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JP5308019B2 - 薄膜トランジスタ、及びその製造方法、並びに表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタ、及びその製造方法、並びに表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、薄膜トランジスタ、及びその製造方法に関する。また、前記薄膜トランジスタを備える表示装置に関する。
近年、水素化非晶質シリコン膜を用いた薄膜トランジスタ(以下、「TFT」(Thin Film Transistor)とも云う)をスイッチング素子として用いたアクティブマトリックス型の液晶表示装置が生産されている。水素化非晶質シリコン膜は、比較的低温(200℃〜350℃)で、大面積の基板上に均一に堆積させることができる点において、ガラスを主に用いる液晶表示装置とのプロセス整合性がよい。
水素化非晶質シリコン膜を用いたTFTの構造としては、スタガ構造とコプラナ構造がある。スタガ構造は、ゲート電極と、ソース/ドレイン電極との相対位置が、水素化非晶質シリコン膜を挟んで両側に対峙されるものであり、コプラナ構造は、ゲート電極と、ソース/ドレイン電極が水素化非晶質シリコン膜に対して同じ側に配置されるものである。また、水素化非晶質シリコン膜の上層にゲート電極が位置するトップゲート(順スタガ)型と、水素化非晶質シリコン膜の下層にゲート電極が位置するボトムゲート(逆スタガ)型がある。
液晶表示装置に搭載されるTFTの最も主流な構造は、バックライトによる光照射の影響を大きく軽減できる逆スタガ構造である。図8に、従来例に係る逆スタガ型のTFTの模式的断面図を示す。逆スタガ型のTFT100は、同図に示すように、絶縁性基板101、ゲート電極102、ゲート絶縁膜103、半導体層たる水素化非晶質シリコン膜104とn型非晶質シリコン膜105、ソース電極106a、ドレイン電極106b、保護絶縁膜107等を有している。
まず、ガラス基板等の絶縁性基板101上に、蒸着などの方法によりゲート電極形成用の導電膜を成膜する。そして、写真製版工程、エッチング工程、レジスト除去工程等を経て所望の形状のゲート電極102を形成する。次に、ゲート電極102及び絶縁性基板101上に、ゲート絶縁膜103、半導体層として機能する水素化非晶質シリコン膜104とn型非晶質シリコン膜105を順次堆積する。そして、水素化非晶質シリコン膜104とn型非晶質シリコン膜105をアイランド形状にパターニングする。
次いで、ゲート絶縁膜103、半導体層を覆うように、ソース/ドレイン電極形成用導電膜を成膜する。そして、写真製版工程、エッチング工程等を経て所望の形状のソース電極106a、ドレイン電極106bを得る。その後、TFT100のバックチャネル部分のn型非晶質シリコン膜105及び水素化非晶質シリコン膜104の一部をエッチングする。そして、これらの試料全体を覆うように保護絶縁膜107を形成することにより、スイッチング素子として機能するTFTが完成する。
ところで、TFTの性能は、半導体層である非晶質シリコン膜と、ゲート絶縁膜界面の欠陥準位に大きく影響される。従って、TFT特性を向上させるためには、これら欠陥準位を低減させることが重要となる。この欠陥準位は、ゲート絶縁膜と非晶質シリコン膜の界面状態(モフォロジィ)や、成膜時のプラズマダメージ等により発生する。
TFTを構成するゲート絶縁膜には、シリコン窒化膜が用いられることが多い。このシリコン窒化膜は、水素化非晶質シリコン膜と同様に、低温成膜が可能なプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成される場合が多い。このため、シリコン窒化膜と水素化非晶質シリコン膜の界面には、成膜過程で欠陥準位が発生しやすい。欠陥準位に起因して、TFTの閾値電圧が高くなったり、電界効果移動度の低下を招いたりする。さらに、TFTを長時間駆動した場合には、欠陥準位を介してシリコン窒化膜に電子が注入され、閾値電圧シフトが発生してしまうという問題もある。また、シリコン窒化膜自体に電子捕獲準位が存在するため、適正な条件を用いなければTFTの閾値電圧シフトが加速されてしまうという問題もある。
上記欠陥準位の低減のために、ゲート絶縁膜の成膜条件、又はゲート絶縁膜表面状態を制御する方法が提案されている(特許文献1、2)。
特許文献1においては、ゲート絶縁膜と水素化非晶質シリコン膜との界面準位、欠陥等の生成を低減させる方法として、ゲート絶縁膜の形成後であって、半導体層を形成する前に、ゲート絶縁膜表面に水素プラズマ処理を施す方法が提案されている。具体的には、ゲート絶縁膜の原料であるSiH(シラン),NH(アンモニア)、N(窒素)を真空槽内に導入し、所望の膜厚までゲート絶縁膜を成膜する。次いで、ゲート絶縁膜の成膜終了(目標膜厚)直前に、真空槽内に水素を導入し、かつ、SiH、NH及びNの供給を止める。そして、ゲート絶縁膜の表面に対するごく弱い水素プラズマの放電を、真空槽内に残留するゲート絶縁膜の原料ガス(NH及びN)が、半導体層の形成に影響を及ぼさなくなるまで続ける方法が開示されている。
特許文献2においては、高い電界効果移動度を実現するTFTを得るために、ゲート電極上に水素含有量の少ないシリコン窒化膜からなる第1のゲート絶縁膜と、その上層に水素含有量の多いシリコン窒化膜からなる第2のゲート絶縁膜とからなる2層構造のゲート絶縁膜が提案されている。
