図1に、本発明の実施形態に係る画像管理装置の一例を示す。画像管理装置10は、画像記憶部12、表示制御部14、ユーザインターフェース部(UI部)16、画像解析部18、連絡先記憶部30、連絡先選択部32及び送受信部34を含む。
撮影装置50は、例えばデジタルカメラやビデオカメラであり、撮影することで画像データを生成する。撮影装置50は、GPS(Global Positioning System)等の位置測定機能を備えており、撮影位置を示す撮影位置情報を取得する。また、撮影装置50は時計機能を備えており、撮影日時を記録する。撮影装置50は、撮影によって生成された各画像データに、撮影位置情報と撮影日時を示す撮影日時情報とをメタデータとして付帯させる。また、撮影装置50は、撮影者を示す撮影者情報を、メタデータとして画像データに付帯させてもよい。例えば、撮影装置50は、撮影装置50にログインしたユーザを撮影者とし、当該ユーザを示す撮影者情報を画像データに付帯させる。
画像記憶部12は、撮影装置50によって生成された画像データを記憶する。画像記憶部12に記憶された画像データは、例えばスチル写真であってもよいし、動画像データの1フレームであってもよい。また、画像記憶部12は、複数の異なる撮影装置によって生成された画像データを記憶してもよい。
なお、画像管理装置10が、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮影機能、GPS等の位置測定機能、及び、時計機能を備えていてもよい。この場合、画像管理装置10は、撮影機能によって生成された画像データに、位置測定機能によって得られた撮影位置情報と、時計機能によって得られた撮影日時情報と、をメタデータとして付帯させ、画像データを画像記憶部12に記憶させる。このように、撮影機能、位置測定機能及び時計機能を備えた画像管理装置10は、いわゆるスマートフォンや携帯電話等の携帯端末装置として実現される。また、画像管理装置10は、撮影者を示す撮影者情報を、メタデータとして画像データに付帯させてもよい。この場合、画像管理装置10は、画像管理装置10の所有者、画像管理装置10にアカウントが設定されたユーザ、又は、画像管理装置10にログインしたユーザを、撮影者とし、当該撮影者を示す撮影者情報を画像データに付帯させる。
ユーザインターフェース部(UI部)16は、ディスプレイとしての表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部と、を含む。UI部16は、例えばタッチパネルであってもよい。表示制御部14は、画像記憶部12に記憶された画像データをUI部16の表示部に表示させる。
例えば、表示制御部14が複数の画像データをUI部16の表示部に表示させ、ユーザは表示部に表示された画像データを見ながら、操作部によって画像データを指定する。以下では、ユーザによって選択された画像データを「代表画像データ」と称することとする。ユーザは、1つの代表画像データを選択してもよいし、複数の代表画像データを選択してもよい。具体例を挙げて説明すると、例えば図2に示すように、表示制御部14は、複数の画像からなる画像群100をUI部16に表示させてもよいし、画像を一枚ずつUI部16に表示させてもよい。ユーザは、UI部16に表示された画像群100の中から代表画像データを選択することになる。
画像解析部18は、人物解析処理部20、撮影時間特定部22、撮影場所特定部24、画像選択条件設定部26及び関連画像選択部28を含む。
人物解析処理部20は、ユーザによって選択された代表画像データを画像解析することで、代表画像データに表された人物(被写体)を特定するために用いられる画像領域を特定し、その画像領域に含まれる画像データを抽出する。具体的には、人物解析処理部20は、代表画像データに表された人物の領域から「人の顔」に相当する領域を特定し、顔の輪郭、目、眉、鼻、口及び頬等の表す顔画像データを抽出する。この顔画像データによって、人物が特定されることになる。以下では、代表画像データに表された人物を「対象被写体」と称することとする。
撮影時間特定部22は、代表画像データのメタデータに含まれる撮影日時情報を参照することで、代表画像データの撮影日時を特定する。
撮影場所特定部24は、代表画像データのメタデータに含まれる撮影位置情報を参照することで、代表画像データの撮影場所を特定する。例えばGPSを利用して得られた撮影位置情報は、撮影が行われた緯度及び経度を示しているため、撮影場所特定部24は、撮影位置情報が示す緯度及び経度に基づいて、撮影が行われた国、都道府県、市町村、州、群、地方又は東西等の地域を特定してもよいし、撮影が行われた建物等のランドマークを特定してもよい。例えば、経度及び緯度を示す情報と、地域名やランドマーク名等を示す情報と、が対応付けられたデータベースを予め用意しておき、撮影場所特定部24は、そのデータベースを利用することで、撮影位置情報に基づいて撮影場所を特定してもよい。
画像選択条件設定部26は、代表画像データに基づいて、人物条件、撮影時間条件及び撮影場所条件のうち少なくとも1つを含む画像選択条件を設定する。例えば、画像選択条件設定部26は、顔画像データによって特定された対象被写体に基づいて人物条件を設定し、代表画像データの撮影日時に基づいて撮影時間条件を設定し、代表画像データの撮影場所に基づいて撮影場所条件として設定する。
人物条件は、画像記憶部12に記憶されている画像データ群から、対象被写体が表されている画像データを選択するための条件である。
撮影時間条件は、画像記憶部12に記憶されている画像データ群から、代表画像データの撮影日時を基準として、予め設定された時間範囲内に撮影された画像データを選択するための条件である。予め設定された時間範囲とは、一例として、撮影日と同日、撮影日の前後数日、撮影日のある時間帯(例えば9時−17時)等が該当する。
撮影場所条件は、画像記憶部12に記憶されている画像データ群から、代表画像データの撮影場所を基準として、予め設定された場所範囲内で撮影された画像データを選択するための条件である。予め設定された場所範囲内とは、一例として、撮影場所と同じ地域(国、都道府県、市町村、州、群、地方又は東西等)が該当する。
なお、画像選択条件に含める条件は、ユーザによって指定されてもよいし、予め決定されていてもよい。例えば、条件がユーザによって指定される場合、図2に示すように、表示制御部14は、設定ボックス16AをUI部16に表示させる。設定ボックス16Aには、画像選択条件に含める条件(人物条件、撮影時間条件及び撮影場所条件)を指定するためのチェックボックスが含まれる。ユーザがUI部16を用いて、設定ボックス16Aに含まれる各条件のチェックボックスを指定すると、画像選択条件設定部26は、ユーザによって指定された条件を画像選択条件に含める。
関連画像選択部28は、画像選択条件に合致する画像データを、画像記憶部12に記憶されている複数の画像データから選択する。すなわち、関連画像選択部28は、顔画像データによって特定された対象被写体、代表画像データの撮影日時、及び、代表画像データの撮影場所のうち少なくとも1つを条件とし、当該条件に合致する画像データを、画像記憶部12に記憶された複数の画像データから選択する。以下では、関連画像選択部28によって選択された画像データを「関連画像データ」と称することとする。関連画像選択部28の具体的な処理については、後述する。
連絡先記憶部30は、人物を識別する識別情報(例えば名前やID)と、当該人物を表す画像データ(例えば当該人物の顔画像データ)と、当該人物の連絡先(例えば電子メールアドレスや電話番号)を示す連絡先情報と、を人物毎に対応付けて記憶する。図3に、連絡先の一例を示す。例えば、IDと、名前と、顔画像データと、電子メールアドレスと、電話番号と、が人物毎に対応付けられている。
