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JP2014171457A - 刈取縦伝動軸に設けた撮像装置 - Google Patents

刈取縦伝動軸に設けた撮像装置 Download PDF

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JP2014171457A JP2013048815A JP2013048815A JP2014171457A JP 2014171457 A JP2014171457 A JP 2014171457A JP 2013048815 A JP2013048815 A JP 2013048815A JP 2013048815 A JP2013048815 A JP 2013048815A JP 2014171457 A JP2014171457 A JP 2014171457A
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Abstract

【課題】走行部などを撮像して操縦部から確認可能とした画像表示モニタを備え、作業性を向上させたコンバインを提供する。
【解決手段】車両前部に昇降可能に配設した刈取部7と、この刈取部7の後方に設置した操縦部Oと、この操縦部Oの下方に設けた走行部3とを備え、車両には、カメラC1と画像表示モニタMとからなる撮像装置71を設け、カメラC1は、車体の、少なくとも走行部3を撮像可能とする位置に取付けるとともに、画像表示モニタMは、操縦部Oに設けた
【選択図】図7

Description

本発明は、車両前部に昇降可能に配設した刈取部と、この刈取部の後方に設置した操
縦部と、この操縦部の下方に設けた走行部とを備えるコンバインに関し、より詳細には、車両には、カメラと画像表示モニタとからなる撮像装置を設け、このカメラは、車体の、少なくとも走行部を撮像可能とする位置に取付けるとともに、画像表示モニタを操縦部に設けたコンバインに関する。
従来のコンバインには、車体に設置したカメラにより、操縦部内に設けた画像表示モニタによって作業者が操縦部内から機外の様子を画像で確認できるものがある。その例として、走行変速装置の作業走行速度と路上走行速度との切替に関連して、側方モニタカメラのモニタ方向を刈取搬送部の穀稈搬送装置から脱穀部のフィードチエンに至る穀稈搬送状態がモニタできる状態と、コンバインの左右他側の側方が見える状態とに変更可能に構成したもの(例えば特許文献1)がある。また、機体の前部と後部と左右両側部とに、この機体の一部を含む機体の周辺を撮影する複数のカメラをそれぞれ設け、機体の周囲の状況を該機体の輪郭とともに操縦部の表示装置へ画面表示する制御装置を設けて、この表示装置の表示画面を上述した複数のカメラのうちの特定のカメラによる撮影画面に切換可能に設けたもの(例えば特許文献2)などがある。
特開2005−168324号公報 特開2010−29135号公報
しかし、これらのコンバインでは、運転者が、作業状況に応じて操縦部内の画像表示モニタの表示画面で、上述のような監視したい必要な位置の画像に切り換えて監視することはできるが、例えば、コンバインを、トラックなど輸送手段の荷台部分に、アユミなどの補助具を用いて積み込む際、車体底部の走行部やアユミが操縦部から見え辛く、また、操縦部内の画像表示モニタに当該部分の撮像を表示できるものがなく、運転者は、操縦部においてアユミと走行部(クローラ)との位置関係が分かり辛く、不安を感じながら輸送手段へのコンバインの積み降ろしをしなければならなく、安全性や作業性が悪いという問題があった。
そこで、この発明の目的は、走行部などを撮像して操縦部から確認可能とした画像表示モニタを備え、作業性を向上させたコンバインを提供するものである。
このため、請求項1に記載の発明は、車両前部に昇降可能に配設した刈取部と、前記