これらのゲート絶縁膜は、N,SiH、NHからなる原料ガスを用い、プラズマCVD法により形成している。水素含有量が少ない第1のゲート絶縁膜においては、NHとSiHの流量比(NH/SiH)を4以下とし、水素含有量が多い第2のゲート絶縁膜においては、NH/SiH流量比を4以上とする旨が記載されている。
特開平05−335335号公報 段落番号0032−0036 特開平07−162001号公報 段落番号0016−0017
上記特許文献1の方法によれば、ゲート絶縁膜表面を化学的に活性な状態に保持することにより、界面準位や欠陥の生成が低減できる旨が記載されている。しかしながら、このような効果は一時的なものであり、例えば、30000秒以上の長時間に亘ってTFTを駆動させる場合には、効果が十分ではなく、閾値電圧シフトが大きいことから信頼性が高いとは言えなかった。また、上記水素プラズマ処理を過剰に行った場合には、ゲート絶縁膜と水素化非晶質シリコン膜との密着性劣化を招来し、製造工程中に水素化非晶質半導体膜104とゲート絶縁膜103との剥がれが発生するという問題があった。
とりわけ、近年においては、液晶表示装置は、産業用機器にも適用が拡大され、その使用環境温度は−20℃〜80℃と多岐に亘る。高温環境下においては、閾値電圧シフトがさらに加速されるので、TFT動作の信頼性がより低下しやすい状況にある。このため、信頼性の高いTFTが切望されている。
上記特許文献2の方法によれば、半導体層と接する第2のゲート絶縁膜においては、上述したように、NHとSiHの流量比(NH/SiH)を4以上とする旨が記載されている。しかしながら、本発明者らが実験を重ねた結果、NHとSiHの流量比(NH/SiH)を大きくしていくと、シリコン窒化膜の内部応力が圧縮応力から引っ張り応力となり、一般的に良好とされている100〜500MPaの圧縮応力から外れてしまうことがわかった。
適正な条件で成膜した水素化非晶質シリコンの応力は、およそ200〜600MPaの圧縮応力となる。シリコン窒化膜が引っ張り応力になると、各層の反り方向が逆になることによって欠陥が発生し、TFTの電界効果移動度の低下や閾値電圧の上昇が懸念される。また、引っ張り応力となったシリコン窒化膜の比誘電率は、大きく低下してしまう。このため、シリコン窒化膜における容量を一定に保つためには、シリコン窒化膜厚を薄くせざるを得ず、歩留まり低下の原因となる。
さらには、近年の表示装置の大型化に伴って、ガラス基板面積がメートル角と大きくなり、基板全体の反り量も非常に大きくなる傾向にある。特に、基板周辺ではシリコン窒化膜と非晶質シリコン膜との界面の剥離が発生しやすくなっている。従って、各層の応力バランスを保つことは極めて重要である。
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特性を良好に保ち、信頼性の高い薄膜トランジスタ及びその製造方法、並びにこの薄膜トランジスタを搭載した表示装置を提供することである。
本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、基板上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜の直上に水素化非晶質シリコン膜を形成する工程と、を備え、前記ゲート絶縁膜は、前記水素化非晶質シリコン膜と接する第1領域と、当該第1領域より下層に位置する第2領域とを少なくとも備え、前記第1領域及び第2領域は、NH,N,SiHからなる原料ガスと,H又はHとHeとからなるガスとを用いて成膜され、前記第1領域は、前記NHと前記SiHの流量比(NH/SiH)を11以上、14以下として成膜し、前記第2領域は、前記NHと前記SiHの流量比(NH/SiH)を4以下として成膜するものである。
本発明に係る薄膜トランジスタは、前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の直上に形成された水素化非晶質シリコン膜と、を備え、前記ゲート絶縁膜は、前記水素化非晶質シリコン膜と接する第1領域と、当該第1領域より下層に位置する第2領域とを少なくとも備え、前記第1領域及び前記第2領域を、シリコン窒化膜により構成し、 前記第1領域のシリコン窒化膜の窒素とシリコンの含有比(N/Si)を1.3以上、1.5以下とし、前記第2領域の窒素とシリコンの含有比(N/Si)を1.0以下とするものである。
本発明によれば、特性を良好に保ち、信頼性の高い薄膜トランジスタ及びその製造方法、並びにこの薄膜トランジスタを搭載した表示装置を提供することができるという優れた効果を有する。
以下、本発明を適用した実施形態の一例について説明する。なお、本発明の趣旨に合致する限り、他の実施形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。また、以降の図における各部材のサイズや比率は、説明の便宜上のものであり、これに限定されるものではない。
[実施形態1]
図1に、本実施形態1に係るTFT50の構成の模式的断面図を示す。TFT50は、逆スタガ型のものであり、チャネルエッチ(CE)により製造されたものである。
TFT50は、図1に示すように、絶縁性基板1、ゲート電極2、ゲート絶縁膜3、半導体層たる水素化非晶質シリコン膜4とn型非晶質シリコン膜5、ソース電極6a、ドレイン電極6b、保護絶縁膜7等を有している。
