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JP5979961B2 - 焦点検出装置、焦点検出方法及び撮像装置 - Google Patents

焦点検出装置、焦点検出方法及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明はマイクロレンズを共有する複数の光電変換部を有する撮像素子を利用して瞳分割像を取得することにより位相差方式の焦点検出を行う技術に関し、特に光電変換部の飽和を検出する技術に関する。
撮像装置における焦点検出方法として、固体撮像素子の1つのマイクロレンズに対応した1つの画素を構成する光電変換部(以下「PD」と記す)を複数に分割し、撮像と同時に位相差方式の焦点検出を行う技術が知られている。例えば、1つのマイクロレンズを共有する2分割されたPD(以下「分割PD」と記す)のそれぞれが、瞳分割された画像信号を取得し、位相差方式の焦点検出処理を行う。そして、これと並行して、2つの分割PDの出力加算値を1画素の出力として扱い、撮像用の画像信号を取得する方法が提案されている(特許文献1参照)。
また、上述した分割画素構造における高感度特性改善のために、非破壊読み出しによって分割PDの一方の電荷を読み出した後、2つの分割PDの出力加算値を読み出し、演算によって他方の分割PDの画素値を推定する手法が提案されている(特許文献2参照)。
上述の位相差演算では、輝度信号を用いて演算を行うことにより、被写体色に依存しない相関演算結果を得ることができる。また、特許文献2に記載された技術を用いると、高感度特性が改善される。
特開2001−83407号公報 特許第4691930号公報
しかしながら、特許文献2に記載された技術では、一部の分割PDの非破壊読み出しを行った後に全ての分割PDの出力加算値を読み出して差分値を算出するため、読み出した分割画素どうしの間で出力信号のタイミングを合わせる遅延手段が必要となる。その際、遅延手段を色ごとに備える構成にすると、回路規模が大きくなってしまう。この問題を回避する方法としては、各分割PDの信号を予め輝度成分信号に変換した上で遅延手段に入力する方法が考えられ、これにより、遅延手段の節約と焦点検出精度の向上を図ることが可能になると考えられる。
ところで、特許文献1,2に記載の分割PDに飽和が発生した場合、隣接する分割PDに飽和分の電荷が漏れ込む特性があることが知られている。このような特性に起因し、飽和が発生している分割PDと同じマイクロレンズ下に存在する分割PDの信号は、飽和による電荷の漏れ込みによって位相差像の像崩れを起こしてしまう。
この問題を回避するためには、焦点検出処理前にそれぞれの分割PDにおける飽和検出を行い、飽和を考慮した焦点検出処理を行うことが望まれる。しかし、この場合に上述した各分割PDの信号を予め輝度成分信号に変換する構成を用いると、輝度成分信号同士の演算から他の輝度成分信号を算出することになり、算出された輝度成分信号に対応する各分割PDの本来の出力信号を知ることは困難となる。
本発明は、分割PDの加算信号に含まれる複数の分割PDのそれぞれの信号を演算により推定することによって、分割PD単位での飽和検出を可能にする技術を提供することを目的とする。
本発明に係る焦点検出装置は、1つのマイクロレンズを共有する複数の光電変換部をそれぞれ有する複数の単位画素セルが配列された固体撮像素子と、前記単位画素セルごとに、前記複数の光電変換部のうちの1つの光電変換部に蓄積された電荷の信号を読み出した画素信号の飽和を検出する第1の飽和検出手段と、前記単位画素セルごとに飽和が検出された複数の画素信号から第1の輝度信号を生成する第1の輝度信号生成手段と、前記第1の輝度信号と、前記複数の光電変換部を有する前記単位画素セルから得られた加算画素信号とに基づいて、前記複数の光電変換部のうちの他の光電変換部から出力された他の画素信号を推定する推定手段と、前記推定手段により推定された前記他の画素信号の飽和を検出する第2の飽和検出手段と、前記単位画素セルごとに飽和が検出された複数の他の画素信号から第2の輝度信号を生成する第2の輝度信号生成手段と、前記第1の飽和検出手段により飽和が検出された第1の輝度信号と前記第2の飽和検出手段により飽和が検出された第2の輝度信号とに基づいて前記固体撮像素子に対して設けられる光学系のデフォーカス量を算出する焦点検出処理手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、分割PDの加算信号に含まれる複数の分割PDのそれぞれの信号を演算により推定することによって、分割PD単位での飽和検出を行うことを可能にすることにより、良好な焦点検出が可能になる。
