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JP5128815B2 - アリールオキシ置換およびアリールアルキレンオキシ置換イミダゾキノリン - Google Patents

アリールオキシ置換およびアリールアルキレンオキシ置換イミダゾキノリン Download PDF

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JP5128815B2 JP2006524906A JP2006524906A JP5128815B2 JP 5128815 B2 JP5128815 B2 JP 5128815B2 JP 2006524906 A JP2006524906 A JP 2006524906A JP 2006524906 A JP2006524906 A JP 2006524906A JP 5128815 B2 JP5128815 B2 JP 5128815B2
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Description

関連出願の相互参照
本発明は、米国仮出願第60/498270号(出願日2003年8月27日)および米国仮出願第60/581254号(出願日2004年6月18日)の優先権を主張するものであり、それらのいずれをも参照により本明細書に援用する。
近年、免疫系を調節する化合物を発見するために、多大の努力が払われてきた。サイトカイン誘導活性および免疫調節活性を示し、そのため各種の障害の治療において有用であるとされる、そのような化合物の例としては、ある種の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン、テトラヒドロキノリン−4−アミン、ナフチリジン−4−アミン、およびテトラヒドロナフチリジン−4−アミン化合物、さらには、ある種の類似構造のチアゾロおよびオキサゾロ化合物などが挙げられる。
しかしながら、免疫調節性化合物の発見の努力において重要な進歩があるにもかかわらず、サイトカイン生合成の誘導もしくは阻害、またはその他の機序により、免疫応答の側面を調節する能力を有するさらなる化合物に対する、切実な科学的医学的必要性が、依然として存在している。
サイトカイン生合成を調節するのに有用な、新しいタイプの化合物が今や見出された。1つの態様において、本発明はそのような化合物を提供するが、それは、以下の式Iのものであり:
Figure 0005128815
(ここで、R、n、R’、R’’およびR3は以下において定義されるもの)、およびそれらの薬学的に許容される塩である。
式Iの化合物および/または塩は、免疫応答調節剤(IRM)として有用であるが、その理由は、動物に投与したときに、それらが、サイトカインの生合成を調節する(たとえば、1種または複数のサイトカインの生合成または産生を誘導または阻害する)、および別な方法で免疫応答を調節する能力を有しているからである。そのようなことから、それらの化合物または塩は、免疫応答におけるそのような変化に応答するウイルス性疾患や腫瘍性疾患などのような、各種の病状を治療するのに有用なものとなっている。
別な態様において、本発明は、本発明の化合物または塩の有効量を含む医薬品組成物、ならびに、式Iの化合物および/または薬学的に許容されるそれらの塩の1種または複数の有効量を動物に投与することによる、動物におけるサイトカイン生合成を調節(たとえば、誘導または阻害)する方法、動物におけるウイルス性疾患を治療する方法、および、動物における腫瘍性疾患を治療する方法を提供する。
別な態様において、本発明は、式Iの化合物、およびそれらの化合物の合成に有用な中間体化合物を合成する方法を提供する。それらの中間体化合物の内のあるもの、たとえば以下に述べる式VIIの化合物は、先に述べたような免疫応答調節剤として有用であることも見出された。したがって、本発明は、それらの化合物および/またはその塩の1種または複数の有効量を含む医薬品組成物、ならびに、それらの化合物および/または薬学的に許容されるそれらの塩の1種または複数の有効量を動物に投与することによる、動物においてサイトカイン生合成を誘導する方法、動物におけるウイルス性疾患を治療する方法、および動物における腫瘍性疾患を治療する方法、を提供する。
本明細書で使用するとき、不定冠詞の「a」、「an」、定冠詞の「the」、「少なくとも1種」、および「1種または複数」という用語は、相互に言い換え可能として使用される。
「含む(comprising)」およびその関連語は、それらの用語が本明細書および特許請求項において使用された場合、限定的な意味は有していない。
上述の本発明についての概要は、本発明の開示された実施態様のそれぞれやすべての実施についての記述を意図したものでない。以下の記述において、実施態様の例を挙げてより具体的に説明する。本明細書においては、実施例のリストによって指針を与えているが、それらのリストは各種の組合せで使用することができる。それぞれの場合において、引用したリストは代表的な群を与えているだけのことであって、すべてを網羅したリストと受け取ってはならない。
1つの態様において、本発明は、式(I):
Figure 0005128815
[式中:
3は、以下の:
−Z−Ar、
−Z−Ar’−Y−R4
−Z−Ar’−X−Y−R4
−Z−Ar’−R5、および
−Z−Ar’−X−R5
からなる群より選択され;
Zは、単結合、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンからなる群より選択されるが、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンは、場合によっては、−O−により分断されていてもよく;
Arは、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択されるが、そのいずれもが、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されていてもよく;
Ar’は、アリーレンおよびヘテロアリーレンからなる群より選択されるが、そのいずれもが、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されていてもよく;
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンもしくはヘテロシクリレン、または1つもしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
Yは、以下の:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群より、そしてアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下の:
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
それぞれのR6は独立して、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
それぞれのR7は独立して、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
それぞれのR10は独立して、C3~8アルキレンであり;
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
R’およびR’’は独立して、水素および非妨害置換基からなる群より選択され;そして
nは、0または1である]の化合物または、その薬学的に許容される塩を提供する。
1つの実施態様において、本発明は式(II):
Figure 0005128815
[式中:
3は、以下の:
−Z−Ar、
−Z−Ar’−Y−R4
−Z−Ar’−X−Y−R4
−Z−Ar’−R5、および
−Z−Ar’−X−R5
からなる群より選択され;
Zは、単結合、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンからなる群より選択されるが、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンは、場合によっては、−O−により分断されていてもよく;
Arは、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択されるが、そのいずれもが、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されていてもよく;
Ar’は、アリーレンおよびヘテロアリーレンからなる群より選択されるが、そのいずれもが、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されていてもよく;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
nは、0または1であり;
1は、以下の:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4
−X−Y−X−Y−R4、および
−X−R5
からなる群より選択され;
2は、以下の:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
からなる群より選択され;
それぞれのXは独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンもしくはヘテロシクリレン、または1つもしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
それぞれのYは独立して、以下の:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
それぞれのR4は独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群より、そしてアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく;
それぞれのR5は独立して、以下の:
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
それぞれのR6は独立して、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
それぞれのR7は独立して、C2~7アルキレンであり;
それぞれのR8は独立して、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
それぞれのR9は独立して、水素およびアルキルからなる群より選択され;
それぞれのR10は独立して、C3~8アルキレンであり;
それぞれのAは独立して、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
それぞれのQは独立して、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
それぞれのVは独立して、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
それぞれのWは独立して、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物または、その薬学的に許容される塩を提供する。
別な実施態様において、本発明は式(III):
Figure 0005128815
[式中:
3-1は、−Z−Arであり;
Zは、単結合、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンからなる群より選択されるが、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンは、場合によっては、−O−により分断されていてもよく;
Arは、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択されるが、そのいずれもが、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されていてもよく;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
nは、0または1であり;
1は、以下の:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4
−X−Y−X−Y−R4、および
−X−R5
からなる群より選択され;
2は、以下の:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
からなる群より選択され;
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基が、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレン基によって分断されていてもよく;
それぞれのYは独立して、以下の:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
Y’は、以下の:
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
それぞれのR4は独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群より、そしてアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく;
それぞれのR5は独立して、以下の:
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
それぞれのR6は独立して、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
それぞれのR7は独立して、C2~7アルキレンであり;
それぞれのR8は独立して、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
それぞれのR9は独立して、水素およびアルキルからなる群より選択され;
それぞれのR10は独立して、C3~8アルキレンであり;
それぞれのAは独立して、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
それぞれのQは独立して、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
それぞれのVは独立して、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
それぞれのWは独立して、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物または、その薬学的に許容される塩を提供する。
別な態様においては、本発明は、式VII、IX、およびXIの中間体化合物を提供する。
1つの実施態様において、本発明は下記の式(VII):
Figure 0005128815
[式中:
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
nは、0または1であり;
1-1は、以下の:
−R4-1
−X’−R4-1
−X’−Y’−R4
−X’−Y’−X−Y−R4、および
−X’−R5
からなる群より選択され;
2は、以下の:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
からなる群より選択され;
それぞれのXは独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンもしくはヘテロシクリレン、または1つもしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基が、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレン基によって分断されていてもよく;
それぞれのYは独立して、以下の:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
Y’は、以下の:
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
それぞれのR4は独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群より、そしてアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく;
4-1は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群より、そしてアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく;
それぞれのR5は独立して、以下の:
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
それぞれのR6は独立して、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
それぞれのR7は独立して、C2~7アルキレンであり;
それぞれのR8は独立して、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
それぞれのR9は独立して、水素およびアルキルからなる群より選択され;
それぞれのR10は独立して、C3~8アルキレンであり;
それぞれのAは独立して、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
それぞれのQは独立して、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
それぞれのVは独立して、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
それぞれのWは独立して、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物または、その薬学的に許容される塩を提供するが、ただし、R1-1が水素または2−メチルプロピルの場合には、R2は水素以外のものであり、さらにただし、R1-1が2−メチルプロペニルまたは2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルの場合には、R2は、メチル、エトキシメチル、およびヒドロキシメチル以外のものである。
別な実施態様において、本発明は下記の式(IX):
Figure 0005128815
[式中:
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
nは、0または1であり;
1-1は、以下の:
−R4-1
−X’−R4-1
−X’−Y’−R4
−X’−Y’−X−Y−R4、および
−X’−R5
からなる群より選択され;
2は、以下の:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
からなる群より選択され;
それぞれのXは独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンもしくはヘテロシクリレン、または1つもしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基が、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレン基によって分断されていてもよく;
それぞれのYは独立して、以下の:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
Y’は、以下の:
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
それぞれのR4は独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群より、そしてアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく;
4-1は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群より、そしてアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく;
それぞれのR5は独立して、以下の:
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
それぞれのR6は独立して、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
それぞれのR7は独立して、C2~7アルキレンであり;
それぞれのR8は独立して、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
それぞれのR9は独立して、水素およびアルキルからなる群より選択され;
それぞれのR10は独立して、C3~8アルキレンであり;
それぞれのAは独立して、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
それぞれのQは独立して、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
それぞれのVは独立して、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
それぞれのWは独立して、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物または、その薬学的に許容される塩を提供する。
別な実施態様において、本発明は下記の式(XI):
Figure 0005128815
[式中:
3は、以下の:
−Z−Ar、
−Z−Ar’−Y−R4
−Z−Ar’−X−Y−R4
−Z−Ar’−R5、および
−Z−Ar’−X−R5
からなる群より選択され;
Zは、単結合、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンからなる群より選択されるが、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンは、場合によっては、−O−により分断されていてもよく;
Arは、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択されるが、そのいずれもが、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されていてもよく;
Ar’は、アリーレンおよびヘテロアリーレンからなる群より選択されるが、そのいずれもが、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されていてもよく;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
nは、0または1であり;
1は、以下の:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4
−X−Y−X−Y−R4、および
−X−R5
からなる群より選択され;
2は、以下の:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
からなる群より選択され;
それぞれのXは独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンもしくはヘテロシクリレン、または1つもしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
それぞれのYは独立して、以下の:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
それぞれのR4は独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群より、そしてアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく;
それぞれのR5は独立して、以下の:
Figure 0005128815
からなる群より選択され;
それぞれのR6は独立して、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
それぞれのR7は独立して、C2~7アルキレンであり;
それぞれのR8は独立して、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
それぞれのR9は独立して、水素およびアルキルからなる群より選択され;
それぞれのR10は独立して、C3~8アルキレンであり;
それぞれのAは独立して、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
それぞれのQは独立して、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
それぞれのVは独立して、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
それぞれのWは独立して、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
または、それらの薬学的に許容される塩を提供する。
本明細書で使用する場合、「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」および接頭辞の「alk−」は、直鎖基と分枝鎖基の両方を含み、そして、環状基すなわちシクロアルキルおよびシクロアルケニルも含む。特に断らない限り、それらの基には1〜20個の炭素原子を含むが、アルケニル基では2〜20個の炭素原子を含み、アルキニル基でも2〜20個の炭素原子を含む。幾つかの実施態様においては、それらの基には、合計して10個までの炭素原子、8個までの炭素原子、6個までの炭素原子、または4個までの炭素原子を含む。環状基は単環式であってもよいし、多環式であってもよいが、3〜10個の炭素原子を含んでいるのが好ましい。環状基を例示すれば、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル、ならびに置換および非置換のボルニル、ノルボルニル、およびノルボルネニルなどが挙げられる。
特に断らない限り、「アルキレン」、「−アルキレン−」、「アルケニレン」、「−アルケニレン−」、「アルキニレン」、および「−アルキニレン−」という用語は、先に定義した「アルキル」、「アルケニル」、および「アルキニル」基の2価の形である。「アルキレニル」、「アルケニレニル」、および「アルキニレニル」という用語はそれぞれ、「アルキレン」、「アルケニレン」および「アルキニレン」が置換された場合に用いられる。たとえば、アリールアルキレニル基には、アリール基がついた「アルキレン」残基が含まれる。
「ハロアルキル」という用語には、ペルフルオロ化された基も含めて、1つまたは複数のハロゲン原子で置換されたアルキル基が含まれる。これは、接頭辞「halo−」を含む他の基についても同様である。好適なハロアルキル基の例としては、クロロメチル、トリフルオロメチルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「アリール」という用語には、炭素環式芳香族環または環系が含まれる。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、ビフェニル、フルオレニルおよびインデニルなどが挙げられる。
「ヘテロ原子」という用語は、O、S、またはNを指す。
「ヘテロアリール」という用語には、少なくとも1つの環にヘテロ原子(たとえば、O、S、N)を含む、芳香族環または環系が含まれる。ヘテロアリール基として好適なものを挙げると、フリル、チエニル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、トリアゾリル、ピロリル、テトラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、カルバゾリル、ベンゾオキサゾリル、ピリミジニル、ベンズイミダゾリル、キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ナフチリジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、プリニル、キナゾリニル、ピラジニル、1−オキシドピリジル、ピリダジニル、トリアジニル、テトラアジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、などがある。
「ヘテロシクリル」という用語には、少なくとも1つの環ヘテロ原子(たとえば、O、S、N)を含む非芳香族環または環系を含み、そして、上記のヘテロアリール基を完全に飽和させたものおよび部分的に不飽和のある誘導体はすべて含む。ヘテロシクリル基の例を挙げれば、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、キヌクリジニル、ホモピペリジニル、ホモピペラジニル、などがある。
「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、および「ヘテロシクリレン」という用語は、先に定義された「アリール」、「ヘテロアリール」、および「ヘテロシクリル」基の2価の形である。「アリーレニル」、「ヘテロアリーレニル」,および「ヘテロシクリレニル」という用語はそれぞれ、「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、および「ヘテロシクリレン」が置換された場合に用いられる。たとえば、アルキルアリーレニル基には、アルキル基がついた「アリーレン」残基が含まれる。
本明細書のいずれかの式において、1つの基(または置換基または変動基)が2回以上現れる場合には、それぞれの基(または置換基または変動基)は、明記されているかどうかに関わらず、独立して選択される。たとえば、式−N(R8)−C(R6)−N(R8)−の場合には、それぞれのR8基は独立して選択される。他の例では、R2基とR3基の両方にR4基が含まれている場合、それぞれのR4基は独立して選択される。さらなる例を挙げれば、2つ以上のY基が存在する場合(すなわち、R2とR3の両方がY基を含む場合)、それぞれのY基には、1つまたはそれ以上のR8基を含み、それぞれのY基は独立して選択され、それぞれのR8基は独立して選択される。
本発明には、本明細書に記載の化合物およびそれらの塩が包含され、それらは薬学的に許容されるいかなる形態であってもよく、それには、ジアステレオマーおよび鏡像異性体のような異性体、溶媒和化合物、多形、などが含まれる。具体的には、ある化合物が光学的に活性であるならば、本発明には、具体的にはその化合物の各鏡像異性体、さらにはその鏡像異性体のラセミ混合物が含まれる。
本明細書に提示されるいずれの化合物についても、その各種実施態様において、以下の変動基(たとえば、R、R’、R’’、R1、R2、R3、n、A、X、Zなど)のいずれか1つを、各種それらの実施態様においた他の変動基の1つまたは複数と組み合わせることが可能であり、これは、当業者のよく理解するところである。そのようにして得られる変動基の組合せはすべて、本発明の実施態様である。
いくつかの実施態様において、R3は、−Z−Ar、−Z−Ar’−Y−R4、−Z−Ar’−X−Y−R4、−Z−Ar’−R5、および−Z−Ar’−X−R5からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、R3は、−Z−Ar、−Z−Ar’−X−Y−R4、および−Z−Ar’−Y−R4からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、R3またはR3-1は−Z−Arである。いくつかの実施態様において、Arはフェニルまたはヘテロアリールであり、それらは、非置換であるか、あるいは、アルキル、アルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、およびチエニルからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されている。これらの実施態様のあるものにおいて、ヘテロアリールは、ベンゾチアゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラジニル、ピリジニル、ピロリル、チアゾリル、およびチエニルからなる群より選択される。これらの実施態様のいくつかにおいて、Zは、単結合、アルキレン、または−O−により分断されたアルキレンである。これらの実施態様のあるものにおいて、ZはC1~3アルキレンである。これらの実施態様のあるものにおいて、Zは単結合である。
いくつかの実施態様において、R3またはR3-1は、ベンジル、ピリジン−3−イルメチル、4−クロロベンジル、4−フルオロベンジル、または3−ピリジン−3−イルプロピルである。
いくつかの実施態様において、R3は、−Z−Ar’−Y−R4、または−Z−Ar’−X−Y−R4である。これらの実施態様のあるものにおいて、Xは、C1~2アルキレン;Yは、−N(R8)−S(O)2−、−S(O)2−、−C(R6)−、または−C(R6)−O−;そしてR4は、アルキルまたはフェニルである。これらの実施態様のあるものにおいて、XはC1~2アルキレン;Yは、−NH−S(O)2−、−S(O)2−、−C(O)−、または−C(O)−O−;そしてR4はC1~4アルキルまたはフェニルである。これらの実施態様のいくつかにおいて、Zは、単結合、アルキレン、または−O−により分断されたアルキレンである。これらの実施態様のあるものにおいて、ZはC1~3アルキレンである。これらの実施態様のあるものにおいて、Zは単結合である。
いくつかの実施態様において、R3は−Z−Ar’−Y−R4である。これらの実施態様のあるものにおいて、Yは、−S(O)2−および−C(O)O−からなる群より選択され、R4はC1~4アルキル、たとえばメチルである。これらの実施態様のあるものにおいて、Ar’はフェニレンであって、それは非置換であるか、あるいは、アルキル、アルコキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、トリフルオロメチル、およびトリフルオロメトキシからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されている。
いくつかの実施態様において、R、R’およびR’’は独立して、非妨害置換基である。ある種の実施態様においては、それぞれのR’およびR’’は独立して、水素および非妨害置換基からなる群より選択される。本明細書において、「非妨害」という用語は、その化合物の免疫調節薬活性(たとえば、1種または複数のサイトカインの生合成を誘導したり、1種または複数のサイトカインの生合成を阻害したりする能力)が破壊されないということを意味する。
いくつかの実施態様において、Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、nは0である。
いくつかの実施態様において、nは0または1である。
いくつかの実施態様において、R’は、水素および非妨害置換基からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R’は、−R4、−X−R4、−X−Y−R4、−X−Y−X−Y−R4、および−X−R5からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R’は、アルキル、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、ヘテロシクリルアルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、ヘテロシクリルは、場合によっては、1種または複数のアルキル基、−X−Y−R4、および−X−R5によって置換されているが;ここで、Xはアルキレンであり、Yは、−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、または
Figure 0005128815
であり;R4は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、またはヘテロアリールであるが、それらのそれぞれは、場合によっては、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、またはジアルキルアミノからなる群より選択される1種または複数の置換基によって置換されており;そしてR5は、次式で表される。
Figure 0005128815
いくつかの実施態様において、R’は、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メチルプロピル、プロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)ブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル、および(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルからなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R’は、プロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)ブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル、および(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルからなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R1は、−R4、−X−R4、−X−Y−R4、−X−Y−X−Y−R4、および−X−R5からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R1は、アルキル、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、ヘテロシクリルアルキレニル、−X−Y−R 4 、および−X−R 5 からなる群より選択されるが、ここで、ヘテロシクリルは、場合によっては、1種または複数のアルキル基によって置換されており、;ここで、Xはアルキレンであり、Yは、−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、または
Figure 0005128815
であり;R4は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、またはヘテロアリールであるが、それらのそれぞれは、場合によっては、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、またはジアルキルアミノからなる群より選択される1種または複数の置換基によって置換されており;そしてR5は、次式で表される。
Figure 0005128815
いくつかの実施態様において、R1は、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メチルプロピル、プロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)ブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル、および(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルからなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R1は、プロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)ブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル、および(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルからなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R1-1は、−R4-1、−X’−R4-1、−X’−Y’−R4、−X’−Y’−X−Y−R4、および−X’−R5からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R1-1は、アルキル、アリールアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヘテロシクリルアルキレニル、−X’−Y’−R 4 、および−X’−R 5 からなる群より選択されるが、ここで、ヘテロシクリルは、場合によっては、1種または複数のアルキル基によって置換されている。これらの実施態様のあるものにおいて、X’はアルキレン;Y’は−N(R8)−Q−;Qは、−C(R6)−、−S(O)2−、または−C(R6)−N(R8)−W−;R4は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、またはヘテロアリールであって、それらのそれぞれは、場合によっては、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、またはジアルキルアミノからなる群より選択される1種または複数の置換基により置換されており;そしてR5は、次式で表される。
Figure 0005128815
いくつかの実施態様において、R1-1は、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メチルプロピル、プロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)ブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル、および(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルからなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R1-1は、プロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)ブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル、および(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルからなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R’’は、水素または非妨害置換基である。
いくつかの実施態様において、R’’は、−R4、−X−R4、−X−Y−R4、および−X−R5からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R’’は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、および−X−N(R8)−C(R6)−N(R8)−R4からなる群より選択される。これらの実施態様のあるものにおいて、XはC1~4アルキレンであり、そしてR4はC1~4アルキルである。これらの実施態様のいくつかにおいて、XはC1~2アルキレンである。
いくつかの実施態様において、R’’は、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、エトキシメチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、およびメチルアミノカルボニルアミノメチルからなる群より選択される。これらの実施態様のいくつかにおいて、R’’は、エチル、プロピル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、およびメトキシメチルからなる群より選択される。これらの実施態様のいくつかにおいて、R’’は、エチル、プロピル、2−メトキシエチル、およびメトキシメチルからなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R2は、−R4、−X−R4、−X−Y−R4、および−X−R5からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R2は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、および−X−N(R8)−C(R6)−N(R8)−R4からなる群より選択される。これらの実施態様のあるものにおいて、XはC1~4アルキレンであり、そしてR4はC1~4アルキルである。これらの実施態様のいくつかにおいて、XはC1~2アルキレンである。
いくつかの実施態様において、R2は、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、エトキシメチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、およびメチルアミノカルボニルアミノメチルからなる群より選択される。これらの実施態様のいくつかにおいて、R2は、エチル、プロピル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、およびメトキシメチルからなる群より選択される。これらの実施態様のいくつかにおいて、R2は、エチル、プロピル、2−メトキシエチル、およびメトキシメチルからなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよい。いくつかの実施態様において、R4は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、またはヘテロアリールであるが、それらのそれぞれは、場合によっては、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、またはジアルキルアミノからなる群より選択される1種または複数の置換基によって置換されている。いくつかの実施態様において、R4は、アルキルまたはフェニルである。いくつかの実施態様において、R4は、C1~4アルキルまたはフェニルである。いくつかの実施態様において、R4は、C1~4アルキルである。
いくつかの実施態様において、R4-1は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよい。いくつかの実施態様において、R4-1は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、またはヘテロアリールであるが、それらのそれぞれは、場合によっては、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、またはジアルキルアミノからなる群より選択される1種または複数の置換基によって置換されている。いくつかの実施態様において、R4-1は、アルキルまたはフェニルである。いくつかの実施態様において、R4-1は、C1~4アルキルまたはフェニルである。いくつかの実施態様において、R4-1は、C1~4アルキルである。
いくつかの実施態様において、R5は以下のものからなる群より選択される:
Figure 0005128815
いくつかの実施態様において、R5は以下のものである。
Figure 0005128815
いくつかの実施態様において、R5は以下のものである。
Figure 0005128815
いくつかの実施態様において、R5は以下のものである。
Figure 0005128815
いくつかの実施態様において、R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択される。いくつかの実施態様において、R6は=Oである。いくつかの実施態様において、R6は=Sである。
いくつかの実施態様において、R7はC2~7アルキレンである。いくつかの実施態様において、R7はC3~4アルキレンである。いくつかの実施態様において、R7はプロピレンである。
いくつかの実施態様において、R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択される。いくつかの実施態様において、R8は、水素またはアルキルである。いくつかの実施態様において、R8は水素である。
いくつかの実施態様において、R9は、水素およびアルキルからなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R10は独立してC3~8アルキレンである。
いくつかの実施態様において、Arは、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択されるが、そのいずれもが、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されていてもよい。いくつかの実施態様において、Arはフェニルまたはヘテロアリールであり、それらは、非置換であるか、あるいは、アルキル、アルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、およびチエニルからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されている。これらの実施態様のあるものにおいて、ヘテロアリールは、ベンゾチアゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラジニル、ピリジニル、ピロリル、チアゾリル、およびチエニルからなる群より選択される。いくつかの実施態様において、Arはフェニルである。
いくつかの実施態様において、Ar’は、アリーレンおよびヘテロアリーレンからなる群より選択されるが、そのいずれもが、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されていてもよい。いくつかの実施態様において、Ar’はフェニレンであって、それは非置換であるか、あるいは、アルキル、アルコキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、トリフルオロメチル、およびトリフルオロメトキシからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されている。
いくつかの実施態様において、Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、Aは−O−である。
いくつかの実施態様において、Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、Qは、−C(R6)−、−S(O)2−、または−C(R6)−N(R8)−W−である。いくつかの実施態様において、Qは−S(O)2−である。いくつかの実施態様において、Qは−C(R6)−N(R8)−W−である。
いくつかの実施態様において、Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、Wは単結合である。
いくつかの実施態様において、Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンもしくはヘテロシクリレン、または1つまたは複数の−O−基によって分断されていてもよい。いくつかの実施態様において、Xはアルキレンである。いくつかの実施態様において、XはC1~4アルキレンである。いくつかの実施態様において、XはC1~2アルキレンである。
いくつかの実施態様において、X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基が、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレン基によって分断されていてもよい。いくつかの実施態様において、X’はアルキレンである。いくつかの実施態様において、X’はC1~4アルキレンである。いくつかの実施態様において、X’はC1~2アルキレンである。
いくつかの実施態様において、Yは、以下のものからなる群より選択される:−S(O)0~2−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−、−C(R6)−O−、−O−C(R6)−、−O−C(O)−O−、−N(R8)−Q−、−C(R6)−N(R8)−、−O−C(R6)−N(R8)−、−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128815
いくつかの実施態様において、Yは、−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、または
Figure 0005128815
である。いくつかの実施態様において、Yは、−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、または−N(R8)−C(R6)−N(R8)−である。いくつかの実施態様において、Yは、−N(R8)−S(O)2−、−S(O)2−、−C(R6)−、または−C(R6)−O−である。いくつかの実施態様において、Yは、−NH−S(O)2−、−S(O)2−、−C(O)−、または−C(O)−O−である。いくつかの実施態様において、Yは、−S(O)2−または−C(O)O−である。
いくつかの実施態様において、Y’は以下のものからなる群より選択される:−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−、−C(R6)−O−、−O−C(O)−O−、−N(R8)−Q−、−C(R6)−N(R8)−、−O−C(R6)−N(R8)−、−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128815
いくつかの実施態様において、Y’は、−N(R8)−C(R6)−、−N(R8)−S(O)2−、または−N(R8)−C(R6)−N(R8)−W−である。いくつかの実施態様において、Y’は−N(R8)−C(O)−である。いくつかの実施態様において、Y’は−N(R8)−S(O)2−である。いくつかの実施態様において、Y’は−N(R8)−C(R6)−N(R8)−である。
いくつかの実施態様において、Zは、単結合、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンからなる群より選択されるが、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンは、場合によっては、−O−により分断されていてもよい。いくつかの実施態様において、Zは、単結合、アルキレン、または−O−により分断されたアルキレンである。ある種の実施態様において、ZはC1~3アルキレンである。ある種の実施態様において、Zは単結合である。
いくつかの実施態様において、aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である。いくつかの実施態様において、aとbはそれぞれ整数の2である。
式I〜IIIおよびXIのいくつかの実施態様において、R3−O−またはR3-1−O−は、7−位または8−位にある。いくつかの実施態様において、R3−O−またはR3-1−O−は、7−位にある。いくつかの実施態様において、R3−O−またはR3-1−O−は、8−位にある。
式VIIおよびIXのいくつかの実施態様において、HO−は、7−位または8−位にある。いくつかの実施態様において、HO−は7−位にある。いくつかの実施態様において、HO−は8−位にある。
いくつかの実施態様において、本発明の化合物は、1種または複数のサイトカイン(たとえばIFN−αおよび/またはTNF−α)の生合成を誘導する。本発明の化合物としては、たとえば、式I、II、III、およびVIIの化合物、ならびに、本明細書に記載するそれらの各種実施態様などが挙げられる。
いくつかの実施態様において、式I、II、III、または本明細書に記載するそれらの実施態様の化合物は、1種または複数のサイトカイン(たとえばTNF−α)の生合成を阻害する。
化合物の調製
本発明の化合物は、反応スキームIに従って調製することができるが、ここで、R、R1、R2、およびnは先に定義されたものである。反応スキームIのステップ(1)においては、式XVのベンジルオキシアニリンを、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(メルドラム酸(Meldrum’s acid))とオルトギ酸トリエチルとから得られる縮合生成物を用いて処理することにより、式XVIのイミンを得る。この反応は、式XVのベンジルオキシアニリンの溶液を、メルドラム酸とオルトギ酸トリエチルとの加熱混合物中に添加し、昇温下たとえば45℃で加熱することにより、簡便に実施することができる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIのステップ(2)においては、式XVIのイミンを熱分解、環化させて、式XVIIのベンジルオキシキノリン−4−オールを得る。この反応は、ダウサーム・A(DOWTHERM A)伝熱流体のような媒体中で、200〜250℃の間の温度で、簡便に実施することができる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIのステップ(3)においては、式XVIIのベンジルオキシキノリン−4−オールを、通常のニトロ化条件下でニトロ化して、式XVIIIのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オールを得る。この反応は、適切な溶媒たとえばプロピオン酸中の式XVIIのベンジルオキシキノリン−4−オールに硝酸を添加し、その混合物を昇温下たとえば125℃で加熱することにより、簡便に実施することができる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIのステップ(4)においては、通常の塩素化学反応を用いて、式XVIIIのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オールを塩素化して、式XIXのベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンを得る。この反応は、適切な溶媒たとえばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中で、式XVIIIのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オールをオキシ塩化リンを用いて処理することにより、簡便に実施することができる。この反応は、昇温下たとえば100℃で実施することもでき、その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIのステップ(5)においては、式XIXのベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンを式R1−NH2のアミンを用いて処理することにより、式XXのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミンを得る。式R1−NH2のいくつかのアミンが市販されているが、その他のものも、公知の合成方法により調製することができる。この反応は、式R1−NH2のアミンを、適切な溶液たとえばジクロロメタンまたはメタノール中の式XIXのベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンの溶液に、三級アミンたとえばトリエチルアミンの存在下に添加することにより、簡便に実施することができる。この反応は、周囲温度で実施することもできるし、あるいは昇温下、たとえば溶媒の還流温度で実施することもできる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIのステップ(6)においては、式XXのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミンを還元して、式XXIのベンジルオキシキノリン−3,4−ジアミンを得る。この反応は、不均一系水素化触媒たとえば白金/カーボンを使用して水素化することにより実施できる。この水素化は、パール(Parr)反応装置を用い、適切な溶媒たとえばトルエン、メタノール、またはアセトニトリルの中で、簡便に実施することができる。この反応は、周囲温度で実施することも、あるいは昇温下たとえば55℃で実施することもでき、その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
別な方法として、ステップ(6)の還元を、ホウ水素化ナトリウムと塩化ニッケル(II)からインサイチューで調製したホウ化ニッケルを用いて、実施することも可能である。その還元反応は、適切な溶媒または溶媒混合物たとえばジクロロメタン/メタノール中の式XXのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミンの溶液を、メタノール中の過剰のホウ水素化ナトリウムと触媒の塩化ニッケル(II)の混合物の中に添加することにより、簡便に実施される。この反応は周囲温度で実施することができる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIのステップ(7)においては、式XXIのベンジルオキシキノリン−3,4−ジアミンを、カルボン酸等価物を用いて処理することにより、式XXIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得る。好適なカルボン酸等価物としては、式R2C(O−アルキル)3のオルトエステル、式R2C(O−アルキル)2(O−C(O)−アルキル)の1,1−ジアルコキシアルキルアルカン酸、および式R2C(O)Clの酸塩化物などが挙げられる。カルボン酸等価物の選択は、R2において所望する置換基によって決める。たとえば、オルトギ酸トリエチルを使用すればR2が水素である化合物が得られるし、オルト吉草酸トリメチルを使用すればR2がブチルである化合物を得ることができる。この反応は、カルボン酸等価物を、適切な溶媒たとえばトルエンまたはキシレン中の式XXIのベンジルオキシキノリン−3,4−ジアミンに添加することによって、簡便に実施できる。場合によっては、触媒としてのピリジン塩酸塩を加えてもよい。この反応は、反応の際に形成されるアルコールまたは水を追い出すのに充分な高い温度で実施する。ディーン・スターク(Dean−Stark)トラップを用いて揮発物を捕集するのが便利である。
別な方法として、ステップ(7)を、カルボン酸等価物として式R2C(O)Clの酸塩化物を使用して、2ステップで実施することも可能である。ステップ(7)のパート(i)は、適切な溶媒たとえばジクロロメタンまたはアセトニトリル中の式XXIのベンジルオキシキノリン−3,4−ジアミン溶液に、酸塩化物を添加することにより簡便に実施して、アミドを得ることができる。場合によっては、三級アミンたとえば、トリエチルアミン、ピリジン、または4−ジメチルアミノピリジンを加えてもよい。この反応は周囲温度、または昇温下で実施することが可能である。そのアミド生成物を単離し、場合によっては、通常の方法を用いて精製することもできる。ステップ(7)のパート(ii)には、パート(i)で調製されたアミドを加熱して、式XXIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得ることが含まれる。この反応は、適切な溶媒たとえばトルエン中で、反応中に生成する水を追い出すのに充分な温度で、簡便に実施することができる。ステップ(7)のパート(ii)においては、そのイミダゾ環形成反応を、溶媒たとえばエタノールまたはメタノール中で、トリエチルアミンまたは水性水酸化ナトリウムのような塩基の存在下においても、実施することが可能である。式XXIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンは常法を用いることにより単離することができる。
1つの実施態様において、本発明は、以下のステップを含むプロセスを提供する:(1)5−、6−、7−、または8−位を1つのベンジルオキシ基および場合によっては1つのR基で置換した3−アミド−4−アミノキノリンを得るステップであって、ここで、アミドは−NH−C(O)−R2、アミノは−NH−R1(R、R1、およびR2は先に定義されたもの)であり;(2)アルコールと、ステップ(1)において備えた化合物とを含む混合物を調製するステップ;および(3)ステップ(2)の混合物を、塩基と接触させて1−位をR1で、2−位をR2で、そして5−、6−、7−、または8−位を1つのベンジルオキシ基および場合によっては1つのR基で置換した、1−H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得るステップであって;ここで前記塩基は、水性の水酸化ナトリウムまたはトリエチルアミンである。ある種の実施態様において、そのアルコールは、メタノール、エタノール、またはそれらの混合物である。ある種の実施態様において、その塩基は水性水酸化ナトリウムである。
反応スキームIのステップ(8)において、式XXIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを、N−オキシドを形成させることが可能な通常の酸化剤を用いて酸化して、式XXIIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドを得る。この反応は、溶媒たとえばジクロロメタンまたはクロロホルム中の式XXIIの化合物の溶液に3−クロロペルオキシ安息香酸を添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することが可能で、その反応生成物は常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIのステップ(9)において、式XXIIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドをアミノ化して、式XXIVのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得るが、これは、式I、II、およびIIIの亜属である。ステップ(9)は、エステルへの転化により式XXIIIのN−オキシドを活性化させ、次いでそのエステルをアミノ化剤と反応させることにより、実施することができる。好適な活性化剤としては、塩化アルキルスルホニルまたは塩化アリールスルホニルたとえば、塩化ベンゼンスルホニル、塩化メタンスルホニル、または塩化p−トルエンスルホニルなどが挙げられる。好適なアミノ化剤としては、たとえば、水酸化アンモニウムの形態での、アンモニア、ならびに、アンモニウム塩たとえば、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、およびリン酸アンモニウムなどが挙げられる。この反応は、適切な溶媒たとえばジクロロメタンまたはクロロホルム中の式XXIIIのN−オキシドの溶液に、水酸化アンモニウムを加え、次いで塩化p−トルエンスルホニルを添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することができる。この反応は、ステップ(8)からの反応混合物に、式XXIIIのN−オキシドを単離することなく、水酸化アンモニウムおよび塩化p−トルエンスルホニルを添加することにより、実施することができる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
別な方法として、式XXIIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドをトリクロロアセチルイソシアネートと反応させ、次いで、そうして得られた中間体を加水分解することにより、式XXIVのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得ることにより、ステップ(9)を実施することも可能である。この反応は2段のステップで実施するのが都合がよいが、(i)は、溶媒たとえばジクロロメタン中の式XXIIIのN−オキシドの溶液にトリクロロアセチルイソシアネートを添加し、周囲温度で撹拌して、単離可能なアミド中間体を得る。ステップ(ii)においては、その中間体のメタノール中溶液を、周囲温度で、ナトリウムメトキシドまたは水酸化アンモニウムのような塩基を用いて処理する。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
Figure 0005128815
いくつかの実施態様においては、反応スキームIに示した化合物は、通常の合成方法を用いて、さらに手を加えることも可能である。たとえば、式R1−NH2のアミン(ここでR1はR4である)を、ヒドロキシまたは第二のアミノ基によって置換することが可能で、それを、反応スキームIのステップ(6)の前にさらに官能化させることができる。たとえば、式XXのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミン(ここで、R1は、ヒドロキシ置換基を有するR4である)は、通常の塩素化剤を用いて塩素化することができ、次いでチオアルコキシド塩を用いて反応させることによって、式XXのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミンが得られるが、ここで、R1は−X−Y−R4であり、ここでXおよびR4は先に定義されたもの、Yは−S−である。塩素化反応は、溶媒たとえばジクロロメタン中の式XXのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミン(ここで、R1は、ヒドロキシ置換基を有するR4である)の溶液に塩化チオニルを添加し、その反応溶液を昇温下で加熱することにより、簡便に実施することができる。そのチオエーテル基は、チオアルコキシド塩、たとえばナトリウムチオメトキシドを、溶媒たとえばDMF中の式XXのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミン(ここでR1は、クロロ置換基を有するR4である)の溶液に添加することによって、簡便に導入される。この反応は周囲温度、または昇温下で実施することが可能である。このようにして導入したチオエーテル基は、反応スキームIのステップ(8)において過剰の酸化剤を用いる酸化によりスルホン基とすることができ、それによって、式XXIIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシド(ここで、R1は−X−Y−R4であり、ここでYは−S(O)2−である)を得る。
式XXのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミン(ここで、R1はアミノ置換基を有するR4である)は、通常の方法を用いて、反応スキームIのステップ(6)の前に官能化させることも可能である。たとえば、式XXのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミン(ここで、R1はアミノ置換基を有するR4である)を、式R4−S(O)2Clの塩化スルホニルまたは式(R4−S(O)22Oの無水スルホン酸と反応させることによって、式XXの化合物を得ることができるが、ここでR1は−X−Y−R4であり、ここでYは−N(R8)−S(O)2−であり、ここで、R8は先に定義されたものである。多くの塩化スルホニルおよび無水スルホン酸が市販されているが、その他のものも、公知の合成方法を用いて容易に調製することができる。この反応は、適切な溶媒たとえばジクロロメタン中の式XXのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミン(ここでR1は、アミノ置換基を有するR4である)および塩基たとえばトリエチルアミンの溶液に、無水スルホニルを添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することができる。次いでその反応生成物は、反応スキームIのステップ(6)〜(9)に従って処理することができる。
いくつかの実施態様において、反応スキームIIに従ってR1にさらに手を加えることも行われるが、ここで、R、R2、R4、R5、X、Q、およびnは先に定義されたものである。反応スキームIIのステップ(1)においては、式XIXのベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンを、式(CH33CO−C(O)−NH−X−NH2のBoc−保護ジアミンを用いて処理することにより、式XXVのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミンを得る。式(CH33CO−C(O)−NH−X−NH2のBoc−保護ジアミンのいくつかは、市販されているが、その他のものも公知の合成方法により調製することができる。この反応は、式(CH33CO−C(O)−NH−X−NH2のBoc−保護ジアミンを、三級アミンたとえばトリエチルアミンの存在下に、適切な溶媒たとえばジクロロメタンまたは水の中の式XIXのベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンの冷却した溶液に添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は、周囲温度で実施することもできるし、あるいは昇温下、たとえば溶媒の還流温度で実施することもできる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIのステップ(2)〜(5)においては、式XXVのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミンをまず還元して、式XXVIのベンジルオキシキノリン−3,4−ジアミンを得て、次いでそれを、カルボン酸等価物との反応によって、式XXVIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンに転化させる。次いで、式XXVIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを酸化させて、式XXVIIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドとし、それをアミノ化して式XXIXのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得るが、これは式I、IIおよびIIIの亜属である。反応スキームIIのステップ(2)、(3)、(4)および(5)はそれぞれ、反応スキームIのステップ(6)、(7)、(8)および(9)の記述に従って実施することが可能で、それにより、ステップ(5)の後に形成される反応生成物として、式XXIXのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが得られる。ステップ(5)におけるアミノ化のための好適な条件は、エステルに転化させることによって式XXVIIIのN−オキシドを活性化させ、次いでそのエステルをアミン化剤と反応させるものである。ステップ(5)は、適切な溶媒たとえばジクロロメタンまたはジクロロエタン中の式XXVIIIのN−オキシドの溶液に、水酸化アンモニウムを添加し、次いで塩化p−トルエンスルホニルを加え、周囲温度で撹拌することにより、簡便に実施される。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIのステップ(6)においては、式XXIXのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンのBoc−保護基を除去して、式XXXのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得るが、これは、式I、IIおよびIIIの亜属を表している。この反応は、エタノール中の塩酸溶液を、式XXIXのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンに添加することにより、簡便に実施される。この反応は、昇温下たとえば、溶媒の還流温度で実施することができる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIのステップ(7)においては、式XXXのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを、通常の方法により転化させて、式XXXIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル化合物とする。たとえば、式XXXのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを、式R4C(O)Clの酸塩化物と反応させて、式XXXIの化合物(ここでQは−C(O)−である)を得ることができる。さらに、式XXXのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを、式R4S(O)2Clの塩化スルホニルまたは式(R4S(O)22Oの無水スルホン酸と反応させて、式XXXIの化合物(ここでQは−S(O)2−である)を得ることができる。式R4C(O)Clの酸塩化物、式R4S(O)2Clの塩化スルホニル、および式(R4S(O)22Oのスルホン酸無水物は多くのものが市販されているが、その他のものも公知の合成方法を用いて容易に調製することができる。この反応は、式R1C(O)Clの酸塩化物、式R1S(O)2Clの塩化スルホニル、または式(R4S(O)22Oの無水スルホン酸を、適切な溶媒たとえばクロロホルム、ジクロロメタン、またはアセトニトリル中の式XXXのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンおよびトリエチルアミンのような塩基の冷却した溶液に添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は、周囲温度または周囲温度以下の温度たとえば0℃で実施することができる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