絶縁性基板1は、ガラス基板や石英基板などの透過性を有する基板を用いる。絶縁性基板1上には、ゲート電極2が形成されている。ゲート絶縁膜3は、ゲート電極2を覆うように、その上層に形成されている。水素化非晶質シリコン膜4は、ゲート絶縁膜3の直上に形成され、ゲート絶縁膜3を介してゲート電極2と少なくともその一部が対向配置されている。
n型非晶質シリコン膜5は、水素化非晶質シリコン膜4の上層に形成されている。n型非晶質シリコン膜5は、水素化非晶質シリコン膜4とソース電極/ドレイン電極を電気的に接続させる役割を担っている。水素化非晶質シリコン膜4は、不純物が添加されていない純粋な半導体、いわゆる真性半導体である。n型非晶質シリコン膜5としては、n型半導体であり、a−SiにP(リン)を微量にドーピングしたna−Si(nアモルファスシリコン)膜等を用いる。
ソース電極6a及びドレイン電極6bは、n型非晶質シリコン膜5上に形成されている。保護絶縁膜7は、チャネル領域3a、ソース電極6a、ドレイン電極6bを覆うように形成されている(図1参照)。保護絶縁膜7としては、SiN、SiO等あるいはそれらの混合物及び積層物を用いることができる。
ソース電極6a及びドレイン電極6bは、ゲート絶縁膜3、水素化非晶質シリコン膜4、n型非晶質シリコン膜5を介して、少なくとも一部のゲート電極2と対向配置されている。すなわち、TFTとして動作するために、薄膜トランジスタ領域が、ゲート電極2上に存在して、ゲート電極に電圧を印加した時の電界の影響を受けやすい状態とする。
ソース電極6aとドレイン電極6b間に電圧が印加されている場合、ゲート電極2に印加された電圧がある閾値を超えると、水素化非晶質シリコン膜4のソース、ドレイン間にチャネルが形成され、このチャネルを通じて電流が流れる。すなわち、スイッチング素子として機能する。
TFT50を液晶表示装置に搭載する場合には、保護絶縁膜7にコンタクトホールを形成し、さらに画素電極を形成する。TFT50を介してドレイン電極6bと画素電極を接続し、液晶を駆動させるための電位を供給することで、所望の画像を表示させることができる。
本実施形態1に係るゲート絶縁膜3は、シリコン窒化膜により形成されている。但し、シリコン窒化膜は、膜厚方向を2つの領域に分割し、それぞれを異なる組成のシリコン窒化膜により構成する。ゲート絶縁膜3のうち、水素化非晶質シリコン膜4と接する領域を第1領域11とし、第1領域11の下層に配置される領域を第2領域12とする。
ゲート絶縁膜3の第1領域11を構成するシリコン窒化膜の窒素とシリコンの含有比(N/Si)は、1.3以上、1.5以下となるようにする。また、ゲート絶縁膜3の第2領域12を構成するシリコン窒化膜の窒素とシリコンの含有比(N/Si)は、1.0以下とすることが好ましい。その理由については後述する。
第1領域11、及び第2領域12は、それぞれ単独で成膜した際の膜の応力値が500MPa以下であって、かつ応力方向がそれぞれ単独で成膜した場合に圧縮応力となるようにする。
第1領域11と第2領域12を合わせた膜厚、すなわちゲート絶縁膜3の膜厚は、300nm以上、400nm以下が望ましい。300nm未満であると、成膜時に混入した異物により絶縁耐性が落ちて歩留まりが低下する恐れがある。また、400nmを超えると、絶縁膜の容量が小さくなることから、TFTのオン電流が下がって所望の特性が得られなくなる恐れがある。第1領域11の膜厚は、30nm以下とすることが好ましい。第1領域11の膜厚が30nmを超えると、第2領域12から供給される水素が、第1領域11と水素化非晶質シリコン膜4の界面に十分に供給されなくなるためである。また、TFTの信頼性を高める観点から、第1領域11の膜厚を10nm以上とすることが好ましい。
上記構成のゲート絶縁膜3を用いることにより、特性を良好に保ち、信頼性の高い薄膜トランジスタを提供することができる。以下、その理由について説明する。
ゲート絶縁膜を構成するシリコン窒化膜は、従来例において説明したように、NH,SiH、Nのガス(以降、これらのガスを「原料ガス」とも云う)を用い、プラズマCVD法により成膜することにより得ることができる。図9に、Nの流量を一定とし、NHとSiHの流量比を変化させてシリコン窒化膜を成膜した場合の、シリコン窒化膜の応力値をプロットしたものを示す。同図より、NHとSiHの流量比が大きくなるにつれて、応力値が大きく変化することがわかる。とりわけ、NHとSiHの流量比(NH/SiH)が6を超えると引っ張り応力となることがわかる。すなわち、反り方向が逆転してしまう。
一般に、プラズマCVD法により成膜された良好な絶縁膜は、圧縮応力となる。引っ張り応力となった場合、その膜質は疎な状態となる。膜質が疎になると、絶縁耐性の低下、比誘電率の低下、及び機械的強度の低下が起こる。絶縁耐性の低下や機械的強度の低下は、歩留まりの低下を招き、比誘電率の低下はTFTのオン電流の低下を招来する。
そこで、引っ張り応力の問題を回避するために本発明者らが鋭意検討を重ねたところ、NH,SiH、Nからなる原料ガスに加えて、さらにHガスを加えることにより問題が解決できることを突き止めた。図2に、N及びHのガスの流量を一定とし、NHとSiHの流量比を変化させてシリコン窒化膜を成膜した場合の、シリコン窒化膜の応力値をプロットしたものを示す。Hガスを添加した以外は、上記図9の実験条件と同じとした。図2の例においては、総流量に対してHを約40%添加した場合の例である。同図より、NH/SiH流量比を高くしても、圧縮応力を維持できることがわかる。そして、NH/SiH流量比を高くすることにより成膜された窒化シリコン膜の膜質が良好であることを確認した。ゲート絶縁膜3を構成するシリコン窒化膜には、水素がある程度含まれるため、Hガスを添加してもTFTの特性に問題を与えないものと考察している。
