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JP5987502B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主走査方向に移動しながらシートに画像を記録する記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置に関する。
従来より、記録ヘッドが主走査方向に移動しながらシートに画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。記録ヘッドはキャリッジに搭載されている。キャリッジは、モータから駆動力が伝達されて、シートが搬送される向きと交差する主走査方向へ移動する。キャリッジが移動する過程において、記録ヘッドがインクを吐出してシートに画像を記録する。
シートにインクを等間隔に着弾させるため、記録ヘッドがインクを吐出するときには、キャリッジは、所定の速度の定速状態で移動する(例えば特許文献1)。キャリッジは、記録ヘッドがインクを吐出する際は、以下の動作をする。まず、停止しているキャリッジは、移動開始位置から、加速される。そして、キャリッジが、所定の速度に達するまでに少なくとも加速に必要な距離移動したら、キャリッジは定速で移動する。その状態で、記録ヘッドがインクの吐出を開始する位置(以下、吐出開始位置とする)に到達すると、インクを吐出する。やがて、キャリッジが、記録ヘッドがインクの吐出を終了する位置(以下、吐出終了位置とする)に移動すると、キャリッジは減速される。そして、キャリッジが、停止されるまでに少なくとも減速に必要な距離移動したら、キャリッジは移動終了位置にて停止される。上記の移動開始位置及び移動終了位置は、画像が記録される主走査方向の範囲に基づいて、インクジェット記録装置が備える制御回路によって設定される。
ところで、主走査方向におけるシートの端部に余白を設けずに画像記録を行う方法として、「縁なし印刷」が知られている。縁なし印刷では、吐出されたインクは、主走査方向におけるシートの端部をわずかに外側に越えた範囲まで着弾する。すなわち、インクの一部は、シートに着弾しない。
特開2001−169584号公報
縁なし印刷においては、インク吐出開始位置にて吐出されたインク、及びインク吐出終了位置にて吐出されたインクは、シートに着弾しないため、画質に影響しない。それにもかかわらず、従来は、シートに着弾しないインクまでもが等間隔に着弾するように、移動開始位置及び移動終了位置が設定されていた。つまり、キャリッジが定速状態に維持される時間が不必要に長かった。これにより、移動開始位置と移動終了位置との間を不必要に長く設定することになり、キャリッジが移動する距離が長くなっていた。すなわち、画像記録に要する総時間が長くなっていた。
本発明は、上述された問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、キャリッジの移動に要する時間を短縮することができるインクジェット記録装置を提供することにある。
(1) 本発明に係るインクジェット記録装置は、主走査方向へ往復移動するキャリッジと、上記キャリッジに搭載され、シートにインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドと、上記主走査方向における上記キャリッジの位置を検知する位置検知部と、上記主走査方向におけるシートの両端部の位置を取得するシート位置取得部と、上記記録ヘッドによるインクの吐出と、上記キャリッジの移動を制御する制御部と、を備えている。上記制御部は、記録される上記画像を示す画像データと、上記シート位置取得部によって取得されたシートの上記両端部の位置とから、シートに対する画像データの位置を設定し、上記画像データのうちインクを吐出すべき吐出データが、シートの上記両端部のうちの上記主走査方向の上流側端部の位置よりもシートの外側に存在する場合は、上記キャリッジの移動開始位置をシートの上記上流側端部から上記外側に向けて加速距離だけ離れた位置に設定し、上記画像データのうちの上記吐出データが、上記シートの上記両端部のうちの上記主走査方向の下流側端部の位置よりもシートの外側に存在する場合は、上記キャリッジの移動終了位置を上記シートの上記下流側端部から上記外側に向けて減速距離だけ離れた位置に設定する位置設定制御と、上記位置設定制御で設定した上記移動開始位置から上記移動終了位置までの区間でキャリッジを走行させる走行制御と、を実行する。
本構成では、画像データのうちインクを吐出すべき吐出データが、シートの端部よりも外側に存在する場合、シートの端部から外側へ加速距離又は減速距離だけ離れた位置にキャリッジの移動開始位置又は移動終了位置が設定される。つまり、吐出データがシートの外側に存在する場合、吐出データの位置から加速距離又は減速距離を設定する場合と比べて、キャリッジの移動距離が短くなる。したがって、キャリッジの移動に要する時間を短縮することができる。
(2) 上記制御部は、上記位置設定制御において、上記画像データのうちの上記吐出データが、シートの上記上流側端部の位置よりも上記外側に存在せず且つシートの内側のみに存在する場合は、上記移動開始位置を上記吐出データの上記主走査方向の上流端位置から上記外側に向けて上記加速距離だけ離れた位置に設定し、上記画像データのうちの上記吐出データが、シートの上記下流側端部の位置よりも上記外側に存在せず且つ上記内側のみに存在する場合は、上記移動終了位置を上記吐出データの上記主走査方向の下流端位置から上記外側に向けて上記減速距離だけ離れた位置に設定してもよい。
本構成では、画像データのうちインクを吐出すべき吐出データが、シートの端部よりも内側のみに存在する場合、吐出データの上流端位置から外側へ加速距離又は下流端位置から減速距離だけ離れた位置に移動開始位置又は移動終了位置が設定される。つまり、シートにおける吐出データの上流端位置と下流端位置との間では、キャリッジが定速状態で走行することができる。
(3) 上記制御部は、操作部をユーザによって操作されることで、第1モード及び第2モードのいずれかを実行し、さらに、上記制御部は、上記第1モードを実行する際、上記位置設定制御において、上記主走査方向におけるシートの上記端部位置より内側に上記移動開始位置及び上記移動終了位置を設定し、上記第2モードを実行する際、上記位置設定制御において、上記主走査方向における上記画像データのうちの上記吐出データの両端位置によって、上記主走査方向におけるシートの一方の端部位置より内側に又は外側に上記移動開始位置及び上記移動終了位置を設定してもよい。
本構成では、ユーザが操作部を操作することによって、シートの端部位置より外側にインクが吐出されることを許容するか否かを容易に決定することができる。