式XXXIの尿素(ここでQは−C(R6)−N(R8)−W−であり、ここでR6は=O、R8は先に定義されたもの、Wは単結合である)は、式XXXのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを、式R4N=C=Oのイソシアネート、または式R4N−(R8)−C(O)Clの塩化カルバモイルと反応させることによって、調製することができる。式R4N=C=Oのイソシアネート、および式R4N−(R8)−C(O)Clの塩化カルバモイルは、多くのものが市販されているが、その他のものも公知の合成方法を用いて容易に調製することが可能である。この反応は、イソシアネートまたは塩化カルバモイルを、適切な溶媒たとえばジクロロメタンまたはクロロホルム中の式XXXのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンおよびトリエチルアミンのような塩基の冷却した溶液に添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は、周囲温度または周囲温度以下の温度たとえば0℃で実施することができる。別な方法として、式XXXの化合物を、式R4(CO)N=C=Oのイソシアネート、式R4N=C=Sのチオイソシアネート、または式R4S(O)2N=C=Oのスルホニルイソシアネートを用いて処理して、式XXXIの化合物を得ることもできるが、ここでQは−C(R6)−N(R8)−W−であり、ここでR6、R8、およびWは上に定義したものである。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
式XXXのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンは、式XXXIaのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル化合物に転化させることも可能であるが、ここでR5は、
Figure 0005128815
であり、ここで、Vは−N(R8)−C(R6)−であり、そしてa、b、R6、R7、R8、およびAは、反応スキームIIのステップ(7a)に示したように、先に定義されたものである。
式XXXの化合物は、ステップ(7)に記載した条件下で、次式の塩化カルバモイルを用いて処理して、
Figure 0005128815
式XXXIaの化合物を得ることができ、ここでR5は、
Figure 0005128815
であり、ここでVは−NH−C(O)−であり、Aは先に定義されたものである。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
ステップ(7a)においては、式XXXの化合物は、式Cl−R7S(O)2Clの塩化クロロアルカンスルホニル、または式Cl−R7C(O)Clの塩化クロロアルカノイルと反応させることも可能であるが、ここでR7は、先に定義されたものである。この反応は、塩化クロロアルカンスルホニルまたは塩化クロロアルカノイルを、周囲温度で塩基たとえばトリエチルアミンの存在下に、適切な溶媒たとえばクロロホルムまたはジクロロメタン中のアミンの溶液に、添加することにより簡便に実施される。単離可能な中間体のクロロアルカンスルホンアミドまたはクロロアルカンアミドを次いで、周囲温度、適切な溶媒たとえばDMF中で、塩基たとえば1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ−7−エンを用いて処理することにより、環化を起こさせて、式XXXIaの化合物を得ることができるが、ここで、R5は次式のものである。
Figure 0005128815
こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
場合によっては、反応スキームIIのステップの順序を変えて実施するのが望ましいこともある。たとえば、式XXVIIの化合物を、ステップ(6)に従って脱保護し、得られたアミンを、それぞれ酸化およびアミン化であるステップ(4)および(5)より前に、ステップ(7)または(7a)の記載に従って官能化させることもできる。
Figure 0005128815
反応スキームIIのステップ(7)および(7a)に記載したような合成的な変換に類似の変換は、たとえば、反応スキームIのステップ(7)において使用する酸塩化物が、保護されたヒドロキシもしくはアミノ基またはハロゲンを含んでいる場合には、式XXIVのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンのR2にも起こさせることが可能である。このタイプのいくつかの酸塩化物、たとえば塩化アセトオキシアセチルおよび塩化クロロアセチルは市販されているが、その他のものたとえば塩化5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)バレリルも、公知の合成方法を用いて調製することができる。この方法によって導入されたR2官能基は、次いでアミノ基が露出するように操作することが可能で、それを、反応スキームIIのステップ(7)および(7a)に記載の方法に従って各種の官能基へと転化させることができる。たとえば、反応スキームIのステップ(7)において塩化クロロアセチルを使用することで、クロロメチル置換のベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを導くことが可能であって、それを、反応スキームIのステップ(8)および(9)に従って、酸化およびアミン化させることができる。得られたクロロメチル置換のベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを、適切な溶媒たとえばメタノール中のアンモニアを用いて処理して、アミノメチル置換のベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得ることができ、次いでそれを、反応スキームIIのステップ(7)または(7a)に記載の方法に従って処理することにより、各種の化合物を得ることができる。
本発明の化合物は、反応スキームIIIによって調製することができるが、ここでR、R1、R2、およびnは先に定義されたものであり、R3は、−Z−Ar、−Z−Ar’−Y−R4、または−Z−Ar’−X−Y−R4であるが、ここでZ、Ar、Ar’、X、Y、およびR4は先に定義されたものである。反応スキームIIIのステップ(1)においては、式XXIVのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンのベンジル基を切断して、式XXXIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリノールを得る。その切断反応は、パール反応装置で、溶媒たとえばエタノール中で、適切な不均一系触媒たとえばパラジウム/カーボンを使用した水素化分解条件下で簡便に実施することができる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIIのステップ(2)においては、式XXXIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリノールを、ウィリアムソン(Williamson)型のエーテル合成法を用いて、式IIのエーテル−置換の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンに転化させる。この反応は、式XXXIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリノールを、塩基の存在下に、式ハライド−Z−Ar、ハライド−Z−Ar’−Y−R4、またはハライド−Z−Ar’−X−Y−R4で表されるアルキルハライドまたはアリールハライドを用いて処理することにより、実施される。これらの式のアルキルハライドまたはアリールハライドの多くのものが市販されているが、たとえば、置換の臭化および塩化ベンジル、置換または非置換の臭化および塩化アリールアルキレニル、および置換フルオロベンゼンなどが挙げられる。それらの式の、その他のアルキルハライドまたはアリールハライドも、通常の合成法を用いて調製することができる。この反応は、式ハライド−Z−Ar、ハライド−Z−Ar’−Y−R4、またはハライド−Z−Ar’−X−Y−R4の反応剤を、溶媒たとえばDMF中で適切な塩基たとえば炭酸セシウムまたは炭酸カリウムの存在下に、式XXXIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリノールと結合させることによって、簡便に実施される。場合によっては、触媒の臭化テトラブチルアンモニウムを添加してもよい。この反応は、周囲温度で実施することも、あるいは昇温下たとえば65℃または85℃で実施することもできるが、その条件は、反応剤の式ハライド−Z−Ar、ハライド−Z−Ar’−Y−R4、またはハライド−Z−Ar’−X−Y−R4の反応性に依存する。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
別な方法として、ウルマン(Ullmann)エーテル合成法を使用してステップ(2)を実施することも可能であるが、その場合には、式XXXIIの1−H−イミダゾ[4,5−c]キノリノールのアルカリ金属アリールオキシドを、銅塩の存在下に、アリールハライドと反応させて、式IIの化合物を得るが、ここでR3は−Z−Arまたは−Z−Ar’−Y−R4であり、Zは単結合である。
別な方法として、反応スキームIIIのステップ(2)を、ミツノブ(Mitsunobu)反応条件下で、式XXXIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリノールを式HO−Z−Arのアルコールで処理することにより、実施することも可能である。この式のいくつかのアルコール、たとえば3−ピリジルカルビノールおよび3−フランメタノールは、市販されているが、その他のものも、通常の合成方法を用いて調製することができる。この反応は、トリフェニルホスフィンおよび式HO−Z−Arのアルコールを、適切な溶媒たとえばテトラヒドロフラン中の式XXXIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリノールの溶液に添加し、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートを徐々に添加することにより、簡便に実施される。この反応は、周囲温度または周囲温度以下の温度たとえば0℃で実施することができる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
Figure 0005128815
本発明の化合物は、反応スキームIVによって調製することができるが、ここでR、R1、R2、およびnは先に定義されたものであり、R3は、−Z−Ar、−Z−Ar’−Y−R4、−Z−Ar’−X−Y−R4であるが、ここでZ、Ar、Ar’、X、Y、およびR4は先に定義されたものである。反応スキームIVのステップ(1)においては、式XXIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンのベンジル基を切断して、式XXXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリノールを得る。この反応は、反応スキームIIIのステップ(1)の記述のようにして実施できるし、あるいはこの反応は、適切な水素化触媒の存在下での移動水素化反応(transfer hydrogenation)によって実施することもできる。その移動水素化反応は、パラジウム/カーボンのような触媒の存在下で、適切な溶媒たとえばエタノール中の式XXIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンの溶液にギ酸アンモニウムを添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は、昇温下、たとえば、その溶媒の還流温度で実施する。
反応スキームIVのステップ(2)においては、式XXXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリノールを、式ハライド−Z−Ar、ハライド−Z−Ar’−Y−R4、またはハライド−Z−Ar’−X−Y−R4のアルキルハライドまたはアリールハライドを用いて処理して、式XIのエーテル置換の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得る。その反応は、反応スキームIIIのステップ(2)の記述のようにして実施することができる。
反応スキームIVのステップ(3)および(4)においては、式XIのエーテル置換の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを酸化して式Xの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドを得て、それをアミン化して、式IIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得る。ステップ(3)および(4)は、反応スキームIのそれぞれステップ(8)および(9)の記載にならって実施することができる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
Figure 0005128815
反応スキームIIIもしくはIVにおいて調製した式IIのエーテル置換の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、または式XIのエーテル置換の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン、反応スキームIVにおける中間体に、合成的にさらに手を加えることも可能である。たとえば、式IIの化合物(ここでR3は−Z−Ar)の上のアリール基またはヘテロアリール基の上のニトロ置換基は、通常の方法を用いてアミノ基に還元することができる。その還元反応は、反応スキームIのステップ(6)に記述した方法を用いて実施することができる。式IIまたはXIの化合物(ここでR3は−Z−Ar)のアリール基またはヘテロアリール基の上にこうして得られたアミノ置換基は、以下に述べるようにして、さらに手を加えることができる。
式IIまたはXI(ここでR3は−Z−Ar)の化合物のアリール基またはヘテロアリール基の上のアミノ置換基は、アルデヒドと反応させることによりイミンとすることができ、それを通常の方法を用いて還元すれば、式IIまたはXIの化合物(ここでR3は−Z−Ar’−N(R8)−Hであり、そしてR8は先に定義されたものである)またはそれらの薬学的に許容される塩を得ることができる。式IIまたはXI(ここでR3は−Z−Ar’−N(R8)−H)の化合物は、反応スキームIIのステップ(7)または(7a)に記載の方法に従って処理することにより、式IIまたはXIの化合物を得ることができるが、ここでR3は−Z−Ar’−N(R8)−Q−R4または−Z−Ar’−R5であり、ここでQ、R4およびR8は先に定義されたもの、そしてR5は次式のものであるが、
Figure 0005128815
ここでVは−N(R8)−C(R6)−であり、a、b、R6、R7、R8、およびAは先に定義されたものである。式XIの化合物(ここで、R3は、−Z−Ar’−N(R8)−Q−R4または−Z−Ar’−R5)は、反応スキームIVのステップ(3)および(4)に記載の化学反応を用いることにより、式IIの化合物または薬学的に許容されるその塩に転化させることができる。
式IIの化合物(ここで、R、R1、R2、およびnは先に定義されたものであり、R3は−Z−Arまたは−Z−Ar’−Y−R4であるが、ここでZは単結合であり、Ar、Ar’、YおよびR4は先に定義されたものである)は、別な方法として、反応スキームVおよび反応スキームVIに示したようにして調製することもできるが、ここでHalはハロゲンである。反応スキームVおよび反応スキームVIのステップ(1)は、ウルマン(Ullmann)エーテル合成法を使用して実施することができるが、その場合、式ArOHまたはHOAr−Y−R4のアリールアルコールのアルカリ金属アリールオキシドを、銅塩の存在下に、式XXXIVのハロゲン置換の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、または式XXXVのハロゲン置換の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンと反応させる。式XXXIVおよびXXXVの化合物としては、多くのものが知られている。たとえば、米国特許第4,689,338号明細書;同第4,929,624号明細書;同第5,268,376号明細書;同第5,346,905号明細書;同第5,389,640号明細書;同第5,756,746号明細書;同第6,331,539号明細書;同第6,451,810号明細書;同第6,541,485号明細書;同第6,545,016号明細書;同第6,660,747号明細書;同第6,683,088号明細書;同第6,656,938号明細書;同第6,664,264号明細書;および同第6,664,260号明細書;欧州特許出願公開第1 104 764号明細書;および特願平09−255926号公報を参照されたい。その他のものも、公知の合成方法を用いれば容易に調製することができる。たとえば、米国特許第4,988,815号明細書;同第5,175,296号明細書;同第5,367,076号明細書;同第5,395,937号明細書;および同第5,741,908号明細書を参照されたい。式ArOHまたはHOAr−Y−R4のいくつかのアリールアルコールは公知であり、その他のものも公知の合成方法を用いれば調製することができる。反応スキームIにおいては、式XXXIVのハロゲン置換の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンをウルマン(Ullmann)条件下で反応させることにより、式IIのエーテル置換の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが得られる。
Figure 0005128815
反応スキームVIにおいては、式XXXVのハロゲン置換の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを反応させることにより、式XIのエーテル置換の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが得られるであろう。反応スキームVIのステップ(2)および(3)においては、式XIのエーテル置換の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを酸化して式Xの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドを得ることができ、それをアミン化して、式IIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得ることができる。反応スキームVIのステップ(2)および(3)は、反応スキームIVのステップ(3)および(4)の記載に従って実施することができる。
Figure 0005128815
本発明の化合物は、反応スキームVIIに従って調製することができるが、ここで、Ar、R、R1、R2、およびnは先に定義されたものである。
反応スキームVIIのステップ(1)においては、式XXXIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリノールを、式Br−(CH2m−C≡CHの臭化物を用いてアルキル化することにより、式XXXVIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリニルエーテルを得る。式XXXIIの化合物と臭化物は、適切な溶媒たとえばDMF中で、炭酸セシウムの存在下で組み合わせる。この反応は周囲温度で進めることができる。
反応スキームVIIのステップ(2)においては、式XXXVIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを、ソノガシラ(Sonogashira)反応条件を用いて、式ハライド−Arのハライドとカップリングさせることにより、式IIaの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが得られるが、これは式IIの亜属である。式XXXVIの化合物を、適切な溶媒たとえばDMF中で、ヨウ化銅(I)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、および過剰のトリエチルアミンの存在下で、ハライドと組み合わせる。この反応は、昇温下(60〜80℃)で実施するのが好ましい。
反応スキームVIIのステップ(3)においては、式IIaの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンのアルキン結合を還元して、式IIbの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得るが、これは式IIの亜属である。この還元反応は、通常の不均一系水素化触媒たとえばパラジウム/カーボンを使用して水素化することにより実施できる。この水素化は、パール反応装置を用い、適切な溶媒たとえばエタノールの中で、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で進めることができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
Figure 0005128815
医薬品組成物および生物活性
本発明の医薬品組成物には、薬学的に許容されるキャリアと組み合わせて、上述の本発明の化合物の治療有効量が含まれる。
「治療有効量(therapeutically effective amount)」または「有効量(effective amount)」という用語は、その化合物の、サイトカイン誘導、サイトカイン阻害、免疫調節、抗腫瘍活性および/または抗ウイルス活性のような治療効果または予防効果を誘導するのに充分な量を意味する。本発明の医薬品組成物において使用される有効化合物の正確な量は、当業者に公知の要因、たとえば、その化合物の物理的および化学的特性、キャリアの特性、および意図する用法などによって変化するが、本発明の組成には、被験者に対して、約100ナノグラムキログラム(ng/kg)〜約50ミリグラム/キログラム(mg/kg)、好ましくは約10マイクログラム/キログラム(μg/kg)〜約5mg/kgの化合物を投与するのに充分な有効成分が含まれると、考えられる。たとえば、錠剤、トローチ錠、カプセル剤、非経口製剤、シロップ剤、クリーム剤、軟膏剤、エアゾル製剤、経皮パッチ、経粘膜パッチなど、各種の剤型が使用できる。
本発明の化合物は治療法における単一の治療薬として使用してもよいし、あるいは、本発明の化合物を、その他1種または複数の活性薬物、たとえば、追加の免疫応答調節薬、抗ウイルス薬、抗生物質、抗体、タンパク質、ペプチド、オリゴヌクレオチドなどと組み合わせて投与してもよい。
後述の試験に従って実施した実験においては、本発明の化合物は、ある種のサイトカインの産生を誘導することが見出され、本発明のある種の化合物はその産生を阻害する可能性がある。それらの結果から、これらの化合物は、各種のタイプで免疫応答を調節することが可能な免疫応答調節薬として有用であり、そのため各種の障害の治療に有用であることが示唆される。
その産生を、本発明による化合物の投与によって誘導することが可能なサイトカインとしては、一般的には、インターフェロン−α(IFN−α)および/または腫瘍壊死因子−α(TNF−α)さらにはある種のインターロイキン(IL)などが挙げられる。その生合成を、本発明の化合物によって誘導することが可能なサイトカインとしては、IFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10およびIL−12、ならびに各種その他のサイトカインなどが挙げられる。各種の効果の内でも、これらおよびその他のサイトカインは、ウイルスの増殖および腫瘍細胞の成長を阻害することができるので、そのため、この化合物はウイルス性疾患および腫瘍性疾患の治療において有用なものとなる。したがって本発明は、動物に対して本発明の化合物または組成物の有効量を投与することを含む、動物におけるサイトカイン生合成を誘導するための方法を提供する。サイトカイン生合成を誘導するために本発明の化合物または組成物が投与される対象の動物は、後述する疾病のたとえばウイルス性疾患または腫瘍性疾患などを有していて、その化合物の投与が、治療のための処置を与える。別な方法で、動物が発病する前にその動物に化合物を投与して、その化合物の投与が予防処置となるようにすることも可能である。
サイトカイン産生を誘導する能力に加えて、本発明の化合物は、他の態様の先天性免疫応答にも作用することができる。たとえば、ナチュラルキラー細胞活性を刺激することができるが、これは、サイトカイン誘導が原因と考えられる効果である。これらの化合物は、マクロファージを活性化させることも可能であって、それによって、酸化窒素の分泌と、さらなるサイトカインの産生を刺激する。さらに、これらの化合物は、Bリンパ球の増殖と分化を引き起こす可能性がある。
本発明の化合物はさらに、後天性免疫応答にも効果を有する。たとえば、Tヘルパータイプ1(TH1)サイトカインIFN−γの産生は、間接的に誘導できるし、Tヘルパータイプ2(TH2)サイトカインIL−4、IL−5およびIL−13の産生は、これらの化合物の投与時に阻害することができる。
本発明によるある種の化合物を投与することによってその産生が阻害されうるその他のサイトカインとしては、腫瘍壊死因子−α(TNF−α)などが挙げられる。各種の効果の内でも、TNF−α産生を阻害することによって、TNFが媒介される動物における疾患の予防または治療処置が得られるので、その化合物は、たとえば、自己免疫疾患の治療において有用なものとなる。したがって本発明は、動物に対して本発明の化合物または組成物の有効量を投与することを含む、動物におけるTNF−αの生合成を阻害するための方法を提供する。TNF−αの生合成を阻害するために本発明の化合物または組成物を投与される動物は、後述するような疾患、たとえば自己免疫疾患を有していて、化合物の投与により治療処置を与えることができる。別な方法で、動物が発病する前にその動物に化合物を投与して、その化合物の投与が予防処置となるようにすることも可能である。
疾病の予防と治療処置にかかわらず、かつ先天性免疫と後天性免疫に関わらず、これらの化合物または組成物は、単独で投与してもよいし、あるいは、たとえば、ワクチンアジュバント中の1種または複数の活性成分と組み合わせて投与してもよい。他の成分とともに投与する場合、この化合物と他の1種または複数の成分を別途に;たとえば溶液中などのように同時ではあるが独立して;あるいは、(a)共有結合的に結合されるか、もしくは(b)コロイド懸濁液中のように非共有結合的に会合して、同時ではあるが互いに関連して投与することができる。
本明細書に提示されるIRMを、治療法として使用することが可能な状態を挙げれば、以下のようなものがあるが、これらに限定される訳ではない:
(a)ウイルス性疾患、たとえば、下記のものによる感染から来る疾病:アデノウイルス、ヘルペスウイルス(たとえば、HSV−I、HSV−II、CMV、またはVZV)、ポックスウイルス(たとえば、オルソポックスウイルス、たとえば痘瘡もしくはワクシニア、または伝染性軟疣)、ピコルナウイルス(たとえば、ライノウイルスまたはエンテロウイルス)、オルソミクソウイルス(たとえば、インフルエンザウイルス)、パラミクソウイルス(たとえば、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス、および呼吸系発疹ウイルス(RSV)、コロナウイルス(たとえば、SARS)、パポーバウイルス(たとえば、パピローマウイルス、たとえば、性器疣贅、尋常性疣贅、または足底疣贅を引き起こすもの)、ヘパドナウイルス(たとえば、B型肝炎ウイルス)、フラビウイルス(たとえば、C型肝炎ウイルスまたはデング熱ウイルス)、または、レトロウイルス(たとえば、レンチウイルスたとえばHIV);
(b)細菌性疾患、たとえば、以下の種の細菌による感染から来る疾患:エシュリキア、エンテロバクター、サルモネラ、ブドウ球菌、赤痢菌、リステリア、アエロバクター、ヘリコバクター、クレブシェラ、プロテウス、シュードモナス、連鎖球菌、クラミジア、マイコプラズマ、肺炎球菌、ナイセリア、クロストリジウム、桿菌、コリネバクテリウム、マイコバクテリウム、カンピロバクター、ビブリオ、セラチア、プロビデンシア、クロモバクテリウム、ブルセラ、イェルシニア、ヘモフィルス、または、ボルデテラなど;
(c)その他の感染症、たとえばクラミジア、真菌性疾患、たとえば、カンジダ症、アスペルギルス症、ヒストプラスマ症、クリプトコッカス性髄膜炎、または寄生虫疾患、たとえば、マラリア、ニューモシスチスカリニ肺炎、リーシュマニア、クリプトスポリジウム症、トキソプラスマ症、およびトリパノソーマ感染;
(d)腫瘍性疾患、たとえば上皮内新生物、子宮頸部形成異常、日光性角化症、基底細胞癌、扁平上皮癌、腎細胞白血病、カポジ肉腫、悪性黒色腫、腎細胞癌、白血病、たとえば、骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、および多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、毛様細胞白血病、およびその他の癌;ならびに
(e)TH2媒介性、アトピー性、および自己免疫疾患、たとえば、アトピー性皮膚炎もしくは湿疹、好酸球増加症、喘息、アレルギー、アレルギー性鼻炎、全身性エリテマトーデス、本態性血小板血症、多発性硬化症、オーメン症候群、円板状エリテマトーデス、円形脱毛症、ケロイド形成およびその他のタイプの瘢痕化の抑制、創傷(慢性創傷を含む)治癒の促進。
本明細書に提示されるIRMはさらに、体液性免疫応答および/または細胞媒介性免疫応答のいずれかを向上させる物質と組み合わせて使用するためのワクチンアジュバントとして有用であるが、そのような物質としては、たとえば、弱毒化したウイルス性、細菌性または寄生虫性免疫原;不活化したウイルス性、腫瘍由来、原虫性、微生物性、生物由来、真菌性、または細菌性免疫原、トキソイド、トキシン;自己抗原;多糖類;タンパク質;糖タンパク質;ペプチド;細胞ワクチン;DNAワクチン;組換え体タンパク質;などが挙げられ、それを、以下のようなものに関連して使用する:たとえば、BCG、コレラ、ペスト、腸チフス、A型肝炎、B型肝炎、およびC型肝炎、インフルエンザAおよびインフルエンザB、パラインフルエンザ、小児麻痺、狂犬病、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、黄熱病、破傷風、ジフテリア、インフルエンザ菌b、結核、髄膜炎菌および肺炎球菌ワクチン、アデノウイルス、HIV、水痘、サイトメガロウイルス、デング熱、ネコ白血病、家禽ペスト、HSV−1およびHSV−2、ブタコレラ、日本脳炎、呼吸系発疹ウイルス、ロタウイルス、パピローマウイルス、黄熱病、およびアルツハイマー病。
IRMはさらに、易感染性免疫機能を有する個体においては特に有用である。たとえば、IRM化合物は、たとえば、移植患者、癌患者およびHIV患者において、細胞媒介性免疫の抑制の後に起きる日和見感染および腫瘍を治療するために使用しうる。
したがって、上述の疾病または上述のタイプの疾病の1つまたは複数、たとえば、ウイルス性疾患または腫瘍性疾患を、(疾病を有する)動物においてその動物の必要に応じて、その動物に対して本発明の化合物もしくは塩またはそれらの組合せの治療有効量を投与することによって、治療することができる。動物に対して、本発明の化合物もしくは塩またはそれらの組合せの有効量をワクチンアジュバントとして投与することにより、その動物にワクチン接種することができる。
サイトカイン生合成を誘導するのに効果のある化合物の量とは、1種または複数の細胞のタイプ、たとえば単球、マクロファージ、樹状細胞およびB細胞が、1種または複数のサイトカイン、たとえばIFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10およびIL−12の、そのようなサイトカインのバックグラウンドレベルを超えて増加した、ある量を産生するのに充分な量である。その正確な量は、当業者公知の各種要因によって変化するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの投与量であろうと考えられる。本発明はさらに、動物におけるウイルス感染の治療方法、および動物における腫瘍性疾患の治療方法を提供するが、それには、その動物に、本発明の化合物または組成物の有効量を投与することが含まれる。
ウイルス感染を治療または阻害するのに有効な量とは、ウイルス感染の1種または複数の発現、たとえば、ウイルスの変形(viral lesions)、ウイルス量、ウイルスの増殖速度、および死亡率を、未処置の対照動物と比較して、減少させるような量である。そのような治療に有効である正確な量は、当業者公知の各種要因によって変化するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの投与量であろうと考えられる。腫瘍性の病状を治療するために有効な化合物の量とは、腫瘍の大きさまたは腫瘍病巣の数の減少を起こさせるような量である。この場合も、その正確な量は、当業者公知の各種要因によって変化するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの投与量であろうと考えられる。
ある種の実施態様においては、本明細書記載の化合物または塩の有効量を動物に投与することを含む、その動物にサイトカイン生合成を誘導する方法が提供される。別な実施態様においては、本明細書記載の化合物または塩の治療有効量を動物に投与することを含む、その動物のウイルス性疾患を治療する方法が提供される。別な実施態様においては、本明細書記載の化合物または塩の治療有効量を動物に投与することを含む、その動物の腫瘍性疾患を治療する方法が提供される。
実施例1
7−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
オルトギ酸トリエチル(92mL、0.55mol)と2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(75.3g、0.522mol)(メルドラム酸)との混合物を、55℃で90分間加熱し、次いで冷却して45℃とした。その反応溶液に、メタノール(200mL)中の3−ベンジルオキシアニリン(100.2g、0.5029mol)の溶液を、45分かけて徐々に添加したが、その間、反応溶液の温度は50℃未満に維持した。次いでその反応溶液を45℃で1時間加熱し、放冷して室温として、一夜撹拌した。その反応混合物を冷却して1℃とし、その反応生成物を濾過により単離し、冷エタノール(約400mL)を用いて、濾液が無色となるまで洗浄した。5−{[(3−ベンジルオキシ)フェニルイミノ]メチル}−2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(170.65g)が、淡褐色の粉末状固形物として単離された。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 11.21(d,J=14.2Hz,1H)、8.61(d,J=14.2Hz,1H)、7.49〜7.30(m,7H)、7.12(dd,J=8.1、1.96Hz,1H)、6.91(dd,J=8.4、2.1Hz,1H)、5.16(s,2H)、1.68(s,6H)。
パートB
5−{[(3−ベンジルオキシ)フェニルイミノ]メチル}−2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(170.65g、0.483mol)とダウサームA(DOWTHERM A)伝熱流体(800mL)との混合物を加熱して100℃とし、次いでそれを、ダウサームA(DOWTHERM A)伝熱流体(1.3L、210℃に加熱)を入れたフラスコの中に、40分かけて徐々に添加した。その添加の間は、反応溶液の温度が207℃を下回らないようにした。添加の後、その反応溶液を210℃で1時間撹拌してから、放冷して周囲温度とした。沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ジエチルエーテル(1.7L)およびアセトン(0.5L)を用いて洗浄し、炉の中で乾燥させると、76.5gの7−ベンジルオキシキノリン−4−オールが淡褐色の粉末として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 11.53(s,1H)、7.99(dd,J=2.4、7.4Hz,1H)、7.79(d,J=7.4Hz,1H)、7.50〜7.32(m,5H)、7.00(s,1H)、6.98(dd,J=2.5、7.4Hz,1H)、5.93(d,J=7.5Hz,1H)、5.20(s,2H)。
パートC
7−ベンジルオキシキノリン−4−オール(71.47g、0.2844mol)とプロピオン酸(700mL)との混合物を激しく撹拌しながら加熱して125℃とした。硝酸(16M、23.11mL)を30分かけて徐々に添加したが、その間、反応温度を121℃〜125℃の間に維持した。添加の後、その反応溶液を125℃で1時間撹拌してから、放冷して周囲温度とした。得られた固形物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、炉の中で1.5日かけて乾燥させると、69.13gの7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オールが灰色がかった粉末として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 12.77(s,1H)、9.12(s,1H)、8.17(dd,J=3.3、6.3Hz,1H)、7.51〜7.33(m,5H)、7.21〜7.17(m,2H)、5.25(s,2H)。
パートD
N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)(DMF)を冷却して0℃とし、オキシ塩化リン(27.5mL、0.295mol)を滴下により加えた。そうして得られた溶液を25分間撹拌してから、DMF(400mL)中の7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オール(72.87g、0.2459mol)の混合物に滴下により添加した。添加した後、その反応溶液を100℃で5分間加熱し、冷却して周囲温度とし、撹拌しながら氷水の中に注いだ。淡褐色の沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ジクロロメタンに溶解させた。得られた溶液を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、72.9gの7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンが淡褐色の固形物として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 9.34(s,1H)、8.36(d,J=8.7Hz,1H)、7.71(d,J=2.4Hz,1H)、7.66(dd,J=2.4、9.3Hz,1H)、7.56〜7.51(m,2H)、7.46〜7.34(m,3H)、5.40(s,2H)。
パートE
トリエチルアミン(38.6mL、0.277mol)を、ジクロロメタン(1200mL)中の7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(72.9g、0.232mol)の溶液に添加した。次いでイソブチルアミン(25.24mL、0.2540mol)を加え、その反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。その反応混合物をジクロロメタンを用いて希釈し、順に水(2×)および塩水を用いて洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、67.4gの(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−(2−メチルプロピル)アミンが褐色の固形物として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 9.29(t,J=4.8Hz,1H)、9.07(s,1H)、8.42(d,J=9.4Hz,1H)、7.53〜7.49(m,2H)、7.45〜7.32(m,4H)、7.27(dd,J=2.6、9.3Hz,1H)、5.32(s,2H)、3.60(t,J=6.0Hz,2H)、2.00(セプテット,J=6.7Hz,1H)、0.96(d,J=6.3Hz,6H)。
パートF
ホウ水素化ナトリウム(29.0g、0.767mol)を、メタノール(1.25L)中の塩化ニッケル(II)(22.8g、0.096mol)の溶液に、少量ずつに分けて添加した。そうして得られた混合物に、メタノール(300mL)およびジクロロメタン(300mL)中の(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−(2−メチルプロピル)アミン(67.4g、0.192mol)の溶液を添加した。沈殿物が現れたので、ジクロロメタン(500mL)を添加してそれを溶解させた。追加のホウ水素化ナトリウム(約10g)を少量ずつ添加して、(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−(2−メチルプロピル)アミンを消費させた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークをジクロロメタン:メタノール(50:50)を用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮し、得られた黒色油状の残分を水およびジクロロメタンを用いて処理した。その有機溶液を、水および塩水を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過した。その濾液を活性炭を用いて処理し、濾過し、減圧下に濃縮すると、55.4gの7−ベンジルオキシ−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミンが、油状の褐色固形物として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 8.26(s,1H)、7.94(d,J=9.4Hz,1H)、7.51〜7.48(m,2H)、7.43〜7.30(m,3H)、7.21(d,J=3.2Hz,1H)、7.10(dd,J=9.5、2.4Hz,1H)、5.18(s,2H)、4.92(t,J=7.0Hz,1H)、4.70(s,2H)、3.04(t,J=6.9Hz,2H)、1.75(セプテット,J=6.8Hz,1H)、0.89(d,J=6.3Hz,6H)。
パートG
オルト酪酸トリメチル(29.75mL、0.1859mol)を3回に分けて、トルエン(795mL)中の7−ベンジルオキシ−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミン(54.6g、0.170mol)の溶液に添加した。次いでピリジン塩酸塩(1.96g)を添加し、その反応溶液を105℃で加熱して、4時間撹拌した。次いで追加のオルト酪酸トリメチル(7mL、40mmol)を加え、その反応溶液を3時間撹拌した。その反応溶液を放冷して周囲温度とし、溶媒を減圧下に除去した。油状の残分をクロロホルムを用いて処理し、それを減圧下に除去して残存のトルエンを除去し、次いでクロロホルム(1.2L)を用いて再度希釈した。得られた溶液を、重炭酸ナトリウム5%水溶液、水、および塩水を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、60.3gの7−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが油状の褐色固形物として得られたが、それには少量のトルエン(0.93当量)が含まれていた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 9.15(s,1H)、8.25(d,J=8.8Hz,1H)、7.68(d,J=2.6Hz、1H)、7.53〜7.12(m,6H)、5.31(s,2H)、4.42(d,J=7.5Hz,2H)、2.94(t,J=7.5Hz,2H)、2.25〜2.09(m,1H)、1.90(セクステット,J=7.4Hz,2H)、1.04(t,J=7.5Hz,3H)、0.89(d,J=6.3Hz,6H)。
パートH
3−クロロペルオキシ安息香酸(純度60%、22.9g、79.6mmol)(mCPBA)を少量ずつに分けて、ジクロロメタン(1L)中の7−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(27.0g、72.3mmol)の溶液に添加し、その反応溶液を30分間撹拌した。水(1L)を加え、得られた混合物を30分間撹拌した。その有機層を、1%炭酸ナトリウム水溶液(2×200mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。
パートI
パートHからの物質をジクロロメタン(800mL)中に溶解させ、濃水酸化アンモニウム(300mL)を加えた。そうして得られた混合物に、塩化p−トルエンスルホニル(16.6g、86.8mmol)を少量ずつ加え、その反応溶液を30分間撹拌してから、水を用いて希釈した。その有機層を、硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物をアセトニトリルから再結晶させると、21.4gの7−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが、羽毛状のオフホワイト色結晶物として得られた。mp:206.2〜208.2℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 7.87(d,J=9.1Hz,1H)、7.52〜7.28(m,5H)、7.12(d,J=2.4Hz,1H)、6.97(dd,J=2.8、8.9Hz,1H)、6.38(s,2H)、5.20(s,2H)、4.28(d,J=6.8Hz,2H)、2.86(t,J=7.5Hz,2H)、2.21〜2.08(m,1H)、1.83(セクステット,J=7.3Hz,2H)、1.01(t,J=7.5Hz,3H)、0.91(d,J=7.0Hz,6H)。
MS(CI)m/z 420.2042(計算値(C24284O、M+H)420.2036)。
元素分析計算値(C24284O):%C、74.20;%H、7.26;%N、14.42。実測値:%C、74.21;%H、7.09;%N、14.48。
パートHおよびIのもっと小規模な実験からの物質を用いてこれらの特性解析データを得た。
実施例2
7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
7−ベンジルオキシ−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミンの調製法は、実施例1のパートA〜Fに記載したものである。塩化エトキシアセチル(12.2g、99.2mmol)の濃縮溶液を、トルエン:ピリジン(50:50)中の7−ベンジルオキシ−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミン(29g、90mmol)の溶液に、滴下により添加した。その反応溶液の温度は40℃に達し、沈殿物が生成した。トリエチルアミン(15〜20g)およびピリジンを加えて、その沈殿物の溶解を助けた。その反応溶液を還流温度で3時間加熱してから、放冷して周囲温度で一夜放置した。溶媒を減圧下に除去し、黒色の残分をジクロロメタンに溶解させた。得られた溶液を、炭酸ナトリウム水溶液(150mL)を用いて数回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、29.2gの7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが淡褐色の固形物として得られた。
パートB
実施例1のパートHおよびIに記載の一般的な方法に従ったが、7−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンに代えて、7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(29.2g、78.2mmol)を使用した。その粗生成物を、アセトニトリルと共に磨砕し、濾過により単離し、真空炉の中で68℃で18時間かけて乾燥させると、16.3gの7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:201.0〜203.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.91(d,J=9.1Hz,1H)、7.51〜7.31(m,5H)、7.12(d,J=2.7Hz,1H)、6.99(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.54(brs,2H)、5.21(s,2H)、4.73(s,2H)、4.39(d,J=7.6Hz,2H)、3.55(q,J=7.0Hz,2H)、2.27〜2.18(m,1H)、1.15(t,J=7.0Hz,3H)、0.91(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.1、152.2、148.4、146.9、137.2、133.4、128.3、127.6、127.4、125.0、121.6、111.7、108.9、108.6、67.0、65.2、64.1、51.6、28.4、19.2、14.8。
MS(APCI)m/z 405(M+H)+
元素分析計算値(C242842):%C、71.26;%H、6.98;%N、13.85。実測値:%C、71.12;%H、7.11;%N、13.76。
実施例3
7−ベンジルオキシ−2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
7−ベンジルオキシ−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミンの調製法は、実施例1のパートA〜Fに記載したものである。窒素雰囲気下において、オルト酢酸トリエチル(4.59mL、25.0mmol)を、キシレン(130mL)中の7−ベンジルオキシ−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミン(8.05g、25.0mmol)の溶液に添加し、得られた溶液を還流温度(160℃)で一夜加熱した。ディーン・スタークトラップを用いて、溶媒の容積を70mLまで減らした。数日おくと、沈殿物が生成した。ジエチルエーテルを加え、その沈殿物を、濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄すると、6.81gの7−ベンジルオキシ−2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが淡褐色の粉末として得られた。
パートB
mCPBA(純度65%、2.31g、8.70mmol)を2回に分けて、クロロホルム(100mL)中の7−ベンジルオキシ−2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(3.01g、8.71mmol)の溶液に撹拌しながら添加し、その反応溶液を4時間撹拌した。薄層クロマトグラフィー(TLC)による分析から、その反応が不完全であることが判ったので、追加のmCPBAを加えた。TLCによる測定においてその反応が完了するまで、その溶液の撹拌を続けてから、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、さらに精製することなく使用した。
パートC
窒素雰囲気下において、トリクロロアセチルイソシアネート(1.60mL、13.4mmol)を、パートBからの物質のジクロロメタン(100mL)中溶液に滴下により添加し、その反応溶液を1時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。その残分をメタノールで希釈してから、ナトリウムメトキシド(3.06mL、13.4mmol、メタノール中25%)の溶液を徐々に添加した。その反応溶液を一夜撹拌すると、沈殿物が生成した。その沈殿物を、濾過により単離し、冷ヘキサン(3×)を用いて洗浄し、アセトニトリルから再結晶させ、60℃で2日間乾燥させると、1.15gの7−ベンジルオキシ−2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色固形物として得られた。mp:171.9℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.87(d,J=9.0Hz,1H)、7.51〜7.48(m,2H)、7.42〜7.29(m,3H)、7.23(d,J=2.7Hz,1H)、7.08(dd,J=9.3、2.7Hz,1H)、5.19(s,2H)、4.25(d,J=7.5Hz,2H)、2.62(s,3H)、2.27(ヘプテット,J=6.9Hz,1H)、1.00(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(ESI)m/z 361.2030(計算値(C22244O、M+H)361.2028)。
元素分析計算値(C22244O):%C、73.31;%H、6.71;%N、15.54。実測値:%C、73.29;%H、6.67;%N、15.54。
実施例4
7−ベンジルオキシ−2−エチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
実施例3のパートAに記載の一般的な方法に従った。オルト酢酸トリエチルに代えて、オルトプロピオン酸トリエチル(7.66mL、58.1mmol)を、キシレン(200mL)中の7−ベンジルオキシ−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミン(18.68g、58.11mmol)の溶液に添加した。その反応が終了してから、沈殿物を3クロップ(crop)にわたって集めると、7.16gの7−ベンジルオキシ−2−エチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが淡褐色の固形物として得られた。mp:127℃。
元素分析計算値(C23253O):%C、76.85;%H、7.01;%N、11.69。実測値:%C、76.86;%H、7.10;%N、11.77。
パートB
実施例3のパートBに記載の一般的な方法を修正して、出発物質として7−ベンジルオキシ−2−エチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを用いて実施した。その反応は4時間で完了した。反応生成物を高真空下で一夜かけて乾燥させると、1.38gの7−ベンジルオキシ−2−エチル−1−(2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが、泡状のオレンジ色の固形物として得られた。
パートC
実施例3のパートCに記載の一般的な方法を用いて、7−ベンジルオキシ−2−エチル−1−(2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(1.38g、3.67mmol)を転化させて、0.460gの7−ベンジルオキシ−2−エチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得たが、これは白色の固形物として得られた。mp:193.2〜193.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.86(d,J=8.7Hz,1H)、7.50(dd,J=8.7、1.8Hz,2H)、7.43〜7.30(m,3H)、7.11(d,J=2.4Hz,1H)、6.99(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.38(s,2H)、5.20(s,2H)、4.26(d,J=7.5Hz,2H)、2.90(q,J=6.9Hz,2H)、2.15(セプテット,J=6.9,1H)、1.35(t,J=7.5Hz,3H)、0.89(d,J=6.9Hz,6H)。
MS(ESI)m/z 375.2179(計算値(C23264O、M+H)375.2185)。
元素分析計算値(C23264O):%C、73.77;%H、7.00;%N、14.96。実測値:%C、73.54;%H、6.93;%N、15.00。
実施例5
4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール
Figure 0005128815
実施例1の記載に従って調製した7−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(21.4g、55.1mmol)を、還流エタノール(2L)の中に溶解させ、その暖かい溶液に、10%パラジウム/カーボン(5.4g、5.1mmol)を加えた。その反応溶液を、水素圧(50psi、3.4×105Pa)下に一夜置いた。濾過により触媒を除去し、熱エタノール(500mL)およびメタノール(400mL)を用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、14.5gのオフホワイト色の固形物が得られた。その固形物の少量を2−プロパノールから再結晶させると、4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールが白色結晶物として得られた。mp:>265℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.44(brs,1H)、7.78(d,J=8.9Hz,1H)、6.95(d,J=2.5Hz,1H)、6.79(dd,J=8.9、2.6Hz,1H)、6.29(brs,2H)、4.26(d,J=7.4Hz,2H)、2.84(t,J=7.4Hz,2H)、2.14(セプテット,J=7.1Hz,1H)、1.88〜1.77(m,2H)、1.01(t,J=7.3Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 156.1、152.3、151.9、146.9、133.1、126.5、121.2、111.9、109.9、108.4、51.3、28.8、28.7、21.0、19.3、13.9。
MS(APCI)m/z 299(M+H)+
元素分析計算値(C17224O):%C、68.43;%H、7.43;%N、18.78。実測値:%C、68.38;%H、7.27;%N、18.74。
実施例6
4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール
Figure 0005128815
実施例2の記載に従って調製した、7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(16.3g、40.3mmol)を、還流エタノール(1.5L)の中に溶解させ、その暖かい溶液に10%パラジウム/カーボン(4.3g、4.0mmol)を添加した。周囲温度にまで冷却すると沈殿物が生じた。その反応混合物を、水素圧(50psi、3.4×105Pa)下に一夜置いた。濾過により触媒を除去し、熱エタノール(500mL)および沸騰DMFを用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、11.5gのオフホワイト色の固形物が得られた。その固形物の少量を2−プロパノールから再結晶させると、4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールが白色結晶物として得られた。mp:>265℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.50(brs,1H)、7.82(d,J=8.8Hz,1H)、6.95(d,J=2.5Hz,1H)、6.80(dd,J=8.9、2.6Hz,1H)、6.44(brs,2H)、4.72(s,2H)、4.36(d,J=7.7Hz,2H)、3.55(q,J=7.0Hz,2H)、2.30〜2.15(m,1H)、1.15(t,J=7.0Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 156.3、152.0、148.0、147.1、133.6、124.6、121.5、111.8、109.7、107.9、65.1、64.5、51.6、28.4、19.2、14.8。
MS(APCI)m/z 315(M+H)+
元素分析計算値(C172242):%C、64.95;%H、7.05;%N、17.82。実測値:%C、64.73;%H、6.99;%N、17.62。
実施例7〜20
実施例5の記載に従って調製した、DMF(25〜50mL)中の4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(1g、3mmol)の暖かい溶液を冷却して、約0℃とした。固形の炭酸セシウム(2当量)を添加すると、その反応溶液の色が淡黄色となった。下記の表に示したベンジルハライド(1.1当量)を徐々に添加し、その反応溶液を放置して室温にまで温め、一夜撹拌するか、または、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析により反応が完了していると判定されるまで続けた。その反応溶液を脱イオン水(500〜750mL)の中に注ぎ込み、数分撹拌した。沈殿物が生成したので、濾過により単離した。それぞれの実施例について、その反応生成物の精製と構造解析の結果を、表の下に記す。
Figure 0005128815
Figure 0005128815
実施例7
7−(3−メチルベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物をアセトニトリルから再結晶させ、濾過により単離し、少量のアセトニトリルを用いて洗浄すると、750mgの7−(3−メチルベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色固形物として得られた。mp:200〜203℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.87(d,J=9.1Hz,1H)、7.29〜7.27(m,3H)、7.15〜7.13(m,2H)、6.98(dd,J=9.0;2.7Hz,1H)、6.43(brs,2H)、5.16(s,2H)、4.28(d,J=7.5Hz,2H)、2.86(t,J=7.4Hz,2H)、2.32(s,3H)、2.21〜2.07(m,1H)、1.89〜1.77(m,2H)、1.02(t,J=7.4Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 403(M+H)+
元素分析計算値(C25304O):%C、74.60;%H、7.51;%N、13.92。実測値:%C、74.32;%H、7.54;%N、13.97。
実施例8
7−(4−クロロベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム:メタノール(98:2))を用いて精製し、熱アセトニトリルと共に磨砕し、濾過により単離し、少量のアセトニトリルを用いて洗浄し、真空炉中65℃で2時間乾燥させると、1.16gの7−(4−クロロベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが鮮白色の結晶物として得られた。mp:215〜217℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.89(d,J=9.0Hz,1H)、7.49(d,J=8.5Hz,2H)、7.42(d,J=8.4Hz,2H)、7.16(s,1H)、6.99(dd,J=8.9;2.6Hz,1H)、6.10(brs,2H)、5.19(s,2H)、4.27(d,J=7.5Hz,2H)、2.85(t,J=7.2Hz,2H)、2.18(セプテット,J=6.7Hz,1H)、1.92〜1.82(m,2H)、1.03(t,J=7.4Hz,3H)、0.92(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 157.7、153.6、152.8、147.3、137.4、133.8、133.2、130.0、129.2、126.3、122.0、112.7、110.6、110.4、69.6、52.3、29.6、29.5、21.5、20.0、14.5。
MS(APCI)m/z 423(M+H)+
元素分析計算値(C2427ClN4O):%C、68.15;%H、6.43;%N、13.25。実測値:%C、67.84;%H、6.39;%N、13.14。
実施例9
7−(4−メチルベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム:メタノール(99:1から98:2へ)を用いて精製し、アセトニトリル(36mL/g)から再結晶させ、濾過により単離し、少量のアセトニトリルを用いて洗浄し、最終的に真空炉の中で65℃で2日乾燥させると、1.12gの7−(4−メチルベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが鮮白色の結晶物として得られた。mp:205〜207℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.85(d,J=9.0Hz,1H)、7.36(d,J=8.0Hz,2H)、7.20(d,J=7.8Hz,2H)、7.10(d,J=2.6Hz,1H)、6.96(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.39(brs,2H)、5.15(s,2H)、4.28(d,J=7.2Hz,2H)、2.85(t,J=7.4Hz,2H)、2.30(s,3H)、2.14(セプテット,J=6.8Hz,1H)、1.87〜1.77(m,2H)、1.01(t,J=7.3Hz,3H)、0.91(d,J=6.8Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.2、153.0、152.3、146.8、137.3、134.6、133.1、129.3、128.0、125.5、121.6、112.1、109.5、109.0、69.3、51.6、29.1、28.9、21.3、21.1、19.5、14.2。
MS(APCI)m/z 403(M+H)+
元素分析計算値(C25304O):%C、74.60;%H、7.51;%N、13.92。実測値:%C、74.57;%H、7.42;%N、13.89。
実施例10
7−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム:メタノール、比率99.5:0.5から98:2まで)を用いて精製し、2−プロパノールから再結晶させ、濾過により単離し、真空炉の中で60℃で一夜乾燥させると、1.11gの7−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の固形物として得られた。mp:183〜184℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.89(d,J=9.0Hz,1H)、7.76(d,J=1.9Hz,1H)、7.67(d,J=8.3Hz,1H)、7.49(dd,J=8.3、2.0Hz,1H)、7.11(d,J=2.7Hz,1H)、6.99(dd,J=9.0;2.7Hz,1H)、6.42(brs,2H)、5.23(s,2H)、4.29(d,J=7.3Hz,2H)、2.86(t,J=7.3Hz,2H)、2.22〜2.07(m,1H)、1.89〜1.79(m,2H)、1.01(t,J=7.4Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 156.7、153.0、152.4、146.7、139.0、133.1、131.4、131.0、130.5、129.6、128.0、125.6、121.7、112.0、109.7、109.1、67.8、51.5、29.1、28.9、21.2、19.5、14.1。
MS(APCI)m/z 458(M+H)+
元素分析計算値(C2426Cl24O):%C、63.02;%H、5.73;%N、12.25。実測値:%C、62.77;%H、5.71;%N、12.17。
実施例11
7−(3−クロロベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例10の記載に従ってその反応生成物を精製すると、1.00gの7−(3−クロロベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の結晶物として得られた。mp:182〜183℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.88(d,J=9.0Hz,1H)、7.55(s,1H)、7.47〜7.39(m,3H)、7.12(d,J=2.6Hz,1H)、6.99(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.42(brs,2H)、5.23(s,2H)、4.29(d,J=7.4Hz,2H)、2.86(t,J=7.6Hz,2H)、2.14(セプテット,J=6.5Hz,1H)、1.89〜1.79(m,2H)、1.01(t,J=7.4Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 156.9、153.0、152.4、146.8、140.3、133.4、133.1、130.7、128.0、127.4、126.3、125.5、121.6、112.0、109.7、109.1、68.5、51.5、29.1、28.9、21.2、19.5、14.1。
MS(APCI)m/z 423(M+H)+
元素分析計算値(C2427ClN4O):%C、68.15;%H、6.43;%N、13.25。実測値:%C、67.89;%H、6.43;%N、13.08。
実施例12
1−(2−メチルプロピル)−7−(4−ニトロベンジルオキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例7〜20に記載の一般的な手順に従ったが、ただし、その反応溶液を一夜撹拌した後に、冷却して追加の臭化4−ニトロベンジルおよび炭酸セシウムを加えた。その反応溶液を4時間撹拌してから、脱イオン水(約450mL)の中に注ぐと、褐色の、ミルク状の沈殿物が生成した。その沈殿物を濾過により単離し、HPLCを用いて分析すると、その濾液には出発物質が含まれていることが判った。その反応生成物を実施例10の記載に従って精製してから、真空炉中70℃で1.5日間2回目の乾燥をさせると、320mgの1−(2−メチルプロピル)−7−(4−ニトロベンジルオキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが鮮黄色の固形物として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.28(d,J=8.8Hz,2H)、7.90(d,J=9.0Hz,1H)、7.76(d,J=8.7Hz,2H)、7.12(d,J=2.6Hz,1H)、7.01(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.42(brs,2H)、5.39(s,2H)、4.29(d,J=7.4Hz,2H)、2.86(t,J=7.6Hz,2H)、2.21〜2.07(m,1H)、1.89〜1.79(m,2H)、1.01(t,J=7.3Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 156.2、152.6、151.9、146.8、146.2、145.2、132.6、127.9、125.1、123.5、121.2、111.5、109.3、108.6、67.8、51.1、28.6、28.4、20.8、19.0、13.7。
MS(APCI)m/z 434(M+H)+
元素分析計算値(C242753):%C、66.50;%H、6.28;%N、16.15。実測値:%C、66.48;%H、6.34;%N、15.91。
実施例13
7−[4−(tert−ブチル)ベンジルオキシ]−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物を実施例10の記載に従って精製すると、820mgの7−[4−(tert−ブチル)ベンジルオキシ]−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の固形物として得られた。mp:203.5〜205.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.87(d,J=9.1Hz,1H)、7.42〜7.39(m,4H)、7.13(d,J=2.7Hz,1H)、6.97(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.44(brs,2H)、5.16(s,2H)、4.28(d,J=7.3Hz,2H)、2.86(t,J=7.3Hz,2H)、2.22〜2.07(m,1H)、1.89〜1.79(m,2H)、1.28(s,9H)、1.01(t,J=7.3Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 156.7、152.4、151.8、150.0、146.2、134.1、132.6、127.3、125.06、125.04、121.1、111.6、109.0、108.4、68.7、51.1、34.1、31.0、28.6、28.4、20.7、19.0、13.7。
MS(APCI)m/z 445(M+H)+
元素分析計算値(C28364O):%C、75.64;%H、8.16;%N、12.60。実測値:%C、75.37;%H、8.36;%N、12.56。
実施例14
7−(4−フルオロベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物を実施例10の記載に従って精製すると、900mgの7−(4−フルオロベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色フレーク状の結晶物として得られた。mp:198.0〜199.7℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.88(d,J=9.1Hz,1H)、7.56〜7.52(m,2H)、7.26〜7.20(m,2H)、7.14(d,J=2.7Hz,1H)、6.98(dd,J=9.0;2.7Hz,1H)、6.43(brs,2H)、5.19(s,2H)、4.28(d,J=7.4Hz,2H)、2.86(t,J=7.4Hz,2H)、2.14(セプテット,J=6.8Hz,1H)、1.89〜1.79(m,2H)、1.02(t,J=7.4Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 407(M+H)+
