接続するプログラム可能なスイッチとして機能する。
スイッチ回路130は、メモリ・エレメント152(図2)と同様に、コンテキスト数が2のメモリ構造を有し、アレイ状(2行1列)に配置された2つのメモリ・セル310(Cellsw[0]、Cellsw[1])を有する。また、スイッチ回路130は、列方向の配線311、配線312、行方向の2本の配線313、配線314、データを出力する機能を有する配線315、並びに配線315に接続されたラッチ回路133及びリセット回路134を有する。
ラッチ回路133は配線315の電位降下を防ぐ弱いラッチとして機能し、パワーゲーティング回路150のラッチ回路230(図2)と同様に、インバータ331及びpチャネル型のトランジスタ332を有する。
リセット回路134は、パワーゲーティング回路150のリセット回路240(図2)と同様に、配線315の電位を初期値(データ値”0”)にリセットする回路であり、トランジスタ333、及び信号RSTswが入力される配線316を有する。信号RSTswはリセット用信号である。信号RSTswによりトランジスタ333をオンにすることで、配線315の電位を低電位(ここでは、GND)にすることができる。そのため、スイッチ回路130へのデータの書き込み動作中(コンフィギュレーション中)に、信号RSTswにより、配線315の電位をGNDに固定することができる。
メモリ・セル310は、配線311−315に接続されている。配線311は、コンフィギュレーション・データに対応する信号Bswが入力されるデータ線(ビット線)である。配線312はロジック・エレメント110(配線140)との接続配線である。配線313は、コンフィギュレーション・データを書き込むメモリ・セル310を選択する信号Wsw(選択信号)が入力される選択信号線である。配線314は、コンフィギュレーション・データを読み出すメモリ・セル310を選択する信号Rsw(選択信号)が入力される選択信号線である。配線315は、メモリ・セル310から読み出されたコンフィギュレーション・データが出力される配線であり、ロジック・エレメント110(配線140)との接続配線である。
メモリ・セル310に格納されるコンフィギュレーション・データの値は、配線311の電位(信号Bsw)により決定される。信号Bswがハイレベル(データ値”1”)のとき、メモリ・セル310には、データ値”1”が書き込まれ、信号Bswがローレベル(データ値”0”)のときデータ値”0”が書き込まれる。
メモリ・セル310のコンフィギュレーション・データの出力動作により、2つのロジック・エレメント110間の接続構造を切り替えることができる。データ値”1”のメモリ・セル310におけるトランジスタ323を導通させた場合、配線312と配線315が接続され、2つのロジック・エレメント110間が接続される。他方、データ値が”0”であれば、配線312と配線315は接続されない。
メモリ・セル310は、1ビットのデータを格納できる回路であり、3つのトランジスタ321−323、容量素子324及びノードN31を有する。ノードN31が電位保持部として機能する。トランジスタ321は、ゲートが配線313に接続され、ソースが配線312に接続され、ドレインがトランジスタ322のゲート(ノードN31)に接続されている。容量素子324の一方の端子は、トランジスタ322のゲート(ノードN31)に接続されている。トランジスタ322は、ゲートがノードN31に、ソースが配線312に、ドレインがトランジスタ323のソースに接続されている。トランジスタ323は、ゲートが配線314に接続され、ドレインが配線315に接続されている。
トランジスタ321は、配線311とノードN31の接続を制御するスイッチとして機能し、そのオン/オフは配線313に入力される信号Wswにより制御される。容量素子324は、トランジスタ321がオフのとき、ノードN31を電気的に浮遊状態にして、その電位を保持する機能を有する。
トランジスタ322及びトランジスタ323は、配線312と配線315間に直列に設けられており、配線312と配線315間を接続するスイッチの機能を有する。トランジスタ322、323のオン/オフは、それぞれ、ノードN31の電位、配線314の電位(信号Rsw)により制御される。
また、上述したように、メモリ・セルにおいて、データを入力する配線と電位保持部間を接続するスイッチには、オフ電流が少ないトランジスタを使用することが好ましい。メモリ・セル310では、トランジスタ321がこのようなスイッチとして機能している。そのため、トランジスタ321は、トランジスタ221、223(図2参照)と同様、オフ電流が少ないトランジスタであることが好ましく、そのオフ電流は、1×10−14A以下であることが好ましい。このようにオフ電流が少ないトランジスタとしては、チャネルが酸化物半導体でなるトランジスタが挙げられる。
トランジスタ321のオフ電流を少なくし、容量素子324の容量値を適宜設定することで、メモリ・セル310を電源遮断後にデータの保持期間が存在する不揮発性のメモリとすることができる。例えば、トランジスタ321のオフ電流値が5×10−23Aであり、ノードN31の電位変化を0.1Vまで許容できる場合、容量素子324の容量値が158fF程度のとき、データ保持期間を10年程度にすることができる。
スイッチ回路130のメモリを不揮発性メモリとすることにより、PLD100の起動時に、スイッチ回路130にコンフィギュレーション・データをロードする処理が不要になるため、起動時の消費電力の削減、起動時間の短縮が実現できる。
また、スイッチ回路130において、コンフィギュレーション・データの書き込み時以外は、トランジスタ321をオフにして、ノードN31を電気的に浮遊状態とする。そのため、ノードN31(トランジスタ322のゲート)の電位に対するブースティング効果を利用して、スイッチ回路130を動作させることができる。
ノードN31が浮遊状態にあると、配線312の電位がローレベルからハイレベルに遷移するのに伴い、トランジスタ322のソースーゲート間容量Cgsにより、ノードN31の電位が上昇する。このノードN31の電位の上昇幅は、メモリ・セル310に書き込まれたコンフィギュレーション・データのデータ値によって異なる。
このデータ値が”0”の場合、トランジスタ322は弱反転モードにあるため、ノードN31の電位の上昇に寄与する容量Cgsには、トランジスタ322のゲート(ノードN31)の電位に依存しない容量Cosが含まれる。具体的に、容量Cosには、ゲート電極とソース電極とが重畳する領域に形成されるオーバーラップ容量と、ゲート電極とソース電極の間に形成される寄生容量などが含まれる。このデータ値が”1”の場合、トランジスタ322は強反転モードにあるため、ノードN31の電位の上昇に寄与する容量Cgsには、上述した容量Cosに加えて、ゲート電極とドレイン電極の間に形成される容量Codと、チャネル形成領域とゲート電極の間に形成される容量Coxの一部が含まれる。
したがって、ノードN31の電位の上昇に寄与する容量Cgsは、書き込まれているコンフィギュレーション・データが”1”の場合の方が”0”の場合よりも大きいこととなる。よって、メモリ・セル310にデータ値”1”が書き込まれている場合の方が”0”の場合よりも、ノードN31の電位をより上昇させる効果が高い。よって、書き込まれているコンフィギュレーション・データが”1”の場合は、トランジスタ321のスイッチング速度は向上し、”0”の場合は、不必要なトランジスタ322の導通は発生せず、オフ状態が維持される。
<1.4.2.スイッチ回路の動作>
メモリ・セル310にデータ値”1”を書き込む方法を説明する。ハイレベルの信号Bsw(データ値”1”)を配線311に入力した後、配線313にハイレベルの信号Wswを入力し、トランジスタ321を一定期間オンにすることにより、ノードN31にハイレベルの電位が書き込まれ、しかる後、トランジスタ321をオフにすることで、ノードN31において、その電位が保持される。
他方、メモリ・セル310にデータ値”0”を書き込む場合は、ローレベルの信号Bsw(データ値”0”)を配線311に入力した後、配線313にハイレベルの信号Wswを入力し、トランジスタ321を一定期間オンにすることにより、ノードN31にローレベルの電位が書き込まれ、しかる後、トランジスタ321をオフにすることで、ノードN31において、その電位が保持される。
信号Wsw[0]をハイレベルにすることで、Cellsw[0]に第1のコンテキストに対応するコンフィギュレーション・データが書き込まれ、信号Wsw[1]をハイレベルにすることで、Cellsw[1]に第2のコンテキストに対応するコンフィギュレーション・データが書き込まれる。
メモリ・セル310に記憶されているコンフィギュレーション・データにおいて、データ値”1”は、LE[0]とLE[1]を接続することを表し、データ値”0”は、LE[0]とLE[1]を接続しないことを表す。LE[0]とLE[1]との接続状態の切り替えは、信号Rswにより制御される。信号Rswはコンテキスト切り替えのための制御信号でもある。
配線314に入力された信号Rswによりトランジスタ323をオンにする。ノードN31の電位がハイレベルであれば、トランジスタ322がオンであるため、配線312と配線315が接続される。他方、ノードN31の電位がローレベルであれば、トランジスタ322はオフであるため、配線312と配線315は接続されない。
信号Rsw[0]をハイレベルとすることが、第1のコンテキストへの切り替えに相当し、信号Rsw[1]をハイレベルにすることが第2のコンテキストへの切り替えに相当する。PLD100の動作中にコンテキストを切り替えることで、ロジック・エレメント110間の接続構造を動的に再構成することができる。
<1.5.ロジック・エレメント>
ロジック・エレメント110は、組み合わせ回路、フリップフロップ(レジスタ)、論理素子等を有する。組み合わせ回路としては、ルック・アップ・テーブル等が挙げられる。図7A−図7Cのブロック図を用いて、ロジック・エレメント110の構成例を説明する。
図7Aのロジック・エレメント110は、ルック・アップ・テーブル111(以下、LUT111と呼ぶ。)、及びフリップフロップ112(FF)を有する。LUT111は、メモリ120から出力されるコンフィギュレーション・データにより、回路構成が変更される。LUT111は、入力端子115に入力されたデータ値に対して、一の出力値が定まる。フリップフロップ112は、LUT111から出力される信号を保持し、クロック信号CLKに同期して、保持しているデータを出力端子116、117から出力する。
また、図7Bのロジック・エレメント110は、図7Aの回路に回路113が追加された回路に相当する。回路113には、フリップフロップ112からの信号が、第1の入力として与えられ、初期化用の信号RSTの反転信号が第2の入力として与えられている。
また、図7Cのロジック・エレメント110は、図7Aの回路に、マルチプレクサ114(MUX)が追加された回路に相当する。マルチプレクサ114には、メモリ120からコンフィギュレーション・データが入力され、また、LUT111及びフリップフロップ112の出力信号が入力される。マルチプレクサ114は、メモリ120に格納されているコンフィギュレーション・データに従って、これら2つの出力信号のいずれか一方を出力端子116、117に出力する。
また、図7A−図7Cにおいて、フリップフロップ112にメモリ120からコンフィギュレーション・データを出力できる構成にして、フリップフロップ112の機能を変更できるようにしてもよい。具体的には、コンフィギュレーション・データによって、フリップフロップ112をD型フリップフロップ、T型フリップフロップ、JK型フリップフロップ、またはRS型フリップフロップのいずれかの機能を有する回路に変更することができる。
