JP5648952B2 - 害虫誘引照明方法及び害虫誘引照明システム - Google Patents
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また、400〜500nmの波長範囲の光は、花に加害するアザミウマ等の昼行性害虫が好む青色であり、擬似太陽光は上記波長範囲の光を含まないので、擬似太陽光が植物に照射され植物から反射されても、その反射光には上記波長範囲の成分が含まれない。そのため、花を好む昼行性害虫は植物に誘引され難くなり、従って、防除効果がさらに高まる。
しかも、誘引光は、昼行性害虫が感度を有する280〜700nmの波長範囲内にピークを有するので、昼行性害虫に誘引光を確実に感知させることができ、従って、誘引光による誘引を確実に行うことができる。
(第1の変形例)
図8は、第1の変形例に係る照明システム1の構成を示す。本変形例においては、誘引光源部がビニルハウスH1の天井部分の骨組みに吊り下げられている。誘引光源部4は本変形例においても局部照明用である。
第2の変形例に係る照明システムの構成は、図1に示された実施形態の構成と同等であり、図1を流用して説明する(以下の変形例においても同様)。本変形例の照明システム1は、上記実施形態と比べ、設定部2により設定される擬似太陽光源部3及び誘引光源部4の動作時間帯が異なる。設定部2は、ビニルハウスH1内に自然光が照射されない時間帯すべてを動作時間帯として設定する。
第3の変形例に係る照明システム1は、上記実施形態と比べ、設定部2により設定される擬似太陽光源部3及び誘引光源部4の動作時間帯が異なる。本変形例において、この動作時間帯は、ビニルハウスH1内に自然光が照射されない時間帯のうち、日出時刻で終わる時間帯であり、かつ、朝に活動する害虫B2(不図示であるが、便宜上、符号を付す)の防除に効果的な時間帯である。害虫B2は、害虫B1のうち、日出後に周囲の明るさが増すと活動を開始し、午前中を越えない一定時間、例えば3〜4時間程度、活発に活動し、その後、活動が低下する害虫である。設定部2は、日出前に擬似太陽光を照射することにより、害虫B2に擬似太陽光を日出と勘違いさせて通常よりも早い時間帯に活動を開始させ、それにより、害虫B2の活発な活動時間帯を日出以前にまで早める。そして、設定部2は、その活動時間帯に擬似太陽光源部3及び誘引光源部4に擬似太陽光及び誘引光を照射させ続ける。設定部2は、通常時における害虫B2の活発な活動時間帯を入力可能に構成されている。この活発な活動時間帯は、害虫B2の活発度が予め定められた閾値以上である時間帯とする。
第4の変形例に係る照明システム1は、上記実施形態と比べ、設定部2により設定される擬似太陽光源部3及び誘引光源部4の動作時間帯が異なる。本変形例において、この動作時間帯は、ビニルハウスH1内に自然光が照射されない時間帯のうち、日没時刻から始まる時間帯であり、かつ、日没前の夕方に活動する害虫B3(不図示であるが、便宜上、符号を付す)の防除に効果的な時間帯である。害虫B3は、害虫B1のうち、昼から夜に向けて温度又は自然光による照度が一定値よりも低くなると活動の活発度が急激に増し、その後、活発に活動し、日没により周囲が暗くなると活発度が低下し、活動が止まる害虫である。設定部2は、日没以後から擬似太陽光を照射することにより、害虫B3に日没がまだであると勘違いさせて活動時間帯を延長させ、少なくとも、延長限度の時刻まで擬似太陽光源部3及び誘引光源部4に擬似太陽光及び誘引光を照射させ続ける。設定部2は、通常時における害虫B3の活発な活動時間帯の延長限度時刻を入力可能に構成されている。この活発な活動時間帯は、害虫B3の活発度が予め定められた閾値以上である時間帯とする。
2 設定部
3 擬似太陽光源部
4 誘引光源部
B1 昼行性害虫(害虫)
H1 ビニルハウス
P1 植物
Claims (20)
- 昼行性害虫を誘引して植物から遠ざけるための誘引光を圃場に照射する害虫誘引照明方法において、
圃場に自然光が照射されない時間帯のうちの任意の時間帯を動作時間帯として設定する設定ステップと、
前記設定された動作時間帯に、光学フィルタ機能を有する透光性部材により構成されるカバーを用いて、前記昼行性害虫が好む光の成分である400〜500nmの波長成分を含まないようにした擬似太陽光を圃場全体に照射し、かつ、前記誘引光を前記昼行性害虫が高い感度を有する280〜700nmの波長範囲内にピークを持たせて圃場の一部に照射する光照射ステップと、を含むことを特徴とする害虫誘引照明方法。 - 前記誘引光が400〜500nmの波長範囲内にピーク波長を有することを特徴とする請求項1に記載の害虫誘引照明方法。
