JP5119579B2 - インプリント用モールド及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、現在の半導体デバイスの製造プロセスにおいては、光学的にマスクパターンを縮小して半導体基板上にパターンを転写する方法が主流となっている。
ちなみに、インプリント法とナノインプリント法に厳密な区別はないが、半導体デバイスの製造に用いられるようなナノメーターオーダーのものをナノインプリント法と呼び、その他のマイクロメーターオーダーのものをインプリント法と呼ぶことが多い。以後、全てインプリント法と呼ぶことにする。
まず、表面にシリコン酸化膜111を形成したシリコン基板101を用意し、シリコン基板101上のシリコン酸化膜111上に形成した電子ビーム感光層を、例えば、通常の電子ビームリソグラフィー技術を用いて、パターン描画、現像等のパターニング処理を行っ
て、レジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにして、ドライエッチング等によりシリコン酸化膜111をエッチングし、レジストパターンを剥離して、シリコン基板101上にシリコン酸化膜111からなる凹部112が形成されたインプリント用モールド100を作製する(図9(a)参照)。
次いで、レジスト層121が軟化したレジスト層形成基板110上にインプリント用モールド100の凹部112が対向するようにインプリント用モールド100を重ね合わせ、およそ3〜20MPa程度の圧力で圧着する(図9(c)参照)。
これにより、シリコン基板102上には、インプリント用モールド100の凹部112に対応するレジストパターン121aとレジスト薄膜領域121bが形成される(図9(d)参照)。
このようにして、シリコン基板102上に熱インプリント法を用いてレジストパターンの形成が行われる。この方法は昇温、冷却過程の熱サイクルを伴うため、熱インプリント法と呼ばれている。
つまり、熱インプリント法を用いたパターン形成方法ではインプリント用モールドと基板との圧着の際に約5〜15MPaという極めて高い圧力を必要とするが、このような高い圧力を加えながら、モールドと基板との間の水平方向の位置精度を維持することは極めて困難である。
また、このような高い圧力では転写回数を増すとインプリント用モールドの破損という問題が発生する。さらには、熱サイクルを伴うため、転写される側の基板とモールド材料の熱膨張係数の違いから位置精度は悪化し、昇温・冷却のために処理時間が長いという問題が発生する。
つまり、熱インプリント法の原理的課題は、高いプレス圧力と高い温度の2点と言える。
この光インプリント法について説明する。図10(a)〜(e)は、光インプリント法によるパターン形成方法の一例を示す模式構成断面図である。
まず、石英などの透光性を有する材料からなる透明基材上に形成した電子ビーム感光層を、例えば、通常の電子ビームリソグラフィー技術を用いて、パターン描画、現像等のパターニング処理を行って、レジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにして、ドライエッチング等により透明基材をエッチングし、レジストパターンを剥離して、透明基板上に凹部121が形成された透明基材からなるインプリント用モールド120を作製する(図10(a)参照)。
このようにして、シリコン基板102上に光インプリント法を用いてレジストパターンの形成が行われる。この方法によれば、樹脂の硬化を光反応によって行うため熱サイクルがなく(室温で良く)、処理時間を大幅に短縮することができ、熱サイクルによる位置精度の低下もない。
また、光硬化性樹脂組成物は、粘度が低い液体であるため、熱インプリントのようにインプリント用モールドを高い圧力でレジスト層形成基板に圧着させなくてもパターンの転写を行うことができる。よって、プレス圧力による位置精度の低下やインプリント用モールドの破損も劇的に少なくなる。
つまり、光インプリント法は、熱インプリントの原理的課題である高いプレス圧力と高い温度を解決した技術と言える。
図11(a)は、シリコン基板にレジストパターン142a及び142bを形成した状態を、図11(b)〜(g)は、レジストパターン142a及び142bマスクにしてドライエッチングにて形成されたパターン形状を模式的に示す。
まず、シリコン基板141の所定位置にEBリソグラフィ法もしくはフォトリソグラフィ法にてレジストパターン142a及び142bを形成する(図11(a)参照)。
