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JP5900125B2 - 半導体基板中の寄生抵抗を利用するレベルシフト回路 - Google Patents

半導体基板中の寄生抵抗を利用するレベルシフト回路 Download PDF

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Description

本発明は、ハーフブリッジ電源に代表されるレベルシフト回路の誤動作防止方法と、遅延時間短縮方法と、消費電流削減方法と、回路面積削減方法に関する。
スイッチング素子が直列に接続され、高電位系電源で駆動されるハーフブリッジ回路などにおいては、高電位側のスイッチング素子を低電位系の信号により駆動するために、レベルシフト回路が用いられる。レベルシフト回路においては、電位差の大きい回路ブロック間の接続にワイヤボンディング方式が適用される場合があるが、ワイヤボンディング方式の適用は、例えば、工数が増える、ワイヤリングのスペースが必要である等、コスト及び製品の小型化に悪影響を及ぼす。従って、ワイヤボンディング方式を用いないレベルシフト回路が求められている。ワイヤボンディング方式を用いないレベルシフト回路としては、特許文献1及び特許文献2に示されるような、寄生抵抗を利用したレベルシフト回路が挙げられる。
図1は、特許文献1と特許文献3に示される技術を利用した、従来のレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路100の構成を示す。図1に示されるハーフブリッジ回路100は、出力回路110と、高電位側駆動回路120と、低電位側駆動回路130とから構成される。出力回路110は、高電位側駆動回路120及び低電位側駆動回路130に接続されている。また、高電位側駆動回路120及び低電位側駆動回路130には、同期された信号が外部からそれぞれ入力されている。
出力回路110は、スイッチング素子XD1と、スイッチング素子XD2と、電源Eと、負荷L1とで構成される。出力回路110において、スイッチング素子XD1は、負荷L1が並列に接続されたスイッチング素子XD2と直列に接続され、高電圧の電源Eがスイッチング素子XD1を介して負荷L1に電源を供給している。スイッチング素子XD1は、高電位側のスイッチング素子で、例えばNチャネルまたはPチャネルのMOSトランジスタ、P型またはN型のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等とすることができる。スイッチング素子XD2は、低電位側のスイッチング素子で、例えばNチャネルMOSトランジスタ、N型のIGBT等とすることができる。以下、スイッチング素子XD1及びスイッチング素子XD2は、NチャネルMOSトランジスタとする。
高電位側駆動回路120は、レベルシフト回路と、ハイサイドドライバ123と、電源E1(以下、その出力電圧もE1で表す)とで構成される。レベルシフト回路は、高電位側駆動回路120のうち、ハイサイドドライバ123および電源E1を除く部分であり、ラッチ誤動作保護回路121と、ラッチ回路122と、第1の直列回路124と、第2の直列回路125と、抵抗R1及びR2(抵抗値もそれぞれ、R1、R2)と、PチャネルMOSトランジスタ(以下、PMとする)1及びPM2と、ダイオードD1及びダイオードD2と、インバータINVと、第1の直列回路124と第2の直列回路125との間に存在する寄生抵抗Rpar3とで構成される。ラッチ誤動作保護回路121は、setdrn信号及びresdrn信号が入力される。
第1の直列回路124は、半導体基板中の寄生抵抗Rpar1と高耐圧NチャネルMOSFET(以下、HVNとする)1とが直列に接続されて構成され、第1接続点Vsetb(電位もVsetbとする)を介してラッチ誤動作保護回路121にレベルシフト出力信号setdrn(以下、setdrn信号とする)を出力する。ここで、第1の直列回路124は、ラッチ誤動作保護回路121にsetdrn信号を出力するための第1のレベルシフト出力端子(第1接続点Vsetbに相当)を備えており、第1のレベルシフト出力端子は、ラッチ誤動作保護回路121に接続されているものとする。
第2の直列回路125は、半導体基板中の寄生抵抗Rpar2とHVN2とが直列に接続されて構成され、HVN2及び第2接続点Vrstb(電位もVrstbとする)を介してラッチ誤動作保護回路121にレベルシフト出力信号resdrn(以下、resdrn信号とする)を出力する。ここで、第2の直列回路125は、ラッチ誤動作保護回路121にresdrn信号を出力するための第2のレベルシフト出力端子(第2接続点Vrstbに相当)を備えており、第2のレベルシフト出力端子は、ラッチ誤動作保護回路121に接続されているものとする。
PM1は、第1の直列回路124を構成する抵抗Rpar1に並列に接続されている。PM2は、第2の直列回路125を構成する抵抗Rpar2に並列に接続されている。抵抗R1の一端(接続点)は、PM2のゲート端子に接続され、抵抗R2の一端(接続点)は、PM1のゲート端子に接続されている。インバータINVと、抵抗R1及びR2と、PM1及びPM2とにより、フィードバック回路が構成される。また、寄生抵抗Rpar1、Rpar2、及び抵抗R1、R2の抵抗値については、Rpar1=Rpar2、R1=R2としている。
ラッチ誤動作保護回路121は、setdrn信号及びresdrn信号が入力される。ラッチ誤動作保護回路121は、HVN1、HVN2のソース・ドレイン間の寄生容量Cds1、Cds2に起因するdv/dtノイズ(dv/dtノイズについては、例えば、特許文献3を参照)と呼ばれる誤信号が発生した場合、すなわち、電位Vsetb及び電位Vrstbが共にL(Low)レベルになる場合に、出力を高インピーダンスにしてラッチ回路122に影響を与えないようにする回路である。なお、ラッチ誤動作保護回路121は、電位Vsetb及び電位Vrstbが共にL(Low)レベルになる場合以外は、setdrn信号及びresdrn信号をそのまま通過させて出力し、もしくはsetdrn信号及びresdrn信号に基づいて加工した信号(例えば、出力信号を1つとし、setdrn信号及びresdrn信号がラッチ回路122をセットさせるものであればHレベル、リセットさせるものであればLレベル、変化させないものであれば高インピーダンスにする、など。)を出力する。
ラッチ回路122は、ラッチ誤動作保護回路121及びハイサイドドライバ123に接続されている。ラッチ回路122は、ラッチ誤動作保護回路121からの出力を入力し、その入力がLまたはHであるかに応じてセットまたはリセットされた値を記憶して出力し、入力が高インピーダンスになると、入力が高インピーダンスになる直前に記憶した値を保持・出力する回路である。
ラッチ回路122の出力端子は、抵抗R2を介して第2の直列回路125を構成する寄生抵抗Rpar2とHVN2の接続点である第2接続点Vrstbに接続されている。また、ラッチ回路122の出力をインバータINVによって反転することにより、ラッチ回路122の出力の反転出力が得られる。当該反転出力を出力するインバータINVの出力端子は、抵抗R1を介して第1の直列回路124を構成する寄生抵抗Rpar1とHVN1との接続点である第1接続点Vsetbに接続されている。