原料ガスに添加するガスとして、Hガスを単独で加える他、HガスとHeガスを混合して用いた場合においても同様の効果が得られることを確認した。Heは希ガスであるため、Heガスを添加してもTFTの特性に影響を与えないものと考察している。しかも、HやHeを添加しても、デポレートの低下は小さく、また膜厚の均一性の悪化が発生しないことを確認した。換言すれば、Hガス、又はHとHeを混合ガスは、シリコン窒化膜の応力方向を圧縮応力とするガスとして機能する。
ガス、若しくはHとHeとの混合ガスの総流量に対する割合は、30%以上、50%以下とすることが好ましい。30%未満では、応力変化の効果が十分に発揮されない場合がある。また、50%を超えると、Si−H結合が減少し始めるためである。
なお、プラズマCVD法による成膜においては、成膜パラメータとして、ガスの流量の他、成膜時のガス圧力、RFパワー等を挙げることができる。これらの成膜パラメータを調整することにより、膜質を変更することが可能である。しかしながら、成膜パラメータ調整により、TFTに求められる諸特性を満足させることは難しい。例えば、成膜時のガス圧力を低くすることにより、得られる膜を圧縮応力に変化させることは可能であるが、均一性が悪化して歩留まりの低下を招来する。さらに、デポレートが低下するため、処理能力低下を招く。また、成膜時のRFパワーを上げることにより、得られる膜を圧縮応力に変化させることは可能であるが、プラズマダメージも同時に増加するため、逆に膜中の欠陥密度が増大してしまう。その結果、TFTの性能が低下することは避けられない。
図3は、シリコン窒化膜を成膜する際のNHとSiHの流量比に対して、得られるシリコン窒化膜の窒素とシリコンの含有比(N/Si)をプロットしたものである。測定には、XPS(アルバックファイ社製 ESCA5400)を用いた。HガスとNガスの流量比は一定としている。同図から明らかなように、NHとSiHの流量比(NH/SiH)が大きくなると、含有比(N/Si)が大きくなる。すなわち、シリコン窒化膜中の窒素濃度が高くなることがわかる。
次に、ゲート絶縁膜を構成するシリコン窒化膜の含有比(N/Si)と閾値電圧シフト量との関係を検討した。具体的には、ゲート絶縁膜を構成するシリコン窒化膜の含有比(N/Si)を変更した複数の逆スタガ型のTFTを作製し、それぞれに対しゲート電極に30Vのストレス電圧を30000秒印加し、その後の閾値電圧シフト量を検討した。図4に、シリコン窒化膜の含有比(N/Si)に対して、連続して30000秒間、電圧を印加した後の閾値電圧シフト量をプロットしたものを示す。同図より、含有比(N/Si)が大きい方が、閾値電圧シフト量が全般的に小さくなることがわかる。これは、含有比(N/Si)が大きい方が、TFTを長時間駆動させた場合の特性の変動を抑制することができ、信頼性の高いTFTを提供することができることを意味する。
時間軸に対して閾値電圧シフト量を計算した場合、含有比(N/Si)を1.3以上にすることで、従来のトランジスタよりも信頼性を10倍向上させることができることが判明した。しかしながら、含有比(N/Si)が1.5を超えると、同図より明らかなように、再び閾値電圧シフト量が増加に転じる。これは、シリコン窒化膜中の窒素量が過剰な状態になると、非晶質シリコン膜との密着性が悪くなり、ゲート絶縁膜と水素化非晶質半導体膜との界面で、剥がれが発生することによるものである。従って、ゲート絶縁膜を構成するシリコン窒化膜の含有比(N/Si)が1.3以上、1.5以下の範囲において、特性及び信頼性の高いTFTを提供することができる。
図5に、ゲート絶縁膜を構成するシリコン窒化膜の含有比(N/Si)に対して、得られるシリコン窒化膜のSi−H結合(cm−1)、N−H結合(cm−1)をプロットしたものを示す。また、同図に、対応するシリコン窒化膜の含有比(N/Si)ごとのシリコン窒化膜をゲート絶縁膜としたときのTFTを作製し、TFTの閾値電圧値(V)をプロットしたものを示す。Si−H結合(cm−1)、N−H結合(cm−1)の測定はFTIR(フーリエ変換赤外吸収)測定により行った。
図5より、シリコン窒化膜中のSi−H結合が減少すると、閾値電圧が上昇し、TFTの応答特性が悪くなることがわかる。このTFTの応答特性の劣化は、応力方向を圧縮方向に保ったとしても発生してしまう。図5より明らかなように、Si−H結合は、含有比(N/Si)と相関がある。
シリコン窒化膜の含有比(N/Si)が1.3以上、1.5以下の範囲においては、閾値電圧シフト量が最適な範囲になる一方で、閾値電圧値(初期値)が、5〜6V近傍となる。一般的な薄膜トランジスタの閾値電圧は、2.5〜4V程度であり、初期の閾値電圧が高いと、トランジスタのON特性が悪くなる。すなわち、含有比(N/Si)を大きくすると、閾値電圧が上昇し、トランジスタのON特性が劣化してしまう。
閾値電圧は、図5より、含有比(N/Si)が小さい方がよいことがわかる。シリコン窒化膜の含有比(N/Si)を1以下とすると、閾値電圧が約3Vとなり、良好なON特性が得られる。シリコン窒化膜の含有比(N/Si)が1以下のときのSi−H結合量は、約20〜30cm−1である(図5参照)。すなわち、シリコン窒化膜の含有比(N/Si)が小さくなるにつれて、Si−H結合が増加するとともに、閾値電圧が低くなる。シリコン窒化膜中の水素濃度は、FTIR測定によると、Si−H結合とN−H結合としてみられるが、結合エネルギーは、Si−H結合の方がN−H結合よりも小さいため、Si−H結合が多いほど界面準位のダングリングボンド終端を行う水素が得られやすい。