(4) 上記制御部は、上記走行制御を、上記主走査方向と交差する副走査方向におけるシートの異なる領域に対して繰り返し実行し、上記走行制御を行う毎に、上記位置設定制御を実行してもよい。
本構成では、走行制御ごとに位置設定制御が実行されるため、制御部による処理のサイクルが効率化される。
(5) 上記制御部は、上記走行制御に連続して続く次の上記走行制御において、次の上記移動開始位置が、上記移動終了位置よりも上記外側である場合、且つ上記次の上記移動開始位置及び上記移動終了位置が共にシートの中央よりもシートの一方の端部側に位置する場合に、上記位置設定制御において、上記移動終了位置を次の上記移動開始位置と同じ位置に設定してもよい。
本構成では、走行制御の移動終了位置から、次の走行制御の移動開始位置へキャリッジが移動する際に、キャリッジが不必要に停止されることを回避できる。
(6) 上記制御部は、上記キャリッジを主走査方向一端側のフラッシング位置に位置させて、上記記録ヘッドにフラッシングを実行させるフラッシング制御を実行し、上記フラッシング制御に連続して上記走行制御を実行する場合、上記吐出データの上記主走査方向の上流端位置が上記吐出データの上記主走査方向の下流端位置よりも上記フラッシング位置側にあることを条件として、上記位置設定制御において、上記移動開始位置を上記フラッシング位置と同じ位置に設定し、上記走行制御に連続して上記フラッシング制御を実行する場合、上記吐出データの上記下流端位置が上記吐出データの上流端位置よりも上記フラッシング位置側にあることを条件として、上記位置設定制御において、上記移動終了位置を上記フラッシング位置と同じ位置に設定してもよい。
フラッシングとは、記録ヘッドのメンテナンスのための動作であり、インクがシートに着弾しない所定の位置において、記録ヘッドがインクを空吐出する動作である。本構成では、走行制御に連続してフラッシング制御を実行する場合に、キャリッジの移動が不必要に停止する回数を削減することが可能である。詳細には、フラッシング制御の後に走行制御を実行する場合に、走行制御のためのキャリッジの移動をフラッシング位置から開始することができる。また、走行制御の後にフラッシング制御を実行する場合に、走行制御におけるキャリッジの移動をフラッシング位置で停止させて、フラッシング制御を即座に実行することができる。
上記走行制御は、上記キャリッジが定速走行している間に上記記録ヘッドからインクを吐出させてもよい。この場合、シートに着弾するインクの主走査方向の間隔が等間隔になる。
本発明に係るインクジェット記録装置によると、キャリッジの移動に要する時間を短縮することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の構成を示す模式図である。 図3は、制御部130の機能ブロック図である。 図4は、記録用紙21が給送されてから画像記録が完了するまでの流れを示したフローチャートである。 図5は、図4の記録前移動制御(ステップS15)の内容を詳細に示したフローチャートである。 図6は、図4の移動・記録制御(ステップS16)の内容を詳細に示したフローチャートである。 図7は、キャリッジ28が移動開始位置P1から画像記録のための移動を開始する直前の状態を示している。(A)は、記録向きの上流端で縁なし印刷を実行しない場合、(B)は、縁なし印刷を実行する場合についてそれぞれ示している。矢印A1は、当該パスの記録向き((A),(B)共に右向き)を示している。 図8は、キャリッジ28が画像記録後に移動終了位置P2に停止した直後の状態を示している。(A)は、記録向きの下流端で縁なし印刷を実行しなかった場合、(B)は、縁なし印刷を実行した場合についてそれぞれ示している。矢印A1は、当該パスの記録向き((A),(B)共に右向き)を示している。 図9(A)は、キャリッジ28がフラッシング位置P5を移動開始位置P1として画像記録のための移動を開始する直前の状態を示している。図9(B)は、キャリッジ28が画像記録後にフラッシング位置P5を移動終了位置P2として停止した直後の状態を示している。矢印A1は、当該パスの記録向き((A)では右向き,(B)では左向き)を示している。 図10は、本発明の変形例において、n番目のパスの移動終了位置P2及びn+1番目のパスの移動開始位置P1’に基づいて、n番目のパスの移動終了位置P2が変更される様子を示している。変更後の位置が移動終了位置Pc2として示されている。なお、矢印A1は、n番目のパスの記録向き(右向き)、矢印A2は、n+1番目のパスの記録向き(左向き)を示している。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。複合機10は、図1に示す状態で設置されて使用される。本実施形態において、図1に矢印を付して示す3つの方向が、上下方向7、前後方向8、および左右方向9である。また、以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
図1に示されるように、複合機10(本発明のインクジェット記録装置の一例)は、薄型の直方体に概ね形成されており、インクジェット記録方式のプリンタ部11を備えている。複合機10は、記録用紙21(図2、本発明のシートの一例)に画像を記録するプリント機能を有している。プリンタ部11は、正面に開口13が形成された筐体14を有し、各種サイズの記録用紙21を載置可能なトレイ20(図2)が、開口13から前後方向8に挿抜可能である。複合機10の正面には、ユーザの操作を受理し、所定の操作信号を発生する操作パネル12(本発明の操作部の一例)が設けられている。操作パネル12は、後述される制御部130(図3)と電気的に接続されている。
[プリンタ部11の構成]
図2に示されるように、プリンタ部11は、給紙部15と、記録部24などを備えている。給紙部15は、トレイ20から記録用紙21をピックアップして給紙する。記録部24は、給紙部15によって給紙された記録用紙21にインク滴を吐出して、記録用紙21に画像を記録する。
[給紙部15]
図2に示されるように、給紙部15は、給紙ローラ25、給紙アーム26及び駆動伝達機構27を備えている。給紙ローラ25は、複数のギヤが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、給紙モータ44(図3)の駆動力が伝達されて回転する。なお、駆動伝達機構27は、給紙アーム26内に配置されている。給紙ローラ25は、記録用紙21を以下で説明する湾曲路42Aに給送する。