次に、レジストパターン142及び142bをエッチングマスクとしてシリコン基板141のドライエッチングを行ない、シリコン基板141に凹凸状のパターンを形成する。
このときのドライエッチング装置は、ICP、RIE、平行平板等の様々な放電方式があるが、いずれもシリコン基板をエッチングするために、シリコン基板と反応しやすいハロゲンガスやハロゲン化合物からなるガスを用いて、異方性エッチングを行う。
しかしながら、エッチング材料、エッチングマスク材料、パターン形状などに合わせて、ドライエッチングの様々な条件を最適化しないと、パターンの側壁が垂直かつ平滑な、完全な異方性エッチングは達成できない。
図11(b〜f)には、分かりやすくするために極端な形状の例を示したが、一般にインプリント用モールドにおいては、モールドを型としてパターン転写を行なうため、パターン側壁が垂直かつ平滑な理想的な異方性エッチングが求められる(図11(g)参照)。
このとき、圧縮された大気はインプリント用モールド120の凹部に均一に留まるのでははなく、図12(c)に示すように、モールド120凹部のコーナー部に気泡151として留まる。
この結果、インプリント用モールド120を離型した状態のシリコン基板203には、コーナー部に欠陥を有するレジストパターン213aとレジスト薄膜領域213bが形成され、レジストパターン213aのコーナー部に欠陥が生じてしまう。
しかしながら、前者は装置を真空にするための大掛かりな装置を要するためにコスト増になり、さらにはスループットが大幅に低下する。
また、後者は大きな圧力を使用するためにインプリント用モールド自身が変形してしまい、位置精度や残膜厚の面内均一性の低下を招き、さらには、モールドや基板の破損を起こす可能性がある。
前記インプリント用モールドの凹部の断面積をS1、マイクロトレンチの断面積をS2、プレス直前の雰囲気圧力をP1、型押し、プレスする際のプレス圧力をP2、マイクロトレンチの理想断面積S2Lcalを下記の式1とすると、モールドのパターンがラインであり、かつ、前記マイクロトレンチがラインパターンの長さ方向に沿って2つ形成される場合、S2/S2Lcalの値が0.5以上1.5以下であることを特徴とするインプリント用モールドとしたものである。
前記インプリント用モールドの凹部の断面積をS1、マイクロトレンチの断面積をS2、プレス直前の雰囲気圧力をP1、型押し、プレスする際のプレス圧力をP2、マイクロトレンチの理想断面積S2Hcalを下記の式2とすると、モールドのパターンがホールであって、かつ、前記マイクロトレンチがホールパターンの各辺に形成される場合、S2/S2Hcalの値が0.5以上1.5以下であることを特徴とするインプリント用モールドとしたものである。
(a)シリコン基板にマイクロトレンチ(微小凹部)を形成するためのレジストパターンを形成する工程。
(b)レジストパターンをマスクにしてシリコン基板を所定の深さドライエッチングする工程。
(c)レジストパターンを剥離処理して、シリコン基板の所定位置にマイクロトレンチ(微小凹部)を形成する工程。
(d)マイクロトレンチ(微小凹部)が形成されたシリコン基板上にレジスト層を形成し、パターン露光、現像等のパターニング処理を行って、レジストパターンを形成する工程。
(e)レジストパターンをマスクにしてシリコン基板を所定の深さドライエッチングにてエッチングする工程。
(f)レジストパターンを剥離処理して、シリコン基板の所定位置にメインパターン用の凹部とマイクロトレンチ(微小凹部)を形成する工程。
また、本発明のインプリント用モールドの製造方法にてインプリント用モールドを作製することにより、マイクロトレンチ(微小凹部)と凹部の形状を高精度に制御することが可能となる。
図1(a)は、本発明のインプリント用モールドの一実施例を示す模式構成断面図である。図1(b)は、図1(a)のA部を拡大した模式構成断面図である。
本発明のインプリント用モールド10は、本発明に係るインプリント用モールドの一実施例を示すもので、図1(a)に示すように、シリコン基板11にライン状もしくはホール状の凹部13とライン状もしくはホール状の凹部13のコーナー部にマイクロトレンチ(微小凹部)12が形成されたもので、主に熱インプリントするためのインプリントモールド用モールドとして使用される。
本発明のインプリント用モールド20は、本発明に係るインプリント用モールドの一実施例を示すもので、図2に示すように、石英基板等からなる透明基板21にライン状もしくはホール状の凹部23とライン状もしくはホール状の凹部23のコーナー部にマイクロトレンチ(微小凹部)22が形成されたもので、主に光インプリントするためのインプリントモールド用モールドとして使用される。
