JP5418902B2 - 後部車体構造 - Google Patents
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Description
シートバックの後方のフロアパネルに倒伏姿勢のスペアタイヤを収容する収容部が形成され、
燃料容器を前記収容部の上方に保持する保持部を備えた燃料容器支持装置が設けられている後部車体構造に関する。
このクリアランスを確保する手段として、テールエンドの位置を車両後方へ下げる(荷室スペースを広げる)か、テールエンドの高さを下げる(開口部を広げる)か、若しくは燃料容器の容量を小さくする手段があるが、車格が小さくて荷室スペースが制限されている車両では、テールエンドの位置を車両後方へ下げる手段やテールエンドの高さを下げる手段は採りにくいことから、燃料容器の容量を小さく制限することでスペアタイヤの取り出し作業性を確保していた。そのために燃料容器1個当たりの走行距離が短くなっていた。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、車格が小さくて荷室スペースが車両前後方向に狭い車両においても、燃料容器の容量を小さくすること無くスペアタイヤを取り出すことができて、スペアタイヤの取り出し作業の作業性を確保することができる後部車体構造を提供する点にある。
シートバックの後方のフロアパネルに倒伏姿勢のスペアタイヤを収容する収容部が形成され、
燃料容器を前記収容部の上方に保持する保持部を備えた燃料容器支持装置が設けられている後部車体構造であって、
前記シートバックは起立姿勢と車両前方側への倒伏姿勢とに下側の横軸芯周りに揺動切り換え自在に構成され、
車両前方側に倒伏したシートバックの背部の後端部と前記保持部との間に、前記収容部のスペアタイヤを車両前方側に取り出すための開口部が形成され、
前記保持部は、前記燃料容器の下半部を取り囲む枠体を備え、
前記保持部の車両前方側の枠体部分に、前記車両前方側に取り出されるスペアタイヤとの干渉を回避する凹部が上方に凹む状態に形成されている点にある。
これにより、車格が小さくて荷室スペースが車両前後方向に狭い車両においても、燃料容器の容量を小さくすること無くスペアタイヤを取り出すことができて、スペアタイヤの取り出し作業の作業性を確保することができる。従って、燃料容器1個当たりの走行距離が短くなることを回避することができる。
シートバックの後方のフロアパネルに倒伏姿勢のスペアタイヤを収容する収容部が形成され、
燃料容器を前記収容部の上方に保持する保持部を備えた燃料容器支持装置が設けられている後部車体構造であって、
前記シートバックは車両前後方向に位置変更可能に構成され、
車両前方側に位置した前記シートバックの背部と前記保持部との間に、前記収容部のスペアタイヤを車両前方側に取り出すための開口部が形成され、
前記保持部は、前記燃料容器の下半部を取り囲む枠体を備え、
前記保持部の車両前方側の枠体部分に、前記車両前方側に取り出されるスペアタイヤとの干渉を回避する凹部が上方に凹む状態に形成されている点にある。
車両前方側に位置したシートバックの背部と保持部との間に、収容部のスペアタイヤを車両前方側に取り出すための開口部が形成されるから、収容部のスペアタイヤを開口部を通して車両前方側に取り出すことができる。
これにより、車格が小さくて荷室スペースが車両前後方向に狭い車両においても、燃料容器の容量を小さくすること無くスペアタイヤを取り出すことができて、スペアタイヤの取り出し作業の作業性を確保することができる。従って、燃料容器1個当たりの走行距離が短くなることを回避することができる。
前記燃料容器支持装置に、前記フロアパネルから立ち上がって前記保持部を支持する基台が設けられ、
前記基台は、前記収容部の左右両側のフロアパネルから立ち上がる左右一対の支持壁を備え、
前記保持部は、前記左右一対の支持壁の上端部間に架け渡された枠体を備え、
前記保持部の車両前方側の枠体部分に、前記車両前方側に取り出されるスペアタイヤとの干渉を回避する凹部が形成されていると、次の作用を奏することができる。
車格が小さくて荷室スペースが車両前後方向に狭い車両においても、燃料容器の容量を小さくすること無くスペアタイヤを取り出すことができて、スペアタイヤの取り出し作業の作業性を確保することができる後部車体構造を提供することができた。
