JP5669634B2 - 定電流回路 - Google Patents
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Description
I0=(Vtn53−Vtn54)/R・・・(7)
まず、定電流回路の構成について説明する。図1は、本実施形態の定電流回路を示す回路図である。
本実施形態の定電流回路は、NMOSトランジスタ11〜15を備える。
定電流IREFは、第4ノードN4電圧V4と強反転領域の非飽和領域で動作するNMOSトランジスタ13のオン抵抗の除算により決定される。これについて、数式を用いて説明する。NMOSトランジスタ11〜12及びNMOSトランジスタ14〜15が弱反転領域で動作し、NMOSトランジスタ13が強反転領域の非飽和領域(抵抗領域)で動作すると仮定する。ここで、スロープファクタをn、ボルツマン定数をk、温度をT、電子電荷をq、ドレイン電流をId、プロセス依存のパラメータをI0、トランジスタのアスペクト比をK、閾値電圧をVt、ゲート幅をW、ゲート長をLとすると、弱反転領域のゲート・ソース間電圧Vgsについて、式(1)が成立する。
また、図示しないが、接地端子を電源端子とし、NMOSトランジスタをPMOSトランジスタとして構成しても同様の効果が得られる。
図2は、本実施形態の定電流回路の他の例を示す回路図である。
図1と比較し、PMOSトランジスタ31〜33が追加されている。
PMOSトランジスタ31及び32は、カレントミラー回路として動作し、定電流IREFに比例する定電流I2を第2ノードN2に供給する。また、PMOSトランジスタ31及び33は、カレントミラー回路として動作し、定電流IREFに比例する定電流I3を第3ノードN3に供給する。
このため、本実施形態の定電流回路についても式(6)が成立し、強反転領域の非飽和領域で動作するNMOSトランジスタ13の高い抵抗値のオン抵抗により、定電流回路の定電流IREFを小さくする。NMOSトランジスタ13の面積は、このトランジスタのオン抵抗と同じ抵抗値の抵抗の面積よりも小さいので、定電流回路の面積を小さくすることができる。
図3は、本実施形態の定電流回路の他の例を示す回路図である。
図1と比較して、ディプレッション型NMOSトランジスタ16とPMOSトランジスタ31〜33とが追加されている。
PMOSトランジスタ31及び32は、カレントミラー回路として動作し、第2ノードN2に流れる定電流I2に比例する定電流をPMOSトランジスタ31のドレイン電流として流す。PMOSトランジスタ32及び33は、カレントミラー回路として動作し、定電流I2に比例する定電流I3を第3ノードN3に供給する。
このため、本実施形態の定電流回路についても式(6)が成立し、強反転領域の非飽和領域で動作するNMOSトランジスタ13の高い抵抗値のオン抵抗により、定電流回路の定電流IREFを小さくする。NMOSトランジスタ13の面積は、このトランジスタのオン抵抗と同じ抵抗値の抵抗の面積よりも小さいので、定電流回路の面積を小さくすることができる。
また、起動時に第2ノードN2は低インピーダンスとなり、ディプレッション型NMOSトランジスタ16が電流を供給するため、起動用のスタートアップ回路は不必要である。
図4は、本実施形態の定電流回路の他の例を示す回路図である。
図1と比較して、ディプレッション型NMOSトランジスタ16とNMOSトランジスタ17とPMOSトランジスタ31〜33とが追加されている。
PMOSトランジスタ31及び32は、カレントミラー回路として動作し、第1ノードN1に流れる定電流IREFに比例する定電流をPMOSトランジスタ32のドレイン電流として流す。PMOSトランジスタ31及び33は、カレントミラー回路として動作し、定電流IREFに比例する定電流I3を第3ノードN3に供給する。NMOSトランジスタ11及び17は、カレントミラー回路として動作し、第2ノードN2に流れる定電流I2と定電流I3との加算電流I1に比例する定電流をNMOSトランジスタ17のドレイン電流として流す。このとき、図3に示された定電流回路と同様に、ディプレッション型NMOSトランジスタ16による負帰還によりディプレッション型NMOSトランジスタのゲート電圧が安定化され、PMOSトランジスタ32のドレイン電流とNMOSトランジスタ17のドレイン電流とが等しくなる。そのため、定電流I1と定電流IREFとが比例関係になる。
このため、本実施形態の定電流回路についても式(6)が成立し、強反転領域の非飽和領域で動作するNMOSトランジスタ13の高い抵抗値のオン抵抗により、定電流回路の定電流IREFを小さくする。NMOSトランジスタ13の面積は、このトランジスタのオン抵抗と同じ抵抗値の抵抗の面積よりも小さいので、定電流回路の面積を小さくすることができる。
また、式(6)より、定電流IREFは電源端子電圧に依存しない。よって、電源端子電圧が変化しても、定電流IREFは変動しない。