刈取部の後方に設置した操縦部と、前記操縦部の下方に設けた走行部とを備えるコンバインにおいて、前記車両には、カメラと画像表示モニタとからなる撮像装置を設け、前記カメラは、車体の、少なくとも前記走行部を撮像可能とする位置に取付けるとともに、前記画像表示モニタは、前記操縦部に設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記刈取部は、原動機の動力を入力させる刈取入力軸を有する刈取入力軸ケースと、前記刈取入力軸の回転を下方の刈取横伝動軸に伝達させる刈取縦伝動軸を有する刈取縦伝動軸ケースと、刈刃に動力を伝達する刈取横伝動軸を有する刈取横伝動軸ケースとを備え、前記カメラを、前記刈取縦伝動軸ケースに設置し、左右の前記走行部を撮像可能としたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記画像表示モニタは、前記刈取部が所定の高さに上昇すると、前記刈取部の画面から前記走行部の画面に切換わることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記画像表示モニタは、前記走行部の表示画像に、該走行部の予測進路を表示する、予測進路表示手段を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、車両前部に昇降可能に配設した刈取部と、刈取部の
後方に設置した操縦部と、操縦部の下方に設けた走行部とを備えるコンバインにおいて、車両には、カメラと画像表示モニタとからなる撮像装置を設け、カメラは、車体の、少なくとも走行部を撮像可能とする位置に取付けるとともに、画像表示モニタは、操縦部に設けたので、コンバインを、トラックなどの輸送手段にアユミなどを用いて積み込む際、操縦部の運転者は、カメラで撮像した走行部の画像を画像表示モニタで確認することができる。このため運転者は、アユミと走行部(クローラ)をモニタで見ながら両者の位置関係を把握でき、コンバインを安心して正確かつ容易にアユミ上を走行させながら輸送手段に積み込むことができる。従って、操作性および作業性を向上させたコンバインを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、刈取部は、原動機の動力を入力させる刈取入力軸を有する刈取入力軸ケースと、刈取入力軸の回転を下方の刈取横伝動軸に伝達させる刈取縦伝動軸を有する刈取縦伝動軸ケースと、刈刃に動力を伝達する刈取横伝動軸を有する刈取横伝動軸ケースとを備え、カメラを、刈取縦伝動軸ケースに設置し、左右の走行部を撮像可能としたので、カメラが刈取部後方に位置するためにカメラを汚れから保護できるとともに、オープンスペースに有する刈取縦伝動軸ケースに設置したため、メンテナンス性を向上させることができる。また、刈取部および左右のクローラを撮像可能とする好適な位置にカメラを効率的に設置させることができる。従って、操作性および作業性を向上させたコンバインを提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、画像表示モニタは、刈取部が所定の高さに上昇すると、刈取部の画面から走行部の画面に切換わるので、画像表示モニタには、通常の作業時などには刈取部の画像が表示されるが、コンバインを輸送手段に積み込む際に、刈取部を所定(最上位)の高さに上昇させることで、画像表示モニタの画面がアユミを含む走行部の画面に切り換わり、運転者は別途煩雑な操作をすることなく、快適にコンバインの積込作業を行うことができる。従って、操作性および作業性を向上させたコンバインを提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、画像表示モニタは、走行部の表示画像に、この走行部の予測進路を表示する、予測進路表示手段を備えるので、運転者は、画像表示モニタに表示される走行部の予測進路を目安として操縦部から運転することができ、コンバインを安心して正確かつ容易にアユミ上を走行させながら輸送手段に積み込むことができる。従って、操作性および作業性を向上させたコンバインを提供することができる。
本発明に係るコンバインの一例を示した左側面図である。 穀稈搬送装置の左側面図である。 脱穀部および選別部の左側面模式図である。 撮像装置のカメラを設置した刈取縦伝動軸ケース附近の拡大側面図である。 画像表示モニタを備える操縦部の斜視図である。 コンバインの、アユミを用いてトラックの荷台へ積み込み作業を示す説明図である。 アユミおよび走行部の撮像を表示した操縦部における画像表示モニタの正面図である。 撮像装置の制御ブロック図である。 優先機構を設けた撮像装置の制御ブロック図である。 コンバインの積み込み作業時、刈取部を所定の高さに上昇させた際の画像表示モニタの表示画面切り換わりを示す説明図である。 位置検出器を含む撮像装置の制御ブロック図である。 積み込み作業におけるコンバインの予測進路を表示した画像表示モニタの正面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1はこの発明の一例としてのコンバインの右側面図、図2は穀稈搬送装置の左側面図、図3は脱穀部および選別部の左側面模式図である。