本発明の実施形態に係る撮像装置において主に焦点検出装置に関わる部分の概略構成を示すブロック図である。 図1中の固体撮像素子を構成する単位画素セルの概略構造を示す平面図である。 図1中のA像輝度信号生成部の回路構成を示すブロック図である。 図1の撮像装置においてB像用画素の輝度成分信号を算出する方法を示すタイミングチャートである。 図1中のB像輝度信号算出部の回路構成とB像輝度信号算出部での信号処理の内容を示す図である。 図1中のB像信号推定部の回路構成と信号処理の内容を示す図である。 図2の分割PDの画素値を使用した合焦動作を模式的に示す図である。 図1の撮像装置で撮影動作が実行される際にCPUが実行するシステム全体の制御を示すフローチャートである。 図8のステップS801で実行されるライブビュー動作のフローチャートである。 図1の撮像装置が備えるB像信号推定部の変形例に係る回路構成と信号処理の内容を示す図である。 図1の撮像装置が備えるB像信号推定部でのB像信号の推定例を示す第1の図である。 図1の撮像装置が備えるB像信号推定部でのB像信号の推定例を示す第2の図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置100において、主に焦点検出装置に関わる部分の概略構成を示すブロック図である。撮像装置100は、ピントを調整するためのフォーカシングレンズを含む光学レンズ群、シャッタ、絞り、レンズ制御部等で構成される光学系ユニット101を備え、光学系ユニット101は、後述する駆動制御部116からの出力に基づいて駆動される。光学系ユニット101を通して、被写体の光学像は固体撮像素子102の表面で結像する。固体撮像素子102は、後述する単位画素セルが2次元マトリクス状に配列された構造を有し、光学系ユニット101が有するシャッタによって、固体撮像素子102への露光量が制御される。
ここで、図2を参照して、固体撮像素子102における単位画素セルについて説明する。図2は、固体撮像素子102を構成する単位画素セルの概略構造を示す平面図である。固体撮像素子102を構成する単位画素セル1は、1つのマイクロレンズ2の下側に不図示のカラーフィルタが配置されており、このカラーフィルタの下側に、分割PD1a,1b(分割された2つの光電変換部)が配置された構造を有する。分割PD1a,1bは、共有する同一のマイクロレンズ2を介して入射光を撮り込む。そして、分割PD1a,1bはそれぞれ、その配置に応じて、瞳分割されたA像用画素及びB像用画素として扱うことができる。固体撮像素子102上には、単位画素セル1がベイヤー配列で繰り返し配置されている。
同一のマイクロレンズ2を共有する分割PD1a,1bからは、蓄積された電荷を加算して読み出すことが可能であり、また、蓄積された電荷を分割PD1a,1bごとに選択的に非破壊で読み出すことも可能となっている。本実施形態では、固体撮像素子102から、最初に、水平方向1ライン分のA像用画素信号の非破壊読み出し、つまり、分割PD1aからの分割画素信号の非破壊読み出しを行うものとする。そして、これに続いて、固体撮像素子102からは、同一ラインのA像用画素とB像用画素の加算信号の読み出し、つまり、分割PD1a,1bからの単位画素信号の読み出しを行うものとする。なお、固体撮像素子102からのこれらの信号の読み出し制御は、図1に示すCPU115によって行われる。
撮像装置100が備えるA/D変換部103は、固体撮像素子102から出力される電荷の信号であるアナログ信号をデジタル信号(以下「読出画素信号117」と記す)に変換して、信号分離部104に出力する。信号分離部104は、読出画素信号117の種別を判定し、A像用画素の読み出し時にはその画素信号であるA像信号118を、第1の飽和検出手段であるA像飽和検出部105に出力し、撮像用画素の読み出し時にはその画素信号であるA+B像信号119をB像輝度信号算出部108に出力する。
A像飽和検出部105は、A像信号118に対して、予め定められた一定の飽和レベルに達しているか否かを判定し、飽和ビットを付与した上で、第1の輝度信号生成手段であるA像輝度信号生成部106に出力する。このとき、入力された画素が飽和レベルに達している場合には飽和画素であると判定し、画素信号に飽和ビットとして“1”をMSB(Most Significant Bit)又はLSB(Least Significant Bit)に付与する。なお、この飽和ビットの付与は、画素信号の一部を飽和ビットとして取り扱う構成に変更してもよく、極性についても限定するものではない。
A像輝度信号生成部106は、A像飽和検出部105からの受信信号を輝度信号Yの成分信号に変換して、遅延ライン107に出力する。ここで、A像輝度信号生成部106の回路構成について、図3のブロック図を参照して、水平方向1ライン目を構成するRA及びGAが入力された場合の回路動作について説明する。なお、RA,GA及び後出のBAはそれぞれ、赤,緑,青のカラーフィルタをそれぞれ備えたマイクロレンズ下に存在するA像用の分割PDから非破壊で読み出した分割画素信号、つまり、赤,緑,青のA像用画素信号を示す。
A像輝度信号生成部106には、RA及びGAが、順次、水平方向に入力される。入力されたRA及びGAのうち一方はそのまま乗算部302に、他方はタイミングを合わせるためのフリップフロップ301を介して乗算部303に出力される。乗算部302,303において、RA及びGAには所定の係数K1及び係数K2が乗算され、その結果が加算部304に出力され、加算部304において加算されて、A像用画素の輝度成分信号が生成され、後段の遅延ライン107に出力される。
このとき、加算部304からの出力は、マルチプレクサ305に入力される。
