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JP5502282B2 - 組電池の充電方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電池を直列に接続している組電池の充電方法に関し、とくに複数のリチウムイオン二次電池を直列に接続している組電池の充電に最適な充電方法に関する。
複数の電池を直列に接続している組電池が充電されると、各々の電池は同じ電流で充電される。このため、全ての電池の電気特性が全く同一であると、充電される各々の電池の電圧は同じ電圧となる。しかしながら、現実の組電池の充電において、各々の電池の電圧は同一にならない。全ての電池セルの電気特性を完全に一致できないからである。各々の電池の電圧差は、使用するにしたがって大きくなる。各々の電池の劣化がアンバランスになるからである。この欠点は、直列に接続している各々の電池を独立して充電する方法で解消できるが、この充電回路は極めて複雑になり、また、組電池には各々の電池の接続点を端子として外部に表出する必要があるので、現実には到底に採用されない。また、この構造の組電池も実用化されていない。このため、組電池は、正負の出力端子を充電器に接続して充電される。したがって、電池のアンバランスによって電圧差ができる。
充電するときに、特定の電池の電圧が最大設定電圧よりも高くなると、この電池が著しく劣化されると共に、組電池の安全な充電が実現できなくなる。このため、各々の電池の電圧を検出しながら組電池を充電し、いずれかの電池の電圧が最大設定電圧を超えると充電を停止する方法が提案されている。(特許文献1参照)
特開2001−126772号公報
以上の充電方法は、各々の電池の電圧を最大設定電圧以下に制御しながら充電できる。ただ、この充電方法は、いずれかひとつの電池の電圧が最大設定電圧まで上昇すると充電を停止するので、電池にアンバランスが発生すると、組電池を十分な容量に充電できない欠点がある。それは、最大設定電圧まで電圧が上昇していない電池はさらに充電できる状態にあるにもかかわらず、充電が停止されるからである。
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、各々の電池の電圧を最大設定電圧以下に制御しながら、組電池の充電容量を大きくできる充電方法を提供することにある。
本発明の組電池の充電方法は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
組電池の充電方法は、複数の電池を直列に接続している組電池を、各々の電池の電圧を検出しながら定電圧・定電流充電する。この充電方法は、検出したパラメータから特定される第1の設定電流にて充電を開始し、所定のサンプリング周期で各々の電池セルの電圧を検出し、いずれかの電池セル電圧があらかじめ設定している最大設定電圧を超えると、組電池を充電する充電電力を低下して定電圧・定電流充電する。充電中に、検出した電池温度から第2の設定電流を特定し、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧以下であると、低下した設定電流と、第2の設定電流とを比較し、低下した設定電流と、第2の設定電流とが等しくないとき、低い方の設定電流にて充電を継続する。
また、充電開始時の充電電流値の初期設定値について、温度と残容量、あるいは温度と電圧の2つのパラメータから決定する。
本発明の組電池の充電方法は、所定のサンプリング周期で各々の電池セルの電圧を検出し、いずれかの電池セル電圧があらかじめ設定している最大設定電圧を超えると、組電池を充電する設定電流を低下して定電圧・定電流充電する。
本発明の組電池の充電方法は、いずれかの電池セル電圧が最大設定電圧を超えると、組電池を充電する設定電流を特定の割合で低下させる。
本発明の組電池の充電方法は、いずれかの電池セル電圧が最大設定電圧を超えると、組電池を充電する設定電流を低下させると共に、設定電流を低下させる割合を、各電池セルの電圧を加算した電圧値と、1セルあたりの最大設定電圧に直列接続したセル数を掛け合わせた電圧との差電圧から特定し、差電圧が大きいと設定電流を低下させる割合を大きくする。
本発明の組電池の充電方法は、いずれかの電池セル電圧が最大設定電圧を超えると、組
電池を充電する設定電流を低下させると共に、設定電流を低下させる割合を、最大設定電圧を超えた電池セルの内部抵抗から特定し、電池セルの内部抵抗が大きいと設定電流を低下させる割合を大きくする。
さらに、本発明の組電池の充電方法は、最大設定電圧を電池の温度で変更する。
さらに、本発明の組電池の充電方法は、設定電流を電池の温度で変更する。さらにまた、本発明の組電池の充電方法は、低下される設定電流を、多段階に設定された設定電流としている。
本発明の組電池の充電方法は、最大設定電圧を超えると低下させる設定電流値と、充電開始時の充電電流値の初期設定値とが、同じ値の中から設定される。
本発明の組電池の充電方法は、複数の電池を直列に接続している組電池を、各々の電池の電圧を検出しながら定電圧・定電流充電する組電池の充電方法であって、所定のサンプリング周期で各々の電池セルの電圧を検出し、いずれかの電池セル電圧があらかじめ設定している最大設定電圧を超えると、基準電圧と電池セル電圧とを比較する作動アンプからの出力にて、組電池を充電する充電電力を低下させる。
また、プラス側の電池セル電圧が入力される作動アンプの出力と、マイナス側の電池セル電圧が入力される作動アンプの出力とが入力されるOR回路の出力にて、組電池を充電する充電電力を低下する組電池の充電方法である

本発明の組電池の充電方法は、各々の電池の電圧を最大設定電圧以下に制御しながら、組電池の充電容量を大きくできる特徴がある。それは、本発明の充電方法が、所定のサンプリング周期で各々の電池セルの電圧を検出し、いずれかの電池セル電圧が最大設定電圧を超えると、組電池を定電圧充電する設定電圧を低下し、あるいは定電流充電する設定電流を減少して、さらに、その後に続いて組電池を定電圧・定電流充電するからである。
図4は、本発明の実施例にかかる充電方法で充電される組電池の電池セルの電圧と充電電流を示すグラフである。この図に示すように、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、このタイミング(t1)において、組電池を充電する充電電力を小さく制御する。充電電力が小さく制御されるので、組電池の充電電圧は低下し、また充電電流も減少する。このため、高電圧電池セルの電圧は、充電電流の減少によって低下して最大設定電圧よりも低くなる。この状態でさらに組電池が充電されるので、高電圧電池セルが充電されて電圧を次第に上昇させる。高電圧電池セルの電圧が再び最大設定電圧を超えると、このタイミング(t2)において、さらに充電電力を低下させる。この充電状態をタイミング(t3、t4)で繰り返して、組電池の充電電流が最小電流まで減少すると充電を終了する。この状態で充電される組電池は、常に高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えないように、正確には極めて短い時間は超えるが、その後は最大設定電圧を超えないように制御しながら、組電池を十分な容量に充電できる。とくに、本発明の充電方法は、充電を開始する最初から充電電流を小さく制限して、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えないように制御するのではない。本発明の充電方法は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、充電電力を小さくするように制御するので、充電を開始する最初に大きな電流で充電しながら、高電圧電池セルの電圧を最大設定電圧よりも低くしながら、組電池を十分に充電できる。このため、本発明の充電方法は、組電池を短時間で満充電しながら、組電池の高電圧電池セルの電圧を最大設定電圧よりも低くし、かつ組電池の充電容量を大きくできる特徴が実現される。
