JP5784434B2 - 車両の前部構造 - Google Patents
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Description
請求項2に係る発明は、メータカバーに、このメータカバーをハンドルカバーに係止する前方係止部が設けられ、この前方係止部はメータ用開口部より車両前方に配置され、ハンドルカバーは、車両前後方向に割られた前部カバー半体及び後部カバー半体とからなり、ハンドルカバーの背面のメータカバー背面係止部及びハンドルカバーの左右の側面のメータカバー側面締結部は後部カバー半体に取り付けられ、前方係止部は前部カバー半体に取り付けられることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、メータカバー背面係止部は、メータ用開口部の最下端とハンドル締結部との間にて車幅方向左右2箇所設けられることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、メータカバー側面締結部は、車両側面視において、ハンドル両端のグリップの下方に設けられることを特徴とする。
メータカバーの最前端を灯火器上端に接近させるので、ハンドルカバーで灯火器上方を覆わなくてもよくなる分、ハンドルカバーの材料費を低減させることができる。また、メータカバーでハンドル締結部を覆うので、ハンドル締結部を覆う別部品が必要なく、部品コストを抑えることができる。
元からあるメータカバーに灯火器上方及びハンドル締結部を覆う機能を持たせ、部品点数を増やさないので、部品コストを抑えて生産性を維持するとともに、外観性を向上させることができる。
メータカバー背面係止部にメータカバーを引っ掛けてから、メータカバー側面締結部にメータカバーを締結するので、締結作業が容易になり、生産性を向上させることができる。
メータカバー背面係止部は、車幅方向左右に2箇所設けられるので、メータカバーの取付作業が容易になり、作業性が向上する。
請求項2に係る発明では、メータカバーは、メータカバー背面係止部、メータカバー側面締結部に加えて、前方係止部によりハンドルカバーに係止される。締結部や係止部が多いためハンドルカバーに対するメータカバーの支持剛性が向上する。
さらに、メータカバーが前部カバー半体と後部カバー半体とを跨ぐので、前部カバー半体と後部カバー半体との境界の一部がメータカバーで隠され、外観性を向上させることができる。
メータカバー側面締結部がグリップの下方に設けられるので、メータカバー側面締結部がグリップの陰で外方から見え難くなり、外観性が向上する。運転者がグリップを握ることで、メータカバー側面締結部はさらに見え難くなるので、より一層外観性を向上させることができる。
メータカバーは、メータカバー背面係止部、メータカバー側面締結部に加えて、前方係止部によりハンドルカバーに係止される。締結部や係止部が多いためハンドルカバーに対するメータカバーの支持剛性が向上する。
メータカバーが前部カバー半体と後部カバー半体とを跨ぐので、前部カバー半体と後部カバー半体との境界の一部がメータカバーで隠され、外観性を向上させることができる。
請求項6に係る発明では、メータカバー背面係止部は、車幅方向左右に2箇所設けられるので、メータカバーの取付作業が容易になり、作業性が向上する。
請求項7に係る発明では、メータカバー側面締結部がグリップの下方に設けられるので、メータカバー側面締結部がグリップの陰で外方から見え難くなり、外観性が向上する。運転者がグリップを握ることで、メータカバー側面締結部はさらに見え難くなるので、より一層外観性を向上させることができる。
図1に示すように、車両10は、スクータ型の自動二輪車10であり、車両10の前部に設けられるヘッドパイプ11から下方に延びるダウンフレーム12と、このダウンフレーム12の下部から車両後方に延びるロアフレーム13と、このロアフレーム13の後部から後上がりに延びるシートレール14とを有する。
図2に示すように、ハンドルカバー31は、車両前後方向に割られ、車両前側の前部カバー半体32と、車両後側の後部カバー半体33とからなる。
図3に示すように、前部カバー半体32の車幅方向両端上側に、車両先端側から後上がりに傾斜する上部傾斜面68が設けられる。前部カバー半体32の車幅方向両端下側に、車両先端側から後下がりに傾斜する下部傾斜面69が設けられる。