連絡先選択部32は、関連画像データの送信先を示す連絡先情報を、連絡先記憶部30から取得する。具体的には、連絡先選択部32は、対象被写体の顔画像データを検索キーとして、連絡先記憶部30に登録されている顔画像データを検索し、検索キーに一致する顔画像データに対応付けられた人物の連絡先情報を取得する。連絡先選択部32は、例えば公知の画像処理技術を用い、顔画像データに表された「顔」の近似度に基づいて、同一人物であると推定される人物を特定することで、検索キーに対応する連絡先情報を取得する。これにより、対象被写体の名前、電子メールアドレス及び電話番号が特定されることになる。なお、連絡先選択部32によって選択された連絡先が、「共有先」の一例に相当する。
送受信部34は、共有先において関連画像データを共有するための処理を行う。例えば、送受信部34は、ネットワーク等の通信経路を介して、連絡先選択部32によって選択された電子メールアドレスを宛先として、関連画像データが添付された電子メールを送信する。または、送受信部34は、関連画像データの格納場所を示す情報(例えばURL等のアドレス情報)が記述された電子メールを、連絡先選択部32によって選択された電子メールアドレスを宛先として送信してもよい。また、送受信部34は、通信経路を介して外部の装置から情報を受信する。
次に、図4を参照して、画像管理装置10の動作の概略について説明する。図4は、画像管理装置10の動作の概略を示す図である。
まず、ユーザがUI部16を用いて画像表示の指示を与えると、例えば図2に示すように、表示制御部14は、画像記憶部12に記憶されている画像群100をUI部16に表示させる(S01)。
ユーザはUI部16を用いて、画像群100の中から代表画像データを指定する(S02)。また、ユーザはUI部16を用いて、設定ボックス16Aに含まれる各条件のチェックボックスをチェックすることで、画像選択条件に含める条件を指定する(S03)。なお、画像選択条件に含める条件は、予め決定されていてもよい。
一方、人物解析処理部20は、代表画像データに対して画像解析(人物特定処理)を行うことにより、代表画像データから顔画像データを抽出する。
画像選択条件設定部26は、代表画像データに基づいて画像選択条件を設定する(S04)。例えば、人物条件が画像選択条件として指定された場合、画像選択条件設定部26は、顔画像データによって特定された対象被写体に基づいて人物条件を設定する。また、撮影時間条件が画像選択条件として指定された場合、画像選択条件設定部26は、代表画像データの撮影日時に基づいて撮影時間条件を設定する。また、撮影場所条件が画像選択条件として指定された場合、画像選択条件設定部26は、代表画像の撮影場所に基づいて撮影場所条件を設定する。
そして、関連画像選択部28は、画像選択条件に合致する関連画像データ群を、画像記憶部12に記憶されている画像データ群から選択する(S05)。
連絡先選択部32は、顔画像データに対応付けられた人物の連絡先情報(共有先情報)を連絡先記憶部30から取得する(S06)。そして、送受信部34は、当該連絡先(共有先)において関連画像データ群を共有するための処理を行う(S07)。
また、人物解析処理部20は、関連画像データ群に対して画像解析(人物特定処理)を行うことにより、関連画像データ群から顔画像データを抽出してもよい。そして、連絡先選択部32は、当該顔画像データに対応付けられた人物の連絡先情報(共有先情報)を連絡先記憶部30から取得し、送受信部34は、当該連絡先において関連画像データ群を共有するための処理を行ってもよい。
以上のように、本実施形態では、関連画像群の選択(画像選択条件の設定)において代表画像を利用し、更に、共有先の特定において代表画像を利用する。すなわち、関連画像群の選択の場面と共有先の特定の場面とで、代表画像を併用している。これにより、ユーザとしては代表画像の指定を行えば、代表画像をきっかけにして、代表画像に関連する関連画像群が簡便に選択され、共有先にて関連画像群が簡便に共有されることになる。送信対象の画像群や共有先をユーザが指定しなくても、共有先にて関連画像群が共有されることになるので、ユーザの利便性が向上する。
次に、画像管理装置10の具体的な実施例について説明する。その説明の前提として、図5から図7に、撮影によって生成された画像データの一例を示す。図5には、代表画像データの撮影日(例えば6月10日)に撮影された画像データ群(画像データ1〜12)が示されている。図6には、画像データ1〜14の撮影日や撮影場所等を示す情報が、表形式で示されている。また、図7には、代表画像データの撮影日の前後の日に撮影された画像データ群(画像データ13〜24)が表されている。画像データ群に含まれる画像データには、A氏やB氏等の人物が写されているものや、人物が映されておらず背景や建物のみが映されているものがある。
<実施例1A,1B,1C>
まず、実施例1A,1B,1Cについて説明する。実施例1A,1B,1Cでは、関連画像選択部28は、対象被写体が写っている画像データを関連画像データとして選択する。
(実施例1A)
図8に示すフローチャートを参照して、実施例1Aについて説明する。実施例1Aでは、画像選択条件として、人物条件と撮影時間条件とが指定されている。まず、ユーザがUI部16を用いて画像表示の指示を与えると、表示制御部14は、画像記憶部12に記憶されている画像データをUI部16に表示させる(S10)。このようにして表示された画像データが、代表画像データの候補となる。
そして、ユーザはUI部16を用いて、UI部16に表示された画像データの中から代表画像データを指定すると(S11)、人物解析処理部20は、代表画像データから人物の顔画像データを抽出する(S12)。具体例を挙げて説明すると、例えば図5に示す画像データ1がユーザによって代表画像として指定された場合、人物解析処理部20は、画像データ1に表された人物(A氏及びB氏)を対象被写体として特定し、A氏及びB氏のそれぞれの顔画像データを画像データ1から抽出する。一方、撮影時間特定部22は、画像データ1(代表画像データ)のメタデータに含まれる撮影日時情報を参照することで、画像データ1の撮影日(6月10日)を特定する(S13)。
画像選択条件設定部26は、人物条件と撮影時間条件とを含む画像選択条件を設定する。実施例1Aでは、画像選択条件設定部26は、画像データ1に表された人物(A氏及びB氏)を人物条件に設定し、画像データ1の撮影日と同じ日(6月10日)を撮影時間条件に設定する。
関連画像選択部28は、画像記憶部12に記憶されている複数の画像データの中から、画像選択条件に従って、画像データ1の撮影日(6月10日)と同じ日に撮影された画像データ群(同一撮影日画像データ群)を特定する(S14)。図5及び図6に示す例では、画像データ1〜12が、画像データ1の撮影日と同じ日に撮影されているので、同一撮影日画像データ群に含まれる。
そして、関連画像選択部28は、同一撮影日画像データ群(画像データ1〜12)と、人物解析処理部20によって抽出された顔画像データ(A氏及びB氏のそれぞれの顔画像データ)と、を対象にしてマッチング処理を行うことで、同一撮影日画像データ群の中から、対象被写体が表された画像データ群を関連画像データ群として選択する(S15)。例えば、関連画像選択部28は、公知の画像処理技術を用い、顔画像データに表された「顔」の近似度に基づいて、同一人物であると推定される人物を特定することで、対象被写体が表された画像データを選択する。具体的には、関連画像選択部28は、画像データ1〜12の中から、A氏及びB氏のうち少なくとも一方が表されている画像データを関連画像データとして選択する。図5に示す例では、画像データ1,2,3,4,5,9が関連画像データとして選択される。なお、図6に示す表においては、関連画像データ群のIDが破線で囲まれている。
また、連絡先選択部32は、A氏及びB氏のそれぞれの顔画像データを検索キーとして、A氏及びB氏のそれぞれの顔画像データに対応付けられた電子メールアドレスを連絡先記憶部30から取得する(S16)。
そして、図示しない制御部が電子メールのソフトウェアを起動し、A氏及びB氏のそれぞれの電子メールアドレスを送信先に設定し、電子メールに関連画像データ群(画像データ1,2,3,4,5,9)を添付する。送受信部34は、A氏及びB氏のそれぞれの電子メールアドレスを宛先として、関連画像データ群が添付された電子メールを送信する(S17)。