請求項1に係るインプリント用モールドは凹部13がライン状のパターンに適用されるもので、マイクロトレンチ(微小凹部)12の断面積をS2、マイクロトレンチ(微小凹部)の理想断面積をS2Lcalとしたとき、S2/S2Lcalの値が0.5以上1.5以下になるようなマイクロトレンチ(微小凹部)12を形成したものである。
凹部13がライン状のパターンで形成されており、その長さをLとすれば、凹部12の体積V1は、V1=S1×L、マイクロトレンチ部(微小凹部)12の体積V2は、V2=S2×Lとなる。
P×V=一定(温度が一定の場合)………………式3
P1×(V1+V2×2)=P2×V2×2…………式4
また、凹部13の体積V1はV1=S1×L、マイクロトレンチ12の体積V2はV2=S2×Lであるから、式4は式5となり、さらには式6、式7と書き変えられる。
P1×(S1+2S2)=P2×S2×2…………式5
図5(a)〜(d)は、インプリント用モールド10を用いた熱インプリントの工程を示す模式構成断面図である。
まず、シリコン基板11にライン状のパターンからなる凹部13とマイクロトレンチ(微小凹部12が形成されたモールド10とシリコン基板15上にPMMA等のレジスト材料からなるレジスト層36が形成されたレジスト層形成基板30を用意する(図5(a)参
照)。
次に、圧着した状態で降温してインプリント用モールド10を離型し、シリコン基板15上にレジストパターン36aとレジスト薄膜領域36bを形成する(図5(c)参照)。次に、レジスト薄膜領域36bをO2RIE法(酸素ガスによる反応性イオンエッチング)にて除去し、シリコン基板15上にレジストパターン36cを形成する(図5(d)参照)。
図6(a)〜(d)は、インプリント用モールド20を用いた光インプリントの工程を示す模式構成断面図である。
まず、石英基板21にライン状のパターンからなる凹部23とマイクロトレンチ(微小凹部)22が形成されたインプリント用モールド20とシリコン基板15上に光硬化性のレジスト材料からなるレジスト層37が形成されたレジスト層形成基板40を用意する(図6(a)参照)。
次に、インプリント用モールド20を離型し、シリコン基板15上にレジストパターン37aとレジスト薄膜領域37bを形成する(図6(c)参照)。
次に、レジスト薄膜領域37bをO2RIE法(酸素ガスによる反応性イオンエッチング)にて除去し、シリコン基板15上にレジストパターン37cを形成する(図6(d)参照)。
請求項2に係るインプリント用モールドは凹部13がホール状のパターンに適用されるもので、マイクロトレンチ(微小凹部)12の断面積をS2、マイクロトレンチ(微小凹部)の理想断面積をS2Hcalとしたとき、S2/S2Hcalの値が0.5以上1.5以下になるようマイクロトレンチ(微小凹部)12を形成したものである。
P1×(V1+V2×4)=P2×V2×4…………式8
よって、マイクロトレンチ部の最適な断面積S2は式9となる。
図3(a)〜(f)は、本発明のインプリント用モールドの製造方法の一実施例を工程順に示す模式構成断面図である。
まず、シリコン基板11上にレジスト層を形成し、パターン露光、現像等の一連のパターニング処理を行って、マイクロトレンチ(微小凹部)を形成するための開口部32を有するレジストパターン31を形成する(図3(a)参照)。
さらに、マイクロトレンチ(微小凹部)12と位置合わせを行ってパターン露光し、現像等の一連のパターニング処理を行って、開口部34を有するレジストパターン33aを形成する(図3(d)参照)。
ここで、あらかじめ形成しておいたマイクロトレンチ(微小凹部)12も同じエッチング速さでエッチングされるため、凹部13の底部にマイクロトレンチ(微小凹部)12が形成される。
このように、本発明のインプリント用モールドの製造方法では、レジストパターン形成ととドライエッチングを2回繰り返すことにより、マイクロトレンチ(微小凹部)12と凹部13の形状を高精度に制御することが可能となる。
まず、表1に示すように、シリコン基板にパターン開口幅W1と深さD1を1000〜100nmの範囲で変えた4種類のラインパターンからなる凹部13に対し、マイクロトレンチ(微小凹部)12の開口幅W2と深さD2を100〜5nmの範囲で変えた合計16種類のインプリン用モールドを作製し、シリコン基板に500nm厚の熱硬化性レジストを形成したレジスト層形成基板に初期圧力P1=0.1MPa、プレス圧力P2=10MPaで熱インプリントして、パターン転写性を評価した結果を表1に示す。