さらに、本発明の請求項2の充電方法は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、組電池を充電する充電電圧を低下して充電電力を小さく制限し、また、本発明の請求項7の充電方法は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、組電池を充電する設定電流を小さく制御して充電電力を小さくする。組電池の充電器は、ほとんど例外なくスイッチング電源が使用される。スイッチング電源は、入力される100Vの交流を直流に変換し、直流電力をスイッチング素子を介してトランスの入力側に入力し、トランスの出力側を整流して直流に変換して、組電池を充電する電力を出力する。このスイッチング電源は、スイッチング素子をオンオフに切り変えるデューティーで、出力電圧と出力電流を安定化させている。出力電圧を安定化させるために、スイッチング素子をオンオフに切り変えるデューティーを制御する電圧フィードバック回路を備える。また、出力電流を安定化させるため、スイッチング素子をオンオフに切り変えるデューティーを制御する電流フィードバック回路を備える。本発明の請求項2の充電方法は、電圧フィードバック回路を制御して組電池の充電電力を簡単にコントロールできる。また、本発明の請求項7の充電方法は電流フィードバック回路を制御して組電池の充電電力を簡単にコントロールできる。
さらに、本発明の請求項3の充電方法は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、組電池を充電する充電電圧を特定の割合で低下させる。また、本発明の請求項8の充電方法は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、組電池を充電する設定電流を特定の割合で低下させる。これらの充電方法は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超える毎に、組電池を充電する充電電圧を5%低下し、あるいは設定電流を20%少なくする。この方法は、簡単な回路構成としながら、高電圧電池セルの電圧が異常に高くなるのを防止しながら、組電池を十分な容量に充電できる。
また、本発明の請求項4と請求項9の充電方法は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、充電電圧を低下させる割合、あるいは設定電流を少なくする割合を、高電圧電池セルの電圧と最大設定電圧との差電圧から特定し、差電圧が大きいと充電電圧又は設定電流を小さくする割合を大きくする。この方法は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えた後に、組電池を充電する電圧や電流を最適値にできる。このため、高電圧電池セルの電圧が異常に高くなるのを防止しながら、短時間で組電池に十分な容量を充電できる。
さらにまた、本発明の請求項5と請求項10の充電方法は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、充電電圧又は設定電流を低下させる割合を、最大設定電圧を超えた電池セルの内部抵抗から特定し、電池セルの内部抵抗が大きいと充電電圧又は設定電流を低下させる割合を大きくする。この方法も、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えた後に、組電池を充電する電圧や電流を最適値にできるので、高電圧電池セルの電圧が異常に高くなるのを防止しながら、組電池を短時間で十分な容量に充電できる。
さらにまた、本発明の請求項6の充電方法は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、組電池を充電する充電電圧を、各電池セルの電圧を加算した電圧値である電池電圧に低下して充電するので、充電電圧の制御を簡単にしながら、充電電圧が電池電圧より低くなるのを確実に防止して、組電池の充電を継続できる。
また、本発明の請求項11の充電方法は、高電圧電池セルの電圧を比較する最大設定電圧を電池の温度で変更するので、電池が低温度域にあり、あるいは高温度域にある状態でも、電池を保護しながら、電池性能を低下させることなく組電池を充電できる。
さらにまた、本発明の請求項12の充電方法は、電池を充電する設定電流を電池の温度で変更するので、電池が低温度域にあり、あるいは高温度域にある状態でも、電池を保護しながら、電池性能を低下させることなく組電池を充電できる。また、本発明の請求項13の充電方法は、低下させる設定電流が、多段階に設定された設定電流であることより、簡便な充電方法であり、また、この方法を行う電源回路も簡単な安価なものとなる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための組電池の充電方法を例示するものであって、本発明は組電池の充電方法を以下の方法には特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1は、複数のリチウムイオン二次電池3からなる組電池1を充電する充電回路のブロック図である。この図の充電回路は、組電池1を定電圧・定電流充電する電源回路4と、この電源回路4が組電池1を充電する充電電圧と設定電流を制御する制御回路5と、この制御回路5に各々の電池3の電圧を検出して出力する電圧検出回路6と、電池3の充電電流を検出する電流検出回路7と、電池3の温度を検出して出力する温度検出回路8とを備える。
図の組電池1は、3組の電池セル2を直列に接続している。各々の電池セル2は、2個のリチウムイオン二次電池3を並列に接続している。この図に示すように、電池セル2は複数の素電池3を並列に接続することができる。ただし、電池セルをひとつの素電池で構成することもできる。さらに、図の組電池1は、3つの電池セル2を直列に接続しているが、本発明の方法で充電する組電池は、2個の電池セルを直列に接続し、あるいは4個以上の電池セルを直列に接続するものとすることもできる。
電源回路4は、スイッチング電源である。スイッチング電源は、商用電源9である交流100Vを整流して得られる直流を、スイッチング素子10でスイッチングしてトランス11の一次側に入力する。トランス11の二次側の交流出力が整流されて組電池1を充電する電力が出力される。このスイッチング電源は、スイッチング素子10をオンオフに切り変えるデューティーで出力を制御する。スイッチング素子10のオン時間を長くして出力を大きく、オン時間を短くして出力を小さくする。電源回路4は、組電池1を定電圧・定電流充電するので、出力電圧の最大値を一定に制御する電圧フィードバック回路12と、出力電流の最大値を一定に制限する電流フィードバック回路13をスイッチング素子10の入力回路14に接続している。電圧フィードバック回路12は、入力回路14を介してスイッチング素子10のデューティーを制御して、出力電圧の最大値を組電池1の最高電圧に制御する。たとえば、3組の電池セル2を直列に接続している組電池1を充電する電源回路4は、出力電圧の最大値を12.6Vに設定している。さらに、電流フィードバック回路13は、入力回路14を介してスイッチング素子10のデューティーを制御して、出力電流の最大値を組電池1を充電する最大電流に制御する。