また、電源端子電圧がNMOSトランジスタ11のドレイン・ソース間電圧とNMOSトランジスタ15のゲート・ソース間電圧とPMOSトランジスタ33のドレイン・ソース間電圧との加算電圧よりも高ければ、定電流回路は動作できる。即ち、1つのゲート・ソース間電圧と、2つのドレイン・ソース間電圧で、定電流回路は動作できる。
図5は、本実施形態の定電流回路の他の例を示す回路図である。
図4と比較して、ディプレッション型NMOSトランジスタ16のゲートの接続先が第1ノードN1に変更され、PMOSトランジスタ31のゲートの接続先がPMOSトランジスタ32のドレインに変更されている。
PMOSトランジスタ31及び32は、カレントミラー回路として動作し、PMOSトランジスタ32のドレイン電流に比例する定電流をPMOSトランジスタ31のドレイン電流として流す。PMOSトランジスタ32及び33は、カレントミラー回路として動作し、PMOSトランジスタ32のドレイン電流に比例する定電流I3を第3ノードN3に供給する。NMOSトランジスタ11及び17は、カレントミラー回路として動作し、第2ノードN2に流れる定電流I2と定電流I3との加算電流I1に比例する定電流をNMOSトランジスタ17のドレイン電流として流す。このとき、図3に示された定電流回路と同様に、ディプレッション型NMOSトランジスタ16による負帰還によりディプレッション型NMOSトランジスタのゲート電圧が安定化され、PMOSトランジスタ31のドレイン電流と第1ノードN1を流れる定電流IREFとが等しくなる。そのため、定電流I1と定電流IREFとが比例関係になる。
このため、本実施形態の定電流回路についても式(6)が成立し、強反転領域の非飽和領域で動作するNMOSトランジスタ13の高い抵抗値のオン抵抗により、定電流回路の定電流IREFを小さくする。NMOSトランジスタ13の面積は、このトランジスタのオン抵抗と同じ抵抗値の抵抗の面積よりも小さいので、定電流回路の面積を小さくすることができる。
また、式(6)より、定電流IREFは電源端子電圧に依存しない。よって、電源端子電圧が変化しても、定電流IREFは変動しない。
また、電源端子電圧がNMOSトランジスタ11のドレイン・ソース間電圧とNMOSトランジスタ15のゲート・ソース間電圧とPMOSトランジスタ33のドレイン・ソース間電圧との加算電圧よりも高ければ、定電流回路は動作できる。即ち、1つのゲート・ソース間電圧と、2つのドレイン・ソース間電圧で、定電流回路は動作できる。
図6は、本実施形態の定電流回路の他の例を示す回路図である。
図4と比較して、第1ノードN1とNMOSトランジスタ12のドレインとの間に、カスコード素子としてディプレッション型NMOSトランジスタ18が接続されている。NMOSトランジスタ18のゲートは接地端子に接続され、ドレインは第1ノードN1に接続され、ソースはNMOSトランジスタ12のドレインに接続される。
図7は、本実施形態の定電流回路の他の例を示す回路図である。
図4と比較して、第2ノードN2とディプレッション型NMOSトランジスタのソースとの間に、インピーダンス素子41が接続されている。
16、18 ディプレッション型NMOSトランジスタ
31〜33 PMOSトランジスタ
41 インピーダンス素子
Claims (8)
- ソースが第一電源端子に接続される、第一の第一導電型MOSトランジスタと、
ゲートが前記第一の第一導電型MOSトランジスタのゲートに接続され、ドレインに第一の定電流が流れる、第二の第一導電型MOSトランジスタと、
ドレインが前記第二の第一導電型MOSトランジスタのソースに接続され、ソースが前記第一電源端子に接続され、強反転領域の非飽和領域で動作する、第三の第一導電型MOSトランジスタと、
ゲートとドレインが前記第一の第一導電型MOSトランジスタのゲートと前記第二の第一導電型MOSトランジスタのゲートとに接続され、ソースが前記第一の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続され、ドレインに前記第一の定電流に比例する第二の定電流が流れる、第四の第一導電型MOSトランジスタと、
ゲートとドレインが前記第三の第一導電型MOSトランジスタのゲートに接続され、ソースが前記第一の第一導電型MOSトランジスタのドレインと前記第四の第一導電型MOSトランジスタのソースとに接続され、ドレインに前記第一の定電流に比例する第三の定電流が流れる、第五の第一導電型MOSトランジスタと、