[搬送路42]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、トレイ20の先端(後方側の端部)から記録部24を経て排紙保持部43に至る搬送路42が形成されている。搬送路42は、湾曲路42Aと、排紙路42Bとに区分される。湾曲路42Aは、トレイ20の先端から記録部24に至る間に形成され、また一部が所定間隔が隔てられた外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とによって形成される。排紙路42Bは、記録部24から排紙保持部43に至る間に形成され、また一部が所定間隔が隔てられた上側ガイド部材40と下側ガイド部材41とによって形成される。
記録部24の搬送向き上流側にレジストセンサ16が設けられている。レジストセンサ16は、光学式のセンサであってもよいし、記録用紙21が通過した際に姿勢変化される機械式のセンサであってもよい。レジストセンサ16は、記録用紙21が通過したことに基づく信号を制御部130へ送る。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、キャリッジ28、及びキャリッジ28に搭載された記録ヘッド29を有している。キャリッジ28は、第1フレーム51と第2フレーム52とに支持されている。第1フレーム51及び第2フレーム52は、左右方向9を長手方向とする略平板形状であり、それぞれが前後方向8に離間されて設けられている。キャリッジ28は、キャリッジモータ45(図3)から周知の駆動伝達機構を介して駆動力が伝達されて、記録ヘッド29と共に左右方向9に往復移動する。その際、第1フレーム51及び第2フレーム52は、キャリッジ28が往復移動するためのレールとして機能する。ここで、左右方向9が本発明の主走査方向の一例である。
記録ヘッド29のうち、プラテン30と対向する下側のノズル面53に複数のノズルが形成されている。各ノズルは、シアン、マゼンダ、イエロー、又はブラックのいずれかのインクを貯留するインクカートリッジとそれぞれチューブを介して接続されている。
記録部24の下方には、記録用紙21を支持するプラテン30が設けられている。記録ヘッド29は、左右方向9への往復移動中に、インクカートリッジから供給されたインクを、プラテン30上に支持される記録用紙21に吐出する。これにより、搬送路42を搬送される記録用紙21に画像が記録される。
また、プラテン30よりも左側には、インク回収トレイ49(図9)が設けられている。インク回収トレイ49は、キャリッジ28が画像記録の際に移動する範囲よりも左側へ移動したときにノズル面53と対向する。インク回収トレイ49とノズル面53とが対向した状態で、記録ヘッド29が駆動されて、ノズルからインクが空吐出される。この空吐出は、記録ヘッド29のノズルの状態を良好に維持するためのものであり、フラッシングと称される。フラッシングは、所定のタイミング等で実行される。
キャリッジ28及び第2フレーム52には、リニアエンコーダ64(図3)が設けられている。リニアエンコーダ64は、左右方向9に沿って第2フレーム52に設けられたエンコーダストリップ(不図示)と、キャリッジ28に搭載されてエンコーダストリップを読み取るリードヘッド(不図示)とを有している。リードヘッドは、制御部130と電気的に接続され、且つエンコーダストリップとの相対的な移動量を示すパルス信号を、制御部130へ送る。
また、キャリッジ28には、制御部130と電気的に接続された光学式のメディアセンサ17が設けられている。メディアセンサ17は、プラテン30、又はプラテン30に支持される記録用紙21と対向する発光素子及び受光素子を有している。発光素子が光を照射すると、照射された光の反射光を受光素子が受光する。受光素子は、受光量を示す受光信号を制御部130へ送る。
[搬送ローラ31、34]
図2に示されるように、記録部24の搬送向きの上流側には、第1搬送ローラ31及びピンチローラ32を備える第1ローラ部33が設けられている。ピンチローラ32は、図示しないバネなどの弾性部材によって第1搬送ローラ31のローラ面に圧接されている。第1ローラ部33は、給紙部15によって湾曲路42Aを給紙される記録用紙21を挟持してプラテン30上へ送る。
プラテン30よりも搬送向きの下流側には、第2搬送ローラ34及び拍車35を備える第2ローラ部36が設けられている。拍車35は、図示しないバネなどの弾性部材によって第2搬送ローラ34のローラ面に圧接されている。第2ローラ部36は、プラテン30条を搬送される記録用紙21を挟持して搬送向きの下流側に位置する排紙保持部43に向けて搬送する。なお、第1搬送ローラ31及び第2搬送ローラ34は、搬送モータ46(図3)から周知の駆動伝達機構を介して回転駆動力が伝達されて回転する。
[制御部130]
図3に示される制御部130は、複合機10の全体動作を制御するものである。制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、ASIC135を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。これらは内部バス137によって接続されている。
ROM132には、CPU131が複合機10の各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。本実施形態においては、ROM132には、後述する図4乃至図6に記載のフローチャートを示すプログラムが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、又はデータ処理の作業領域として使用される。RAM133は、記録される画像を示す画像データ、後述する移動開始位置P1、移動終了位置P2、吐出開始位置P3、吐出終了位置P4、及び第1搬送ローラ部33に搬送される記録用紙21の左右方向9の端部の位置、及びフラッシングフラグが記憶される。なお本実施形態では、上述した画像とは、例えば白色、つまりインクが吐出されないものと、インクが吐出されるものを含むものを指す。つまり画像データは、インクを吐出しない非吐出データと、インクを吐出すべき吐出データと、を含む。なお、吐出データとは、シアン、マゼンダ、イエロー、又はブラックのいずれかのインクを吐出することを示すデータである。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、給紙モータ44、キャリッジモータ45、搬送モータ46、記録ヘッド29、リニアエンコーダ64、メディアセンサ17、レジストセンサ16、及び操作パネル12が電気的に接続されている。また、ASIC135には、それぞれのモータを制御する駆動回路が組み込まれている。
また、ASIC135には、リニアエンコーダ64からパルス信号が送られる。さらに、ASIC135は、リードヘッドから送られるパルス信号の立ち上がりまたは立ち下がりのエッジの数から、キャリッジ28の主走査方向上の位置を検知する。また、CPU131は、リニアエンコーダ64からのパルス信号に基づいて、キャリッジ28の移動距離及び位置を算出する。そしてASIC135は、CPU131が算出した移動距離又は位置が目標値に一致するようキャリッジ駆動モータ45を回転させる。なお、制御部130及びリニアエンコーダ64は、本発明の位置検知部の一例である。