TFTの特性を良好なものとするためには、Si−H結合を多く含んだシリコン窒化膜とすることが望ましい。Si−H結合の含有量が多いことは、ゲート絶縁膜3と水素化非晶質シリコン膜4の界面の欠陥を終端する水素が多く含まれることを意味する。一方、TFTの信頼性を高めるためには、シリコン窒化膜中の窒素濃度を高めることが望ましい。すなわち、シリコン窒化膜中の窒素濃度を高めつつ、Si−H結合の含有量を多くすることが望ましい。しかしながら、実際には、シリコン窒化膜中の窒素濃度とSi−H結合量は、トレードオフの関係にあり、同時に満たすことが困難である。
特性を良好に保ち、信頼性の高いTFTを得るべく本発明者らが検討を重ねたところ、ゲート絶縁膜3の第1領域11と、第2領域12を下記のように構成すればよいことがわかった。すなわち、第1領域11にシリコン窒化膜の含有比(N/Si)を1.3以上、1.5以下とし、第2領域12のシリコン窒化膜の含有比(N/Si)を1.0以下とする。そして、ゲート絶縁膜3の第1領域11、第2領域を構成するシリコン窒化膜、それぞれにおいて、応力方向を圧縮方向とし、かつそれぞれの膜の応力値は、500MPa以下とする。
ゲート絶縁膜3を構成する第1領域11により、TFTの信頼性を向上させ、第2領域12により、特性の良好なTFTを提供する。第2領域12の水素を、水素化非晶質シリコン膜と第1領域11との界面に供給し、特性の良好なTFTを提供する。TFTの信頼性は、第1領域11の膜厚に依存しないが、あまり厚くなると第2領域12からの拡散による水素供給が不十分になる。このため、第1領域11の膜厚は、薄い方が好ましい。第1領域11の膜厚について、検討を重ねたところ30nm以下とすることがより好ましいことがわかった。また、閾値電圧シフトを抑制してTFTの信頼性を十分に確保する観点から、10nm以上とすることが好ましい。
次に、上記のように構成されたTFT50の製造方法について図6を用いつつ説明する。
まず、絶縁性基板1上に、DCマグネトロンスパッタなどで導電膜を成膜する。ターゲットにはCrターゲットを用い、アルゴン(Ar)ガス100sccm、圧力0.14Pa、電力1.0kw、温度200℃の条件にて、400nmの導電膜を成膜した。この膜厚は、デバイス特性を満たす導電性が得られれば良く、用いる金属等に応じて変更可能である。用いる金属としては、Crに代えて、Al,Ti,又はこれらを主成分とする合金や、これらの金属の積層膜としてもよい。
但し、ゲート絶縁膜3の第1領域11の表面モフォロジィが悪くなると、閾値電圧やON特性、電界効果移動度が低下してしまう。シリコン窒化膜の表面モフォロジィは下層の表面状態に依存するため、プロセスを含めてゲート電極2の条件を最適化する必要がある。従って、ゲート電極2の表面平均粗さ(Ra)は、電界効果移動度の大きな低下を発生させないレベルとする必要がある。本実施形態1においてAFMによりゲート電極の表面平均粗さ(Ra)を確認したところ2.3nmであった。
ゲート電極2を形成するための導電膜を成膜した後、その上層に感光性樹脂であるレジストをスピンコート法により塗布する。そして、塗布したレジストをフォトマスク上から露光し、レジストを感光させる。次に、感光させたレジストを現像してレジストをパターニングする。その後、露出している導電膜をエッチングし、レジストパターンを除去する。これにより、導電膜が所定の形状にパターン形成され、ゲート電極、ゲート信号線(不図示)等が形成される。
次に、ゲート電極2等及び絶縁性基板1上に、プラズマCVD法により、ゲート絶縁膜3を成膜する。
ゲート絶縁膜3の第2領域12は、成膜温度280℃、高周波電力密度0.1〜0.3W/cm、圧力80〜130Pa,成膜ガスN,SiH、NH、Hの混合ガスを用いてNH/SiH流量比1〜4、総流量に対するHが30〜40%となる条件で、膜厚が340〜380nmとなるように成膜する。
第1領域11は、上述したように第2領域12と連続的に、大気開放せずに成膜する。成膜条件としては、成膜温度280℃、高周波電力密度0.1〜0.3W/cm、圧力80〜130Pa,成膜ガスN,SiH、NH、Hの混合ガスを用いてNH/SiH流量比11〜14、総流量に対するHが30〜40%となる条件で、膜厚が10〜30nmとなるように成膜する。
上記製造方法により、第2領域12の窒素とシリコンの含有比(N/Si)は、0.9以上、1.0以下となる。また、FTIRによるSi−H結合強度は20〜30cm−1となり、十分な水素を供給できる膜となる。また、第1領域11の窒素とシリコンの含有比(N/Si)は、1.3以上、1.5以下の範囲になる。
次いで、半導体層として機能する水素化非晶質シリコン膜4を第1領域11の上層に大気開放せずに連続的に成膜する。成膜は、成膜温度280℃、圧力150〜300Pa,高周波電力0.02〜0.06W/cm、H/SiH流量比3〜5の条件下で行った。膜厚は、130〜200nmとなるように成膜する。例えば、膜厚が150nmになるように形成する。その後、連続して、リンドープしたn型の非晶質シリコン膜4を膜厚が20〜50nmとなるように成膜する(図6(a)参照)。
次に、図6(b)に示すように、水素化非晶質シリコン膜4とn型非晶質シリコン膜5を写真製版工程とエッチング工程を経て、所望の形状にアイランドパターンを形成する。