実施例1Aによると、ユーザは代表画像を指定すれば、代表画像の撮影日と同じ日に撮影され、対象被写体が表された関連画像群が選択され、更に、共有先が特定されて関連画像群が送信される。これにより、互いに関連する画像群が、関係者間で簡便に共有されることになる。また、人物条件と撮影時間条件とを画像選択条件とすることで、一緒に行動したメンバーという観点から画像選択の条件が絞り込まれる。これにより、1つのイベントで撮影された関連画像群が選択されて、関係者に送信されることになる。例えば、複数人で旅行した場合に、旅行をした時間という観点から、その旅行中に撮影された画像群が関連画像群として選択されて関係者間で共有されることになる。
(実施例1B)
次に、図9に示すフローチャートを参照して、実施例1Bについて説明する。実施例1Bでは、画像選択条件として、人物条件と撮影場所条件とが指定されている。実施例1Aと同様に、表示制御部14は、画像記憶部12に記憶されている画像データをUI部16に表示させ(S20)、ユーザがUI部16を用いて代表画像データを指定すると(S21)、人物解析処理部20は、代表画像データから顔画像データを抽出する(S22)。実施例1Aと同様に、図5に示す画像データ1が代表画像データとして指定された場合、A氏及びB氏が対象被写体として特定され、A氏及びB氏のそれぞれの顔画像データが画像データ1から抽出される。
一方、撮影場所特定部24は、画像データ1(代表画像データ)のメタデータに含まれる撮影位置情報を参照することで、画像データ1の撮影場所を特定する(S23)。本実施形態では、撮影場所特定部24は、都道府県や州等の地域を単位として撮影場所を特定する。図5に示す例では、画像データ1の撮影場所は「京都」であると特定される。
画像選択条件設定部26は、人物条件と撮影場所条件とを含む画像選択条件を設定する。実施例1Bでは、画像選択条件設定部26は、画像データ1に表された人物(A氏及びB氏)を人物条件に設定し、画像データ1の撮影場所(京都)を撮影場所条件に設定する。
関連画像選択部28は、画像記憶部12に記憶されている複数の画像データの中から、画像選択条件に従って、画像データ1の撮影場所(京都)と同じ場所で撮影された画像データ群(同一撮影場所画像データ群)を特定する(S24)。
なお、画像選択条件設定部26は、画像データ1の撮影場所を基準にして、予め設定された場所範囲内に含まれる場所を撮影場所条件に設定してもよい。具体例を挙げて説明すると、画像データ1の撮影場所(例えば緯度及び経度)を基準にして、「大阪」の位置が予め設定された場所範囲内に含まれる場合、画像選択条件設定部26は、「大阪」も撮影場所条件に設定する。この場合、関連画像選択部28は、画像データ1の撮影場所を基準にして、予め設定された場所範囲内で撮影された画像データ群を、同一撮影場所画像データ群として特定する。例えば、関連画像選択部28は、「大阪」で撮影された画像データ群も、同一撮影場所画像データ群として選択する。これにより、「京都」及び「大阪」のそれぞれで撮影された画像データ群が「同一撮影場所画像データ群」として選択される。
そして、関連画像選択部28は、同一撮影場所画像データ群と、人物解析処理部20によって抽出された顔画像データ(A氏及びB氏のそれぞれの顔画像データ)と、を対象にしてマッチング処理を行うことで、同一撮影場所画像データ群の中から、A氏及びB氏のうち少なくとも一方が表されている画像データ群を関連画像データ群として選択する(S25)。
また、連絡先選択部32は、実施例1Aと同様に、A氏及びB氏のそれぞれの電子メールアドレスを連絡先記憶部30から取得する(S26)。そして、送受信部34は、A氏及びB氏のそれぞれの電子メールアドレスを宛先として、関連画像データ群が添付された電子メールを送信する(S27)。
実施例1Bによると、ユーザは代表画像を指定すれば、代表画像の撮影場所と同じ場所で撮影され、対象被写体が表された関連画像群が選択され、更に、共有先が特定されて関連画像群が送信される。これにより、互いに関連する画像群が、関係者間で簡便に共有されることになる。また、人物条件と撮影場所条件とを画像選択条件とすることで、一定の場所で行動したメンバーという観点から画像選択の条件が絞りこまれる。これにより、1つのイベントで撮影された関連画像群が選択されて、関係者に送信されることになる。例えば、複数人で旅行した場合に、旅行をした場所という観点から、その旅行中に撮影された画像群が関連画像群として選択されて関係者間で共有されることになる。
(実施例1C)
次に、図10に示すフローチャートを参照して、実施例1Cについて説明する。実施例1Cでは、画像選択条件として、人物条件と撮影時間条件と撮影場所条件とが指定されている。実施例1Aと同様に、表示制御部14は、画像記憶部12に記憶されている画像データをUI部16に表示させ(S30)、ユーザがUI部16を用いて代表画像データを指定すると(S31)、人物解析処理部20は、代表画像データから顔画像データを抽出する(S32)。実施例1Aと同様に、図5に示す画像データ1が代表画像データとして指定された場合、A氏及びB氏が対象被写体として特定され、A氏及びB氏のそれぞれの顔画像データが画像データ1から抽出される。
一方、撮影時間特定部22は、画像データ1(代表画像データ)のメタデータに含まれる撮影日時情報を参照することで、画像データ1の撮影日(6月10日)を特定する(S33)。また、撮影場所特定部24は、画像データ1のメタデータに含まれる撮影位置情報を参照することで、画像データ1の撮影場所(京都)を特定する(S34)。
画像選択条件設定部26は、人物条件と撮影時間条件と撮影場所条件とを含む画像選択条件を設定する。実施例1Cでは、画像選択条件設定部26は、画像データ1に表された人物(A氏及びB氏)を人物条件に設定し、画像データ1の撮影日(6月10日)を撮影時間条件に設定し、画像データ1の撮影場所(京都)を撮影場所条件に設定する。
関連画像選択部28は、画像記憶部12に記憶されている複数の画像データの中から、画像選択条件に従って、画像データ1の撮影日(6月10日)と同じ日に、画像データ1の撮影場所(京都)と同じ場所で撮影された画像データ群を特定する(S35)。なお、実施例1Bと同様に、関連画像選択部28は、画像データ1の撮影場所を基準にして、予め設定された場所範囲内(例えば「大阪」)で撮影された画像データ群を、画像データ1の撮影場所と同じ場所で撮影された画像データ群として特定してもよい。
そして、関連画像選択部28は、ステップS35で特定された画像データ群と、人物解析処理部20で抽出された顔画像データ(A氏及びB氏のそれぞれの顔画像データ)と、を対象にしてマッチング処理を行うことで、画像データ群の中から、A氏及びB氏のうち少なくとも一方が表されている画像データを関連画像データとして選択する(S36)。
また、連絡先選択部32は、実施例1Aと同様に、A氏及びB氏のそれぞれの電子メールアドレスを連絡先記憶部30から取得する(S37)。そして、送受信部34は、A氏及びB氏のそれぞれの電子メールアドレスを宛先として、関連画像データが添付された電子メールを送信する(S38)。
実施例1Cによると、ユーザは代表画像を指定すれば、代表画像の撮影日と同じ日に、代表画像の撮影場所と同じ場所で撮影され、対象被写体が表された関連画像群が選択され、更に、共有先が特定されて関連画像群が送信される。これにより、互いに関連する画像群が、関係者間で簡便に共有されることになる。また、人物条件と撮影時間条件と撮影場所条件とを画像選択条件とすることで、関連画像群の中に無関係な画像が入り込む可能性が低減される。これにより、一定の場所で一緒に行動したメンバーという観点から画像選択の条件が絞りこまれるため、1つのイベントで撮影された関連画像群が選択されて、関係者に送信されることになる。例えば、複数人で旅行した場合に、旅行をした場所及び時間という観点から、その旅行中に撮影された画像群が関連画像群として選択されて関係者間で共有されることになる。
<実施例2>