まず、コンバイン1は、図1〜3に示すように、左右一対の機体フレーム2に、左右一対のクローラ式走行装置である走行部3を装設し、これら左右機体フレーム2に機台4が架設される。また、機台4上には、引起機構8、刈刃9、収穫物搬送手段10などを備える刈取部7や、フィードチェーン18を機体左側に張架し、扱胴6を内蔵する脱穀装置である脱穀部5、排藁チェーン終端を臨ませる排藁処理部11、脱穀部5からの籾を、揚穀筒を介して搬入するグレンタンク12、このグレンタンク12の籾を機外に搬出する搬送部16としての穀粒排出オーガ13などが設置される。
さらに、機体前部の機台4上には、ハンドル14や運転席15を備える操縦部O(図例ではキャビン16を備えているが限定しない)、および運転席15下方には、エンジン(原動機)EやトランスミッションTなどが設けられており、これら構成によりコンバイン1が連続的に稲などの農作物を刈取って脱穀するように構成されている。
そして、機台3の後部には、グレンタンク12内の籾を外部へ排出するための穀粒排出オーガ13の縦オーガ13aが立設されるとともに、この縦オーガ16aの上端部には横オーガ13bが連設されている。この縦オーガ13aを中心として、グレンタンク12が左右回動可能に設けられて、グレンタンク12の前側を外方に回転させて開放可能に構成されている。また、機台3の後部には、脱穀部5に連続して穀稈搬送装置17が内設されている。
刈取部7で刈り取られた穀稈は、収穫物搬送手段10にて後部へ搬送され、収穫物搬送手段10の上端から株元側が穀稈搬送装置17のフィードチェーン18に受け継がれ、扱胴6の供給始端部を介して脱穀部5および選別部19からなる脱穀装置内に穀稈が搬送される。そして、フィードチェーン18後端には、排藁搬送チェーン20が配設され、この排藁搬送チェーン20後部下方には、カッター,結束機などからなる図示しない排藁処理部が形成され、排藁を切断して藁片にした後、拡散しながら圃場に均一放出し、或いは切断せずに放出するようにしている。
脱穀部5は、コンバイン1の進行方向左側に配置され、脱穀部4の右側には選別後の精粒を貯留するグレンタンク12が配設されている。そして、グレンタンク12の前方には運転席15が配設されている。つまり、運転席15は、機体の進行方向右前部に配置されている。一方、グレンタンク12の後方には、穀粒排出オーガ13の縦オーガ13aが立設され、縦オーガ16を中心にして穀粒排出オーガ13およびグレンタンク12が側方へ回動可能とし、グレンタンク12を側方へ回動することにより機体内側のメンテナンスを容易にしている。
そして、グレンタンク12の底部には、後述する排出コンベア12aが前後方向に配設され、該排出コンベアの後部が縦オーガ13aの下部に連通されるとともに、排出コンベア16後部から穀粒排出オーガ13に動力が伝達されて、横オーガ13bの先端よりトラックなどに、グレンタンク12内の穀粒を排出できるようにしている。さらに、脱穀部5の下方には、選別部19が配設され、脱穀部5から流下する穀粒や藁屑等から穀粒を選別し、精粒をグレンタンク12に搬送したり、藁屑などを機外に排出するようにしている。
穀稈搬送装置17は、上述の脱穀部5において、刈り取った穀稈の一端(株元側)を挟扼しながら搬送するためのものであり、刈取部7で刈り取った穀稈を排藁搬送チェーン20まで搬送するフィードチェーン18と、フィードチェーン18上方に配設され、搬送されている穀稈を挟扼する挟扼杆21と、挟扼杆21を本機側に対して弾性支持する複数の弾性支持体22などとから構成されている。
この穀稈搬送装置17においては、対向配置される挟扼杆21とフィードチェーン18とによって、刈取部7で刈り取った穀稈の株元側を挟扼し、扱室31内の扱胴6によって脱穀する構成となっており、この挟扼杆21とフィードチェーン18とが対向した部分を搬送経路としている。そして、脱穀部5にて脱粒された排藁は、フィードチェーン18の後端部(下流側端部)において、排藁搬送チェーン20へと受け継がれ、この排藁搬送チェーン20によって、前記排藁処理部へと搬送される。