マルチプレクサ305には、加算部304及び後段のレジスタ306から信号が入力される。また、マルチプレクサ305は、選択制御入力信号として水平方向画素カウンタ(不図示)が偶数番目であるときに出力される信号(Even)を用い、選択制御入力信号に基づいて、入力信号の一方を選択的に出力する。マルチプレクサ305は、Even信号が有効な場合には、加算部304からの出力信号を選択して出力し、Even信号が無効な場合にはレジスタ306からの出力信号を選択して出力する。こうして、Even信号が有効な場合には、レジスタ306の値は更新され、Even信号が無効なときには、レジスタ306の値(直前に更新された値)をループさせることによりデータが保持される構成となっている。
なお、ここでは、水平方向1ライン目を入力した場合のみの動作を説明したが、水平方向2ライン目でGA及びBAが入力された際には(図4参照)、係数K1及び係数K2の値が変わるが、同様の処理が行われる。
遅延ライン107は、A像輝度信号生成部106から出力されるA像輝度信号を信号分離部104からB像輝度信号算出部108への撮像用画素信号であるA+B像信号119の入力タイミングに合わせて、B像輝度信号算出部108に出力する。以下、遅延ライン107から出力される信号を「YA成分信号120」と表す。
B像輝度信号算出部108とB像信号推定部109は、本実施形態に係る焦点検出装置の特徴的な構成要素であり、遅延ライン107から受信したYA成分信号120と信号分離部104から受信したA+B像信号119とに基づいて、B像用画素信号を推定する。次に、B像輝度信号算出部108とB像信号推定部109の詳細について説明する。
B像輝度信号算出部108は、図1に示されるように、遅延ライン107から受信したYA成分信号120と信号分離部104から受信したA+B像信号119とに基づいて、YB成分信号121とA+B像輝度成分信号122とを算出し、出力する。なお、YB成分信号121は、B像用画素の輝度信号Yの成分信号であり、A+B像輝度成分信号122は、A像用画素の輝度成分信号とB像用画素の輝度成分信号の加算信号である。
撮像装置100においてYB成分信号121を算出する方法について、図4のタイミングチャートを参照して説明する。なお、図4では、水平方向1ライン目と2ライン目を示しているが、3ライン目以降も同様に算出処理が行われる。
図4に示すR(A+B),G(A+B),B(A+B)はそれぞれ、RA,GA,BAと同様に、赤,緑,青の各色のA像用画素及びB像用画素の加算画素信号を示している。図4の上段には、A/D変換部103から出力された読出画素信号117が示されている。前述の通り、固体撮像素子102は、A,B像用画素に対応する、同一のマイクロレンズ2を共有する2つの分割PD1a,1bを備えており、マイクロレンズ2ごとにベイヤー状のカラーフィルタを備えている。A,B像用画素の輝度信号における赤と緑の成分加算信号であるY(A+B)(R,G)と、A,B像用画素の輝度信号における緑と青の成分加算信号であるY(A+B)(G,B)は、YB成分信号121の演算に用いられる。Y(A+B)(R,G)はR(A+B)及びG(A+B)から求められ、Y(A+B)(G,B)は、G(A+B)及びB(A+B)から求められる。
図3の中段に示すYA成分信号120は、図3を参照して説明した通り、A像用画素の輝度信号であり、赤と緑の成分加算信号であるYA(R,G)と、緑と青の成分信号の加算信号であるYA(G,B)とを含む。YA(R,G)は、RA,GA(赤と緑のA像用画素信号)から求められ、YA(G,B)は、GA,BA(緑と青のA像用画素信号)から求められる。
B像用画素の輝度信号であるYB成分信号121は、赤と緑の成分加算信号であるYB(R,G)と、緑と青の成分加算信号であるYB(G,B)とを含む。YB(R,G)は、Y(A+B)(R,G)からYA(R,G)を減算することにより求められ、YB(G,B)は、Y(A+B)(G,B)からYA(G,B)を減算することによって求められる。
YB成分信号121を算出する具体的な処理は以下の通りである。すなわち、固体撮像素子102の水平方向1ライン目の非破壊読み出しにより、RA,GAが読み出される。読み出されたRA,GAは、焦点検出に使用される輝度信号Yの成分信号に変換され、YA(R,G)が生成される。非破壊読み出しが完了すると、固体撮像素子102を構成する分割PD1a,1bからの出力加算値としてR(A+B),G(A+B)が読み出され、Y(A+B)(R,G)が加算によって求められる。このとき、YB(R,G)を演算によって求めるために、YA(R,G)は1ライン分の遅延を持ってY(A+B)(R,G)から減算される。これと同様に、カラーフィルタをR,GからG,Bに変更して、水平方向2ライン目について処理が行われる。
次に、B像輝度信号算出部108の回路構成を示した図5を参照して、B像輝度信号算出部108で実行される信号処理について説明する。ここでは、水平方向1ライン目を構成するRA及びGAが入力された場合について説明を行うものとする。
B像輝度信号算出部108には、遅延ライン107から出力されたYA成分信号120のYA(R,G)と、信号分離部104から出力されたA+B像信号119のR(A+B)及びG(A+B)が入力される。YA(R,G)は、そのまま後段へ出力される経路と、加算部501へ入力される経路とに分岐する。また、R(A+B)及びG(A+B)は、そのまま後段へ出力される経路と、A+B像輝度信号生成部502へ入力される経路とに分岐される。
