JP5240571B2 - フロントフォーク - Google Patents
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Description
前記ピストンロッドには、乗車静止時から最伸長時までの間の所定のフロントフォークの伸長位置において、前記ダンパシリンダの内部の油室と前記ダンパシリンダの外部の油室とを連通する連通路が設けられ、前記連通路が、前記所定のフロントフォークの伸長位置において前記シール部材と対向する前記ピストンロッドの外周に形成された逃げ部であることを特徴とする。
前記ピストンロッドには、乗車静止時から最伸長時までの間の所定のフロントフォークの伸長位置において、前記ダンパシリンダの内部の油室と前記ダンパシリンダの外部の油室とを連通する連通路が設けられ、前記連通路は、前記所定のフロントフォークの伸長位置において前記シール部材と対向する前記ピストンロッドの軸方向位置よりメインピストン側で径方向に貫通する第1のブロー孔と、該軸方向位置より反メインピストン側で径方向に貫通する第2のブロー孔と、によって形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の構成に加えて、前記連通路は、少なくとも前記最伸長時における前記フロントフォークの伸長位置において前記ダンパシリンダの内部の油室と前記ダンパシリンダの外部の油室を連通するように設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、連通路は、少なくとも最伸長時におけるフロントフォークの伸長位置においてダンパシリンダの内部の油室とダンパシリンダの外部の油室を連通するように設けられているので、通常の乗車時においても乗員の感性に影響しない最伸長時にダンパシリンダの内部のオイルを適正化することができる。
図1に示すように、フロントフォーク10は、車体側チューブ(アウタチューブ)11内に車輪側チューブ(インナチューブ)12を摺動自在に挿入し、両チューブ11、12の間に懸架スプリング13を介装するとともに、単筒型ダンパ14を倒立にして内装している。
また、無負荷時におけるフロントフォークの位置において、連通路が形成されるようにすれば、車両を台に載せた状態で、ダンパシリンダ21の内部のオイルを適正化することができる。
図4は、本発明の第2実施形態のフロントフォークを示す図2に対応する要部拡大断面図である。
本実施形態では、逃げ部31aは、最伸長時におけるフロントフォーク10の位置において、シールキャップ29に取り付けられたシール部材35が対向するピストンロッド22の外周からメインピストン側の外周に亙り、一様外径に形成されるストレート部22aによって構成される。具体的には、ストレート部22aは、最伸長時におけるフロントフォーク10の位置において、シールキャップ29に取り付けられたシール部材35が対向する外周からピストンホルダ41が螺着される雄ねじ部22bの基部近傍まで形成されている。このように逃げ部31aをストレート部22aによって構成することで、容易に逃げ部31aを加工することができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
図5は、本発明の第3実施形態のフロントフォークを示す図2に対応する要部拡大断面図である。
本実施形態では、連通路は、最伸長時におけるフロントフォーク10の位置において、シールキャップ29に取り付けられたシール部材35が対向するピストンロッド22の外周面の軸方向位置xよりメインピストン側で径方向に貫通する第1のブロー孔70と、軸方向位置より反メインピストン側で径方向に貫通する第2のブロー孔71と、によって形成される。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
11 車体側チューブ
12 車輪側チューブ
21 ダンパシリンダ
22 ピストンロッド
27 油室
28 気体室
29 シールキャップ
31 逃げ部
32 リバウンドスプリング
35 オイルシール(シール部材)
40 ピストンバルブ装置(伸側減衰力発生装置)
42 メインピストン
43A ピストン側油室
43B ロッド側油室
50 ベースバルブ装置(圧側減衰力発生装置)
52 サブピストン
53 サブタンク室
53B 体積補償室
61 フリーピストン
70 第1のブロー孔
71 第2のブロー孔
Claims (4)
- 互いに摺動自在に嵌合する車体側チューブ及び車輪側チューブと、
該車体側チューブに起立するダンパシリンダと、
前記車輪側チューブに起立して該ダンパシリンダ内に挿入されるピストンロッドと、
前記ダンパシリンダの内周面と摺接して前記ダンパシリンダの内部をロッド側油室とピストン側油室とに画成するように該ピストンロッドに設けられ、減衰力発生装置を有するメインピストンと、
前記メインピストンより上方で前記ダンパシリンダの内部を摺動するように設けられ、前記ダンパシリンダの内周面に摺接して前記ダンパシリンダの内部を前記ピストン側油室とサブタンク室に区画し、圧側減衰力発生装置を有するサブピストンと、
前記サブピストンより上方で前記ダンパシリンダの内部に設けられ、前記ダンパシリンダの内部の油室を加圧するフリーピストンと、
前記ダンパシリンダの下方の開口部に取り付けられ、前記ピストンロッドが貫通するとともに、前記ピストンロッドの外周に摺接して前記ダンパシリンダの内部の油室を前記ダンパシリンダの外部の油室から密封するシール部材を有するシールキャップと、
を有するフロントフォークであって、
前記ピストンロッドには、乗車静止時から最伸長時までの間の所定のフロントフォークの伸長位置において、前記ダンパシリンダの内部の油室と前記ダンパシリンダの外部の油室とを連通する連通路が設けられ、
前記連通路が、前記所定のフロントフォークの伸長位置において前記シール部材と対向する前記ピストンロッドの外周に形成された逃げ部であることを特徴とするフロントフォーク。 - 前記逃げ部は、前記所定のフロントフォークの伸長位置から前記メインピストン側において、一様外径に形成されるストレート部によって構成されることを特徴とする請求項1に記載のフロントフォーク。
- 互いに摺動自在に嵌合する車体側チューブ及び車輪側チューブと、
該車体側チューブに起立するダンパシリンダと、
前記車輪側チューブに起立して該ダンパシリンダ内に挿入されるピストンロッドと、
前記ダンパシリンダの内周面と摺接して前記ダンパシリンダの内部をロッド側油室とピストン側油室とに画成するように該ピストンロッドに設けられ、減衰力発生装置を有するメインピストンと、
前記メインピストンより上方で前記ダンパシリンダの内部を摺動するように設けられ、前記ダンパシリンダの内周面に摺接して前記ダンパシリンダの内部を前記ピストン側油室とサブタンク室に区画し、圧側減衰力発生装置を有するサブピストンと、
前記サブピストンより上方で前記ダンパシリンダの内部に設けられ、前記ダンパシリンダの内部の油室を加圧するフリーピストンと、
前記ダンパシリンダの下方の開口部に取り付けられ、前記ピストンロッドが貫通するとともに、前記ピストンロッドの外周に摺接して前記ダンパシリンダの内部の油室を前記ダンパシリンダの外部の油室から密封するシール部材を有するシールキャップと、
を有するフロントフォークであって、
前記ピストンロッドには、乗車静止時から最伸長時までの間の所定のフロントフォークの伸長位置において、前記ダンパシリンダの内部の油室と前記ダンパシリンダの外部の油室とを連通する連通路が設けられ、
前記連通路は、前記所定のフロントフォークの伸長位置において前記シール部材と対向する前記ピストンロッドの軸方向位置よりメインピストン側で径方向に貫通する第1のブロー孔と、該軸方向位置より反メインピストン側で径方向に貫通する第2のブロー孔と、によって形成されることを特徴とするフロントフォーク。 - 前記連通路は、少なくとも前記最伸長時における前記フロントフォークの伸長位置において前記ダンパシリンダの内部の油室と前記ダンパシリンダの外部の油室を連通するように設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のフロントフォーク。
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