挟扼杆21は、ステー23などによって固設される支持杆24と、支持杆24に複数の弾性支持体22を介して弾性支持して設けられている。この挟扼杆21は、フィードチェーン18に沿うように左右平行状に一対の板状部材が配置された形状となっており、フィードチェーン18による搬送方向断面視逆U字状に形成されている。
支持杆24は、中空の柱状部材であり、図示しない扱室カバー内の左側において前後方向に長く、挟扼杆21と並列的に配置されるように形成されている。そして、この支持杆24の側面には、一定間隔ごとに弾性支持体22が、その上部が支持されるとともに配設され、これら弾性支持体22の下部に挟扼杆21が弾性支持されている。この弾性支持体22の下部は、挟扼杆21に連結ピンで枢支されており、弾性支持体22の上部は支持杆24よりも上方に延出されている。
次に、脱穀部5について説明する。図3に示すように、脱穀部5に形成された扱室31には、機体の前後方向に軸架された略円柱形状の扱胴6が設けられ、この扱胴6の外周面には複数の扱歯32が植設されている。そして、扱胴6の下部周辺を覆うように半円形状の受網33が着脱可能に周設されている。
一方、フィードチェーン18により、穀桿の株元側が拘束されつつ、穀桿の先端側が扱胴6の下方に挿入されて穀稈が機体後方に搬送される。このとき、扱胴6の回転により脱粒が行われ、受網33から穀粒や藁屑等が漏下するようにしている。
続いて、選別部19について説明する。選別部19は、揺動選別装置41による揺動選別と唐箕42による風選別とが行われ、一番物と二番物と藁屑等に分別される。
揺動選別装置41は、機枠43内に収納される。揺動選別装置41の前端部は、扱胴6の前端部の下方まで延出され、揺動選別装置41前下部には図示せぬ揺動軸が設けられるとともに、後部には後述の揺動駆動機構44が設けられ、この揺動駆動機構44によって揺動選別装置41が機枠43に対して揺動するように構成されている。なお、揺動駆動機構44の後下方には燃料タンク(不図示)が配置されている。
揺動選別装置41の前部には、流穀板45が設けられるとともに、この流穀板45の後下方に搬送板46が設けられる。これら流穀板45および搬送板46は、板状の部材を波形に成形したものであり、受網33を通過した処理物(穀粒および藁屑等との混合物)は、流穀板45および搬送板46上に落下し、揺動選別装置41の揺動により機体後方に搬送される。
そして、搬送板46後部には、第二選別部である網状のグレンシーブ(篩分装置)47が連設されるとともに、このグレンシーブ47と搬送板46の上方、かつ流穀板45の後方には、第一選別部であるチャフシーブ48が被装されている。さらに、チャフシーブ48の後方には、ストローラック49が配設される。
チャフシーブ48は、複数のチャフフィンから構成され、投入される処理物の量に応じてチャフフィンの開度を調節することを可能としている。すなわち、チャフフィンの上下一側端部が揺動選別装置41に枢支されて、チャフシーブ48左右両側に設けられた揺動板に枢結され、また、他側端部がチャフシーブ48の左右両側に設けられた不図示の摺動板に枢結されている。
上記摺動板は、揺動選別装置41と一体的に揺動されるとともに、この摺動板には図示しない調節レバーが枢結されており、該調節レバーに連結された図示しないワイヤの弛緩又は牽引により、この摺動板が前後に摺動される。なお、前記調節レバーは、上述のワイヤと反対側に設けられた図示しないバネによって各チャフフィンの傾斜角を小(寝かせる)とする方向に付勢されている。
そして、前記摺動板の摺動によりチャフフィンの角度が変更され、このチャフフィンの傾斜角を大(立てる)とさせるとき、チャフシーブ48の開度を大として穀粒の漏下量を増大させ、各チャフフィンの傾斜角を小(寝かせる)とさせるときチャフシーブ48の開度を小として穀粒の漏下量を減少させるように構成している。
こうして、穀粒および細かい藁屑は、チャフシーブ48を通過して下方に落下し、チャフシーブ48の開口よりも大きい藁屑などは後方に搬送される。このとき、チャフシーブ48とグレンシーブ47との間には、唐箕42により選別部19の前方から後方への気流が発生しており、細かい藁屑の一部は後方に吹き飛ばされて穀粒と分離される。
また、揺動選別装置19における前流穀板45の後部下方かつ後流穀板46の前部下方には唐箕42が配置され、チャフシーブ48やグレンシーブ47に選別風を送風するようにしている。
