JP2015181371A - 走行型収穫機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンバイン1は、グレンタンク15と、第一検出手段31aと、作業状態検出手段32と、走行距離算出手段41と、記憶手段42と、第一所定量X1の値、第一検出手段31aによりグレンタンク15内の穀粒の貯留量が第一所定量X1に到達したことが検出されたときの走行距離算出手段41の算出値M(T1)、記憶手段42に記憶されている上限量Wの値、及び走行距離算出手段41の算出値M(t)を用いて、グレンタンク15内の穀粒の貯留量が上限量Wに到達するまでに機体2が走行できる限界距離L(t)を算出する限界距離算出手段43と、を備える。
【選択図】図2
Description
作業者は、液晶表示部の前記図形表示を見て、グレンタンク内の穀粒を排出するタイミングを判断する。
走行しながら農作物を収穫可能な走行型収穫機であって、
収穫した農作物を貯留する貯留部と、
前記貯留部内の農作物の貯留量が第一所定量に到達したことを検出する検出手段と、
農作物の収穫作業が行われているか否かを検出する作業状態検出手段と、
前記作業状態検出手段により、農作物の収穫作業が行われていると検出されているときの、機体の走行距離を算出する走行距離算出手段と、
前記貯留部に貯留される農作物の上限量に関する情報を記憶した記憶手段と、
前記第一所定量の値、前記第一検出手段により前記貯留部内の農作物の貯留量が前記第一所定量に到達したことが検出されたときの前記走行距離算出手段の算出値、前記記憶手段に記憶されている前記上限量の値、及び前記走行距離算出手段の算出値を用いて、前記貯留部内の農作物の貯留量が前記上限量に到達するまでに前記機体が走行できる限界距離を算出する限界距離算出手段と、
を備える。
前記貯留部内の農作物の貯留量が、前記第一所定量よりも少ない第二所定量に到達したことを検出する第二検出手段を備え、
前記限界距離算出手段は、前記第二所定量の値、及び前記第二検出手段により前記貯留部内の農作物の貯留量が前記第二所定量に到達したことが検出されたときの前記走行距離算出手段の算出値、をさらに用いて前記限界距離を算出する。
農作物の収穫作業時において、前記機体が所定区間の走行を開始するのに先立って、前記限界距離算出手段に前記限界距離を算出させて、算出させた前記限界距離が前記所定区間の距離以上の大きさを有する場合には、前記所定区間に対して農作物の収穫作業を行うと判断して、算出させた前記限界距離が前記所定区間の距離よりも小さい場合には、前記貯留部内の穀粒を排出すると判断する判断手段を備える。
前記限界距離算出手段により算出された前記限界距離を表示する表示手段を備える。
コンバイン1は、エンジン3の動力を、走行部4、刈取部5、脱穀部6、選別部7、穀粒排出部8、及び排藁処理部9に伝達して、これらの各部を駆動させる。
クローラ式走行装置10は、エンジン3の動力を伝達されて駆動する。これにより、機体2が走行する。
刈取部5は、圃場の穀稈を分草具11により分草し、分草後の穀稈を引起部12により引き起こし、引起後の穀稈を刈取搬送部13により後方へ搬送しつつ切断部14により切断し、切断後の穀稈を刈取搬送部13により脱穀部6に向けてさらに後方へ搬送する。
脱穀部6は、刈取部5から搬送されてきた刈取後の穀稈を前記フィードチェンにより受け継いで後方へ搬送し、その搬送中の穀稈を前記扱胴により脱穀し、脱穀後の処理物を選別部7に向けて下方へ漏下させる。
また、脱穀部6は、前記扱胴により脱穀されなかった未処理物を、扱室から送塵口を介して処理室に搬送して、前記処理胴により処理する。そして、前記処理胴による処理物は、選別部7へ落下する過程で処理胴網により選別される。なお、前記扱室内の未処理物はその移動速度(滞留時間)を送塵弁により調節される。前記処理胴網から受樋へと落下した処理物は、リターンコンベアにより前方に搬送され、前記リターンコンベアの前端に設けられた排気口から選別部7に投入される。
選別部7は、脱穀部6から落下してきた処理物を前記揺動選別装置により揺動選別し、揺動選別後のものを前記風選別装置により風選別し、風選別後のもののうち、一番物を前記一番コンベアにより前記揚動装置へ搬送して、つづいて前記揚動装置により穀粒排出部8のグレンタンク15へ搬送する。
また、選別部7は、二番物を前記二番コンベアにより前記二番還元装置へ搬送して、つづいて前記二番還元装置により脱穀部6の扱室又は前記揺動選別装置の上方空間へ搬送する。その後、二番物は、脱穀されて、又は脱穀されずに、前記揺動選別装置及び風選別装置により再選別される。