図4に示すように、後部カバー半体33の上部にメータ用開口部81が設けられる。このメータ用開口部69にメータユニット82の表示面83が臨むようにして、後部カバー半体33にメータユニット82が取り付けられる。メータ用開口部69の周縁部84を覆うようにして、ハンドルカバー31にメータカバー70が取り付けられる。
図5に示すように、ハンドル18の車幅方向中央部がハンドルポスト87に支持される。なお、ハンドルポスト87はヘッドパイプ(図1、符号11)に軸支される。ハンドル18は、ハンドル18の中央部88に前下がりに延びて設けられ前部カバー半体32を支持する前部カバーステー91と、中央部88に後下がりに延びて設けられ後部カバー半体33のハンドル締結部67を支持する後部カバーステー92と、ハンドル18の左右上部93にそれぞれ設けられ後部カバー半体33の左右の上部締結部94、94を支持する上部ステー95、95とを有する。また、ハンドル18に左右のスクリーンステー48、48が取り付けられている。
なお、メータカバー70のハンドルカバー31への取付は後述する。
図6に示すように、メータカバー70は、前部カバー半体(図2、符号32)の上部を覆うメータカバー上部75と、このメータカバー上部75の後端から下方に延びて後部カバー半体(図2、符号33)を覆うとともに開口部76を有するメータカバー延出部77とからなる。
図7に示すように、メータカバー上部75は、ハンドルカバー31の上部を覆う位置にある。メータカバー延出部77は後部カバー半体33の背面105を覆う位置にあり、メータカバー77の最下端74はハンドル締結部67より下方に位置する。
図8に示すように、後部カバー半体33の背面105にフック部79が掛けられるメータカバー背面係止部111が設けられ、後部カバー半体33の側面112にボルト113が締結されるメータカバー側面締結部114が設けられる。また、前カバー半体32の上部に前方係止部78が掛けられるメータカバー前方掛け部115が設けられる。
図9に示すように、ナックルガード50は、ハンドルカバー31の上部傾斜面68に連続するように設けられ車両先端側から後上がりに傾斜して走行風を流す上部連続面51と、この上部連続面51に連続するように設けられ上部連続面51への走行風を車両後方へ指向させる指向壁52と、ハンドルカバー31の下部傾斜面69に連続するように設けられ車両先端側から後下がりに傾斜して走行風を流す下部連続面53と、ハンドルカバー31との合わせ面55に設けられフロントレバー47が挿入されるレバー挿入孔54とからなる。
図10に示すように、ナックルガード50は、レバー挿入孔54の車両後方側に切欠き部62に重なる後方部59が設けられる。この後方部59によりレバー挿入孔54の部分を除いた切欠き部62が塞がれる。レバー挿入孔54は、フロントレバー47が挿入され揺動できる必要最低限の大きさである。
図11に示すように、前部カバー半体32は、上部傾斜面68と下部傾斜面69との間に先端部127が設けられる。この先端部127にナックルガード50の指向壁52が連続するように設けられるので、デザイン性が向上するとともに、走行風を上下に分けた状態で車両後方に流すことができる。
図12(a)は比較例のナックルガード200であり、フロントカバー34内を上がってきた走行風は、ハンドルカバー31内に入り矢印(6)のように切欠き部62からナックルガード内に排出される。運転者がグリップを握っているので、運転者の手に矢印(6)の走行風が当たる。
図2に示す構成により、メータカバー70の最前端73を灯火器41上端に接近させるので、ハンドルカバー31で灯火器41上方を覆わなくてもよくなる分、ハンドルカバー31の材料費を低減させることができる。また、メータカバー70でハンドル締結部67を覆うので、ハンドル締結部67を覆う別部品が必要なく、部品コストを抑えることができる。
元からあるメータカバー70に灯火器41上方及びハンドル締結部67を覆う機能を持たせ、部品点数を増やさないので、部品コストを抑えて生産性を維持するとともに、外観性を向上させることができる。
Claims (7)