電圧検出回路6は、直列に接続している各々の電池セル2の電圧を検出し、検出した電圧をデジタル信号に変換して制御回路5に入力する。電流検出回路7は、組電池1の充電電流を検出し、検出した電流をデジタル信号に変換して制御回路5に入力する。さらに、温度検出回路8も電池3の表面温度を検出し、検出した温度をデジタル信号に変換して制御回路5に入力する。
制御回路5は、電池の最大設定電圧を記憶している記憶回路15と、この記憶回路15に記憶される最大設定電圧を電池の電圧に比較して、組電池1の充電電圧と充電電流を制御する電力低減回路16とを備える。
図2は、記憶回路15が記憶する最大設定電圧を示している。ここで、最大設定電圧とは、充電される電池が絶対に越えてはいけない過充電保護電圧よりも多少低く設定された電圧である。図2のデータを記憶している記憶回路15は、充電される電池の温度帯域を、低温度域と、標準温度域と、高温度域とに区画して、各々の温度帯域における最大設定電圧を記憶している。低温度域と標準温度域の低温境界温度(T1)は10℃である。ただし、この低温度域と標準温度域の低温境界温度(T1)は、5℃ないし15℃とすることもできる。また、標準温度域と高温度域の高温境界温度(T2)は45℃としている。ただし、標準温度域と高温度域の高温境界温度(T2)は、40℃ないし60℃とすることもできる。また、低温度域より、温度が低い領域(例えば、0℃未満)、高温度域より、温度が高い領域(例えば、60℃を超える領域)においては、充電を停止することができる。
ここで、充電される電池が越えてはいけない過充電保護電圧は、充電される電池の温度帯域によって設定される。低温度域と高温度域における過充電保護電圧は、標準温度域における過充電保護電圧よりも低く設定され、また、低温度域における過充電保護電圧は、高温度域における過充電保護電圧よりも低く設定される。各々の温度帯域における最大設定電圧は、図2に示すように、各温度帯域で設定された過充電保護電圧よりも多少低く、たとえば20mV〜100mV低く設定している。すなわち、低温度域において電池を充電する第1の最大設定電圧(V1)は、標準温度域において電池を充電する第2の最大設定電圧(V2)よりも低くしている。また、高温度域において電池を充電する第3の最大設定電圧(V3)は、第2の最大設定電圧(V2)より低くしている。さらに第1の最大設定電圧(V1)は、第3の最大設定電圧(V3)よりも低くしている。ただ、第1の最大設定電圧(V1)は、第3の最大設定電圧(V3)よりも高くすることもできる。
なお、不所望に過充電保護電圧を、電池電圧が超える場合は、電池の直列に接続された充電用スイッチング素子をオフする等の保護動作を行い、充電を停止する。
第2の最大設定電圧(V2)は、リチウムイオン二次電池の種類に最適な電圧値に設定されることから、コバルト酸リチウム−炭素系のリチウムイオン二次電池にあっては、過充電保護電圧より20mV〜100mV低く、たとえば4.25Vよりも30mV低い4.22Vとする。ただし、このタイプのリチウムイオン二次電池において、第2の最大設定電圧(V2)は、4.2V〜4.24Vの範囲に設定することができる。第1の最大設定電圧(V1)は、低温度域における過充電保護電圧よりも20mV〜100mV低く設定され、たとえば、4.03Vに設定される。第3の最大設定電圧(V3)は、高温度域における過充電保護電圧よりも20mV〜100mV低く設定され、たとえば、4.13Vに設定される。
ただ、第1の最大設定電圧(V1)と第3の最大設定電圧(V3)は、第2の最大設定電圧(V2)に基づいて特定することもできる。たとえば、第1の最大設定電圧(V1)は、第2の最大設定電圧(V2)よりも30mV〜300mV低く設定することができる。また、第3の最大設定電圧(V3)を第2の最大設定電圧(V2)よりも低く、かつ第1の最大設定電圧(V1)よりも高く設定する場合、第3の最大設定電圧(V3)と第2の最大設定電圧(V2)との電圧差が、第2の最大設定電圧(V2)と第1の最大設定電圧(V1)の電圧差の30%〜80%となるように第3の最大設定電圧(V3)を設定することもできる。
電力低減回路16は、温度検出回路8で検出する電池3の温度から、記憶回路15に記憶されるデータに基づいて最大設定電圧を特定する。たとえば、電池の温度が20℃にあると、最大設定電圧を4.25Vよりも低く、たとえば4.22Vに設定する。さらに、電力低減回路16は、電圧検出回路6で検出する各々の電池セル2の電圧を最大設定電圧に比較し、電圧が最も高くなる高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、組電池1を充電する電源回路4の出力を小さく制御する。電力低減回路16は、電圧フィードバック回路12又は電流フィードバック回路13を介してスイッチング素子10をオンオフに切り変えるデューティーを制御して、出力電力を制御する。
電力低減回路16は、高電圧電池セルが最大設定電圧を超えると、組電池1を充電する充電電圧を特定の割合で低下し、あるいは組電池1を充電する設定電流を特定の割合で低下して、充電電力を低下させる。この電力低減回路16は、高電圧電池セル2の電圧が最大設定電圧を超えるごとに、充電電圧を、たとえば95%に低下して、充電電力を小さくする。あるいは、この電力低減回路16は、高電圧電池セル2の電圧が最大設定電圧を超えるごとに、設定電流を、たとえば80%に低下して、充電電力を小さくする。ただし、この電力低減回路16は、充電電圧や設定電流を低下する割合を、50%ないし99%とすることができる。
また、電力低減回路16は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、組電池1を充電する充電電圧又は設定電流を低下させる割合を、電池セル電圧(ここでは、各電池セルの電圧を加算した電圧値)と最大設定電圧(ここでは、1セルあたりの最大設定電圧に、直列接続したセル数(本実施例では3)を掛け合わせた電圧)との差電圧から特定し、差電圧が大きいと充電電圧又は設定電流を低下させる割合を大きくすることができる。この電力低減回路16は、たとえば、電池セル電圧と最大設定電圧との差に比例して、充電電圧や設定電流を低下させる割合を大きくすることができる。
さらに、電力低減回路16は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、充電電圧を低下させる割合を、最大設定電圧を超えた電池セルの内部抵抗から特定し、電池セルの内部抵抗が大きいと充電電圧を低下させる割合を大きくすることができる。この電力低減回路16は、高電圧電池セルの内部抵抗(R)を、高電圧電池セルを充電している状態での充電電圧(Ec)及び充電電流(I)と、充電を休止する開放電圧(Eo)とから、以下の式で演算し、演算された内部抵抗(R)から充電電圧又は設定電流を低下させる割合を演算する。たとえば、電力低減回路16は、充電電圧又は設定電流を低下させる割合を内部抵抗(R)に比例して大きくする。