次いで、ソース電極6a及びドレイン電極6bを形成するための導電膜を成膜する。導電膜としては、例えば、Cr,Al,Mo又はこれらを主成分とする合金や、これらの金属の積層膜である。その後、この導電膜を写真製版工程、エッチング工程等を経て、所望の形状のソース電極6a、ドレイン電極6bを得る。そして、露出されたn型非晶質シリコン膜5、及びその下層に位置する水素化非晶質シリコン膜4の一部をエッチングにより除去する。これにより、バックチャネルが形成される(図6(c)参照)。
本実施形態1においては、ソース電極6a及びドレイン電極6bとして、DCマグネトロンスパッタ法によりCr膜とAl−Si−Cu膜を成膜した。それぞれのスパッタ条件は、Cr膜においては、Arガス100sccm、圧力0.14Pa,DC電力1.0kw、温度200℃とし、膜厚を50nmとした。Al−Si−Cu膜においては、Arガス100sccm、圧力0.14Pa、DC電力1.0kw、温度80℃の条件で、300nmの膜厚とした。
続いて、ゲート絶縁膜3、チャネル領域3a、ソース電極6a、及びドレイン電極6bを覆うように、プラズマCVD法で保護絶縁膜7を形成する。成膜は、成膜温度280℃、高周波電力密度0.1〜0.3W/cm、圧力80〜130Pa,成膜ガスN,SiH,NHの混合ガスを用いて300nmの膜厚とした。
その後、製造過程における各プラズマダメージを緩和するために250〜300℃の温度で30〜60分間熱処理を行った。この熱処理中においても、ゲート絶縁膜3を構成する第2領域12から第1領域11と水素化非晶質シリコン膜4の界面に水素が供給され、欠陥の低減が行われる。
図7に、本実施形態1に係るTFTとして、第1領域11及び第2領域12の成膜条件を変更して作製したTFT(実施例1〜7)のTFT特性と、信頼性の検討結果を示す。また、合わせて、上記実施形態1の条件から外れる成膜条件で成膜したゲート絶縁膜を有するTFT(比較例1〜3)のTFT特性と、信頼性の検討結果も示す。本発明によれば、図7の表から明らかなように、信頼性を確保した第1領域11と、特性を確保した第2領域12を備えるゲート絶縁膜3にすることにより、特性及び信頼性の両者を兼ね備えたTFTが得られる。
本実施形態1に係るTFT50は、例えば、液晶表示装置やEL表示装置等の平面型表示装置(フラットパネルディスプレイ)等の表示装置にTFTアレイ基板等として搭載することができる。
本実施形態1によれば、ゲート絶縁膜3を成膜する際に、材料ガスに加えてHガス、又はHとHeガスを添加することにより、成膜するゲート絶縁膜の応力方向を圧縮方向とすることができる。その結果、水素化非晶質シリコン膜とゲート絶縁膜との界面の欠陥準位を低減することができる。そして、上記構成の第1領域11及び第2領域12を有するゲート絶縁膜3を用いることにより、TFTのON特性が良好となる。また、TFTの閾値電圧を低くすることができる。従って、特性の高いTFTを提供することができる。さらに、TFTの長時間駆動による閾値電圧シフト量が少ない良好なTFTを製造することができる。従って、信頼性の高いTFTを提供することができる。
なお、本実施形態1においては、ゲート絶縁膜3が膜厚方向に2つに分割されたシリコン窒化膜により構成された例について説明したが、これに限定されるものではない。水素化非晶質シリコン膜4と接する第1領域11、及び第1領域11より下層に位置する第2領域12を備えていれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば、第1領域11、第2領域12以外の組成のシリコン窒化膜を備えていてもよい。また、シリコン窒化膜以外の異なる膜を備えていてもよい。
また、各領域(第1領域、第2領域)は、単一の組成膜から構成する必要はない。例えば、第1領域11は、シリコン窒化膜の窒素とシリコンの含有比(N/Si)は、1.3以上、1.5以下の範囲にあれば、膜厚方向に分布があっても差し支えない。第1領域11及び第2領域12において、膜厚方向に徐々にシリコン窒化膜の窒素とシリコンの含有比(N/Si)を変更するようにしてもよく、単調に変化させて上記の値になるようにしてもよい。また、逆スタガ型の構造について説明したが、これに限定されるものではなく、順スタガ型やコプラナ構造においても本件発明の効果が得られる。
[実施形態2]
次に、上記実施形態とは異なる構造のTFTの一例について説明する。なお、以降の説明において、上記実施形態と同一の要素部材は同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
本実施形態2に係るTFT51は、下記の点を除く基本的な構造及び製造方法は、上記実施形態1と同様である。すなわち、上記実施形態1に係るTFT50においては、ゲート絶縁膜3が膜厚方向に2つの領域(第1領域11、第2領域12)に分割されていたのに対し、本実施形態2に係るTFT51においては、ゲート絶縁膜3aが膜厚方向に3つの領域(第1領域11、第2領域12、第3領域13)に分割されている点において相違する。また、上記実施形態1に係るゲート絶縁膜3においては、シリコン窒化膜により構成されていたのに対し、本実施形態2に係るゲート絶縁膜3aにおいては、シリコン窒化膜とTEOS(テトラエトトキシシラン)を主成分とした酸化膜(以降、「TEOS酸化膜」と云う)より構成されている点において相違する。