次に、図11に示すフローチャートを参照して、実施例2について説明する。実施例2では、画像選択条件として、撮影時間条件と撮影場所条件とが指定されている。実施例1Aと同様に、表示制御部14は、画像記憶部12に記憶されている画像データをUI部16に表示させ(S40)、ユーザがUI部16を用いて代表画像データを指定すると(S41)、人物解析処理部20は、代表画像データから顔画像データを抽出する(S42)。実施例1Aと同様に、図5に示す画像データ1が代表画像データとして指定された場合、A氏及びB氏が対象被写体として特定され、A氏及びB氏のそれぞれの顔画像データが画像データ1から抽出される。
一方、撮影時間特定部22は、画像データ1(代表画像データ)のメタデータに含まれる撮影日時情報を参照することで、画像データ1の撮影日(6月10日)を特定する(S43)。また、撮影場所特定部24は、画像データ1のメタデータに含まれる撮影位置情報を参照することで、画像データ1の撮影場所(京都)を特定する(S44)。
画像選択条件設定部26は、撮影時間条件と撮影場所条件とを含む画像選択条件を設定する。実施例2では、画像選択条件設定部26は、画像データ1の撮影日(6月10日)を撮影時間条件に設定し、画像データ1の撮影場所(京都)を撮影場所条件に設定する。
関連画像選択部28は、画像記憶部12に記憶されている複数の画像データの中から、画像選択条件に従って、画像データ1の撮影日(6月10日)と同じ日に、画像データ1の撮影場所(京都)と同じ場所で撮影された画像データ群を関連画像データ群として選択する(S45)。図5に示す例では、画像データ1〜8が、代表画像データ(画像データ1)の撮影日と同じ日に、代表画像データの撮影場所と同じ場所で撮影されているので、関連画像データ群に含まれる。なお、実施例1Bと同様に、関連画像選択部28は、画像データ1の撮影場所を基準にして、予め設定された場所範囲内(例えば「大阪」)で撮影された画像データ群(図5に示す例では、画像データ9)を関連画像データ群として選択してもよい。
また、連絡先選択部32は、実施例1Aと同様に、A氏及びB氏のそれぞれの電子メールアドレスを連絡先記憶部30から取得する(S46)。そして、送受信部34は、A氏及びB氏のそれぞれの電子メールアドレスを宛先として、関連画像データ群が添付された電子メールを送信する(S47)。図5に示す例では、画像データ1〜8(及び9)が添付された電子メールが、A氏及びB氏のそれぞれの電子メールアドレスに送信される。
実施例2によると、ユーザは代表画像を指定すれば、代表画像の撮影日と同じ日に、代表画像の撮影場所と同じ場所で撮影された関連画像群が選択され、更に、共有先が特定されて関連画像群が送信される。これにより、互いに関連する画像群が、関係者間で簡便に共有されることになる。また、撮影時間条件と撮影場所条件とを画像選択条件とすることで、人物が表されていない画像も関連画像として選択される。そのため、風景のみの画像であっても、関係者間で共有されることになる。例えば、旅行中に撮影された画像であっても、人物が写されていないものがある。このような画像であっても、関係者間で簡便に共有される。
なお、人物が表されていない画像データは、人物が全く表されていない風景のみの画像データの他、人物が表されているが人物が実質的に表されていない画像データであってもよい。人物が実質的に表されていない画像データの例として、人物が表されているが画像処理によって当該人物を特定できない画像データ、連絡先記憶部30に記憶されている人物が表されていない画像データ、人物ではなく背景や建物にフォーカスが合わされている画像データ等が該当する。以下の説明でも同様である。
また、送受信部34は、各共有先に、対象被写体本人が表されている関連画像データと、人物が表されていない関連画像データ(風景のみの関連画像データ)と、を送信してもよい。例えば、送受信部34は、画像データ1,2,3,6(及び9)をA氏の連絡先に送信し、画像データ1,2,4,5,6(及び9)をB氏の連絡先に送信してもよい。
上述した実施例1A〜1C及び実施例2のように、画像選択条件をユーザが任意に指定することで、ユーザのニーズに応じた関連画像群が簡便に選択され、更に、連絡先(関係者)が簡便に特定されて、関連画像群が関係者間で簡便に共有されることになる。
なお、上述した実施例1A〜1C及び実施例2において、関連画像選択部28は、人物条件のみ、撮影時間条件のみ、撮影場所条件のみ、を画像選択条件として関連画像データ群を選択してもよい。これにより、個別のニーズに応じて関連画像群が選択されることになる。
また、実施例1A〜1C及び実施例2において代表画像データを指定する場合に、表示制御部14は、人物がより多く表されている画像データを優先してUI部16に表示させてもよい。代表画像データに表された人物の連絡先が関連画像データの送信先になるため、人物が全く表されていない画像データよりも、人物が表されている画像データを優先して表示することで、連絡先を特定する上でユーザの利便性が向上する。
<実施例3>
次に、実施例3A,3B,3Cについて説明する。実施例3A,3B,3Cでは、画像管理装置10は、関連画像データ群から人物を検出し、当該人物に関連画像データを送信する。
(実施例3A)
図12に示すフローチャートを参照して、実施例3Aについて説明する。実施例3Aでは、画像選択条件として、撮影時間条件と撮影場所条件とが指定されている。
実施例1Aと同様に、表示制御部14は、画像記憶部12に記憶されている画像データをUI部16に表示させ(S50)、ユーザは、UI部16を用いて代表画像データを指定する(S51)。例えば、図5に示す画像データ1が、代表画像データとして指定されたものとする。
撮影時間特定部22は、画像データ1(代表画像データ)のメタデータに含まれる撮影日時情報を参照することで、画像データ1の撮影日(6月10日)を特定する(S52)。また、撮影場所特定部24は、画像データ1のメタデータに含まれる撮影位置情報を参照することで、画像データ1の撮影場所(京都)を特定する(S53)。
画像選択条件設定部26は、撮影時間条件と撮影場所条件とを含む画像選択条件を設定する。実施例3Aでは、画像選択条件設定部26は、画像データ1の撮影日(6月10日)を撮影時間条件に設定し、画像データ1の撮影場所(京都)を撮影場所条件に設定する。
関連画像選択部28は、画像記憶部12に記憶されている複数の画像データの中から、画像選択条件に従って、画像データ1の撮影日(6月10日)と同じ日に、画像データ1の撮影場所(京都)と同じ場所で撮影された関連画像データ群を特定する(S54)。図5に示す例では、画像データ1〜8が、代表画像データ(画像データ1)の撮影日と同じ日に、代表画像データの撮影場所と同じ場所で撮影されているので、関連画像データ群に含まれる。なお、実施例1Bと同様に、関連画像選択部28は、画像データ1の撮影場所を基準にして、予め設定された場所範囲内(例えば「大阪」)で撮影された画像データ群(図5に示す例では、画像データ9)を関連画像データ群として選択してもよい。
そして、人物解析処理部20は、関連画像データ群のそれぞれに表された人物の顔画像データを、関連画像データ群のそれぞれから抽出する(S55)。図5に示す例では、人物解析処理部20は、画像データ1〜8のそれぞれに表された人物(A氏、B氏、C氏、D氏及びE氏)を特定し、A氏、B氏、C氏、D氏及びE氏のそれぞれの顔画像データを、画像データ1〜8から抽出する。また、画像データ9が関連画像データ群に含まれる場合、人物解析処理部20は、関連画像データ群から、A氏、B氏、C氏、D氏、E氏及びF氏の顔画像データを抽出する。
また、連絡先選択部32は、関連画像データ群に表されたA氏、B氏、C氏、D氏及びE氏(及びF氏)のそれぞれの顔画像データを検索キーとして、A氏、B氏、C氏、D氏及びE氏(及びF氏)のそれぞれに対応付けられた電子メールアドレスを連絡先記憶部30から取得する(S56)。
そして、送受信部34は、A氏、B氏、C氏、D氏及びE氏(及びF氏)のそれぞれの電子メールアドレスを宛先として、関連画像データ群が添付された電子メールを送信する(S57)。図5に示す例では、画像データ1〜8(及び9)が添付された電子メールが、A氏、B氏、C氏、D氏及びE氏(及びF氏)のそれぞれの電子メールアドレスに送信される。