R=(Ec−Eo)/I
図1の充電回路は、図3に示すフローチャートに基づいて、以下のステップで組電池1を充電する。なお、このフローチャートは、高電圧電池セルの電圧(Ecell)が最大設定電圧(Vmax)を超えると、組電池1を定電圧・定電流充電する充電電圧(Ec)を低下させる充電方法を示している。また、図4は、このフローチャートに基づいて充電される電池の電圧と電流の特性を示している。なお、図4において、実線Aは高電圧電池セルの電圧の変化を、実線Bは他の電池セルの電圧の変化を、一点鎖線Cは組電池を定電圧・定電流充電する充電電圧(Ec)の変化(組電池1には、図4の充電電圧(Ec)を直列接続したセル数(本実施例では3)を掛け合わせた電圧を印加する)を、実線Dは充電される組電池の充電電流(I)の変化をそれぞれ示している。
[n=1のステップ]
温度検出回路8が電池の温度を検出する。
[n=2のステップ]
検出した電池の温度から最大設定電圧(Vmax)を特定する。
[n=3のステップ]
定電圧・定電流充電を開始する。
[n=4、5のステップ]
充電電流(I)が最小電流(Imin)よりも小さくなったかどうかを判定する。最小電流(Imin)は、組電池1が満充電された状態における充電電流に設定している。したがって、組電池1の充電電流(I)が最小電流(Imin)よりも小さくなると満充電されたと判定して、充電を終了する。
[n=6のステップ]
充電電流(I)が最小電流(Imin)まで減少しないと、高電圧電池セルの電圧(Ecell)を最大設定電圧(Vmax)に比較する。充電電流(I)が最小電流(Imin)となるか、あるいは高電圧電池セルの電圧(Ecell)が最大設定電圧(Vmax)よりも高くなるまで、n=4と6のステップをループする。
[n=7のステップ]
高電圧電池セルの電圧(Ecell)が最大設定電圧(Vmax)よりも高くなると、電源回路4が組電池1を充電する充電電圧(Ec)を、たとえば、95%(12.6Vで充電している電源回路4にあっては、約12V)に低下して、組電池1を充電する電力を小さくし、n=3のステップに戻る。
その後、充電電流(I)が最小電流(Imin)以下になるまで、n=3、4、6、7のステップをループして、高電圧電池セルの電圧(Ecell)が最大設定電圧(Vmax)を超える毎に、電源回路4の出力電圧である充電電圧(Ec)を95%に低下して、組電池1を充電する。
なお、定率で充電電圧を下げる場合、現在の電池電圧を、定率を乗じて算出した充電電圧の下限値とする。充電電圧と電池電圧が逆転すると、充電ができなくなるからである。したがって、定率を乗じて算出した充電電圧が電池電圧より小さくなると、充電電圧を電池電圧に設定する。ここで、電池電圧とは、上述の電池セル電圧と同様に、各電池セルの電圧を加算した電圧値である。
また、ここで、上述に代わって、高電圧電池セルの電圧(Ecell)が最大設定電圧(Vmax)を超える毎に、充電電圧(Ec)を低下するとき、充電電圧(Ec)を、各電池セルの電圧を加算した電圧値である電池電圧とすることもできる。
さらに、図5に示すフローチャートは、高電圧電池セルの電圧(Ecell)が最大設定電圧(Vmax)を超えると、組電池1を定電圧・定電流充電する設定電流(Ic)を低下させる充電方法を示している。図6は、このフローチャートに基づいて充電される電池の電圧と電流の特性を示している。なお、図6において、実線Aは高電圧電池セルの電圧の変化を、実線Bは他の電池セルの電圧の変化を、実線Dは充電される組電池の充電電流(I)の変化を、一点鎖線Eは組電池を定電圧・定電流充電する設定電流(Ic)の変化を、それぞれ示している。
[n=1のステップ]
温度検出回路8が電池の温度を検出する。
[n=2のステップ]
検出した電池の温度から最大設定電圧(Vmax)を特定する。
[n=3のステップ]
定電圧・定電流充電を開始する。
[n=4、5のステップ]
充電電流(I)が最小電流(Imin)よりも小さくなったかどうかを判定する。最小電流(Imin)は、組電池1が満充電された状態における充電電流に設定している。したがって、組電池1の充電電流(I)が最小電流(Imin)よりも小さくなると満充電されたと判定して、充電を終了する。、
[n=6のステップ]
充電電流(I)が最小電流(Imin)まで減少しないと、高電圧電池セルの電圧(Ecell)を最大設定電圧(Vmax)に比較する。充電電流(I)が最小電流(Imin)となるか、あるいは高電圧電池セルの電圧(Ecell)が最大設定電圧(Vmax)よりも高くなるまで、n=4と6のステップをループする。
[n=7のステップ]
高電圧電池セルの電圧(Ecell)が最大設定電圧(Vmax)よりも高くなると、電源回路4が組電池1を充電する設定電流(Ic)を、たとえば、80%に低下して、組電池1を充電する電力を小さくし、n=3のステップに戻る。
その後、充電電流(I)が最小電流(Imin)以下になるまで、n=3、4、6、7のステップをループして、高電圧電池セルの電圧(Ecell)が最大設定電圧(Vmax)を超える毎に、電源回路4の設定電流(Ic)を80%に低下して、組電池1を充電する。
なお、定率を乗じて算出した充電電流値が満充電検出電流設定値より小さくなった場合は、満充電を誤検出することになるので、算出する充電電流の下限は、満充電検出電流設定値までとする。
さらに、本発明の充電方法は、電池温度を検出し、検出された電池温度から、組電池を充電する設定電流を特定することもできる。このことを実現する充電回路を図7に示す。この図は、複数のリチウムイオン二次電池3からなる組電池1を備えるパック電池100を、パソコン等の電子機器200に接続して充電する状態を示している。
なお、図7において、前述の図1に示す実施例と同じ構成要素については、同符号を付してその詳細な説明を省略する。
図の電子機器200は、組電池1を定電圧・定電流充電する電源回路24を備えている。この電子機器200は、商用電源9である交流100V〜240VをACアダプタ20で直流16V〜20Vに整流して電源回路24に入力している。電源回路24はスイッチング電源で、スイッチング素子10をオンオフに切り換えるデューティーで出力を制御している。パック電池100は、電源回路24が組電池1を充電する充電電圧と設定電流を制御する制御回路25を備えており、温度検出回路8で電池3の温度を検出すると共に、検出された電池温度から組電池1を充電する設定電流を特定して、電子機器200側に出力している。制御回路25は、電池温度から設定電流を特定するデータを記憶している記憶回路35と、この記憶回路35に記憶されるデータと温度検出回路8で検出される電池温度から設定電流を特定して、電源回路24に出力する電力低減回路36を備えている。
記憶回路35が記憶するデータの一例を図8に示す。記憶回路35は、この図に示すように、充電される電池の温度帯域を、低温度域と、標準温度域と、高温度域とに区画して、各々の温度帯域における設定電流を記憶している。低温度域と標準温度域の低温境界温度(T1)は10℃である。ただし、この低温度域と標準温度域の低温境界温度(T1)は、5℃ないし15℃とすることもできる。また、標準温度域と高温度域の高温境界温度(T2)は45℃としている。ただし、標準温度域と高温度域の高温境界温度(T2)は、40℃ないし60℃とすることもできる。また、低温度域より温度が低い領域(例えば、0℃未満)、高温度域より温度が高い領域(例えば、60℃を超える領域)においては、充電を停止することができる。