ハイサイドドライバ123は、高電位側のスイッチング素子XD1及びラッチ回路122に接続され、ラッチ回路122の出力に応じて信号HOを出力し、スイッチング素子XD1をオンオフ制御する。ハイサイドドライバ123の出力端子は、スイッチング素子XD1のゲート端子に接続されている。ラッチ誤動作保護回路121、ラッチ回路122、ハイサイドドライバ123、及び電源E1の低電位側電源端子は、スイッチング素子XD1及びXD2の接続点vs(以下、その電位もvsで表す)に接続されている。また、ラッチ誤動作保護回路121、ラッチ回路122、及びハイサイドドライバ123は、電源E1から電源の供給を受けている。図示されていないが、インバータINVも同様に低電位側電源端子が接続点vsに接続されて、電源E1から電源の供給を受けている。
第1の直列回路124及び第2の直列回路125の一端は、それぞれ電源E1の高電位側端子に接続された電源ラインvb(以下、その電位もvbで表す)に接続され、他端はそれぞれ接地電位(GND)に接続されている。HVN1のゲートには、高電位側駆動回路120のレベルシフト回路への入力信号であるset信号が入力され、HVN2のゲートには、高電位側駆動回路120のレベルシフト回路への入力信号であるreset信号が入力される。
ダイオードD1及びD2は、そのアノードがスイッチング素子XD1及びXD2の接続点vsに接続され、ダイオードD1のカソードが第1接続点Vsetbに接続され、ダイオードD2のカソードが第2接続点Vrstbに接続されている。ダイオードD1及びD2は、電圧Vsetb、Vrstbが電位vs以下にならないようクランプし、ラッチ誤動作保護回路121に過電圧が入力されないよう保護するためのものである。
なお、抵抗R1及びR2は、ラッチ回路122で使用されるCMOS回路又は論理反転用CMOS回路(INV)を構成するPMOS又はNMOSを経由してvb電位又はvs電位に接続されるが、簡略化のため、ラッチ回路122においてPMOS及びNMOSは図示せず、以降も同様に不図示とする。
低電位側駆動回路130は、低電位側のスイッチング素子XD2をオンオフ制御するローサイドドライバ131と、ローサイドドライバ131に電源を供給する電源E2(以下、その電位もE2で表す)で構成される。
ローサイドドライバ131は、電源E2から電源を供給され、ローサイドドライバ131に入力される信号Sを増幅してスイッチング素子XD2のゲート端子に入力する。この構成により、信号SがH(High)レベルのときスイッチング素子XD2がオン(導通)し、L(Low)レベルのときスイッチング素子XD2がオフ(遮断)する。すなわち、信号Sは、スイッチング素子XD2のオン/オフを直接指示する信号である。
高電位側駆動回路120に入力されるset信号及びreset信号については、set信号がスイッチング素子XD1のオン期間の開始(オフ期間の終了)タイミングを指示する信号であり、reset信号がスイッチング素子XD2のオフ期間の開始(オン期間の終了)タイミングを指示する信号である。
スイッチング素子XD1及びXD2は、後述するデッドタイムを除いて、一方がオンのとき、他方がオフするように相補的にオン/オフされ、スイッチング素子XD2がオンのときに接続点vsの電位vsは接地電位となり、スイッチング素子XD1がオンのときに接続点vsの電位vsは電源Eの出力電圧Eとなる。また、負荷L1は、ハーフブリッジ回路100から電力の供給を受ける負荷であり、接続点vsと接地電位との間に接続されている。
ここで、寄生抵抗の抵抗値は、温度、電源電圧等に依存して変化する。図2に、寄生抵抗の抵抗値の温度依存性を示す。図2に示されるように、温度が−50℃の場合に寄生抵抗の抵抗値が3kΩのものが、温度が150℃の場合、抵抗値は10kΩとなる。図3に、寄生抵抗の抵抗値の電源電圧依存性の例を示す。図3に示されるように、vb−GND間電圧が0Vの場合に寄生抵抗の抵抗値が3kΩのものが、vb−GND間電圧が800Vの場合に抵抗値は30kΩとなる。このように、半導体基板中の抵抗である寄生抵抗の抵抗値は、温度依存性及び電源電圧依存性を有する。そのため、温度や電源電圧の条件により、setdrn信号及びresdrn信号の立ち上がり時間が変動し、後述するようにレベルシフト回路の動作に影響を及ぼす場合がある。
また、第1の直列回路124と第2の直列回路125との間に存在する寄生抵抗Rpar3の抵抗値は、HVN1とHVN2との間の距離に依存して変化する。図4に、寄生抵抗Rpar3の抵抗値のHVN1とHVN2との間の距離依存性を示す。図4に示されるように、HVN1とHVN2との間の距離が1000μmの場合、寄生抵抗Rpar3の抵抗値は500kΩとなる。
図1に示されるレベルシフト回路においては、例えば、寄生抵抗Rpar1及びRpar2の抵抗値は10kΩ前後となるように調整され、寄生抵抗Rpar3は500kΩ前後となるように調整される。なお、寄生抵抗Rpar3の抵抗値が大きいほうが、レベルシフト回路が各々動作するときの影響を少なくすることができる。
図1に示されるハーフブリッジ回路100は、ラッチ回路122の出力およびインバータINVの出力を抵抗R1及びR2の一端に接続することにより、ラッチ回路122の出力状態に応じて抵抗R1及びR2の一端の電位をvb電位又はvs電位とすることができる。出力HOがLレベルのとき(ラッチ回路122がリセット状態のとき)は、抵抗R1の一端の電位がvb電位となって寄生抵抗Rpar1と抵抗R1とが並列接続状態となり、抵抗R2の一端の電位がvs電位となって寄生抵抗Rpar2と抵抗R2とが直列接続状態となる。従って、PM1のゲート電位が電位vbより低くなってPM1が完全な遮断状態ではなくなることにより、第1の接続点Vsetbと電源ラインvb間のインピーダンスは低くなる。一方、PM2のゲート電位が電位vbとなってPM2が遮断状態となることにより、第2の接続点Vrstbと電源ラインvb間のインピーダンスは第1の接続点Vsetbの場合より高くなる。また、抵抗R2の一端の電位がvs電位となっていることから、第2の接続点Vrstbが電位vs側にプルダウンされている形となっている。そして、接続点のvb電位に対する出力インピーダンスについては、第1の接続点Vsetbの方が第2の接続点Vrstbより低い状態となっている。
また、出力HOがHレベルのとき(ラッチ回路122がセット状態のとき)は、寄生抵抗Rpar1と抵抗R1とが直列接続状態となり、寄生抵抗Rpar2と抵抗R2とが並列接続状態となる。PM2のゲート電位が電位vbより低くなってPM2が完全な遮断状態ではなくなることにより、第2の接続点Vrstbと電源ラインvb間のインピーダンスは低くなる。一方、PM1のゲート電位が電位vbとなってPM1が遮断状態となることにより、第1の接続点Vsetbと電源ラインvb間のインピーダンスは第2の接続点Vrstbの場合より高くなる。また、抵抗R1の一端の電位がvs電位となっていることから、第1の接続点Vsetbが電位vs側にプルダウンされている形となっている。そして、接続点のvb電位に対する出力インピーダンスについては、第1の接続点Vsetbの方が第2の接続点Vrstbより高い状態となっている。
従って、dv/dtノイズが発生して第1の接続点Vsetbの電位と第2の接続点Vrstbの電位がともに低下しても、両者の電位がHレベルに戻るスピードが異なり、しかも遅い方の電位が最終的にdv/dtノイズ発生前の状態保つようにラッチ回路122を改めてセットまたはリセットするように構成されているので、dv/dtノイズの影響を回避することができる。
特許第3941206号公報 特許第3214818号公報 特開2011−139423号公報