実施例3Aによると、ユーザは代表画像を指定すれば、代表画像の撮影日と同じ日に、代表画像の撮影場所と同じ場所で撮影された関連画像群が選択され、更に、関連画像群に表された人物の連絡先が特定されて関連画像群が送信される。これにより、互いに関連する画像群が、関係者間で簡便に共有されることになる。また、撮影時間条件と撮影場所条件とを画像選択条件とすることで、人物が表されていない画像も関連画像として選択される。そのため、風景のみの画像であっても、関係者間で共有されることになる。また、関連画像群に基づいて連絡先(共有先)を特定するため、代表画像に共有先の人物が表されていなくても、共有先が特定される。すなわち、1つのイベントにて撮影されたと考えられる関連画像群から共有先を特定し、その共有先に関連画像群を送信することで、1つのイベントの関係者において、そのイベントにて撮影された関連画像群が共有されることになる。例えば、複数人で旅行した場合に、その旅行に参加した人物に対して、その旅行中に撮影された関連画像群が送信されることになる。
なお、実施例3Aにおいて、関連画像選択部28は、撮影時間条件のみ、又は、撮影場所条件のみ、を画像形成条件として関連画像データ群を選択してもよい。これにより、個別のニーズに応じて関連画像データ群が選択される。
(実施例3B)
次に、図13に示すフローチャートを参照して、実施例3Bについて説明する。実施例3Bでは、画像選択条件として、人物条件と撮影時間条件と撮影場所条件とが指定されている。
実施例1Aと同様に、表示制御部14は、画像記憶部12に記憶されている画像データをUI部16に表示させ(S60)、ユーザがUI部16を用いて代表画像データを指定すると(S61)、人物解析処理部20は、代表画像データから顔画像データを抽出する(S62)。実施例1Aと同様に、図5に示す画像データ1が代表画像データとして指定された場合、A氏及びB氏のそれぞれの顔画像データが画像データ1から抽出される。
一方、撮影時間特定部22は、画像データ1(代表画像データ)のメタデータに含まれる撮影日時情報を参照することで、画像データ1の撮影日(6月10日)を特定する(S63)。また、撮影場所特定部24は、画像データ1のメタデータに含まれる撮影位置情報を参照することで、画像データ1の撮影場所(京都)を特定する(S64)。
画像選択条件設定部26は、人物条件と撮影時間条件と撮影場所条件とを含む画像選択条件を設定する。実施例3Bでは、画像選択条件設定部26は、画像データ1に表された人物(A氏及びB氏)を人物条件に設定し、画像データ1の撮影日(6月10日)を撮影時間条件に設定し、画像データ1の撮影場所(京都)を撮影場所条件に設定する。
関連画像選択部28は、画像記憶部12に記憶されている複数の画像データの中から、画像データ1の撮影日(6月10日)と同じ日に、画像データ1の撮影場所(京都)と同じ場所で撮影された画像データ群を特定する(S65)。図5に示す例では、画像データ1〜8が特定される。なお、実施例1Bと同様に、関連画像選択部28は、画像データ1の撮影場所を基準にして、予め設定された場所範囲内(例えば「大阪」)で撮影された画像データ群(図5に示す例では、画像データ9)を選択してもよい。
そして、関連画像選択部28は、ステップS65で特定された画像データ群と、人物解析処理部20で抽出された顔画像データ(A氏及びB氏のそれぞれの顔画像データ)と、を対象にしてマッチング処理を行うことで、画像データ群の中から、A氏及びB氏のうち少なくとも一方が表されている画像データを関連画像データとして選択する(S66)。図5に示す例では、画像データ1〜5(及び9)が関連画像データに含まれる。
そして、人物解析処理部20は、関連画像データ群のそれぞれに表された人物の顔画像データを、関連画像データ群のそれぞれから抽出する(S67)。図5に示す例では、人物解析処理部20は、画像データ1〜5のそれぞれに表された人物(A氏、B氏、C氏及びD氏)を特定し、A氏、B氏、C氏及びD氏の顔画像データを、画像データ1〜5から抽出する。また、画像データ9が関連画像データ群に含まれる場合、人物解析処理部20は、関連画像データ群から、A氏、B氏、C氏、D氏及びF氏の顔画像データを抽出する。
また、連絡先選択部32は、関連画像データ群に表されたA氏、B氏、C氏及びD氏(及びF氏)のそれぞれの顔画像データを検索キーとして、A氏、B氏、C氏及びD氏(及びF氏)のそれぞれに対応付けられた電子メールアドレスを連絡先記憶部30から取得する(S68)。
そして、送受信部34は、A氏、B氏、C氏及びD氏(及びF氏)のそれぞれの電子メールアドレスを宛先として、関連画像データ群が添付された電子メールを送信する(S69)。
実施例3Bによると、ユーザは代表画像を指定すれば、代表画像の撮影日と同じ日に、代表画像の撮影場所と同じ場所で撮影され、代表画像に表された人物が表された関連画像群が選択され、更に、関連画像群に表された人物の連絡先(共有先)が特定されて関連画像群が送信される。これにより、互いに関連する画像群が、関係者間で簡便に共有されることになる。また、関連画像群に基づいて連絡先を特定するため、代表画像に関係者が表されていなくても、関係者の連絡先(共有先)が特定される。これにより、1つのイベントの関係者において、そのイベントにて撮影された関連画像群が共有されることになる。
なお、実施例3Bにおいて、関連画像選択部28は、人物条件と撮影時間条件とを画像選択条件として関連画像データ群を選択してもよいし、人物条件と撮影場所条件とを画像選択条件として関連画像データ群を選択してもよい。これにより、個別のニーズに応じて関連画像データ群が選択される。
(実施例3C)
次に、図14に示すフローチャートを参照して、実施例3Cについて説明する。実施例3Cでは、画像選択条件として、撮影時間条件と撮影場所条件とが指定されている。
実施例1Aと同様に、表示制御部14は、画像記憶部12に記憶されている画像データをUI部16に表示させ(S70)、ユーザは、UI部16を用いて代表画像データを指定する(S71)。例えば、図5に示す画像データ1が、代表画像データとして指定されたものとする。
撮影時間特定部22は、画像データ1(代表画像データ)のメタデータに含まれる撮影日時情報を参照することで、画像データ1の撮影日(6月10日)を特定する(S72)。また、撮影場所特定部24は、画像データ1のメタデータに含まれる撮影位置情報を参照することで、画像データ1の撮影場所(京都)を特定する(S73)。
画像選択条件設定部26は、撮影時間条件と撮影場所条件とを含む画像選択条件を設定する。実施例3Cでは、画像選択条件設定部26は、画像データ1の撮影日(6月10日)を撮影時間条件に設定し、画像データ1の撮影場所(京都)を撮影場所条件に設定する。
関連画像選択部28は、画像記憶部12に記憶されている複数の画像データの中から、画像データ1の撮影日(6月10日)と同じ日に、画像データ1の撮影場所(京都)と同じ場所で撮影された関連画像データ群を特定する(S74)。図5に示す例では、画像データ1〜8が関連画像データ群に含まれる。なお、実施例1Bと同様に、関連画像選択部28は、画像データ1の撮影場所を基準にして、予め設定された場所範囲内(例えば「大阪」)で撮影された画像データ群(図5に示す例では、画像データ9)を、関連画像データ群として選択してもよい。
そして、人物解析処理部20は、関連画像データ群のそれぞれに表された人物の顔画像データを、関連画像データ群のそれぞれから抽出する(S75)。図5に示す例では、人物解析処理部20は、画像データ1〜8のそれぞれに表された人物(A氏、B氏、C氏、D氏及びE氏)を特定し、A氏、B氏、C氏、D氏及びE氏のそれぞれの顔画像データを、画像データ1〜8から抽出する。また、画像データ9が関連画像データ群に含まれる場合、人物解析処理部20は、関連画像データ群から、A氏、B氏、C氏、D氏、E氏及びF氏の顔画像データを抽出する。
また、連絡先選択部32は、関連画像データ群に表されたA氏、B氏、C氏、D氏及びE氏(及びF氏)のそれぞれの顔画像データを検索キーとして、A氏、B氏、C氏、D氏及びE氏(及びF氏)のそれぞれに対応付けられた電子メールアドレスを連絡先記憶部30から取得する(S76)。