- ハンドル(18)を覆うハンドルカバー(31)の上部にメータ用開口部(81)が設けられ、このメータ用開口部(81)に表示面(83)を臨ませるようにして前記ハンドルカバー(31)にメータユニット(82)が取り付けられ、前記ハンドルカバー(31)の車両前側に前方を照らす灯火器(41)が設けられる車両(10)の前部構造において、
前記ハンドルカバー(31)の背面中央下部(66)に前記ハンドルカバー(31)を前記ハンドル(18)に締結するハンドル締結部(67)が設けられ、
前記ハンドルカバー(31)に前記メータ用開口部(81)の周縁部(84)を覆うメータカバー(70)が取り付けられ、
このメータカバー(70)の最前端(73)は前記灯火器(41)上端と接近し、前記メータカバー(70)の最下端(74)は前記ハンドル締結部(67)を覆う位置まで延出し、
前記メータカバー(70)は、少なくとも前記ハンドルカバー(31)の背面(105)に設けられたメータカバー背面係止部(111)と、前記ハンドルカバー(31)の左右の側面(112)にそれぞれ設けられたメータカバー側面締結部(114)と、により前記ハンドルカバー(31)に取り付けられ、
前記メータカバー背面係止部(111)は、前記メータ用開口部(81)の最下端(74)と前記ハンドル締結部(67)との間にて車幅方向左右2箇所設けられることを特徴とする車両の前部構造。 - ハンドル(18)を覆うハンドルカバー(31)の上部にメータ用開口部(81)が設けられ、このメータ用開口部(81)に表示面(83)を臨ませるようにして前記ハンドルカバー(31)にメータユニット(82)が取り付けられ、前記ハンドルカバー(31)の車両前側に前方を照らす灯火器(41)が設けられる車両(10)の前部構造において、
前記ハンドルカバー(31)の背面中央下部(66)に前記ハンドルカバー(31)を前記ハンドル(18)に締結するハンドル締結部(67)が設けられ、
前記ハンドルカバー(31)に前記メータ用開口部(81)の周縁部(84)を覆うメータカバー(70)が取り付けられ、
このメータカバー(70)の最前端(73)は前記灯火器(41)上端と接近し、前記メータカバー(70)の最下端(74)は前記ハンドル締結部(67)を覆う位置まで延出し、
前記メータカバー(70)に、このメータカバー(70)を前記ハンドルカバー(31)に係止する前方係止部(78)が設けられ、この前方係止部(78)は前記メータ用開口部(81)より車両前方に配置され、
前記ハンドルカバー(31)は、車両前後方向に割られた前部カバー半体(32)及び後部カバー半体(33)とからなり、
前記ハンドルカバー(31)の背面(105)のメータカバー背面係止部(111)及び前記ハンドルカバー(31)の左右の側面(112)のメータカバー側面締結部(114)は前記後部カバー半体(33)に取り付けられ、前記前方係止部(78)は前記前部カバー半体(32)に取り付けられることを特徴とする車両の前部構造。 - 前記メータカバー側面締結部(114)は、車両側面視において、前記ハンドル(18)両端のグリップ(44)の下方に設けられることを特徴とする請求項1記載の車両の前部構造。
- 前記メータカバー(70)に、このメータカバー(70)を前記ハンドルカバー(31)に係止する前方係止部(78)が設けられ、この前方係止部(78)は前記メータ用開口部(81)より車両前方に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の車両の前部構造。
- 前記ハンドルカバー(31)は、車両前後方向に割られた前部カバー半体(32)及び後部カバー半体(33)とからなり、
前記メータカバー背面係止部(111)及び前記メータカバー側面締結部(114)は前記後部カバー半体(33)に取り付けられ、前記前方係止部(78)は前記前部カバー半体(32)に取り付けられることを特徴とする請求項4記載の車両の前部構造。 - 前記メータカバー背面係止部(111)は、前記メータ用開口部(81)の最下端(74)と前記ハンドル締結部(67)との間にて車幅方向左右2箇所設けられることを特徴とする請求項2記載の車両の前部構造。
- 前記メータカバー側面締結部(114)は、車両側面視において、前記ハンドル(18)両端のグリップ(44)の下方に設けられることを特徴とする請求項2又は請求項6記載の車両の前部構造。
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