なお、本実施の形態では、PLDへの適用例について示したが、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されない。場合によって、または、状況に応じて、PLD以外の回路や装置に対して、適用することも可能である。例えば、表示装置や発光装置用の駆動回路や、画素において、適用することも可能である。例えば、表示素子、表示素子を有する装置である表示装置、発光素子、及び発光素子を有する装置である発光装置は、様々な形態が用いられること、又は様々な素子を有することができる。表示素子、表示装置、発光素子、又は発光装置の一例としては、EL(エレクトロルミネッセンス)素子(有機物及び無機物を含むEL素子、有機EL素子、無機EL素子)、LED(白色LED、赤色LED、緑色LED、青色LED等)、トランジスタ(電流に応じて発光するトランジスタ)、電子放出素子、液晶素子、電子インク、電気泳動素子、グレーティングライトバルブ(GLV)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、圧電セラミックディスプレイ、カーボンナノチューブ等、電気磁気的作用により、コントラスト、輝度、反射率、透過率等が変化する表示媒体を有するものがある。EL素子を用いた表示装置の一例としては、ELディスプレイ等がある。電子放出素子を用いた表示装置の一例としては、フィールドエミッションディスプレイ(FED)又はSED方式平面型ディスプレイ(SED:Surface−conduction Electron−emitter Display)等がある。液晶素子を用いた表示装置の一例としては、液晶ディスプレイ(透過型液晶ディスプレイ、半透過型液晶ディスプレイ、反射型液晶ディスプレイ、直視型液晶ディスプレイ、投射型液晶ディスプレイ)等がある。電子インク又は電気泳動素子を用いた表示装置の一例としては、電子ペーパー等がある。
また、本実施の形態では、パワーゲーティングにより、ロジック・エレメントの動作状態(アクティブ、非アクティブ)を切り替える機能を備えた回路(パワーゲーティング回路)を有する場合の例について示したが、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されない。場合によって、または、状況に応じて、パワーゲーティング回路を有さなくてもよい。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、パワーゲーティング回路の他の構成例を説明する。
本実施の形態のパワーゲーティング回路も、実施の形態1と同様に、ロジック・エレメントの動作状態(アクティブ、非アクティブ)を切り替える機能を有し、ロジック・エレメントへ供給する電位の値を変更できる機能を更に有する。パワーゲーティング回路は、スイッチング・レギュレータ、及びコンフィギュレーション・データを格納するメモリを有する。
スイッチング・レギュレータは、電源電位VDDが入力され、スイッチのスイッチング動作によりVDDをロジック・エレメントの動作に必要な電位Vwに変換して出力する機能を有する。メモリは、スイッチング・レギュレータからの出力電位Vwの値を設定する複数のコンフィギュレーション・データが格納される。メモリは、複数のコンテキストに対応したコンフィギュレーション・データを格納できるメモリ構造を有する。コンフィギュレーション・データは、より具体的には、スイッチング・レギュレータのスイッチの導通状態を設定するデータである。
パワーゲーティング回路は、メモリに格納されている複数のコンフィギュレーション・データからいずれか1つのデータを選択して、スイッチに出力する機能を有する。その結果、スイッチング・レギュレータのスイッチのオン/オフのデューティー比が変更され、スイッチング・レギュレータの出力電位Vwの値が変更される。
図8は、PLDの構成例を示すブロック図である。PLD101は動的再構成が可能なプロセッサである。PLD101は、複数のロジック・エレメント110、複数のメモリ120、複数のスイッチ回路130、2つのロジック・エレメント110間を接続する複数の配線140、及び複数のパワーゲーティング回路180を有する。
パワーゲーティング回路180は、スイッチング・レギュレータ181及びメモリ182を有する。スイッチング・レギュレータ181は、端子160から入力される電源電位VDDを電位Vwに変換して出力する機能を有する。スイッチング・レギュレータ181は、スイッチを有し、スイッチのオン/オフのデューティー比を変更することで電位Vwの値が変更される。
メモリ182は、スイッチング・レギュレータ181のスイッチの導通状態を設定する複数のコンフィギュレーション・データ(各々1のコンテキストに対応する)を格納することができる。メモリ182は、複数のコンテキストに対応したコンフィギュレーション・データを格納できるメモリ構造を有する。そのため、メモリ182は、1つのコンフィギュレーション・データを格納する機能を有するメモリ・セルを複数備えており、例えば、メモリ・エレメント152(図2参照)、又はメモリ・エレメント121(図5参照)と同様の回路で構成することができる。
メモリ182をメモリ・エレメント152及びメモリ・エレメント121のように不揮発性のメモリとすることで、PLD101外部からメモリ182にデータをロードする必要がなくなるため、PLD101の起動動作の短縮、それに要する消費電力を削減することができる。
メモリ182から出力するコンフィギュレーション・データ(コンテキスト)を切り替えることで、スイッチング・レギュレータ181のスイッチのオン、オフが切り替えられる。つまり、このスイッチのオン/オフのデューティー比が変更されるため、スイッチング・レギュレータ181により、ロジック・エレメント110への電位供給と電位供給停止を切り替えるだけでなく、ロジック・エレメント110への出力電位Vwの値を変更することが可能である。よって、本実施の形態により、PLD101が組み込まれているシステムが稼働中にあっても、細粒度での電力供給の制御が可能なPLDを提供することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、半導体装置の一例として、PLDについて説明する。
本実施の形態のPLDも、パワーゲーティングにより、ロジック・エレメントの動作状態(アクティブ、非アクティブ)を切り替える機能を有する。また、本実施の形態では、パワーゲーティングのためのスイッチ及びメモリ・エレメントが、複数のロジック・エレメントが設けられている回路ブロック内に設けられているPLDについて説明する。以下、図9−図13を用いて、本実施の形態を説明する。
<2.1.PLDの構成例>
図9は、PLDの構成の一例を示すブロック図であり、図10は、同構成例のレイアウト図である。なお、図10においては、一部の構成要素に符号を示している。
PLD400は、複数の内部回路を含む3つのブロック(401−403)、端子群404、及び端子群405を有する。
端子群404は、電源電位(GND、VDD等)の入力端子、外部回路からの信号(例えば、DATA0、context等)の入力端子、及びPLD400の内部回路で生成された信号(例えば、nSTATUS、ConfDone等)の出力端子を有する。端子群405は、ユーザ用の複数の入出力端子を有する。なお、図9には、PLD400に入力される信号及び電位、並びにPLD400からの出力信号の一部を記載している。
ブロック403は、論理演算機能を有する回路ブロックであり、IOアレイ(IOA)431、メモリ・ロジック・アレイ(MLA)432、及びスイッチ・アレイ(SWA)433を有する。
IOアレイ(IOA)431は、端子群405と内部回路間の信号の送受信を制御するインターフェース機能を有する。IOアレイ431は、端子群405の入出力端子(padio)に対応して設けられた複数の入出力回路を有する。各入出力回路は、入出力端子(padio)において、入力信号と出力信号の衝突が起きないように、信号の伝送を制御する機能を有する。また、入出力回路は、プログラム可能な回路であり、コンフィギュレーション・データを格納するメモリを有する。入出力回路の機能を変更することで、入出力端子(padio)の機能が変更される。
432で示す回路ブロックは、再構成可能なロジック・エレメント、及びコンフィギュレーション・データを格納するメモリ・エレメントがアレイ状に配置されている回路ブロックであり、ここでは、メモリ・ロジック・アレイ(MLA)432と呼ぶことにする。メモリ・ロジック・アレイ432への入力信号(user_res、noffr、noffw)は、ロジック・エレメントのレジスタ(フリップフロップ)の制御信号である。メモリ・ロジック・アレイ432の出力(recombout)は、IOアレイ431の入力に接続される。
433で示す回路ブロックは、メモリ・ロジック・アレイ432の2つのロジック・エレメント間の導通を制御する機能を有する回路ブロックであり、ここでは、スイッチ・アレイ(SWA)433と呼ぶことにする。スイッチ・アレイ433は、ロジック・エレメントとIOアレイ431の入出力回路間の導通を制御する機能も有する。
スイッチ・アレイ433は、アレイ状に配置された複数のスイッチ回路を有する。これらのスイッチ回路は、ロジック・エレメントを他のロジック・エレメントに接続する機能、又はIOアレイ431の入出力回路に接続する機能を有する。また、スイッチ回路はプログラム可能なスイッチであり、コンフィギュレーション・データを格納するメモリを有する。
ブロック402は、コンフィギュレーションの制御部であり、コントローラ421、駆動回路422及び駆動回路423を有する。別言すれば、ブロック402は、ブロック403に設けられているコンフィギュレーション・データ用のメモリを制御する機能を有する回路ブロックである。
コントローラ421は、ブロック402全体の制御部であり、入力信号(cph1、cph2等)に従って、信号を生成する機能を有する。コントローラ421に入力される信号として、PLD400をリセットするための信号(sys_res)、コンフィギュレーションを開始させる制御信号(nCONFIG)、コンテキストの切り替えを制御する信号(context)等が入力される。また、コントローラ421で生成される信号には、駆動回路422の制御信号(bdCtrl)、駆動回路423の制御信号(wdCtrl)、コンテキスト切り替えの制御信号(Rm)、メモリの出力を初期値にリセットする信号(RSTm)、コンフィギュレーションの開始を知らせる信号(nSTATUS)、及びその終了を知らせる信号(ConfDone)等がある。信号(nSTATUS、ConfDone)は端子群404を介してPLD400外部へ出力される。
駆動回路422及び駆動回路423は、メモリの信号線駆動回路の機能を備えた回路である。駆動回路422は、コンフィギュレーション・データを出力する信号線(ビット線)の駆動回路としての機能を有する。駆動回路422は、入力信号(DATA0、bdCtrl等)に従って、信号(Bm、BBm)を生成する機能を有する。DATA0は、コンフィギュレーション・データに対応する信号である。
駆動回路423は、書き込み用の制御信号線(ワード線)の駆動回路としての機能を有する。駆動回路423は、入力信号(wdCtrl等)に従って、信号(Wm)を生成する機能を有する。
ブロック402で生成された制御信号(Bm、BBm、Wm、Rm及びRSTm)は、ブロック403のメモリに入力される。
ブロック401は、クロック信号の生成部である。クロック発振回路411は、信号(DCLK、nSTATUS等)に従って、コントローラ421用の2相のクロック信号(cph1、cph2)を生成する機能を有する。信号DCLKは、コンフィギュレーション用のクロック信号である。クロック発振回路412は、PLD400が組み込まれているシステムのクロック信号sys_clk等に従って、2相のクロック信号(ph1、ph2)を生成する機能を有する。
<2.2.ロジック・エレメント間の接続構造>
図11は、メモリ・ロジック・アレイ432及びスイッチ・アレイ433の構成例の一例を示すブロック図であり、図10のレイアウト図に対応している。
メモリ・ロジック・アレイ(MLA)432は、複数の基本エレメント10がアレイ状に配置された構造を有する。図11の例では、1つのメモリ・ロジック・アレイ432には、10個の基本エレメント10が一列に配置されている。基本エレメント10は、1つのロジック・エレメント(LE)11、及び当該ロジック・エレメント用のコンフィギュレーション・データを格納するメモリを備える。以下、基本エレメント10を、MLエレメント(MLE)10と呼ぶことにする。
スイッチ・アレイ433は、アレイ状に配置された複数のスイッチ回路30を有する回路ブロックである。図11において、SWaを付した回路は、2つのロジック・エレメント(LE)11間の導通を制御するスイッチ回路30であり、SWbを付した回路は、ロジック・エレメント(LE)11の入力端子とIOアレイ431の入出力回路間の導通を制御するスイッチ回路30であり、SWcを付した回路は、ロジック・エレメント(LE)11の出力端子とIOアレイ431の入出力回路間の導通を制御するスイッチ回路30である。
また、各スイッチ回路30は、プログラム可能なスイッチであり、スイッチ回路130(図6参照)と同様に構成することができる。また、スイッチ回路30のコンフィギュレーション・データを格納するメモリ・エレメントは、回路(431−433)により制御される。