A+B像輝度信号生成部502は、先に図3を参照して説明したA像輝度信号生成部106と同様の回路構成を有しており、順次、水平方向に入力されるR(A+B)及びG(A+B)の輝度成分信号であるY(A+B)(R,G)を生成し、出力する。A+B像輝度信号生成部502により出力されたY(A+B)(R,G)は、そのまま後段のB像信号推定部109へ出力される経路と、加算部501に入力される経路とに分岐する。加算部501は、下記の[式1]にしたがって、YB成分信号121を一部であるYB(R,G)を算出し、算出したYB(R,G)を後段のB像信号推定部109へ出力する。
YB(R,G)=Y(A+B)(R,G)−YA(R,G) ・・・ [式1]
このようにして、A+B像輝度信号生成部502により生成されたY(A+B)(R,G)を含むA+B像輝度成分信号122及び加算部501により算出されたYB(R,G)を含むYB成分信号121は、後段のB像信号推定部109へ出力される。
なお、B像輝度信号算出部108に水平方向2ライン目のYB(G,B)、G(A+B)及びB(A+B)が入力された場合の詳細な説明は省略するが、この場合、水平方向1ライン目と同様の動作により、Y(A+B)(G,B)とYB(G,B)とが算出される。
B像信号推定部109は、所定の演算により、B像用画素の画素値を推定する。B像信号推定部109の回路構成を示した図6を参照して、B像信号推定部109で実行される信号処理について説明する。ここでは、図5に示した水平方向1ライン目のY(A+B)(R,G)及びYB(R,G)がB像信号推定部109に入力された場合について説明することとする。
B像信号推定部109には、YB成分信号121のYB(R,G)と、A+B像輝度成分信号122のY(A+B)(R,G)と、撮像用信号であるA+B像信号119のR(A+B)及びG(A+B)が入力される。Y(A+B)(R,G)、R(A+B)及びG(A+B)は、比率算出部602へ入力される。比率算出部602では、下記の[式2]及び[式3]に基づいて、割合K3と割合K4が算出され、出力される。
K3=R(A+B)/Y(A+B)(R,G) ・・・ [式2]
K4=G(A+B)/Y(A+B)(R,G) ・・・ [式3]
割合K3は、A+B像輝度成分信号122を構成するR画素(赤のカラーフィルタ下の画素)及びG画素(緑のカラーフィルタ下の画素)の信号成分に対してR画素信号が占める割合を示している。同様に、割合K4は、A+B像輝度成分信号122を構成するR画素及びG画素の信号成分に対してG画素信号が占める割合を示している。
算出された割合K3及び割合K4は乗算部601に出力され、下記の[式4]及び[式5]に従ってYB(R,G)に乗算されることで、分割PDのB像の非破壊による読出画素、つまり、赤と緑のB像用画素信号であるRB及びGBが推定される。そして、[式4]及び[式5]によって算出されたRB及びGBを含むB像信号123は、第2の飽和検出手段であるB像飽和検出部110へと出力される。
YB(R,G)×K3=RB ・・・ [式4]
YB(R,G)×K4=GB ・・・ [式5]
なお、同様にして、例えば、YB成分信号121のYB(G,B)と、A+B像輝度成分信号122のY(A+B)(G,B)と、A+B像信号119のG(A+B)及びB(A+B)とから、緑と青のB像用画素信号であるGB及びBBが推定される。
ここで、B像信号123の推定例について、図11及び図12を参照して説明する。図11(a)〜(c)及び図12(a)〜(d)の各図では、横軸に空間位置を、縦軸に信号出力値を取っている。図11(a)は、固体撮像素子102の水平方向1ライン目のある領域における各種信号の本来の信号値を表した図である。なお、各種信号の詳細は、図11(a)に記載されている通りである。
図11(b)は、図11(a)からA像の成分を含む信号を抽出した図であり、“d1”は、GA(緑のA像用画素信号)が飽和レベルに達している(分割PD1aの蓄積電荷が飽和している)区間(飽和区間)を示している。図11(c)は、図11(a)からB像の成分を含む信号を抽出したグラフである。“d2”は、GB(緑のB像用画素信号)が飽和レベルに達している(分割PD1bの蓄積電荷が飽和している)区間(飽和区間)を示している。
図12(a)は、撮像装置100の構成によって取得可能な信号と飽和区間d1,d2の情報を重畳した図である。撮像装置100の構成では、A像用画素信号であるGAの飽和区間d1はA像飽和検出部105において判定可能である。しかしながら、B像については、輝度成分信号であるYB成分信号121として算出されるため、B像用画素信号であるGBの飽和区間d2については、B像用画素信号であるRB及びGBを取得することができない。また、YB成分信号121が撮像画素飽和レベルに達していないため、RB及びGBの飽和も検出することができない。
図12(b)は、図11(a)からY(A+B)、R(A+B)及びG(A+B)を抽出した図であり、ある地点xにおけるY(A+B)中のR(A+B),G(A+B)の占める割合をそれぞれ、K3(x),K4(x)で示している。なお、K3(x),K4(x)はそれぞれ、前述の[式2],[式3]により求めることができる。
図12(c)は、前述の[式4]及び[式5]を用いて、B像用の分割PD1bからの推定信号RB´,GB´を算出してプロットした図であり、図中の“d3”は、RB´又はGB´が、分割画素飽和レベルに達している区間(飽和区間)を示している。飽和区間d3は、後述するB像飽和検出部110の閾値に分割PD1bの飽和レベルを適用することによって検出することができる。
