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JP5669126B2 - 光線反射防止用シボの形成方法および該方法によってシボが形成されたレンズ鏡筒 - Google Patents

光線反射防止用シボの形成方法および該方法によってシボが形成されたレンズ鏡筒 Download PDF

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Description

本発明は、カメラのレンズ鏡筒の内側等に使用される部品の金型に光線反射防止用シボを形成するための方法に関する。
スティルカメラやカムコーダなどのカメラは、外部の光を受け、レンズ鏡筒内の光学系を利用して被写体像を形成し、被写体像を撮像部材(感光フィルムや撮像素子等)の上に投射する。このとき、光学系によって結ばれた被写体像のみが撮像部材に入射することが好ましい。しかしながら、レンズ鏡筒内で反射されて撮像部材に到達する光も存在する。このような反射光はフレアとして被写体像に重畳される。映像効果の一種として用いられる場合を除き、フレアは発生しないことが好ましい。
フレアが発生しないよう、鏡筒内部には光線反射防止用のシボが形成されることが一般的である。「シボ」とは、物体表面に付加される、皮革模様、砂目模様、梨地模様、幾何学模様などの模様をいう。
鏡筒内部には、たとえば樹脂で成形された部品(樹脂成形部品)が設けられ、その樹脂成形部品にシボが形成されている。このシボは、当該部品の金型に予め設けられている。以下、図7、8、9を用いて、金型にシボを設けるための従来のシボ形成方法を説明する。
図7は、従来のシボ形成方法で用いられる砥粒5の形状を示す。砥粒5はブラスト加工に用いられ、その大きさはdである。一般に砥粒5の大きさdは、0.01mmから2mm程度である。砥粒5は、酸化アルミニウム等によって作られている。
図8は、従来のシボ形成方法によるブラスト加工時の金型6の表面近傍の断面拡大図である。
圧縮空気等によって飛ばされた砥粒5が金型6の表面に衝突することによって山部6a、谷部6bが形成されている。
図9は、金型6を用いて樹脂成形した成形品7の表面近傍の断面拡大図である。成形品7の谷部7aは、金型6の山部6aが成形転写されることによって形成されている。また成形品7の山部7bは、金型6の谷部6bが成形転写されることによって形成されている。これら谷部7aおよび山部7bが、成形品7の表面のシボを構成する。
特許文献1は、従来から知られているブラスト加工法を利用して車両用バックミラーの外周縁に微粒子を衝突させ、外周縁表面に微細な粗面を形成する技術を開示している。これにより、外周縁からミラーへの光線の反射を防止した車両用バックミラーを得ることができるとされている。
実開平2−60045号公報
図7〜9に示される従来のシボ形成方法において、金型6の山部6a(図8)には、砥粒5が当たりやすく、その表面には複雑な形状が形成される。一方、谷部6bには砥粒5が当たりにくいため、その表面には複雑な形状が形成されにくい。この金型を使用して樹脂成形を行った場合、金型6の比較的平滑な形状の谷部6bによって成形品7の山部7bが形成されるため、成形品7の山部7bの表面は比較的平滑な形状となる。これでは、成形品の最も表面側に位置する山部7bが最も光線を反射しやすくなる。
従来のシボ形成方法で鏡筒内部の樹脂を整形したとしても、上記のような光線の反射が残存するため、レンズ鏡筒等に使用される樹脂成形部品に使用したときにフレアが発生する原因となっていた。また、光学設計上、さらに無反射面が要求されるときには成形品の表面に反射防止用の特殊塗料の吹き付け塗布を行っていたが、特殊塗料の吹き付け塗布は高コストであり、安価な製品の実現を阻害していた。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、様々な光線の入射角度に対して光線の反射が少なく、フレア等の光学的問題の発生しにくい、光線反射防止用シボの形成方法を提供することである。
本発明によるシボの形成方法は、成形に用いられる金型の表面に光線反射防止用のシボを形成する方法であって、金型の表面に第1のシボを形成する第1の工程と、前記第1のシボが形成された前記金型の表面に、前記第1のシボよりも細かい第2のシボをさらに形成する第2の工程とを包含する。
前記第1の工程は、第1の砥粒を用いたブラスト加工によって前記第1のシボを形成し、前記第2の工程は、前記第1の砥粒よりも小さい第2の砥粒を用いたブラスト加工によって前記第2のシボを形成してもよい。