グレンタンク15内の穀粒は前記スクリューコンベアにより排出オーガ17内を搬送されて、排出オーガ17の排出口17aから機体2外部へ排出される。
排藁処理部9は、脱穀部6から搬送されてきた脱穀済みの排稈を、排藁として排藁搬送装置22により後方へ搬送して機体2の外部へ排出し、又は排藁切断装置23へ搬送し、排藁を排藁切断装置23へ搬送した場合には、排藁切断装置23により切断した後に機体2の外部へ排出する。
第一検出手段31a及び第二検出手段31bは、例えば、リミットスイッチで構成される。なお、第一検出手段31a及び第二検出手段31bは、近接センサで構成されてもよい。
本実施形態では、二つの検出手段31a・31bを設けたが、検出手段の設置数は限定されない。
第一検出手段31aは、グレンタンク15内の穀粒の貯留量が第一所定量X1に到達したときの、穀粒の上面の高さと同じ高さを有する位置に配置されている。
第一検出手段31aは、グレンタンク15内の穀粒の貯留量が第一所定量X1に到達したときに、穀粒により押圧力を付与されることによって、穀粒の貯留量が第一所定量X1に到達したことを検出する。
第二検出手段31bは、グレンタンク15内の穀粒の貯留量が第二所定量X2に到達したときの、穀粒の上面の高さと同じ高さを有する位置に配置されている。
第二検出手段31bは、グレンタンク15内の穀粒の貯留量が第二所定量X2に到達したときに、穀粒により押圧力を付与されることによって、穀粒の貯留量が第二所定量X2に到達したことを検出する。
作業状態検出手段32は、例えば、刈取部5の端部に設けられ、穀稈を検出する穀稈センサ(近接センサ、リミットスイッチ等)で構成される(図1参照)。
作業状態検出手段32により農作物の収穫作業が行われていると検出されている状態は、前記穀稈センサにより穀稈が検出されている状態のことである。作業状態検出手段32により農作物の収穫作業が行われていないと検出されている状態は、前記穀稈センサにより穀稈が検出されていない状態のことである。
走行距離算出手段41は、作業状態検出手段32により農作物の収穫作業が行われていると検出されているときだけ、機体2の走行距離M(t)をカウントする。
走行距離算出手段41は、位置検出手段(GNSS受信機)33に接続されており、位置検出手段33から機体2の位置に関する情報を取得することが可能である。
まず、走行距離算出手段41は、作業状態検出手段32により農作物の収穫作業が行われていると検出された時間帯(時間測定手段47の測定値)に関する情報を取得する。次に、走行距離算出手段41は、位置検出手段33の検出値に基づいて、前記時間帯における、機体2の走行軌跡を算出する。次に、走行距離算出手段41は、前記走行軌跡に基づいて、機体2の走行距離M(t)を算出する。
なお、上記式1に関して、作業状態検出手段32により農作物の収穫作業が行われていると検出された時間帯は、Tα〜Tβと、Tγ〜tであったこととする。Tα〜Tβまでの間は、縦方向に収穫作業が行われ、Tβ〜Tγまでの間は、収穫作業が行われずに、機体2の方向転換が行われ、Tγ〜t(現在)までの間は、横方向に収穫作業が行われていることとする。
上限量Wの大きさは、作業者等により予め決定される。作業者等は、グレンタンク15の容量等を考慮して、上限量Wの大きさを決定する。
限界距離算出手段43には、第一所定量X1及び第二所定量X2の値に関する情報が記憶されている。
限界距離算出手段43は、走行距離算出手段41に接続されており、走行距離算出手段41により算出された機体2の走行距離M(t)に関する情報を受信することが可能である。
限界距離算出手段43は、記憶手段42に接続されており、記憶手段42に記憶されている上限量Wに関する情報を受信することが可能である。
T1は、第一検出手段31aによりグレンタンク15内の穀粒の貯留量が第一所定量X1に到達したことが検出された時間(時間測定手段47の測定値)である。
M(T1)は、第一検出手段31aによりグレンタンク15内の穀粒の貯留量が第一所定量X1に到達したことが検出されたときの、走行距離算出手段41の算出値である。
限界距離L(t)及びM(t)の時間tは、第一検出手段31aによりグレンタンク15内の穀粒の貯留量が第一所定量X1に到達したことが検出された時間T1以降の時間である(t≧T1)。
すなわち、作業状態検出手段32により、農作物の収穫作業が行われていると初めて検出された瞬間の、時間測定手段47の測定値を0に設定する場合は、下記式3を用いて、限界距離L(t)を算出することが可能である。
[式3]