また、ASIC135には、メディアセンサ17の受光素子からの受光信号が送られる。この受光信号は、メディアセンサ17と対向する位置に記録用紙21が存在するか否かに応じて変化する。CPU131は、ASIC135より送られる受光信号の値が所定値以上となる箇所を、左右方向9における記録用紙21の端部の位置として取得し、RAM133に記憶する。なお、制御部130及びメディアセンサ17は、本発明のシート位置取得部の一例である。
制御部130による画像記録の制御の概要が以下に説明される。画像記録は、複数のパスに分割されて実行される。当該パスとは、以下の一連の動作を示す。つまり、ASIC135が、移動開始位置P1(図7)から移動終了位置P2(図8)まで、キャリッジ28を途中で停止させることなく移動させる。さらにASIC135は、キャリッジ28の移動中に記録ヘッド29を制御して、吐出開始位置P3(図7)から吐出終了位置P4(図8)までの範囲で記録用紙21にインクを吐出して画像を記録する。
例えば、K回目(Kは1以上の整数)のパスの終了後、記録用紙21は、後述される第1ローラ部33によって搬送向きに所定量だけ搬送されて停止される。これと並行して、キャリッジ28は、K+1回目のパスにおける移動開始位置P1まで移動する。その後、ASIC135がK+1回目のパスを実行する。つまり、記録用紙21には、搬送向きの下流側(つまり、記録部24を通過する記録用紙21の前後方向8における前側)から順に画像が記録される。
ここで、移動開始位置P1、移動終了位置P2、吐出開始位置P3、及び吐出終了位置P4は、それぞれ、CPU131によって算出されて、RAM133に一時的に記憶される。なお、各位置P1乃至P4の算出については後述する。記録ヘッド29がインクを吐出する間、キャリッジ28は概ね速度V1の定速状態に維持される。これは、インクを記録用紙21に等間隔に着弾させるためである。
なお、図7(B),図8(B)に示されるように、吐出開始位置P3及び吐出終了位置P4は、左右方向9における記録用紙21の端部より所定の距離L3だけ記録用紙21が存在しない外側に設定されることがある。これは、記録用紙21の端部に空白領域を作らないためである。このような画像記録の方式は、縁なし印刷と称される。以下では、この距離L3の範囲が打ち捨て領域E1と称される。また、当該打ち捨て領域E1に吐出されたインクは、プラテン30に着弾する。
[画像記録の流れ]
画像記録時に制御部130が実行する処理の流れが、図4,5,6のフローチャートを参照しながら以下で詳細に説明される。なお、以下の説明において、図5のステップS30,S33,S35,S36,S38,S39、及び図6のステップS52,S53,S55,S57,S58が本発明の位置設定制御の一例である。また、図6のステップS59が本発明の走行制御の一例である。また、図5のステップS43及び図6のステップS61が本発明のフラッシング制御の一例である。
操作パネル12をユーザが操作することで、記録用紙21に画像を記録する信号が、操作パネル12からASIC135に送られると、図4に示されるフローチャートをCPU131が実行する。まず、CPU131によりASIC135は、給紙モータ44によって給紙ローラ25を回転させて、トレイ20から記録用紙21を搬送路42へ給送する(ステップS10)。制御部130は、レジストセンサ16からの信号が変化するまで、給紙ローラ25を回転させてシートを給送させる(ステップS11:NO)。給紙ローラ25が回転してレジストセンサ16からの信号が変化すると、(ステップS11:YES)、CPU131によりASIC135は、搬送モータ46によって第1搬送ローラ31を回転させる(ステップS12)。具体的には、ASIC135は、第1ローラ部33を回転させて、メディアセンサ17と対向する位置まで記録用紙21を搬送させる。ASIC135は、キャリッジ28を左右方向9へ移動させながら、メディアセンサ17から送られる受光信号から、左右方向9における記録用紙21の端部の位置を取得する(ステップS13)。取得された端部の位置は、RAM133に記憶される。ASIC135は、これから実行するパスにおいて画像が記録される範囲がノズル面53と対向する位置まで記録用紙21を搬送させて停止させる(ステップS14)。
続いて、制御部130は、記録前移動制御を実行する(ステップS15、詳細は図5参照)。記録前移動制御とは、これから実行されるパスにおいて移動開始位置P1までキャリッジ28を移動させる制御である。なお、移動開始位置P1とは、静止するキャリッジ28が画像記録のための移動を開始する位置である。そして、キャリッジ28が移動開始位置P1まで移動した後、制御部130は、移動・記録制御を実行する(ステップS16、詳細は図6参照)。移動・記録制御は、移動開始位置P1から移動終了位置P2までキャリッジ28を停止させることなく移動させて、移動中に記録用紙21にインクを吐出して画像を記録する制御である。なお、移動停止位置P1とは、画像記録のために移動するキャリッジ28が停止する位置である。記録前移動制御及び移動・記録制御の詳細は後述される。
移動・記録制御の実行後、CPU131は、全てのパスの画像記録が終了したか否かを、判断する(ステップS17)。全てのパスの画像記録が終了した場合(ステップS17:YES)、制御部130は、搬送モータ46によって、第1搬送ローラ31及び第2搬送ローラ34を回転させ、記録用紙21を排紙保持部43へ排紙する。実行すべきパスが残っている場合(ステップS17:NO)、制御部130は、ステップS14以降の制御を再度実行する。すなわち、次のパスにおいて画像が記録される範囲がノズル面53と対向する位置まで記録用紙21を搬送させて停止させ(ステップS14)、記録前移動制御(ステップS15)及び移動・記録制御(ステップS16)を実行する。
[記録前移動制御]
上述された記録前移動制御(ステップS15)の詳細なフローチャートが図5に示されている。まず制御部130は、画像データと、当該パスにおいて記録ヘッド29がインクを吐出する際のキャリッジ28の移動の向き(以下、記録向きとする。)とに基づいて、吐出開始位置P3及び吐出終了位置P4を設定する(ステップS30)。詳細には、CPU131は、RAM133に記憶される画像データ及び記録用紙21の端部の位置から、記録用紙21に対する画像データの相対的な位置を決定する。そして、CPU131は、記録用紙21に対して相対的に決定された画像データが含む吐出データのうち、例えば相対的に最も離れている吐出端データを選出する。選出された吐出端データ同士のうち、記録用紙21に対して記録向きの上流側に相対的に決定された吐出端データの位置を吐出開始位置P3とし、記録用紙21に対して記録向きの下流側に相対的に決定された吐出端データの位置を吐出終了位置P4として決定する。なお、記録向きは、一例として、連続するパスにおいて交互に反対向きとする。CPU131が決定した吐出開始位置P3及び吐出終了位置P4は、RAM133に記憶される。そして、ASIC135には、CPU131によってRAM133に記憶される吐出開始位置P3及び吐出終了位置P4が設定される。