図12(d)は、図11(a)〜(c)及び図12(a)〜(d)に示した各種の信号と飽和区間を重畳して示す図である。飽和区間d3は、本来のGB信号の飽和区間d2と同一の区間を示していることから、良好な飽和検出結果が得られていることがわかる。
B像信号推定部109により算出されたB像信号123は、B像飽和検出部110に入力される。B像飽和検出部110は、受信したB像信号123に対して、予め定められた一定の飽和レベルに達しているか否かを判定する。そして、B像飽和検出部110は、飽和レベルに達している場合には飽和画素であると判定し、画素信号に飽和ビットとして1をMSBもしくはLSBに付与した後、第2の輝度信号生成手段であるB像輝度信号生成部111に出力する。なお、飽和ビットの付与は、画素信号の一部を飽和ビットとして取り扱う構成としてもよく、極性についても限定されない。
B像輝度信号生成部111は、B像飽和検出部110からの受信信号を、B像用画素の輝度成分信号であるYB成分信号124に変換する。なお、B像輝度信号生成部111の回路構成及び処理内容は、図3を参照して説明したA像輝度信号生成部106の回路構成及び処理内容と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
B像輝度信号算出部108を通して出力されたYA成分信号120とB像輝度信号生成部111から出力されたYB成分信号124は、焦点検出処理部112に入力される。焦点検出処理部112は、1つのマイクロレンズ2を共有する分割PD1a,1bに対応するA像用画素及びB像用画素によって構成されるA像及びB像の輝度信号からデフォーカス量を求め、CPU115(図1参照)に出力する。
ここで、図7を参照して、A及びB像を用いた測距情報取得動作の例について説明する。図7は、分割PD1a,1bの画素値を使用した合焦動作を模式的に示す図である。固体撮像素子102の構成は、複数の単位画素セルPが並べられて構成されており、単位画素セルPの構成は、図2を参照して説明した通りである。すなわち、単位画素セルP(図7にはP1〜P13の13個を図示)は、1つのマイクロレンズを共有する分割PD1a,1bに対応する分割画素a,bで構成されている。1組の分割画素a,bは、周知の通り、マイクロレンズを射出瞳として瞳分割された画素である。
測距を行う際、画素a,bからのA画素出力,B画素出力をそれぞれ、列方向(又は行方向)に組み合わせ、同色の単位画素セル群の出力としてA像及びB像を生成し、データ化して、それぞれの対応点のずれCを下記[式6]により相関演算によって求める。
C=Σ|YAn−YBn| ・・・ [式6]
ここで、“n”は水平方向に並べられたマイクロレンズの数であり、YBnに対して対応画素をずらしたときの値をプロットし、最も値の小さいずれ量Cが得られるときが合焦位置となる。
図7(a)は、被写体像からの光束が角度α(a)で収束し、撮影光学系が結像する位置が単位画素セルP7のマイクロレンズを共有する分割PDとなることで、A像用画素群とB像用画素群とがほぼ一致した合焦状態を示している。このとき、相関演算で求められるA像用画素群とB像用画素群の像ずれ量d(a)はほぼゼロ(0)となる。
図7(b)は、被写体像の光束が角度α(a)よりも大きい角度α(b)で収束することにより、被写体よりも後にピントが合っている(所謂、後ピン)の状態を示している。このとき、撮影光学系が結像する位置は、例えば、A像用画素が単位画素セルP5の分割画素、B像用画素が単位画素セルP9の分割画素となる。この場合、相関演算で求められるA像用画素群とB像用画素群の像ずれ量d(b)が発生する。
図7(c)は、被写体像の光束が角度α(a)よりも小さい角度α(c)で収束することにより、被写体よりも前にピントが合っている(所謂、前ピン)の状態を示している。このとき、撮影光学系が結像する位置は、例えば、A像用画素が単位画素セルP9の分割画素、B像用画素が単位画素セルP5の分割画素になる。この場合、図7(b)に示した後ピンの場合とは逆方向の像ずれとなるが、相関演算で求められるA像用画素群とB像用画素群の像ずれ量d(c)の絶対値は、後ピンの場合の像ずれ量d(b)の絶対値とほぼ等しくなる。これは、A像用画素群及びB像用画素群は、合焦状態では同一の被写体を見ているが、後ピン及び前ピンの状態ではある像ずれ量だけずれた被写体を見ているということである。
よって、実際に撮像光学系の合焦動作を行うときには、得られた像ずれ量と基線長とから周知の技術によってデフォーカス量を求め、撮影光学系を駆動することで被写体に対する合焦を行う。なお、周知の相関演算を行う際に、飽和ビットの立った画素値で算出される値はデフォーカス量を求める際に使用しないか又は信頼度を下げる重みづけを行う等の方法を用いることができるが、このような方法に限定されるものではない。
CPU115は、焦点検出処理部112からの出力であるデフォーカス量に基づいて、光学系ユニット101に含まれるフォーカシングレンズの駆動情報を求め、図1に示すように、駆動制御部116に出力する。なお、CPU115は、撮像装置100のシステム全体を制御する。駆動制御部116は、CPU115から出力された制御信号に基づいて、光学系ユニット101に含まれるフォーカシングレンズ、シャッタ等の駆動情報を出力する。この駆動情報は、焦点検出処理部112が算出したデフォーカス量に基づく移動量である。