図5は、図1に示されるレベルシフト回路の動作のタイムチャートを示す。時刻t1でset信号の入力パルスがHレベルに切り替わると、setdrn信号がvs電位に下がり、ラッチ出力がHレベルへと立ち上がり始める。set信号の入力パルスがHレベルの間、setdrn信号は継続してvs電位レベルとなる。時刻t2でラッチ回路122の出力がLレベルからHレベルに切り替わると、抵抗R1及びR2の並列/直列接続状態が切り替わる。時刻t3でset信号の入力パルスがHレベルからLレベルに切り替わると、setdrn信号が立ち上がる。時刻t4でreset信号の入力パルスがHレベルに切り替わると、resdrn信号がvs電位に下がり、ラッチ出力がLレベルへと下がり始める。reset信号の入力パルスがHレベルの間、resdrn信号は継続してvs電位レベルとなる。時刻t5でラッチ回路122の出力がHレベルからLレベルに切り替わると、抵抗R1及びR2の並列/直列接続状態が切り替わる。時刻t6でreset信号の入力パルスがHレベルからLレベルに切り替わると、resdrn信号が立ち上がる。
set信号の入力パルス幅よりもラッチ回路122の出力の反転(セットされる)タイミングが早いと、setdrn信号が立ち上がり始めるときの第1の直列回路124の出力のインピーダンスが高い状態となり、これと寄生容量Cds1とで構成される時定数回路の時定数が大きくなるとともに、抵抗R1を介してvs電位レベルに接続されていることから、setdrn信号の立ち上がりが遅れる。
また、レベルシフト抵抗として寄生抵抗Rpar1及びRpar2を利用しているため、この立ち上がり時間は上述のように温度や電源電圧の影響により変動する。図2及び図3に示されるように、温度や電圧が高くなることにより、寄生抵抗Rpar1及びRpar2の抵抗値が大きくなる。寄生抵抗Rpar1及びRpar2の抵抗値が大きくなると、setdrn信号及びresdrn信号の立ち上がりの遅延が大きくなるが、set信号及びreset信号のパルスが単発で発生するならば、setdrn信号及びresdrn信号の立ち上がりがいくら遅れても問題がない。しかしながら、寄生抵抗Rpar1及びRpar2の抵抗値が大きい場合であって、set信号及びreset信号のパルス間隔が狭く、set信号及びreset信号のパルスが連続で発生し、且つ前のパルスが立ち上がりきらないうちに後のパルスが立ち下がる場合、setdrn信号及びresdrn信号の両方がLレベルとなる。setdrn信号及びresdrn信号の両方がLレベルとなるのは、dV/dtノイズが発生するのと同じ状態であり、ラッチ誤動作保護回路121により本来通過させなければいけないsetdrn信号もしくはresdrn信号をブロックしてしまうという不具合が生じる。従って、後のパルスが有効となるのは、前のパルスが立ち上がってからということになり、図5に示されるように遅延時間が増加し、応答性が悪化する。この、正規の信号であってもsetdrn信号及びresdrn信号の両方がLレベルとなってしまう期間が生じるという不具合を回避するためにレベルシフト抵抗の抵抗値を小さくすると、HVNがオンとなってdV/dtノイズが発生する場合に、レベルシフト抵抗に流れる電流が増加し、消費電流が増加してしまう。
図6は、set信号−reset信号のパルス間隔が0.5μsであるときの図1に示されるハーフブリッジ回路100の回路シミュレーション結果を示す。図7は、set信号−reset信号のパルス間隔が0.2μsであるときの図1に示されるハーフブリッジ回路100の回路シミュレーション結果を示す。図6に示されるように、set信号−reset信号のパルス間隔が0.5μsである場合、寄生抵抗の抵抗値が5kΩのときの破線で示される出力波形と、寄生抵抗の抵抗値が35kΩのときの実線で示される出力波形とにおいて、ラッチ出力は同等の出力波形となる。
しかしながら、図7に示されるように、set信号−reset信号のパルス間隔が0.2μsである場合、寄生抵抗の抵抗値が5kΩのときの出力波形と、寄生抵抗の抵抗値が35kΩのときの出力波形とを比較すると、寄生抵抗の抵抗値が35kΩのときのラッチ出力の出力波形にラッチ誤動作保護回路121のブロックに起因する遅延が生じていることがわかる。従って、set信号−reset信号のパルス間隔及び寄生抵抗の抵抗値の大小に関係なく、遅延時間に影響を与えないようなレベルシフト回路が求められている。
上述の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、半導体基板中の第1の寄生抵抗と、第1のレベルシフト入力信号を入力する入力端子に接続された第1のスイッチング素子と、第1のレベルシフト出力信号を出力するための第1のレベルシフト出力端子とが直列に接続された第1の直列回路と、半導体基板中の第2の寄生抵抗と、第2のレベルシフト入力信号を入力する入力端子に接続された第2のスイッチング素子と、第2のレベルシフト出力信号を出力するための第2のレベルシフト出力端子とが直列に接続された第2の直列回路と、前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路に接続され、前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路からそれぞれ出力される前記第1のレベルシフト出力信号及び前記第2のレベルシフト出力信号を入力して、前記第1のレベルシフト出力信号と、前記第2のレベルシフト出力信号と、第1の検出信号と、第2の検出信号とを出力する動作検出回路であって、前記第1の検出信号は、前記動作検出回路の第1の端子から出力され、前記第1のレベルシフト出力信号がローレベルであり且つ前記第2のレベルシフト出力信号がハイレベルである第1の状態に応答してローレベルとなり、前記第2の検出信号は、前記動作検出回路の第2の端子から出力され、前記第1のレベルシフト出力信号がハイレベルであり且つ前記第2のレベルシフト出力信号がローレベルである第2の状態に応答してローレベルとなる、動作検出回路と、前記動作検出回路から前記第1のレベルシフト出力信号及び前記第2のレベルシフト出力信号を入力し、前記第1のレベルシフト出力信号及び前記第2のレベルシフト出力信号が共にローレベルになる場合、高インピーダンスの信号を出力し、前記第1のレベルシフト出力信号及び前記第2のレベルシフト出力信号が共にローレベルにならない場合、前記第1のレベルシフト出力信号及び前記第2のレベルシフト出力信号をローレベルまたはハイレベルのまま通過させて出力するラッチ誤動作保護回路と、前記ラッチ誤動作保護回路からの出力を入力し、前記ラッチ誤動作保護回路からの出力がローレベルまたはハイレベルであればその値を記憶して該記憶した値をその反転値とともに出力し、前記ラッチ誤動作保護回路からの出力が高インピーダンスであると、入力が高インピーダンスになる直前に記憶した値を保持して前記記憶した値を前記記憶した値の反転信号とともに出力するラッチ回路であって、前記ラッチ回路の一方の出力端子は、第1の抵抗、第2の抵抗、及び第3の抵抗を介して前記第1のレベルシフト出力端子に接続され、前記ラッチ回路の他方の出力端子は、第4の抵抗、第5の抵抗、及び第6の抵抗を介して前記第2のレベルシフト出力端子に接続されている、ラッチ回路と、前記第1の寄生抵抗と並列に接続された第3のスイッチング素子であって、前記第3のスイッチング素子のソース端子は、電源電位に接続され、前記第3のスイッチング素子のドレイン端子は、前記第1のレベルシフト出力端子に接続され、前記第3のスイッチング素子のゲート端子は、前記第2のレベルシフト出力端子に接続されている、第3のスイッチング素子と、前記第2の寄生抵抗と並列に接続された第4のスイッチング素子であって、前記第4のスイッチング素子のソース端子は、前記電源電位に接続され、前記第4のスイッチング素子のドレイン端子は、前記第2のレベルシフト出力端子に接続され、前記第4のスイッチング素子のゲート端子は、前記第1のレベルシフト出力端子に接続されている、第4のスイッチング素子と、ソース端子が前記電源電位に接続され、ドレイン端子が前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との間に接続され、ゲート端子が前記動作検出回路の前記第1の端子に接続された第5のスイッチング素子と、ソース端子が前記電源電位に接続され、ドレイン端子が前記第4の抵抗と前記第5の抵抗との間に接続され、ゲート端子が前記動作検出回路の前記第2の端子に接続された第6のスイッチング素子とを備えたことを特徴とするレベルシフト回路である。
