JP6086534B2 - 農作物排出装置 - Google Patents
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Description
これにより、穀粒を容器の全体に空隙無く均一に収納することが可能となる。
収穫した農作物を機体外部へ排出する排出手段を有し、前記排出手段には農作物の排出口及び関節が設けられ、前記関節を動かすことにより前記排出口を移動させることができる走行型収穫機に関して、前記排出手段の排出口から容器内へ農作物を排出させるための農作物排出装置であって、
前記走行型収穫機の機体の側部に設けられる撮像手段と、
前記容器の側部に設けられるマーカーと、
前記機体の走行時に、前記撮像手段により撮像される前記マーカーの画像に基づいて、前記機体と前記マーカーの位置関係を把握して、前記機体が前記マーカーに対して所定の位置まで到達したと判断したときには、前記機体を停止させる機体停止手段と、
を備え、
前記所定の位置は、前記排出手段の排出口から前記容器内に、農作物を排出可能な位置に設定される。
前記走行型収穫機はコンバインであり、前記排出手段は前記コンバインの排出オーガである。
前記機体停止手段は、前記機体の走行時で、前記撮像手段により撮像される画像内に前記マーカーが写っていると判断したときに、前記機体を減速させる。
前記機体停止手段により前記機体が停止された後に、前記撮像手段により撮像される前記マーカーの画像に基づいて、前記機体の停止位置と、前記所定の位置との間の位置ずれ量を算出して、前記位置ずれ量が生じている場合、又は、前記位置ずれ量が所定値以上になる場合には、前記位置ずれ量をなくすように前記機体を移動させる停止位置調整手段を備える。
コンバイン1は、エンジン3の動力を、走行部4、刈取部5、脱穀部6、選別部7、穀粒排出部8、及び排藁処理部9に伝達して、これらの各部を駆動させる。
クローラ式走行装置10は、エンジン3の動力を伝達されて駆動する。これにより、機体2が走行する。
刈取部5は、圃場の穀稈を分草具11により分草し、分草後の穀稈を引起部12により引き起こし、引起後の穀稈を刈取搬送部13により後方へ搬送しつつ切断部14により切断し、切断後の穀稈を刈取搬送部13により脱穀部6に向けてさらに後方へ搬送する。
脱穀部6は、刈取部5から搬送されてきた刈取後の穀稈を前記フィードチェンにより受け継いで後方へ搬送し、その搬送中の穀稈を前記扱胴により脱穀し、脱穀後の処理物を選別部7に向けて下方へ漏下させる。
また、脱穀部6は、前記扱胴により脱穀されなかった未処理物を、扱室から送塵口を介して処理室に搬送して、前記処理胴により処理する。そして、前記処理胴による処理物は、選別部7へ落下する過程で処理胴網により選別される。なお、前記扱室内の未処理物はその移動速度(滞留時間)を送塵弁により調節される。前記処理胴網から受樋へと落下した処理物は、リターンコンベアにより前方に搬送され、前記リターンコンベアの前端に設けられた排気口から選別部7に投入される。
選別部7は、脱穀部6から落下してきた処理物を前記揺動選別装置により揺動選別し、揺動選別後のものを前記風選別装置により風選別し、風選別後のもののうち、一番物を前記一番コンベアにより前記揚動装置へ搬送して、つづいて前記揚動装置により穀粒排出部8のグレンタンク15へ搬送する。
また、選別部7は、二番物を前記二番コンベアにより前記二番還元装置へ搬送して、つづいて前記二番還元装置により脱穀部6の扱室又は前記揺動選別装置の上方空間へ搬送する。その後、二番物は、脱穀されて、又は脱穀されずに、前記揺動選別装置及び風選別装置により再選別される。
グレンタンク15内の穀粒は前記スクリューコンベアにより排出オーガ17内を搬送されて、排出オーガ17の排出口17aから機体2外部へ排出される。
排藁処理部9は、脱穀部6から搬送されてきた脱穀済みの排稈を、排藁として排藁搬送装置22により後方へ搬送して機体2の外部へ排出し、又は排藁切断装置23へ搬送し、排藁を排藁切断装置23へ搬送した場合には、排藁切断装置23により切断した後に機体2の外部へ排出する。
なお、本実施形態では、第四関節J4は、排出オーガ17の排出口17aの向きを変えるための関節である。第四関節J4の回転角度θ4は、排出オーガ17から穀粒排出を行わない場合は0度、行う場合は排出口17aが下方を向く90度に固定されていることとする。
なお、排出オーガ17に関しては、その関節が複数の回転関節で構成され、直動関節(第三関節J3)を有さないものであってもよい。
コンバイン1は、圃場座標系ΣOf−xfyfzfにおいて、xy平面上を動くクローラ台車で、その位置座標は[fxν fyν]T、方向はfθν、で示される。
なお、第四関節J4は、排出口17aを下方に向けるため、θ4=−π/2、とする。
農作物排出装置100は、撮像手段110と、マーカー121と、制御装置130と、を備える。