そして、揺動選別装置41の後端部近傍には、吸引ファン50が全幅に横設され、唐箕42から供給される選別風の流れに乗ってきた塵埃や脱穀時に発生する塵埃などを、吸引ファン50により吸引して機外へと排出するようにしている。
選別部19内に投入され、前流穀板45上に漏下された穀粒、枝梗付着粒、未熟穀粒および細かい藁屑などの混合物は、チャフシーブ48上に漏下される過程において、唐箕42により発生する選別部19の前方から後方への気流により、細かい藁屑の一部が後方へ吹き飛ばされる。
そして、チャフシーブ48上に漏下した穀粒、枝梗付着粒、未熟穀粒および細かい藁屑などの混合物は、揺動選別装置41の揺動により、後方に搬送される、このとき、これら穀粒、未熟穀粒、枝梗付着粒および細かい藁屑などは、チャフシーブ48の開口部より下方に落下し、大きい藁屑はチャフシーブ48の後方まで搬送され、ストローラック49を経て機外に排出される。
また、チャフシーブ48の開口部より下方に落下した穀粒、未熟穀粒、枝梗付着粒および細かい藁屑などは、後流穀板46およびグレンシーブ47上に漏下される。このときも唐箕42からの選別風により、細かい藁屑の一部は後方に吹き飛ばされて分離される。
さらに、グレンシーブ47上に漏下された穀粒、未熟穀粒、枝梗付着粒および細かい藁屑などのうち、穀粒、未熟穀粒、細かい藁屑などは、グレンシーブ47を通過して下方に落下する。このとき、重量が大きい穀粒(一番)は一番回収部51に回収され、後述する一番コンベア51aから図示しない揚穀コンベアを経て、グレンタンク12に搬送される。
一方、重量が小さい未熟穀粒や細かい藁屑の一部や穂切り粒や穀粒などが混じった未処理粒は、唐箕42からの選別風により後方に吹き飛ばされ、二番回収部52に回収され、後述する二番コンベア52aから図示しない二番還元コンベアを経て、前流穀板45上(またはチャフシーブ48上)に再投入される。
次に、本願発明の、撮像装置について説明する。図4は撮像装置のカメラを設置した刈取縦伝動軸ケース附近の拡大側面図、図5は画像表示モニタを備える操縦部の斜視図、図6はコンバインの、アユミを用いてトラックの荷台へ積み込み作業を示す説明図、図7はアユミおよび走行部の撮像を表示した操縦部における画像表示モニタの正面図、図8は撮像装置の制御ブロック図である。
本願のコンバイン1には、作業者(運転者)が、例えば図6に例示するコンバイン1をトラックなどの移送手段に積み込む際などに、操縦部Oから車体下部の走行部3などを画像監視できるよう、機体にカメラC1が設置されている。このカメラC1は、図4に示すように刈取縦伝動軸ケース61に設置される。
なお、刈取部7は、原動機Eの動力を入力させる刈取入力軸62を有する刈取入力軸ケース63と、刈取入力軸62の回転を下方の刈取横伝動軸64に伝達させる刈取縦伝動軸65を有する刈取縦伝動軸ケース61と、刈刃9に動力を伝達する刈取横伝動軸64を有する刈取横伝動軸ケース66とを備え、本願発明では、カメラC1を、刈取縦伝動軸ケース61の下部背面に設置し、左右の走行部3を撮像可能としたものである。
このため、カメラC1が、刈取部7後方に位置することで、カメラC1を汚れから保護できるとともに、オープンスペースに有する刈取縦伝動軸ケース61に設置されることから、メンテナンス性を向上させることができる。また、刈取部7および左右のクローラ走行装置(走行部3)を撮像可能とする位置に1台のカメラC1を効率的に設置することができる。
なお、カメラC1の設置は、上記位置に設置することが好ましいが、左右走行部3および後述するアユミ74を含む車体前方を撮像可能とする位置であればよく、またその設置台数も限定しない。
図8に示すように、このカメラC1は、コントローラCを介して、図5に示す操縦部O内に設置された画像表示モニタMに接続されており、操縦部O内の運転者は、この画像表示モニタMにより機外の様子(本願の車体下部の走行部3および後述のアユミ74を含む車体下部前方をはじめとする機外の作業状況)を監視することができる。従って、カメラC1および画像表示モニタMから本願の撮像装置71が構成される。
ここで、作業者(運転者)が、図6に示すように、コンバイン1をトラック72などの輸送手段の荷台部分73に、アユミ74などの積込補助具を用いて積み込む際の方法を説明する。この図6のように、荷台部分73の後端には、コンバイン1が位置する地面などとの間で、コンバイン1の走行部3の左右各クローラ走行装置の左右幅よりも広い板状部材の左右一対のアユミ74が、左右走行部3の間隔幅で架橋設置される。