請求項2に記載のレベルシフト回路は、請求項1に記載のレベルシフト回路であって、ソース端子が前記電源電位に接続され、ドレイン端子が前記第2の抵抗と前記第3の抵抗との間に接続され、ゲート端子が前記動作検出回路の前記第2の端子に接続された第7のスイッチング素子と、ソース端子が前記電源電位に接続され、ドレイン端子が前記第5の抵抗と前記第6の抵抗との間に接続され、ゲート端子が前記動作検出回路の前記第1の端子に接続された第8のスイッチング素子とをさらに備えたことを特徴とする。
請求項3に記載のレベルシフト回路は、請求項1又は2に記載のレベルシフト回路であって、前記動作検出回路は、第1のインバータと、第2のインバータと、第3のインバータと、第4のインバータと、第1のNAND素子と、第2のNAND素子とで構成される論理回路群を備え、前記第1のインバータの入力端子及び前記第1のNAND素子の一方の入力端子は、前記第1のレベルシフト出力端子に接続され、前記第2のインバータの入力端子及び前記第2のNAND素子の一方の入力端子は、前記第2のレベルシフト出力端子に接続され、前記第3のインバータの入力端子及び前記第2のNAND素子の他方の入力端子は、前記第1のインバータの出力端子に接続され、前記第4のインバータの入力端子及び前記第1のNAND素子の他方の入力端子は、前記第2のインバータの出力端子に接続され、前記動作検出回路の前記第1の端子は、前記第2のNAND素子の出力端子であり、前記動作検出回路の前記第2の端子は、前記第1のNAND素子の出力端子であることを特徴とする。
請求項4に記載のレベルシフト回路は、請求項1から3のいずれかに記載のレベルシフト回路であって、前記第1の寄生抵抗と前記第1乃至第3の抵抗との合成抵抗値の抵抗比は、前記ラッチ回路の前記一方の出力端子の出力がローレベルとなって前記第1の寄生抵抗と前記第1乃至第3の抵抗とが直列接続状態になったときに前記動作検出回路内の論理回路群の各々に入力される信号の電位レベルが前記論理回路群に対しハイレベルとなるように調整され、前記第2の寄生抵抗と前記第4乃至第6の抵抗との合成抵抗値の抵抗比は、前記ラッチ回路の前記他方の出力端子の出力がローレベルとなって前記第2の寄生抵抗と前記第4乃至第6の抵抗とが直列接続状態になったときに前記動作検出回路内の前記論理回路群の各々に入力される信号の電位レベルが前記論理回路群に対しハイレベルとなるように調整されていることを特徴とする。
請求項5に記載のレベルシフト回路は、請求項1から4のいずれかに記載のレベルシフト回路であって、前記第2の抵抗及び前記第3の抵抗の直列合成抵抗値は、前記第1の寄生抵抗の抵抗値以下であり、前記第5の抵抗及び前記第6の抵抗の直列合成抵抗値は、前記第2の寄生抵抗の抵抗値以下であることを特徴とする。
請求項6に記載のレベルシフト回路は、請求項1から5のいずれかに記載のレベルシフト回路であって、前記ラッチ回路と前記第1の抵抗との間には、インバータが接続されていることを特徴とする。
請求項7に記載の抵抗値の決定方法は、請求項1から6のいずれかに記載のレベルシフト回路において、請求項1から6に記載のいずれかのレベルシフト回路において、前記第1の状態のとき、前記第1の抵抗における消費電流許容値及び前記電源電位の最大値により前記第1の抵抗の抵抗値を決定し、当該決定した第1の抵抗の抵抗値に基づいて、前記第1の寄生抵抗、前記第2の抵抗、及び前記第3の抵抗の抵抗値を決定し、前記第2の状態のとき、前記第2の抵抗における消費電流許容値及び前記電源電位の最大値により前記第2の抵抗の抵抗値を決定し、当該決定した第2の抵抗の抵抗値に基づいて、前記第2の寄生抵抗、前記第5の抵抗、及び前記第6の抵抗の抵抗値を決定することを特徴とする。
本発明に係るレベルシフト回路を使用することにより、set信号−reset信号のパルス間隔が短くなった場合であっても、ラッチ出力が遅延せずに動作することが可能となる。また、同時に、dv/dtノイズによる誤動作を防止するためのレベルシフト回路の合成抵抗に関わるインピーダンスの関係が、いかなる動作モードにおいても誤動作を防止するように働くため、dv/dtノイズに対する耐性を損ねることがない。
従来のレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の構成図を示す。 寄生抵抗の抵抗値の温度依存性を示す図である。 寄生抵抗の抵抗値の電圧依存性を示す図である。 寄生抵抗の抵抗値のHVN間距離依存性を示す図である。 図1に示されるレベルシフト回路の動作のタイムチャートを示す。 set信号−reset信号のパルス間隔が0.5μsであるときの図1に示されるハーフブリッジ回路の回路シミュレーション結果を示す図である。 set信号−reset信号のパルス間隔が0.2μsであるときの図1に示されるハーフブリッジ回路の回路シミュレーション結果を示す図である。 本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の構成を示す図である。 本発明に係るレベルシフト回路の動作タイムチャート及び動作モードを示す図である。 動作モード(1)のときの本発明に係るレベルシフト回路の回路状態を示す図である。 動作モード(2)のときの本発明に係るレベルシフト回路の回路状態を示す図である。 動作モード(3)のときの本発明に係るレベルシフト回路の回路状態を示す図である。 動作モード(4)のときの本発明に係るレベルシフト回路の回路状態を示す図である。 動作モード(5)のときの本発明に係るレベルシフト回路の回路状態を示す図である。 動作モード(6)のときの本発明に係るレベルシフト回路の回路状態を示す図である。 レベルシフト回路の抵抗比の関係を示す図である。 レベルシフト回路の抵抗比の関係を示す図である。 set信号−reset信号のパルス間隔が0.5μsのときの本発明に係る回路の回路シミュレーションの結果を示す図である。 set信号−reset信号のパルス間隔が0.5μsのときの従来技術に係る回路の回路シミュレーションの結果を示す図である。 set信号−reset信号のパルス間隔が0.2μsのときの本発明に係る回路の回路シミュレーションの結果を示す図である。 set信号−reset信号のパルス間隔が0.2μsのときの従来技術に係る回路の回路シミュレーションの結果を示す図である。
図8に、本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の構成を示す。図1の構成と共通する部位には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図8に示すように、本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路200は、PM1a及びPM1bと、PM2a及びPM2bと、抵抗R1M、R2M、R1L、及びR2Lと、動作検出回路250とをさらに備える点で、図1に示されるハーフブリッジ回路100と異なる。図8に示されるハーフブリッジ回路200の高電位側駆動回路220において、寄生抵抗Rpar1及びRpar2の抵抗値は、特許文献1に記載されているように制御することができる。
