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JP5991016B2 - 車両用電源システム - Google Patents

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Description

この発明は、蓄電装置から電動発電機を始動する車両用電源システムに関するものである。
近年、車両の燃費改善のため、減速エネルギーを回生、蓄電し、再利用する車両用電源システムがある。
従来の車両用電源システムにおいては、発電機と低電圧バッテリの間に、高電圧蓄電装置と、高電圧蓄電装置と低電圧バッテリとの間で電圧を変換するDC/DCコンバータを入れた構成になっている。このような構成では、発電機は、高電圧蓄電装置の電圧で発電できるため、より大きな発電電力を得ることができ、より燃費を改善することができる。
また、減速エネルギー回生システムにおいて、発電機に電動発電機を用いた場合、回生動作だけでなく、エンジン始動、エンジンアシストなどの力行動作も可能になる。アイドルストップからのエンジン再始動では、電動発電機を用いた場合、従来のスタータより静音始動が可能となる。
さらに、このような従来の車両用電源システムでは、電動発電機の駆動電力の供給源として、高電圧蓄電装置と低電圧バッテリがあるが、電圧変動により車載用電気機器に影響を与えない高電圧蓄電装置を供給源にした方が、システム構成が簡単になる(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−104123号公報(第4−7頁、第1図)
しかしながら、従来の車両用電源システムでは、アイドルストップからのエンジン復帰時の電動発電機の回転数が低い場合、電動発電機のインピーダンスが低いため、電動発電機に印加する電圧が高いと大電流が流れるため、電動発電機の許容電流を大きくしなければならないという問題点があった。その結果、電装発電機の小型、低コスト化が難しいという問題点もあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、電動発電機の許容電流を大きくすることなく、高電圧蓄電装置から電動発電機を始動可能な車両用電源システムを得るものである。
この発明に係る車両用電源システムにおいては、電動発電機と、車載負荷に電力を供給する第1蓄電装置と、前記電動発電機が発電した電力を充電および放電する第2蓄電装置と、前記電動発電機と前記第2蓄電装置との間に接続され、前記電動発電機の交流電圧と前記第2蓄電装置の直流電圧とを双方向に変換するインバータと、前記第1蓄電装置と前記第2蓄電装置との間に接続され、前記第1蓄電装置と前記第2蓄電装置との間で直流電圧を変換するDC/DCコンバータと、前記第2蓄電装置を制御する接続制御手段とを備えた車両用電源システムであって、前記第2蓄電装置は、複数の蓄電部と複数のスイッチとを有し、前記接続制御手段は、前記電動発電機の始動時に、前記蓄電部の充電電圧を検出して判断し、前記電動発電機の始動電流を前記電動発電機を駆動する前記インバータの許容電流である始動電流上限値と前記電動発電機によりエンジンを始動するのに必要な最小電流値である始動電流下限値との範囲内に収まるように、前記複数のスイッチをオンオフし、前記複数の蓄電部の接続状態を切り替えて制御することを特徴とする車両用電源システム。
この発明は、第2蓄電装置が、複数の蓄電部と複数のスイッチとを有し、接続制御手段が、電動発電機の動作時に複数のスイッチをオンオフ制御し、複数の蓄電部の接続状態を切り替えるようにしたので、電動発電機の許容電流を大きくすることなく、高電圧蓄電装置から電動発電機を始動可能にする。