元素分析計算値(C2427FN4O):%C、70.91;%H、6.69;%N、13.78。実測値:%C、70.66;%H、6.72;%N、13.79。
実施例15
1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−7−[4−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物を実施例10の記載に従って精製すると、1.14gの1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−7−[4−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色フレーク状の結晶物として得られた。mp:191.8〜193.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.89(d,J=9.0Hz,1H)、7.78(d,J=8.5Hz,2H)、7.71(d,J=8.4Hz,2H)、7.13(d,J=2.7Hz,1H)、7.01(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.46(brs,2H)、5.34(s,2H)、4.29(d,J=7.2Hz,2H)、2.86(t,J=7.2Hz,2H)、2.14(セプテット,J=6.8Hz,1H)、1.89〜1.79(m,2H)、1.02(t,J=7.4Hz,3H)、0.91(d,J=6.5Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 457(M+H)+
元素分析計算値(C252734O):%C、65.78;%H、5.96;%N、12.27。実測値:%C、65.76;%H、5.94;%N、12.18。
実施例16
1−(2−メチルプロピル)−7−(3−ニトロベンジルオキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物を実施例10の記載に従って精製すると、1.15mgの1−(2−メチルプロピル)−7−(3−ニトロベンジルオキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが鮮黄色の固形物として得られた。mp:175〜176℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.35(dd,J=1.9、1.9Hz,1H)、8.22〜8.17(m,1H)、7.98〜7.94(m,1H)、7.90(d,J=9.1Hz,1H)、7.72(t,J=8.0Hz,1H)、7.16(d,J=2.7Hz,1H)、7.03(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.50(brs,2H)、5.38(s,2H)、4.29(d,J=7.4Hz,2H)、2.86(t,J=7.7Hz,2H)、2.14(セプテット,J=6.7Hz,1H)、1.89〜1.79(m,2H)、1.02(t,J=7.4Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 156.3、152.6、151.8、147.7、146.0、139.6、133.8、132.6、129.9、125.0、122.5、121.7、121.3、111.6、109.2、108.4、67.7、51.1、28.6、28.4、20.7、19.0、13.7。
MS(APCI)m/z 434(M+H)+
元素分析計算値(C242753):%C、66.50;%H、6.28;%N、16.15。実測値:%C、66.23;%H、6.38;%N、16.03。
実施例17
7−(2−メチルベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム:メタノール、比率99.5:0.5から98:2まで)を用いて精製し、熱2−プロパノールと共に磨砕し、濾過により単離し、真空炉の中60℃で一夜乾燥させると、980mgの7−(2−メチルベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色粉末として得られた。mp:227.5〜228.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.89(d,J=9.0Hz,1H)、7.43(d,J=6.3Hz,1H)、7.23〜7.17(m,4H)、6.99(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.04(brs,2H)、5.18(s,2H)、4.28(d,J=7.5Hz,2H)、2.85(t,J=7.5Hz,2H)、2.37(s,3H)、2.19(セプテット,J=6.8Hz,1H)、1.92〜1.82(m,2H)、1.03(t,J=7.4Hz,3H)、0.93(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 156.6、152.1、151.3、146.0、135.8、134.7、132.4、129.5、127.8、127.2、125.1、124.9、120.5、111.2、109.1、108.9、67.7、50.9、28.2、28.1、20.1、18.6、17.7、13.0。
MS(APCI)m/z 403(M+H)+
元素分析計算値(C25304O):%C、74.60;%H、7.51;%N、13.92。実測値:%C、74.42;%H、7.81;%N、13.99。
実施例18
7−(2−クロロベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物を実施例10の記載に従って精製すると、1.16gの7−(2−クロロベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色粉末として得られた。mp:216.0〜217.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.90(d,J=9.1Hz,1H)、7.63〜7.57(m,1H)、7.52〜7.45(m,1H)、7.39〜7.33(m,2H)、7.17(d,J=2.6Hz,1H)、7.00(dd,J=9.0、2.8Hz,1H)、6.06(brs,2H)、5.26(s,2H)、4.28(d,J=7.5Hz,2H)、2.85(t,J=7.5Hz,2H)、2.26〜2.12(m,1H)、1.93〜1.80(m,2H)、1.03(t,J=7.3Hz,3H)、0.93(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 156.3、152.2、146.0、151.4、134.1、132.4、131.9、129.2、129.0、128.7、126.6、120.6、124.9、111.1、108.9、109.3、66.5、50.9、28.2、28.1、20.1、18.6、13.0。
MS(APCI)m/z 423(M+H)+
元素分析計算値(C2427ClN4O):%C、68.15;%H、6.43;%N、13.25。実測値:%C、68.14;%H、6.42;%N、13.13。
実施例19
7−(2−メトキシベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例7〜20の一般的な手順に従ったが、下記の修正を加えた。塩化2−メトキシベンジル(578mg、3.69mmol)を滴下により添加した後で、臭化テトラブチルアンモニウム(110mg、0.34mmol)を加えた。その反応溶液を一夜撹拌した。その反応生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム:メタノール、順に99:1および98:2)を用いて精製し、2−プロパノール(28mL/g)から再結晶させ、濾過により単離し、真空炉の中で65℃で2日間乾燥させると、950mgの7−(2−メトキシベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の結晶物として得られた。mp:205.0〜206.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.88(d,J=9.0Hz,1H)、7.41〜7.30(m,2H)、7.15〜7.13(m,1H)、7.05(d,J=8.3Hz,1H)、6.99〜6.93(m,2H)、6.04(brs,2H)、5.16(s,2H)、4.28(d,J=7.6Hz,2H)、3.85(s,3H)、2.85(t,J=7.4Hz,2H)、2.19(セプテット,J=6.5Hz,1H)、1.92〜1.82(m,2H)、1.03(t,J=7.4Hz,3H)、0.92(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 156.7、156.5、152.1、151.3、146.1、132.4、128.5、128.2、124.88、124.86、120.5、119.8、111.3、110.8、109.0、108.8、64.3、55.2、50.9、28.2、28.1、20.1、18.6、13.1。
MS(APCI)m/z 419(M+H)+
元素分析計算値(C253042):%C、71.74;%H、7.22;%N、13.39。実測値:%C、71.80;%H、7.25;%N、13.36。
実施例20
7−(4−メトキシベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例19の記載を修正して実施したが、臭化2−メトキシベンジルに代えて、塩化4−メトキシベンジル(551mg、3.52mmol)を使用した。その反応溶液を6時間撹拌し、追加の少量の臭化4−メトキシベンジルを加えた。精製すると、750mgの7−(4−メトキシベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の粉末として得られた。mp:186.5〜188.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.86(d,J=9.1Hz,1H)、7.41(d,J=8.5Hz,2H)、7.13(d,J=2.6Hz,1H)、6.97〜6.93(m,3H)、6.40(brs,2H)、5.11(s,2H)、4.28(d,J=7.4Hz,2H)、3.76(s,3H)、2.86(t,J=7.6Hz,2H)、2.21〜2.07(m,1H)、1.89〜1.79(m,2H)、1.01(t,J=7.6Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 158.8、156.7、152.4、151.8、146.3、132.6、129.2、129.0、125.0、121.0、113.7、111.7、109.0、108.5、68.7、54.9、51.1、28.6、28.4、20.8、19.0、13.7。
MS(APCI)m/z 419(M+H)+
元素分析計算値(C253042):%C、71.74;%H、7.22;%N、13.39。実測値:%C、71.66;%H、7.17;%N、13.32。
実施例21
7−(3−アミノベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
実施例16の記載に従って調製した、1−(2−メチルプロピル)−7−(3−ニトロベンジルオキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(700mg、1.6mmol)を、アセトニトリル(35mL)と混合し、触媒の5%白金/カーボンを添加した。その反応溶液を、水素圧(50psi、3.4×105Pa)下に3時間置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークを熱メタノールを用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、600mgの固形物が得られた。その固形物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム:メタノール、比率99.5:0.5から98:2まで)を用いて精製し、アセトニトリル:2−プロパノール(75:25)から再結晶させ、濾過により単離し、真空炉中で乾燥させると、270mgの7−(3−アミノベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがオフホワイト色の結晶物として得られた。mp:228.0〜230.0℃。
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ 7.78(d,J=9.0Hz,1H)、7.33(d,J=2.6Hz,1H)、7.19〜7.14(m,1H)、7.03(dd,J=9.0;2.7Hz,1H)、6.87〜6.83(m,2H)、6.66〜6.62(m,1H)、5.43(brs,2H)、5.09(s,2H)、4.2(d,J=7.5Hz,2H)、3.73(brs,2H)、2.86(t,J=8.3Hz,2H)、2.34(セプテット,J=6.7Hz,1H)、1.97〜1.87(m,2H)、1.08(t,J=7.4Hz,3H)、1.00(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,CDCl3)δ 157.8、153.0、151.4、146.6、146.4、138.1、133.8、129.5、125.5、120.7、117.6、114.6、114.1、113.5、109.8、108.7、70.0、52.4、29.6、29.0、21.4、19.7、14.0。
MS(APCI)m/z 404(M+H)+
元素分析計算値(C24295O):%C、71.44;%H、7.24;%N、17.36。実測値:%C、71.67;%H、7.08;%N、17.22。
実施例22〜32
実施例7〜20に記載の一般的な方法に従ったが、下記の修正を加えた。実施例6の記載に従って調製した、DMF(50mL)中の4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(1g、3mmol)の暖かい溶液を、放冷して室温としてから、炭酸セシウム(2当量)を添加した。下記の表から選択されるハライド(1.1当量)を使用した。表の下においては特に断らない限り、実施例10に記載した精製方法を使用した。それぞれのサンプルについての、反応生成物の構造解析を表の下に含めている。
Figure 0005128815
Figure 0005128815
実施例22
2−エトキシメチル−7−(4−メチルベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例22〜32に記載の一般的な方法を用いたが、下記の修正を加えた。臭化4−メチルベンジル(630mg、3.40mmol)の添加をした後、その反応溶液を6時間撹拌した。HPLC分析から、その反応が不完全であることが判明したので、追加の少量の臭化4−メチルベンジルを加えた。その反応生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム、次いでクロロホルム:メタノール(その比率は、99:1から97:3まで))により精製し、2−プロパノールから再結晶させ、濾過により単離し、真空炉中65℃で2日間乾燥させると、1.06gの2−エトキシメチル−7−(4−メチルベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:209.0〜210.2℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.91(d,J=9.0Hz,1H)、7.37(d,J=8.0Hz,2H)、7.21(d,J=8.2Hz,2H)、7.12(d,J=2.6Hz,1H)、6.97(dd,J=8.9、2.7Hz,1H)、6.57(brs,2H)、5.16(s,2H)、4.73(s,2H)、4.38(d,J=7.7Hz,2H)、3.55(q,J=7.0Hz,2H)、2.31(s,3H)、2.28〜2.15(m,1H)、1.15(t,J=7.0Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.6、152.6、148.9、147.3、137.3、134.5、133.8、129.3、128.0、125.4、122.0、112.2、109.3、109.1、69.3、65.6、64.6、52.0、28.9、21.1、19.6、15.2。
MS(APCI)m/z 419(M+H)+
元素分析計算値(C253042):%C、71.74;%H、7.22;%N、13.39。実測値:%C、71.59;%H、7.21;%N、13.17。
実施例23
2−エトキシメチル−7−(3−メチルベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例22〜32に記載の一般的な方法に従い、下記の修正を用いた。4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(310mg、0.97mmol)を加熱しながらDMF(15mL)中に溶解させたが、室温にまで冷却すると溶液から沈殿した。DMF(0.5mL)中の臭化3−メチルベンジル(197mg、1.07mmol)の溶液を添加し、次いで固形炭酸セシウム(643mg、1.97mmol)を加えた。N−メチルピロリドン(1mL)をその反応溶液に加え、その反応溶液を一夜撹拌した。その粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム:メタノール)により精製し、アセトニトリルと共に磨砕し、濾過により単離すると、175mgの2−エトキシメチル−7−(3−メチルベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の固形物として得られた。mp:207.0〜208.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.92(d,J=9.0Hz,1H)、7.29〜7.27(m,3H)、7.15〜7.13(m,2H)、6.99(dd,J=9.0、2.6Hz,1H)、6.61(brs,2H)、5.17(s,2H)、4.74(s,2H)、4.39(d,J=7.5Hz,2H)、3.55(q,J=7.0Hz,2H)、2.32(s,3H)、2.28〜2.16(m,1H)、1.15(t,J=7.0Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.1、152.2、148.4、146.8、137.4、137.0、133.3、128.2、128.2、127.9、124.9、124.5、121.5、111.6、108.8、108.5、69.0、65.1、64.1、51.5、28.4、20.9、19.1、14.8。
MS(APCI)m/z 419(M+H)+
元素分析計算値(C253042):%C、71.74;%H、7.22;%N、13.39。実測値:%C、71.41;%H、7.43;%N、13.27。
実施例24
2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−7−[4−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物(1.07g)はオフホワイト色の固形物として得られた。mp:181.3〜182.7℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.83(d,J=9.1Hz,1H)、7.65(d,J=8.4Hz,2H)、7.59(d,J=8.2Hz,2H)、7.30(d,J=2.6Hz,1H)、7.06(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、5.50(brs,2H)、5.24(s,2H)、4.81(s,2H)、4.39(d,J=7.6Hz,2H)、3.60(q,J=7.0Hz,2H)、2.39(セプテット,J=6.8Hz,1H)、1.24(t,J=7.0Hz,3H)、1.01(d,J=6.7Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 473(M+H)+
元素分析計算値(C2527342):%C、63.55;%H、5.76;%N、11.86。実測値:%C、63.43;%H、5.68;%N、11.79。
実施例25
2−エトキシメチル−7−(3−メトキシベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物(710mg)はオフホワイト色の固形物として得られた。mp:144.0〜145.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.81(d,J=9.1Hz,1H)、7.34〜7.26(m,2H)、7.08〜7.03(m,3H)、6.89〜6.84(m,1H)、5.50(brs,2H)、5.16(s,2H)、4.80(s,2H)、4.38(d,J=7.6Hz,2H)、3.82(s,3H)、3.59(q,J=7.0Hz,2H)、2.39(セプテット,J=6.8Hz,1H)、1.24(t,J=7.0Hz,3H)、1.00(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6) 159.8、158.1、151.7、148.7、146.9、138.4、134.6、129.5、125.5、121.2、119.7、113.6、113.5、112.9、109.8、108.8、69.8、66.1、65.3、55.2、52.7、28.9、19.7、15.0。
MS(APCI)m/z 435(M+H)+
元素分析計算値(C253043):%C、69.10;%H、6.96;%N、12.89。実測値:%C、69.26;%H、6.82;%N、12.93。
実施例26
2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−7−[3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その反応生成物(990mg)はオフホワイト色の固形物として得られた。mp:151.0〜152.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.83(d,J=9.1Hz,1H)、7.76(s,1H)、7.67〜7.48(m,3H)、7.33(d,J=2.6Hz,1H)、7.07(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、5.59(brs,2H)、5.22(s,2H)、4.81(s,2H)、4.39(d,J=7.6Hz,2H)、3.60(q,J=7.0Hz,2H)、2.39(セプテット,J=6.8Hz,1H)、1.24(t,J=7.0Hz,3H)、1.01(d,J=6.7Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 473(M+H)+
元素分析計算値(C2527342):%C、63.55;%H、5.76;%N、11.86。実測値:%C、63.50;%H、5.69;%N、11.74。
実施例27
2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−7−(3−ニトロベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例22〜32に記載の一般的な方法に従い、下記の修正を用いた。炭酸セシウムを添加してから、DMF中の4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールの溶液を室温にまで冷却した。その反応生成物である、2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−7−(3−ニトロベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(1.00g)は、淡黄色の固形物として得られた。mp:162.5〜164.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.35(s,1H)、8.18(d,J=8.2Hz,1H)、7.85〜7.77(m,2H)、7.56(t,J=8.2Hz,1H)、7.30(d,J=2.6Hz,1H)、7.08(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、5.63(brs,2H)、5.26(s,2H)、4.81(s,2H)、4.39(d,J=7.6Hz,2H)、3.60(q,J=7.0Hz,2H)、2.39(セプテット,J=6.7Hz,1H)、1.24(t,J=7.0Hz,3H)、1.01(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.4、151.9、148.9、148.4、146.9、139.1、134.5、133.0、129.4、125.6、122.8、122.0、121.4、113.3、110.1、108.7、68.4、66.1、65.2、52.7、28.9、19.7、14.9。
MS(APCI)m/z 450(M+H)+
元素分析計算値(C242754):%C、64.13;%H、6.05;%N、15.58。実測値:%C、64.19;%H、5.88;%N、15.56。
実施例28
7−(3,5−ジメトキシベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
この反応は、実施例22〜32で記載した一般的な方法の半分のスケールで実施した。その反応生成物(370mg)はオフホワイト色の固形物として得られた。mp:130.0〜131.0℃。
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ 7.81(d,J=9.1Hz,1H)、7.33(d,J=2.6Hz,1H)、7.06(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.64(d,J=2.3Hz,2H)、6.42(t,J=2.3Hz,1H)、5.47(brs,2H)、5.13(s,2H)、4.80(s,2H)、4.39(d,J=7.6Hz,2H)、3.80(s,6H)、3.59(q,J=7.0Hz,2H)、2.39(セプテット,J=6.8Hz,1H)、1.24(t,J=6.8Hz,3H)、1.01(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,CDCl3)δ 160.9、158.1、151.7、148.8、146.9、139.2、134.6、125.5、121.2、113.6、109.8、108.9、105.2、99.9、69.9、66.1、65.3、55.3、52.7、28.9、19.8、15.0。
MS(APCI)m/z 465(M+H)+
元素分析計算値(C263244):%C、67.22;%H、6.94;%N、12.06。実測値:%C、67.17;%H、7.27;%N、11.91。
実施例29
2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−7−[3−(ピロル−1−イル)プロポキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例22〜32に記載の一般的な方法に従い、下記の修正を用いた。脱イオン水中の反応混合物をフラスコからデカントさせて粗生成物を残し、それを水で洗い流して、自然乾燥させた。クロマトグラフィーで精製してから、その反応生成物をアセトニトリルから再結晶させた。反応生成物を乾燥させると、730mgの2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−7−[3−(ピロル−1−イル)プロポキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:160.0〜162.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.80(d,J=9.1Hz,1H)、7.22(d,J=2.6Hz,1H)、6.99(dd,J=9.0、2.6Hz,1H)、6.67(t,J=2.1Hz,2H)、6.13(t,J=2.1Hz,2H)、5.51(brs,2H)、4.80(s,2H)、4.39(d,J=7.6Hz,2H)、4.14(t,J=6.8Hz,2H)、4.03(t,J=5.9Hz,2H)、3.59(q,J=7.0Hz,2H)、2.46〜2.21(m,3H)、1.24(t,J=7.0Hz,3H)、1.01(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 158.0、151.7、148.7、146.9、134.6、125.5、121.2、120.6、113.2、109.8、108.5、108.1、66.1、65.3、64.3、52.7、46.0、31.2、28.9、19.7、15.0。
MS(APCI)m/z 422(M+H)+
元素分析計算値(C243152):%C、68.38;%H、7.41;%N、16.61。実測値:%C、68.35;%H、7.35;%N、16.66。
実施例30
7−(2−クロロベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例22〜32に記載の一般的な方法に従い、下記の修正を用いた。炭酸セシウム(1.55g、4.77mmol)を添加してから、DMF(50mL)中の4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(0.750g、2.39mmol)の溶液を冷却して室温とした。その反応生成物である、7−(2−クロロベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(810mg)がオフホワイト色の固形物として得られた。mp:211.0〜212.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.83(d,J=9.1Hz,1H)、7.62〜7.58(m,1H)、7.43〜7.23(m,4H)、7.09(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、5.45(brs,2H)、5.29(s,2H)、4.81(s,2H)、4.39(d,J=7.6Hz,2H)、3.59(q,J=7.0Hz,2H)、2.40(セプテット,J=6.8Hz,1H)、1.24(t,J=7.0Hz,3H)、1.01(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.9、151.7、148.8、146.9、134.6、134.67、132.63、129.3、128.8、128.6、126.8、125.5、121.2、113.4、110.0、109.0、67.2、66.1、65.3、52.7、28.9、19.8、15.0。
MS(APCI)m/z 439(M+H)+
元素分析計算値(C2427ClN42):%C、65.67;%H、6.20;%N、12.76。実測値:%C、65.82;%H、6.38;%N、12.69。
実施例31
2−エトキシメチル−7−(4−メトキシベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例19の記載を修正して実施したが、塩化2−メトキシベンジルに代えて、塩化4−メトキシベンジル(548mg、3.50mmol)を用いた。その反応生成物(1.04g)はオフホワイト色の固形物として得られた。mp:181.0〜182.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.80(d,J=9.1Hz,1H)、7.41(d,J=8.7Hz,2H)、7.35(d,J=2.6Hz,1H)、7.03(dd,J=9.0、2.6Hz,1H)、6.93(d,J=8.7Hz,2H)、5.57(brs,2H)、5.10(s,2H)、4.80(s,2H)、4.38(d,J=7.6Hz,2H)、3.81(s,3H)、3.59(q,J=7.0Hz,2H)、2.39(セプテット,J=6.8Hz,1H)、1.24(t,J=7.0Hz,3H)、1.00(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 159.3、158.1、151.7、148.6、146.9、134.6、129.2、128.8、125.4、121.1、113.9、113.6、109.7、108.7、69.6、66.0、65.2、55.2、52.6、28.8、19.7、14.9。
MS(APCI)m/z 435(M+H)+
元素分析計算値(C253043):%C、69.10;%H、6.96;%N、12.89。実測値:%C、69.20;%H、6.95;%N、12.83。
実施例32
2−エトキシメチル−7−(2−メトキシベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例19の記載を修正して実施したが、その反応溶液を二夜にわたって撹拌した。実施例10に記載の精製方法に従うと、820mgの2−エトキシメチル−7−(2−メトキシベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:206.0〜207.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.81(d,J=9.1Hz,1H)、7.50(dd,J=7.5、1.6Hz,1H)、7.38(d,J=2.6Hz,1H)、7.30(dt,J=8.1、1.7Hz,1H)、7.08(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.98(dt,J=7.5、1.0Hz,1H)、6.92(dd,J=8.2、0.6Hz,1H)、5.44(brs,2H)、5.25(s,2H)、4.80(s,2H)、4.38(d,J=7.6Hz,2H)、3.87(s,3H)、3.59(q,J=7.0Hz,2H)、2.40(セプテット,J=6.8Hz,1H)、1.24(t,J=6.8Hz,3H)、1.00(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 158.4、156.8、151.6、148.7、146.9、134.7、128.8、128.4、125.4、125.2、121.1、120.5、113.7、110.2、109.7、108.9、66.1、65.3、65.2、55.3、52.7、28.9、19.7、15.0。
MS(APCI)m/z 435(M+H)+
元素分析計算値(C253043):%C、69.10;%H、6.96;%N、12.89。実測値:%C、69.14;%H、7.26;%N、12.82。
実施例33
7−(3−アミノベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
実施例27の記載に従って調製した、2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−7−(3−ニトロベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(980mg、2.2mmol)を、アセトニトリル(30mL)と混合し、5%白金/カーボン(約25mg)を加えた。その反応溶液を、水素圧(50psi、3.4×105Pa)下に一夜置いた。液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)の分析から、出発物質の存在が認められたので、追加の5%白金/カーボン(約25mg)を加えた。その反応溶液を、水素圧(50psi、3.4×105Pa)下にさらに3時間置いた。再びLC/MSによる分析を行うと、その反応が不完全であることが判ったので、メタノール(100mL)と5%白金/カーボン(200mg)を加えた。その反応溶液を、水素圧(50psi、3.4×105Pa)下に一夜置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークを熱メタノールを用いて洗浄し、その濾液を減圧下に濃縮すると、固形物が得られた。その固形物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(45g、溶出液、クロロホルム:メタノール、比率99:1から95:5まで)で精製すると、2種の反応生成物が得られた。第一の反応生成物を2−プロパノールから再結晶させると、90mgの7−(3−アミノベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがオフホワイト色の結晶物として得られた。mp:228.0〜230.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.91(d,J=9.1Hz,1H)、7.10(d,J=2.7Hz,1H)、7.05〜6.95(m,2H)、6.67〜6.48(m,5H)、5.11(brs,2H)、5.05(s,2H)、4.73(s,2H)、4.38(d,J=7.6Hz,2H)、3.55(q,J=7.0Hz,2H)、2.23(セプテット,J=6.7Hz,1H)、1.15(t,J=7.0Hz,3H)、0.91(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.7、152.6、149.1、148.8、147.3、138.2、133.8、129.2、125.4、122.0、115.1、113.6、112.9、112.1、109.2、109.0、69.9、65.6、64.6、52.0、28.9、19.6、15.3。
MS(APCI)m/z 419(M+H)+
元素分析計算値(C242952):%C、68.71;%H、6.97;%N、16.69。実測値:%C、68.70;%H、7.02;%N、16.52。
実施例34
2−エトキシメチル−7−(3−エチルアミノベンジルオキシ)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
実施例33でクロマトグラフィー精製の後で得られた第二の反応生成物は、淡褐色の固形物として単離された。mp:60.0〜65.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.91(d,J=9.1Hz,1H)、7.11〜7.05(m,2H)、6.98(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.65〜6.60(m,4H)、6.49(dd,J=8.0、1.3Hz,1H)、5.57(t,J=5.0Hz,1H)、5.08(s,2H)、4.73(s,2H)、4.39(d,J=7.6Hz,2H)、3.55(q,J=7.0Hz,2H)、3.07〜2.97(m,2H)、2.29〜2.15(m,1H)、1.17〜1.11(m,6H)、0.91(d,J=6.7Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.8、152.5、149.4、148.9、147.0、138.1、133.9、129.3、125.3、122.0、114.9、112.2、111.5、111.2、109.2、108.9、70.0、65.6、64.5、52.0、37.6、28.9、19.6、15.3、14.7。
MS(APCI)m/z 448(M+H)+
実施例35〜40
パートA
実施例1のパートA〜Gの記載に従って調製した、7−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(60.3g、0.188mol)と、10%パラジウム/カーボン(10g)とを、エタノール(500mL)を用いて混合した。次いでギ酸アンモニウム(101.53g、1.61mol)およびエタノール(500mL)を加え、その反応混合物を還流温度で2時間加熱した。その混合物を徐々に放冷して周囲温度として、一夜撹拌した。その反応混合物をセライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークを、エタノール(1L)、メタノール(2L)およびジクロロメタン(2L)を用いて洗浄した。その濾液を合わせて減圧下に濃縮すると、淡褐色の固形物が得られたが、それを冷エタノールと共に磨砕し、濾過により単離すると、30gの1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールが淡褐色の粒状の固形物として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 9.89(s,1H)、9.00(s,1H)、8.12(d,J=9.3Hz,1H)、7.41(d,J=2.5Hz,1H)、7.23(dd,J=9.3、2.5Hz,1H)、4.36(d,J=7.4Hz,2H)、2.91(t,J=7.5Hz,2H)、2.25〜2.10(m,1H)、1.88(セクステット,J=7.4Hz,2H)、1.03(t,J=7.5Hz,3H)、0.92(d,J=7.1Hz,6H)。
パートB
DMF中で、1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(1当量)と炭酸セシウム(1.6当量)を撹拌した。下記の表に記載のフルオロベンゼン(1.6当量)を一度に添加し、その反応溶液を65℃で16時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、その残分を水とジクロロメタンの間で分配させた。その水層を、ジクロロメタンを用いて抽出した。有機フラクションを合わせて、水(2×)、塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、黒色の油状物が得られた。その油状物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン(50:50))により精製すると、固形物が得られた。
パートC
mCPBA(1.2当量)を、クロロホルム中のパートBからの物質の溶液に添加した。その反応溶液を1時間撹拌してから、飽和炭酸ナトリウム水溶液の中に注ぎ込み、20分間撹拌した。その水層を、クロロホルムを用いて抽出した。有機溶液を合わせて、水、塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。
パートD
パートCからの残分をジクロロメタンに溶解させた。水酸化アンモニウムを加え、次いで塩化p−トルエンスルホニル(1.5当量)を加えた。その反応溶液を16時間撹拌し、次いでジクロロメタンを用いて希釈した。その有機層を、水酸化アンモニウム水溶液(100mL)を用いて洗浄した。水側フラクションを合わせて、ジクロロメタンを用いて抽出した。有機フラクションを合わせて、水、塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。それぞれの実施例について、その反応生成物の精製と構造解析の結果を、表の下に記す。
Figure 0005128815
実施例35
1−(2−メチルプロピル)−7−(4−ニトロフェノキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例35〜40に記載の一般的な方法のパートBに従い、2.00gの1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールを用いて、2.33gの1−(2−メチルプロピル)−7−(4−ニトロフェノキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを黄色の固形物として得た。実施例35〜40に記載の一般的な方法のパートCおよびDを以下の手順に置きかえた。mCPBA(0.853g、2.97mmol)を、クロロホルム(17mL)中の1−(2−メチルプロピル)−7−(4−ニトロフェノキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(1.00g、2.47mmol)の溶液に一時に添加し、その反応溶液を30分間撹拌した。次いで水酸化アンモニウム(17mL)を加え、さらに塩化p−トルエンスルホニル(0.710g、3.70mmol)を加えた。その反応溶液を16時間撹拌し、次いでジクロロメタンを用いて希釈した。その水層を、ジクロロメタンを用いて抽出した。有機溶液を合わせて、水、塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、褐色の固形物が得られた。その固形物をアセトニトリルから再結晶させると、0.680gの1−(2−メチルプロピル)−7−(4−ニトロフェノキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが赤みがかった褐色の結晶性固形物として得られた。mp:209〜211℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 8.29〜8.24(m,2H)、8.07(d,J=9.2Hz,1H)、7.29(d,J=3.3Hz,1H)、7.23〜7.17(m,2H)、7.08(dd,J=9.0、2.8Hz,1H)、6.63(s,2H)、4.35(d,J=7.4Hz,2H)、2.90(t,J=7.5Hz,2H)、2.24〜2.10(m,1H)、1.86(セクステット,J=7.5Hz,2H)、1.03(t,J=7.4Hz,3H)、0.94(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(ESI)m/z 420.2042(計算値(C232553、M+H)420.2036)。
元素分析計算値(C232553):%C、65.86;%H、6.01;%N、16.70。実測値:%C、65.47;%H、5.79;%N、17.00。
実施例36
1−(2−メチルプロピル)−7−(2−ニトロフェノキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その粗生成物はフラッシュクロマトグラフィーにより精製したが、それには、グラジエントポンプ系に接続した35gシリカゲルカートリッジ(レディセップ(RediSep)、イスコ(ISCO)、230〜400メッシュ、13.5cm×2.7cm直径)と、254nmUV検出器とフラクションコレクター(イスコ・コンビフラッシュ(ISCO COMBIFLASH)Sg100cシステム)とを用いた。ジクロロメタンを用いてカラムを飽和させ、反応混合物をそのカラムに注入した。その混合物を35mL/分の速度で溶出させたが、それには直線濃度勾配法を用い、100%ジクロロメタンから2%メタノール/ジクロロメタンまで5分間、2%メタノール/ジクロロメタンで5分間保持、次いで、化合物が検出されなくなるまで、7%メタノール/ジクロロメタンを流した。各フラクションをTLCにより確認して、所望の化合物が含まれるフラクションを合わせて、濃縮した。クロマトグラフィーによる精製に続けて、その反応生成物をアセトニトリルから再結晶させると、0.079gの1−(2−メチルプロピル)−7−(2−ニトロフェノキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが黄色の針状物として得られた。mp:207〜208.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 8.09(dd,J=8.1、1.8Hz,1H)、8.01(d,J=9.4Hz,1H)、7.75〜7.69(m,1H)、7.43〜7.37(m,1H)、7.26(dd,J=8.0、1.3Hz,1H)、7.08(d,J=2.4Hz,1H)、7.02(dd,J=8.9、2.7Hz,1H)、6.56(s,2H)、4.32(ad,J=7.5Hz,2H)、2.89(t,J=7.5Hz,2H)、2.16(セプテット,J=6.9Hz,1H)、1.85(セクステット,J=7.4Hz,2H)、1.02(t,J=7.2Hz,3H)、0.92(d,J=6.0Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6):δ 154.2、153.3、152.4、149.0、146.2、141.4、134.9、132.3、126.0、125.5、124.3、122.1、121.5、113.5、112.6、111.7、51.2、28.7、28.5、20.8、19.1、13.7。
MS(ESI)m/z 420.2028(計算値(C232553、M+H)420.2036)。
元素分析計算値(C232553):%C、65.86;%H、6.01;%N、16.70。実測値:%C、65.74;%H、5.83;%N、16.78。
実施例37
1−(2−メチルプロピル)−7−(3−ニトロフェノキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
その粗生成物をアセトニトリルから再結晶させると、1−(2−メチルプロピル)−7−(3−ニトロフェノキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが黄色の結晶性固形物として得られた。mp:198〜200℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.05(d,J=8.9Hz,1H)、8.02〜7.98(m,1H)、7.77(t,J=2.2Hz,1H)、7.70(t,J=8.1Hz,1H)、7.58〜7.54(m,1H)、7.23(d,J=2.5Hz,1H)、7.07(dd,J=9.1、2.8Hz,1H)、6.60(s,2H)、4.34(d,J=7.5Hz,2H)、2.90(t,J=7.5Hz,2H)、2.17(セプテット,J=6.5Hz,1H)、1.86(セクステット,J=7.4Hz,2H)、1.03(t,J=7.2Hz,3H)、0.93(d,J=6.9Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6):δ 157.8、153.5、153.3、152.4、148.8、146.4、132.4、131.3、126.1、124.8、122.3、117.9、115.1、113.5、112.2、112.1、51.2、28.8、28.6、20.9、19.1、13.8。
MS(ESI)m/z 420.2052(計算値(C232553、M+H)420.2036)。
元素分析計算値(C232553):%C、65.86;%H、6.01;%N、16.70。実測値:%C、65.61;%H、5.91;%N、16.60。
実施例38
2−[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イルオキシ]ベンゾニトリル
その粗生成物をエタノールから再結晶させると、2−[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イルオキシ]ベンゾニトリルが淡褐色の結晶物として得られた。mp:230〜232℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 8.04(d,J=9.4Hz,1H)、7.93(dd,J=7.8、1.6Hz,1H)、7.72〜7.65(m,1H)、7.32(at,J=7.5Hz,1H)、7.19(d,J=2.6Hz,1H)、7.10〜7.05(m,2H)、6.61(s,2H)、4.34(ad,J=7.4Hz,2H)、2.89(t,J=7.5Hz,2H)、2.17(セプテット,J=6.7Hz,1H)、1.85(セクステット,J=7.4Hz,2H)、1.03(t,J=7.2Hz,3H)、0.93(d,J=6.1Hz,6H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6):δ 158.7、153.4、153.3、152.4、146.3、135.2、134.1、132.3、126.1、123.8、122.2、118.2、115.9、114.6、113.2、112.1、103.1、51.2、28.7、28.5、20.8、19.1、13.7。
MS(ESI)m/z 400.2143(計算値(C24255O、M+H)400.2137)。
元素分析計算値(C24255O):%C、72.16;%H、6.31;%N、17.53。実測値:%C、71.93;%H、6.35;%N、17.61。
実施例39
4−[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イルオキシ]ベンゾニトリル
その粗生成物をエタノールから再結晶させると、4−[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イルオキシ]ベンゾニトリルが淡褐色の結晶物として得られた。mp:223〜225℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 8.05(d,J=9.1Hz,1H)、7.91〜7.82(m,2H)、7.24(d,J=2.5Hz,1H)、7.22〜7.14(m,2H)、7.05(dd,J=9.3、2.5Hz,1H)、6.61(s,2H)、4.34(d,J=7.5Hz,2H)、2.90(t,J=7.8Hz,2H)、2.17(セプテット,J=6.7Hz,1H)、1.86(セクステット,J=7.5Hz,2H)、1.03(t,J=7.4Hz,3H)、0.93(d,J=6.2Hz,6H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6):δ 161.1、153.4、152.7、152.4、146.3、134.5、132.3、126.1、122.2、118.7、118.2、115.7、113.8、112.3、105.0、51.2、28.7、28.5、20.8、19.1、13.7。
MS(ESI)m/z 400.2138(計算値(C24255O、M+H)400.2137)。
元素分析計算値(C24255O):%C、72.16;%H、6.31;%N、17.53。実測値:%C、71.90;%H、6.32;%N、17.37。
実施例40
2−[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イルオキシ]安息香酸メチル
その粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール、比率98:2から95:5まで)により精製し、アセトニトリルから再結晶させると、2−[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イルオキシ]安息香酸メチルが淡褐色の結晶物として得られた。mp:167〜168.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.97〜7.94(m,1H)、7.87(dd,J=7.6、1.8Hz,1H)、7.63(ddd,J=7.8、7.8、1.8Hz,1H)、7.32(ddd,J=7.4、7.4、1.3Hz,1H)、7.14(dd,J=7.7、1.2Hz,1H)、6.95〜6.92(m,2H)、6.48(s,2H)、4.31(d,J=7.5Hz,2H)、3.71(s,3H)、2.88(t,J=7.5Hz,2H)、2.15(セプテット,J=7.0Hz,1H)、1.84(セクステット,J=7.4Hz,2H)、1.02(t,J=7.5Hz,3H)、0.92(d,J=6.8Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6):δ 155.9、154.9、153.0、152.2、146.2、134.0、132.5、131.3、125.7、124.1、123.3、121.7、121.5、112.5、110.8、52.0、51.2、28.7、28.5、20.9、19.1、13.8。
MS(ESI)m/z 433.2238(計算値(C252843、M+H)433.2240)。
元素分析計算値(C252843・0.6H2O):%C、67.73;%H、6.64;%N、12.64。実測値:%C、67.75;%H、6.40;%N、12.66。
実施例41
7−(4−アミノフェノキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
実施例35の記載に従って調製した、1−(2−メチルプロピル)−7−(4−ニトロフェノキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(0.436g、1.04mmol)のジクロロメタン:メタノール(20:80、30mL)溶液に、塩化ニッケル(II)(0.044g、0.34mmol)を添加した。得られた溶液に、ホウ水素化ナトリウム(0.300g)を少量ずつ加え、その反応溶液を25分間撹拌した。その反応溶液中に固形物が生成したので、濾過により除去し、その濾液を減圧下に濃縮した。その残分をクロロホルム中に溶解させ、得られた溶液を水を用いて洗浄した。その有機溶液をアンバーライト(AMBERLITE)IRA−756イオン交換樹脂と共に30分間撹拌してから、樹脂を濾過により除去した。その濾液を減圧下に濃縮すると、褐色の油状物が得られたので、それをフラッシュクロマトグラフィーにより精製したが、それには、グラジエントポンプシステムに接続した10gシリカゲルカートリッジ(レディセップ(RediSep)、イスコ(ISCO)、230〜400メッシュ)、254nmUV検出器およびフラクションコレクター(イスコ・コンビフラッシュ(ISCO COMBIFLASH)Sg100cシステム)を用いた。1%メタノール/ジクロロメタンを用いてカラムを飽和させ、反応混合物をそのカラムに注入した。その混合物を35mL/分の速度で溶出させたが、それには直線濃度勾配法を使用し、5分間で1%メタノール/ジクロロメタンから5%メタノール/ジクロロメタンとし、所望の化合物が溶出するまで5%メタノール/ジクロロメタンで保持した。各フラクションをTLCにより確認して、所望の化合物が含まれるフラクションを合わせて、濃縮した。次いでその反応生成物をアセトニトリルから再結晶させると、0.242gの7−(4−アミノフェノキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが淡褐色の結晶性固形物として得られた。mp:190〜191℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 7.89(d,J=8.7Hz,1H)、6.9〜6.79(m,4H)、6.64〜6.59(m,2H)、6.39(s,2H)、4.98(s,2H)、4.28(d,J=7.6Hz,2H)、2.86(t,J=7.5Hz,2H)、2.21〜2.07(m,1H)、1.84(セクステット,J=7.4Hz,2H)、1.01(t,J=7.6Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(ESI)m/z 390.2290(計算値(C23275O、M+H)390.2294)。
元素分析計算値(C23275O):%C、70.93;%H、6.99;%N、17.98。実測値:%C、70.70;%H、6.81;%N、17.88。
実施例42
7−(2−アミノフェノキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
実施例41に記載の一般的な方法を修正して、1−(2−メチルプロピル)−7−(4−ニトロフェノキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンに代えて、実施例36の記載に従って調製した1−(2−メチルプロピル)−7−(2−ニトロフェノキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを使用した。その反応が完了したら、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通してその反応混合物を濾過し、そのフィルターケークをメタノール、およびメタノール:ジクロロメタンを用いて洗浄した。イオン交換樹脂を用いて処理してから、その粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール、比率98:2から94:6まで)により精製した。その白色ワックス状固形物をアセトニトリルから再結晶させると、0.150gの7−(2−アミノフェノキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが淡褐色の結晶物として得られた。mp:197〜199℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 7.92(d,J=8.8Hz,1H)、6.98〜6.82(m,5H)、6.58(ddd,J=7.5、7.5、1.8Hz,1H)、6.41(s,2H)、4.89(s,2H)、4.29(d,J=7.5Hz,2H)、2.86(t,J=7.5Hz,2H)、2.15(セプテット,J=6.6Hz,1H)、1.84(セクステット,J=7.5Hz,2H)、1.02(t,J=7.5Hz,3H)、0.91(d,J=6.0Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 390(M+H)+
元素分析計算値(C23275O):%C、70.93;%H、6.99;%N、17.98。実測値:%C、70.91;%H、7.06;%N、17.70。
実施例43
7−(3−エチルアミノフェノキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
実施例37の記載に従って調製した、1−(2−メチルプロピル)−7−(3−ニトロフェノキシ)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(0.254g、0.606mmol)をエタノール(10mL)中で撹拌しながら、5%白金/カーボン(0.025g)を加えた。その反応溶液を、水素が陽圧になっている容器に入れ、1時間撹拌した。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークをメタノールを用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮し、その残分をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール、比率98:2から95:5まで)により精製した。その反応生成物をアセトニトリルから再結晶させると、0.032gの7−(3−エチルアミノフェノキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが、方形のオレンジ色結晶物として得られた。mp:168〜174℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 7.94(d,J=9.3Hz,1H)、7.10〜7.04(m,2H)、6.95(dd,J=2.4、8.6Hz,1H)、6.46(s,2H)、6.37〜6.33(m,1H)、6.24(m,2H)、5.71〜5.68(m,1H)、4.30(d,J=7.6Hz,2H)、3.03〜2.94(m,2H)、2.87(t,J=7.5Hz,2H)、2.22〜2.08(m,1H)、1.84(セクステット,J=7.5Hz,2H)、1.13(t,J=7.1Hz,3H)、1.02(t,J=7.5Hz,3H)、0.92(d,J=6.3Hz,6H)。
MS(ESI)m/z 418.2614(計算値(C25315O、M+H)418.2607)。
元素分析計算値(C25315O):%C、71.91;%H、7.48;%N、16.77。実測値:%C、71.80;%H、7.49;%N、16.89。
実施例44
7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
実施例1に記載の一般的な方法に従った。パートEにおいて、イソブチルアミンに代えてプロピルアミンを使用し、パートGにおいて、オルト酪酸トリメチルに代えて塩化エトキシアセチルを使用した。その粗生成物をアセトニトリルから再結晶させると、7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが、綿状の、白色固形物として得られた。mp:188〜189℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 7.91(d,J=9.1Hz,1H)、7.52〜7.30(m,5H)、7.13(d,J=2.7Hz,1H)、7.00(dd,J=8.9、2.6Hz,1H)、6.53(s,2H)、5.21(s,2H)、4.74(s,2H)、4.49〜4.44(m,2H)、3.54(q,J=7.0Hz,2H)、1.92〜1.78(m,2H)、1.15(t,J=6.9Hz,3H)、1.00(t,J=7.4Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6):δ 157.3、152.3、148.1、146.9、137.2、133.4、128.4、127.7、127.6、124.9、121.3、111.9、108.9、108.7、69.1、65.3、64.2、46.6、23.0、14.9、10.7。
MS(ESI)m/z 391.2134(計算値(C232642、M+H+)391.2117)。
元素分析計算値(C232642):%C、70.75;%H、6.71;%N、14.35。実測値:%C、70.49;%H、6.57;%N、14.22。
実施例45
4−アミノ−2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール
Figure 0005128815
実施例44において調製した、7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(3.9g、9.99mmol)をエタノールと混合し、エタノール中10%パラジウム/カーボン(0.390g)を仕込んであるパールフラスコに加えた。そのフラスコを水素圧下におき、18時間振盪させた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークを温DMFを用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮し、その残分をメタノールから再結晶させると、2.4gの4−アミノ−2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールが白色の固形物として得られた。mp:>250℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 9.50(s,1H)、7.82(d,J=8.9Hz,1H)、6.96(d,J=2.5Hz,1H)、6.81(dd,J=8.8、2.6Hz,1H)、6.45(s,2H)、4.73(s,2H)、4.47〜4.41(m,2H)、3.54(q,J=7.0Hz,2H)、1.92〜1.78(m,2H)、1.15(t,J=6.9Hz,3H)、1.00(t,J=7.4Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6):δ 156.4、152.1、147.7、147.1、133.6、124.5、121.2、112.0、109.8、107.9、65.2、64.2、46.6、23.0、14.9、10.7。
元素分析計算値(C162042):%C、63.98;%H、6.71;%N、18.65。実測値:%C、63.71;%H、6.48;%N、18.53。
実施例46
7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
トリエチルアミン(8.93mL、64.1mmol)を、実施例1のパートA〜Dにおいて調製した、7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(13.45g、42.7mmol)のジクロロメタン(250mL)溶液に添加した。2−フェノキシエチルアミン(6.15mL、47.0mmol)を10分かけて滴下により添加し、その反応混合物を周囲温度で3時間撹拌した。その溶液に蒸留水(200mL)を加え、その水層をジクロロメタン(2×200mL)を用いて洗浄した。有機溶液を合わせて、硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、固形物が得られた。その固形物をヘキサンを用いて洗浄し、濾過により単離し、減圧下で乾燥させると、17.14gの(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−(2−フェノキシエチル)アミンが黄色の固形物として得られた。
パートB
(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−(2−フェノキシエチル)アミン(14.24g、34.28mmol)を加熱しながらトルエン(900mL)に溶解させ、5%白金/カーボン(6.7g、34.28mmol)およびトルエン(100mL)を仕込んだパール反応容器に加えた。その容器を水素圧(35psi、2.4×105Pa)下におき、2時間振盪させた。触媒を濾過により除去し、ヘキサンおよびジクロロメタンを用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮し、その残分をメタノールから再結晶させ、濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄し、高真空下で乾燥させると、13.82gの7−ベンジルオキシ−N4−(2−フェノキシエチル)キノリン−3,4−ジアミンが固形物として得られた。
パートC
窒素雰囲気下において、酢酸ジエトキシメチル(3.0mL、18mmol)を、トルエン(30mL)中の7−ベンジルオキシ−N4−(2−フェノキシエチル)キノリン−3,4−ジアミン(3.0g、7.8mmol)の溶液に滴下により添加し、その反応溶液を還流温度で3時間加熱した。その反応混合物を減圧下に濃縮して、少量の溶媒が残るようにした。ヘキサンを加え、得られた混合物を冷蔵庫内で20分間冷却した。沈殿物が生成したので、濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄し、減圧下で一夜乾燥させると、3.12gの7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが固形物として得られた。
パートD
実施例3のパートBに記載の一般的な方法を修正して、実施した。mCPBA(1.5g、5.1mmol、純度60%)を、クロロホルム(80mL)中の7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(2.0g、5.1mmol)の溶液に、30分かけて少しずつ添加し、その反応溶液を24時間撹拌した。仕上げ作業が済むと、1.59gの7−ベンジルオキシ−5−オキシド−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが得られた。
パートE
実施例3のパートCに記載の一般的な方法を修正して、7−ベンジルオキシ−5−オキシド−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(1.59g、3.86mmol)を処理した。出発物質を溶液中に維持させるのに役立たせるために、クロロホルム(10mL)を添加した。その反応溶液にトリクロロアセチルイソシアネート(0.6mL、5mmol)を加えて4.5時間撹拌した。ナトリウムメトキシドと反応させると、淡褐色の沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄し、真空炉の中で一夜乾燥させた。次いでその固形物を水と共に一夜撹拌し、濾過により単離し、真空炉の中で乾燥させると、0.94gの7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが淡褐色の粉末として得られた。mp:200.3〜200.9℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.14(s,1H)、8.10(d,J=9.0Hz,1H)、7.50(m,2H)、7.43〜7.33(m,3H)、7.23(m,2H)、7.16(d,J=2.7Hz,1H)、6.98(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.93〜6.82(m,3H)、6.53(s,2H)、5.22(s,2H)、5.00(t,J=5.1Hz,2H)、4.41(t,J=5.1Hz,2H)。
13C NMR(500MHz,DMSO−d6) 158.2、157.7、152.8、147.1、142.9、137.6、132.8、129.9、128.8、128.1、128.0、127.0、122.2、121.4、114.8、112.1、109.5、108.9、69.5、66.7、46.3。
MS(EI)410.1749(計算値(C252242)410.1743)。
元素分析計算値(C252242・0.25H2O):%C、72.36;%H、5.47;%N、13.50。実測値:%C、72.26;%H、5.35;%N、13.47。
実施例47
7−ベンジルオキシ−2−ブチル−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
窒素雰囲気下において、オルト吉草酸トリメチル(2.7mL、16mmol)を、実施例46のパートAおよびBに記載に従った調製した、7−ベンジルオキシ−N4−(2−フェノキシエチル)キノリン−3,4−ジアミン(3.0g、7.8mmol)のキシレン(30mL)中溶液に、滴下により添加し、その反応溶液を還流温度で24時間加熱した。その反応混合物を放冷して周囲温度とすると、沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄し、真空炉の中で2時間乾燥させると、2.96gの7−ベンジルオキシ−2−ブチル−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが得られた。
パートB
実施例46のパートDに記載の一般的な方法を用いて、7−ベンジルオキシ−2−ブチル−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(1.0g、2.2mmol)を転化させて、1.0gの7−ベンジルオキシ−2−ブチル−5−オキシド−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得た。
パートC
実施例3のパートCに記載の一般的な方法を修正して、7−ベンジルオキシ−2−ブチル−5−オキシド−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(1.0g、2.1mmol)を処理した。TLCによる分析で、2時間後でもトリクロロアセチルイソシアネート(1.35mL、11.3mmol)との反応が不完全であることが判ったので、追加のトリクロロアセチルイソシアネート(1mL)を加え、1時間撹拌した。ナトリウムメトキシドを用いて反応させると、淡褐色の沈殿物が生成したので、その混合物を2日間撹拌した。その沈殿物を、濾過により単離し、エタノールから再結晶させ、濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄し、真空炉の中で一夜乾燥させると、0.63gの7−ベンジルオキシ−2−ブチル−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色結晶性固形物として得られた。mp:188.0〜189.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.06(d,J=9.1Hz,1H)、7.51〜7.19(m,7H)、7.14(d,J=2.7Hz,1H)、6.98〜6.87(m,4H)、6.36(s,2H)、5.20(s,2H)、4.91(t,J=4.8Hz,2H)、4.40(t,J=4.8Hz,2H)、2.96(m,2H)、1.84(m,2H)、1.46(m,2H)、0.96(t,J=7.4Hz,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6) 158.2、157.3、153.5、152.3、146.9、137.7、133.3、129.9、128.8、128.1、128.0、125.4、121.7、121.4、114.6、112.1、109.5、109.0、69.5、66.7、44.6、29.8、26.6、22.4、14.2。
MS(EI)m/z 466.2362(計算値(C293042)466.2369)。