図1に示されるように、画像処理部113は、B像信号推定部109から入力された撮像用信号であるA+B像信号119に対して所定のデジタル信号処理を行い、DRAM(不図示)を介して表示部114に出力する。なお、所定のデジタル処理としては、欠陥画素補正、AE(自動露出)、AF(オートフォーカス)、ホワイトバランス調整、ガンマ調整、ノイズリダクション処理、同時化処理等が挙げられる。表示部114は、DRAM(不図示)を介して、画像処理部113で作成された画像データ(撮影中の画像)を液晶パネル等に表示する。
次に、撮像装置100で撮影動作が実行される際にCPU115が実行するシステム全体の制御について、図8のフローチャートを参照して説明する。まず、CPU115は、システムに電源を投入する不図示のメインスイッチ(SW)の状態を検出する(ステップS800)。CPU115は、メインSWがオン(ON)であれば(S800でYES)、処理をステップS801へ進め、オフ(OFF)であれば(S800でNO)、ステップS800で待機する。
ステップS801において、CPU115は、ライブビュー動作を行い、その後、レリーズスイッチの第1段目のスイッチであるスイッチSW1の状態を検出する(ステップS802)。なお、スイッチSW1は、所謂、被写体に対する焦点合わせ(ピント合わせ)を行うためのスイッチである。また、ライブビュー動作の詳細については、後に図9を参照して説明する。
CPU115は、スイッチSW1がオンであれば(S802でYES)、本撮影を行う前の撮影スタンバイ動作を行うために処理をステップS803に進め、スイッチSW1がオフであれば(S802でNO)、処理をステップS800に戻す。
ステップS803では、CPU115は、ライブビュー動作で得られた画像情報に基づいて、露出設定手段(不図示)によって予め設定された露出補正値に従って露出条件を決定し、絞り値、シャッタ速度(露出時間)を駆動制御部116に出力する。次に、CPU115は、ライブビュー動作で得られたデフォーカス量に基づいて駆動制御部116のフォーカシングレンズの位置を移動させることにより、被写体に対する合焦動作(AF動作)を行う(ステップS804)。その後、CPU115は、レリーズスイッチの第2段目のスイッチであるスイッチSW2の状態を検出する(ステップS805)。なお、スイッチSW2は、シャッタ等を駆動して撮影動作を行うためのスイッチである。
CPU115は、スイッチSW2がオンであれば(S805でYES)、本撮影を行うために処理をステップS806に進め、スイッチSW2がオフであれば(S805でNO)、処理をステップS801に戻す。ステップS806では、CPU115は、撮像装置100のシステム全体を制御して本撮影動作を実施し、その後、処理をステップS805に戻す。
なお、本撮影動作では、まず、固体撮像素子102に対する電荷クリア動作、電荷蓄積開始動作が行われ、駆動制御部116を介してステップS803で決定された露出条件に基づいて光学系ユニット101が制御され、シャッタが開かれる。そして、固体撮像素子102による本撮影画像の露光が開始され、ステップS803で決定されたシャッタ速度で露光が行われ、シャッタが閉じられて固体撮像素子102の電荷蓄積が終了すると、分割PDから加算された電荷が読み出される。固体撮像素子102から読み出された電荷は、A/D変換部103、信号分離部104、画像処理部113を介して、SDカード等代表されるメモリーカード(不図示)に出力され、記憶される。
次に、ステップS801でのライブビュー動作について、図9に示すフローチャートを参照して説明する。ライブビュー動作では、CPU115は、先ず、固体撮像素子102に対して電荷クリア制御を行い(ステップS900)、その後、固体撮像素子102に対してライブビュー画像露光制御によって電荷蓄積を開始する(ステップS901)。続いて、CPU115は、設定された露出時間が経過したか否かを判定し(ステップS902)、露光時間が経過するまで(S902でNO)、処理をステップS901に戻して露光を続ける。
露光時間が経過すると(S902でYES)、CPU115は、固体撮像素子102に対して電子シャッタによる電荷蓄積の終了処理を行う(ステップS903)。そして、ステップS903の終了後、CPU115は、先に図1,3〜6を参照して説明した通りの信号処理を実行するために、固体撮像素子102から電荷を読み出し、所定の信号処理を行う(ステップS904)。次に、CPU115は、ステップS904での処理で焦点検出処理部112が算出したデフォーカス量を読み出し(ステップS905)、画像処理部113の出力に基づいて、液晶パネル等の表示部114にライブビュー用の画像を出力する(ステップS906)。
以上の説明の通り、本実施形態によれば、演算によって得られる画素値を用いて分割PD単位の飽和検出を行って、デフォーカス量を求める。これにより、位相差像の像崩れを考慮した焦点検出処理を行うことが可能になる。
<第2実施形態>