また、図11の例では、1つのメモリ・ロジック・アレイ432において、5段のロジック・エレメント(LE)11内のルック・アップ・テーブル(LUT)によりキャリー・チェーンが構成され、10段のロジック・エレメント(LE)11内のレジスタ(フリップフロップ)により、レジスタ・チェーンが構成されている。
<2.3.MLエレメント(MLE)の構成例>
図12を用いて、MLエレメント(MLE)10の構成の一例を説明する。図12は、MLエレメント10の構成の一例を示すブロック図である。MLエレメント10は、1つのロジック・エレメント(LE)11と、ロジック・エレメント11のコンフィギュレーション・データを格納するメモリ12、及びラッチ回路14(keep)を有する。
ロジック・エレメント11は、4入力、1出力の論理回路である。dataA−dataDが入力信号であり、端子群405を介してユーザの指定により入力される信号である。ラッチ回路14は、dataA−dataDが入力される配線13に接続されている。ラッチ回路14は、図2のリセット回路240と同様に、インバータ及びpチャネル型トランジスタにより構成される回路であり、配線13の電圧降下を抑制する機能を有する。
メモリ12は、メモリ120(図5参照)と同様に構成することができ、アレイ状に配置された複数のメモリ・エレメント(ME)20を有する。図12の例では、32個のメモリ・エレメント20が4行8列のアレイ状に配置されている。また、ロジック・エレメント11は、メモリ・エレメント20のアレイ(メモリ12)中に組み込まれており、5列目と6列目の間にロジック・エレメント11が配置されている。
メモリ・エレメント20を複数のコンフィギュレーション・データが保存できるメモリ構造とする。このようなメモリ構造を採用することで、ロジック・エレメント11を動的に再構成することができる。メモリ・エレメント20としては、メモリ120のメモリ・エレメント121(図5参照)と同様の回路を用いることができる。
また、MLエレメント10は、ロジック・エレメント11の電力供給を制御するパワーゲーティング機能を備える。ここでは、MLエレメント10に、プログラム可能なスイッチ回路15を設ける。スイッチ回路15により、ロジック・エレメント11とVDDの入力端子間の導通状態を切り替えることができるため、ロジック・エレメント11単位で電力の供給と非供給を切り替えることができる。
スイッチ回路15は、スイッチ回路151と同様に構成することができ、例えば、pチャネル型トランジスタを用いることができる。また、スイッチ回路15の導通状態(オン、オフ)を設定するコンフィギュレーション・データを格納するメモリとして、メモリ12の1つのメモリ・エレメント20が使用されている。従って、パワーゲーティング用のコンフィギュレーション・データを格納するメモリを別途設ける必要がないため、PLD400の集積度の向上、低コスト化を図ることができる。
なお、図12では、パワーゲーティング用のスイッチ回路15をロジック・エレメント11の構成要素の1つとして、この回路ブロック内に設けられているように記載したが、スイッチ回路15をロジック・エレメント11の構成要素とは別とみなして、ロジック・エレメント11外に設けることもできる。
<2.4.IOアレイの入出力回路>
図13を用いて、IOアレイ431の入出力回路(IO)50の具体的な構成を説明する。図13は、入出力回路50の構成の一例を示す回路図である。
入出力回路50は、プログラム可能な回路であり、出力回路51、メモリ52、排他的OR回路53、排他的OR回路54、インバータ55、バッファー56、及びラッチ回路57を有する。また、配線61及び配線62には、それぞれ、ラッチ回路57(keep)が接続されている。ラッチ回路57は、パワーゲーティング回路150のラッチ回路230と同様に構成され、インバータとpチャネル型トランジスタを有する。ラッチ回路57を設けることで、配線61及び配線62の電圧降下を抑制できる。
出力回路51は、入力端子A、出力端子Y、並びに、制御信号が入力される端子EN及び端子ODを有する。端子ENには、端子Yをハイインピーダンス状態にするか否かを制御する制御信号(イネーブル信号)が入力される。端子ODには出力回路51をオープン・ドレイン出力回路として機能させるか否かを制御する制御信号が入力される。これらの制御信号により、出力回路51の回路構成は、オープン・ドレイン出力回路、又はスリー・ステート出力回路に切り替えられる。
端子ODにデータ値”1”が入力されている間は、出力回路51は、端子A及び端子ENの入力信号に従って、端子Yの電位を、ハイレベル、ローレベル又はハイインピーダンス状態のいずれかに設定する。他方、端子ODにデータ値”0”が入力されている間は、出力回路51はオープン・ドレイン出力回路として機能し、端子Yの電位をローレベルかハイインピーダンス状態にする。端子Aの電位がローレベルであり、かつ端子ENの電位がハイレベルであるときは、端子Yはローレベルになり、それ以外はハイインピーダンス状態になる。
出力回路51は、メモリ52から出力されたコンフィギュレーション・データにより再構成される。メモリ52は、メモリ12と同様に構成され、複数のメモリ・エレメント(ME)21を有する。ここでは、アレイ状(4行1列)に配置された4つのメモリ・エレメント21を有する。メモリ・エレメント21も、メモリ12のメモリ・エレメント20と同様に、メモリ・エレメント121(図5)と同様の回路で構成することができる。
信号(datain)及びME[0]から出力されたコンフィギュレーション・データが排他的OR回路53に入力される。信号(oe)及びME[1]から出力されたコンフィギュレーション・データが排他的OR回路54に入力される。排他的OR回路53、排他的OR回路54は、それぞれ、ME[0]、ME[1]から出力されたコンフィギュレーション・データが”1”の場合は、信号(datain、oe)を反転する。ME[3]から出力されるコンフィギュレーション・データは、インバータ55により反転され出力回路51に入力される。なお、3行目のME[2]は未使用のメモリ・エレメントである。
以上述べたように、本実施の形態により、パワーゲーティングにより、ロジック・エレメントごとに動作状態(アクティブ、非アクティブ)を切り替える機能を有するPLDを提供することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態4)
上述したように、半導体装置のメモリを不揮発性メモリとする手段の1つとして、電位保持部とデータ入力用の配線間のスイッチを、酸化物半導体を用いて作製されたトランジスタで構成することが挙げられる。そこで、本実施の形態では、酸化物半導体で形成されたトランジスタを備えた半導体装置及びその作製方法等について説明する。
<3.1.PLDの構成例>
図14は、PLDの構成の一例を示す断面図である。図14の断面図は、PLDの特定の箇所を切断した断面図ではなく、PLDの積層構造を説明するための図である。図14には、単結晶シリコンウエハ600(以下、『ウエハ600』と呼ぶ。)を用いて形成されたトランジスタ601と、酸化物半導体を用いて形成されたトランジスタ602、及び容量素子603のみを図示している。PLDにおいて、メモリの電位保持部とデータ入力用の配線間を接続するトランジスタ以外は、単結晶シリコンウエハを用いて形成されたトランジスタでなる。トランジスタ601はその代表例として図示されている。
ここでは、トランジスタ601、トランジスタ602及び容量素子603は、メモリ・セルに形成されている素子であり、例えば、トランジスタ601、トランジスタ602及び容量素子603は、それぞれ、図5のメモリ・セル260のトランジスタ262、トランジスタ261及び容量素子266に対応する。
ウエハ600には、ウェル604、STI605(Shallow Trench Isolation)が形成されている。ウェル604は、ボロンやリン、ヒ素等の導電性を付与する不純物を添加することにより形成された領域である。STI605は、素子分離のための領域である。STI605を用いることにより、LOCOSによる素子分離法で発生した素子分離部のバーズビークを抑制することができ、素子分離部の縮小等が可能となる。一方で、構造の微細化小型化が要求されない半導体装置においてはSTI605の形成は必ずしも必要ではなく、LOCOS等の素子分離手段を用いることもできる。
トランジスタ601は、ウェル604中に設けられたチャネル形成領域、不純物領域606、絶縁層607、及び導電層608を有する。絶縁層607は、トランジスタ601のゲート絶縁層を構成する。また、導電層608は、トランジスタ601のゲート電極を構成し、2層構造の導電膜である。導電層608の下層は加工精度の高い導電層であり、上層は低抵抗化用の導電層である。例えば、下層を、導電性を付与するリン等の不純物を添加した結晶性シリコンで形成し、上層をニッケルシリサイドで形成することができる。また、導電層608の側壁には絶縁膜を介して、サイドウォールとして機能する絶縁層609が形成される。この絶縁膜や絶縁層609を用いることで、LDD領域やエクステンション領域を自己整合的に形成することができる。
トランジスタ601をフィン型構造のトランジスタとしてもよい。フィン型構造とは、半導体基板の一部を板状の突起形状に加工し、突起形状の長尺方向を交差するようにゲート電極層を設けた構造である。ゲート電極層は、ゲート絶縁膜を介して突起構造の上面及び側面を覆う。トランジスタ601をフィン型構造のトランジスタとすることで、チャネル幅を縮小してトランジスタの集積化を図ることができる。
トランジスタ601は、シリコンの他、ゲルマニウム、シリコンゲルマニウム、単結晶炭化シリコン等の半導体ウエハを用いて形成することもできる。また、バルク構造の半導体ウエハ以外に、SOI構造の半導体ウエハを用いることができる。
また、トランジスタ601を、絶縁性基板(ガラス、石英等でなる基板)上に形成された結晶性半導体膜(シリコン膜等)で形成することもできる。
トランジスタ601は、絶縁層610により覆われている。絶縁層610には保護膜としての機能を持たせることができ、外部からチャネル形成領域への不純物の入り込みを防止することができる。また、絶縁層610をPE−CVD法による窒化シリコン等の材料とすることで、チャネル形成領域に単結晶シリコンを用いた場合には加熱処理によって水素化を行うことができる。また、絶縁層610に引張応力又は圧縮応力を有する絶縁膜を用いることで、チャネル形成領域を構成する半導体材料に歪みを与えることができる。nチャネル型のトランジスタの場合にはチャネル形成領域となるシリコン材料に引張応力を、pチャネル型のトランジスタの場合にはチャネル形成領域となるシリコン材料に圧縮応力を付加することで、各トランジスタの電界効果移動度を向上させることができる。
絶縁層610を覆って、複数の絶縁層611−618が形成されている。各絶縁層の表面は、CMPによる平坦化処理が施されている。
絶縁層611−618は、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、BPSG(Borophosphosilicate Glass)、PSG(Phosphosilicate Glass)、炭素を添加した酸化シリコン(SiOC)、フッ素を添加した酸化シリコン(SiOF)、Si(OCを原料とした酸化シリコンであるTEOS(Tetraethyl orthosilicate)、HSQ(Hydrogen Silsesquioxane)、MSQ(MethylSilsesquioxane)、OSG(Organosilicate Glass)、有機ポリマー系の材料等により形成することができる。特に、半導体装置の微細化には、配線間の寄生容量が顕著になり信号遅延が増大するため、比誘電率が低い材料で、絶縁層611−617を形成することが好ましく、酸化シリコンの比誘電率(k=4.0〜4.5)よりも低い、kが3.0以下の材料を用いることが好ましい。
また、図14では、絶縁層611−614、616、617の上面に、それぞれ、単層または積層構造の絶縁層が設けられている。これらの絶縁層は、銅等の配線材料の拡散を防止するためのバリア層、或いは、絶縁層611−614上に形成された導電膜を研磨する際の保護層等として機能する。
また最上層の絶縁層618は、外部から水分や汚染物が半導体装置へ入り込むのを防止する保護膜としての機能を有する。絶縁層618は、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン等の材料を用いて形成することができ、単層でも積層でもよい。