電池を充電する設定電流は、電池の温度帯域によって設定される。低温度域と高温度域における設定電流は、標準温度域における設定電流よりも低く設定され、また、低温度域における設定電流は、高温度域における設定電流よりも低く設定される。すなわち、低温度域において電池を充電する低温域設定電流(I1)は、標準温度域において電池を充電する標準設定電流(I2)よりも低くしている。また、高温度域において電池を充電する高温域設定電流(I3)は、標準設定電流(I2)より低くしている。さらに低温域設定電流(I1)は、高温域設定電流(I3)よりも低くしている。ただ、低温域設定電流(I1)は、高温域設定電流(I3)よりも高くすることもできる。
図8は、標準温度域における設定電流を0.7C(約0.5C以上1.2C以下の範囲で設定できる。)、低温度域における設定電流を0.1C(満充電時に低下する電流の満充電検出電流値よりも大きく設定する。)、高温度域における設定電流を0.35C(上記標準温度域における設定電流の半分程度に設定される。)に設定している。
なお、各温度域において、充電開始時の充電電流値の初期設定値について、温度と残容量、あるいは温度と電圧の2つのパラメータから決定することもできる。例えば、以下の表1と表2に示すように、検出された最低の電池電圧(電池容量に対応した電池電圧)、または、周知技術を利用してパック電池内のマイコンで演算された残容量(RSOC電池容量)より、各温度域での設定電流を変更することもできる。
ここで、例えば、表1におけるA[V]は3.5V、B[V]は4.0Vとすることができる。また、例えば、表2におけるC[%]は40%、D[%]は80%とすることができる。
Figure 0005502282
Figure 0005502282
このような設定電流を採用するのは、主に以下の理由からである。電池容量が大きいとき、電池温度が低いと、大電流により電池電圧が上昇して、図2にて説明した最大設定電圧、過充電保護電圧を超えることを防止するためである。
電力低減回路36は、記憶回路35に記憶されるデータと電池温度から、組電池1を充電する設定電流を特定する。電力低減回路36は、検出される電池の温度帯域によって、設定電流を、低温域設定電流(I1)と標準設定電流(I2)と高温域設定電流(I3)のいずれかに特定する。電力低減回路36は、設定電流を特定する信号を電源回路24の電流フィードバック回路33に出力する。
電源回路24は、制御回路25から入力される信号を検出して、出力電流の最大値を制御する。電源回路24の電流フィードバック回路33は、出力電流の最大値として、低温域設定電流(I1)と標準設定電流(I2)と高温域設定電流(I3)とからなる3段階の設定電流に切り換えできる構造としている。つまり、あらかじめ、多段階に設定された設定電流に切り換えることができる電源回路24である。このように多段階に設定された設定電流に切り換えることができる電源回路24は、比較的構造が簡単で安価であり、これを利用する充電方法も簡便なものとなる。この電源回路24は、電力低減回路36から電流フィードバック回路33に、設定電流を低温域設定電流(I1)と標準設定電流(I2)と高温域設定電流(I3)のいずれかに特定する信号が入力されると、電流フィードバック回路33が駆動回路34を介してスイッチング素子10のデューティーを制御して、出力電流の最大値を、組電池1を充電する設定電流に制御する。すなわち、この電源回路24は、電流フィードバック回路33が、出力電流の最大値を、低温域設定電流(I1)と標準設定電流(I2)と高温域設定電流(I3)とのいずれかに切り換えて組電池を充電する。
以上の制御回路25は、充電開始時の電池温度を検出し、この検出された電池温度から、組電池1を充電する設定電流を特定して電源回路24に出力する。電源回路24は、制御回路25から入力される信号を検出して、出力電流の最大値を特定された設定電流に制御しながら組電池を充電する。さらに、制御回路25は、組電池1の充電中においても、電池温度を検出し、検出された電池温度から設定電流を特定して電源回路24に出力する。電源回路24は、制御回路25から入力される信号を検出して、出力電流の最大値を特定された設定電流に制御する。ただし、充電開始時において電池温度から特定される設定電流と、充電中において電池温度から特定される設定電流が異なる場合は、低い方の設定電流を選択して充電を継続する。たとえば、充電開始時において、電池温度が標準温度域にあった電池は、設定電流を標準設定電流(I2)として充電を開始する。その後、充電が進むにつれて、電池温度が高温度域まで上昇すると、設定電流を高温域設定電流(I3)に切り換えて充電を継続する。高温域設定電流(I3)を標準設定電流(I2)よりも低く設定しているからである。また、充電開始時において、電池温度が低温度域にあった電池は、設定電流を低温域設定電流(I1)として充電を開始するが、その後、充電が進むにつれて、電池温度が標準温度域まで上昇しても、設定電流を標準設定電流(I3)に切り換えることなく充電を継続する。低温域設定電流(I1)を標準設定電流(I2)よりも低く設定しているからである。このように、電池を充電する設定電流を、充電開始時の電池温度から特定される設定電流と、充電中の電池温度から特定される設定電流のうち、低い方の設定電流を優先する方法は、電池が危険な状態となるのを確実に防止しながら、安全に充電できる。
さらに、制御回路25は、電力低減回路36が、記憶回路35に記憶される最大設定電圧を電池の電圧に比較して、組電池1の充電電流を制御する。電力低減回路36は、高電圧電池セルが最大設定電圧を超えると、組電池1を充電する設定電流を下げて、充電電力を低下させる。この電力低減回路36は、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えると、出力電流の最大値である設定電流を1ランク低い電流値に下げる信号を電源回路24の電流フィードバック回路33に出力する。たとえば、現在の設定電流(Ic)が標準設定電流(I2)のときは、設定電流(Ic)を高温域設定電流(I3)に下げ、現在の設定電流(Ic)が高温域設定電流(I3)のときは、設定電流(Ic)を低温域設定電流(I1)に下げる。すなわち、電源回路24は、制御回路25に制御されて、充電する設定電流を下げながら組電池1の充電を継続する。
つまり、高電圧電池セルが最大設定電圧を超えると、組電池1を充電する設定電流を下げ、この低下した設定電流を、あらかじめ電池の温度で変更、設定された設定電流としている。換言するなら、このような設定電流は、多段階に設定された設定電流としている。
上記の設定電流では、3段階の設定電流(I2)、(I3)、(I1)としているが、3段階を超える多段階の設定電流として、高電圧電池セルの電圧が、そのときの電池温度における最大設定電圧を超えると、出力電流の最大値である設定電流を1ランク低い電流値に下げることもできる。
さらに、制御回路25は、組電池1の充電を継続する状態において、組電池1の充電中に検出される電池温度の温度帯域から特定される設定電流と、高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧を超えて下げられた設定電流のうち、低い方の設定電流を優先して、この設定電流で組電池の充電を継続する。