この発明の実施の形態1における車両用電源システムの構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態1における車両用電源システムの第2蓄電装置を構成する蓄電モジュールの接続を示す説明図である。 この発明の実施の形態1における蓄電モジュールを直列接続した場合と並列接続した場合の蓄電モジュールの各電圧に対する電動発電機の始動電流の関係と、始動電流上限値と始動電流下限値と、動作ラインを示す図である。 この発明の実施の形態2における車両用電源システムの構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態2における車両用電源システムの第2蓄電装置を構成する蓄電モジュールの接続を示す説明図である。 この発明の実施の形態2における車両用電源システムの第2蓄電装置の蓄電電力量と各蓄電モジュールの電圧と、第2蓄電装置の電圧を示す図である。 この発明の実施の形態3における蓄電モジュールを直列接続した場合と並列接続した場合の蓄電モジュールの各電圧に対する電動発電機の始動電流の関係と、始動電流上限値と始動電流下限値と、動作ラインを示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における車両用電源システムの構成を示す回路図である。はじめに、この実施の形態1における車両用電源システムの全体構成について説明する。図1に示すように、車両用電源システム100は、電動発電機1、インバータ2、第2蓄電装置3、DC/DCコンバータ4、第1蓄電装置5、車載負荷6、界磁制御装置14、インバータ制御装置28、接続制御手段である切り替えスイッチ制御装置36、コンバータ制御装置46、上位制御装置7で構成される。
電動発電機1は、内燃機関であるエンジン(図示せず)により駆動されて交流電圧を発生する。インバータ2は、この電動発電機1で発生された交流電圧を直流電圧に整流して出力する。第2蓄電装置3は、インバータ2とDC/DCコンバータ4の間に接続され、インバータ2の直流電力を充放電する。DC/DCコンバータ4は、第2蓄電装置3と第1蓄電装置5の間に接続され、第1蓄電装置5と第2蓄電装置3との間で直流電圧を変換する。第1蓄電装置5は、DC/DCコンバータ4と車載負荷6の間に接続され、車載負荷6に電力を供給する。そして、電動発電機1は界磁制御装置14により、インバータ2はインバータ制御装置28により、第2蓄電装置3は切り替えスイッチ制御装置36により、DC/DCコンバータ4はコンバータ制御装置46により制御される。さらに、これら各制御装置は上位制御装置7により制御される。
次に、各構成装置の詳細について説明する。電動発電機1は、3相交流巻線を有する固定子11と、界磁用巻線を有する回転子12と、界磁用電源13とで構成される。また、インバータ2は、平滑コンデンサ27と、U相アームとV相アームとW相アームとで構成される。電動発電機1は、界磁制御装置14によって、インバータ2は、インバータ制御装置28によって制御される。各相アームは、車両用電源システムの電源ライン9とアースライン10との間に並列に配置される。U相アームは、直列接続されたMOSFET21,22を有し、V相アームは、直列接続されたMOSFET23,24を有し、W相アームは、直列接続されたMOSFET25,26を有する。各相アームの中間点は、3相交流巻線を有する固定子11の各相コイルの各相端に接続されている。電動発電機1の回生動作時は、3相交流巻線に誘起される交流電圧を、インバータ2により直流電圧に整流する。電動発電機1の力行動作時は、第2蓄電装置3に蓄電されたエネルギーをインバータ2によって交流電圧に変換し、電動発電機1を駆動し、所定のトルクを発生させる。
第2蓄電装置3は、電動発電機1からの発電電力の変動を吸収して第1蓄電装置5側への供給電力を蓄積し、蓄積した電力により第1蓄電装置5の電力不足分を補充するなどして、第1蓄電装置5側への供給電力を平準化する役目を果たすものである。また、アイドルストップからのエンジン再始動や、エンジンの低回転時にトルクを与えるエンジンアシストなどの力行動作時のエネルギー供給源となる。第2蓄電装置3は、大電力の充放電が可能な電気二重層キャパシタなどの大容量キャパシタやリチウムイオン電池などの2次電池が適用される。