このとき、制御部130は、EEPROM134等に記憶された縁なし印刷フラグを参照して、吐出開始位置P3及び吐出終了位置P4の算出に反映させる。縁なし印刷フラグは、ユーザによって設定され、縁なし印刷の実行を許可するか否かを示すものである。具体的には、ユーザが操作パネル12を操作することで、縁なし印刷フラグの設定がされる。縁なし印刷フラグが設定された状態では、CPU131は、画像データの左右方向9を示すデータ長に応じて、記録向きの上流側又は下流側の端部で縁なし印刷を実行するか否かをそれぞれ決定する。縁なし印刷が実行される端部では、吐出開始位置P3及び吐出終了位置P4が、それぞれ記録用紙21の端部よりもROM132に記憶された距離L3だけ外側に設定される。この距離L3の範囲が上述された打ち捨て領域E1である。なお、縁なし印刷フラグが設定されていない状態が本発明の第1モードの一例であり、設定された状態が本発明の第2モードの一例である。
一方、縁なし印刷フラグが設定されていない場合、CPU131は、画像データの左右方向9を示すデータ長に関わらず、吐出開始位置P3及び吐出終了位置P4を、それぞれ記録用紙21の端部よりも内側に設定する。
続いてCPU131は、これから実行されるパスの記録向きが左向きか又は右向きかを判断する(ステップS31)。右向きである場合(ステップS31:NO)、続けて制御部130は、これから実行するパスの動作の前にフラッシングを実行するか否かを判断する(ステップS32)。フラッシングを実行する場合は、例えば最後にフラッシングが行われた時点からの経過時間が閾値を越した場合である。画像記録前にフラッシングを実行する場合(ステップS32:YES)、制御部130は、インク回収トレイ49の上方であって、フラッシングが実行される定位置であるフラッシング位置P5を移動開始位置P1に設定し(図9(A)の位置)、ASIC135に記憶させる。また、制御部130は、フラッシングを実行することを示すフラッシングフラグをRAM133に設定する(ステップS33)。
画像記録の実行前にフラッシングを実行しない場合(ステップS32:NO)、続けて、CPU131は、吐出開始位置P3が、記録用紙21の左端よりも左側(つまり外側、具体的にはシートが存在しない側)に位置しているか否かを判断する(ステップS34)。吐出開始位置P3が、記録用紙21の左端よりも右側(つまり内側、具体的にはシートが存在する側)に位置している場合(ステップS34:NO)、CPU131は、吐出開始位置P3よりも距離L1(本発明の加速距離の一例)だけ左側(つまり図7(A)の位置)の位置として移動開始位置P1を算出し、RAM133に記憶させる(ステップS35)。吐出開始位置P3が、記録用紙21の左端よりも左側(つまり外側)に位置している場合(ステップS34:YES)、CPU131は、記録用紙21の左端よりも距離L1だけ左側(つまり図7(B)の位置)の位置として移動開始位置P1を算出し、RAM133に記憶させる(ステップS36)。なお、CPU131はRAM133に記憶される移動開始位置P1をASIC135に設定する。
一方、当該パスでの記録向きが左向きである場合(ステップS31:YES)、CPU131は、吐出開始位置P3が、記録用紙21の右端よりも右側(つまり外側)に位置しているか否かを判断する(ステップS37)。吐出開始位置P3が、記録用紙21の右端よりも左側(つまり内側)に位置している場合(ステップS37:NO)、CPU131は、吐出開始位置P3よりも距離L1だけ右側(つまり図7(A)を左右反転させた配置)の位置として移動開始位置P1を算出し、RAM133に記憶させる(ステップS38)。吐出終了位置P4が、記録用紙21の右端よりも右側(つまり外側)に位置している場合(ステップS37:YES)、CPU131は、記録用紙21の右端よりも距離L1だけ右側(つまり図7(B)を左右反転させた配置)の位置として移動開始位置P1を算出し、RAM133に記憶させる(ステップS39)。なお、CPU131はRAM133に記憶される移動開始位置P1をASIC135に設定する。
以上より、ステップS33,S35,S36,S38,S39のいずれかの制御によって、ASIC135にそれぞれ異なる位置に移動開始位置P1が設定される。ASIC135は、キャリッジ28を移動開始位置P1に移動させて停止させる(ステップS40)。CPU131は、RAM133にフラッシングフラグが設定されているか否かを判断する(ステップS41)。設定されている場合は(ステップS41:YES)、キャリッジ28は、フラッシング位置P5に位置している。よって、ASCI135は、記録ヘッド29にフラッシングを実行させ(ステップS42)、またCPU131は、フラッシングフラグをリセットする。
[移動・記録制御]
上述された移動・記録制御(ステップS16)の詳細なフローが図6に示されている。まず、CPU131は、これから実行するパスでの記録向きが左向きか又は右向きかを判断する(ステップS50)。右向きである場合(ステップS50:NO)、続けて、CPU131は、吐出終了位置P4が、記録用紙21の右端よりも右側(つまり外側)に位置しているか否かを判断する(ステップS51)。吐出終了位置P4が、記録用紙21の右端よりも左側(つまり内側)に位置している場合(ステップS51:NO)、CPU131は、吐出終了位置P4よりも距離L2(本発明の減速距離の一例)だけ右側(つまり図8(A)の位置)の位置として移動終了位置P2を算出し、RAM133に記憶させる(ステップS52)。吐出終了位置P4が、記録用紙21の右端よりも右側(つまり外側)に位置している場合(ステップS51:YES)、CPU131は、記録用紙21の右端よりも距離L2だけ右側(つまり図8(B)の位置)の位置として移動終了位置P2を算出し、RAM133に記憶させる(ステップS53)。なお、CPU131はRAM133に記憶される移動終了位置P1をASIC135に設定する。
