JP5234318B2 - 自動周波数制御方法および装置 - Google Patents
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Description
図1は本発明の一実施形態において用いられるリファレンス信号の配置例を模式的に示す図である。縦軸は時間を示し、横軸はサブキャリア番号kで表される周波数を示す。ここでは、任意のスロット#nとそれに続く#(n+1)の一部とが図示されている。
次に、上述した補間によるリファレンス信号を用いて自動周波数制御(AFC)のための周波数制御信号を求める回路構成について説明する。ここでは、図1に示す信号配置を仮定する。
このように、周波数方向および/または時間方向に拡散された異なるリファレンス信号間の複素相関値を複数用いてAFC制御値を求めるようにしたので、雑音や干渉等の多い環境下でも搬送波の周波数誤差を補正するAFC装置の精度低下を抑制することができる。
図3は本発明の一実施例による無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図である。本実施例による無線通信装置は、アンテナ101、直交検波器102、アナログ・デジタル(A/D)変換器103、ガードインターバル除去部104、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)部105、チャネル推定部106、チャネル復調部107、チャネル復号部108、AFC部109および発振器(TCXO:Temperature Compensated Xtal Oscillator)110を備えている。
通常、AFCの基本的な動作は次の通りである。複素相関演算部がチャネル推定値間の複素相関値を算出する。Arctan演算部が複素相関値を位相変化量に変換し、Δf変換部が位相変化量を周波数誤差Δfに変換する。さらに、周波数誤差Δfは、ループフィルタによって複数のスロット間に亘って平均され、TCXO制御電圧計算部が周波数誤差を0にするような補正値を割り出し、その補正値に対応する制御電圧を周波数制御信号としてTCXO110へ出力し発振周波数が調整される。
図4(A)は本実施例における閾値判定部のレベル閾値判定を説明するための複素平面図であり、図4(B)は本実施例における閾値判定部のレベルおよび位相差閾値判定を説明するための複素平面図である。
上述したように、複素相関演算部121は、式(1)〜(3)に従って3種類の複素相関値CR1-R2(n,k)、CR2-R1(n,k)、CR1-R1(n,k)を演算することができるが、これら3種類の複素相関値を全てのリファレンス信号に関して求め、その平均を各サブキャリアの平均複素相関値として用いることができる。
本実施例によれば、周波数方向ならびに時間方向に拡散された異なるリファレンス信号間の複素相関値を複数用いてAFC制御値を求めるようにしたので、雑音や干渉等の多い環境下でも搬送波の周波数誤差を補正するAFC回路の精度の低下を抑制することができる。
11 チャネル推定部
12 複素相関演算部
13 周波数制御部
121 複素相関演算部
122 閾値判定部
123 平均演算部
124 Arctan演算部
125 Δf変換部
126 ループフィルタ
127 TCXO制御電圧算出部
Claims (11)
- 周波数方向および/または時間方向に拡散された複数の異なるリファレンス信号を送信する方式の無線通信システムにおける自動周波数制御装置であって、
同一サブキャリアにおいて、一方のリファレンス信号の補間によるチャネル推定値と他方のリファレンス信号の補間によらないチャネル推定値とを用いて相関値を計算する相関演算手段と、
前記相関演算手段により得られた複数の相関値に基づいて周波数制御信号を生成する周波数制御手段と、
を有することを特徴とする自動周波数制御装置。 - 前記周波数制御手段は、所定の閾値を基準として前記複数の相関値から有効な相関値を選択する選択手段を有し、前記有効な相関値に基づいて前記周波数制御信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の自動周波数制御装置。
- 前記周波数制御手段は、前記相関値の平均に基づいて前記周波数制御信号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の自動周波数制御装置。
- 周波数方向および/または時間方向に拡散された複数の異なるリファレンス信号を送信する方式の無線通信システムにおける自動周波数制御方法であって、
同一サブキャリアにおいて、一方のリファレンス信号の補間によるチャネル推定値と他方のリファレンス信号の補間によらないチャネル推定値とを用いて相関値を算出し、
算出された複数の相関値に基づいて周波数制御信号を生成し、
前記周波数制御信号に従って受信周波数を制御する、
ことを特徴とする自動周波数制御方法。 - 前記複数の相関値から所定の閾値を基準として有効な相関値を選択し、
前記有効な相関値に基づいて前記周波数制御信号を生成する、
ことを特徴とする請求項4に記載の自動周波数制御方法。 - 前記相関値の平均に基づいて前記周波数制御信号を生成することを特徴とする請求項4または5に記載の自動周波数制御方法。
- 周波数方向および/または時間方向に拡散された複数の異なるリファレンス信号を送信する方式のマルチキャリア伝送システムにおける無線通信装置であって、
受信のための発振周波数を生成する発振手段と、
受信したリファレンス信号に基づいて各サブキャリアのチャネル推定値を推定するチャネル推定手段と、
同一サブキャリアにおいて、一方のリファレンス信号の補間によるチャネル推定値と他方のリファレンス信号の補間によらないチャネル推定値とを用いて相関値を計算する相関演算手段と、
複数の相関値に基づいて周波数制御信号を生成し、前記発振手段の発振周波数を制御する周波数制御手段と、
を有することを特徴とする無線通信装置。 - 前記周波数制御手段は、所定の閾値を基準として前記複数の相関値から有効な相関値を選択する選択手段を有し、前記有効な相関値に基づいて前記周波数制御信号を生成することを特徴とする請求項7に記載の無線通信装置。
- 前記周波数制御手段は、前記相関値の平均に基づいて前記周波数制御信号を生成することを特徴とする請求項7または8に記載の無線通信装置。
- 請求項7−9のいずれか1項に記載の無線通信装置を有する無線通信システム。
- 周波数方向および/または時間方向に拡散された複数の異なるリファレンス信号を送信する方式の無線通信システムにおける自動周波数制御装置であって、コンピュータを、
同一サブキャリアにおいて、一方のリファレンス信号の補間によるチャネル推定値と他方のリファレンス信号の補間によらないチャネル推定値とを用いて相関値を計算し、
複数の相関値に基づいて周波数制御信号を生成する、
ように機能させることを特徴とするプログラム。
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