前記第1の工程は、平滑な金型の表面が十点平均粗さAμmとなるブラスト加工によって前記金型の表面に前記第1のシボを形成し、前記第2の工程は、平滑な金型の表面が十点平均粗さBμmとなるブラスト加工であって、B≦A/2の条件を満たすブラスト加工によって、前記第1のシボが形成された前記金型の表面に前記第2のシボを形成してもよい。
A=8〜30(μm)、かつ、B=2〜6(μm)であってもよい。
前記シボの形成方法は、平滑な金型の表面が十点平均粗さCμmとなるブラスト加工であって、C≦B/2の条件を満たすブラスト加工によって、前記第2のシボが形成された前記金型の表面に第3のシボをさらに形成する第3の工程をさらに包含してもよい。
A≧8(μm)であってもよい。
前記第1の砥粒の大きさは0.4mm〜1.6mmであり、前記第2の砥粒の大きさは0.3mm以下であってもよい。
前記第1の砥粒の大きさは、JIS R6001にて定められる研磨材粒度表示においてF22〜F40で表される大きさであり、前記第2の砥粒の大きさは、前記研磨材粒度表示においてF100〜F220で表される大きさであってもよい。
前記第1の砥粒および前記第2の砥粒は凹凸形状であってもよい。
前記第1の砥粒および前記第2の砥粒はアルミナを含んでいてもよい。
前記第1の工程は、平滑な金型の表面が十点平均粗さAμmとなる加工方法によって前記第1のシボを形成し、前記第2の工程は、平滑な金型の表面が十点平均粗さBμmとなる加工方法であって、B≦A/2の条件を満たす加工方法によって、前記第1のシボが形成された前記金型の表面に前記第2のシボを形成してもよい。
平滑な金型の表面が十点平均粗さCμmとなる加工方法であって、C≦B/2の条件を満たす加工方法によって、前記第2のシボが形成された前記金型の表面に前記第3のシボを形成してもよい。
本発明による反射防止用部品は、上述のいずれかの方法によってシボが形成された前記金型を利用して樹脂整形される。
反射防止用部品は、その表面に、第1の粗さのシボと、前記第1の粗さのシボよりも細かい第2の粗さのシボとが混在していてもよい。
本発明によるレンズ鏡筒は、上述の反射防止用部品をその内面に備えている。
本発明による撮像装置は、上述のレンズ鏡筒を備えていてもよい。
本発明にかかるシボの形成方法によれば、金型の表面に第1のシボを形成した後、第1のシボが形成された金型の表面に、第1のシボよりも細かい第2のシボをさらに形成する。このようにして得られた金型の表面においては、第1のシボの凹凸形状の中にさらに第2の凹凸形状が均等に形成されている。その結果、この金型を用いて成形転写して得られた部品の表面には、光線反射防止用のシボが均等に形成される。
この部品をレンズ鏡筒等の内面に設けることにより、様々な角度でレンズ鏡筒内に光線が入射しても、その反射が抑えられ、フレア等の光学的問題を発生しにくくできる。よって、高価な反射防止用塗装を用いる必要はなくなる。
実施形態1によるシボの形成に利用される砥粒1および砥粒2を示す図である。 実施形態1による第1のブラスト加工時の金型3の断面拡大図である。 実施形態1による第2のブラスト加工時の金型3の断面拡大図である。 第2のブラスト加工を行った後の金型3を用いて樹脂成形した成形品4の断面図である。 実施形態1による、沈胴式のレンズ鏡筒50の断面図である。 図5に示すレンズ鏡筒50を備えたデジタルカメラ100の外観を示す図である。 従来のシボ形成方法で用いられる砥粒5の形状を示す図である。 従来のシボ形成方法によるブラスト加工時の金型6の表面近傍の断面拡大図である。 金型6を用いて樹脂成形した成形品7の表面近傍の断面拡大図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明による光線反射防止用シボ(以下単に「シボ」と記述する。)の形成方法を説明する。併せて、当該方法によって得られた金型を用いて樹脂成形された部品を内面に用いたレンズ鏡筒、および、そのようなレンズ鏡筒を備えた撮像装置の実施形態を説明する。
(実施形態1)
本実施形態では、所定の仕様に基づいて、仕様の異なるブラスト加工を同一金型上に複数回行うシボの形成方法を説明する。「仕様の異なるブラスト加工」とは、異なる大きさの砥粒を用いたブラスト加工を意味している。
たとえば、1回目のブラスト加工では、最も大きい砥粒を用いて第1のシボを形成する。2回目のブラスト加工では、1回目のブラスト加工で用いた砥粒よりも小さい砥粒を用いて、第1のシボの上に第2のシボを形成する。3回以上ブラスト加工を行うときも同様に、より小さい砥粒を用いてさらなるシボを形成する。