元素分析計算値(C293042・0.2H2O):%C、74.08;%H、6.52;%N、11.92。実測値:%C、74.11;%H、6.43;%N、11.88。
実施例48
7−ベンジルオキシ−2−メトキシメチル−1−フェネチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
実施例46のパートAに記載の一般的な方法に従ったが、ただし、2−フェノキシエチルアミンに代えて、フェネチルアミン(9.8g、81mmol)を使用した。その反応溶液を6時間加熱し、仕上げ処理すると、9.9gの(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)(フェネチル)アミンが得られた。
パートB
実施例46のパートBに記載の一般的な方法を用いて、(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)(フェネチル)アミン(6.2g、16mmol)を転化させて、7−ベンジルオキシ−N4−(フェネチル)キノリン−3,4−ジアミンを得た。
パートC
窒素雰囲気下において、パートBからの物質をジクロロメタン(150mL)に溶解させた溶液を冷却して約0℃とし、ピリジン(10mL)を加えた。次いで、ジクロロメタン(40mL)中の塩化メトキシアセチル(1.67g、15.4mmol)の溶液を滴下により加え、その反応溶液を放置して室温にまで温め、TLC分析によって出発物質の消失が確認されるまで撹拌を続けた。溶媒を減圧下に除去し、その残分をトルエンと混合し、ディーン・スタークトラップを備えたフラスコ中で、TLC分析によってその反応が完結するまで、還流温度で加熱を続けた。トルエンを減圧下に除去し、その残分をジクロロメタン(300mL)と水(100mL)の間で分配させた。その有機層を減圧下に濃縮した。その粗生成物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、少量のトリエチルアミンを含む酢酸エチル:メタノール(95:5))により精製すると、4.1gの7−ベンジルオキシ−2−メトキシメチル−1−フェネチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが得られた。
パートD
実施例3のパートBに記載の一般的な方法を修正して、7−ベンジルオキシ−2−メトキシメチル−1−フェネチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(4.1g、9.7mmol)を転化させて、7−ベンジルオキシ−2−メトキシメチル−5−オキシド−1−フェネチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得た。溶媒としてはジクロロメタン(50mL)を使用し、その反応を4時間後に終了させた。その物質を、さらに精製することなく使用した。
パートE
パートDからの物質を用いて、実施例3のパートCに記載の一般的な方法を実施した。その反応溶液からの沈殿物を濾過により単離し、メタノールを用いて洗浄し、メタノールから再結晶させると、1.7gの7−ベンジルオキシ−2−メトキシメチル−1−フェネチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の固形物として得られた。mp:195〜197℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.06(d,J=9.0Hz,1H)、7.52(m,2H)、7.44〜7.26(m,6H)、7.18〜7.14(m,3H)、7.06(dd,J=9.0、2.5Hz,1H)、6.62(s,2H)、5.23(s,2H)、4.75(t,J=7.2Hz,2H)、4.32(s,2H)、3.28(s,3H)、3.12(t,J=7.2Hz,2H)。
MS(APCI)m/z 439(M+H)+
元素分析計算値(C272642):%C、73.95;%H、5.98;%N、12.78。実測値:%C、74.05;%H、5.80;%N、12.64。
実施例49
N−{4−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブチル}−N’−フェニル尿素
Figure 0005128815
パートA
窒素雰囲気下において、ジクロロエタン(30mL)中の5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)吉草酸(1.50g、6.91mmol)の溶液を冷却して−25℃とした。トリエチルアミン(2.40mL、17.2mmol)および塩化ピバロイル(0.85mL、6.91mmol)を加え、その反応溶液を3時間撹拌したが、その間に温度は−10℃まで上昇した。実施例46のパートA〜Bの記載に従って調製した、7−ベンジルオキシ−N4−(2−フェノキシエチル)キノリン−3,4−ジアミン(0.850g、2.20mmol)を一度に添加し、次いで、少量の4−ジメチルアミノピリジンを加えた。その反応溶液を放置して室温にまで温め、一夜撹拌してから、還流温度で3時間加熱した。その反応溶液を、飽和重炭酸ナトリウム、水(2×)および塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム:メタノール、98:2、その後95:5)により精製すると、固形物が得られた。その固形物をジエチルエーテルを用いて処理し、減圧下に濃縮すると、1.03gの{4−[7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチルが白色の粉末として得られた。
パートB
mCPBA(純度77%、0.36g、1.6mmol)を、ジクロロメタン(50mL)中の{4−[7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(0.89g、1.6mmol)の溶液に添加し、その反応溶液を、窒素雰囲気下において2.5時間撹拌した。追加のmCPBA(150mg)を加え、その反応溶液を二夜撹拌した。その溶液を、水、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水、および塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下に濃縮すると、0.90gの{4−[7−ベンジルオキシ−5−オキシド−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチルが淡褐色泡状物として得られた。
パートC
実施例1のパートIに記載の一般的な方法に従い、{4−[7−ベンジルオキシ−5−オキシド−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(0.890g、1.53mmol)を出発物質として使用した。仕上げ作業をすると、{4−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(823mg)が得られたので、さらに精製することなく、使用した。
パートD
塩酸溶液(エタノール中1.5M、5mL)を、{4−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(823mg、1.41mmol)とエタノールの混合物の中に加えた。その反応溶液を還流温度で30分間加熱すると、均質となった。溶媒を減圧下に除去した。その残分を、メタノールから再結晶させ、濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄し、減圧下で乾燥させると、534mgの2−(4−アミノブチル)−7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが黄色の結晶物として得られた。
パートE
窒素雰囲気下において、2−(4−アミノブチル)−7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(0.40g、0.83mmol)とピリジン(10mL)との混合物を冷却して0℃とし、フェニルイソシアネート(91μL、0.84mmol)を加えた。その反応溶液を1時間撹拌してから、追加のフェニルイソシアネート(10μL)を加えた。その反応溶液を1時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。その残分を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム:メタノール(95:5))により精製し、トルエンから再結晶させ、真空炉の中で乾燥させると、150mgのN−{4−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブチル}−N’−フェニル尿素が白色の結晶性固形物として得られた。mp:186.3〜186.9℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.41(s,1H)、8.08(d,J=9.1Hz,1H)、7.49(m,2H)、7.43〜7.30(m,5H)、7.23〜7.18(m,4H)、7.13(d,J=2.6Hz,1H)、6.88(m,2H)、6.80(d,J=7.9Hz,2H)、6.42(s,2H)、6.19(t,J=5.5Hz,1H)、5.20(s,2H)、4.93(s,2H)、4.39(m,2H)、3.18(m,2H)、3.01(m,2H)、1.90(m,2H)、1.62(m,2H)。
MS(CI)m/z 601.2935(計算値(C363663、M+H)601.2927)。
実施例50
N−{4−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミド
Figure 0005128815
パートA
N−(4−アミノブチル)カルバミン酸tert−ブチル(22.01g、116.9mmol)を、実施例1のパートA〜Dにおいて調製した、7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(36.80g、116.9mmol)の蒸留水溶液に添加した。その反応溶液を80℃で1.5時間加熱してから、室温で4時間加熱した。その反応が完結していなかったので、トリエチルアミン(16mL、115mmol)を加えた。その反応溶液を室温で一夜撹拌した。沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄すると、39.92gの[4−(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)ブチル]カルバミン酸tert−ブチルが黄色の固形物として得られた。
パートB
[4−(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)ブチル]カルバミン酸tert−ブチル(39.92g、85.57mmol)をトルエン(1700mL)に溶解させ、5%白金/カーボン(3.9g)と少量のトルエンが仕込んであるパール反応容器に加えた。その反応容器を、水素圧(50psi、3.4×105Pa)下に一夜置いた。水素を3回置換し、その反応溶液を一夜振盪させた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークをエタノール(700mL)を用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、28.62gの{4−[3−アミノ−7−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イルアミノ]ブチル}カルバミン酸tert−ブチルが褐色の固形物として得られた。
パートC
窒素雰囲気下において、ジクロロメタン(1L)中の{4−[3−アミノ−7−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イルアミノ]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(28.62g、65.5mmol)の溶液を冷却して約0℃とし、トリエチルアミン(10.0mL、72.1mmol)を添加した。塩化メトキシプロピオニル(8.57mL、78.6mmol)を滴下により加え、その反応溶液を周囲温度で2時間撹拌した。揮発分を減圧下に除去し、残分をエタノール(840mL)中に溶解させた。トリエチルアミン(33mL)を加え、その反応溶液を還流温度で一夜加熱してから、放冷して周囲温度とした。揮発分を減圧下に除去すると、30.77gの{4−[7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチルが褐色の油状物として得られたので、それをさらに精製することなく使用した。
パートD
実施例3のパートBに記載の一般的な方法を修正して、7−ベンジルオキシ−2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンに代えて、{4−[7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(9.08g、17.9mmol)を使用した。28時間かけて、3当量のmCPBAを添加した。仕上げ手順が済むと、8.07gの{4−[7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートE
実施例1のパートIに記載の一般的な方法に従い、{4−[7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(8.07g、15.5mmol)を出発物質として使用した。仕上げ手順が済むと、{4−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(8.00g)が透明で褐色の油状物として得られたので、それをさらに精製することなく使用した。
パートF
エタノール中塩酸溶液(2M、9.25mL)を、{4−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(2g、4mmol)に添加し、その反応溶液を70℃で5時間加熱した。その反応溶液を放冷して周囲温度とし、その溶液の中に窒素ガスを一夜バブリングさせた。溶媒を減圧下に除去し、その残分をジエチルエーテルと共に磨砕すると、粘稠な固形物が得られたが、それを水中に溶解させ、濃水酸化アンモニウムで処理してpHを11とした。その溶液をジクロロメタンを用いて数回抽出し、抽出物を合わせて減圧下に濃縮すると、1−(4−アミノブチル)−7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが暗褐色の油状物として得られた。
パートG
トリエチルアミン(0.89mL、6.4mmol)を、無水アセトニトリル(255mL)中の1−(4−アミノブチル)−7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(2.55g、6.07mmol)の溶液に添加し、その混合物を加熱して均質とした。その反応溶液を放冷して周囲温度とし、無水メタンスルホン酸(1.11g、6.38mmol)を徐々に添加した。その反応溶液を周囲温度で4時間撹拌してから、溶媒を減圧下に除去した。その残分を酢酸エチル中に溶解させ、得られた溶液を重炭酸ナトリウム水溶液を用いて洗浄した。その水溶液を酢酸エチルを用いて洗浄し、有機溶液を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物をエタノールから再結晶させ、真空炉の中85℃で24時間乾燥させると、0.350gのN−{4−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミドが褐色の固形物として得られた。mp:144.5〜147.6℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.96(d,J=9.3Hz,1H)、7.50(d,J=6.9Hz,2H)、7.38(m,3H)、7.13(d,J=3.0Hz,1H)、7.00(m,2H)、6.47(s,2H)、5.20(s,2H)、4.48(t,J=7.5Hz,2H)、3.81(t,J=6.9Hz,2H)、3.34(s,3H)、3.16(t,J=6.9Hz,2H)、2.97(q,J=6.6Hz,2H)、2.86(s,3H)、1.81(ペンテット,J=7.8Hz,2H)、1.59(ペンテット,J=7.5Hz,2H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.4、152.2、150.2、146.7、137.6、133.0、128.8、128.1、127.9、125.4、121.5、112.3、109.3、108.8、70.5、69.4、58.4、44.8、42.4、39.5、27.4、27.3、26.7。
MS(ESI)m/z 498.2159(計算値(C253154S、M+H)、498.2175)。
元素分析計算値(C253154S):%C、60.34;%H、6.28;%N、14.07。実測値:%C、60.45;%H、6.16;%N、13.69。
実施例51
N−{4−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}尿素
Figure 0005128815
実施例3のパートCに記載の一般的な方法に従ったが、実施例50のパートA〜Dの記載に従って調製した、{4−[7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(17.18g、33.00mmol)を出発物質として使用した。ナトリウムメトキシドと反応させてから、その反応沈殿物を濾過により単離すると、0.267gのN−{4−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}尿素が黄色の粉末として得られた。mp:169.6〜170.70℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.91(d,J=9Hz,1H)、7.51〜7.48(m,2H)、7.43〜7.30(m,3H)、7.127(d,J=2.7Hz,1H)、7.00(dd,J=9;2.7Hz,1H)、6.45(s,2H)、5.94(t,J=5.7Hz,1H)、5.39(brs,2H)、5.20(s,2H)、4.47(t,J=6.6Hz,2H)、3.80(t,J=6.9Hz,2H)、3.35(brs,3H)、3.15(t,J=6.9Hz,2H)、3.00(q,J=6.6Hz,2H)、1.75(ペンテット,J=7.2Hz,2H)、1.49(ペンテット,J=8.1Hz,2H)。
13C NMR(75MHz,DMSO)δ 159.0、157.3、152.3、150.2、146.8、137.7、133.0、128.8、128.1、127.9、125.4、121.4、112.3、109.3、108.9、70.5、69.4、58.4、44.9、27.5、27.5。
MS(APCI)m/z 463(M+H)+
元素分析計算値(C253063):%C、64.92;%H、6.54;%N、18.17。実測値:%C、64.26;%H、6.52;%N、17.66。
実施例52
N−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−7−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド
Figure 0005128815
パートA
7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(14.5g、46.0mmol)を、実施例1のパートEに記載の一般的な方法を用いて処理した。イソブチルアミンに代えて、1,2−ジアミノ−2−メチルプロパン(5.29mL、50.6mmol)を使用した。仕上げ作業の後に、その粗生成物を、シリカゲルの層を通過させると(溶出液、クロロホルム、次いでクロロホルム:メタノール(96:4))、12.4gの(2−アミノ−2−メチルプロピル)−(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミンが黄色の固形物として得られた。
パートB
窒素雰囲気下において、ジクロロメタン(400mL)中の(2−アミノ−2−メチルプロピル)−(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミン(12.4g、33.9mmol)の溶液を冷却して0℃とした。トリエチルアミン(9.43mL、67.8mmol)と無水メタンスルホン酸(5.90g、33.9mmol)をこの順で加え、その反応溶液を周囲温度で2時間撹拌した。HPLCによる分析でその反応が不完全であることが判ったので、追加の無水メタンスルホン酸(1.4g、8.0mmol)を加えた。その反応溶液をさらに90分撹拌し、追加の無水メタンスルホン酸(0.7g、4mmol)を添加した。その反応溶液をさらに3時間撹拌してから、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)を加えた。沈殿物が有機層内に形成され始めたので、それを分離し、減圧下に濃縮すると、黄色の固形物が得られた。その固形物を加熱しながら水(200mL)と共に磨砕し、濾過により単離し、水(3×100mL)およびジエチルエーテル(3×50mL)を用いて洗浄し、真空下で一夜乾燥させると、14.8gのN−[1,1−ジメチル−2−(3−ニトロ−7−ベンジルオキシキノリン−4−イルアミノ)エチル]メタンスルホンアミドが黄色の粉末として得られた。
パートC
N−[1,1−ジメチル−2−(3−ニトロ−7−ベンジルオキシキノリン−4−イルアミノ)エチル]メタンスルホンアミド(14.8g、33.3mmol)をアセトニトリル(300mL)と混合し、パールフラスコに入れ、5%白金/カーボン(2g)を添加した。その反応溶液を窒素でフラッシュしてから、水素圧(40psi、2.8×105Pa)下に5.5時間置いたが、水素は2時間後に置換した。TLCによる分析では、出発物質の存在が認められた。追加のアセトニトリル(200mL)と5%白金/カーボン(2g)を加え、その反応溶液を水素圧の下に一夜置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークをアセトニトリルを用いて洗浄した。濾液を減圧下に濃縮した。トルエンおよびジクロロメタンを加えて減圧下に除去することを2回繰り返すと、12.6gのN−[2−(3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−イルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドが泡状物として得られた。
パートD
実施例50のパートCに記載の一般的な方法を修正して、{4−[3−アミノ−7−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イルアミノ]ブチル}カルバミン酸tert−ブチルに代えて、N−[2−(3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−イルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド(12.6g、30.4mmol)を使用、さらに塩化メトキシプロピオニルに代えて、塩化エトキシアセチル(3.33mL、30.4mmol)を使用した。その粗生成物をジクロロメタン(300mL)中に溶解させ、得られた溶液を、水(2×100mL)および塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、褐色の油状物が得られた。その油状物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム:メタノール(97.5:2.5))により精製すると、12.4gのN−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドがベージュ色の泡状物として得られた。
パートE
実施例49のパートBに記載の一般的な方法を修正して、{4−[7−ベンジルオキシ−1−(2−フェノキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチルに代えて、N−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド(1.71g、3.55mmol)を使用した。その反応は2.5時間で完了し、1.75gのN−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドが淡褐色の固形物として得られた。
パートF
濃水酸化アンモニウム(3〜4mL)を、ジクロロメタン(35mL)中のN−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド(1.75g、3.51mmol)の溶液に、激しく撹拌しながら添加した。塩化p−トルエンスルホニル(670mg、3.51mmol)を加えた。その反応溶液を1時間撹拌すると、沈殿物が生成した。水(100mL)を加え、ジクロロメタンを減圧下に除去した。次いで、激しく撹拌しながらジクロロメタン(5mL)を加え、得られた粉末を濾過により単離し、クロロホルム:メタノール(90:10、200mL)の中に溶解させた。得られた溶液を減圧下に濃縮し、その残分を熱酢酸プロピル(50mL)と共に磨砕し、濾過により単離し、減圧下で乾燥させると、1.45gのN−[2−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドが淡褐色の粉末として得られた。
パートG
実施例5に記載の一般的な方法に従ったが、7−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンに代えて、N−[2−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド(1.00g、2.01mmol)を使用した。その粗生成物をメタノール(20mL)から再結晶させた。その結晶物を、3クロップにわたって集め、メタノールおよび酢酸エチルを用いて洗浄した。それらのクロップを合わせて、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、クロロホルム:メタノール:水酸化アンモニウム(89.1:9.9:1))により精製すると、330mgのN−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−7−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドが白色の粉末として得られた。mp:255〜256℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6,350K)δ 9.18(brs,1H)、8.09(d,J=8.9Hz,1H)、7.00(brs,1H)、6.96(d,J=2.5Hz,1H)、6.77(dd,J=8.9、2.5Hz,1H)、6.11(s,2H)、4.84(s,2H)、4.81(s,2H)、3.56(q,J=7.0Hz,2H)、2.97(s,3H)、1.29(s,6H)、1.15(t,J=7.0Hz,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 156.6、152.5、149.6、147.8、135.0、125.0、122.5、111.7、110.1、108.7、65.7、65.1、57.7、54.5、44.7、25.8、15.3。
MS(APCI)m/z 408(M+H)+
元素分析計算値(C182554S):%C、52.43;%H、6.11;%N、16.94。実測値:%C、52.34;%H、6.03;%N、16.79。
実施例53
7−(4−メタンスルホニルフェノキシ)−2−(2−メトキシエチル)−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
実施例1のパートA〜Gに記載の一般的な方法を用いて、7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを調製した。パートEにおいて、イソブチルアミンに代えてプロピルアミンを使用し、パートGにおいて、オルト酪酸トリメチルに代えて塩化メトキシプロピオニルを使用した。7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンは、実施例35〜40のパートA〜Dに記載の一般的な方法に従って処理した。パートBにおいて使用したフルオロベンゼンは、4−フルオロフェニルメチルスルホンであった。クロマトグラフィーによる精製に続けて、その反応生成物をアセトニトリルから再結晶させると、0.890gの7−(4−メタンスルホニルフェノキシ)−2−(2−メトキシエチル)−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが暗淡褐色の針状物として得られた。mp:210〜212℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.09(d,J=9.0Hz,1H)、7.96〜7.91(m,2H)、7.26〜7.21(m,3H)、7.06(dd,J=8.8、2.5Hz,1H)、6.62(s,2H)、4.51〜4.46(m,2H)、3.83(t,J=6.7Hz,2H)、3.30(s,3H)、3.21〜3.17(m,5H)、1.90〜1.77(m,2H)、0.99(t,J=7.4Hz,3H)。
MS(CI)m/z 455.1746(計算値(C232644S、M+H)455.1753)。
元素分析計算値(C232644S):%C、60.78;%H、5.77;%N、12.33;%S、7.05。実測値:%C、60.43;%H、5.73;%N、12.48;%S、7.00。
実施例54
1−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
パートA
トリエチルアミン(81.3g、0.803mol)を、実施例1のパートA〜Dにおいて調製した、7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(230.0g、0.731mmol)のメタノール(1.84L)中230.0g(0.731mol)溶液に添加した。次いで、ヒドロキシイソブチルアミン(71.6g、0.803mol)を5分かけて添加すると、その添加の間に温度が30℃から39℃へと上昇した。その反応混合物を還流温度で4時間加熱してから、放冷して室温とした。固形の反応生成物を、濾過により単離し、エタノール(1L)を用いて洗浄し、真空下55℃で乾燥させると、261.2gの1−[(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。
パートB
メタノール(3L)中の1−[(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オール(245.0g、0.667mol)の溶液を、5%白金/カーボン(7.35g)の入っている加圧容器に加えた。その容器を、水素圧(30psi、2.1×105Pa)下に55℃で5時間置いた。その反応溶液を放冷して40℃とし、ジクロロメタン(2.5L)を添加した。次いでその反応混合物を、30〜40℃でクラーセル(CLARCEL)濾過助剤を通して濾過し、そのフィルターケークを、メタノールを用いて洗浄した。その濾液を濃縮してその容積を1.5Lとし、5〜10℃に冷却して、2時間撹拌した。固形物が生成し、それを、濾過により単離し、少量のメタノールを用いて洗浄し、真空下50℃で乾燥させると、199.4gの1−{[3−アミノ−7−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。
パートC
窒素雰囲気下において、1−{[3−アミノ−7−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オール(45.0g、0.133mol)とアセトニトリル(180mL)の混合物を加熱して40℃とした。得られた灰色の懸濁液に、15分かけて塩化アセトオキシアセチル(21.8g、0.160mol)を添加したが、その添加の間温度は55±5℃に維持した。その添加の後で沈殿物が生成したが、その反応溶液を55℃で15分間加熱した。次いでその反応混合物を冷却して約0℃とし、その反応生成物を濾過により単離し、少量のアセトニトリル、次いでアセトンを用いて洗浄し、真空下50℃で乾燥させると、57.6gの2−({7−ベンジルオキシ−4−[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ]キノリン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチル・アセテート塩酸塩が得られた。
パートD
メタノール(270mL)中の2−({7−ベンジルオキシ−4−[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ]キノリン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチル・アセテート塩酸塩(54.0g、0.114mol)の混合物を加熱して55℃とすると、その時点で溶液が得られた。次いで、その反応混合物を還流温度に加熱しながら、水(90mL)中水酸化ナトリウム(9.2g、0.23mol)の溶液を5分かけて添加した。添加の後、その滴下ロートを水(10mL)を用いて洗い流し、その反応混合物を還流温度で1時間加熱した。次いでその反応混合物を冷却して約0℃とし、その固形の反応生成物を、濾過により単離し、メタノール、脱イオン水、および少量のアセトンを用いて洗浄し、真空下50℃で乾燥させると、42.1gの1−[7−ベンジルオキシ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。
パートE
1−[7−ベンジルオキシ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(39.0g、0.133mol)、ピリジン(390mL)および無水酢酸(195mL)の混合物を、塩化カルシウム乾燥管を取り付けた反応フラスコ中で、35±5℃で1時間加熱した。その反応混合物を、氷(2.5kg)と脱イオン水の混合物の中に注ぎ、約15分間撹拌した。沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、脱イオン水(500mL)を用いて洗浄し、真空下50℃で乾燥させると、41.8gの[7−ベンジルオキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル・アセテートが得られた。
パートF
フッ化水素(48%、7.5g、0.18mol)を、DMF(910mL)およびメタノール(300mL)中の[7−ベンジルオキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル・アセテート(40.0g、0.0953mol)の溶液に添加した。次いで、mCPBA(60.6g、0.200mol、純度57%)を少しずつ加え、その反応溶液を周囲温度で5.5時間撹拌した。次いで、氷と脱イオン水(4L)の混合物をその反応混合物に加え、得られた混合物を30分間激しく撹拌した。固形物の反応生成物を濾過により単離し、脱イオン水を用いて洗浄し、真空下50℃で乾燥させた。次いでその固形物を、ジエチルエーテル(500mL)を用いて1時間磨砕し、濾過により単離、ジエチルエーテル(400mL)を用いて洗浄し、真空下40℃で乾燥させると、41.7gの[7−ベンジルオキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル・アセテートが得られた。
パートG
ジクロロメタン(650mL)中の[7−ベンジルオキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル・アセテート(40.0g、0.0918mol)の溶液を冷却して0℃とし、水酸化アンモニウム(28%、250mL)を添加した。ジクロロメタン(200mL)中の塩化p−トルエンスルホニル(29.1g、0.153mol)の溶液を12分かけて添加したが、その間その反応溶液の温度は5.5℃未満に維持した。次いでその反応混合物を放置して室温にまで温め、1時間撹拌した。その反応混合物をジクロロメタン(100mL)を用いて希釈し、その有機層を、脱イオン水(2×400mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過した。次いでその溶液を、活性炭を用いて1時間処理し、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮し、さらに真空下60℃で乾燥させると、40.1gの[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル・アセテートが得られた。
パートH
メタノール(150mL)中の[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル・アセテート(34.0g、0.0782mol)の溶液を還流温度に加熱して、水酸化ナトリウム水溶液(1.7M、50mL)を5分かけて添加した。白色の沈殿物が生成したが、その反応溶液を還流温度で1時間加熱した。その反応混合物を放冷して室温とし、約3時間撹拌した。沈殿物を、濾過により単離し、脱イオン水およびメタノールを用いて洗浄し、次いで真空下50℃で乾燥させると、24.9gの粗生成物が得られた。その粗生成物(6.0g)を、2−プロパノール:酢酸(9:1、470mL)の混合物から再結晶させ、その加熱溶液を活性炭を用いて処理し、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。結晶物を、濾過により単離し、少量の2−プロパノール:酢酸を用いて洗浄し、真空下50℃で乾燥させた。その反応生成物を、水酸化ナトリウム水溶液(0.15M、200mL)と共に3時間撹拌し、濾過により単離し、脱イオン水を用いて洗浄し、メタノール(100mL)と共に1時間撹拌し、濾過により単離し、メタノールを用いて洗浄し、真空下60℃で乾燥させた。最終的に、反応生成物(4.5g)を、DMFから再結晶させ、濾過により単離し、真空下で乾燥させると、1−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが白色の固形物として得られた。mp:284.5〜285.5℃。
元素分析計算値(C222443):%C、67.33;%H、6.16;%N、14.28。実測値:%C、66.58;%H、6.33;%N、14.25。
実施例55
(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
実施例54のパートAおよびBの記載に従って調製した、1−{[3−アミノ−7−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オールを、実施例1のパートGの一般的な方法に従って処理したが、オルト酪酸トリメチルに代えて、オルトギ酸トリエチルを使用した。その反応生成物である、(7−ベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールを、実施例1のパートHおよびIの一般的な方法に従って処理すると、(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールが白色の粉末として得られた。mp:254〜257℃。
元素分析計算値(C212242・0.5H2O):%C、67.91;%H、6.24;%N、15.08。実測値:%C、68.38;%H、5.98;%N、15.15。
実施例56
(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
実施例54のパートAおよびBの記載に従って調製した、1−{[3−アミノ−7−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オールを、実施例54のパートCおよびDに記載の一般的な方法に従って処理したが、ただしパートCにおいて、塩化アセトオキシアセチルに代えて、塩化エトキシアセチルを使用した。その反応生成物である、(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールを、実施例54のパートFおよびGの一般的な方法に従って処理することにより、(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールが白色の粉末として得られた。mp:215.1〜215.5℃。
元素分析計算値(C242843):%C、68.55;%H、6.71;%N、13.32。実測値:%C、68.52;%H、6.71;%N、13.30。
実施例57
8−ベンジルオキシ−2−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
実施例1のパートAに記載の一般的な手順を用いたが、下記の修正を加えた。3−ベンジルオキシアニリンの溶液に代えて、4−ベンジルオキシアニリン(100g、0.5mol)のメタノール(150mL)溶液を使用した。この溶液の添加を1時間かけて実施したが、その間温度は57〜60℃の間に保持した。その反応生成物である、5−{[(4−ベンジルオキシ)フェニルイミノ)]メチル}−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン(136.7g)を、黄色の粉末として単離した。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 11.23(d,J=15.2Hz,1H)、8.46(d,J=14.3Hz,1H)、7.53〜7.30(m,7H)、7.10〜7.04(m,2H)、5.13(s,2H)、1.66(s,6H)。
パートB
5−{[(4−ベンジルオキシ)フェニルイミノ)]メチル}−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン(127.2g、0.360mol)とダウサームA(DOWTHERM A)伝熱流体(500mL)の溶液を加熱して100℃とし、次いでそれを、ダウサームA(DOWTHERM A)伝熱流体(1L、250℃に加熱)を入れたフラスコの中に、90分かけて徐々に添加した。その添加の間は、反応溶液の温度が245℃を下回らないようにした。添加の後、その反応溶液を250℃で30分間撹拌してから、放冷して周囲温度とした。沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ジエチルエーテル(1L)およびアセトン(250mL)を用いて洗浄し、真空下で2時間乾燥させると、65.7gの6−ベンジルオキシキノリン−4−オールが黄色の粉末として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 11.72(s,1H)、7.84(d,J=7.3Hz,1H)、7.59(m,8H)、5.98(d,J=7.0Hz,1H)、5.18(s,2H)。
パートC
実施例1のパートCに記載の一般的な方法に従ったが、7−ベンジルオキシキノリン−4−オールに代えて、6−ベンジルオキシキノリン−4−オール(65.7g、0.261mol)を使用した。その反応沈殿物を、濾過により単離し、プロピオン酸(600mL)、イソプロパノール(500mL)およびジエチルエーテル(500mL)を用いて洗浄し、真空下で2日間乾燥させると、46.01gの6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オールが淡褐色粉末として得られたが、それには、5%の6−ベンジルオキシキノリン−4−オールが含まれていた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 12.98(s,1H)、9.12(s,1H)、7.75(d,J=3.3Hz,1H)、7.70(d,J=8.6Hz,1H)、7.53〜7.30(m,6H)、5.25(s,2H)。
パートD
実施例1のパートDに記載の一般的な方法を使用して、6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オール(13.26g、44.7mmol)を転化させて、13.74gの6−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンを得たが、それは、淡褐色の固形物として単離された。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 9.23(s,1H)、8.16(d,J=9.1Hz,1H)、7.80(dd,J=9.1、2.8Hz,1H)、7.76(d,J=2.7Hz,1H)、7.57〜7.53(m,2H)、7.45〜7.34(m,3H)、5.39(s,2H)。
パートE
メチルアミン(40%水溶液として入手したもの、21mL、0.25mol)を、蒸留水(300mL)中に懸濁させた6−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(13.74g、43.65mmol)に添加し、その反応溶液を100℃で1.5時間撹拌した。その反応溶液を放冷して周囲温度とし、3時間撹拌した。沈殿物が生成したので、それを、濾過により単離し、蒸留水(3×)を用いて洗浄し、2−プロパノール(44.2mL/g)から再結晶させた。その結晶物を、濾過により単離し、冷ヘキサン(2×100mL)を用いて洗浄すると、11.36gのN−(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−N−メチルアミンがオレンジ色の結晶物として得られた。
パートF
実施例46のパートBに記載の一般的な方法に従ったが、(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−(2−フェノキシエチル)アミンに代えて、N−(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−N−メチルアミン(11.36g、36.7mmol)を使用した。6−ベンジルオキシ−N4−メチルキノリン−3,4−ジアミン(7.91g)が暗黄色の油状物として得られたが、それをさらに精製することなく使用した。
パートG
実施例47のパートAに記載の一般的な方法に従ったが、7−ベンジルオキシ−N4−(2−フェノキシエチル)キノリン−3,4−ジアミンに代えて6−ベンジルオキシ−N4−メチルキノリン−3,4−ジアミン(7.91g、28.3mmol)を使用し、さらに、オルト吉草酸トリメチルに代えてオルトプロピオン酸トリエチル(12.69mL、56.6mmol)を使用した。その反応溶液からの沈殿物を、2クロップにわたって単離すると、7.56gの8−ベンジルオキシ−2−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが黄色の固形物として得られた。mp:168.2〜169.0℃。
パートH
実施例3のパートBに記載の一般的な方法を修正して、実施した。mCPBA(純度60%、1.39g、47.3mmol)を、クロロホルム(75mL)中の8−ベンジルオキシ−2−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(1.5g、47mmol)の溶液に、何回かにわけて添加し、その反応溶液を5.5時間撹拌した。仕上げの際に、水性洗浄物を合わせてジクロロメタンを用いて抽出したところ、反応生成物がその溶液から沈殿した。ジクロロメタン溶液およびクロロホルム溶液を合わせて、結晶が生成するまで減圧下に濃縮し、次いで一夜静置した。結晶物を濾過により単離した。その水溶液を、クロロホルムを用いて抽出し、抽出物を合わせて水(2×)を用いて洗浄し、減圧下に濃縮して減容した。ヘキサンを加え、得られた結晶物を濾過により単離した。その母液を減圧下に濃縮すると、固形物が得られたので、それを2−プロパノールから再結晶させた。結晶物の3バッチ分を合わせると、1.30gの8−ベンジルオキシ−2−エチル−1−メチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが得られた。
パートI
実施例3のパートCの一般的な方法を修正して用いた。ジクロロメタン(35mL)中の8−ベンジルオキシ−2−エチル−1−メチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(1.30g、3.90mmol)の溶液にクロロホルム(10mL)を加えて、その溶解度を改善した。トリクロロアセチルイソシアネート(0.633mL、5.31mmol)を添加してから、その反応溶液を3.5時間撹拌した。第二のステップとして、メタノール(30mL)なかのその懸濁液にクロロホルム(10mL)をさらに添加した。ナトリウムメトキシドと反応させた後、その反応溶液を二夜撹拌し、沈殿物を、濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄し、メタノール(278mL/g)から再結晶させ、濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄し、真空炉の中で2日間乾燥させた。母液からの結晶物の第二クロップを、第一クロップと合わせると、0.95gの8−ベンジルオキシ−2−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の結晶質固形物として得られた。mp:238.4〜238.9℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.66(d,J=2.7Hz,1H)、7.53(m,3H)、7.44〜7.34(m,3H)、7.17(dd,J=9.1、2.7Hz,1H)、6.17(s,2H)5.24(s,2H)、4.07(s,3H)、2.94(q,J=7.5Hz,2H)、1.33(t,J=7.5Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 154.5、153.0、150.6、140.0、137.8、133.4、128.8、128.1、127.7、126.8、116.9、115.6、103.5、70.1、20.4、12.2。
MS(EI)m/z 332.1630(計算値(C20204O)332.1637)。
元素分析計算値(C20204O・0.4H2O):%C、70.73;%H、6.16;%N、16.50。実測値:%C、70.56;%H、6.12;%N、16.44。
実施例58
8−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
窒素雰囲気下において、実施例57のパートA〜Fの記載に従って調製した、6−ベンジルオキシ−N4−メチルキノリン−3,4−ジアミン(7.88g、28.2mmol)のジクロロメタン(300mL)溶液を冷却して約0℃とし、トリエチルアミン(4.2mL、30.3mmol)を添加した。塩化メトキシプロピオニル(3.3mL、30.6mmol)を5分かけて滴下により加え、その反応溶液を周囲温度で90分間撹拌した。揮発分を減圧下に除去し、その残分をエタノール(300mL)およびトリエチルアミン(13mL)の中に溶解させ、二夜にわたって75℃で加熱した。揮発分を減圧下に除去し、残分をクロロホルム中に溶解させた。得られた溶液を、脱イオン水(3×200mL)を用いて洗浄し、減圧下に濃縮した。少量のヘキサンおよびジクロロメタンを添加すると、白色の沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄すると、3.76gの8−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが白色の固形物として得られた。
パートB
実施例3のパートBに記載の一般的な方法を使用して、8−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(2.0g、5.8mmol)を転化させて、8−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1−メチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンとしたが、それは淡オレンジ色の固形物として得られ、それをさらに精製することなく使用した。
パートC
実施例3のパートCに記載の一般的な方法を使用して、8−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1−メチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(2.09g、5.76mmol)を転化させて、8−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンとした。その粗生成物(1.6g)を、酢酸メチル(3L)から再結晶させた。その溶液を減圧下に濃縮して、容積600mLとし、得られた結晶物の第一クロップを濾過により単離し、真空炉の中で乾燥させた。その母液を減圧下に濃縮して、容積300mLとし、得られた結晶物の第二クロップを濾過により単離した。それらのクロップを合わせると、0.91gの8−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがオフホワイト色の粉末として得られた。mp:192〜194℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.67(d,J=2.7Hz,1H)、7.57〜7.51(m,3H)、7.44〜7.34(m,3H)、7.18(dd,J=9.1、2.7Hz,1H)、6.27(s,2H)、5.25(s,2H)、4.09(s,3H)、3.78(t,J=6.7Hz,2H)、3.29(s,3H)、3.19(t,J=6.7Hz,2H)。
13C NMR(300MHz,DMSO−d6) 152.7、151.0、150.0、139.2、137.4、133.0、128.4、127.7、127.6、127.1、126.5、116.7、115.1、103.1、70.0、69.6、58.0、33.1、27.2。
MS(EI)m/z 362.1734(計算値(C212242)362.1743)。
元素分析計算値(C212242・0.4H2O):%C、68.24;%H、6.22;%N、15.16。実測値:%C、68.40;%H、6.13;%N、15.06。
実施例59
8−ベンジルオキシ−2−ブチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
実施例47のパートAに記載の一般的な方法に従ったが、7−ベンジルオキシ−N4−(2−フェノキシエチル)キノリン−3,4−ジアミンに代えて、実施例57のパートA〜Fの記載に従って調製した、6−ベンジルオキシ−N4−メチルキノリン−3,4−ジアミン(1.53g、5.48mmol)を使用した。その反応溶液を還流温度で3日間加熱した。その反応溶液からの沈殿物を濾過により単離し、その濾液を減圧下に濃縮した。その残分を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール(98:2)、それに続けてジクロロメタン:メタノール(97:3))により精製した。その反応沈殿物をクロマトグラフィーにかけた反応生成物を合わせると、0.89gの8−ベンジルオキシ−2−ブチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが褐色の固形物として得られた。
パートB
実施例3のパートBに記載の一般的な方法を修正して、8−ベンジルオキシ−2−ブチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(0.500g、1.44mmol)を転化させて、0.50gの8−ベンジルオキシ−2−ブチル−1−メチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得た。その反応は1時間で完了し、その反応生成物を高真空下で一夜乾燥させた。
パートC
実施例3のパートCに記載の一般的な方法を用いて、8−ベンジルオキシ−2−ブチル−1−メチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(0.50g、1.4mmol)をアミノ化させた。その反応溶液から単離させた固形物を、メタノールから再結晶させると、0.32gの8−ベンジルオキシ−2−ブチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の固形物として得られた。mp:197.9〜199.1℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.65(d,J=2.7Hz,1H)、7.55(d,J=9.3Hz,1H)、7.52(d,J=7.2Hz,2H)、7.41〜7.31(m,3H)、7.19(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.28(s,2H)、5.24(s,2H)、4.06(s,3H)、2.91(t,J=7.2Hz,2H)、1.73(ペンテット,J=7.5Hz,2H)、1.42(セクステット,J=7.5Hz,2H)、0.94(t,J=7.5Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 153.6、153.0、150.5、139.7、137.8、133.4、128.8、128.14、128.08、127.5、126.8、116.9、115.5、103.5、70.0、33.3、29.8、26.6、22.2、14.1。
MS(EI)m/z 360.1960(計算値(C22244O)360.1950)。
元素分析計算値(C22244O):%C、73.31;%H、6.71;%N、15.54。実測値:%C、73.08;%H、6.62;%N、15.33。
実施例60
8−ベンジルオキシ−2−[(2−メトキシ(エトキシメチル)]−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
実施例46のパートBに記載の方法を使用して、実施例57のパートA〜Eの記載に従って調製した、N−(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−N−メチルアミン(9.9g、32mmol)を転化させて、6−ベンジルオキシ−N4−メチルキノリン−3,4−ジアミンとしたが、ただし溶媒としてはエタノールを使用した。
パートB
窒素雰囲気下において、パートAからの物質とトリエチルアミン(5.02g、49.6mmol)のジクロロメタン溶液を冷却して約0℃とし、塩化メトキシエトキシアセチル(6.99g、45.8mmol)を徐々に添加した。その反応溶液を放置して室温にまで温め、TLC分析において出発物質の消失が確認されるまで、撹拌を続けた。溶媒を減圧下に除去し、その残分をトルエンと混合して、ディーン・スタークトラップを用いて還流温度で加熱した。トルエンを減圧下に除去し、その残分をジクロロメタンと水との間で分配させた。その有機層を、水(2×100mL)および塩水(200mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、酢酸エチル:メタノール(95:5))により精製した。その反応が不完全であることが判ったので、反応混合物をトルエンに溶解させた。ピリジン塩酸塩を添加し、その反応溶液を、TLC分析において反応が完結するまで、還流温度で加熱した。上述の仕上げおよび精製を繰り返すと、6.3gの8−ベンジルオキシ−2−[2−メトキシ(エトキシメチル)]−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが固形物として得られた。mp:128〜132℃。
パートC
実施例3のパートBに記載の一般的な方法を修正して実施したが、7−ベンジルオキシ−2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンに代えて、8−ベンジルオキシ−2−[2−メトキシ(エトキシメチル)]−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(5.4g、14mmol)を使用した。溶媒としてジクロロメタン(100mL)を使用したが、3時間後のTLC分析では、反応が不完全であることが判った。追加のmCPBA(0.5当量)を加えると、その反応はさらに1時間後には完結していた。仕上げ作業の後、その反応生成物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール(90:10))により精製すると、1.5gの8−ベンジルオキシ−2−[2−メトキシ(エトキシメチル)]−1−メチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが油状物として得られた。
パートD
実施例48のパートEに記載した、実施例3のパートCを修正して、8−ベンジルオキシ−2−[2−メトキシ(エトキシメチル)]−1−メチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(1.4g、3.6mmol)を転化させて、0.6gの8−ベンジルオキシ−2−[2−メトキシ(エトキシメチル)]−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得たが、それはオフホワイト色の針状物として得られた。mp:159〜162℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO)δ 7.67(d,J=7.7Hz,1H)、7.53(m,3H)、7.37(m,3H)、7.20(dd,J=9.1、2.8Hz,1H)、6.36(s,2H)、5.25(s,2H)、4.80(s,2H)、4.14(s,3H)、3.63(m,2H)、3.48(m,2H)、3.23(s,3H)。
MS(APCI)m/z 393(M+H)+
元素分析計算値(C222443・0.5H2O):%C、65.82;%H、6.27;%N、13.95。実測値:%C、65.97;%H、5.97;%N、13.70。
実施例61〜66
パートA
実施例59のパートA〜Cの記載に従って調製した、8−ベンジルオキシ−2−ブチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(14.65g、42.4mmol)のエタノール(1.2L)溶液を、10%パラジウム/カーボン(6.77g、63.6mmol)および少量のエタノールを入れたパール反応容器に加えた。その反応溶液を、水素圧(50psi、3.4×105Pa)下に3.5時間置いた。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルを用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮して、容積を減らした。ヘキサンを添加し、得られた混合物を一夜冷蔵庫中で静置した。結晶物が生成したので、それを濾過により単離し、ヘキサン(500mL)を用いて洗浄し、高真空下で3日間乾燥させると、9.40gの2−ブチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−オールが白色の固形物として得られた。mp:219〜220.2℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 9.99(s,1H)、8.89(s,1H)、7.97(d,J=9.0Hz,1H)、7.73(d,J=2.5Hz,1H)、7.21(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、4.13(s,3H)、2.94(t,J=7.6Hz,2H)、1.79(クインテット,J=7.6Hz,2H)、1.44(セクステット,J=7.4Hz,2H)、0.95(t,J=7.3Hz,3H)。
MS(APCI)m/z 256(M+H)+
元素分析計算値(C15173O):%C、70.56;%H、6.71;%N、16.46。実測値:%C、70.60;%H、6.65;%N、16.38。
パートB
窒素雰囲気下において、DMF中2−ブチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−オール(1当量、約1g)の0.08M溶液を85℃で加熱して、均質とした。固形の炭酸セシウム(2当量)を加熱し、その反応溶液を85℃で20〜40分撹拌した。加熱を停止し、DMF(5〜10mL)に溶解させた、下記の表に記載の臭化アルキル(1.2当量)の溶液を添加した。その反応溶液を85℃で、2〜45時間の間、またはTLC分析で出発物質の消尽が確認されるまで、撹拌した。場合によってはメタノール(1〜2mL)を加えた。反応混合物を濾過して、固形物を除去した。揮発分を減圧下に除去し、残分を酢酸エチル中に溶解させた。得られた溶液を、水を用いて洗浄し、減圧下に濃縮すると、固形物が得られた。
パートC
クロロホルム中のパートBからの物質(1当量)の0.05〜0.1M溶液に、mCPBA(1当量、純度65%)を4回に分け、20分かけて添加した。実施例61の場合には、クロロホルム:DMFの1.5:1の混合物を溶媒として使用した。その反応溶液を周囲温度で4〜28時間撹拌したが、場合によっては、TLC分析で出発物質の消尽が確認されるまで、mCPBAを少量添加した。次いでその溶液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を用いて洗浄し、減圧下に濃縮した。実施例66の場合には、その反応生成物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール(90:10))により精製した。それぞれの実施例における、合成の最後のステップ、精製法、構造解析については、表の後に記述した。
Figure 0005128815
実施例61、64および66においては、反応生成物を分取高速液体クロマトグラフィー(prepHPLC)により精製したが、UVトリガーによりフラクション試料を採取した。prepHPLCのフラクションは、マイクロマス・プラットフォーム(Micromass Platform)LC/MSを使用して分析し、適切なフラクションを遠心蒸発させて、所望の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。PrepHPLCの分離は、フェノメネックス(Phenomenex)ルナ(LUNA)C18(2)カラムを用いた逆相クロマトグラフィーにより実施した。移動相は、水とアセトニトリル(いずれも0.05%のトリフルオロ酢酸を含む)のグラジエント混合物であった。分離条件は下記の表に示す。
Figure 0005128815
実施例61
2−ブチル−1−メチル−8−{[6−(4−フェニルブトキシ)ヘキシル]オキシ}−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン・トリフルオロアセテート
窒素雰囲気下において、トリクロロアセチルイソシアネート(0.9mL、7mmol)を、無水ジクロロメタン(45mL)中の2−ブチル−1−メチル−5−オキシド−8−{[6−(4−フェニルブトキシ)ヘキシル]オキシ}−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(2.5g、5.0mmol)の溶液に、滴下により添加した。その反応溶液を5時間撹拌してから、水酸化アンモニウム(メタノール中7重量%)を4滴加えた。その反応溶液を一夜撹拌し、その揮発分のほとんどを減圧下に除去した。残りの溶液にジエチルエーテルを添加すると、固形物が沈殿した。その固形物を、上述のようにしてprepHPLCにより精製すると、油状物が得られたので、それをメタノールに溶解させた。得られた溶液を濾過し、減圧下に濃縮すると、43.8mgの2−ブチル−1−メチル−8−{[6−(4−フェニルブトキシ)ヘキシル]オキシ}−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン・トリフルオロアセテートが白色のワックスとして得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 13.56(s,1H)、8.71(s,2H)、7.74(d,J=9.0Hz,1H)、7.69(d,J=3.0Hz,1H)、7.36(dd,J=9.0、3.0Hz,1H)、7.25〜7.22(m,2H)、7.15〜7.11(m,3H)、4.18(s,3H)、4.14(t,J=6Hz,2H)、3.35(t,J=6.5Hz,2H)、3.34(t,J=6.5Hz,2H)、2.99(t,J=7.5Hz,2H)、2.57(m,2H)、1.79〜1.73(m,4H)、1.59〜1.33(m,12H)、0.96(t,J=7.5Hz,3H)。
MS(EI)m/z 503.3404(計算値(C314242)503.3386)。
実施例62
2−ブチル−1−メチル−8−(3−フェニルプロポキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例3のパートCに記載の一般的な方法を修正して実施したが、出発物質としては、2−ブチル−1−メチル−5−オキシド−8−(3−フェニルプロポキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(0.360g、0.924mmol)を使用した。ナトリウムメトキシドと反応させてから、その反応生成物を2回のクロップにわたって集めた。その第一のクロップをシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール(90:10))により精製すると、17.6mgの2−ブチル−1−メチル−8−(3−フェニルプロポキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが淡黄色の固形物として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.59(d,J=2.4Hz,1H)、7.55(d,J=9.3Hz,1H)、7.27(m,5H)、7.14(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.36(brs,2H)、4.11(t,J=6.6Hz,2H)、4.09(s,3H)、2.92(t,J=7.8Hz,2H)、2.79(t,J=7.5Hz,2H)、2.05(ペンテット,J=8.1、2H)、1.73(ペンテット,J=8.1、2H)、1.43(セクステット,J=7.2Hz,2H)、0.94(t,J=7.2Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 153.4、153.3、150.5、141.8、139.8、133.3、128.7、128.6、127.7、126.8、126.1、116.6、115.7、103.0、67.4、33.3、32.0、30.9、29.8、26.6、22.2,14.1。
MS(APCI)m/z 389(M+H)+
実施例63
2−ブチル−1−メチル−8−{[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]オキシ}−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例61に記載の一般的な方法を実施したが、2−ブチル−1−メチル−5−オキシド−8−{[6−(4−フェニルブトキシ)ヘキシル]オキシ}−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンに代えて、2−ブチル−1−メチル−8−{[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]オキシ}−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(0.380g、0.853mmol)を使用した。その粗生成物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール(90:10))により精製すると、93.9mgの2−ブチル−1−メチル−8−{[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]オキシ}−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の粉末として得られた。mp:219.4〜220.2℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.65(d,J=2.2Hz,2H)、7.64〜7.62(m,1H)、7.54(d,J=9.3Hz,1H)、7.42(d,J=0.8Hz,1H)、7.40(d,J=0.8Hz,1H)、7.19(dd,J=9.6、3Hz,1H)、6.22(s,2H)、5.28(s,2H)、4.07(s,3H)、2.91(t,J=7.5Hz,2H)、1.75(ペンテット,J=7.2Hz,2H)、1.42(セクステット,J=7.5、2H)、0.94(t,J=7.2Hz,3H)。
MS(EI)m/z 445.1841(計算値(C2323342)445.1851)。
実施例64
3−{[(4−アミノ−2−ブチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−イル)オキシ]メチル}ベンゾニトリル・トリフルオロアセテート
窒素雰囲気下において、水酸化アンモニウム(10mL)を、無水ジクロロメタン(46mL)中の3−{[(4−アミノ−2−ブチル−1−メチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−イル)オキシ]メチル}ベンゾニトリル(0.490g、1.26mmol)の溶液に添加し、その反応溶液を冷却して0℃とし、激しく撹拌した。塩化p−トルエンスルホニル(0.241g、1.26mmol)を加え、その反応溶液を放置して徐々に温め、3日間撹拌した。その反応溶液中には、沈殿物が存在した。水を加え、その混合物を4時間撹拌した。沈殿物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、メタノールから再結晶させ、真空炉の中で一夜乾燥させた。その固形物を、上述のprepHPLCによりさらに精製すると、41.8mgの3−{[(4−アミノ−2−ブチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−イル)オキシ]メチル}ベンゾニトリル・トリフルオロアセテートが白色の粉末として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.72(brs,1H)、7.99(brs,1H)、7.86(m,2H)、7.81(d,J=2.7Hz,1H)、7.77(d,J=9.3Hz,1H)、7.65(t,J=7.5Hz,1H)、7.48(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、5.37(brs,2H)、4.16(s,3H)、2.99(t,J=7.5Hz,2H)、1.76(ペンテット,J=7.8Hz,2H)、1.44(セクステット,J=7.5Hz,2H)、0.95(t,J=7.5Hz,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 157.0、155.0、148.2、138.8、135.6、132.8、132.2、131.4、130.2、124.7、120.4、119.0、118.8、114.2、111.9、105.7、69.0、33.8、29.5、26.6、22.1、14.1。
MS(EI)m/z 385.1910(計算値(C23235O)385.1903)。
実施例65
2−ブチル−8−[(3−メトキシベンジル)オキシ]−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