上述した第1実施例形態では、A,B像用画素の輝度信号を加算したY(A+B)において各色の成分が占める割合から、分割PDにおけるB像用画素信号を推定した。これに対して、第2実施形態では、Y(A+B)におけるA像とB像の信号含有割合に基づいて、分割PDから出力されるB像用画素信号を推定する。なお、以下の説明においては第1実施形態と異なる部分であるB像信号推定部についてのみ説明することとし、重複する部分については説明を省略する。
図10は、B像信号推定部109Aの回路構成と信号処理の内容を示す図であり、ここでは、水平方向1ライン目のY(A+B)(R,G)及びYB(R,G)がB像信号推定部109Aに入力された際の動作を示している。B像信号推定部109Aには、B像の輝度信号における赤と緑の成分信号の加算信号であるYB(R,G)、A,B像用画素の輝度信号の赤と緑の成分信号の加算信号であるY(A+B)(R,G)と、A,B像用画素の赤と緑の撮像用の加算画素信号であるR(A+B),G(A+B)が入力される。
YB(R,G)、Y(A+B)(R,G)は、比率算出部1001に入力され、比率算出部1001では、下記[式7]に従って、Y(A+B)(R,G)に占めるYB(R,G)の割合K5が求められ、乗算部1002に出力される。
K5=YB(R,G)/Y(A+B)(R,G) ・・・ [式7]
乗算部1002では、下記の[式8]及び[式9]にしたがって、R(A+B)及びG(A+B)のそれぞれに割合K5を乗算することによって、RB及びGBを推定し、出力する。
RB=R(A+B)×K5 ・・・ [式8]
GB=G(A+B)×K5 ・・・ [式9]
[式7]及び[式8]によって推定されたRB及びGBは、後段のB像飽和検出部110へと出力され、第1実施形態と同様の処理が行われる。こうして、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、上記実施形態では、1つのマイクロレンズ2を共有する分割PDが2つ(分割PD1a,1b)の場合にB像用画素信号の飽和検出を行う形態について説明した。しかし、1つのマイクロレンズを共有する分割PDの数は限定されるものではなく、分割PDが3つ以上の場合も同様の処理が可能である。また、上記実施形態に示した演算方法は一例であって、例えば、固体撮像素子102の構成等が異なる場合等には、その構成に応じて演算方法を変更して、同様の処理を行うことが可能である。
また、本発明は以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
100 撮像装置
102 固体撮像素子
104 信号分離部
105 A像飽和検出部
106 A像輝度信号生成部
107 遅延ライン
108 B像輝度信号算出部
109 B像信号推定部
110 B像飽和検出部
111 B像輝度信号生成部
112 焦点検出処理部
115 CPU
116 駆動制御部

Claims (12)

  1. 1つのマイクロレンズを共有する複数の光電変換部をそれぞれ有する複数の単位画素セルが配列された固体撮像素子と、
    前記単位画素セルごとに、前記複数の光電変換部のうちの1つの光電変換部に蓄積された電荷の信号を読み出した画素信号の飽和を検出する第1の飽和検出手段と、
    前記単位画素セルごとに飽和が検出された複数の画素信号から第1の輝度信号を生成する第1の輝度信号生成手段と、
    前記第1の輝度信号と、前記複数の光電変換部を有する前記単位画素セルから得られた加算画素信号とに基づいて、前記複数の光電変換部のうちの他の光電変換部から出力された他の画素信号を推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定された前記他の画素信号の飽和を検出する第2の飽和検出手段と、
    前記単位画素セルごとに飽和が検出された複数の他の画素信号から第2の輝度信号を生成する第2の輝度信号生成手段と、
    前記第1の飽和検出手段により飽和が検出された第1の輝度信号と前記第2の飽和検出手段により飽和が検出された第2の輝度信号とに基づいて前記固体撮像素子に対して設けられる光学系のデフォーカス量を算出する焦点検出処理手段と、を備えることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記推定手段は、
    前記加算画素信号の輝度信号を生成し、前記第1の輝度信号と前記加算画素信号の前記輝度信号とに基づいて前記他の光電変換部から出力された前記他の画素信号の輝度信号を算出する輝度信号算出部と、
    前記加算画素信号と、前記加算画素信号の前記輝度信号と、前記輝度信号算出部で算出された前記他の光電変換部から出力された前記他の画素信号の前記輝度信号とに基づいて、前記他の光電変換部から出力された前記他の画素信号を算出する信号推定部と、を有することを特徴とする請求項1記載の焦点検出装置。
  3. 前記輝度信号算出部は、前記加算画素信号の前記輝度信号から前記第1の輝度信号を減算することにより、前記他の光電変換部から出力された前記他の画素信号の前記輝度信号を算出することを特徴とする請求項2記載の焦点検出装置。
  4. 前記信号推定部は、前記加算画素信号の前記輝度信号に対して前記加算画素信号が占める割合を算出し、前記他の光電変換部から出力された前記他の画素信号の前記輝度信号に前記割合を乗算することにより、前記他の光電変換部から出力された前記他の画素信号を算出することを特徴とする請求項2又は3記載の焦点検出装置。