そして、運転者は、例えば、操縦部O内などに設置された刈取部7を昇降させる図示しない刈取部昇降操作具を用いて刈取部7を本体に対して所定の最高位まで上昇させるとともに、撮像装置71の電源を投入することで、カメラC1による撮影画像が、画像表示モニタMに表示される。
このとき、刈取部7は、所定の最高位まで上昇させているため、カメラC1による撮影画像は、走行部3の左右各クローラ走行装置の前部および、車体下部前方のアユミ74が画像表示モニタMに表示される。
このため、運転者は、操縦部Oから乗出したり操縦部Oを降りて、走行部3とアユミ74の位置関係を確認する必要がなく、それら位置関係を画像表示モニタMで確認しながら左右のアユミ74上に沿って左右クローラ走行装置を走行させ、コンバイン1をトラック72の荷台部分73に積載させることができる。従って、運転者は、アユミ74と走行部3を画像表示モニタMで見ながら両者の位置関係を把握でき、コンバイン1を安心かつ正確、容易にアユミ74上を走行させながら輸送手段に積み込むことができる。
次に、本願発明の撮像装置は、刈取部7の昇降位置に連携させた優先機構を備えることもできる。図9は優先機構を設けた撮像装置の制御ブロック図、図10はコンバインの積み込み作業時、刈取部を所定の高さに上昇させた際の画像表示モニタの表示画面切り換わりを示す説明図である。
この場合の撮像装置71´は、図9に示すように、コントローラCには上述したカメラC1および画像表示モニタMが接続されているほかに、車体の適宜位置(例えば車体前端部や後端部あるいは穀粒排出オーガ13など)に取付け、操縦部Oの画像表示モニタMで作業状況(車両前方や刈取部7、車両後方あるいは穀粒排出オーガ13の穀粒排出など)を確認できるカメラCn(nは1台以上複数可)が接続される。さらに、コントローラCには、刈取部7の昇降位置を検出するために刈取部昇降操作具75(例えば刈取部昇降操作具75に設置した図示しない位置検出器など)が接続されており、この刈取部昇降操作具75の操作位置情報がコントローラCに伝達される。
また、コントローラCと、画像表示モニタMとの間には、画像切換機構Sを介在するとともに、この画像切換機構S内には優先機構Pが設けられている。
この画像切換機構Sは、刈取部昇降操作具75による刈取部7の昇降位置によって、カメラC1,Cnから対応したカメラC1,Cnの撮影画像を画像表示モニタMに表示させるものであり、例えば、刈取部7が刈取作業位置(通常の低位置)に降下させている場合であれば、図10(a)に示すように、カメラCnの撮影画像(車両前方や後方あるいは穀粒排出オーガ13の穀粒排出など)を画像表示モニタMに表示させる。
一方、刈取部7を車両移動位置(上昇最高位置)に上昇させた場合であれば、刈取部7に設置した図示しない位置検出器などの検出情報に基づいてコントローラCは、優先機構Pにより図10(b)に示すように、カメラC1の撮影画像(上述した走行部3およびアユミ74などを含む車両下部前方)を上記カメラCnの撮影画像に切り換えて画像表示モニタMに表示させる。
このため、上述したように、トラック72の荷台部分73に、アユミ74を用いてコンバイン1を積み込む際、運転者は刈取部昇降操作具75を操作して刈取部7を車両移動位置(上昇最高位置)に上昇させると、それまで画像表示モニタMに表示されていた刈取作業などによるカメラCnの撮影画像(車両前方や刈取部7、車両後方あるいは穀粒排出オーガ13の穀粒排出など)は、優先機構PによりカメラC1の撮影画像(上述した走行部3およびアユミ74などを含む車両下部前方)に切り換わる。
この結果、運転者は、画像表示モニタMには、通常の作業時などには刈取部7などの撮影画像が表示されるが、コンバイン1をトラック72に積み込む際には、必須操作として刈取部7を所定(最上位)の高さに上昇させることで、画像表示モニタMの画面がアユミ74を含む走行部3の撮影画像に切り換わり、運転者はその都度画像表示モニタMの操作など別途煩雑な操作をすることなく、上述したように快適にコンバイン1の積込作業を行うことができる。
さらに、本願発明の撮像装置には、予測進路表示手段を備えることもできる。図11は位置検出器を含む撮像装置の制御ブロック図、図12は積み込み作業におけるコンバインの予測進路を表示した画像表示モニタの正面図である。