抵抗R1Mの一方の端子は抵抗R1に接続され、他方の端子は抵抗R1Lの一方の端子に接続されている。抵抗R1Lの他方の端子は、PM2のゲート端子に接続されている。抵抗R2Mの一方の端子は抵抗R2に接続され、他方の端子は抵抗R2Lの一方の端子に接続されている。抵抗R2Lの他方の端子はPM1のゲート端子に接続されている。
PM1bのソース端子は電源ラインvbに接続され、PM1bのドレイン端子は抵抗R1と抵抗R1Mとの間の接続点に接続され、PM1bのゲート端子は動作検出回路250に接続されている。PM2bのソース端子は電源ラインvbに接続され、PM2bのドレイン端子は抵抗R2と抵抗R2Mとの間の接続点に接続され、PM2bのゲート端子は動作検出回路250に接続されている。
PM1aのソース端子は電源ラインvbに接続され、PM1aのドレイン端子は抵抗R1Mと抵抗R1Lとの間の接続点に接続され、PM1aのゲート端子は動作検出回路250に接続されている。PM2aのソース端子は電源ラインvbに接続され、PM2aのドレイン端子は抵抗R2Mと抵抗R2Lとの間の接続点に接続され、PM2aのゲート端子は動作検出回路250に接続されている。
動作検出回路250は、インバータ251、252、255、及び256と、NAND素子253及び254とを備える。インバータ251は第1の直列回路124の第1のレベルシフト出力端子と接続され、インバータ252は第2の直列回路125の第2のレベルシフト出力端子と接続されている。NAND素子253は、一方の入力端子が第1のレベルシフト出力端子と接続され、他方の入力端子がインバータ252の出力端子と接続され、nresen信号をPM1a及びPM2bのゲート端子に出力する。NAND素子254は、一方の入力端子が第2のレベルシフト出力端子と接続され、他方の入力端子がインバータ251の出力端子と接続され、nseten信号をPM1b及びPM2aのゲート端子に出力する。インバータ255の入力端子はインバータ251の出力端子に接続され、インバータ255の出力端子はラッチ誤動作保護回路121に接続されている。インバータ256の入力端子はインバータ252の出力端子に接続され、インバータ256の出力端子はラッチ誤動作保護回路121に接続されている。
動作検出回路250は、setdrn信号がLレベルであり且つresdrn信号がハイレベルであるときにLレベルのnseten信号を出力し、setdrn信号がHレベルであり且つresdrn信号がLレベルであるときにLレベルのnresen信号を出力する。その他の場合、nseten信号及びnresen信号はHレベルとなる。
図9は、本発明に係るレベルシフト回路の動作タイムチャート及び動作モードを示す。図9には、ラッチ出力、set信号、setdrn信号、nseten信号、reset信号、resdrn信号、nresen信号、vs−GND間電圧、及び動作モードの動作タイムチャートが示されている。図9に示される動作モードは、上記信号出力の信号状態に基づいて動作モード(1)〜(6)に分類されている。以下、図9を参照しながら本発明に係るレベルシフト回路を用いたハーフブリッジ回路の各動作モードに係る回路状態について説明する。
図10は、動作モード(1)のときの本発明に係るレベルシフト回路の回路状態を示す。図9に示されるように、動作モード(1)においては、ラッチ出力がリセット状態(Lレベル)であり、set信号及びreset信号がLレベルであり、setdrn信号、nseten信号、resdrn信号、及びnresen信号はHレベルである。
図10に示されるように、PM1〜1b及びPM2〜2bは全てオフ状態であり、ラッチ回路122からのフィードバック信号FBがLレベル(=電位vs)であり、抵抗R1の一端に印加されるフィードバック信号FBの反転信号NFBがHレベル(=電位vb)であることから、set側のレベルシフト回路は抵抗並列接続状態となり、reset側のレベルシフト回路は抵抗直列接続状態となる。なお、PM1は、ゲート電圧が電位vbより低くなっているので、半オフとも言うべき状態となっている。reset側のレベルシフト回路が抵抗直列接続状態となるため、PM1のゲート端子に入力されるresdrn信号の電位は、寄生抵抗Rpar2と直列合成抵抗(R2+R2M+R2L)との抵抗分圧によりvb電位とvs電位の中間電位となる。このため、set側のvb−setdrn間のインピーダンスは、reset側のvb−resdrn間のインピーダンスよりも低い状態となっている。このときの抵抗分圧状態の概略を図16に示す。
図16は、寄生抵抗特性における最大抵抗値Rparmaxと、3つの抵抗Rx、RxM、及びRxL(xは1又は2)が直列接続状態のときの合成抵抗値(Rx+RxM+RxL)との抵抗比の関係を示す。レベルシフト回路の出力の後段に設置される動作検出回路250の論理素子251〜256がCMOS構造であるため、中間電位の設定値によっては論理素子251〜256に貫通電流が流れることになる。そこで、図16に示されるように、動作検出回路250の論理素子251〜256のPMOS素子の閾値を超えない範囲の抵抗比(この抵抗比によるvbの分圧値と電位vbとの差電圧が、PMOS素子の閾値より小さく、vbの分圧値が動作検出回路250の論理素子に対しHレベルとみなされる範囲)に設定することにより、動作検出回路250の論理素子251〜256への貫通電流を低減することが可能になると同時に、setdrn信号及びresdrn信号を出力する出力端子の出力インピーダンスに差を設けることにより、dv/dtノイズ耐性を向上させる効果を得る。
図9に示されるように、動作モード(1)から動作モード(2)に切り替わる直前にset信号はHレベルに切り替えられており、それに伴いsetdrn信号もHレベルからLレベルに切り替わり始め、setdrn信号がLレベルとなったときに、ラッチ出力がHレベルに切り替わるとともに、nseten信号がLレベルに切り替わって動作モード(2)が開始する。
図11は、動作モード(2)のときの本発明に係るレベルシフト回路の回路状態を示す。図9に示されるように、動作モード(2)においては、ラッチ出力がセット状態(Hレベル)であり、set信号、resdrn信号、及びnresen信号がHレベルであり、reset信号、setdrn信号、及びnseten信号はLレベルである。なお、HVN1はオン状態となっている。
図11に示されるように、setdrn信号がLレベルのときPM2はオンとなるが、HVN2がオフ状態であるため、resdrn信号はHレベルのままである。setdrn信号がLレベル且つresdrn信号がHレベルであるのでnseten信号がLレベルとなり、PM1b及びPM2aがオンとなる。HVN2がオフ状態であるため、PM2aのオン状態はresdrn信号に影響しないが、reset側のレベルシフト回路の合成抵抗は、(Rpar2//R2L//PM2のオン抵抗)の並列合成抵抗となる。また、PM1bがオン状態であることにより、set側のレベルシフト回路の合成抵抗はRpar1//(R1M+R1L)となる。この抵抗値はHVN1がオフ状態となるときのsetdrn信号の立ち上がり時間を決定するが、PM1bがオンすることにより寄生抵抗Rpar1にR1MとR1Lの直列抵抗が並列接続されて合成抵抗値を寄生抵抗Rpar1単独のものより下げることができるので、従来のレベルシフト回路より立ち上がり時間を短くすることができ、次のreset信号に対する応答遅れを抑制することができる。