S2/S2Lcalの値が0.5以上1.5以下のNo2、3、6〜8、11,12、15のインプリン用モールドサンプルでは、図5(d)に示すようなレジストパターン37cが得られ、良好な転写性を示した。
S2/S2Lcalの値が1.5以上(凹部13に対してマイクロトレンチ(微小凹部)12の断面積が大きすぎる場合)のNo1、5、9、10、13、14のインプリン用モールドサンプルでは、図8(a)及び(b)に示すように、レジストパターンの端部がマイクロトレンチ(微小凹部)12に一部入り込んで形成された突起欠陥が発生した。
また、S2/S2Lcalの値が0.5以下(凹部13に対してマイクロトレンチ(微小凹部)12の断面積が小さすぎる場合)のNo4、16のインプリン用モールドサンプルでは、図7(a)及び(b)に示すように、インプリントの際に凹部13に残留した気泡51による欠陥が発生した。
いずれもS2/S2Hcalの値が0.5以上1.5以下の範囲のNo3、4、7、8、12、15、16のインプリン用モールドサンプルでは、図5(d)に示すようなレジストパターン37cが得られ、良好な転写性を示した。
S2/S2Hcalの値が1.5以上(凹部13に対してマイクロトレンチ(微小凹部)12の断面積が大きすぎる場合)のNo1、2、5、6、9、10、11、13、14のインプリン用モールドサンプルでは、図8(a)及び(b)に示すように、レジストパターンの端部がマイクロトレンチ(微小凹部)12に一部入り込んで形成された突起欠陥が発生した。
S2/S2Lcalの値が0.5以上1.5以下のNo2、6、9、10、14、15のインプリン用モールドサンプルでは、図5(d)に示すようなレジストパターン37cが得られ、良好な転写性を示した。
S2/S2Lcalの値が1.5以上(凹部13に対してマイクロトレンチ(微小凹部)12の断面積が大きすぎる場合)のNo1、5のインプリン用モールドサンプルでは、図8(a)及び(b)に示すように、レジストパターンの端部がマイクロトレンチ(微小凹部)12に一部入り込んで形成された突起欠陥が発生した。
また、S2/S2Lcalの値が0.5以下(凹部13に対してマイクロトレンチ(微小凹部)12の断面積が小さすぎる場合)のNo3、4、7、8、11、12、16のインプリン用モールドサンプルでは、図7(a)及び(b)に示すように、インプリントの際に凹部13に残留した気泡51による欠陥が発生した。
S2/S2Hcalの値が0.5以上1.5以下の範囲のNo2、3、7、9、10、14のインプリン用モールドサンプルでは、図5(d)に示すようなレジストパターン37cが得られ、良好な転写性を示した。
S2/S2Hcalの値が1.5以上(凹部13に対してマイクロトレンチ(微小凹部)12の断面積が大きすぎる場合)のNo1、5、6のインプリン用モールドサンプルでは、図8(a)及び(b)に示すように、レジストパターンの端部がマイクロトレンチ(微小凹部)12に一部入り込んで形成された突起欠陥が発生した。
また、S2/S2Hcalの値が0.5以下(凹部13に対してマイクロトレンチ(微小凹部)12の断面積が小さすぎる場合)のNo4、8、11、12、15、16のインプリン用モールドサンプルでは、図7(a)及び(b)に示すように、インプリントの際に凹部13に残留した気泡51による欠陥が発生した。
ここで、描画時のドーズを100μC/cm2、現像時間を2分とした。
ここで、Siエッチングの条件は、C2F6流量10〜30sccm、O2流量10〜30sccm、Ar流量40〜80sccm、圧力2〜4Pa、ICPパワー500W、RIEパワー10〜150Wの範囲で行なった。
ここで、インプリント用モールド10のパターン面には、離型剤として、フッ素系表面処理剤EGC−1720(住友3M)をあらかじめコートした。
次に、圧着した状態で降温してインプリント用モールド10を離型し、シリコン基板15上にレジストパターン36aとレジスト薄膜領域36bを形成した(図5(c)参照)。次に、レジスト薄膜領域36bをO2RIE法(酸素ガスによる反応性イオンエッチング)にて除去し、シリコン基板15上にレジストパターン36cを形成した(図5(d)参照)。
シリコン基板15上のレジストパターン36cの断面形状を走査電子顕微鏡にて観察した結果、欠陥の無い良好なレジストパターンが形成されているのが確認された。
次に、クロム層41が形成されたフォトマスク基板上に電子線レジスト(ZEP520:日本ゼオン製)を塗布し、500nm厚のレジスト層38を形成した(図4(b)参照)。
ここで、描画時のドーズを100μC/cm2、現像時間を2分とした。