実施例61に記載の一般的な方法に従ったが、2−ブチル−1−メチル−5−オキシド−8−{[6−(4−フェニルブトキシ)ヘキシル]オキシ}−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンに代えて、2−ブチル−1−メチル−8−[3−(メトキシベンジル)オキシ]−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(0.420g、1.07mmol)を使用した。その粗生成物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール(90:10))により精製すると、34mgの2−ブチル−8−[3−(メトキシベンジル)オキシ]−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の固形物として得られた。mp:191.6〜192.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.65(d,J=3.3Hz,1H)、7.53(d,J=8.7Hz,1H)、7.32(t,J=8.7Hz,1H)、7.16(dd,J=9.3、3.0Hz,1H)、7.09(s,1H)、7.07(s,1H)、6.90(dd,J=7.2、1.8Hz,1H)、6.21(s,2H)、5.21(s,2H)、4.06(s,3H)、3.76(s,3H)、2.91(t,J=7.2Hz,2H)、1.75(ペンテット,J=6.9Hz,2H)、1.45(セクステット,J=6.9Hz,2H)、0.94(t,J=7.5Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 160.7、154.6、154.0、151.4、140.3、134.3、130.7、128.2、120.8、117.7、116.2、114.3、114.2、104.2、70.3、55.8、33.5、30.0、26.8、22.4、14.2。
MS(EI)m/z 391.2131(計算値(C232642)391.2134)。
元素分析計算値(C232642・0.8H2O):%C、68.23;%H、6.87;%N、13.84。実測値:%C、68.40;%H、6.63;%N、13.75。
実施例66
2−ブチル−1−メチル−8−(1−フェニルエトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン・トリフルオロアセテート
実施例61に記載の一般的な方法に従ったが、2−ブチル−1−メチル−5−オキシド−8−{[6−(4−フェニルブトキシ)ヘキシル]オキシ}−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンに代えて、2−ブチル−1−メチル−5−オキシド−8−(2−フェニルエトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(0.150g、0.399mmol)を使用した。その粗生成物を上述のprepHPLCにより精製すると、100mgの2−ブチル−1−メチル−8−(1−フェニルエトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン・トリフルオロアセテートが白色の粉末として得られた。mp:183.4〜184.20℃。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.60(brs,2H)、7.68(d,J=9.0Hz,1H)、7.63(d,J=2.7Hz,1H)、7.49(d,J=6.9Hz,2H)、7.4〜7.24(m,4H)、5.72(q,J=6.0Hz,1H)、4.02(s,3H)、2.96(t,J=7.8Hz,2H)、1.75(ペンテット,J=7.2Hz,2H)、1.64(d,J=6.0Hz,3H)、1.42(セクステット,J=7.2Hz,2H)、0.95(t,J=7.2Hz,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 156.5、154.0、147.6、142.5、135.1、128.6、127.9、127.6、125.7、124.1、119.7、119.3、113.6、106.0、75.6、33.3、28.9、26.1、24.1、21.7、13.6。
MS(ESI)m/z 375.2205(計算値(C23264O、M+H)375.2185)。
実施例67
8−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
実施例1のパートEに記載の一般的な方法を用いて、実施例57のパートA〜Dの記載に従って調製した、6−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(16.0g、50.8mmol)を転化させて、16.7gの(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−(2−メチルプロピル)アミンを得た。その反応は30分で完結し、反応生成物がオレンジ色の固形物として得られた。
パートB
実施例46のパートBに記載の一般的な手順を修正して、(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−(2−フェノキシエチル)アミンに代えて、(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−(2−メチルプロピル)アミン(4.6g、14mmol)を使用した。その反応溶液を水素圧下に4時間保持し、反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。フィルターケークをトルエンを用いて洗浄してから、その濾液を濃縮して、容積100mLとした。
パートC
オルトギ酸トリエチル(2.55g、17.2mmol)と触媒量のピリジン塩酸塩とを、パートBからの溶液に加えた。その反応溶液を還流温度で5時間加熱し、放冷して室温としてから、一夜撹拌した。次いでその反応混合物を冷却すると、沈殿物が生成した。その沈殿物を濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄すると、3.74gの8−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが淡黄色の固形物として得られた。mp:129〜133℃。
パートD
実施例3のパートBに記載の一般的な方法に従ったが、7−ベンジルオキシ−2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンに代えて、8−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(2.1g、6.3mmol)を使用した。仕上げをすると、2.16gの8−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが白色の固形物として得られたので、それをさらに精製することなく使用した。
パートE
実施例3のパートCに記載の一般的な方法を修正して、出発物質として8−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(2.0g、5.8mmol)を使用して実施した。1時間後でもトリクロロアセチルイソシアネートとの反応が完結していないことが、TLC分析から明らかになった。追加のトリクロロアセチルイソシアネート(0.1当量)を加え、その反応溶液をさらに1時間撹拌した。ナトリウムメトキシドと反応させた後、固形の反応生成物を濾過により単離し、エタノールから再結晶させた。結晶物を真空炉の中45℃で一夜乾燥させると、1.6gの8−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の固形物として得られた。mp:214〜216℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO)δ 8.15(s,1H)、7.56(d,1H)、7.40(m,6H)、7.20(dd,J=9.0、2.6Hz,1H)、6.37(s,2H)、5.24(s,2H)、4.37(d,J=7.3Hz,2H)、2.15(m,1H)、0.88(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 347(M+H)+
元素分析計算値(C21224O):%C、72.81;%H、6.40;%N、16.17。実測値:%C、72.74;%H、6.32;%N、16.11。
実施例68
8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
実施例67のパートBに記載の一般的な方法を修正して、実施例67のパートAの記載に従って調製した、(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)−(2−メチルプロピル)アミン(10.6g、30.2mmol)を還元した。5時間かけて水素化を進めさせた。反応の後、トルエンを減圧下に除去すると、9.1gの6−ベンジルオキシ−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミンが褐色の油状物として得られた。
パートB
塩化エトキシアセチル(3.81g、31.1mmol)を、ピリジン(60mL)中の6−ベンジルオキシ−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミン(9.1g、28.3mmol)の冷却した溶液に徐々に添加した。その反応溶液を放置して周囲温度にまで温めてから、還流温度で3時間加熱した。減圧下で溶媒を除去し、残分をジクロロメタン(200mL)中に溶解させた。得られた溶液を、水(3×100mL)を用いて洗浄し、減圧下に濃縮した。濃縮した溶液を、シリカゲルの層を通過させ(溶出液、ジクロロメタン:メタノール(95:5))、減圧下に濃縮すると、3.6gの8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが油状物として得られた。
パートC
実施例60のパートCに記載の一般的な方法を修正して、8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(3.7g、9.4mmol)を転化させて、2.6gの8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得た。その反応は3時間で完結し、その反応生成物をさらに精製することなく使用した。
パートD
実施例3のパートCに記載の一般的な方法を修正して、出発物質として8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(2.6g、6.4mmol)を使用し、さらに、溶媒としてクロロホルムを使用した。1時間後でもトリクロロアセチルイソシアネートとの反応が完結していないことが、TLC分析から明らかになった。追加のトリクロロアセチルイソシアネートを加え、その反応溶液を一夜撹拌した。ナトリウムメトキシドと反応させた後、固形の反応生成物を濾過により単離し、メタノールおよびジクロロメタンと水との混合物を用いて洗浄した。その固形物を濾過により単離し、2−メトキシエチルエーテルから再結晶させた。その結晶物を高真空下で乾燥させると、8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の固形物として得られた。mp:183〜184℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO)δ 7.52(d,J=7.0Hz,1H)、7.40(m,6H)、7.20(dd,J=9.1、2.6Hz,1H)、6.40(s,2H)、5.24(s,2H)、4.75(s,2H)、4.43(d,J=7.3Hz,2H)、3.56(q,J=7.0、2H)、2.24(セプテット,J=6.6Hz,1H)、1.15(t,J=7.0Hz,3H)、0.89(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 405(M+H)+
元素分析計算値(C24284O):%C、71.26;%H、6.98;%N、13.85。実測値:%C、70.96;%H、6.79;%N、13.54。
実施例69
8−ベンジルオキシ−2−メチル−1−[5−(メチルスルホニル)ペンチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
実施例46のパートAに記載の一般的な方法を修正して、7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンに代えて、実施例57のパートA〜Dの記載に従って調製した、6−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(10.5g、34mmol)を、さらに、2−フェノキシエチルアミンに代えて、5−アミノ−1−ペンタノール(3.5g、34mmol)を使用した。その反応溶液を還流温度で2時間加熱してから、放冷して徐々に周囲温度とし、一夜撹拌した。TLCの分析から、出発物質の存在が認められたので、追加の5−アミノ−1−ペンタノール(0.2当量)を加えた。その反応溶液を還流温度で加熱し、TLCによって反応の完結が認められるまで、加熱を続けた。仕上げ手順が済むと、その粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール(95:5))より精製すると、5.95gの5−{[6−(ベンジルオキシ)−3−ニトロキノリン−4−イル]アミノ}ペンタン−1−オールが黄色の固形物として得られた。
パートB
窒素雰囲気下において、塩化チオニル(1.7mL、23mmol)を、5−{[6−(ベンジルオキシ)−3−ニトロキノリン−4−イル]アミノ}ペンタン−1−オール(5.95g、15.6mmol)と無水ジクロロメタン(78mL)との混合物に添加した。その反応溶液が均質となり、還流温度で1.5時間加熱すると、黄色の沈殿物が生成した。揮発分を減圧下に除去し、その残分を、炭酸ナトリウム希薄水溶液(100mL)とジクロロメタン(150mL)との間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(50mL)を用いて洗浄し、有機溶液を合わせて塩水(50mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、6.24gの6−ベンジルオキシ−N−(5−クロロペンチル)−3−ニトロキノリン−4−アミンが黄色の油状物として得られた。
パートC
窒素雰囲気下において、固形のナトリウムチオメトキシド(1.38g、18.7mmol、純度95%)を、DMF中の6−ベンジルオキシ−N−(5−クロロペンチル)−3−ニトロキノリン−4−アミン(6.24g、15.6mmol)の溶液に添加した。その反応溶液を周囲温度で30分間撹拌してから、80℃で1時間加熱すると、黄色の沈殿物が生成した。その反応混合物を、水(390mL)とジクロロメタン(150mL)の間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(100mL)を用いて洗浄し、その有機フラクションを合わせて、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)および塩水(100mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、赤色の油状物が得られた。核磁気共鳴スペクトル法による分析から、大量の出発物質の存在が認められた。その反応生成物をDMF(78mL)に溶解させ、ナトリウムチオメトキシドを用いて処理し、還流温度で2時間加熱した。上述の仕上げ作業を繰り返し、粗生成物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン(70:30))により精製すると、5.1gの6−ベンジルオキシ−N−[5−(メチルチオ)ペンチル]−3−ニトロキノリン−4−アミンが黄色の油状物として得られた。
パートD
実施例46のパートBに記載の一般的な方法を修正して、(7−ベンジルオキシ−3−ニトロ−キノリン−4−イル)−(2−フェノキシエチル)アミンに代えて、6−ベンジルオキシ−N−[5−(メチルチオ)ペンチル]−3−ニトロキノリン−4−アミン(5.1g、12mmol)を使用した。その反応溶液を、水素圧(49psi、3.4×105Pa)下に3時間保持した。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークをメタノール(100mL)およびクロロホルム(50mL)を用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、6−ベンジルオキシ−N4−[5−(メチルチオ)ペンチル]キノリン−3,4−ジアミンが黄色の油状物として得られたので、それをさらに精製することなく使用した。
パートE
オルト酢酸トリメチル(1.7mL、14mmol)を、トルエン(41mL)中のパートDからの物質の溶液に添加した。次いでピリジン塩酸塩(0.1g)を加え、その反応溶液を還流温度で1時間加熱した。ディーン・スタークトラップを用いて揮発分を集めた。その反応溶液を放冷して周囲温度とし、溶媒を減圧下に除去した。その粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール(95:5))により精製すると、5.03gの8−ベンジルオキシ−2−メチル−1−[5−(メチルチオ)ペンチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが白色の固形物として得られた。
パートF
mCPBA(6.2g、27mmol、純度75%)を数回にわけ、13分かけて、クロロホルム(41mL)中の8−ベンジルオキシ−2−メチル−1−[5−(メチルチオ)ペンチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(3.3g、8.1mmol)の溶液に添加した。その反応溶液を15分撹拌すると、沈殿物が生じた。追加のクロロホルム(41mL)を加えたが、その沈殿物は溶解しなかった。次いで、その混合物に水酸化アンモニウム(40mL)と塩化p−トルエンスルホニルを加え、その反応溶液を10分間撹拌した。その水層を、ジクロロメタン(2×50mL)を用いて洗浄し、有機溶液を合わせて減圧下に濃縮すると、赤色の半固形物が得られた。その固形物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール(90:10))により精製し、メタノール(80mL/g)から再結晶させると、1.4gの8−ベンジルオキシ−2−メチル−1−[5−(メチルスルホニル)ペンチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが無色の針状物として得られた。mp:215〜217℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.55(d,J=8.4Hz,1H)、7.51〜7.33(m,6H)、7.17(dd,J=8.7、2.5Hz,1H)、6.23(bs,2H)、5.26(bs,2H)、4.45(t,J=7.2Hz,2H)、3.07(t,J=7.5Hz,2H)、2.89(s,3H)、2.59(s,3H)、1.81〜1.65(m,4H)、1.50〜1.40(m,2H)。
MS(APCI)m/z 453(M+H)+
元素分析計算値(C242843S):%C、63.69;%H、6.24;%N、12.38。実測値:%C、63.76;%H、6.39;%N、12.45。
実施例70〜73
パートA
ジクロロメタン(200mL)中の実施例57のパートA〜Dにおいて調製した、6−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(14.47g、46.29mmol)と、トリエチルアミン(8.4mL、60.2mmol)との溶液を、冷却して0℃とした。N−(4−アミノブチル)カルバミン酸tert−ブチル(8.71g、46.3mmol)を加え、その反応溶液を0℃で15分間撹拌してから、放置して周囲温度にまで温め、5時間撹拌した。TLCの分析から出発物質の存在が認められたので、追加のN−(4−アミノブチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.5mL、2.6mmol)を加えた。その反応溶液を一夜撹拌してから、水(2×200mL)を用いて洗浄した。洗浄液を合わせて、塩化ナトリウムを加えてから、クロロホルムを用いて抽出した。有機溶液を合わせて、硫酸ナトリウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物を、酢酸エチル(100mL)から再結晶させた。結晶物を、濾過により単離し、冷ヘキサンを用いて洗浄すると、17.62gの[4−(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)ブチル]カルバミン酸tert−ブチルがオレンジ色の粉末として得られた。
パートB
加熱しながら[4−(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)ブチル]カルバミン酸tert−ブチル(17.62g、37.77mmol)をトルエン(600mL)に溶解させ、5%白金/カーボン(2.20g)を仕込んだパール反応容器に加えた。その容器を、水素圧(30psi、2.1×105Pa)下に3時間置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾液を減圧下に濃縮すると、15.5gの{4−[3−アミノ−6−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イルアミノ]ブチル}カルバミン酸tert−ブチルが褐色の固形物として得られた。
パートC
実施例70〜72においては、以下の手順を用いた。窒素雰囲気下において、下記の表からの反応剤(1.5当量)とピリジン塩酸塩(0.01〜0.02当量)とを、トルエン(200mL)中の{4−[3−アミノ−6−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イルアミノ]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(29〜36mmol、1当量)の溶液に添加し、その反応溶液を還流温度で3〜5時間加熱した。トルエンを減圧下に除去した。その残分を少量のトルエンに溶解させ、トルエンを減圧下に除去した。これを3回繰り返した。得られた固形物を、高真空下100℃で乾燥させると、下記の表に示した置換基を有する{4−(8−ベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチルが得られた。
実施例73の場合においては、実施例50のパートCに記載の一般的な方法を修正して、{4−[3−アミノ−7−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イルアミノ]ブチル}カルバミン酸tert−ブチルに代えて、{4−[3−アミノ−6−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イルアミノ]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(9.25g、21.2mmol)を使用し、さらに塩化メトキシプロピオニルに代えて、塩化エトキシアセチル(2.86g、23.3mmol)を使用した。環化反応の後に、溶媒を減圧下に除去し、その残分をクロロホルム(400mL)に溶解させた。得られた溶液を、水(2×200mL)および塩水(1×200mL)を用いて洗浄し、減圧下に濃縮し、高真空下で乾燥させると、褐色の油状物が得られた。粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(400g、溶出液、ジクロロメタン:メタノール(95:5))により精製した。得られた固形物を、ジエチルエーテルと共に磨砕し、濾過により単離すると、5.37gの{4−(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}カルバミン酸tert−ブチルがオフホワイト色の粉末として得られた。
パートD
mCPBA(1当量、純度60%)を、パートC(1当量)からの物質の0.1Mクロロホルム溶液に添加した。その反応溶液を窒素雰囲気下において一夜撹拌した。その反応中に、その反応が進行しないような場合には、追加のmCPBAを加えた。次いで、その反応溶液を1%炭酸ナトリウム水溶液(2〜3×)および塩水(1×)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。
パートE
過剰の水酸化アンモニウムと塩化p−トルエンスルホニル(1当量)とを、パートD(1当量)の物質の0.5〜2Mジクロロエタン溶液に添加した。その反応溶液を70℃で1〜2時間加熱してから、放冷して室温とした。その有機溶液を、1%炭酸ナトリウム水溶液(3×)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。実施例70、71および73においては、その物質をさらに精製することなく使用した。実施例72においては、粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール(92.5:7.5)、次いでジクロロメタン:メタノール(90:10))により精製した。
パートF
実施例50のパートFに記載の一般的な方法を修正して、実施した。エタノール中のパートEからの物質と塩酸の溶液を、還流温度で30分〜2時間加熱した。その反応溶液から得られた塩を水に溶解させ、その水溶液を、クロロホルムを用いて洗浄した。その水溶液に濃水酸化アンモニウムを添加して、そのpHを塩基性とした。所望の反応生成物は、濾過により単離するか(実施例70)、またはクロロホルムを用いて抽出した(実施例71〜73)。有機抽出物を合わせて、塩水または1%炭酸ナトリウム水溶液を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、下記の表に示した化合物が得られた。それぞれのサンプルについて、その反応生成物の精製と構造解析の結果を、表の下に記す。
Figure 0005128815
実施例70
1−(4−アミノブチル)−8−ベンジルオキシ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
単離された固形物を、真空炉の中60℃で一夜乾燥させると、1−(4−アミノブチル)−8−ベンジルオキシ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の粉末として得られた。mp:161.2〜163.6℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.58〜7.33(m,7H)、7.19(dd,J=9.4、2.5Hz,1H)、6.23(s,2H)、5.25(s,2H)、4.45(t,J=7.5Hz,2H)、3.32(brs,2H)、2.90(m,2H)、2.55(m,2H)、1.80(m,4H)、1.43(m,4H)、0.95(t,J=7.5Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 153.4、153.2、150.7、140.1、137.7、132.3、128.8、128.1、128.0、127.8、127.2、117.2、115.1、103.0、69.9、45.1、41.6、30.4、30.0、27.9、26.6、22.3、14.2。
MS(APCI)m/z 418(M+H)+
元素分析計算値(C25315O・0.15H2O):%C、71.45;%H、7.51;%N、16.67。実測値:%C、71.22;%H、7.59;%N、16.52。
実施例71
1−(4−アミノブチル)−8−ベンジルオキシ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
この反応生成物は、淡褐色の固形物として単離された。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.58〜7.33(m,7H)、7.18(dd,J=9.0、2.6Hz,1H)、6.25(s,2H)、5.25(s,2H)、4.43(m,2H)、3.25(brs,2H)、2.93(q,J=7.5Hz,2H)、1.77(m,2H)、1.41(m,4H)、1.36(m,3H)。
実施例72
1−(4−アミノブチル)−8−ベンジルオキシ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
この反応生成物は、オフホワイト色の粉末として単離された。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.57〜7.31(m,7H)、7.17(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.27(s,2H)、5.25(s,2H)、4.43(m,2H)、3.34(brs,2H)、2.58(s,3H)、2.55(m,2H)、1.76(m,2H)、1.40(m,2H)。
実施例73
1−(4−アミノブチル)−8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
この反応生成物は、オレンジ色の固形物として単離された。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.59〜7.32(m,7H)、7.22(dd,J=9.0、2.7Hz,1H)、6.36(s,2H)、5.27(s,2H)、4.77(s,2H)、4.54(m,2H)、3.56(m,2H)、2.58(t,J=6.8Hz,2H)、1.85(m,2H)、1.47(m,2H)、1.17(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(APCI)m/z 420(M+H)+
実施例74〜77
窒素雰囲気下において、下記の表の中に示した出発物質(1〜2g)の、下記の表に示した溶媒中0.50〜0.1M溶液を冷却して、0℃とした。フェニルイソシアネート(1当量)を滴下により加えた。その反応溶液を0℃で15分間撹拌してから、放置して周囲温度にまで温め、2時間または一夜撹拌すると、その時点で沈殿物が生成した。それぞれの化合物の精製と構造解析については、表の後に記す。
Figure 0005128815
実施例74
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}−N’−フェニル尿素
揮発分は減圧下に除去した。残分をジクロロメタンに溶解させ、ヘキサンを用いて希釈した。得られた沈殿物を濾過により単離し、次いで真空炉の中60℃で一夜乾燥させた。反応生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(200g、溶出液、ジクロロメタン:メタノール(85:15))により精製した。その精製した反応生成物を真空炉の中60℃で乾燥させると、0.83gのN−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}−N’−フェニル尿素が黄色の細かな結晶物として得られた。mp:190〜194℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.42(s,1H)、7.57(d,J=9.3Hz,1H)、7.47(m,3H)、7.36(m,5H)、7.19(m,3H)、6.87(t,J=7.3Hz,1H)、6.41(s,2H)、6.17(m,1H)、5.24(s,2H)、4.50(m,2H)、3.12(m,2H)、2.92(m,2H)、1.78(m,4H)、1.55(m,2H)、1.43(m,2H)、0.93(t,J=7.3Hz,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6) 155.6、153.8、153.5、150.4、140.9、139.2、137.6、132.5、128.9、128.8、128.1、127.9、127.4、127.1、121.3、118.0、117.5、115.0、102.9、70.0、44.9、39.0、30.0、27.9、27.4、26.5、22.3、14.1。
MS(APCI)m/z 537(M+H)+
元素分析計算値(C323662・0.50H2O):%C、70.44;%H、6.84;%N、15.40。実測値:%C、70.17;%H、6.66;%N、15.32。
実施例75
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}−N’−フェニル尿素塩酸塩
揮発分を減圧下に除去し、その残分に1Mの塩酸を加えた。その反応溶液を還流温度で2日間加熱した。沈殿物が生成したので、濾過により単離した。その反応生成物を、メタノールと少量のジクロロメタンとから再結晶させた。その結晶物を、濾過により単離し、冷メタノールを用いて洗浄し、真空炉の中60℃で乾燥させると、0.59gのN−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}−N’−フェニル尿素塩酸塩が黄色の結晶性固形物として得られた。mp:>250℃。母液を減圧下に濃縮すると、さらに0.66gが得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 13.62(s,1H)、8.64(s,1H)、8.58(brs,2H)、7.79(d,J=9.4Hz,1H)、7.58(d,J=2.5Hz,1H)、7.48(m,2H)、7.42〜7.34(m,5H)、7.18(m,2H)、6.87(m,1H)、6.36(t,J=5.6Hz,1H)、5.32(s,2H)、4.60(m,2H)、3.12(m,2H)、3.02(q,J=7.5Hz,2H)、1.80(m,2H)、1.57(m,2H)、1.38(t,J=7.5Hz,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 157.9、155.8、155.6、148.1、141.0、136.9、134.8、128.9、128.9、128.4、128.3、128.0、125.1、121.2、120.4、119.6、117.8、113.6、104.5、70.2、45.3、38.8、27.5、27.3、20.4、12.0。
MS(APCI)m/z 509(M+H)+
元素分析計算値(C303262・1.0HCl・0.20H2O):%C、65.67;%H、6.14;%N、15.32;%Cl、6.46。実測値:%C、65.38;%H、6.17;%N、15.22;%Cl、6.45。
実施例76
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}−N’−フェニル尿素
反応による沈殿物を濾過により単離し、真空炉の中60℃で一夜乾燥させた。その固形物を、少量のメタノールとジクロロメタンを含むクロロホルム(250mL)と共に磨砕し、濾過により単離し、希水酸化アンモニウムおよびクロロホルムと混合した。その水溶液を、クロロホルム(4×200mL)を用いて抽出し、有機フラクションを合わせて、減圧下に濃縮した。その残分をメタノールから再結晶させ、次いで、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(200mL、溶出液、クロロホルム:メタノール(90:10、次いで87:13))により精製すると、0.74gのN−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}−N’−フェニル尿素が白色の粉末として得られた。mp:202.1〜204.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.38(s,1H)、7.55(d,J=8.7Hz,1H)、7.49〜7.44(m,3H)、7.40〜7.31(m,5H)、7.21〜7.16(m,3H)、6.88(m,1H)、6.27(s,2H)、6.14(m,1H)、5.23(s,2H)、4.48(m,2H)、3.11(m,2H)、2.60(s,3H)、1.80(m,2H)、1.53(m,2H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 155.6、153.3、150.6、150.2、140.9、139.6、137.6、132.4、128.9、128.8、128.1、127.9、127.9、127.1、121.3、118.0、117.4、115.0、102.7、69.9、45.2、39.1、27.7、27.5、13.9。
MS(APCI)m/z 495(M+H)+
元素分析計算値(C293062・0.50H2O):%C、69.17;%H、6.21;%N、16.69。実測値:%C、69.27;%H、6.16;%N、16.81。
実施例77
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}−N’−フェニル尿素
その反応沈殿物を濾過により単離し、真空炉の中60℃で一夜乾燥させると、N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}−N’−フェニル尿素がオフホワイト色の粉末として得られた。mp:186.1〜188.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.39(s,1H)、7.58(d,J=9.4Hz,1H)、7.47(m,3H)、7.35(m,5H)、7.18(m,3H)、6.87(m,1H)、6.38(s,2H)、6.16(m,1H)、5.24(s,2H)、4.77(s,2H)、4.55(t,J=7.5Hz,2H)、3.55(q,J=6.9Hz,2H)、3.13(m,2H)、1.86(m,2H)、1.58(m,2H)、1.15(t,J=6.9Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 155.5、153.3、151.0、149.3、140.9、140.5、137.6、133.0、128.9、128.8、128.1、128.0、127.9、127.0、121.2、117.9、114.9、102.9、69.9、65.7、64.6、45.5、39.2、28.1、27.6、15.3。
MS(APCI)m/z 539(M+H)+
元素分析計算値(C313463・0.20H2O):%C、68.67;%H、6.40;%N、15.50。実測値:%C、68.53;%H、6.25;%N、15.30。
実施例78〜89
窒素雰囲気下において、無水ジクロロメタン中の、下記の表に示す出発物質(1〜2g、1当量)およびトリエチルアミン(1.1当量)の0.50〜0.1M溶液を冷却して、0℃とした。下記の表に示した反応剤(1当量)を、5〜10分かけて滴下により加えた。その反応溶液を0℃で15分間撹拌してから、放置して周囲温度にまで温め、2時間または一夜撹拌した。その反応溶液を、水(100mL)および塩水(2×100mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。それぞれの化合物の精製と構造解析については、表の後に記す。
Figure 0005128815
Figure 0005128815
実施例78
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミド
その粗生成物を、酢酸エチルから再結晶させた。その結晶物を、真空炉の中60℃で一夜乾燥させると、1.74gのN−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミドがオレンジ色の微細結晶物として得られた。mp:178.5〜181.6℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.57〜7.49(m,3H)、7.44〜7.34(m,4H)、7.17(dd,J=8.8、2.4Hz,1H)、7.02(t,J=5.9Hz,1H)、6.23(s,2H)、5.24(s,2H)、4.48(m,2H)、2.93(m,4H)、2.83(s,3H)、1.80(m,4H)、1.56(m,2H)、1.45(m,2H)、0.96(t,J=7.3、3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6) 153.5、153.2、150.6、140.1、137.7、132.3、128.8、128.1、127.9、127.2、117.2、115.1、102.9、69.9、44.7、42.5、39.3、30.1、27.7、26.9、26.5、22.3、14.2。
MS(APCI)m/z 496(M+H)+
元素分析計算値(C263353S):%C、63.01;%H、6.71;%N、14.13;%S、6.47。実測値:%C、62.77;%H、6.52;%N、14.07;%S、6.31。
実施例79
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}ベンズアミド
粗生成物を少量のジクロロメタン:メタノールに溶解させ、ヘキサンを加えた。得られた沈殿物を、濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄し、高真空下70℃で乾燥させた。その固形物を、ジクロロエタンから再結晶させ、濾過により単離し、冷ジクロロエタンを用いて洗浄し、真空炉の中で乾燥させた。結晶物を、少量のジクロロメタンおよびメタノールの中に溶解させ、減圧下に濃縮すると、1.56gのN−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}ベンズアミドが淡褐色の粉末として得られた。mp:173.3〜174.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.48(m,1H)、7.76(m,2H)、7.57〜7.32(m,10H)、7.17(m,1H)、6.24(s,2H)、5.22(s,2H)、4.50(m,2H)、3.29(m,2H)、2.90(t,J=7.8Hz,2H)、1.77(m,4H)、1.62(m,2H)、1.39(m,2H)、0.90(t,J=7.3Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 166.6、153.5、153.2、150.6、140.0、137.6、134.9、132.3、131.3、128.8、128.5、128.1、128.0、127.9、127.4、127.2、117.3、115.1、102.8、69.9、44.8、30.1、28.0、26.7、26.5、22.3、14.1。
MS(APCI)m/z 522(M+H)+
元素分析計算値(C323552):%C、73.68;%H、6.76;%N、13.42。実測値:%C、73.39;%H、6.68;%N、13.41。
実施例80
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}ベンゼンスルホンアミド
その反応の完了時に、沈殿物が存在したので、濾過により単離した。水を用いた処理は行わなかった。固形物を、ジクロロエタンから再結晶させ、濾過により単離し、冷ジクロロエタンを用いて洗浄し、真空炉の中80℃で乾燥させると、1.88gのN−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}ベンゼンスルホンアミドが淡褐色の粉末として得られた。mp:203.9〜205.1℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.73(m,2H)、7.56〜7.46(m,7H)、7.34(m,3H)、7.30(m,1H)、7.16(dd,J=9.3、2.4Hz,1H)、6.21(s,2H)、5.23(s,2H)、4.41(m,2H)、2.85(m,2H)、2.73(m,2H)、1.76(m,4H)、1.45(m,4H)、0.95(t,J=7.3Hz,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 153.5、153.2、150.6、140.9、140.1、137.7、132.6、132.3、129.5、128.8、128.1、128.0、127.8、127.2、126.7、117.3、115.1、102.9、69.9、44.6、42.6、30.0、27.4、26.6、26.5、22.3、14.2。
MS(APCI)m/z 558(M+H)+
元素分析計算値(C313553S):%C、66.76;%H、6.33;%N、12.56;%S、5.75。実測値:%C、66.47;%H、5.92;%N、12.37;%S、5.53。
実施例81
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}モルホリン−4−カルボキサミド
その反応の完了時に、沈殿物が存在したので、濾過により単離した。その濾液を水処理条件にかけ、得られた固形物を、ジクロロエタンから再結晶させ、濾過により単離し、高真空下で乾燥させた。その反応沈殿物を、水を用いて一夜磨砕し、濾過により単離し、水を用いて洗浄し、真空炉の中80℃で2日間乾燥させると、N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}モルホリン−4−カルボキサミドが白色の粉末として得られた。mp:177.2〜178.6℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.58〜7.50(m,3H)、7.43〜7.31(m,4H)、7.18(dd,J=8.8、2.4Hz,1H)、6.51(m,1H)、6.25(s,2H)、5.23(s,2H)、4.47(m,2H)、3.44(m,4H)、3.15(m,4H)、3.05(m,2H)、2.90(m,2H)、1.77(m,4H)、1.45(m,4H)、0.95(t,J=7.3Hz,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 158.0、153.3、153.3、150.6、139.9、137.7、132.3、128.8、128.1、127.9、127.2、117.3、115.1、102.9、69.9、66.2、44.9、44.1、30.1、27.9、27.3、26.5、22.3、14.2。
MS(APCI)m/z 531(M+H)+
元素分析計算値(C303863・0.65H2O):%C、66.44;%H、7.30;%N、15.50。実測値:%C、66.37;%H、7.04;%N、15.60。
実施例82
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}ベンズアミド
その反応の完了時に、沈殿物が存在したので、濾過により単離した。沈殿物を、水と共に磨砕し、濾過により単離し、高真空炉で乾燥させると、1.55gのN−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}ベンズアミドが白色の粉末として得られた。mp:226〜230℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.49(t,J=5.4Hz,1H)、7.78(d,J=6.8Hz,2H)、7.57(d,J=838Hz,1H)、7.50〜7.32(m,9H)、7.17(m,1H)、6.28(s,2H)、5.22(s,2H)、4.49(t,J=6.8Hz,2H)、3.30(m,2H)、2.93(m,2H)、1.84(m,2H)、1.63(m,2H)、1.35(t,J=7.3Hz,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 166.2、154.0、152.8、150.2、139.6、137.2、134.5、132.0、130.7、128.3、128.1、127.6、127.5、127.4、127.0、126.7、116.8、114.6、102.4、69.5、44.3、38.6、27.5、26.2、20.0、12.0。
MS(APCI)m/z 494(M+H)+
元素分析計算値(C303152):%C、73.00;%H、6.33;%N、14.19。実測値:%C、72.61;%H、6.40;%N、14.10。
実施例83
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}モルホリン−4−カルボキサミド
粗生成物を、ジクロロエタンから再結晶させ、その結晶物を、濾過により単離し、冷ジクロロエタンを用いて洗浄し、真空炉の中70℃で乾燥させた。その母液を減圧下に濃縮し、残分を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(200mL、溶出液、ジクロロメタン:メタノール(90:10))により精製した。カラムクロマトグラフィーから回収された固形物を、真空炉の中60℃で2日間乾燥させると、N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}モルホリン−4−カルボキサミドが白色の粉末として得られた。mp:177.8〜179.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.58〜7.50(m,3H)、7.44〜7.34(m,4H)、7.18(dd,J=8.7、2.5、1H)、6.52(m,1H)、6.35(s,2H)、5.24(s,2H)、4.45(m,2H)、3.44(m,4H)、3.15(m,4H)、3.05(m,2H)、2.59(s,3H)、1.77(m,2H)、1.48(m,2H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 157.9、153.3、150.5、150.2、139.7、137.7、132.5、128.8、128.1、127.9、127.7、127.0、117.3、115.0、102.8、69.9、66.2、45.2、44.1、27.6、27.3、13.9。
MS(APCI)m/z 489(M+H)+
元素分析計算値(C273263・0.15H2O):%C、66.01;%H、6.63;%N、17.11。実測値:%C、65.88;%H、6.80;%N、17.26。
実施例84
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}モルホリン−4−カルボキサミド
粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製し、得られた固形物を真空炉の中60℃で乾燥させると、1.21gのN−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}モルホリン−4−カルボキサミドが黄色の粉末として得られた。mp:150.4〜152.8℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.59〜7.50(m,3H)、7.45〜7.34(m,4H)、7.21(dd,J=9.4、2.5Hz,1H)、6.52(m,1H)、6.42(s,2H)、5.24(s,2H)、4.77(s,2H)、4.53(m,2H)、3.55(q,J=6.9Hz,2H)、3.44(m,4H)、3.15(m,4H)、3.07(m,2H)、1.82(m,2H)、1.54(m,2H)、1.16(t,J=6.9Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.9、153.4、150.9、149.4、140.2、137.6、133.1、128.8、128.1、127.9、127.0、117.9、114.9、103.1、69.9、66.2、65.7、64.6、45.6、44.1、28.1、27.5、15.3。
MS(APCI)m/z 533(M+H)+
元素分析計算値(C293664):%C、65.39;%H、6.81;%N、15.78。実測値:%C、65.21;%H、6.52;%N、15.49。
実施例85
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}ベンズアミド
実施例78〜89に記載の一般的な方法に従ったが、ただし溶媒としてクロロホルムを使用した。粗生成物を、ジクロロエタンから再結晶させ、濾過により単離し、冷メタノールを用いて洗浄し、真空炉の中60℃で乾燥させた。得られた固形物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(200mL、溶出液、クロロホルム:メタノール(93:7、次いで90:10))により精製し、ジクロロエタンから第二の再結晶をさせると、0.50gのN−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}ベンズアミドが白色の粉末として得られた。mp:244.2〜245.2℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.47(t,J=5.6Hz,1H)、7.76(m,2H)、7.56〜7.32(m,10H)、7.16(m,1H)、6.27(s,2H)、5.21(s,2H)、4.49(m,2H)、3.28(m,2H)、2.59(s,3H)、1.84(m,2H)、1.61(m,2H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 166.6、153.2、150.6、150.1、140.1、137.7、135.4、132.4、131.3、128.8、128.5、128.1、128.0、127.9、127.4、127.1、117.3、115.0、102.8、69.9、45.1、39.1、27.8、26.7、13.9。
MS(APCI)m/z 480(M+H)+
元素分析計算値(C292952):%C、72.63;%H、6.10;%N、14.60。実測値:%C、72.28;%H、6.15;%N、14.59。
実施例86
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミド
実施例78〜89に記載の一般的な方法に従ったが、ただし溶媒としてクロロホルムを使用した。その粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(120g、溶出液、ジクロロメタン:メタノール(92.5:7.5))により精製し、真空炉の中60℃で乾燥させると、N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミドがオフホワイト色の粉末として得られた。mp:182.3〜184.6℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.58〜7.34(m,7H)、7.21(dd,J=9.4、2.5Hz,1H)、7.01(m,1H)、6.37(s,2H)、5.25(s,2H)、4.77(s,2H)、4.55(m,2H)、3.56(m,2H)、2.96(m,2H)、2.83(s,3H)、1.87(m,2H)、1.60(m,2H)、1.17(t,J=6.9Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 153.3、15.9、149.3、140.4、137.6、133.0、128.8、128.1、127.9、127.1、117.8、114.9、103.2、69.9、65.8、64.6、45.4、42.6、27.9、27.2、15.3。
MS(APCI)m/z 498(M+H)+
元素分析計算値(C253154S):%C、60.34;%H、6.28;%N、14.07。実測値:%C、59.99;%H、6.19;%N、13.87。
実施例87
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}モルホリン−4−カルボキサミド
粗生成物を、ジクロロエタン(100mL)から再結晶させ、濾過により単離し、冷ジクロロエタンを用いて洗浄し、真空炉の中60℃で乾燥させると、1.40gのN−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}モルホリン−4−カルボキサミドが白色の粉末として得られた。mp:190.1〜191.3℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.57〜7.50(m,3H)、7.43〜7.33(m,4H)、7.18(dd,J=8.8、2.4Hz,1H)、6.51(t,J=5.4Hz,1H)、6.22(s,2H)、5.23(s,2H)、4.45(t,J=7.3Hz,2H)、3.44(m,4H)、3.15(m,4H)、3.05(m,2H)、2.93(m,2H)、1.76(m,2H)、1.50(m,2H)、1.36(m,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 157.5、154.0、152.8、150.2、139.6、137.2、131.2、128.3、127.6、127.5、127.4、126.8、116.8、114.6、102.4、69.5、65.8、44.4、43.7、27.4、26.9、19.9、12.1。
MS(APCI)m/z 503(M+H)+
元素分析計算値(C283463):%C、66.91;%H、6.82;%N、16.72。実測値:%C、66.64;%H、6.70;%N、16.60。
実施例88
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミド
実施例78〜89に記載の一般的な方法に従ったが、ただし溶媒としてクロロホルムを使用した。その反応の完了時に、沈殿物が存在したので、濾過により単離した。得られた固形物を、水と共に磨砕し、濾過により単離すると、塩酸塩が得られた。その塩を水酸化アンモニウムと混合し、得られた混合物をクロロホルム(5×)を用いて抽出した。抽出物を合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、0.57gのオフホワイト色の固形物が得られた。その固形物を、メタノールから再結晶させ、濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄し、真空炉の中60℃で2日間乾燥させると、N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミドがオフホワイト色の粉末として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.56〜7.49(m,3H)、7.44〜7.34(m,4H)、7.17(m,1H)、7.01(t,J=5.6Hz,1H)、6.25(s,2H)、5.25(s,2H)、4.46(m,2H)、2.95(m,2H)、2.83(s,3H)、2.59(s,3H)、1.80(m,2H)、1.55(m,2H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 153.2、150.6、150.1、140.1、137.7、132.4、128.8、128.1、128.0、127.9、127.1、117.2、115.9、102.9、70.0、45.0、42.5、39.5、27.5、27.0、13.9。
MS(APCI)m/z 454(M+H)+
元素分析計算値(C232753S・0.70H2O):C、59.26;H、6.14;N、15.02;S、6.88。実測値:C、59.25;H、6.19;N、15.08;S、7.00。
実施例89
N−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミド
実施例78〜89に記載の一般的な方法に従ったが、ただし溶媒としてアセトニトリルを使用した。出発物質を溶解させるためには加熱する必要があったが、その溶液が暖かい内に、トリエチルアミンと無水メタンスルホン酸を添加した。その粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(130g、溶出液、ジクロロメタン:メタノール(92.5:7.5))により精製すると、1.4gの白色の粉末が得られた。その粉末を、ジクロロエタンから再結晶させ、濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄し、真空炉の中で乾燥させると、1.05gのN−{4−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミドが黄色の粉末として得られた。mp:186〜191℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.58〜7.50(m,3H)、7.44〜7.34(m,4H)、7.18(m,1H)、7.02(m,1H)、6.29(s,2H)、5.25(s,2H)、4.47(m,2H)、2.94(m,4H)、2.83(s,3H)、1.81(m,2H)、1.56(m,2H)、1.37(t,J=7.3Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 154.4、153.2、150.6、140.0、137.7、132.4、128.8、128.1、127.9、127.2、117.2、115.1、102.9、69.9、44.6、42.5、39.5、27.7、27.0、20.3、12.4。
MS(APCI)m/z 468(M+H)+
元素分析計算値(C242953S・0.50H2O):%C、60.48;%H、6.35;%N、14.70;%S、6.73。実測値:%C、60.37;%H、6.41;%N、14.63;%S、6.51。
実施例90
4−アミノ−2−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−オール
Figure 0005128815
実施例5に記載の一般的な方法に従ったが、7−ベンジルオキシ−2−プロピル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンに代えて、実施例57の記載に従って調製した、8−ベンジルオキシ−2−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(0.47g、1.4mmol)を使用した。その水素化は4時間で完了し、触媒を濾過により除去してから、その濾液を減圧下に濃縮して、容積を減らした。ヘキサンを加えると沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄した。その固形物をメタノールから再結晶させると、70mgの4−アミノ−2−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−オールが白色の結晶性固形物として得られた。mp:>240℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.23(s,1H)、7.52(d,J=2.6Hz,1H)、7.47(d,J=8.9Hz,1H)、6.96(dd,J=8.9、2.6Hz,1H)、6.03(s,2H)、4.06(s,3H)、2.92(q,J=7.5Hz,2H)、1.33(t,J=7.5Hz,3H)。
MS(EI)m/z 242.1172(計算値(C13144O)242.1168)。
元素分析計算値(C13144O):%C、64.45;%H、5.82;%N、23.12。実測値:%C、63.97;%H、5.81;%N、23.14。
実施例91〜103
下記の表に示した出発物質(約1g)の0.01〜0.03Mエタノール溶液を、10%パラジウム/カーボン(0.3〜0.7g)を仕込んであるパール反応容器に加え、その反応溶液を、水素圧(50psi、3.4×105Pa)の下に4〜24時間置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークをエタノールを用いて洗浄した。濾液を減圧下に濃縮した。それぞれの化合物についての精製と構造解析については、表の後に記す。
Figure 0005128815
Figure 0005128815
実施例91
N−[4−(4−アミノ−2−エチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]−N’−フェニル尿素
塩酸塩として得られた粗生成物を、水酸化アンモニウム水溶液(pH、11)と共に2時間撹拌し、濾過により単離し、水を用いて洗浄した。次いでその固形物をメタノールから再結晶させ、その結晶物を濾過により単離し、冷メタノールを用いて洗浄、真空炉の中60℃で乾燥させると、0.44gのN−[4−(4−アミノ−2−エチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]−N’−フェニル尿素が褐色の固形物として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.35(s,1H)、8.40(s,1H)、7.47(d,J=8.7Hz,1H)、7.37(m,3H)、7.20(m,2H)、6.96(dd,J=8.7、2.5Hz,1H)、6.87(t,J=7.5Hz,1H)、6.16(t,5.6Hz,1H)、6.08(s,2H)、4.45(m,2H)、3.16(m,2H)、2.93(q,J=7.5Hz,2H)、1.83(m,2H)、1.61(m,2H)、1.35(m,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 157.5、156.0、154.1、151.9、142.8、140.9、134.2、130.9、129.8、129.0、123.2、119.9、119.0、117.5、105.5、46.7、40.8、29.8、29.2、22.2、14.3。
MS(APCI)m/z 419(M+H)+
元素分析計算値(C232662・0.25H2O):%C、65.31;%H、6.32;%N、19.87。実測値:%C、65.35;%H、6.21;%N、19.74。
実施例92
N−[4−(4−アミノ−8−ヒドロキシ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]−N’−フェニル尿素
その粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニウム(89:10:1))により精製すると、0.270gのN−[4−(4−アミノ−8−ヒドロキシ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]−N’−フェニル尿素が桃色の固形物として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.32(s,1H)、8.38(s,1H)、7.46(d,J=8.7Hz,1H)、7.35(m,3H)、7.20(m,2H)、6.96(dd,J=8.7、2.5Hz,1H)、6.87(m,1H)、6.16(t,J=5.6Hz,1H)、6.10(s,2H)、4.45(m,2H)、3.15(m,2H)、2.59(s,3H)、1.85(m,2H)、1.59(m,2H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 155.1、151.8、149.5、149.3、140.4、138.4、131.8、128.5、127.3、126.5、120.9、117.5、116.6、115.0、103.0、44.7、38.6、27.3、26.9、13.4。
MS(APCI)m/z 405(M+H)+
元素分析計算値(C222462・0.25H2O):%C、64.61;%H、6.04;%N、20.55。実測値:%C、64.27;%H、6.07;%N、20.21。
実施例93
N−[4−(4−アミノ−2−エトキシメチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]−N’−フェニル尿素
その粗生成物を、メタノールから再結晶させ、その結晶物を、濾過により単離し、真空炉の中60℃で2日間乾燥させると、0.72gのN−[4−(4−アミノ−2−エトキシメチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]−N’−フェニル尿素が細かなピンクがかった白色の粉末として得られた。mp:218.4〜220.8℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.38(s,1H)、8.38(s,1H)、7.48(d,J=8.7Hz,1H)、7.36(m,3H)、7.20(m,2H)、6.99(dd,J=8.7、2.5Hz,1H)、6.87(m,1H)、6.21(s,2H)、6.16(t,J=5.6Hz,1H)、4.76(s,2H)、4.51(m,2H)、3.54(q,J=6.9Hz,2H)、3.16(m,2H)、1.89(m,2H)、1.64(m,2H)、1.14(t,J=6.9Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 155.6、152.3、150.3、149.0、140.9、139.4、132.9、128.9、127.9、127.0、121.3、118.0、117.6、115.4、103.9、65.8、64.6、45.6、39.1、28.1、27.4、15.3。
MS(APCI)m/z 449(M+H)+
元素分析計算値(C242863・0.25H2O):%C、63.63;%H、6.34;%N、18.55。実測値:%C、63.57;%H、6.42;%N、18.63。
実施例94
N−[4−(4−アミノ−2−ブチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミド
その粗生成物を、エタノールから再結晶させ、その結晶物を、濾過により単離し、冷エタノールを用いて洗浄し、高真空下で乾燥させると、0.74gのN−[4−(4−アミノ−2−ブチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミドが淡褐色の粉末として得られた。mp:223〜227℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.33(s,1H)、7.46(d,J=8.8Hz,1H)、7.33(d,J=2.9Hz,1H)、7.01(t,J=5.9Hz,1H)、6.96(dd,J=8.8、2.4Hz,1H)、6.08(s,2H)、4.43(t,J=7.3Hz,2H)、2.99(m,2H)、2.90(m,2H)、2.87(s,3H)、1.81(m,4H)、1.62(m,2H)、1.44(m,2H)、0.96(t,J=7.3Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 153.2、152.2、150.0、138.9、132.1、127.8、127.2、117.0、115.5、103.5、44.7、42.5、30.1、27.8、26.7、26.5、22.3、14.2。
MS(APCI)m/z 406(M+H)+
元素分析計算値(C192753S):%C、56.28;%H、6.71;%N、17.27;%S、7.91。実測値:%C、56.00;%H、6.61;%N、17.18;%S、7.73。
実施例95
N−[4−(4−アミノ−2−ブチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]ベンズアミド
その粗生成物をエタノールから再結晶させ、その結晶物を、濾過により単離し、冷エタノールを用いて洗浄、真空炉の中60℃で乾燥させると、0.54gのN−[4−(4−アミノ−2−ブチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]ベンズアミドが白色の粉末として得られた。mp:188.2〜189.5℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.36(s,1H)、8.49(m,1H)、7.80(m,2H)、7.51〜7.41(m,4H)、7.36(d,J=2.4Hz,1H)、6.97(dd,J=8.8、2.4、1H)、6.11(s,2H)、4.46(t,J=7.3、2H)、3.33(m,2H)、2.89(m,2H)、1.87(m,2H)、1.73(m,4H)、1.39(m,2H)、0.90(t,J=7.3Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 166.7、153.2、152.2、149.9、138.9、134.9、132.1、131.4、128.6、127.8、127.4、127.2、117.0、115.5、103.5、44.9、39.0、30.1、28.0、26.5、22.3、14.1。
MS(APCI)m/z 432(M+H)+
元素分析計算値(C252952・1.15H2O):%C、66.40;%H、6.98;%N、15.49。実測値:%C、66.16;%H、6.72;%N、15.54。
実施例96
N−[4−(4−アミノ−2−ブチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]ベンゼンスルホンアミド
粗生成物を、メタノール(31mL/g)から再結晶させ、その結晶物を濾過により単離し、冷メタノールを用いて洗浄し、真空炉の中80℃で2日間乾燥させると、0.25gのN−[4−(4−アミノ−2−ブチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]ベンゼンスルホンアミドが微細な白色の粉末として得られた。mp:219〜223℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.33(s,1H)、7.76(m,2H)、7.66〜7.52(m,4H)、7.47(d,J=9.3Hz,1H)、7.29(d,J=2.4Hz,1H)、6.96(dd,J=8.8、2.4Hz,1H)、6.10(s,2H)、4.37(m,2H)、2.87〜2.78(m,4H)、1.77(m,4H)、1.55〜1.40(m,4H)、0.95(t,J=7.3Hz,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 153.2、152.2、149.9、140.8、138.8、132.7、132.1、129.5、127.7、127.1、126.7、117.1、115.5、103.6、44.7、42.6、30.0、27.7、26.5、26.4、22.3、14.2。
MS(APCI)m/z 468(M+H)+
元素分析計算値(C242953S・0.23H2O):%C、61.11;%H、6.30;%N、14.85;%S、6.80。実測値:%C、61.16;%H、6.32;%N、14.89;%S、6.85。
実施例97
N−[4−(4−アミノ−2−ブチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]モルホリン−4−カルボキサミド
その粗生成物をメタノール(29mL/g)から再結晶させ、その結晶物を、濾過により単離し、冷メタノールを用いて洗浄し、真空炉の中で数日間乾燥させると、0.21gのN−[4−(4−アミノ−2−ブチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]モルホリン−4−カルボキサミドが白色の固形物として得られた。mp:177〜182℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.33(s,1H)、7.46(d,J=8.8Hz,1H)、7.32(d,J=2.4Hz,1H)、6.96(dd,J=9.3、2,9Hz,1H)、6.53(t,J=5.4Hz,1H)、6.08(s,2H)、4.42(t,J=7.3Hz,2H)、3.49(m,4H)、3.20(m,4H)、3.10(m,2H)、2.89(m,2H)、1.78(m,4H)、1.58(m,2H)、1.44(m,2H)、0.95(m,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 158.0、153.1、152.2、150.0、138.9、132.1、127.8、127.2、117.0、115.6、103.5、66.3、44.9、44.1、30.1、27.9、27.2、26.5、22.3、14.2。
MS(APCI)m/z 441(M+H)+
元素分析計算値(C233263):%C、62.71;%H、7.32;%N、19.08。実測値:%C、62.36;%H、7.40;%N、18.96。
実施例98
N−[4−(4−アミノ−2−エチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]ベンズアミド