T1は、第一検出手段31aによりグレンタンク15内の穀粒の貯留量が第一所定量X1に到達したことが検出された時間(時間測定手段47の測定値)である。
T2は、第二検出手段31bによりグレンタンク15内の穀粒の貯留量が第二所定量X2に到達したことが検出された時間(時間測定手段47の測定値)である。
M(T1)は、第一検出手段31aによりグレンタンク15内の穀粒の貯留量が第一所定量X1に到達したことが検出されたときの、走行距離算出手段41の算出値である。
M(T2)は、第二検出手段31bによりグレンタンク15内の穀粒の貯留量が第二所定量X2に到達したことが検出されたときの、走行距離算出手段41の算出値である。
限界距離L(t)及びM(t)の時間tは、第一検出手段31aによりグレンタンク15内の穀粒の貯留量が第一所定量X1に到達したことが検出された時間T1以降の時間である(t≧T1)。
図4には、走行コース生成手段44により生成された走行コースが示されている。
矢印Fn(n=1、2・・・)は、機体2の走行コースを示している。
機体2は、F1→F2→・・・→F9の順に走行される。詳細には、機体2は、F1の始点P1→F1の終点Q1→F2の始点P2→F2の終点Q2→・・・→F9の終点Q9の順に走行される。
なお、機体2が、矢印Fn(n=1、2・・・)の終点Qnから、矢印Fn+1の始点Pn+1に移動するときの、機体2の走行コースについては特に限定されない。
矢印Fn(n=1、2・・・)の始点Pnから終点Qnまでの区間の距離をRnとする。
収穫制御手段45は、方位検出手段34に接続されており、位置検出手段33から機体2の向きに関する情報を取得することが可能である。
収穫制御手段45は、走行部4に接続されており、機体2の走行を制御することが可能である。
収穫制御手段45は、刈取部5、脱穀部6、及び選別部7に接続されており、刈取部5、脱穀部6、及び選別部7を作動させて、コンバイン1に農作物を収穫するための動作を行わせることが可能である。
収穫制御手段45は、走行コース生成手段44に接続されており、走行コース生成手段44から信号を受信して、走行コース生成手段44により生成された走行コースを確認することが可能である。
判断手段46は、走行コース生成手段44に接続されており、走行コース生成手段44から信号を受信して、走行コース生成手段44により生成された走行コースを確認することが可能である。
判断手段46は、限界距離算出手段43に接続されており、限界距離算出手段43により算出された限界距離L(t)に関する情報を受信することが可能である。
判断手段46は、収穫制御手段45に接続されており、収穫制御手段45によるコンバイン1の操作状況に関する情報を受信することが可能である。
このとき、収穫制御手段45は、機体2を矢印Fnの始点Pnから終点Qnに向かって走行させる。
収穫制御手段45は、位置検出手段33により検出される機体2の位置に関する情報に基づいて、矢印Fn上を通るように機体2を走行させる。このとき、収穫制御手段45は、方位検出手段34により検出される機体2の向きに関する情報に基づいて、機体2の向きを、矢印Fnの向きに合わせる。
収穫制御手段45は、矢印Fn上を通るように機体2を走行させているときに、刈取部5等を作動させて、収穫作業を行う。
収穫制御手段45により、機体2が矢印Fnの終点Qnに到達していないと判断された場合には(ステップS3、No)、ステップS2に移行する。この場合、コンバイン1の収穫作業が継続される。
収穫制御手段45により、機体2が矢印Fnの終点Qnに到達したと判断された場合には(ステップS3、Yes)、ステップS4に移行する。
収穫制御手段45は、走行コース生成手段44により生成された矢印F9の終点Q9の位置情報、及び位置検出手段33により検出されるコンバイン1の位置に関する情報に基づいて、機体2が矢印F9の終点Q9に到達しているか否かを判断する。
限界距離L(Tn)がRn+1以上の大きさを有する場合には(L(Tn)≧Rn+1)、ステップS8に移行する。
限界距離L(Tn)がRn+1以上よりも小さい場合には(L(Tn)<Rn+1)、ステップS9に移行する。
この場合、上記ステップS2に移行する。そして、矢印Fnの変数nが1増加した状態で、上記ステップS2が実施される。すなわち、次の矢印Fn+1の始点Pn+1から終点Qn+1までの区間に対して、収穫制御手段45による農作物の収穫作業が実施される。
この場合、収穫制御手段45による農作物の収穫作業が、終点Qnで中断されて、ステップS10に移行する。
まず、機体2が搬送車50の近傍まで移動される。次に、グレンタンク15内に貯留されている穀粒が、排出オーガ17を介して容器51内へ排出される。