ここで、クロム層41のエッチングの条件は、Cl2流量:20sccm、O2流量:10sccm、He流量:30sccm、圧力:3Pa、ICPパワー:500W、RIEパワー:50W、エッチング時間:40秒とし、O2プラズマアッシングの条件は、O2流量:500sccm、圧力:30Pa、RFパワー:1000Wとした。
ここで、石英基板21のエッチング条件は、C4F8流量:10〜30sccm、O2流量:10〜25sccm、Ar流量:75sccm、圧力:1〜2Pa、ICPパワー:200W、RIEパワー:200〜550Wとし、これらの各条件をコントロールすることで、凹部23のマイクロトレンチ(微小凹部)22の大きさを制御した。
ここで、インプリント用モールド20のパターン面には、離型剤として、フッ素系表面処理剤EGC−1720(住友3M)をあらかじめコートした。
次に、レジスト薄膜領域37bをO2RIE法(酸素ガスによる反応性イオンエッチング)にて除去し、シリコン基板15上にレジストパターン37cを形成した(図6(d)参照)。
シリコン基板15上のレジストパターン37cの断面形状を走査電子顕微鏡にて観察した結果、欠陥の無い良好なレジストパターンが得られているのが確認された。
11、15、101、102、141、203……シリコン基板
12、22……マイクロトレンチ(微小凹部)
13、23、112、121……凹部
21……石英基板
30、40、110、130、220……レジスト層形成基板
31、33a、38a、142a、142b……レジストパターン
32、34、39、42……開口部
33、36、37、38、121、122、213……レジスト層
36a、36c、36d、36e、37a、37c、121a、121c、122a、122c、213a……レジストパターン
36b、37b、121b、122b、213b……レジスト薄膜領域
41……クロム層
41a……クロムパターン
51、151……気泡
101……シリコン酸化膜
Claims (3)
- インプリント用モールドに形成された凹凸状のパターンをレジスト層形成基板のレジスト層に転写するインプリント法に使用する、前記インプリント用モールドの凹凸状のパターンの凹部にマイクロトレンチ(微小凹部)が形成されているインプリント用モールドであって、
前記インプリント用モールドの凹部の断面積をS1、マイクロトレンチの断面積をS2、プレス直前の雰囲気圧力をP1、型押し、プレスする際のプレス圧力をP2、マイクロトレンチの理想断面積S2Lcalを下記の式1とすると、モールドのパターンがラインであり、かつ、前記マイクロトレンチがラインパターンの長さ方向に沿って2つ形成される場合、S2/S2Lcalの値が0.5以上1.5以下であることを特徴とするインプリント用モールド。
- インプリント用モールドに形成された凹凸状のパターンをレジスト層形成基板のレジスト層に転写するインプリント法に使用する、前記インプリント用モールドの凹凸状のパターンの凹部にマイクロトレンチ(微小凹部)が形成されているインプリント用モールドであって、
前記インプリント用モールドの凹部の断面積をS1、マイクロトレンチの断面積をS2、プレス直前の雰囲気圧力をP1、型押し、プレスする際のプレス圧力をP2、マイクロトレンチの理想断面積S2Hcalを下記の式2とすると、モールドのパターンがホールであって、かつ、前記マイクロトレンチがホールパターンの各辺に形成される場合、S2/S2Hcalの値が0.5以上1.5以下であることを特徴とするインプリント用モールド。
- 少なくとも以下の(a)〜(f)の工程を具備することを特徴とする請求項1または2いずれかに記載のインプリント用モールドの製造方法。
(a)シリコン基板にマイクロトレンチ(微小凹部)を形成するためのレジストパターンを形成する工程。
(b)レジストパターンをマスクにしてシリコン基板を所定の深さドライエッチングする工程。
(c)レジストパターンを剥離処理して、シリコン基板の所定位置にマイクロトレンチ(微小凹部)を形成する工程。
(d)マイクロトレンチ(微小凹部)が形成されたシリコン基板上にレジスト層を形成し、パターン露光、現像等のパターニング処理を行って、レジストパターンを形成する工程。
(e)レジストパターンをマスクにしてシリコン基板を所定の深さドライエッチングにてエッチングする工程。
(f)レジストパターンを剥離処理して、シリコン基板の所定位置にメインパターン用の凹部とマイクロトレンチ(微小凹部)を形成する工程。
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