絶縁層610、611中には、コンタクトプラグ621−623が形成され、絶縁層613中には、コンタクトプラグ624が形成され、絶縁層615中にはコンタクトプラグ625が形成されている。また、絶縁層612中には、配線層631−633が形成され、絶縁層614中には配線層634、635が形成され、絶縁層617中には、配線層636が形成されている。
コンタクトプラグ621−626は、絶縁層610−617に高アスペクト比の開口(ビアホール)を形成し、タングステン、リン等をドープした導電性ポリシリコン等の導電材料を埋め込むことで形成される。
配線層631−636は、例えば銅、アルミニウム等の低抵抗な導電性材料を用いることが好ましい。また、PE−CVD法により形成したグラフェンを導電性材料として用いて配線層を形成することもできる。グラフェンとは、sp結合を有する1原子層の炭素分子のシートのこと、または2乃至100層の炭素分子のシートが積み重なっているものをいう。このようなグラフェンを作製する方法として、金属触媒の上にグラフェンを形成する熱CVD法や、紫外光を照射して局所的にプラズマを発生させることで触媒を用いずにメタンからグラフェンを形成するPE−CVD法等がある。
このような低抵抗な導電性材料を用いることで、配線層を伝播する信号のRC遅延を低減することができる。配線層に銅を用いる場合には、銅のチャネル形成領域への拡散を防止するため、バリア膜を形成する。バリア膜として、例えば窒化タンタル、窒化タンタルとタンタルとの積層、窒化チタン、窒化チタンとチタンとの積層等による膜を用いることができるが、配線材料の拡散防止機能、及び配線材料や下地膜等との密着性が確保される程度においてこれらの材料からなる膜に限られない。バリア膜は配線層とは別個の層として形成してもよく、バリア膜となる材料を配線材料中に含有させ、加熱処理によって絶縁膜に設けられた開口の内壁に析出させて形成してもよい。
絶縁層615上に、酸化物半導体膜が用いられたトランジスタ602及び容量素子603が形成される。トランジスタ602、容量素子603は、コンタクトプラグ624、コンタクトプラグ625、配線層633及び配線層634により、トランジスタ601に接続されている。
トランジスタ602は、層640、導電層651−653、及び絶縁層662を有する。層640は、単層構造でも複数の膜が積層された多層構造の膜でもよく、トランジスタ602のチャネル形成領域を構成する酸化物半導体膜を少なくとも1層含む。
更に、トランジスタ602は、バックゲート電極として機能する配線層635を有する。配線層635は、トランジスタ602のしきい値電圧を制御するための電位供給線としての機能を有する。配線層635は必要に応じて設けられる。
導電層653はトランジスタ602のゲート電極を構成する。導電層653は、コンタクトプラグ626により配線層636に接続されている。配線層636は、メモリ・エレメントの書き込み用の制御信号(Wm)が入力される配線を構成する。
容量素子603は、導電層652、654及び絶縁層661を有する。導電層652、654は容量素子603の端子を構成し、絶縁層661は誘電体を構成する。
また、導電層652は、電位保持部となるノードを構成する。
<3.2.トランジスタ及び容量素子の作製方法>
以下、トランジスタ602及び容量素子603の作製方法の一例を説明する。
絶縁層615上に、酸化物半導体膜を形成し、この酸化物半導体膜をエッチングして、層640を形成する。酸化物半導体膜の形成方法には、スパッタリング法、CVD法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法、ALD(Atomic Layer Deposition)法、及びPLD(Pulse Laser Deposition)法を等がある。
層640を構成する酸化物としては、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、In−Zn酸化物、Sn−Zn酸化物、Al−Zn酸化物、Zn−Mg酸化物、Sn−Mg酸化物、In−Mg酸化物、In−Ga酸化物、In−Ga−Zn酸化物、In−Al−Zn酸化物、In−Sn−Zn酸化物、Sn−Ga−Zn酸化物、Al−Ga−Zn酸化物、Sn−Al−Zn酸化物、In−Hf−Zn酸化物、In−La−Zn酸化物、In−Ce−Zn酸化物、In−Pr−Zn酸化物、In−Nd−Zn酸化物、In−Sm−Zn酸化物、In−Eu−Zn酸化物、In−Gd−Zn酸化物、In−Tb−Zn酸化物、In−Dy−Zn酸化物、In−Ho−Zn酸化物、In−Er−Zn酸化物、In−Tm−Zn酸化物、In−Yb−Zn酸化物、In−Lu−Zn酸化物、In−Sn−Ga−Zn酸化物、In−Hf−Ga−Zn酸化物、In−Al−Ga−Zn酸化物、In−Sn−Al−Zn酸化物、In−Sn−Hf−Zn酸化物、In−Hf−Al−Zn酸化物等が挙げられる。
なお、In−Ga−Zn酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素が入っていてもよい。これらは、他の酸化物も同様である。
また、酸化物半導体膜として、InMO(ZnO)で表記される酸化物でなる膜を形成することもできる。なお、Mは、Ga、Fe、MnおよびCoから選ばれた一つの金属元素または複数の金属元素を示す。また、InSnO(ZnO)で表記される材料を用いることが可能である。
酸化物半導体膜としては、少なくともインジウム(In)もしくは亜鉛(Zn)の一方を含む酸化物膜であることが好ましい。また、該酸化物半導体膜を用いたトランジスタ602の電気特性のばらつきを減らすため、この酸化物にスタビライザーとして機能する元素を含ませてもよい。
スタビライザーとしては、ガリウム(Ga)、スズ(Sn)、ハフニウム(Hf)、アルミニウム(Al)、またはジルコニウム(Zr)等がある。また、他のスタビライザーとしては、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)等がある。
なお、酸化物半導体膜の成膜には、スパッタリング法を用いることが好ましい。スパッタリング法としては、RFスパッタリング法、DCスパッタリング法、ACスパッタリング法等を用いることができる。特に、成膜時に発生するゴミを低減でき、かつ膜厚分布も均一になることからDCスパッタリング法を用いることが好ましい。
以下では、酸化物半導体膜の構造について説明する。なお、結晶構造の説明において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、85°以上95°以下の場合も含まれる。
酸化物半導体膜は、単結晶酸化物半導体膜または非単結晶酸化物半導体膜とすればよい。非単結晶酸化物半導体膜とは、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、多結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)膜などをいう。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS膜のうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
非晶質酸化物半導体膜は、膜中における原子配列が無秩序であり、結晶成分を有さない酸化物半導体膜である。膜全体が完全な非晶質であり、微小領域においても結晶部を有さない酸化物半導体膜が典型である。
微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満の大きさの微結晶(ナノ結晶ともいう。)を含む。従って、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも秩序性が高い。そのため、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。
CAAC−OS膜は、複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つであり、ほとんどの結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさである。従って、CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、一辺が10nm未満、5nm未満または3nm未満の立方体内に収まる大きさの場合も含まれる。CAAC−OS膜は、微結晶酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。以下、CAAC−OS膜について詳細な説明を行う。
CAAC−OS膜を透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって観察すると、明確な結晶部同士の境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、CAAC−OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
CAAC−OS膜を、試料面と概略平行な方向からTEMによって観察(断面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層は、CAAC−OS膜の膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸を反映した形状であり、CAAC−OS膜の被形成面または上面と平行に配列する。
一方、CAAC−OS膜を、試料面と概略垂直な方向からTEMによって観察(平面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が三角形状または六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
断面TEM観察および平面TEM観察より、CAAC−OS膜の結晶部は配向性を有していることがわかる。
CAAC−OS膜に対し、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に概略垂直な方向を向いていることが確認できる。
一方、CAAC−OS膜に対し、c軸に概略垂直な方向からX線を入射させるin−plane法による解析では、2θが56°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(110)面に帰属される。InGaZnOの単結晶酸化物半導体膜であれば、2θを56°近傍に固定し、試料面の法線ベクトルを軸(φ軸)として試料を回転させながら分析(φスキャン)を行うと、(110)面と等価な結晶面に帰属されるピークが6本観察される。これに対し、CAAC−OS膜の場合は、2θを56°近傍に固定してφスキャンした場合でも、明瞭なピークが現れない。
以上のことから、CAAC−OS膜では、異なる結晶部間ではa軸およびb軸の配向は不規則であるが、c軸配向性を有し、かつc軸が被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向を向いていることがわかる。従って、前述の断面TEM観察で確認された層状に配列した金属原子の各層は、結晶のab面に平行な面である。
なお、結晶部は、CAAC−OS膜を成膜した際、または加熱処理などの結晶化処理を行った際に形成される。上述したように、結晶のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向に配向する。従って、例えば、CAAC−OS膜の形状をエッチングなどによって変化させた場合、結晶のc軸がCAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルと平行にならないこともある。
また、CAAC−OS膜中の結晶化度が均一でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の結晶部が、CAAC−OS膜の上面近傍からの結晶成長によって形成される場合、上面近傍の領域は、被形成面近傍の領域よりも結晶化度が高くなることがある。また、CAAC−OS膜に不純物を添加する場合、不純物が添加された領域の結晶化度が変化し、部分的に結晶化度の異なる領域が形成されることもある。
なお、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC−OS膜中の一部に、c軸配向性を有さない結晶が含まれることを示している。CAAC−OS膜は、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