図7の充電回路は、図9に示すフローチャートに基づいて、以下のステップで組電池1を充電する。このフローチャートに示すように、充電回路は、高電圧電池セルの電圧(Ecell)が最大設定電圧(Vmax)を超えると、組電池1を定電圧・定電流充電する設定電流(Ic)を低下させて充電する。図10は、このフローチャートに基づいて充電される電池の電圧と電流の特性を示している。なお、図10において、実線Aは高電圧電池セルの電圧の変化を、実線Bは他の電池セルの電圧の変化を、実線Dは充電される組電池の充電電流(I)の変化を、一点鎖線Eは組電池を定電圧・定電流充電する設定電流(Ic)の変化を、それぞれ示している。
[n=1のステップ]
温度検出回路8が電池の温度を検出する。
[n=2のステップ]
制御回路25が、検出した電池温度から最大設定電圧(Vmax)を特定する。
[n=3のステップ]
制御回路25が、検出した電池温度から、電池を充電する設定電流(Ic)を特定して、電源回路24に出力する。制御回路25は、記憶回路に記憶されるデータに基づいて、電池温度から設定電流(Ic)を特定する。設定電流(Ic)は、図8に示すように、検出される電池の温度帯域によって、低温域設定電流(I1)と標準設定電流(I2)と高温域設定電流(I3)のいずれかに特定される。
[n=4のステップ]
組電池1の充電を開始する。電源回路24は、出力電流の最大値を、n=3のステップで特定された設定電流(Ic)に制御しながら、組電池1を定電圧・定電流充電する。
[n=5、6のステップ]
充電電流(I)が最小電流(Imin)以下になったかどうかを判定する。最小電流(Imin)は、組電池1が満充電された状態における充電電流に設定している。したがって、組電池1の充電電流(I)が最小電流(Imin)以下になると満充電されたと判定して、充電を終了する。
[n=7のステップ]
充電電流(I)が最小電流(Imin)まで減少していないと、制御回路25は、このステップにおいて、高電圧電池セルの電圧(Ecell)を最大設定電圧(Vmax)に比較する。
[n=8のステップ]
高電圧電池セルの電圧(Ecell)が最大設定電圧(Vmax)以下であると、このステップで、温度検出回路8が電池の温度を検出し、検出した電池温度から設定電流(Ic)を特定する。
[n=9のステップ]
制御回路25は、現在の設定電流(Ic)と、n=8のステップで特定した設定電流(Ic)とから、最新の設定電流(Ic)を特定する。たとえば、現在の設定電流がn=3のステップで特定した設定電流(Ic)である場合は、n=8のステップで特定した設定電流(Ic)と、n=3のステップで特定した設定電流(Ic)から最新の設定電流(Ic)を特定する。制御回路25は、現在の設定電流(Ic)と、n=8のステップで特定した設定電流(Ic)とが等しい時には、この設定電流を最新の設定電流(Ic)として、電源回路24に出力する。さらに、制御回路25は、現在の設定電流と、n=8のステップで特定した設定電流とが異なる時には、低い方の値を最新の設定電流(Ic)として、電源回路24に出力する。
[n=10のステップ]
電源回路24は、出力電流の最大値を、前のステップで特定された最新の設定電流(Ic)に制御しながら、組電池1の充電を継続する。その後、n=5のステップに戻る。
[n=11のステップ]
高電圧電池セルの電圧(Ecell)が最大設定電圧(Vmax)よりも高くなると、このステップで、現在の設定電流(Ic)が、最も低い設定電流である低温域設定電流(I1)まで下げられているかどうかを判定する。現在の設定電流(Ic)が低温域設定電流(I1)と等しいとき、設定電流(Ic)をこれ以上、下げることができないので、n=6のステップに進んで充電を終了する。
[n=12のステップ]
現在の設定電流(Ic)が低温域設定電流(I1)と等しくないとき、現在の設定電流(Ic)が低温域設定電流(I1)よりも大きいと判定して、設定電流(Ic)を1ランク低い電流値に下げる。すなわち、現在の設定電流(Ic)が標準設定電流(I2)のときは、設定電流(Ic)を高温域設定電流(I3)に下げ、現在の設定電流(Ic)が高温域設定電流(I3)のときは、設定電流(Ic)を低温域設定電流(I1)に下げる。制御回路25は、1ランク下げた設定電流を最新の設定電流(Ic)として、電源回路24に出力する。その後、n=10のステップに進み、組電池1の充電を継続する
以上の実施例は、電池の電圧を検出し、電池の電圧が最大設定電圧まで上昇して電流を減少させるが、電流の設定値を、標準温度域と、低温度域と、高温度域の設定電流としている。このパック電池は、電池の温度で電流をコントロールするために変化させる電流値と、電池の電圧が上昇して変化させる電流値とを同じ設定値に切り換えるので、回路構成を簡単にできる。また、電池を充電する設定電流を、電池の温度帯域によって低温度域と標準温度域と高温度域の3段階に切り換えできる構造としている。ただ、本発明の充電方法は、電池温度によって特定する設定電流を2段階とすることも、4段階以上とすることもできる。
さらに、パック電池は、電池の電圧や電流をデジタル信号に変換することなく、図11の回路図に示すように、差動アンプでもって、電池の電圧や電流を検出する検出信号を基準電圧に比較して、電流や電圧をコントロールすることができる。図11のパック電池は、充電している電池53の電圧を検出して過充電を防止するために、最大電圧検出回路60と設定電圧検出回路70と、最大電圧検出回路60と設定電圧検出回路70に基準電圧を出力する基準電圧回路81、82とを備える。
図のパック電池は、2つの素電池53を直列に接続して組電池51としているので、プラス側の素電池53とマイナス側の素電池53の電圧を検出するために、最大電圧検出回路60は、2組の差動アンプ61を備える。マイナス側の差動アンプ61Bは、マイナス側の入力端子に基準電圧回路82から基準電圧を入力して、プラス側の入力端子をマイナス側の素電池53に抵抗分圧回路62を介して接続している。このマイナス側の差動アンプ61Bは、マイナス側の素電池53の電圧が最大電圧を超えると最大電圧信号を出力する。プラス側の差動アンプ61Aは、プラス側の入力端子に基準電圧回路81から基準電圧を入力して、マイナス側の入力端子をプラス側の素電池53に抵抗分圧回路62を介して接続している。このプラス側の差動アンプ61Aは、プラス側の素電池53の電圧が最大電圧を超えると最大電圧信号を出力する。これらの差動アンプ61は、たとえば、素電池53をリチウムイオン二次電池とするパック電池にあっては、プラス側とマイナス側の素電池53が4.25Vを超えると最大電圧信号を出力するように、抵抗分圧回路62と基準電圧が設定される。
プラス側の差動アンプ61Aとマイナス側の差動アンプ61Bの出力は、OR回路63に入力される。OR回路63は、いずれかの素電池53が最大電圧(リチウムイオン二次電池にあっては4.25V)を超えると最大電圧信号を出力して、この信号を充電器(図示せず)に出力して充電を停止させる。さらには、この信号でもって、上述のように、充電電圧や充電電流を減少させることができる。
設定電圧検出回路70は、電池53の過充電を検出する充電制御用の設定電圧検出回路70Aと、過放電を検出する放電制御用の設定電圧検出回路70Bを備える。充電制御用の設定電圧検出回路70Aは、プラス側の素電池53とマイナス側の素電池53の設定電圧を検出するために、2組の差動アンプ71を備える。マイナス側の差動アンプ71Bはマイナス側の入力端子に基準電圧回路82から基準電圧を入力して、プラス側の入力端子をマイナス側の素電池53に分圧比変更回路72を介して接続している。このマイナス側の差動アンプ71Bは、マイナス側の素電池53の電圧が設定電圧を超えると電圧信号を出力する。プラス側の差動アンプ71Aはプラス側の入力端子に基準電圧回路81から基準電圧を入力して、マイナス側の入力端子をプラス側の素電池53に分圧比変更回路72を介して接続している。このプラス側の差動アンプ71Aは、プラス側の素電池53の電圧が設定電圧を超えると電圧信号を出力する。