一方、当該パスでの記録向きが左向きである場合(ステップS50:YES)、CPU131は、画像記録の実行後にフラッシングを実行するか否かを判断する(ステップS54)。フラッシングを実行するか否かは、上述されたステップS32と同様の方法で判断される。画像記録の実行後にフラッシングを実行する場合(ステップS54:YES)、CPU131は、フラッシング位置P5を移動終了位置P2(図9(B)の位置)として、RAM133に記憶させる。また、CPU131は、RAM133にフラッシングフラグを設定する(ステップS55)。
画像記録の実行後にフラッシングを実行しない場合(ステップS54:NO)、CPU131は、吐出終了位置P4が、記録用紙21の左端よりも左側(つまり外側)に位置しているか否かを判断する(ステップS56)。吐出終了位置P4が、記録用紙21の左端よりも右側(つまり内側)に位置している場合(ステップS56:NO)、CPU131は、吐出終了位置P4よりも距離L2だけ左側(つまり図8(A)を左右反転させた配置)の位置として移動終了位置P2を算出し、RAM133に記憶させる(ステップS57)。吐出終了位置P4が、記録用紙21の左端よりも左側(つまり外側)に位置している場合(ステップS56:YES)、CPU131は、記録用紙21の左端よりも距離L2だけ左側(つまり図8(B)を左右反転させた配置)の位置として移動終了位置P2を算出し、RAM133に記憶させる(ステップS58)。なお、CPU131はRAM133に記憶される移動終了位置P1をASIC135に設定する。
以上より、ステップS52,S53,S55,S57,S58のいずれかの制御によって、ASIC135にそれぞれ異なる位置に移動終了位置P2が設定される。次に、ASIC135は、移動開始位置P1に停止しているキャリッジ28を、移動終了位置P2まで途中停止することなく移動させる。キャリッジの移動中に吐出終了位置P3から吐出終了位置P4までの範囲でインクを吐出して記録用紙21に画像を記録する(ステップS59)。CPU131は、RAM133にフラッシングフラグが設定されているか否かを判断する(ステップS60)。設定されている場合(ステップS60:YES)、キャリッジ28は、フラッシング位置P5に位置している。よって、ASIC135は、記録ヘッド29にフラッシングを実行させた後(ステップS61)、またCPU131は、フラッシングフラグをリセットする。
以下、ステップS59におけるキャリッジ28及び記録ヘッド29の動作のうち、キャリッジの移動開始、インクの吐出開始までの動作、インクの吐出終了、そしてキャリッジの停止までの動作がより詳細に説明される。なお、図7,8の例では、記録向きが右向きの例が示されているが、仮に当該パスにおける記録向きが左向きであったとしても、キャリッジ28の移動の向きが反対となる点以外は、同様の制御が行われる。
[移動開始からインクの吐出開始までの動作]
ステップS59において、ASIC135は、キャリッジ駆動モータ45を駆動させ、移動開始位置P1から、移動終了位置P2に向けてキャリッジ28の加速を開始させる。キャリッジ28は、移動開始位置P1から上述された加速に必要な距離L1を移動した後に、速度V1の定速状態となる。また、ASIC135は、リニアエンコーダ64の信号に基づいて、記録ヘッド29を制御し、吐出開始位置P3から記録向きの下流側に向かってインクを吐出させる。
まずは、記録前移動制御においてフラッシングが実行されない場合におけるキャリッジ28の移動についてより詳細に説明する。図7(A)に示されるように、記録向きの上流端で縁なし印刷を実行しない場合、すなわち、図5のフローチャートに示されるステップS35又はステップS38が実行された場合、移動開始位置P1から吐出開始位置P3までの間に距離L1が確保されている。したがって、記録ヘッド29のノズルが吐出開始位置P3に差し掛かるよりも前に、キャリッジ28は速度V1の定速状態となることができる。インクの吐出は、キャリッジ28が定速状態に達した後に開始される。
図7(B)に示されるように、記録向きの上流端で縁なし印刷を実行する場合、すなわち、図5のフローチャートに示されるステップS36又はステップS39が実行された場合、移動開始位置P1から記録用紙21の端部までの間に距離L1が確保されている。したがって、記録ヘッド29のノズルがシートの端部に差し掛かるよりも前に、キャリッジ28は速度V1の定速状態となることができる。インクの吐出は、記録ヘッド29のノズルが吐出開始位置P3に差し掛かった時点で開始されるため、最初に吐出されるインクの一部は、キャリッジ28がまだ速度V1に達していない段階で吐出される。しかしながら、キャリッジ28が加速状態のときに吐出されるインクは、プラテン30上の打ち捨て領域E1に着弾するため、記録用紙21に記録される画像の品質に影響しない。そして、キャリッジ28が定速状態に達した後に吐出されたインクのみが記録用紙21に着弾する。
続けて、記録前移動制御においてフラッシングが実行される場合、すなわち図5のフローチャートに示されるステップS33が実行された場合におけるキャリッジ28の移動についてより詳細に説明する。このとき、図9(A)に示されるように、移動開始位置P1は、インク回収トレイ49上のフラッシング位置P5と一致している。移動開始位置P1から吐出開始位置P3までは、距離L4離れている。インク回収トレイ49は、プラテン30よりも左側に位置しているため、距離L4は距離L1よりも長い距離である。従って、記録ヘッド29がノズルからインクの吐出を開始するよりも前に、キャリッジ28は速度V1の定速状態となることができる。なお、図9(A)では、記録向きの上流端で縁なし印刷を実行する場合の例が示されているが、縁なし印刷を実行しない場合についても、吐出開始位置P3の位置が変化する点以外は同様の制御が実行される。
[インクの吐出終了から停止までの動作]
吐出開始位置P3において記録ヘッド29がインクの吐出を開始した後、制御部130は、キャリッジ28を速度V1に維持する。ASIC135は、リニアエンコーダ64の信号に基づいて、キャリッジ28が減速開始位置P6を通過したことを検出し、キャリッジ28の減速を開始させる。なお、減速開始位置P6は、移動終了位置P2よりも上述された減速に必要な距離L2だけ記録向きの上流側に設定される位置である。そして、ASIC135は、移動終了位置P2にて当該キャリッジ28を停止させる。一方でASIC135は、リニアエンコーダ64の信号に基づいて、記録ヘッド29を制御し、吐出終了位置P4においてインクの吐出を終了する。こうして、吐出終了位置P3から吐出終了位置P4の間に記録用紙12にインクが吐出されて画像が記録される。
まずは、画像記録の実行後にフラッシングを実行しない場合、すなわち図6のフローチャートに示されるステップS52,S53,S57,S58のいずれかが実行された場合におけるキャリッジ28の移動についてより詳細に説明する。