そして、表示制御部14は、連絡先選択部32によって取得された連絡先情報(電子メールアドレス)の一覧をUI部16に表示させる(S77)。表示制御部14は、例えば、A氏、B氏、C氏、D氏及びE氏(及びF氏)のそれぞれの電子メールアドレスをUI部16に表示させる。または、表示制御部14は、A氏、B氏、C氏、D氏及びE氏(及びF氏)のそれぞれの名前やIDをUI部16に表示させてもよい。
そして、UI部16に表示されている電子メールアドレスの一覧から、ユーザが送信対象となる人物の電子メールアドレスを選択すると、送受信部34は、ユーザによって選択された電子メールアドレスを宛先にして、関連画像データ群が添付された電子メールを送信する(S78)。例えば、ユーザによって、A氏及びB氏のそれぞれの電子メールアドレスが選択されると、送受信部34は、A氏及びB氏のそれぞれの電子メールアドレスを宛先にして、関連画像データが添付された電子メールを送信する。
実施例3Cによると、ユーザは代表画像を指定すれば、代表画像の撮影日と同じ日に、代表画像の撮影場所と同じ場所で撮影された関連画像群が選択され、更に、関連画像群に表された人物の連絡先(共有先)が表示される。これにより、ユーザによる共有先の選択が容易となり、ユーザ操作の煩雑さが減少する。そして、ユーザによって共有先が指定されると、互いに関連する画像群が、共有先で共有されることになる。また、関連画像群に基づいて共有先を特定するため、代表画像に共有先の人物が表されていなくても、共有先が特定される。これにより、1つのイベントの関係者において、そのイベントにて撮影された関連連画像群が共有されることになる。
なお、実施例3Cにおいて、関連画像選択部28は、撮影時間条件のみ、又は、撮影場所条件のみ、を画像形成条件として関連画像データ群を選択してもよい。これにより、個別のニーズに応じて関連画像データ群が選択される。
上述した実施例1,2では、代表画像に基づいて共有先を特定し、実施例3では、関連画像に基づいて共有先を特定している。このように共有先を特定するための画像(代表画像/関連画像)を切り替えるための画面を、UI部16に表示してもよい。例えば、表示制御部14は、共有先を特定するための画像として代表画像を指定するためのチェックボックスと、共有先を特定するための画像として関連画像を指定するためのチェックボックスと、をUI部16に表示させる。ユーザによって、代表画像又は関連画像のいずれかのチェックボックスが指定されると、連絡先選択部32は、その指示に従い、代表画像又は関連画像のいずれかから抽出された顔画像データに基づいて、連絡先情報(共有先情報)を連絡先記憶部30から取得する。共有先を特定するための画像として代表画像が指定された場合の例が、実施例1,2に相当し、共有先を特定するための画像として関連画像が指定された場合の例が、実施例3に相当する。
<実施例4>
次に、図15に示すフローチャートを参照して、実施例4について説明する。実施例4では、画像管理装置10は、撮影日と撮影日の前後数日とを含む連続撮影期間中に撮影された画像データを関連画像データとして選択する。
実施例1Aと同様に、表示制御部14は、画像記憶部12に記憶されている画像データをUI部16に表示させ(S80)、ユーザは、UI部16を用いて代表画像データを指定する(S81)。例えば、図5に示す画像データ1が、代表画像データとして指定されたものとする。
撮影時間特定部22は、画像データ1(代表画像データ)のメタデータに含まれる撮影日時情報を参照することで、画像データ1の撮影日(6月10日)を特定する(S82)。
画像選択条件設定部26は、代表画像データ(画像データ1)の撮影日を含む連続した撮影期間を、候補撮影期間として特定する(S83)。
ここで、図5及び図7を参照して、候補撮影期間について説明する。図7に示すように、画像データ13が6月7日に撮影されており、6月7日から6月13日まで連続して撮影が行われている。従って、6月7日から6月13日までが候補撮影期間として特定される。なお、6月6日には撮影が行われていないものとする。
そして、人物解析処理部20は、代表画像データ(画像データ1)から顔画像データを抽出する(S84)。図5に示す画像データ1が代表画像データとして指定された場合、A氏及びB氏が対象被写体として特定され、A氏及びB氏のそれぞれの顔画像データが画像データ1から抽出される。
そして、抽出された顔画像データが連絡先記憶部30に登録されている場合、すなわち、A氏及びB氏のうち少なくとも一方が連絡先記憶部30に登録されている場合(S85,Yes)、画像選択条件設定部26は、対象被写体(A氏及びB氏のうち少なくとも一方)が表された画像データが1枚も撮影されていない撮影日を、候補撮影期間から除外し、代表画像データ(画像データ1)の撮影日を含む連続した撮影期間を、連続撮影期間として特定する(S86)。
具体例を挙げて説明すると、図5及び図7に示す例では、6月8日に撮影された画像データ14には、A氏及びB氏のいずれも表されていない。また、6月13日に撮影された画像データ22,23には、A氏及びB氏のいずれも表されていない。一方、6月9日に撮影された画像データ15,16には、A氏及びB氏のうちの少なくとも一方が表されている。また、6月11日に撮影された画像データ17,18,19のうち、画像データ18,19には、A氏及びB氏のうちの少なくとも一方が表されている。また、6月12日に撮影された画像データ20,21のうち、画像データ21には、A氏及びB氏が表されている。従って、6月9日から6月12日までの期間が、代表画像データ(画像データ1)の撮影日(6月10日)を含む連続撮影期間に該当する。
そして、画像選択条件設定部26は、連続撮影期間(6月9日から6月12日までの期間)を撮影時間条件に設定し、撮影時間条件を画像選択条件に含める。また、画像選択条件設定部26は、人物条件及び撮影場所条件のうち少なくとも一方を、画像選択条件に含めてもよい。
そして、画像管理装置10は、連続撮影期間中に撮影された画像データ群を対象にして、関連画像データ群の選択及び送信を行う(S88)。関連画像データ群の選択及び連絡先の特定については、上述した実施例1〜3のいずれかを適用する。
例えば、関連画像選択部28は、連続撮影期間中に撮影されたすべての画像データを、関連画像データ群として選択してもよい。または、関連画像選択部28は、撮影時間条件に加え、人物条件及び撮影場所条件のうち少なくとも一方を画像選択条件に加えて、連続撮影期間中に撮影された画像データ群から、人物条件及び撮影場所条件のうち少なくとも一方の条件に合致する画像データ群を、関連画像データ群として選択してもよい。
また、連絡先選択部32は、実施例1〜3で説明したように、代表画像データ又は関連画像データに基づいて、関連画像データ群の送信先(共有先)を選択してもよい。
一方、ステップS84にて抽出された顔画像データが連絡先記憶部30に登録されていない場合、すなわち、A氏及びB氏のいずれもが連絡先記憶部30に登録されていない場合(S85,No)、画像選択条件設定部26は、候補撮影期間を連続撮影期間として設定する(S87)。この場合、6月7日から6月13日までの期間が、連続撮影期間に該当する。そして、画像選択条件設定部26は、連続撮影期間(6月7日から6月13日までの期間)を撮影時間条件に設定し、撮影時間条件を画像選択条件に含める。この場合も、実施例1〜3のいずれかを適用することで、画像管理装置10は、関連画像データ群を選択し、関連画像データ群を送信先(共有先)に送信する(S88)。
実施例4によると、ユーザは代表画像を指定すれば、代表画像の撮影日を含む連続撮影期間であって、対象被写体が表された画像の撮影日が連続する連続撮影期間が特定され、その連続撮影期間中に撮影された画像データ群を対象にして、共有に関する処理が行われる。実施例4で特定された連続撮影期間中に撮影された画像データ群には、対象被写体が表されているため、当該画像データ群は、同じイベントで撮影された画像データ群に相当する。従って、実施例4によると、同じイベントで撮影された関連画像群が選択されて、関係者に送信されることになる。例えば、複数の日数に亘って複数人で旅行した場合に、旅行した期間という観点から、その旅行中に撮影された画像群が関連画像群として選択されて関係者間で共有されることになる。