分圧比変更回路72は、素電池53の電圧を分圧する比率を変更して差動アンプ71に入力する。したがって、充電を制御する差動アンプ71は、第1の設定電圧と、第1の設定電圧よりも低い電圧に設定している第2の設定電圧を検出して電圧信号を出力できる。第1の設定電圧は、たとえば、標準温度域における最大設定電圧(図2において4.22V)とし、第2の設定電圧は、高温度域又は低温度域における最大設定電圧(図2において4.03Vまたは4.13V)とすることができる。
図11の分圧比変更回路72は、分圧抵抗74の一部をスイッチング素子75で短絡して、分圧比を変更する。図の分圧比変更回路72は、3つの抵抗器74Aの直列回路からなり、ひとつの抵抗器74Aにスイッチング素子75を並列に接続している。スイッチング素子75がひとつの抵抗器74Aの両端を短絡して分圧比を調整している。図の分圧比変更回路72は、スイッチング素子75をオフにする状態で分圧比が小さく、スイッチング素子75をオンに切り換えて分圧比が大きくする。すなわち、スイッチング素子75をオンオフに切り換えて、差動アンプ71に入力する素電池53の電圧の分圧比を変更できる。分圧比変更回路72は、たとえば、スイッチング素子75をオンとする状態で、差動アンプ71が第1の設定電圧で電圧信号を出力し、スイッチング素子75をオフとする状態で、差動アンプ71が第2の設定電圧で電圧信号を出力するように、抵抗器74Aの電気抵抗を設定する。
充電制御用の設定電圧検出回路70Aは、入力側に分圧比変更回路72を設定しているので第1の設定電圧と第2の設定電圧を検出して電圧信号を出力する。ここで、分圧比変更回路72により、第1又は第2の設定電圧に設定される。充電制御用の設定電圧検出回路70Aは、スイッチング素子75をオフとして、低い第2の設定電圧を検出して出力を”High”とした後、スイッチング素子75をオンに切り換えて、高い第1の設定電圧を検出する。
電池53の過充電を検出する充電制御用の設定電圧検出回路70Aは、電池53のマイナス側に接続しているマイナス側の差動アンプ71Bと、電池53のプラス側に接続しているプラス側の差動アンプ71Aを備える。マイナス側の差動アンプ71Bは、マイナス側の入力端子に基準電圧回路82から基準電圧を入力して、プラス側の入力端子をマイナス側の素電池53に分圧比変更回路72を介して接続している。
マイナス側の差動アンプ71Bは、マイナス側の素電池53の電圧が設定電圧を超えると、このことを示す第2の出力信号を出力する。この第2の出力信号は、電池53の電圧が設定電圧を超えたことを示す信号であるから、組電池51と直列に設けられる充電用スイッチング素子(図示せず)をこの信号でもってオフとし、また、充電電圧や充電電流を減少させることもできる。第2の設定電圧は、たとえば、高温度域や低温度域における最大設定電圧(図2において4.03Vまたは4.13V)に設定されるので、電池53の温度が高温度域や低温度域の場合は、この信号で充電が停止される。第2の出力信号は、スイッチング素子75をオンに切り換えて分圧比変更回路72の分圧比を大きくして、差動アンプ71の入力電圧を低下させる。したがって、差動アンプ71は、第2の出力信号を出力しない状態となる。標準温度域にある電池は、第2の出力信号で充電が停止されず、さらに充電して電圧が上昇する。電池53の電圧が第1の設定電圧を超えると、第1の設定電圧を超えた信号として差動アンプ71は第1の出力信号を出力する。第1の出力信号は、たとえば標準温度域の最大設定電圧(図2において4.22V)に設定しているので、この信号で標準温度域で充電している電池53の充電が停止される。
プラス側の差動アンプ71Aは、プラス側の入力端子に基準電圧回路82から基準電圧を入力して、マイナス側の入力端子をプラス側の素電池53に分圧比変更回路72を介して接続している。このプラス側の差動アンプ71Aは、マイナス側の差動アンプ71Bと同じように、プラス側の素電池53の電圧が第2の設定電圧を超えると第2の出力信号を出力し、第1の設定電圧を超えると第1の出力信号を出力して電池53の充電を制御する。
プラス側の差動アンプ71Aとマイナス側の差動アンプ71Bの出力はOR回路73に入力される。OR回路73は、いずれかの素電池53が第1の設定電圧を超え、さらに、第2の設定電圧を超えると、第1又は第2の設定電圧を超えたことを示す信号を出力して、電池53の充電を制御する。複数の素電池53を直列に接続しているパック電池は、いずれかの電池53の電圧が最大設定電圧を超えると充電を停止するので、いずれかの電池53の電圧が第1又は第2の設定電圧を超えると充電を停止する。つまり、組電池51と直列に設けられる充電用スイッチング素子(図示せず)をこの信号でもってオフとし、充電を停止する。
電池53の過放電を検出する放電制御用の設定電圧検出回路70Bは、電池53のマイナス側に接続しているマイナス側の差動アンプ76Bと、電池53のプラス側に接続しているプラス側の差動アンプ76Aを備える。マイナス側の差動アンプ76Bは、プラス側の入力端子に基準電圧回路82から基準電圧を入力して、マイナス側の入力端子をマイナス側の素電池53に分圧比変更回路77を介して接続している。プラス側の差動アンプ76Aは、マイナス側の入力端子に基準電圧回路81から基準電圧を入力して、プラス側の入力端子をプラス側の素電池53に分圧比変更回路77を介して接続している。
過放電を制御する放電制御用の設定電圧検出回路70Bも、分圧比変更回路77を介して素電池53の電圧を差動アンプ76に入力している。したがって、この放電制御用の設定電圧検出回路70Bも、2つの設定電圧で電池53の放電を制御できる。また、マイナス側の電池53の電圧を検出するマイナス側の差動アンプ76Bと、プラス側の電池の電圧を検出するプラス側の差動アンプ76Aを備えるので、マイナス側とプラス側のいずれかの電池53の電圧を設定電圧に比較し、いずれかの電池53の電圧が設定電圧よりも低くなることを検出して、放電を制御できる。つまり、組電池51と直列に設けられる放電用スイッチング素子(図示せず)をこの信号でもってオフとし、放電を停止する。
さらに、図12の回路図に示すパック電池300は、正負の出力端子97と通信端子98を有する。このパック電池は、通信端子98から電池93の温度に対応する電圧信号で出力する。このパック電池は、各々の電池93の電圧を検出する電圧検出回路94と、電池93の温度を検出する温度センサ95と、この温度センサ95と電圧検出回路94から入力される信号を演算して、電池93の温度に対応する電圧信号を出力する演算回路96を備える。演算回路96は、温度センサ95から入力される温度信号で電池93の温度を検出して、図13に示すように、電池93の温度が、低温以下温度域と、低温度域と、標準温度域と、高温度域と、高温以上温度域のいずれの温度帯域にあるかを判定する。図13は、上述の図2と同様の内容を示すものであり、最大設定電圧の電圧値が、適宜に変更されている。また、図13の縦軸は、最大設定電圧を示すと共に、各温度帯域における通信端子98からの出力電圧も示している。