図6(a)は、矢印Fnのn=1の場合における、穀粒の排出作業の様子を示している。
図6(b)は、矢印Fnのn=2の場合における、穀粒の排出作業の様子を示している。
そして、新たな作業領域101・102に対して、上記ステップS2以降の工程が実施されていく。
図7(a)は、Fnのn=1の場合で、上記ステップS10に示す穀粒の排出作業が行われた後に(図6(a)参照)、新たな作業領域101に対して生成された走行コース(矢印F1〜F7)を示している。
図7(b)は、Fnのn=2の場合で、上記ステップS10に示す穀粒の排出作業が行われた後に(図6(b)参照)、新たな作業領域102に対して生成された走行コース(矢印F1〜F7)を示している。
まず、機体2が搬送車50の近傍まで移動される。次に、グレンタンク15内に貯留されている穀粒が、排出オーガ17を介して容器51内へ排出される。
ステップS11の穀粒の排出作業が終了することで、作業領域131に対する収穫作業が終了する。
表示手段60は、操縦部20に設けられており、操縦部20の運転席に着座している者が視認可能な位置に配置される。
限界距離算出手段43は、第一検出手段31aによりグレンタンク15内の穀粒の貯留量が第一所定量X1に到達したことが検出された後は、限界距離L(t)をリアルタイムで算出していく。
これにより、グレンタンク15内の穀粒の貯留量が第一所定量X1に到達した後は、表示手段60には、限界距離L(t)がリアルタイムで表示される。
これにより、作業者は、表示手段60に表示されている限界距離L(t)の値が0になった時点で、グレンタンク15内の穀粒の貯留量が上限量Wに到達すると考えて、収穫作業を中断するタイミング、すなわち、グレンタンク15内の穀粒を排出するタイミングを判断することが可能である。
また、作業者は、表示手段60に表示される限界距離L(t)の大きさに基づいて、グレンタンク15内の穀粒の貯留量が上限量Wに到達するときの機体2の位置を予測することが可能となる。また、作業者は、表示手段60をみて、限界距離L(t)の値が減少していく速さを確認することで、豊作の度合いを認識することが可能である。
2 機体
15 グレンタンク
31a 第一検出手段
31b 第二検出手段
32 作業状態検出手段
41 走行距離算出手段
42 記憶手段
43 限界距離算出手段
Claims (4)
- 走行しながら農作物を収穫可能な走行型収穫機であって、
収穫した農作物を貯留する貯留部と、
前記貯留部内の農作物の貯留量が第一所定量に到達したことを検出する第一検出手段と、
農作物の収穫作業が行われているか否かを検出する作業状態検出手段と、
前記作業状態検出手段により、農作物の収穫作業が行われていると検出されているときの、機体の走行距離を算出する走行距離算出手段と、
前記貯留部に貯留される農作物の上限量に関する情報を記憶した記憶手段と、
前記第一所定量の値、前記第一検出手段により前記貯留部内の農作物の貯留量が前記第一所定量に到達したことが検出されたときの前記走行距離算出手段の算出値、前記記憶手段に記憶されている前記上限量の値、及び前記走行距離算出手段の算出値を用いて、前記貯留部内の農作物の貯留量が前記上限量に到達するまでに前記機体が走行できる限界距離を算出する限界距離算出手段と、
を備えることを特徴とする、
走行型収穫機。 - 前記貯留部内の農作物の貯留量が、前記第一所定量よりも少ない第二所定量に到達したことを検出する第二検出手段を備え、
前記限界距離算出手段は、前記第二所定量の値、及び前記第二検出手段により前記貯留部内の農作物の貯留量が前記第二所定量に到達したことが検出されたときの前記走行距離算出手段の算出値、をさらに用いて前記限界距離を算出することを特徴とする、
請求項1に記載の走行型収穫機。 - 農作物の収穫作業時において、前記機体が所定区間の走行を開始するのに先立って、前記限界距離算出手段に前記限界距離を算出させて、算出させた前記限界距離が前記所定区間の距離以上の大きさを有する場合には、前記所定区間に対して農作物の収穫作業を行うと判断して、算出させた前記限界距離が前記所定区間の距離よりも小さい場合には、前記貯留部内の穀粒を排出すると判断する判断手段を備えることを特徴とする、
請求項1又は請求項2に記載の走行型収穫機。 - 前記限界距離算出手段により算出された前記限界距離を表示する表示手段を備えることを特徴とする、
請求項1又は請求項2に記載の走行型収穫機。
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