図17は、寄生抵抗特性における最大抵抗値Rparmaxと、2つの抵抗RxM及びRxLが直列接続状態のときの合成抵抗値(RxM+RxL)と、抵抗Rxの抵抗値との抵抗比の関係を示す。このとき、合成抵抗値(RxM+RxL)を寄生抵抗Rparmaxの抵抗値と同等以下になるように設定することにより、set側のレベルシフト回路の合成抵抗の抵抗値Rparx//(RxM+RxL)が寄生抵抗Rparmaxの抵抗値の1/2以下と小さくなるため、応答時間を短縮することが可能となる。
また、動作モード(2)のときの回路状態において、PM1bがオン状態であることから、抵抗R1はPM1bを介してvb−vs間に接続されるため、vb−vs間の電位差と抵抗R1との関係から得られる電流を消費することになる。そこで、動作モード(2)のときに抵抗R1に流れる消費電流許容値を先ず決定し、当該決定した消費電流許容値によって電圧(vb−vs)の最大値(vb−vs)maxを割ることにより抵抗R1の抵抗値を決定し、当該決定した抵抗R1の抵抗値に基づいて寄生抵抗Rpar1の抵抗値と抵抗R1M及びR1Lの抵抗値とを決定することによって、動作モード(2)のときの消費電流を低減することが可能となる。後述する動作モード(4)のときにおいても同様に、抵抗R2に流れる消費電流許容値を先ず決定し、当該決定した消費電流許容値によって電圧(vb−vs)の最大値(vb−vs)maxを割ることにより抵抗R2の抵抗値を決定し、当該決定した抵抗R2の抵抗値に基づいて寄生抵抗Rpar2の抵抗値と抵抗R2M及びR2Lの抵抗値とを決定することによって、動作モード(4)のときの消費電流を低減することが可能となる。
さらに、動作モード(2)のときの回路状態において、set側及びreset側のレベルシフト回路の合成抵抗の抵抗値はreset側が小さく、set側が大きい値となる。これにより、set信号が入力されたときにdv/dtノイズが発生しても、reset側のインピーダンスが低いため、reset側のレベルシフト回路から出力されるresdrn信号の立ち上がりが早く、set側のレベルシフト回路から出力されるsetdrn信号の立ち上がりが遅くなり、セット状態のラッチ回路122に対しdv/dtノイズが発生しても再セットする形になり、誤動作しないようにすることができる。
図9に示されるように、動作モード(2)から動作モード(3)に切り替わる直前にset信号はLレベルに切り替えられており、それに伴いsetdrn信号もLレベルからHレベルに切り替わるように立ち上がり始める。setdrn信号がラッチ誤動作保護回路121の所定の閾値を超えたときに、nseten信号がHレベルに切り替わって動作モード(3)が開始する。
図12に、動作モード(3)のときの本発明に係るレベルシフト回路の回路状態を示す。図9に示されるように、動作モード(3)においては、ラッチ出力がセット状態(Hレベル)であり、set信号及びreset信号がLレベルであり、setdrn信号、nseten信号、resdrn信号、及びnresen信号はHレベルである。
図12に示されるように、PM1〜1b及びPM2〜2bは全てオフ状態であり、ラッチ回路122からのフィードバック信号FBがHレベルであり、抵抗R1の一端に印加される信号NFBがLレベルであることから、set側のレベルシフト回路は抵抗直列接続状態となり、reset側のレベルシフト回路は抵抗並列接続状態となる。なお、PM2は、ゲート電圧が電位vbより低くなっているので、半オフとも言うべき状態となっている。set側のレベルシフト回路が抵抗直列接続状態となるため、PM2のゲート端子に入力されるresdrn信号の電位は、寄生抵抗Rpar1と直列合成抵抗(R1+R1M+R1L)との抵抗分圧によりvb電位とvs電位との中間電位となる。このため、set側のvb−setdrn間のインピーダンスは、reset側のvb−resdrn間のインピーダンスよりも低い状態となっている。
図9に示されるように、動作モード(3)から動作モード(4)に切り替わる直前にreset信号がHレベルに切り替えられており、それに伴いresdrn信号もHレベルからLレベルに切り替わり始め、resdrn信号がLレベルとなったときに、ラッチ出力がLレベルに切り替わり、nresen信号がLレベルに切り替わって動作モード(4)が開始する。なお、HVN2はオン状態となっている。
図13は、動作モード(4)のときの本発明に係るレベルシフト回路の回路状態を示す。図13に示されるように、resdrn信号がLレベルのときPM1はオン状態となるが、HVN1はオフ状態であるため、setdrn信号はHレベルのままである。setdrn信号がHレベル且つresdrn信号がLレベルであるのでnresen信号がLレベルとなり、PM2b及びPM1aがオンとなる。HVN1がオフ状態であるため、PM1aのオン状態はsetdrn信号に影響しないが、set側のレベルシフト回路の合成抵抗は、(Rpar1//R1L//PM1のオン抵抗)となる。また、PM2bのオン状態により、reset側のレベルシフト回路の合成抵抗はRpar2//(R2M+R2L)となり、この抵抗値はHVN2がオフ状態となるときのresdrn信号の立ち上がり時間を決定するが、PM2bがオンすることにより寄生抵抗Rpar2にR2MとR2Lの直列抵抗が並列接続されて合成抵抗値を寄生抵抗Rpar2単独のものより下げることができるので、従来のレベルシフト回路より立ち上がり時間を短くすることができ、次のset信号に対する応答遅れを抑制することができる。
このとき、set側及びreset側のレベルシフト回路の合成抵抗の抵抗値は、set側が小さく、reset側が大きい値となる。これにより、reset信号が入力されたときにdv/dtノイズが発生してもset側のインピーダンスが低いため、set側のレベルシフト回路から出力されるsetdrn信号の立ち上がりが早く、reset側のレベルシフト回路から出力されるresdrn信号の立ち上がりが遅くなり、リセット状態のラッチ回路122に対しdv/dtノイズが発生しても再リセットする形になり、誤動作しないようにすることができる。
図9に示されるように、動作モード(4)から動作モード(1)に切り替わる直前にreset信号はLレベルに切り替えられており、それに伴いresdrn信号もLレベルからHレベルに切り替わるように立ち上がり始める。resdrn信号がラッチ誤動作保護回路121の所定の閾値を超えたときに、nresen信号がHレベルに切り替わって動作モード(1)が開始する。
図14は、動作モード(5)のときの本発明に係るレベルシフト回路の回路状態を示す。動作モード(5)においては、set信号及びreset信号がLレベルであり、ラッチ出力がリセット状態(Lレベル)であるときにdv/dtノイズが発生している。図14に示されるように、PM1a、PM1b、PM2a、及びPM2bがオフ状態であるため、ラッチ回路122からフィードバックされる信号により、set側のレベルシフト回路は抵抗並列接続状態となり、reset側のレベルシフト回路は抵抗直列接続状態となる。
reset側のレベルシフト回路が抵抗直列接続状態となるため、PM1のゲート端子に入力されるresdrn信号の電位は、寄生抵抗Rpar2と直接合成抵抗(R2+R2M+R2L)との抵抗分圧によりvb電位とvs電位との中間電位となる。このため、reset側のvb−resdrn間のインピーダンスは、set側のvb−setdrn間のインピーダンスよりも高い状態となっている。dv/dtノイズが終了してラッチ誤動作保護回路121によるブロックが外れたときに、このインピーダンスの差がresdrn信号の立ち上がりを遅くすることによりラッチ回路122を再リセットする形にして論理反転を防止する。