CAAC−OS膜は、例えば、多結晶である酸化物半導体スパッタ用ターゲットを用い、スパッタ法によって成膜することができる。当該スパッタ用ターゲットにイオンが衝突すると、スパッタ用ターゲットに含まれる結晶領域がa−b面から劈開し、a−b面に平行な面を有する平板状またはペレット状のスパッタ粒子として剥離することがある。この場合、当該平板状またはペレット状のスパッタ粒子が、結晶状態を維持したまま基板に到達することで、CAAC−OS膜を成膜することができる。
また、CAAC−OS膜を成膜するために、以下の条件を適用することが好ましい。
成膜時の不純物混入を低減することで、不純物によって結晶状態が崩れることを抑制できる。例えば、成膜室内に存在する不純物(水素、水、二酸化炭素および窒素等)を低減すればよい。また、成膜ガス中の不純物を低減すればよい。具体的には、露点が−80℃以下、好ましくは−100℃以下である成膜ガスを用いる。
また、成膜時の基板加熱温度を高めることで、基板到達後にスパッタ粒子のマイグレーションが起こる。具体的には、基板加熱温度を100℃以上740℃以下、好ましくは200℃以上500℃以下として成膜する。成膜時の基板加熱温度を高めることで、平板状またはペレット状のスパッタ粒子が基板に到達した場合、基板上でマイグレーションが起こり、スパッタ粒子の平らな面が基板に付着する。
また、成膜ガス中の酸素割合を高め、電力を最適化することで成膜時のプラズマダメージを軽減すると好ましい。成膜ガス中の酸素割合は、30体積%以上、好ましくは100体積%とする。
スパッタリング用ターゲットの一例として、In−Ga−Zn−O化合物ターゲットについて以下に示す。
InO粉末、GaO粉末およびZnO粉末を所定のモル数で混合し、加圧処理後、1000℃以上1500℃以下の温度で加熱処理をすることで多結晶であるIn−Ga−Zn−O化合物ターゲットとする。なお、X、YおよびZは任意の正数である。ここで、粉末の種類、およびその混合するモル数比は、作製するスパッタリング用ターゲットによって適宜変更すればよい。
なお、ここでは、層640を単層構造の酸化物半導体膜で形成したが、多層構造の膜で形成することができる。例えば、3層構造とする場合は、上記の酸化物半導体膜を挟んで、1層目及び3層目に酸化物膜を形成するとよい。また、2層構造とする場合は、酸化物半導体膜の下層または上層に酸化物膜を形成するとよい。
多層構造の層640において、酸化物半導体膜に主としてチャネルが形成されることが好ましい。そのため、酸化物膜は、酸化物半導体膜よりも伝導帯下端のエネルギーが真空準位に近いことが好ましい。例えば、酸化物膜として、伝導帯下端のエネルギーが酸化物半導体膜よりも0.05eV以上2eV以下真空準位に近い膜を用いることができる。
また、酸化物膜は、酸化物半導体膜と同じ元素を主成分とする酸化物を用いることができる。例えば、酸化物半導体膜及び酸化物膜として、In−M−Zn酸化物(MはAl、Ti、Ga、Y、Zr、La、Ce、NdまたはHf)膜を用いる場合、酸化物膜は、酸化物半導体膜よりもMに対するInの原子数比が小さく、Inに対するMの原子数比が大きい膜が好ましい。このような組成の酸化物膜を形成することで、酸化物半導体膜からインジウム拡散を防止することができる。
層640を形成した後、第1の加熱処理を行うことが好ましい。第1の加熱処理は、加熱温度を250℃以上650℃以下、好ましくは300℃以上500℃以下とし、不活性ガス雰囲気、酸化性ガスを10ppm以上含む雰囲気、または減圧雰囲気で行えばよい。また、第1の加熱処理として、不活性ガス雰囲気で加熱処理した後に、脱離した酸素を補うために酸化性ガスを10ppm以上含む雰囲気での加熱処理を行ってもよい。第1の加熱処理によって、層640の酸化物半導体膜の結晶性を高め、さらに層640から水素や水等の不純物を除去することができる。
電子供与体(ドナー)となる水分または水素等の不純物が低減され、なおかつ酸素欠損が低減されることにより高純度化された酸化物半導体(purified OS)は、i型(真性半導体)又はi型に限りなく近い。そのため、高純度化された酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタは、オフ電流が著しく小さく、信頼性が高い。よって、トランジスタ602の作製過程において、第1の熱処理のような層640の酸化物半導体膜を高純度化するための処理を行うことが好ましい。なお、第1の加熱処理は、層640を形成するエッチングの前に行ってもよい。
次に、層640上に1層または2層以上の導電膜を形成し、エッチングにより導電層651、652を形成する。導電膜としては、Al、Cr、Cu、Ta、Ti、Mo、W、またはこれらを主成分とする導電膜を用いることができる。例えば、スパッタリング法等により100nmの窒化チタン膜を形成する。
次に、第2の加熱処理を行うと好ましい。第2の加熱処理は、第1の加熱処理と同様に行うことができる。第2の加熱処理により、層640から水素や水等の不純物を除去することができる。
導電層651、652を覆って絶縁層661を形成する。絶縁層661は単層の絶縁膜、または2層以上の絶縁膜でなる。絶縁層661に用いられる絶縁膜としては、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタル等を含む絶縁膜が挙げられる。
絶縁層661として、例えば、1層目に窒化シリコン膜、2層目に酸化シリコン膜を形成してもよい。この場合、1層目を酸化窒化シリコン膜で形成してもよい。また、2層目は窒化酸化シリコン膜でも構わない。酸化窒化物とは、窒素よりも酸素の含有量が高い材料であり、窒化酸化物とは、酸素よりも窒素の含有量が高い材料のことをいう。酸化シリコン膜として、欠陥密度の小さい膜が好ましい。具体的には、電子スピン共鳴にてg値が2.001の信号に由来するスピンのスピン密度が3×1017spins/cm以下、好ましくは5×1016spins/cm以下である酸化シリコン膜を用いる。また、酸化シリコン膜は、過剰酸素を有することが好ましい。また、窒化シリコン膜は水素およびアンモニアの放出量が少ない膜が好ましい。水素、アンモニアの放出量は、TDS分析にて測定すればよい。
絶縁層661の形成後、絶縁層661に酸素を注入する工程を行うことが好ましい。酸素の注入方法としてはイオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法等がある。なお、酸素の注入工程は、絶縁層661の形成後であれば、回数も特に限定されず、導電層653の形成後に行ってもよいし、また、絶縁層662の形成後に行ってもよい。
この酸素の注入工程も、酸化物半導体膜の高純度化のための処理の1つであり、絶縁層661及び絶縁層662の少なくとも一方を、過剰酸素を含む絶縁膜とするための処理である。このように、酸素過剰の絶縁膜を形成することで、層640の酸化物半導体膜の酸素欠損を低減することができる。
次に、1層または2層以上の導電膜を形成し、導電膜をエッチングして、導電層653、導電層654を形成する。この導電膜としては、アルミニウム、チタン、クロム、コバルト、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、ルテニウム、銀、タンタルおよびタングステンを含む導電膜を用いることができる。
次に、1層または2層以上の絶縁膜でなる絶縁層662を形成する。例えば、絶縁層662を構成する絶縁膜としては、窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜を用いるとよい。また、絶縁層662は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて形成することができる。とくに、スパッタリング法を用いて形成された窒化シリコン膜は、膜中の水、水素の含有量が少ないため、絶縁層662として好ましい。
絶縁層662の形成後、第3の加熱処理を行うことが好ましい。第3の加熱処理は、第1の加熱処理と同様の条件で行うことができる。第3の加熱処理により、絶縁層661、絶縁層662を酸素が放出されやすい状態とすることができ、層640の酸素欠損を低減することができる。また、絶縁層662形成後に酸素の注入工程を行う場合は、第3の加熱処理の前に行う。
以上の工程で、トランジスタ602及び容量素子603を作製することができる。
本実施の形態における、導電層608、コンタクトプラグ621−626、配線層631−636、導電層651−654はスパッタ法により形成することができるが、他の方法、例えば、熱CVD法により形成してもよい。熱CVD法の例としてMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法やALD(Atomic Layer Deposition)法を使っても良い。
例えば、ALDを利用する成膜装置によりタングステン膜を成膜する場合には、WFガスとBガスを順次繰り返し導入して初期タングステン膜を形成し、その後、WFガスとHガスを同時に導入してタングステン膜を形成する。なお、Bガスに代えてSiHガスを用いてもよい。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態5)
上述した実施の形態のプログラム可能な半導体装置は、デジタル信号処理、ソフトウェア無線、アビオニクス(通信機器、航法システム、自動操縦装置、飛行管理システム等の航空に関する電子機器)、ASICのプロトタイピング、医療用画像処理、音声認識、暗号、バイオインフォマティクス(生物情報科学)、機械装置のエミュレータ、及び電波天文学における電波望遠鏡等、幅広い分野のプロセッサに用いることができる。
このような電子機器の例として、表示機器、パーソナルコンピュータ、記録媒体を備えた画像再生装置(DVD等の記録媒体の画像データを読み出し、その画像を表示するディスプレイを有する装置)に用いることができる。その他に、携帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯情報端末、電子書籍、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレーヤ等)、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プリンタ複合機等が挙げられる。これら電子機器の具体例を図15に示す。
図15Aは携帯型ゲーム機の構成例を示す外観図である。携帯型ゲーム機は、筐体5001、筐体5002、表示部5003、表示部5004、マイクロホン5005、スピーカ5006、操作キー5007、及びスタイラス5008等を有する。
図15Bは携帯情報端末であり、筐体5021、筐体5022、表示部5023、表示部5024、接続部5025、及び操作キー5026等を有する。表示部5023は筐体5021に設けられており、表示部5024は筐体5022に設けられている。そして、筐体5021と筐体5022とは、接続部5025により接続されており、筐体5021と筐体5022の間の角度は、接続部5025により変更可能となっている。表示部5023における映像の切り替えを、接続部5025における筐体5021と筐体5022との間の角度に従って、行う構成としてもよい。また、表示部5023及び表示部5024の少なくとも一方に、位置入力装置としての機能が付加された表示装置を用いるようにしてもよい。なお、位置入力装置としての機能は、表示装置にタッチパネルを設けることで付加することができる。あるいは、位置入力装置としての機能は、フォトセンサとも呼ばれる光電変換素子を表示装置の画素部に設けることでも、付加することができる。
図15Cはノート型パーソナルコンピュータの構成例を示す外観図である。パーソナルコンピュータは、筐体5041、表示部5042、キーボード5043、及びポインティングデバイス5044等を有する。
図15Dは、電気冷凍冷蔵庫の構成例を示す外観図である。電気冷蔵庫は、筐体5061、冷蔵室用扉5062、及び冷凍室用扉5063等を有する。
図15Eはビデオカメラの構成例を示す外観図である。ビデオカメラは、筐体5081、筐体5082、表示部5083、操作キー5084、レンズ5085、及び接続部5086等を有する。操作キー5084及びレンズ5085は筐体5081に設けられており、表示部5083は筐体5082に設けられている。そして、筐体5081と筐体5082は、接続部5086により接続されており、筐体5081と筐体5082の間の角度は、接続部5086により変えることが可能な構造となっている。筐体5081に対する筐体5082の角度によって、表示部5083に表示される画像の向きの変更や、画像の表示/非表示の切り替えを行うことができる。