さらに、演算回路96は、充電される電池93の温度が低温度域にある状態にあっては、電池93の電圧が第1の最大設定電圧(V1)(図13にあっては4.03V)よりも高いかどうかを判定し、電池93の温度が第1の最大設定電圧(V1)よりも高いと、低温度域に相当する電圧信号(図13にあっては3V)を通信端子98から出力する。また演算回路96は、電池93の温度が標準温度域にある状態にあっては、電池93の電圧が第2の最大設定電圧(V2)(図13にあっては4.22V)よりも高いかどうかを判定し、電池93の電圧が第2の最大設定電圧(V2)よりも高いと、標準温度域に相当する電圧信号(図13にあっては5V)を通信端子98から出力する。さらにまた、演算回路96は、電池93の温度が高温度域にある状態にあっては、電池93の電圧が第3の最大設定電圧(V3)(図13にあっては4.13V)よりも高いかどうかを判定し、電池93の温度が第3の最大設定電圧(V3)よりも高いと、高温度域に相当する電圧信号(図13にあっては4V)を通信端子98から出力する。さらにまた、演算回路96は、電池93の温度が低温以下温度域にある状態にあっては、低温以下温度域に相当する電圧信号(図13では1V)を通信端子98から出力し、電池93の温度が高温以上温度域にある状態にあっては、高温以上温度域に相当する電圧信号(図13では2V)を通信端子98から出力する。
パック電池300が接続される電子機器400は、ひとつの通信端子98から入力される電圧信号でもって、各々の電池93の電圧が設定電圧が超えたかどうかに加えて、電池93の温度が、低温以下温度域と低温度域と標準温度域と高温度域と高温以上温度域のどの温度帯域にあるかを検出できる。そして、電池93において、いずれかの高電圧電池セルが最大設定電圧を超えると、電池の充電を停止したり、充電電力を低下させ、充電電圧を下げたり、充電する設定電流を下げることができる。
本発明の一実施例にかかる組電池の充電方法に使用する充電回路の一例を示すブロック図である。 電池温度に対する最大設定電圧を示すグラフである。 本発明の一実施例にかかる組電池の充電方法を示すフローチャートである。 図3に示す工程で充電される電池の電圧と電流の特性を示すグラフである。 本発明の他の実施例にかかる組電池の充電方法を示すフローチャートである。 図5に示す工程で充電される電池の電圧と電流の特性を示すグラフである。 本発明の他の実施例にかかる組電池の充電方法に使用する充電回路の一例を示すブロック図である。 電池温度に対する設定電流を示すグラフである。 本発明の他の実施例にかかる組電池の充電方法を示すフローチャートである。 図9に示す工程で充電される電池の電圧と電流の特性を示すグラフである。 組電池の過充電や過放電を検出する回路の一例を示す回路図である。 電池温度の温度帯域を判定して出力するパック電池の一例を示すブロック図である。 電池温度に対する設定電圧の一例を示すグラフである。
符号の説明
1…組電池
2…電池セル
3…電池
4…電源回路
5…制御回路
6…電圧検出回路
7…電流検出回路
8…温度検出回路
9…商用電源
10…スイッチング素子
11…トランス
12…電圧フィードバック回路
13…電流フィードバック回路
14…入力回路
15…記憶回路
16…電力低減回路
20…ACアダプタ
24…電源回路
25…制御回路
33…電流フィードバック回路
34…駆動回路
35…記憶回路
36…電力低減回路
51…組電池
53…電池
60…最大電圧検出回路
61…差動アンプ 61A…プラス側差動アンプ
61B…マイナス側差動アンプ
62…抵抗分圧回路
63…OR回路
70…設定電圧検出回路 70A…充電制御用の設定電圧検出回路
70B…放電制御用の設定電圧検出回路
71…差動アンプ 71A…プラス側差動アンプ
71B…マイナス側差動アンプ
72…分圧比変更回路
73…OR回路
74…分圧抵抗 74A…抵抗器
75…スイッチング素子
76…差動アンプ 76A…プラス側差動アンプ
76B…マイナス側差動アンプ
77…分圧比変更回路
81…基準電圧回路
82…基準電圧回路
93…電池
94…電圧検出回路
95…温度センサ
96…演算回路
97…出力端子
98…通信端子
100…パック電池
200…電子機器
300…パック電池
400…電子機器

Claims (10)

  1. 複数の電池を直列に接続している組電池を、各々の電池の電圧を検出しながら定電圧・定電流充電する組電池の充電方法であって、
    検出したパラメータから特定される第1の設定電流にて充電を開始し、
    所定のサンプリング周期で各々の電池セルの電圧を検出し、いずれかの電池セル電圧があらかじめ設定している最大設定電圧を超えると、組電池を充電する設定電流を低下させて、組電池を充電する充電電力を低下し、
    充電中に、検出した電池温度から第2の設定電流を特定し、
    高電圧電池セルの電圧が最大設定電圧以下であると、低下した設定電流と、第2の設定電流とを比較し、低下した設定電流と、第2の設定電流とが等しくないとき、低い方の設定電流にて充電を継続し、
    充電開始時の充電電流値の初期設定値について、温度と残容量、あるいは温度と電圧の2つのパラメータから決定する複数の設定値である定電圧・定電流充電する組電池の充電方法。
  2. 最大設定電圧を超えると低下させる設定電流値と、
    充電開始時の充電電流値の初期設定値とが、同じ値の中から設定される請求項1に記載される組電池の充電方法。
  3. いずれかの電池セル電圧が最大設定電圧を超えると、組電池を充電する設定電流を特定の割合で低下させる請求項1に記載される組電池の充電方法。
  4. いずれかの電池セル電圧が最大設定電圧を超えると、組電池を充電する設定電流を低下させると共に、設定電流を低下させる割合を、各電池セルの電圧を加算した電圧値と、1セルあたりの最大設定電圧に直列接続したセル数を掛け合わせた電圧との差電圧から特定し、差電圧が大きいと設定電流を低下させる割合を大きくする請求項1に記載される組電池の充電方法。
  5. いずれかの電池セル電圧が最大設定電圧を超えると、組電池を充電する設定電流を低下させると共に、設定電流を低下させる割合を、最大設定電圧を超えた電池セルの内部抵抗から特定し、電池セルの内部抵抗が大きいと設定電流を低下させる割合を大きくする請求
    項1に記載される組電池の充電方法。
  6. 最大設定電圧を電池の温度で変更する請求項1に記載される組電池の充電方法。
  7. 設定電流を電池の温度で変更する請求項1に記載される組電池の充電方法。
  8. 低下される設定電流が、多段階に設定された設定電流である請求項7に記載される組電池の充電方法。
  9. 所定のサンプリング周期で各々の電池セルの電圧を検出し、いずれかの電池セル電圧があらかじめ設定している最大設定電圧を超えると、
    基準電圧と電池セル電圧とを比較する作動アンプからの出力にて、組電池を充電する充電電力を低下する定電圧・定電流充電する請求項1に記載される組電池の充電方法。
  10. プラス側の電池セル電圧が入力される作動アンプの出力と、
    マイナス側の電池セル電圧が入力される作動アンプの出力とが入力されるOR回路の出力にて、組電池を充電する充電電力を低下する請求項9に記載される組電池の充電方法。
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