また、第2蓄電装置3は、蓄電部である蓄電モジュール31,32と、蓄電モジュール31,32を直列接続と並列接続とに切り替えるためのスイッチであるMOSFET33,34,35で構成される。第2蓄電装置3は、切り替えスイッチ制御装置36によって制御される。蓄電モジュール31,32は、それぞれ複数の蓄電セルを接続したものである。蓄電モジュール31は、負極が車両用電源システムのアースライン10に接続され、正極がMOSFET33のソース、MOSFET34のドレインに接続されている。蓄電モジュール32は、正極が車両用電源システムの電源ライン9に接続され、負極がMOSFET34のソース、MOSFET35のドレインと接続されている。MOSFET33のドレインは車両用電源システムの電源ライン9と接続され、MOSFET35のソースは車両用電源システムのアースライン10と接続されている。
例えば、蓄電モジュールの定格電圧は、1蓄電セルの電圧が定格2.8Vの電気二重層キャパシタを5直列した構成にした場合、14Vとなる。
DC/DCコンバータ4は、平滑コンデンサ41、MOSFET42,43、リアクトル44、平滑コンデンサ45で構成される。DC/DCコンバータ4は、コンバータ制御装置46によって制御される。平滑コンデンサ41,45は、それぞれ車両用電源システムの電源ライン9とアースライン10との間に直列に接続される。リアクトル44の一方端は、平滑コンデンサ45に接続され、他方端はMOSFET42とMOSFET43との中間点であり、MOSFET42のソースとMOSFET43のドレインとに接続されている。MOSFET42,43は、第2蓄電装置3側の電源ライン9とアースライン10との間に直列に接続される。MOSFET42のドレインは第2蓄電装置3側の電源ライン9に接続され、MOSFET43のソースは第2蓄電装置3側のアースライン10に接続される。
電動発電機1の発電電力または第2蓄電装置の蓄電エネルギーを車載負荷6側に供給する場合、DC/DCコンバータ4は、第2蓄電装置3の電圧を第1蓄電装置5の電圧へ降圧する。DC/DCコンバータ4の降圧動作では、MOSFET42を所定の周波数、オンデューティでオン、オフを繰り返し、リアクトル44にエネルギーを蓄積、放出を繰り返すことによって実現できる。
第1蓄電装置5は、鉛蓄電池、ニッケル・カドミウム蓄電池、リチウムイオン電池などの体積当たりに充電可能なエネルギーが大きな二次電池が適用され、その定格電圧は例えば14Vである。
次に、各動作モードでの動作について説明する。
1.アイドルストップからのエンジン再始動(力行動作時)
図2は、この発明の実施の形態1における車両用電源システムの第2蓄電装置を構成する蓄電モジュールの接続を示す説明図である。図2(a)には、第2蓄電装置3の蓄電モジュール31,32を直列接続した場合と、図2(b)には、第2蓄電装置3の蓄電モジュール31,32を並列接続した場合とのMOSFETのオン、オフ状態を示した。図2(a)に示す直列接続の場合、MOSFET33,35はオフで、MOSFET34はオンとする。図2(b)に示す並列接続の場合、MOSFET33,35はオンで、MOSFET34はオフとする。
電動発電機1の回転速度がゼロの場合、3相交流巻線には誘起電圧が発生していないため、インピーダンスは非常に小さい状態にある。この時流れる電流は、蓄電モジュール31,32の内部抵抗、インダクタンス、インバータ2および第2蓄電装置3を構成する各MOSFETのオン時の抵抗、インダクタンス、電動発電機1の巻線抵抗、インダクタンス、これら構成要素を接続する配線の抵抗、インダクタンス、接触抵抗の合計のインピーダンスと第2蓄電装置3の電圧から求められる。