(実施例4の変形例1)
次に、図16を参照して、実施例4の変形例1について説明する。図16には撮影期間が示されており、横軸は時間(日付)である。図16に示す例では、8月10日に画像データ群220が撮影され、8月11日に画像データ群230が撮影され、8月12日に画像データ群200が撮影され、8月13日に画像データ群240が撮影され、8月14日に画像データ群250が撮影されている。なお、8月9日及び8月15日には撮影が行われていないものとする。従って、8月10日から8月14日まで連続して撮影が行われたことになる。また、8月12日に撮影された画像データ210が、代表画像データとして指定されたものとする。
変形例1では、画像選択条件設定部26は、代表画像データ(画像データ210)の撮影日に撮影された画像データ群200に表された人物を、対象被写体(例えばA氏、B氏及びC氏)として特定する。そして、画像選択条件設定部26は、当該対象被写体とは異なる人物が表された画像データの撮影日を除き、対象被写体が表された画像データの撮影日が連続する連続撮影期間を特定する。図16に示す例では、8月10日に撮影された画像データ群220には、A氏、B氏及びC氏以外の人物としてD氏及びE氏が表された画像データが含まれる。また、8月14日に撮影された画像データ群250には、A氏、B氏及びC氏以外の人物としてE氏が表された画像データが含まれる。このように、8月10日及び8月14日に撮影された画像データには、対象被写体(A氏、B氏及びC氏)以外の人物が表されているため、画像選択条件設定部26は、8月10日及び8月14日を連続撮影期間から除外する。一方、8月11日から8月13日の間に撮影された画像データ群には、対象被写体以外の人物が表されていないため、画像選択条件設定部26は、8月11から8月13日までの期間を連続撮影期間として設定する。
変形例1においても、上記の実施例4と同様に、画像管理装置10は、連続撮影期間中に撮影された画像データ群を対象にして、関連画像データ群の選択及び送信を行う。
対象被写体(A氏、B氏及びC氏)以外の人物が表された画像データ(画像データ群220,250)の撮影日(8月10日、14日)に行われたイベントは、連続撮影期間(8月11日から13日)に行われたイベントとは、異なるものであると評価される。すなわち、同じイベントで撮影された画像データであれば、対象被写体以外の人物は表されていないと評価される。従って、対象被写体以外の人物が撮影された日を連続撮影期間から除外することで、同じイベントで撮影された画像データ群が撮影され得る。
(実施例4の変形例2)
次に、実施例4の変形例2について説明する。変形例2では、人物解析処理部20は、代表画像データの撮影日を含む連続した撮影期間中に撮影された画像データ群のそれぞれから、顔画像データを抽出する。そして、人物解析処理部20は、代表画像データから抽出された顔画像データ(対象被写体の顔画像データ)と、連続した撮影期間中の画像データ群から抽出された顔画像データと、を対象にしてマッチング処理を行い、対象被写体の顔画像データの組合せに対する類似度を求める。画像選択条件設定部26は、その類似度に基づいて、代表画像データの撮影日を含む連続撮影期間を特定する。例えば、画像選択条件設定部26は、対象被写体の顔画像データの組合せに対する類似度が予め設定された閾値以上となる顔画像データを特定し、類似度が閾値以上となる顔画像データが抽出された画像データの撮影日が連続する期間を、連続撮影期間として特定する。そして、関連画像選択部28は、当該連続撮影期間中に撮影された画像データ群を対象にして、関連画像データ群を選択する。
具体例を挙げて説明すると、代表画像データにはA氏、B氏、C氏及びD氏が表されているものとする。この場合、人物解析処理部20は、代表画像データからA氏、B氏、C氏及びD氏のそれぞれの顔画像データを抽出する。また、代表画像データの撮影日に連続する日に撮影された画像データに、A氏、B氏及びC氏が表されていた場合、人物解析処理部20は、当該画像データからA氏、B氏及びC氏のそれぞれの顔画像データを抽出する。そして、人物解析処理部20は、両顔画像データの組合せの類似度を求める。A氏、B氏、C氏及びD氏のグループと、A氏、B氏及びC氏のグループと、の類似度が、閾値以上であれば、画像選択条件設定部26は、A氏、B氏及びC氏が表された画像データの撮影日を、連続撮影期間に含める。
以上のように、画像データに表された人物の類似度に基づいて連続撮影期間を特定することで、一緒に行動した集団という観点から画像選択の条件が絞り込まれる。これにより、1つのイベントで撮影された関連画像群が選択されて、関係者に送信されることになる。
また、実施例4の別の変形例として、画像選択条件設定部26は、各撮影日の間隔が予め設定された閾値期間以下となる撮影期間を、連続撮影期間として特定してもよい。各撮影日の間隔が閾値期間以下となる撮影期間中に撮影された画像データ群は、同じイベントで撮影された画像データ群に該当し得る。一方、各撮影日の間隔が閾値期間を超える場合、各撮影日で撮影された画像データ群は、それぞれ異なるイベントで撮影された画像データ群に該当し得る。従って、各撮影日の間隔に基づいて連続撮影期間を特定して関連画像データ群を選択することで、同じイベントで撮影された関連画像データが選択され得る。
(実施例5)
次に、実施例5について説明する。上述した実施例1〜4において、人物が表されていない画像データを送信する場合、画像管理装置10は、人物が表されていない画像データ群のうち、送信者自身が撮影した画像データを送信してもよい。ここで、送信者とは、画像管理装置10の所有者、画像管理装置10にアカウントが設定されたユーザ、又は、画像管理装置10にログインしたユーザ等である。例えば、関連画像選択部28は、人物が表されていない関連画像データ群のそれぞれに付帯された撮影者情報に基づいて、送信者が撮影した関連画像データを送信対象の画像データとして選択する。これにより、送信者と共に行動した人物に対して、当該人物には関係が無い又は関係性が低い画像データが送信されず、当該人物が欲すると想定される画像データが送信されることになる。
具体例を挙げて説明する。例えば、A氏及びB氏が共に行動して「富士山」に登り、A氏が自分のスマートフォンや携帯電話(画像管理装置10)を使用して撮影したものとする。このとき、A氏及びB氏が表された画像データや、「富士山の風景」のみが表された画像データが撮影されたものとする。その行動時に撮影された画像データ群は、A氏を示す撮影者情報が付帯されて画像記憶部12に記憶される。一方、画像記憶部12には、画像管理装置10によって撮影された画像データの他、他の装置から送信された画像データも記憶されている場合がある。従って、撮影日や撮影場所が同じ画像データであっても、互いに関連性が無い又は低い画像データが存在する場合がある。例えば、A氏及びB氏が行動した日と同じ日に撮影された画像データであるが、A氏及びB氏の行動とは全く関係のない行動時に撮影された画像データも、画像記憶部12に記憶されることがある。具体例を挙げて説明すると、A氏の友人であるC氏がニューヨークにて「自由の女神」を撮影し、「自由の女神」が表された画像データを、A氏の画像管理装置10に送信する場合がある。この場合、当該画像データは、画像管理装置10の画像記憶部12に記憶される。仮に、「自由の女神」の画像データの撮影日が、「富士山の風景」の画像データの撮影日と同じであっても、「自由の女神」の画像データは、B氏(の行動)には全く関係の無い画像データである。