粗生成物をクロロホルムから再結晶させ、真空炉の中70℃で数日間乾燥させた。その固形物を、ジエチルエーテルと共に磨砕し、次いでジクロロメタンとメタノールの混合物に溶解させた。その溶媒を減圧下に除去し、得られた粉末を真空炉の中70℃で数日間乾燥させると、N−[4−(4−アミノ−2−エチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]ベンズアミドがオフホワイト色の粉末として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.39(m,1H)、8.50(m,1H)、7.81(m,2H)、7.50〜7.44(m,4H)、7.37(d,J=2.5Hz,1H)、6.98(dd,J=8.7、2.5Hz,1H)、6.16(s,2H)、4.46(m,2H)、3.34(q,J=6.2Hz,2H)、2.92(m,2H)、1.88(m,2H)、1.71(m,2H)、1.34(t,J=7.5Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 166.7、154.2、152.3、150.0、138.8、135.0、132.3、131.4、128.6、127.7、127.5、127.1、117.1、115.5、103.6、44.8、27.9、26.6、20.3、12.4。
MS(APCI)m/z 404(M+H)+
元素分析計算値(C232552・0.50H2O):%C、66.97;%H、6.35;%N、16.98。実測値:%C、66.80;%H、6.16;%N、16.79。
実施例99
N−[4−(4−アミノ−8−ヒドロキシ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]モルホリン−4−カルボキサミド
その粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(100mL、溶出液、ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニウム(84:15:1))により精製すると、0.280gのN−[4−(4−アミノ−8−ヒドロキシ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]モルホリン−4−カルボキサミドがオフホワイト色の粉末として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.31(s,1H)、7.46(d,J=8.7Hz,1H)、7.32(d,J=2.5Hz,1H)、6.95(m,1H)、6.51(m,1H)、6.10(s,2H)、4.41(t,J=7.5Hz,2H)、3.49(m,4H)、3.20(m,4H)、3.10(m,2H)、2.58(s,3H)、1.81(m,2H)、1.54(m,2H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 157.1、151.3、149.0、148.9、138.0、131.3、126.9、126.1、116.1、114.6、102.5、65.3、44.3、43.3、26.7、26.3、13.0。
MS(APCI)m/z 399(M+H)+
元素分析計算値(C202663・0.25H2O):%C、59.61;%H、6.63;%N、20.86。実測値:%C、59.54;%H、6.59;%N、20.71。
実施例100
N−[4−(4−アミノ−2−エトキシメチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]モルホリン−4−カルボキサミド
その粗生成物をジエチルエーテルと共に磨砕し、真空炉の中60℃で一夜乾燥させた。次いで、その固形物をメタノールと混合し、その混合物を減圧下に濃縮した。次いで固形物を真空炉の中60℃で2日乾燥させると、N−[4−(4−アミノ−2−エトキシメチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]モルホリン−4−カルボキサミドが微細なピンクがかった白色の粉末として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 6.40(s,1H)、7.48(d,J=9.4Hz,1H)、7.34(d,J=2.5Hz,1H)、6.99(dd,J=8.7、2.5Hz,1H)、6.53(m,1H)、6.26(s,2H)、4.76(s,2H)、4.48(m,2H)、3.56〜3.47(m,6H)、3.20(m,4H)、3.11(m,2H)、1.85(m,2H)、1.60(m,2H)、1.16(m,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 158.0、152.4、150.2、149.1、139.1、123.9、127.7、126.9、117.6、115.4、103.9、66.3、65.7、64.6、45.7、44.1、28.0、27.3、15.3。
MS(APCI)m/z 443(M+H)+
元素分析計算値(C223064・0.77H2O):%C、57.90;%H、6.97;%N、18.41。実測値:%C、58.29;%H、6.95;%N、18.45。
実施例101
N−[4−(4−アミノ−8−ヒドロキシ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]ベンズアミド
その粗生成物をメタノール(10mL)から再結晶させ、その結晶物を、濾過により単離し、真空炉の中60℃で乾燥させると、0.106gのN−[4−(4−アミノ−8−ヒドロキシ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]ベンズアミドがピンク色の結晶性固形物として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.33(s,1H)、8.48(t,J=5.6Hz,1H)、7.79(m,2H)、7.51〜7.41(m,4H)、7.35(d,J=2.5Hz,1H)、6.96(dd,J=9.3、2.5Hz,1H)、6.11(s,2H)、4.46(m,2H)、2.58(s,3H)、1.88(m,2H)、1.68(m,2H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 166.7、152.2、149.9、149.8、138.9、135.0、132.2、131.4、128.6、127.8、127.5、127.0、117.0、115.5、103.4、45.2、27.7、26.6、13.9。
MS(APCI)m/z 390(M+H)+
元素分析計算値(C222352・0.50H2O):%C、66.32;%H、6.07;%N、17.58。実測値:%C、66.26;%H、5.88;%N、17.55。
実施例102
N−[4−(4−アミノ−2−エチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]モルホリン−4−カルボキサミド
その粗生成物を2−プロパノールから再結晶させ、その結晶物を真空炉の中で2日間乾燥させ、次いでエタノール、メタノールおよびジクロロメタンの混合物に溶解させた。その溶媒を減圧下に除去し、得られた固形物を、ジエチルエーテルと共に磨砕し、真空炉の中で乾燥させると、N−[4−(4−アミノ−2−エチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]モルホリン−4−カルボキサミドがオフホワイト色の粉末として得られた。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.34(s,1H)、7.47(d,J=8.7Hz,1H)、7.32(d,J=1.9Hz,1H)、6.97(dd,J=8.7、2.5Hz,1H)、6.53(m,1H)、6.10(s,2H)、4.42(t,J=7.5Hz,2H)、3.49(m,4H)、3.20(m,4H)、3.10(m,2H)、2.92(q,J=7.5Hz,2H)、1.80(m,2H)、1.56(m,2H)、1.36(t,J=7.5Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 158.0、154.2、152.3、149.9、138.7、132.3、127.7、127.0、117.1、115.5、103.6、66.2、44.9、44.1、27.8、27.2、20.3、12.5。
MS(APCI)m/z 413(M+H)+
元素分析計算値(C212863・0.75H2O):%C、59.21;%H、6.68;%N、19.73。実測値:%C、59.09;%H、6.78;%N、19.42。
実施例103
N−[4−(4−アミノ−2−エチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミド
その粗生成物を、活性炭(0.1g)の存在下に、エタノールから再結晶させた。その結晶物を、濾過により単離し、冷エタノールを用いて洗浄し、次いでメタノール、ジクロロメタンおよびメタノールの混合物に溶解させた。その溶媒を濾過し、減圧下に濃縮し、高真空下70℃で乾燥させると、0.36gのN−[4−(4−アミノ−2−エチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミドが白色の固形物として得られた。mp:127.8〜130.2℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.34(s,1H)、7.47(d,J=8.8Hz,1H)、7.34(d,J=2.9Hz,1H)、7.03〜6.94(m,2H)、6.14(s,2H)、4.43(m,2H)、3.02〜2.90(m,4H)、2.86(s,3H)、1.85(m,2H)、1.62(m,2H)、1.37(t,J=7.3Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 154.2、152.3、149.9、138.6、132.3、127.6、127.0、117.1、115.5、103.6、44.7、42.5、27.7、26.7、20.3、12.4。
MS(APCI)m/z 378(M+H)+
元素分析計算値(C172353S・0.50H2O):%C、52.83;%H、6.26;%N、18.12;%S、8.30。実測値:%C、52.86;%H、6.30;%N、18.25;%S、8.29。
実施例104
2−(エトキシメチル)−7−[(2−メチルベンジル)オキシ]−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(750mg、2.39mmol)を、加熱しながらDMF(50mL)に溶解させた。固形の炭酸セシウム(1.55g、4.77mmol)を加えた。15分後に、塩化2−メチルベンジル(487mg、2.63mmol)をその混合物に加えた。その反応溶液を周囲温度で一夜撹拌してから、水(500〜750mL)の上に注ぐと、直ちにミルク状白色の沈殿物が生成した。その混合物を1時間撹拌してから、その沈殿物を濾過により単離した。その固形物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム中メタノール0.5〜2%でグラジエント溶出)により精製し、次いで2−プロパノールから再結晶させた。最終生成物を、濾過により単離し、真空下60℃で一夜乾燥させると、780mgの2−(エトキシメチル)−7−[(2−メチルベンジル)オキシ]−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:216.0〜218.0℃。
元素分析計算値(C253042):C、71.74;H、7.22;N、13.39。実測値:C、71.70;H、7.57;N、13.30。
実施例105
(4−アミノ−8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
パートA
実施例54のパートAおよびBに記載の一般的な方法に従って、1−{[3−アミノ−6−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オールを調製したが、ただしパートAにおいて、7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンに代えて、6−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンを使用した。塩化エトキシアセチル(5.37g、43.8mmol)を、アセトニトリル(230mL)中の1−{[3−アミノ−6−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オール(7.45g、22.1mmol)の溶液に添加し、その反応溶液を一夜撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、残分をジクロロメタン中に溶解させた。得られた溶液を、重炭酸ナトリウム水溶液を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、ホライゾン(HORIZON)HPFCシステム(米国バージニア州シャーロッツビル(Charlottesville,Virginia,USA)のバイオテージ・インコーポレーテッド(Biotage,Inc.)から入手可能な、自動化、モジュラー高性能フラッシュ精製製品)上のカラムクロマトグラフィー(シリカゲルカートリッジ、溶出液、ジクロロメタン:メタノール(比率、98:2から95:5まで)により精製すると、N−{6−ベンジルオキシ−4−[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ]キノリン−3−イル}−2−エトキシアセトアミド塩酸塩が得られた。
パートB
パートAからの物質を、圧力容器中で、アンモニアのメタノール溶液(2M)で処理した。その反応溶液を160℃で6時間加熱してから、減圧下に濃縮すると、(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールが白色の固形物として得られた。mp:138〜140℃。
パートC
過酢酸(2.0mL、稀酢酸中32重量%、9.5mmol)を、酢酸エチル(400mL)中の(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール(2.5g、6.2mmol)の溶液に添加し、その反応溶液を周囲温度で2日間撹拌した。揮発分を減圧下に除去し、残分をジクロロメタン中に溶解させた。得られた溶液を、重炭酸ナトリウム水溶液および水を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物を、酢酸エチル、ヘキサンおよび2−プロパノールの混合物から再結晶させてから、ホライゾン(HORIZON)HPFCシステム上のカラムクロマトグラフィー(シリカゲルカートリッジ、溶出液、ジクロロメタン:メタノール(比率98:2から90:10まで)により精製すると、1.9gの(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールが固形物として得られた。mp:228〜230℃。
パートD
実施例54のパートGに記載の一般的な方法を修正して、(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール(1.45g、3.44mmol)をアミノ化させるのに用いた。その反応溶液を3時間撹拌し、水系の処理を終えてから、その反応生成物を、2−プロパノールから再結晶させると、(4−アミノ−8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールが白色の結晶性固形物として得られた。mp:181〜182℃。
元素分析計算値(C242843):%C、68.55;%H、6.71;%N、13.32。実測値:%C、68.45;%H、6.62;%N、13.46。
実施例106
N−[4−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミド
Figure 0005128815
パートA
N−(4−アミノブチル)カルバミン酸tert−ブチル(28.6g、152.0mmol)を、実施例1のパートA〜Dにおいて調製した、7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(40.7g、138mmol)とトリエチルアミン(38.5mL、276mmol)のジクロロメタン中溶液に、滴下により1.5時間かけて添加した。その反応溶液18時間撹拌してから、反応混合物を、水を用いて2回、飽和塩化ナトリウム水溶液を用いて1回洗浄した。その有機物を、無水硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物を2−プロパノールから再結晶させると、51.4gの[4−(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)ブチル]カルバミン酸tert−ブチルが金褐色の粉末として得られた。
パートB
[4−(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)ブチル]カルバミン酸tert−ブチル(20.36g、43.6mmol)をトルエン(450mL)中でスラリー化し、5%白金/カーボン(4.3g)および少量のトルエンを仕込んだパール反応容器に加えた。2−プロパノール(50mL)を添加し、その容器に水素(30psi、2.1×105Pa)を仕込んだ。水素は3回置換した。4時間後、その触媒を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過により除去し、そのフィルターケークを、トルエン(0.5L)、50%トルエン/2−プロパノール(0.5L)、そして2−プロパノール(0.25L)を用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮し、その残分にトルエンを混合して減圧下に濃縮すると、20.7gの[4−(3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−イルアミノ)ブチル]カルバミン酸tert−ブチルが粘度の高い黒色の油状物として得られた。
パートC
[4−(3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−イルアミノ)ブチル]カルバミン酸tert−ブチル(20.7g、43.6mmol)をトルエン(225mL)中に溶解させた。ピリジン塩酸塩(2.03g)とオルトプロピオン酸トリメチル(6.2mL、43.6mmol)を加え、その混合物を還流温度で3.25時間加熱した。その反応溶液を放冷して室温とすると、微細な沈殿物が生成した。その沈殿物を濾過により単離し、トルエンを用いて洗浄した。オフホワイト色の固形物を真空下で2時間乾燥させた。濾液を蒸発させ、その残分をジクロロメタン中に溶解させた。得られた溶液を、水および塩水を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、褐色無定形の固形物が得られた。その固形物を合わせると、17.2gの[4−(7−ベンジルオキシ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]カルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートD
mCPBA(10.6g、33.7mmol)を、クロロホルム(270mL)中の[4−(7−ベンジルオキシ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]カルバミン酸tert−ブチル(16.0g、33.7mmol)の溶液に一度に加えた。その反応溶液を1.5時間撹拌してから、水酸化アンモニウム(270mL)を添加した。その混合物を15分間撹拌し、塩化p−トルエンスルホニル(6.42g、33.7mmol)を3回に分けて加えた。その反応溶液を18時間撹拌した。層分離をし、その水層を、ジクロロメタンを用いて抽出した。有機フラクションを合わせて、水および塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分をアセトニトリルから再結晶させると、9.73gの[4−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]カルバミン酸tert−ブチルが灰色の粉末として得られた。
パートE
濃塩酸(18mL)を、エタノール(100mL)中の[4−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]カルバミン酸tert−ブチル(9.0g、18mmol)の溶液に加え、その反応溶液を15分間撹拌した。エタノールを減圧下に除去し、その残分について、エタノール中への溶解、減圧下での濃縮、を2回繰り返した。固形の残分を、塩水(25mL)および水(100mL)と撹拌し、その混合物のpHが14となるように50%水酸化ナトリウム水溶液を加えた。ジクロロメタンを加え、層分離させた。その水層を、ジクロロメタン(100mL)を用いて2回、クロロホルム(100mL)を用いて2回抽出した。有機フラクションを合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、7.00gの1−(4−アミノブチル)−7−ベンジルオキシ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがオフホワイト色の粉末として得られた。
パートF
1−(4−アミノブチル)−7−ベンジルオキシ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(7.0g、18mmol)をクロロホルム(180mL)と混合し、その懸濁液を氷/水浴で冷却した。塩化メタンスルホニル(1.59mL、20.5mmol)を滴下により加え、その反応溶液を18時間間撹拌した。飽和炭酸ナトリウム水溶液をその溶液に加え、層分離させた。水層の中の沈殿物を、濾過により単離し、エタノールおよびジエチルエーテルを用いて洗浄し、メタノールとクロロホルムの混合物から再結晶させた。再結晶の際に、熱溶液をガラスファイバー濾紙を通して濾過した。N−[4−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミド(2.96g)がオフホワイト色の固形物として単離された。その有機層を減圧下に濃縮し、その残分を沸騰メタノールを用いて撹拌し、濾過により単離すると、1.90gのN−[4−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミドが白色の固形物として得られた。mp:213.5〜215℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.93(d,J=9.0Hz,1H)、7.49〜7.29(m,5H)、7.11(d,J=2.6Hz,1H)、6.98〜6.95(m,1H)、6.96(dd,J=8.8、2.7Hz,1H)、6.36(s,2H)、5.19(s,2H)、4.47〜4.42(m,2H)、2.96(q,J=6.6Hz,2H)、2.88(q,J=7.5Hz,2H)、2.84(s,3H)、1.86〜1.76(m,2H)、1.64〜1.54(m,2H)、1.35(t,J=7.4Hz,3H)。
MS(ESI)m/z 468.2077(計算値(C242953S、M+H)468.2069)。
元素分析計算値(C242953S):%C、61.65;%H、6.25;%N、14.98。実測値:%C、61.51;%H、6.30;%N、14.98。
実施例107
N−[4−(4−アミノ−2−エチル−7−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミド
Figure 0005128815
実施例106により調製した、N−[4−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミド(2.00g、4.28mmol)のアセトニトリル(250mL)およびメタノール(50mL)中の暖かい溶液を、10%パラジウム/カーボン(1.00g)および少量のアセトニトリルを含むパール反応容器に加えた。その容器を水素圧(25psi、1.7×105Pa)の下に置き、21時間の間に水素を3回再充填した。次いで濃塩酸(30mL)をその反応混合物に加え、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。そのフィルターケークを、水(200mL)を用いて洗浄し、その濾液を減圧下に濃縮した。エタノール(2×100mL)をその残分に加え、減圧下に濃縮すると、白色の固形物が得られた。その固形物を水(30mL)と混合し、1M水酸化ナトリウム水溶液を添加して、そのpHを8に調節した。得られた白色の粒状沈殿物を、濾過により単離、水およびエタノールを用いて洗浄し、熱エタノールと共に撹拌し、濾過により単離すると、0.860gのN−[4−(4−アミノ−2−エチル−7−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミドが白色の粉末として得られた。mp:220℃(分解)。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.42(s,1H)、7.83(d,J=8.9Hz,1H)、6.97(t,J=5.8Hz,1H)、6.93(d,J=2.4Hz,1H)、6.78(dd,J=8.8、2.4Hz,1H)、6.29(s,2H)、4.44〜4.39(m,2H)、2.99〜2.84(m,4H)、2.84(s,3H)、1.86〜1.76(m,2H)、1.64〜1.55(m,2H)、1.34(t,J=7.4Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 156.0、152.6、151.6、146.5、132.9、124.4、120.9、111.9、109.6、108.0、44.1、41.9、39.1、26.9、26.3、19.8、12.0。
MS(ESI)m/z 378.1597(計算値(C172353S、M+H)378.1600)。
元素分析計算値(C172353S):%C、54.09;%H、6.14;%N、18.55。実測値:%C、53.83;%H、6.35;%N、18.21。
実施例108
2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−8−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
5−ヒドロキシアントラニル酸(100g、0.653mol)と無水酢酸(500mL、5.29mol)の混合物を、還流温度で2時間撹拌した。その溶液を減圧下に濃縮し、その残分を減圧下で一夜乾燥させると、143gの6−アセトオキシ−2−メチルベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オンがオフホワイト色の固形物として得られた。
パートB
1.44Lの氷酢酸中の6−アセトオキシ−2−メチルベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン(143g、0.653mol)の溶液を、アジ化ナトリウム(44.66g、0.687mol)と共に一夜撹拌した。その溶液を減圧下に濃縮し、次いでトルエン(1.2L)を加えた。1時間撹拌すると、固形物が生成した。その固形物を濾過により回収してから、減圧下で一夜乾燥させた。その固形物を2Lの水の中に溶解させ、濃塩酸を用いてそのpHを1に調節した。3時間撹拌してから、得られた固形物を濾過し、流通空気下で一夜乾燥させると、164.1gの5−アセトオキシ−2−(5−メチルテトラゾル−1−イル)安息香酸がオフホワイト色の固形物として得られた。
パートC
炭酸セシウム(176g、1.13mol)を、1.8Lのアセトン中の5−アセトオキシ−2−(5−メチルテトラゾル−1−イル)安息香酸(164g、0.620mol)の溶液に添加した。その混合物を激しく撹拌し、100mLのアセトンを用いて希釈したヨードエタン(116g、0.682mol)を1時間かけて滴下により加えた。その反応溶液を周囲温度で一夜撹拌してから、減圧下に濃縮した。得られた固形物を、ジクロロメタンと水の間で分配させた。水フラクションを、ジクロロメタンを用いて抽出し、有機フラクションを合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、166gの5−アセトオキシ−2−(5−メチルテトラゾル−1−イル)安息香酸エチルが褐色の油状物として得られた。
パートD
5−アセトオキシ−2−(5−メチルテトラゾル−1−イル)安息香酸エチル(164g、0.565mol)を500mLのDMFに溶解させ、水浴の中に浸漬させた。カリウムエトキシド(52.3g、0.621mol)をその溶液に少しずつ加えたが、その反応溶液の温度を40℃未満に保った。30分後にその反応溶液を4Lの水中に注ぎ、塩化アンモニウムをその溶液に加えて、反応生成物を沈殿させた。1時間撹拌してから、その沈殿物を濾過し、流通空気下で乾燥させると、98.5gの5−ヒドロキシ−2−(5−メチルテトラゾル−1−イル)安息香酸エチルが白色の固形物として得られた。
パートE
炭酸カリウム(110g、0.793mol)を、500mLのDMF中の5−ヒドロキシ−2−(5−メチルテトラゾル−1−イル)安息香酸エチル(98.5g、0.397mol)の溶液に添加した。30分激しく撹拌してから、臭化ベンジル(75g、0.438)を加え、その反応溶液を一夜撹拌した。その溶液を濾過し、次いで減圧下に(50℃で)濃縮した。得られた固形物を、400mLのジクロロメタンの中でスラリー化し、濾過した。その濾液を減圧下に濃縮すると、115gの5−ベンジルオキシ−2−(5−メチルテトラゾル−1−イル)安息香酸エチルが褐色の油状物として得られた。
パートF
カリウムエトキシド(57.5g、0.682mol)を、550mLのDMF中の5−ベンジルオキシ−2−(5−メチルテトラゾル−1−イル)安息香酸エチル(115.6g、0.341mol)の溶液に、少しずつ添加した。その反応は発熱反応で、温度が35℃上昇した。その反応混合物を氷浴で冷却し、1時間撹拌した。次いでその溶液を、500gの塩化アンモニウムを含む6Lの水の中に注いだ。黄色〜オレンジ色の沈殿物が生成した。一夜撹拌してから、その反応溶液を濾過した。回収された固形物を真空炉の中50℃で乾燥させると、100gの7−(ベンジルオキシ)テトラアゾロ[1,5−a]キノリン−5−オールが得られた。
パートG
7−(ベンジルオキシ)テトラアゾロ[1,5−a]キノリン−5−オール(99.7g、0.341mol)の500mL酢酸中スラリーを調製し、それに硝酸(70%、28.2mL、0.443mol)を加えた。その混合物を100℃で30分間加熱した。次いでその反応溶液を冷却して15℃とし、濾過した。その固形物を流通空気下で2日間乾燥させると、81gの7−ベンジルオキシ−4−ニトロテトラアゾロ[1,5−a]キノリン−5−オールが淡褐色の固形物として得られた。
パートH
DMF(50mL)を冷却して0℃とし、オキシ塩化リン(10.92g、71.2mmol)を滴下により加えた。冷却浴を外して、30分間撹拌してから、得られた桃色の溶液を、DMF(15mL)中の7−ベンジルオキシ−4−ニトロテトラアゾロ[1,5−a]キノリン−5−オール(20g、59.3mmol)のスラリーに滴下により添加した。出発物質が消尽されるまでその反応溶液を撹拌し、次いで2Lの氷の上に注いだ。得られた黄褐色の沈殿物を濾過し、水を用いて洗い流し、次いでジクロロメタン中でスラリー化させた。このスラリーに、イソブチルアミン(21.6g、297mmol)を加え、その混合物を周囲温度で一夜撹拌した。次いでその混合物を濾過し、その濾液を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下に濃縮すると、23gの暗緑色の固形物が得られた。その物質を、クロマトグラフィーにより精製した(シリカ、溶出液、クロロホルム中メタノール0〜4%でグラジエント)。アセトニトリルから最終的に再結晶させると、10gの7−(ベンジルオキシ)−N−(2−メチルプロピル)−4−ニトロテトラアゾロ[1,5−a]キノリン−5−アミンが黄褐色の固形物として得られた。
パートI
7−(ベンジルオキシ)−N−(2−メチルプロピル)−4−ニトロテトラアゾロ[1,5−a]キノリン−5−アミン(10g、25.4mmol)を、5%白金/カーボン(1g)を含む200mLのアセトニトリル中で、水素圧50psi(3.45×105Pa)の下で振盪させた。5時間後に、その混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過した。幾分かの反応生成物が、フィルターケークの上に固形物として単離された。その固形物を集め、温DMF中に溶解させ、フレッシュなセライト(CELITE)濾過助剤を再び通して濾過した。濾液を合わせて冷却し、一夜静置した。得られた沈殿物を2クロップにわたって集めると、7.6gの7−(ベンジルオキシ)−N5−(2−メチルプロピル)テトラアゾロ[1,5−a]キノリン−4,5−ジアミンが褐色の固形物として得られた。
パートJ
塩化エトキシアセチル(2.7g、22mmol)を、200mLのピリジン中の7−(ベンジルオキシ)−N5−(2−メチルプロピル)テトラアゾロ[1,5−a]キノリン−4,5−ジアミン(7.6g、21mmol)の溶液に、滴下により加えた。その溶液を1時間撹拌し、追加の塩化エトキシアセチルを加えた。その溶液を一夜還流させ、その後溶媒を除去した。固形物質を300mLのクロロホルムに溶解させ、150mLの1%炭酸ナトリウム水溶液と共に撹拌した。10%水酸化ナトリウムを用いて、そのpHを10に調節した。有機フラクションを、1%炭酸ナトリウムを用いて2回、塩水溶液を用いて1回洗浄した。次いでその有機フラクションを硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮すると、8.8gの8−(ベンジルオキシ)−5−(エトキシメチル)−6−(2−メチルプロピル)−6H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]キノリンが淡褐色の固形物として得られた。少量をエタノールから再結晶させて、分析試料とした。mp:183.5〜184.5℃。
元素分析計算値(C242662):%C、66.96;%H、6.09;%N、19.52。実測値:%C、66.62;%H、5.81;%N、19.48。
パートK
8−(ベンジルオキシ)−5−(エトキシメチル)−6−(2−メチルプロピル)−6H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]キノリン(8g、18.6mmol)を、100mLのエタノールと300mLのアセトニトリルの中で10%パラジウム/カーボン(1g)と共に、50psi(3.45×105Pa)の水素下で、一夜振盪させた。追加の触媒を加えて、その混合物をさらにもう一日振盪させた。その混合物を、500mLのメタノールを用いて希釈し、還流温度に近い温度に加熱し、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過した。冷却すると、沈殿物が生成した。固形物(4.2g)を濾過により回収した。濾液を濃縮して乾固させてから、メタノール中で再度スラリー化させ、濾過すると、第二クロップの固形物(1g)が得られた。その第二クロップを、メタノール:アセトニトリルから再結晶させると、650mgの5−(エトキシメチル)−6−(2−メチルプロピル)−6H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]キノリン−8−オールが白色の固形物として得られた。
元素分析計算値(C172062):%C、59.99;%H、5.92;%N、24.69。実測値:%C、59.82;%H、5.89;%N、24.89。
パートL
5−(エトキシメチル)−6−(2−メチルプロピル)−6H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]キノリン−8−オール(260mg、0.76mmol)を、10mLのテトラヒドロフラン(THF)、3−ピリジルカルビノール(87mg、0.80mmol)およびトリフェニルホスフィン(299mg、1.14mmol)の中で撹拌した。ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(231mg、1.14mmol)を滴下によりその混合物に加えた。30分後に、3−ピリジルカルビノールをさらに2滴追加し、その反応溶液を周囲温度で一夜撹拌した。薄層クロマトグラフィー分析から、少量の出発物質がまだ残っていることが判った。さらなる量の反応剤を加えて、出発物質をすべて消尽させた。その反応溶液を、酸性イオン交換樹脂を通して濾過し、その樹脂を、メタノール、次にメタノール中1Mアンモニアを用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、280mgの5−(エトキシメチル)−6−(2−メチルプロピル)−8−(ピリジン−3−イルメトキシ)−6H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]キノリンがオフホワイト色の固形物として得られた。
パートM
5−(エトキシメチル)−6−(2−メチルプロピル)−8−(ピリジン−3−イルメトキシ)−6H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]キノリン(300mg、0.69mmol)とトリフェニルホスフィン(1g、4.17mmol)と一緒にバイアル中に密封し、撹拌しながら150℃で4時間加熱した。その反応溶液を冷却して周囲温度とし、クロロホルムを用いて希釈し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、溶出液、クロロホルム中メタノール5〜10%でグラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを真空下で濃縮すると、褐色の固形物が得られた。その固形物を、4mLの3M塩酸中で1時間還流させた。固形の水酸化カリウムを添加してそのpHを14に調節し、得られた沈殿物を濾過した。その固形物を減圧下で乾燥させると、2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−8−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:204.0〜206.0℃。
MS(APCI)m/z 406(M+H)+
元素分析計算値(C232752):%C、68.12;%H、6.71;%N、17.27。実測値:%C、67.47;%H、7.13;%N、17.09。
実施例109
3−{[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−イル)オキシ]メチル}安息香酸
Figure 0005128815
パートA
5−(エトキシメチル)−6−(2−メチルプロピル)−6H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]キノリン−8−オール(4.0g、11.75mmol)を100mLのDMFに溶解させ、炭酸カリウム(3.3g、23.5mmol)と共に30分間撹拌した。その混合物に、3−(ブロモメチル)安息香酸メチル(2.8g、12.33mmol)を加え、その反応溶液を一夜撹拌した。その反応溶液を10倍容の水に注ぎ、沈殿物を順次、濾過し、ジクロロメタン中に溶解させ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、6.1gの3−{[(5−エトキシメチル−6−(2−メチルプロピル)−6H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]キノリン−8−イル)オキシ]メチル}安息香酸メチルが白色の固形物として得られた。
パートB
実施例108パートMに記載の一般的な方法を使用して、3−{[(5−エトキシメチル−6−(2−メチルプロピル)−6H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]キノリン−8−イル)オキシ]メチル}安息香酸メチル(2.6g、5.32mmol)を還元して、3−{[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−イル)オキシ]メチル}安息香酸とすると、そのナトリウム塩が白色の固形物として得られた。その固形物をメタノール中に溶解させ、そのpHを8に調節した。得られた沈殿物を濾過し、乾燥させると、800mgの3−{[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−イル)オキシ]メチル}安息香酸がオフホワイト色の粉末として得られた。
MS(APCI)m/z 449(M+H)+
元素分析計算値(C252844・0.1H2O):%C、66.68;%H、6.31;%N、12.44。実測値:%C、66.50;%H、6.13;%N、12.26。
実施例110
3−{(4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−イル)オキシ]メチル)}ベンジルアルコール
Figure 0005128815
無水THF中の3−{[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−イル)オキシ]メチル}安息香酸(800mg、1.78mmol)を不活性条件下で撹拌し、水素化アルミニウムリチウム(250mg、6.58mmol)を少量ずつ添加した。15分後に、0.25mLの水、続いて0.25mLの15%水酸化ナトリウム水溶液、続いて0.75mLの水を加えた。得られた混合物を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、クロロホルム中0〜10%メタノールでグラジエント)を用いて精製した。混じりけのないフラクションを濃縮し、アセトニトリルから再結晶させると、360mgの3−{(4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−イル)オキシ]メチル)}ベンジルアルコールがピンク色の結晶物として得られた。mp:164.2〜167.2℃。
MS(APCI)m/z 435(M+H)+
元素分析計算値(C253043):%C、69.10;%H、6.96;%N、12.89。実測値:%C、68.89;%H、6.86;%N、12.97。
実施例111
1−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
パートA
7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(66.4g、0.21mol)を、ジクロロメタン(1.5L)およびトリエチルアミン(59mL、0.422mol)の混合物に溶解させた。ジクロロメタン(100mL)中の1−アミノ−2−メチル−2−プロパノール(22.5g、0.25mol)の溶液を滴下により加えた。その反応溶液を周囲温度で3時間撹拌してから、1%炭酸ナトリウム水溶液を用いて反応を停止させた。沈殿物が生成したのでそれを濾過すると、60gの粗製1−(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)−2−メチルプロパン−2−オールが黄褐色の固形物として得られた。
MS(APCI)m/z 368(M+H)+
パートB
1.6Lのアセトニトリルに、60gのパートAからの反応生成物を添加した。次いでそのスラリーに、11gの5%白金/カーボン触媒を加え、その混合物を、50psi(3.4×105Pa)の水素下で14時間振盪させた。次いでその反応混合物を2.5Lのメタノールに溶解させて取り出し、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、それを1Lの熱メタノールを用いて洗浄した。濾液を合わせて減圧下に濃縮すると、53.6gの1−(3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−イルアミノ)−2−メチルプロパン−2−オールが褐色の固形物として得られた。
パートC
1−(3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−イルアミノ)−2−メチル−プロパン−2−オール(25g、74.09mmol)を、500mLのピリジンに加えた。その混合物に、20mLのトルエンに溶解させた塩化メトキシプロピオニル(10g、81.5mmol)の溶液を滴下により添加した。酸塩化物の約半量を添加した後には、その反応混合物は完全に均一となった。酸塩化物の添加2時間後に、その反応混合物を還流温度に加熱して、一夜保った。ディーン・スタークトラップを使用して、溶媒を濃縮した。周囲温度にまで冷却すると、白色の沈殿物が得られたので、それを濾過により集めた。その固形物を、1%の熱炭酸ナトリウム水溶液(75〜80℃)1Lの中で1時間かけてスラリー化した。次いでその混合物を氷浴で冷却し、固形物質を濾過し、水を用いて洗い流し、乾燥させると、22.7gの1−[7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが白色の固形物として得られた。mp:170〜171.5℃。
元素分析計算値(C242733):%C、71.09;%H、6.71;%N、10.36。実測値:%C、70.99;%H、6.70;%N、10.39。
パートD
3−クロロペルオキシ安息香酸(mCPBA、純度60%、11.7g、40.7mmol)を、ジクロロメタン(300mL)中の1−[7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(15g、37.0mmol)の溶液に、少しずつ加えていった。その混合物を周囲温度で一夜撹拌した。少量の出発物質が残存していたので、2gのmCPBAを追加した。その反応溶液を45分間撹拌し、次いで150mLの水酸化アンモニウム水溶液を加えた。p−トルエンスルホン酸(8.5g、44.4mmol)を少量ずつ15分かけて添加し、その反応溶液を1時間撹拌した。層分離をさせ、その有機フラクションを、1%炭酸ナトリウム水溶液を100mLずつ用いて2回洗浄した。有機フラクションを無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、18gの褐色の固形物が得られた。少量の固形物(1g)をアセトニトリルから再結晶させると、0.6gの1−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:185〜186.5℃。
元素分析計算値(C242843):%C、68.55;%H、6.71;%N、13.32。実測値:%C、68.49;%H、6.82;%N、13.35。
実施例112
4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール
Figure 0005128815
実施例5に記載の一般的な方法を使用して、1−[4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(14.0g)を転化させて、7gの4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールをオフホワイト色の固形物として得た。少量の固形物をメタノールから再結晶させて、分析用試料として得た。mp:258.0〜260.0℃。
元素分析計算値(C172243・CH3OH):%C、59.65;%H、7.23;%N、15.46。実測値:%C、59.39;%H、7.37;%N、15.67。
実施例113
1−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−7−(3−ニトロベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
炭酸カリウム(2.1g、15.0mmol)を、DMF(50mL)中の4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(2.5g、7.5mmol)の溶液に添加した。15分間撹拌してから、臭化3−ニトロベンジル(1.7g、8.3mmol)を加えた。その反応溶液を周囲温度で一夜撹拌してから、600mLの水の中に注いだ。淡黄色の沈殿物が生成した。追加の炭酸カリウム20gを加え、その混合物を30分間撹拌した。沈殿物を濾過し、700mLのメタノールに溶解させて取り出し、減圧下に濃縮すると、3.3gの黄色の固形物が得られた。固形物をメタノールから再結晶させると、175mgの1−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−7−(3−ニトロベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが黄色の針状物として得られた。mp:125.0〜127.0℃。
MS(APCI)m/z 466(M+H)+
元素分析計算値(C242755・CH3OH):%C、60.35;%H、6.28;%N、14.08。実測値:%C、60.08;%H、6.17;%N、14.10。
実施例114
1−[4−アミノ−7−(3−アミノベンジルオキシ)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
1−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−7−(3−ニトロベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(3.1g、6.66mmol)を、100mLの温エタノールおよび1gの5%白金/カーボンと混合した。その混合物を、水素圧(50psi、3.4×105Pa)下で5時間振盪させた。溶液から物質が現れたので、追加として100mLのメタノールおよび0.5gの白金触媒を加えた。水素圧下で一夜振盪させてから、その混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過した。そのフィルターケークを、3×75mLずつの熱メタノールを用いて洗浄し、濾液を合わせて、減圧下に濃縮した。オレンジ色の泡状物が得られたので、それをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル使用)により精製した。溶出液の極性成分は、クロロホルム:メタノール:2%水酸化アンモニウム水溶液(80:18:2)(CMA)であり、溶出は、CMA:クロロホルムを0:100から40:60までグラジエントをかけて実施した。反応生成物を含むフラクションを集めて、濃縮すると、1.55gの1−[4−アミノ−7−(3−アミノベンジルオキシ)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。少量を、アセトニトリルから再結晶させて、分析試料を得た。mp:203.0〜206.0℃。
MS(APCI)m/z 436(M+H)+
元素分析計算値(C242953):%C、66.19;%H、6.71;%N、16.08。実測値:%C、65.84;%H、6.94;%N、16.00。
実施例115
1−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−7−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール、(2.5g、7.5mmol)を75mLのTHFの中でスラリー化させ、それに、3−ピリジルカルビノール(350mg、3.18mmol)およびトリフェニルホスフィン(1.59g、6.06mmol)を添加した。それに、1.2g(5.93mmol)のジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)を加え、その反応混合物を45分間撹拌した。それぞれの反応剤の約3当量を追加として加えて、その反応を完結させた。次いでその反応混合物を濃縮し、クロロホルムと炭酸ナトリウム水溶液との間で分配させた。その有機フラクションを乾燥させ、イオン交換樹脂を通したが、溶出液としては、メタノール、次いで1Mアンモニア(メタノール中)を使用した。溶媒を濃縮し、その残分をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、クロロホルム中CMA0〜40%グラジエント)により精製した。所望のフラクションを濃縮すると、油状物が得られたので、それを20mLの還流温度アセトニトリルの中に溶解させて取り出した。冷却すると白色の結晶物が生成したので、それを濾過し、乾燥させると、0.55gの1−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−7−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。mp:200.0〜202.0℃。
MS(APCI)m/z 422(M+H)+
元素分析計算値(C232753・1.33H2O):%C、62.02;%H、6.71;%N、15.72。実測値:%C、61.84;%H、6.25;%N、15.72。
実施例116
7−(フラン−3−イルメトキシ)−2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
7−ベンジルオキシ−2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(16.11g、46.6mmol)、10%パラジウム/カーボン(4.96g)、およびエタノール(380mL)を合わせた。その混合物を、50psi(3.4×105Pa)の水素圧下で一夜振盪させてから、濾過した。固形物を、酢酸エチルを用いて洗浄し、濾液を濃縮した。その残分にジエチルエーテルを加えると、緑色の固形物が生成した。その固形物を、アセトニトリルから再結晶させると、6.63gの2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールがベージュ色の固形物として得られた。
元素分析計算値(C15173O):%C、70.56;%H、6.71;%N、16.46。実測値:%C、70.33;%H、6.66;%N、16.35。
パートB
2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(300mg、1.17mmol)、トリフェニルホスフィン(921mg、3.51mmol)、および3−フランメタノール(173mg、1.76mmol)を20mLの無水THFの中でスラリー化させた。5分後に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(710mg、3.51mmol)をその混合物に滴下により加えた。得られた均質な溶液を6日間撹拌した。その反応溶液をHPLCで分析すると、出発物質のほとんどが存在していることが判った。追加のトリフェニルホスフィン(150mg)、3−フランメタノール(0.5mL)を加え、それに続けてジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1mL)を加えた。1時間後にその反応溶液を分析すると、2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ−[4,5−c]キノリン−7−オールはすべて消尽していることが判った。その反応溶液を酸性イオン交換樹脂を通して濾過したが、溶出液にはメタノール、それに続けて1Mアンモニア(メタノール中)を用いた。その濾液を濃縮すると、500mgの7−(フラン−3−イルメトキシ)−2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが暗オレンジ色の油状物として得られた。
パートC
7−(フラン−3−イルメトキシ)−2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(500mg)を30mLのジクロロメタンに溶解させてから、3−クロロペルオキシ安息香酸(純度60%、403mg)を添加した。その反応溶液を周囲温度で30分間撹拌してから、30mLの水酸化アンモニウム水溶液を加えた。10分後に、塩化p−トルエンスルホニル(268mg、1.40mmol)を加え、その反応溶液をさらに15分間撹拌した。層分離をさせ、その水フラクションを、ジクロロメタン(20mLずつ)で2回洗浄した。その有機フラクションを合わせて、20mLずつの炭酸ナトリウム水溶液で3回洗浄した。炭酸ナトリウム水溶液フラクションを合わせて、クロロホルム(20mLずつ)を用いて4回抽出した。有機フラクションを全部合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮すると、オレンジ色の泡状物が得られた。その粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、クロロホルム中メタノールをグラジエント)を用いて精製した。混じりけのないフラクションを合わせて、濃縮し、得られた固形物をアセトニトリルから再結晶させると、102mgの7−(フラン−3−イルメトキシ)−2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の粉末として得られた。mp:181.0〜183.0。
MS(APCI)m/z 351(M+H)+
元素分析計算値(C202242・0.6CH3CN):%C、67.89;%H、6.40;%N、17.18。実測値:%C、67.72;%H、6.67;%N、16.95。
実施例117
3−{[(4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]メチル}ベンゾニトリル
Figure 0005128815
4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール、(3.5g、10.6mmol)、炭酸カリウム(2.9g、21.2mmol)およびDMF(100mL)を合わせた。10分後に、α−ブロモ−m−トルニトリル(2.25g、11.6mmol)を加え、その反応溶液を一夜撹拌した。その混合物を、1.5Lの水中に注ぐと、白色の沈殿物が生成した。水をデカントさせ、その残分を350mLのクロロホルムの中に溶解させた。その溶液を、水(100mLずつ)を用いて2回洗浄した。その有機フラクションを乾燥させ、濃縮すると、4.8gの淡黄色の泡状物が得られた。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、クロロホルム中CMA、0〜20%グラジエント)を用いて精製し、それに続けてアセトニトリルから再結晶させると、550mgの3−{[(4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]メチル}ベンゾニトリルが淡黄色の結晶物として得られた。mp:195.7〜197.2℃。
MS(APCI)m/z 446(M+H)+
元素分析計算値(C252753):%C、67.40;%H、6.11;%N、15.72。実測値:%C、67.26;%H、6.36;%N、15.86。
実施例118
N−{3−[(4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イルオキシ)メチル]フェニル}メタンスルホンアミド
Figure 0005128815
1−[4−アミノ−7−(3−アミノベンジルオキシ)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール、(850mg、1.95mmol)およびトリエチルアミン(600mg、5.85mmol)を100mLのアセトニトリル:ジクロロメタン(1:1)に溶解させた。その溶液を氷浴中で冷却して、無水メタンスルホン酸(375mg、2.15mmol)を少量ずつ加えた。4時間後に、1モル当量の第二の無水メタンスルホン酸を添加し、その反応溶液を一夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。得られた褐色の油状物をジクロロメタンに溶解させて取り出し、1%炭酸ナトリウム水溶液を用いて洗浄し、乾燥させ、減圧下に濃縮した。得られた固形物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、(溶出液、クロロホルム中CMA、0〜20%グラジエント)により精製し、それに続けてアセトニトリルから再結晶させると、439mgのN−{3−[(4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イルオキシ)メチル]フェニル}メタンスルホンアミドが白色の結晶物として得られた。
MS(APCI)m/z 514(M+H)+
元素分析計算値(C253155S・0.55H2O):%C、56.67;%H、6.24;%N、13.22。実測値:%C、56.93;%H、6.35;%N、13.23。
実施例119〜121
パートA
実施例5の一般的な方法を使用して、(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールの脱ベンジル化を行った。その反応が完結してから、触媒を、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)膜を通す濾過により除去し、その濾液を減圧下に濃縮すると、淡褐色の固形物が得られた。その固形物を、1%炭酸ナトリウム水溶液の中でスラリー化させた。それによって、ねばねばしたスラリーが生成した。濃塩酸を加えて、pHを1まで低下させた。均質な溶液が得られたので、1%炭酸ナトリウム水溶液を加えて、そのpHを調節して5に戻した。固形物が沈殿してきたので、濾過により集めた。その固形物を空気流下で乾燥させると、4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。
MS(APCI)m/z 331(M+H)+
パートB
実施例7〜20に記載の一般的な方法に従ったが、ただし、その一般的手順におけるベンジルハライドを下記の表に記載のものに置きかえた。それぞれのサンプルについて、その反応生成物の精製と構造解析の結果を、表の下に記す。
Figure 0005128815
実施例119
1−[4−アミノ−7−(2−ベンジルオキシエトキシ)−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
水から反応生成物を沈殿させて、水/DMF溶液をデカントし、その残分をクロロホルムに溶解させ、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。その溶液を濾過し、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム中メタノール、0〜10%グラジエント)を通して溶出させた。混じりけのないフラクションを濃縮し、固形物質を、氷冷したアセトニトリルの中でスラリー化させた。その沈殿物を濾過により回収すると、1−[4−アミノ−7−(2−ベンジルオキシエトキシ)−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが白色の固形物として得られた。mp:131.0〜132.0℃。
MS(APCI)m/z 465(M+H)+
元素分析計算値(C263244):%C、67.22;%H、6.94;%N、12.06。実測値:%C、67.13;%H、7.03;%N、12.07。
実施例120
1−{4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(ピロル−1−イル)プロポキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール
水から反応生成物を沈殿させて、水/DMF溶液をデカントし、その残分をクロロホルムに溶解させ、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。その溶液を濾過し、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム中メタノール、0〜10%グラジエント)を通して溶出させた。混じりけのないフラクションを濃縮し、固形物質をアセトニトリルから再結晶させると、1−{4−[アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(ピロル−1−イル)プロポキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが淡黄色の結晶物として得られた。mp:182.5〜183.5℃。
MS(APCI)m/z 438(M+H)+
元素分析計算値(C243153):%C、65.88;%H、7.14;%N、16.01。実測値:%C、65.68;%H、7.39;%N、16.07。
実施例121
1−{4−アミノ−7−[2−(ベンゼンスルホニルメチル)ベンジルオキシ]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール
水から反応生成物を沈殿させて、水/DMF溶液を濾過し、その残分をクロロホルムに溶解させ、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。その溶液を濾過し、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム中メタノール、グラジエント)を通して溶出させた。混じりけのないフラクションを濃縮し、その黄色の油状物をイソプロパノール中に溶解させ、濃縮すると、1−{4−アミノ−7−[2−(ベンゼンスルホニルメチル)ベンジルオキシ]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが黄色の泡状物として得られた。
MS(APCI)m/z 575(M+H)+
元素分析計算値(C313445S・0.75C37OH・0.33H2O):%C、63.83;%H、6.55;%N、8.95。実測値:%C、63.45;%H、6.49;%N、8.80。
実施例122
1−{4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(ピリジン−3−イル)プロポキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
パートA
4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(2.35g、7.1mmol)、炭酸セシウム(4.6g、14.2mmol)、およびDMF(50mL)を合わせた。臭化プロパルギル(トルエン中80%、3.2g、21.3mmol)を加え、その反応溶液を一夜撹拌した。その反応溶液を500mLの水の中に注ぎ、固形の炭酸カリウムを加えてその混合物を塩基性に保った。沈殿物が生成した。その反応溶液を濾過し、回収された固形物を空気乾燥させると、1.8gの1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(プロプ−2−イニルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールがオフホワイト色の粉末として得られた。
パートB
1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(プロプ−2−イニルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(1.50g、4.07mmol)、3−ヨードピリジン(920mg、4.48mmol)、1.5mLの無水トリエチルアミン、PdCl2(PPh32(57mg、0.08mmol)、ヨウ化銅(I)(30mg、0.16mmol)、およびDMF(50mL)を合わせた。その反応混合物を60℃で5日間加熱した。その反応中に、追加量の触媒、ヨウ化銅およびヨードピリジンを加えた。その反応溶液を、水(500mL)と飽和炭酸カリウム水溶液(50mL)の中に注いだ。その反応溶液を一夜撹拌し、得られた沈殿物を濾過により回収した。その固形物をジクロロメタンに溶解させ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜7%グラジエント)を用いて精製すると、800mgの1−{4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(ピリジン−3−イル)プロプ−2−イニルオキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールがオレンジ色〜褐色の半固形物として得られた。
MS(APCI)m/z 446(M+H)+
パートC
1−{4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(ピリジン−3−イル)プロプ−2−イニルオキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール(800mg、1.79mmol)を、温エタノールに溶解させた。それに、200mgの10%パラジウム/カーボンを加え、その混合物を、50psi(3.4×105Pa)の水素圧下で振盪させた。24時間後に、追加の200mgのパラジウム触媒を加え、その反応溶液を、50psiの水素下で、さらに24時間振盪させた。触媒を濾過により除去し、その濾液を減圧下に濃縮すると、固形物が得られた。その物質を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜10%グラジエント)を用いて精製した。混じりけのないフラクションを集めて、濃縮した。得られた固形物を、アセトニトリルから再結晶させると、160mgの1−{4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(ピリジン−3−イル)プロポキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールがオフホワイト色の結晶物として得られた。mp:160.0〜161.0℃。
MS(APCI)m/z 450(M+H)+
元素分析計算値(C253153):%C、66.79;%H、6.95;%N、15.58。実測値:%C、66.79;%H、6.81;%N、15.76。
実施例123
1−{4−アミノ−7−[3−(3−アミノフェニル)プロポキシ]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
パートA
1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(プロプ−2−イニルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(0.5g、1.35mmol)、1−ヨード−3−ニトロピリジン(565mg、2.27mmol)、0.28mLの無水トリエチルアミン、PdCl2(PPh32(21mg、0.03mmol)、ヨウ化銅(I)(12mg、0.066mmol)、およびDMF(15mL)を合わせた。その反応混合物を75℃で4時間加熱した。その反応溶液を250mLの飽和NaCl水溶液中に注ぎ、24時間撹拌した。得られた褐色の沈殿物をジクロロメタン中に溶解させ、シリカゲルのプラグを通して濾過した(溶出液、ジクロロメタン中20%メタノール)。その濾液を減圧下に濃縮すると、1−{4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(3−ニトロフェニル)プロプ−2−イニルオキシ]]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが固形物として得られた。
パートB
パートAからの反応生成物を、エタノール(100mL)、メタノール(100mL)および200mgの10%パラジウム/カーボンと合わせた。その混合物を、50psi(3.4×105Pa)の水素圧下で一夜振盪させた。追加のパラジウム触媒を加え、その反応溶液を、35psi(2.4×105Pa)の水素下でさらに6時間振盪させた。触媒を濾過により除去し、その濾液を減圧下に濃縮すると、固形物が得られた。その物質を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜8%グラジエント)を用いて精製した。混じりけのないフラクションを集めて、濃縮した。回収した固形物を、もう一度フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、CMA:ジクロロメタン)により精製した。最終的にアセトニトリルから再結晶させると、141mgの1−{4−アミノ−7−[3−(3−アミノフェニル)プロポキシ]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:164.0〜166.0℃。
MS(APCI)m/z 464(M+H)+
元素分析計算値(C263353・H2O):%C、66.85;%H、7.32;%N、14.54。実測値:%C、64.74;%H、7.67;%N、14.71。
実施例124〜130
実施例7〜20に記載の一般的な方法に従ったが、ただし、4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールを、N−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−7−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドに置きかえた。使用したハライドは下記の表に示した。それぞれのサンプルについて、その反応生成物の精製と構造解析の結果を、表の下に記す。
Figure 0005128815
実施例124
N−{2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(3−メトキシベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド
反応生成物を水から沈殿させ、その沈殿物/水混合物に20gの固形の炭酸ナトリウムを加え、それに続けて30分間撹拌した。沈殿物を濾過により回収し、その固形物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、1〜5%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを濃縮し、その反応生成物をアセトニトリルから再結晶させると、550mgのN−{2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(3−メトキシベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドが白色の固形物として得られた。mp:221.0〜222.0℃。
MS(APCI)m/z 528(M+H)+
元素分析計算値(C263355S):%C、59.19;%H、6.30;%N、13.27。実測値:%C、59.00;%H、6.44;%N、13.22。
実施例125
N−{2−[4−アミノ−7−(2−クロロベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド
反応生成物を水から沈殿させ、その沈殿物/水混合物に20gの固形の炭酸ナトリウムを加え、それに続けて30分間撹拌した。沈殿物を濾過により回収し、その固形物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、1〜5%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを濃縮し、その反応生成物を熱メタノールの中でスラリー化させてから、数時間還流させた。その溶液を濃縮してメタノールを減容させ、冷却すると、それによって固形物が沈殿した。その固形物を濾過し、乾燥させると、325mgのN−{2−[4−アミノ−7−(2−クロロベンジルオキシ)−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドが白色の固形物として得られた。mp:253.0〜255.0℃。
MS(APCI)m/z 533(M+H)+
元素分析計算値(C2530ClN54S):%C、56.44;%H、5.68;%N、13.16。実測値:%C、56.20;%H、5.29;%N、12.89。
実施例126
N−{2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(4−フルオロベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド
反応生成物を水から沈殿させ、その沈殿物/水混合物に20gの固形の炭酸ナトリウムを加え、それに続けて30分間撹拌した。沈殿物を濾過し、その反応生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、1〜5%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを濃縮し、その反応生成物を熱アセトニトリル中でスラリー化させた。その固形物を濾過し、乾燥させると、325mgのN−{2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(4−フルオロベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドが白色の固形物として得られた。mp:251.0〜253.0℃。