図8に、本実施形態2に係るTFT51の模式的な切断部断面図を示す。同図に示すように、ゲート絶縁膜3aは、水素化非晶質シリコン膜4と接する第1領域11、第1領域の下層に位置する第2領域12、第2領域12の下層に位置し、かつゲート電極の直上に形成された第3領域13の3つの領域に分割されている。
ゲート絶縁膜3aの第1領域11は、上記実施形態1と同様に、シリコン窒化膜の窒素とシリコンの含有比(N/Si)が、1.3以上、1.5以下となるようにする。また、ゲート絶縁膜3aの第2領域12を構成するシリコン窒化膜の窒素とシリコンの含有比(N/Si)は、1.0以下となるようにする。さらに、ゲート絶縁膜3aの第3領域13は、TEOS酸化膜により構成する。
第1領域11、第2領域12及び第3領域13を合わせた膜厚、すなわちゲート絶縁膜3aの膜厚は、300nm以上、400nm以下が望ましい。300nm未満であると、成膜時に混入した異物により絶縁耐性が落ちて歩留まりが低下する恐れがある。また、400nmを超えると、絶縁膜の容量が小さくなることから、TFTのオン電流が下がって所望の特性が得られなくなる恐れがある。第1領域11は、30nm以下とすることが好ましい。第1領域11の膜厚が30nmを超えると、第2領域12から供給される水素が、第1領域11と水素化非晶質シリコン膜4の界面に十分に供給されなくなるためである。また、閾値電圧シフトを十分抑制するために、第1領域11の膜厚を10nm以上とすることが好ましい。
第3領域13の膜厚は、25nm以上、100nm以下とすることが好ましい。25nm以上とすることにより、ゲート電極2の凹凸による影響を十分に低減することができる。また、100nm以下とすることにより、TFTのオン電流の低下を起こさないゲート絶縁膜容量を確保できる。
TFTの特性には、ゲート絶縁膜と水素化非晶質シリコン膜の界面状態が重要であることは、上述したとおりである。この界面状態に影響を与える要因の一つに、ゲート絶縁膜の表面モフォロジィが挙げられる。このモフォロジィは、以下に述べるようにゲート電極からの影響も受ける。
ゲート電極2の材料としては、一般に、Al、Cr,Mo,Ta,Niなどの金属が用いられる。その他の金属であっても、比抵抗が5〜50μΩ・cmの範囲にあれば、電極材料として使用することができる。ゲート電極2は、上記金属材料を用いて、一般的にArをスパッタガスとし、DCマグネトロンスパッタリング法で成膜される。このDCマグネトロンスパッタリング法では、反跳アルゴンガスによる成膜表面へのアタックが発生することから、電極表面のモフォロジィが悪くなるという問題がある。また、金属材料によっては、結晶成長しやすいものもある。結晶成長しやすい金属材料を用いた場合、その表面モフォロジィは、膜厚に依存し、膜厚が厚くなると電極表面のモフォロジィが悪化してしまう。そして、それに伴って表面の凹凸が大きくなっていく。
ゲート電極2の表面の凹凸が大きいところに、ゲート絶縁膜を成膜した場合、電極表面の凹凸形状に沿ってシリコン窒化膜が堆積されるため、ゲート絶縁膜の表面凹凸はさらに大きなものとなってしまう。
ゲート絶縁膜上の表面凹凸が大きくなるにつれて、ゲート絶縁膜と水素化非晶質シリコン膜との界面の欠陥密度が増え、電界効果移動度の低下や閾値電圧が増加する。そこで、本発明者らは、この問題を解決すべく検討を重ね、第3領域13にTEOS酸化膜を配設することで、表面モフォロジィを改善できることを見出した。そして、トランジスタ特性をより向上させることができることを突き止めた。
TEOS酸化膜は、TEOSとOを材料ガスとし、プラズマCVD法により成膜した。プラズマで分解されたTEOSは、基板表面に到達した後、脱水縮合反応を起こしてSiOxとなる。SiHを主成分とする絶縁膜と比べて、TEOSガスは基板表面で流動性を持つためにカバレッジがよく、ゲート電極表面の凹凸を滑らかにすることが可能である。また、TEOS酸化膜は、膜中に多量の水素を含有するため、ゲート絶縁膜3と水素化非晶質シリコン膜4の界面に水素を供給するための水素供給減とすることが可能である。
次に、上記のように構成されたTFT51の製造方法について説明する。まず、絶縁性基板1上に、DCマグネトロンスパッタなどで導電膜を成膜する。ターゲットにはAl合金ターゲットを用い、Arガス100sccm、圧力0.14Pa、電力1.0kw、温度100℃の条件にて、400nmの導電膜を成膜した。この膜厚は、デバイス特性を満たす導電性が得られれば良く、用いる金属等に応じて変更可能である。上記実施形態1で用いたCr等を用いてもよい。
Al合金を400nmスパッタ成膜した場合の電極表面の平均粗さ(Ra)を,AFMで測定したところ、約6.0nmであった。また、最大段差Rmaxは、18〜22nmの範囲にあった。
所望の形状のゲート電極2を得た後、TEOSとOを材料ガスとし、TEOS酸化膜をプラズマCVD法により成膜した。ゲート絶縁膜3の第3領域13は、成膜温度280〜350℃、高周波電力密度0.3〜0.9W/cm、圧力150〜200Paの条件下で,100〜150sccmのTEOS、000から6000sccmのOガスを用い、膜厚が50nmとなるように成膜する。
次に、大気開放せずに、シリコン窒化膜の第2領域12と第1領域11を連続で成膜する。ゲート絶縁膜3aの第2領域12は、成膜温度280℃、高周波電力密度0.1〜0.3W/cm、圧力80〜130Pa,N,SiH、NHの材料ガス、及びHガスを用いてNH/SiH流量比1〜4、総流量に対するHが30〜40%となる条件で、膜厚が250〜330nmとなるように成膜する。