図15Fは自動車の構成例を示す外観図である。自動車は、車体5101、車輪5102、ダッシュボード5103、及びライト5104等を有する。
プリンタ、ファクシミリ、プリンタ複合機、イメージスキャナ、デジタルカメラなど、画像データを扱う電子機器において、実施の形態1乃至4のPLDを、画像処理部(画像処理回路)として組みこむことができる。以下、このような電子機器について、プリンタを例に説明する。図16は、プリンタの構成の一例を説明するブロック図である。
プリンタ700は、入出力インターフェース701(I/Oインターフェース701)、プリンタ・コントローラ702、およびプリンタ・エンジン703等を有する。
入出力インターフェース701(I/Oインターフェース701)において、外部の電子機器とプリンタ700は双方向の通信が可能とされる。プリンタ700と外部機器との通信は、有線でも無線でもよい。
プリンタ・エンジン703は、実際に印刷を行うメカニカルなユニットである。例えば、プリンタ700が、レーザプリンタであれば、用紙搬送機構、感光ドラム、トナーカートリッジなどが含まれる。
ホストコンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ(PC))から送信された印刷データは、入出力インターフェース701で受信され、プリンタ・コントローラ702に送信される。プリンタ・コントローラ702は、受信した印刷データを画像データに変換し、プリンタ・エンジン703に送信する。プリンタ・エンジン703では、受信した画像データを紙に印刷する。
プリンタ・コントローラ702は、CPU710、画像処理回路(IMG)720、ROM731、DRAM732等を有する。ROM731、DRAM732は、CPU710、画像処理回路720が処理を実行するために必要なデータや、プログラムなどが記憶される。
プリンタ・コントローラ702では、画像フォーマットにしたがって印刷データを解析し、画像データへの変換が行われる。画像処理に、個々の画像フォーマットに対応した専用LSI(ASIC)を用いると、プリンタ700の価格が高くなる。また、CPU710によるソフトウェア処理のみによる画像処理では、処理時間が長くなり消費電力が増えるなどの問題が生ずる。
そこで、本実施の形態では、プリンタ・コントローラ702に画像処理回路720を設け、更にこの画像処理回路720には、実施の形態1乃至4で説明したPLDを適用して、プログラマブルな画像処理回路とする。画像処理回路720のメモリ・エレメントには、画像フォーマットに対応した、回路構成を決定する複数のコンフィギュレーション・データが記憶されている。画像処理回路720は、メモリ・エレメントから適宜コンフィギュレーション・データを読み出し、各画像フォーマットに最適な回路構成で画像処理を行う。
画像処理回路720を、マルチコンテキストのPLDとすることで、印刷データの画像フォーマットにしたがって最適な回路構成に変更する際に、短期間で回路構成を変更することができる。このように、実施の形態1乃至4のPLDは、複数の画像処理を実行する画像処理回路に好適である。
画像処理回路720で行う画像処理としては、印刷データをビットマップデータに変換する処理、色変換処理、圧縮・伸長処理、2値化処理などがある。
画像処理回路720のコンフィギュレーション・データ用のメモリ・エレメントが、不揮発性のメモリであるため、画像処理回路720への電源供給を遮断する際に、コンフィギュレーション・データの退避処理が不要であり、また、電源供給の再開後に、コンフィギュレーション・データの書き戻し処理が不要になる。そのため、画像処理回路720は、電力オーバーヘッドが小さく、また高速に起動させることができる。
また、プリンタ700の待機期間には、印刷データの受信を検出するI/Oインターフェース701のみに電源を供給して、プリンタ・コントローラ702への電源供給は遮断してもよい。プリンタ700の待機期間は、不定期であるが、本実施の形態の画像処理回路720では、起動時のコンフィギュレーション・データの書き換えが不要なので、画像処理を高速に開始することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
本発明の一態様に係る半導体装置は、細粒度なパワーゲーティングが可能である。マルチコンテキスト型のFPGA(MC−FPGA)が作製され、細粒度のパワーゲーティングが可能であることが確認されたので、本実施例ではこれについて説明する。
<<設計と製造>>
図17に作製したMC−FPGAの光学顕微鏡写真を示し、図18に、同ブロック図を示す。
(MC−FPGA)
MC−FPGA800のチップサイズは、4465μm × 2950μmである。MC−FPGA800は、実施の形態5で説明したように、トランジスタとして、OSトランジスタおよび単結晶Siトランジスタの両方を含む。ここでは、OSトランジスタの半導体層として、CAAC−OSを用いた。また、酸化物半導体としてIn−Ga−Zn酸化物(IGZO)を用いて、OSトランジスタを作製した。以下、MC−FPGA800に用いられたOSトランジスタを、CAAC−IGZO FETと呼ぶことにする。MC−FPGA800において、テクノロジー・ノードは、CAAC−IGZO FETが1.0μmであり、Siトランジスタが0.5μmである。
図18に示すように、MC−FPGA800は、実施の形態3のPLD400(図9、図10等)と同様の回路構成を有する。MC−FPGA800は、コンフィギュレーション・コントローラ801、ビット駆動回路802、ワード駆動回路803、複数の入出力(IO)回路を含むIOアレイ(IOA)804、805、およびロジック・アレイ・ブロック810を有する。MC−FPGA800のコンテキスト数は2であり、コンテキスト信号(context[0]、[1])により、コンテキストが切り替えられる。
ビット駆動回路802、ワード駆動回路803は、それぞれ、ロジック・アレイ・ブロック810に含まれているコンフィギュレーション・メモリの制御信号を生成する機能を有する。コンフィギュレーション・コントローラ801は、駆動回路(802、803)を制御する機能を有する。
ロジック・アレイ・ブロック810には、スイッチ・アレイ(SWA)811−813およびプログラマブル・ロジック・エレメント・アレイ(PLEA)814、815が設けられている。
MC−FPGA800は20個のプログラマブル・ロジック・エレメント(PLE)830を有する。PLEA814には、10個のPLE[00]−PLE[09]が設けられ、PLEA815には、10個のPLE[10]−PLE[19]が設けられている。
SWA811−813には、マルチパスゲート回路(MPG)820がアレイ状に配置されている。MPG820は、配線間を接続するスイッチ回路として機能する。なお、図中のMPG820のブロック内に記載されている”PLE[0*] to IO[00]”とは、該当するPGC821が導通状態になると、PLE[00]−PLE[09]の出力が、IOA804の識別番号[00]のIO回路(IO[00])に接続されることを示している。なお、IO回路は、IO50(図13)と同様の回路構成を有し、CMセルを有している。
MC−FPGA800は、コンフィギュレーション・データを格納するため、合計7.52kbitのコンフィギュレーション・メモリを有しており、その内訳は、MPG820が6.08kbit、PLE830が1.28kbit、IO回路が0.16kbitである。
<MPG>
図19Aに、MPG820の回路図を示し、図19Bに同光学顕微鏡写真を示す。
MPG820は、SW130(図6)と同様の回路構成を有する。MPG820は、2つのパスゲート回路(PGC)821、およびコンテキスト選択回路822を有する。配線BLは、ビット駆動回路802に接続されており、CMセルに書き込むデータ信号が入力される。配線WLは、ワード駆動回路803に接続されており、データを書き込むコンフィギュレーション・メモリ・セルを選択する選択信号が入力される。
PGC821は、スイッチ回路であり、1ビットのCMセルで構成されている。PGC821は、トランジスタM20、トランジスタM21、容量素子C20を有する。トランジスタM21は、パストランジスタとして機能し、容量素子C20で保持している電圧によって、トランジスタM21の導通状態が決定する。CONL[0]、CONL[1]には、コンテキスト信号(context[0]、context[1])がそれぞれ入力され、コンテキスト選択回路822の2つのトランジスタM22のいずれか一方を導通状態にする。MPG820の入力と出力間の導通は、コンフィギュレーション・データによるPGC821内のトランジスタM21の導通状態、およびcontext[1:0]によるコンテキスト選択回路822内のトランジスタM22の導通状態で決定される。PGC821は、容量素子C20で電位を保持することにより、データを保持する不揮発性メモリとみなせ、データ保持に電力をほとんど消費しない回路である。
トランジスタM20は、CAAC−IGZO FETであり、チャネル長L/チャネル幅W=1μm/4μmである。トランジスタM21、M22は、Siトランジスタであり、L/W=0.5μm/15μmである。また、容量素子C20の容量は184fFである。MPG820のレイアウトサイズは、90μm×12μmである。また、PGC821をSRAMセルで構成する場合よりも、MPG820のレイアウト面積が20%削減されている。
配線間スイッチ(MPG820)は、FPGAの最も数が多い構成要素である。そのため、FPGAの回路規模を拡張した場合、配線間スイッチとして、MPG820を適用することは、面積、およびデータ保持電力の削減の寄与が多大である。
<PLE>
図20Aに、PLE830のブロック図を示し、図20Bに同光学顕微鏡写真を示す。PLE830は、MLE10(図12)と同様の回路構成を有する。PLE830は、論理回路(LE)831、パワースイッチ回路(PSW)832、MCMアレイ(MCMA)833を有する。
図21に、LE831の回路図を示す。LE831は、図12のロジック・エレメント(LE)11に対応する回路である。LE831は、4入力(datain[3:0])、2出力(dataout[1:0])の回路であり、複数のEX−OR回路841、ルック・アップ・テーブル(LUT)842、マルチプレクサ(MUX)843、フリップフロップ回路(FF)844、MUX845を有する。LE831には、31個のMCM850の出力(mcm[30:0])、クロック信号(clock)およびリセット信号(reset)が入力される。
MCMA833には、32個のマルチ・コンフィギュレーション・メモリ(MCM)850がアレイ状に配列されている。各MCM850は、その配列に対応する配線BL、WLに接続されている。
PSW832は、LE831への電源電位VDDの供給を制御するスイッチ回路であり、PLE830に含まれている1つのMCM850の出力電位により、オン、オフが制御される。試作したMC−FPGA800では、MCM850以外の論理回路(LE)831を、パワーゲーティングの対象としている。各PLE830に設けたPSW832の導通を制御することで、PLE830毎の細粒度なパワーゲーティングを可能としている。PSW832はSiトランジスタであり、L/W=0.5μm/4480μmである。PSW832をPLE830に設けたことによる、面積オーバーヘッドは7.5%に抑えられた。
また、コンテキスト切り替えに伴う消費電力はパワーゲーティングの有無に依らないので、パワーゲーティングに伴う実質的な電力オーバーヘッドは、PSW832のゲート電位の充放電に要するエネルギーのみである。このように、細粒度PG機能をMC方式のFPGAに容易に付加できる。
つまり、PSW832により、細粒度のパワーゲーティングが可能なマルチコンテキスト方式のFPGAを容易に実現することが可能である。
<MCM>
図22Aに、MCM850の回路図を示し、図22Bに同光学顕微鏡写真を示す。MCM850は、マルチコンテキスト方式のコンフィギュレーション・メモリであり、ME121(図5)に対応する回路である。
MCM850は、ME121と同様の回路構成を有しており、2つのメモリ・セル(MemC)851、およびコンテキスト選択回路852を有する。MemC851は、2つの1ビットCMセルで構成されており、トランジスタM51−M54、および容量素子C51、C52を有する。配線BBLは、配線BLに入力されるデータ信号の反転信号が入力される配線である。MemC851において、ノードN51、ノードN52の電位により、トランジスタM52またはM54の導通状態が決定される。コンフィギュレーションにより、ノードN51、ノードN52には、互いに電位レベルが反転関係にある電位が書き込まれるため、MemC851の出力値は、”0”または”1”のいずれか一方に決定される。CONL[0]、CONL[1]には、context[0]、context[1]がそれぞれ入力され、コンテキスト選択回路の2つのトランジスタM55のいずれか一方を導通状態にする。