図3(a)及び図3(b)に示すように、容器61は、搬送車60の荷台に載置されている。搬送車60の荷台の側部には、板状部材が取り付けられており、前記板状部材の側面にはマーカー121が描かれている。これにより、マーカー121が容器61の側部に設けられた状態となっている。マーカー121は、搬送車60に対して外側横向きに配置されている。
図3(c)に示すように、マーカー121に対する前後上下方向は、文字「A」の向きを基準にして設定されている。なお、図3(c)の紙面手前側を左方向として、紙面奥行き側を右方向とする。
機体停止手段131には、穀粒排出モード操作具26が接続されている。穀粒排出モード操作具26は、作業者が穀粒排出作業を開始するとき(穀粒排出モードに移行するとき)に操作する操作具であり、例えば、ボタンやレバーで構成される。穀粒排出モード操作具26は、操縦部20に設けられている。作業者が、穀粒排出モード操作具26を操作すると、穀粒排出モード操作具26から機体停止手段131に信号が送信されるように構成されている。
機体停止手段131には、撮像手段110が接続されている。機体停止手段131は、撮像手段110により撮像された画像のデータを取得することが可能である。
排出口位置算出手段132には、撮像手段110が接続されている。排出口位置算出手段132は、撮像手段110により撮像された画像のデータを取得することが可能である。
作業者は、予め、マーカー121と、排出口17aの目標位置Pと、の位置関係を決めておく。具体的には、作業者は、例えば、マーカー121から右方向にmメートル、上方向にnメートル離れた位置を、排出口17aの目標位置Pに設定するといったことを、予め決めておく(図3(a)及び図3(b)参照)。そして、作業者は、この予め決めておいた、マーカー121と、排出口17aの目標位置Pと、の位置関係に関する情報(前記所定の位置関係に関する情報)を、位置情報記憶手段133に記憶させておく。
排出口位置制御手段134には、センサ41・42・43・44が接続されている。排出口位置制御手段134は、各センサ41・42・43・44から各関節J1〜J4の関節変数θ1・θ2・d3・θ4に関する情報を取得することが可能である。
穀粒排出量制御手段135には、穀粒センサ16が接続されている。穀粒排出量制御手段135は、穀粒センサ16から、グレンタンク15内の穀粒の収容量に関する情報を取得することが可能である。
その結果、コンバイン1は、排出オーガ17の排出口17aを、容器61の直上方まで届かせることができる位置で停止している状態となる。
排出口位置算出手段132は、撮像手段110により撮像されたマーカー121の文字「A」の画像と、予め記憶されているマーカー121の文字「A」の形状・サイズ等に関する情報と、を比較することで、撮像手段110とマーカー121との位置関係、及び文字「A」の向きを算出する。そして、排出口位置算出手段132は、上記算出した撮像手段110とマーカー121との位置関係に関する情報と、予め記憶されている撮像手段110の取り付け位置に関する情報に基づいて、機体2に対するマーカー121の位置を算出する。なお、撮像手段により撮像された画像内の、特定の物体(マーカー121)の位置を算出する画像処理解析技術については公知であるため詳細な説明は省略する。
前記所定の位置関係に関する情報は、位置情報記憶手段133に記憶されているものである。
本実施形態では、位置情報記憶手段133には、排出口17aの目標位置Pを、マーカー121から右方向にmメートル、上方向にnメートル離れた位置に設定する旨の情報が記憶されていることとする(図3(a)及び図3(b)参照)。
排出口位置算出手段132は、前記所定の位置関係に関する情報を位置情報記憶手段133から取得して、この取得した情報を用いて、排出口17aの目標位置Pを算出する。
また、排出口位置算出手段132は、排出口17aの目標位置Pを、機体2の座標系ΣOν−xνyνzνから見た値で算出する。
関節変数θ1・θ2・d3の目標値θ1’・θ2’・d3’は、排出口17aが、排出口17aの目標位置Pに存在するときの関節変数θ1・θ2・d3の値である。
排出口位置制御手段134は、上記(数2)を用いて、関節変数θ1・θ2・d3の目標値θ1’・θ2’・d3’を算出する。
このとき、排出口位置制御手段134は、センサ41・42・43の検出値が目標値θ1’・θ2’・d3’になったか否かを確認することによって、排出オーガ17の排出口17aが、排出口17aの目標位置Pに到達したか否かを判断する。
これにより、機体停止手段131は、機体2の速度を減速させて、撮像手段110の画像のブレを抑えた状態で、機体2が容器61に対して前記所定の位置まで到達したか否かを判断して、機体2を停止させるタイミングを決定することが可能となる。従って、機体2を前記所定の位置でより精度よく停止させることが可能となる。
