JP5599103B2 - 歯科用ハンドピース及びその吸引防止リングシート - Google Patents
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Description
即ち、特開2000−060870号公報には、歯科用ハンドピースのタービン室において、流動圧力媒体用の供給管路が入口開口部の箇所で開口し、且つ、排出管路が出口開口部の箇所でタービン室から延在するように構成され、それにより、圧力媒体供給を停止した後、タービン羽根車の作動中、タービン室において回転している圧力媒体が排出管路を通って放出されるのを防ぐ手段が設けられている。この手段はタービン室内で回転している圧力媒体を、出口開口部を越えて偏向することを特徴としており、回転している圧力媒体の流れの中へ突出し、機能的作動において回転している圧力媒体用の流れ段部を形成する流れウェッブを有するようにすることで、出口開口部を通って圧力媒体が出て行くのを防ぐ、言わば、カーテンを形成し、ポンプ機能、吸入または吸戻しを防ぐものとされている。
本発明の他の目的はかかる歯科用ハンドピースに装着される、患者・術者間および患者・患者間の交叉汚染を防止し得る吸引防止リングシートを提供せんとするにある。
前記羽根車の下部に位置するベアリング下面とヘッド底部に挟まれるように、リングシートを装着固定し、
前記リングシートは、少なくとも内径が回転軸に接触しない径に形成すると共に、内径から外径方向に複数の切り込みを設け、
前記羽根車の回転作動時にヘッド内の圧力が正圧になることによって、前記リングシートの切り込みにより形成された扇状片がヘッド部の底部方向に撓むことで押し開かれ、
前記羽根車の回転停止時にヘッド内の圧力が負圧になることによって、前記扇状片がヘッド内に吸引されてベアリング下面に密着し、該ベアリングの内輪と外輪の間にある環状隙間を塞ぐことで、ヘッド内への異物の侵入を防止し得るように構成したことを特徴とする。
特に、従来のリングシートは高速回転で回転する部材に接触することで吸引作用を防止しするのに対し、本発明はリングシートの接触による摩耗が発生しないため、耐久性を各段に向上させることができる。従って経年劣化によって生じるヘッド内への唾液や血液等の異物の侵入を防御することができ、安全性、信頼性を向上させることができる。
また、リングシートによって高速で回転するタービン音を外部に反響することをも防止する効果がある。
更に又、異物侵入に対して未対策の歯科用ハンドピースに対してもヘッドキャップを外して簡単にリングシートを装着することが可能であるため、本発明吸引防止リングシートは従来製品への異物侵入防御対策としても有効である。
また、請求項2のように構成することで、リングシートを、弾性素材から構成し、内径から外径方向に放射状に等分割された複数の切り込みを設けることにより、ヘッド部に形成された給気口から噴射された空気によって羽根車が回転し、リングシートの前記切り込みによって形成された扇状の薄肉片持ち梁はヘッド部底部から放出される空気流によって適切に撓むことが可能になる。
さらにまた、リングシートの肉厚や、切り込みの分割数を変えることで、撓み量を調整し、この切り込みの分割数は各種エアタービンや給気エアの圧力に応じて対応する数とすることができる。
請求項3のように構成することで、リングシートをテフロン(登録商標)等の耐熱素材で構成することができ、従って、リングシートを装着した状態でオートクレーブなどの滅菌器で滅菌を行うことが可能になる。
図1および図2に示すように本発明の歯科用ハンドピース1はヘッド部2と本体部3とからなり、本体部3の後方には歯科用治療装置(図示せず)に接続するためのホースジョイント4を設ける。歯科治療装置から供給された圧縮エアはホースジョイント4を介してヘッド部2にある給気口(図4参照)からヘッド部2内に供給する。
このとき、上記、回転移動する空気は排気管16へ流れると同時に、プッシュキャップ21の隙間およびヘッド部2の底部22の隙間23から大気へ放出されるが、ヘッド部底部22からの放出は、羽根車11の下部に位置するベアリングA(24)の内輪と外輪の間にある空間を通りヘッド部底部22(図3)に到達し排出される。
ヘッド部底部22は、図3に示すようにベアリングA(24)の内輪と干渉しないように逃げ溝25が形成され、その上方にリングシート41を搭載し装着する。図6はヘッド部2からヘッドキャップ28および羽根車11を取り外し、ヘッド部2の上部から見た平面図であるが、このようにヘッド部底部22にリングシート41を載せた上に、OリングA(26)を介してカートリッジ組み込みスペース42(図6参照)に、羽根車11が組み込まれ、OリングB(27)を介して、ヘッドキャップ28で固定されてリングシート41が収納される。
図5aに示すようにリングシート41には内径から外径方向に放射状に複数の切り込み43を設け、いわゆる扇状片44、即ち、扇状の薄肉片持ち梁(カンチレバー)45を構成し得るようにする。
このようなリングシート41の挙動により、ヘッド部2内への異物侵入を防止するものである。
2 ヘッド部
3 本体部
4 ホースジョイント
11 羽根車
12 工具保持部材
13 給気管
14 給気口
15 排気口
16 排気管
21 プッシュキャップ
22 ヘッド部底部
23 ヘッド部底部の隙間
24 ベアリングA
25 逃げ溝
26 OリングA
27 OリングB
28 ヘッドキャップ
29 ベアリングB
31 内輪
32 外輪
33 ボール
41 リングシート
42 カートリッジ組み込みスペース
43 切り込み
44 扇状片
45 扇状の薄肉片持ち梁(カンチレバー)
Claims (3)
- ヘッド部に羽根車を回転自在に収容し、前記ヘッド部に形成された給気口から噴射された空気によって羽根車とこれに保持された所要の工具を回転し、羽根車と共に回転移動する空気をヘッド部に形成された排気口から排出する歯科用ハンドピースにおいて、
前記羽根車の下部に位置するベアリング下面とヘッド底部に挟まれるように、リングシートを装着固定し、
前記リングシートは、少なくとも内径が回転軸に接触しない径に形成すると共に、内径から外径方向に複数の切り込みを設け、
前記羽根車の回転作動時にヘッド内の圧力が正圧になることによって、前記リングシートの切り込みにより形成された扇状片がヘッド部の底部方向に撓むことで押し開かれ、
前記羽根車の回転停止時にヘッド内の圧力が負圧になることによって、前記扇状片がヘッド内に吸引されてベアリング下面に密着し、該ベアリングの内輪と外輪の間にある環状隙間を塞ぐことで、ヘッド内への異物の侵入を防止し得るように構成したことを特徴とする歯科用ハンドピース。 - 請求項1に記載の前記リングシートは、弾性素材からなり、内径から外径方向に放射状に等分割された複数の切り込みを設けたことを特徴とする歯科用ハンドピースの吸引防止リングシート。
- 前記リングシートは、耐熱素材からなることを特徴とする請求項2に記載の歯科用ハンドピースの吸引防止リングシート。
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JP2010223876A JP5599103B2 (ja) | 2010-10-01 | 2010-10-01 | 歯科用ハンドピース及びその吸引防止リングシート |
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