トランジスタM51、M53は、CAAC−IGZO FETであり、チャネル長L/チャネル幅Wは1μm/4μmである。トランジスタM52、M54、M55は、Siトランジスタであり、L/Wは0.5μm/15μmである。また、容量素子C51、C52の容量は184fFである。MCM850のレイアウトサイズは、60μm×16μmである。MCM850も、PGC821と同様に、容量素子C51、C52で電位を保持することで、データを保持しているため、データ保持に電力をほとんど消費しない回路である。
<待機電力>
MC−FPGA800は、コンフィギュレーション・データを格納するため、合計7.52kビットのCMセルを有しており、内訳はMPG820が6.08kbit、PLE830が1.28kbit、IO回路が0.16kbitである。MPG820、MCM850、およびIO回路において、CMセルには、データ書き込みの際に、フラッシュメモリのような高電圧を要する書き込み回路は必要なく、また、MRAMのような大電流を供給する必要がないため、SRAMと同様の駆動回路を用いることが可能である。
MC−FPGA800のCMセルと駆動回路(802、803を含む)の待機電力をSPICEシミュレーションにより算出したところ、駆動電圧が2.5Vのとき92nWであった。他方、比較例として、MC−FPGA800の1ビットCMセルをSRAMセルで構成したMC−FPGAでは、待機電力は534nWであった。つまり、本実施例により、MC−FPGAの待機電力を82.8%削減できることが確認された。SRAMセルを適用したMC−FPGAでは、CMセル数が増えると相対的に駆動回路よりもCMセルでの消費電力が増えることになる。よって、MC−FPGAを大規模化するに当たっては、本実施例のMC−FPGAの方がより有利である。
<コンテキスト切り替え処理>
以下、図23を参照して、MC−FPGA800のコンテキスト切り替えの検証結果を示す。図23A、Bはコンテキストの切り替えによるMC−FPGA800の再構成を説明する図である。
コンテキストの切り替えにより、MC−FPGA800の構成を、3つのPLEからなる2分周回路から、4つのPLEからなる4分周回路に変更する。図23Cに、分周回路の出力信号(OUT[2:0])、クロック信号clock、および外部から入力されるコンテキスト切り替え信号(context)の波形を示す。電源電圧2.5Vであり、動作周波数10MHzである。なお、out[0]がLeast Significant Bit(LSB)に相当する。
時刻0nsでは2分周回路が構成されている。時刻355nsで外部入力信号であるcontextを変化させる。時刻400nsにclockの立ち上がりに同期して、内部信号context[1:0]が変化し、コンテキスト切り替え動作が開始する。時刻500nsでout[0]がカウントアップされていないことから、この時点で、4分周回路が構成されていることがわかる。時刻500ns以降、MC−FPGA800は4分周回路として動作している。つまり、図23Cは、context[1:0]が変化してからclockの1周期で、MC−FPGA800の再構成が行われていることを示している。
以下、細粒度のパワーゲーティング(PG)による電力削減効果について説明する。
<消費電力の削減>
20個のPLE830のうち、5個のPLE830で5段のシフトレジスタを構成し、15個のPLE830は非アクティブ状態とする回路構成において、15個の非アクティブなPLE(NA PLEs)830にパワーゲーティングを行った場合と、行わない場合での、MC−FPGA800全体の消費電力を測定した。なお、NA PLEsの入力信号は、コンフィギュレーション・データによって接地電位に固定されるようにした。電源電圧2.5V、動作周波数10MHzにおいて5段のシフトレジスタ内でパルス信号が循環する動作条件で、MC−FPGA800全体の消費電力を測定した。また、SPICEシミュレーションにより、同条件下における、MC−FPGA800全体の消費電力に対する非アクティブなPLE830単体の消費電力の割合を算出した。その結果を図24Aに示す。パワーゲーティングが行われない構成において、MC−FPGA800の消費電力は4.3863mWであり、PLE830の消費電力の割合は0.35841%である。パワーゲーティングが行われる構成では、MC−FPGA800の消費電力は4.1248mWであり、PLE830の消費電力の割合は0.00153%である。
MC−FPGA800全体の消費電力(実測値)と、非アクティブなPLE830の消費電力の割合(シミュレーション)とを乗算することにより、非アクティブなPLE830単体の消費電力を算出した。この消費電力は、電源オフ状態(待機状態)のPLE830の消費電力に相当する。その結果を図24Bに示す。
PLE830の消費電力は、パワーゲーティングを行わない場合は15.721μWであり、パワーゲーティングを行う場合は63nWである。つまり、図24Bは、細粒度のパワーゲーティングを行うことで、待機状態のPLE830の消費電力を15.658μW(99.6%)削減できることを示している。なお、電源オフ状態のPLE830において、パワーゲーティングを行う場合、63nWの電力が消費されているのは、PSW832、MCM850に起因するリーク電流の発生によるものである。
<電力オーバーヘッド、損益分岐時間>
さらに、パワーゲーティングに伴う電力オーバーヘッドを得るため、上記の回路構成、および動作条件において、SPICEシミュレーションにより、パワーゲーティングに要する電力を算出した。その結果を図25A、図25Bに示す。この電力オーバーヘッドは、context[1:0]、PSW832の制御に要する消費電力が主要因である。
図25A、図25Bに、コンテキスト信号(context[1:0])の波形と、コンテキスト切り替えに伴う消費電力、およびNA PLEsの消費電力(PGあり、PGなし)の時間変化を示す。図25Aには、コンテキストの切り替えにより、PLE830を電源オン状態から電源オフ状態に切り替える場合の消費電力の時間変化を示す。context[0]がローレベルからハイレベルになることでPSW832が導通状態から、非導通状態に設定が変更される。図25Bには、コンテキスト切り替えにより、PLE830を電源オフ状態から電源オン状態にする場合の消費電力の時間変化を示す。context[0]が、ハイレベルからローレベルに遷移することで、PSW832が非導通状態から、導通状態に設定が変更される。
ここでは、電源オン/オフの切り替え完了の判定は、PSW832の導通状態で行った。電源オンとは、PSW832が、ゲート電圧が0.25Vのときオフ電流が10mA以上となる状態とした。電源オフとは、ゲート電圧が2.25Vのときオン電流が110nA以下となる状態とした。
なお、以下では、図25A、図25Bのシミュレーション結果から得られる電力オーバーヘッドを、それぞれ、電源オフの電力オーバーヘッド、電源オンの電力オーバーヘッドと呼ぶことにする。
図25A、図25Bのデータ値は、データ点を中心とした200nsの範囲における平均電力値である。また、時刻0nsは、context[1:0]が変化を開始する時刻である。context[1:0]の変化開始時点から電源オンになるのに要する時間は90nsであり、電源オフになるのに要する時間は700nsである。電源オフに要する時間が電源オンに要する時間よりも長いが、これはMCM850の構成により短縮可能であり、パワーゲーティングに伴うMC−FPGA800全体の消費電力とのトレードオフで最適化が可能である。また、パワーゲーティングの対象のNA PLEsからの出力信号を他のアクティブなPLEで使用しないことは、コンフィギュレーション・データで保証されているため、電源オフに要する時間が有限であっても、MC−FPGA800の動作に悪影響を及ぼさない。
電源オン/オフの電力オーバーヘッドは2.25nJ/2.26nJとなり、内訳はcontext[1:0]の制御に要する消費電力量が0.98nJ/0.99nJであり、NA PLEsの制御に要する消費電力量が1.27nJ/1.27nJである。NA PLEsの待機電力は232μWである。これらの結果から、損益分岐時間(BET)が19.4μsと算出される。BETは、パワーゲーティング実行時にcontext[1:0]、およびNA PLEsの制御に要する電源オン/電源オフの電力オーバーヘッドの合計電力量と、パワーゲーティングの非実行時でのNA PLEsの消費電力量(待機電力量)が等しくなる時間である。
また、パワーゲーティングを実行する非アクティブなPLEの数を1、5、10とすると、BETは138.2μs、36.4μs、23.7μsと見積もられる。context[1:0]の制御に要する電力はPLEの数に関わらず一定であるので、パワーゲーティングを行う非アクティブなPLEの数が多いほど、電力オーバーヘッドに対するcontext[1:0]の制御に要する消費電力量の割合を小さくできるため、BETを短縮できる。
以上述べたように、本実施例により、細粒度なパワーゲーティングが可能なマルチコンテキスト方式のFPGAは、消費電力削減と面積削減とを双方が可能であることが示された。
本実施例は、上記実施の形態と適宜組み合わせることが可能である。
10 MLエレメント
11 ロジック・エレメント
12 メモリ
13 配線
14 ラッチ回路
15、30 スイッチ回路
20、21 メモリ・エレメント
30 スイッチ回路
50 入出力回路
51 出力回路
52 メモリ
53、54 排他的OR回路
55 インバータ
56 バッファー
57 ラッチ回路
61−63 配線
100、101 PLD
110 ロジック・エレメント
111 ルック・アップ・テーブル(LUT)
112 フリップフロップ(FF)
113 回路
114 マルチプレクサ(MUX)
115 入力端子
116、117 出力端子
121 メモリ・エレメント
122、123 配線群
130 スイッチ回路
133 ラッチ回路
134 リセット回路
140 配線
150 パワーゲーティング回路
151 スイッチ回路
152 メモリ・エレメント
160 端子
170 電源
180 パワーゲーティング回路
181 スイッチング・レギュレータ
182 メモリ
201 トランジスタ
210 メモリ・セル
211−218 配線
221−225 トランジスタ
226、227 容量素子
230 ラッチ回路
231 インバータ
232 トランジスタ
240 リセット回路
241 トランジスタ
251―258 配線
260 メモリ・セル
261−265 トランジスタ
266、267 容量素子
270 ラッチ回路
271 インバータ
272 トランジスタ
280 リセット回路
281 トランジスタ
310 メモリ・セル
311−316 配線
321−323 トランジスタ
324 容量素子
331 インバータ
332、333 トランジスタ
400 PLD
401−403 ブロック
404、405 端子群
411、412 クロック発振回路
421 コントローラ
422、423 駆動回路
431 IOアレイ
432 メモリ・ロジック・アレイ
433 スイッチ・アレイ
600 単結晶シリコンウエハ
601、602 トランジスタ
603 容量素子
604 ウェル
605 STI
606 不純物領域
607 絶縁層
608 導電層
609−618 絶縁層
621−626 コンタクトプラグ
631−636 配線層
640 層
651−654 導電層
661、662 絶縁層
700 プリンタ
701 I/Oインターフェース
701 入出力インターフェース
702 プリンタ・コントローラ
703 プリンタ・エンジン
710 CPU
720 画像処理回路
731 ROM
732 DRAM
800 MC−FPGA
801 コンフィギュレーション・コントローラ
802 ビット駆動回路
803 ワード駆動回路
804、805 IOA
811−813 SWA
814、815 PLEA
820 MPG
821 PGC
822 コンテキスト選択回路
830 PLE
831 LE
832 PSW
833 MCMA
841 EX−OR回路
842 LUT
843 MUX
844 FF
845 MUX
850 MCM
851 MemC