そして、A氏が画像管理装置10を使用して関連画像データをB氏宛てに送信しようとする場合に、人物が表されていない画像データが関連画像データとして選択されたものとする。例えば、「富士山の風景」の画像データが関連画像データとして選択される。一方、C氏が撮影した「自由の女神」の画像データの撮影日が、「富士山の風景」の画像データの撮影日と同じ場合、その「自由の女神」の画像データも、関連画像データとして選択され得る。この場合、関連画像選択部28は、画像データに付帯されている撮影者情報に基づいて撮影者を特定し、送信者と同じ撮影者によって撮影された画像データを、関連画像データとして選択する。「富士山の風景」の画像データには、A氏を示す撮影者情報が付帯されている。一方、「自由の女神」の画像データはC氏によって撮影された画像データであり、「自由の女神」の画像データには、A氏を示す撮影者情報は付帯されていない。従って、関連画像選択部28は、「自由の女神」の画像データを関連画像データとして選択せずに、「富士山の風景」の画像データを関連画像データとして選択することになる。これにより、B氏には、「富士山の風景」の画像データが送信されるが、B氏とは関係のない「自由の女神」の画像データは送信されずに済む。
以上のように、人物が表されていない画像データを共有先に送信する場合、送信者自身が撮影した画像データを共有先に送信することで、共有先には関係の無い又は関係性が低い画像データが送信されずに済む。これにより、同じイベントで撮影された関連画像データが、共有先にて共有されることになる。
なお、実施例1〜5において、送受信部34は、各共有先に、各共有先の本人が表されていない関連画像データを送信せずに、各共有先の本人が表されている関連画像データを送信してもよい。例えば実施例1Aの場合、送受信部34は、画像データ1,2,3,9をA氏の連絡先に送信し、画像データ1,2,4,5,9をB氏の連絡先に送信する。
(実施例6)
次に、図17を参照して、実施例6について説明する。実施例6に係る画像管理装置10Aは、図1に示す画像管理装置10の構成に加えて、アクセス権設定部36を含む。画像管理装置10Aは、ネットワーク等の通信経路Nを介してサーバ70に接続されている。
サーバ70は、記憶装置72を含む。記憶装置72には、撮影によって取得された画像データ群が記憶されている。例えば、スマートフォンや携帯電話等の携帯端末装置によって撮影された画像データ群がサーバ70に送信され、記憶装置72に記憶される。また、画像管理装置10Aによって撮影された画像データ群がサーバ70に送信されて、記憶装置72に記憶されてもよい。
実施例6では、画像管理装置10Aは、サーバ70に記憶されている画像データ群を対象にして関連画像データ群を選択し、関連画像データ群を共有先に共有させる。
まず、画像管理装置10Aはサーバ70にアクセスする。表示制御部14は、記憶装置72に記憶されている画像データをUI部16に表示させ、ユーザは、UI部16に表示された画像データの中から代表画像データを指定する。そして、画像解析部18は、記憶装置72に記憶されている画像データ群を対象にして、上述した実施例1〜5のいずれかを実行することで、関連画像データ群を選択し、また、共有先を特定する。
そして、アクセス権設定部36は、関連画像データ群の格納場所を示すアドレス情報(例えばURL)をサーバ70から取得し、共有先に当該格納場所に対するアクセス権を設定する。送受信部34は、共有先にアドレス情報を送信する。
アドレス情報を受信した共有先の装置は、サーバ70にアクセスし、当該アドレス情報が示す格納場所から関連画像データを受信する。
実施例6によると、サーバ70等のように画像管理装置10,10A以外の装置で管理されている画像データであっても、共有先にて共有されることになる。
また、画像管理装置10Aは、実施例1〜5と同様に、画像記憶部12に記憶されている画像データを対象にして関連画像データを選択してもよい。この場合、画像管理装置10Aは、関連画像データをサーバ70にアップロードし、共有先に、関連画像データの格納場所を示すアドレス情報を送信してもよい。
また、サーバ70の記憶装置72に記憶されている画像データ群から関連画像データ群が選択された場合、関連画像データ群と、それ以外の画像データ群とを、別々のフォルダやディレクトリによって管理してもよい。図18を参照して具体的に説明する。例えば、100枚の画像データを含む画像データ群74が、記憶装置72のフォルダA内に格納されていたものとする。このとき、画像管理装置10Aによって、画像データ群74から、10枚の画像データを含む関連画像データ群76が選択されたものとする。この場合、サーバ70は、フォルダAとは別のフォルダBに、関連画像データ群76を移し、フォルダB内に関連画像データ群76を格納する。このように関連画像データ群76とそれ以外の画像データ群とが別々に管理されるため、サーバ70にアクセスしたときに、関連画像データ群76が容易に特定され、関連画像データ群76へのアクセスが容易となる。なお、図1に示す画像管理装置10の画像記憶部12においても、関連画像データ群と、それ以外の画像データ群と、を別々のフォルダで管理してもよい。
なお、実施例6において、送受信部34は、各共有先に、各共有先の本人が表されていない関連画像データのアドレス情報を送信せずに、各共有先の本人が表されている関連画像データのアドレス情報を送信してもよい。
また、上述した実施例1〜6において、表示制御部14は、関連画像データ群をUI部16に表示させてもよい。この場合、ユーザはUI部16を用いて、関連画像データ群から送信対象外の画像データを削除してもよいし、他の画像データを関連画像データ群に追加してもよい。また、表示制御部14は、共有先の情報(共有先の電子メールアドレス)をUI部16に表示させ、ユーザがUI部16を用いて、共有先を追加したり削除したりしてもよい。
また、上述した実施例1〜6において、ユーザは複数の代表画像データを指定してもよい。この場合、人物解析処理部20は、複数の代表画像データのそれぞれから顔画像データを抽出し、撮影時間特定部22は、複数の代表画像データのそれぞれの撮影時間を特定し、撮影場所特定部24は、複数の代表画像データのそれぞれの撮影場所を特定する。そして、画像選択条件設定部26は、各代表画像データに基づいて、人物条件、撮影時間条件及び撮影場所条件のうち少なくとも1つの条件を含む画像選択条件を設定する。そして、関連画像選択部28は、複数の代表画像データに基づいて設定された画像選択条件に従って、関連画像データ群を選択する。また、連絡先選択部32は、代表画像データ及び関連画像データのうち少なくとも一方に基づいて、共有先を特定する。
例えば、共有先を代表画像データに基づいて特定する場合、複数の代表画像データを指定することで、一方の代表画像データには表されていないが他方の代表画像データには表されている人物が、共有先の人物として特定される。これにより、1つの代表画像データに基づいて共有先を特定する場合と比較して、複数の共有先の特定が容易となる。また、関連画像データを選択する観点からしても、複数の代表画像データを指定することで、複数の撮影日や複数の撮影場所が画像選択条件として選択され得るため、1つの代表画像データに基づいて設定された画像選択条件に従って関連画像データを選択する場合と比較して、関連画像データ群の選択が容易となる。例えば、撮影日の異なる複数の代表画像データを指定することで、1つの代表画像データを指定する場合と比較して、複数の日に亘って行われたイベントにて撮影された関連画像データ群の選択が容易となる。
また、上述した実施例1〜6において、画像管理装置10,10Aは、共有先に電話をかけてもよい。
また、上述した実施例1〜6では、スチル写真や動画像データの1フレームである画像データを対象にして関連画像データ群を選択したが、動画像データを対象にし、複数の動画像データの中から関連動画像データを選択するようにしてもよい。
なお、画像管理装置10,10Aは、一例としてハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、画像管理装置10,10Aは、図示しないCPU等のプロセッサを備えている。当該プロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、表示制御部14、画像解析部18、連絡先選択部32及びアクセス権設定部36のそれぞれの機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記憶媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信手段を経由して、記憶装置に記憶される。