図3は、この発明の実施の形態1における蓄電モジュールを直列接続した場合と並列接続した場合の蓄電モジュールの各電圧に対する電動発電機の始動電流の関係と、始動電流上限値と始動電流下限値と、動作ラインとを示す図である。ここで、電動発電機を始動するために必要な始動電流上限値と始動電流下限値によって規定される電動発電機の始動電流の許容範囲を所定の電流範囲内と定義する。
始動電流上限値は、電動発電機1を駆動するインバータ2に使用されているMOSFET21,22,23,24,25,26の許容電流で決まっており、これ以上電流が流れた場合、MOSFET21,22,23,24,25,26が破壊される可能性がある。始動電流下限値は、電動発電機1によりエンジンを始動するのに必要な最小電流値である。
1蓄電セルの定格電圧2.8Vの電気二重層キャパシタを5直列した蓄電モジュールの使用電圧範囲を、第2蓄電装置3の出力電圧に合わせて7〜14Vにする。始動開始時点での蓄電モジュールの充電電圧は、蓄電エネルギーの状態により7〜14Vのいずれかにあり、この電圧値から、電動発電機1の始動電流を始動電流下限値から始動電流上限値の間になるように、蓄電モジュール31,32の接続状態を直列接続にするのか並列接続にするのかを判断する。
例えば、図3の太線で示したように、蓄電モジュール31,32の充電電圧が7〜10.5Vの場合、蓄電モジュール31,32の接続状態は、直列接続を選択して電動発電機1の始動を行う。蓄電モジュール31,32の充電電圧が10.5〜14Vの場合、蓄電モジュール31,32の接続状態は、並列接続を選択して電動発電機1の始動を行う。このようにして、蓄電モジュール31,32の直並列の接続状態を適切に切り替えることによって、電動発電機1を確実に始動し、かつインバータ2のMOSFET21,22,23,24,25,26の許容電流を超えない始動が可能になる。
2.減速エネルギー回生(回生動作時)
車体が減速した時のエネルギーを回生する場合は、第2蓄電装置3の蓄電モジュール31と蓄電モジュール32とは直列に接続され、回生エネルギーを用いて蓄電モジュール31,32を充電する。この間の第2蓄電装置3の電圧は14〜28Vの範囲をとり、第1蓄電装置5の電圧14Vよりも高い電圧で発電することによって、より大きな発電電力が得られる。そのため、より多くの回生エネルギーを回収でき、燃費を改善することができる。
以上のように構成された車両用電源システムにおいては、第2蓄電装置を複数の蓄電モジュールと複数のスイッチとで構成し、蓄電モジュールの充電電圧に応じて複数の蓄電モジュールの接続状態を複数のスイッチによって切り替えることで、電動発電機の始動電流を制御することができる。このため、電動発電機の許容電流を増加させることなく、第2蓄電装置からの充電電圧によって電動発電機の始動が可能となる。また、蓄電モジュールの接続状態の切り替え実施は、電動発電機に交流電圧を供給前であっても、供給後であっても良く、いずれの場合であっても同様な効果を得ることが可能である。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2における車両用電源システムの構成を示す回路図である。はじめに、この実施の形態1における車両用電源システムの全体構成について説明する。図4に示すように、車両用電源システム200は、電動発電機1、インバータ2、第2蓄電装置8、DC/DCコンバータ4、第1蓄電装置5、車載負荷6、界磁制御装置14、インバータ制御装置28、接続制御手段である切り替えスイッチ制御装置87、コンバータ制御装置46、上位制御装置7で構成される。
本実施の形態2においては、実施の形態1で用いた第2蓄電装置3を第2蓄電装置8に置き換えた点が実施の形態1と異なる。その他は実施の形態1と同じ構成であり、同じ動作をするものである。このように第2蓄電装置8に置き換えた構成としたことで、エネルギーの利用効率が向上する。