このようにして得られた金型の表面には、第1のシボの凹凸形状の中にさらに第2のシボの凹凸形状が均等に形成されている。特に、金型の第1のシボの谷部にも第2のシボが形成されている。よって、この金型を用いて形成された部品表面の山部にも第2のシボの凹凸形状が均等に設けられる。
なお、後述のようにブラスト加工以外の方法を用いて複数の面祖度のシボを大きいものから順に形成してもよい。
なお、ブラスト加工を行う装置は周知の装置でよい。したがって、その説明は省略する。
図1は、本実施形態によるシボの形成に利用される砥粒1および砥粒2を示す。
砥粒1は、1回目のブラスト加工(以下「第1のブラスト加工」と呼ぶ。)に使用される、大きさがd1の砥粒である。砥粒1の大きさd1は、0.4mm〜1.6mmである。または、砥粒1の大きさd1は、研磨剤粒度規格JIS R6001において規定される粒度F22〜F40程度であってもよい。
砥粒2は、2回目のブラスト加工(以下「第2のブラスト加工」と呼ぶ。)に使用される、大きさがd2の砥粒である。砥粒2の大きさd2は、0.3mm以下である。または、砥粒2の大きさd2は、研磨剤粒度規格JIS R6001において規定される粒度F100〜F220程度であってもよい。
図1から明らかなように、砥粒1および2はいずれも凹凸形状であり、アルミナを含む材料で形成されている。
図2は、本実施形態による第1のブラスト加工時の金型3の断面拡大図である。金型3はたとえば樹脂成形に用いられる。
第1のブラスト加工には、砥粒1が使用される。最初は平坦面であった金型1の表面に砥粒1がブラスト噴射により衝突する。その結果、金型3の表面に山部3a、谷部3bが形成される。
ブラスト噴射が継続して行われると、山部3aにはさらに続けて砥粒1が衝突するため、微細な凹凸3cが形成される。一方、谷部3bには、図2のように砥粒1は衝突しにくく、谷部3bの表面には微細な凹凸は形成されにくい。第1のブラスト加工後の金型1の表面の面祖度は、たとえば十点平均粗さA=8〜30μmである。第1のブラスト加工によって得られた凹凸を、便宜上「第1のシボ」と呼ぶ。
図3は、本実施形態による第2のブラスト加工時の金型3の断面拡大図である。第1のブラスト加工によって第1のシボが形成された金型3に、砥粒2を用いて第2のブラスト加工を行う。仮に平坦な金型表面に第2のブラスト加工を行ったとすると、その面祖度は、表面の十点平均粗さB=2〜6μmと表される。第2のブラスト加工によって得られた凹凸を、便宜上「第2のシボ」と呼ぶ。
本実施形態では、上述した十点平均粗さAおよびBが、A≧2×B(またはB≦A/2)という関係を持つよう、砥粒1の大きさd1、砥粒2の大きさd2、砥粒1および2の射出圧、ブラスト時間等のブラスト加工条件を選定している。第1および第2のブラスト加工時において、上述のようにそれぞれブラスト加工条件を設定し、少なくとも2回に分けてブラスト加工を行うことにより、前回生成した打痕を潰さない条件が得られる。図3に示すように、第2のブラスト加工に使用される砥粒2は、金型3の谷部3bにも衝突し得る。そのため、谷部3bの表面にも微細な凹凸3dが形成される。
図4は、第2のブラスト加工を行った後の金型3を用いて樹脂成形した成形品4の断面図である。図4に示されるように、成形品4の谷部4aにも山部4bにも微細な凹凸が形成されている。この微細な凹凸が存在することにより、成形品4の表面における光線の反射を抑えることが可能になる。このような成形品4を、レンズ鏡筒等に使用される樹脂成形部品として使用すると、様々な光線の入射角度に対して光線の反射が少なく、フレア等の光学的問題を抑えることができる。
なお、A≧2×Bなる条件は、本願発明者らが様々な十点平均粗さの組み合わせで実験を行なった結果得られた好適な条件である。また、A=8〜30μm、特にはA=20〜30μmとするのが好適であり、B=2〜6μm、特にはB=3〜6μmとするのが好適である。上記数値条件も様々な十点平均粗さの組み合わせで実験を行なった結果得られた好適な条件である。
なお、ブラスト加工の回数は、二回に限られない。たとえばブラスト加工を三回行ってもよい。このときは以下の条件でブラスト加工を行うことが好ましい。平滑な金型表面にブラスト加工を行ったときの第1のブラスト加工後の表面の十点平均粗さをAμm、平滑な金型表面にブラスト加工を行ったときの第2のブラスト加工後の表面の十点平均粗さをBμm、および、平滑な金型表面にブラスト加工を行ったときの第3のブラスト加工後の表面の十点平均粗さをCμmとする。このとき、B≦A/2、C≦B/2となるよう、ブラスト加工条件を設定するとよい。より好ましくは、A≧8μmである。