を備えることを特徴とする定電流回路。 - 入力端子と第一出力端子と第二出力端子を有し、前記入力端子が前記第二の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第一出力端子が前記第四の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第二出力端子が前記第五の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続される、第一及び第二及び第三の第二導電型MOSトランジスタからなるカレントミラー回路と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の定電流回路。 - ゲートが前記第二の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続され、ソースが前記第四の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続される、第一のディプレッション型第一導電型MOSトランジスタと、
入力端子と第一出力端子と第二出力端子を有し、前記入力端子が前記第一のディプレッション型第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第一出力端子が前記第二の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第二出力端子が前記第五の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続される、第一及び第二及び第三の第二導電型MOSトランジスタからなるカレントミラー回路と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の定電流回路。 - ゲートが前記第一の第一導電型MOSトランジスタのゲートに接続され、ソースが前記第一電源端子に接続される、第六の第一導電型MOSトランジスタと、
ゲートが前記第六の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続され、ドレインが第二電源端子に接続され、ソースが前記第四の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続される、第一のディプレッション型第一導電型MOSトランジスタと、
入力端子と第一出力端子と第二出力端子を有し、前記入力端子が前記第二の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第一出力端子が前記第六の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第二出力端子が前記第五の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続される、第一及び第二及び第三の第二導電型MOSトランジスタからなるカレントミラー回路と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の定電流回路。 - ゲートが前記第一の第一導電型MOSトランジスタのゲートに接続され、ソースが前記第一電源端子に接続される、第六の第一導電型MOSトランジスタと、
ゲートが前記第六の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続され、ドレインが第二電源端子に接続され、ソースが前記第四の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続される、第一のディプレッション型第一導電型MOSトランジスタと、
入力端子と第一出力端子と第二出力端子を有し、前記入力端子が前記第六の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第一出力端子が前記第二の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第二出力端子が前記第五の第一導電型MOSトランジスタのドレインに接続される、第一及び第二及び第三の第二導電型MOSトランジスタからなるカレントミラー回路と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の定電流回路。 - 前記カレントミラー回路の前記入力端子に、カスコード回路を設けたことを特徴とする請求項4または5に記載の定電流回路。
- 前記カスコード回路は、
ゲートを前記第一電源端子に接続される第二のディプレッション型第一導電型MOSトランジスタで構成されることを特徴とする請求項6に記載の定電流回路。 - 前記第一のディプレッション型第一導電型MOSトランジスタのソースと前記第四の第一導電型MOSトランジスタとの間に、インピーダンス素子を設けたことを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載の定電流回路。
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