852 コンテキスト選択回路
5001、5002 筐体
5003、5004 表示部
5005 マイクロホン
5006 スピーカ
5007 操作キー
5008 スタイラス
5021、5022 筐体
5023、5024 表示部
5025 接続部
5026 操作キー
5041 筐体
5042 表示部
5043 キーボード
5044 ポインティングデバイス
5061 筐体
5062 冷蔵室用扉
5063 冷凍室用扉
5081、5082 筐体
5083 表示部
5084 操作キー
5085 レンズ
5086 接続部
5101 車体
5102 車輪
5103 ダッシュボード
5104 ライト

Claims (6)

  1. ロジック・エレメントと、メモリと、スイッチと、を有し、
    前記ロジック・エレメントは、演算処理を行う機能を有し、
    前記メモリは、複数のコンフィギュレーション・データを格納する機能を有し、
    前記スイッチは、前記複数のコンフィギュレーション・データの一に従って導通状態が制御され、
    前記ロジック・エレメントは、外部の電源から第1の電位が入力される端子と、前記スイッチを介して電気的に接続されており、
    前記メモリは、複数のメモリ・セルを有し、
    前記複数のメモリ・セルは、第1乃至第5のトランジスタと、第1の容量素子と、第2の容量素子と、をそれぞれ有し、
    前記第2のトランジスタのゲートは、前記第1のトランジスタを介して第1の配線に電気的に接続されており、
    前記第4のトランジスタのゲートは、前記第3のトランジスタを介して第2の配線に電気的に接続されており、
    前記第1の容量素子は、前記第2のトランジスタのゲートに電気的に接続されており、
    前記第2の容量素子は、前記第4のトランジスタのゲートに電気的に接続されており、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第3の配線に電気的に接続されており、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第5のトランジスタを介して第5の配線に電気的に接続されており、
    前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第4の配線に電気的に接続されており、
    前記第4のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第5のトランジスタを介して前記第5の配線に電気的に接続されており、
    前記第5の配線の電位に応じた信号が、前記スイッチに供給されることを特徴とする半導体装置。
  2. ロジック・エレメントと、メモリと、スイッチング・レギュレータと、を有し、
    前記ロジック・エレメントは、演算処理を行う機能を有し、
    前記メモリは、複数のコンフィギュレーション・データを格納する機能を有し、
    前記スイッチング・レギュレータは、スイッチを有し、
    前記スイッチは、前記複数のコンフィギュレーション・データの一に従ってスイッチ動作が制御され、
    前記スイッチング・レギュレータは、外部の電源から入力される第1の電位を、前記スイッチのスイッチ動作により第2の電位に変換する機能と、前記第2の電位を前記ロジック・エレメントに供給する機能と、を有し、
    前記メモリは、複数のメモリ・セルを有し、
    前記複数のメモリ・セルは、第1乃至第5のトランジスタと、第1の容量素子と、第2の容量素子と、をそれぞれ有し、
    前記第2のトランジスタのゲートは、前記第1のトランジスタを介して第1の配線に電気的に接続されており、
    前記第4のトランジスタのゲートは、前記第3のトランジスタを介して第2の配線に電気的に接続されており、
    前記第1の容量素子は、前記第2のトランジスタのゲートに電気的に接続されており、
    前記第2の容量素子は、前記第4のトランジスタのゲートに電気的に接続されており、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第3の配線に電気的に接続されており、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第5のトランジスタを介して第5の配線に電気的に接続されており、
    前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第4の配線に電気的に接続されており、
    前記第4のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第5のトランジスタを介して前記第5の配線に電気的に接続されており、
    前記第5の配線の電位に応じた信号が、前記スイッチに供給されることを特徴とする半導体装置。
  3. ロジック・エレメントと、メモリと、スイッチと、を有し、
    前記ロジック・エレメントは、演算処理を行う機能を有し、
    前記メモリは、複数のコンフィギュレーション・データを格納する機能を有し、
    前記スイッチは、前記複数のコンフィギュレーション・データの一に従って導通状態が制御され、
    前記ロジック・エレメントは、外部の電源から第1の電位が入力される端子と、前記スイッチを介して電気的に接続されており、
    前記メモリは、複数のメモリ・セルを有し、
    前記複数のメモリ・セルが有する第1のメモリ・セルは、第1乃至第5のトランジスタと、第1の容量素子と、第2の容量素子と、をそれぞれ有し、
    前記複数のメモリ・セルが有する第2のメモリ・セルは、第6乃至第10のトランジスタと、第3の容量素子と、第4の容量素子と、をそれぞれ有し、
    前記第2のトランジスタのゲートは、前記第1のトランジスタを介して第1の配線に電気的に接続されており、
    前記第4のトランジスタのゲートは、前記第3のトランジスタを介して第2の配線に電気的に接続されており、
    前記第1の容量素子は、前記第2のトランジスタのゲートに電気的に接続されており、
    前記第2の容量素子は、前記第4のトランジスタのゲートに電気的に接続されており、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第3の配線に電気的に接続されており、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第5のトランジスタを介して第5の配線に電気的に接続されており、
    前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第4の配線に電気的に接続されており、
    前記第4のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第5のトランジスタを介して前記第5の配線に電気的に接続されており、
    前記第7のトランジスタのゲートは、前記第6のトランジスタを介して前記第1の配線に電気的に接続されており、
    前記第9のトランジスタのゲートは、前記第8のトランジスタを介して前記第2の配線に電気的に接続されており、
    前記第3の容量素子は、前記第7のトランジスタのゲートに電気的に接続されており、
    前記第4の容量素子は、前記第9のトランジスタのゲートに電気的に接続されており、
    前記第7のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第3の配線に電気的に接続されており、
    前記第7のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第10のトランジスタを介して前記第5の配線に電気的に接続されており、
    前記第9のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第4の配線に電気的に接続されており、
    前記第9のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第10のトランジスタを介して前記第5の配線に電気的に接続されており、
    前記第5の配線の電位に応じた信号が、前記スイッチに供給されることを特徴とする半導体装置。
  4. ロジック・エレメントと、メモリと、スイッチング・レギュレータと、を有し、
    前記ロジック・エレメントは、演算処理を行う機能を有し、
    前記メモリは、複数のコンフィギュレーション・データを格納する機能を有し、
    前記スイッチング・レギュレータは、スイッチを有し、
    前記スイッチは、前記複数のコンフィギュレーション・データの一に従ってスイッチ動作が制御され、
    前記スイッチング・レギュレータは、外部の電源から入力される第1の電位を、前記スイッチのスイッチ動作により第2の電位に変換する機能と、前記第2の電位を前記ロジック・エレメントに供給する機能と、を有し、
    前記メモリは、複数のメモリ・セルを有し、
    前記複数のメモリ・セルが有する第1のメモリ・セルは、第1乃至第5のトランジスタと、第1の容量素子と、第2の容量素子と、をそれぞれ有し、
    前記複数のメモリ・セルが有する第2のメモリ・セルは、第6乃至第10のトランジスタと、第3の容量素子と、第4の容量素子と、をそれぞれ有し、
    前記第2のトランジスタのゲートは、前記第1のトランジスタを介して第1の配線に電気的に接続されており、
    前記第4のトランジスタのゲートは、前記第3のトランジスタを介して第2の配線に電気的に接続されており、
    前記第1の容量素子は、前記第2のトランジスタのゲートに電気的に接続されており、
    前記第2の容量素子は、前記第4のトランジスタのゲートに電気的に接続されており、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第3の配線に電気的に接続されており、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第5のトランジスタを介して第5の配線に電気的に接続されており、
    前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第4の配線に電気的に接続されており、
    前記第4のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第5のトランジスタを介して前記第5の配線に電気的に接続されており、
    前記第7のトランジスタのゲートは、前記第6のトランジスタを介して前記第1の配線に電気的に接続されており、
    前記第9のトランジスタのゲートは、前記第8のトランジスタを介して前記第2の配線に電気的に接続されており、
    前記第3の容量素子は、前記第7のトランジスタのゲートに電気的に接続されており、
    前記第4の容量素子は、前記第9のトランジスタのゲートに電気的に接続されており、
    前記第7のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第3の配線に電気的に接続されており、
    前記第7のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第10のトランジスタを介して前記第5の配線に電気的に接続されており、
    前記第9のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第4の配線に電気的に接続されており、
    前記第9のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第10のトランジスタを介して前記第5の配線に電気的に接続されており、
    前記第5の配線の電位に応じた信号が、前記スイッチに供給されることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記第1の配線は、第1の信号を供給する機能を有し、
    前記第2の配線は、第2の信号を供給する機能を有し、
    前記第2の信号は、前記第1の信号の反転信号であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
    前記第1のトランジスタまたは前記第3のトランジスタは、酸化物半導体膜を有する層にチャネルが形成されることを特徴とする半導体装置。
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