なお、本発明はブラスト加工による実現にとどまらず、切削加工やエッチング加工を用いても実現することができる。それらの場合であっても、十点平均粗さが異なる2種類、3種類またはそれ以上のシボを、シボの大きいものから順に形成すればよい。たとえば3種類のシボを形成する場合には、面祖度が十点平均粗さAμm、BμmおよびCμmで、かつ、B≦A/2、C≦B/2となるよう、大きいものから順にシボを形成すればよい。
いずれの方法を用いるとしても、本発明のシボ加工方法によれば、既存の装置(たとえばブラスト加工装置や砥粒、切削装置、エッチング装置)を用いて金型を作製することが可能である。
(実施形態2)
実施形態1において得られた成形品4(図4)は、撮像装置のレンズ鏡筒の内面に設けられる部品として利用され得る。
図5は、本実施形態による、沈胴式のレンズ鏡筒50の断面図である。レンズ鏡筒50は、複数のレンズL1〜L7と、複数のレンズ枠51〜53と、撮像素子54と、遮光部材55とを備えている。
複数のレンズ枠51〜53の内側には、実施形態1において得られた成形品4に相当する樹脂成形部品60〜62が設けられている。樹脂成形部品60〜62の内面側の表面には、図4に示されるような谷部4aおよび山部4bが設けられている。これにより、レンズL1およびL2を経て入射した外部の光のうち、撮像素子54に導かれない不要な光がレンズ鏡筒50の内部を反射することを防ぐことが可能になる。なお、レンズ鏡筒50の構造は沈胴式でなくてもよく、光軸方向の長さが固定されていてもよい。
なお、遮光部材55もまた、不要な光を遮るために設けられた部品である。樹脂成形部品60〜62と同様、この遮光部材55のための金型を実施形態1にかかる方法により作製してもよい。これにより、不要な光が遮光部材55表面で反射することを回避することができる。
図6は、図5に示すレンズ鏡筒50を備えたデジタルカメラ100の外観を示す。電源スイッチ101により電源が投入されると、デジタルカメラ100のレンズ鏡筒50が図5に示す状態に繰り出され、撮影が可能になる。
なお、図6に示すようなレンズ鏡筒50を備えたデジタルカメラ100の構成は一例である。デジタルカメラのみならず、フィルムカメラであってもよいし、また、レンズ鏡筒50を取り外して交換することが可能なカメラであってもよい。さらに、スティルカメラではなく、動画を撮影可能なカムコーダであってもよい。
以上、本発明の実施形態を説明した。
上述の実施形態においては、樹脂成形のための金型を作製する方法を説明した。しかしながら、樹脂成形のみならず、金属等の成形に用いられる型を作製する場合であっても、本発明を適用することができる。
本発明のシボ加工方法によれば、成形用の金型に本シボ加工を施すことによって、高価な反射防止用塗装を用いることなく、様々な光線の入射角度に対して光線の反射が少なく、レンズ鏡筒等に使用される樹脂成形部品に使用したときにもフレア等の光学的問題の発生しにくいシボを実現できる。
本発明にかかるシボの形成方法によれば、レンズ鏡筒本体の内側に使用される樹脂成形部品や、レンズ鏡筒内部に設けられる遮光部材の金型を作製することができる。そして、そのように作製された金型を用いて樹脂などを用いて光線の反射を防止する部品を成形することができる。成形された部品はレンズ鏡筒の内面に利用される。また、そのようなレンズ鏡筒を利用して撮像装置を得ることもできる。
1、2 砥粒
3 金型
3a 金型の山部
3b 金型の谷部
4 成形品
4a 成形品4の谷部
4b 成形品4の山部

Claims (13)

  1. 光線反射防止用部品を内面に備えるレンズ鏡筒であって、
    前記光線反射防止用部品は、光線反射防止用のシボを形成するシボの形成方法を用いて表面に前記シボを形成した金型を利用して樹脂成形されており、
    前記シボの形成方法は、
    金型の表面に第1のシボを形成する第1の工程と、
    前記第1のシボが形成された前記金型の表面に、前記第1のシボよりも細かい第2のシボをさらに形成する第2の工程と
    を包含し、
    前記第1の工程は、第1の砥粒を用いた第1のブラスト加工によって前記第1のシボを形成し、
    前記第2の工程は、前記第1の砥粒よりも小さい第2の砥粒を用いた第2のブラスト加工によって前記第2のシボを形成し、