図2,図3に示すように、燃料容器支持装置100は、フロアパネル1に載置固定される基台10と、ガスタンク50をスペアタイヤ収容凹部72の上方に保持する保持部30とから成る。基台10はフロアパネル1から立ち上がって保持部30を支持する。
基台10は、フロアパネル1のスペアタイヤ収容凹部72の左右両側のフロアパネル1から立ち上がる左右一対の支持壁11と、左右一対の支持壁11の上端部のうち車両後方側Rrの上端部部分11J2同士を連結する連結部材12とを備えている。支持壁11は中空の箱状に形成され、連結部材12は断面円形のパイプ部材で形成されている。これにより、基台10の剛性・強度を確保できる構造でありながら、基台10の軽量化を図ることができる。また基台10の材料コストを低廉化できて、燃料容器支持装置100の製作コストを低廉化することができる。
また、前記支持壁11の下端部に取り付けフランジ11Fが形成されており、この取り付けフランジ11Fがフロアパネル1に上下方向にボルトBで固定されている。
図2〜図4に示すように、保持部30は、ガスタンク50の下半部を取り囲む平面視長方形の環状の枠体39と、枠体39に設けられ、ガスタンク50を下側から受け止め支持する左右一対の円弧状の下側バンド32と、ガスタンク50を下側バンド32との協働で上側から締め付け固定する左右一対の円弧状の上側バンド36とを備えている。
(1) 前記シートバック7が車両前後方向に位置変更可能に構成され、車両前方側Frに位置したシートバック7の背部7Hと保持部30の前側枠部材31との間に、収容部72のスペアタイヤ5を車両前方側Frに取り出すための開口部が形成されよう構成してあってもよい。シートバック7を車両前後方向に位置変更可能に構成する手段の一例として、リアシートをフロアパネル1に対して車両前後方向にスライド移動自在(リアシートを車両前後方向に位置変更調節自在)に構成する手段がある。
(2) 前記リアシートを跳ね上げることで前記開口部94が形成されるよう構成してあってもよい。
(3) 前記リアシートを折畳むことでシートバック7を車両前方側Frに位置変更させて前記開口部94が形成されるよう構成してあってもよい。
5 スペアタイヤ
7 シートバック
7H シートバックの背部
7H1 シートバックの背部の後端部
10 基台
11 支持壁
30 保持部
31 前側枠部材(保持部の車両前方側の枠体部分)
39 枠体
50 燃料容器
72 収容部
90 凹部
94 開口部
100 燃料容器支持装置
Fr 車両前方側
O 横軸芯
Claims (2)
- シートバックの後方のフロアパネルに倒伏姿勢のスペアタイヤを収容する収容部が形成され、
燃料容器を前記収容部の上方に保持する保持部を備えた燃料容器支持装置が設けられている後部車体構造であって、
前記シートバックは起立姿勢と車両前方側への倒伏姿勢とに下側の横軸芯周りに揺動切り換え自在に構成され、
車両前方側に倒伏したシートバックの背部の後端部と前記保持部との間に、前記収容部のスペアタイヤを車両前方側に取り出すための開口部が形成され、
前記保持部は、前記燃料容器の下半部を取り囲む枠体を備え、
前記保持部の車両前方側の枠体部分に、前記車両前方側に取り出されるスペアタイヤとの干渉を回避する凹部が上方に凹む状態に形成されている後部車体構造。 - シートバックの後方のフロアパネルに倒伏姿勢のスペアタイヤを収容する収容部が形成され、
燃料容器を前記収容部の上方に保持する保持部を備えた燃料容器支持装置が設けられている後部車体構造であって、
前記シートバックは車両前後方向に位置変更可能に構成され、
車両前方側に位置した前記シートバックの背部と前記保持部との間に、前記収容部のスペアタイヤを車両前方側に取り出すための開口部が形成され、
前記保持部は、前記燃料容器の下半部を取り囲む枠体を備え、
前記保持部の車両前方側の枠体部分に、前記車両前方側に取り出されるスペアタイヤとの干渉を回避する凹部が上方に凹む状態に形成されている後部車体構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009237931A JP5418902B2 (ja) | 2009-10-15 | 2009-10-15 | 後部車体構造 |
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Family Applications (1)
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