図8(A)に示されるように、記録向きの下流端で縁なし印刷を実行しない場合、すなわち、図6のフローチャートに示されるステップS52又はステップS57が実行された場合、吐出終了位置P4から移動終了位置P2までの間に距離L2が確保されている。したがって、吐出終了位置P4が減速開始位置P6となる。ASIC135は、記録ヘッド29のノズルが吐出終了位置P4を越えたタイミングで、キャリッジ28の減速を開始する。つまり、インクの吐出が終了してから、キャリッジ28が減速を開始することとなる。
図8(B)に示されるように、記録向きの下流端で縁なし印刷を実行する場合、すなわち、図6のフローチャートに示されるステップS53又はステップS58が実行された場合、記録用紙21の端部から移動終了位置P2までの間に距離L2が確保されている。したがって、記録用紙21の端部が減速開始位置P6となる。ASIC135は、記録ヘッド29のノズルが記録用紙21の端部を越えたタイミングで、キャリッジ28の減速を開始する。つまり、記録ヘッド29がインクの吐出を終了するよりも前にキャリッジ28は減速を開始する。しかしながら、キャリッジ28が減速状態のときに吐出されるインクは、プラテン30上の打ち捨て領域E1に着弾するため、記録用紙21に記録される画像の品質に影響しない。そして、キャリッジ28が減速を開始するよりも前に吐出されたインクのみが記録用紙21に着弾する。
続けて、画像記録の実行後にフラッシングが実行される場合、すなわち図6のフローチャートに示されるステップS55が実行された場合におけるキャリッジ28の移動についてより詳細に説明する。このとき、図9(B)に示されるように、移動終了位置P2は、インク回収トレイ49上のフラッシング位置P5と一致している。吐出終了位置P4から移動終了位置P2までは、距離L4だけ離れている。インク回収トレイ49は、プラテン30よりも左側に位置しているため、距離L4は距離L2よりも長い距離である。キャリッジ28は移動終了位置P2よりも距離L2だけ右側(記録向き上流側)の減速開始位置P6から減速を開始して、移動終了位置P2に停止する。なお、図9(B)では、記録向きの下流端で縁なし印刷を実行する場合の例が示されているが、縁なし印刷を実行しない場合についても、吐出終了位置P4の位置が変化する点以外は同様の制御が実行される。
[実施形態の作用効果]
本実施形態では、記録向き上流端で縁なし印刷が実行される場合、移動開始位置P1が記録用紙21の端部よりも距離L1だけ記録向きの上流側(外側)に設定される。したがって、記録ヘッド29は、加速状態において、打ち捨て領域E1にインクの吐出を開始し、インクが記録用紙21に着弾するよりも前に速度V1の定速状態に達する。また、記録向き下流端で縁なし印刷が実行される場合、移動終了位置P2が記録用紙21の端部よりも距離L1だけ記録向きの下流側(外側)に設定される。したがって、記録ヘッド29は記録用紙21の端部を減速開始位置P6として減速を開始し、移動終了位置P2において完全に停止する。
以上より、打ち捨て領域E1にインクが着弾する範囲でキャリッジ28の加速及び減速が行われるため、キャリッジ28の総移動距離及び移動時間を短くすることができる。また、記録用紙21にインクが着弾するときには、キャリッジ28は定速状態に維持されるため、記録される画像の品質が劣化することが防止される。
また、ユーザは、操作パネル12又は複合機10と接続されたコンピュータから縁なし印刷フラグを設定または解除することで、縁なし印刷を実行するか否かの設定を容易に変更することができる。
また、本構成では、画像記録の前後にフラッシングを実行する場合に、キャリッジ28の移動が不必要に停止する回数を削減することが可能である。詳細には、フラッシング位置P5を移動開始位置P1に設定することで、フラッシング後に画像記録のためのキャリッジ28の移動をフラッシング位置P5から開始することができる。また、フラッシング位置P5を移動終了位置P2に設定することで、移動制御及び記録制御の後にキャリッジ28の移動をフラッシング位置P5で停止させて、フラッシングを即座に実行することができる。
[変形例]
上述された実施形態において、各パスの移動終了位置P2を設定する際に、次のパスの移動開始位置P1が考慮されてもよい。以下、詳細に説明される。図10には、連続する2つのパスでインクが吐出される吐出領域E2,E3がそれぞれ示されている。たとえば、n番目のパスにおいて吐出領域E2にインクが吐出され、n+1番目のパスにおいて吐出領域E3にインクが吐出されるとする。制御部130は、上述された実施形態の方法でn番目のパスにおける移動終了位置P2、及びn+1番目のパスにおける移動開始位置P1’を設定する。ここで、CPU131は、n番目のパスにおける移動終了位置P2と、n+1番目のパスにおける移動開始位置P1’とが、左右方向9において、記録用紙21の中央に対して同じ側にあり、且つ移動終了位置P2よりも移動開始位置P1’が外側、つまりシートが存在しない側にあるか否かを判断する。なお、CPU131による移動終了位置P2よりも移動開始位置P1’が外側であるか否かの判断は、n番目のパスにおける移動終了位置P2からn+1番目のパスにおける移動開始位置P1’がキャリッジ28の向きの記録向き下流側にあるか否かで判断される。
たとえば、図10の例では、右側に向かうn番目のパスにおける移動終了位置P2と、n+1番目のパスにおける移動開始位置P1’とが、記録用紙21の中央に対して共に右側にあり、且つ移動終了位置P2よりも移動開始位置P1’が外側(右側)にあるため、上記の条件を満たしている。この場合、CPU131は、n+1番目のパスにおける移動開始位置P1’をn番目のパスにおける移動終了位置Pc2をRAM133に記憶し、当該移動開始位置をPc2としてASIC135に設定する。つまり、n番目のパスにおいてキャリッジ28が停止する位置は、破線で示される位置ではなく、実線で示される位置となる。これにより、連続するパスの間でキャリッジ28が不必要に停止される回数が削減される。つまり、キャリッジ28は、n番目のパスの移動を停止した後に、続けてn+1番目のパスの移動を開始することができる。
上述された実施形態において、ステップS16の記録用紙21の搬送と、記録前移動制御(ステップS15)及び移動・記録制御(ステップS16)の一部とが並行して実行されてもよい。また、各パスにおける画像記録(ステップS59)が実行されている間に、次のパスのための移動開始位置P1、移動終了位置P2、吐出開始位置P3、及び吐出終了位置P4を設定するための制御がそれぞれ実行されてもよい。
また、上述された実施形態において、左右方向9における記録用紙21の端部の位置が
メディアセンサ17によって検知されたが、記録用紙21の端部の位置はこれとは異なる方法で検知されてもよい。たとえば、左右方向9に沿った複数の光学式又は機械式のセンサがプラテン30に沿って複数配置されていてもよい。あるいは、制御部130は、ユーザの設定に基づいて、記録用紙21のサイズ及び端部の位置を判断してもよい。これらは、本発明のシート位置取得部の一例である。