この場合の撮像装置71´´は、例えば、図11に示すように、コントローラCには上述した少なくともカメラC1および画像表示モニタMが接続されているほかに、アユミ74の位置を測定する距離測定器Dが接続される。なお、距離測定器Dは、例えば、レーザー距離計やGPS(Global Positioning System)に限定されない適宜検出手段を、例えば刈取部7の先端部分など限定しない適宜位置に設置するものとする。
また、コントローラCには演算部76が設けられている。この演算部76は、上述した距離測定器Dの検出情報に基づいて、アユミ74と走行部3との位置関係および、左右各アユミ74上に左右各走行部3を通過させる走行部3の進路を予測するものであり、その予測進路情報をコントローラCは画像表示モニタMに後述する予測進路表示手段Nとして表示させる。
このため、上述同様にしてトラック72の荷台部分73に、アユミ74を用いてコンバイン1を積み込む際、運転者は、画像表示モニタMに表示されている走行部3およびアユミ74の撮影画像で確認しながら左右アユミ74上に向けて走行部3を走行操作するが、このとき、演算部76は、距離測定器Dの検出情報に基づいて各左右クローラ走行装置(走行部3)が、それぞれ左右各アユミ74上に載り、それらアユミ74上を直進するような最適な予測進路を算出する。
そして、コントローラCは、演算部76が算出した上記進路予測情報に基づいて、画像表示モニタMに、例えば図12に示すような矢印(限定されない、音声などであってもよい)などを用いた予測進路表示手段Nを表示させる。
これにより、運転者は、画像表示モニタMに表示される走行部3の矢印などの予測進路表示手段を目安として操縦部Oに着座したままで左右のアユミ74上に沿って左右クローラ走行装置(走行部3)を走行させ、コンバイン1をトラック72の荷台部分73に容易に積載させることができる。
以上詳述したように、この例のコンバイン1は、車両前部に昇降可能に配設した刈取
部7と、この刈取部7の後方に設置した操縦部Oと、この操縦部Oの下方に設けた走行部3とを備え、車両には、カメラC1と画像表示モニタMとからなる撮像装置71を設け、カメラC1は、車体の、少なくとも走行部3を撮像可能とする位置に取付けるとともに、画像表示モニタMは、操縦部Oに設けたものである。
なお、この発明は、車体に取付けたカメラによる撮影画像を、操縦部に設置した画像表示モニタで操縦部から車外を監視可能とする、コンバインを含むあらゆる作業車両に適用することができる。
3 走行部
7 刈取部
71,71´ ,71´´ 撮像装置
72 トラック
73 荷台
74 アユミ
75 刈取部昇降操作具
76 演算部
C コントローラ
C1,Cn カメラ
D 距離測定器
M 画像表示モニタ
N 予測進路表示手段
O 操縦部
P 優先機構
S 画像切換機構

Claims (4)

  1. 車両前部に昇降可能に配設した刈取部と、
    前記刈取部の後方に設置した操縦部と、
    前記操縦部の下方に設けた走行部と、
    を備えるコンバインにおいて、
    前記車両には、カメラと、画像表示モニタとからなる撮像装置を設け、
    前記カメラは、車体の、少なくとも前記走行部を撮像可能とする位置に取付けるととも に、
    前記画像表示モニタは、前記操縦部に設けたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記刈取部は、原動機の動力を入力させる刈取入力軸を有する刈取入力軸ケースと、前記刈取入力軸の回転を下方の刈取横伝動軸に伝達させる刈取縦伝動軸を有する刈取縦伝動軸ケースと、刈刃に動力を伝達する刈取横伝動軸を有する刈取横伝動軸ケースとを備え、
    前記カメラを、前記刈取縦伝動軸ケースに設置し、左右の前記走行部を撮像可能としたことを特徴とする、請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記画像表示モニタは、前記刈取部が所定の高さに上昇すると、前記刈取部の画面から前記走行部の画面に切換わることを特徴とする、請求項1に記載のコンバイン。
  4. 前記画像表示モニタは、前記走行部の表示画像に、該走行部の予測進路を表示する、予測進路表示手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載のコンバイン。
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