停止位置調整手段136は、変速機構3a、ブレーキ機構等に接続されており、機体2の移動・停止位置等を制御することが可能である。
停止位置調整手段136には、撮像手段110が接続されている。停止位置調整手段136は、撮像手段110により撮像された画像のデータを取得することが可能である。
上記ステップS4において、機体停止手段131により機体2が停止されると、停止位置調整手段136は、公知の画像処理解析技術を用いて、機体2の停止位置Sと、前記所定の位置S’との間の位置ずれ量(距離及び方向)を算出する(図8(a)参照)。停止位置調整手段136は、撮像手段110の画像内のマーカー121の位置、寸法、形状等に基づいて、機体停止手段131による機体2の停止後の、機体2と容器61の位置関係を把握して、機体2の停止位置Sと、前記所定の位置S’との間の位置ずれ量を算出する。
そして、停止位置調整手段136は、機体2の停止位置Sと、前記所定の位置S’との間に位置ずれ量が生じている場合、又は、前記位置ずれ量が所定値L以上になる場合には、前記位置ずれ量をなくすように機体2を移動させる(図8(b)参照)。すなわち、機体2を前記所定の位置S’まで移動させる。なお、前記所定値Lは、排出オーガ17の可動範囲等を考慮して適宜設定される。
このように構成することで、例えば、路面が凸凹しているために、撮像手段110の画像にブレが生じやすい環境でコンバイン1の横付け作業を行う場合において、撮像手段110の画像にブレが生じることを考慮して、機体停止手段131が、機体2が前記所定の位置S’まで到達したか否かをラフに判断して、機体2を停止させるように構成したとする。これによると、機体2の停止位置Sと、前記所定の位置S’との間に位置ずれが発生するおそれがある。しかし、このような場合でも、停止位置調整手段136は、機体2が停止している状態で、すなわち、撮像手段110により撮像されるマーカー121の画像にブレが生じにくい状態で、機体2の停止位置Sと、前記所定の位置S’との間の位置ずれ量を算出するので、図8(a)に示すように、仮に、機体2の停止位置Sと前記所定の位置S’との間に位置ずれが発生していたとしても、精度よく位置ずれ量を算出することが可能である。従って、停止位置調整手段136は、機体2を移動させる場合には、機体2を前記所定の位置S’へ精度よく移動させることが可能となる。
本実施形態の農作物排出装置は、収穫した農作物(例えば、人参、じゃがいも等)を機体外部へ排出する排出手段を有し、前記排出手段には農作物の排出口及び関節が設けられ、前記関節を動かすことにより前記排出口を移動させることができる走行型収穫機により、収穫した農作物を前記排出手段の排出口から容器へ排出する作業を行う場合にも採用できる。
これにより、上記した農作物排出装置を採用してコンバインの穀粒排出作業を行う場合と、同様の効果を奏する。
2 機体
17 排出オーガ
17a 排出口
61 容器
100 農作物排出装置
110 撮像手段
121 マーカー
131 機体停止手段
Claims (4)
- 収穫した農作物を機体外部へ排出する排出手段を有し、前記排出手段には農作物の排出口及び関節が設けられ、前記関節を動かすことにより前記排出口を移動させることができる走行型収穫機に関して、前記排出手段の排出口から容器内へ農作物を排出させるための農作物排出装置であって、
前記走行型収穫機の機体の側部に設けられる撮像手段と、
前記容器の側部に設けられるマーカーと、
前記機体の走行時に、前記撮像手段により撮像される前記マーカーの画像に基づいて、前記機体と前記マーカーの位置関係を把握して、前記機体が前記マーカーに対して所定の位置まで到達したと判断したときには、前記機体を停止させる機体停止手段と、
を備え、
前記所定の位置は、前記排出手段の排出口から前記容器内に、農作物を排出可能な位置に設定されることを特徴とする、
農作物排出装置。 - 前記走行型収穫機はコンバインであり、前記排出手段は前記コンバインの排出オーガであることを特徴とする、
請求項1に記載の農作物排出装置。 - 前記機体停止手段は、前記機体の走行時で、前記撮像手段により撮像される画像内に前記マーカーが写っていると判断したときに、前記機体を減速させることを特徴とする、
請求項1又は請求項2に記載の農作物排出装置。 - 前記機体停止手段により前記機体が停止された後に、前記撮像手段により撮像される前記マーカーの画像に基づいて、前記機体の停止位置と、前記所定の位置との間の位置ずれ量を算出して、前記位置ずれ量が生じている場合、又は、前記位置ずれ量が所定値以上になる場合には、前記位置ずれ量をなくすように前記機体を移動させる停止位置調整手段を備えることを特徴とする、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の農作物排出装置。
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