また、上述された実施形態においては、記録向きは、一例として、連続するパスにおいて交互に反対向きとしたが、これに限らない、例えば、左右方向9の左側から右側、又は右側から左側の一律の向きとしてもよい。
また、上述されたフローチャートに示される制御は一例であり、同様の効果を奏するものであれば、細部が異なっていてもよい。また、全ての制御がROM132に記憶されるプログラムに基づいてCPU131が実行する必要はない。一例として、図4乃至図6に示されたフローチャートに示された回路を有するASIC135が、図4乃至図6の処理を実行してもよい。また、制御の一部は、複合機10と接続されたコンピュータと協働して実行されてもよい。
また、上述された実施形態は、本発明を実施する形態のうちの一例にすぎない。つまり、本発明の趣旨を超えない範囲の様々な形態によって本発明を実施しても良い。
9・・・左右方向
10・・・複合機
17・・・メディアセンサ
21・・・記録用紙
28・・・キャリッジ
29・・・記録ヘッド
64・・・リニアエンコーダ
130・・・制御部
P1・・・移動開始位置
P2・・・移動終了位置
P5・・・フラッシング位置
L1・・・距離
L2・・・距離

Claims (6)

  1. 主走査方向へ往復移動するキャリッジと、
    上記キャリッジに搭載され、シートにインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドと、
    上記主走査方向における上記キャリッジの位置を検知する位置検知部と、
    上記主走査方向におけるシートの両端部の位置を取得するシート位置取得部と、
    上記記録ヘッドによるインクの吐出と、上記キャリッジの移動を制御する制御部と、を備え、
    上記制御部は、記録される上記画像を示す画像データと、上記シート位置取得部によって取得されたシートの上記両端部の位置とから、シートに対する画像データの位置を設定し、上記画像データのうちインクを吐出すべき吐出データが、シートの上記両端部のうちの上記主走査方向の上流側端部の位置よりもシートの外側に存在する場合は、上記キャリッジの移動開始位置をシートの上記上流側端部から上記外側に向けて加速距離だけ離れた位置に設定し、上記画像データのうちの上記吐出データが、上記シートの上記両端部のうちの上記主走査方向の下流側端部の位置よりもシートの外側に存在する場合は、上記キャリッジの移動終了位置を上記シートの上記下流側端部から上記外側に向けて減速距離だけ離れた位置に設定する位置設定制御と、
    上記位置設定制御で設定した上記移動開始位置から上記移動終了位置までの区間でキャリッジを走行させる走行制御と、
    上記走行制御において、上記移動開始位置から移動を開始した上記キャリッジ及び上記記録ヘッドから、上記上流側端部の位置よりもシートの外側に存在する上記吐出データに基づいて、上記キャリッジを加速移動させている間にインクを吐出させ、上記上流側端部の位置から上記下流側端部の位置までに存在する上記吐出データに基づいて、上記キャリッジを定速移動させている間にインクを吐出させ、上記下流側端部の位置よりもシートの外側に存在する上記吐出データに基づいて、上記キャリッジを減速移動させている間にインクを吐出させる移動・記録制御と、を実行するインクジェット記録装置。
  2. 上記制御部は、上記位置設定制御において、
    上記画像データのうちの上記吐出データが、シートの上記上流側端部の位置よりも上記外側に存在せず且つシートの内側のみに存在する場合は、上記移動開始位置を上記吐出データの上記主走査方向の上流端位置から上記外側に向けて上記加速距離だけ離れた位置に設定し、上記画像データのうちの上記吐出データが、シートの上記下流側端部の位置よりも上記外側に存在せず且つ上記内側のみに存在する場合は、上記移動終了位置を上記吐出データの上記主走査方向の下流端位置から上記外側に向けて上記減速距離だけ離れた位置に設定する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記制御部は、操作部をユーザによって操作されることで、第1モード及び第2モードのいずれかを実行し、
    さらに、上記制御部は、上記第1モードを実行する際、上記位置設定制御において、上記主走査方向におけるシートの上記端部位置より内側に上記移動開始位置及び上記移動終了位置を設定し、上記第2モードを実行する際、上記位置設定制御において、上記主走査方向における上記画像データのうちの上記吐出データの両端位置によって、上記主走査方向におけるシートの一方の端部位置より内側に又は外側に上記移動開始位置及び上記移動終了位置を設定する請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記制御部は、上記走行制御を、上記主走査方向と交差する副走査方向におけるシートの異なる領域に対して繰り返し実行し、上記走行制御を行う毎に、上記位置設定制御を実行する請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記制御部は、
    上記走行制御に連続して続く次の上記走行制御において、次の上記移動開始位置が、上記移動終了位置よりも上記外側である場合、且つ上記次の上記移動開始位置及び上記移動終了位置が共にシートの中央よりもシートの一方の端部側に位置する場合に、上記位置設定制御において、上記移動終了位置を次の上記移動開始位置と同じ位置に設定することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 上記制御部は、
    上記キャリッジを主走査方向一端側のフラッシング位置に位置させて、上記記録ヘッドにフラッシングを実行させるフラッシング制御を実行し、
    上記フラッシング制御に連続して上記走行制御を実行する場合、上記吐出データの上記主走査方向の上流端位置が上記吐出データの上記主走査方向の下流端位置よりも上記フラッシング位置側にあることを条件として、上記位置設定制御において、上記移動開始位置を上記フラッシング位置と同じ位置に設定し、
    上記走行制御に連続して上記フラッシング制御を実行する場合、上記吐出データの上記下流端位置が上記吐出データの上流端位置よりも上記フラッシング位置側にあることを条件として、上記位置設定制御において、上記移動終了位置を上記フラッシング位置と同じ位置に設定する請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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