MS(APCI)m/z 516(M+H)+
元素分析計算値(C2530FN54S):%C、58.24;%H、5.86;%N、13.58。実測値:%C、57.94;%H、6.21;%N、13.34。
実施例127
N−{2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(3−メチルベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド
反応生成物を水から沈殿させ、その沈殿物/水混合物に20gの固形の炭酸ナトリウムを加え、それに続けて30分間撹拌した。沈殿物を濾過により回収し、その固形物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、メタノール:ジクロロメタン、1〜5%増加グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを濃縮し、その反応生成物を熱アセトニトリル中でスラリー化させた。その固形物を濾過し、乾燥させると、600mgのN−{2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(3−メチルベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドが白色の固形物として得られた。mp:252.0〜254.0℃。
MS(APCI)m/z 512(M+H)+
元素分析計算値(C263354S):%C、61.04;%H、6.50;%N、13.69。実測値:%C、60.85;%H、6.66;%N、13.54。
実施例128
N−{2−[4−アミノ−7−(ベンズチアゾル−2−イルメトキシ)−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド
沈殿物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、1〜5%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを濃縮し、その固形物をアセトニトリルから再結晶させると、300mgのN−{2−[4−アミノ−7−(ベンズチアゾル−2−イルメトキシ)−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドが白色の固形物として得られた。mp:258.0〜259.0℃。
MS(APCI)m/z 555(M+H)+
元素分析計算値(C2630642):%C、56.30;%H、5.45;%N、15.15。実測値:%C、56.03;%H、5.78;%N、14.99。
実施例129
N−{2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(5−トリフルオロメチルフラン−2−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド
沈殿物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、1〜5%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを濃縮し、その固形物をアセトニトリルから再結晶させると、200mgのN−{2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(5−トリフルオロメチルフラン−2−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチル−エチル}メタンスルホンアミドが白色の固形物として得られた。mp:186.0〜188.0℃。
MS(APCI)m/z 556(M+H)+
元素分析計算値(C2428355S):%C、51.89;%H、5.08;%N、12.61。実測値:%C、51.95;%H、4.89;%N、12.53。
実施例130
5−[4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メタンスルホニルアミノ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イルオキシメチル]フラン−2−カルボン酸エチル
沈殿物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、1〜5%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを濃縮し、氷冷したアセトニトリル中でスラリー化させた。その固形物を濾過し、乾燥させると、125mgの5−[4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メタンスルホニルアミノ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イルオキシメチル]フラン−2−カルボン酸エチルが白色の粉末として得られた。mp:122.0〜123.0℃。
MS(APCI)m/z 560(M+H)+
元素分析計算値(C263357S):%C、54.48;%H、6.07;%N、12.22。実測値:%C、54.54;%H、5.93;%N、12.38。
実施例131
1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−8−[3−(ピリジン−3−イル)プロポキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
6−ベンジルオキシ−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミンを200mLのジクロロメタンに溶解させ、10mLのジクロロメタンで希釈した塩化メトキシアセチル(1.85g、17.1mmol)を滴下により添加した。1時間後に、溶媒を除去し、得られた固形物を、250mLのメタノール:水(3:1)に溶解させた。炭酸カリウム水溶液(6M)を加え、その反応溶液を、還流温度で3時間加熱した。溶媒を除去し、その残分を、200mLのジクロロメタンと100mLの水との間で分配させた。その水フラクションを単離し、ジクロロメタンを用いて3回抽出した。有機フラクションを合わせて、乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた物質を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜4%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを集めて、濃縮すると、4.2gの8−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが淡褐色の固形物として得られた。
パートB
3−クロロペルオキシ安息香酸(純度60%、3.5g、12.3mmol)を、200mLのジクロロメタン中の8−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(4.2g、11.19mmol)の溶液に少量ずつ添加した。その反応溶液を周囲温度で2時間撹拌してから、100mLの2%炭酸ナトリウム水溶液を加えた。その水層を、ジクロロメタンの100mLずつで2回抽出し、その有機フラクションを合わせて、乾燥させ、濃縮すると、4.3gの粗製の8−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが淡褐色の固形物として得られた。
MS(APCI)m/z 392(M+H)+
パートC
オキシ塩化リン(1.78g、11.6mmol)を、10mLのDMF中の8−ベンジルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンの溶液に滴下により添加した。1時間後に、その反応溶液を700mLの氷の上に注ぎ、一夜撹拌した。次いで固形の炭酸カリウムを加えてそのpHを10にした。30分撹拌してから、混合物を濾過した。得られた固形物を、水を用いて洗浄し、空気流下で乾燥させると、3.75gの8−ベンジルオキシ−4−クロロ−1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが黄褐色の固形物として得られた。
MS(APCI)m/z 410(M+H)+
パートD
8−ベンジルオキシ−4−クロロ−1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(2.73g、6.65mmol)を、酢酸中30%臭化水素25mLの中で、65℃で1時間撹拌した。その反応溶液を氷浴で冷却し、NaOH(50%)水溶液を添加して、そのpHを7に調節した。その沈殿物を、濾過により回収し、空気乾燥させると、2.75gの4−ブロモ−1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−オールが褐色の固形物として得られた。
パートE
パールボンベ装置の中で、7Nメタノール性アンモニア15mLの中の4−ブロモ−1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−オール(600mg、1.64mmol)のスラリーを、120℃で9時間加熱した。さらに150℃で36時間加熱してから、その反応溶液を冷却し、濃縮乾固させた。粗製の4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−オールを10mLのDMFに溶解させ、炭酸セシウム(800mg、2.64mmol)を加えた。10分後に、臭化プロパルギル(トルエン中80%、268mg、1.80mmol)を添加し、その反応溶液を一夜撹拌した。次いでその反応溶液を250mLの水の中に注ぎ、固形の炭酸カリウムを加えてその混合物を塩基性に保った。沈殿物が生成したので、それを濾過し、流通空気下で乾燥させると、450mgの1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−8−(プロプ−2−イニルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが得られた。
MS(ESI)m/z 339(M+H)+
パートF
10mLのDMF中の、1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−8−(プロプ−2−イニルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(300mg、0.88mmol)、3−ヨードピリジン(200mg、0.98mmol)、無水トリエチルアミン(0.3mL、2.22mmol)、PdCl2(PPh32(12mg、0.01mmol)、およびヨウ化銅(I)(6mg、0.03mmol)の混合物を60℃に加熱した。4時間後に、その反応溶液を冷却して周囲温度とし、一夜撹拌した。その反応混合物を200mLの水および30mLの飽和炭酸カリウムの中に注ぎ、一夜撹拌した。得られた黒色の沈殿物を濾過し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜7%でグラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを合わせて濃縮すると、160mgの1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−8−[(3−ピリジン−3−イル)プロプ−2−イニルオキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがガラス状の固形物として得られた。
MS(ESI)m/z 416(M+H)+
パートG
1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−8−[(3−ピリジン−3−イル)プロプ−2−イニルオキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(150mg、0.36mmol)を、最小量のエタノール:メタノール(1:1)に溶解させ、200mgの10%パラジウム/カーボンを添加した。その混合物を、50psi(3.4×105Pa)の水素圧下で2日間振盪させた。その反応溶液を濾過し、濃縮乾固させた。その固形物質を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、クロロホルム中CMA、0〜30%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを合わせて、濃縮し、アセトニトリルから再結晶させると、25mgの1−(2−メチルプロピル)−2−メトキシメチル−8−[3−(ピリジン−3−イル)プロポキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが、オフホワイト色の結晶物として得られた。mp:158.0〜159.0。
MS(APCI)m/z 420(M+H)+
元素分析計算値(C242952):%C、68.71;%H、6.97;%N、16.69。実測値:%C、68.48;%H、7.12;%N、16.62。
実施例132
1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(ピラジン−2−イル)プロポキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
パートA
1−(4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(プロプ−2−イニルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール(800mg、2.17mmol)を、40mLのDMFの中で、ヨードピラジン(492mg、2.39mmol)、無水トリエチルアミン(0.786mL、5.64mmol)、PdCl2(PPh32(30mg、0.04mmol)、およびヨウ化銅(I)(17mg、0.09mmol)と合わせた。その混合物を60℃で一夜加熱した。追加の反応剤を加えて、5日後に、その反応溶液を冷却して周囲温度とし、一夜撹拌した。次いでその反応混合物を、400mLの50%炭酸カリウム水溶液の中に注ぐと、それによりミルク状の褐色の沈殿物が生成した。その水性溶液をデカントし、その固形物をジクロロメタン中に溶解させ、乾燥させ、濾過した。その濾液を、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜8%グラジエント)を用いて精製した。その精製したフラクションを濃縮すると、1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(ピラジン−2−イル)プロプ−2−イニルオキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが白色の固形物として得られた。
MS(APCI)m/z 447(M+H)+
パートB
1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(ピラジン−2−イル)プロプ−2−イニルオキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(400mg、0.89mmol)を、最小量のメタノール:エタノール(1:1)に溶解させ、10%パラジウム/カーボン(400mg)と共に45psi(3.1×105Pa)の水素圧下に18時間振盪させた。その混合物を、PTFEフィルターを通して濾過し、その濾液を減圧下に濃縮した。得られた暗色の油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜6%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを濃縮した。その固形物をアセトニトリルから再結晶させると、1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(ピラジン−2−イル)プロポキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(57mg)が白色の固形物として得られた。mp:166.0〜167.0。
MS(APCI)m/z 451(M+H)+
元素分析計算値(C243063):%C、63.98;%H、6.71;%N、18.65。実測値:%C、63.66;%H、6.54;%N、18.62。
実施例133
2−エトキシメチル−1−プロピル−8−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
実施例150のパートA〜Fにおいて調製した8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを、実施例5に記載の方法に従って処理して、2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−オールを調製した。
2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−オール(680mg、2.38mmol)をジクロロメタン中に溶解させ、mCPBA(60%、750mg、2.62mmol)を添加した。その反応をTLCによりモニターして、出発物質がすべて消費されたことが判ってから、20mLの2%炭酸ナトリウム水溶液を添加した。その有機層を、2%炭酸ナトリウムを用いて2回さらに抽出した。その水フラクションを合わせ、濃縮し、塩酸を滴下により加えてそのpHを1にした。次いで、2%炭酸ナトリウムを少しずつ加えて、pHを5に調節した。沈殿物が生成したので、濾過により集めると、粗製の2−エトキシメチル−5−オキシド−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−オールがオフホワイト色の粉末として得られた。その固形物を、50mLの無水THFの中で、トリフェニルホスフィン(1.2g、4.76mmol)およびピリジン−3−メタノール(390mg、3.57mmol)と合わせた。ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.2g、5.95mmol)を滴下により加えた。4時間後に、追加のトリフェニルホスフィンとピリジン−3−メタノール、それに続けてジイソプロピルジカルボキシレートを加え、その反応溶液を1間撹拌した。水(1mL)を加え、その反応溶液を一夜撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた固形物をジクロロメタン中に溶解させ、2%炭酸ナトリウム水溶液50mLずつ用いて3回洗浄した。その水フラクションを合わせて、クロロホルムを用いて抽出した。その有機フラクションを合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、粗製の2−エトキシメチル−5−オキシド−1−プロピル−8−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが得られた。
パートB
パートAからの粗製2−エトキシメチル−5−オキシド−1−プロピル−8−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを50mLのジクロロメタン中に溶解させ、トリクロロアセチルイソシアネート(540mg、2.85mmol)を滴下により加えた。その反応を薄層クロマトグラフィーによりモニターし、出発物質が消尽されたら、2mLの濃水酸化アンモニウムを加えた。その反応溶液を30分間撹拌してから、カチオン交換樹脂を含むカラムを通過させた。そのカラムを、メタノールを用いて洗浄して不純物を除去し、次いで、メタノール中2Mアンモニアを用いて、所望の反応生成物をカラムから溶出させた。揮発分は減圧下に除去した。得られた残分をジクロロメタンに溶解させ、ホライゾン(HORIZON)HPFCシステム上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。シリカゲルカートリッジを用い、溶出液としては、ジクロロメタン中メタノール、0〜8%グラジエントを使用した。その固形物を、アセトニトリルから再結晶させてさらに精製すると、2−エトキシメチル−1−プロピル−8−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが淡琥珀色の結晶物として得られた。mp:190.0〜191.0℃。
元素分析計算値(C222552):%C、67.50;%H、6.44;%N、17.89。実測値:%C、67.24;%H、6.35;%N、17.96。
実施例134
1−[4−アミノ−2−(2−メトキシメチル)−7−[2−(ピロル−1−イル)エトキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールを、実施例7〜20の一般的手順の記載に従ってアルキル化したが、2当量の炭酸セシウムと1.1当量の1−(2−ブロモエチル)ピロールを用いた。その反応溶液を50℃で一夜加熱してから、さらに4時間80℃で加熱した。その反応溶液を冷却し、20gの塩化ナトリウムを含む水の中に注いだ。得られた沈殿物を濾過し、カラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜8%グラジエント)を用いて精製した。混じりけのないフラクションを合わせて、濃縮し、アセトニトリルから再結晶させると、160mgの1−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−7−[2−(ピロル−1−イル)エトキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:168.0〜169.0℃。
MS(APCI)m/z 424(M+H)+
元素分析計算値(C232953):%C、65.23;%H、6.90;%N、16.54。実測値:%C、65.16;%H、7.16;%N、16.69。
実施例135
1−(4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[2−(1H−インドル−3−イル)エトキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(500mg、1.51mmol)、炭酸セシウム(980mg、3.02mmol)、3−(2−ブロモエチル)インドール(375mg、1.66mmol)およびDMF(10mL)を合わせて、周囲温度で一夜撹拌してから、80℃で4時間加熱した。その反応混合物を冷却して周囲温度とし、20gの塩化ナトリウムを含む200mLの水の中に注いだ。得られた沈殿物を濾過し、ジクロロメタンに溶解させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜8%でグラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを集めて、濃縮した。その固形物を熱アセトニトリルの中でスラリー化させ、濾過し、減圧下で乾燥させると、305mgの1−(4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[2−(1H−インドル−3−イル)エトキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:220.0〜222.0℃。
MS(APCI)m/z 474(M+H)+
元素分析計算値(C273153):%C、68.48;%H、6.60;%N、14.79。実測値:%C、68.27;%H、6.80;%N、14.87。
実施例136
1−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−7−(5−メチルイソオキサゾル−3−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールを、実施例7〜20の一般的手順の記載に従ってアルキル化したが、2当量の炭酸セシウムと1.1当量の3−(ブロモメチル)−5−メチルイソオキサゾールを用いた。室温で一夜撹拌してから、その反応混合物を20gの塩化ナトリウムを含む200mLの水の中に注いだ。得られた沈殿物を濾過し、ジクロロメタンに溶解させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜8%でグラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを集めて、濃縮した。得られた固形物を、冷アセトニトリル中でスラリー化させ、濾過し、減圧下で乾燥させると、315mgの1−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−7−(5−メチルイソオキサゾル−3−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:169.0〜170.0。
MS(APCI)m/z 426(M+H)+
元素分析計算値(C222754・0.5H2O):%C、60.81;%H、6.50;%N、16.12。実測値:%C、61.05;%H、6.36;%N、16.26。
実施例137
1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(チアゾル−4−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(100mg、0.3mmol)、炭酸セシウム(488mg、1.5mmol)、4−(クロロメチル)チアゾール・HCl(102mg、0.6mmol)、臭化テトラブチルアンモニウム(96mg、0.3mmol)、トリエチルアミン(0.5mL)、およびDMF(10mL)を合わせて、周囲温度で一夜撹拌した。その反応溶液を減圧下に濃縮し、その残分にジクロロメタンを加えた。溶解しない固形物は濾過により除去した。その濾液を減圧下に濃縮し、次いでフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜4%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを合わせて、減圧下に濃縮した。得られた固形物をアセトニトリルから再結晶させると、62mgの1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(チアゾル−4−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが白色の粉末として得られた。mp:190.0〜191.0℃。
MS(APCI)m/z 428(M+H)+
元素分析計算値(C212553S):%C、59.00;%H、5.89;%N、16.38。実測値:%C、58.94;%H、5.90;%N、16.59。
実施例138
1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(2−メチルチアゾル−4−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(100mg、0.3mmol)、炭酸セシウム(488mg、1.5mmol)、4−(クロロメチル)−2−メチルチアゾール・HCl(110mg、0.6mmol)、臭化テトラブチルアンモニウム(96mg、0.3mmol)、トリエチルアミン(0.5mL)、およびDMF(10mL)を合わせて、周囲温度で一夜撹拌した。その反応溶液を減圧下に濃縮し、その残分にジクロロメタンを加えた。溶解しない固形物は濾過により除去した。その濾液を減圧下に濃縮し、次いでフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜5%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを合わせて、減圧下に濃縮した。得られた固形物をアセトニトリルから再結晶させると、77mgの1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(2−メチルチアゾル−4−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが白色の粉末として得られた。mp:200.0〜201.0℃。
MS(APCI)m/z 442(M+H)+
元素分析計算値(C222753S):%C、59.84;%H、6.16;%N、15.86。実測値:%C、59.86;%H、6.39;%N、15.98。
実施例139
1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[2−(チオフェン−2−イル)チアゾル−4−イルメトキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(100mg、0.3mmol)、炭酸セシウム(195mg、0.6mmol)、4−(クロロメチル)−2−(2−チエニル)−1,3−チアゾール(71mg、0.33mmol)、臭化テトラブチルアンモニウム(10mg、0.03mmol)、トリエチルアミン(0.5mL)、およびアセトニトリル(10mL)を合わせて、周囲温度で一夜撹拌した。その反応溶液を減圧下に濃縮し、その残分にジクロロメタンを加えた。溶解しない固形物は濾過により除去した。その濾液を減圧下に濃縮し、次いでフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜5%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを合わせて、減圧下に濃縮した。その固形物をアセトニトリルから再結晶させると、82mgの1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[2−(チオフェン−2−イル)チアゾル−4−イルメトキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールがオフホワイト色の粉末として得られた。mp:192.0〜194.0℃。
MS(APCI)m/z 510(M+H)+
元素分析計算値(C2527532):%C、58.92;%H、5.34;%N、13.74。実測値:%C、58.68;%H、5.24;%N、13.82。
実施例140
1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(チオフェン−2−イル)−[1,2,4]オキサジアゾル−5−イルメトキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチル−プロパン−2−オール
Figure 0005128815
4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(100mg、0.3mmol)、炭酸セシウム(195mg、0.6mmol)、5−(クロロメチル)−3−(2−チエニル)−1,2,4−オキサジアゾール(71mg、0.33mmol)、臭化テトラブチルアンモニウム(10mg、0.03mmol)、トリエチルアミン(0.5mL)、およびアセトニトリル(10mL)を合わせて、周囲温度で一夜撹拌した。その反応溶液を減圧下に濃縮し、その残分にジクロロメタンを加えた。溶解しない固形物は濾過により除去した。その濾液を減圧下に濃縮し、次いでフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜5%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを合わせて、減圧下に濃縮した。その固形物をアセトニトリルから再結晶させると、71mgの1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[3−(チオフェン−2−イル)−[1,2,4]オキサジアゾル−5−イルメトキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが白色の固形物として得られた。mp:173.0〜175.0℃。
MS(APCI)m/z 495(M+H)+
元素分析計算値(C2426642):%C、58.29;%H、5.30;%N、16.99。実測値:%C、58.31;%H、5.40;%N、17.15。
実施例141
1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(1−メチル−1H−イミダゾル−2−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
Figure 0005128815
4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(100mg、0.3mmol)、炭酸セシウム(488mg、1.5mmol)、2−クロロメチル−1−メチル−1H−イミダゾール・HCl(100mg、0.6mmol)、臭化テトラブチルアンモニウム(96mg、0.3mmol)、トリエチルアミン(0.5mL)、およびDMF(10mL)を合わせて、周囲温度で一夜撹拌した。その反応溶液を減圧下に濃縮し、その残分にジクロロメタンを加えた。溶解しない固形物は濾過により除去した。その濾液を減圧下に濃縮し、次いでフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、0〜5%グラジエント)により精製した。混じりけのないフラクションを合わせて、減圧下に濃縮した。その得られた固形物をイソプロパノール/ジエチルエーテルから再結晶させると、40mgの1−[4−アミノ−2−エトキシメチル−7−(1−メチル−1H−イミダゾl−2−イルメトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:200.0〜202.0℃。
MS(APCI)m/z 425(M+H)+
元素分析計算値(C222863):%C、62.25;%H、6.65;%N、19.80。実測値:%C、62.03;%H、6.83;%N、19.48。
実施例142
N−[2−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]アセトアミド
Figure 0005128815
パートA
(2−アミノ−2−メチルプロピル)−(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミン(5.29g、14.44mmol)を100mLのTHF中で撹拌し、水酸化ナトリウム(0.64g、50mL水中)を添加した。次いで、50mLのTHF中の3.82gのジ−tert−ブチルジカーボネートを滴下により加え、その反応溶液を周囲温度で24時間撹拌した。その反応溶液をTLCで分析すると、出発物質がまだ存在していることが判った。追加として、20mLのTHF中0.55gのジ−tert−ブチルジカーボネートを加え、その反応溶液をさらに24時間撹拌した。THFを減圧下に除去し、ジクロロメタンを加えた。その有機フラクションを水フラクションから分離した。次いでその有機フラクションを、水、塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、7.04gの[2−(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]カルバミン酸tert−ブチルが黄色の泡状物として得られた。
パートB
[2−(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]カルバミン酸tert−ブチル(6.74g)、5%白金/カーボン(1.02g)、およびアセトニトリル(125mL)を合わせた。その混合物を、50psi(3.4×105Pa)の水素圧下で一夜振盪させた。その反応溶液を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、その濾液を減圧下に濃縮すると、6.04gの[2−(3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−イルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]カルバミン酸tert−ブチルがオレンジ色の泡状物として得られた。
パートC
塩化エトキシアセチル(1.82mL、16.60mmol)を、150mLの無水ジクロロメタン中の、[2−(3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−イルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]カルバミン酸tert−ブチル(6.04g、13.8mmol)およびトリエチルアミン(3.86mL、27.68mmol)の冷却した(0℃)溶液に添加した。30分間撹拌してから、冷却浴を除き、その反応溶液を周囲温度で24時間撹拌した。揮発分を減圧下に除去し、得られた残分をエタノール中に溶解させ、それに3.86mLのトリエチルアミンを加えた。その反応溶液を還流温度で2.5日間加熱してから、冷却して周囲温度とした。溶媒を減圧下に除去し、ジクロロメタンを加えた。その溶液を、重炭酸ナトリウム水溶液、次いで塩水の順で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中5%メタノール)を用いて精製した。混じりけのないフラクションを濃縮したが、フラクションには反応生成物と出発物質の両方が含まれていたので、上述の反応条件にもう一度かけ、上述のようにしてもう一度精製した。反応ロットを合わせると、合計で5.07gの[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]カルバミン酸tert−ブチルがオレンジ色の泡状物として得られた。
パートD
HCl入りエタノール(3M、75mL)を、[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]カルバミン酸tert−ブチル(5.07g、10.04mmol)に加え、その溶液を還流温度で15分間加熱した。揮発分を減圧下に除去し、オレンジ色の残分を、希塩酸とジクロロメタンとの間で分配させた。その水層を、ジクロロメタンを用いて2回洗浄してから、水酸化アンモニウム水溶液を添加して塩基性にした。次いでその水フラクションを、ジクロロメタンを用いて3回抽出した。有機フラクションを合わせ、塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、3.77gの2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチルアミンが褐色の油状物として得られた。
パートE
2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチルアミン(1.88g、4.65mmol)、トリエチルアミン(1.3mL、9.3mmol)、およびジクロロメタン(50mL)を合わせて、冷却して0℃とした。塩化アセチル(0.36mL、5.11mmol)を加え、その反応溶液を30分間撹拌した。冷却浴を除き、その反応溶液をさらに3.5時間撹拌した。水を加え、層分離させた。その有機フラクションを、塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、淡褐色の固形物が得られた。その固形物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、6〜7.5%グラジエント)により精製すると、1.71gのN−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]アセトアミドがクリーム色の固形物として得られた。
パートF
mCPBA(純度60%、1.70g)を、クロロホルム(100mL)中のN−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]アセトアミド(1.71g、3.83mmol)の溶液に添加した。その反応溶液を4時間撹拌してから、追加の0.57gのmCPBAを加えた。その反応溶液をさらに2時間撹拌してから、1%炭酸ナトリウム水溶液を加えて反応を停止させた。層分離をさせ、その水フラクションを、クロロホルムを用いて5回抽出した。有機フラクションを合わせ、塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、1.78gの粗製N−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]アセトアミドがオレンジ色の泡状物として得られた。
パートG
N−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]アセトアミド(1.77g、3.83mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、水酸化アンモニウム水溶液(10mL)を加え、次いで塩化パラ−トルエンスルホニル(0.73g、3.83mmol)を加えた。5時間撹拌した後、その有機相と水相を分離させ、有機フラクションを飽和重炭酸ナトリウムを用いて2回、次いで塩水を用いて1回洗浄した。次いで、その有機フラクションを硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、暗オレンジ色の固形物が得られた。その固形物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中メタノール、6〜7.5%グラジエント)により精製し、次いでアセトニトリルから再結晶させると、1.27gのN−[2−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]アセトアミドが白色の粉末として得られた。mp:202.0〜205.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.23(d,J=9.04Hz,1H)、7.01(s,1H)、7.48(m,2H)、7.41〜7.31(m,3H)、7.10(d,J=2.6Hz,1H)、6.92(dd,J=9.0、2.6Hz,1H)、6.54(s,2H)、5.19(s,2H)、4.93(s,2H)、4.69(s,2H)、3.49(q,J=7.0Hz,2H)、1.80(s,3H)、1.18(s,6H)、1.11(t,J=7.0Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 167.8、155.0、150.2、147.4、145.0、135.1、132.5、126.3、125.6、125.5、122.9、120.1、109.1、107.3、106.5、66.9、63.2、62.1、52.5、48.6、23.4、21.5、12.8。
MS(APCI)m/z 462(M+H)+
元素分析計算値(C263153・0.37H2O):C、66.70;H、6.83;N、14.96。実測値:C、67.05;H、6.83;N、15.08。
実施例143
N−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−7−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]アセトアミド
Figure 0005128815
N−[2−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]アセトアミド(0.72g、1.56mmol)を200mLの温エタノールに溶解させた。10%パラジウム/カーボン(0.33g)を加え、その混合物を、50psi(3.4×105Pa)の水素下で一夜振盪させた。その反応溶液をセライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、その濾液を減圧下に除去した。得られた褐色の固形物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中14%メタノール)により精製した。所望の反応生成物を含むフラクションを合わせて、ホライゾン(HORIZON)HPFCシステム上のカラムクロマトグラフィーによりさらに精製した。シリカゲルカートリッジを使用し、溶出液は、クロロホルム中CMAの30〜50%グラジエントであった。混じりけのないフラクションを合わせて、減圧下に濃縮すると、0.23gのN−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−7−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]アセトアミドがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:140℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.50(s,1H)、8.15(d,J=8.9Hz,1H)、7.72(s,1H)、6.93(d,J=2.5Hz,1H)、6.75(dd,J=8.9、2.5Hz,1H)、6.46(s,2H)、4.93(s,2H)、4.70(s,2H)、3.50(q,J=7.0Hz,2H)、1.82(s,3H)、1.20(s,6H)、1.12(t,J=7.0Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 170.3、156.7、152.5、149.4、147.8、135.2、125.1、122.5、111.7、110.1、108.8、65.7、64.6、55.1、51.0、25.9、24.0、15.3。
MS(APCI)m/z 372(M+H)+
元素分析計算値(C192553・0.32H2O):C、60.50;H、6.85;N、18.57。実測値:C、60.30;H、6.66;N、18.42。
実施例144
N−[2−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]−N’−イソプロピル尿素
Figure 0005128815
パートA
2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチルアミン(1.88g、4.65mmol)およびジクロロメタン(50mL)を合わせて、冷却して0℃とした。イソプロピルイソシアネート(0.50mL、5.11mmol)を加え、その反応溶液を30分間撹拌した。冷却浴を除き、その反応溶液を一夜撹拌した。揮発分を減圧下に除去すると、褐色の固形物が得られた。その固形物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン中6%メタノール)により精製すると、1.96gのN−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]−N’−イソプロピル尿素がクリーム色の固形物として得られた。
パートB
mCPBA(純度60%、1.18g)を、クロロホルム(50mL)中のN−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]−N’−イソプロピル尿素(1.96g、4.0mmol)の溶液に添加した。その反応溶液を3時間撹拌してから、追加の0.53gのmCPBAを加えた。その反応溶液をさらに2時間撹拌してから、1%炭酸ナトリウム水溶液を用いて反応を停止させた。層分離をし、その水フラクションを、ジクロロメタンを用いて抽出した。有機フラクションを合わせ、塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、2.2gの粗製N−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]−N’−イソプロピル尿素がオレンジ色の泡状物として得られた。
パートC
N−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]−N’−イソプロピル尿素(2.02g、4.0mmol)をジクロロメタン(50mL)の中に溶解させ、水酸化アンモニウム水溶液(10mL)を加え、続けて塩化パラ−トルエンスルホニル(0.76g、4.0mmol)を加えた。4時間撹拌した後、その有機相と水相を分離させ、有機フラクションを飽和重炭酸ナトリウムを用いて2回、次いで塩水を用いて1回洗浄した。次いでその有機フラクションを、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、2.03gのオレンジ色の固形物が得られた。その固形物をアセトニトリルから再結晶させた。固形物を1:1のジクロロメタン/メタノールに溶解させることにより残存しているアセトニトリルを反応生成物から除去し、溶媒は減圧下に除去した。1.28gのN−[2−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]−N’−イソプロピル尿素がクリーム色の固形物として回収された。mp:110℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.23(d,J=9.10Hz,1H)、7.47(m,2H)、7.41〜7.31(m,3H)、7.10(d,J=2.63Hz,1H)、6.92(dd,J=9.02、2.63Hz,1H)、6.54(s,2H)、5.66(m,2H)、5.18(s,2H)、4.92(s,2H)、4.70(brs,2H)、3.71(m,1H)、3.49(q,J=6.98Hz,2H)、1.15(brs,6H)、1.11(t,J=6.98Hz,3H)、1.04(d,J=6.50、6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.5、157.2、152.7、150.2、147.5、137.6、134.9、128.8、128.1、127.9、125.4、122.6、111.7、109.9、108.9、69.4、65.7、64.4、54.2、51.9、40.9、26.4、23.6、15.3。
MS(APCI)m/z 505(M+H)+
元素分析計算値(C283663・0.45H2O):C、65.59;H、7.25;N、16.39。実測値:C、65.83;H、7.65;N、16.50。
実施例145
N−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−7−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]−N’−イソプロピル尿素
Figure 0005128815
N−[2−(4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]−N’−イソプロピル尿素(0.94g、1.66mmol)を100mLの温エタノールに溶解させてから、周囲温度に戻した。10%パラジウム/カーボン(0.35g)を加え、その混合物を、50psi(3.4×105Pa)の水素下で一夜振盪させた。その反応溶液をセライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、そのフィターパッドをエタノール、次いでメタノールで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮した。得られたオフホワイト色の固形物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、ジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム水溶液(90:10:1))により精製すると、0.53gのN−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−7−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]−N’−イソプロピル尿素がオフホワイト色の粉末として得られた。mp:163〜168℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.48(s,1H)、8.13(d,J=8.9Hz,1H)、6.93(d,J=2.6Hz,1H)、6.75(dd,J=8.6、2.6Hz,1H)、6.44(s,2H)、5.70(s,1H)、5.67(d,J=7.6Hz,1H)、4.91(s,2H)、4.70(brs,2H)、6.72(m,1H)、3.50(q,J=7.0Hz,2H)、1.12(t,J=7.0Hz,3H)、1.10(brs,6H)、1.06(d,J=6.5Hz,6H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.2、156.6、152.5、149.7、147.7、135.1、125.0、122.5、111.7、110.1、108.9、65.6、64.4、54.2、51.9、40.9、26.4、23.6、15.3。
MS(APCI)m/z 415(M+H)+
元素分析計算値(C213063・0.45H2O):C、59.68;H、7.37;N、19.89。実測値:C、59.84;H、7.27;N、19.54。
実施例146
N−[2−(4−アミノ−8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド
Figure 0005128815
パートA
(2−アミノ−2−メチルプロピル)−(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミンを、実施例52のパートAに記載の方法に従って調製したが、ただし、7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンに代えて、6−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンを使用した。
(2−アミノ−2−メチルプロピル)(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミン(24.33g、66.4mmol)を400mLのTHF中で撹拌しながら、水酸化ナトリウム(100mLの水中、2.92g)を添加した。次いで、100mLのTHF中の17.40gのジ−tert−ブチルジカーボネートを滴下により加え、その反応溶液を周囲温度で一夜撹拌した。THFを減圧下に除去し、ジクロロメタンと水とを加えた。その有機フラクションを水フラクションから分離した。次いでその有機フラクションを、水、塩水の順で洗浄し、硫酸ナトリウムおよび硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、31.05gの粗製[2−(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]カルバミン酸tert−ブチルが褐色の泡状物として得られた。
パートB
[2−(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]カルバミン酸tert−ブチル(13.75g)、5%白金/カーボン(1.03g)、およびアセトニトリル(250mL)を合わせた。その混合物を、50psi(3.4×105Pa)の水素圧下で一夜振盪させた。その反応溶液をセライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、そのフィルターパッドをアセトニトリルを用いて洗い流した。濾液を減圧下に濃縮した。残存している水は、トルエンと共沸させて除去した。すべての揮発分を減圧下に除去すると、13.34gの粗製[2−(3−アミノ−6−ベンジルオキシキノリン−4−イルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]カルバミン酸tert−ブチルが褐色の泡状物として得られた。
パートC
塩化エトキシアセチル(3.5mL、32.0mmol)を、約250mLの無水ジクロロメタン中の[2−(3−アミノ−6−ベンジルオキシキノリン−4−イルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]カルバミン酸tert−ブチル(12.71g、29.1mmol)とトリエチルアミン(8.1mL、58.2mmol)との溶液に添加した。2時間撹拌してから、揮発分を減圧下に除去し、得られた褐色の残分をエタノールに溶解させ、それにつづけて8.1mLのトリエチルアミンを添加した。その反応溶液を還流温度で2.5日間加熱してから、冷却して周囲温度とした。溶媒を減圧下に除去し、ジクロロメタンを加えた。その溶液を、重炭酸ナトリウム水溶液(2×)、次いで塩水の順で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、ホライゾン(HORIZON)HPFCシステム上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。シリカゲルカートリッジを使用し、溶出液は、クロロホルム中CMAの0〜15%グラジエントとすると、8.4gの[2−(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]カルバミン酸tert−ブチルがオレンジ色の泡状物として得られた。
パートD
HCl入りエタノール(4.3M)の溶液50mLを、エタノール(50mL)中の[2−(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]カルバミン酸tert−ブチル(8.4g、16.6mmol)の溶液に加え、還流温度で1時間加熱した。その反応溶液を冷却して周囲温度とし、窒素をその溶液の中でバブリングさせた。溶媒を減圧下に除去し、その残分に水を加えた。溶液を塩基性にしてから、ジクロロメタンを用いて3回抽出した。有機フラクションを合わせ、塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、6.26gの2−(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチルアミンが褐色の固形物として得られた。
パートE
2−(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチルアミン(2.19g、5.4mmol)、トリエチルアミン(1.5mL、10.8mmol)、およびジクロロメタン(50mL)を合わせた。無水メタンスルホン酸(1.04g、6.0mmol)を加え、その反応溶液を一夜撹拌した。薄層クロマトグラフィー分析から、その反応が完結していないことが判った。追加として0.2gの無水メタンスルホン酸を加え、その反応溶液をさらに2時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウムを加え、層分離させた。有機フラクションを、順に2回目の飽和重炭酸ナトリウム、次いで塩水をを用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、オレンジ色の泡状物が得られた。その残分を、ホライゾン(HORIZON)HPFCシステム上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。シリカゲルカートリッジを使用し、溶出液にクロロホルム中CMA、0〜20%グラジエントを用いると、2.37gのN−[2−(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドが白色の固形物として得られた。
パートF
mCPBA(純度60%、1.45g)を、クロロホルム(100mL)中のN−[2−(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド(2.37g、4.91mmol)の溶液に添加した。その反応溶液を2時間撹拌し、50mLの2%炭酸ナトリウム水溶液を加えることにより、反応を停止させた。層分離をさせ、その水フラクションを、クロロホルムを用いて2回抽出した。有機フラクションを合わせ、塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、2.29gの粗製N−[2−(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドがオレンジ色の泡状物として得られた。
パートG
N−[2−(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド(2.29g、4.59mmol)をジクロロメタン(75mL)の中に懸濁させ、トリクロロアセチルイソシアネート(0.71mL、5.97mmol)を滴下により加えた。1時間撹拌してから、揮発分を減圧下に除去した。得られたオレンジ色の残分をメタノール(75mL)中に溶解させ、6mLのナトリウムメトキシド(メタノール中21%)を添加した。その反応溶液をさらに2時間撹拌してから、メタノールを減圧下に除去した。その残分をジクロロメタン中に溶解させ、水、続いて塩水を用いて洗浄した。その有機フラクションを、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、オレンジ色の泡状物が得られた。その残分を、ホライゾン(HORIZON)HPFCシステム上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。シリカゲルカートリッジを使用し、溶出液として、クロロホルム中CMA、10〜30%グラジエントを用いると、1.88gのN−[2−(4−アミノ−8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドが白色の粉末として得られた。mp:90℃。
元素分析計算値(C253154S・0.30H2O):C、59.70;H、6.33;N、13.92。実測値:C、59.52;H、6.24;N、13.89。
実施例147
N−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド
Figure 0005128815
N−[2−(4−アミノ−8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド(1.16g、2.33mmol)を50mLのエタノールに溶解させ、10%パラジウム/カーボン(0.46g)を添加した。その混合物を、50psi(3.4×105Pa)の水素圧下で一夜振盪させた。ジクロロメタン(100mL)とメタノール(100mL)を加え、その反応溶液をセライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過した。そのフィルターケークを、200mLのジクロロメタン:メタノール(1:1)を用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、白色の固形物が得られた。その固形物を最小量のエタノールから沈殿させ、次いで、最小量のメタノールを含むジクロロメタンの中に溶解させた。水酸化アンモニウム水溶液を添加した。その2相を振盪により混合させ、次いで分離させた。有機フラクションを廃棄し、水フラクションを、ジクロロメタンを用いて4回、次いで酢酸エチルを用いて2回抽出した。有機フラクションを合わせて、濃縮した。水フラクションを減容させると、沈殿物が生じた。その水フラクションを、水酸化アンモニウム水溶液を加えることによって塩基性にし、得られた沈殿物を濾過により回収した。その固形の沈殿物を有機フラクションからの残分と合わせると、0.75gの粗生成物が得られた。その物質を、ホライゾン(HORIZON)HPFCシステム上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。シリカゲルカートリッジを使用し、溶出液として、クロロホルム中CMA、30〜50%グラジエントを用いると、0.57gのN−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−8−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドが白色の粉末として得られた。mp:252〜254℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.35(s,1H)、7.47(m,2H)、7.25(s,1H)、6.97(dd,J=8.9、2.4Hz,1H)、6.23(s,2H)、4.90(brs,2H)、4.77(s,2H)、3.54(q,J=6.9Hz,2H)、3.00(s,3H)、1.32(brs,6H)、1.13(t,J=7.0Hz,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 151.8、150.8、150.3、139.7、133.9、128.1、127.2、117.5、115.9、104.8、65.7、65.1、57.6、54.8、44.7、25.7、15.3。
MS(APCI)m/z 408(M+H)+
元素分析計算値(C182554S・0.12H2O):C、52.78;H、6.21;N、17.10;S、7.83。実測値:C、52.48;H、6.37;N、16.92;S、7.84。
実施例148
N−{2−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}シクロヘキサンカルボキサミド
Figure 0005128815
パートA
2−(8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチルアミン(2.19g、5.4mmol)、トリエチルアミン(1.5mL、10.8mmol)、およびジクロロメタン(50mL)を合わせた。塩化シクロヘキサンカルボニル(0.95mL、6.0mmol)を加え、その反応溶液を一夜撹拌した。飽和重炭酸ナトリウムを加え、層分離させた。有機フラクションを、順に2回目の飽和重炭酸ナトリウム、次いで塩水をを用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、オレンジ色の泡状物が得られた。その残分を、ホライゾン(HORIZON)HPFCシステム上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。シリカゲルカートリッジを使用し、溶出液にクロロホルム中CMA、0〜20%グラジエントを用いると、2.34gのN−{2−[8−(ベンジルオキシ)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル]シクロヘキサンカルボキサミドが淡褐色の固形物として得られた。
パートB
mCPBA(純度60%、1.34g)を、クロロホルム(100mL)中のN−{2−[8−(ベンジルオキシ)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル]シクロヘキサンカルボキサミド(2.34g、4.55mmol)の溶液に添加した。その反応溶液を2時間撹拌し、50mLの2%炭酸ナトリウム水溶液を加えることにより、反応を停止させた。層分離をさせ、その水フラクションを、クロロホルムを用いて2回抽出した。有機フラクションを合わせ、塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、2.68gの粗製N−{2−[8−(ベンジルオキシ)−2−(エトキシメチル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル]シクロヘキサンカルボキサミドがオレンジ色の泡状物として得られた。
パートC
N−{2−[8−(ベンジルオキシ)−2−(エトキシメチル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル]シクロヘキサンカルボキサミド(2.41g、4.55mmol)をジクロロメタン(75mL)の中に懸濁させ、トリクロロアセチルイソシアネート(0.70mL、5.92mmol)を滴下により加えた。1時間撹拌してから、揮発分を減圧下に除去した。得られたオレンジ色の残分をメタノール(75mL)中に溶解させ、6mLのナトリウムメトキシド(メタノール中21%)を添加した。その反応溶液を一夜撹拌してから、メタノールを減圧下に除去した。その残分をジクロロメタン中に溶解させ、水、続いて塩水を用いて洗浄した。その有機フラクションを、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、オレンジ色の泡状物が得られた。その残分を、ホライゾン(HORIZON)HPFCシステム上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。シリカゲルカートリッジを使用し、溶出液にクロロホルム中CMA、10〜20%グラジエントを用いると、1.51gのN−{2−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}シクロヘキサンカルボキサミドが淡褐色の固形物として得られた。上述の条件を用いて、カラムクロマトグラフィーによって反応生成物の2回目の精製を行って、分析用の試料を得た。mp:90℃。
元素分析計算値(C313953・0.20H2O):C、69.82;H、7.45;N、13.13。実測値:C、69.44;H、6.62;N、13.06。
実施例149
N−{2−[4−アミノ−8−ヒドロキシ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}シクロヘキサンカルボキサミド
Figure 0005128815
N−{2−[4−アミノ−8−(ベンジルオキシ)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}シクロヘキサンカルボキサミド(1.25g、2.36mmol)を40mLのエタノールに溶解させ、10%パラジウム/カーボン(0.58g)を添加した。その混合物を、50psi(3.4×105Pa)の水素圧下で一夜振盪させた。追加として0.21gの10%パラジウム/カーボンを加え、その反応溶液を、50psi(3.4×105Pa)の水素下でさらに3時間振盪させた。その反応溶液を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、そのフィルターケークを100mLのエタノールを用いて洗浄した。濾液を減圧下に濃縮した。得られたオフホワイト色の固形物を、ホライゾン(HORIZON)HPFCシステム上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。シリカゲルカートリッジを使用し、溶出液として、クロロホルム中CMA、10〜30%グラジエントを用いると、0.56gのN−{2−[4−アミノ−8−ヒドロキシ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}シクロヘキサンカルボキサミドが白色の粉末として得られた。mp:231〜232℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.34(s,1H)、7.50(d,J=2.4Hz,1H)、7.46(m,2H)、6.97(dd,J=8.9、2.4Hz,1H)、6.22(s,2H)、4.90(brs,2H)、4.68(brs,2H)、3.50(q,J=7.0Hz,2H)、2.12(m,1H)、1.71(m,6H)、1.35〜1.13(m,10H)、1.09(t,J=7.0Hz,3H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d6)δ 176.4、151.8、150.6、150.3、139.6、134.0、128.0、127.2、117.5、116.0、104.8、65.7、64.5、54.9、51.3、44.7、29.5、25.8、25.7、15.3。
MS(APCI)m/z 440(M+H)+
元素分析計算値(C243353・0.20H2O):C、65.05;H、7.60;N、15.80。実測値:C、64.69;H、7.63;N、15.71。
実施例150
8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
オルトギ酸トリエチル(170mL、1.0mol)と2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(53.5g、0.37mol)(メルドラム酸)との混合物を55℃で90分間加熱した。その反応溶液に、メタノール(150mL)中の4−ベンジルオキシアニリン(84.8g、0.43mol)の溶液を1時間かけて徐々に添加し、その間その反応溶液の温度を57〜60℃の間に維持した。その反応溶液を冷却して45℃とし、1.5時間激しく撹拌してから、放冷して室温とし、次いで一夜撹拌した。その反応混合物を1℃に冷却し、反応生成物を濾過により単離した。その固形物を、濾液が無色となるまで、冷エタノール(約400mL)を用いて洗浄した。5−{[(4−ベンジルオキシ)フェニルイミノ]メチル}−2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(142.4g、残存溶媒により濡れている状態)を、淡褐色の粉末として単離した。
パートB
5−{[(4−ベンジルオキシ)フェニルイミノ)]メチル}−2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(127.2g)とダウサームA(DOWTHERM A)(500mL)伝熱流体の溶液を加熱して100℃とし、次いでそれを、ダウサームA(DOWTHERM A)伝熱流体(1L、250℃に加熱)を入れたフラスコの中に、90分かけて徐々に添加した。その添加の間は、反応溶液の温度が245℃を下回らないようにした。添加の後、その反応溶液を250℃で30分間撹拌してから、放冷して周囲温度とした。沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ジエチルエーテル(1L)およびアセトン(250mL)を用いて洗浄し、真空下で2時間乾燥させると、65.7gの6−ベンジルオキシキノリン−4−オールが黄色の粉末として得られた。
パートC
6−ベンジルオキシキノリン−4−オール(65.7g)およびプロピオン酸(660mL)の混合物を、激しく撹拌しながら110℃で加熱した。硝酸(16M、19.2mL)を30分かけて徐々に添加し、その間その反応溶液の温度は120℃未満に保った。添加終了後、その反応溶液を放冷して周囲温度とした。得られた固形物を濾過により単離し、プロピオン酸、イソプロパノール、ジエチルエーテルの順に用いて洗浄した。その物質を真空デシケータの中で2日間かけて乾燥させると、46.0gの6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オールが淡褐色の粉末として得られた。
その粉末をDMF(300mL)中で懸濁させた。DMF中のオキシ塩化リン溶液(実施例1のパートDの記載に従って予め調製したもの)を滴下によりその反応溶液に加えた。添加した後、その反応溶液を100℃で5分間加熱し、冷却して周囲温度とし、撹拌しながら氷水の中に注いだ。淡褐色の沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ジクロロメタンに溶解させた。得られた溶液を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、39.1gの6−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンが淡褐色の固形物として得られた。
その固形物をジクロロメタン(790mL)中に溶解させ、トリエチルアミン(38.5mL、0.28mol)を添加した。次いでn−プロピルアミン(19.5mL、0.24mol)を25分かけて加え、その反応溶液を18時間撹拌した。その反応溶液を、ジクロロメタン(500mL)を用いて希釈し、順に水、塩水を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を2−プロパノールから再結晶させると、39.1gの(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)プロピルアミンが微細な黄褐色の針状物として得られた。
パートD
(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)プロピルアミン(26.2g、77.7mmol)、5%白金/カーボン(5.2g)、トルエン(600mL)および2−プロパノール(75mL)をパール反応容器に仕込んだ。その容器を窒素を用いてパージしてから、水素圧(30psi、2.1×105Pa)下におき、20分間撹拌した。反応混合物をセライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークを順にトルエン(1L)および2−プロパノール(1L)を用いて洗浄した。オレンジ色の濾液を減圧下に濃縮した。その残分にヘプタンを加え、次いで減圧下に除去した。残分を真空下(0.1トル、13.3Pa)で30分乾燥させると、24.3gの6−ベンジルオキシ−N4−プロピルキノリン−3,4−ジアミンが粘稠な褐色の油状物(いくぶんかのトルエンを含む)として得られた。