第2蓄電装置8は、電動発電機1からの発電電力の変動を吸収して第1蓄電装置5側への供給電力を蓄積し、蓄積した電力により第1蓄電装置5の電力不足分を補充するなどして、第1蓄電装置5側への供給電力を平準化する役目を果たすものである。また、アイドルストップからのエンジン再始動や、エンジンの低回転時にトルクを与えるエンジンアシストなどの力行動作時のエネルギー供給源となる。第2蓄電装置8は、大電力の充放電が可能な電気二重層キャパシタなどの大容量キャパシタやリチウムイオン電池などの2次電池が適用される。
図4において、第2蓄電装置8は、蓄電部である蓄電モジュール81,82と、蓄電モジュール81,82を直列接続、蓄電モジュール81の単独使用接続、および蓄電モジュール82の単独使用接続に切り替えるためのスイッチであるMOSFET83,84,85,86で構成される。また、第2蓄電装置8は、切り替えスイッチ制御装置87によって制御される。
蓄電モジュール81,82は、それぞれ複数の蓄電セルを接続したものである。蓄電モジュール81は、負極が車両用電源システムのアースライン10とMOSFET84のソースに接続され、正極がMOSFET83のドレインに接続されている。蓄電モジュール82は、正極がMOSFET85のドレインに接続され、負極がMOSFET83のソース、MOSFET84のドレイン、およびMOSFET86のソースと接続されている。MOSFET85のソースと、MOSFET86のドレインとは、車両用電源システムの電源ライン9と接続されている。蓄電モジュールの構成は、例えば、蓄電モジュール81は、1蓄電セルの電圧が定格2.8Vの電気二重層キャパシタを5直列し、蓄電モジュールの定格電圧を14Vとし、蓄電モジュール82は、1蓄電セルの電圧が定格2.8Vの電気二重層キャパシタを10直列し、蓄電モジュールの定格電圧を28Vとする。
次に、各動作モードでの動作について説明する。
1.減速エネルギー回生時(回生動作時)
図5は、この発明の実施の形態2における車両用電源システムの第2蓄電装置を構成する蓄電モジュールの接続を示す説明図である。図5(a)には、第2蓄電装置8の蓄電モジュール81,82を直列接続した場合と、図5(b)には、蓄電モジュール81の単独使用接続した場合と、および図5(c)には、蓄電モジュール82の単独使用接続した場合とを示した。図5(a)に示す直列接続の場合、MOSFET83,85はオンで、MOSFET84,86はオフとする。図5(b)に示す蓄電モジュール81の単独使用接続の場合、MOSFET83,86はオンで、MOSFET84,85はオフとする。図5(c)に示す蓄電モジュール82の単独使用接続の場合、MOSFET83,86はオフで、MOSFET84,85はオンとする。
図6は、この発明の実施の形態2における車両用電源システムの第2蓄電装置の蓄電電力量と各蓄電モジュールの電圧と、第2蓄電装置の電圧を示す図である。
図6には、車体が減速した時のエネルギーを回生する場合の、第2蓄電装置8の蓄電電力量と、蓄電モジュール82の電圧、蓄電モジュール81の電圧、第2蓄電装置の電圧の関係を示す。図6中のAの領域では、蓄電モジュール81,82を直列に接続して、回生エネルギーを用いて両蓄電モジュールを充電する。1蓄電セルの定格電圧2.8Vの電気二重層キャパシタを5直列した蓄電モジュールの使用電圧範囲を7〜14Vとし、1蓄電セルの定格電圧2.8Vの電気二重層キャパシタを10直列した蓄電モジュールの使用電圧範囲を7〜28Vとする。この間の第2蓄電装置8の電圧は14〜28Vの範囲をとり、第1蓄電装置5の電圧14Vよりも高い電圧で発電することによって、より大きな発電電力が得られる。図6中のBの領域では、蓄電モジュール82のみ接続し、回生エネルギーを用いて蓄電モジュール82を充電する。この間の第2蓄電装置8の電圧は14〜28Vの範囲をとり、第1蓄電装置5の電圧14Vよりも高い電圧で発電することによって、より大きな発電電力が得られる。