  5. 前記信号推定部は、前記加算画素信号の前記輝度信号に対して前記他の光電変換部から出力された前記他の画素信号の前記輝度信号が占める割合を算出し、前記加算画素信号に前記割合を乗算することにより、前記他の光電変換部から出力された前記他の画素信号を算出することを特徴とする請求項2又は3記載の焦点検出装置。
  6. 前記第1の輝度信号が前記推定手段に入力されるタイミングを前記加算画素信号が前記推定手段に入力されるタイミングに合わせるために、前記第1の輝度信号を遅延させる遅延手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  7. 前記第1の飽和検出手段は、前記複数の光電変換部のうちの1つの光電変換部から非破壊で読み出した画素信号の飽和を検出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  8. 前記第1の輝度信号生成手段は、前記第1の飽和検出手段からの第1の出力信号から前記第1の輝度信号を生成し、
    前記第2の輝度信号生成手段は、前記第2の飽和検出手段からの第2の出力信号から前記第2の輝度信号を生成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  9. 1つのマイクロレンズを共有する複数の光電変換部をそれぞれ有する複数の単位画素セルが配列された固体撮像素子と、
    前記単位画素セルごとに、前記複数の光電変換部のうちの1つの光電変換部に蓄積された電荷の信号を読み出した画素信号の飽和を検出する第1の飽和検出手段と、
    前記単位画素セルごとに飽和が検出された複数の画素信号からの第1の出力信号から第1の混合信号を生成する第1の混合信号生成手段と、
    前記第1の混合信号と、前記複数の光電変換部を有する前記単位画素セルから得られた加算画素信号とに基づいて前記複数の光電変換部のうちの他の光電変換部から出力された他の画素信号を推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定された前記他の画素信号の飽和を検出する第2の飽和検出手段と、
    前記単位画素セルごとに飽和が検出された複数の他の画素信号から第2の混合信号を生成する第2の混合信号生成手段と、
    前記第1の飽和検出手段により飽和が検出された第1の混合信号と前記第2の飽和検出手段により飽和が検出された第2の混合信号とに基づいて前記固体撮像素子に対して設けられる光学系のデフォーカス量を算出する焦点検出処理手段と、を備えることを特徴とする焦点検出装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の焦点検出装置と、
    前記焦点検出装置が備える撮像素子に光学像を結像させるレンズ群と、
    前記焦点検出装置が備える焦点検出処理手段から出力されるデフォーカス量に基づいて前記レンズ群の駆動制御を行う制御手段と、備えることを特徴とする撮像装置。
  11. 1つのマイクロレンズを共有する複数の光電変換部をそれぞれ有する複数の単位画素セルが配列された固体撮像素子の前記複数の光電変換部のうちの1つの光電変換部に蓄積された電荷の信号を読み出した画素信号の飽和を前記単位画素セルごとに検出するステップと、
    前記単位画素セルごとに飽和が検出された複数の画素信号から第1の輝度信号を生成するステップと、
    前記第1の輝度信号と、前記複数の光電変換部を有する前記単位画素セルから得られた加算画素信号とに基づいて、前記複数の光電変換部のうちの他の光電変換部から出力された他の画素信号を推定するステップと、
    前記推定された前記他の画素信号の飽和を検出するステップと、
    前記単位画素セルごとに飽和が検出された複数の他の画素信号から第2の輝度信号を生成するステップと、
    前記飽和が検出された第1の輝度信号と前記飽和が検出された第2の輝度信号とに基づいて前記固体撮像素子に対して設けられる光学系のデフォーカス量を算出するステップと、を有することを特徴とする焦点検出方法。
  12. 1つのマイクロレンズを共有する複数の光電変換部をそれぞれ有する複数の単位画素セルが配列された固体撮像素子の前記複数の光電変換部のうちの1つの光電変換部に蓄積された電荷の信号を読み出した画素信号の飽和を前記単位画素セルごとに検出するステップと、
    前記単位画素セルごとに飽和が検出された複数の画素信号から第1の混合信号を生成するステップと、
    前記第1の混合信号と、前記複数の光電変換部を有する前記単位画素セルから得られた加算画素信号とに基づいて、前記複数の光電変換部のうちの他の光電変換部から出力された他の画素信号を推定するステップと、
    前記推定された前記他の画素信号の飽和を検出するステップと、
    前記単位画素セルごとに飽和が検出された複数の他の画素信号から第2の混合信号を生成するステップと、
    前記飽和が検出された第1の混合信号と前記飽和が検出された第2の混合信号とに基づいて前記固体撮像素子に対して設けられる光学系のデフォーカス量を算出するステップと、を有することを特徴とする焦点検出方法。
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