パートE
ジクロロメタン(65mL)中の塩化エトキシアセチル(10.46g、85.4mmol)の溶液を、ジクロロメタン(200mL)中のパートDからの粗生成物の溶液に滴下により添加し、その反応溶液を16時間撹拌した。沈殿物が生成した。その固形物を濾過により単離し、冷ヘキサンを用いて洗浄し、減圧下で30分乾燥させると、25.4gのN−(6−ベンジルオキシ−4−プロピルアミノキノリン−3−イル)−2−エトキシアセトアミド塩酸塩が淡褐色の粉末として得られた。
パートF
トリエチルアミン(32.9mL、0.24mol)を、エタノール(250mL)中のN−(6−ベンジルオキシ−4−プロピルアミノキノリン−3−イル)−2−エトキシアセトアミド塩酸塩(25.4g)の溶液に添加し、その反応混合物を還流温度で3時間加熱した。その反応混合物を放冷して周囲温度とした。エタノールを減圧下に除去し、残分をクロロホルム中に溶解させた。その溶液を水、塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた油状物をアセトニトリル中に溶解させ、減圧下に濃縮すると、22.3gの8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが褐色の結晶性固形物として得られた。
パートG
8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(2.0g、5.3mmol)をクロロホルム(20mL)の中に溶解させた。3−クロロペルオキシ安息香酸(純度60%、1.53g、5.3mmol)を一度に加え、その混合物を25分間撹拌した。水酸化アンモニウム(20mL)を加え、その2相混合物を10分間撹拌した。塩化p−トルエンスルホニル(1.0g、5.3mmol)を一度に加え、その反応溶液をさらに1時間撹拌した。層分離をし、その水フラクションを、ジクロロメタンを用いて抽出した。有機フラクションを合わせて、順に、5%炭酸ナトリウム水溶液、水、飽和塩化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した。その有機フラクションを、無水硫酸ナトリウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。その精製でクロロホルム:CMAを99:1から93:7へとグラジエントさせて溶出させると、赤褐色の固形物が得られた。その固形物をアセトニトリルから再結晶させると、1.1gの8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが赤褐色の結晶物として得られた。mp:152.5〜154.0℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.60(d,J=9.1Hz,1H)、7.50〜7.31(m,6H)、7.21(dd,J=9.1、2.7Hz,1H)、6.35(s,2H)、5.26(s,2H)、4.76(s,2H)、4.51〜4.45(m,2H)、3.55(q,J=7.0Hz,2H)、1.88〜1.76(m,2H)、1.16(t,J=7.0Hz,3H)、0.96(d,J=7.4Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 152.8、150.6、149.0、140.1、137.2、132.7、128.4、127.7、127.6、127.4、126.6、117.3、114.6、103.0、69.6、65.3、64.2、46.7、23.2、14.9、10.7。
MS(ESI)m/z 391.2143(計算値(C232642、M+H)391.2134)。
元素分析計算値(C232642):%C、70.75;%H、6.71;%N、14.35。実測値:%C、70.49;%H、6.87;%N、14.28。
実施例151
7−ベンジルオキシ−1−[4−(1,1−ジオキソイソチアゾリジン−2−イル)ブチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128815
パートA
{4−[3−アミノ−7−(ベンジルオキシ)キノリン−4−イルアミノ]ブチル}カルバミン酸tert−ブチル(28.1g、64.3mmol)をジクロロメタン(319mL)中に溶解させた。滴下ロートから塩化エトキシアセチル(7.87g、64.5mmol)を滴下により加え、その混合物を1時間撹拌した。ジクロロメタンを減圧下に除去し、得られた残分を、トリエチルアミン(35.84mL、0.26mol)およびエタノール(319mL)の溶液中に溶解させた。その反応溶液を還流温度で4時間加熱してから、放冷して一夜放置した。減圧下で溶媒を蒸発させ、残分をジクロロメタン中に溶解させた。その有機フラクションを、順に水、飽和塩化ナトリウム水溶液を用いて洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。油状の残分をアセトニトリルに溶解させた。次いでアセトニトリルを減圧下に除去すると、30gの[4−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]カルバミン酸tert−ブチルが褐色の固形物として得られた。
パートB
[4−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]カルバミン酸tert−ブチル(21.0g)を、エタノール(100mL)と濃塩酸(13.0mL)中に溶解させた。その反応溶液を還流温度で1時間加熱してから、冷却して周囲温度とした。淡褐色の沈殿物が生成した。その固形物を濾過し、真空下で16時間かけて乾燥させると、12.1gの4−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチルアミン二塩酸塩がベージュ色の固形物として得られた。
その固形物を、ジクロロメタン(168mL)およびトリエチルアミン(14.0mL、0.1mol)の溶液中に溶解させた。塩化3−クロロプロパンスルホニル(4.58mL、37.5mmol)をその溶液に滴下により加え、その反応溶液をさらに1.5時間撹拌した。その反応混合物を5%炭酸ナトリウム水溶液を用いて処理し、フラクションを分離させた。その有機フラクションを、順に水、飽和塩化ナトリウム水溶液を用いて洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、油状物が得られた。
その油状物をDMF中に溶解させた。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(DBU、5.70mL、38.0mmol)を加え、その反応溶液を44時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。その残分をジクロロメタン中に溶解させ、水(3×)を用いて洗浄した。その有機フラクションを、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、13.1gの7−ベンジルオキシ−1−[4−(1,1−ジオキソイソチアゾリジン−2−イル)ブチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが粘稠な褐色の油状物として得られた。
パートC
7−ベンジルオキシ−1−[4−(1,1−ジオキソイソチアゾリジン−2−イル)ブチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(2.83g)をクロロホルム(30mL)中に溶解させた。3−クロロペルオキシ安息香酸(純度60%、2.21g、7.7mmol)を一度に加え、その混合物を1時間撹拌した。水酸化アンモニウム(30mL)を加え、その2相混合物を20分間撹拌した。塩化p−トルエンスルホニル(1.07g、5.6mmol)を一度に加え、その反応溶液を16時間撹拌した。白色の沈殿物が生成した。その混合物を、ジクロロメタンを用いて希釈し(固形物は有機フラクション中に残った)、層分離させた。その有機フラクションを、重炭酸ナトリウム5%水溶液を用いて洗浄した(固形物は水フラクションに移った)。層分離をさせ、次いで、水フラクションから固形物を濾過により分離した。次いでその固形物を、水およびジエチルエーテルを用いて洗浄し、アセトニトリル中でスラリー化させ、濾過し、乾燥させると、1.5gの7−ベンジルオキシ−1−[4−(1,1−ジオキソイソチアゾリジン−2−イル)ブチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがオフホワイト色の固形物として得られた。mp:225〜227℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.95(d,J=9.0Hz,1H)、7.51〜7.48(m,2H)、7.43〜7.30(m,3H)、7.14(d,J=2.6Hz,1H)、6.99(dd,J=9.0、2.6Hz,1H)、6.54(s,2H)、5.21(s,2H)、4.74(s,2H)、4.55〜4.50(m,2H)、3.55(q,J=7.0Hz,2H)、3.18〜3.13(m,4H)、2.93(t,J=6.7Hz,2H)、2.23〜2.13(m,2H)、1.94〜1.79(m,2H)、1.77〜1.64(m,2H)、1.16(t,J=7.0Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO−d6)δ 157.3、152.3、148.0、146.9、137.2、133.3、128.4、127.7、127.5、124.9、121.4、111.9、108.8、108.7、69.1、65.3、64.1、46.5、46.1、44.9、27.1、24.3、18.3、14.9。
MS(ESI)m/z 524.2347(計算値(C273354S、M+H)524.2332)。
元素分析計算値(C273354S):%C、61.93;%H、6.35;%N、13.37;%S、6.12。実測値:%C、61.11;%H、6.28;%N、13.15;%S、6.07。
実施例152
7−ベンジルオキシ−1−[(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン)
Figure 0005128815
パートA
トリエチルアミン(31.88mL、228.77mmol、1.5当量)を、ジクロロメタン(400mL)中の7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(48.00g、152.51mmol、1当量)の溶液に添加した。それに続けて、その反応混合物に2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタナミン(20.0g、152.51mmol、1当量)を滴下により添加し、それを周囲温度で6時間撹拌した。粗反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた固形物を、水と共に磨砕してから、1時間撹拌した。その沈殿物を濾過により集め、水を用いて洗浄し、乾燥させ、ジエチルエーテル(400mL)中に懸濁させ、超音波処理し、得られた沈殿物質を濾過により集めた。その反応生成物を真空下40℃で12時間乾燥させると、60.1gの(7−ベンジルオキシ−3−ニトロ−キノリン4−イル)[(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]アミンが黄色の固形物として得られた。mp:154〜155℃。
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ 9.74〜9.62(brm,1H)、9.32(s,1H)、8.15(d,J=9.4Hz,1H)、7.51〜7.31(m,6H)、7.15(dd,J=9.4、2.7Hz,1H)、5.21(s,2H)、4.48〜4.37(m,1H)、4.16〜4.05(m,2H)、4.04〜3.93(m,1H)、3.74(dd,J=8.5、5.9Hz,1H)、1.54(s,3H)、1.40(s,3H)。
MS(APCI)m/z 410.1(M+H)+
パートB
水(450mL)中のジチオン酸ナトリウム(純度85%、135.07g、659.42mmol)および炭酸カリウム(101.27g、732.73mmol)の溶液を、ジクロロメタン(500mL)および水(50mL)中の、二臭化エチルビオロゲン(1.1g、2.93mmol)および(7−ベンジルオキシ−3−ニトロ−キノリン−4−イル)[(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]アミン(60.0g、146.54mmol)の混合物に、激しく撹拌しながら滴下により加えた。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌してから、水(600mL)を用いて希釈し、さらに10分間撹拌した。その有機相を分離し、その水層をジクロロメタン(400mL)を用いて再抽出した。有機層を合わせ、水(800mL)および塩水(800mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下に濃縮すると、55.60gの7−ベンジルオキシ−N4−[(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]キノリン−3,4−ジアミンが褐色の泡状物として得られた。
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.38(s,1H)、7.83(d,J=9.3Hz,1H)、7.51〜7.28(m,6H)、7.18(dd,J=9.2、2.5Hz,1H)、5.16(s,2H)、4.35(brs,1H)、4.30〜4.18(m,1H)、4.02(dd,J=8.3、6.5Hz,1H)、3.81(brs,2H)、3.68(dd,J=8.3、6.1Hz,1H)、3.60〜3.46(m,1H)、3.40〜3.25(m,1H)、1.52(s,3H)、1.37(s,3H)。
MS(APCI)m/z 380.0(M+H)+
パートC
トリエチルアミン(25.53mL、183.17mmol)を、ジクロロメタン(500mL)中の7−ベンジルオキシ−N4−[(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]キノリン−3,4−ジアミン(55.60g、146.54mmol)の溶液に0℃で添加した。次いでその反応混合物に、塩化エトキシアセチル(22.45g、183.17mmol)を滴下により加え、その反応混合物を周囲温度で4時間撹拌しておいた。その反応混合物を減圧下に濃縮し、その残分を、エタノール(350mL)中トリエチルアミン(61.26mL、439.54mmol)の混合物に添加して、還流温度で16時間加熱した。その反応混合物を、減圧下に濃縮し、ジクロロメタン(3×300mL)を用いて抽出し、水(300mL)および塩水(300mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。粗製物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液、クロロホルム:CMA(95:5)混合物)により精製し、減圧下に濃縮すると42.5gの物質が褐色の固形物として得られた。その物質をジエチルエーテルから再結晶させると、37.5gの7−ベンジルオキシ−1−[(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが白色の結晶性固形物として得られた。mp:110〜111℃。
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ 9.23(s,1H)、8.16(d,J=9.2Hz,1H)、7.75(d,J=2.7Hz,1H)、7.55〜7.31(m,6H)、5.25(s,2H)、5.00(d,J=12.7Hz,1H)、4.93〜4.75(m,3H)、4.72〜4.60(m,1H)、4.18(dd,J=8.6、6.2Hz,1H)、3.87(dd,J=8.7、6.2Hz,1H)、3.63(q,J=7.0Hz,2H)、1.45(s,3H)、1.29(s,3H)、1.25(t,J=7.0Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,CDCl3)δ 157.8、150.9、146.9、145.7、136.5、135.4、134.9、128.7、128.2、127.7、121.2、118.9、112.4、111.5、110.3、74.7、70.2、66.8、66.4、65.5、48.4、26.6、25.1、15.0。
MS(APCI)m/z 448.1(M+H)+
元素分析計算値(C262934):C、69.78;H、6.53;N、9.39。実測値:C、69.82;H、6.74;N、9.34。
パートD
3−クロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)(純度75%、11.57g、50.27mmol、1.5当量)を、ジクロロメタン(200mL)中の7−ベンジルオキシ−1−[(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(15.00g、33.52mmol、1当量)の溶液に添加し、その反応混合物を2時間撹拌した。薄層クロマトグラフィー分析から、その反応が完結していないことが判ったので、追加のmCPBA(1.2g)を加え、その反応溶液を一夜撹拌した。その反応混合物を、ジクロロメタン(300mL)を用いて希釈し、順に4%炭酸ナトリウム水溶液(2×300mL)および塩水(300mL)を用いて洗浄し、減圧下に濃縮すると残分が得られた。次いで濃水酸化アンモニウム(75mL)を残分とジクロロメタン(200mL)との混合物に加え、冷却して4℃とした。塩化p−トルエンスルホニル(2.75g、14.44mmol、1.1当量)をその反応混合物に一度に加え、周囲温度で16時間撹拌した。次いでその反応混合物を、ジクロロメタン(200mL)を用いて希釈し、4M炭酸ナトリウム水溶液を用いて洗浄し、分離させた。その水層を、ジクロロメタン(200mL)を用いて再抽出し、その有機層を合わせて、塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮すると、褐色の固形物が得られた。その粗製物をジエチルエーテルからの再結晶により精製すると、9.8gの7−ベンジルオキシ−1−[(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−イルアミンが白色の板状固形物として得られた。mp:186〜187℃。
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ 7.89(d,J=9.1Hz,1H)、7.53〜7.29(m,6H)、7.05(dd,J=9.0、2.6Hz,1H)、5.42(brs,2H)、5.18(s,2H)、4.94(d,J=12.6Hz,1H)、4.83〜4.69(m,3H)、4.68〜4.58(m,1H)、4.15(dd,J=8.6、6.2Hz,1H)、3.86(dd,J=8.6、6.1Hz,1H)、3.62(q,J=7.0Hz,2H)、1.45(s,3H)、1.29(s,3H)、1.25(t,J=7.0Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,CDCl3)δ 158.3、151.7、149.0、147.1、136.8、134.7、128.6、128.0、127.6、125.4、120.9、113.8、110.2、109.7、108.9、74.6、70.0、66.7、66.3、65.3、48.2、26.7、25.1、15.0。
MS(APCI)m/z 463.1(M+H)+
元素分析計算値(C263044):C、67.51;H、6.54;N、12.11。実測値:C、67.29;H、6.33;N、12.03。
実施例153
4−アミノ−1−[(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール)
Figure 0005128815
水酸化パラジウム(パールマン(Pearlman)触媒)(20%(w/w)パラジウム/カーボン、900mg)を、密封容器に入っている、実施例152の記載に従って調製した、7−ベンジルオキシ−1−[(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−イルアミン(9.00g、19.46mmol、1当量)のアセトニトリル(300mL)およびメタノール(300mL)中溶液に加え、その反応混合物を水素圧(30psi、2.1×105Pa)下に24時間置いた。粗反応混合物をセライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾液を減圧下に濃縮し、アセトニトリルと共に磨砕した。得られた結晶性物質を濾過により集め、アセトニトリルを用いて洗浄すると、3.66gの4−アミノ−1−[(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。最初に磨砕したものの濾液から、減圧下での濃縮、アセトニトリルとの磨砕、濾過、によって追加の反応生成物(0.36g)が単離されたので、合計で4.02gの4−アミノ−1−[(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オールがオフホワイト色の固形物として単離された。mp:240〜242℃。
1H−NMR(300MHz,DMSO)δ 9.51(brs,1H)、7.96(d,J=8.9Hz,1H)、6.95(d,J=2.5Hz,1H)、6.76(dd,J=8.9、2.6Hz,1H)、6.46(brs,2H)、4.92〜4.60(m,4H)、4.57〜4.45(m,1H)、4.18(dd,J=8.6、6.4Hz,1H)、3.83(dd,J=8.6、6.5Hz,1H)、3.54(q,J=7.0Hz,2H)、1.34(s,3H)、1.19(s,3H)、1.15(t,J=7.0Hz,3H)。
13C NMR(75MHz,DMSO)δ 156.41、152.0、148.1、147.2、133.9、124.4、121.7、111.7、109.7、109.0、107.9、74.4、66.0、65.2、64.3、47.6、26.2、24.9、14.8。
MS(APCI)m/z 373.0(M+H)+
元素分析計算値(C192444):C、61.28;H、6.50;N、15.04。実測値:C、61.12;H、6.53;N、14.98。
実施例155〜173
下記の表のアルキル化反応剤(0.125mmol、1.0当量)を、DMF(1mL)中に4−アミノ−1−[(2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−オール(73mg、0.2mmol、1.6当量)と炭酸カリウム(55mg、2当量)とを含む、試験管に加えた。それらの試験管を密栓し、周囲温度で一夜振盪させた。次いでそれぞれの反応混合物を濾過し、それぞれの混合物に水を1滴加えた。次いでそれぞれの混合物を、メタノール(5mL)を用いて希釈し、それぞれの溶液の半分を、以下の実施例174〜181に使用するために除いた。それぞれの反応からの残りの溶液を、真空遠心により濃縮した。それらの化合物は、ウォーターズ・フラクション・リンクス(Waters Fraction Lynx)自動精製システムを用いた分取HPLCにより精製した。分取HPLCのフラクションは、マイクロマス(Micromass)LC/TOF−MSを使用して分析し、適切なフラクションを遠心蒸発させて、所望の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。カラム:ゾルバックス・ボーナス・RP(ZORBAX Bonus RP)、21.2×50ミリメートル(mm)、粒径5ミクロン;5〜95%Bの非直線性グラジエント溶出(ここでAは、0.05%トリフルオロ酢酸/水、Bは0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル);フラクションの試料採取は質量選択トリガリング(mass−selective triggering)によった。下記の表に、それぞれの試験管に添加した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 0005128815
Figure 0005128815
Figure 0005128815
実施例174〜191
実施例154〜173のケタールを加水分解させた。1N塩酸(0.50mL)およびTHF(0.50mL)を、実施例154〜173からの溶液を含むそれぞれの試験管に加えた。試験管に蓋をして、周囲温度で56時間振盪させた。次いでそれぞれの反応混合物を真空遠心により濃縮した。それらの化合物は、ウォーターズ・フラクション・リンクス(Waters Fraction Lynx)自動精製システムを用いた分取HPLCにより精製した。分取HPLCのフラクションは、マイクロマス(Micromass)LC/TOF−MSを使用して分析し、適切なフラクションを遠心蒸発させて、所望の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。カラム:ゾルバックス・ボーナス・RP(ZORBAX Bonus RP)、21.2×50ミリメートル(mm)、粒径5ミクロン;5〜95%Bの非直線性グラジエント溶出(ここでAは、0.05%トリフルオロ酢酸/水、Bは0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル);フラクションの試料採取は質量選択トリガリングによった。下記の表には、ケタール出発物質を調製するために使用したアルキル化反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 0005128815
Figure 0005128815
Figure 0005128815
実施例192〜225
パートA
トリエチルアミン(58.9mL、422.4mmol、1.5当量)とN−(2−アミノエチル)カルバミン酸tert−ブチル(54.1g、337.9mmol、1.2当量)をその順で、DMF(800mL)中の7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(88.63g、281.6mmol)の溶液に添加し、周囲温度で4時間撹拌した。その粗反応混合物を、連続的に撹拌している熱水の中に注ぐと、鮮黄色の沈殿物が得られた。その黄色の固形物を濾過し、減圧下65℃で乾燥させると、123.65gの2−[(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]エチルカルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートB
2−[(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]エチルカルバミン酸tert−ブチル(40.0g、91.22mmol)を酢酸エチル(550mL)の中に溶解させ、5%白金/カーボン(10.68g、54.73mmol、0.03当量)が仕込んであるパール水素化容器に移し替えた。その容器を窒素ガスを用いてパージしてから、水素圧(30psi、2.07×105Pa)下に一夜置いた。触媒を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通した濾過により除去し、そのフィルターケークを、メタノールおよびジクロロメタンを用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、35.25gの2−[(3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−イル)アミノ]エチルカルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートC
トリエチルアミン(24.0mL、172.58mmol)を、ジクロロメタン(400mL)中の2−[(3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−イル)アミノ]エチルカルバミン酸tert−ブチル(35.25g、86.29mmol)の溶液に加え、周囲温度で撹拌した。塩化クロロアセチル(6.87mL、86.29mmol)を周囲温度でとびはねが無いように速やかに添加し、10分間撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮し、エタノール(500mL)に溶解させ、周囲温度で2日間撹拌した。その混合物を減圧下に濃縮し、その残分をジクロロメタンから再結晶させると、6.23gの2−(7−ベンジルオキシ−2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチルカルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートD
3−クロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)(純度77%、3.53g、15.76mmol、1.2当量)を、クロロホルム(60mL)中の2−(7−ベンジルオキシ−2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチルカルバミン酸tert−ブチル(6.13g、13.13mmol、1当量)の溶液に加え、その反応混合物を1時間撹拌した。次いで、水酸化アンモニウム(25mL、過剰当量)をその反応混合物に加え、5分間撹拌した。塩化p−トルエンスルホニル(2.75g、14.44mmol、1.1当量)を加え、その反応混合物を一夜撹拌した。液体クロマトグラフィー/質量分析法による分析から、その反応が完結していないことが判った。
その粗生成物を、クロロホルムおよび水を用いて希釈し、相分離させた。その水層を、追加のクロロホルムを用いて抽出し、有機層を合わせて減圧下に濃縮した。ホライゾン(HORIZON)HPFCシステム上のクロマトグラフィー精製により残分が得られたので、それをメタノール(60mL)に溶解させ、アンモニアガスを反応混合物全体に30分間バブリングさせることによって、アンモニアで飽和させた。次いで、その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌した。その粗生成物を減圧下に濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製すると、2.32gの2−(4−アミノ−2−アミノメチル−7−ベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチルカルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートE
メチルイソシアネート(322.9mg、5.66mmol、1.1当量)を、DMF中の2−(4−アミノ−2−アミノメチル−7−ベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチルカルバミン酸tert−ブチル(2.38g、5.14mmol、1当量)の溶液に加え、周囲温度で2日間撹拌した。その粗反応混合物を減圧下に濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中0〜6%メタノール)により精製し、減圧下に濃縮すると、2.73gの2−{4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−[(3−メチルウレイド)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}エチルカルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートF
2−{4−アミノ−7−ベンジルオキシ−2−[(3−メチルウレイド)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}エチルカルバミン酸tert−ブチル(2.73g、5.25mmol、1当量)をジクロロメタン(100mL)の中に溶解させた。1,4−ジオキサン(100mL)中の4N塩酸をその反応混合物に加え、30分間撹拌した。その反応混合物を減圧下で濃縮し、残分をメタノール中に溶解させた。次いでその溶液をジエチルエーテル(300mL)の中に注ぐと、沈殿物が生じた。その沈殿物を濾過により単離すると、2.63gの1−{[4−アミノ−1−(2−アミノエチル)−7−ベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}−3−メチル尿素の塩酸塩が得られた。
パートG
下記の表の反応剤(0.14mmol、1.1当量)を、クロロホルム(1mL)中に1−{[4−アミノ−1−(2−アミノエチル)−7−ベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}−3−メチル尿素(54mg、0.13mmol、1.0当量)およびトリエチルアミン(0.080mL、6.0当量)を含む試験管に加えた。それらの試験管を密栓し、周囲温度で一夜振盪させた。それぞれの反応混合物に2滴の水を加え、次いでその混合物を真空遠心により濃縮した。それらの化合物は、ウォーターズ・フラクション・リンクス(Waters Fraction Lynx)自動精製システムを用いた分取HPLCにより精製した。分取HPLCのフラクションは、マイクロマス(Micromass)LC/TOF−MSを使用して分析し、適切なフラクションを遠心蒸発させて、所望の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。カラム:ゾルバックス・ボーナス・RP(ZORBAX Bonus RP)、21.2×50ミリメートル(mm)、粒径5ミクロン;5〜95%Bの非直線性グラジエント溶出(ここでAは、0.05%トリフルオロ酢酸/水、Bは0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル);フラクションの試料採取は質量選択トリガリングによった。下記の表に、それぞれの試験管に添加した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 0005128815
Figure 0005128815
Figure 0005128815
Figure 0005128815
実施例226
N−{2−[4−アミノ−7−(ベンジルオキシ)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド
Figure 0005128815
mCPBA(11.2g、39.2mmol)を、ジクロロメタン(350mL)中のN−[2−(7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド(実施例52のパートA〜Dの記載に従って調製したもの、17.2g、35.6mmol)の溶液に添加した。その溶液を一夜撹拌し、追加のmCPBA(約1〜2g)を加えた。20分後に、濃水酸化アンモニウム(150mL)を加えた。その混合物を10分間撹拌し、塩化p−トルエンスルホニル(8.20g、42.8mmol)を分けて加えた。その混合物を周囲温度で2日間撹拌してから、濾過した。白色の固形物が得られたので、それを水中でスラリー化させ、濾過し、乾燥させると、11.7gのN−{2−[4−アミノ−7−(ベンジルオキシ)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドが得られた。少量の試料、500mgを精製して300mgの分析的に純品のN−{2−[4−アミノ−7−(ベンジルオキシ)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドを白色の固形物として得た。mp:264〜266℃。
MS(APCI)m/z 498(M+H)+
元素分析計算値(C253154S):C、60.34;H、6.28;N、14.07。実測値:C、60.10;H、6.34;N、13.98。
実施例227
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−(3−チエン−2−イルプロポキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド
Figure 0005128815
パートA
臭化プロパルギル(1.30g、9.19mmol)を、DMF中のN−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−7−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド(2.5g、6.13mmol)と炭酸セシウム(5.00g、12.3mmol)との混合物に加えた。その混合物を一夜撹拌してから、水(600mL)の中に注いだ。その混合物を一夜撹拌し、ゴム状の固形物を濾過により単離した。その固形物をジクロロメタン中に溶解させ、得られた溶液を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中メタノール/ジクロロメタン(1:5)、0〜30%グラジエント溶出)により精製すると、675mgのN−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−(プロプ−2−イニルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドがオフホワイト色の固形物として得られた。少量をメタノールから再結晶させるとオフホワイト色の固形物が得られた。mp:175.0〜176.0℃。
MS(APCI)m/z 446(M+H)+
元素分析計算値(C212754S・H2O):C、54.41;H、6.31;N、15.11。実測値:C、54.67;H、6.57;N、14.80。
パートB
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−(プロプ−2−イニルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド(600mg、1.34mmol)、2−ヨードチオフェン(565mg、2.69mmol)、トリエチルアミン(0.50mL、3.5mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(19mg、0.03mmol)、ヨウ化銅(I)(10mg、0.05mmol)、およびDMF(10mL)を合わせて、60℃で一夜加熱した。周囲温度に冷却してから、その反応溶液を水(200mL)の中に注ぐと、微細な沈殿物が生成した。その混合物を1時間撹拌してから、固形物を濾過により単離した。その固形物をジクロロメタンおよびメタノールに溶解させ、シリカゲルのプラグを通過させたが、それはジクロロメタン中20%メタノールを用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、約900mgのN−(2−{4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−[(3−チエン−2−イルプロプ−2−イニル)オキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−1,1−ジメチルエチル)メタンスルホンアミドが暗褐色の半固形物として得られたが、それをさらに精製することなく次のステップに使用した。
パートC
パートB(約1.34mmol)の物質をエタノール/メタノール(1:1)の中に溶解させ、10%パラジウム/カーボン(150mg)を添加した。その混合物を、パール装置中で50psi(3.4×105Pa)下で一夜置くことにより水素化した。追加の10%パラジウム/カーボン(100mg)を注意深く加え、その混合物をさらに4時間かけて水素化した。その混合物をセライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、その濾液を濃縮した。その粗生成物を、クロマトグラフィー(シリカゲル)で溶媒システムを変えて(メタノール/ジクロロメタンまたはCMA/クロロホルム)複数回精製し、アセトニトリルおよび酢酸ブチルから複数回の再結晶を行うと、90mgのN−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−(3−チエン−2−イルプロポキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドが白色の固形物が得られた(これには、いくらかの微量不純物が含まれていた)。mp:202.0〜203.0℃。
MS(APCI)m/z 532(M+H)+
元素分析計算値(C2533542):C、56.48;H、6.26;N、13.17。実測値:C、56.41;H、6.46;N、13.28。
実施例228〜235
パートA
水酸化アンモニウム(1L)を、メタノール(500mL)中のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸メチル(20mL、150mmol)の溶液に加え、その反応溶液を周囲温度で一夜撹拌した。追加の水酸化アンモニウム(500mL)を加え、その反応溶液をさらに4日間撹拌した。メタノールを減圧下に除去した。固形の塩化ナトリウムをその水層に加え、クロロホルム(3×150mL)を用いて抽出した。抽出物を合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、11.4gのテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミドが白色の固形物として得られた。
パートB
THF(441mL)中のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド(11.4g、88.3mmol)の溶液を冷却して0℃とした。水素化アルミニウムリチウム(10.0g、265mmol)を、6回にわけ、10分かけて添加した。その添加の間、その反応フラスコを窒素でパージした。反応混合物から泡立ちが無くなったら、還流温度で6時間加熱した。次いでその反応溶液を冷却して0℃とし、酢酸エチルを、泡立ちが止まるまで滴下により加えた。次いでメタノールを、泡立ちが止まるまで滴下により加えた。水(10mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(10mL)、水(30mL)の順で加えていった。有機フラクションをデカントで除き、残った灰色の固形物をクロロホルムを用いて洗浄した。有機フラクションを合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチルアミンが得られた。
パートC
実施例1のパートEに記載の方法を使用して、7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンをテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチルアミンで処理することにより、(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミンを得た。同じ方法を用いて、6−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンをテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチルアミンで処理することにより、(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミンを得た。
パートD
実施例1のパートFに記載の方法を用いて、(7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミンまたは(6−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミンを還元して、それぞれ、7−ベンジルオキシ−N4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)キノリン−3,4−ジアミンまたは6−ベンジルオキシ−N4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)キノリン−3,4−ジアミンとした。
パートE
実施例228および230においては、7−ベンジルオキシ−N4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)キノリン−3,4−ジアミン(実施例228)または6−ベンジルオキシ−N4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)キノリン−3,4−ジアミン(実施例230)を、実施例50のパートCに記載の方法に従って塩化エトキシアセチルを用いて処理することにより、7−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(実施例228)または8−ベンジルオキシ−2−エトキシメチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(実施例230)を得た。
実施例229および231においては、7−ベンジルオキシ−N4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)キノリン−3,4−ジアミン(実施例229)または6−ベンジルオキシ−N4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)キノリン−3,4−ジアミン(実施例231)を、実施例1のパートGに記載の一般的な方法に従ってオルトプロピオン酸トリエチルを用いて処理することにより、7−ベンジルオキシ−2−エチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(実施例229)または8−ベンジルオキシ−2−エチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(実施例231)を得た。
パートF
実施例1のパートHおよびIに記載の方法を用いて、パートEからの反応生成物を酸化およびアミノ化させて、下記の表に記載の化合物を得た。表には、それぞれの出発物質として使用されるパートEからの反応生成物とその反応生成物の構造を示している。
Figure 0005128815
パートG
実施例5に記載の方法を用いて、実施例228〜231を還元して、下記の表に示す化合物を得た。
Figure 0005128815
代表的化合物
上述の実施例に記載のものも含めて、いくつかの代表的化合物は、下記の式(IV)または(V)と、次のR1、R2およびR3置換基を有しているが、ここで、表の各行は、式IVまたは式Vそれぞれに合致していて、本発明の具体的な実施態様を表している。
Figure 0005128815
Figure 0005128815
Figure 0005128815
Figure 0005128815
Figure 0005128815
Figure 0005128815
Figure 0005128815
Figure 0005128815
Figure 0005128815
Figure 0005128815
本発明の化合物は、以下に記述する方法を用いて試験すると、サイトカイン生合成を誘導することが見出された。
ヒト細胞におけるサイトカイン誘導
ヒトのin vitro血液細胞系を使用して、サイトカインの誘導を評価する。活性は、培地に分泌されたインターフェロン(α)および腫瘍壊死因子(α)(それぞれ、IFNおよびTNF)の測定値に基づくものであるが、これについてはテスターマン(Testerman)らの、「Cytokine Induction by the Immunomodulators Imiquimod and S−27609」(Journal of Leukocyte Biology,58,365〜372(1995年9月)に記載がある。
培養のための血液細胞の調製
健常なヒトのドナーから採取した全血を、静脈穿刺によりEDTAバキュテーナーチューブの中に集める。末梢血単核細胞(PBMC)を、ヒストパック(HISTOPAQUE)−1077を用いた密度勾配遠心法によって、全血から分離する。ダルベッコリン酸緩衝生理食塩液(DPBS)またはハンクス平衡塩溶液(HBSS)を用いて、血液を1:1に希釈する。PBMC層を集め、DPBSまたはHBSSを用いて2回洗浄し、RPMI完全培地に細胞数4×106個/mLの濃度で再懸濁させる。そのPBMC懸濁液を、被験化合物を含む等容量のRPMI完全培地を含む、48ウェルの平底滅菌組織培養プレート(マサチューセッツ州ケンブリッジ(Cambridge,MA)のコスター(Costar)製またはニュージャージー州リンカーンパーク(Lincoln Park,NJ)のベクトン・ディッキンソン・ラブウェア(Becton Dickinson Labware)製)に添加する。
化合物の調製
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化する。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は一般に、30〜0.014マイクロモル(μM)の範囲の濃度で試験する。
インキュベーション
被検化合物の溶液を、RPMI完全培地を含む第1のウェルに60μMで加え、ウェル中で3倍稀釈系列を作る。次いでPBMC懸濁液を等量ずつウェルに加えて、被検化合物の濃度が所望の範囲(30〜0.014μM)になるようにする。PBMC懸濁液の最終濃度は、細胞数2×106個/mLである。プレートを滅菌済みのプラスチックの蓋で覆い、緩やかに混合してから、5%二酸化炭素雰囲気中、37℃で18〜24時間インキュベートする。
分離
インキュベーションに続けて、プレートを遠心分離器にかけるが、その条件は温度4℃、回転数1000rpm(約200×g)で10分である。細胞を含まない培養上澄み液を滅菌ポリプロピレンピペットを用いて抜き出し、滅菌ポリプロピレンチューブに移し替える。試料は、分析にかけるまでは、−30℃〜−70℃に保つ。それらの試料を、インターフェロン(α)に関してはELISA、腫瘍壊死因子(α)に関してはELISAまたはIGENアッセイで分析する。
ELISAによるインターフェロン(α)および腫瘍壊死因子(α)の分析
インターフェロン(α)濃度は、PBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories)(ニュージャージー州ニューブランズウィック(New Brunswick,NJ))から入手可能なヒューマン・マルチ−スピーシーズ(Human Multi−Species)キットを使用して、ELISAによって定量する。結果は、pg/mLの単位で表す。
腫瘍壊死因子(α)(TNF)の濃度は、カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)から入手可能なELISAキットを使用して測定する。別な方法としては、TNF濃度を、オリジェン(ORIGEN)M−シリーズイムノアッセイで測定し、メリーランド州ゲーサーズバーグ’(Gaithersburg,MD)のアイゲン・インターナショナル(IGEN International)からのアイゲン(IGEN)M−8アナライザーで読むことができる。そのイムノアッセイでは、カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)からのヒトTNFキャプチャー抗体と検出抗体のペアを使用する。結果は、pg/mLの単位で表す。
本発明のある種の化合物は、以下に述べる方法を用いて試験した場合に、TNF−αの産生を阻害することができる。
マウスの細胞におけるサイトカイン阻害
マウスのマクロファージ細胞系Raw264.7を用いて、リポ多糖(LPS)の刺激による腫瘍壊死因子−α(TNF−α)の産生を阻害する、化合物の能力を試験する。
単一濃度試験:
培養のための血液細胞の調製
Raw細胞(ATCC)は、穏やかに掻き取ることにより収集してから、カウントする。細胞懸濁液は、10%ウシ胎仔血清(FBS)を用いてRPMI培地中で3×105細胞/mLにする。細胞懸濁液(100μL)を96ウェル平底滅菌組織培養プレート(ニュージャージー州リンカーンパーク(Lincoln Park,NJ)のベクトン・ディッキンソン・ラブウェア(Becton Dickinson Labware)製)に加える。細胞の最終濃度を3×104細胞/ウェルとする。そのプレートを3時間インキュベートする。試験化合物を添加する前に、培地を、3%FBSを含む無色のRPMI培地に置きかえる。
化合物の調製
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化する。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は5μMで試験した。LPS(サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)からのリポ多糖、シグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich))を、無色のRPMIを用いて希釈して、用量応答試験によって測定されるEC70濃度とする。
インキュベーション
試験化合物の溶液(1μL)をそれぞれのウェルに加える。そのプレートを、マイクロタイタープレートシェーカー上で1分間混合してから、インキュベーターに入れる。20分後に、LPS(1μL、EC70濃度約10ng/mL)の溶液を加え、そのプレートをシェーカーの上で1分間混合する。プレートを、5%二酸化炭素雰囲気下37℃で18〜24時間インキュベートする。
TNF−α分析
インキュベーションの後で、その上澄みをピペットを用いて取り出す。TNF−α濃度は、マウスTNF−αキット(カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)製)を用いたELISAにより求める。結果は、pg/mLの単位で表す。LPS刺激のみによるTNF−αの発現は、100%応答と考えられる。
用量応答試験:
培養のための血液細胞の調製
Raw細胞(ATCC)は、穏やかに掻き取ることにより収集してから、カウントする。細胞懸濁液は、10%FBSを用いてRPMI培地中で4×105細胞/mLにする。細胞懸濁液(250μL)を48ウェル平底滅菌組織培養プレート(マサチューセッツ州ケンブリッジ(Cambridge,MA)のコスター(Costar)製)に加える。細胞の最終濃度を1×105細胞/ウェルとする。そのプレートを3時間インキュベートする。試験化合物を添加する前に、培地を、3%FBSを含む無色のRPMI培地に置きかえる。
化合物の調製
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化する。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は、0.03、0.1、0.3、1、3、5および10μMの濃度で試験する。LPS(サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)からのリポ多糖、シグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich))を、無色のRPMIを用いて希釈して、用量応答試験によって測定されるEC70濃度とする。
インキュベーション
試験化合物の溶液(200μL)をそれぞれのウェルに加える。そのプレートを、マイクロタイタープレートシェーカー上で1分間混合してから、インキュベーターに入れる。20分後に、LPS(200μL、EC70濃度約10ng/mL)の溶液を加え、そのプレートをシェーカーの上で1分間混合する。プレートを、5%二酸化炭素雰囲気下37℃で18〜24時間インキュベートする。
TNF−α分析
インキュベーションの後で、その上澄みをピペットを用いて取り出す。TNF−α濃度は、マウスTNF−αキット(カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)製)を用いたELISAにより求める。結果は、pg/mLの単位で表す。LPS刺激のみによるTNF−αの発現は、100%応答と考えられる。
本明細書に引用した特許、特許文献および公刊物におけるすべての開示を、あたかもそれぞれを個別に取り入れたがごとくに、それらのすべてを参照することにより取り入れたものとする。本発明を、そのいくつかの実施態様を参照しながら、記述してきた。上述の説明のための実施態様および実施例は、理解を明確にすることのみを目的に提供されたものであって、それらから、いかなる不必要な限定も考えるべきではない。当業者には明かであろうが、本発明の精神と範囲から外れることなく、記述された実施態様には多くの変更を加えることが可能である。したがって、本発明の範囲は、冒頭の特許請求の範囲によってのみ限定されるものとする。

Claims (23)

  1. 式(II):
    Figure 0005128815
    [式中:
    3は、以下の:
    −Z−Ar、
    −Z−Ar’−Y−R4
    −Z−Ar’−X−Y−R4
    −Z−Ar’−R5、および
    −Z−Ar’−X−R5
    からなる群より選択され;
    Zは、単結合、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンからなる群より選択されるが、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンは、場合によっては、−O−により分断されていてもよく;
    Arは、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択されるが、そのいずれもが、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されていてもよく;
    Ar’は、アリーレンおよびヘテロアリーレンからなる群より選択されるが、そのいずれもが、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されていてもよく;
    Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
    nは、0または1であり;
    1は、以下の:
    −R4
    −X−R4
    −X−Y−R4
    −X−Y−X−Y−R4、および
    −X−R5
    からなる群より選択され;
    2は、以下の:
    −R4
    −X−R4
    −X−Y−R4、および
    −X−R5
    からなる群より選択され;
    それぞれのXは独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンもしくはヘテロシクリレン、または1つもしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    それぞれのYは独立して、以下の:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 0005128815
    からなる群より選択され;
    それぞれのR4は独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群より、そしてアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、さらにオキソからなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく;
    それぞれのR5は独立して、以下の:
    Figure 0005128815
    からなる群より選択され;
    それぞれのR6は独立して、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    それぞれのR7は独立して、C2~7アルキレンであり;
    それぞれのR8は独立して、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
    それぞれのR9は独立して、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    それぞれのR10は独立して、C3~8アルキレンであり;
    それぞれのAは独立して、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    それぞれのQは独立して、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    それぞれのVは独立して、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    それぞれのWは独立して、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物または、その薬学的に許容される塩。
  2. 3が、−Z−Ar、−Z−Ar’−Y−R4、及び−Z−Ar’−X−Y−R4から成る群から選ばれる、請求項1に記載の化合物または塩。
  3. XがC1~2アルキレンであり、Yが、−NH−S(O)2−、−S(O)2−、−C(O)−、または−C(O)−O−であり;そしてR4がC1~4アルキルまたはフェニルである、請求項2に記載の化合物または塩。
  4. 式(III):
    Figure 0005128815
    [式中:
    3-1は、−Z−Arであり;
    Zは、単結合、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンからなる群より選択されるが、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンは、場合によっては、−O−により分断されていてもよく;
    Arは、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択されるが、そのいずれもが、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されていてもよく;
    Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
    nは、0または1であり;
    1は、以下の:
    −R4
    −X−R4
    −X−Y−R4
    −X−Y−X−Y−R4、および
    −X−R5
    からなる群より選択され;
    2は、以下の:
    −R4
    −X−R4
    −X−Y−R4、および
    −X−R5
    からなる群より選択され;
    それぞれのXは独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンもしくはヘテロシクリレン、または1つもしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    それぞれのYは独立して、以下の:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 0005128815
    からなる群より選択され;
    それぞれのR4は独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群より、そしてアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、さらにオキソからなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく;
    それぞれのR5は独立して、以下の:
    Figure 0005128815
    からなる群より選択され;
    それぞれのR6は独立して、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    それぞれのR7は独立して、C2~7アルキレンであり;
    それぞれのR8は独立して、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
    それぞれのR9は独立して、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    それぞれのR10は独立して、C3~8アルキレンであり;
    それぞれのAは独立して、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    それぞれのQは独立して、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    それぞれのVは独立して、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    それぞれのWは独立して、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物または、その薬学的に許容される塩。
  5. Arが、フェニルまたはヘテロアリールであり、それらが、非置換であるか、あるいは、アルキル、アルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、およびチエニルからなる群より独立して選択される1種または複数の置換基によって置換されている、請求項4に記載の化合物または塩。
  6. ヘテロアリールが、ベンゾチアゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラジニル、ピリジニル、ピロリル、チアゾリル、およびチエニルからなる群より選択される、請求項5に記載の化合物または塩。
  7. Zが、単結合、アルキレン、または−O−により分断されたアルキレンである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  8. ZがC1~3アルキレンである、請求項7に記載の化合物または塩。
  9. Zが単結合である、請求項7に記載の化合物または塩。
  10. 1が、アルキル、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、ヘテロシクリルアルキレニル、−X−Y−R 4 、および−X−R 5 からなる群より選択されるが、ここで、ヘテロシクリルは、場合によっては、1種または複数のアルキル基によって置換されており;ここで、Xはアルキレンであり、Yは、−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、または
    Figure 0005128815
    であり;R4が、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、またはヘテロアリールであるが、それらのそれぞれは、場合によっては、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、またはジアルキルアミノからなる群より選択される1種または複数の置換基によって置換されており;そしてR5が、
    Figure 0005128815
    である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  11. 1が、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メチルプロピル、プロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)ブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル、および(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルからなる群より選択される、請求項10に記載の化合物または塩。
  12. 式(VII):
    Figure 0005128815
    [式中:
    Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
    nは、0または1であり;
    1-1は、以下の:
    −R4-1
    −X’−R4-1
    −X’−Y’−R4
    −X’−Y’−X−Y−R4、および
    −X’−R5
    からなる群より選択され;
    2は、以下の:
    −R4
    −X−R4
    −X−Y−R4、および
    −X−R5
    からなる群より選択され;
    それぞれのXは独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンもしくはヘテロシクリレン、または1つもしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基が、場合によっては、アリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレン基によって分断されていてもよく;
    それぞれのYは独立して、以下の:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 0005128815
    からなる群より選択され;
    Y’は、以下の:
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 0005128815
    からなる群より選択され;
    それぞれのR4は独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群より、そしてアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、さらにオキソからなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく;
    4-1は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群より、そしてアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、さらにオキソからなる群より独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく;
    それぞれのR5は独立して、以下の:
    Figure 0005128815
    からなる群より選択され;
    それぞれのR6は独立して、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    それぞれのR7は独立して、C2~7アルキレンであり;
    それぞれのR8は独立して、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
    それぞれのR9は独立して、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    それぞれのR10は独立して、C3~8アルキレンであり;
    それぞれのAは独立して、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    それぞれのQは独立して、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    それぞれのVは独立して、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    それぞれのWは独立して、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり、
    ただし、R1-1が水素または2−メチルプロピルの場合には、R2は水素以外のものであり、さらにただし、R1-1が2−メチルプロペニルまたは2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルの場合には、R2は、メチル、エトキシメチル、およびヒドロキシメチル以外のものである]の化合物または、その薬学的に許容される塩。
  13. 1-1が、アルキル、アリールアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヘテロシクリルアルキレニル、X’−Y’−R 4 、および−X’−R 5 からなる群より選択されるが、ここで、ヘテロシクリルは、場合によっては、1種または複数のアルキル基によって置換されており、ここでX’はアルキレンであり、Y’は、−N(R8)−Q−であるが、Qは、−C(R6)−、−S(O)2−、および−C(R6)−N(R8)−W−からなる群より選択され、R4は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、またはヘテロアリールであるが、それらのそれぞれは、場合によっては、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、またはジアルキルアミノからなる群より選択される1種または複数の置換基により置換されており、そしてR5は、
    Figure 0005128815
    である、請求項12に記載の化合物または塩。
  14. 1-1が、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メチルプロピル、プロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)ブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル、および(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルからなる群より選択される、請求項13に記載の化合物または塩。
  15. nが0である、請求項1〜6及び12〜14のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  16. 2が、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、および−X−N(R8)−C(R6)−N(R8)−R4からなる群より選択され、ここでXはC1~4アルキレンであり、R4はC1~4アルキルである、請求項1〜6及び12〜14のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  17. 2が、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、エトキシメチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、およびメチルアミノカルボニルアミノメチルからなる群より選択される、請求項16に記載の化合物または塩。
  18. 前記化合物が、7−(4−アミノフェノキシ)−1−(2−メチルプロピル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンである、請求項4に記載の化合物又は塩。
  19. 前記化合物が、1−[4−アミノ−7−(3−アミノベンジルオキシ)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールである、請求項4に記載の化合物又は塩。
  20. 前記化合物が、1−{4−アミノ−7−[3−(3−アミノフェニル)プロポキシ]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールである、請求項4に記載の化合物又は塩。
  21. 前記化合物が、1−(4−アミノブチル)−8−ベンジルオキシ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンである、請求項4に記載の化合物又は塩。
  22. 前記化合物が、N−[4−(4−アミノ−2−エチル−7−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミドである、請求項12に記載の化合物又は塩。
  23. 前記化合物が、N−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−7−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドである、請求項12に記載の化合物又は塩。
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