ここで、本実施の形態2における第2蓄電装置の効果を検討するために、電気二重層キャパシタモジュールを1個のみで使用した場合と、本実施の形態2の第2蓄電装置8を使用した場合の、エネルギー利用率を比較する。比較条件を揃えるため、0Vから定格電圧までのエネルギーを同じにする。電気二重層キャパシタモジュールを1個のみで使用する場合、容量100F、定格28Vのモジュールを用いる。この場合の0Vから定格電圧までのエネルギーは、0.5×100F×28V×28V=39.2kJである。実施の形態2の第2蓄電装置8を構成する蓄電モジュール82を容量80F、定格28V、蓄電モジュール81を容量80F、定格14Vとする。この場合の0Vから定格電圧までのエネルギーは、0.5×80F×28V×28V+0.5×80F×14V×14V=39.2kJである。第2蓄電装置8の電圧を14〜28Vまで使用した場合、電気二重層キャパシタモジュールを1個のみで使用する場合のエネルギー利用率は、(28V×28V−14V×14V)/(28V×28V)=75%である。同様に第2蓄電装置8の電圧を14〜28Vまで使用した場合、実施の形態2の場合のエネルギー利用率は、{(28V×28V−7V×7V)+(14V×14V−7V×7V)}/{(28V×28V)+(14V×14V)}=90%である。よって、後者の本実施の形態2の第2蓄電装置8を使用した場合の方がエネルギーの利用率が高くなる。
2.アイドルストップからのエンジン再始動時(力行動作時)
基本的な考え方は、電動発電機の始動電流が、実施の形態1の図3に示した始動電流上限値と始動電流下限値との間になるように、第2蓄電装置8の電圧を、蓄電モジュール81,82の充電電圧によって、直列接続、単独使用接続を選択する。蓄電モジュール81,82の充電電圧が、図6中のAの領域にある場合、例えば蓄電モジュールの充電電圧が7〜10.5Vの間は、蓄電モジュール81と蓄電モジュール82とを直列接続して始動を開始し、蓄電モジュールの充電電圧が10.5〜14Vの間にある場合は、蓄電モジュール81または蓄電モジュール82を単独使用接続にして始動を開始する。
また、蓄電モジュール81,82の充電電圧が、図6中のBの領域にある場合は、蓄電モジュール82の単独使用接続にして始動を開始する。このようにして、蓄電モジュールの接続状態を適切に切り替えることによって、電動発電機1を確実に始動し、かつインバータ2のMOSFET21,22,23,24,25,26の許容電流を超えない始動が可能になる。
以上のように構成された車両用電源システムにおいては、第2蓄電装置を複数の蓄電モジュールと複数のスイッチとで構成し、蓄電モジュールの充電電圧に応じて複数の蓄電モジュールの接続状態を複数のスイッチによって切り替えることで、電動発電機の始動電流を制御することができる。このため、電動発電機の許容電流を増加させることなく、第2蓄電装置からの充電電圧によって電動発電機の始動が可能となる。また、エネルギーの利用効率を向上することができる。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3における蓄電モジュールを直列接続した場合と並列接続した場合の蓄電モジュールの各電圧に対する電動発電機の始動電流の関係と、始動電流上限値と始動電流下限値と、動作ラインを示す図である。
本実施の形態3は、図1に示した実施の形態1の車両用電源システムにおいて、図7に示すような始動電流上限値と始動電流下限値との差が小さい場合への適用に関するものである。本実施の形態3においては、所定のタイミングで蓄電モジュールの接続状態を直列接続と並列接続とで交互に切替えることで、電動発電機の始動電流を許容範囲内に収めることが実施の形態1と異なる点である。
図7に示すように、図3に示した場合よりも、始動電流上限値と始動電流下限値との差が小さくなり、9.5〜10.5Vでは、直列接続にしても、並列接続にしても、電動発電機の始動電流が許容範囲内にならない場合がある。この場合、直列接続と並列接続とのオン、オフを繰り返すことにより、第2蓄電装置の平均電圧が、直列接続時の電圧と、並列接続時の電圧との間になり、始動電流を許容範囲内に収めることができる。直並列接続の切り替え時間をちょうど半分にすれば、直列接続時の電圧と並列接続時の電圧との中間電圧となり、切り替え時間の割合を変えることによって、平均電圧を自由に変えることができる。