図15は、動作モード(6)のときの本発明に係るレベルシフト回路の回路状態を示す。動作モード(6)においては、set信号及びreset信号がLレベルであり、ラッチ出力がセット状態(Hレベル)であるときにdv/dtノイズが発生している。図15に示されるように、PM1a、PM1b、PM2a、及びPM2bがオフ状態であるため、ラッチ回路122からフィードバックされる信号により、set側のレベルシフト回路は抵抗直列接続状態となり、reset側のレベルシフト回路は抵抗並列接続状態となる。
set側のレベルシフト回路が抵抗直列接続状態となるため、PM2のゲート端子に入力されるsetdrn信号の電位は、寄生抵抗Rpar1と直列合成抵抗(R1+R1M+R1L)との抵抗分圧によりvb電位とvs電位との中間電位となる。このため、set側のvb−setdrn間のインピーダンスは、reset側のvb−resdrn間のインピーダンスよりも高い状態となっている。dv/dtノイズが終了してラッチ誤動作保護回路121によるブロックが外れたときに、このインピーダンスの差がsetdrn信号の立ち上がりを遅くしてラッチ回路122を再セットする形にすることにより論理反転を防止する。
このように、setdrn信号及びresdrn信号がHレベルの状態でdV/dtノイズが発生すると、図14又は図15に示される回路状態(nresen信号及びnseten信号がHレベル)となって、dV/dtノイズの発生によるレベルシフト回路の誤動作を防止することができる。特に、本発明に係るレベルシフト回路においては、setdrn信号及びresdrn信号がLレベルのときはラッチ誤動作保護回路121によりsetdrn信号及びresdrn信号がラッチ回路122に入力されることを阻止し、dV/dtノイズが終わるときにはset側及びreset側のレベルシフト回路に係るインピーダンスに差を設けることによりsetdrn信号及びresdrn信号がHレベルになるスピードに差をつけて、本来ある方の信号が長くLレベルを保つようにして(例えば、dV/dtノイズが入る直前のラッチ回路122の出力がHレベルであれば、setdrn信号の立ち上がりが遅くなるようにする。)、ラッチ回路122が誤反転しないようにしている。
なお、上述のように、従来のレベルシフト回路の課題に対し、set信号もしくはreset信号が外れるときのsetdrn信号もしくはresdrn信号の立ち上がり時間を短くするのは,PM1bまたはPM2bがHVN1またはHVN2のプルアップ抵抗を小さくすることが本質である。その他のPチャネルMOSトランジスタは、dv/dtノイズ対策が主な機能となっている。
本発明の実施例1に係るレベルシフト回路を説明する。本発明の実施例1に係るレベルシフト回路では、一例として、R1=R2=450kΩとし、R1M=R2M=2kΩとし、R1L=R2L=1kΩとしている。
図18は、set−resetパルス間隔が0.5μsのときの本発明に係るレベルシフト回路の動作波形を示す。図18においては、寄生抵抗Rpar1及びRpar2の抵抗値が5kΩの場合と、35kΩの場合とをそれぞれ示している。図18を参照すると、寄生抵抗値が変化しても、ラッチ出力に遅延が生じていないことがわかる。
図19は、参考のため、set−resetパルス間隔が0.5μsのときの図3に示されるような従来方式に係るレベルシフト回路の動作波形を示す。図19においては、寄生抵抗Rpar1及びRpar2の抵抗値が5kΩの場合と、35kΩの場合とをそれぞれ示している。図19を参照すると、寄生抵抗値が変化しても、ラッチ出力に遅延が生じていないことがわかる。
図20は、set−resetパルス間隔が0.2μsのときの本発明に係るレベルシフト回路の動作波形を示す。図20においては、寄生抵抗Rpar1及びRpar2の抵抗値が5kΩの場合と、35kΩの場合とをそれぞれ示している。図20を参照すると、寄生抵抗値が変化しても、ラッチ出力に遅延が生じていないことがわかる。
図21は、参考のため、set−resetパルス間隔が0.2μsのときの図3に示されるような従来方式に係るレベルシフト回路の動作波形を示す。図21においては、寄生抵抗Rpar1及びRpar2の抵抗値が5kΩの場合と、35kΩの場合とをそれぞれ示している。図21を参照すると、ラッチ出力に遅延が生じていることがわかる。
従って、本発明の実施例1に係るレベルシフト回路によると、set−resetパルス間隔が0.2μsと小さい場合であってもラッチ出力に遅延を生じさせないことがわかる。
本発明の実施例2に係るレベルシフト回路を説明する。本発明の実施例2に係るレベルシフト回路では、一例として、vb−vs間の最大電圧値が10vであるときに、抵抗R1及びR2がvb−vs間に接続された場合の許容消費電流を20μAとしている。本発明の実施例2に係るレベルシフト回路において、R1及びR2の抵抗値は、10[v]/20[μA]=500[kΩ]となる。
次に、動作検出回路250のCMOS回路(論理素子251〜256)のPMOS素子の閾値Vtを−2V(vb−vs間電圧を10Vとすると、vs電位を基準とする閾値は8V)とし、抵抗R1M、R1L、R2M、及びR2Lの直列合成抵抗値と寄生抵抗Rpar1及びRpar2の抵抗値とが同じ値であるとすると、上述の考え方に基づき算出すると、Rpar1=(R1M+R1L)=150kΩ、及びRpar2=(R2M+R2L)=150kΩが得られる。
抵抗RxL及びRxM(xは1又は2)の抵抗比は、動作モード(2)及び(4)のときのset側及びreset側のレベルシフト回路の合成抵抗の抵抗値の差を決める要素となる。なお、動作モード(2)又は(4)のときPM1又はPM2がオン状態となるため、これらの動作期間中のレベルシフト回路の合成抵抗のインピーダンスは、ほぼPM1又はPM2のオン抵抗となる。ただし、PM1又はPM2のオン期間はHVN1又はHVN2がオン状態のときのみ有効であることから、HVN1又はHVN2がオン状態からオフ状態に(動作モード(2)から(3)に、又は動作モード(4)から(1)に)変化した後、出力応答時間を短縮するため、動作検出回路250の遅延によりPM1a又はPM2aが一定期間オンしたままの状態となる。そのため、一方のレベルシフト回路の合成抵抗のインピーダンスは、Rparx//(RxL+RxM)となる。その結果、応答時間の短縮が図れると同時に、双方のレベルシフト回路の合成抵抗のインピーダンスの関係がdv/dtノイズによる誤動作が起きないように働く。
100、200 ハーフブリッジ回路
110 出力回路
120、220 高電位側駆動回路
121 ラッチ誤動作保護回路
122 ラッチ回路
123 ハイサイドドライバ
124 第1の直列回路
125 第2の直列回路
130 低電位側駆動回路
131 ローサイドドライバ
250 動作検出回路
251、252、255、256 インバータ
253、254 NAND素子
E、E1、E2 電源またはその電圧
L1 負荷
INV インバータ
HVN1、HVN2 高耐圧NチャネルMOSトランジスタ
PM1、PM2、PM1a、PM1b、PM2a、PM2b PチャネルMOSトランジスタ
R1、R1M、R1L、R2、R2M、R2L 抵抗
Rpar1、Rpar2、Rpar3 寄生抵抗
Cds1、Cds2 寄生容量
D1、D2 ダイオード
XD1、XD2 スイッチング素子
vb 電源ラインもしくはその電位
vs 接続点もしくはその電位
Vsetb 第1接続点もしくはその電位
Vrstb 第2接続点もしくはその電位

Claims (7)

  1. 半導体基板中の第1の寄生抵抗と、第1のレベルシフト入力信号を入力する入力端子に接続された第1のスイッチング素子と、第1のレベルシフト出力信号を出力するための第1のレベルシフト出力端子とが直列に接続された第1の直列回路と、