    前記第1の砥粒および前記第2の砥粒は凹凸形状であり、
    前記光線反射防止用部品の表面には、第1の粗さのシボと、前記第1の粗さのシボよりも細かい第2の粗さのシボとが混在している、レンズ鏡筒
  2. 前記第1の工程は、平滑な金型の表面が十点平均粗さAμmとなる第1のブラスト加工によって前記金型の表面に前記第1のシボを形成し、
    前記第2の工程は、平滑な金型の表面が十点平均粗さBμmとなる第2のブラスト加工であって、B≦A/2の条件を満たすブラスト加工によって、前記第1のシボが形成された前記金型の表面に前記第2のシボを形成する、請求項1に記載のレンズ鏡筒
  3. A=8〜30(μm)、かつ、B=2〜6(μm)である、請求項2に記載のレンズ鏡筒
  4. 平滑な金型の表面が十点平均粗さCμmとなる第3のブラスト加工であって、C≦B/2の条件を満たす第3のブラスト加工によって、前記第2のシボが形成された前記金型の表面に第3のシボをさらに形成する第3の工程をさらに包含する、請求項2に記載のレンズ鏡筒
  5. A≧8(μm)である、請求項4に記載のレンズ鏡筒
  6. 前記第1の砥粒の大きさは0.4mm〜1.6mmであり、
    前記第2の砥粒の大きさは0.3mm以下である、請求項1に記載のレンズ鏡筒
  7. 前記第1の砥粒の大きさは、JIS R6001にて定められる研磨材粒度表示においてF22〜F40で表される大きさであり、
    前記第2の砥粒の大きさは、前記研磨材粒度表示においてF100〜F220で表される大きさである、請求項1に記載のレンズ鏡筒
  8. 前記第1の砥粒および前記第2の砥粒はアルミナを含む、請求項1に記載のレンズ鏡筒
  9. 前記第1の工程は、平滑な金型の表面が十点平均粗さAμmとなる加工方法によって前記第1のシボを形成し、
    前記第2の工程は、平滑な金型の表面が十点平均粗さBμmとなる加工方法であって、B≦A/2の条件を満たす加工方法によって、前記第1のシボが形成された前記金型の表面に前記第2のシボを形成する、請求項1に記載のレンズ鏡筒
  10. 平滑な金型の表面が十点平均粗さCμmとなる加工方法であって、C≦B/2の条件を満たす加工方法によって、前記第2のシボが形成された前記金型の表面に前記第3のシボを形成する、請求項9に記載のレンズ鏡筒
  11. 請求項1から10のいずれかに記載のレンズ鏡筒を備えた、撮像装置。
  12. 成形に用いられる金型の表面に光線反射防止用のシボを形成するシボの形成方法であって、
    金型の表面に第1のシボを形成する第1の工程と、
    前記第1のシボが形成された前記金型の表面に、前記第1のシボよりも細かい第2のシボをさらに形成する第2の工程と
    を包含し、
    前記第1の工程は、第1の砥粒を用いた第1のブラスト加工によって前記第1のシボを形成し、
    前記第2の工程は、前記第1の砥粒よりも小さい第2の砥粒を用いた第2のブラスト加工によって前記第2のシボを形成し、
    前記第1の砥粒および前記第2の砥粒は凹凸形状であって、
    前記第1の砥粒の大きさは0.4mm〜1.6mmであり、
    前記第2の砥粒の大きさは0.3mm以下である、シボの形成方法。
  13. 成形に用いられる金型の表面に光線反射防止用のシボを形成するシボの形成方法であって、
    金型の表面に第1のシボを形成する第1の工程と、
    前記第1のシボが形成された前記金型の表面に、前記第1のシボよりも細かい第2のシボをさらに形成する第2の工程と
    を包含し、
    前記第1の工程は、第1の砥粒を用いた第1のブラスト加工によって前記第1のシボを形成し、
    前記第2の工程は、前記第1の砥粒よりも小さい第2の砥粒を用いた第2のブラスト加工によって前記第2のシボを形成し、
    前記第1の砥粒および前記第2の砥粒は凹凸形状であって、
    前記第1の砥粒の大きさは、JIS R6001にて定められる研磨材粒度表示においてF22〜F40で表される大きさであり、
    前記第2の砥粒の大きさは、前記研磨材粒度表示においてF100〜F220で表される大きさである、シボの形成方法。
JP2010135843A 2009-06-18 2010-06-15 光線反射防止用シボの形成方法および該方法によってシボが形成されたレンズ鏡筒 Active JP5669126B2 (ja)

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