ゲート絶縁膜3aの第1領域11は、成膜温度280℃、高周波電力密度0.1〜0.3W/cm、圧力80〜130Pa,N,SiH、NHの材料ガス、及びHガスを用いてNH/SiH流量比11〜14、総流量に対するHが30〜40%となる条件で、膜厚が10〜30nmとなるように成膜する。以降の製造方法は、上記実施形態1で述べたとおりである。
上記製造方法によって得られたTFTは、閾値電圧が3.0V,ON電流が7.3×10−7A、ゲート電極に30Vのバイアスを30000秒印加した後の閾値電圧シフト量(増加量)は、1.7Vであり、特性及び信頼性の高いTFTが得られた。
本実施形態2によれば、ゲート絶縁膜3aにTEOS酸化膜により構成する第3領域13を設けることにより、ゲート絶縁膜表面の平坦性を、Ra3nm以下に改善することができる。また、第3領域13を構成するTEOS酸化膜と、第2領域12を構成するシリコン窒化膜が、ゲート絶縁膜3aと水素化非晶質シリコン膜4の界面に対する水素の供給源となり、閾値電圧を低くすることが可能となる。また、水素化非晶質シリコン膜4と接するゲート絶縁膜3aの第1領域11を構成するシリコン窒化膜の窒素とシリコンの含有比(N/Si)を1.3以上、1.5以下とすることにより、長時間駆動による閾値電圧シフトの小さい良好なトランジスタを提供することができる。
なお、本実施形態2においては、ゲート絶縁膜3が膜厚方向に3つに分割され、ゲート電極直上にTEOS酸化膜を、その上層に配置される領域にシリコン窒化膜を配設する例について述べたが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、本実施形態2においては、TEOS酸化膜をゲート電極の直上の領域(第3領域13)に配置した例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、シリコン窒化膜からなる第1領域11と第2領域12の間にTEOS酸化膜を配設してもよい。
実施形態1に係るTFTの模式的断面図。 NH/SiH流量比に対するシリコン窒化膜の応力値をプロットした図。 NH/SiH流量比に対するシリコン窒化膜の含有比(N/Si)をプロットした図。 シリコン窒化膜の含有比(N/Si)に対して閾値電圧シフト量をプロットした図。 シリコン窒化膜の含有比(N/Si)に対してSi−H結合、N−H結合、閾値電圧をプロットした図。 (a)〜(c)は、実施形態1に係るTFTの製造工程を示す断面図。 実施例、及び比較例に係るTFTの測定値を示す表。 実施形態2に係るTFTの模式的断面図。 従来例に係るTFTの模式的断面図。 NH/SiH流量比に対するシリコン窒化膜の応力値をプロットした図。
符号の説明
1 絶縁性基板
2 ゲート電極
3 ゲート絶縁膜
4 水素化非晶質シリコン膜
5 n型非晶質シリコン層
6a ソース電極
7b ドレイン電極
8 保護絶縁膜
11 第1領域
12 第2領域
13 第3領域
50 TFT

Claims (7)

  1. 基板上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜の直上に水素化非晶質シリコン膜を形成する工程と、を備え、
    前記ゲート絶縁膜は、前記水素化非晶質シリコン膜と接する第1領域と、当該第1領域より下層に位置する第2領域とを少なくとも備え、
    前記第1領域及び第2領域は、NH,N,SiHからなる原料ガスと,H又はHとHeからなるガスとを用いて成膜され、
    前記第1領域は、前記NHと前記SiHの流量比(NH/SiH)を11以上、14以下として成膜し、
    前記第2領域は、前記NHと前記SiHの流量比(NH/SiH)を4以下として成膜する薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 前記ゲート絶縁膜は、前記第1領域より下層に位置する第3領域を備え、当該第3領域は、テトラエトキシシラン及び酸素を用いて成膜されることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 基板上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜の直上に形成された水素化非晶質シリコン膜と、を備え、
    前記ゲート絶縁膜は、前記水素化非晶質シリコン膜と接する第1領域と、当該第1領域より下層に位置する第2領域とを少なくとも備え、
    前記第1領域及び前記第2領域を、シリコン窒化膜により構成し、
    前記第1領域のシリコン窒化膜の窒素とシリコンの含有比(N/Si)を1.3以上、1.5以下とし、
    前記第2領域のシリコン窒化膜の窒素とシリコンの含有比(N/Si)を1.0以下とする薄膜トランジスタ。
  4. 前記第1領域の膜厚が、10nm以上、30nm以下であることを特徴とする請求項3に記載の薄膜トランジスタ。
  5. 前記ゲート絶縁膜は、前記第1領域より下層に位置し、主たる層がテトラエトキシシランを主成分とした酸化膜により構成されている第3領域を備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載の薄膜トランジスタ。
  6. 前記第3領域の厚みが、25nm以上、100nm以下であることを特徴とする請求項5に記載の薄膜トランジスタ。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタを備える表示装置。
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