    半導体基板中の第2の寄生抵抗と、第2のレベルシフト入力信号を入力する入力端子に接続された第2のスイッチング素子と、第2のレベルシフト出力信号を出力するための第2のレベルシフト出力端子とが直列に接続された第2の直列回路と、
    前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路に接続され、前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路からそれぞれ出力される前記第1のレベルシフト出力信号及び前記第2のレベルシフト出力信号を入力して、前記第1のレベルシフト出力信号と、前記第2のレベルシフト出力信号と、第1の検出信号と、第2の検出信号とを出力する動作検出回路であって、前記第1の検出信号は、前記動作検出回路の第1の端子から出力され、前記第1のレベルシフト出力信号がローレベルであり且つ前記第2のレベルシフト出力信号がハイレベルである第1の状態に応答してローレベルとなり、前記第2の検出信号は、前記動作検出回路の第2の端子から出力され、前記第1のレベルシフト出力信号がハイレベルであり且つ前記第2のレベルシフト出力信号がローレベルである第2の状態に応答してローレベルとなる、動作検出回路と、
    前記動作検出回路から前記第1のレベルシフト出力信号及び前記第2のレベルシフト出力信号を入力し、前記第1のレベルシフト出力信号及び前記第2のレベルシフト出力信号が共にローレベルになる場合、高インピーダンスの信号を出力し、前記第1のレベルシフト出力信号及び前記第2のレベルシフト出力信号が共にローレベルにならない場合、前記第1のレベルシフト出力信号及び前記第2のレベルシフト出力信号をローレベルまたはハイレベルのまま通過させて出力するラッチ誤動作保護回路と、
    前記ラッチ誤動作保護回路からの出力を入力し、前記ラッチ誤動作保護回路からの出力がローレベルまたはハイレベルであればその値を記憶して該記憶した値をその反転値とともに出力し、前記ラッチ誤動作保護回路からの出力が高インピーダンスであると、入力が高インピーダンスになる直前に記憶した値を保持して前記記憶した値を前記記憶した値の反転信号とともに出力するラッチ回路であって、前記ラッチ回路の一方の出力端子は、第1の抵抗、第2の抵抗、及び第3の抵抗を介して前記第1のレベルシフト出力端子に接続され、前記ラッチ回路の他方の出力端子は、第4の抵抗、第5の抵抗、及び第6の抵抗を介して前記第2のレベルシフト出力端子に接続されている、ラッチ回路と、
    前記第1の寄生抵抗と並列に接続された第3のスイッチング素子であって、前記第3のスイッチング素子のソース端子は、電源電位に接続され、前記第3のスイッチング素子のドレイン端子は、前記第1のレベルシフト出力端子に接続され、前記第3のスイッチング素子のゲート端子は、前記第2のレベルシフト出力端子に接続されている、第3のスイッチング素子と、
    前記第2の寄生抵抗と並列に接続された第4のスイッチング素子であって、前記第4のスイッチング素子のソース端子は、前記電源電位に接続され、前記第4のスイッチング素子のドレイン端子は、前記第2のレベルシフト出力端子に接続され、前記第4のスイッチング素子のゲート端子は、前記第1のレベルシフト出力端子に接続されている、第4のスイッチング素子と、
    ソース端子が前記電源電位に接続され、ドレイン端子が前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との間に接続され、ゲート端子が前記動作検出回路の前記第1の端子に接続された第5のスイッチング素子と、
    ソース端子が前記電源電位に接続され、ドレイン端子が前記第4の抵抗と前記第5の抵抗との間に接続され、ゲート端子が前記動作検出回路の前記第2の端子に接続された第6のスイッチング素子と
    を備えたことを特徴とするレベルシフト回路。
  2. ソース端子が前記電源電位に接続され、ドレイン端子が前記第2の抵抗と前記第3の抵抗との間に接続され、ゲート端子が前記動作検出回路の前記第2の端子に接続された第7のスイッチング素子と、
    ソース端子が前記電源電位に接続され、ドレイン端子が前記第5の抵抗と前記第6の抵抗との間に接続され、ゲート端子が前記動作検出回路の前記第1の端子に接続された第8のスイッチング素子と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。
  3. 前記動作検出回路は、第1のインバータと、第2のインバータと、第3のインバータと、第4のインバータと、第1のNAND素子と、第2のNAND素子とで構成される論理回路群を備え、
    前記第1のインバータの入力端子及び前記第1のNAND素子の一方の入力端子は、前記第1のレベルシフト出力端子に接続され、
    前記第2のインバータの入力端子及び前記第2のNAND素子の一方の入力端子は、前記第2のレベルシフト出力端子に接続され、
    前記第3のインバータの入力端子及び前記第2のNAND素子の他方の入力端子は、前記第1のインバータの出力端子に接続され、
    前記第4のインバータの入力端子及び前記第1のNAND素子の他方の入力端子は、前記第2のインバータの出力端子に接続され、
    前記動作検出回路の前記第1の端子は、前記第2のNAND素子の出力端子であり、前記動作検出回路の前記第2の端子は、前記第1のNAND素子の出力端子であることを特徴とする請求項1又は2に記載のレベルシフト回路。
  4. 前記第1の寄生抵抗と前記第1乃至第3の抵抗との合成抵抗値の抵抗比は、前記ラッチ回路の前記一方の出力端子の出力がローレベルとなって前記第1の寄生抵抗と前記第1乃至第3の抵抗とが直列接続状態になったときに前記動作検出回路内の論理回路群の各々に入力される信号の電位レベルが前記論理回路群に対しハイレベルとなるように調整され、
    前記第2の寄生抵抗と前記第4乃至第6の抵抗との合成抵抗値の抵抗比は、前記ラッチ回路の前記他方の出力端子の出力がローレベルとなって前記第2の寄生抵抗と前記第4乃至第6の抵抗とが直列接続状態になったときに前記動作検出回路内の前記論理回路群の各々に入力される信号の電位レベルが前記論理回路群に対しハイレベルとなるように調整されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレベルシフト回路。
  5. 前記第2の抵抗及び前記第3の抵抗の直列合成抵抗値は、前記第1の寄生抵抗の抵抗値以下であり、
    前記第5の抵抗及び前記第6の抵抗の直列合成抵抗値は、前記第2の寄生抵抗の抵抗値以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレベルシフト回路。
  6. 前記ラッチ回路と前記第1の抵抗との間には、インバータが接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のレベルシフト回路。
  7. 請求項1から6に記載のいずれかのレベルシフト回路において、
    前記第1の状態のとき、前記第1の抵抗における消費電流許容値及び前記電源電位の最大値により前記第1の抵抗の抵抗値を決定し、当該決定した第1の抵抗の抵抗値に基づいて、前記第1の寄生抵抗、前記第2の抵抗、及び前記第3の抵抗の抵抗値を決定し、
    前記第2の状態のとき、前記第2の抵抗における消費電流許容値及び前記電源電位の最大値により前記第2の抵抗の抵抗値を決定し、当該決定した第2の抵抗の抵抗値に基づいて、前記第2の寄生抵抗、前記第5の抵抗、及び前記第6の抵抗の抵抗値を決定することを特徴とする抵抗値の決定方法。
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