以上のように構成された車両用電源システムにおいては、第2蓄電装置を複数の蓄電モジュールと複数のスイッチとで構成し、蓄電モジュールの充電電圧に応じて複数の蓄電モジュールの接続状態を複数のスイッチによって、直列接続と並列接続とで交互に切り替えることで、電動発電機の始動電流を制御することができる。このため、電動発電機の許容電流を増加させることなく、第2蓄電装置からの充電電圧によって電動発電機の始動が可能となる。また、電動発電機の始動電流の許容範囲が狭く、蓄電モジュールの充電電圧に対して、利用可能な充電電圧が不連続となる場合でも、複数の蓄電モジュールの組み合わせを切り替えることにより、蓄電モジュールの充電電圧に対して、連続的に電動発電機の始動が可能となる。さらに、このような電動発電機の始動電流の制御方法を用いれば、電動発電機の交流電圧を供給前または供給後であっても、電動電動機の始動電流の許容範囲内での始動が可能となる。
1 電動発電機、2 インバータ、3,8 第2蓄電装置、4 DC/DCコンバータ、5 第1蓄電装置、6 車載負荷、7 上位制御装置、9 電源ライン、10 アースライン、11 3相交流巻線を有する固定子、12 界磁用巻線を有する回転子、13 界磁用電源、14 界磁制御装置、21,22,23,24,25,26,33,34,35,42,43,83,84,85,86 MOSFET、27,41,45 平滑コンデンサ、28 インバータ制御装置、31,32,81,82 蓄電モジュール、36,87 切り替えスイッチ制御装置、44 リアクトル、46 コンバータ制御装置、100,200 車両用電源システム。

Claims (5)

  1. 電動発電機と、
    車載負荷に電力を供給する第1蓄電装置と、
    前記電動発電機が発電した電力を充電および放電する第2蓄電装置と、
    前記電動発電機と前記第2蓄電装置との間に接続され、前記電動発電機の交流電圧と前記第2蓄電装置の直流電圧とを双方向に変換するインバータと、
    前記第1蓄電装置と前記第2蓄電装置との間に接続され、前記第1蓄電装置と前記第2蓄電装置との間で直流電圧を変換するDC/DCコンバータと、
    前記第2蓄電装置を制御する接続制御手段とを備えた車両用電源システムであって、
    前記第2蓄電装置は、複数の蓄電部と複数のスイッチとを有し、
    前記接続制御手段は、前記電動発電機の始動時に、前記蓄電部の充電電圧を検出して判断し、前記電動発電機の始動電流を前記電動発電機を駆動する前記インバータの許容電流である始動電流上限値と前記電動発電機によりエンジンを始動するのに必要な最小電流値である始動電流下限値との範囲内に収まるように、前記複数のスイッチをオンオフし、前記複数の蓄電部の接続状態を切り替えて制御することを特徴とする車両用電源システム。
  2. 前記接続制御手段は、前記複数のスイッチをオンオフし、前記複数の蓄電部の接続状態を直列接続および並列接続のうち少なくとも一方に切り替えて制御することを特徴とする請求項1記載の車両用電源システム。
  3. 前記接続制御手段は、前記複数のスイッチをオンオフし、前記複数の蓄電部の接続状態を直列接続または前記複数の蓄電部のうちの1つの単独接続に切り替えて制御することを特徴とする請求項1記載の車両用電源システム。
  4. 前記接続制御手段は、前記複数のスイッチの切り替えを前記電動発電機への交流電圧の供給前に実施することを特徴とする請求項2または請求項3記載の車両用電源システム。
  5. 前記接続制御手段は、前記複数のスイッチの切り替えを前記電動発電機への交流電圧の供給後に実施することを特徴とする請求項2記載の車両用電源システム。
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