- 前記誘引光の400〜500nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の害虫誘引照明方法。
- 前記誘引光が280〜380nmの波長範囲内にピーク波長を有することを特徴とする請求項1に記載の害虫誘引照明方法。
- 前記誘引光の280〜380nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の害虫誘引照明方法。
- 前記擬似太陽光が500〜600nmの波長範囲内にピーク波長を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の害虫誘引照明方法。
- 前記擬似太陽光の500〜600nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の害虫誘引照明方法。
- 前記設定ステップは、圃場に自然光が照射されない時間帯すべてを動作時間帯として設定することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の害虫誘引照明方法。
- 前記設定ステップは、圃場に自然光が照射されない時間帯のうち、日出時刻で終わる任意の時間帯を動作時間帯として設定することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の害虫誘引照明方法。
- 前記設定ステップは、圃場に自然光が照射されない時間帯のうち、日没時刻から始まる任意の時間帯を動作時間帯として設定することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の害虫誘引照明方法。
- 圃場に設置され、昼行性害虫を誘引して植物から遠ざけるための誘引光を照射する害虫誘引照明システムにおいて、
圃場に自然光が照射されない時間帯のうちの任意の時間帯を動作時間帯として設定する設定部と、
前記設定部により設定された動作時間帯に、光学フィルタ機能を有する透光性部材により構成されるカバーを用いて、前記昼行性害虫が好む光の成分である400〜500nmの波長成分を含まないようにした擬似太陽光を圃場全体に照射する擬似太陽光源部と、
前記設定部により設定された動作時間帯に、前記誘引光を前記昼行性害虫が高い感度を有する280〜700nmの波長範囲内にピークを持たせて圃場の一部に照射する誘引光源部と、を備えることを特徴とする害虫誘引照明システム。 - 前記誘引光が400〜500nmの波長範囲内にピーク波長を有することを特徴とする請求項11に記載の害虫誘引照明システム。
- 前記誘引光の400〜500nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載の害虫誘引照明システム。
- 前記誘引光が280〜380nmの波長範囲内にピーク波長を有することを特徴とする請求項11に記載の害虫誘引照明システム。
- 前記誘引光の280〜380nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載の害虫誘引照明システム。
- 前記擬似太陽光が500〜600nmの波長範囲内にピーク波長を有することを特徴とする請求項11乃至請求項15のいずれか一項に記載の害虫誘引照明システム。
- 前記擬似太陽光の500〜600nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことを特徴とする請求項11乃至請求項15のいずれか一項に記載の害虫誘引照明システム。
- 前記設定部は、圃場に自然光が照射されない時間帯すべてを動作時間帯として設定することを特徴とする請求項11乃至請求項17のいずれか一項に記載の害虫誘引照明システム。
- 前記設定部は、圃場に自然光が照射されない時間帯のうち、日出時刻で終わる任意の時間帯を動作時間帯として設定することを特徴とする請求項11乃至請求項17のいずれか一項に記載の害虫誘引照明システム。
- 前記設定部は、圃場に自然光が照射されない時間帯のうち、日没時刻から始まる任意の時間帯を動作時間帯として設定することを特徴とする請求項11乃至請求項17のいずれか一項に記載の害虫誘引照明システム。
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